JP2018098486A - 高効率裏面電極型太陽電池セル、太陽電池モジュール、及び太陽光発電システム - Google Patents

高効率裏面電極型太陽電池セル、太陽電池モジュール、及び太陽光発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】逆方向飽和電流密度が小さく、かつ、エミッタ層と電極との接触抵抗が小さく、簡便な方法で安価に歩留まり高く製造可能な、変換効率がよい高効率裏面電極型太陽電池セル、太陽電池モジュール、及び太陽光発電システムを提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体基板101の非受光面である裏面に、第2導電型の不純物が拡散された不純物拡散層104が形成され、不純物拡散層に接続される電極109を備える裏面電極型太陽電池セル100において、不純物拡散層の不純物の表面濃度が5×1017atms/cm3以上5×1019atms/cm3以下であり、不純物拡散層の不純物の拡散深さが、基板裏面の表面から1μm以上2.9μm以下である。これにより簡便な方法で安価に製造可能な高効率裏面電極型太陽電池セルを提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、変換効率がよい高効率裏面電極型太陽電池セル、太陽電池モジュール、及び太陽光発電システムに関する。
一般に太陽電池セルは、大きさが100〜150mm角、厚みが0.1〜0.3mmの板状の多結晶シリコンや単結晶シリコン等からなり、ボロン等のp型不純物がドープされたp型の半導体基板を主材としている。この太陽電池セルにおいては、太陽光を受ける受光面にn型拡散層(エミッタ層)と反射防止膜が形成されるとともに、電極がエミッタ層に接するように反射防止膜を貫通して形成される。
太陽電池セルにおいて、電極は光電変換により得られた電流の取り出しのために必要不可欠であるが、受光面の電極が形成された部位には当該電極による遮蔽によって太陽光が入射しないため、電極面積が大きいほど変換効率が低下し電流が減少する。受光面に設けられた電極によるこのような電流の損失をシャドウロスという。
これに対し、裏面電極型太陽電池セルは、受光面に電極が無いためシャドウロスがなく、反射防止膜で抑えきれなかったわずかな反射光を除けば、入射する太陽光をほぼ100%取り込むことができる。そのため、原理的には高い変換効率の実現が期待できる。
一般に裏面電極型太陽電池セル100は、図1に示すような断面構造を有する。裏面電極型太陽電池セル100は、半導体基板101、エミッタ層104、BSF(Back Surface Field)層106、反射防止膜兼パッシベーション膜107及び108、並びに電極109及び110を備える。
半導体基板101は裏面電極型太陽電池セル100の主材であり、単結晶シリコンや多結晶シリコン等からなる。p型、n型のいずれでもよいが、リンなどのn型不純物がドープされたn型シリコン基板が用いられることが多い。以下、n型シリコン基板を用いた場合を例にとって説明する。半導体基板101は、大きさが100〜150mm角で、厚みが0.1〜0.3mmの板状のものが好適であり、一方の主表面が受光面、他方の主表面が非受光面(裏面)として用いられる。
受光面には、光閉じ込めのための凹凸構造を形成する。凹凸構造は、半導体基板101を酸性又はアルカリ性の溶液に一定時間浸漬させることで得られる。一般にこの凹凸構造はテクスチャと呼ばれる。
裏面には、ボロンなどのp型不純物がドープされたp型拡散層であるエミッタ層104と、リンなどのn型不純物がドープされたn型拡散層であるBSF層106をそれぞれ形成する。エミッタ層104とBSF層106はどちらを先に形成してもよい。エミッタ層104を先に形成する場合には、例えば、次のように形成する。
まず、酸化シリコン膜などの保護膜102を、半導体基板101の全面に形成する。具体的には、例えば酸素雰囲気下の800〜1100℃の高温中に半導体基板101を設置する熱酸化法により、30〜300nm程度の厚さの酸化シリコン膜を形成する。続いて、半導体基板101の裏面のエミッタ層104を形成する領域以外の領域を覆う保護膜102の部分に、レジストペーストをスクリーン印刷で塗布し硬化させる。続いて、フッ酸水溶液に浸漬させてエミッタ層104を形成する領域を覆う保護膜102を除去し、更にアセトン等に浸漬してレジストペースト103を除去する。続いて、保護膜102が除去された領域に、例えば熱拡散法によりp型不純物元素を拡散させて、p型拡散層であるエミッタ層104とガラス層105を形成する。具体的には、例えばこの半導体基板101をBBrを含む800〜1100℃の高温ガス中に設置することにより、保護膜102が形成されていない箇所にボロンを拡散させ、シート抵抗が20〜300Ω/□ 程度のエミッタ層104とガラス層105を形成する。続いて、残りの保護膜102とガラス層105を、例えば希釈したフッ酸溶液などの薬品に浸漬することにより除去し、純水で洗浄する。これにより、半導体基板101の裏面の所望の箇所に、p型不純物が拡散されたエミッタ層104が形成される。
続いて、半導体基板101の裏面のエミッタ層104が形成されていない部分に、エミッタ層104と概ね同様な手順でBSF層106を形成する。
テクスチャが形成された受光面と、エミッタ層104及びBSF層106が形成された裏面には、更にSiN(窒化シリコン)などからなる反射防止膜兼パッシベーション膜107、108をそれぞれ形成する。
そして、電極109をエミッタ層104に接続されるように、また、電極110をBSF層106に接続されるように、それぞれ形成する。これらの電極は、エッチングペーストなどでコンタクトが開口され、スパッタなどで形成される場合もあれば、スクリーン印刷法を用いて形成される場合もある。スクリーン印刷法を用いる場合、焼成後にエミッタ層104、BSF層106にそれぞれ接続されるように、ガラスフリットなどを含んだ導電性銀ペーストを反射防止膜兼パッシベーション膜108の2箇所に印刷・乾燥する。これらの導電性銀ペーストを焼成することで、反射防止膜兼パッシベーション膜107、108を貫通して、エミッタ層104に接続される電極109と、BSF層106に接続にされる電極110がそれぞれ形成される。電極109、110は、裏面電極型太陽電池セル100で生じた光生成電流を外部へ取出すためのバスバー電極と、これらのバスバー電極に接続される集電用のフィンガー電極とから構成される(図示省略)。
