JP2018098960A - 無停電電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各無停電電源装置の運転状態と待機状態とを積極的に切り替えることによって、複数の無停電電源装置間の運転時間の均等化を行なう無停電電源システムを提供する。【解決手段】複数の無停電電源装置は負荷に対して並列接続される。制御装置は複数の無停電電源装置のうちの負荷に電力を供給するために必要な台数の前記無停電電源装置を運転させるとともに、残りの前記無停電電源装置を停止させて待機状態とする。さらに、制御装置は、所定の時間間隔で、前記待機状態の無停電電源装置の少なくとも一部を起動する。【選択図】図3

Description

本発明は、無停電電源システムに関し、より特定的には、並列接続された複数の無停電電源装置を備える無停電電源システムにおける運転台数制御に関する。
無停電電源装置は、一つの負荷に一台が接続される場合以外にも、一つの負荷に複数台が並列に接続されて当該負荷に電力を供給するように用いられる場合がある。
無停電電源装置は、一般的に、負荷率がある範囲(たとえば70〜80%程度)のときに効率が最大となり、負荷率が当該範囲よりも低くなる、または当該範囲よりも高くなると効率が低下する傾向がある。そのため、各々が自立運転可能に構成された無停電電源装置を複数台並列に接続して用いる無停電電源システムでは、低負荷時には、複数の無停電電源装置のうちの一部の無停電電源装置を停止させることで、運転中の各無停電電源装置の負荷率を上記範囲まで上昇させることにより、システム全体の運転効率を向上させている。
これによると、運転中の各無停電電源装置の負荷率を監視し、負荷率の変化に応じて運転台数を適切に選択することで、無停電電源システム全体の運転効率を最大に保つことが可能となる。たとえば、特開2010−166654号公報(特許文献1)には、運転台数の選択結果に基づいて必要な台数の無停電電源装置を運転するとともに、不要な無停電電源装置を停止させて待機状態とするという運転台数制御を自動的に実行する構成が記載されている。
特開2010−166654号公報
しかしながら、特許文献1に記載された無停電電源システムでは、運転中の無停電電源装置の負荷率が変化したときにのみ、運転台数の変化に応じて、運転すべき無停電電源装置を変更するため、各無停電電源装置の運転時間に偏りが生じるおそれがある。
特に、無停電電源装置の負荷率がほとんど変化せず、運転台数が変化しない場合、各無停電電源装置は運転状態または待機状態のまま維持されてしまうため、複数の無停電電源装置間の運転時間の不均等が増長されてしまうことが予想される。
無停電電源装置を構成する部品および無停電電源装置に含まれる蓄電池は運転時間とともに劣化し、最終的に寿命に至る。複数の無停電電源装置のうちの一部の無停電電源装置が劣化した状態で無停電電源システムを稼動させることは、無停電電源システムの安定性および信頼性を低下させる可能性がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、各無停電電源装置の運転状態と待機状態とを積極的に切り替えることによって、複数の無停電電源装置間の運転時間の均等化を行なう無停電電源システムを提供することである。
この発明のある局面に従えば、無停電電源システムは、複数の無停電電源装置と、制御装置とを備える。複数の無停電電源装置は、負荷に対して並列接続される。制御装置は、複数の無停電電源装置のうちの負荷に電力を供給するために必要な台数の無停電電源装置を運転させるとともに、残りの無停電電源装置を停止させて待機状態とするように構成される。さらに、制御装置は、所定の時間間隔で、待機状態の無停電電源装置の少なくとも一部を起動するように構成される。
また好ましくは、制御装置は、待機状態の無停電電源装置の少なくとも一部の無停電電源装置を起動させた後に、運転状態の無停電電源装置の少なくとも一部の無停電電源装置を停止させるように構成される。
また好ましくは、制御装置は、複数台の無停電電源装置の各々の運転時間を累積するように構成される。さらに、制御装置は、運転状態の無停電電源装置のうち、累積運転時間が長い無停電電源装置を停止させるように構成される。
また好ましくは、制御装置は、複数台の無停電電源装置の各々の運転時間を累積するように構成される。そして、制御装置は、待機状態の無停電電源装置のうち、累積運転時間が短い無停電電源装置を起動させるように構成される。
また好ましくは、制御装置は、複数の無停電電源装置の各々が停止されてから待機状態を継続している待機時間を計測するように構成される。そして、前記制御装置は、前記待機状態の無停電電源装置のうち、前記待機時間が長い前記無停電電源装置を起動させるように構成される。
この発明によれば、各無停電電源装置の運転状態と待機状態とを積極的に切り替えることによって、運転時間の均等化を行なう無停電電源システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかる無停電電源システムの基本的構成を示した図である。 図1に示した無停電電源装置の構成例を示した図である。 実施の形態1の無停電電源システムの動作の一例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1の無停電電源システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1の変形例1の無停電電源システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1の変形例1の無停電電源システムの動作の一例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1の変形例2の無停電電源システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態2の無停電電源システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1および2の無停電電源システムの動作のそれぞれの例を比較するタイミングチャートである。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお以下では、図中の同一部分および相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
