JP6271314B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用暖房装置に関し、特に、エンジンの排熱を利用すると共に、電気ヒータ等による加熱手段を有する車両用暖房装置に関する。
一般に、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のエンジン(内燃機関)を走行用の動力装置とする自動車では、該エンジンの排熱を利用して車室内の暖房を行っている。また、走行用の動力として電気モータを利用するハイブリッド自動車(HEV)では、エンジンからの排熱が少ないので、電気ヒータ等の加熱手段を利用して暖房回路内の冷却水を加熱することが知られている(例えば、特許文献1)。
図5は、特許文献1に開示された車両用暖房装置100の構成図である。図5に示すように、同文献に開示された車両用暖房装置100は、エンジン101とヒータコア104との間を循環する冷却水循環路102に、冷却水を加熱する電気ヒータ103、電動ポンプ105及び切換バルブ110を備えている。
切換バルブ110を切り換えることにより、冷却水の循環経路は、ヒータコア104、電動ポンプ105及び電気ヒータ103の間で冷却水を循環させるヒータコア側循環路131と、エンジン101に冷却水を循環させるエンジン側循環路130と、に分割される。
具体的には、切換バルブ110は、エンジン101から流入する冷却水が、当該冷却水の温度に応じて、ヒータコア側循環路131またはエンジン側循環路130の何れかに流入するよう流路を切り換えるサーモバルブ120を有する。また、切換バルブ110は、ヒータコア側循環路131から流入する冷却水をヒータコア側循環路131に戻すバイパス路129を有する。
上記構成により、車両用暖房装置100は、エンジン101からの冷却水が高温状態である場合には、該冷却水がヒータコア側循環路131へと流れるようにサーモバルブ120によって流路が切り換えられ、エンジン101の排熱を利用した暖房を行うことができる。
他方、エンジン101からの冷却水が低温状態である場合には、サーモバルブ120は、エンジン101からの冷却水をエンジン側循環路130へと戻すよう切り換えられる。つまり、冷却水の循環経路は、ヒータコア側循環路131と、エンジン側循環路130と、に分割される。これにより、電気ヒータ103によって加熱される冷却水の温度が低下することを抑えることができる。
特開2012−126157号公報(第4−5頁、第1図)
ハイブリッド自動車、特に、外部電源からの充電が可能なプラグインハイブリッド自動車(PHEV)では、暖房用電気ヒータの利用によって消費電力量が増大すると、電気モータのみで走行するEV走行の走行可能距離が減少してしまうという問題点がある。そのため、暖房時の消費電力量を削減することが求められる。
しかしながら、上記した従来技術の車両用暖房装置では、暖房時の消費電力量を削減して、ハイブリッド自動車の走行性能を向上させる観点から改善の余地があった。
即ち、特許文献1に開示された車両用暖房装置100では、エンジン101が停止している場合には、エンジン101が十分に暖められている場合であっても、エンジン101の熱を有効に利用できないという問題点があった。
具体的には、エンジン101が停止するとエンジン101のウォータポンプが停止するので、ヒータコア104から流出する冷却水は、バイパス路129を流れてヒータコア側循環路131へと戻る。つまり、ヒータコア104を流れる冷却水は、エンジン101を流れない。そのため、エンジン101の熱を暖房に利用することができず、電気ヒータ103の消費電力量が増大して、EV走行の走行可能距離が減少してしまう。
また、車両用暖房装置100では、エンジン101が稼動している場合であっても、電動ポンプ105を作動させる必要があった。そのため、暖房時の消費電力量が大きいという問題点があった。
