JP2018096257A - 暖機システム - Google Patents

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Yoshikuni Ito
芳邦 伊藤
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智 小野沢
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Satoshi Yabu
聡 藪
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圭祐 東海
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Hidenori Usui
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Abstract

【課題】車両の外部から供給される電力による内燃機関の暖機を早期に行いつつ、運転者の選択に基づく暖房を可能にする暖機システムを提供する。【解決手段】内燃機関Eに冷却液を循環させる循環流路に接続する電動ポンプ1と、車外からの電力により冷却液を加熱する電気ヒータ2とを備えている。循環流路が車内暖房用のヒータコア5に冷却水を供給する暖房用流路F2と、暖房用流路を除く非暖房用流路とを含む複数の流路を備え、冷却水を暖房用流路F2と非暖房用流路との少なくとも一方に供給可能な流路設定機構と、この流路設定機構を制御する制御部20を備えている。電動ポンプ1を作動させ電気ヒータ2に電力を供給する際に、制御部20は車両で設定されている設定情報に基づいて流路設定機構を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の内燃機関の温度上昇を図る暖機システムに関する。
暖機システムとして特許文献1には、エンジン(内燃機関)に冷却水を循環させる電動ウォータポンプにPTCヒータを備え、エンジンの始動以前にPTCヒータと電動ウォータポンプとに対して家庭用電源コンセントから電力を供給することによりエンジンの暖機を行う技術が記載されている。
また、特許文献2には、エンジンの暖機時に冷却水を加熱する電気温水ヒータを備え、この電気温水ヒータで加熱された温水をヒータコアに供給し、エンジンの暖機を行う場合には電気温水ヒータで加熱された冷却水をエンジンに供給する技術が示されている。
この特許文献2では、外部電源からの電力を電気温水ヒータに供給できるものであり、冷却水の流れを選択する流路切替バルブを備えることにより、電気温水ヒータで加熱された冷却水をヒータコアに供給して暖房を行い、加熱された冷却水をエンジンに供給することで暖機を行うように構成されている。
特許文献3では、モータ駆動用バッテリーを備え、暖房用電気ヒータで暖めた冷却水を暖機用のヒータコアと、切替弁と、モータ駆動用バッテリーと、エンジンとに対して、この順序で循環させることを可能にする技術が示されている。
特開2016‐75158号公報 特開2016‐2862号公報 特開2009‐224256号公報
特許文献1に示される技術は、寒冷地においてエンジン(内燃機関)の始動以前に外部からの電力によりエンジンの暖機を可能にする。エンジンの暖機時には冷却水をエンジンから外部に送り出した後にエンジンに戻すように循環させることになる。外部からの電力により冷却水を加熱するものであっても、エンジンから外部に送り出された冷却水を、できるだけ短い経路でエンジンに戻すことが効率的な暖機の観点から望まれる。
更に、寒冷地での運転環境を考えると、エンジンの始動後には、車内の空気の温度を短時間のうちに上昇させる暖房が要望されることもある。この暖房の要否は運転者によって選択されるものであり、例えば、運転シートに電気ヒータを備えた車両では、車内の暖房が選択されないことも多い。従って、エンジンの暖機と併せて運転者の選択に対応した暖房も望まれる。
このような理由から、車両の外部から供給される電力による内燃機関の暖機を早期に行いつつ、運転者の選択に基づく暖房も可能な暖機システムが望まれる。
本発明の特徴は、車両の内燃機関に冷却液を循環させる循環流路に接続する電動ポンプと、車外からの電力により前記内燃機関に供給される冷却液を加熱する電気ヒータとを備え、
前記循環流路が、車内暖房用のヒータコアに冷却液を供給する暖房用流路と、当該暖房用流路を除く非暖房用流路とを含む複数の流路を備えており、