以下、本発明にかかる実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる無停電電源システムの基本的構成を示した図である。図1に示すこの実施の形態の無停電電源システム1は、主にLAN配線を備えるネットワーク2に、複数台の無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply。以下、無停電電源装置を「UPS」とも記す。)3および負荷率監視制御手段としての運転台数制御装置4が、それぞれネットワークインタフェース5を介して接続されている。
これらの複数台のUPS3は、対応するネットワークインタフェース5とともに、筐体6内にそれぞれ収容されていて、負荷7に対して並列接続されている。
一方、運転台数制御装置4は、対応するネットワークインタフェース5とともに、筐体8内に収容されている。
[UPSの基本構成]
図2は、図1に示したUPS3の構成例を示した図である。図2を参照して、UPS3は、制御部9と、交流電源10に接続端子11を介して接続されるコンバータ12と、平滑コンデンサ13と、負荷7に負荷接続端子20を介して接続されるインバータ14と、蓄電池15にバッテリ接続端子16を介して接続されるチョッパ回路17と、電圧センサ18と、電流センサ19とを備える。
制御部9は、インバータ14から負荷接続端子20を介して負荷7へ出力される電流値を制御する。コンバータ12は、交流電源10から交流電力が供給されている通常状態では、該交流電力を直流電力に変換して、その直流電力をインバータ14およびチョッパ回路17に供給する。
平滑コンデンサ13は、コンバータ12から出力される直流電圧を平滑化する。
電圧センサ18は、交流電源10から接続端子11を介してコンバータ12に入力される交流電圧を検出し、その検出信号を制御部9に送信する。
制御部9は、電圧センサ18の電圧検出信号により交流電源10が停電状態であるか否かを判断することができる。制御部9は、交流電源10が停電状態になると、インバータ14への入力を、交流電源10側のコンバータ12から、蓄電池15側のチョッパ回路17に切換える。
チョッパ回路17は、バッテリ接続端子16を介して蓄電池15に接続されるとともにインバータ14の直流側に接続される。チョッパ回路17は蓄電池15の電圧とコンバータ12およびインバータ14の間の直流電圧とを相互に変換する。通常状態では、チョッパ回路17はコンバータ12によって生成された直流電力で蓄電池15を充電する。
一方、交流電源10が停電したときには、チョッパ回路17は蓄電池15からの直流電力をインバータ14に供給する。
インバータ14は、通常状態では、コンバータ12からの直流電力を交流電力に変換して負荷7に供給する。インバータ14は、停電状態では、蓄電池15からの直流電力を交流電力に変換して負荷7に供給する。
電流センサ19は、インバータ14から出力される電流値を検出する。この電流値は、電流センサ19によって電流検出信号に変換される。電流検出信号は、制御部9における自立制御でのフィードバック制御に用いられる。
制御部9は、図1に示したネットワークインタフェース5を介して、ネットワーク2に接続されている。制御部9は、ネットワーク2を用いて運転台数制御装置4に対して、自己のUPS3の各種状態を示す情報を送信する。この各種情報は、電流検出信号、電圧検出信号、交流電源10の停電状態の判断結果を示す情報、自己のUPS3が待機状態であるか運転状態であるかを示す情報等を含む。
さらに、制御部9は、ネットワーク2を用いて運転台数制御装置4に対して、自己のUPS3の負荷率を送信する。ここで、UPS3の「負荷率」とは、UPS3の定格電流を100%とした場合の、UPS3から実際に出力される電流の割合(単位%)を示す。
制御部9は、自己のUPS3の運転を制御する。これにより、各UPS3は他のUPS3から自立して運転(自立運転)を行なうことができる。また、制御部9は、上記自立運転の制御に加えて、ネットワーク2を介して運転台数制御装置4から送られてくる起動指令および停止指令に基づき、自己のUPS3の運転(運転状態/待機状態の切換を含む)を制御する。
さらに、後述するように、各UPS3において故障が発生した場合、故障が発生したUPS3から、故障の情報を含む信号がネットワーク2を介して運転台数制御装置4に出力される。
[運転台数制御装置による各UPSの制御]
次に、運転台数制御装置4による、負荷率監視機能について説明する。図1に示したように、筐体8内には、ネットワーク2にネットワークインタフェース5を介して接続される運転台数制御装置4が設けられている。運転台数制御装置4は、ネットワーク2を介して、複数のUPS3の各々からUPS3の各種情報(運転/待機状態および負荷率などを含む)を受信する。
運転台数制御装置4は、これらの情報をもとに、無停電電源システム1全体の運転効率が最大となるUPS3の運転台数(以下、最適運転台数とも称する)を決定する。
具体的には、運転台数制御装置4は、運転中の無停電電源装置の負荷率が、効率が最大となる所定範囲(たとえば70〜80%程度)に収まるように、最適運転台数を決定する。たとえば、負荷率が70%未満に低下したときには、運転台数制御装置4は、運転台数を1台減少させた場合の負荷率を算出する。算出した負荷率が70〜80%の範囲に収まっていれば、運転台数制御装置4は、現在の運転台数から1台減じたものを最適運転台数に決定する。一方、算出した負荷率が80%を超える場合には、運転台数制御装置4は、現在の運転台数を最適運転台数に決定する。
