JP2018097228A - レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着部が鏡筒外周に露出しない箇所に設けられていてもレンズ保持部材のベース部材に対する接着による固定を容易とし、接着剤の漏出も低減する。【解決手段】レンズ鏡筒200は、ベース部材501と、レンズL3bを保持してベース部材に接着により固定されるレンズ保持部材701とを有する。ベース部材およびレンズ保持部材のうち一方は光軸方向に貫通する貫通穴部5012aを有し、他方は貫通穴部に光軸方向における一方の側から挿入される凸部7013を有する。貫通穴部の上記一方の側における凸部の周囲の開口を塞ぐように配置された閉塞部材504を有する。貫通穴部内に、凸部と閉塞部材とに接する接着剤1000が配置される。【選択図】図14

Description

本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に用いられるレンズ鏡筒に関する。
光学機器に用いられるレンズ鏡筒を組み立てる際には、レンズを保持するレンズ保持部材の傾きや偏心等の位置ずれを補正(すなわち位置調整)した後に接着剤を用いて該レンズ保持部材を固定する。
特許文献1には、レンズ保持部材を鏡筒本体(ベース部材)の内側に挿入した状態で鏡筒本体の径方向外側から偏心コロを回転操作することでレンズ保持部材の鏡筒本体に対する位置調整を行うことが可能なレンズ鏡筒が開示されている。このレンズ鏡筒では、鏡筒本体の外周壁に貫通穴部が設けられており、レンズ保持部材の外周部には該貫通穴部を通してピン部材が取り付けられる。レンズ保持部材は、貫通穴部を通してピン部材の周囲に充填された接着剤により鏡筒本体に固定される。
特開2010−191070号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されたレンズ鏡筒の組立て方法は、接着剤を充填する箇所(以下、接着部という)が組立工程において鏡筒本体の貫通穴部を通して鏡筒外周に露出する場合に採用し得る方法である。すなわち、接着部が鏡筒本体の貫通穴部を通して鏡筒外周に露出しない場合には、該接着部に接着剤を充填したり接着部に充填した光硬化性接着剤を硬化させたりすることが困難である。また、位置調整がなされる2つの部品間には位置調整用の隙間が必要であるが、接着部に充填した接着剤がその隙間から漏出するおそれもある。
本発明は、接着部が鏡筒外周に露出しない箇所に設けられていてもレンズ保持部材のベース部材に対する接着による固定を容易とし、さらには接着剤の漏出も低減できるようにしたレンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、ベース部材と、レンズを保持してベース部材に接着により固定されるレンズ保持部材とを有する。ベース部材およびレンズ保持部材のうち一方は光軸方向に貫通する貫通穴部を有し、他方は貫通穴部に光軸方向における一方の側から挿入される凸部を有する。貫通穴部の上記一方の側における凸部の周囲の開口を塞ぐように配置された閉塞部材を有する。そして、貫通穴部内に、凸部と閉塞部材とに接する接着剤が配置されていることを特徴とする。
なお、上記レンズ鏡筒を備えた光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、接着部が鏡筒外周に露出しない箇所に設けられていてもレンズ保持部材のベース部材に対する接着による固定を容易とし、さらには接着剤の漏出も低減できるようにしたレンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器を実現することができる。
本発明の実施例であるビデオカメラの外観図。 実施例のビデオカメラに用いられるレンズ鏡筒の斜視図、正面図および側面図。 図2(b)中のA−A線での断面図。 実施例における3群ユニットの斜視図。 実施例における3群ベースユニットの分解斜視図。 実施例における防振ユニットの斜視図。 防振ユニットのうち固定ユニットの分解斜視図。 固定ユニットの正面図および背面図。 防振ユニットのうち可動ユニットの分解斜視図および正面図。 固定ユニットと可動ユニットの組み立てを示す図。 実施例における3群ユニットの上面図およびB−B線での断面図。 実施例におけるレンズ鏡筒(組立て途中)の正面図およびC−C線での断面図。 図12(a)中のD−D線での断面の一部(接着部)の拡大図。 図13に示した接着部を接着した状態を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
