JP2018091908A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Kohei Moriyama
耕平 森山
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Abstract

【課題】表示する画像が表示領域内に収まらない場合でも、使用者に表示内容を認識させることができるHUD装置を提供する。【解決手段】HUD装置100は、車両1の前方の実景を撮影した前方画像および車両1の前方の対象物の種類、位置、大きさ等を表す前方情報を前方情報検出装置30から取得して、前方情報をもとにコンテンツを生成する。HUD装置100は、対象物とコンテンツとが視認者から見て重なり合うように、生成したコンテンツを含む表示画像を生成する制御部110と、生成した表示画像を表示する表示部120と、を備える。制御部110は、前方画像を加工することで、前方画像内の対象物にコンテンツが重なり合い、かつ視認者から見た実景に比べて実景のサイズを小さく表すコンテンツ付き実景画像を生成し、該コンテンツ付き実景画像を前記表示画像に含める。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
車両や航空機のフロントガラスやコンバイナなど、使用者の視界に近い場所にある投影手段に情報を表示するHUD(ヘッドアップディスプレイ)装置が研究されている。
例えば、特許文献1には、移動体を操縦する観視者が前方の実景に重なって見えるように、操縦を補助するための情報を表示させて、観視者の判断を容易にさせる技術が開示されている。
特開2011−121401号公報
HUD装置には、カメラが撮影して取得した前方の画像を解析し、実景に重ねて見せる画像を表示させるものがある。図10に示すように、通常、HUD装置の表示領域A1は、カメラが撮影する撮影範囲A2よりも小さい。画像を表示領域A1の範囲外の対象物に重畳表示させる場合など、画像が表示領域A1内に収まらない場合がある。
この場合、画像のうち一部のみを表示すると、画像の形状を認識しにくくなり、かえって使用者に違和感を与えるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表示する画像が表示領域内に収まらない場合でも、使用者に表示内容を認識させることができるHUD装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、
視認者から見える実景に重なる範囲に形成される表示領域内にコンテンツを含む表示画像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記実景内に位置する対象物を表す情報を取得して、前記対象物を表す情報をもとに、前記対象物と前記コンテンツとが前記視認者から見て重なり合うように前記コンテンツを含む前記表示画像を生成する制御部と、
前記表示画像を表示する表示部と、を備え、
前記制御部は、前記実景を撮影した実景画像を取得し、前記実景画像を加工することで、前記実景画像内の前記対象物に前記コンテンツが重なり合い、かつ前記視認者から見た前記実景に比べて前記実景のサイズを小さく表すコンテンツ付き実景画像を生成し、該コンテンツ付き実景画像を前記表示画像に含める。
本発明によれば、HUD装置は、表示する画像が表示領域内に収まらない場合でも、使用者に表示内容を認識させることができる。
本発明の一実施形態に係るHUD装置が搭載された車両の模式図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置、前方情報検出装置および車載制御装置の構成を示す構成図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の前方対象物重畳表示処理の処理手順を示すフローチャートである (a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るHUD装置の前方対象物重畳表示処理で生成するレイヤーごとの画像を示すイメージ図であり、(c)はこれらを合成した表示画像を示すイメージ図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の前方対象物重畳表示処理終了後の視認者の視界を示すイメージ図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るHUD装置の前方対象物重畳表示処理のパラメータを示す図である。 (a)〜(e)は、本発明の一実施形態の変形例に係るHUD装置において、対象物が表示領域内に移動した場合の補完表示処理を示すイメージ図である。 (a)〜(e)は、本発明の一実施形態の変形例に係るHUD装置において、対象物が表示領域外に移動した場合の補完表示処理を示すイメージ図である。 従来技術に係るHUD装置の視認者の視界を示すイメージ図である。