具体的には、エンジン101のウォータポンプが作動していても、電動ポンプ105が作動していないと、エンジン101から流出した冷却水は、ヒータコア104を流れずに、バイパス路129を流れてエンジン101へと戻ってしまう。そのため、エンジン101が稼動していても、暖房時には常に電動ポンプ105を作動させる必要がある。電動ポンンプ105を作動させて電力を消費することは、EV走行の走行可能距離を減少させる一つの要因となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、エンジンの排熱や動力を有効に利用して暖房時の消費電力量を削減することができる車両用暖房装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用暖房装置は、エンジンに冷却水を流すエンジン側流路と、ヒータコアに前記冷却水を流すヒータコア側流路と、前記エンジン側流路と前記ヒータコア側流路とをつないで前記エンジンと前記ヒータコアとの間で前記冷却水を循環させる冷却水循環路を形成する切換バルブと、前記ヒータコア側流路に設けられて前記冷却水を加熱する電気ヒータと、前記ヒータコア側流路に設けられて前記冷却水を循環させる電動ポンプと、を備え、前記切換バルブは、前記エンジン側流路から流入する前記冷却水の温度に応じて、前記エンジン側流路から前記冷却水が流入するエンジン側入口を前記ヒータコア側流路へと前記冷却水が流出するヒータコア側出口若しくは前記エンジン側流路へと前記冷却水が流出するエンジン側出口に連通させる切換自在なサーモバルブと、前記ヒーコア側流路から前記冷却水が流入するヒータコア側入口と前記ヒータコア側出口とを連通させる開閉自在なバイパス弁と、を有し、前記バイパス弁は、前記サーモバルブが前記エンジン側入口と前記ヒータコア側出口とを連通させる場合、前記ヒータコア側入口と前記ヒータコア側出口との間を遮断することを特徴とする。
本発明の車両用暖房装置によれば、エンジン側流路とヒータコア側流路とをつなぐ切換バルブは、ヒータコア側入口とヒータコア側出口とを連通させる開閉自在なバイパス弁を有する。これにより、エンジンが暖まっている場合には、前記バイパス弁を閉じることにより、エンジンが停止した状態であっても、電動ポンプを利用して、ヒータコアとエンジンとの間に冷却水を循環させることができる。その結果、停止したエンジンの排熱を有効に利用して車室内の暖房を行うことができ、電気ヒータの消費電力量を削減して、EV走行の走行可能距離を延ばすことができる。
また、エンジンが稼動中であり、且つ冷却水の温度が十分に高い場合には、バイパス弁を閉じて、電動ポンプを停止することができる。これにより、電動ポンプの消費電力量を削減することができる。
また、サーモバルブがエンジン側入口とヒータコア側出口とを連通させる場合にバイパス弁を閉じるよう制御することにより、簡易な制御方法で、前述したエンジンの熱を有効に利用して消費電力量を削減する効果を得ることができる。
また、バイパス弁の駆動体として、サーモバルブのサーモエレメントを共有して利用しても良い。これにより、バイパス弁を開閉するための駆動源や制御機器等を別途備える必要がなくなり、切換バルブの大型化や制御系の複雑化を抑えつつ暖房時の消費電力量を削減することができる。
本発明の実施形態に係る車両用暖房装置の概略構成図である。 同上、暖機時の切換バルブの動作及び冷却水の流れを示す図である。 同上、冷機時の切換バルブの動作及び冷却水の流れを示す図である。 同上、(A)走行モード、開弁温度、エンジン水温、(B)暖房能力、車室内温度、(C)消費電力、消費電力量の変化を模式的に示すグラフである。 従来技術の車両用暖房装置の概略構成図である。 同上、(A)走行モード、開弁温度、エンジン水温、(B)暖房能力、車室内温度、(C)消費電力、消費電力量の変化を模式的に示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る車両用暖房装置を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用暖房装置1の概略構成図である。車両用暖房装置1は、ハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車等に搭載される暖房装置であり、図1に示すように、エンジン2と、ヒータコア3と、電気ヒータ4と、電動ポンプ5と、切換バルブ6と、を備えている。
