JP2018091511A - 湯温調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給湯装置において、ショートサーキットに起因した浴槽湯水の温度調節不良を抑制する。【解決手段】ステップS105では、追焚き運転が開始された後に、浴槽湯水の温度に対する所定の温度条件が成立したか否かが判定される。また、ステップS106では、追焚き運転が開始された後に、浴槽湯水の温度とは異なる他の物理量に対する所定の付加条件が成立したか否かが判定される。また、追焚き運転がステップS101から開始された場合には、温度条件が成立したとステップS105で判定され且つ付加条件が成立したとステップS106で判定されるまで、その追焚き運転は継続される。これにより、追焚き運転の運転時間が短すぎるという事態が回避されやすく、ショートサーキットに起因した浴槽湯水の温度調節不良を抑制することが可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、風呂の浴槽に貯められた浴槽湯水の温度を調節する湯温調節装置に関するものである。
風呂の追焚きの際には、給湯装置の追焚き回路から出湯された湯が浴槽内で拡散せずに再び追焚き回路内に流入するショートサーキット状態が生じることが従来から知られている。このショートサーキット状態が生じると、浴槽内の湯水すなわち浴槽湯水の全体的な温度が目標温度になる前に、温度センサによって検出される浴槽湯水の検出温度がその目標温度に達して、それにより追焚き運転が終了することがある。
このようなショートサーキット状態に対処するために、例えば、特許文献1に記載された給湯システムが提案されている。その特許文献1の給湯システムは、浴槽湯水を風呂用熱交換器に循環させる風呂循環ポンプと、熱源流体を風呂用熱交換器に循環させる熱源側ポンプと、風呂用熱交換器の入口側の浴槽湯水の温度を検出する風呂戻り温度検出手段と、制御手段と、を備えている。その制御手段は、追焚き運転を実施しているときに風呂戻り温度検出手段の検出温度が第1目標温度に達した場合には、熱源側ポンプの駆動を停止して風呂循環ポンプを駆動する風呂用熱交換器冷却運転を実施する。更に、その制御手段は、風呂用熱交換器冷却運転を実施しているときに風呂戻り温度検出手段の検出温度が第1目標温度より低い第2目標温度を下回った場合には、追焚き運転を再度実施する。
特開2015−210003号公報
特許文献1の給湯システムでは、上述のように追焚き運転を再開する制御が実行されるが、未だ十分ではなく、浴槽内の全体で浴槽湯水の温度が目標温度になる前に追焚き運転が終了する可能性があると、発明者は考えた。そのため、特許文献1の給湯システムとは異なる制御によって浴槽湯水の温度調節を行う必要があった。発明者の詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、ショートサーキットに起因した浴槽湯水の温度調節不良を抑制することが可能な湯温調節装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の湯温調節装置は、
熱源流体と浴槽(60)に貯められた浴槽湯水(Wb)とを熱交換させることによりその浴槽湯水の温度を調節する湯温調節運転を実行する運転実行部(S101、S107、S109、S110、S201、S207、S209、S210)と、
湯温調節運転が開始された後に、浴槽湯水の温度に対する所定の温度条件が成立したか否かを判定する温度条件判定部(S105)と、
湯温調節運転が開始された後に、浴槽湯水の温度とは異なる他の物理量(Crh、Trh、Crc、Trc)に対する所定の付加条件が成立したか否かを判定する付加条件判定部(S106、S206)とを備え、
運転実行部は、湯温調節運転を開始した場合には、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定され且つ付加条件が成立したと付加条件判定部により判定されるまで湯温調節運転を継続する。