図1に示す構造を持つ一般的な裏面電極型太陽電池セルにおいては、特にエミッタ層の不純物拡散プロファイルが太陽電池セルの変換効率を大きく左右する。例えば、エミッタ層への不純物の拡散量を少なくしてエミッタ層の逆方向飽和電流密度を低くすることで、太陽電池セルの開放電圧を高め、変換効率を良くすることができる。しかし、エミッタ層への不純物の拡散量を少なくすることで不純物の表面濃度が低くなってしまうと、一般に、エミッタ層に接続する電極との接触抵抗が高くなり、変換効率が悪くなる。そのため、変換効率を良くするには、エミッタ層への不純物の拡散量を少なく抑えつつ、不純物の表面濃度が高く、かつ、拡散深さが浅い拡散プロファイルにすることで、接触抵抗をなるべく小さくしつつ、逆飽和電流密度が高くなるのを可能な範囲で抑えるという方法を採るのが望ましいとされてきた。先に例示したエミッタ層の製造方法による場合、エミッタ層は不純物の表面濃度が高く、拡散深さが浅い拡散プロファイルで形成されることが多い。
また、エミッタ層と電極との接触抵抗は、エミッタ層と電極との接触面積の大小によっても大きく左右されると言われている。受光面に電極を有する従来の太陽電池セルの場合、電極によるシャドウロスをできるだけ小さくするために、エミッタ層に接続するフィンガー電極を微細化して電極面積を最小化する必要があり、接触抵抗を十分に小さくすることが難しく、かつ、電極形成に高いコストがかかる。これに対し、裏面電極型太陽電池セルは、電極が非受光面に形成されるため、電極によるシャドウロスを考慮する必要がない。そのため、裏面電極型太陽電池セルの場合には、ある程度フィンガー電極の幅を太くして、エミッタ層と電極との接触面積を広くして接触抵抗を小さくしつつ、電極形成にかかるコストを抑えるために、横流れ抵抗が大きくなり過ぎない程度に断面積(接触面に直交する面の面積)が小さくなるよう薄く電極を形成することが望ましいとされてきた。先に例示したスクリーン印刷による電極の製造方法の場合、幅が太く、厚みが薄い電極が形成されることが多い。
しかし、表面濃度が高く、かつ、拡散深さが浅い拡散プロファイルで不純物を拡散するには、一般に高温で短時間の拡散熱処理を行う必要がある。この場合、特に大量生産時において、不純物の拡散ムラが生じやすいため、所定の拡散プロファイルで不純物を拡散させることが難しい。また、幅が太く、厚みが薄い電極は、偶発的にエミッタ層との接触抵抗の値が大きくなることがあり、歩留まりが悪くなるという問題が度々発生していた。
このような問題の対策として、例えば、半導体基板に形成された拡散層の電極を形成する部分に、拡散源を含む膜を形成し、水蒸気雰囲気中で熱処理を行うことで、電極直下にのみ高濃度拡散層を形成する太陽電池セルの製造方法が特許文献1に開示されている。しかしこの方法では、拡散層形成のために熱処理を複数回行う必要があるため、コストが高くなる上に、重金属などのライフタイムキラーが半導体基板に拡散して、歩留まりの悪化を生じやすいという問題がある。
また、インクジェット印刷によって、ドーパント液を基板表面に塗布して拡散することで、均一な拡散を行う太陽電池セルの製造方法が特許文献2に開示されている。しかしこの方法の場合、インクジェット印刷はノズルやドーパント液の制御が困難であり、また拡散源形成と熱処理が別工程になるため、コストが高くなるという問題がある。
また、導電性ペーストを、マスクを変えながら複数回スクリーン印刷することで、電極の抵抗を小さくする太陽電池セルの製造方法が特許文献3に開示されている。しかしこの方法では、電極のズレによる歩留まりの悪化や導電性ペーストの使用量の増大によるコストの増大が生じやすいという問題がある。
また、いわゆるグラビアロール印刷で電極を形成することで、精度よく電極を形成する太陽電池セルの製造方法が特許文献4に開示されている。しかしこの方法では、ロールやペーストの制御が困難であり、乾燥によるロールの詰まりや歩留まりの悪化が生じやすいという問題がある。
国際公開第2015/151288号 特開2003−168807号公報 国際公開第2011/111192号 特開2011−049514号公報
本発明の目的は、逆方向飽和電流密度が小さく、かつ、エミッタ層と電極との接触抵抗が小さく、簡便な方法で安価に歩留まり高く製造可能な、変換効率がよい高効率裏面電極型太陽電池セル、太陽電池モジュール、及び太陽光発電システムを提供することにある。
(1)本発明の高効率裏面電極型太陽電池セルは、第1導電型の半導体基板の非受光面である裏面に、第2導電型の不純物が拡散された不純物拡散層が形成され、不純物拡散層に接続される電極を備える高効率裏面電極型太陽電池セルであって、不純物拡散層の不純物の表面濃度が5×1017atms/cm3以上5×1019atms/cm3以下であり、不純物拡散層の不純物の拡散深さが、基板裏面の表面から1μm以上2.9μm以下であることを特徴とする。
このように従来と比べて表面濃度が低く、拡散深さが深いエミッタ層を形成することで、逆方向飽和電流密度と接触抵抗を両方とも低くすることができ、簡便な方法で安価に高効率裏面電極型太陽電池セルを実現することができる。
(2)不純物拡散層のシート抵抗は、60Ω/□以上150Ω/□以下とするとよい。
(3)不純物拡散層の不純物の濃度の最大値を7×1017atms/cm3以上7×1019atms/cm3以下とし、不純物拡散層の不純物の濃度が最大値となる位置を、基板裏面の表面から0.1μm以上1μm以下の深さとし、電極を少なくともガラスフリットと銀とアルミとを含む焼結体とし、電極の断面積を350μm2以上1000μm2以下とするとともに、電極が不純物拡散層に部分的に貫入し、貫入の深さが基板裏面の表面から0.1μm以上1.9μm以下となるようにしてもよい。
これにより接触抵抗を小さく抑えて変換効率を高めることができるとともに、製造コストも抑えることができる。
(4)例えば、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とするとよい。
(5)高効率裏面電極型太陽電池セルを複数電気的に接続して太陽電池モジュールを構成してもよい。
(6)太陽電池モジュールを複数電気的に接続して太陽光発電システムを構成してもよい。
高効率裏面電極型太陽電池セルの構成の一例を示す図である。 高効率裏面電極型太陽電池セルの製造方法を示すフロー図である。 基板表面からの深さとその深さにおける不純物濃度との関係の一例を示すグラフである。 各サンプルの逆方向飽和電流密度を、表面濃度とシート抵抗のそれぞれに対してプロットしたグラフである。 各サンプルの接触抵抗を、表面濃度とシート抵抗のそれぞれに対してプロットしたグラフである。 各サンプルの電極の断面積と接触抵抗との関係を示すグラフである。 本発明の高効率裏面電極型太陽電池セルを用いて構成された太陽電池モジュールの構成例を示す概略図である。 図7に示す太陽電池モジュールの裏面の構成例を示す概略図である。 図7に示す太陽電池モジュールの断面の構成例を示す概略図である。 図7に示す太陽電池モジュールを用いて構成された太陽光発電システムの構成例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。背景技術の説明に用いた図も含め、各図面における共通の構成要素については同じ符号を付す。