そして、運転台数制御装置4は、決定された最適運転台数に基づいて、各UPS3を運転/待機状態のいずれに設定するかを決定する。運転台数制御装置4は、これらの決定を元に、ネットワーク2を介して、各UPS3に起動指令または停止指令を送信する。
このように運転台数制御装置4によって負荷率の監視が行なわれることにより、個別に自立制御されている複数のUPS3が、負荷率の変化に応じて最適運転台数となるように調整される。これにより、不要なUPS3を停止させる省エネルギ運転(いわゆるエコ運転)が行なわれる。
次に、運転台数制御装置4による、いずれかのUPS3に故障が生じたときの制御について説明する。運転台数制御装置4は、各UPS3の制御部9からの情報に基づいて、ネットワーク2に接続される複数のUPS3のうち、いずれかに故障が発生したか否かを判定するように構成されている。運転台数制御装置4は、いずれのUPS3にも故障が発生していない場合は運転台数制御を継続する。
一方、いずれか1つのUPS3に故障が発生した場合は、運転台数制御装置4は、待機中のすべてのUPS3に起動指令を与えた後に運転台数制御を停止する。ここで「故障」とは、重大な故障や、しばらく修理しなくても運転を継続できる程度の軽故障などをすべて含む。具体的には、たとえばUPS3の各電力変換装置や、冷却ファンの故障、通常の想定を上回る温度上昇などが含まれる。すなわち、過熱、騒音、振動が発生し、UPS3は運転停止または、運転停止までは至らないが正常に動作できない状態も含む。
このような無停電電源システムにおいては、負荷率の変動に応じて最適運転台数が増減する際、新たに起動もしくは停止すべきUPSが選択される。特許文献1では、各UPSの運転時間の積算データに基づいて起動もしくは停止すべきUPSを選択することで、各UPSの運転時間の均等化を図っている。しかし、このような構成では、負荷率が変化したときにのみ、運転すべきUPSを変更しているため、負荷率がほとんど変化せず、最適運転台数が一定となっている状況では、運転すべきUPSを変更する機会が制限されてしまう場合がある。この場合、均等化が充分でないおそれがある。
したがって、これらの問題を解決するために、本実施の形態1に従う無停電電源システム1では、運転台数制御装置4は、所定の時間間隔で、待機状態のUPSの少なくとも一部を起動するように構成される。
ここで、待機状態のUPSの少なくとも一部を起動すると、UPSの運転台数は最適運転台数よりも多くなるため、各UPSの負荷率が所定範囲より低下する。そこで、運転台数制御装置4は、上述した運転台数制御を行ない、運転状態のUPSの少なくとも一部を停止することで、運転台数を最適運転台数に一致させる。
このように、運転台数制御の実行中に所定の時間間隔で待機状態のUPSの少なくとも一部を起動することで、運転状態のUPSの少なくとも一部が停止され、実質的に、運転すべきUPSを変更することが可能となる。これによれば、最適運転台数が一定となっている状況において、複数のUPS間で運転時間の不均等が増長されることを防ぐことができる。以下の説明では、運転すべきUPSの変更を「ローテーション」とも称する。
より具体的には、運転台数制御装置4は、所定の時間間隔で待機状態のUPSの少なくとも一部を起動して運転台数を増やした後、所定時間の経過を待って、運転状態のUPSの少なくとも一部を停止する。該所定時間が経過するまでは、新たに起動したUPSと新たに停止すべきUPSとの両方が運転するため、ローテーション時に一時的な電力不足が起こることを防止することができる。また、ローテーションのためにUPSを起動した直後に最適運転台数が増えるケースが生じることを考慮して、UPSの起動とUPSの停止との間に時間的余裕をとることで、安定した電力供給を可能としている。
以下の説明では、ローテーションが行なわれる所定の時間間隔を「ローテーション時間T2」とも称する。ローテーション時間T2は、具体的には、ローテーションを目的とした待機状態のUPSの少なくとも一部の起動の時間間隔を示す。ローテーション時間T2は、たとえば1か月程度に設定される。
また、ローテーションにおいて、待機中のUPSの少なくとも一部を起動してから運転中のUPSの少なくとも一部を停止するまでの所定時間を「オーバーラップ時間T1」とも称する。オーバーラップ時間T1は、たとえば1時間程度に設定される。
次に、図3を用いて、本実施の形態1に従う無停電電源システム1による運転台数制御の動作例を説明する。図3には、時間経過に応じた、複数のUPS3の運転状態・待機状態の推移が示される。なお、図3中の斜線部分はUPSが運転状態である時間を示し、図3中の白抜き部分はUPSが待機状態である時間を示している。
図3では、無停電電源システム1には5台のUPS3(UPS31〜35)が含まれる場合を例とする。また、図3の例では、時刻t0〜t7の間、運転状態である各UPSの負荷率が一定であり、時刻t7で負荷率が増加した場合を想定している。さらに、時刻t7より後の時刻t12で負荷率が減少した場合を想定している。
負荷率の変動による運転台数の変更もしくはローテーションのために、いずれかのUPSを起動もしくは停止する際は、該起動もしくは停止されるUPS3は、累積運転時間に基づいて決定される場合を考える。
ここで、「UPSの累積運転時間」はUPSの総運転時間に相当する。総運転時間とは、UPSの新品状態からの運転時間を累積したものである。UPSの起動時には、累積運転時間の短いものが選択され、停止時には累積運転時間の長いものが選択される。