このようにすれば、浴槽湯水の温度に加え、その浴槽湯水の温度とは異なる他の物理量にも基づいて、湯温調節運転を継続するか停止するかが決定される。従って、湯温調節運転を継続するか停止するかが上記温度条件のみに基づいて判定される場合と比較して、湯温調節運転の運転時間が短すぎるという事態を回避しやすい。そのため、ショートサーキットに起因した浴槽湯水の温度調節不良を抑制することが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態において貯湯式の給湯装置の概略構成を表した全体構成図である。 第1実施形態において、給湯装置の制御部が実行する追焚き運転の制御処理を示したフローチャートである。 第1実施形態において、給湯装置の制御部が実行する風呂熱回収運転の制御処理を示したフローチャートである。 第2実施形態において実行される制御処理のうちの1つを示したフローチャートであって、付加条件に関わるステップを図2から省いたフローチャートである。 第2実施形態において実行される制御処理のうちの1つを示したフローチャートであって、付加条件に関わるステップを図3から省いたフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、貯湯式の給湯装置1の概略構成を表した全体構成図である。その給湯装置1は、風呂の浴槽60に貯められた浴槽湯水Wbの温度を調節する湯温調節装置としての機能を備えている。そして、図1に示すように、給湯装置1は、貯湯タンク10と、浴槽用熱交換器30と、制御システム80とを含んで構成されている。
貯湯タンク10は、耐食性に優れた金属製の容器、例えばステンレス製の容器で構成されている。貯湯タンク10は中空円柱状で、その軸方向が鉛直方向に延びる縦長形状に形成されている。貯湯タンク10は、外表面を断熱材で覆う断熱構造または二重タンクによる真空断熱構造等を有しているため、高温の給湯水を長時間保温することができる。貯湯タンク10は、ヒートポンプユニット50(以下、HPユニット50と表記する)によって加熱された給湯水を貯湯する。
貯湯タンク10には、タンク水温サーミスタ71が設けられている。タンク水温サーミスタ71は、貯湯タンク10の高さ方向に複数個分散されて設けられている。タンク水温サーミスタ71は、貯湯タンク10に貯められた給湯水の貯湯量および貯湯温度を検出するためのタンク温度検出器である。タンク水温サーミスタ71は貯湯タンク10内のそれぞれの高さレベルでの温度信号を制御システム80の制御部80bに出力する。
貯湯タンク10の下部には、下方開口部10aが設けられている。下方開口部10aは貯湯タンク10の下方側の給湯水を流出させる流出口である。また、下方開口部10aは貯湯タンク10内へ水道水を流入させる流入口でもある。貯湯タンク10へ流入する水道水は、給水配管11によって供給される。
入口側給湯水配管21aは、下方開口部10aから流出した貯湯タンク10下方側の給湯水または給水配管11によって供給される水道水をHPユニット50へと導く。入口側給湯水配管21aにはバイパス配管21cが接続されている。バイパス配管21cは、下方開口部10aから流出した貯湯タンク10下方側の給湯水または給水配管11によって供給される水道水を、HPユニット50を迂回して三方弁52へと導くことを可能とする。
HPユニット50は、冷媒として臨界温度の低い二酸化炭素を使用する超臨界のヒートポンプサイクルと、そのヒートポンプサイクルに水を圧送する沸上用水ポンプ51とを含んで構成されている。超臨界のヒートポンプサイクルによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温、例えば85℃〜90℃の湯を貯湯タンク10内に貯えることができる。
沸上用水ポンプ51は、入口側給湯水配管21aに配置される電動式の水ポンプである。沸上用水ポンプ51は、貯湯タンク10の下方側の給湯水あるいは給水配管11によって供給される水道水を水冷媒熱交換器の水通路へ圧送する。沸上用水ポンプ51は、制御システム80の制御部80bによって制御される。
ヒートポンプサイクルは、複数の冷凍サイクル機能部品を備えている。複数の冷凍サイクル機能部品とは、少なくとも電動式の圧縮機、水冷媒熱交換器、電気式の膨張弁、空気熱交換器、およびアキュムレータである。これら冷凍サイクル機能部品は、冷媒が流通する通路により接続されている。空気熱交換器の近傍には、空気熱交換器に対して空気を送風する送風機が設けられている。
膨張弁は、水冷媒熱交換器から流出する高圧の冷媒を減圧する減圧装置であり、制御部80bによってその弁開度が電気的に制御される。空気熱交換器は、膨張弁で減圧された冷媒を送風機によって送風される室外空気との熱交換によって蒸発気化させ、圧縮機にガス冷媒を供給する。送風機は、空気熱交換器の熱交換性能を確保するように制御部80bによってその回転数が制御される。アキュムレータは、空気熱交換器から流出する冷媒を気液分離して、気相冷媒のみを圧縮機に吸引させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を貯える。