本発明における高効率裏面電極型太陽電池セル200は、図1に示した従来の裏面電極型太陽電池セル100と同様な構造を有し、半導体基板101、エミッタ層104、BSF層106、反射防止膜兼パッシベーション膜107及び108、並びに、電極109及び110を備える。半導体基板101は高効率裏面電極型太陽電池セル200の主材であり、単結晶シリコンや多結晶シリコン等からなる。p型とn型のいずれでもよいが、ここではリンなどの不純物を含み、比抵抗が0.1〜4.0Ω・cmのn型シリコン基板の場合を例にとって説明する。半導体基板101は、大きさが100〜150mm角で、厚みが0.05〜0.30mmの板状のものが好適であり、一方の主表面が受光面、他方の主表面が非受光面(裏面)として用いられる。
<製造手順>
図2に本発明の高効率裏面電極型太陽電池セル200の製造手順を示す。製造に先立ち、半導体基板101を酸性溶液などに浸漬してダメージエッチを行い、スライスなどによる表面のダメージを除去して、洗浄、乾燥する。
まず、ダメージエッチ後の半導体基板101の裏面にエミッタ層104を形成する(S1)。まず、酸化シリコン膜などの保護膜102を、半導体基板101の全面に形成する(S1−1)。例えば、酸素雰囲気下の800〜1100℃の高温中に半導体基板101を短時間設置する熱酸化法により、膜厚が30〜300nm程度の酸化シリコン膜を形成する。続いて、半導体基板101の裏面のエミッタ層104を形成する領域以外の領域を覆う保護膜102の部分に、レジストペーストをスクリーン印刷で塗布し硬化させる(S1−2)。続いて、フッ酸水溶液に浸漬させてエミッタ層104を形成する領域を覆う保護膜102を除去し(S1−3)、更にアセトン等に浸漬してレジストペースト103を除去する(S1−4)。続いて、保護膜102が除去された領域に、例えば熱拡散法によりp型不純物元素を拡散させて、p型拡散層であるエミッタ層104とガラス層105を形成する(S1−5)。具体的には、例えばこの半導体基板101をBBrを含む800〜1100℃の高温ガス中に設置することにより、保護膜102が形成されていない領域にボロンを拡散させ、シート抵抗が20〜300Ω/□ 程度のエミッタ層104と、ガラス層105を形成する。続いて、残りの保護膜102とガラス層105を、例えば希釈したフッ酸溶液などの薬品に浸漬することにより除去し、純水で洗浄する(S1−6)。これにより、半導体基板101の裏面の所望の箇所に、p型不純物が拡散されたエミッタ層104が形成される。
次に、半導体基板101の裏面のエミッタ層104が形成されていない領域に、BSF層106を形成する(S2)。まず、酸化シリコン膜などの保護膜102を、半導体基板101の全面に形成する(S2−1)。酸化シリコン膜は、例えば酸素雰囲気下の800〜1100℃の高温中に半導体基板101を設置する熱酸化法により形成する。このとき、高温中への設置時間をより長くすることで、酸化シリコン膜を形成すると同時に、エミッタ層104の形成時に半導体基板101の表面付近に拡散したボロンを、半導体基板101のより深くまで拡散させ、かつ、形成した酸化シリコン膜にも拡散させることができる。その結果、エミッタ層104を形成するボロンの表面濃度が低下し、それに伴いシート抵抗も変化する。この拡散深さ、表面濃度、及びシート抵抗は、熱酸化条件の変更により適宜調節することができる。
続いて、半導体基板101の裏面のエミッタ層104が形成された領域を覆う保護膜102の部分に、レジストペーストをスクリーン印刷で塗布し硬化させる(S2−2)。続いて、フッ酸水溶液に浸漬させてエミッタ層104が形成されていない領域を覆う保護膜102を除去し(S2−3)、更にアセトン等に浸漬してレジストペースト103を除去する(S2−4)。続いて、保護膜102が除去された領域に、例えば熱拡散法によりn型不純物元素を拡散させて、n型拡散層であるBSF層106とガラス層105を形成する(S2−5)。具体的には、例えばこの半導体基板101をPOClを含む850〜1100℃の高温ガス中に設置することにより、保護膜102が形成されていない領域にリンを拡散させ、シート抵抗が30〜300Ω/□ 程度のBSF層106とガラス層105を形成する。続いて、残りの保護膜102とガラス層105を、例えば希釈したフッ酸溶液などの薬品に浸漬することにより除去し、純水で洗浄する(S2−6)。これにより、半導体基板101の裏面のエミッタ層104が形成されていない領域に、n型不純物が拡散されたBSF層106が形成される。
次に、半導体基板101の受光面にテクスチャと呼ばれる凹凸構造を形成する(S3)。テクスチャは、半導体基板101を酸性又はアルカリ性の溶液に一定時間浸漬することにより形成することができる。例えば、半導体基板101の裏面全面にレジストペーストをスクリーン印刷で塗布・硬化してから、水酸化カリウム水溶液などで化学エッチングして洗浄、乾燥することで形成する。テクスチャを形成することで、受光面から入射した光が半導体基板101内で多重反射して閉じ込められるため、実効的に反射率を低減し、変換効率が向上することができる。その後、アセトン等に浸漬することで半導体基板101の裏面全面に塗布されたレジストペーストを除去する。なお、テクスチャはエミッタ層104とBSF層106を形成する前に行ってもよい。また、半導体基板101の裏面にもテクスチャを形成して構わない。加えて、半導体基板101の受光面に更にFSF(Front Surface Field)層を形成しても構わない。
続いて、半導体基板101の両面に、SiN(窒化シリコン)などからなる反射防止膜兼パッシベーション膜107、108をそれぞれ形成する(S4)。窒化シリコン膜の場合、例えばSiHとNHとの混合ガスをNで希釈し、グロー放電分解でプラズマ化させて堆積させるプラズマCVD法などにより形成する。形成に際しては、半導体基板101との屈折率差などを考慮して屈折率が1.8 〜 2.3程度になるように、また、厚みが50〜100nm程度になるように形成する。この膜は、半導体基板101の表面で光が反射するのを防止し、半導体基板101内に光を有効に取り込む機能を担うとともに、n型拡散層に対してパッシベーション効果があるパッシベーション膜としても機能し、太陽電池セルの電気特性を向上させる効果を奏する。なお、反射防止膜兼パッシベーション膜107、108は、酸化シリコン、炭化シリコン、非晶質シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタンなどの単層膜やこれらを組み合わせた積層膜であってもよい。また、半導体基板101の受光面と裏面とで異なる膜を使用してもよい。