本実施の形態1では、運転台数制御装置4は、ローテーション時間T2が経過するごとに、5台のUPS3のうちのいずれか1台を起動するものとする。そして、運転台数制御装置4は、1台のUPS3を起動した後、オーバーラップ時間T1を待って、1台のUPS3を停止するものとする。このとき、運転台数制御装置4は、直前に起動したUPS3を、停止すべきUPSに選択しないこととする。
また、負荷率の変化またはローテーションのために、いずれか1台のUPS3を起動または停止する際、運転台数制御装置4は、各UPS3の累積運転時間に基づいて、起動または停止するUPSを決定するものとする。具体的には、運転台数制御装置4は、UPSを起動するときには、待機状態のUPS3のうち、累積運転時間が最も短いものを選択する。また、運転台数制御装置4は、UPSを停止するときには、累積運転時間が最も長いものを選択する。
なお、累積運転時間が等しいUPS3が2台以上ある場合には、運転台数制御装置4は、装置番号の小さい方のUPS3を優先的に起動もしくは停止することとする。
図3では、無停電電源システム1の起動時(時刻t0)において、UPS31〜35の各々の累積運転時間を0とする。また、無停電電源システム1起動時の負荷から導き出される最適運転台数は3台であるとする。
また、上述したとおり、T2はローテーション時間を示し、T1はオーバーラップ時間を示す。前回ローテーションのために待機状態のUPS3を起動した時点からの経過時間をteと表記する。
以上の条件は特に説明のない限り、図6および図9のタイミングチャートにおいても同様である。
時刻t0において、無停電電源システム1の運転台数制御が開始されると、上述の通り最適運転台数は3台であり、かつ、この時点でのUPS31〜35の累積運転時間はすべて0であるので、装置番号の小さい3台のUPS3(UPS31〜UPS33)が起動される。運転台数制御装置4は、時刻t0を起点として経過時間teを計測する。
時刻t1において、経過時間teがローテーション時間T2に達すると、運転台数制御装置4は、運転すべきUPS3をローテーションさせる。すなわち、運転台数制御装置4は、待機状態のUPS3のうち、最も累積運転時間の短いものを起動する。ただし、ここではUPS34とUPS35の累積運転時間は等しく0であるため、装置番号の小さいUPS34が起動される。
時刻t1からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t2では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPSを選択する。ここでは、負荷率が一定なので、最適運転台数は3台である。運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3のうち、最も運転時間の長いものに停止命令を出す。ただし、UPS31〜33の累積運転時間は等しいので、最も装置番号の小さいUPS31が停止され、UPS3の運転台数は再び3台に戻る。
時刻t1からローテーション時間T2が経過した時刻t3において、運転台数制御装置4は、運転すべきUPS3をローテーションさせる。ここでは、最も累積運転時間が短いUPS35が起動される。
時刻t3からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t4では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPSを選択する。ここでは、負荷率が一定なので、最適運転台数は3台である。運転台数制御装置4は、最も累積運転時間の長いUPSに停止命令を出す。ただし、UPS32,33の累積運転時間は等しいので、装置番号の小さいUPS32が停止され、UPSの運転台数は再び3台に戻る。
時刻t4からローテーション時間T2が経過した時刻t5において、運転台数制御装置4は、運転すべきUPS3をローテーションさせる。時刻t5において、待機中のUPS3のうち最も累積運転時間が短いものはUPS31であるので、UPS31が起動される。
時刻t5からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t6では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPS3を選択する。運転台数制御装置4は、最も累積運転時間の長いUPS、すなわちUPS33に停止命令を出す。その結果、UPSの運転台数は再び3台に戻る。
次に、時刻t7において、負荷率が増加し、最適運転台数が3台から4台に増加したものとする。このとき、運転台数制御装置4は、待機中のUPSであるUPS32,33のうち、累積運転時間の短いUPS32を起動する。
時刻t6からローテーション時間T2が経過した時刻t8において、運転台数制御装置4は運転すべきUPS3をローテーションさせる。ここでは、待機中のUPSはUPS33のみであるので、UPS33が起動される。
時刻t8からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t9では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPS3を選択する。ここでは最適運転台数は4台である。運転中のUPSの中で最も累積運転時間の長いUPSはUPS33,34であるが、UPS33は直前の時刻t8で起動されたばかりなので、UPS34が停止される。
時刻t8からローテーション時間T2が経過した時刻t10において、運転台数制御装置4は運転すべきUPS3をローテーションさせる。ここでは、待機中のUPSはUPS34のみであるので、UPS34が起動される。
時刻t10からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t11では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPS3を選択する。ここでは最適運転台数は4台である。そこで、運転台数制御装置4は、運転中のUPSの中で最も累積運転時間の長いUPS33を停止する。
