JP2018098244A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンによる騒音を低減しつつ、基板の冷却を行うことができる電子機器を提供する。【解決手段】撮像基板301、メイン基板302〜304、ヒートシンク兼ダクト401〜403、及びヒートシンク兼ダクト401〜403を冷却する送風部113を備え、撮像基板301、メイン基板302〜304、ヒートシンク兼ダクト401〜403、及び送風部113を外装部201で覆うカメラ200において、送風部113の回転数が制御され、ヒートシンク兼ダクト401〜403は放熱ゴム409〜411によって外装部201と接続される。【選択図】図4
Description
本発明は、電子機器に関し、特に、発熱した基板を冷却する電子機器に関する。
電気回路が実装された基板を備え、発熱した基板を冷却する電子機器としてのカメラが知られている。カメラは風を発生させるファンを備え、該ファンを駆動させて基板を空冷する(例えば、特許文献1参照)。これにより、カメラの熱暴走を防ぐことができる。
カメラでは、ファンが駆動すると、該ファンによる騒音が発生する。ファンによる騒音を低減するために、カメラでは、該ファンの回転数が制御され、例えば、ファンの回転数が減少する、若しくはファンが停止する。
しかしながら、従来では、ファンによる騒音を低減するために、ファンの回転数を減少させる、若しくはファンを停止させるといった制御を行うと、発熱した基板を冷却することができず、カメラが熱暴走してしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、ファンによる騒音を低減しつつ、基板の冷却を行うことができる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、発熱した基板、前記基板の熱を放熱するヒートシンク、前記ヒートシンクを冷却するファンを備え、前記基板、前記ヒートシンク、及び前記ファンを外装で覆う電子機器であって、前記ファンの回転数を制御する制御手段を備え、前記ヒートシンクは、該ヒートシンクの熱が前記外装に伝導するように該外装と接続されることを特徴とする。
本発明によれば、ファンによる騒音を低減しつつ、基板の冷却を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
本実施の形態では、電子機器としてのカメラに本発明を適用した場合について説明するが、本発明の適用先はカメラに限られず、携帯端末、タブレット端末、及びハンディー型のプリンタ等の電子機器であれば本発明を適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器としてのカメラ100の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、カメラ100は、制御部101、ROM102、操作入力部103、撮像部104、A/D変換部106、画像処理部107、記録媒体108、画像表示部109、無線送受信部110、電源部111、送風部113、及び温度検出部114(温度検知手段)を備える。制御部101、A/D変換部106、画像処理部107、記録媒体108、画像表示部109、及び無線送受信部110はシステムバス115を介して互いに接続されている。制御部101は、ROM102、操作入力部103、撮像部104、送風部113、及び温度検出部114とそれぞれ接続され、A/D変換部106は撮像部104と接続されている。
カメラ100は静止画や動画を撮影可能である。制御部101はROM102に格納されたプログラムを実行して各制御を行う。制御部101は消費電力が大きく比較的発熱し易い。本実施の形態では、制御部101の保証温度が予め設定され、該制御部101の周辺温度が制御部101の保証温度を超えると、制御部101が熱暴走して制御不能状態になる。ROM102は不揮発性の記憶メモリであり、プログラムや各設定データを格納する。操作入力部103はカメラ100の入力インターフェースであり、ユーザによって入力された入力情報を制御部101に送信する。撮像部104はCCDやCMOSセンサ等の撮像素子であり、レンズ105によって結像された被写体像を光電変換してアナログ画像信号を生成し、該アナログ画像信号をA/D変換部106に送信する。撮像部104の特性は該撮像部104の周辺温度の影響を受けやすい。本実施の形態では、撮像部104の保証温度が予め設定される。撮像部104の保証温度は他の構成要素の保証温度より低く、撮像部104の周辺温度が撮像部104の保証温度を超えると、撮影画像の画質が低下する。
