JP2018096001A - 空調服 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用快適性に優れる空調服を提供する。【解決手段】外部の空気を取り込む空気取込口を備えてなる空調服であって、目付けが300g/m2以下の布帛を含むことを特徴とする空調服。【選択図】図1

Description

本発明は、着用快適性に優れる空調服に関する。
近年、外部の空気を取り込む空気取込口を備えてなる空調服が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
しかしながら、かかる空調服において、着用快適性の点で十分ではなかった。
一方、介護、農業などの分野でアシストスーツが提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4)。アシストスーツは主として人間の筋力を補うための装置であり、機械的動力を用いたパワーアシストスーツ(ロボットスーツとも称される。)や、ゴムで背中を引っ張る単純な装置などを含む。かかるアシストスーツは、通常、衣料の上に着用して使用される。
しかしながら、アシストスーツを装着して作業を行っていると、例えば、アシストスーツの装着部と衣料とが接触する箇所において衣料にシワが発生することにより局所的に力がかかり肌を傷つけるという問題などがあり、着用快適性の点で十分ではなかった。
特開2005−54299号公報 特許第6017069号公報 特開2011−251057号公報 特開2010−268978号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は着用快適性に優れる空調服を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、空調服に低目付けの布帛を配することにより着用快適性が向上すること、また、空調服はアシストスーツ用に好適であること、また、アシストスーツの装着部と接触する位置に低目付けの布帛が配されていると、アシストスーツの装着部と衣料とが接触する箇所において衣料にシワが発生しても肌を傷つけにくくかつ軽量性に優れ、衣料の着用快適性が向上すると共に、アシストスーツの装着感が向上することを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「外部の空気を取り込む空気取込口を備えてなる空調服であって、目付けが300g/m以下の布帛を含むことを特徴とする空調服。」が提供される。
その際、空調服がアシストスーツ用衣料であることが好ましい。また、前記布帛のタテ方向またはヨコ方向において、JIS L1096−2010 8.16.1 B法にて測定した伸び率が1%以上であることが好ましい。また、アシストスーツの装着部と接触する位置に前記布帛が配されていることが好ましい。また、前記布帛が、捲縮繊維または弾性繊維または2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維を含むことが好ましい。また、前記布帛が編物組織を有することが好ましい。また、前記布帛の目付けが50〜250g/mの範囲内であることが好ましい。また、アシストスーツの装着部と接触する位置にポケットを有さないことが好ましい。また、アシストスーツの装着部をガイドするガイド機能を有することが好ましい。また、着用者の生体情報を検知する生体情報センサーを有することが好ましい。また、アシストスーツの装着部と接触する位置にクッション材を有することが好ましい。また、アシストスーツ用衣料が下半身に着用する衣料であり、アシストスーツの装着部と接触する位置が、大腿部前部、腰部の側面および腰部の背部のうち少なくともいずれかであることが好ましい。また、アシストスーツ用衣料が上半身に着用する衣料であり、アシストスーツの装着部と接触する位置が、背部、肩部および胸部のうち少なくともいずれかであることが好ましい。また、アシストスーツが、介護用またはリハビリ用または作業用または消防用または警察用または自衛隊用または農林水産業用または運送業集配所の荷卸し用または工場内の重量物取扱い用または警備用または原発作業用または軍事用であることが好ましい。
本発明によれば、着用快適性に優れるパワーアシストスーツ用衣料が得られる。
本発明の服(ジャケット)を例示する図であり、左側の図が正面から見た図であり、右側の図が背面から見た図である。 本発明の服(パンツ)を例示する図であり、左側の図が正面から見た図であり、右側の図が背面から見た図である。 アシストスーツ装着前(右側の図)および装着後(左側の図)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明は、外部の空気を取り込む空気取込口を備えてなる空調服であって、目付けが300g/m以下の布帛を含むことを特徴とする空調服である。
かかる空調服はアシストスーツ用衣料であることが好ましい。かかるアシストスーツ用衣料は、アシストスーツ(装置であり、ロボットスーツとも称される。)よりも肌側に用いられるものである。通常、アシストスーツはかかる衣料の上(外気側)に装着される。
ここで、前記布帛において、目付けが300g/m以下(好ましくは50〜250g/m)であることが肝要である。該目付けが300g/mより大きいと、衣料の重量が重くなり着用快適性が低下するおそれがある。逆に、該目付けが50g/mより小さいと、布帛強度が低下したり、吸水性が低下するおそれがある。