水冷媒熱交換器は、圧縮機の吐出口より吐出された高温高圧の冷媒によって、沸上用水ポンプ51により圧送された給湯水または水道水を加熱する加熱用熱交換器である。水冷媒熱交換器は、冷媒を流通させる冷媒通路と給湯水を流通させる水通路とを有している。水冷媒熱交換器は、例えば、冷媒通路の表面と水通路の表面とが熱交換可能に密着するように配置された二層構造となっている。水通路の入口側には、入口側給湯水配管21aを介して下方開口部10aが接続されている。また、水通路の出口側には、出口側給湯水配管21bを介して、第1継手22の流入出口の1つが接続されている。第1継手22は、3つの流入出口を有する三方継手である。
第1継手22の別の流入出口には、浴槽用熱交換器30の給湯水側通路30aの入口側が接続されている。第1継手22のさらに別の流入出口には、三方弁52の1つの流入出口が接続されている。三方弁52の別の流入出口には、貯湯タンク10の上方側に設けられた第1上方開口部10bが接続されている。三方弁52のさらに別の流入出口には、バイパス配管21cの出口側が接続されている。
三方弁52は、給湯水の流路を切り替える切替弁である。三方弁52は、下方開口部10aと第1継手22とをバイパス配管21cを介して連通する流路と、下方開口部10aと第1上方開口部10bとを出口側給湯水配管21bを介して連通する流路とを切り替える。三方弁52は、制御システム80の制御部80bによって制御される。
水冷媒熱交換器によって加熱された給湯水は、第1継手22および三方弁52を介して、貯湯タンク10の第1上方開口部10bから貯湯タンク10内へ流入する。したがって、貯湯タンク10内の給湯水は、上方側から下方側へ向かって温度が徐々に低下する温度分布が生じやすい。
第2上方開口部10cは、貯湯タンク10の上部に設けられ、貯湯タンク10内の給湯水のうち上方側の高温の給湯水を流出させる流出口である。第2上方開口部10cには、中温用混合弁53の一方の流入口が接続されている。
貯湯タンク10の中間部には、第1中間開口部10dが設けられている。第1中間開口部10dは、貯湯タンク10内に貯湯された給湯水のうち上下方向中間部位の中間温度の給湯水を流出させる流出口である。第1中間開口部10dには中温用混合弁53の他方の流入口が接続されている。なお、中間温度の給湯水は中温水と言い換えることができる。貯湯タンク10の中間部には、さらに第2中間開口部10eが設けられている。第2中間開口部10eは、浴槽用熱交換器30の給湯水側通路30aを通過した湯水が流入する開口部である。
中温用混合弁53は、第2上方開口部10cから流出した給湯水と第1中間開口部10dから流出した給湯水との混合比率を調整して、下流側に流出させる給湯水の温度を調整する温度調整弁である。中温用混合弁53は、例えば第2上方開口部10cからの給湯水が流れる通路の断面積と、第1中間開口部10dからの給湯水が流れる通路の断面積とを同時に変化させる弁体およびこの弁体を変位させる電動アクチュエータを有する形式の流量調整弁で構成される。中温用混合弁53は制御部80bによって制御される。
中温用混合弁53の出口側には、浴槽用混合弁54の一方の流入口が接続されている。浴槽用混合弁54の他方の流入口には、給水配管11が接続されている。浴槽用混合弁54は、中温用混合弁53から流出する給湯水と給水配管11から供給される水道水との混合比率を調整して、下流側に流出させる給湯水の温度を調整する温度調整弁である。浴槽用混合弁54は制御部80bによって制御される。
浴槽用混合弁54の出口側には、浴槽用開閉弁55を介して、浴槽用水循環回路44aに配置された第2継手43のひとつの流入出口が接続されている。第2継手43は、3つの流入出口を有する三方継手である。浴槽用開閉弁55は、浴槽用混合弁54の出口側と浴槽用水循環回路44aとを接続する浴槽用配管44bを開閉するものであって、制御部80bから出力される制御信号によってその作動が制御される電磁弁である。浴槽用混合弁54から流出した給湯水は、浴槽用開閉弁55、第2継手43を介して浴槽60内へ供給される。
浴槽用水循環回路44aは、浴槽60内と浴槽用熱交換器30の浴槽用湯通路30bとの間で、浴槽60から流出した浴槽湯水Wbを循環させる水循環回路である。その浴槽湯水Wbとは、浴槽60内の湯水、すなわち、浴槽60に貯められた湯水である。
浴槽用水循環回路44aには、浴槽湯水ポンプ57と、水位センサ73とが配置されている。浴槽湯水ポンプ57は、浴槽60の上下方向中間位置に設けられた浴槽用湯吸入口から浴槽湯水Wbを吸入して浴槽用湯通路30bへ圧送する電動式の水ポンプである。すなわち、浴槽湯水ポンプ57は、浴槽60と浴槽用熱交換器30との間で浴槽湯水Wbを循環させる。例えば浴槽湯水ポンプ57は制御部80bによって制御される。