続いて、電極109、110を形成する(S5)。電極は、例えばエッチングペースト等で反射防止膜兼パッシベーション膜108に開口部を設けてスパッタにより形成してもよいし、スクリーン印刷法により形成してもよい。スクリーン印刷法による場合、まず、反射防止膜兼パッシベーション膜108の、エミッタ層104に接続される電極109を形成する部分とBSF層106に接続される電極110を形成する部分のそれぞれに、例えば銀粉末、ガラスフリット、アルミ粉末、及びワニスなどを含む導電性ペーストをスクリーン印刷し、乾燥させる。このとき、スクリーン印刷する際に使用するスクリーンマスクのメッシュの粗さ、乳剤厚、開口サイズなどを変更することで、電極の幅や断面積を適宜調節することができる。
このように印刷した導電性ペーストを、500℃〜950℃程度の温度で1〜60秒程度焼成し、反射防止膜兼パッシベーション膜108を貫通させる(ファイヤースルー)。これにより、銀、ガラスフリット、及びアルミを含む焼結体がエミッタ層104又はBSF層106と導通して、電極109、110となる。なお、電極形成時の焼成は一度に行ってもよいし複数回に分けてもよい。また、エミッタ層104上に適用する導電性ペーストとBSF層106上に適用する導電性ペーストは、異なるものであってもよい。
<課題解決手段の検討>
上記の製造方法により、エミッタ層の逆方向飽和電流密度測定用のサンプルを熱酸化条件を変えながら複数作製した。なお、逆方向飽和電流密度の測定には電極は不要であるため、電極は形成していない。作製に用いたn型半導体基板の比抵抗は1Ω・cm、リンのドーピング濃度は約5×1015atoms/cm3であり、反射防止膜兼パッシベーション膜はSiH、NH、及びNを用いたプラズマCVD法により形成した厚さ100nmの窒化シリコン膜である。
各サンプルについて、エミッタ層へのボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定した(使用装置CAMECA社製ims−4f、1次イオンO 、1次イオンエネルギー10.5keV、走査領域200×200μm、検出領域104μmφ、2次イオン極性Positive)。図3は、或るサンプルの測定結果として得られた、基板表面からの深さとその深さにおける不純物であるボロンの濃度との関係を示したグラフである。図3からわかるように、最表面付近の深さ0〜0.02μm近辺で突然極端な濃度の変動が認められる。この濃度変動は基板表面の異物や凹凸などの影響による測定値のバラつきと考えられ、誤差が多く含まれる。そこで以下では、表面濃度を0.03μm近辺の濃度と定義する。このように定義したとき、作製した各サンプルの表面濃度は、1×1017〜1×1020atoms/cmであった。また、拡散深さについては以下、SIMS測定により得られた拡散されたボロンの濃度が、n型半導体基板へのリンのドーピング濃度と等しくなった深さと定義する。このように定義したとき、作製した各サンプルの拡散深さは、0.7〜3.5μmであった。
拡散プロファイルの測定後、逆方向飽和電流密度測定用の各サンプルの逆方向飽和電流密度をQSSPC法で測定した(使用装置Sinton Consulting社製WCT−100)。QSSPC測定で得られた各サンプルの逆方向飽和電流密度を、表面濃度とシート抵抗のそれぞれに対してプロットしたグラフを図4に示す。図4(a)は表面濃度に対してプロットしたグラフであり、図4(b)はシート抵抗に対してプロットしたグラフである。図4から、逆方向飽和電流密度は表面濃度が低くなるにつれ低くなる傾向が認められる一方、シート抵抗とは相関がないことがわかる。すなわち、表面濃度を低くすることで開放電圧を高くし、これにより、変換効率を高めることができるといえる。
次に、逆方向飽和電流密度測定用の各サンプルに、導電性ペーストをTLM法に基づいたパターンで塗布し、800℃で10秒間焼成して、接触抵抗測定用のサンプルを複数作製した。TLM法は、コンタクト面に垂直に入った電流がデバイス表面で折れて水平方向に流れる態様のコンタクトの接触抵抗を精度良く測定する方法として広く用いられている。TLM法で測定した各サンプルの接触抵抗を、シート抵抗と表面濃度のそれぞれに対してプロットしたグラフを図5に示す。図5から接触抵抗は、シート抵抗とは正の相関が認められる一方、表面濃度とは相関がないことがわかる。
以上より、逆方向飽和電流密度と接触抵抗が両方とも低いエミッタ層を実現するには、表面濃度が低く、シート抵抗が低いエミッタ層を形成すればよい。この条件は、表面濃度が低く、拡散深さが深いエミッタ層を形成することで容易に満たすことができる。これは、一般に表面濃度を低くするとシート抵抗は上昇するが、拡散深さを深くすることでその上昇を抑制することができるためである。
次に、接触抵抗測定用サンプルのうち、シート抵抗が70Ω/□のものについて、エミッタ層と接触するフィンガー電極を、幅を一定値(60μm)としつつ、断面積を変更したものを形成し、接触抵抗を測定した。この際、電極の断面積はキーエンス社製のレーザー顕微鏡VK−8500を用いて測定し、接触抵抗はTLM法を用いて測定した。断面積の変更は、スクリーン印刷用版の紗厚と乳剤厚を変更することにより行った。こうして測定した電極の接触抵抗を、断面積に対してプロットした(図6)。図6から、電極の接触面積が一定でも、断面積が小さくなると接触抵抗が大きくなり、変換効率が悪くなることがわかる。そのため、電極の断面積はコストが許す範囲で大きくするのが望ましいといえる。
電極の断面積が大きい方が、接触抵抗が小さくなる理由のひとつとして、以下の事情が挙げられる。
導電性ペーストを焼成して電極を形成した際、最大で約2μm程度の深さまで電極が基板に貫入している箇所が認められた。ここで、貫入深さは、電極をフッ酸浸漬及び硝酸浸漬によって基板から除去し、基板についた除去跡をSEMで観察して測定した。複数のサンプルについて、電極の貫入深さと接触抵抗との関係を確認したところ、エミッタ層との接触抵抗の高い電極は、貫入して接続している箇所がほとんど無く、稀にあっても貫入が浅いが、エミッタ層との接触抵抗の低い電極は、貫入して接続している箇所が多く、貫入が深いことがわかった。つまり、電極が深く貫入しているほど接触抵抗が低くなると考えられ、このことから、接触抵抗は表面のドーパント濃度だけではなく深さ方向のドーパント濃度変化にも依存していると考えられる。具体的には、不純物が濃度高く拡散されている範囲を概ね網羅する深さまで電極が貫入していることで、接触抵抗をより低減できると考えられる。
