JP2018094816A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のモータ制御部をシリアル通信信号線で接続し、パケット通信を行う構成の画像形成装置の紙搬送システムにおいて、送信側でモータの変速を意図したタイミングで、既に通信FIFOバッファに他の情報が溜まっている場合やパケット長が長いパケットを送信中の場合、タイミングトリガとなるパケットの送信タイミングが遅れ、モータ駆動タイミングズレが発生することで用紙にダメージが発生することを防止する。【解決手段】送信側から受信側に対して、変速を指示するパケットの送信前に発生した遅延時間を通信パケットに付加して送信し、受信側でこの情報を元にモータの変速タイミングを補正する事で、送信側と受信側とのモータ変速タイミングを精度よく同期させる。【選択図】図7

Description

本発明は、それぞれ独立して駆動可能な複数のアクチュエータを有する画像形成装置およびその制御方法に関する。
画像形成装置では、給紙部、レジ部、排紙部、ドラム部などの各所に配置されたステッピングモータなどのアクチュエータを迅速に制御するため、制御信号を出力する半導体デバイスを当該アクチュエータ付近に分散配置することが行われている。特に、高い画像位置精度が求められる画像形成装置では、応答性を高めるため、半導体デバイスに、アクチュエータ制御や通信に用いる回路を複合実装したSoC(System-on-a-Chip)を用いる場合もある。
複数の半導体デバイスを分散配置する場合、各所のアクチュエータを駆動させるための全体の制御タイミングの指示を出す主デバイス(SoCなど)と、指示を受ける他の副デバイス(SoCなど)との接続は、より少ない信号線で伝達することが望ましい。この点に対応する従来技術として、特許文献1に開示されたモータ制御装置では、2線式や3線式のシリアル通信方式を用いることで、信号線の増加を防いでいる。
ところで、特許文献1に開示されたようなシリアル通信を行う場合において、半導体デバイス間で最大の応答性を求めるのであれば、できるだけ速いシリアル通信速度とするのが望ましい。しかし、高い周波数の信号を半導体デバイス間で送受信すると、信号線からの放射ノイズが周囲の電子部品に影響を与える。また、コストの高いコネクタや信号線材を必要とする。他方、通信時の周波数が低いと、その分だけ応答性が低下する。この点を改善する従来技術として、特許文献2に開示された無線通信システムでは、デバイス間の通信にパケット通信を用い、緊急通信用のパケットの長さを通常通信の場合よりも短くする。これにより、コスト増を招くことなく、デバイス間のタイミング応答性を臨機応変に変えている。
特開2011−19324号公報 特開2014−121044号公報
特許文献1に開示されたモータ制御装置において、主デバイスは、副デバイスとの間でシリアル通信を行い、モータ回転方向信号および電流設定信号を送信した後に、モータを回転させるためのクロックを副デバイスのモータドライバに出力する。そのため、主デバイスで駆動制御するモータの稼働中に変速の必要があり、副デバイスに対して他のモータの変速の指示を出力しようとすると、複数のクロック分、当該他のモータへの変速タイミングの指示が遅れ、回転速度の同期がとれなくなる。主デバイスが制御する電子部品や副デバイスの数が多くなるにつれて、指示の発行後、送信時までの遅延時間がより長くなる。そのため、例えば主デバイスで駆動制御するモータと副デバイスで駆動制御するモータが、いずれも画像形成装置内を搬送する記録用紙を把持している場合、記録用紙が撓んだり、破れたりする問題がある。
また、特許文献2に開示された技術を画像形成装置に適用すると、通信速度を変更するための仕組みが必要となり、コスト増を招くという問題がある。
本発明の目的は、上記問題を解消し、通信速度を変更することなく、複数のアクチュエータの駆動態様を精度よく同期させることできる画像形成装置およびその制御方法を提供することにある。
本発明は、所定のシートへの画像形成を行う画像形成手段と、前記シートを前記画像形成手段に向けて搬送する第1ローラの駆動制御を行う第1デバイスと、前記シートを前記第1ローラに向けて搬送する第2ローラの駆動制御を行う第2デバイスとを備え、前記第1デバイスと前記第2デバイスとがパケット通信を行う画像形成装置を提供する。