次に、時刻t12において、負荷率が減少し、最適運転台数が4台から3台に減少したものとする。このとき、運転台数制御装置4は、運転中のUPS31,32,34,35のうち、最も累積運転時間の長いUPS32を停止する。
時刻t11からローテーション時間T2が経過した時刻t13において、運転台数制御装置4は、運転すべきUPS3をローテーションさせる。ここでは、待機中のUPS32,33のうち、累積運転時間がより短いUPS32が起動される。
時刻t13からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t14では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPS3を選択する。ここでは最適運転台数は3台である。そこで、運転台数制御装置4は、運転中のUPSの中で最も累積運転時間の長いUPS34を停止する。
図4は、この発明の実施の形態1の無停電電源システムで実行される、運転台数制御を説明するフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理は、無停電電源システム1の起動後、運転台数制御装置4により所定周期で繰り返し実行される。
具体的には、運転台数制御装置4は、運転台数制御を開始すると、ステップS1では、各UPS3から送られてくる信号に基づいて、複数のUPS3のいずれかに故障が発生しているか否かを判定する。
いずれかのUPS3に故障が発生していると判定されると(ステップS1でYES)、運転台数制御装置4は、ステップS11により、待機状態のすべてのUPS3に起動指令を送信する。一方、ステップS1でいずれのUPS3にも故障が発生していないと判定されると(ステップS1でNO)、運転台数制御装置4は、ステップS2に処理を進める。
ステップS2では、運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3について、各UPS3の累積運転時間を積算する。また、運転台数制御装置4は、前回ローテーションのために待機状態のUPS3を起動してからの経過時間teも積算する。
ステップS3では、運転台数制御装置4は、並列運転中のUPS3の負荷率に基づいて、最適運転台数Nrを決定する。ステップS4では、運転台数制御装置4は、決定された最適運転台数Nrが現在の運転台数Ncより大きいか否かを判定する。最適運転台数Nrが現在の運転台数Ncよりも大きい場合には(ステップS4でYES)、運転台数制御装置4は、ステップS5に処理を進める。
ステップS5では、運転台数制御装置4は、待機状態のUPS3のうち累積運転時間が最小のものに対して、ネットワーク2を介して起動指令を出力する。起動指令を受けたUPS3が起動することで、UPS3の運転台数が増加する。
一方、最適運転台数Nrが現在の運転台数Ncよりも小さい場合には(ステップS6でYES)、運転台数制御装置4は、ステップS7により、経過時間teがオーバーラップ時間T1を超えるか否かを判定する。経過時間teがオーバーラップ時間T1を超える場合には(ステップS7でYES)、運転台数制御装置4は、ステップS8に処理を進める。
ステップS8では、運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3のうち累積運転時間が最大のものに対して、ネットワーク2を介して停止指令を出力する。停止指令を受けたUPS3が停止することで、UPS3の運転台数が減少する。
これに対して、最適運転台数Nrが現在の運転台数Ncと一致している場合(ステップS6でNO)、運転台数制御装置4はステップS9に処理を進める。
ステップS9では、運転台数制御装置4は、ステップS2で積算した経過時間teと、ローテーション時間T2とを比較する。経過時間teがローテーション時間T2を超過したと判定されると(ステップS9でYES)、運転台数制御装置4は、ステップS10に進み、待機状態のUPS3のうち累積運転時間が最小のものに対してネットワーク2を介して、起動指令を出力する。起動指令を受けたUPS3が起動することで、UPS3の運転台数が増加する。また、運転台数制御装置4は、経過時間teをクリアする(te=0)。
一方、経過時間teがローテーション時間T2を超過していないと判定されると(ステップS9でNO)、運転台数制御装置4は、現在運転されているUPS3を変更しない。
上述したように、この実施の形態1の無停電電源システム1では、負荷7に対して互いに並列に接続された複数のUPS3が、各UPS3の負荷率に基づき、最適運転台数となるように運転台数制御装置4によって制御されている。さらに、この運転台数制御に並行して、所定の時間間隔(ローテーション時間T2)で待機状態のUPS3を起動することで、運転すべきUPS3を変更するローテーションが行なわれる。
図4のフローチャートを用いて、運転すべきUPS3のローテーションが実現される仕組みについてより詳しく説明する。
図4において、現在の運転台数Ncが最適運転台数Nrと一致し、かつ、経過時間teがローテーション時間T2を超過したとき(ステップS9にてYES)に着目する。
このとき、UPS3の運転台数は、負荷率から計算される最適運転台数Nrとなっている。よって、ステップS10にて1台のUPS3を起動すると、UPS3の運転台数は最適運転台数Nrよりも1台多くなる。
その後、最適運転台数Nrが変化しなければ、最適運転台数Nrは現在の運転台数Ncより1台少ないと判定されることになる(ステップS6にてYES)。この場合、運転台数制御装置4は、経過時間teがオーバーラップ時間T1より大きければ(ステップS7にてYES)、ステップS8において1台のUPS3を停止する。これにより、現在の運転台数を最適運転台数に一致させることができる。