ただし、このとき電極の断面積が小さいと、電極を構成するガラスフリットやアルミなどのエミッタ層との導通に資する物質の絶対量が不足して、接触抵抗が大きくなってしまう。そのため、接触抵抗が大きくなることを回避し、安定した歩留まりを得るためには、電極をエミッタ層にある程度貫入させるとともに、断面積をコストが許す範囲で大きくするのが望ましいといえる。
上記の検討により特定した課題解決手段の正当性を、不純物拡散プロファイルや電極の形状を相違させて製造した複数の製品を用いて検証した。各製品の製造方法及び検証結果を以下に示す。
<第1共通工程>
リンがドープされ、厚さ0.2mmにスライスして作製された、比抵抗が約1Ω・cmでドーピング濃度が約5×1015atms/cm3のn型の単結晶シリコンからなるn型シリコン基板を用意し、外径加工を行って一辺15cmの正方形の板状とした。そして、この基板をフッ硝酸溶液中に15秒間浸漬させてダメージエッチした後、純水で洗浄して乾燥させた。
ダメージエッチ後のn型シリコン基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で45分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ50nmで形成した。そして、基板の裏面に形成された酸化シリコン膜の、BSF層形成予定箇所の上に、レジストペーストをスクリーン印刷して、100℃の温度で加熱して乾燥させた。ここで、エミッタ層は幅800μm、BSF層は幅200μmで、エミッタ層とBSF層が交互に形成される、Interdigitated Back Contactセルの構造になるようなパターンでスクリーン印刷用版を形成した。レジストペーストとしては、LEKTRACHEM社製185ペーストを用いた。その基板を2%フッ酸水溶液に浸漬させることで、BSF層形成予定箇所の上を残して、酸化シリコン膜を部分的に除去してから、アセトンに浸漬させて、レジストペーストを除去した後、純水で洗浄し、乾燥させた。次に、基板の裏面に対して、BBrガス雰囲気中において、900℃の温度で20分間の条件で熱拡散処理を行うことにより、基板の裏面にエミッタ層であるp型拡散層とガラス層を形成した。形成したp型拡散層のシート抵抗は約70Ω/□、拡散深さは0.5μmであった。その後、この基板を、25%のフッ酸水溶液に浸漬した後、純水で洗浄し、乾燥させることで、酸化シリコン膜とガラス層を除去した。
<比較例1>
比較例1は、上記のようにエミッタ層を形成した後に行う保護膜(酸化シリコン膜)の形成工程で行う熱酸化の時間が短い(45分間)、従来製品の製造方法を採用する場合である。具体的には次の工程を実施した上で、後述の第2、第3共通工程を実施して裏面電極型太陽電池セルを製造する。
上記のようにエミッタ層が形成された基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で45分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ50nmで形成した。このときの熱処理により、エミッタ層に拡散されていたボロンが再拡散した。再拡散後のエミッタ層のボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定した(使用装置CAMECA社製ims−4f、1次イオンO 、1次イオンエネルギー10.5keV、走査領域200×200μm、検出領域104μmφ、2次イオン極性Positive)。その結果、表面濃度は1.0×1020atms/cm3、最大濃度は1.4×1020atms/cm3、最大濃度となる深さは0.07μm、拡散深さは0.5μmとなった。また、エミッタ層のシート抵抗は約50Ω/□となった。
<実施例1>
実施例1は、比較例1で熱酸化時間を90分間に延長した場合である。
上記のようにエミッタ層が形成された基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で90分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ80nmで形成した。このときの熱処理により、エミッタ層に拡散されていたボロンが再拡散した。再拡散後のエミッタ層のボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定したところ、表面濃度は5.0×1019atms/cm3、最大濃度は7×1019atms/cm3、最大濃度となる深さは0.1μm、拡散深さは1.0μmとなった。また、エミッタ層のシート抵抗は約60Ω/□となった。
<実施例2>
実施例2は、比較例1で熱酸化時間を120分間に延長した場合である。
上記のようにエミッタ層が形成された基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で120分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ100nmで形成した。このときの熱処理により、エミッタ層に拡散されていたボロンが再拡散した。再拡散後のエミッタ層のボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定したところ、表面濃度は1.0×1019atms/cm3、最大濃度は1.2×1019atms/cm3、最大濃度となる深さは0.4μm、拡散深さは2.0μmとなった。また、エミッタ層のシート抵抗は約70Ω/□となった。
<実施例3>
実施例3は、比較例1で熱酸化時間を180分間に延長した場合である。
上記のようにエミッタ層が形成された基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で180分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ130nmで形成した。このときの熱処理により、エミッタ層に拡散されていたボロンが再拡散した。再拡散後のエミッタ層のボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定したところ、表面濃度は5.0×1018atms/cm3、最大濃度は8.0×1018atms/cm3、最大濃度となる深さは0.7μm、拡散深さは2.3μmとなった。また、エミッタ層のシート抵抗は約90Ω/□となった。
<実施例4>
実施例4は、比較例1で熱酸化時間を240分間に延長した場合である。