また、前記布帛のタテ方向またはヨコ方向において、JIS L1096−2010 8.16.1 B法にて測定した伸び率が1%以上(より好ましくは10〜40%)であることが好ましい。かかる伸び率が1%未満の場合、シワが発生しやすくなり局所的に力がかかり肌を傷つけるおそれがある。
前記布帛が、捲縮繊維または弾性繊維または2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維を含むとストレッチ性が向上し好ましい。その際、捲縮繊維としては仮撚捲縮加工糸が特に好ましい。弾性繊維としてはポリウレタン繊維やポリエーテルエステル繊維などが好ましい。
ここで、仮撚捲縮加工糸には第1ヒーター域で仮撚をセットした、いわゆるone heater仮撚捲縮加工糸と、該糸をさらに第2ヒーター域に導入して弛緩熱処理した、いわゆるsecond heater仮撚捲縮加工糸とがあり、どちらを用いてもよい。
前記捲縮繊維において、捲縮率が2%以上(より好ましくは10〜30%)であることが好ましい。該捲縮率が2%未満では十分なストレッチ性が得られないおそれがある。
また、前記捲縮繊維または弾性繊維または2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維において、単繊維繊度が2.3dtex以下(好ましくは0.00002〜2.0dtex、特に好ましくは0.1〜2.0dtex)であることが好ましい。該単繊維繊度は小さいほどよく、ナノファイバーと称せられる単繊維径が1000nm以下のものでもよい。また、かかる繊維が、総繊度33〜220dtex、フィラメント数50〜300本(より好ましくは100〜300本)のマルチフィラメントであることが好ましい。
また、前記捲縮繊維または弾性繊維または2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維の単繊維横断面形状としては、通常の丸断面でもよいが、丸断面以外の異型断面形状であってもよい。かかる異型断面形状としては、三角、四角、十字、扁平、くびれ付扁平、H型、W型などが例示される。その際、扁平な断面形状の、長手中心線方向の長さBの、この長手中心線方向に直角をなして交差する方向における最大幅C1に対する比B/C1により表される断面扁平度が2〜6(より好ましくは3.1〜5.0)の範囲内であることが、布帛のソフト性の点で好ましい。また、その幅の最大値C1の、最小値C2に対する比C1/C2が、1.05〜4.00(より好ましくは1.1〜1.5)の範囲内であることが、布帛の吸水性の点で好ましい。
前記捲縮繊維または弾性繊維または2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維を構成する繊維としては特に制限されず、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維、さらには、綿、ウール、絹などの天然繊維やこれらを複合したものが使用可能である。特にポリエステル繊維が好ましい。かかるポリエステルとしては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜6のアルキレングリコール、すなわちエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールからなる群より選ばれた少なくとも1種を主たるグリコール成分とするポリエステルが好ましい。なかでも、エチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)またはトリメチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル(ポリトリメチレンテレフタレート)が特に好ましい。
かかるポリエステルには、必要に応じて少量(通常30モル%以下)の共重合成分を有していてもよい。その際、使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のごとき芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸をあげることができる。また、上記グリコール以外のジオール化合物としては、例えばシクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールSのごとき脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物およびポリオキシアルキレングリコール等をあげることができる。
前記ポリエステルは任意の方法によって合成したものでよい。例えばポリエチレンテレフタレートの場合について説明すると、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルのごときテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとをエステル交換反応させるかまたはテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかしてテレフタル酸のグリコールエステルおよび/またはその低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2段階の反応によって製造されたものでよい。また、前記ポリエステルは、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステル、または、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルであってもよい。さらには、ポリ乳酸やステレオコンプレックスポリ乳酸などの生分解性を有するポリエステルでもよい。
