JP2018096068A - ハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材 - Google Patents

ハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材 Download PDF

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【課題】木質部材による荷重や応力の負担度合いを増やし、より高い強度を有するハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材を提供する。【解決手段】鉄骨からなる中心鋼材21Aと、前記中心鋼材21Aに沿うように設けられた木質部材30Aと、前記木質部材30Aを前記中心鋼材21Aに接合する受圧部材53と、前記中心鋼材21Aの長軸方向CLに延び、一端部41aが前記木質部材30Aに定着され、他端部41bが前記受圧部材53に定着されて、前記受圧部材53と前記木質部材30Aとを接合する接合部材40と、を備えた、構造物の躯体を構成するハイブリッド構造材20Aの製造方法であって、前記木質部材30Aの一方の端部30hを非拘束状態にして、他方の端部を前記中心鋼材21Aに接合し、その後、前記木質部材30Aの前記一方の端部30hに接合された前記受圧部材53を、前記中心鋼材21Aに接合することにより、前記一方の端部30hを固定する、ハイブリッド構造材の製造方法を提供する。【選択図】図5

Description

本発明は、建築構造物の躯体を構成するのに用いられるハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材に関する。
各種の建築構造物の躯体に、鉄骨からなる中心鋼材と、木質部材とを組み合わせたハイブリッド構造材が用いられている。
例えば特許文献1には、断面H型の中心鋼材の左右両側の凹部に、それぞれ木質部材が嵌入され、木質部材と中心鋼材とを、中心鋼材のウェブを貫通するボルトによって一体に接合する構造が開示されている。
特許文献1に開示されたようなハイブリッド構造材では、中心鋼材と木質部材とを接合するボルトがウェブを貫通している。すなわち、ボルトは、ハイブリッド構造材の長軸方向に対し直交する方向に延びている。このような構成においては、ハイブリッド構造材に長軸方向の荷重や応力が作用した場合、ボルトには、剪断方向の力が作用する。このため、木質部材が負担できる長軸方向の荷重や応力は、ボルトの剪断強度によって制限される。
したがって、このようなハイブリッド構造材では、ハイブリッド構造材に作用する長軸方向の荷重や応力は、主に、中心鋼材が負担している。
特開2004−36283号公報
本発明の目的は、木質部材による荷重や応力の負担度合いを増やし、より高い強度を有するハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のハイブリッド構造材の製造方法は、鉄骨からなる中心鋼材と、前記中心鋼材に沿うように設けられた木質部材と、前記木質部材を前記中心鋼材に接合する受圧部材と、前記中心鋼材の長軸方向に延び、一端部が前記木質部材に定着され、他端部が前記受圧部材に定着されて、前記受圧部材と前記木質部材とを接合する接合部材と、を備えた、構造物の躯体を構成するハイブリッド構造材の製造方法であって、前記木質部材の一方の端部を非拘束状態にして、他方の端部を前記中心鋼材に接合し、その後、前記木質部材の前記一方の端部に接合された前記受圧部材を、前記中心鋼材に接合することにより、前記一方の端部を固定する。
このような方法により製造されるハイブリッド構造材においては、中心鋼材と木質部材とが、中心鋼材の長軸方向に延びる接合部材によって接合されている。これにより、中心鋼材と木質部材との間で、ハイブリッド構造材に作用する長軸方向の荷重や応力を伝達することができる。したがって、中心鋼材に加え、木質部材においても長軸方向の荷重や応力を負担することが可能となる。これによって、木質部材がハイブリッド構造材の強度及び応力負担要素として十分に機能することとなる。また、木質部材は、木材の繊維方向が長軸方向に合致するため、木質部材と中心鋼材の受圧部材との間での応力伝達を効率よく行うことができる。上記のハイブリッド構造材の製造方法においては、このようなハイブリッド構造材の製造に適している。
また、木質部材の一方の端部を非拘束状態にして、他方の端部を中心鋼材に接合し、その後、一方の端部に接合された受圧部材を、中心鋼材に接合して、一方の端部を固定することにより、木質部材を中心鋼材に接合する。このため、例えば中心鋼材や木質部材の製作時に施工誤差等が生じ、受圧部材を中心鋼材上の設計時に想定していた位置に設けると、木質部材の端面と受圧部材の間に隙間が生じるような場合であっても、中心鋼材に対する受圧部材の位置を調整することで、この隙間を無くすことが可能となる。木質部材の端面と受圧部材の間に隙間があると、ハイブリッド構造材に長軸方向に圧縮力が作用した場合、圧縮力が作用し始めて中心鋼材が圧縮され、隙間が埋まって木質部材の端面と受圧部材が接するまでの間においては、木質部材は圧縮力を負担できなくなる。すなわち、上記のような製造方法によれば、圧縮力が作用し始めた初期段階においても、木質部材と中心鋼材が、受圧部材を介して効果的に応力を伝達することができる、上記のような隙間が生じない構成のハイブリッド構造材を製造することが可能となる。
本発明の一態様においては、本発明のハイブリッド構造材の製造方法は、前記接合部材を、ボルト軸、定着部材、及び、ナットにより構成し、前記受圧部材を前記木質部材の端面に突き当たるように設け、前記木質部材の前記端面から、前記木質部材の長軸方向に直交する木質部材側受圧面まで前記木質部材の長軸方向に沿って連通する挿通孔に、前記ボルト軸を挿通し、該ボルト軸の両端部に、前記木質部材側受圧面又は前記受圧部材に突き当たるように、前記定着部材をそれぞれ配置し、前記ボルト軸の両端部に、前記定着部材を前記木質部材側受圧面又は前記受圧部材に押し付けるように、前記ナットを螺着することにより、前記受圧部材を前記木質部材に対して接合する。
このような方法により製造されるハイブリッド構造材においては、接合部材を介し、中心鋼材と木質部材との間で、長軸方向の荷重や応力を確実に伝達することができる。上記のハイブリッド構造材の製造方法においては、このようなハイブリッド構造材の製造に適している。
本発明の一態様においては、本発明のハイブリッド構造材の製造方法は、前記木質部材側受圧面を、前記木質部材の外表面に対して窪んで形成された凹部に設けることを更に含む。
このような方法により製造されるハイブリッド構造材においては、ボルト軸の端部に装着される定着部材及びナットを凹部内に収容することができる。したがって、定着部材及びナットが木質部材から外方に突出するのを抑え、外観を向上させることができる。上記のハイブリッド構造材の製造方法においては、このようなハイブリッド構造材の製造に適している。
本発明の一態様においては、本発明のハイブリッド構造材の製造方法は、前記受圧部材を、第1板部と、第2板部を、垂直に接合して構成し、前記木質部材の前記他方の端部を前記中心鋼材に接合する前に、前記木質部材の長さを測定し、この測定値を基に、前記中心鋼材に、前記受圧部材の高力ボルトによる接合のための貫通孔を開設し、前記第1板部が前記木質部材の長軸方向の端面に突き当たるように前記受圧部材を位置づけて、前記木質部材と前記受圧部材を接合し、前記第2板部を、前記中心鋼材と対向するように位置づけて、前記中心鋼材に、前記高力ボルトにより接合することを更に含む。
このような方法により製造されるハイブリッド構造材においては、受圧部材が、高力ボルトにより中心鋼材に接合されるため、受圧部材を介して、中心鋼材と木質部材との間で、荷重や応力を確実に伝達することができる。上記のハイブリッド構造材の製造方法においては、このようなハイブリッド構造材の製造に適している。
また、このような製造方法によれば、実際に製造された木質部材の長さを測定し、この測定値を基に、中心鋼材に、受圧部材の高力ボルトによる接合のための貫通孔を開設し、受圧部材を中心鋼材に、高力ボルトにより接合しているため、木質部材、受圧部材と、中心鋼材の間には、基本的に隙間は生じない。すなわち、圧縮力が作用し始めた初期段階においても、木質部材と中心鋼材が、受圧部材を介して効果的に応力を伝達することができる、隙間が生じない構成のハイブリッド構造材を製造することが可能となる。
本発明の一態様においては、本発明のハイブリッド構造材の製造方法は、前記中心鋼材を、該中心鋼材を構成するウェブの側面から間隔を空けてサイドプレートを設けることにより構成し、前記木質部材を前記サイドプレート上に設け、前記受圧部材を、前記サイドプレートに接合する。
このような方法により製造されるハイブリッド構造材においては、例えば、中心鋼材のウェブの両側に対して、木質部材をウェブに、例えば高力ボルトによって直接接合し、かつ、各部材間の隙間を無くし応力を確実に伝達させようとすると、製作誤差により各木質部材が異なる長さに形成されている場合においては、ウェブの両側面の各々に対し、長軸方向において互いに微妙に異なる位置に貫通孔を開設して高力ボルトを設ける必要があり、ウェブの互いに反対側に設けられる高力ボルト同士が干渉してしまう。しかし、上記のような構成によれば、サイドプレートに対しては一方の側面、すなわち外側の側面に対してのみ、木質部材が接合され、他方の側面であるウェブに対向する内側側面に対しては木質部材が接合されないため、上記のような、ウェブの両側に高力ボルトを設けようとした場合における、互いに反対側に位置する高力ボルト同士の干渉がなくなる。すなわち、木質部材の端面と受圧部材の間の隙間を無くし応力を確実に伝達すること、及び、中心鋼材の両側に木質部材を設けて両側における外観を向上させることを、容易に両立させることができる。上記のハイブリッド構造材の製造方法においては、このようなハイブリッド構造材の製造に適している。
