JP2018097780A - カード発行装置のカード重送検出機構およびカード重送検出方法 - Google Patents

カード発行装置のカード重送検出機構およびカード重送検出方法 Download PDF

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藤沢 淳一
Junichi Fujisawa
淳一 藤沢
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Abstract

【課題】回転機構付き搬送路を有するカード発行装置においてカードの重送を精度高く検出する機構や方法を提供することを目的する。【解決手段】カード供給部と回転機構付き搬送路と情報記録装置とを有するカード発行装置におけるカード重送検出機構であって、センサと制御部を有し、制御部は、カード供給部からカードを回転機構付き搬送路に挿入し、センサによるカード後端検出と、回転機構付き搬送路のカードの搬送と、回転機構付き搬送路の回転により、回転機構付き搬送路外周の情報記録装置入口側に、カードの後端を合わせ、回転機構付き搬送路のカード供給部側のカードの先端をカード供給部に向かって搬送し、センサでカード先端を捉えるまでの回転機構付き搬送路の搬送距離で、カードの重送を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、カード発行装置におけるカード重送検出機構およびカード重送検出方法に関する。
ICカードや磁気カードなどのカード発行装置は、カードに情報を記録、印刷するものであり、カードを発行装置へ供給する機構と、カードに情報を記録する情報記録装置と、カードの表面及び裏面に印刷する装置と、カードを排出する機構とで構成される(たとえば、特許文献1参照)。近年、接触ICカード、非接触ICカードや磁気カードなどに対する記録手段が増え、それらを盛り込もうとするとカード発行装置が大きくなる傾向にある。
そこで、装置をコンパクトにするために、カード供給機構と情報記録装置の間に回転機構付き搬送路を有するものがある。図6は従来のカード発行装置100の構造を示す概略図である。搬送路に回転機構を付けた回転機構付き搬送路30を備えることにより、供給されたカード10が、複数の情報記録装置に、搬送することが可能になる。回転機構付き搬送路30の入口(カード供給装置側)にセンサ4を置き、カードの供給部20から回転機構付き搬送路30にカード10の到着検知を行い、回転機構付き搬送路30の出口(情報記録装置40側)にセンサ7が置かれ、情報記録装置40への搬送のタイミングの制御に使用している。
カード供給部20としては、カード10を複数枚重ねて置くストッカー部を有し、そのストッカー部から、情報記録装置40側にカード10が供給される機構があるが、カードの自重やカード10を抑える際の外力により、カード10が密着した状態で2枚以上のカードが、情報記録装置へ搬入される重送(2重送り)という事態が発生することがある。
この装置において、カードの重送があるまま回転機構付き搬送路30を回転させると、回転機構付き搬送路30周辺のセンサなどを破壊する危険性がある。そこで回転機構付き搬送路30付近でのカード重送検知を行う必要があり、回転機構付き搬送路30の外周から情報記録装置40入口のセンサ7まで、カード10の搬送を行い、カード10がセンサ情報記録装置40入口のセンサ7で検知されるまでの搬送距離でカードの重送があるかないかチェックしていた。
特開2013−29966公報
情報記録装置40入口のセンサ7は、情報記録装置40に設置されるものであり、カード発行機100において、情報記録装置40の交換などで取り外しが行われることがあり、センサ7の、回転機構付き搬送路30からの位置精度が保ちにくく、従来の回転機構付き搬送路30の外周から回転機構付き搬送路30直後の情報記録装置入口のセンサ7に向かってカード10を搬送し、カード10が情報記録装置40入口のセンサ7で検知されるまでの搬送距離で、カード10の重送があるかないかチェックする方法によると、カード10の検知の精度が、劣化することがあり、重送しているカード10で、カード10の重なり領域が増え、カード10のはみ出し量が少なくなった場合、センサ7の取り付け精度や製造ばらつきなどによる誤差の発生で、重送の検出ができず、その場合回転機構付き搬送路30を回転させた場合、情報記録装置40の入口に配置されるセンサ7や、カード供給部20出口に配置するセンサ4などの破損を起こす危険性があった。