前記ポリエステルに紫外線吸収剤がポリエステル重量対比0.1重量%以上(好ましくは0.1〜5.0重量%)含まれていると、布帛に紫外線遮蔽性が付加され好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、ベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系有機紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系有機紫外線吸収剤、サリチル酸系有機紫外線吸収剤などが例示される。なかでも、紡糸の段階で分解しないという点からベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤が特に好ましい。
かかるベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤としては、特開昭62−11744号公報に開示されたものが好適に例示される。すなわち、2−メチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−ブチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−フェニル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2,2’−エチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−テトラメチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ベンゼン、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ナフタレンなどである。
また、前記ポリエステルに艶消し剤(二酸化チタン)がポリエステル重量対比0.2重量%以上(好ましくは0.3〜2.0重量%)含まれていると、布帛に防透性が付加され好ましい。
さらに前記ポリエステルには、必要に応じて、微細孔形成剤(有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤(三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤、着色顔料、帯電防止剤(スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上が含まれていてもよい。
また、前記複合繊維を構成する2成分としては、ポリトリメチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートとの組合せ、ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとの組合せ、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとの組合せなどが好ましく、2成分をこれらのポリマーで構成することにより、潜在捲縮性を有することになり、布帛に染色加工等の熱処理を施すと潜在捲縮が顕在化する。
また、これらの伸縮性を有する繊維を芯部に配し、他の繊維を鞘部に配した芯鞘型複合糸(空気混繊糸、カバリング糸、合撚糸、複合紡績糸など)として布帛に含ませてもよい。
前記布帛の組織は特に限定されず、編物、織物、不織布いずれでもよい。例えば、平織、綾織、サテンなどの織組織を有する織物や、天竺、スムース、フライス、鹿の子、そえ糸編、デンビー、ハーフなどの編組織を有する編物、不織布などが好適に例示されるが、これらに限定されるものではない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層であってもよい。なかでも優れたストレッチ性を得る上で編物が好ましい。特に経編または緯編(丸編)組織を有する編物が好ましい。
その際、前記編物において、編物密度が、コース数40〜100/2.54cmかつウエール数30〜60/2.54cmであることが好ましい。また、前記編物に吸水加工が施されていることが好ましい。布帛に吸水加工が施されることにより、その布帛を含む衣料の吸汗性が向上し、 優れた着用快適性が得られる。
前記布帛に、常法の染色加工、起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、防蚊剤、防水材、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤、撥水剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
本発明において、空調服がアシストスーツ用衣料である場合、アシストスーツ用衣料は、上半身に着用する上衣(上着、ジャケットなど)、下半身に着用する下衣(ズボン、パンツなど)、上半身および下半身両方に着用する衣料(ツナギ作業服)、身体の一部のみに着用する衣料(腹巻、サポーターなど)などいずれでもよい。
ここで、アシストスーツを身体に装着する、バンド(ハーネスと称されることもある。)などの装着部と接触する位置に前記布帛が配されていることが好ましい。例えば、衣服を前記布帛のみで構成してもよいし、前記布帛と他の布帛とで衣服を構成し、バンド(ハーネス)などの装着部と接する箇所のみに前記布帛を配してもよい。