また、本発明のハイブリッド構造材は、構造物の躯体を構成するハイブリッド構造材であって、鉄骨からなる中心鋼材と、前記中心鋼材に沿うように設けられた木質部材と、前記木質部材を前記中心鋼材に接合する受圧部材と、前記中心鋼材の長軸方向に延び、一端部が前記木質部材に定着され、他端部が前記受圧部材に定着されて、前記受圧部材と前記木質部材とを接合する接合部材と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、中心鋼材と木質部材とが、中心鋼材の長軸方向に延びる接合部材によって接合されている。これにより、中心鋼材と木質部材との間で、ハイブリッド構造材に作用する長軸方向の荷重や応力を伝達することができる。したがって、中心鋼材に加え、木質部材においても長軸方向の荷重や応力を負担することが可能となる。これによって、木質部材がハイブリッド構造材の強度及び応力負担要素として十分に機能することとなる。また、木質部材は、木材の繊維方向が長軸方向に合致するため、木質部材と中心鋼材の受圧部材との間での応力伝達を効率よく行うことができる。
また、受圧部材は、中心鋼材とは別の部材であるため、例えば中心鋼材や木質部材の製作時に施工誤差等が生じ、受圧部材を中心鋼材上の設計時に想定していた位置に設けると、木質部材の端面と受圧部材の間に隙間が生じるような場合であっても、中心鋼材に対する受圧部材の位置を調整することで、この隙間を無くすことが可能となる。木質部材の端面と受圧部材の間に隙間があると、ハイブリッド構造材に長軸方向に圧縮力が作用した場合、圧縮力が作用し始めて中心鋼材が圧縮され、隙間が埋まって木質部材の端面と受圧部材が接するまでの間においては、木質部材は圧縮力を負担できなくなる。すなわち、上記のような隙間が生じない構成によって、圧縮力が作用し始めた初期段階においても、木質部材と中心鋼材が、受圧部材を介して効果的に、応力を伝達することができる。
本発明の一態様においては、本発明のハイブリッド構造材は、前記受圧部材は、第1板部と、第2板部が、垂直に接合されて形成され、前記受圧部材は、前記第1板部が前記木質部材の長軸方向の端面に突き当たるように、かつ、前記第2板部が前記中心鋼材と対向するように、設けられ、前記第2板部は、前記中心鋼材に、高力ボルトにより接合されている。
このような構成によれば、受圧部材が、高力ボルトにより中心鋼材に接合されるため、受圧部材を介して、中心鋼材と木質部材との間で、荷重や応力を確実に伝達することができる。
本発明の一態様においては、本発明のハイブリッド構造材は、前記中心鋼材は、ウェブと、該ウェブの側面から間隔を空けて設けられたサイドプレートを備え、前記木質部材は前記サイドプレート上に設けられ、前記受圧部材は、前記サイドプレートに接合されている。
このような構成によれば、例えば、中心鋼材のウェブの両側に対して、木質部材をウェブに、例えば高力ボルトによって直接接合し、かつ、各部材間の隙間を無くし応力を確実に伝達させようとすると、製作誤差により各木質部材が異なる長さに形成されている場合においては、ウェブの両側面の各々に対し、長軸方向において互いに微妙に異なる位置に貫通孔を開設して高力ボルトを設ける必要があり、ウェブの互いに反対側に設けられる高力ボルト同士が干渉してしまう。しかし、上記のような構成によれば、サイドプレートに対しては一方の側面、すなわち外側の側面に対してのみ、木質部材が接合され、他方の側面であるウェブに対向する内側側面に対しては木質部材が接合されないため、上記のような、ウェブの両側に高力ボルトを設けようとした場合における、互いに反対側に位置する高力ボルト同士の干渉がなくなる。すなわち、木質部材の端面と受圧部材の間の隙間を無くし応力を確実に伝達すること、及び、中心鋼材の両側に木質部材を設けて両側における外観を向上させることを、容易に両立させることができる。
本発明によれば、木質部材による荷重や応力の負担度合いを増やし、より高い強度を有するハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材を提供することが可能となる。
ハイブリッド構造材を用いて構成した建築構造物の一部を示す側面図である。 図1のハイブリッド構造材における長軸方向に直交する断面図である。 下弦材を構成するハイブリッド構造材の長軸方向に直交する断面構造を示す断面図である。 ハイブリッド構造材における中心鋼材と木質部材の第1端部との接合部の構成を示す側面図である。 下弦材を構成するハイブリッド構造材における中心鋼材と木質部材の第2端部との接合部の構成を示す、(a)は側面図、(b)は断面図である。 ラチス材を構成するハイブリッド構造材の長軸方向に直交する断面構造を示す断面図である。 ラチス材を構成するハイブリッド構造材における中心鋼材と木質部材の第2端部との接合部の構成を示す、(a)は側面図、(b)は断面図である。 ハイブリッド構造材において、中心鋼材に対して複数本の木質部材を長軸方向に接続する場合の、木質部材同士の接合構造を示す側面図である。 図8に示す接合構造において、木質部材同士を接続するときの作業の流れを示す図である。 図8に示す接合構造において、木質部材同士を接続するときの作業の流れを示す図であり、図9に続く状態を示す図である。 上記実施形態の変形例の、下弦材を構成するハイブリッド構造材における中心鋼材と木質部材の第2端部との接合部の構成を示す、(a)は側面図、(b)は底面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明によるハイブリッド構造材を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
ハイブリッド構造材を用いて構成した建築構造物の一部を示す側面図を図1に示す。図2は、図1のX部分において、図1の下方に示されているハイブリッド構造材20Aを断面視した断面図である。図2においては、図1の上方に示されている2本のハイブリッド構造材20Bは断面視されておらず、外観が示されている。
図1、図2に示されるように、ハイブリッド構造材20A、20Bを用いて構成される建築構造物10の躯体10aは、例えば、梁11の下弦材12と、下弦材12の上面に接合されるラチス材13A,13Bと、を備える。
下弦材12は、水平方向に延びる複数本のハイブリッド構造材20Aを、長軸方向CLに接続することで構成されている。
ラチス材13A,13Bは、下弦材12の上面、及び、下弦材12の上面に設けられたブラケット14に接合されている。ラチス材13A,13Bは、ブラケット14から斜め上方に向かって延び、図示しない上弦材に接合されている。ラチス材13Aは、下弦材12との接合部から上方に向かうにつれて、図1紙面上、左奥側の方向に延在するように設けられている。ラチス材13Bは、下弦材12との接合部から上方に向かうにつれて、図1紙面上、右手前側の方向に延在するように設けられている。ラチス材13A,13Bは、それぞれハイブリッド構造材20Bを備えている。
まず、図1〜図5を用いて、下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aについて説明する。図3は、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLに直交する断面構造を示す図であり、図1におけるY−Y矢視断面図である。図4は、ハイブリッド構造材20Aにおける中心鋼材と木質部材の第1端部との接合部の構成を示す側面図であり、図1のW矢視部分の拡大図である。図4は、後に説明するラチス材13A、13Bを構成するハイブリッド構造材20Bにおける中心鋼材と木質部材の第1端部との接合部の側面図でもあり、図2のW矢視部分の拡大図でもある。図5(a)は、ハイブリッド構造材20Aにおける中心鋼材と木質部材の第2端部との接合部の構成を示す側面図であり、図5(b)は図5(a)のZ−Z部分の断面図である。
下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aは、中心鋼材21Aと、木質部材30Aと、下部木質部材33Aと、接合部材40と、受圧部材53(図5参照)と、を備えている。
中心鋼材21Aは、鉄骨からなり、鉛直面内に位置するウェブ22Aと、ウェブ22Aの上端部に一体に接合され、水平面内に位置する上フランジ23Aと、ウェブ22Aの下端部に一体に接合され、水平面内に位置する下フランジ24Aと、を一体に備えている。中心鋼材21Aは、さらに、受圧プレート25A、図3に示される木質部材支持プレート28Aと、図3、図5に示されるサイドプレート26及び内側支持プレート27を備えている。
上フランジ23Aは、図3に示されるように、中心鋼材21Aに後述する木質部材30Aが取り付けられた際に、上フランジ23Aの側端部23sが、木質部材30Aの外表面30fよりも外側に位置するように、幅が広く形成されている。
下フランジ24Aは、中心鋼材21Aに後述する木質部材30Aが取り付けられた際に、下フランジ24Aの側端部24sが、木質部材30Aの外表面30fよりも内側に位置するように、幅が狭く形成されている。
このように、上フランジ23Aの側端部23sは、下フランジ24Aの側端部24sよりも突出して外方に位置するように、中心鋼材21Aは形成されている。