上記のようにエミッタ層が形成された基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で240分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ150nmで形成した。このときの熱処理により、エミッタ層に拡散されていたボロンが再拡散した。再拡散後のエミッタ層のボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定したところ、表面濃度は5.0×1017atms/cm3、最大濃度は7.0×1017atms/cm3、最大濃度となる深さは1.0μm、拡散深さは2.9μmとなった。また、エミッタ層のシート抵抗は約280Ω/□となった。
<比較例2>
比較例2は、比較例1で熱酸化時間を300分間に延長した場合である。
上記のようにエミッタ層が形成された基板を、酸素雰囲気中において、1000℃の温度で300分間の条件で熱酸化することにより、基板の両面に酸化シリコン膜を厚さ160nmで形成した。このときの熱処理により、エミッタ層に拡散されていたボロンが再拡散した。再拡散後のエミッタ層のボロンの拡散プロファイルをSIMSで測定したところ、表面濃度は3.0×1017atms/cm3、最大濃度は5.0×1017atms/cm3、最大濃度となる深さは1.1μm、拡散深さは3.3μmとなった。また、エミッタ層のシート抵抗は約320Ω/□となった。
<第2共通工程>
上記比較例1若しくは2、又は実施例1、2、3若しくは4に示す工程で形成された酸化シリコン膜の、エミッタ層を形成した箇所の上にレジストペーストをスクリーン印刷して、100℃の温度で加熱して乾燥させた。ここで、レジストペーストとしては、LEKTRACHEM社製185ペーストを用いた。レジストペーストを印刷した基板を2%のフッ酸水溶液に浸漬させ、エミッタ層を形成した箇所以外の部分(BSF層を形成する箇所)の酸化シリコン膜を除去して、その後、レジストペーストをアセトンに浸漬させて除去した。
続いて、部分的に酸化シリコン膜を除去した基板の裏面に対して、POClガス雰囲気中において、930℃の温度で20分間の条件で熱拡散処理を行い、酸化シリコン膜を除去した箇所にリンを拡散してBSF層であるn型拡散層とガラス層を形成した。形成されたn型拡散層のシート抵抗は約30Ω/□、拡散深さは0.5μmであった。その後、これらの基板を25%のフッ酸水溶液に浸漬した後、純水で洗浄し、乾燥させることで、酸化シリコン膜とガラス層を除去した。
続いて、基板の裏面全面にレジストペーストをスクリーン印刷して、100℃の温度で加熱して乾燥させた。ここで、レジストペーストとしては、LEKTRACHEM社製185ペーストを用いた。その基板を、2%の水酸化カリウムと2%のIPAを含む70℃の溶液で5分間化学エッチングした後に純水で洗浄し、乾燥させることで、基板の受光面にテクスチャ構造を形成した。その後、基板をアセトンに浸漬させて、レジストペーストを除去した。
続いて、SiH4、NH3、及びN2を用いたプラズマCVD法により、基板の両面に、反射防止膜兼パッシベーション膜である窒化シリコン膜を厚さ100nmで形成した。
<第3共通工程>
ここまでの処理を施した基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法により導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9383Mを用いた。また、基板のBSF層上に、メッシュ325、乳剤厚20μmで、幅50μmの直線状の開口部を備える版を用いたスクリーン印刷法により導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。そして、印刷された導電性銀ペーストを最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成し、それぞれの比較例及び実施例に係る裏面電極型太陽電池セルを作製した。
<実施結果1>
上記の比較例1若しくは2、又は実施例1、2、3若しくは4の工程をそれぞれ経て100枚ずつ作製した裏面電極型太陽電池セルの平均変換効率、平均短絡電流密度、平均開放電圧、及び平均曲線因子を表1に示す。
Figure 2018098486
エミッタ層の不純物の表面濃度を、5×1019atms/cm3以下にすることで(実施例1〜4)、表面濃度が高い従来製品の場合(比較例1)と比べて、変換効率を高めることができた。これは、不純物の表面濃度の低下により、逆方向飽和電流密度が低下し、開放電圧が上昇するためであると考えられる。このとき、短絡電流も上昇しているが、これは、酸化時間の延長により金属不純物の拡散層へのゲッタリングが進み、基板のライフタイムが上昇したことが影響していると考えられる。ただし、比較例2のように表面濃度を低くし過ぎると、エミッタ層の横流れ抵抗が高くなってしまい、変換効率を十分高くすることができない。そのため、表面濃度の上限は比較例1に示す従来製品の表面濃度より薄い5×1019atms/cm3とするのが望ましく、下限は5×1017atms/cm3とするのが望ましい。また、実施例1〜4の結果から、拡散深さの下限は比較例1に示す従来製品の拡散深さより深い1μm以上とするのが望ましく、上限は2.9μm以下とするのが望ましい。また、実施例1〜4の結果から、シート抵抗の下限は60Ω/□、上限は280Ω/□とするのが望ましいが、上限を150Ω/□より高くすると大量に生産した際にシート抵抗のバラつきが非常に大きくなり制御が困難になるため、上限は150Ω/□とするのがより望ましい。
次に、接触抵抗を小さくするための電極の形状の変更が変換効率に与える影響を検証する。
<比較例3>
実施例2及び第2共通工程の処理を施した基板のBSF層上に、スクリーン印刷法を用いて、導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9412を用いた。SOL9412の主な固形成分は銀とガラスフリットであり、アルミ粉末は添加されていない。
また、基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法を用いて、メッシュ360、乳剤厚10μmで、直線状に幅60μmで開口している版を用いて導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。その後、導電性銀ペーストを印刷した基板を最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成した。形成後の電極の幅は約70μm、厚みは約8μm、断面積は約250μmであった。また、このように形成した半導体基板上の電極を、フッ酸と硝酸で除去し、SEMで拡散層への貫入深さを計測したところ、貫入している箇所は認められなかった。