A/D変換部106はA/D変換処理を実行し、受信したアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、該デジタル画像信号を画像処理部107に送信する。画像処理部107は受信したデジタル画像信号に基づいて生成されるデジタル画像に対して拡大、縮小等の画像処理を施す。画像処理部107は消費電力が大きく比較的高温で発熱する。本実施の形態では、画像処理部107の保証温度が予め設定され、画像処理部107の周辺温度が画像処理部107の保証温度を超えると、画像処理部107が熱暴走して制御不能状態になる。記録媒体108はカメラ100の内蔵メモリであり、撮影画像等を格納する。画像表示部109は小型LCD等で構成され、撮影画像等を表示する。また、画像表示部109はカメラ100の電子ビューファインダー又はカメラ100のLCDモニターとして機能する。
無線送受信部110は図示しないアンテナを備え、該アンテナを介して無線通信可能な外部装置とデータ通信を行う。無線送受信部110はデータ通信を行うと、比較的高温で発熱する。電源部111は外部電源供給部112から供給された電力を所定の電圧に変換する。なお、図1では記載が省略されているが、電源部111は変換した電圧を、制御部101、ROM102、操作入力部103、撮像部104、A/D変換部106、画像処理部107、記録媒体108、画像表示部109、無線送受信部110、送風部113、及び温度検出部114のそれぞれに供給する。送風部113は複数の羽根を備える遠心ファンであり、複数の羽根が図示しない回転軸を中心に回転駆動することによってカメラ100内(電子機器内)の空気を循環させる。送風部113は後述する図4(b)のファン407,408、図5(b)のファン511、及び図8(b)のファン804を含む。送風部113は制御部101によって起動及び回転数を制御される。また、送風部113は回転駆動中に該送風部113の回転数を計測し、計測した回転数を制御部101に送信する。
温度検出部114は該温度検出部114の周辺温度を測定し、測定温度を制御部101に送信する。温度検出部114は、カメラ100において、発熱しやすいモジュールの周辺や、温度に依存して特性変動し易いモジュールの周辺に配置される。例えば、カメラ100において、制御部101、撮像部104、画像処理部107、及び後述する図2の外装部201等の温度が検知可能な個所に配置される。
図2は、図1のカメラ100の外観図であり、図2(a)はカメラ100を該カメラ100の左側面側から眺めた場合を示し、図2(b)はカメラ100を該カメラ100の右側面側から眺めた場合を示す。
カメラ100は図2(a)の外装部201を備え、カメラ100はレンズ105及び図示しない三脚等を取り付け可能である。
外装部201は筐体状を呈し、上面202、底面203、左側面206、右側面212、前面214、及び背面216を備え、熱伝導率が高く且つ高強度のマグネシウムダイキャストで形成されている。上面202及び底面203は複数のねじ穴を有するチーズプレート204,205を備える。
左側面206は吸気口207a〜207e、表示パネル208、操作ボタン群209、メディアスロットカバー210、及びメジャーフックピン211を備える。吸気口207a〜207eは所定の間隔で設けられる。表示パネル208は板状を呈し、左側面206において、吸気口207a,207b及び207d,207eの間に配置される。操作ボタン群209は円形の複数のボタンを含み、カメラ100のモードの切り替え操作等を行うための操作ボタンである。メディアスロットカバー210は板状を呈し、図示しないメディアスロットを覆うように配置される。メジャーフックピン211は左側面206に対して垂直に突出する。
右側面212は排気口213a〜213cを備える。本実施の形態では、吸気口207a,207bから流入した空気は排気口213aから排気され、吸気口207cから流入した空気は排気口213cから排気され、吸気口207d,207eから流入した空気は排気口213bから排気される。前面214は図示しない外部装置と接続するための入出力端子215を備え、背面216は平面である。
次に、本実施の形態のカメラ100において、発熱し易いモジュールについて説明する。
図3は、図1のカメラ100において発熱し易いモジュールを説明するための図であり、図3(a)は図1のカメラ100を正面から眺めた際の平面図であり、図3(b)は図3(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