前記第1デバイスは、前記第1ローラの駆動態様を変更するときに前記第2ローラの駆動態様の変更タイミングの指示を含むパケットを発行するとともに、当該パケットに送信前の遅延時間を付加して前記第2デバイスへ送信するように構成されており、前記第2デバイスは、受信した前記パケットを解釈することにより、前記変更タイミングを前記遅延時間で補正した補正タイミングで前記第2ローラの駆動態様を変更するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1ローラの駆動態様を変更するときは、変更タイミングの指示と共に、第1デバイスで生じた遅延時間を付したパケットを第2デバイスに送信する。第2デバイスは、変更タイミングを遅延時間で補正した補正タイミングで第2ローラの駆動態様を変更する。そのため、通信速度を変更する必要がなく、第1ローラと第2ローラの駆動態様およびその変更のタイミングを同期させることができる。
本発明の実施形態例となる画像形成装置の断面構造説明図。 本実施形態の画像形成装置における制御系統の説明図。 FIFO構造のバッファメモリの説明図。 パケットの配置例を示す模式図。 FIFOバッファに滞留がない場合のパケット通信のシーケンス図。 FIFOバッファに滞留がある場合のパケット通信のシーケンス図。 モータ変速のタイミングチャート。 本実施形態の仕組みを採用しない場合のパケット通信のシーケンス図。 本実施形態の仕組みを採用しない場合のモータ変速のタイミングチャート。 主デバイスの制御コンピュータが実行する処理手順説明図。 副デバイスの制御コンピュータが実行する処理手順説明図。
以下、本発明を適用した実施の形態例を説明する。図1は、本実施形態における画像形成装置の構造例を示す断面図である。画像形成装置201は、シートの一例となる記録用紙(以下、「用紙」という。)に画像形成を行う。用紙203は給紙ローラ204によって用紙カセット202から引き出される。給紙ローラはアクチュエータの一例となる給紙モータ(M2)140で駆動される。引き出された用紙203は、縦パスローラ205に達した後、搬送ローラ206、レジストローラ207まで搬送される。レジストローラ207は、アクチュエータの一例となるレジストモータ(M1)120によって駆動される。レジストローラ207まで搬送された用紙203は、画像形成部209の画像形成タイミングと同期して二次転写ローラ208搬送される。画像形成部209は、電子写真式のイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色からなる可視トナー像を感光ドラムに形成する。この可視トナー像は中間転写ベルトに転写され、二次転写ローラ208へと伝達し、用紙203に二次転写される。二次転写ローラ208を通過した用紙203は、熱定着ローラ210によって可視トナー像を固着され、排紙トレイ211に排出される。
搬送中の用紙203の先端がレジストローラ207に達したタイミングは、レジストローラ207の手前にあるレジストセンサ123で検出される。用紙203は、給紙ローラ204とレジストローラ207の間にあるときは、できるだけ早く搬送することが望ましい。しかし、画像形成部209および二次転写ローラ208では、安定したトナー像を形成するために敢えて遅い速度で回転させることがある。この場合、用紙203の搬送速度は、その先端が二次転写ローラ208に達する前に、二次転写ローラ208と同じ速度に変速する必要がある。また、用紙203の先端がレジストローラ207に達し、用紙の後端はまだ用紙カセット202にある場合、二次転写ローラ208へと用紙を搬送するにあたって、レジストモータ(M1)120と給紙モータ(M2)140とを同時期に変速する必要がある。
そのため、本実施形態では、レジストモータ(M1)120を駆動するモータドライバと給紙モータ(M2)140を駆動するモータドライバを、それぞれ半導体デバイスの一例となるSoCで構成する。また、パケット通信を用いて一方のモータを他方のモータに同期できるようにした。レジストモータ(M1)120を駆動するモータドライバは、結局のところレジストローラ(第1ローラ)207の駆動制御を行うデバイスとなる。以後の説明では、このデバイスを主デバイス(第1デバイス)と称する。また、給紙モータ(M2)140は給紙ローラ(第2ローラ)204の駆動制御を行うデバイスとなる。以後の説明では、このデバイスを副デバイス(第2デバイス)と称する。
画像形成装置201の各デバイスの構成および接続関係を図2に示す。主デバイス101は、レジストローラ207(レジストモータ(M1)120)の駆動制御のほか、画像形成装置201の各部の制御基板に指示を出し、全体の制御タイミングを統括的に制御する。本実施形態では、レジストローラ207の駆動態様を変更するときに給紙ローラ204の駆動態様の変更タイミングの指示を含むパケットを発行する。その際、当該パケットに送信前の遅延時間を付加する。一方、副デバイス102は、受信したパケットを解釈することにより、上記変更タイミングを遅延時間で補正した補正タイミングで給紙ローラ204(給紙モータ(M2)140)の駆動態様を変更する。駆動態様は、本実施形態では各ローラ(モータ)の回転速度の変更(変速)の例を挙げるが、この限りではない。なお、主デバイス101は、副デバイス102以外のデバイスに向けた一つ以上のパケットを発行可能であり、各パケットは、送信前に後述するFIFOバッファ123に逐次蓄積される。