<比較例4>
比較例4は、比較例3において導電性銀ペーストとしてアルミ粉末が添加されているものを適用した場合である。
実施例2及び第2共通工程の処理を施した基板のBSF層上に、スクリーン印刷法を用いて、導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9383Mを用いた。SOL9383Mの主な固形成分は銀とガラスフリットとアルミ粉末である。
また、基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法を用いて、メッシュ360、乳剤厚10μmで、直線状に幅60μmで開口している版を用いて導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。その後、導電性銀ペーストを印刷した基板を最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成した。形成後の電極の幅は約70μm、厚みは約8μm、断面積は約250μmであった。また、このように形成した半導体基板上の電極を、フッ酸と硝酸で除去し、SEMでエミッタ層への貫入深さを計測したところ、貫入深さの最大値は0.05μmであった。
<実施例5>
実施例5は、比較例4においてスクリーン印刷に適用するメッシュを325とし、乳剤厚を20μmとした場合である。
実施例2及び第2共通工程の処理を施した基板のBSF層上に、スクリーン印刷法を用いて、導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9383Mを用いた。
また、基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法を用いて、メッシュ325、乳剤厚20μmで、直線状に幅60μmで開口している版を用いて導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。その後、導電性銀ペーストを印刷した基板を最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成した。形成後の電極の幅は約70μm、厚みは約12μm、断面積は約350μmであった。また、このように形成した半導体基板上の電極を、フッ酸と硝酸で除去し、SEMで拡散層への貫入深さを計測したところ、貫入深さの最大値は0.1μmであった。
<実施例6>
実施例6は、比較例4においてスクリーン印刷に適用するメッシュを290とし、乳剤厚を30μmとした場合である。
実施例2及び第2共通工程の処理を施した基板のBSF層上に、スクリーン印刷法を用いて、導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9383Mを用いた。
また、基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法を用いて、メッシュ290、乳剤厚30μmで、直線状に幅60μmで開口している版を用いて導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。その後、導電性銀ペーストを印刷した基板を最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成した。形成後の電極の幅は約70μm、厚みは約15μm、断面積は約600μmであった。また、このように形成した半導体基板上の電極を、フッ酸と硝酸で除去し、SEMで拡散層への貫入深さを計測したところ、貫入深さの最大値は0.9μmであった。
<実施例7>
実施例7は、比較例4においてスクリーン印刷に適用するメッシュを250とし、乳剤厚を30μmとした場合である。
実施例2及び第2共通工程の処理を施した基板のBSF層上に、スクリーン印刷法を用いて、導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9383Mを用いた。
また、基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法を用いて、メッシュ250、乳剤厚30μmで、直線状に幅60μmで開口している版を用いて導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。その後、導電性銀ペーストを印刷した基板を最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成した。形成後の電極の幅は約70μm、厚みは約15μm、断面積は約950μmであった。また、このように形成した半導体基板上の電極を、フッ酸と硝酸で除去し、SEMで拡散層への貫入深さを計測したところ、貫入深さの最大値は1.5μmであった。
<実施例8>
実施例8は、比較例4においてスクリーン印刷に適用するメッシュを250とし、乳剤厚を40μmとした場合である。
実施例2及び第2共通工程の処理を施した基板のBSF層上に、スクリーン印刷法を用いて、導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。導電性銀ペーストは、Heraeus社製SOL9383Mを用いた。
また、基板のエミッタ層上に、スクリーン印刷法を用いて、メッシュ250、乳剤厚40μmで、直線状に幅60μmで開口している版を用いて導電性銀ペーストを印刷し、150℃で乾燥させた。その後、導電性銀ペーストを印刷した基板を最高温度800℃で5秒間焼成して電極を形成した。形成後の電極の幅は約70μm、厚みは約15μm、断面積は約1050μmであった。また、このように形成した半導体基板上の電極を、フッ酸と硝酸で除去し、SEMで拡散層への貫入深さを計測したところ、貫入深さの最大値は1.9μmであった。
<実施結果2>
上記の比較例3若しくは4、又は実施例5、6、7若しくは8に示す処理を施した基板を用いて、それぞれの比較例及び実施例に係る裏面電極型太陽電池セルを100枚ずつ作製し、平均変換効率、平均短絡電流密度、平均開放電圧、及び平均曲線因子を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2018098486
比較例3と比較例4との比較から、電極をエミッタ層に貫入させるためには、導電性ペーストに銀とガラスフリットに加えアルミ粉末を添加してこれらの焼結体を形成するのが望ましいことがわかる。また、電極が少しでもエミッタ層に貫入することで、変換効率が大きく改善することがわかる。