受圧プレート25Aは、図1に示されるように、中心鋼材21Aの端部21sから長軸方向CLに沿って一定寸法内方の位置に設けられている。受圧プレート25Aは、ウェブ22Aの両側面22s、22sから、それぞれ、ウェブ22Aおよび上下のフランジ23A、24Aに直交して水平方向外方に延びるよう形成されている。
図4に示されるように、受圧プレート25Aには、貫通孔25hが貫通形成されている。
図3に示されるように、この実施形態において、ウェブ22Aの両側面22sから所定寸法間隔を空けて離間した位置に、ウェブ22Aと略平行に、サイドプレート26が固定されて設けられている。サイドプレート26は鋼板であり、その上下端部は、上フランジ23Aと下フランジ24Aとに接合されている。図5(b)に示されるように、サイドプレート26は、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLにおいて、ウェブ22Aに比べると短尺に形成されており、複数のサイドプレート26が、長軸方向CLに互いに一定の間隔を置いて離間して設けられている。
サイドプレート26は、図5を用いて後述するように、木質部材30Aを支持して固定するものである。サイドプレート26は、図5(b)の左側に示されるような、後述する受圧部材53が固定されるためのサイドプレート26Aと、図5(b)の右側に示されるような、木質部材30Aを支持する他のサイドプレート26Bに分類される。このうち、受圧部材53が固定されるサイドプレート26Aについては、他のサイドプレート26Bよりも厚くなるように形成されている。
内側支持プレート27は、サイドプレート26を内側から支持するものであり、図3に示されるように、水平方向に延在するように設けられ、ウェブ22Aの両側面22sとサイドプレート26の内側側面26aに対して垂直に接合されている。
木質部材支持プレート28Aは、下フランジ24Aの下側に、ウェブ22Aが下方向に延在するような位置に、接合されている。木質部材支持プレート28Aは、ウェブ22Aよりも薄く形成されている。
木質部材30Aは、例えば集成材からなる。集成材は、木質部材30Aの長軸方向CL(図1参照)に直交する方向に複数枚の薄い木材を積層し、接着剤により一体に接合したものである。この木質部材30Aは、木材の繊維方向が長軸方向CLに合致するよう形成されている。
木質部材30Aは、中心鋼材21Aに沿うように設けられている。木質部材30Aは、その長軸方向が中心鋼材21Aの長軸方向CLと一致するように、中心鋼材21Aのウェブ22Aの両側にそれぞれ配置されている。図3に示されるように、木質部材30Aは、上下のフランジ23A、24A間の間隔と略同等の高さ幅を備えており、中心鋼材21Aの上下のフランジ23A、24Aに挟まれ、なおかつ、サイドプレート26の外側側面26bに内側から支持されるように、サイドプレート26上に設けられている。
これによって、ハイブリッド構造材20Aは、側面視すると、木質部材30A,30Aの外表面30f,30fが露出し、いわゆる木表しとなって、外観が暖かみのある木質感に富んだものとなる。
木質部材30Aは、長軸方向CLにおいて、図1に示される第1端部(他方の端部)30eと、第1端部30eとは反対側に位置する、図5に示される第2端部(一方の端部)30hの、2つの端部を備えている。第1端部30eと第2端部30hは、形状の上では同様に形成されているが、中心鋼材21Aに対しては異なる構造で接合されている。
ここでは、まず、第1端部30eにおける、木質部材30Aの中心鋼材21Aへの接合構造を説明する。
第1端部30eには、図4に拡大して示されるように、木質部材30Aの端面30sから長軸方向CLに沿って所定寸法内方の位置に、木質部材30Aの外表面30fに対しウェブ22A側に向かって凹んだ凹部31Aが形成されている。
また、第1端部30eには、端面30sから木質部材30Aの長軸方向CLに沿って内方に向かって延びるボルト挿通孔32Aが形成されている。このボルト挿通孔32Aは凹部31Aに連通している。ボルト挿通孔32Aは、木質部材30Aの第1端部30e側の端面30sを中心鋼材21Aの受圧プレート25Aに突き当てたときに、受圧プレート25Aに形成された貫通孔25hに連通するよう形成されている。
中心鋼材21Aと、木質部材30Aとは、接合部材40によって一体に接合される。接合部材40は、ボルト軸41と、ボルト軸41の両端にそれぞれ装着される座金42及びナット43と、を備える。
ボルト軸41は、木質部材30Aの第1端部30e側の端面30sを中心鋼材21Aの受圧プレート25Aに突き当てた状態で、受圧プレート25Aの貫通孔25h及び木質部材30Aのボルト挿通孔32Aに挿入されている。
座金42は、例えば凹部31の側面31s全面に突き当たる矩形状のプレート材からなり、ボルト軸41に挿通されている。
ナット43は、ボルト軸41に螺着されている。
このような接合部材40において、ボルト軸41は、貫通孔25h及びボルト挿通孔32Aに挿入された状態で、その一端41aが木質部材30Aの第1端部30e側の凹部31A内に突出し、他端41bが受圧プレート25Aから突出する。ボルト軸41の一端41aには、凹部31A内で座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が凹部31Aにおいて受圧プレート25A側の側面31sに押圧されて突き当たっている。ボルト軸41の他端41bには、座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が受圧プレート25Aに押圧されて突き当たっている。
接合部材40においては、ボルト軸41の一端41a及び他端41bにおいて、それぞれナット43を所定の締付トルクで締め付けることにより、木質部材30Aの第1端部30eと中心鋼材21Aの受圧プレート25Aとが、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLに延びるボルト軸41を介して接合されている。
次に、既に説明した第1端部30eとは反対側の第2端部30hにおける、木質部材30Aの中心鋼材21Aへの接合構造を説明する。
図5に示されるように、木質部材30Aの第2端部30hは、受圧部材53によって、中心鋼材21Aに接合されている。受圧部材53は、第1板部54と第2板部55が、各々の一端辺において、垂直になるように位置づけられて、溶接により接合されて形成されている。第1板部54と第2板部55の各々には、略台形形状の3枚の補強板部56が、第1及び第2板部54、55と垂直に接合されている。
受圧部材53は、第1板部54の、第2板部55が延在する方向とは反対側の表面である第1接合面54aが、木質部材30Aの長軸方向CLに直交し、長軸方向CLにおける第2端部30hの端面30sに突き当たるように設けられている。受圧部材53の第1接合面54aと、木質部材30Aの端面30sの間には、隙間が生じないように、受圧部材53は木質部材30Aに密接して設けられている。
第1板部54には、貫通孔54hが貫通形成されている。
受圧部材53は、更に、第2板部55の、第1板部54が延在する方向とは反対側の表面である第2接合面55aが、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aの外側側面26bと対向して密接するように設けられている。
木質部材30Aの第2端部30h側の端面30sから長軸方向CLに沿って所定寸法内方の位置に、木質部材30Aの外表面30fに対しウェブ22A側に向かって凹んだ凹部31Aが形成されている。
また、木質部材30Aの第2端部30hには、端面30sから木質部材30Aの長軸方向CLに沿って内方に向かって延びるボルト挿通孔(挿通孔)32Aが形成されている。このボルト挿通孔32Aは凹部31Aに連通している。ボルト挿通孔32Aは、木質部材30Aの第2端部30h側の端面30sを受圧部材53の第1接合面54aに突き当てたときに、第1板部54に形成された貫通孔54hに連通するよう形成されている。
受圧部材53の第1板部54と、木質部材30Aとは、第1端部30e側と同様に、接合部材40によって接合される。以下に説明するように、接合部材40は、中心鋼材21Aの長軸方向CLに延び、一端部が木質部材30Aに定着され、他端部が受圧部材53に定着されて、受圧部材53と木質部材30Aとを接合する。接合部材40は、特に図5(a)に示されるように、ボルト軸41と、ボルト軸41の両端にそれぞれ装着される座金(定着部材)42及びナット43と、を備える。
ボルト軸41は、木質部材30Aの第2端部30h側の端面30sを受圧部材53の第1接合面54aに突き当てた状態で、第1板部54の貫通孔54h及び木質部材30Aのボルト挿通孔32Aに挿入されている。
座金42は、例えば凹部31Aの側面(木質部材側受圧面)31s全面に突き当たる矩形状のプレート材からなり、ボルト軸41に挿通されている。
ナット43は、ボルト軸41に螺着されている。
このような接合部材40において、ボルト軸41は、貫通孔54h及びボルト挿通孔32Aに挿入された状態で、その一端(一端部)41aが木質部材30Aの第2端部30h側の凹部31A内に突出し、他端(他端部)41bが受圧部材53の第1板部54から突出する。ボルト軸41の一端41aには、凹部31A内で座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が凹部31Aにおいて受圧部材53側の側面31sに押圧されて突き当たっている。ボルト軸41の他端41bには、座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が第1板部54に押圧されて突き当たっている。