(実施形態)
本発明に係るHUD(ヘッドアップディスプレイ)装置を、車両用に具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、HUD装置100は、車両1のダッシュボード等に設置され、表示光Lを生成し、生成した表示光Lをフロントガラス3に向けて出射する。この表示光Lは、フロントガラス3で反射して、車両1の運転者等である視認者2に到達する。これにより、視認者2は、フロントガラス3の前方に虚像Vを視認可能となる。虚像Vには、例えば、エンジン回転数、ナビゲーション情報等の、車両1の運転を補助する情報が形成される。
図2を参照して、HUD装置100の構成を説明する。HUD装置100は、制御部110と、表示部120と、反射鏡131と、凹面鏡132と、筐体140と、透光部141と、を備える。
筐体140は、例えば、遮光性の材質により箱状に形成されている。筐体140内には、制御部110、表示部120等のHUD装置100の各構成が収納される。筐体140には、表示光Lが通過する開口部140aが形成されている。
透光部141は、アクリル等の透光性樹脂からなり、筐体140の開口部140aを塞ぐように設けられている。透光部141は、到達した外光が視認者2に向かって反射することを抑制するため、例えば湾曲形状に形成されている。
制御部110は、マイクロコンピュータなどから構成され、車載LAN4と通信可能に接続される。制御部110は、車両1のエンジン回転数や車速などの車両1の走行状況を表す走行情報と、車両1の前方の実景を撮影した前方画像と、車両1の前方の対象物の種類、位置、大きさ等を表す前方情報とを車載LAN4から受信する。対象物とは、歩行者、他の車両、車線、障害物等、視認者2が認識及び注意すべき対象であり、HUD装置100がコンテンツを重畳表示させる対象の物体である。
制御部110は、これらの情報をもとに、虚像Vで表示するコンテンツの位置を決定して、決定したコンテンツの位置を表す指示信号を表示部120に送信する。
制御部110が車載LAN4から受信する情報と、制御部110の処理内容についての詳細は後述する。
表示部120は、例えば、LED(Light Emitting Diode)と液晶パネルから構成され、制御部110から受信する指示信号をもとに、表示光Lを生成して、反射鏡131に向けて発する。
反射鏡131は、合成樹脂やガラス材料などからなる基材と、基材の表面に、蒸着などにより形成された反射膜とから構成される。反射鏡131は、表示部120を発した表示光Lを、凹面鏡132に向けて反射する。
凹面鏡132は、曲面凹状に形成され、例えば合成樹脂材料からなる基材と、基材の表面に蒸着などにより形成された反射膜とから構成される。凹面鏡132は、その表示光Lをフロントガラス3に向けて反射する。凹面鏡132で反射された表示光Lは、筐体140の透光部141を透過して、フロントガラス3に到達する。
フロントガラス3に到達した表示光Lは、視認者2に向けて反射され、視認者2に到達する。これにより、視認者2は虚像Vを視認する。
次に、制御部110の内部構造と車載LAN4から受信する情報について、図3を参照して説明する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113とを備える。
CPU111は、ROM112に記憶されている制御用のプログラムを実行することにより、コンテンツを生成する処理等を実行する。
ROM112は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、CPU111が実行する制御プログラム、各種固定データ等を記憶する。
RAM113は、揮発性メモリから構成され、CPU111の作業領域として用いられる。
