JP2018095784A - 蛍光体、その製造方法及びそれを用いた発光装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明の一実施形態は、発光強度が高い蛍光体、その製造方法及びそれを用いた発光装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の実施形態によれば、蛍光体は、式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成を有し、前記式(I)中のu、v、w、x、及びyは、uとwの和を13とした場合に、下記式(1)から(5)の範囲を満たす値である。
2.77≦u≦2.88 (1)
0.04≦v≦0.08 (2)
10.12≦w≦10.23 (3)
0.42≦x≦0.95 (4)
12.89≦y≦13.65 (5)
2.77≦u≦2.88 (1)
0.04≦v≦0.08 (2)
10.12≦w≦10.23 (3)
0.42≦x≦0.95 (4)
12.89≦y≦13.65 (5)
第1の実施形態では蛍光体について説明する。本実施形態に係る蛍光体(以下「本蛍光体」ともいう。)は、式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成を有し、前記式(I)中のu、v、w、x、及びyは、uとwの和を13とした場合に、下記式(1)から(5)の範囲を満たす値である。
2.77≦u≦2.88 (1)
0.04≦v≦0.08 (2)
10.12≦w≦10.23 (3)
0.42≦x≦0.95 (4)
12.89≦y≦13.65 (5)
本蛍光体は、式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成を有し、式(I)中、Euは賦活元素であり、発光中心として作用する。Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造において、Si又はAlとO又はNとで構成された四面体が一部抜けて、この抜けた箇所に賦活元素が配置されて、賦活元素が結晶中に取り込まれると考えられる。
本明細書において、蛍光体が、目的とする組成を有し、かつ、本質的にSi2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造と同一の結晶構造を母体結晶として有する場合には、その蛍光体は、目的の結晶相からなると表現する場合がある。蛍光体が粒子であり、粒子の集合体である場合も、目的の結晶相からなると表現する場合がある。具体的には、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造から計算したCuKα線を用いた粉末X線回折法により得られたX線回折シミュレーションパターンと、蛍光体のX線回折パターンとを比較する。Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造から計算したX線回折パターンの主要なピークの位置のブラッグ角度(2θ)と、蛍光体のX線回折パターンにおける主要なピークの位置のブラッグ角度(2θ)が類似している場合には、蛍光体は、目的の結晶相からなると判断できる。蛍光体のX線回折パターンにおける主要なピークの強度比(intensity)は、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造から計算したX線回折シミュレーションパターンの主要なピークの強度比(intensity)と類似することが好ましい。
例えば、CuKα線を用いた粉末X線回折法により得られた蛍光体のX線回折パターンが、図2に示すSi2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶相のX線回折シミュレーションパターンの主要ピークと同じ位置のブラッグ角度(2θ)に、各ピークが存在している場合には、その蛍光体が、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造(結晶相)と同一の結晶構造を母体結晶として有し、目的の結晶相からなると簡易に判断することができる。
a=0.30749±0.020nm (i)
b=1.87065±0.020nm (ii)
c=3.85432±0.020nm (iii)
本蛍光体のアルミニウムに対するケイ素のモル比(Si/Al比)が前記範囲内であり、窒素に対する酸素のモル比(O/N比)が前記範囲内であると、新規な結晶構造を有するSi2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物と同一の結晶構造を母体結晶として有し、高い発光強度が得られる。