[カメラの構成]
図1は、本発明の実施例である撮像装置(光学機器)としてのデジタルビデオカメラ(以下、単にカメラという)の構成を示している。以下の説明において、カメラのうち被写体側を前側または正面側といい、その反対側を後側、背面側または像面側という。また、カメラのうち前側から見て右側の面を右側面といい、前側から見て左側を左側面という。さらに、図1において上側の面をカメラの上面といい、その反対側の面を下面という。
カメラ本体100の正面側にはダイアル操作部101が設けられ、カメラ本体100の背面側にはビューファインダ102が設けられている。カメラ本体100の上面には、電源のON/OFFと撮像動画を再生する際のモード(再生モード)を切り替えるスライド式スイッチ103、ズーム操作スイッチ104、アクセサリシュー105およびモード切替えスイッチ106等が設けられている。
また、カメラ本体100の右側面には、表示ユニット107が開閉可能に支持されている。さらにカメラ本体100における外観に露出する部分には、マイク108,109、操作リング110、レンズフード取付部材111、装飾部112、レンズ仕様表記部材113、フォーカスユニットの窓部114および外装部材115が配置されている。マイク108,109は、カメラ本体100の上面における操作リング110の近傍に配置されている。
[レンズ鏡筒の構成]
図2(a)〜(c)および図3は、上記カメラにおけるレンズ鏡筒200の構成を示している。なお、レンズ鏡筒200は、撮像装置に一体に設けられてもよいし、カメラに対して取り外し可能な交換レンズ(光学機器)として構成されてもよい。
図2(a)はレンズ鏡筒200を正面側斜めから見て示している。図2(b)はレンズ鏡筒200を正面側から見て示している。図2(c)はレンズ鏡筒200の右側面を示している。図3は、図2(b)におけるA−A線での断面であって矢印方向から見た断面を示す。
レンズ鏡筒200の固定鏡筒300内には、撮像光学系が配置されている。図3中の一点鎖線は撮像光学系の光軸Oを示し、以下の説明において光軸Oが延びる方向を光軸方向という。撮像光学系は、前側から順に配置された第1レンズ群L1、第2(変倍)レンズ群L2、第3aレンズ群L3a、第3b(防振)レンズL3b、第4(フォーカス)レンズ群L4および第5レンズ群L5により構成されている。第2レンズ群L2と第3aレンズ群L3aとの間には絞りユニット6が配置されている。第5レンズ群L5の背面側には撮像素子7が配置されている。
変倍レンズ群L2を含む2群ユニット301は、ズーム操作スイッチ104の操作に応じた不図示の2群アクチュエータ(ステッピングモータ等)による駆動によって光軸方向に移動する。また、第3aレンズ群L3aおよび防振レンズ群L3bを含む3群ユニット302も、ズーム操作スイッチ104の操作に応じた不図示の3群アクチュエータ(ステッピングモータ等)の駆動によって光軸方向に移動する。防振レンズ群L3bを含む防振ユニットは、詳しくは後述するが、不図示のマイクロコンピュータによる防振制御に応じたシフトアクチュエータ(ボイスコイルモータ等)の駆動によって光軸方向に直交する面内でシフトする。フォーカスレンズ群L4を含む4群ユニット303は、マイクロコンピュータによるAF制御に応じた不図示のフォーカスアクチュエータ(ボイスコイルモータ等)の駆動により光軸方向に移動する。
[3群ユニット302の構成]
図4は、3群ユニット(光学ユニット)302の構成を示している。3群ユニット302は、3群ベースユニット401と、上述した防振ユニット402と、3つの偏心コロ403とを有する。防振ユニット402は、光軸回り方向(光軸Oを中心とする周方向)において120度間隔で配置された3つの偏心コロ403を介して3群ベースユニット401により保持されている。偏心コロ403は3群ベースユニット401に回転可能にビス405により取り付けられている。偏心コロ403を回転させることで、防振ユニット402の3群ベースユニット401に対する傾き位置調整(光学調整)を行うことができる。偏心コロ403を含む光学調整機構については後述する。
[3群ベースユニット401の構成]
図5は、3群ベースユニット401の構成を示している。3群ベースユニット401は、第3aレンズ群L3aを保持する3群保持鏡筒501と、上述した3群アクチュエータとしてのモータにより回転駆動されるリードスクリューの回転を光軸方向への駆動力に変換する3群ラック502とを有する。3群保持鏡筒501は、光軸方向に延びて固定鏡筒300により保持された不図示の2本のガイドバーに係合しており、これら2本のガイドバーによって光軸方向にガイドされる。3群保持鏡筒501は、防振ユニット402(後述するシフトベース701)に対するベース部材となる。