接合部材40においては、ボルト軸41の一端41a及び他端41bにおいて、それぞれナット43を所定の締付トルクで締め付けることにより、木質部材30Aの第2端部30hと受圧部材53の第1板部54とが、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLに延びるボルト軸41を介して接合されている。
受圧部材53の第2板部55は、第2板部55に開設された貫通孔55hとサイドプレート26に開設された貫通孔26hを挿通する高力ボルト57によって、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aに接合されている。
図1及び図5に示されるように、中心鋼材21Aと木質部材30Aとは、ウェブ22Aの側面22sに直交する方向に延び、木質部材30Aとウェブ22Aとを貫通する落下防止ボルト50によって、接合されている。
図1〜図3に示されるように、中心鋼材21Aの下フランジ24Aの下方には、下部木質部材33Aが、木質部材支持プレート28Aの両側に、中心鋼材21Aの長軸方向CLに沿って木質部材支持プレート28Aの側面と下フランジ24Aの下面に当接するように設けられている。中心鋼材21Aと下部木質部材33Aとは、木質部材支持プレート28Aに直交する方向に延び、下部木質部材33Aと木質部材支持プレート28Aとを貫通する固定ボルト51によって、接合されている。
図3に示されるように、下部木質部材33Aの外表面33fは、下フランジ24Aの側端部24sよりも外側に突出して位置するように形成されている。これにより、下フランジ24Aの側端部24sは、下部木質部材33Aの外表面33fよりもウェブ22A側に奥まった位置に設けられている。
下弦材12において、上記ハイブリッド構造材20A,20A同士を突き合わせて接続する部分においては、図1に示されるように、中心鋼材21A,21Aの端部21s,21s同士を突き合わせた状態で、両者のウェブ22A,22A、上フランジ23A,23A、下フランジ24A,24Aに跨がるように配置されたジョイントプレート35及びボルト36を介して接合されている。
次に、図1、図2、図4、図6、図7を用いて、ラチス材13A,13Bを構成するハイブリッド構造材20Bについて説明する。図6は、ハイブリッド構造材20Bの長軸方向に直交する断面構造を示す、図1のV−V部分の断面図である。図7(a)は、ハイブリッド構造材20Bにおける中心鋼材と木質部材の第2端部との接合部の構成を示す側面図であり、図7(b)は図7(a)のU−U部分の断面図である。
ラチス材13A,13Bを構成するハイブリッド構造材20Bは、中心鋼材21Bと、木質部材30Bと、下部木質部材33Bと、接合部材40と、受圧部材73(図7参照)を備えている。
中心鋼材21Bは、図2、6に示されるように、ハイブリッド構造材20Aの中心鋼材21Aと同様に、ウェブ22Bと、ウェブ22Bに一体に接合されている上下のフランジ23B、24Bを備えている。中心鋼材21Bは、さらに、受圧プレート25Bと、木質部材支持プレート28Bを備えている。
上フランジ23Bは、図6に示されるように、中心鋼材21Bに後述する木質部材30Bが取り付けられた際に、上フランジ23Bの側端部23sが、木質部材30Bの外表面30fよりも外側に位置するように、幅が広く形成されている。
下フランジ24Bは、中心鋼材21Bに後述する木質部材30Bが取り付けられた際に、下フランジ24Bの側端部24sが、木質部材30Aの外表面30fよりも内側に位置するように、幅が狭く形成されている。
このように、上フランジ23Bの側端部23sは、下フランジ24Bの側端部24sよりも突出して外方に位置するように、中心鋼材21Bは形成されている。
受圧プレート25Bは、図2に示されるように、中心鋼材21Bの端部21sからハイブリッド構造材20Bの長軸方向CLに沿って一定寸法内方の位置に設けられている。受圧プレート25Bは、ウェブ22Bの両側面22s、22sから、ウェブ22Bおよび上下のフランジ23B、24Bに直交して外方に延びるよう形成されている。この受圧プレート25Bには、貫通孔25h(図4参照)が貫通形成されている。
木質部材支持プレート28Bは、図6に示されるように、下フランジ24Bの下側に、ウェブ22Bが下方向に延在するような位置に、接合されている。
木質部材30Bは、中心鋼材21Bのウェブ22Bの両側にそれぞれ沿うよう配置されている。図6に示されるように、木質部材30Bは、上下のフランジ23B、24B間の間隔と略同等の高さ幅を備えており、中心鋼材21Bの上下のフランジ23B、24Bに挟まれ、なおかつ、ウェブ22Bの側面22sに内側から支持されるように設けられている。
木質部材30Bは、長軸方向CLにおいて、図2に示される第1端部(他方の端部)30eと、第1端部30eとは反対側に位置する、図7に示される第2端部(一方の端部)30hの、2つの端部を備えている。ハイブリッド構造材20Aの場合と同様に、ハイブリッド構造材20Bにおいても、第1端部30eと第2端部30hは、形状の上では同様に形成されているが、中心鋼材21Bに対しては異なる構造で接合されている。
ここでは、まず、第1端部30eにおける、木質部材30Bの中心鋼材21Bへの接合構造を、図4を用いて説明する。
木質部材30Bには、木質部材30Bの端面30sから長軸方向CLに沿って所定寸法内方の位置に、木質部材30Bの外表面30fに対しウェブ22B側に向かって凹んだ凹部31Bが形成されている。
また、木質部材30Bには、端面30sから木質部材30Bの長軸方向CLに沿って内方に向かって延びるボルト挿通孔32Bが形成されている。このボルト挿通孔32Bは凹部31Bに連通している。ボルト挿通孔32Bは、木質部材30Bの端面30sを中心鋼材21Bの受圧プレート25Bに突き当てたときに、受圧プレート25Bに形成された貫通孔25hに連通するよう形成されている。
中心鋼材21Bと、木質部材30Bとは、上記ハイブリッド構造材20Aと同様、接合部材40によって一体に接合される。
ボルト軸41は、木質部材30Bの端面30sを中心鋼材21Bの受圧プレート25Bに突き当てた状態で、受圧プレート25Bの貫通孔25h及び木質部材30Bのボルト挿通孔32Bに挿入される。ボルト軸41は、その一端41aが木質部材30Bの凹部31B内に突出し、他端41bが受圧プレート25Bから突出する。ボルト軸41の一端41aには、凹部31B内で座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が凹部31Bにおいて受圧プレート25B側の側面31sに突き当たっている。ボルト軸41の他端41bには、座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が受圧プレート25Bに突き当たっている。ボルト軸41の一端41a及び他端41bにおいて、それぞれナット43を所定の締付トルクで締め付けることにより、木質部材30Bの第1端部30eと中心鋼材21Bの受圧プレート25Bとが、ハイブリッド構造材20Bの長軸方向CLに延びるボルト軸41によって一体に接合される。
次に、図7を用いて、第1端部30eとは反対側の第2端部30hにおける、木質部材30Bの中心鋼材21Bへの接合構造を説明する。
木質部材30Bの第2端部30hは、受圧部材73によって、中心鋼材21Bに接合されている。受圧部材73は、第1板部74と第2板部75が、各々の一端辺において、垂直に接合された形状に形成されている。受圧部材73は、下弦材12よりも断面形状が小さなラチス材13A、13Bを構成するハイブリッド構造材20Bに用いられるため、下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aで使用した受圧部材53よりも小さく形成されている。例えば、本実施形態においては、受圧部材73は、切截されたL形鋼を基に形成されている。第1板部74と第2板部75の各々には、略台形形状の2枚の補強板部76が、第1及び第2板部74、75と垂直に接合されている。
受圧部材73は、第1板部74の、第2板部75が延在する方向とは反対側の表面である第1接合面74aが、木質部材30Bの長軸方向CLに直交し、長軸方向CLにおける第2端部30hの端面30sに突き当たるように設けられている。受圧部材73の第1接合面74aと、木質部材30Bの端面30sの間には、隙間が生じないように、受圧部材73は木質部材30Bに密接して設けられている。
第1板部74には、貫通孔74hが貫通形成されている。
受圧部材73は、更に、第2板部75の、第1板部74が延在する方向とは反対側の表面である第2接合面75aが、中心鋼材21Bのウェブ22Bの側面22sと対向して密接するように設けられている。
木質部材30Bの第2端部30h側の端面30sから長軸方向CLに沿って所定寸法内方の位置に、木質部材30Bの外表面30fに対しウェブ22B側に向かって凹んだ凹部31Bが形成されている。
また、木質部材30Bの第2端部30hには、端面30sから木質部材30Bの長軸方向CLに沿って内方に向かって延びるボルト挿通孔(挿通孔)32Bが形成されている。このボルト挿通孔32Bは凹部31Bに連通している。ボルト挿通孔32Bは、木質部材30Bの第2端部30h側の端面30sを受圧部材73の第1接合面74aに突き当てたときに、第1板部74に形成された貫通孔74hに連通するよう形成されている。
受圧部材73の第1板部74と、木質部材30Bとは、第1端部30e側と同様に、接合部材40によって接合される。接合部材40は、ボルト軸41と、ボルト軸41の両端にそれぞれ装着される座金(定着部材)42及びナット43と、を備える。
ボルト軸41は、木質部材30Bの第2端部30h側の端面30sを受圧部材73の第1接合面74aに突き当てた状態で、第1板部74の貫通孔74h及び木質部材30Bのボルト挿通孔32Bに挿入されている。