カメラ100では、図3(b)に示す、撮像基板301、メイン基板302〜304、制御基板305、及びカードメディア306が発熱し、特に、撮像基板301及びメイン基板302〜304が比較的発熱し易い。本実施の形態では、一例として、撮像基板301及びメイン基板302〜304の熱を冷却する場合について説明する。撮像基板301は板状を呈し、撮像部104の撮像素子を含む。メイン基板302〜304は板状を呈し、制御部101及び画像処理部107を構成する回路を含む。撮像基板301及びメイン基板302〜304の各面は互いに略水平になるように配置される。
図4は、図2(a)の外装部201を取り外したカメラ100の外観図であり、図4(a)はカメラ100の左側面側から眺めた場合を示し、図4(b)はカメラ100の右側面側から眺めた場合を示す。
図4(a)及び図4(b)において、カメラ100はヒートシンク兼ダクト401〜403、ダクトカバー404,406、ファン407,408、及び放熱ゴム409〜411を備える。
ヒートシンク兼ダクト401〜403は撮像基板301及びメイン基板302〜304の熱を放熱し、放熱による熱気を排気するダクト機能を有する。ヒートシンク兼ダクト401〜403の構成は後述する。ダクトカバー404は通風口405a〜405eを備え、通風口405a〜405eが吸気口207a〜207eと重なるように外装部201に接続される。ダクトカバー406は送風部113であるファン407,408を備える。ファン407,408は複数の羽根を備え、各ファン407,408の回転軸を中心に羽根を回転駆動させて風を発生させる。本実施の形態では、送風部113を駆動させて発生する風により、放熱したヒートシンク兼ダクト401〜403を冷却させ、さらには撮像基板301及びメイン基板302〜304を冷却させる。以下では、送風部113を駆動させてヒートシンク兼ダクト401〜403を冷却させることを送風部113による冷却と定義する。ファン407,408は外装部201に対して斜めに配置され、ファン407はファン408に排気が当らないように配置される。これにより、ファン407,408の配置効率を向上しつつ、ファンの排気効率を向上することが可能となる。また、ファン408も斜めに配置することで、カメラ100を床に配置した際に床に排気が当って排気効率が低下するのを抑制することが可能となる。
放熱ゴム409〜411は熱伝導性が高く且つ弾性を有し、ヒートシンク兼ダクト401〜403は放熱ゴム409〜411によって外装部201に接続される。これにより、撮像基板301及びメイン基板302〜304の熱がヒートシンク兼ダクト401〜403及び放熱ゴム409〜411を介して外装部201から放熱され、外装部201は外気によって冷却される。外装部201の温度が低下すると、連動してヒートシンク兼ダクト401〜403の温度が低下し、さらには撮像基板301及びメイン基板302〜304の温度も低下する。つまり、撮像基板301及びメイン基板302〜304の熱が外装部201に伝導して自然に冷却される。以下では、撮像基板301及びメイン基板302〜304の熱が外装部201に伝導して自然に冷却されることを自然冷却と定義する。すなわち、本実施の形態のカメラ100は、撮像基板301及びメイン基板302〜304を冷却する手段として、送風部113による冷却及び自然冷却の2つの手段を備える。
次に、撮像基板301の周辺の構成ついて説明する。
図5は、図3(b)の撮像基板301の周辺の構造を説明するための図であり、図5(a)は撮像基板301を含む撮像構成部500の斜視図であり、図5(b)は図5(a)の撮像構成部500の分解斜視図である。
図6は、図5(a)の撮像構成部500の組み立てを説明するための図である。図6(a)は図5(a)の撮像構成部500からアウターフレーム501及びヒートシンク兼ダクト401を除いた斜視図であり、図6(b)は図6(a)の撮像構成部500の分解斜視図である。
図7は、図5(a)の撮像構成部500の周辺の配置を説明するための図であり、図7(a)は図5(a)の撮像構成部500をレンズマウント部503側から眺めた際の平面図であり、図7(b)は図7(a)におけるB−B線に沿う断面図である。