レジストモータ(M1)120と給紙モータ(M2)140は、同規格のステッピングモータであり、正常稼働中は同一速度で回転するものとする。また、レジストローラ207と給紙ローラ204とが、同一速度で回転しあるいは同時期に回転を停止するものとする。
主デバイス101と副デバイス102は、シリアル通信送信信号線103およびシリアル通信受信信号線104を通じてパケット通信する。送信とは、主デバイス101から見て副デバイス102にパケットを送信することをいい、受信とは副デバイス102が主デバイス101からパケットを受信することをいう。主デバイス101と副デバイス102は、クロック回路(OSC)305が出力するクロック信号を基準に駆動される。また、主デバイス101と副デバイス102は、また、非図示のリセット回路から出力されるリセット信号106が解除されたタイミングで同時に動作を開始する。
<主デバイスの制御系の構成>
主デバイス101は、主基板上に、メインCPU111、ROM114およびRAM115で構成される制御コンピュータを実装している。この制御コンピュータは、レジストローラ207(ステッピングモータ)のドライバとして機能する。制御コンピュータには、バスを介して、UARTインターフェイス117、FIFOバッファ123、タイマ118、PWM回路119、I/Oポート122が接続されている。メインCPU(Central Processing Unit、以下同じ)111は、ROM(Read Only Memory、以下同じ)114に格納された制御プログラムを読み込んで動作する。RAM(Random Access Memory、以下同じ)115はメインCPU111が演算を行う際の作業データを保存している。タイマ118は、入力されたクロック数をカウントした計数値をメインCPU111から参照することができるレジスタを備えている。タイマ118は主デバイス内の時計測を行う部品であり、メインCPU111がタイマカウンタをONしてからのクロック数を取得し、計測する。
UARTインターフェイス117は、調歩同期式の2線シリアルインターフェイスであり、シリアル通信送信信号線103およびシリアル通信受信信号線104によって副デバイス102と双方向のパケット通信を行う。UARTインターフェイス117は、メインCPU111がFIFOバッファ123に保存した送信情報を192000bpsの速度でシリアル信号として送信する。また、接続先から送信されたシリアル信号を受信したバイト列をメインCPU111に渡す。これらを繰り返すことで、バイト列で構成されるパケットの送受信が可能となる。I/Oポート122は、二値信号の入出力ポートである。本実施形態では、前述のレジストセンサ123などが接続されており、各センサのON/OFF状態を0/1の二値信号として取得する。
PWM回路119は、周期が可変のパルス幅変調信号すなわちPWM信号を出力する。本実施形態では、レジストモータ(M1)120を駆動するためのモータクロックパルス信号を、所望の周波数とONからOFFタイミングでパルス幅変調し、これにより得られたPWM信号により、レジストモータ(M1)120の回転を駆動する。
<副デバイスの制御系の構成>
副デバイス102は、主基板上に、サブCPU131、ROM134およびRAM135で構成される制御コンピュータを実装している。この制御コンピュータは、給紙モータ(M2)のドライバとして機能する。制御コンピュータには、バスを介して、UARTインターフェイス137、タイマ138、PWM回路139が接続されている。副デバイス102は、主デバイス101とシリアル通信送信信号線103およびシリアル通信受信信号線104を用いて双方向のパケット通信を行う。
サブCPU131は、副基板に実装された回路の動作を制御するCPUであり、ROM134に格納されたプログラムを読み込んで動作する。RAM135はサブCPU131が演算を行う際の作業データを保存している。UARTインターフェイス137は、調歩同期式の2線シリアルインターフェイスである。UARTインターフェイス137は、UARTインターフェイス117と同様であるため、説明を省略する。タイマ138は、タイマ118と同様に、入力されたクロック数に従ったカウント値を、メインCPU111から参照することができるレジスタを設けている。タイマ138は副デバイス内の時計測を行う部品であり、サブCPU131がタイマカウンタをONしてからのクロック数を取得し、計測する。