座金42は、例えば凹部31Bの側面(木質部材側受圧面)31s全面に突き当たる矩形状のプレート材からなり、ボルト軸41に挿通されている。
ナット43は、ボルト軸41に螺着されている。
このような接合部材40において、ボルト軸41は、貫通孔74h及びボルト挿通孔32Bに挿入された状態で、その一端(一端部)41aが木質部材30Bの第2端部30h側の凹部31B内に突出し、他端(他端部)41bが受圧部材73の第1板部74から突出する。ボルト軸41の一端41aには、凹部31B内で座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が凹部31Bにおいて受圧部材73側の側面31sに押圧されて突き当たっている。ボルト軸41の他端41bには、座金42及びナット43が装着され、ナット43の締付力によって座金42が第1板部74に押圧されて突き当たっている。
接合部材40においては、ボルト軸41の一端41a及び他端41bにおいて、それぞれナット43を所定の締付トルクで締め付けることにより、木質部材30Bの第2端部30hと受圧部材73の第1板部74とが、ハイブリッド構造材20Bの長軸方向CLに延びるボルト軸41を介して接合されている。
受圧部材73の第2板部75は、第2板部75に開設された貫通孔75hとウェブ22Bに開設された貫通孔22hを挿通する高力ボルト77によって、中心鋼材21Aのウェブ22Bに接合されている。ハイブリッド構造材20Bにおいては、先に説明したハイブリッド構造材20Aとは異なり、受圧部材73は、サイドプレートを介さず、ウェブ22Bに直接接合されている構造となっている。したがって、ウェブ22Bの両側に位置する受圧部材73の第2板部75に形成された各貫通孔75hは、ウェブ22Bの貫通孔22hと互いに連通するように、各受圧部材73は位置づけられており、高力ボルト77は、ウェブ22Bの両側に位置する2つの受圧部材73をまとめてウェブ22Bへと固定している。
図6に示されるように、中心鋼材21Bと木質部材30Bとは、ウェブ22Bの側面22sに直交する方向に延び、木質部材30Bとウェブ22Bとを貫通する落下防止ボルト50によって、接合されている。
図6に示されるように、中心鋼材21Bの下フランジ24Bの下方には、下部木質部材33Bが、木質部材支持プレート28Bの両側に、中心鋼材21Bに沿って木質部材支持プレート28Bの側面と下フランジ24Bの下面に当接するように設けられている。中心鋼材21Bと下部木質部材33Bとは、木質部材支持プレート28Bに直交する方向に延び、下部木質部材33Bと木質部材支持プレート28Bとを貫通する固定ボルト51によって、接合されている。
下部木質部材33Bの外表面33fは、木質部材30Bの外表面30fと略同一平面内に位置するように、下部木質部材33Bは形成されている。これにより、下フランジ24Bの側端部24sは、下部木質部材33Bの外表面33fよりもウェブ22B側に奥まった位置に設けられている。
次に、図1〜図5を用いて、下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aの製造方法を説明する。ラチス材13A,13Bを構成するハイブリッド構造材20Bについても、同様な製造方法により製造することが可能である。
本実施形態の製造方法においては、木質部材30Aの一方の端部である第2端部30hを非拘束状態にして、他方の端部である第1端部30eを中心鋼材21Aに接合し、その後、木質部材30Aの第2端部30hに接合された受圧部材53を、中心鋼材21Aに接合することにより、第2端部30hを固定する。
まず、中心鋼材21Aと木質部材30A、及び、受圧部材53を、各々個別に製作する。ここで、中心鋼材21Aは、ウェブ22Aの側面22sから間隔を空けてサイドプレート26A、26Bを設けることにより構成する。この時点では、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aには、貫通孔26hは未だ開設されていない。受圧部材53は、第1板部54と、第2板部55を、垂直に接合して製作する。
次に、実際に製作された木質部材30Aの長さを測定し、この測定値を基に、中心鋼材21Aのサイドプレート26A上の、貫通孔26hの開設位置を決定して、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aに、受圧部材53の高力ボルト57による接合のための貫通孔26hを開設する。貫通孔26hは、木質部材30Aの第1端部30e側の端面30sが中心鋼材21Aの受圧プレート25Aに突き当たるように、なおかつ、受圧部材53の第1接合面54aが木質部材30Aの第2端部30hの端面30sに突き当たるように、木質部材30Aと受圧部材53を中心鋼材21A上に設置した際に、受圧部材53の第2板部55に開設された貫通孔55hと貫通孔26hとが互いに連通するような位置に開設する。
その後、受圧部材53を木質部材30Aに接合する。具体的には、まず、受圧部材53の第1板部54が木質部材30Aの第2端部30hの端面30sに突き当たるように、木質部材30Aと受圧部材53を位置づけ、接合部材40のボルト軸41を、受圧部材53の第1板部54の貫通孔54hと、木質部材30Aのボルト挿通孔32Aに挿通する。この状態で、ボルト軸41の両端部、すなわち、一端41aと他端41bの各々に、木質部材30Aの外表面30fに対して窪んで形成された凹部31Aの側面31sと、受圧部材53の各々に突き当たるように、座金42を配置し、ボルト軸41の両端41a、41bに、座金42を凹部31Aの側面31sと受圧部材53の各々に押し付けるように、ナット43を螺着する。これにより、ボルト軸41の一端41aにおいては、ナット43の締付力によって座金42が凹部31Aにおいて受圧部材53側の側面31sに押圧されて突き当たり、及び、他端41bにおいては、ナット43の締付力によって座金42が第1板部54に押圧されて突き当たる。
更に、受圧部材53が接合された木質部材30Aの、受圧部材53の接合された第2端部30hとは反対側の第1端部30eを、中心鋼材21Aに接合する。具体的には、まず、中心鋼材21Aを上下に反転させて、上フランジ23Aを下側に位置せしめて配置した状態で、下側に位置する上フランジ23Aの側端部23sの、上側に位置する下フランジ24Aの側端部24sよりも突出して外方に位置している部分に、受圧部材53が接合された木質部材30Aを一旦載置し、上フランジ23Aの表面上を滑らせてウェブ22Aの方向すなわち内側へ押し込み、嵌め込むことで、木質部材30Aをサイドプレート26に当接して設ける。このとき、下部木質部材33Aを木質部材支持プレート28Aの両側面へ取り付ける。
そして、木質部材30Aの第1端部30e側の端面30sが中心鋼材21Aの受圧プレート25Aに突き当たるように、木質部材30Aの長軸方向CLにおける位置を調整する。
その後、接合部材40のボルト軸41を、中心鋼材21Aの受圧プレート25Aの貫通孔25hと、木質部材30Aの第1端部30e側のボルト挿通孔32Aに挿入する。この状態で、ボルト軸41の一端41aと他端41bの各々に、座金42及びナット43を装着する。これにより、ボルト軸41の一端41aにおいては、ナット43の締付力によって座金42が凹部31Aにおいて受圧プレート25A側の側面31sに押圧されて突き当たり、及び、他端41bにおいては、ナット43の締付力によって座金42が受圧プレート25Aに押圧されて突き当たる。
このとき、受圧部材53の第2板部55は、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aと対向するように位置づけられている。この、受圧部材53の第2板部55を、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aに、高力ボルト57で接合する。より具体的には、受圧部材53の第2板部55の貫通孔55hと、中心鋼材21Aのサイドプレート26Aの貫通孔26hを挿通するように、高力ボルト57を位置づけて、緊締する。
上記したようなハイブリッド構造材20A,20Bは、その長軸方向CLの長さによっては、一本の中心鋼材21A,21Bに対し、複数本の木質部材30A,30Bを、長軸方向CLに連結して設けることがある。以下、ハイブリッド構造材20Aにおいて、複数本の木質部材30A,30A同士を長軸方向CLに連結する場合の構成について説明するが、ハイブリッド構造材20Bにおいても同様の構成が適用可能である。
ハイブリッド構造材において、中心鋼材に対して複数本の木質部材を長軸方向に接続する場合の、木質部材同士の接合構造を示す側面図を、図8に示す。図8に示す接合構造において、木質部材同士を接続するときの作業の流れを示す図を、図9に示す。図8に示す接合構造において、木質部材同士を接続するときの作業の流れを示す図であり、図9に続く状態を示す図を、図10に示す。
図8に示されるように、ハイブリッド構造材20Aにおいて、複数本の木質部材30A,30A同士を連結するには、それぞれの木質部材30Aの互いに連結させる側の端部30jに、端面30sから長軸方向CLに沿って所定寸法内方の位置に凹部61を形成する。また、木質部材30Aの端部30jには、端面30sから長軸方向CLに沿って延び、凹部61に連通するボルト挿通孔62を形成する。
さらに、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLにおいて互いに対向する木質部材30A,30Aのうちの少なくとも一方には、凹部61から、さらに長軸方向CLに沿って端面30sから離間する方向に延びるボルト収容穴63が形成されている。このボルト収容穴63は、凹部61を挟んで、ボルト挿通孔62と同軸上に形成されている。これらボルト挿通孔62及びボルト収容穴63は、ボルト軸81の全長を収容できる長さに形成されている。
ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLにおいて、互いに対向する木質部材30A,30A同士は、接合部材80を介して接合される。
接合部材80は、ボルト軸81と、ボルト軸81の両端部にそれぞれ装着される座金82及びナット83と、を備えている。
ボルト軸81は、その両端部が、一方の木質部材30Aのボルト挿通孔62と、他方の木質部材30Aのボルト挿通孔62にそれぞれ挿入される。この状態でボルト軸81の両端部は、それぞれ木質部材30Aの凹部61内に露出する。ボルト軸81の両端部には、それぞれ座金82及びナット83が装着される。座金82及びナット83は、凹部61内でボルト軸81に装着され、座金82が凹部61において、他方の木質部材30Aに近接する側の側面61sに定着されている。
このようにして、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLにおいて互いに対向する木質部材30A,30A同士は、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLに延びるボルト軸81を介して連結されている。
ここで、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLにおいて、互いに対向する木質部材30A,30A同士の間には、隙間調整プレート85が挟み込まれている。
上記したように、ハイブリッド構造材20Aの長軸方向CLにおいて、互いに対向する木質部材30A,30A同士を連結するには、以下のような手順で作業を行う。
まず、図9に示されるように、一方の木質部材30Aのボルト挿通孔62及びボルト収容穴63に、ボルト軸81の全長を収容しておく。この状態でボルト軸81の中間部の一部は、凹部61内に露出している。そして、ボルト軸81を収容した木質部材30Aを、中心鋼材21Aのウェブ22Aの側面22sに沿うように配置する。
次に、図10に示されるように、この木質部材30Aに長軸方向CLで突き合わせる他の木質部材30Aを、中心鋼材21Aに沿わせて配置する。木質部材30A,30A同士を長軸方向CLで互いに対向させたら、必要に応じ、木質部材30A,30A同士の間に、隙間調整プレート85を挿入し、木質部材30A,30A同士の間の隙間を塞ぐ。
次いで、ボルト軸81を収容した木質部材30A側から、ボルト軸81を他方の木質部材30A側にスライドさせ、他方の木質部材30Aのボルト挿通孔62に挿入する。このとき、一方の木質部材30Aにおいては、ボルト軸81の中間部が凹部61内に露出しているので、作業者は、この凹部61内でボルト軸81を指先等で保持し、他方の木質部材30A側にスライドさせることができる。
ボルト軸81の両端部が、一方の木質部材30Aの凹部61と、他方の木質部材30Aの凹部61とに露出したら、図8に示されるように、双方の木質部材30Aの凹部61内で座金82及びナット83をボルト軸81の端部に装着し、ナット83を所定の締付トルクで締め付ける。
これにより、木質部材30A,30A同士が接合部材80を介して接合される。
次に、上記のハイブリッド構造材の製造方法及びハイブリッド構造材の効果について説明する。
上述したようなハイブリッド構造材20A、20Bによれば、鉄骨からなる中心鋼材21A、21Bと、中心鋼材21A、21Bに沿うように設けられた木質部材30A、30Bと、木質部材30A、30Bを中心鋼材21A、21Bに接合する受圧部材53、73と、中心鋼材21A、21Bの長軸方向CLに延び、一端41aが木質部材30A、30Bに定着され、他端41bが受圧部材53、73に定着されて、受圧部材53、73と木質部材30A、30Bとを接合する接合部材40と、を備える。
このような構成によれば、中心鋼材21A、21Bと木質部材30A、30Bとの間で、ハイブリッド構造材20A、20Bに作用する長軸方向CLの荷重や応力を伝達することができる。したがって、中心鋼材21A、21Bに加え、木質部材30A、30Bにおいても長軸方向CLの荷重や応力を負担することが可能となる。これによって、木質部材30A、30Bがハイブリッド構造材20A、20Bの強度及び応力負担要素として十分に機能することとなる。また、木質部材30A、30Bは、木材の繊維方向が長軸方向CLに合致するため、木質部材30A、30Bと中心鋼材21A、21Bの受圧部材53、73との間での応力伝達を効率よく行うことができる。
また、受圧部材53、73は、中心鋼材21A、21Bとは別の部材であるため、例えば中心鋼材21A、21Bや木質部材30A、30Bの製作時に施工誤差等が生じ、受圧部材53、73を中心鋼材21A、21B上の設計時に想定していた位置に設けると、木質部材30A、30Bの端面30sと受圧部材53、73の間に隙間が生じるような場合であっても、中心鋼材21A、21Bに対する受圧部材53、73の位置を調整することで、この隙間を無くすことが可能となる。木質部材30A、30Bの端面30sと受圧部材53、73の間に隙間があると、ハイブリッド構造材20A、20Bに長軸方向CLに圧縮力が作用した場合、圧縮力が作用し始めて中心鋼材21A、21Bが圧縮され、隙間が埋まって木質部材30A、30Bの端面30sと受圧部材53、73が接するまでの間においては、木質部材30A、30Bは圧縮力を負担できなくなる。すなわち、上記のような隙間が生じない構成によって、圧縮力が作用し始めた初期段階においても、木質部材30A、30Bと中心鋼材21A、21Bが、受圧部材53、73を介して効果的に、応力を伝達することができる。
また、木質部材30A、30Bは、長軸方向CLに直交する凹部31A、31Bの側面31sと、ボルト挿通孔32A、32Bと、を備えている。また、接合部材40は、ボルト挿通孔32A、32Bに挿通されるボルト軸41と、ボルト軸41の両端41a、41bにそれぞれ配置され、凹部31A、31Bの側面31s又は受圧部材53、73に突き当たる座金42と、ボルト軸41の両端41a、41bにそれぞれ螺着され、座金42を凹部31A、31Bの側面31s又は受圧部材53、73に押し付けるナット43と、をさらに備えている。
このような構成によれば、接合部材40を介し、中心鋼材21A、21Bと木質部材30A、30Bとの間で、長軸方向CLの荷重や応力を確実に伝達することができる。
また、接合部材40は、通常のボルト軸41及びナット43を用いた、いわゆる乾式接合であるため、例えばメンテナンスのため木質部材30A、30Bを交換する場合に、交換作業を容易に行うことができる。
また、木質部材側受圧面となる側面31sは、木質部材30A、30Bの外表面30fに対して窪んで形成された凹部31A、31Bに設けられている。
このような構成によれば、ボルト軸41の端部41aに装着される座金42とナット43を凹部31内に収容することができる。したがって、座金42とナット43が木質部材30A、30Bから外方に突出するのを抑え、外観を向上させることができる。
また、受圧部材53、73は、第1板部54、74と、第2板部55、75が、垂直に接合されて形成され、受圧部材53、73は、第1板部54、74が木質部材30A、30Bの長軸方向CLの端面30sに突き当たるように、かつ、第2板部55、75が中心鋼材21A、21Bと対向するように、設けられ、第2板部55、75は、中心鋼材21A、21Bに、高力ボルト57、77により接合されている。
このような構成によれば、受圧部材53、73が、高力ボルト57、77により中心鋼材21A、21Bに接合されるため、受圧部材53、73を介して、中心鋼材21A、21Bと木質部材30A、30Bとの間で、荷重や応力を確実に伝達することができる。
また、特に下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aにおいては、中心鋼材21Aは、ウェブ22Aと、ウェブ22Aの側面22sから間隔を空けて設けられたサイドプレート26を備え、木質部材30Aはサイドプレート26上に設けられ、受圧部材53は、サイドプレート26に接合されている。
このような構成によれば、例えば、中心鋼材21Aのウェブ22Aの両側に対して、木質部材30Aをウェブ22Aに直接接合し、かつ、各部材間の隙間を無くし応力を確実に伝達させようとすると、製作誤差により各木質部材30Aが異なる長さに形成されている場合においては、ウェブ22Aの両側面22sの各々に対し、長軸方向CLにおいて互いに微妙に異なる位置に貫通孔を開設して高力ボルト57を設ける必要があり、ウェブ22Aの互いに反対側に設けられる高力ボルト57同士が干渉してしまう。しかし、上記のような構成によれば、各サイドプレート26に対しては一方の側面、すなわち外側側面26bに対してのみ、木質部材30Aが接合され、他方の側面であるウェブ22Aに対向する内側側面26aに対しては木質部材30Aが接合されないため、上記のような、ウェブ22Aの両側に高力ボルト57を設けようとした場合における、互いに反対側に位置する高力ボルト57同士の干渉がなくなる。すなわち、木質部材30Aの端面30sと受圧部材53の間の隙間を無くし応力を確実に伝達すること、及び、中心鋼材21Aの両側に木質部材30Aを設けて両側における外観を向上させることを、容易に両立させることができる。