本発明は、回転機構付き搬送路30の前段にありカード供給部20出口に配置するセンサ4を使用して、カードの重送を精度の高く検出する機構や方法を提供することを目的する。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、請求項1に係る発明は、カードを供給するカード供給部と、カード供給部からカードが挿入されカードを搬送する回転機構付き搬送路と、カードに情報が書き込まれる情報記録装置とを有するカード発行装置におけるカード重送検出機構であって、前記カード供給部出口で前記回転機構付き搬送路直前に設置される、カードの端を検出するセンサと、前記カード供給部からの前記回転機構付き搬送路へのカード搬送や前記回転機構付き搬送路におけるカードの搬送と回転を制御し、前記センサの信号を検知する制御部と、を備え、前記制御部は、前記カード供給部からカードを前記回転機構付き搬送路に挿入し、前記センサによるカード後端検出と、前記回転機構付き搬送路のカードの搬送と、前記回転機構付き搬送路の回転により、前記回転機構付き搬送路外周の記録装置入口側に、カードの後端を合わせ、前記回転機構付き搬送路の前記カード供給部側のカードの先端を前記カード供給部に向かって搬送し、前記センサでカード先端を捉えるまでの前記回転機構付き搬送路の搬送距離で、カードの重送を検出することを特徴とするカード重送検出機構である。
請求項2に係る発明は、カードを供給するカード供給部と、カード供給部からカードが挿入されカードを回転や搬送する回転機構付き搬送路と、カードに情報が書き込まれる情報記録装置とを有するカード発行装置におけるカード重送検出方法であって、前記カード供給部から回転機構付き搬送路に向かってカードを搬送するカード供給工程と、前記カード供給部出口で前記回転機構付き搬送路直前に設置される、カードの端を検出するセンシング工程と、回転機構付き搬送路の搬送工程と、回転機構付き搬送路の回転工程と、前記カードセンシング工程と、前記回転機構付き搬送路の搬送工程と、前記回転機構付き搬送路の回転工程により、前記回転機構付き搬送路外周の情報記録装置側にカードの後端を合わせ、前記回転機構付き搬送路の供給部側にあるカードの先端をカード供給部に向かって搬送し、回転機構付き搬送路入口(カード供給部側)カードセンシング工程がカード先端を捉えるまでの前記回転機構付き搬送路の搬送距離で、カードの重送を検出するカード重送検出工程と、を有することを特徴とするカード重送検出方法である。
本発明は、回転機構付き搬送路の前段にありカード供給部出口に配置するセンサを使用して、カードの重送を精度高く検出する機構や方法を提供することができるようになった。
は本発明の実施形態におけるカード重送検出機構の構造を示す概略図である。 は本発明の実施形態におけるカード重送検出機構において、センサと回転機構付搬送路の外周との距離と、センサの厚みの寸法を説明する図である。 は本発明の実施形態に係るカード重送検出機構の動作の流れを説明するフローチャート図である。 は図3の続きを示すフローチャートである。 は図3の続きを示すフローチャートである。 は従来のカード発行装置の構造を示す概略図である。
以下、本発明の第一実施形態のカード重送検出機構について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態におけるカード重送検出機構の構造を示す概略図である。
カード重送検出機構は、カード10を供給するカード供給部20と、カード供給部20からカード10が挿入されカード10を搬送する回転機構付き搬送路30と、カード10に情報が書き込まれる情報記録装置40とを有するカード発行装置100における機構であり、
カード供給部20出口で回転機構付き搬送路30前に設置される、カード10の端を検出するセンサ4と、
カード供給部20からの回転機構付き搬送路30へのカード搬送や回転機構付き搬送路30におけるカードの搬送と回転を制御し、センサ4の信号を検知する制御部(不図示)と、を備える。