本蛍光体は、CuKα線によるX線回折パターンにおいて、ブラッグ角度(2θ)が35.4°以上36.0°以下の範囲にある回折ピークの強度を100%とした場合に、ブラッグ角度(2θ)が上記各範囲内にある回折ピークが前記範囲の相対強度である結晶相を含む場合は、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物と同一の結晶構造を母体結晶として有し、高い発光強度が得られる。
270nm以上430nm以下の波長範囲に発光ピーク波長を有する励起光源を用いることにより、図6の励起スペクトルに示されるように、当該波長範囲では本蛍光体の励起スペクトルが比較的高い強度を示すので、本蛍光体の発光効率を高くすることができる。特に、280nm以上410nm以下に発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましく、290nm以上380nm以下に発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが更に好ましい。
第2の実施形態では蛍光体の製造方法について説明する(以下「本製造方法」ともいう。)。本製造方法は、EuF3を含む原料混合物の熱処理により、式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成を有し、前記式(I)中のu、v、w、x、及びyは、uとwの和を13とした場合に、前記式(1)から(5)の範囲を満たす値となる蛍光体を得ることを含む。
蛍光体を製造する原料は、EuF3と、式(I)で表される組成を構成する元素のいずれかの元素を含む化合物であり、目的の組成比(モル比)となるように各原料を秤量する。式(I)であらわされる組成を構成する元素を含む化合物としては、例えばSiを含む化合物、Alを含む化合物が挙げられる。
蛍光体を製造するための具体的な原料について説明する。Siを含む化合物は、Si単独の金属、Siを含む化合物として、酸化物、イミド、アミド、窒化物及び各種塩類等の化合物を原料として用いることができる。具体的には、Si3N4、SiO2等を用いることができる。また、予め式(I)で表される組成に含まれる他の元素とSiを含む化合物を用いてもよい。また、原料として、Siを含む化合物は、Siの純度が3N以上のものを用いることが好ましい。Siを含む化合物は、Siの他に、Li、Na、K、B、Cu等の異なる元素を含む化合物を原料として用いてもよい。さらに、Siの他に、Al、Ga、In、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む化合物を用いてもよく、この化合物を用いた場合には、Siの一部が、Al、Ga、In、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfからなる群から選択される少なくとも一種の元素で置換される場合がある。
原料として反応性を高めるため、必要に応じてハロゲン化物、リン酸塩等のフラックスを含んでいてもよい。原料混合物にフラックスが含有されることにより、原料同士の反応が促進され、固相反応がより均一に進行しやすい。これは、原料を熱処理する温度が、フラックスとして用いるハロゲン化物等の液相の生成温度とほぼ同じであるか、前記液相の生成温度よりも高い温度であるため、反応が促進されると考えられる。
フラックスとして使用される化合物としては、アルカリ土類金属、アルカリ金属又はNH3のフッ化物、塩化物、リン酸塩等が挙げられる。フラックスとして使用される化合物としては、具体的には、例えば、Li、Na、Cs、Rb、Mg、Ca、Sr、Ba、又はNH3からなる群より選択される少なくとも一種の元素を含むフッ化物、塩化物、又はリン酸塩が挙げられる。
原料を混合した原料混合物のフラックスの含有量は、原料混合物(100質量%)を基準として、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上である。フラックス含有量が前記範囲であると、粒子成長が促進され、目的の結晶相からなる蛍光体を形成することができる。
EuF3と、例えばSiを含む化合物、Alを含む化合物を混合して原料混合物を得る。式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成において、アルミニウムに対するケイ素のモル比(Si/Al比)が0.20以上0.30以下となるように、Siを含む化合物と、Alを含む化合物とを混合することが好ましい。式(I)で表される組成において、アルミニウムに対するケイ素のモル比(Si/Al比)が0.20以上0.30以下となるように、Siを含む化合物とAlを含む化合物とを混合することによって、新規な結晶構造を有するSi2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造と同一の結晶構造を有し、高い発光強度を有する蛍光体が得られる。式(I)で表される組成におけるアルミニウムに対するケイ素のモル比(Si/Al比)は、より好ましくは0.25以上0.29以下である。