図5(a)及び図5(b)において、撮像構成部500は、アウターフレーム501、ネジ502、レンズマウント部503、断熱バネ部504、フロントベース505、NDフィルター部506、及び撮像基板301を備える。また、撮像構成部500は、撮像素子フォルダ507、ヒートシンク508、撮像素子用ネジ509、弾性気密部材510、ヒートシンク兼ダクト401、ファン511、ファン用ネジ512を備える。
撮像構成部500では、図4(a)に示すように、アウターフレーム501がヒートシンク兼ダクト401を覆うように配置され、熱伝導性が高いネジ502によってヒートシンク兼ダクト401がアウターフレーム501に固定される。これにより、ヒートシンク兼ダクト401の熱がアウターフレーム501に伝導する。アウターフレーム501は熱伝導率が高く且つ高強度のマグネシウム合金で形成されている。これにより、撮像部104は外力から頑強に保護される。
レンズマウント部503は円板状を呈し、断熱バネ部504を挟んでフロントベース505に接続される。断熱バネ部504はマグネシウムやアルミに比べて熱伝導率が低いステンレスのバネ材であり、フロントベース505はアウターフレーム501に弾性を持って保持される。これにより、外部からアウターフレーム501に衝撃が加わっても、該衝撃を吸収して撮像基板301からレンズマウント部503までの距離(フランジバック)がずれてしまうのを防止可能となる。また、ヒートシンク兼ダクト401からアウターフレーム501に伝導した熱がレンズマウント部503やフロントベース505に伝わるのを防止可能となる。
NDフィルター部506は所定の厚さの板状を呈し、一の面にはフロントベース505が接続され、他の面には撮像基板301が接続される。NDフィルター部506において、フロントベース505が接続される側の面には図示しない3枚のNDフィルターが設けられ、各NDフィルターは所定の間隔で円形に配置される。撮像基板301は熱伝導性の高い撮像素子フォルダ507を挟んでヒートシンク508と接続される。これにより、撮像基板301の熱がヒートシンク508に伝導する。撮像基板301における撮像素子フォルダ507との接続面、及びヒートシンク508における撮像素子フォルダ507との接続面は略水平になるように配置される。ヒートシンク508は図6(a)に示すように、撮像素子用ネジ509によってNDフィルター部506に固定される。ヒートシンク508は図6(b)に示すように、枠形状の弾性気密部材510を挟んでヒートシンク兼ダクト401と接続され、ヒートシンク508がヒートシンク兼ダクト401に弾性的に保持される。これにより、ヒートシンク兼ダクト401の振動等に起因してヒートシンク508に接続された撮像基板301の位置がずれてしまうのを抑制可能となる。その結果、撮像基板301からレンズマウント部503までの距離(フランジバック)がずれてしまうのを防止することができる。
ヒートシンク兼ダクト401は熱伝導率が高く且つ高強度のアルミダイキャストで形成され、ヒートシンク508を介して撮像基板301の熱が伝導する。また、ヒートシンク兼ダクト401は筐体状を呈し、ヒートシンク兼ダクト401をヒートシンク508側から眺めた際のヒートシンク兼ダクト401の両側面に通風口を備え、内部に各通風口を結ぶ通風路を備える。つまり、ヒートシンク兼ダクト401では、該ヒートシンク兼ダクト401におけるヒートシンク508が接続された面に沿う方向に風が流れる。さらに、ヒートシンク兼ダクト401は底部に台状の突き出し部を備える。突き出し部は、磁気を遮断又は磁束誘導して磁気による影響を低減する防磁素材シートで覆われている。
ファン511は複数の羽根を備え、該ファン511の回転軸を中心に羽根を回転駆動させて風を発生させ、該風によってヒートシンク兼ダクト401を冷却する。ファン511はヒートシンク兼ダクト401の突き出し部にファン用ネジ512によって固定される。すなわち、本実施の形態では、ファン511は、該ファン511の回転軸が撮像基板301及びヒートシンク兼ダクト401の配列方向に略直交するように配置される。ここで、撮像構成部500では、ファン511が駆動することで発生する磁気変動に起因して撮像基板301における撮像素子の特性が低下する。これに対応して、撮像基板301及びファン511の間に磁気の影響を低減する防磁部材を新たに設ける必要があるが、防磁部材を設けると各モジュールの配置制約が厳しくなり、カメラ100を小型化することができなくなる。これに対して、本実施の形態では、図7(b)のヒートシンク兼ダクト401の突き出し部701に防磁素材シートを設ける。これにより、配置制約が厳しくなることなく、ファン511が駆動することで発生する磁気変動に起因する撮像素子の特性の低下を抑制することができる。その結果、カメラ100の小型化及びファン511が駆動することで発生する磁気変動に起因する撮像素子の特性の低下の抑制を両立することができる。また、突き出し部701は、ファン511による通風効率を向上するために、図7(b)に示すように、ファン511と向かい合う平面に対し、斜めになるように配置することが好ましい。