制御部は、カード供給部20からカード10を回転機構付き搬送路30に挿入し、センサ4によるカード後端検出と、回転機構付き搬送路30のカード10の搬送と、回転機構付き搬送路30の回転により、回転機構付き搬送路30外周の情報記録装置40入口側に、カード10の後端を合わせ、回転機構付き搬送路30のカード供給部20側のカード10の先端をカード供給部20に向かって搬送し、センサ4でカード先端を捉えるまでの回転機構付き搬送路30の搬送距離で、カードの重送を検出する。
<装置構成>
カード発行装置100におけるカード重送検出機構の構成を説明する。
カード供給部20のストッカー部にカード10を置き、カードは図示されない機構で、搬送ローラ1に押される。搬送ローラ1が1nの方向に回転すると最前にあって搬送ローラ1に接していたカード10は、回転機構付き搬送路30の方に搬送される。
カード供給部20の出口側には、センサ3とセンサ4があり、その間に搬送ローラ2がある。
図1で示されるようにセンサ3は、投光側センサと受光側センサからなり、投光側センサ投光面中心から、受光センサの受光面の中心位置に向かって進む光があって、カードが搬送されセンサ間の光軸をよぎって、光が非遮光から遮光された時にカード10の先端をとらえたと判断し、また光が遮光から非遮光になったときにカード10の後端がとらえられたとする。
図2は本発明の実施形態におけるカード重送検出機構において、センサ4と回転機構付搬送路30の外周との距離と、センサ4の厚みの寸法を説明する図である。
図2で示されるようにセンサ4は、投光側センサ投光面中心の投光位置41から、受光センサの受光面の中心位置42に向かって進む光があって、カード10が搬送されセンサ間の光軸をよぎって、光が非遮光から遮光された時にカード10の先端をとらえたと判断し、また光が遮光から非遮光になったときにカードの後端がとらえられたとする。
搬送ローラ2は、図1において示すように1対のローラであり、片方のローラが駆動ロ
ーラで、もう片方はニップローラであり、ローラー間にカード10を挟みこんで搬送するものであり、ここでは図1の右側が駆動ローラであるとする。
搬送ローラ2の駆動ローラの軸には、エンコーダ(不図示)があり回転角を微小単位で計測でき、回転角はパルス数をカウントすることにより分かる。搬送ローラ2はカードを挟持しながら回転するので、パルス数は、カードの搬送距離に換算できる。エンコーダのパルス数の計数によって、カードの搬送距離を制御する。パルス数の計数はカウンタ(不図示)によって行われる。
搬送ローラ2で挟みこまれて搬送するカード10は、回転機構付き搬送路30に到達する。回転機構付き搬送路30でカードを受け取れように、回転機構付き搬送路30の入り口はカード供給部20からくるカード供給路を向いており、回転機構付き搬送路30の回転中心も、カード供給部20のカード供給方向の延長線上にある。
図1や2で示されるようにセンサ4の光軸から回転機構付き搬送路30の外周までの距離はAである。カード供給部20から回転搬送機付き搬送路30に関しては、一度固定されると、分解取り外しなどしないので、精度よく設置し、Aの値は正確である。
図2で示されるように、センサ4の厚みの半分はtであり、t<Aでなくてはならない。
回転機構付き搬送路30は、搬送ローラ5と搬送ローラ6を内部に有し、搬送ローラ5は、図1において示すように1対のローラであり、片方のローラが駆動ローラで、もう片方はニップローラであり、ローラー間にカードを挟みこんで搬送するものであり、ここでは図1の右側が駆動ローラである。また搬送ローラ6も同様である。
搬送ローラ5の駆動ローラの軸には、エンコーダ(不図示)があり回転角を微小単位で計測でき、回転角はパルス数をカウントすることにより分かる。搬送ローラ5はカードを挟持しながら回転するので、パルス数は、カードの搬送距離に換算できる。エンコーダのパルス数の計数によって、カードの搬送距離を制御する。パルス数の計数はカウンタ(不図示)によって行われる。搬送ローラ6も同様であり、搬送ローラ5と6は同期して動作する。したがってカードの搬送制御は、搬送ローラ5か搬送ローラ6どちらかのエンコーダのパルス数計数によって行われる。
図1で示されるように回転機構付き搬送路30の外周から、搬送ローラ5の中心軸間までの距離をMとする。また回転機構付き搬送路30の回転円の直径をDとする。このDはカードの1枚の長さになっている。
回転機構付き搬送路30は、回転機構付き搬送路30の回転中心を回りに回転でき、カード1を搬送ローラ5ないし搬送ローラ6に挟んだ状態でも、回転できる。回転機構付き搬送路30の回転は、回転中心軸上にある駆動装置(不図示)と駆動軸に直結されたエンコーダ(不図示)による回転角パルスの計数により行われる。パルス数の計数はカウンタ(不図示)によって行われる。