原料混合物は、SiC、石英、アルミナ、窒化ホウ素等の材質からなる坩堝内、円筒型の容器内、又は、板状のボートに載置され、熱処理される。熱処理には、抵抗加熱を利用した電気炉、管状炉、小型炉、高周波炉、メタル炉等を使用できる。
原料混合物を熱処理することによって得られた製造物は、目的の組成を有する蛍光体である。この蛍光体を、粉砕、分散、固液分離、分級、乾燥して、目的の組成を有する蛍光体粉末を得ることができる。固液分離は、濾過、吸引濾過、加圧濾過、遠心分離、デカンテーションのような、工業的に通常用いられる分離方法により行うことができる。また分級は、サイクロン、エアセパレータのような乾式分級機、篩い分けのような工業的に通常用いられる方法により行うことができる。また乾燥は、真空乾燥機、熱風加熱乾燥機、コニカルドライヤー、ロータリーエバポレーターのような工業的に通常用いられる装置や方法により行うことができる。
第3の実施形態では発光装置(以下「本発光装置」ともいう。)について説明する。本発光装置は、第1の実施形態に係る蛍光体と、励起光源とを含む。
本発光装置に含まれる励起光源は、近紫外から可視光の短波長領域内にピーク波長を有する光を放つものであることが好ましい。蛍光体は、励起光源からの光の一部を吸収して蛍光を発する。本発光装置に含まれる蛍光体は、第1の実施形態に係る蛍光体(以下「第一の蛍光体」ともいう。)以外に、1種類又は2種類以上の蛍光体(以下「第二の蛍光体」ともいう。)を有していてもよい。
以下、本発光装置を構成する部材について説明する。
発光素子10は、紫外線領域から可視光領域までの光を発する励起光源として利用することができる。発光素子10の発光ピーク波長は、好ましくは270nm以上430nm以下であり、より好ましくは280nm以上410nm以下、さらに好ましくは290nm以上380nm以下である。
蛍光体70は、上記範囲に発光ピーク波長を有する励起光源からの光により効率よく励起される。発光装置100は、発光素子10からの光と、蛍光体70からの光との混色光を発する。
発光素子10の発光スペクトルの半値幅は、例えば、30nm以下とすることができる。励起光源として半導体発光素子を用いることによって、高効率で入力に対する出力のリニアリティが高く、機械的衝撃にも強い安定した発光装置を得ることができる。
蛍光部材は、樹脂と蛍光体70を含む。蛍光体70は、第一の蛍光体71と第二の蛍光体72を含むことが好ましい。第一の蛍光体71としては、本発明の一実施形態に係る蛍光体を用いることができる。蛍光体70は、蛍光部材50中で部分的に偏在するよう配合されていてもよい。蛍光部材50は、発光素子10や蛍光体70を外部環境から保護するための部材としても機能し、波長変換部材としても機能する。蛍光体70は、発光素子10に接近して配置することにより、発光素子10からの光を効率よく波長変換することができ、発光効率の優れた発光装置100とすることができる。なお、蛍光体70を含む蛍光部材50と、発光素子10との配置は、それらを接近して配置させる形態に限定されることなく、蛍光体70への熱の影響を考慮して、発光素子10と蛍光体70を含む蛍光部材50との間隔を空けて配置することもできる。また、蛍光体50を蛍光部材50中にほぼ均一の割合で混合することによって、色むらのない光を得ることもできる。
原料として、フッ化ユウロピウム(EuF3)と、α型窒化ケイ素粉末(SiN)と、窒化アルミニウム粉末(AlN)と、酸化アルミニウム粉末(Al2O3)とを用いて、各実施例及び比較例の原料組成比(モル比)が表2に示す組成比となるように、各原料となる化合物を混合して原料混合物を得た。なお、表2に示す原料組成比(モル比)は、アルミニウム(Al)を7として算出した。比較例7の原料のみ、フッ化ユウロピウム(EuF3)を用いることなく、酸化ユウロピウム(Eu2O3)を用いた。
この原料混合物を円筒型窒化ホウ素容器に充填した。黒鉛抵抗加熱方式の電気炉を用いて、この電気炉に窒素を導入し、0.9MPaの加圧状態で2000℃まで昇温し、その温度で2時間保持して、前記原料混合物を熱処理し、蛍光体を得た。得られた蛍光体を、アルミナ乳鉢で粉砕して平均粒径が5.0μm以上20.0μm以下となるように篩を通して蛍光体粉末を得た。実施例1から9及び比較例1は、目的の組成を有し、かつ、本質的に同一の結晶構造を母体結晶として有し、目的の結晶相からなるものであった。比較例2及び比較例6は、目的の組成を有する無機化合物とは異なる結晶構造である副結晶相も含まれていた。比較例3は、目的の組成とは異なる他の組成の化合物の結晶構造(他の化合物の結晶相)が形成されていた。蛍光体粉末は、走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察し、平均粒径が5.0μm以上20.0μm以下であることの確認を行った。
