JP2018099724A - 線材送給装置、線材成形機及び線材送給方法 - Google Patents

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【課題】線材に対する挟持力を容易に調整することができ、NG品の発生量を抑えることが可能な線材送給装置、線材成形機及び線材送給方法を提供する。【解決手段】本発明の線材送給装置20では、線材90の実測潰れ量Djを目標潰れ量Dwに一致させるように1対の送給ローラ18,19の間隔を調整して線材90に対する挟持力を適正値に近づける。これにより、線材90が潰れ過ぎたNG品の発生量を抑えることができる。また、線材90の塑性変形域では挟持力の僅かな変更で線材90の潰れ量が大きく変化するところを、本発明の線材送給装置20は、大きく変化するパラメータである潰れ量に基づいて、僅かに変化するパラメータである挟持力を調整するので、線材を潰し過ぎずかつ挟持力を適正値に調整することを容易に行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、線材を1対の送給ローラで挟持して線材成形工具へと送給する線材送給方法、線材送給装置及びその線材送給装置を有する線材成形機に関する。
この種の線材送給装置では、線材に対する挟持力が高いほど、線材と送給ローラとの摩擦力が高くなってスリップを防ぐことができるが、その分、線材の塑性変形による潰れ量が大きくなって線材の特性が仕様からずれていくという問題が生じる。これに対し、従来の線材送給装置として挟持力をロードセルで検出し、その検出結果が目標値に近づくように1対の送給ローラの間隔を変更することができるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−178751号公報(段落[0033],図3)
しかしながら、上記した従来の線材送給装置では、線材を潰し過ぎずかつ挟持力を適正値に調整することが困難であり、このため、線材が潰れ過ぎたNG品が大量に発生する事態が起こり得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、線材に対する挟持力を容易に調整することができ、NG品の発生量を抑えることが可能な線材送給装置、線材成形機及び線材送給方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、線材を挟持した状態で対称回転して、線材成形工具に向けて前記線材を送給する1対の送給ローラを有する線材送給装置において、前記1対の送給ローラの挟持により塑性変形した前記線材の潰れ量を検出するための変形検出手段と、前記変形検出手段の検出結果に応じて前記1対の送給ローラ同士の間隔を変更するための間隔変更機構と、を備える線材送給装置である。
請求項2の発明は、前記間隔変更機構を駆動する駆動源と、前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記線材の前記潰れ量を予め設定された目標値に一致させるように前記間隔変更機構を動作させる制御手段と、を有する請求項1に記載の線材送給装置である。
請求項3の発明は、前記変形検出手段には、前記線材の線径を検出する線径検出手段が備えられ、前記線径検出手段は、前記線材を間に挟みかつ前記線材に接触した状態で対向する1対の接触子を有して、前記1対の接触子の間隔を前記線材の線径として検出する請求項1又は2に記載の線材送給装置である。
請求項4の発明は、前記変形検出手段には、前記線材の線径を検出する線径検出手段が備えられ、前記線径検出手段は、前記線材を間に挟んで対向する投光器及び受光器を有して、前記投光器から前記受光器への光の前記線材による遮蔽幅を前記線材の線径として検出する請求項1又は2に記載の線材送給装置である。
請求項5の発明は、前記変形検出手段は、前記1対の送給ローラの下流側に配置される下流側の前記線径検出手段と、前記1対の送給ローラの上流側に配置される上流側の前記線径検出手段と、前記下流側と上流側の線径検出手段の検出結果の差分に基づいて、前記線材の潰れ量を演算する演算部とを有する請求項3又は4に記載の線材送給装置である。
請求項6の発明は、前記変形検出手段は、前記1対の送給ローラの下流側に配置された前記線径検出手段と、塑性変形前の前記線材の線径を記憶した記憶手段と、前記線径検出手段の検出結果と前記記憶手段に記憶された線材の線径との差分に基づいて、前記線材の潰れ量を演算する演算部とを備えてなる請求項3又は4に記載の線材送給装置である。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか1の請求項に記載の線材送給装置を有する線材成形機である。