制御部110は、車両1の走行情報を、車載LAN4を介して車載制御装置20から受信する。
車載制御装置20は、ECU(Electronic Control Unit)などから構成され、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)などの通信方式によって、車載LAN4との間で通信を行う。車載制御装置20は、車両1の走行速度やエンジン回転数などの車両情報を車両1から取得し、走行情報として車載LAN4を介してHUD装置100の制御部110に送信する。
また、制御部110は、車両1の前方画像および前方情報を、前方情報検出装置30から受信する。
前方情報検出装置30は、車両1の前方画像および前方情報を生成する装置であり、前方画像取得部31と、前方対象物解析部32と、を備える。
前方画像取得部31は、例えば、図1に示すように、車両1の天井付近に設置されるカメラ、センサなどから構成される。前方画像取得部31は、車両1の前方画像を取得し、前方対象物解析部32に送信する。
前方対象物解析部32は、受信した前方画像を解析し、車両1の前方に存在する対象物である前方車両、障害物又は車線等の位置及び形状などの前方情報を生成して、HUD装置100の制御部110に送信する。
制御部110は、車載制御装置20から受信した車両1の走行情報を、例えば、表示領域A1の固定の位置に表示するように、表示部120を制御する。図10の例では、実景の道路に目的地までの経路を案内する画像を重畳させて表示する経路案内コンテンツC2を表示させるように、表示部120を制御する。
ここで、表示領域A1は、HUD装置100がフロントガラス3に投影することができる領域を表し、この領域外には表示できないものである。
一方、制御部110は、前方情報検出装置30から受信した車両1の前方情報をもとに、前方の対象物に重畳させてコンテンツを表示させるように、表示部120を制御する。図10の例では、感嘆符と三角形の枠線からなる衝突警告コンテンツC1を、前方の障害物に重畳させて表示させるように、表示部120を制御する。
この場合、実景に重ねて見せる画像のうち、表示領域A1の内側にある一部のみ、たとえば図10に示すような、衝突警告コンテンツC1のうちの右下の小さな三角形状の一部のみ、を表示すると、コンテンツの形状を認識しにくくなり、かえって使用者に違和感を与えるという問題がある。
そこで、本実施形態のHUD装置は、表示領域A1外の対象物を検出した場面でも、視認者2に対象物を認識させるために、対象物を表すコンテンツ付き実景画像を表示領域A1内に表示させるものとする。
次に、図4および図5を参照して、コンテンツ付き実景画像を表示するHUD装置100の動作、特に制御部110の処理内容を説明する。
HUD装置100は、車両1のイグニッションスイッチがONになって、電源が供給されると、動作を開始する。
HUD装置100が動作を開始すると、制御部110は、前方情報検出装置30に前方情報および前方画像のデータ要求を、車載LAN4を介して送信する。前方情報検出装置30がHUD装置100からデータ要求を受けると、前方画像取得部31が前方画像を取得し、前方対象物解析部32に出力する。前方対象物解析部32は、入力された前方画像を解析し、前方情報を生成する。前方情報検出装置30は、取得した前方画像と生成した前方情報をHUD装置100に送信する。
制御部110は、前方情報検出装置30から車両1の前方画像と前方情報を取得して、その情報を表すコンテンツを生成し、生成したすべてのコンテンツを含む表示光Lを生成させるように表示部120を制御する。
なお、前方情報検出装置30は、HUD装置100からデータ要求を受けるのではなく、所定の周期で前方情報および前方画像をHUD装置100に送信しても良い。その場合、制御部110は、前方情報検出装置30からの前方情報および前方画像の受信をトリガーに、受信した情報を表すコンテンツの生成と表示部120の制御処理を実行する。
車両1のイグニッションスイッチをOFFにするなどの視認者2の操作によってHUD装置100への電源供給が停止するまで、制御部110は前述の処理を、適当な間隔で繰り返し実行する。
次に、制御部110が前方情報検出装置30から車両1の前方の対象物を表す情報を取得して、その情報を表すコンテンツを生成する処理(以下、前方対象物重畳表示処理とする)について、図4を参照して説明する。