次に、メイン基板302〜304の周辺の構成ついて説明する。
図8は、図3(b)のメイン基板302〜304の周辺の構造を説明するための図である。図8(a)は図3(b)のメイン基板302〜304を含む制御構成部800の斜視図であり、図8(b)は図8(a)の制御構成部800の分解斜視図である。
図9は、図8(a)の制御構成部800の構造を説明するための図である。図9(a)は図8(a)の制御構成部800をヒートシンク兼ダクト401側から眺めた際の平面図であり、図9(b)は図9(a)におけるC−C線に沿う断面図である。
図8(a)及び図8(b)において、制御構成部800は、メイン基板302〜304、ヒートシンク兼ダクト402,403、ダクトカバー404,406、ファン407,408,804、及びヒートシンク803を備える。
メイン基板302の一の面は、撮像構成部500のヒートシンク兼ダクト401と図示しない放熱ゴムによって接続される。すなわち、本実施の形態では、ヒートシンク兼ダクト401は各面が略水平となるように配置された撮像構成部500の撮像基板301及びメイン基板302の間に配置される。また、メイン基板302の他の面はメイン基板303の一の面と略水平になるように配置され、メイン基板302及びメイン基板303の間にヒートシンク兼ダクト402が配置される。ヒートシンク兼ダクト402は各メイン基板302及びメイン基板303と図示しない放熱ゴムによって接続される。これにより、メイン基板302,303の熱がヒートシンク兼ダクト402から放熱される。ヒートシンク兼ダクト402は熱伝導率が高く且つ高強度のアルミダイキャストで形成されている。また、ヒートシンク兼ダクト402は筐体状を呈し、ヒートシンク兼ダクト402をメイン基板302側から眺めた際のヒートシンク兼ダクト402の両側面に通風口を備え、内部に各通風口を結ぶ通風路を備える。つまり、ヒートシンク兼ダクト402では、該ヒートシンク兼ダクト402におけるメイン基板302及びメイン基板303との各接続面に沿う方向に風が流れる。さらに、ヒートシンク兼ダクト402は、メイン基板302と接続する面の略中央部を貫通する開口部801を備え、開口部801にはメイン基板302,303を電気的に接続する図9(b)の接続部901が設けられる。
メイン基板303の他の面はメイン基板304の一の面と略水平になるように配置され、メイン基板303及びメイン基板304の間にヒートシンク兼ダクト403が配置される。ヒートシンク兼ダクト403は各メイン基板303及びメイン基板304と図示しない放熱ゴムによって接続される。これにより、メイン基板303,304の熱がヒートシンク兼ダクト403から放熱される。すなわち、本実施の形態では、各ヒートシンク兼ダクト401〜403は複数の基板の熱を放熱する。ヒートシンク兼ダクト403は熱伝導率が高く且つ高強度のアルミダイキャストで形成されている。また、ヒートシンク兼ダクト403は筐体状を呈し、ヒートシンク兼ダクト403をメイン基板303側から眺めた際のヒートシンク兼ダクト403の両側面に通風口を備え、内部に各通風口を結ぶ通風路を備える。つまり、ヒートシンク兼ダクト403では、該ヒートシンク兼ダクト403におけるメイン基板303及びメイン基板304との各接続面に沿う方向に風が流れる。さらに、ヒートシンク兼ダクト403は、メイン基板303と接続する面の略中央部を貫通する開口部802を備え、開口部802にはメイン基板303,304を電気的に接続する図9(b)の接続部902が設けられる。
本実施の形態では、制御構成部800をメイン基板302側から眺めた際に接続部901及び接続部902が重ならないように配置される。ここで、メイン基板302〜304が発熱した場合、メイン基板302〜304に接続される接続部901及び接続部902も発熱するので、接続部901及び接続部902を冷却する必要がある。接続部901及び接続部902を効率的に冷却するために、接続部901及び接続部902の近傍に該接続部901及び接続部902の熱を放熱する多くのヒートシンクを設けることが好ましい。これに対し、本実施の形態では、制御構成部800をメイン基板302側から眺めた際に接続部901及び接続部902が重ならないように配置される。すなわち、図9(b)に示すように、接続部901,902の各々がヒートシンク兼ダクト402,403に囲まれるように配置される。これにより、接続部901及び接続部902の熱を効率的に放熱することができる。