請求項8の発明は、線材を1対の送給ローラで挟持して線材成形工具へと送給する線材送給方法において、前記1対の送給ローラの挟持により塑性変形した前記線材の潰れ量を、予め設定された目標値と一致させるように前記1対の送給ローラの軸間距離を変更する線材送給方法である。
請求項1,7,8の発明によれば、線材の潰れ量の実測値を目標値に一致させるように1対の送給ローラの間隔を調整して線材に対する挟持力を適正値に近づけることができる。これにより、線材が潰れ過ぎたNG品の発生量を抑えることができる。また、線材の塑性変形域では挟持力の僅かな変更で線材の潰れ量が大きく変化するところを、本発明では、大きく変化するパラメータである潰れ量に基づいて、僅かに変化するパラメータである挟持力を調整するので、線材を潰し過ぎずかつ挟持力を適正値に調整することを容易に行うことができる。
上記した1対の送給ローラの間隔の調整は、作業者が、線材の潰れ量に応じて間隔変更機構を操作して行ってもよいし、請求項2の発明のように、制御手段による制御にて行ってもよい。また、請求項2の発明において、線材送給装置の動作中に制御手段による制御を行うことで、線材送給装置の動作中における線材の線径のばらつきや送給ローラの摩耗に対応することもできる。
線材の潰れ量を検出するために、請求項3の構成のように、線材に接触して線径を検出する線径検出手段を備えてもよいし、請求項4の構成のように、光学的な処理により線径を検出する線径検出手段を備えてもよい。
また、請求項5の構成のように、1対の送給ローラの下流側と上流側とに配置された線径検出手段の検出結果の差分に基づいて線材の潰れ量を演算してもよいし、請求項6の構成のように、1対の送給ローラの下流側に配置された線径検出手段の検出結果と予め記憶された線材の線径との差分に基づいて線材の潰れ量を演算してもよい。
本発明の第1実施形態に係るばね成形機の正面図 ばね成形機に備えられた線材送給装置の側断面図 線材送給装置の一部を拡大した側断面図 送給ローラのうち線材を挟持した部分の断面図 線材送給装置の正断面図 潰れ量演算プログラムのフローチャート データテーブルの概念図 挟持力制御プログラムのフローチャート 第2実施形態の連続運転挟持力制御プログラムのフローチャート
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1には、ばね成形機10(本発明に係る「線材成形機」に相当する)の一部が示されている。このばね成形機10は、垂直に起立した支持壁12を有し、その支持壁12の前面と平行かつ水平に延びる架空の線材送給路Rに沿って線材90が送給されて1対の線材成形工具13,14に順次衝合され、コイルばね91へと成形される。
また、支持壁12の前面のうちコイルばね91と対向する位置からは、断面略半円状の芯金15が突出し、その芯金15に対して切断工具16が上方から接離するようになっている。そして、コイルばね91が所定長になったところで、芯金15と切断工具16とによってコイルばね91が後続の線材90から切り離される。
線材送給路Rの上流側には、複数の矯正ローラ17が線材送給路Rを上下から挟んだ状態に千鳥配置されている。また、線材90は、例えば、図示しないドラム内又は図示しないボビンの外周に巻回されていて、そこから引き出されて矯正ローラ17の間を通され、これにより線材90の曲げ癖が除去される。
線材送給路Rのうち矯正ローラ17群より下流側に、本発明に係る線材送給装置20が備えられている。線材送給装置20は、線材送給路Rに対して上下に対称配置された1対の送給ローラ18,19を有する。それら送給ローラ18,19は、図2に示すように、支持壁12の前面と略直交する方向(以下、「前後方向」という)に延びる支持シャフト18S,19Sの一端部に一体回転可能に取り付けられている。また、支持壁12の後方には、後側支持壁40が支持壁12に対向した状態に備えられ、それら支持壁12と後側支持壁40とに、支持シャフト18S,19SがベアリングBを介して回転可能に支持されている。さらには、支持シャフト18S,19Sの後側支持壁40寄り位置には、それぞれギヤ18G,19Gが一体回転に取り付けられて互いに噛合している。そして、下側の支持シャフト19Sに送給用サーボモータ41から回転動力が付与されて1対の送給ローラ18,19が対称回転する。なお、送給用サーボモータ41及び後述の加圧用サーボモータ42は、共に減速機を一体に備えている。
図3に示すように、送給ローラ18,19の外周面には、それぞれ線材挟持溝34が形成され、それら線材挟持溝34,34は、前後方向で線材送給路Rと同じ位置に配置されている。そして、線材送給路R上の線材90が、図4(A)に示すように線材挟持溝34,34の内面34A,34Aに当接して送給ローラ18,19に挟持される。また、線材挟持溝34の内面34Aは、溝幅方向で湾曲していて、その内面34Aの曲率半径は、線材90の曲率半径より大きくなっている。