制御部110は、前方対象物重畳表示処理を開始すると、前方情報検出装置30から車両1の前方画像と、前方情報とを取得する(ステップS1)。
制御部110は、各対象物の種類、位置、大きさ等から視認者2が各対象物を認識すべきか否か等の判断基準をあらかじめROM112に記憶する。制御部110は、その判断基準に基づいて、取得した前方情報に含まれる各対象物について、コンテンツを重畳表示するか否かを判断する。重畳表示すると判断した場合は、その内容と位置を決定する(ステップS2)。
例えば、歩行者Tが前方画像取得部31の撮影した画像に含まれる場合、前方対象物解析部32は、画像を解析して、歩行者Tの位置、歩行者Tと車両1との距離などの情報を得て、制御部110に送信する。制御部110は、歩行者Tとの衝突を回避するため、ROM112に格納された判断基準に従って、歩行者Tに重畳して衝突警告コンテンツC1を表示すると判断して、重畳表示する内容を、略正三角形と感嘆符からなる強調記号に決定し、重畳表示する位置を、歩行者Tの頭部付近に決定する。
続いて、制御部110は、重畳表示すると判断した各コンテンツの生成処理を実行する。未処理のコンテンツが存在する場合(ステップS3:Yes)、そのコンテンツ(以下、コンテンツaとする)が表示領域A1内に収まるか否かを判断する(ステップS4)。
ここで、コンテンツaが表示領域A1内に収まるか否かの判断は、いくつかの方法を適用し得る。たとえば、コンテンツaのすべてが表示領域A1内に表示できるか否かで判断しても良い。または、コンテンツaの中心が表示領域A1内である否かで判断しても良い。他に、コンテンツaの主要部(例えば略正三角形と感嘆符からなる強調記号の場合の感嘆符)を定義し、それが表示領域A1内に表示できるか否かで判断しても良い。
このように、視認者2がコンテンツaを認識できる程度に表示領域A1内に表示できるか否かという趣旨に沿った判断方法であれば、適用しうる。
制御部110は、コンテンツaが表示領域A1内に収まると判断すると(ステップS4:Yes)、コンテンツaをレイヤーY1に生成する(ステップS5)。レイヤーY1は、表示領域A1に対応する仮想面である。制御部110は、レイヤーY1に含まれる画像をRAM113に格納する。
例えば、制御部110は、前方の道路に重畳させる経路案内コンテンツC2が表示領域A1内に収まると判断し、図5(a)に示すように、レイヤーY1に生成する。
一方、制御部110は、コンテンツaが表示領域A1内に収まらないと判断すると(ステップS4:No)、本処理内で、レイヤーY2に前方画像をまだ生成していないかどうかを判断する(ステップS6)。レイヤーY2は、後述するコンテンツ付き実景画像A3に対応する仮想面である。
制御部110は、レイヤーY2に前方画像をまだ生成していないと判断した場合(ステップS6:Yes)、前方画像取得部31から取得した前方画像をレイヤーY2に生成する(ステップS7)。一方、制御部110は、レイヤーY2に前方画像を生成済であると判断した場合(ステップS6:No)、ステップS7の処理をスキップして、ステップS8の処理に移る。
次に、制御部110は、コンテンツaをレイヤーY2に生成する(ステップS8)。制御部110は、レイヤーY2に含まれる画像をRAM113に格納する。
例えば、制御部110は、生成する衝突警告コンテンツC1が表示領域A1の境界付近の位置になり、かつその大部分が表示領域A1の外になると認識した場合、上記の判断方法にしたがって、生成する衝突警告コンテンツC1が表示領域A1内に収まらないと判断する。そして、制御部110は、図5(b)に示すように、レイヤーY2に生成された前方画像に写る歩行者Tの頭部にあたる位置に、衝突警告コンテンツC1を生成する。
以上のように、制御部110は、ステップS5またはステップS8まで、コンテンツaの処理を終了し、前方情報に基づいて生成すると判断したコンテンツのうち、まだ未生成のコンテンツがあるかどうかを判断する(ステップS3)。
このようにして、ステップS5と、ステップS6からS8までと、のいずれかの処理を繰り返し、すべてのコンテンツを生成すると、制御部110は、未処理のコンテンツが無いと判断し(ステップS3:No)、レイヤーY2の画像サイズを調整する処理を実行する(ステップS9)。