また、衣服に用いる前記布帛は1種類でもよいし2種以上でもよい。例えば、バンド(ハーネス)などの装着部と接触する位置は摩耗に強い布帛(例えば、織物)を配し、それ以外の位置には、ストレッチ性の大きい布帛(例えば編物)を配することが好ましい。
また、アシストスーツの装着部と接触する位置にポケットを有さないことが好ましい。
また、本発明において、衣料が、アシストスーツの装着部(ハーネス)をガイドするガイド機能を有することが好ましい。かかるガイド機能としては「ベルト通し」が好ましい。かかる「ベルト通し部」としては、繊維または合成樹脂または皮革からなる複数のループが好ましい。
また、本発明において、空調服がアシストスーツ用衣料である場合、衣料が、面ファスナーを有することが好ましい。かかる面ファスナーとしては、特開2009−285144号公報に記載されたものが好ましい。すなわち、単繊維径が1000nm以下のフィラメント糸Aを含む布帛aと、立毛布帛bとで構成されることを特徴とする面ファスナーであり、かかる布帛aと立毛布帛bのうちどちらかが衣料に含まれ、他方がアシストスーツに含まれることが好ましい。
また、着用者の生体情報を検知する生体情報センサーを有することが好ましい。かかる生体情報センサーとしては、衣料の内側温度を検出する温度センサー、衣料の内側湿度を測定する湿度センサー、血中の酸素濃度を検知するセンサー、心拍数を検知するセンサー、心電を検知するセンサー、脈拍を検知するセンサー、脈波を検知するセンサー、血圧を検知するセンサー、血流を検知するセンサー、体動やその有無を検知するセンサー、体位を検知するセンサー、皮膚温度を検知するセンサー、鼓膜温度を測定するセンサー、直腸温を測定するセンサー、皮膚の色相を検知するセンサー、汗を検知するセンサー、呼吸の数や速度や深さを検知するセンサー、脳波を検知するセンサー、瞳孔の開きを検知するセンサーなどが例示される。
ここで、例えば、本発明の衣服を腹巻の形状とし、該衣料に生体情報センサーを取り付けてもよいし、本発明の衣料とは別パーツとして、腹巻のようなサポーターから配線(+ジャック)を出して、アシストスーツと接続してもよい。
また、アシストスーツの装着部と接触する位置にクッション材を有することが好ましい。かかるクッション材としては、ウレタンやシリコーンからなるパッドや、主体繊維とバインダー繊維とで構成される3次元構造体などが好ましい。
下衣(パンツなど)の場合は、アシストスーツの装着部と接触する位置が、大腿部前部、腰部の側面および腰部の背部のうち少なくともいずれかであることが好ましい。特に、図2に示すような、パンツの大腿部(もも)前部、腰部の側面および背部が接触する位置であることが好ましい。大腿部前部のうち、特に膝の上部付近の腿に布帛が配されるとアシストスーツの装着性が向上する。腰部の側面と背部には、各々分かれた布帛を配しても良いが、背部から側面に至る布帛が1つであると、アシストスーツの装着性がより良くなる。
上衣(ジャケットなど)の場合は、アシストスーツの装着部と接触する位置が、背部、肩部および胸部のうち少なくともいずれかであることが好ましい。特に、図1に示すような、背部、肩部および胸部が接触する位置であることが好ましい。特に、アシストスーツのハーネスが通る左右肩部から左右胸部に至る領域及び左右肩部から左右背部(肩甲骨付近)に至る領域に布帛を配すと、図3のようなアシストスーツのハーネスが衣料と十分にフィッティングし、装着性がより良くなる。
本発明の空調服は前記布帛を含むので着用快適性に優れる。また、本発明がアシストスーツ用衣料の場合、前記布帛を含むので、アシストスーツの装着部と接触する位置において衣料にシワが発生しても肌を傷つけにくくかつ軽量性に優れ、着用快適性が向上する。また、前記布帛がストレッチを有する場合はシワが発生しにくい。
本発明の空調服は、介護用またはリハビリ用または作業用または消防用または警察用または自衛隊用または農林水産業用または運送業集配所の荷卸し用または工場内の重量物取扱い用または警備用または原発作業用または軍事用などとして好適に使用されるが、これらに限定されないことはいうまでもない。
また、特開2005−4299号公報に記載されているように、外部の空気を取り込む空気取込口にファンやその電源やファンガードを取付けてもよい。かかるファンは着脱自在としてもよい。さらには、体温などの生体情報を検知してファンの風量や風の方向等を自動制御してもよい。また、国際公開第2007/094130号パンフレットに記載されているように空気流通路用スペーサを備えていることが好ましい。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
(1)捲縮率
供試糸条を、周長が1.125mの検尺機のまわりに巻きつけて、乾繊度が3333dtexのかせを調製した。前記かせを、スケール板の吊り釘に懸垂して、その下部分に6gの初荷重を付加し、さらに600gの荷重を付加したときのかせの長さL0を測定する。その後、直ちに、前記かせから荷重を除き、スケール板の吊り釘から外し、このかせを沸騰水中に30分間浸漬して、捲縮を発現させる。沸騰水処理後のかせを沸騰水から取り出し、かせに含まれる水分をろ紙により吸収除去し、室温において24時間風乾する。この風乾されたかせを、スケール板の吊り釘に懸垂し、その下部分に、600gの荷重をかけ、1分後にかせの長さL1aを測定し、その後かせから荷重を外し、1分後にかせの長さL2aを測定する。供試フィラメント糸条の捲縮率(CP)を、下記式により算出する。
CP(%)=((L1a−L2a)/L0)×100