車両用暖房装置1は、エンジン2とヒータコア3との間で冷却水を循環させる冷却水循環路を有する。該冷却水循環路は、エンジン2に冷却水を流すエンジン側流路18と、ヒータコア3に冷却水を流すヒータコア側流路19と、を有し、エンジン側流路18とヒータコア側流路19とは、切換バルブ6によってつながれている。
エンジン2は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であり、発電用動力源や走行用動力源として利用される。ヒータコア3は、冷却水と空気との間で熱交換を行う熱交換器であり、図示しない空調ダクトの内部に配置され、そこを循環する空気を暖めるものである。
電気ヒータ4は、冷却水を加熱する加熱手段であり、ヒータコア側流路19に設けられる。電動ポンプ5は、冷却水を循環させる動力源であり、ヒータコア側流路19に設けられる。電気ヒータ4及び電動ポンプ5は、エンジン2が停止した状態であっても作動可能である。尚、ヒータコア3、電気ヒータ4及び電動ポンプ5の配列の順序は、特に限定されない。
切換バルブ6は、冷却水が流入する2つの入口11、13と、冷却水が流出する2つの出口12、14と、を有する四方弁である。具体的には、切換バルブ6は、エンジン側流路18から冷却水が流入するエンジン側入口11と、エンジン側流路18へと冷却水が流出するエンジン側出口12と、ヒータコア側流路19から冷却水が流入するヒータコア側入口13と、ヒータコア側流路19へと冷却水が流出するヒータコア側出口14と、を有する。
また、切換バルブ6は、サーモバルブ7と、バイパス弁8と、ヒータコア側入口13とエンジン側出口12とを連通させる流路16と、を有する。
サーモバルブ7は、例えば、ワックス等のサーモエレメントによって駆動される三方弁であり、エンジン側流路18から流入する冷却水の温度に応じて、エンジン側入口11をヒータコア側出口14若しくはエンジン側出口12に選択的に連通させる。
詳しくは、サーモバルブ7は、エンジン側入口11を、ヒータコア側出口14若しくはエンジン側出口12の何れか一方のみに択一的に連通させることができる。また、サーモバルブ7は、エンジン側入口11を、ヒータコア側出口14及びエンジン側出口12に所定の開度比率で按分して連通させることもできる。
バイパス弁8は、ヒータコア側入口13とヒータコア側出口14とをつなぐバイパス路15に設けられ、ヒータコア側入口13とヒータコア側出口14とを開閉自在に連通させる。
図2は、暖機時の切換バルブ6の動作と冷却水の流れを示す図である。ここで、暖機時とは、エンジン2を流れる冷却水の温度が暖房に利用可能な程度に暖められている状態を言う。例えば、暖機時としては、エンジン2が稼働中で温度が高い場合や、エンジン2を停止した直後で未だ温度が高い状態等である。
図2に示すように、切換バルブ6は、図示しないサーモエレメントによって軸方向に移動されるシャフト9を備えており、シャフト9には、サーモバルブ7の弁体7a及び弁体7bが取り付けられている。即ち、弁体7a及び弁体7bは、連動して開閉される。
弁体7aは、エンジン側入口11とヒータコア側出口14とを開閉自在に連通するものであり、弁体7bは、エンジン側入口11とエンジン側出口12とを開閉自在に連通するものである。
また、バイパス弁8の弁体8aも、サーモバルブ7の弁体7a、7bが接続されるシャフト9に取り付けられる。これにより、バイパス弁8は、サーモバルブ7と共通のサーモエレメントによって駆動され、サーモバルブ7に連動して開閉される。
暖機時、即ちエンジン側流路18から流入する冷却水の温度が十分高い場合、サーモバルブ7の弁体7aは流路を開く方向に移動して、エンジン側入口11とヒータコア側出口14とがつながる。また同時に、弁体7bは、流路を閉じる方向に移動して、エンジン側入口11とエンジン側出口12との間の流路を遮断する。また、サーモバルブ7に連動して、バイパス弁8の弁体8aが閉じる方向に移動して、ヒータコア側入口13とヒータコア側出口14との間を遮断する。