前記内燃機関から送り出される冷却水を前記暖房用流路と前記非暖房用流路との少なくとも一方に供給可能な流路設定機構と、前記流路設定機構を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記電気ヒータに電力が供給されている状況で前記電動ポンプを作動させると共に、前記車両において人為的に設定されている設定情報に基づいて前記流路設定機構を制御して前記暖房用流路と前記非暖房用流路との一方に冷却液を供給する点にある。
この特徴構成によると、車外から供給される電力により電気ヒータで冷却液を加熱し、加熱された冷却液を電動ポンプにより内燃機関に供給し電動ポンプの吸引側に戻すことにより、内燃機関の温度上昇を実現する。また、制御部は、運転者等により人為的に設定された設定情報に基づいて流路設定機構を制御して暖房用流路と非暖房用流路との一方に冷却水を供給するため、例えば、設定情報が車内の暖房を必要とするものであれば、暖房用流路に冷却液を供給してヒータコアによる車内の温度上昇が可能となる。
従って、車両の外部から供給される電力による内燃機関の暖機を早期に行いつつ、運転者の選択に基づく暖房も可能な暖機システムが構成された。
他の構成として、前記制御部は、前記設定情報として暖房を要求する情報を取得した場合に複数の前記流路のうち前記暖房用流路に冷却液を供給し、前記設定情報として暖房を要求しない情報を取得した場合に複数の前記流路のうち前記非暖房用流路に冷却液を供給するように前記流路設定機構を制御しても良い。
これによると、設定情報が暖房を要求するものであれば、内燃機関から送り出された冷却液を暖房用流路に供給し、設定情報が冷却水の熱を利用するものでない場合には、内燃機関から送り出された冷却水を非暖房用流路に供給することになり、冷却水の熱を有効に利用できる。
他の構成として、前記非暖房用流路としてトランスミッションのオイルを加熱するオイル加熱流路を備え、
前記制御部が前記流路設定機構を制御することにより前記暖房用流路に冷却液が供給され、この冷却液の供給により前記ヒータコアの温度が設定された温度を超えた場合に、前記オイル加熱流路に冷却液を供給しても良い。
これによると、設定情報が暖房を要求するものであれば暖房用流路に冷却水を供給してヒータコアを加熱する。また、暖房用流路に冷却水を供給することでヒータコアの温度が設定された温度を超えた場合にオイル加熱流路に冷却水を供給することによりヒータコアを過剰に加熱することなくミッションオイルを加熱してオイルの粘性を低下させ、燃費の良い走行を可能にする。
暖機システムの冷却水の流路と制御構成とを示す図である。 制御形態を示すフローチャートである。 別実施形態(a)の暖機システムの冷却水の流路を示す図である。 別実施形態(b)の制御構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1に示すように、内燃機関としてのエンジンEに冷却水(冷却液の一例)を供給する電動ポンプ1と、電動ポンプ1から送り出される冷却液を加熱するブロックヒータ2(電気ヒータの一例)とを備え、エンジンEから冷却水が供給される第1流路11と、電動ポンプ1に冷却水を戻す第2流路12とを備えて暖機システムAが構成されている。
この暖機システムAは、乗用車等の車両BにおいてエンジンEの温度管理を行うと共に、冷却水の熱を車内の暖房等に利用可能に構成され、図1に示す構成の全体を暖機システムAとして説明する。
図1に示すように、暖機システムAは、第1流路11と第2流路12とを結ぶ位置にラジエータ3と、トランスミッションヒータ4と、ヒータコア5と、EGRヒータ6とを備えている。
特に、トランスミッションヒータ4は第1流路11と第2流路12とを結ぶ第1中間流路F1に介装され、ヒータコア5は第1流路11と第2流路12とを結ぶ第2中間流路F2に介装され、EGRヒータ6は第1流路11と第2流路12とを結ぶ第3中間流路F3に介装されている。
これら複数の流路のうち、第2中間流路F2が暖房用流路の一例であり、第1中間流路F1と第3中間流路F3とが非暖房用流路の一例であり、これらを含む複数の流路でエンジンEに冷却水を循環させる循環流路が構成されている。
また、この暖機システムAは、エンジンEのシリンダヘッドEbから送り出された冷却水の水温を検知する水温センサ7を備え、トランスミッションのオイルの温度を検知する油温センサ8を備えている。
そして、これらの検知結果に基づいて電動ポンプ1とブロックヒータ2とを制御し、トランスミッションヒータ4と、ヒータコア5と、EGRヒータ6とにおける冷却水の流れを夫々制御する第1電磁弁V1と、第2電磁弁V2と、第3電磁弁V3とを制御する制御部20を備えている。更に、第1電磁弁V1と第2電磁弁V2と第3電磁弁V3とで流路設定機構が構成されている。
〔流路等の具体構成〕