ステップS9で、レイヤーY2の画像サイズは、固定であっても良いし、制御部110が都度判断しても良い。例えば、制御部110は、レイヤーY1に表示するすべてのコンテンツの位置と大きさから空き領域を把握して、後の処理でレイヤーY2をどの位置と大きさに合成するかを予測することで、レイヤーY2の画像サイズを決定しても良い。
次に、制御部110は、レイヤーY1と画像サイズを調整したレイヤーY2とを合成する(ステップS10)。制御部110は、合成した画像データをRAM113に格納する。
このように、レイヤーY2に生成されるコンテンツは、レイヤーY1に生成されるコンテンツよりも小さく表示される。
例えば、制御部110は、生成する衝突警告コンテンツC1が表示領域A1内に収まらないと判断し、生成する経路案内コンテンツC2が表示領域A1内に収まると判断した場合、図5(c)に示すように、表示領域A1の右下にコンテンツ付き実景画像A3を含み、経路案内コンテンツC2を表示領域A1に生成し、衝突警告コンテンツC1をコンテンツ付き実景画像A3に含める。
制御部110は、コンテンツ付き実景画像A3を表示領域A1の固定の位置に合成しても良いし、前述のように、レイヤーY2の画像サイズを都度判断することによって、レイヤーY1のコンテンツの表示箇所に合わせて位置および大きさを都度判断して、コンテンツ付き実景画像A3を合成しても良い。
最後に、制御部110は、RAM113に格納した画像データを表示部120に出力する(ステップS11)。表示部120は、入力された画像データを表示画像とする表示光Lを発する。
以上で、制御部110は、前方対象物重畳表示処理を終了する。
前述のように、制御部110は、この前方対象物重畳表示処理を適当な間隔(たとえば、0.1秒ごと)で繰り返し実行する。
このように、前方対象物重畳表示処理によれば、制御部110は、実景を撮影した実景画像を取得し、実景画像を加工することで、実景画像内の対象物にコンテンツが重なり合い、かつ視認者2から見た実景に比べて実景のサイズを小さく表すコンテンツ付き実景画像A3を生成し、そのコンテンツ付き実景画像A3を表示画像に含めるように機能する。
制御部110が前方対象物重畳表示処理を行った結果、表示部120が表示光Lを発すると、例えば、制御部110が、生成する衝突警告コンテンツC1が表示領域A1内に収まらないと判断し、生成する経路案内コンテンツC2が表示領域A1内に収まると判断した場合、視認者2の視界は図6に示すようになる。
本実施の形態のHUD装置100によれば、視認者2は、表示されるコンテンツが表示領域A1内に収まらない場合でも、コンテンツ付き実景画像A3を視認することによって、コンテンツの表示内容を認識することができる。
また、コンテンツaが表示領域A1内に収まるか否かの判断において、コンテンツaのすべてが表示領域A1内に表示できるか否かで判断せず、コンテンツaの中心、コンテンツaの主要部等が表示領域A1内に表示できるか否かで判断することの効果は以下である。すなわち、例えば、コンテンツaの大部分が表示領域A1内に表示できるにもかかわらず、ごく一部が表示領域A1外にはみ出すことから、コンテンツaを表示できない、という不便を回避し、実質的な利便性が得られる。
(変形例)
制御部110は、前方対象物重畳表示処理において、レイヤーY2に前方画像取得部31から取得した前方画像を生成する際、さらに、表示領域A1の範囲を示す枠線形状のコンテンツを生成しても良い。その場合、図7に示すような、レイヤーY2に対する表示領域A1の位置を決める長さΔx、Δyと、表示領域A1の大きさを決める長さx_A1、y_A1とをパラメータとしてROM112に保持する。これらのパラメータは、固定値であっても良いし、図示しない車両振動検出部が検出した車両の振動量や、図示しない入力部が取得した視認者2の入力値から、制御部110が値を変化させても良い。制御部110は、ROM112からこれらのパラメータを読み出して、レイヤーY2に対する表示領域A1の位置と大きさを計算し、表示領域A1の枠線をレイヤーY2に生成する。
例えば、歩行者が表示領域A1の範囲から出たり入ったりを繰り返す場合、その歩行者に重畳させたコンテンツがコンテンツ付き実景画像A3に含まれたり、表示領域A1に直接表示されたりを繰り返すこととなる。
そのような場合でも、このように、表示領域A1の枠線形状のコンテンツがコンテンツ付き実景画像A3に表示されることによって、視認者2は、コンテンツ付き実景画像A3に表示されているコンテンツが表示され続けるのか、それともすぐに表示領域A1に移行するのか、といった予測をしやすくなり、視点を移動する負担を軽減することができる。