これにより、エンジン2とヒータコア3との間を冷却水が循環する冷却水循環路が形成される。具体的は、冷却水は、エンジン2を流出して、エンジン側入口11、サーモバルブ7、ヒータコア側出口14、電動ポンプ5、電気ヒータ4、ヒータコア3、ヒータコア側入口13、流路16及びエンジン側出口12を順次通過してエンジン2へと戻る冷却水循環経路を循環する。
ここで、エンジン2が停止している場合には、電動ポンプ5を作動させて冷却水を循環させる。本実施形態では、バイパス弁8によってヒータコア側入口13とヒータコア側出口14との間をつなぐバイパス路15が遮断されるので、エンジン2が停止している場合であっても、エンジン2に冷却水を循環させることができる。
即ち、停止中のエンジン2に冷却水を流し、エンジン2の排熱によって加熱された冷却水をヒータコア3へと導き、その熱を車室内の暖房に利用することができる。これにより、電気ヒータ4の消費電力量を削減することができ、EV走行の走行可能距離を延ばすことができる。
また、エンジン2が稼動している場合には、エンジン2に設けられる図示しないウォータポンプによって冷却水を循環させる。その際、電動ポンプ5を停止することができる。つまり、本実施形態では、バイパス弁8によってヒータコア側入口13とヒータコア側出口14との間をつなぐバイパス路15が遮断されるので、エンジン2から流れてきた冷却水は、バイパス路15を逆流することなく、ヒータコア3へと流れる。このように、エンジン2のポンプ動力を利用して冷却水を循環させて、電動ポンプ5を停止することにより、電動ポンプ5の消費電力量を削減することできる。
図3は、冷機時の切換バルブ6の動作と冷却水の流れを示す図である。尚、冷機時とは、エンジン2を流れる冷却水の温度が低く、エンジン2の排熱を暖房に利用できない状態を言う。例えば、冷機時としては、エンジン2が停止中で温度が低い場合や、エンジン2を起動した直後で未だ温度が上昇していない状態等である。
図3に示すように、冷機時、即ちエンジン側流路18から流入する冷却水の温度が低い場合、サーモバルブ7の弁体7aは流路を閉じる方向に移動して、エンジン側入口11とヒータコア側出口14との間の流路を遮断する。また同時に、弁体7bは、流路を開く方向に移動して、エンジン側入口11とエンジン側出口12とがつながる。また、サーモバルブ7に連動して、バイパス弁8の弁体8aは開く方向に移動して、ヒータコア側入口13とヒータコア側出口14とがつながる。
このように切換バルブ6を切り換えることにより、冷却水循環路は、エンジン側流路18を循環するエンジン側循環路と、ヒータコア側流路19を循環するヒータコア側循環路と、に分割される。
具体的には、エンジン2側では、冷却水は、エンジン2を流出して、エンジン側入口11、サーモバルブ7及びエンジン側出口12を順次通過してエンジン2へと戻るエンジン側循環路を循環する。
他方、ヒータコア3側では、冷却水は、ヒータコア3を流出して、ヒータコア側入口13、バイパス路15、バイパス弁8、ヒータコア側出口14、電動ポンプ5及び電気ヒータ4を順次通過してヒータコア3へと戻るヒータコア側循環路を循環する。
尚、暖房運転中にエンジン2が停止している場合には、冷却水は、前記ヒータコア側循環路内のみを循環し、エンジン側循環路内を流れない。
このように、冷機時に、エンジン側循環路とヒータコア側循環路とを分割することにより、ヒータコア3を流れる冷却水は、エンジン2を流れない。これにより、温度の低いエンジン2の冷却水によってヒータコア側循環路を流れる暖房用の冷却水の温度が低下してしまうことを回避できる。その結果、電気ヒータ4による加熱を利用して、熱損失の少ない効率的な暖房を行うことができる。特に、自動車を始動した直後の冷機時において、電気ヒータ4による加熱のみを利用する暖房の立ち上がり時間を短縮することができる。