なお、ラチス材13A,13Bを構成するハイブリッド構造材20Bに関しては、図7を用いて説明したように、受圧部材73は、ウェブ22Bの両側に設けられており、高力ボルト77が、ウェブ22Bの両側に位置する2つの受圧部材73をまとめてウェブ22Bへと固定しているため、上記のようにウェブ22Bの互いに反対側に設けられる木質部材30Bが、製作誤差により、互いに異なる長さに形成されている場合においては、受圧部材73の位置を個別に調整することができない。このような場合においては、長さが短い方の木質部材30Bに対して、木質部材30Bと受圧部材73の間、あるいは、木質部材30Bと中心鋼材21Bの受圧プレート25Bの間に、長さを調整する鋼板を挿入することで、ウェブ22Bの両側に設けられる受圧部材73同士が長軸方向CLに同じ位置に設けられるようにすればよい。
また、特に下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aにおいては、サイドプレート26をウェブ22Aの側面22sから間隔を空けて設けているため、上下のフランジ23A、24Aの幅が広い場合であっても、サイドプレート26の位置を適切に調整することにより、使用する木質部材30Aの断面積を低減させることができる。これにより、木質部材30Aの調達を容易にし、製造コストを抑えることが可能となる。
また、図2に示されるように上フランジ23Aの上面にラチス材13A、13Bが接合された場合、ラチス材13A、13Bとの接合部の直下に、ウェブ22Aと離間して設けられたサイドプレート26が縦方向に延在して位置するところとなるため、サイドプレート26により、ラチス材13A、13Bとの応力伝達が容易に可能となる。
また、図5、図7に示されるように、中心鋼材21A、21Bと木質部材30A、30Bは、受圧部材53、73をファスナーとして用いた、鉄骨梁横からの払い込み仕口となっており、この接合部は、外部から露出した構造となっている。
このような構成によれば、接合部の維持点検が容易となり、異常時の木質部材30A、30Bや受圧部材53、73等の部材の交換が容易となる。
また、中心鋼材21A、21Bの上フランジ23A、23Bの側端部23sは、木質部材30A、30Bの外表面30fよりも外側に位置するように、幅が広く形成されている。
このような構成によれば、上フランジ23A、23Bを木質部材30A、30Bの雨除けとして用いることが可能である。
また、中心鋼材21A、21Bの下フランジ24A、24Bの側端部24sは、木質部材30A、30Bの外表面30f、及び、下部木質部材33A、33Bの外表面33fよりも内側に位置するように、幅が狭く形成されている。
このような構成によれば、下フランジ24A、24Bを目立たなくすることができるため、外観を向上させることが可能となる。
また、中心鋼材21A、21Bは、上フランジ23A、23Bの側端部23sが、下フランジ24A、24Bの側端部24sよりも突出して外方に位置するように、形成されている。
このような構成によれば、木質部材30A、30Bを中心鋼材21A、21Bの上フランジ23A、23Bと下フランジ24A、24Bの間に嵌め込む際に、既に説明したように、中心鋼材21A、21Bを上下に反転させて、上フランジ23A、23Bを下側に位置せしめて配置した状態で、上フランジ23A、23Bの側端部23sの、下フランジ24A、24Bの側端部24sよりも突出して外方に位置している部分に、受圧部材53、73が接合された木質部材30A、30Bを一旦載置し、上フランジ23A、23Bの表面上を滑らせてウェブ22A、22Bの方向すなわち内側へ押し込むことで、木質部材30A、30Bを中心鋼材21A、21Bへ嵌め込むことができる。これにより、木質部材30A、30Bの取付が容易となる。
また、上述したようなハイブリッド構造材20A、20Bの製造方法によれば、上記のようなハイブリッド構造材20A、20Bを容易に製造することが可能である。
特に、上述したような製造方法においては、木質部材30A、30Bの一方の端部である第2端部30hを非拘束状態にして、他方の端部である第1端部30eを中心鋼材21A、21Bに接合し、その後、第2端部30hに接合された受圧部材53、73を、中心鋼材21A、21Bに接合して、第2端部30hを固定することにより、木質部材30A、30Bを中心鋼材21A、21Bに接合する。特に、実際に製造された木質部材30A、30Bの長さを測定し、この測定値を基に、中心鋼材21A、21Bに、受圧部材53、73の高力ボルト57、77による接合のための貫通孔26h、22hを開設し、受圧部材53、73を中心鋼材21A、21Bに、高力ボルト57、77により接合している。これにより、木質部材30A、30B、受圧部材53、73と、中心鋼材21A、21Bの間には、基本的に隙間は生じない。すなわち、圧縮力が作用し始めた初期段階においても、木質部材30A、30Bと中心鋼材21A、21Bが、受圧部材53、73を介して効果的に応力を伝達することができる、隙間が生じない構成のハイブリッド構造材20A、20Bを、容易に製造することが可能となる。
(実施形態の変形例)
次に、図11を用いて、上記実施形態として示したハイブリッド構造材の変形例を説明する。図11(a)は、本変形例におけるハイブリッド構造材20Cの、中心鋼材21Cと、木質部材30Aの第2端部30hとの接合部の構成を示す側面図であり、図11(b)は底面図である。本変形例のハイブリッド構造材20Cは、特に、下弦材を構成するハイブリッド構造材であり、上記実施形態における下弦材を構成するハイブリッド構造材20Aとは、接合部材40を介して木質部材30Aが固定されている部分には、受圧部材53や接合部材40と木質部材30Aとの間に緩衝材44が介装されていること、及び、木質部材30Aに加えて、下部木質部材33Cも、受圧部材93と接合部材40によって中心鋼材21Cに接合されている点が異なっている。
上記のように、ハイブリッド構造材20Cにおいては、接合部材40を介して木質部材30Aが固定されている部分には、受圧部材53や接合部材40と木質部材30Aとの間に緩衝材44が介装されている。より詳細には、受圧部材53の第1板部54の第1接合面54aと、木質部材30Aの端面30sの間、及び、木質部材30Aに形成された凹部31Aの受圧部材53側の側面31sと座金42の間の各々に、平板状の緩衝材44が介装されている。緩衝材44の各々は、木質部材30Aに当接される第1接合面54aや座金42の外形形状と略同等か、当該外形よりも大きな形状となるように形成されている。
本実施形態においては、緩衝材44はゴムであるが、発泡スチロール、コルク等の柔らかい材料も適用可能であるし、硬質発泡ポリウレタンやポリプロピレン等の他の材料で製作することも可能である。
また、本ハイブリッド構造材20Cを構成する中心鋼材21Cは、特に図11(b)に示されるように、サイドプレート38と内側支持プレート39を備えている。
サイドプレート38は、下フランジ24Cの下側に、木質部材支持プレート28Cに略平行に位置付けられて、上端辺が下フランジ24Cの下面に接合されている。
内側支持プレート39は、サイドプレート38を内側から支持するものであり、木質部材支持プレート28Cとサイドプレート38に対して垂直に接合されている。
本ハイブリッド構造材20Cを構成する下部木質部材33Cの、図11に図示されている第2端部33hとは反対側の、図示されていない第1端部と、第2端部33hの各々には、木質部材30Aと同様に、凹部31Cとボルト挿通孔32Cが形成されている。
下部木質部材33Cの第1端部は、図4を用いて説明したハイブリッド構造材20Aの第1端部30eと同様に、下フランジ24Cの下側に設けられた図示されない受圧プレートに対して、接合部材により接合されている。
下部木質部材33Cの第2端部33hは、図11各図に示されるように、受圧部材93によって、中心鋼材21Cに接合されている。受圧部材93は、第1板部94と第2板部95が、各々の一端辺において、垂直になるように位置づけられて、溶接により接合されて形成されている。
受圧部材93は、第1板部94の、第2板部95が延在する方向とは反対側の表面である第1接合面94aが、下部木質部材33Cの長軸方向CLに直交し、長軸方向CLにおける第2端部33hの端面33sに、緩衝材44を介して突き当たるように設けられている。受圧部材93の第1接合面94aと、緩衝材44、及び、下部木質部材33Cの端面33sの間には、隙間が生じないように、各部材は密接して設けられている。
受圧部材93は、第2板部95が、サイドプレート38の外側側面38bと対向して密接するように設けられている。
受圧部材93の第1板部94と、下部木質部材33Cとは、接合部材40によって接合される。
接合部材40のボルト軸41は、下部木質部材33Cの第2端部33h側の端面33sを受圧部材93の第1接合面94aに緩衝材44を介して突き当てた状態で、第1板部94の貫通孔及び下部木質部材33Cのボルト挿通孔32Cに挿入されている。
ボルト軸41の、凹部31C側の一端41aにおいては、緩衝材44と座金42がボルト軸41に挿通されて、ナット43が螺着されている。
ボルト軸41の、受圧部材93側の他端41bにおいては、座金42がボルト軸41に挿通されて、ナット43が螺着されている。
受圧部材93の第2板部95は、高力ボルト97によって、中心鋼材21Cのサイドプレート38に接合されている。
下部木質部材33Cは、木質部材30Aと同様な方法により、中心鋼材21Cに接合することが可能である。すなわち、製作された下部木質部材33Cの長さを測定し、この測定値を基に、中心鋼材21Cのサイドプレート38上の、高力ボルト97を設けるための貫通孔の開設位置を決定して、貫通孔を開設する。その後、受圧部材93が第2端部33hに接合された下部木質部材33Cを、図示されない受圧プレートと内側支持プレート39の間に設けて、第2端部33hとは反対側の第1端部を受圧プレートに固定し、受圧部材93をサイドプレート38に高力ボルト97で固定する。