なお、ステップS8において、運転台数制御装置4は、直前のステップS10で起動したUPS3を停止させない構成としてもよい。すなわち、ステップS8では、運転状態のUPS3のうち、直前に起動したUPS3を除いたUPS3の中から、累積運転時間が最大のものを停止するようにしてもよい。このようにすると、各UPS3の起動および停止の頻度が抑えられるため、起動時または停止時の故障の可能性を減ずるなどの利点がある。これは実施の形態1の変形例1,2、実施の形態2のフローチャート(図5,7,8)においても同様であるので説明を繰り返さない。なお本実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施形態2のタイミングチャート(図3,6,9)については、このような構成を採用している。
また、このローテーションのために起動/停止されるUPSの台数は1台に限定されず、複数台であってもよい。また、このローテーションのために起動/停止されるUPSは、待機状態/起動状態のUPSの一部に限定されず、全てであってもよい。
また、上述のように、運転台数制御装置4は、複数のUPS3のいずれかに故障が発生した場合には、待機中の全UPS3に起動指令が与えられた後にUPS3の運転台数の制御が停止される。
このため、一旦、すべてのUPS3が起動されて、それぞれのUPS3が通常の自立運転を行なう。したがって、システムに不測の事態が発生した場合であっても、安定させた運用を行なうことができる。
以上に説明したように、本実施の形態1に従う無停電電源システムによれば、所定の時間間隔で、運転させる無停電電源装置を変更することができる。従って、各無停電電源装置の運転時間が偏るおそれを解消できる。すなわち、各無停電電源装置の運転状態を積極的に切り替え、運転時間の均等化を行なう無停電電源システムを提供することができる。
[変形例1]
この実施の形態1の変形例1の無停電電源システム1では、負荷率が変わることにより最適運転台数が変化した場合、運転台数制御装置4は、待機状態のUPSを起動するとき、または、運転状態のUPSを停止するときに、合わせて経過時間teのクリアを行ない、次のローテーションの開始を遅らせる。すなわち、ローテーション期間中に負荷率の変化による運転台数変更があると、次回のローテーションを遅らせる。このことにより、UPS3の起動および停止の回数を減らすことで、サージ電流による故障の可能性を低減させることができる。
図5は、この発明の実施の形態1の変形例1の無停電電源システムで実行される、運転台数制御を説明するフローチャートである。図5のフローチャートに示される処理は、運転台数制御装置4により所定周期で実行される。
実施の形態1の変形例1の無停電電源システム1は、実施の形態1の無停電電源システム1と全体構成が同一であり、運転台数制御の処理が一部異なる。図5のフローチャートでは、図4で説明したフローチャートに示す処理のうち、図4と異なるステップS5B,S8Bを主に説明する。
図5を参照して、運転台数制御装置4は、ステップS5Bで、累積運転時間が最も短いUPSにネットワーク2を介して起動指令を出力すると共に、経過時間teのクリアを行なう。また、ステップS8Bでは、累積運転時間が最も長いUPSにネットワーク2を介して停止指令を出力すると共に、経過時間teのクリアを行なう。
次に、図6を用いて、本実施の形態1の変形例1に従う無停電電源システム1による運転台数制御の動作例を説明する。図6のタイミングチャートでは、図3で説明したタイミングチャートに示す動作のうち、図3と異なるt27,28,32,33を主に説明する。
図6と図3とを比較して、図6の時刻t20〜26,29〜31,34〜35の動作は図3の時刻t0〜6,9〜11,14〜15の動作と同じである。
図6では、時刻t27において、負荷率が増加し、最適運転台数が3台から4台に増えた場合、待機中のUPS32,33のうち、累積運転時間のより短いUPS32が起動される。同時に経過時間teがクリアされる。
運転台数が増えたときに経過時間teをクリアしたことにより、次にローテーションが行なわれるのは、時刻t27からローテーション時間T2が経過した時刻t28になる。この時刻t28は、図3の時刻t8に比べて遅くなる。
時刻t32において、負荷率が減少し、最適運転台数が4台から3台に減少すると、運転中のUPS31,32,34,35のうち、最も累積運転時間の長いUPS32が停止される。同時に、経過時間teがクリアされる。
運転台数が減少したときに経過時間teをクリアしたことで、次にローテーションが行なわれるのは、時刻t32からローテーション時間T2が経過した時刻t33になる。この時刻t33は図3の時刻t13に比べて遅くなる。
以上のように、本変形例1の無停電電源システムでは、運転台数制御装置4は、運転台数が変化したときに経過時間teのクリアを行なう。本実施の形態では、運転台数を変更する際、各UPSの累積運転時間に基づいて起動または停止させるUPSを選択しているため、運転台数の変更は、ローテーションと同様に、各UPS3の累積運転時間の均等化に貢献している。すなわち、負荷変動による台数制御は実質的にローテーションに相当する。したがって、同様の効果を持つローテーションの頻度を減らすことは合理的である。また、UPS3の起動および停止回数を減らすことで、起動および停止に伴うサージ電流等を抑制し、UPS3の劣化を抑制できる。
他の構成および作用効果については、実施の形態1と同様であるので説明をくり返さない。
[変形例2]
この実施の形態1の変形例2の無停電電源システム1では、最適運転台数が変化した場合、またはローテーションを行なう場合において、運転台数制御装置4は、各UPS3の累積運転時間に関係なく、待機状態のUPS3のいずれかを起動する、もしくは、運転状態のUPSのいずれかを停止する。このことにより、よりシンプルな構成のUPS3でもローテーションが実現できる。