また、3群保持鏡筒501の左側面には、3群ユニット302の光軸方向での位置検出を行うための光学スケールである3群センサスケールが取り付けられている。固定鏡筒300に固定された3群センサは、検出光を発して3群センサスケール503の反射パターンで反射した光を受光してパルス信号を出力する。このパルス信号をカウントすることで3群ユニット302の光軸方向での位置を検出することができる。
さらに、3群保持鏡筒501には、光軸方向に貫通する3つの貫通穴部(これについては後述する)が形成されており、これら貫通穴部内には後に詳しく説明する閉塞リング板504が配置される。
[防振ユニット402の構成]
図6は、防振ユニット402の構成を示している。本実施例のカメラは、手振れ等のカメラ振れを検出するジャイロセンサ等の振れセンサ(図示せず)を備えている。マイクロコンピュータは、振れセンサからの振れ信号に基づいてカメラ振れによる像振れをキャンセルする方向に防振レンズL3bをシフトさせるようシフトアクチュエータを制御する。防振ユニット402は、固定ユニットと該固定ユニットに対してシフトする可動ユニットとにより構成されている。
[固定ユニットの構成]
図7および図8(a),(b)を用いて防振ユニット402のうち固定ユニット700の構成を説明する。これらの図において、シフトベース701は固定ユニット700の他の構成要素および可動ユニットを保持する。シフトベース701は、可動ユニット(防振レンズ群L3b)を保持するレンズ保持部材に相当する。
シフトベース701の背面には、可動ユニットを光軸方向に直交する方向の1つである横(ヨー)方向にシフト駆動するヨーシフトアクチュエータの一部を構成する一対のマグネット702が固定されている。また、シフトベース701の背面には、可動ユニットを光軸方向に直交する方向の他の1つである縦(ピッチ)方向にシフト駆動するピッチアクチュエータの一部を構成する一対のマグネット703が固定されている。一対のマグネット702は互いにS極とN極が逆になるように配置される。一対のマグネット703についても同様である。
シフトベース701の前面には、マグネット702から発生する磁束の磁路を閉じる鉄製の部材であるヨーク704と、マグネット703から発生する磁束の磁路を閉じる鉄製の部材であるヨーク705とが固定されている。
シフトベース701の中央部には、光軸方向に貫通する8角形の開口部707が形成されている。可動ユニットは、開口部707の内側において機械的にシフト可能範囲が制限される。開口部707の上下左右の各辺の中央は、可動ユニットのシフト中心を定める際の機械端として用いられる。
また、シフトベース701の背面には、3つのボール706のそれぞれを転動可能に保持するための3箇所のボール保持凹部708が形成されている。3つのボール706は、ボール保持凹部708の前端面(底面)と可動ユニットの後述するシフト鏡筒801との間で挟持された状態で転動することで可動ユニットを固定ユニット700に対してヨー方向およびピッチ方向にガイドする。さらに、シフトベース701の前面には、図8(b)に示すように、可動ユニットとの間に組み込まれるばねを掛けるための3箇所のばね掛け部709が設けられている。
[可動ユニットの構成]
図9(a),(b)には、防振ユニット402のうち可動ユニット800の構成を示している。可動ユニット800において、シフト部材としてのシフト鏡筒801は、可動ユニット800の他の構成要素を保持する樹脂モールド部材である。シフト鏡筒801の前面には、上述したヨーシフトアクチュエータの一部を構成するコイル802と、ピッチシフトアクチュエータの一部を構成するコイル803とが固定されている。コイル802、コイル803および2つの磁気センサ(ホール素子)812は、シフトフレキシブル配線板(以下、シフトFPCという)804を介してマイクロコンピュータに接続される。シフトFPC804はシフト鏡筒801の背面に固定され、その一部はシフト鏡筒801に設けられたガイド部805によってガイドされる。
図9(b)に示すように、シフト鏡筒801の前面には、3つのボール706を転動可能に受ける3箇所のボール受け面806が形成されている。また、シフト鏡筒801の前面には、コイル802を接着により固定するための3箇所のコイル接着部807と、コイル803を接着により固定するための3箇所のコイル接着部808とが形成されている。