ブロックヒータ2は、一般家庭で使用される商用電源からの電力を供給することによりジュール熱により発熱する発熱体を備えており、この発熱体は電動ポンプ1の吐出部に備えられている。このようにブロックヒータ2と電動ポンプ1とが一体化されており、この一体化物がエンジンEのシリンダブロックEaに連結している。
電動ポンプ1は、ハウジング内にインペラを備えると共に、このインペラを駆動するブラシレスDCモータとして構成されるモータ部Mを備えて構成されている。この構成から電動ポンプ1を作動させることでブロックヒータ2で加熱された冷却水がシリンダブロックEaからシリンダヘッドEbに流れ、エンジンEの温度上昇(暖機)が実現する。
ラジエータ3は、冷却水の熱を放熱する機能を有するものであり、冷却風を供給する電動型のラジエータファン3aを備えている。また、第1流路11のうちラジエータ3に冷却水を供給する部位と、第2流路12のうちラジエータ3から冷却水が排出される部位とに亘ってバイパス流路13が形成され、バイパス流路13と第2流路12とを結ぶ位置にサーモ弁14を備えている。
サーモ弁14は、内部にサーモスタット式の切換弁を内蔵しており、冷却水の温度が設定値未満である場合には第1流路11の冷却水を、ラジエータ3に供給せずバイパス流路13を介して第2流路12に戻し、冷却水の温度が設定値を超える場合に第1流路11からラジエータ3に供給された冷却水を第2流路に戻すように切換作動が行われる。尚、サーモ弁14が開放する温度の設定値が、エンジンEの稼動に適した温度として設定される。
トランスミッションヒータ4は、車両Bにおいて走行速度の変速を行うトランスミッションに貯留されているオイルを冷却水の熱により加熱する。このトランスミッションヒータ4に冷却水を供給する第1中間流路F1に対して、この第1中間流路F1での冷却液の流れを制御する第1電磁弁V1を備えている。
ヒータコア5は、車両Bの車内の空気を冷却水の熱で加熱する機能を有しており、ヒータコア5で加熱された空気を送り出す電動型のヒータファン5aを備えている。このヒータコア5に冷却水を供給する第2中間流路F2に対して、この第2中間流路F2での冷却水の流れを制御する第2電磁弁V2を備えている。
EGRヒータ6は、冷却水とEGRガスとの間で熱交換を行う。つまり、車両BにはエンジンEの燃焼ガスの一部を、エンジンEの吸気側に戻すEGR(Exhaust Gas Recirculation )を備えている。このEGRガスの熱交換を行うため、EGRヒータ6に冷却水を供給する第3中間流路F3に対して、この第3中間流路F3での冷却水の流れを制御する第3電磁弁V3を備えている。
〔制御構成〕
制御部20は、水温センサ7と油温センサ8との検知信号を取得し、電動ポンプ1のモータ部Mとブロックヒータ2とを制御すると共に、3つの電磁弁を制御する。尚、ラジエータファン3aと、ヒータファン5aと、第3電磁弁V3とは、エンジンEの始動以前に作動させることはなくエンジンEが始動した後に制御部20が作動させることになる。
図1に示すように、前記ブロックヒータ2に電力を供給する電力線21には電力を断続するリレーや電力制御素子等で構成されるスイッチ部22を備えている。また、電力線21からの電力を直流電力に変換するコンバータ部23を備えており、このコンバータ部23からの直流電力が電動ポンプ1のモータ部Mに供給される。
制御部20は、エンジンEの制御を行うため車体に備えられているECUが用いられ、この制御部20は、運転座席近傍のコンソールでの空調設定部24で設定される設定情報を取得できるように構成されている。また、この制御部20は、スイッチ部22によるブロックヒータ2への電力の制御と、コンバータ部23でのモータ部Mへの電力の制御を行う。更に、この制御部20では、電力線21に対する電力供給の有無を、コンバータ部23で変換された直流電力の電圧から判定できるように構成されている。
尚、制御部20は、車体のバッテリーの電力により作動するものを想定しているが、コンバータ部23からの電力によって作動するように構成しても良い。また、車体のECUを用いず、制御部20を車体の外部に備えるように構成しても良い。
〔制御形態〕
前述したブロックヒータ2は、寒冷地においてエンジンEの始動以前にエンジンEの温度上昇を図るために備えられている。この暖機システムAでは、エンジンEの温度上昇を図る際において、空調設定部24においてヒータコア5による暖房が選択されている場合には、エンジンEの始動に伴い車内温度の迅速な上昇を可能にする。