制御部110は、さらに、コンテンツがコンテンツ付き実景画像A3に含まれた第1の状態(以下、状態Aという)と表示領域A1に直接表示された第2の状態(以下、状態Bという)との間の遷移をスムーズに見せるための補完表示処理を行っても良い。
補完表示処理の詳細について、図8および図9を参照して説明する。制御部110は、前方対象物重畳表示処理の後に、表示するコンテンツとその表示状態(状態Aか状態Bか)をRAM113に格納する。
例えば、表示するコンテンツが衝突警告コンテンツC1であり、その表示状態がコンテンツ付き実景画像A3に含まれた第1の状態であると仮定する。制御部110は、次の前方対象物重畳表示処理において、衝突警告コンテンツC1の表示状態が状態AであったことをRAM113から取得し、今回、状態Bとなる場合、図8(a)から(e)に示すように、コンテンツ付き実景画像A3を徐々に拡大しながら、表示領域A1と重なるまで、コンテンツ付き実景画像A3を徐々に移動させた画像を連続して生成する。図8(e)のように、移動させたコンテンツ付き実景画像A3が表示領域A1と重なると、コンテンツ付き実景画像A3を表示せず、したがって、レイヤーY2は生成しない。
なお、制御部110は、コンテンツ付き実景画像A3を拡大させながら移動させるかわりに、コンテンツのみを拡大させながら移動させるものであっても良い。
その場合、制御部110は、コンテンツ付き実景画像A3に重なるように、レイヤーY1にコンテンツを生成する。そして、制御部110は、生成したコンテンツを徐々に拡大させつつ、対象物に重畳させる位置まで、徐々に移動させた画像を連続して生成する。
反対に、制御部110は、その衝突警告コンテンツC1が状態Bだった場合で、かつ今回、状態Aとなる場合、図9(a)から(e)に示すように、衝突警告コンテンツC1を徐々に縮小して、コンテンツ付き実景画像A3に表示したコンテンツと一致するまで、衝突警告コンテンツC1を徐々に移動させた画像を連続して生成する。図9(e)のように、移動させた衝突警告コンテンツC1がコンテンツ付き実景画像A3に表示しているコンテンツと重なると、衝突警告コンテンツC1を表示領域A1に直接は表示せず、したがって、レイヤーY1には衝突警告コンテンツC1を生成しない。
なお、制御部110は、コンテンツを縮小させながら移動させるかわりに、コンテンツ付き実景画像A3を縮小させながら移動させるものであっても良い。
その場合、制御部110は、コンテンツに重ねて、コンテンツ付き実景画像A3をレイヤーY2に生成する。そして、制御部110は、生成したコンテンツ付き実景画像A3を徐々に縮小させつつ、所定の位置(図9では表示領域A1内の右下の位置)まで、徐々に移動させた画像を連続して生成する。
制御部110がこのような補完表示処理を行うことによって、視認者2は、コンテンツ付き実景画像A3の表示がどのように発生し、またどのように消えたかを認識しやすくなるため、コンテンツの表示位置が変わることを把握しやすくなる。
本実施形態のコンテンツ付き実景画像A3に表示される前方画像は静止画であっても良いし、動画であっても良い。動画の場合、制御部110は、レイヤーY2に最初に画像を生成するのではなく、コンテンツ付き実景画像A3に前方画像取得部31から取得した前方画像動画の画像をリアルタイムに反映して表示させるように、表示部120を制御する。
本実施形態では、前方の対象物に重畳させるコンテンツをフロントガラスに表示する形態を例示したが、これに限られない。例えば、側方の対象物に重畳させるコンテンツをドアガラスに表示したり、後方の対象物に重畳させるコンテンツをリアガラスに表示したりしても良い。その場合、本実施形態の「前方」の用語は、「側方」、「後方」等に読み替えることによって、本発明を理解することができる。
本実施形態では、制御部110は、生成するコンテンツが表示領域内に収まるか否かによって、コンテンツ付き実景画像A3を表示させるか否かを決定しているが、それに限られない。例えば、制御部110は、コンテンツ付き実景画像A3を常に表示させるようにしても良い。また、車両1の操作の妨げになることを回避するため、制御部110は、表示領域A1に表示されているコンテンツが基準時間以上表示された場合に、コンテンツ付き実景画像A3を表示させ、表示領域A1には直接表示させないようにしても良い。