水位センサ73は、浴槽用湯吸入口近傍に設けられ、検出された水圧の変化等によって浴槽60内の湯水の量を検出するセンサである。水位センサ73は、検出した水位情報を制御部80bへと出力する。
浴槽湯水ポンプ57の吐出口側には、第2継手43の別の流入出口が接続されており、第2継手43のさらに別の流入出口には、浴槽用湯通路30bの入口側が接続されている。浴槽用湯通路30bの出口側には、浴槽60の下方側に配置された浴槽用湯吐出口が接続されている。
浴槽用熱交換器30は、第1継手22から流出した給湯水を流通させる給湯水側通路30aと、浴槽用水循環回路44aを循環する浴槽湯水Wbを流通させる浴槽用湯通路30bとを有する。浴槽用熱交換器30は、給湯水側通路30aを流通する給湯水と浴槽用湯通路30bを流通する浴槽湯水Wbとを熱交換させる熱交換器である。これにより、浴槽用熱交換器30は、HPユニット50によって加熱された給湯水または貯湯タンク10内の給湯水と浴槽60内の湯水とを熱交換し追焚き運転や風呂熱回収運転等を実現する。すなわち、給湯水側通路30aを流通する給湯水は、浴槽60内の湯水と熱の授受を行う熱源流体として機能する。
給湯水側通路30aの出口側には給湯水ポンプ56が配置されている。その給湯水ポンプ56は電動式の水ポンプであり、給湯水側通路30aから流出した給湯水を第2中間開口部10eへ圧送する。すなわち、給湯水ポンプ56は、熱源流体としての給湯水を浴槽用熱交換器30に循環させる熱源流体ポンプとして機能する。給湯水ポンプ56の作動は制御部80bによって制御される。
制御システム80は、制御部80bと、浴室内コントローラ90aと、浴室外コントローラ90bとを備えている。制御部80bは電子制御装置で構成されている。例えば、その制御部80bは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータを主なハードウェア要素として備えている。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能な所定のプログラムを非一時的に記憶する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。
制御部80bは、上述の各制御対象機器と各種センサとが接続されるインターフェイス部80c(以下、I/F部80cと表記する)と、各種判定処理を行う処理部80eと、プログラムや検出した各種データを記憶する記憶部80dとを備えている。
I/F部80cには、HPユニット50を構成する機器、三方弁52、浴槽湯水ポンプ57、給湯水ポンプ56、中温用混合弁53、浴槽用混合弁54、浴槽用開閉弁55等が接続される。I/F部80cは、これらの各制御対象機器に対して出力を行う。さらにI/F部80cには、赤外線センサ74、水位センサ73、タンク水温サーミスタ71、浴槽用湯温センサ72、風呂往き温度センサ75、風呂戻り温度センサ76、浴室内コントローラ90a、浴室外コントローラ90b等が接続される。I/F部80cは、各種信号を制御部80bへと入力する。そのコントローラ90a、90bは何れも、操作者としてのユーザに操作される操作端末である。
赤外線センサ74は、浴室内の浴槽60近傍に設けられる。赤外線センサ74は、ユーザの入浴状況を検知するためのセンサである。赤外線センサ74は、検出される赤外線量の変化に応じて、ユーザが浴槽60内へ入浴したことおよび浴槽60から出たことを検知する。浴槽用湯温センサ72は、浴槽60に設けられ、浴槽60内の湯水の温度を浴槽60内で検出する温度センサである。以下、浴槽60内の湯水の温度を浴槽温度とも表記する。
風呂往き温度センサ75は、浴槽用水循環回路44aのうち浴槽用湯通路30bの出口側から浴槽60に至るまでの流路に設けられている。従って、風呂往き温度センサ75は、浴槽用熱交換器30での熱交換後かつ浴槽60への流入前の浴槽湯水Wbの温度TPgすなわち風呂往き温度TPgを検出する。
風呂戻り温度センサ76は、浴槽用水循環回路44aのうち浴槽60から浴槽用湯通路30bの入口側に至るまでの流路に設けられている。従って、風呂戻り温度センサ76は、浴槽用熱交換器30での熱交換前かつ浴槽60から導き出された後の浴槽湯水Wbの温度TPrすなわち風呂戻り温度TPrを検出する。
浴室内コントローラ90aは、浴室の壁に設けられるリモコンである。浴室内コントローラ90aは、操作者としてのユーザによる操作が可能な浴室内スイッチ部と、運転状態が表示される浴室内表示部とを備えている。浴室内コントローラ90aの浴室内スイッチ部は、操作スイッチとして、設定浴槽温度を設定する浴室内設定温度スイッチ、浴室内風呂自動スイッチ、浴室内たし湯スイッチ、浴室内風呂ぬるめスイッチ、浴室内給湯温度設定スイッチ、浴室内追焚きスイッチ、浴室内風呂熱回収スイッチ、設定浴槽湯水量を設定する浴室内湯水量設定スイッチ等を有している。また、浴室内表示部は、給湯装置1の運転状況および各種設定情報を、ユーザに対する視覚情報として表示する。