メイン基板304の他の面はヒートシンク803と向かい合うように配置され、図示しない放熱ゴムによってヒートシンク803と接続される。これにより、メイン基板304の熱がヒートシンク803から放熱される。ヒートシンク兼ダクト401〜403はダクトカバー404,406と熱伝導率が高い図示しない熱伝導部材によって接続される。これにより、ヒートシンク兼ダクト401〜403及びダクトカバー404,406の全ての熱が均一になる。また、ヒートシンク兼ダクト401〜403及びダクトカバー404,406は、メイン基板302〜304のグランド(0V)と電気的に接続される。これにより、メイン基板302〜304のグランド(0V)の総容量が増大し、各メイン基板302〜304における信号の伝搬が安定する。ファン804は複数の羽根を備え、該ファン804の回転軸を中心に羽根を回転駆動させて風を発生させる。ファン804はヒートシンク803を冷却し、また、カメラ100内の空気を循環させてカメラ100内の温度を均一にする。
次に、ヒートシンク兼ダクト402,403の構造について説明する。本実施の形態では、ヒートシンク兼ダクト401,403の構造は同じであるので、以下では、一例として、ヒートシンク兼ダクト402の構造について説明する。
図10は、図4(a)のヒートシンク兼ダクト402の分解図である。
図10において、ヒートシンク兼ダクト402はヒートシンク1001〜1003を備える。ヒートシンク1001〜1003はフィン形状を呈する。ヒートシンク兼ダクト402では、ヒートシンク1001,1002の各フィンがヒートシンク1003の各フィンと交互になるように配置される。また、ヒートシンク1001,1002の各フィンの先端及びヒートシンク1003の間は所定の隙間が設けられ、ヒートシンク1003の各フィンの先端及びヒートシンク1001,1002の間は所定の隙間が設けられる(例えば、図9(b)参照)。これにより、ヒートシンク兼ダクト402における通風抵抗を低減してヒートシンク兼ダクト402の放熱効率を向上可能となる。また、ヒートシンク1001,1002の各フィンをヒートシンク1003の各フィンと交互になるように配置することで、アルミダイキャストのように、製造仕様に起因してフィンのピッチを狭くできない場合であっても、実質的にフィンのピッチを狭くすることができる。その結果、ヒートシンク兼ダクト402の放熱面積を増やしてヒートシンク兼ダクト402の放熱効率を向上することができる。
次に、送風部113による冷却を行う際のカメラ100内の風の流れについて説明する。
図11は、図1の送風部113による冷却を行う際のカメラ100内の風の流れを説明するための図である。図11(a)は図2(a)のカメラ100を左側面206側から眺めた際の平面図であり、図11(b)は図11(a)におけるD−D線に沿う断面図である。
図12は、図1の送風部113による冷却を行う際のカメラ100内の風の流れを説明するための図である。図12(a)は図11(a)におけるE−E線に沿う断面図であり、図12(b)は図11(a)におけるF−F線に沿う断面図である。
カメラ100では、撮像基板301及びメイン基板302の各熱がヒートシンク兼ダクト401から放熱され、ファン511が駆動すると、図11(b)に示すように、吸気口207cから排気口213cに風が流れる。これにより、ヒートシンク兼ダクト401が冷却され、撮像基板301及びメイン基板302が冷却される。また、メイン基板302,303の各熱がヒートシンク兼ダクト402から放熱され、ファン407,408が駆動すると、図12(a)に示すように、吸気口207b,207eから排気口213a,213bに風が流れる。これにより、ヒートシンク兼ダクト402が冷却され、メイン基板302,303が冷却される。さらに、メイン基板303,304の各熱がヒートシンク兼ダクト403から放熱され、ファン407,408が駆動すると、図12(b)に示すように、吸気口207a,207dから排気口213a,213bに風が流れる。これにより、ヒートシンク兼ダクト403が冷却され、メイン基板303,304が冷却される。
次に、カメラ100におけるモード制御処理について説明する。