PWM回路139は、周期が可変のパルス幅変調信号すなわちPWM信号を出力する。本実施形態では、給紙モータ(M2)140を駆動するためのモータクロックパルス信号を、所望の周波数とONからOFFタイミングでパルス幅変調し、これにより得られたPWM信号により、給紙モータ(M2)140の回転を駆動する。
<FIFOバッファの構造>
図3は、主デバイス101が有するFIFOバッファ123の構造例示図である。FIFOバッファ123は、先入れ先出し構造のバッファメモリである。主デバイス101は、副デバイス102以外のデバイスに向けた一つ以上のパケットを発行可能である。しかし、主デバイス101がシリアル通信によって副デバイス102やその他のデバイスの制御を行う場合、パケットを送信するまでの間待ち状態となるのは、応答性の観点で好ましくない。この点を解消するのがFIFOバッファ123である。FIFOバッファ123は、図3に例示されるように、要求1〜要求6を送信前に蓄積する。そして、各要求を入力順に出力する。FIFOバッファ123を設けることにより、メインCPU111が要求をFIFOバッファ123に蓄積した後は、シリアル通信を行う通信ロジックがこれを先入れ先だしの順で出力する。そのため、メインCPU111が送信完了まで待たなくて良くなる。
<パケットの構造>
次に、主デバイス101から副デバイス102へ送信されるパケットの構造例を説明する。本実施形態では、レジストローラ207(レジストモータ(M1)120)の変速に伴い、給紙ローラ204(給紙モータ(M2)140)の変速命令を指示する。そのため、主デバイス101から送信するパケットはモータ変速指示パケットとなる。このモータ変速指示パケットの構造例を図4に示す。モータ変速指示パケット430は、先頭の1ワード目にパケット長431、2ワード目に変速命令432、3ワード目に対象モータID433すなわち給紙モータM2の識別情報、4ワード目に変速するモータ速度434を格納する。また、5ワード目に残り何パルスでモータを変速するかを表す残パルス数指定(変速指定パルス数)435、6ワード目に本パケットの送信前遅延時間436の情報を格納する。
<パケットの送受信>
図4に例示されるモータ変速指示パケットにより変速される各モータの変速タイミングについて説明する。図5は、主デバイス101のFIFOバッファ123が空の場合の例である。主デバイス101のメインCPU111(図中、「メイン」と表記)は、時刻t11でモータ変速指示パケット430を送信するが、主デバイス101で生じた遅延時間は発生していない。このモータ変速指示パケット430は、時刻t12で送信が完了する。その後、指定パルス数出力時間、すなわち指定パルス数分の紙送り(用紙の移動)が進んだ時刻t13に、レジストモータ(M1)120の変速を開始する。
副デバイス102(サブCPU131:図中、「サブ」と表記)は、モータ変速指示パケット430を解釈し、モータ変速指示パケット430を受信した時刻t12の経過後、同じ指定パルス数分の紙送りが進んだ時刻t14に給紙モータ(M4)140の変速を開始する。レジストモータ(M1)120が変速を開始した時刻t13と給紙モータ(M2)140が変速を開始した時刻t14との間には、1パケットの送信時間分の誤差が生じるが、送信時間はごく短いものであり、実用上は問題にならない。
一方、FIFOバッファ123に既に他の要求(他パケット)が複数蓄積されているときの各モータの変速タイミング例を図6に示す。主デバイス101(メインCPU111:図中「メイン」と表記)は、時刻t21では既に他パケットを送信中である。そこで、主デバイス101は、通信中の他パケットとさらにFIFOバッファ123に先に蓄積された他パケットの送信に要する時間、すなわちパケット送信前の遅延時間を演算し、これをモータ変速指示パケット430の送信前遅延時間フィールド436に格納する。具体的には、モータ変速指示パケット430の発行時のタイマ計測値と送信時のタイマ計測値との差分を遅延時間としてそのモータ変速指示パケット430に付加する。主デバイス101は、先に蓄積された全ての他パケットが送信完了した時刻t22になると、モータ変速指示パケット430の送信を開始し、時刻t23で送信が完了する。これと並行して、主デバイス101は、指定パルス数出力時間すなわち紙送りが進んだ時刻t24に、レジストモータ(M1)120の変速を開始する。