(2)ストレッチ性
JIS L1096−2010 8.16.1 B法にて伸び率を測定した。
(3)目付けの測定方法
JISL1018−1990 6.4により目付け(g/m)を測定した。
(4)カバーファクターCF
下記式により算出した。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
[実施例1]
ポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸(167dtex/144fil、捲縮率14%)を用い、28Gシングル丸編機を使用して天竺組織の丸編物を編成した。そして、該編物に通常の染色仕上げ加工を行い、ファイナルセット工程で吸水加工を施した。
かくして得られた編物において、目付け130g/m、密度42コース/2.54cm、41ウエール/2.54cm、ヨコ方向の伸び率50%であった。
一方、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(56dtex/144fil)を経糸に用い、緯糸としてポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸56dtex/72filを用い、ツイル組織により常法の製織により経密度175本/2.54cm、緯密度134本/2.54cmの織物を得た。織物のカバーファクターCFは2510であった。また、目付けは76g/mであった。伸び率は経方向4.3%、緯方向11.5%であった。
次いで、図1および図2に示すように、大腿部前部、腰側面及び後ろ部、肩部に前記織物を配し、それ以外は前記編物を配してジャケットおよびパンツを縫製した後、ジャケットおよびパンツに外部の空気を取り込む空気取込口(図示は省略。)を形成した。
次いで、試験者がかかるジャケットおよびパンツを着用し、図3に示すように、その上に市販のパワーアシストスーツ(装着部(バンド部):腰回り、大腿部前部、肩)を装着し使用したところ、衣料を構成する布帛にシワが発生しにくく、軽量性にも優れ、着用快適性に優れるものであった。また、アシストスーツの装着性・フィッティング感も十分であった。
[実施例2]
実施例1において、編物の目付けを264g/mに変更し、織物の目付けを220g/mに変更し、実施例1と同様に、図1および図2に示すように、大腿部前部、腰後ろ部、肩部に前記織物を配し、それ以外は前記編物を配してジャケットおよびパンツを縫製した。
次いで、試験者がかかるジャケットおよびパンツを着用し、図3に示すように、その上に市販のパワーアシストスーツ(装着部(バンド部):腰回り、大腿部前部、肩)を装着し使用したところ、衣料を構成する布帛にシワが発生しにくく、軽量性にも優れ、着用快適性に優れるものであった。また、アシストスーツの装着性・フィッティング感も十分であった。
本発明によれば、着用快適性に優れる空調服が提供され、その工業的価値は極めて大である。
1〜6 織物
7、8 編物
9〜11 装着部
12 パワーアシストスーツ

Claims (15)

  1. 外部の空気を取り込む空気取込口を備えてなる空調服であって、目付けが300g/m以下の布帛を含むことを特徴とする空調服。
  2. 空調服がアシストスーツ用衣料である、請求項1に記載の空調服。
  3. 前記布帛のタテ方向またはヨコ方向において、JIS L1096−2010 8.16.1 B法にて測定した伸び率が1%以上である、請求項1または請求項2に記載の空調服。
  4. アシストスーツの装着部と接触する位置に前記布帛が配されてなる、請求項2または請求項3に記載の空調服。
  5. 前記布帛が、捲縮繊維または弾性繊維または2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の空調服。
  6. 前記布帛が編物組織を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の空調服。
  7. 前記布帛の目付けが50〜250g/mの範囲内である、請求項1〜6のいずれかに記載の空調服。
  8. アシストスーツの装着部と接触する位置にポケットを有さない、請求項2〜7のいずれかに記載の空調服。
  9. アシストスーツの装着部をガイドするガイド機能を有する、請求項2〜8のいずれかに記載の空調服。
  10. 面ファスナーを有する、請求項2〜9のいずれかに記載の空調服。
  11. 着用者の生体情報を検知する生体情報センサーを有する、請求項2〜10のいずれかに記載の空調服。
  12. アシストスーツの装着部と接触する位置にクッション材を有する、請求項2〜11のいずれかに記載の空調服。
  13. アシストスーツ用衣料が下半身に着用する衣料であり、アシストスーツの装着部と接触する位置が、大腿部前部、腰部の側面および腰部の背部のうち少なくともいずれかである、請求項2〜12のいずれかに記載の空調服。
  14. アシストスーツ用衣料が上半身に着用する衣料であり、アシストスーツの装着部と接触する位置が、背部、肩部および胸部のうち少なくともいずれかである、請求項2〜12のいずれかに記載の空調服。
  15. アシストスーツが、介護用またはリハビリ用または作業用または消防用または警察用または自衛隊用または農林水産業用または運送業集配所の荷卸し用または工場内の重量物取扱い用または警備用または原発作業用または軍事用である、請求項2〜14のいずれかに記載の空調服。
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