線材送給装置20には、送給ローラ18,19の間隔を変更するための間隔変更機構が備えられている。具体的には、図5に示すように、支持壁12のうち支持シャフト18S,19Sを支持する部分は、支持壁12の本体に対して別体のブロック21,22になっている。そして、支持壁12の本体に形成された縦溝12M内にブロック21,22が上下に並べられて直動可能に収容されている。
下側のブロック22は、下面に開口する螺子孔22Mを有し、縦溝12Mの下端内面から起立して回転可能に支持された支持ボルト22Bが螺子孔22Mに螺合している。そして、作業者が支持ボルト22Bを回転操作することで後側支持壁40側のベアリングBを支点して支持シャフト19Sが上下に傾動し、これに伴って下側の送給ローラ19が上下動する。
一方、上側のブロック21は、上面に開口する凹部21Kを有する。また、縦溝12Mの上端部は支持部材48によって閉塞され、その支持部材48を上下に貫通する貫通孔48Aに加圧ロッド45が直動可能に支持されて、その加圧ロッド45の下端部がブロック21の凹部21Kに嵌合固定されている。
加圧ロッド45の上端部には、支持シャフト18Sと平行な回転軸を中心回転するローラ45Cが備えられている。また、加圧ロッド45の上方には、支持シャフト18Sと平行な回転軸を中心回転するカム43が備えられている。さらに、図3に示すように、支持壁12に固定された部品と加圧ロッド45との間と、ブロック21と支持部材48との間とには引張コイルばね44,44が架け渡され、それら引張コイルばね44,44によってローラ45Cがカム43に押し付けられている。
そして、カム43が加圧用サーボモータ42によって回転駆動されることで、加圧ロッド45が上下方向における任意の位置に位置決めされ、これに伴って送給ローラ18が後側支持壁40側のベアリングBを支点して上下に傾動し、送給ローラ18が上下動する。これらにより、1対の送給ローラ18,19の間隔を変更することができる。
なお、1対の送給ローラ18,19に必要とされる上下動のストロークは、僅かであるから、支持シャフト18S,19Sの傾動は、後側支持壁40側のベアリングB,Bのインナーとアウターとの間のガタ及びギヤ18G,19Gのバックラッシに吸収される。また、上記した加圧ロッド45は凹部21Kに嵌合固定されているが、加圧ロッド45を凹部21Kに直動可能に嵌合して加圧ロッド45の底面との間に弾性部材(例えば、複数の皿ばね)を設けた構造としてもよい。
図1に示すように、線材送給装置20は、線材送給路Rにおける線材90の上流側と下流側とに線材ガイド26,27を備えている。それら線材ガイド26,27は、線材送給路Rに沿って延びたブロックの両端部の上下の両角部を面取りしてなる。そして、それら線材ガイド26,27を線材送給路Rに沿ってガイド孔26B,27Bが貫通し、そこに線材90が通されている。
線材ガイド26,27には、長手方向の途中部分を分断してセンサ受容部26A,27Aが形成され、そこに本発明の「線径検出手段」に相当する線径検出センサ31,32が取り付けられている。線径検出センサ31,32は、上下方向で対向した図示しない1対の接触ローラ(本発明に係る「1対の接触子」に相当する)と、それら1対の接触ローラを互いに接近するように付勢する弾性部材と、1対の接触ローラ同士の間隔を検出するためのポテンショメータとを内部に備える。そして、ポテンショメータによって検出された1対の接触ローラ同士の間隔が、線材90の直径の検出結果として線径検出センサ31,32から出力される。
なお、線径検出センサ31,32としては、前後方向で線材90を挟んで対向する投光器及び受光器を備えて、投光器から受光器への光が線材90によって遮蔽される遮蔽幅を線材90の線径として検出する構成であってもよい。
線材送給装置20には、送給ローラ18,19による線材90の挟持力を制御するための制御部25が備えられ、その制御部25は、CPU,ROM,RAM、A/Dコンバータ、加圧用サーボモータ42のサーボアンプ等を有する。
制御部25が起動されると、CPUは、ROMから図6に示した潰れ量演算プログラムPG1をロードして所定周期で繰り返し実行する。すると、潰れ量演算プログラムPG1が実行される度に、線径検出センサ31,32の検出データが、A/Dコンバータを通してCPUに取り込まれ(S10)、上流側の線径検出センサ31にて検出データに基づく線材90の直径の実測値E1から、下流側の線径検出センサ32にて検出データに基づく線材90の直径の実測値E2が差し引かれて、1対の送給ローラ18,19の挟持による線材90の実測潰れ量Djが演算される(S11)。