浴室外コントローラ90bは、浴室以外の部屋の壁、例えばキッチンやリビングルームの壁に設けられるリモコンである。浴室外コントローラ90bは、操作者としてのユーザによる操作が可能な浴室外スイッチ部と、運転状態が表示される浴室外表示部とを備えている。浴室外コントローラ90bの浴室外スイッチ部は、操作スイッチとして、設定浴槽温度を設定する浴室外設定温度スイッチ、浴室外風呂自動スイッチ、浴室外たし湯スイッチ、浴室外風呂ぬるめスイッチ、浴室外給湯温度設定スイッチ、浴室外用追焚きスイッチ、浴室外風呂熱回収スイッチ、設定浴槽湯水量を設定する浴室外湯水量設定スイッチ等を有している。また、浴室外表示部は、給湯装置1の運転状況および各種設定情報を、ユーザに対する視覚情報として表示する。コントローラ90a、90bおよび浴槽60を除く給湯装置1の各部は、屋外等の適所に設置されている。
次に、給湯装置1が実施する運転モードを説明する。給湯装置1は、浴槽温度を低減可能な複数の運転モードと、浴槽温度を上昇可能な複数の運転モードとを実施することができる。その浴槽温度を低減可能な運転モードとしては、浴槽60内の湯水の熱を貯湯タンク10内の湯水へと回収する風呂熱回収運転、および、水道水を浴槽へと供給し浴槽温度を低減する差し水運転等を例示することができる。また、浴槽温度を上昇可能な複数の運転モードとしては、浴槽60内の湯水を加熱する追焚き運転、HPユニットによる沸き上げ運転、および、足し湯運転等を例示することができる。
差し水運転は、水道水を浴槽60内に供給することで浴槽温度を低下させるために実行される。差し水運転は、例えば各コントローラ90a、90bの浴室内風呂ぬるめスイッチまたは浴室外風呂ぬるめスイッチが操作されることで実行される。差し水運転では、制御システム80の制御部80bが、水道水を浴槽用配管44bへと流入させるように浴槽用混合弁54を制御する。したがって、水道水は浴槽用混合弁54、浴槽用開閉弁55、浴槽用配管44bを通過して浴槽60へと流入する。
沸き上げ運転は、貯湯タンク10内に加熱された給湯水を貯めるために実行される。沸上運転では、制御部80bが、HPユニット50を作動させ、三方弁52を第1継手22と第1上方開口部10bとを接続するように制御する。したがって、下方開口部10aから流出した給湯水あるいは給水配管11によって供給された水道水は、沸上用水ポンプ51によって水冷媒熱交換器の水通路へ圧送され、高温高圧冷媒と熱交換することで加熱される。水通路から流出した高温の給湯水は、第1継手22および三方弁52を介して、第1上方開口部10bから流入する。沸き上げ運転は、タンク水温サーミスタ71によって検出される貯湯タンク10上部の給湯水の温度が基準沸上温度、例えば90℃、を超えるまで実行される。制御部80bは、主に料金設定の安価な深夜時間帯に深夜電力を利用し沸き上げ運転を実行する。これにより、貯湯タンク10に貯める給湯水を沸き上げるために必要な電力コストを抑制することが可能となる。また、制御部80bは、深夜時間帯以外の時間帯においても、貯湯タンク10内の貯湯熱量が不足したと判定した場合には沸き上げ運転を実行する。
足し湯運転は、高温の給湯水によって浴槽温度を上昇するために実行される。足し湯運転は、例えば各コントローラ90a、90bの浴室内たし湯スイッチまたは浴室外たし湯スイッチが操作されることで実行される。足し湯運転では、制御部80bは、中温用混合弁53と浴槽用混合弁54と浴槽用開閉弁55を制御し、第2上方開口部10cと浴槽用配管44bとを連通させる。したがって、第2上方開口部10cから流出した高温の給湯水は、中温用混合弁53、浴槽用混合弁54、浴槽用開閉弁55を通過し、浴槽60内へと供給される。これにより、高温の給湯水を浴槽60内に加え、浴槽温度を上昇させることができる。
自動保温運転は、浴槽温度を、浴室内コントローラ90aや浴室外コントローラ90bによって設定された設定浴槽温度に維持するために実行される。自動保温運転は、例えば各コントローラ90a、90bの浴室内風呂自動スイッチまたは浴室外風呂自動スイッチが操作されることで実行される。自動保温運転は、一旦設定されると自動保温運転が解除されない限り、浴槽用湯温センサ72によって検出される浴槽温度を、コントローラ90a、90bによって設定された設定浴槽温度に維持する制御を行う自動運転の一種である。