次に、図4及び図6を参照して、上記の構成を有する車両用暖房装置1による暖房運転の状況及び消費電力量削減効果について詳細に説明する。
図4(A)ないし(C)は、車両用暖房装置1による暖房運転の状況を模式的に表すグラフであり、同図(A)は、走行モード、開弁温度及びエンジン水温、同図(B)は、暖房能力及び車室内温度、同図(C)は、消費電力及び消費電力量の変化を示している。
また、図6(A)ないし(C)は、比較例として、図5に示す従来技術の車両用暖房装置100による暖房運転の状況を模式的に表すグラフであり、同図(A)は、走行モード、開弁温度及びエンジン水温、同図(B)は、暖房能力及び車室内温度、同図(C)は、消費電力及び消費電力量の変化を示している。
図4(A)T0からT1に示すように、自動車を始動(T0)した直後は、エンジン2(図3参照)の冷却水温度Twが低いので、エンジン2の熱を暖房に利用できない。そのため、車両用暖房装置1では、図3に示す如く切換バルブ6が切り換えられ、冷却水循環路は、ヒータコア側循環路とエンジン側循環路とに分割される。そして、電動ポンプ5が作動してヒータコア側循環路のみに冷却水が循環し、電気ヒータ4による加熱のみを熱源として暖房が行われる。
即ち、図4(B)T0からT1に示すように、暖房能力Qhは、全て電気ヒータ4(図3参照)の出力Q1によって賄われ、図4(C)T0からT1に示すように、電気ヒータ4の消費電力W1と電動ポンプ5(図3参照)の消費電力W2とを合計した消費電力Wを必要とする。
図4(A)T1からT2に示すように、エンジン2が稼働(T1)した後も、冷却水温度Twが所定の開弁温度Tsに達するまでは、上記した電気ヒータ4のみによる暖房が行われる。即ち、エンジン2を流れる低温の冷却水は、切換バルブ6によって分割されたエンジン側循環路内を循環し、ヒータコア側流路19を流れない。
その後、エンジン2の冷却水温度Twが上昇し、開弁温度Tsに達すると(T2)、図2に示す如く切換バルブ6が切り換えられ、エンジン2とヒータコア3との間で冷却水を循環させる冷却水循環路が形成される。
これにより、エンジン2によって暖められた冷却水がヒータコア側流路19へと供給され、エンジン2の熱を暖房に利用することができる。即ち、図4(B)T2からT3に示すように、暖房能力Qhは、電気ヒータ4の出力Q1と、エンジン2の排熱Q2と、によって賄われる。これにより、図4(C)T2からT3に示すように、電気ヒータ4の消費電力W1は、エンジン2から供給される排熱Q2に相当する分が減少する。
また、前述の通り、図2に示す冷却水循環路が形成される暖機時であり且つエンジン2が稼働している状態では、電動ポンプ5を停止することができる。これにより、図4(C)に鎖線円Xで示すように、電動ポンプ5の消費電力W2を削減することができる。尚、図6(C)に示すように、従来技術では、暖房運転中、常に電動ポンプを作動させており、常に消費電力W2が発生していた。
このように、本実施形態に係る車両用暖房装置1では、従来技術よりも電動ポンプ5の作動時間を短くして、暖房時の消費電力量Whを削減することができる。
そして、図4(B)T3からT4に示すように、エンジン2の排熱Q2が暖房負荷に対して十分大きい場合には、全ての暖房能力Qhをエンジン2の排熱Q2で賄うことができる。つまり、図4(C)T3からT4に示すように、電気ヒータ4を使用せずに、その消費電力W1を無くすことができる。
次に、図4(A)T4からT5に示す如く、エンジン2が停止(T4)した後も、エンジン2の冷却水温度Twは、暖房に利用可能な程度に高い。つまり、冷却水温度Twは、開弁温度Tsよりも高い。この状態では、図2に示す冷却水循環路が維持される。そして、電動ポンプ5を作動させて、エンジン2とヒータコア3との間に冷却水を循環させる。
これにより、図4(B)に鎖線円Yで示すように、エンジン2の排熱Q2を暖房能力Qhの一部として利用することができる。その結果、図4(C)に鎖線円Zで示すように、電気ヒータ4の消費電力W1を削減することができる。