上記のような手順を踏むため、図11(b)においては、受圧部材93の第1板部94と、内側支持プレート39は、下部木質部材33C側の端面が同一平面に位置しているように図示されているが、各部材の製作時に施工誤差がある場合は、これらの端面は施工誤差の分だけ段差がつけられて位置せしめられる。
本変形例が、上記実施形態と同様の効果を奏することはいうまでもない。
特に、本変形例の構成においては、接合部材40を介して木質部材30A及び下部木質部材33Cが固定されている部分には、受圧部材53、93や座金42と、木質部材30A及び下部木質部材33Cとの間に、緩衝材44が介装されているため、木質部材30A及び下部木質部材33Cへの金属部材の接触による凹みや損傷の発生を抑制することができる。
また、下部木質部材33Cの図示されない第1端部が接合部材により受圧プレートに固定され、第2端部33hが受圧部材93により、下フランジ24Cの下側に設けられたサイドプレート38に固定されており、下フランジ24Cの上側に設けられている木質部材30Aと同様な接合構造となっているため、木質部材30Aに加えて、下部木質部材33Cも、中心鋼材21Cに作用する圧縮力を負担することが可能となる。
(実施形態の他の変形例)
なお、本発明のハイブリッド構造材は、図面を参照して説明した上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、接合部材40,80に座金42,82を用いるようにしたが、引張方向の応力に対するハイブリッド構造材20A,20B,20Cの強度をさらに高めるのであれば、座金42,82を拡大し、凹部31A,31B,31Cの側面31s、受圧プレート25A,25Bに対する受圧面積を増大させればよい。
また、上記実施形態では、ハイブリッド構造材20A,20B,20Cについて、中心鋼材21A,21B,21Cや木質部材30A,30B、下部木質部材33A、33B、33Cの構成を示したが、その断面形状や配置、構造等は適宜変更することが可能である。例えば、木質部材30A、30Bの外表面30fが、斜面や曲面を備えた形状であっても構わない。
また、上記実施形態では、ハイブリッド構造材20A,20B,20Cを、梁11の下弦材12、ラチス材13A,13Bに用いる例を示したが、他のいかなる部材に対しても、上記と同様の構成を適用することができる。
さらに、ハイブリッド構造材20A,20B,20Cは、長軸方向CLに沿って同一断面形状、同一断面構造である必要は無く、長軸方向CLに沿って、中心鋼材21A,21B,21Cの断面を漸次小さくしたり、木質部材30A,30Bの配置数を増減させる等してもよい。
また、上記実施形態においては、既に説明したように、例えば、下弦材12を構成するハイブリッド構造材20Aは、実際に製作された木質部材30Aの長軸方向CLにおける長さを基に、中心鋼材21Aのサイドプレート26に貫通孔26hを開設する位置を決定して、貫通孔26hを開設し、木質部材30Aの第1端部30eを、中心鋼材21Aの受圧プレート25Aに接合して、第2端部30h側に接合された受圧部材53の第2板部55の貫通孔55hと、中心鋼材21Aのサイドプレート26の貫通孔26hを挿通するように、高力ボルト57を緊締するという手順で製作されており、これにより、中心鋼材21Aや木質部材30Aの製作誤差が吸収されていた。しかし、中心鋼材21Aのサイドプレート26に貫通孔26hを開設した後に、気温の変化による鉄骨の熱伸びに起因する寸法誤差や、鉄骨をめっきする場合においてはめっきによる寸法誤差が生じる可能性がある。このような、貫通孔26h開設後に生じ得る寸法誤差を解消するために、木質部材30Aの第1端部30eを中心鋼材21Aの受圧プレート25Aに接合する際に、木質部材30Aの端面30sと受圧プレート25Aの間に、寸法誤差に応じた厚さの鋼板を挿入しても構わない。
また、上記実施形態においては、木質部材30A、30Bの第1端部30eは中心鋼材21A、21Bの受圧プレート25A、25Bに接合されており、第2端部30hのみが受圧部材53、73を介して中心鋼材21A、21Bに接合されていたが、第2端部30hに加えて、第1端部30eも、受圧プレート25A、25Bではなく、受圧部材53、73を介して、中心鋼材21A、21Bに接合されてもよい。
下部木質部材33Cにおいても同様である。
また、ハイブリッド構造材20A,20B,20Cを用いて構成する建築構造物10自体は、いかなる構造、形状であってもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 建築構造物
10a 躯体
11 梁
12 下弦材
13A、13B ラチス材
20A、20B、20C ハイブリッド構造材
21A、21B、21C 中心鋼材
22A、22 ウェブ
22h 貫通孔
23A、23B 上フランジ
24A、24B、24C 下フランジ
25A、25B 受圧プレート
26 サイドプレート
26h 貫通孔
27 内側支持プレート
30A、30B 木質部材
30e 第1端部(他方の端部)
30f 外表面
30h 第2端部(一方の端部)
30s 端面
31A、31B 凹部
31s 側面(木質部材側受圧面)
32A、32B ボルト挿通孔(挿通孔)
33A、33B、33C 下部木質部材(木質部材)
33f 外表面
33h 第2端部(一方の端部)
33s 端面
31C 凹部
32C ボルト挿通孔(挿通孔)
38 サイドプレート
39 内側支持プレート
40 接合部材
41 ボルト軸
41a 一端(一端部)
41b 他端(他端部)
42 座金(定着部材)
43 ナット
44 緩衝材
53、73、93 受圧部材
54、74、94 第1板部
55、75、95 第2板部
57、77、97 高力ボルト
CL 長軸方向

Claims (8)

  1. 鉄骨からなる中心鋼材と、
    前記中心鋼材に沿うように設けられた木質部材と、
    前記木質部材を前記中心鋼材に接合する受圧部材と、
    前記中心鋼材の長軸方向に延び、一端部が前記木質部材に定着され、他端部が前記受圧部材に定着されて、前記受圧部材と前記木質部材とを接合する接合部材と、
    を備えた、構造物の躯体を構成するハイブリッド構造材の製造方法であって、
    前記木質部材の一方の端部を非拘束状態にして、他方の端部を前記中心鋼材に接合し、
    その後、前記木質部材の前記一方の端部に接合された前記受圧部材を、前記中心鋼材に接合することにより、前記一方の端部を固定する、ハイブリッド構造材の製造方法。
  2. 前記接合部材を、ボルト軸、定着部材、及び、ナットにより構成し、
    前記受圧部材を前記木質部材の端面に突き当たるように設け、
    前記木質部材の前記端面から、前記木質部材の長軸方向に直交する木質部材側受圧面まで前記木質部材の長軸方向に沿って連通する挿通孔に、前記ボルト軸を挿通し、
    該ボルト軸の両端部に、前記木質部材側受圧面又は前記受圧部材に突き当たるように、前記定着部材をそれぞれ配置し、
    前記ボルト軸の両端部に、前記定着部材を前記木質部材側受圧面又は前記受圧部材に押し付けるように、前記ナットを螺着することにより、前記受圧部材を前記木質部材に対して接合する、請求項1に記載のハイブリッド構造材の製造方法。
  3. 前記木質部材側受圧面を、前記木質部材の外表面に対して窪んで形成された凹部に設けることを更に含む、請求項2に記載のハイブリッド構造材の製造方法。
  4. 前記受圧部材を、第1板部と、第2板部を、垂直に接合して構成し、
    前記木質部材の前記他方の端部を前記中心鋼材に接合する前に、前記木質部材の長さを測定し、この測定値を基に、前記中心鋼材に、前記受圧部材の高力ボルトによる接合のための貫通孔を開設し、
    前記第1板部が前記木質部材の長軸方向の端面に突き当たるように前記受圧部材を位置づけて、前記木質部材と前記受圧部材を接合し、
    前記第2板部を、前記中心鋼材と対向するように位置づけて、前記中心鋼材に、前記高力ボルトにより接合することを更に含む、請求項1から3の何れか一項に記載のハイブリッド構造材の製造方法。
  5. 前記中心鋼材を、該中心鋼材を構成するウェブの側面から間隔を空けてサイドプレートを設けることにより構成し、
    前記木質部材を前記サイドプレート上に設け、
    前記受圧部材を、前記サイドプレートに接合する、請求項1から4の何れか一項に記載のハイブリッド構造材の製造方法。
  6. 構造物の躯体を構成するハイブリッド構造材であって、
    鉄骨からなる中心鋼材と、
    前記中心鋼材に沿うように設けられた木質部材と、
    前記木質部材を前記中心鋼材に接合する受圧部材と、
    前記中心鋼材の長軸方向に延び、一端部が前記木質部材に定着され、他端部が前記受圧部材に定着されて、前記受圧部材と前記木質部材とを接合する接合部材と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド構造材。
  7. 前記受圧部材は、第1板部と、第2板部が、垂直に接合されて形成され、
    前記受圧部材は、前記第1板部が前記木質部材の長軸方向の端面に突き当たるように、かつ、前記第2板部が前記中心鋼材と対向するように、設けられ、
    前記第2板部は、前記中心鋼材に、高力ボルトにより接合されている、請求項6に記載のハイブリッド構造材。
  8. 前記中心鋼材は、ウェブと、該ウェブの側面から間隔を空けて設けられたサイドプレートを備え、
    前記木質部材は前記サイドプレート上に設けられ、
    前記受圧部材は、前記サイドプレートに接合されている、請求項6または7に記載のハイブリッド構造材。
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