さらに、シフト鏡筒801の中央部には、防振レンズL3bをシフト鏡筒801に固定するためのレンズ保持部809が形成されている。レンズ保持部809の周囲には、シフトベース701の開口部707の内面に当接して可動ユニット800のシフト可能範囲を機械的に制限する当接部810が形成されている。
シフト鏡筒801には、固定ユニット700との間に組み込まれる前述したばねを掛けるための3箇所のばね掛け部811が設けられている。
2つの磁気センサ812は、コイル802およびコイル803の内側に配置されている。これら磁気センサ812は、可動ユニット800のヨー方向およびピッチ方向へのシフトに伴うそれぞれに対向するマグネット702,703の移動による磁界の変化に応じたヨー位置信号およびピッチ位置信号を出力する。マイクロコンピュータは、これらヨー位置信号とピッチ位置信号から可動ユニット800のヨー方向およびピッチ方向の位置を取得し、可動ユニット800が目標位置にシフトするようにコイル802,803の通電をフィードバック制御する。
このように構成された可動ユニット800は、図10に示すように固定ユニット700に対して組み付けられる。まず、可動ユニット800のボール受け面806と固定ユニット700のボール保持凹部708との間に3つのボール706が配置される。
次に、可動ユニット800側の3つのばね掛け部811と固定ユニット700側の3つのばね掛け部709との間に3つの引張りばね901が掛けられる。3つの引張りばね901は、可動ユニット800を固定ユニット700に対して光軸方向において引き寄せる付勢力を発生する。可動ユニット800は、3つのボール706に当接することで固定ユニット700に対する光軸方向の位置を決められる。また、3つの引張りばね901は、可動ユニット800が固定ユニット700に対してシフト中心からヨー方向およびピッチ方向にシフトしたときに、該可動ユニット800をシフト中心に戻す付勢力も発生する。これにより、シフトアクチュエータによるシフト駆動が行われない場合には、可動ユニット800(防振レンズ群L3b)は、シフト中心に保持される。
固定ユニット700のシフトベース701には、シフトFPC804とともに可動ユニット800を押さえるための金属製の押さえ板902が2つのビス903により固定される。また、押さえ板902には、シフトFPC804の一部がビス904により固定される。押さえ板902は、カメラに対して光軸方向に大きな衝撃が加わった際に固定ユニット700に対して可動ユニット800が後方に移動することを防ぐ役割を有する。
[防振ユニット402の光学調整]
図11(a),(b)を用いて、前述した偏心コロ403を含む光学調整機構について説明する。図11(a)は上面側から見た3群ユニット302を示しており、図11(b)は図11(a)中のB−B線で切断した偏心コロ403を拡大して示している。
偏心コロ403は、ビス405が貫通するビス穴部4031を有し、該ビス穴部4031に挿入されたビス405によって3群ベースユニット401の3群保持鏡筒501に回転可能に取り付けられる。偏心コロ403は、該偏心コロ403の回転中心軸Aと同軸に形成された円筒部4032,4033と、回転中心軸Aに対して距離Xだけ偏心した偏心円筒部4034とを有する。
円筒部4032は3群ベースユニット401の3群保持鏡筒501に形成された円筒凹部5011に対して径嵌合する。また、円筒部4033は防振ユニット402における固定ユニット700のシフトベース701に形成された第1の凹部7011に対して図11(b)の断面(光軸方向に直交する面)内の方向にて嵌合する。さらに、偏心円筒部4034は、シフトベース701に形成された第2の凹部7012に対して光軸方向にて嵌合する。
図12(a),(b)および図13を用いて、上記光学調整機構による防振ユニット402の3群ベースユニット401に対する光学調整について説明する。図12(a)は、光学調整を行う前に途中まで組み立てたレンズ鏡筒を前側から見て示している。図12(b)は、図12(a)におけるC−C線での断面を、図13は図12(a)中のD−D線での断面の一部を拡大して示している。
図12(b)に示すように、固定鏡筒300における偏心コロ403に対向する位置には、光学調整において偏心コロ403を回転操作する調整工具(ドライバー等)を挿入するための調整用穴部1201が形成されている。