回転機構付き搬送路30の搬送ローラ5と搬送ローラ6のカードを挟持し回転することによって、搬送されたカードは、情報記録装置40入口のセンサ7を通過し、情報記録装置40に搬入される。情報記録装置40でカードを受け取れように、情報記録装置40の入り口は回転機構付き搬送路30からくるカード供給路を向いており、回転機構付き搬送路30の回転中心も、情報記録装置40のカード受け入れ方向の延長線上にある。
情報記録装置40には不図示のカード受け入れ機構があり、カードがきた場合には、回転機構付き搬送路30の搬送ローラ5と搬送ローラ6の搬送動作と協調して、情報記録装置40への搬送を行う。
図1で示されるようにセンサ7は、投光側センサと受光側センサからなり、投光側センサ投光面中心から、受光センサの受光面の中心位置に向かって進む光があって、カードが搬送されセンサ間の光軸をよぎって、光が非遮光から遮光された時にカード10の先端をとらえたと判断し、また光が遮光から非遮光になったときにカード10の後端がとらえられたとする。
図1で示されるように、回転機構付き搬送路30の外周からセンサ7の光軸までの距離はBでAの値になるように設計される。センサ7は、情報記録装置40に取り付けられていることが多く、カード発行装置100において、情報記録装置40は取り外しなどが行われるので、回転機構付き搬送路30の外周からセンサ7の光軸までの距離Bは不安定である。
回転機構付き搬送路30の搬送ローラ5と搬送ローラ6のカードを挟持し回転することによって、搬送されたカードは、カード排出部(不図示)に向けることができ、回転機構付き搬送路30の搬送ローラ5と搬送ローラ6の搬送と、カード排出部のカード取り込み機構(不図示)により、カード10を、カード排出部に排出することができる。
不図示の制御部は、カード供給部20の搬送ローラ1、センサ3、搬送ローラ2の駆動装置とエンコーダ、センサ4、回転機構付き搬送路30の回転駆動装置とエンコーダと搬送ローラ5と搬送ローラ6の駆動装置とエンコーダ、センサ7と情報記録装置40制御部(不図示)とカード排出部制御部(不図示)に接続されており、下記の動作を制御する。
<動作>
実施形態におけるカード重送検出機構の動作を説明する。
図3は本発明の実施形態に係るカード重送検出機構の動作の流れを説明するフローチャート図である。図4は図3の続きを示すフローチャートである。図5は図3の続きを示すフローチャートである。
制御部(不図示)で、以下の(S1)から(S50)で示されるカード重送検出機構の動作を行う。下記において表示は、不図示の表示器で制御部の指示で表示される。
カード供給部20のストッカー部にカード10を置く。
(S1)ストッカー部において置かれたカードを搬送する搬送ローラ1を回転開始する。搬送ローラ1は1nの方向に回転する。
(S2)カード供給部20にあって、センサ3とセンサ4の間にある搬送ローラ2を回転開始する。
(S3)タイマーを開始する。
(S4)センサ4にカード先端はあるか判断する。カード先端をとらえなかったら(S5)へ。カード先端をとらえたら(S6)へ。
(S5)タイマーのリミットか判断する。カード供給部においてカードがセンサ4に到着するタイムリミットを設け、このタイマーは、タイムリミットに達しているかいないかを判断するためのものである。タイマーのリミットに達していなければ(S4)へ。タイマのリミットに達していれば(S14)へ。
(S14)供給部供給エラー表示する。
(S15)カード発行装置100を停止する。
(S6)搬送ローラー1回転停止する。
(S7)搬送ローラー5を5n方向へ、搬送ローラ6を6n方向に回転する。
(S8)カウンタで搬送ローラ2のエンコーダのパルス数計数開始する。
(S9)カウンタ値が、搬送距離(A+M)分のパルス数に達したかどうか判断する。パルス数に達していなければ(S9)へ、パルス数に達していれば(S10)へ。
(S10)搬送ローラー2回転停止。
(S11)カウンタで搬送ローラ5、6のエンコーダのパルス数計数開始。
(S12)センサ4でカード後端検出か判断する。NOであれば(S13)へ。YESであれば(S18)へ。