尚、ブロックヒータ2で冷却水の温度上昇が図られた状態においてエンジンEを始動した後には電動ポンプ1で冷却水の循環を行うために制御部20による制御が行われ、水温センサ7の検知結果に基づいてラジエータファン3aあるいはヒータファン5aが駆動される。更に、第3電磁弁V3を開放してEGRヒータ6に冷却水が供給される。
制御部20の制御形態の概要を図2のフローチャートに示している。つまり、商用電源からの電力供給があったことを判定した場合に制御が実行され、最初にイニシャライズを行う(#01ステップ)。このイニシャライズでは、ヒータコア5における目標温度をヒータコア温目標値Thにセットし、トランスミッションの油温を油温目標値Tmにセットし、冷却水の目標温度を水温目標値Teにセットする。
尚、この制御は、商用電源からの電力が供給されたことを判定することにより開始されるものを想定しているが、例えば、商用電源からの電力が供給された状態で、車両Bの電気回路が人為的にON操作された場合に制御を開始するものでも良い。
次に、水温センサ7の検知結果を水温Twにセットすると共に、空調設定部24において車内を暖房する設定情報がある場合(暖房要求がある場合)には、水温Twとヒータコア温目標値Thとを比較し、水温Twがヒータコア温目標値Thより低い(Tw<Th)場合には第2電磁弁V2を開放してヒータコア5に通水し、ブロックヒータ2に通電し、モータ部Mに通電して電動ポンプ1を作動させる(#02〜#06ステップ)。
つまり、電力線21が家庭用のコンセントに接続された状態で冷却水の加熱を行う際に、空調設定部24において室内を暖房するスイッチ類がON状態にある場合には、ブロックヒータ2の熱により冷却水の温度上昇を図ると同時に、加熱された冷却水をヒータコア5に供給することでヒータコア5の温度上昇が図られる。また、この制御ではヒータコア5のヒータファン5aは作動させない。
この制御において水温Twと水温目標値Teとを比較し、水温Twが水温目標値Teより低い(Tw<Te)ことを判定した場合には(#07ステップ)、#02ステップ以降の制御を再び行う。
また、#03ステップで暖房要求がない場合や、#04ステップで水温Twがヒータコア温目標値Thより高い(Tw≧Th)ことを判定した場合には、第2電磁弁V2が閉じられ油温センサ8の検知結果に基づいてトランスミッションの油温の上昇を図る制御に移行する。
この油温の上昇を図る制御では、油温センサ8の検知結果を油温Tcにセットすると共に、油温Tcと油温目標値Tmとを比較し、油温Tcが油温目標値Tmより低い(Tc<Tm)場合には第1電磁弁V1を開放してトランスミッションヒータ4に通水して冷却水によりトランスミッションの油温の情報を図り(#08〜#010ステップ)、#06ステップの制御に移行する。
この油温の上昇を図る制御は、油温Tcが油温目標値Tmより高い(Tc≧Tm)ことを判定した場合に、第1電磁弁V1を閉じ、この油温Tcの上昇を図る制御を終了することになる。これによりトランスミッションのオイル温の上昇が図られ、オイルの粘性が低下する。
尚、水温Twがヒータコア温目標値Thより高い(Tw≧Th)ことを判定し、油温Tcが油温目標値Tmより高い(Tc≧Tm)ことを判定した場合には、第2電磁弁V2と第1電磁弁V1とが閉じた状態にあるため、冷却水はバイパス流路13を流れることで循環することになる。
そして、#07ステップにおいて水温Twが水温目標値Teより高い(Tw≧Te)ことを判定した場合には、ブロックヒータ2への通電を停止し、電動ポンプ1を停止して制御を終了する(#011ステップ)。
このように制御を終了した時点では、少なくともトランスミッションの油温Tcは油温目標値Tmに達しており、冷却水の水温Twも水温目標値Teに達している。
この制御では、エンジンEを始動する以前に冷却水の水温を高めることでエンジンEの始動性を高めるだけでなく、車内の暖房を必要とする状況にある場合には、ヒータコア5を加熱するため、エンジンEが始動した後には、既に温度上昇が図られたヒータコア5で温風を送り出し車内の迅速な温度上昇を実現する。
また、ヒータコア5を加熱した後には、トランスミッションのオイルを加熱することにより、オイルの粘性を低減し走行時の燃費を高めることが可能となる。
特に、この構成では、外部電源からの電力をブロックヒータ2に供給して冷却水の加熱を行うため、車体のバッテリーの電力を無駄に消費することがなく、大電力を利用して比較的短時間での加熱を実現する。
フローチャートで説明した制御では、単純な温度比較により電磁弁の開閉を行うものを説明したが、このような制御に代えてPID制御等を行うものであっても良い。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図3に示すように、第1流路11と第2流路12とを結ぶ第4中間流路F4(非暖房用流路の一例)を形成し、この第4中間流路F4での冷却水の流れを制御する第4電磁弁V4(流路設定機構の一例)を備える。