モータ変速指示パケット430を受信した副デバイス102は、受信を完了すると、モータ変速指示パケット430を解釈する。そして、主デバイス101側の変更タイミングに対応するタイマ計測値から上記差分を減算したタイミング(補正タイミング)で給紙ローラ(M2)140の駆動態様を変更する。具体的には、PWM回路139からモータ変速指示パケット430を受信した時点のPWM周波数を取得する。また、上記遅延時間とPWM周波数とに基づいてパルス数を換算する。そして、換算したパルス数を残パルス数指定435(変速指定パルス数)から減算したパルス数に基づいて補正タイミングすなわち給紙モータ(M2)140の変速タイミングを決定する。補正タイミングになると、副デバイス102は、給紙モータ(M2)140の変速を開始する。レジストモータ(M1)120が変速を開始した時刻t24と給紙モータ(M2)140が変速を開始した時刻t25との間には、1パケットの送信時間分の誤差が生じるが、送信時間はごく短いものであり、実用上は問題にならない。
レジストモータ(M1)120と給紙モータ(M2)140の変速タイミングと速度の差について、図7および図1を参照して説明する。図7の上段はレジストモータ(M1)120の変速タイミングを示した波形であり、下段は給紙モータ(M2)140の変速タイミングを示した波形である。横軸は時刻t、縦軸は回転速度である。図1において、用紙搬送パス上を進行する用紙203がレジストセンサ123に達したタイミングt21で、レジストモータ(M1)120と給紙モータ(M2)140とが450pps(Pulses Per Second)となる駆動クロックで回転している。ここから、主デバイス101が指定パルス数出力時間経過後のタイミングt24に150ppsに変速を開始する。一方、主デバイス101が他パケットを送信し終わる時刻がt22であり、それからモータ変速指示パケット430を送信したのを副デバイス102が受信した時刻がt23である。送信前遅延時間フィールド436で指定されたパルス数分から、送信前遅延時間を差し引いたタイミングt25まで経過すると、副デバイス102は給紙モータ(M2)140の駆動クロックを450ppsから150ppsへと変速する。これにより、主デバイス101によって制御されるレジストモータ(M1)120の変速タイミングと、副デバイス102によって制御される給紙モータ(M2)140の変速タイミングのずれを最小限に抑えることができる。
<比較例>
本実施形態の画像形成装置201との比較例として、送信前遅延時間を考慮しない場合の例を説明する。図8は、FIFOバッファ123に既に他パケットが複数蓄積されているときの各モータの変速タイミング例であり、図6に対応する。主デバイス101(メインCPU111:図中「メイン」と表記)は、時刻t31で既に他パケットを送信中であり、これを順次送信していくため、先に蓄積された他パケットが送信完了した時刻t32になってモータ変速指示パケット430を送信開始し、時刻t33に送信が完了する。これと並行して、主デバイス101は指定パルス数分紙送りが進んだ時刻t34に、レジストモータ(M1)120の変速を開始する。
モータ変速指示パケット430を受信した副デバイス102(サブCPU131:図中「サブ」と表記)は、同じ指定パルス数分、紙送りが進んだ時刻t35に給紙モータ(M2)140の変速を開始する。従って、レジストモータ(M1)120が変速を開始した時刻t34と給紙モータ(M2)140が変速を開始した時刻t35との間の誤差は、FIFOバッファ123に蓄積されていた他パケットを全て送信する分の大きな誤差となる。この誤差の影響を図9を参照して説明する。
図9の上段はレジストモータ(M1)120の変速タイミングを示した波形であり、下段は給紙モータ(M2)140の変速タイミングを示した波形である。用紙先端がレジストセンサ123を通過した時刻t31でレジストモータ(M1)120は450ppsとなるクロック信号で回転している。そこから指定パルス数送出したタイミングである時刻t34に、二次転写ローラ208と同じ速度である150ppsへと変速を開始する。一方、給紙モータ(M2)140は、時刻t31では450ppsとなる駆動クロックで回転している。そして、送信前遅延時間t32を考慮せずにモータ変速指示パケット430を受信した時刻t33から指定パルス数送出したタイミングである時刻35に150ppsへと変速を開始する。時刻t34と時刻t35の間、レジストモータ(M1)120と給紙モータ(M2)140とに速度差が生じ、この時間は1パケットの送信時間に比べてきわめて長いため、用紙203に引っ張りが発生し、痛みが生じる。また、二次転写ローラ208での画像との位置合わせ精度が低下する。本実施形態によれば、このような問題が解消され、用紙203が所定の位置に達するタイミングで変速を行い、最適な紙搬送が実現される。
<制御方法>