(S13)カウンタ値が搬送距離(D+P×A)分パルス数に達したか。NOであれば(S12)へ。YESであれば(S16)へ。ここでPは安全係数で、情報記録装置40のカード発行装置100への取り付け時に、回転機構付き搬送路30の外周からセンサ7の光軸までの距離Bが距離Aからどれだけずれるか、事前の調査により決める係数であり、下記に述べる理由から1よりも小さい。
(S16)カード後端未検出エラー(カード重送でセンサ4が非遮光状態になっている)表示を行う。
(S17)カード発行装置100を停止する。
(S18)カウンタで搬送ローラ5、6のエンコーダのパルス数を計数開始。
(S19)カウンタで搬送距離A分パルス数に達したか。NOであれば(S20)へ。YESであれば(S22)へ。
(S20)センサ7でカードの先端検出したか。YESであれば(S21)へ。NOであれば(S19)へ。
(S21)カード後端を検出しもカード重送で搬送中で、カードの後端を搬送距離A分送る前に、センサ7にカードの先端が来てしまった。(S17)へ。
(S22)搬送ローラー5、6回転停止。
(S23)搬送ローラー5を5r方向へ、搬送ローラー6を6r方向に回転する。
(S24)カウンタで搬送ローラ5、6のエンコーダのパルス数を計数開始。
(S25)カウンタで搬送距離0.5A分パルス数に達した。NOであれば(S25)へ。YESであれば(S26)へ。ここで搬送距離を0.5Aとするのは回転機構付き搬送路30の回転時に、センサ7やセンサ3をカードで破損しないようにするためである。この0.5は、カード発行装置100に情報記録装置40ならびにセンサ7の取り付け精度により変動できる。
(S26)搬送ローラー5、6回転停止。
(S27)回転機構付き搬送路30のa側がセンサ4に向くように回転する。
(S28)搬送ローラー5を5n方向へ、搬送ローラー6を6n方向に回転する。
(S29)カウンタで搬送ローラー5、6のエンコーダのパルス数を計数開始。
(S30)カウンタで搬送距離0.5A分パルス数に達した。NOであれば(S30)へ。YESであれば(S31)へ。この搬送距離0.5Aは(S25)での搬送距離と同じである。(S25)での搬送距離が変動すればそれと同じ量だけここで搬送する。
(S31)搬送ローラー5、6回転停止。
(S32)搬送ローラー5を5n方向へ、搬送ローラ6ーを6n方向に回転する。
(S33)カウンタで搬送ローラー5、6のエンコーダのパルス数を計数開始。
(S34)センサ4でカードの先端をとらえたか。NOであれば(S35)へ。YESであれば(S42へ)。
(S35)カウンタで搬送距離A分パルスに達したか。NOであれば(S34)へ。YESであれば(S36)へ。
(S36)カード重送無しと判断。
(S37)搬送ローラー5、6回転停止。
(S38)搬送ローラー5を5r方向へ、搬送ローラー6を6r方向に回転する。
(S39)搬送距離A分パルス搬送。
(S40)回転機構付き搬送路30のb側がセンサ7に向くように回転する。
(S41)情報記録装置40へカードを搬送。
(S42)カード重送有りと判断。
(S43)カウンタのパルス値を記憶。
(S44)搬送ローラー5、6回転停止。
(S45)搬送ローラー5を5r方向へ、搬送ローラー6を6r方向に回転する。
(S46)(S43)で記憶したカウンタのパルス値分搬送。
(S47)カウンタで搬送ローラー5、6のエンコーダのパルス数を計数開始。
(S48)搬送距離0.5A分パルス数搬送。
(S49)回転機構付き搬送路30でb側がカード排出部(不図示)に向くようにする。(S50)カード排出部(不図示)にカードを搬送する(カード排出動作)。
<安全係数Pの説明>
ここでPは安全係数で、情報記録装置40のカード発行装置100への取り付け時に、回転機構付き搬送路30の外周からセンサ7の光軸までの距離Bが距離Aからどれだけずれるかに応じて事前の調査により決める係数である。
センサ4でカード後端検出が出来ず、重送したカード搬送距離(D+P×A)に達した場合(S16)へいき、エラー処理となる。(D+P×A)より少し少ないパルス数で(S12)でカード後端検出した場合には、(D+P×A)より少し少ないパルス数分の距離の重送したカードが(S18)にいき、(S19)−(S20)−(S19)のループに入り、そこで重送したカードを搬送距離Aだけ搬送したとき、ループから出てきて、(S22)で停止する。重送したカードの先端は、回転機構付き搬送路30の外周のb側で、外周からP×Aの距離だけセンサ7の方に向かって出ている。重送したカードの先端は、回転機構付き搬送路30の外周のb側の外周からセンサ7までの距離はBであり、設計ではA目標になっているが、カード発行装置100に情報記録装置40ならびにセンサ7の取り付け精度により、距離Bは安定でなくばらつきがある。回転機構付き搬送路30の外周からセンサ7の光軸までの距離Bが距離Aよりも小さいときには、P=1とし、B=Aの状態とすると、重送したカードが搬送してきてセンサ7を破壊しかねない。そこで、安全係数Pを1より小さい値にしないといけない。またどのくらい1より小さくするかはカード発行装置100に情報記録装置40ならびにセンサ7の取り付け精度についての事前の調査により決める。