尚、従来技術では、エンジンが停止(T4)すると、図6(A)T4からT5に示すように、たとえ冷却水温度Twが高くても、図6(B)T4からT5に示すように、エンジンの排熱Q2を暖房に利用することができなかった。即ち、暖房能力Qhの全てを電気ヒータの出力Q1で賄っていた。そのため、図6(C)T4からT5に示すように、電気ヒータの消費電力W1が大きかった。
このように、本実施形態に係る車両用暖房装置1では、従来技術よりも電気ヒータ4の消費電力W1を低くして、暖房時の消費電力量Whを削減することができる。
そして、車両用暖房装置1によれば、電気ヒータ4及び電動ポンプ5の消費電力量を削減することにより、図4(C)に実線で示す車両用暖房装置1の積算消費電力量Whと、図6(C)に実線で示す従来技術における積算消費電力量Whとを対比すると明らかなように、暖房時の消費電力量Whを削減することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、車両用暖房装置1では、バイパス弁8をサーモバルブ7の駆動体で開閉するものとして説明したが、バイパス弁8を開閉する駆動体(例えば、サーモエレメントやソレノイド等)を別途設けても良い。
本実施形態のように、バイパス弁8とサーモバルブ7とを一体化して、共通のサーモエレメントで開閉(切換)することにより、切換バルブ6の大型化や制御系の複雑化を抑えることができ、生産コストも低く抑えることができるとういメリットがある。
他方、バイパス弁8を開閉する駆動体及び制御装置をサーモバルブ7とは別に設けることにより、バイパス弁8の開閉タイミングをサーモバルブ7に連動させることを基本としつつ、任意のタイミングでバイパス弁8を開閉することが可能となる。これにより、暖房負荷や走行状態に対応した、より高度な制御が可能となる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 車両用暖房装置
2 エンジン
3 ヒータコア
4 電気ヒータ
5 電動ポンプ
6 切換バルブ
7 サーモバルブ
8 バイパス弁
11 エンジン側入口
12 エンジン側出口
13 ヒータコア側入口
14 ヒータコア側出口
18 エンジン側流路
19 ヒータコア側流路

Claims (3)

  1. エンジンに冷却水を流すエンジン側流路と、
    ヒータコアに前記冷却水を流すヒータコア側流路と、
    前記エンジン側流路と前記ヒータコア側流路とをつないで前記エンジンと前記ヒータコアとの間で前記冷却水を循環させる冷却水循環路を形成する切換バルブと、
    前記ヒータコア側流路に設けられて前記冷却水を加熱する電気ヒータと、
    前記ヒータコア側流路に設けられて前記冷却水を循環させる電動ポンプと、を備え、
    前記切換バルブは、前記エンジン側流路から流入する前記冷却水の温度に応じて、前記エンジン側流路から前記冷却水が流入するエンジン側入口を前記ヒータコア側流路へと前記冷却水が流出するヒータコア側出口若しくは前記エンジン側流路へと前記冷却水が流出するエンジン側出口に連通させる切換自在なサーモバルブと、
    前記ヒーコア側流路から前記冷却水が流入するヒータコア側入口と前記ヒータコア側出口とを連通させる開閉自在なバイパス弁と、を有し、
    前記バイパス弁は、前記サーモバルブが前記エンジン側入口と前記ヒータコア側出口とを連通させる場合、前記ヒータコア側入口と前記ヒータコア側出口との間を遮断することを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 前記バイパス弁は、前記サーモバルブを切り換える駆動体によって、前記サーモバルブと連動して開閉されることを特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 前記サーモバルブが前記エンジン側入口と前記ヒータコア側出口とを連通させ、且つ前記エンジンが稼動している場合、前記電動ポンプを停止することを特徴とする請求項1または請求項に記載の車両用暖房装置。
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