次に、図10および図11を参照して本実施形態の画像形成装置201の制御方法について説明する。図10は、主デバイス101のメインCPU111が実行する処理手順説明図である。メインCPU111は、他パケットを送信中か否かを判定する(S101)。送信中であれば(S101:Y)、タイマ118の当該時点のカウンタ値を取得する(S102)。また、通信要求の内容とカウンタ値とをFIFOバッファ123に保存する(S103)。その後、送信中のパケットの送信完了を待つ(S104)。送信完了を検知すると(S104:Y)、FIFOバッファに保存された通信要求とカウンタ値との情報の中で、最も先に保存された情報を読み出す(S105)。そして、再度タイマ118のカウンタ値を取得し(S106)、先にFIFOバッファ123に保存したカウンタ値との差を求める(S107)。この値を、前述のモータ変速指示パケット430内のパケットを送信する前に発生した遅延時間436のフィールドに設定する。その後、UARTインターフェイス117からパケットを送信する(S108)。
一方、S101において、別のパケットを送信中でない場合(S101:N)、モータ変速指示パケット430内のパケット前遅延時間436のフィールドに0を設定する(S111)。その後、UARTインターフェイス117からパケットを送信する(S108)。
図11は、モータ変速指示パケット430を受信した副デバイス102のサブCPU131が実行する処理手順説明図である。サブCPU131は、UARTインターフェイス137がパケットを受信するまで待機する(S201)。パケット受信割込が発生すると、パケットを受信する(S202)。そして、受信したパケットがモータ変速指示パケット430かどうかを判定する(S203)。モータ変速指示パケット430である場合(S203:Y)、これに対応した処理としてS204〜S208を実行する。すなわち、PWM回路139から受信した時点(現在)のPWM周波数を取得する(S204)。また、モータ変速指示パケット430の残パルス数指定(変速指定パルス数)435から、送信前遅延時間436をPWM回路139の現在のPWM周波数で換算したパルス数を減じた値を演算する(S205)。例えば、残パルス数指定(変速指定パルス数)435をP、送信前遅延時間436をT、現在のPWM周波数をFとした時、変速までのパルス数Nは、N=P−(T/F)の演算で求める。
次に、S205で求めたパルス数をPWM回路139が出力するまで待機する(S206)。PWM回路139が所望のパルス数を出力すると、サブCPU131は、PWM回路139の周波数を徐々に切り替えることで変速を開始する(S207)。そしてPWM回路139の周波数を徐々に切り替え、所望の周波数を切り替えに達するまで待機する(S208)。PWM回路139の周波数が所望の周波数に達し、変速を完了すると、処理を終了する。
一方、S203において、受信した通信パケットがモータ変速指示パケット430でない場合(S203:N)、当該命令に応じた処理を実行する(S221)。その後、処理を終了する。以上の制御方法により、主デバイス101によって駆動制御されるレジストモータ(M1)120の変速タイミングと、副デバイス102によって駆動制御される給紙モータ(M2)140の変速タイミングのずれを、最小限に抑えることができる。
このように、本実施形態では、レジストローラ207の駆動態様を変更するときは、変更タイミングの指示と共に、主デバイス101で生じた遅延時間を付したパケットを副デバイス102に送信する。副デバイス102は、変更タイミングを遅延時間で補正した補正タイミングで給紙ローラ204の駆動態様を変更する。そのため、従来技術のように通信速度を変更する必要がなく、レジストローラ207と給紙ローラ204の駆動態様およびその変更のタイミングを同期させることができる。
なお、本実施形態では、主デバイス101から副デバイス102へモータの変速命令を指示するパケットを送信する場合の例を説明したが、各ローラの回転開始、回転速度または回転終了を指示するパケットを送信するようにしてもよい。本実施形態では、また、アクチュエータの例としてレジストローラ207を駆動するレジストモータ(M1)120と、給紙ローラ204を駆動する給紙モータ(M2)140としたが、これに限らない。例えば、図示しない画像読取装置における搬送ローラの昇降機構や排紙トレイ211の変位機構などであってもよい。さらに、本実施形態では、副デバイス102が一つの例を説明したが、副デバイス102を複数設けてもよい。この場合、副デバイスないしそれにより制御されるアクチュエータは、図4に示した対象モータID433で識別されるものとなる。

Claims (10)

  1. 所定のシートへの画像形成を行う画像形成手段と、前記シートを前記画像形成手段に向けて搬送する第1ローラの駆動制御を行う第1デバイスと、前記シートを前記第1ローラに向けて搬送する第2ローラの駆動制御を行う第2デバイスとを備え、前記第1デバイスと前記第2デバイスとがパケット通信を行う画像形成装置であって、