なお、この潰れ量演算プログラムPG1を実行しているときのCPUが、本発明に係る「演算部」に相当する。また、図4(B)には、送給ローラ18,19の挟持によって潰れた線材90の断面形状が示されている。
ばね成形機10によりコイルばね91を成形する場合、その準備としてROMに記憶されている図8に示した挟持力制御プログラムPG2をCPUに実行させる。すると、最初に設定処理(S20)が行われて線材90の材質と直径の入力が求められる。ここで、ROMには、図7に示すように、線材90の材質と直径とに基づいて線材90の目標潰れ量Dwを予め設定したデータテーブルTB1が記憶されている。各目標潰れ量Dwの値は、各材質と各直径の線材90でコイルばね91を成形した場合に、そのコイルばね91のばね定数等の特性が仕様に対して許容誤差に収めることができる最大値を実験的に求めたものである。CPUは、設定処理(S20)の求めに応じて作業者が線材90の材質及び直径を入力すると、それらに対応する目標潰れ量DwをデータテーブルTB1に基づいて決定する。
目標潰れ量Dwが決定されると、送給用サーボモータ41により送給ローラ18,19が所定速度で回転駆動されて、線材90の送給が開始される(S21)。そして、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより大きいか否かが判別され(S22)、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより大きい場合には(S22でYES)、加圧用サーボモータ42によりカム43が予め定められた回転方向に一定量回転駆動されて、加圧ロッド45と共に上側の送給ローラ18が一定量上昇する(S23)。これにより、1対の送給ローラ18,19による挟持力が一定量下げられ、実測潰れ量Djが小さくなる。
また、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより大きくなかった場合には(S22でNO)、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより小さいか否かが判別される(S24)。そして、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより小さい場合には(S24でYES)、加圧用サーボモータ42によりカム43が逆方向に一定量回転駆動されて、加圧ロッド45と共に上側の送給ローラ18が一定量降下する(S25)。これにより、1対の送給ローラ18,19による挟持力が一定量上げられ、実測潰れ量Djが大きくなる。
また、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより小さくなかった場合には(S24でNO)、即ち、実測潰れ量Djが目標潰れ量Dwより大きくもなく小さくもなく、つまり同じであった場合には(S22とS24で共にNO)、その際の加圧用サーボモータ42の回転位置がRAMに記憶され(S26)、線材90の送給が停止されて(S27)、挟持力制御プログラムPG2を終了する。そして、ばね成形機10を連続運転したときに、加圧用サーボモータ42がRAMに記憶された回転位置に保持された状態で線材90が送給されて、複数のコイルばね91が順次成形される。
上記したように本実施形態の線材送給装置20では、線材90の潰れ量の実測値(実測潰れ量Dj)を目標値(目標潰れ量Dw)に一致させるように1対の送給ローラ18,19の間隔を調整して線材90に対する挟持力を適正値に近づける。これにより、線材90が潰れ過ぎたNG品の発生量を抑えることができる。また、線材90の塑性変形域では挟持力の僅かな変更で線材90の潰れ量が大きく変化するところを、本実施形態の線材送給装置20は、大きく変化するパラメータである潰れ量に基づいて、僅かに変化するパラメータである挟持力を調整するので、線材を潰し過ぎずかつ挟持力を適正値に調整することを容易に行うことができる。
[第2実施形態]
本実施形態の線材送給装置20は、ばね成形機10を連続運転している間に、図9に示した連続運転挟持力制御プログラムPG3を実行する点が第1実施形態のばね成形機10と異なる。その連続運転挟持力制御プログラムPG3は、挟持力制御プログラムPG2におけるステップS22〜S25と同じステップを有する。そして、挟持力制御プログラムPG2では、実測潰れ量Djと目標潰れ量Dwとが同じ値となった場合(S22とS24で共にNO)、所定の処理を行って終了していたところを、連続運転挟持力制御プログラムPG3では終了せずに、繰り返して実測潰れ量Djと目標潰れ量Dwとの大小関係を判別する構成になっている(S24のNOのループ)。