図12(a),(b)において偏心コロ403を調整用穴部1201を通して固定鏡筒300内に挿入した調整工具を偏心コロ403の頭部に形成された係合部4035に係合させ、調整工具を回転させることで偏心コロ403を回転させる。偏心コロ403の偏心円筒部4034とシフトベース701の第2の凹部7012との光軸方向での嵌合によって、3群保持鏡筒501(つまりは3群ベースユニット401)に対するシフトベース701(つまりは防振ユニット402)の傾き位置の調整ができる。3つの偏心コロ403を回転させてこのような傾き調整を行うことで、最終的に所望の光学特性が得られるように3群ベースユニット401に対する防振ユニット402の光学調整を行うことができる。
なお、偏心円筒部4034をシフトベース701に光軸方向に直交する方向にて嵌合するように構成すれば、防振ユニット402の3群ベースユニット401に対する偏心位置を調整することもできる。
このように光学調整が完了すると、防振ユニット402を3群ベースユニット401に対して接着により固定する。図12(a)に示すように、3群保持鏡筒501の光軸Oの周囲3箇所には、光学調整後の防振ユニット402を3群ベースユニット401に対して接着するための接着部1202が設けられている。
図13に示すように、各接着部は、3群保持鏡筒501に光軸方向に貫通するように形成された貫通穴部5012と、シフトベース701に光軸方向に延びるように形成され、貫通穴部5012内に後側(一方の側)から挿入される凸部7013とを有する。貫通穴部5012は、前側の大径貫通穴部5012aとこれに連通する後側の小径貫通部5012bとにより構成されており、大径貫通穴部5012a内には閉塞部材としての閉塞リング板504が配置されている。閉塞リング板504は、金属や樹脂により形成される。
閉塞リング板504は、大径貫通穴部5012aに小径貫通穴部5012bとの径差によって形成される後端面(底面)5012cに当接する。閉塞リング板504の中央には円形穴部504aが形成されており、その円形穴部504aに凸部7013が挿入される。これにより、閉塞リング板504は、大径貫通穴部5012aの後側における凸部7013の周囲の開口5012dを塞ぐように配置される。
ここで、それぞれ開口5012dに沿った開口面内方向での寸法である閉塞リング板504の円形穴部504aの内径(内形寸法)は凸部7013の外径(外形寸法)より所定量だけ大きい。このため、閉塞リング板504は開口5012dを完全に塞ぐものではない。ここにいう「開口5012dを塞ぐ」とは、後述するように大径貫通穴部5012a内に接着剤が充填された際に粘性を有する接着剤が流れ出る(漏出する)ことが防げる程度に塞ぐという意味である。
このように閉塞リング板504の円形穴部504aの内径を凸部7013の外径より大きく設定することで以下のメリットがある。第1に、閉塞リング板504をその円形穴部504aに凸部7013を挿入しながら大径貫通穴部5012a内に配置する際に、閉塞リング板504が凸部7013に引っ掛かって大径貫通穴部5012a内で斜めに配置されることを防ぐことができる。大径貫通穴部5012a内で斜めになった閉塞リング板504が大径貫通穴部5012aの後端面5012cに当接しないと、接着剤の大径貫通穴部5012aからの漏出を防ぐことができなくなる。
第2に、閉塞リング板504を大径貫通穴部5012aの後端面5012cに当接させたまま、3群保持鏡筒501に対する凸部7013(つまりはシフトベース701)の傾く方向(矢印C方向)への動きや光軸方向(矢印D方向)の動きが許容される。このため、閉塞リング板504の円形穴部504aの内径と凸部7013の外径との差である所定量は、このような凸部7013の動きを許容しつつ上述したように接着剤の漏出を防ぐことができる最小の値とすることが望ましい。
また、開口面内方向において閉塞リング板504の外径(外形寸法)は、大径貫通穴部5012aの内径(内形寸法)より小さい。これにより、3群保持鏡筒501に対して凸部7013が開口面内方向(矢印E方向)に動くと、閉塞リング板504も開口面内方向に動くことができる。このように、3群保持鏡筒501に対して凸部7013が光学調整において様々な方向に動いても、閉塞リング板504によって大径貫通穴部5012aにおける凸部7013の周囲の開口5012dを接着剤の漏出を防止できるように塞ぐことができる。
なお、本実施例では、閉塞リング板504は円環形状を有するが、外形を矩形としたり円形穴部504aに代えて矩形穴部を設けたりする等、その形状には限定はない。また、閉塞リング板504を、光学調整が完了した後に大径貫通穴部5012a内に配置してもよい。