次に、制御システム80の制御部80bが追焚き運転と風呂熱回収運転とを実行するための制御処理について説明する。追焚き運転とは、給湯水側通路30aを流通する給湯水と浴槽60に貯められた浴槽湯水Wbとの熱交換によって浴槽温度を上昇させる熱供給運転である。そして、風呂熱回収運転とは、給湯水側通路30aを流通する給湯水と浴槽湯水Wbとの熱交換によってその給湯水に吸熱させると共に浴槽温度を低下させる熱回収運転である。
すなわち、その追焚き運転と風呂熱回収運転は何れも、給湯水側通路30aを流通する給湯水と浴槽60に貯められた浴槽湯水Wbとを熱交換させることにより浴槽温度を調節する湯温調節運転である。要するに、追焚き運転は、浴槽温度を上昇させる目的で実行される湯温調節運転であり、風呂熱回収運転は、浴槽温度を低下させる目的で実行される湯温調節運転である。
先ず、追焚き運転を実行するための制御処理を図2のフローチャートを用いて説明する。制御部80bは、この図2に示す追焚き運転の制御処理を、例えば各コントローラ90a、90bの浴室内追焚きスイッチまたは浴室外用追焚きスイッチがオン操作された場合に開始する。
図2のステップS101では、制御部80bは追焚き運転を実行する。この追焚き運転は、ステップS101以降のステップで停止または終了させられるまで継続する。また、例えば、各コントローラ90a、90bの浴室内追焚きスイッチまたは浴室外用追焚きスイッチがオフ操作された場合には、追焚き運転は終了する。
追焚き運転では、貯湯タンク10内の給湯水の熱によって浴槽湯水Wbが加熱される。追焚き運転では、制御部80bは、三方弁52を第1上方開口部10bと第2中間開口部10eとが接続されるように制御すると共に、給湯水ポンプ56と浴槽湯水ポンプ57とを作動させる。従って、第1上方開口部10bから流出した熱源流体としての高温の給湯水は、三方弁52および第1継手22を介して給湯水側通路30aへ流入する。一方、浴槽60から浴槽湯水ポンプ57によって圧送された浴槽湯水Wbは、浴槽用湯通路30bへと流入する。
そして、給湯水ポンプ56と浴槽湯水ポンプ57とが作動させられることにより、熱源流体としての給湯水と、浴槽湯水Wbとが熱交換させられる。つまり、浴槽用熱交換器30では、給湯水側通路30aを通過する高温の給湯水と、浴槽用湯通路30bを通過する浴槽湯水Wbとが熱交換する。この熱交換により、給湯水側通路30aを流通する給湯水の温度は低下し、浴槽用湯通路30bを流通する浴槽湯水Wbの温度は上昇する。給湯水側通路30aを流出した給湯水は、給湯水ポンプ56によって第2中間開口部10eから貯湯タンク10へと回収される。一方、浴槽用湯通路30bを通過した浴槽湯水Wbは、浴槽60内へと戻される。これにより、浴槽60に貯められた浴槽湯水Wbを、貯湯タンク10内の湯水の熱によって加熱することができる。ステップS101の次はステップS102へ進む。
ステップS102では、追焚き運転の運転時間Trhである追焚き運転時間Trhの計測を開始する。すなわち、その追焚き運転時間Trhは、追焚き運転が実行された運転時間であるので、ステップS101で開始された追焚き運転の開始時点を零として、その開始時点から累積される。この追焚き運転時間Trhの累積は、追焚き運転が停止または終了すれば止められるが、追焚き運転時間Trhは、後述のステップS110で追焚き運転が終了するまで零には戻らず減少することはない。ステップS102の次はステップS103へ進む。
ステップS103では、追焚き運転の積算熱量Crhである追焚き積算熱量Crhの積算を開始する。その追焚き積算熱量Crhは、追焚き運転の開始時点を零として、その開始時点から積算される。追焚き積算熱量Crhは、追焚き運転の実行に伴って浴槽湯水Wbが吸熱した積算熱量であり、時間積分式である下記式F1から算出される算出値である。
Figure 2018091511
上記式F1のTrhは追焚き運転時間Trhであり、Qbは浴槽用湯通路30bに流通する浴槽湯水Wbの循環流量Qbである。その浴槽湯水Wbの循環流量Qbは例えば、流量センサ等によって検出される検出値であってもよいし、浴槽湯水ポンプ57の回転数から算出される推定値であってもよい。また、上記式F1の温度差ΔT1bは、浴槽用湯通路30bの入口側における浴槽湯水Wbの温度をTBrとし且つ浴槽用湯通路30bの出口側における浴槽湯水Wbの温度をTBgとして、下記式F2から算出される。
ΔT1b=TBg−TBr ・・・(F2)
例えば、風呂戻り温度センサ76に検出される風呂戻り温度TPrが、その熱交換器30入口側における浴槽湯水Wbの温度TBrとして取り扱われる。そして、風呂往き温度センサ75に検出される風呂往き温度TPgが、その熱交換器30出口側における浴槽湯水Wbの温度TBgとして取り扱われる。