この構成によれば、ばね成形機10を連続運転中における線材90の線径の変化や、送給ローラ18,19の摩耗等に対応して1対の送給ローラ18,19による線材90に対する挟持力を適正値に保つことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、断面円形の線材90を送給する線材送給装置20について説明したが、断面四角形や断面楕円形の線材を送給する線材送給装置に本発明を適用してもよい。
(2)また、第1及び第2の実施形態では、コイルばね91を成形するばね成形機10に備えられた線材送給装置20に本発明を適用した例を示したが、コイルばねを成形するばね成形機以外の線材成形機(所謂、フォーミングマシン)に備えた線材送給装置に本発明を適用してもよい。
(3)前記第1実施形態では、送給ローラ18,19の上流側と下流側とに線径検出センサ31,32とを備えて、それらの検出結果の差分に基づいて線材の潰れ量を演算していたが、1対の送給ローラの下流側のみに線径検出センサを配置して、その線径検出センサの検出結果と予めROMに記憶した線材の線径との差分に基づいて線材の潰れ量を演算してもよい。
(4)前記第1実施形態の線材送給装置20は、1対の送給ローラ18,19にて線材90を送給する構造になっていたが、線材送給路Rに沿って2対の送給ローラを備えた構造のものにおいて、本発明を適用してもよい。その場合、2対の送給ローラを通過したことによる線材の潰れ量を検出し、その検出結果に基づいて2対の送給ローラの両方の挟持力を共に調整する構成としてもよいし、一方の挟持力のみを調整する構成としてもよい。
10 成形機
13,14 線材成形工具
18,19 送給ローラ
20 線材送給装置
25 制御部
31,32 線径検出センサ(線径検出手段)
40 後側支持壁
42 加圧用サーボモータ(駆動源)
90 線材
91 コイルばね
PG1 潰れ量演算プログラム
PG2 挟持力制御プログラム
PG3 連続運転挟持力制御プログラム

Claims (8)

  1. 線材を挟持した状態で対称回転して、線材成形工具に向けて前記線材を送給する1対の送給ローラを有する線材送給装置において、
    前記1対の送給ローラの挟持により塑性変形した前記線材の潰れ量を検出するための変形検出手段と、
    前記変形検出手段の検出結果に応じて前記1対の送給ローラ同士の間隔を変更するための間隔変更機構と、を備える線材送給装置。
  2. 前記間隔変更機構を駆動する駆動源と、
    前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記線材の前記潰れ量を予め設定された目標値に一致させるように前記間隔変更機構を動作させる制御手段と、を有する請求項1に記載の線材送給装置。
  3. 前記変形検出手段には、前記線材の線径を検出する線径検出手段が備えられ、
    前記線径検出手段は、前記線材を間に挟みかつ前記線材に接触した状態で対向する1対の接触子を有して、前記1対の接触子の間隔を前記線材の線径として検出する請求項1又は2に記載の線材送給装置。
  4. 前記変形検出手段には、前記線材の線径を検出する線径検出手段が備えられ、
    前記線径検出手段は、前記線材を間に挟んで対向する投光器及び受光器を有して、前記投光器から前記受光器への光の前記線材による遮蔽幅を前記線材の線径として検出する請求項1又は2に記載の線材送給装置。
  5. 前記変形検出手段は、
    前記1対の送給ローラの下流側に配置される下流側の前記線径検出手段と、
    前記1対の送給ローラの上流側に配置される上流側の前記線径検出手段と、
    前記下流側と上流側の線径検出手段の検出結果の差分に基づいて、前記線材の潰れ量を演算する演算部とを有する請求項3又は4に記載の線材送給装置。
  6. 前記変形検出手段は、
    前記1対の送給ローラの下流側に配置された前記線径検出手段と、
    塑性変形前の前記線材の線径を記憶した記憶手段と、
    前記線径検出手段の検出結果と前記記憶手段に記憶された線材の線径との差分に基づいて、前記線材の潰れ量を演算する演算部とを備えてなる請求項3又は4に記載の線材送給装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1の請求項に記載の線材送給装置を有する線材成形機。
  8. 線材を1対の送給ローラで挟持して線材成形工具へと送給する線材送給方法において、
    前記1対の送給ローラの挟持により塑性変形した前記線材の潰れ量を、予め設定された目標値に一致させるように前記1対の送給ローラの軸間距離を変更する線材送給方法。
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