大径貫通穴部5012a内に閉塞リング板504が配置され、かつ光学調整が完了した状態で、図14に示すように、大径貫通穴部5012a内に前側から光硬化性接着剤(例えば、紫外線硬化性接着剤)1000が充填される。接着剤1000は、大径貫通穴部5012a内において、大径貫通穴部5012aの内面と凸部7013と閉塞リング板504とに接するように配置される。前述したように閉塞リング板504によって大径貫通穴部5012aの後側における凸部7013の周囲の開口5012dは塞がれているので、接着剤1000が小径貫通穴部5012b側(シフトベース701側)に漏出することはほとんどない。
そして、充填された接着剤1000に対して所定の光(紫外線等)が照射されることで接着剤1000が硬化する。これにより、光学調整後の防振ユニット402を3群ベースユニット401に対して固定することができる。
本実施例では、各接着部1202はレンズ鏡筒の外周から奥まった箇所に設けられている。しかし、光軸方向から接着剤1000の充填と硬化のための光照射を行うことができるので、接着部1202に対する接着作業を容易かつ適切に行うことができる。
なお、閉塞リング板504と大径貫通穴部5012aの後端面5012cとの間に接着剤1000の一部が入り込んだ場合でもその接着剤を光照射によって硬化させることができるように、閉塞リング板504を透光性を有する材料で形成してもよい。
また、上記実施例では、3群保持鏡筒(ベース部材)501に貫通穴部5012を設け、シフトベース701(レンズ保持部材)701に凸部7013を設けた場合について説明したが、ベース部材に凸部を設け、レンズ保持部材に貫通穴部を設けてもよい。すなわち、ベース部材およびレンズ保持部材のうち一方が貫通穴部を有し、他方が凸部を有すればよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 カメラ本体
200 レンズ鏡筒
302 3群ユニット
401 3群ベースユニット
402 防振ユニット
403 偏心コロ
501 3群保持鏡筒(ベース部材)
700 固定ユニット
701 シフトベース(レンズ保持部材)
800 可動ユニット
L3a 第3aレンズ群
L3b 第3bレンズ群(防振レンズ群)

Claims (8)

  1. ベース部材と、
    レンズを保持し、前記ベース部材に接着により固定されるレンズ保持部材とを有し、
    前記ベース部材および前記レンズ保持部材のうち一方は光軸方向に貫通する貫通穴部を有し、他方は前記貫通穴部に前記光軸方向における一方の側から挿入される凸部を有し、
    前記貫通穴部の前記一方の側における前記凸部の周囲の開口を塞ぐように配置された閉塞部材を有し、
    前記貫通穴部内に、前記凸部と前記閉塞部材とに接する接着剤が配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記開口に沿う方向において、前記閉塞部材の外形寸法が前記貫通穴部の内形寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記閉塞部材は、前記凸部が挿入される穴部を有し、
    前記開口に沿う方向において、前記穴部の内形寸法が前記凸部の外形寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の光学ユニット。
  4. 前記閉塞部材は、金属により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記接着剤は、光硬化性接着剤であり、
    前記閉塞部材は、透光性を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記ベース部材に対して前記レンズ保持部材の位置調整を行うための調整機構を有し、
    前記レンズ保持部材は、前記位置調整が完了した状態で前記ベース部材に対して接着により固定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記レンズ保持部材は、
    前記レンズを保持して前記レンズ保持部材に対して前記光軸方向とは異なる方向にシフト可能なシフト部材を保持することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒からの光を受光して撮像を行う撮像素子とを備えたことを特徴とする光学機器。
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