追焚き積算熱量Crhの積算は、追焚き運転が停止または終了すれば止められるが、追焚き積算熱量Crhは、後述のステップS110で追焚き運転が終了するまで零には戻らず減少することはない。ステップS103の次はステップS104へ進む。
ステップS104では、追焚き運転の必要熱量Ctrhすなわち追焚き必要熱量Ctrhを算出する。その追焚き必要熱量Ctrhとは、追焚き運転で、浴槽湯水Wbの温度を浴槽湯水Wbの全体にわたって目標浴槽温度Ttbに到達させるために浴槽湯水Wbへ与えることが必要とされる熱量である。そして、その目標浴槽温度Ttbとは、追焚き運転における浴槽湯水Wbの温度の目標値であり、本実施形態では、コントローラ90a、90bによって設定される設定浴槽温度が追焚き運転時の目標浴槽温度Ttbとされる。
追焚き必要熱量Ctrhは、追焚き運転の開始時点で浴槽湯水Wbが有する浴槽湯水熱量Chと、その浴槽湯水熱量Chの目標値として定められた目標熱量Cthとの熱量差に基づき決定される。具体的には、その追焚き必要熱量Ctrhは、下記式F3から算出される。
Ctrh=Cth−Ch ・・・(F3)
Ch=浴槽湯水の温度×浴槽内の湯水量 ・・・(F4)
本実施形態では、上記式F3の浴槽湯水熱量Chは、上記式F4に示すように、追焚き運転の開始時点における浴槽湯水Wbの温度と浴槽60内の湯水量との積として算出される。厳密には、その浴槽湯水Wbの温度と浴槽60内の湯水量はそれぞれ追焚き運転の開始直前に検出される検出値である。浴槽60内の湯水量は水位センサ73によって検出される。そして、風呂戻り温度センサ76によって検出される風呂戻り温度TPrが上記式F4の浴槽湯水Wbの温度として取り扱われる。
Cth=Ttb×Mtb ・・・(F5)
また、上記式F3の目標熱量Cthは、上記式F5に示すように、目標浴槽温度Ttbと、追焚き運転が終了したときの浴槽湯水Wbの湯水量として推定される終了後浴槽湯水量Mtbとの積に基づいて定められる。
また、上記式F5の終了後浴槽湯水量Mtbは、浴槽60内の湯水量が設定浴槽湯水量に自動的に調整される湯水量の自動運転が行われていない場合には、追焚き運転の開始時点における浴槽60内の湯水量と同じ(すなわち、上記式F4の浴槽内の湯水量と同じ)とされる。追焚き運転終了時点での浴槽60内の湯水量は追焚き運転の開始時点と同じであると推定されるからである。一方、湯水量の自動運転が追焚き運転と並行して行われている場合には、上記式F5の終了後浴槽湯水量Mtbは、コントローラ90a、90bによって設定される設定浴槽湯水量とされる。追焚き運転終了時点での浴槽60内の湯水量は、湯水量の自動運転によってその設定浴槽湯水量になっていると推定されるからである。
このようにして追焚き必要熱量Ctrhは算出されるので、湯水量の自動運転が行われていなければ、このステップS104で算出された追焚き必要熱量Ctrhは、設定浴槽温度が変更されない限り、本フローチャートの終了まで変わらない。ステップS104の次はステップS105へ進む。
ステップS105では、制御部80bは、風呂戻り温度センサ76によって検出された浴槽湯水Wbの温度検出値TPrである風呂戻り温度TPrを、浴槽湯水Wbの温度として、風呂戻り温度センサ76から取得する。そして、制御部80bは、その浴槽湯水Wbの温度に対する所定の温度条件が成立したか否かを判定する。具体的には、その温度条件とは、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttbに到達することである。すなわち、その温度条件は、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttbに到達した場合に成立する。追焚き運転は浴槽湯水Wbの温度を上昇させる給湯装置1の運転であるので、その風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttbに到達した場合とは、別言すれば、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttb以上になった場合である。
ステップS105において、上記温度条件が成立したと判定された場合には、ステップS106へ進む。その一方で、その温度条件が不成立であると判定された場合、すなわち、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttb未満である場合には、ステップS104へ進む。