このように構成したものでは、例えば、ヒータコア5を流れる冷却水の水温Twがヒータコア温目標値Thに達し、トランスミッションの油温Tcが油温目標値Tmに達した後のように、冷却水の温度を更に上昇させる場合に、第4電磁弁V4だけを開放し、他の電磁弁は閉じることで冷却水を第4中間流路F4にだけ流すことによりエンジンEの温度上昇を図ることが可能となる。
このように、第4中間流路F4は第1流路11と第2流路12とを結ぶバイパスとして機能するものであり、この別実施形態(a)の構成では、エンジンEの温度上昇(暖機)をできるだけ短時間で実現したい場合に、第4電磁弁V4だけを開放し、他の電磁弁は閉じる制御を行うことも可能である。尚、この第4中間流路F4と第4電磁弁V4とを備えることによりバイパス流路13を備えない構成を採用できる。
(b)図4に示すように、商用電源の電力で走行用バッテリー27の充電を行うプラグインハイブリッド車に適用する。この車両Bでは、商用電源に接続する電力線21からの電力をAC/DCコンバータ26で所定電圧の直流電流に変換して走行用バッテリー27と補機バッテリー28との充電を行う。これと同時に、走行用バッテリー27と補機バッテリー28とからの電力をインバータ29により所定の電圧に変換した状態でブロックヒータ2と、電動ポンプ1のモータ部Mとに供給するように構成する。
この別実施形態(b)でも、エンジンEの温度上昇(暖機)を短時間で行い、必要な場合にはヒータコア5の加熱も実現する。尚、この別実施形態(b)では、商用電源からの電力が供給されていることを制御部20で判断した場合にブロックヒータ2と電動ポンプ1のモータ部Mとに供給するように制御形態を設定することが実用的である。
(c)電力線21が商用電源に接続する間は、冷却水の水温Twが水温目標値Teに達した後に制御を完全に終了するのではなく、例えば、一定インターバルで設定時間だけブロックヒータ2に通電し、電動ポンプ1を作動することで冷却水の水温Twを維持するように制御形態を設定しても良い。
(d)ヒータコア5の温度を検知する専用の温度センサを備え、この温度センサの検知結果に基づいて第1電磁弁V1を制御するように制御形態を設定しても良い。
本発明は、車両の内燃機関の温度上昇を図る暖機システムに利用することができる。
1 電動ポンプ
2 ブロックヒータ(電気ヒータ)
5 ヒータコア
20 制御部
A 暖機システム
B 車両
E エンジン(内燃機関)
F1 第1中間流路(非暖房用流路・オイル加熱流路)
F2 第2中間流路(暖房用流路)
F3 第3中間流路(非暖房用流路)
F4 第4中間流路(非暖房用流路)
V1 第1電磁弁(流路設定機構)
V2 第2制御弁(流路設定機構)
V3 第3電磁弁(流路設定機構)
V4 第4制御弁(流路設定機構)

Claims (3)

  1. 車両の内燃機関に冷却液を循環させる循環流路に接続する電動ポンプと、車外からの電力により前記内燃機関に供給される冷却液を加熱する電気ヒータとを備え、
    前記循環流路が、車内暖房用のヒータコアに冷却液を供給する暖房用流路と、当該暖房用流路を除く非暖房用流路とを含む複数の流路を備えており、
    前記内燃機関から送り出される冷却水を前記暖房用流路と前記非暖房用流路との少なくとも一方に供給可能な流路設定機構と、前記流路設定機構を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電気ヒータに電力が供給されている状況で前記電動ポンプを作動させると共に、前記車両において人為的に設定されている設定情報に基づいて前記流路設定機構を制御して前記暖房用流路と前記非暖房用流路との一方に冷却液を供給する暖機システム。
  2. 前記制御部は、前記設定情報として暖房を要求する情報を取得した場合に複数の前記流路のうち前記暖房用流路に冷却液を供給し、前記設定情報として暖房を要求しない情報を取得した場合に複数の前記流路のうち前記非暖房用流路に冷却液を供給するように前記流路設定機構を制御する請求項1に記載の暖機システム。
  3. 前記非暖房用流路としてトランスミッションのオイルを加熱するオイル加熱流路を備え、
    前記制御部が前記流路設定機構を制御することにより前記暖房用流路に冷却液が供給され、この冷却液の供給により前記ヒータコアの温度が設定された温度を超えた場合に、前記オイル加熱流路に冷却液を供給する請求項2に記載の暖機システム。
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