カメラ100では、操作入力部103の操作によって低外装温度モード及び低騒音モードのいずれかのモードをユーザが設定可能である。低外装温度モードはカメラ100内の各モジュールの冷却を優先するモードであり、低騒音モードは送風部113による騒音の低減を優先するモードである。
図13は、図1のカメラ100によって実行されるモード制御処理の手順を示すフローチャートである。
図13の処理は、図1の制御部101がROM102に格納されたプログラムを実行することによって行われ、操作入力部103の操作によって低外装温度モード及び低騒音モードのいずれかのモードが設定された場合を前提とする。
図13の処理において、まず、制御部101は設定されたモードが低外装温度モード及び低騒音モードのいずれであるかを判別する(ステップS1301)。
ステップS1301の判別の結果、低外装温度モードが設定されたとき、制御部101は送風部113の回転数を最大回転数に設定する(ステップS1302)。すなわち、本実施の形態では、低外装温度モードが設定された場合、送風部113による冷却が行われる。制御部101は送風部113を駆動させて撮像基板301及びメイン基板302〜304等を冷却し、本処理を終了する。一方、ステップS1301の判別の結果、低騒音モードが設定されたとき、制御部101は送風部113を停止、又は送風部113の回転数を減少させる(ステップS1303)。すなわち、本実施の形態では、低騒音モードが設定された場合、送風部113の駆動が制限される。カメラ100では、撮像基板301及びメイン基板302〜304等の熱がヒートシンク兼ダクト401〜403及び放熱ゴム409〜411を介して外装部201から放熱され、自然冷却が行われる。その後、制御部101は本処理を終了する。
上述した本実施の形態によれば、ヒートシンク兼ダクト401〜403は、該ヒートシンク兼ダクト401〜403の熱が外装部201に伝導するように該外装部201と接続される。すなわち、送風部113による冷却の他に、撮像基板301及びメイン基板302〜304を冷却する手段を有する。これにより、撮像基板301及びメイン基板302〜304を冷却するための送風部113の駆動頻度を抑制することができ、もって、送風部113による騒音を低減しつつ、撮像基板301及びメイン基板302〜304の冷却を行うことができる。
また、上述した本実施の形態では、各ヒートシンク兼ダクト401〜403は複数の基板の熱を放熱する。これにより、カメラ100における各基板の冷却を効率的に行うことができ、もって、各基板を冷却するための送風部113の駆動頻度を確実に抑制することができる。
さらに、上述した本実施の形態では、各ヒートシンク兼ダクト401〜403は複数の基板の間に配置される。これにより、二つの基板の空冷を効率的に行うことができ、送風部113の無駄な駆動を減らすことができる。
上述した本実施の形態では、ヒートシンク兼ダクト401〜403は該ヒートシンク兼ダクト401〜403の放熱による熱気を排気するダクト機能を有するので、ヒートシンク兼ダクト401〜403を確実に冷却することができる。
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
例えば、低外装温度モード及び低騒音モードの設定状況に関わらず、温度検出部114による検知結果に基づいて送風部113の回転数の制御を行っても良い。
図14は、図1のカメラ100によって実行される駆動制御処理の手順を示すフローチャートである。
図14の処理は、図1の制御部101がROM102に格納されたプログラムを実行することによって行われる。図14の処理では、温度検出部114がカメラ100において、発熱しやすいモジュールの周辺や、温度に依存して特性変動し易いモジュールの周辺等に配置されていることを前提とする。
図14において、まず、制御部101は最大許容温度を設定し(ステップS1401)、最小許容温度を設定する(ステップS1402)。最大許容温度及び最小許容温度は、例えば、温度検出部114の近傍に配置されたモジュールの保証温度に基づいて規定される。次いで、制御部101は温度検出部114から計測温度を取得し(ステップS1403)、温度検出部114の近傍に配置された送風部113の回転数を取得する(ステップS1404)。制御部101は計測温度が最大許容温度以上であるか否かを判別する(ステップS1405)。
ステップS1405の判別の結果、計測温度が最大許容温度以上であるとき、制御部101は送風部113の回転数を取得した回転数より増やすように制御し(ステップS1406)、駆動制御処理の実行を終了するか否かを判別する(ステップS1407)。