比較例4と実施例5〜8を比較すると、実施例の方が変換効率が良いことがわかる。特に実施例6〜8における変換効率が優れている。これは断面積が広い電極が、不純物の最大濃度深さを越えて深く貫入していることで、接触抵抗が安定して低くなり、曲線因子の大幅な低下が発生しにくくなったためである。
なお、実施例8のように電極の断面積を1000μm以上にしても、それ以下の時と比較して変換効率の大幅な上昇にはつながっていない。むしろ、電極使用量の増大によるコストの上昇、貫入深さが深くなりすぎることにより電極がエミッタ層を突き抜けて並列抵抗が低下するリスク、更に、電極の断面積を大きくすることで銀粉末の焼結が過剰に進行するためか形成された銀電極が基板から剥離しやすくなることを考慮すると、電極断面積は1000μm程度を上限とするのが望ましいといえる。
そのため、実施例5〜8の結果から、貫入深さは0.1μm以上1.9μm以下とするのが望ましく、断面積は350μm以上1000μm以下とするのが望ましい。電極の断面積と貫入深さは、メッシュの粗さと乳剤厚を変化させることで適宜調節することができる。
なお、比較例3若しくは4、又は実施例5、6、7若しくは8の方法についての上記の実施結果は、実施例2の方法によりエミッタ層を形成した基板に電極を形成した場合に関してのものであるが、実施例1、3又は4の方法によりエミッタ層を形成した基板に対して電極を形成した場合においても、電極の望ましい貫入深さ及び断面積は同様である。そのため、実施例1〜4の結果を踏まえると、エミッタ層の不純物の濃度の最大値は7×1017atms/cm3以上7×1019atms/cm3以下とするのが望ましく、最大値となる深さは基板裏面の表面から0.1μm以上1μm以下とするのが望ましい。
以上のような構成により、簡便な方法で安価に歩留まり高く製造可能な、変換効率がよい高効率裏面電極型太陽電池セルを提供することができる。
上記の実施形態に従い作製された高効率裏面電極型太陽電池セル200は、太陽電池モジュールに使用することができる。図7は太陽電池モジュール300の構成例を示す概略図である。太陽電池モジュール300は、高効率裏面電極型太陽電池セル200がタイル状に複数敷き詰められた構造を備える。複数の高効率裏面電極型太陽電池セル200は、互いに隣接する数枚〜数十枚が電気的に直列に接続され、ストリングと呼ばれる直列回路を構成する。ストリングの概観を図8に示す。図8は、通常人目に触れることのない太陽電池モジュール300の内部裏面側の模式図に相当する。なお、図8では記載の明瞭化のためフィンガーやバスバーの図示は省略している。直列回路を構成するために、互いに隣接する高効率裏面電極型太陽電池セル200のPバスバーとNバスバーとがリード線320で接続される。図9に太陽電池モジュール300の断面模式図を示す。上述のようにストリングは、複数の高効率裏面電極型太陽電池セル200を、バスバー310にリード線320を接続することで構成される。ストリングは、通常EVA(エチレンビニルアセテート)などの透光性の充填剤330で封止され、非受光面(裏面)側はPET(ポリエチレンテレフタラート)などの耐候性樹脂フィルム340、受光面はソーダライムガラスなどの透光性で機械的強度が強い受光面保護材料350で覆われている。充填剤330としては、EVAの他、ポリオレフィン、シリコーンなどが使用できる。
更に、複数の太陽電池モジュールを連結して太陽光発電システムを構成することもできる。図10は、複数の本発明の高効率裏面電極型太陽電池セル200により構成された太陽電池モジュール300を複数連結した太陽光発電システム400の構成例を示す概略図である。太陽光発電システム400は、複数の太陽電池モジュール300が配線410により直列に連結され、インバータ420を経由して外部負荷回路430に発電電力を供給する。図10には示していないが、太陽光発電システム400は発電した電力を蓄電する2次電池をさらに備えてもよい。
なお、本発明は上記の実施形態や実施例に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる変更がされたものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
100 裏面電極型太陽電池セル
101 半導体基板
102 保護膜
103 レジストペースト
104 エミッタ層
105 ガラス層
106 BSF層
107,108 反射防止膜兼パッシベーション膜
109,110 電極
200 高効率裏面電極型太陽電池セル
300 太陽電池モジュール
310 バスバー
320 リード線
330 充填剤
340 耐候性樹脂フィルム
350 受光面保護材料
400 太陽光発電システム
410 配線
420 インバータ
430 外部負荷回路

Claims (6)

  1. 第1導電型の半導体基板の非受光面である裏面に、第2導電型の不純物が拡散された不純物拡散層が形成され、前記不純物拡散層に接続される電極を備える高効率裏面電極型太陽電池セルにおいて、
    前記不純物拡散層の不純物の表面濃度が5×1017atms/cm3以上5×1019atms/cm3以下であり、
    前記不純物拡散層の不純物の拡散深さが、前記裏面の表面から1μm以上2.9μm以下である
    ことを特徴とする高効率裏面電極型太陽電池セル。
  2. 前記不純物拡散層のシート抵抗が、60Ω/□以上150Ω/□以下であることを特徴とする請求項1に記載の高効率裏面電極型太陽電池セル。
  3. 前記不純物拡散層の不純物の濃度の最大値が7×1017atms/cm3以上7×1019atms/cm3以下であり、
    前記不純物拡散層の不純物の濃度が前記最大値となる位置が、前記裏面の表面から0.1μm以上1μm以下の深さにあり、
    前記電極は、
    少なくともガラスフリットと銀とアルミとを含む焼結体であり、
    断面積が350μm2以上1000μm2以下であり、
    前記不純物拡散層に部分的に貫入しており、貫入の深さが前記裏面の表面から0.1μm以上1.9μm以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高効率裏面電極型太陽電池セル。
  4. 前記第1導電型はn型であり前記第2導電型はp型であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の高効率裏面電極型太陽電池セル。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高効率裏面電極型太陽電池セルを複数電気的に接続してなる太陽電池モジュール。
  6. 請求項5に記載の太陽電池モジュールを複数電気的に接続してなる太陽光発電システム。
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