組成分析
実施例及び比較例の蛍光体について、Eu及びAlについては、誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES:Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectroscopy、Perkin Elmer社製)を用いて組成を構成する元素の定量分析を行った。Siについては、重量分析及びICP−AESを用いて定量分析を行った。O、Nについては、酸素・窒素分析装置(HORIBA社製)を用いて定量分析を行った。Fについてはイオンクロマトグラフィー法(DIONEX社製)を用いて定量分析を行った。
イオンクロマトグフラフィー法の分析条件は、以下の通りである。
カラム:IonPack AS12(4mm)
溶離液:2.7mM Na2CO3、0.3mM NaHCO3
サプレッサー:有
カラム温度:35℃
検出:電気伝導検出器
実施例及び比較例の蛍光体を構成する元素の定量分析の結果を表3に示す。表3に示す実施例及び比較例の各蛍光体の組成比(モル比)の値は、Siのモル比とAlのモル比の和を13.00として組成分析の結果から算出した値である。
得られた蛍光体について、X線回折スペクトル(XRD)を測定した。測定は、全自動水平型多目的X線回折装置(製品名:SmartLab、リガク社製)を用い、CuKα線を用いて行った。各実施例及び比較例の蛍光体について、得られたX線回折パターンを図2に示すSi2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶構造から計算したX線回折シミュレーションパターンと比較し、実施例1から9及び比較例1から7の蛍光体がSi2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物の結晶と同一の結晶構造を母体結晶として有し、目的の結晶相からなるか否かを確認した。各蛍光体のX線回折パターンを図4に示す。また、粉末X線回折の結晶相解析結果(目的の結晶相、又は、副結晶相等)を表4に示す。また、X線回折パターンにおいて最大強度のピークを100%とした場合の、ブラッグ角度(2θ)が33.0°以上33.6°以下、35.4°以上36.0°以下、37.6°以上38.2°以下、59.8°以上60.4°以下、60.5°以上61.1°以下の範囲にある回折ピークの相対強度(%)を表5に示す。実施例1から9の蛍光体、比較例2、5及び7の蛍光体、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物は、X線回折パターンの最大強度が、ブラッグ角度(2θ)が35.4°以上36.0以下の範囲に存在したが、比較例1、3、4及び6の蛍光体は、X線回折パターンの最大強度が、ブラッグ角度(2θ)が35.4°以上36.0°の範囲には存在しなかった。
発光スペクトル測定
実施例及び比較例の蛍光体について、蛍光分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、F−4500)を用いて、励起波長400nmの光を各蛍光体に照射し、室温(25℃±5℃)における420nm以上740nm以下の範囲で発光スペクトルを測定した。得られた各実施例及び比較例の発光スペクトルを、比較例2の蛍光体の発光ピーク強度を100%とした相対発光ピーク強度を表4に示す。また、比較例2の蛍光体の発光ピーク強度を100%とした実施例1から4の蛍光体及び比較例1から2の蛍光体の各波長における相対強度(%)を示す発光スペクトルを、図5に示す。
実施例及び比較例の蛍光体について、蛍光分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、F−4500)を用いて、各蛍光体のそれぞれの発光ピーク波長にて、室温(25℃±5℃)で220nm以上570nm以下の範囲で励起スペクトルを測定した。実施例1から4の各蛍光体それぞれの励起スペクトルの最大強度を100%とした各波長における相対強度(%)を示す励起スペクトルを、図6に示す。また、各蛍光体において、400nmの相対強度を励起率として表4に示す。
実施例及び比較例の蛍光体について、蛍光分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、F−4500)を用いて、室温(25℃±5℃)における380nm以上730nm以下の範囲の反射スペクトルを測定した。基準試料にはリン酸水素カルシウム(CaHPO4)を使用した。実施例1から4の各蛍光体のそれぞれの反射スペクトルについて、各波長における基準試料の反射率を100%とした場合の各波長における相対強度(反射率)(%)を示す反射スペクトルを、図7に示す。また、各蛍光体において、400nmの相対強度を吸収率として表4に示す。