ステップS1407の判別の結果、駆動制御処理の実行を終了するとき、制御部101は本処理を終了する。一方、ステップS1407の判別の結果、駆動制御処理の実行を終了しないとき、制御部101は所定の期間、例えば、1分間待機し(ステップS1408)、ステップS1405の処理に戻る。
ステップS1405の判別の結果、計測温度が最大許容温度未満であるとき、制御部101は計測温度が最小許容温度以下であるか否かを判別する(ステップS1409)。
ステップS1409の判別の結果、計測温度が最小許容温度より高いとき、制御部101はステップS1407以降の処理を行う。一方、ステップS1409の判別の結果、計測温度が最小許容温度以下であるとき、制御部101は送風部113の回転数を取得した回転数より減らすように制御し(ステップS1410)、本処理を終了する。
上述した図14の処理では、温度検出部114による検知結果に基づいて送風部113の回転数が制御される。これにより、各基板を冷却するための送風部113の駆動が必要以上に行われるのを抑制することができる。
また、上述した図14の処理では、温度検出部114は、発熱しやすいモジュールの周辺及び温度に依存して特性変動し易いモジュールの周辺に配置される。これにより、カメラ100内の送風部113による冷却の必要性を的確に判別することができ、もって、適切な冷却制御を行うことができる。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 カメラ
101 制御部
113 送風部
114 温度検出部
301 撮像基板
302〜304 メイン基板
401〜403 ヒートシンク兼ダクト
407,408,511,804 ファン
409〜411 放熱ゴム
101 制御部
113 送風部
114 温度検出部
301 撮像基板
302〜304 メイン基板
401〜403 ヒートシンク兼ダクト
407,408,511,804 ファン
409〜411 放熱ゴム
Claims (6)
- 発熱した基板、前記基板の熱を放熱するヒートシンク、前記ヒートシンクを冷却するファンを備え、前記基板、前記ヒートシンク、及び前記ファンを外装で覆う電子機器であって、
前記ファンの回転数を制御する制御手段を備え、
前記ヒートシンクは、該ヒートシンクの熱が前記外装に伝導するように該外装と接続されることを特徴とする電子機器。 - 複数の前記基板を備え、
前記ヒートシンクは、前記複数の基板の熱を放熱することを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記ヒートシンクは、複数の基板の間に配置されることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
- 前記ヒートシンクは、該ヒートシンクの放熱による熱気を排気するダクト機能を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記電子機器内の温度を検知する温度検知手段を更に備え、
前記制御手段は、前記温度検知手段による検知結果に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記温度検知手段は、前記発熱しやすい基板の周辺及び前記温度に依存して特性変動し易い基板の周辺に配置されることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016238520A JP2018098244A (ja) | 2016-12-08 | 2016-12-08 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021145169A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撮像装置 |
-
2016
- 2016-12-08 JP JP2016238520A patent/JP2018098244A/ja active Pending
Cited By (2)
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US11696006B2 (en) | 2020-03-10 | 2023-07-04 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Imaging device |
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