本実施形態では、本発明に係るHUD装置を車両用に適用したが、車両用に限らず、飛行機、船等の乗り物に搭載されるHUD装置に適用してもよい。
1…車両、2…視認者、3…フロントガラス、4…車載LAN
100…HUD装置
110…制御部、111…CPU、112…ROM、113…RAM
120…表示部、121…GPU、122…VRAM
131…反射鏡、132…凹面鏡
140…筐体、140a…開口部、141…透光部
20…車載制御装置
30…前方情報検出装置、31…前方画像取得部、32…前方対象物解析部
A1…表示領域、A2…撮影範囲、A3…コンテンツ付き実景画像
L…表示光、T…歩行者
Y1、Y2…レイヤー

Claims (7)

  1. 視認者から見える実景に重なる範囲に形成される表示領域内にコンテンツを含む表示画像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記実景内に位置する対象物を表す情報を取得して、前記対象物を表す情報をもとに、前記対象物と前記コンテンツとが前記視認者から見て重なり合うように前記コンテンツを含む前記表示画像を生成する制御部と、
    前記表示画像を表示する表示部と、を備え、
    前記制御部は、前記実景を撮影した実景画像を取得し、前記実景画像を加工することで、前記実景画像内の前記対象物に前記コンテンツが重なり合い、かつ前記視認者から見た前記実景に比べて前記実景のサイズを小さく表すコンテンツ付き実景画像を生成し、該コンテンツ付き実景画像を前記表示画像に含める、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記制御部は、生成する前記コンテンツが前記表示領域内に収まるか否かを判断し、収まらないと判断した場合には、当該コンテンツの全体を表す前記コンテンツ付き実景画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記制御部は、前記実景画像内の前記表示領域の範囲を示す外枠を前記コンテンツ付き実景画像に含める、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記表示部が前記コンテンツ付き実景画像を表示した状態において、前記対象物が前記表示領域外から前記表示領域内に移動したとき、
    前記制御部は、表示中の前記コンテンツ付き実景画像を徐々に拡大させつつ、拡大する前記コンテンツが前記表示領域内となった前記対象物に重なり合う位置まで徐々に移動させた前記表示画像を連続して生成する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記表示部が前記コンテンツ付き実景画像を表示した状態において、前記対象物が前記表示領域外から前記表示領域内に移動したとき、
    前記制御部は、表示中の前記コンテンツ付き実景画像に重ねてコンテンツを生成し、該コンテンツを徐々に拡大させつつ、拡大する該コンテンツが前記表示領域内となった前記対象物に重なり合う位置まで徐々に移動させた前記表示画像を連続して生成する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記表示部が前記コンテンツを含む前記表示画像を表示した状態において、前記対象物が前記表示領域内から前記表示領域外に移動したとき、
    前記制御部は、前記コンテンツ付き実景画像を生成するとともに、前記コンテンツを徐々に縮小させつつ、前記コンテンツ付き実景画像に含まれるコンテンツの位置まで徐々に移動させた前記表示画像を連続して生成する、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記表示部が前記コンテンツを含む前記表示画像を表示した状態において、前記対象物が前記表示領域内から前記表示領域外に移動したとき、
    前記制御部は、前記コンテンツに重ねて前記コンテンツ付き実景画像を生成し、該コンテンツ付き実景画像を徐々に縮小させつつ徐々に移動させた前記表示画像を連続して生成する、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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