    前記第1デバイスは、前記第1ローラの駆動態様を変更するときに前記第2ローラの駆動態様の変更タイミングの指示を含むパケットを発行するとともに、当該パケットに送信前の遅延時間を付加して前記第2デバイスへ送信するように構成されており、
    前記第2デバイスは、受信した前記パケットを解釈することにより、前記変更タイミングを前記遅延時間で補正した補正タイミングで前記第2ローラの駆動態様を変更するように構成されていることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 変更される前記第1ローラおよび前記第2ローラの駆動態様が、当該ローラの回転開始、回転速度または回転終了であることを特徴とする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1ローラおよび前記第2ローラは、同規格のステッピングモータで駆動される部品であり、
    前記第1デバイスおよび前記第2デバイスは、それぞれ前記ステッピングモータのドライバとして機能する制御コンピュータと当該デバイス内の時計測を行うタイマとを備えた半導体デバイスであり、
    前記第1デバイスは、前記パケットの発行時のタイマ計測値と送信時のタイマ計測値との差分を前記遅延時間として前記パケットに付加するように構成され、
    前記パケットを受信した前記第2デバイスは、前記変更タイミングに対応するタイマ計測値から前記差分を減算したタイミングで前記第2ローラの駆動態様を変更するように構成されていることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記半導体デバイスには、所定のクロック信号をパルス幅変調するPWM回路が設けられており、このPWM回路から出力された変調信号により前記ステッピングモータの回転を駆動することを特徴とする、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記パケットには、変更タイミングとして変速指定パルス数が含まれており、
    前記第2デバイスの制御コンピュータは、前記PWM回路から前記パケットを受信した時点のPWM周波数を取得するとともに、前記遅延時間と前記PWM周波数とに基づいてパルス数を換算し、換算したパルス数を前記変速指定パルス数から減算したパルス数に基づいて前記第2ローラを駆動するステッピングモータの変速タイミングを決定することを特徴とする、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2デバイスの制御コンピュータは、前記変速タイミングに基づいて前記第2デバイスのPWM回路のPWM周波数を徐々に切り替えることを特徴とする、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2デバイスが前記パケットを受信した後、前記第1ローラと前記第2ローラとが同一速度で回転しあるいは同時期に回転を停止することを特徴とする、
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1デバイスは、前記第2デバイス以外のデバイスに向けた一つ以上のパケットを発行可能であり、各パケットは、送信前に所定のメモリに逐次蓄積されることを特徴とする、
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記メモリは先入れ先出しの構造を有するバッファメモリであることを特徴とする、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 所定のシートへの画像形成を行う画像形成装置が備える複数のアクチュエータの駆動態様を同時期に変更させる方法であって、
    各アクチュエータに、それぞれの間でパケット通信が可能で、前記アクチュエータのドライバとして機能する制御コンピュータと当該デバイス内の時計測を行うタイマとを備えた半導体デバイスを実装し、
    いずれかの半導体デバイスは、他の半導体デバイスに、各アクチュエータの駆動態様の変更タイミングの指示を含むパケットを発行するとともに、当該パケットに送信前の遅延時間を付加して当該アクチュエータを駆動制御する半導体デバイスへ送信し、
    前記パケットを受信した半導体デバイスは、当該パケットを解釈することにより、前記変更タイミングを前記遅延時間で補正した補正タイミングで当該アクチュエータの駆動態様を変更することを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
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