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、実施例1及び2の蛍光体と比較例1の蛍光体のSEM写真を得た。図8は実施例1の蛍光体のSEM写真であり、図9は比較例1の蛍光体のSEM写真である。
また、表3及び表4に示すように、実施例1から9の蛍光体は、相対発光ピーク強度が100%以上であり、発光強度が高くなった。実施例1から9の蛍光体は、新規な結晶構造を有し、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物と同一の結晶構造を母体結晶として有していた。実施例1から9の蛍光体は、目的の結晶相からなるものであった。また、実施例1から9の蛍光体は、Si/Al比が0.20以上0.30以下であり、O/N比が0.01以上0.08以下であった。
図4に示すように、比較例2と比較例6は、目的の結晶相の他に副結晶相が形成されており、X線回折シミュレーションパターンと異なるピークが存在した。比較例3の蛍光体のX線回折パターンには、X線回折シミュレーションパターンと異なる位置にピークが存在し、Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される組成とは異なる組成を有する化合物が生成していると推測された。
図6及び表4に示すように、実施例1から4の蛍光体は、400nmの励起率が80%以上であった。
また、図7及び表4に示すように、実施例1から4の蛍光体は、400nmの反射率が40%未満であり、言い換えれば、400nmの吸収率が60%以上であり、発光素子からの光を効率よく吸収し、励起して発光強度が高くなることが確認できた。
Claims (8)
- 式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成を有し、前記式(I)中のu、v、w、x、及びyは、uとwの和を13とした場合に、下記式(1)から(5)の範囲を満たす値である、蛍光体。
2.77≦u≦2.88 (1)
0.04≦v≦0.08 (2)
10.12≦w≦10.23 (3)
0.42≦x≦0.95 (4)
12.89≦y≦13.65 (5) - 式Si2.24Al10.76O0.76N13.24で表される無機化合物と同一の結晶構造を母体結晶として有する、請求項1に記載の蛍光体。
- 前記式(I)で表される組成中、アルミニウムに対するケイ素のモル比(Si/Al比)が0.20以上0.30以下であり、窒素に対する酸素のモル比(O/N比)が0.010以上0.080以下である、請求項1又は2に記載の蛍光体。
- CuKα線によるX線回折パターンにおいて、ブラッグ角度(2θ)が35.4°以上36.0°以下の範囲にある回折ピークの強度を100%とした場合に、
ブラッグ角度(2θ)が33.0°以上33.6°以下の範囲内にある回折ピークの相対強度が10%以上45%以下であり、
ブラッグ角度(2θ)が37.6°以上38.2°以下の範囲内にある回折ピークの相対強度が8%以上24%以下であり、
ブラッグ角度(2θ)が59.8°以上60.4°以下範囲内にある回折ピークの相対強度が3%以上30%以下であり、
ブラッグ角度(2θ)が60.5°以上61.1°以下の範囲内にある回折ピークの相対強度が6%以上32%以下である結晶相を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の蛍光体。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の蛍光体と、励起光源とを含む発光装置。
- 前記励起光源が近紫外光から可視光の波長領域に発光ピーク波長を有する、請求項5に記載の発光装置。
- EuF3を含む原料混合物の熱処理により、式SiuEuvAlwOxNy(I)で表される組成を有し、前記式(I)中のu、v、w、x及びyが、uとwの和を13とした場合に、下記式(1)から(5)の範囲を満たす値となる蛍光体を得ることを含む、蛍光体の製造方法。
2.77≦u≦2.88 (1)
0.04≦v≦0.08 (2)
10.12≦w≦10.23 (3)
0.42≦x≦0.95 (4)
12.89≦y≦13.65 (5) - 前記組成において、アルミニウムに対するケイ素のモル比(Si/Al比)を0.20以上0.30以下とし、窒素に対する酸素のモル比(O/N比)を0.01以上0.08以下とする、請求項7に記載の蛍光体の製造方法。
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