図7は、この発明の実施の形態1の変形例2の無停電電源システム1で実行される、運転台数制御を説明するフローチャートである。図7のフローチャートに示される処理は、運転台数制御装置4により、所定周期で実行される。
実施の形態1の変形例2の無停電電源システム1は、実施の形態1の無停電電源システム1と全体構成が同一であり、台数制御の処理が一部異なる。図7のフローチャートでは、図4で説明したフローチャートに示す動作のうち、図4と異なるステップS5C,S8C,S10Cを主に説明する。
図7を参照して、運転台数制御装置4は、ステップS5Cで、待機状態のUPS3のいずれかに対してネットワーク2を介して、起動指令を出力する。また、ステップS8Cでは、運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3のいずれかに対して、ネットワーク2を介して停止指令を出力する。同様に、ステップS10Cでは、運転台数制御装置4は、待機状態のUPS3のいずれかに対して、ネットワーク2を介して起動指令を出力するとともに、teのクリアを行なう。
ステップS5C,S8Cでは、たとえば、待機中のUPS3からランダムに選んだUPS3に対して起動指令を出力してもよい。ステップS10Cでは、たとえば、運転中のUPS3からランダムに選んだUPS3に対して停止指令を出力してもよい。
すなわち、この実施の形態1の変形例2の運転台数制御装置4は、実施の形態1と異なり、各UPS3の累積運転時間に関係なく、起動もしくは停止するUPSを選択する。このことにより、累積運転時間を計算、記憶、出力する必要がなくなるので、よりシンプルな構成のUPS3でも、ローテーションの機能を実行することが可能になる。
他の構成および作用効果については、実施の形態1と同様であるので説明をくり返さない。
[実施の形態2]
実施の形態1の無停電電源システム1では、待機状態のUPS3のうち、最も累積運転時間が短いUPS3を起動するように構成されるため、複数のUPS3の中に他のUPSに比べて著しく累積運転時間が長いUPS3が存在する場合には、当該UPS3が起動することなく、長時間待機状態に維持されてしまう場合がある。この場合、当該UPS3に故障が生じていても、その故障を検出できない。すなわち、無停電電源システム1の健全性を評価することが困難となる。
この実施の形態2の無停電電源システム1では、負荷率の増加によりUPS3の最適運転台数が増えた場合、もしくは、ローテーションを行なう場合、待機状態のUPS3のうち、待機状態を維持している時間(待機時間)が最も長いUPS3を起動する。このことにより、累積運転時間が長いために、待機状態が継続しているUPS3を運転する機会を作ることができる。これにより、無停電電源システム1の健全性を評価することができる。
図8は、この発明の実施の形態2の無停電電源システム1で実行される、運転台数制御を説明するフローチャートである。図8のフローチャートに示される処理は、運転台数制御装置4により、所定周期で実行される。
実施の形態2の無停電電源システム1は、実施の形態1の無停電電源システム1と全体構成が同一であり、運転台数制御が一部異なる。図8のフローチャートでは、図4で説明したフローチャートに示す動作のうち、図4と異なるステップS5D,S10Dを主に説明する。
図8のフローチャートでは、ステップS5Dでは、運転台数制御装置4は、待機状態のUPS3のうち、最も待機時間が長いUPS3に対してネットワーク2を介して、起動指令を出力する。また、ステップS10Dでは、運転台数制御装置4は、最も待機時間が長いUPS3に対してネットワーク2を介して起動指令を出力すると共に、経過時間teのクリアを行なう。
次に、図9を用いて、本実施の形態2に従う無停電電源システム1による運転台数制御の動作例を説明する。
図9の例では、無停電電源システム1の起動時(時刻t40)における各UPS3の累積運転時間は、UPS31〜34は0であり、UPS35のみ著しく長い場合を考える。たとえば、UPS31〜34はいずれも新品であるのに対し、UPS35は中古品である。
最初に、比較例として実施の形態1に従う無停電電源システム1による運転台数制御の動作を説明する。
時刻t40において、無停電電源システム1の運転台数制御が開始されると、この時点でのUPS31〜34の累積運転時間はすべて0であるので、装置番号の小さい3台のUPS3(UPS31〜UPS33)が起動される。
時刻t41では、時刻t40からの経過時間teがローテーション時間T2に達したので、運転台数制御装置4は、運転すべきUPS3をローテーションさせる。すなわち、停止中のUPS3のうち、最も累積運転時間の短いもの、すなわちUPS34が起動される。
時刻t41からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t42では、運転台数制御装置4は、停止すべきUPSを選択する。ここでは、負荷率が一定なので、最適運転台数は3台である。運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3のうち、最も累積運転時間の長いUPS3に停止命令を出す。ただし、UPS31〜33の累積運転時間は等しいので、最も装置番号の小さいUPS31が停止され、UPS3の運転台数は再び3台に戻る。
時刻t41からローテーション時間T2が経過した時刻t43において、運転台数制御装置4は運転すべきUPS3をローテーションさせる。ここで、待機状態のUPS3のうち、最も累積運転時間が短いUPS31が起動される。
時刻t44以降も同様にして、UPS35に比べて累積運転時間が短いUPS31〜34のみが順番に起動される。したがって、UPS31〜34の累積運転時間は均等化され、かつ、UPS35の累積運転時間にも近づくため、無停電電源システム1全体の累積運転時間は均等化する。しかし、一方で、UPS31〜34の累積運転時間がUPS35の累積運転時間とほぼ均等になるまでは、UPS35は全く起動されない。そのため、万一UPS35において故障が生じていても、故障を検出できないおそれがある。