以上の処理によって、異常停止か、情報記録装置によるカードへの情報記録か、重送したカードの回収が行われる。異常停止でない場合には、以上の処理を繰り返すことによって連続生産が可能である。
これによって、カード発行装置100において、回転機構付き搬送路30の搬送・回転動作をし、回転機構付き搬送路30の前段のカード供給部出口に配置するセンサ4を使用することによって、カードの重送を精度高く検出する機構や方法を提供することができるようになった。
また精度の高いカードの重送検出によって、重送したカードによるカード発行装置100のセンサ7や4の破損がなくなり、重送していても重送具合が低い場合には、カードを排出し、カードの回収、再利用が可能になった。
1・・・搬送ローラー
2・・・搬送ローラー
3・・・センサ
4・・・センサ
5・・・搬送ローラー
6・・・搬送ローラー
7・・・センサ
10・・・カード
20・・・カード供給部
30・・・回転機構付き搬送路
40・・・情報記録装置
41・・・投光位置
42・・・受光位置
100・・・カード発行装置
A・・・距離
M・・・距離
D・・・距離
t・・・距離
1n・・・回転方向
2n、2n´・・・回転方向
5n、5r、5n´、5r´・・・回転方向
6n、6r、6n´、6r´・・・回転方向

Claims (2)

  1. カードを供給するカード供給部と、カード供給部からカードが挿入されカードを搬送する回転機構付き搬送路と、カードに情報が書き込まれる情報記録装置とを有するカード発行装置におけるカード重送検出機構であって、
    前記カード供給部出口で前記回転機構付き搬送路前に設置される、カードの端を検出するセンサと、
    前記カード供給部からの前記回転機構付き搬送路へのカード搬送や前記回転機構付き搬送路におけるカードの搬送と回転を制御し、前記センサの信号を検知する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記カード供給部からカードを前記回転機構付き搬送路に挿入し、前記センサによるカード後端検出と、前記回転機構付き搬送路のカードの搬送と、前記回転機構付き搬送路の回転により、前記回転機構付き搬送路外周の情報記録装置入口側に、カードの後端を合わせ、前記回転機構付き搬送路の前記カード供給部側のカードの先端を前記カード供給部に向かって搬送し、前記センサでカード先端を捉えるまでの前記回転機構付き搬送路の搬送距離で、カードの重送を検出することを特徴とするカード重送検出機構。
  2. カードを供給するカード供給部と、カード供給部からカードが挿入されカードを回転や搬送する回転機構付き搬送路と、カードに情報が書き込まれる情報記録装置とを有するカード発行装置におけるカード重送検出方法であって、
    前記カード供給部から回転機構付き搬送路に向かってカードを搬送するカード供給工程と、
    前記カード供給部出口で前記回転機構付き搬送路直前に設置される、カードの端を検出するセンシング工程と、
    回転機構付き搬送路の搬送工程と、
    回転機構付き搬送路の回転工程と、
    前記カードセンシング工程と、前記回転機構付き搬送路の搬送工程と、前記回転機構付き搬送路の回転工程により、前記回転機構付き搬送路外周の情報記録装置側にカードの後端を合わせ、前記回転機構付き搬送路の供給部側にあるカードの先端をカード供給部に向かって搬送し、回転機構付き搬送路入口(カード供給部側)カードセンシング工程がカード先端を捉えるまでの前記回転機構付き搬送路の搬送距離で、カードの重送を検出するカード重送検出工程と、
    を有することを特徴とするカード重送検出方法。
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