このような問題を解決するために、本実施の形態2では、図8のフローチャートで示したような、いずれかのUPS3を起動する際に、待機状態のUPSのうち、待機時間の長いUPS3を起動する構成を採用する。
図9(B)は本願実施の形態2に従う無停電電源システム1による運転台数制御の動作例であり、各UPS3の起動時の累積運転時間は図9(A)と同じである。
時刻t40において、運転台数制御が開始されると、この時点でのUPS31〜35の待機時間はすべて0であるので、装置番号の小さい3台のUPS3(UPS31〜UPS33)が起動される。
時刻t40からローテーション時間T2が経過した時刻t41においては、運転台数制御装置4は、待機時間の長いUPS34,35のうち、装置番号の小さいUPS34を起動する。
時刻t41からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t42においては、運転台数制御装置4は、運転状態のUPS31〜33のうち、最も番号の小さいUPS31を停止する。
時刻t41からローテーション時間T2が経過した時刻t43においては、運転台数制御装置4は、待機状態のUPS31,35のうち、待機時間の長いUPS35を起動する。
時刻t43からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t44においては、運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3(直前に起動されたUPS35を除く)の中で累積運転時間の最も長いUPS32,33のうち、より装置番号の小さいUPS32を停止する。
時刻t43からローテーション時間T2が経過した時刻t45においては、運転台数制御装置4は、待機状態のUPS31,32のうち、待機時間の長いUPS31を起動する。
時刻t43からオーバーラップ時間T1が経過した時刻t44においては、運転台数制御装置4は、運転状態のUPS3のうち、累積運転時間の最も長いUPS35を停止する。
時刻t44以降も同様にして、運転台数制御装置4は、累積運転時間が短いUPS31〜34が主に運転するが、累積運転時間が長いUPS35も、待機時間が他のUPSよりも長くなることで、一時的に運転する。したがって、実施の形態1と同様に、UPS31〜34の累積運転時間が均等化され、かつ、該累積運転時間はUPS35の累積運転時間にも近づくため、無停電電源システム1全体の累積運転時間を均等化することができる。さらに、累積運転時間の著しく長いUPS35に故障が生じていても、UPS35を運転したときに故障を検出することができる。したがって、無停電電源システム1の健全性を確保できる。
すなわち、この実施の形態2の運転台数制御装置4は、実施の形態1の作用効果に加えて、さらに、累積運転時間が長い故に待機時間が長くなっているUPS3を一時的に運転することができる。このことにより、累積運転時間が他のUPS3より著しく長いUPS3についても、正常に動作することを確認することができる。この結果、無停電電源システム1の健全性を確保することができる。
他の構成および作用効果については、実施の形態1と同様であるので説明をくり返さない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 無停電電源システム、2 ネットワーク、3,31〜35 UPS、4 運転台数制御装置、5 ネットワークインタフェース、6 筐体、7 負荷、8 筐体、9 制御部、10 交流電源、11 接続端子、12 コンバータ、13 平滑コンデンサ、14 インバータ、15 蓄電池、16 バッテリ端子、17 チョッパ回路、18 電圧センサ、19 電流センサ、20 負荷接続端子。

Claims (5)

  1. 負荷に対して並列接続される複数の無停電電源装置と、
    前記複数の無停電電源装置のうちの前記負荷に電力を供給するために必要な台数の前記無停電電源装置を運転させるとともに、残りの前記無停電電源装置を停止させて待機状態とするように構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、所定の時間間隔で、前記待機状態の無停電電源装置の少なくとも一部を起動するように構成される、無停電電源システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記待機状態の無停電電源装置の少なくとも一部の無停電電源装置を起動させた後に、
    運転状態の無停電電源装置の少なくとも一部の無停電電源装置を停止させるように構成される、請求項1に記載の無停電電源システム。
  3. 前記制御装置は、
    前記複数の無停電電源装置の各々の運転時間を累積するように構成され、
    前記制御装置は、運転状態の無停電電源装置のうち、累積運転時間が長い前記無停電電源装置を停止させるように構成される、請求項1または2に記載の無停電電源システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記複数の無停電電源装置の各々の運転時間を累積するように構成され、
    前記制御装置は、前記待機状態の無停電電源装置のうち、累積運転時間が短い前記無停電電源装置を起動させるように構成される、請求項1または2に記載の無停電電源システム。
  5. 前記制御装置は、前記複数の無停電電源装置の各々が停止されてから待機状態を継続している待機時間を計測するように構成され、
    前記制御装置は、前記待機状態の無停電電源装置のうち、前記待機時間が長い前記無停電電源装置を起動させるように構成される、請求項1または2に記載の無停電電源システム。
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