ステップS106では、浴槽湯水Wbの温度とは異なる他の物理量に対する所定の付加条件が成立したか否かを判定する。具体的に、追焚き運転において、上記他の物理量とは追焚き積算熱量Crhまたは追焚き運転時間Trhである。すなわち、その所定の付加条件とは、追焚き積算熱量Crhに対する所定の熱量条件、または、追焚き運転時間Trhに対する所定の時間条件である。そして、その熱量条件または時間条件が成立した場合に、その付加条件は成立する。
ステップS106において、その熱量条件は、追焚き積算熱量Crhが追焚き必要熱量Ctrhに達した場合、すなわち、追焚き積算熱量Crhが追焚き必要熱量Ctrh以上になった場合に成立する。また、時間条件は、追焚き運転時間Trhが所定の追焚き時間判定値Ttrhに達した場合に成立する。その追焚き時間判定値Ttrhは、追焚き運転で浴槽湯水Wbの加熱不足を回避できるように予め実験的に設定されている。追焚き時間判定値Ttrhは本実施形態では一定値とされているが、追焚き必要熱量Ctrhが大きいほど長い時間になるように追焚き必要熱量Ctrhに応じて定められても差し支えない。
ステップS106において、上記付加条件が成立したと判定された場合には、ステップS107へ進む。その一方で、その付加条件が不成立であると判定された場合、すなわち、追焚き積算熱量Crhが追焚き必要熱量Ctrh未満であり且つ追焚き運転時間Trhが未だ追焚き時間判定値Ttrhに達していない場合には、ステップS104へ進む。
ステップS107では、制御部80bは追焚き運転を一旦停止する。それと共に、給湯水ポンプ56を停止させ且つ浴槽湯水ポンプ57を作動させる浴槽湯水循環運転を実行する。すなわち、制御部80bは、ステップS101で追焚き運転を開始した場合には、温度条件が成立したとステップS105にて判定し且つ付加条件が成立したとステップS106にて判定するまで、その追焚き運転を継続する。
具体的に、ステップS107では、給湯水ポンプ56は停止させられる一方で、浴槽湯水ポンプ57は停止せず継続して作動させられる。これにより、浴槽用熱交換器30では給湯水と浴槽湯水Wbとの熱交換は殆ど行われず、浴槽湯水Wbは浴槽用水循環回路44aを循環する。なお、ステップS107では、三方弁52等の制御弁は現状維持され、給湯装置1内の水回路の切替状態は追焚き運転中のまま維持される。ステップS107の次はステップS108へ進む。
ステップS108では、浴槽湯水循環運転の実行が、例えば数十秒から数分の時間に設定された所定の運転継続時間を限度として、その浴槽湯水循環運転の開始時点から継続される。そして、その浴槽湯水循環運転の実行中に、浴槽湯水Wbの温度として風呂戻り温度TPrが風呂戻り温度センサ76から逐次取得される。更に、その浴槽湯水循環運転の実行中に、その浴槽湯水Wbの温度が目標浴槽温度Ttbから、その目標浴槽温度Ttbに到達する前の温度側(すなわち、目標浴槽温度Ttbに対して低温側)へ所定の温度幅α以上戻ったか否かが判定される。すなわち、浴槽湯水循環運転の実行中に、その浴槽湯水Wbの温度が、下記式F6から算出される追焚き再開判定温度T1t以下になったか否かが判定される。
T1t=Ttb−α ・・・(F6)
なお、所定の温度幅αは零または正の値であり、例えば追焚き運転が不十分で浴槽60内に温度むらが生じていることを判定できるように予め実験的に設定されている。
ステップS108において、浴槽湯水循環運転の実行中に浴槽湯水Wbの温度が追焚き再開判定温度T1t以下になったと判定された場合には、ステップS109へ進む。その一方で、浴槽湯水循環運転の実行中に浴槽湯水Wbの温度が追焚き再開判定温度T1tよりも高温に維持されたと判定された場合には、ステップS110へ進む。
ステップS109では、制御部80bは、浴槽湯水循環運転に替えて追焚き運転を再開する。具体的に言えば、浴槽湯水ポンプ57を継続して作動させたまま、給湯水ポンプ56の作動を再開する。これにより、浴槽用熱交換器30で給湯水と浴槽湯水Wbとの熱交換が再開する。
ステップS109の次はステップS104へ進む。従って、ステップS109での追焚き運転の再開後には、再び、ステップS105で温度条件について判定され、ステップS106で付加条件について判定される。しかし、追焚き運転の再開前に既に、ステップS106で付加条件が成立したと判定されており、追焚き運転時間Trhおよび追焚き積算熱量Crhは、後述のステップS110で追焚き運転が終了するまで減少することはない。従って、追焚き運転の再開後にはステップS106において常に、付加条件が成立したと判定されることになる。そのため実質的にみれば、制御部80bは、追焚き運転を再開した場合において、温度条件が成立したとステップS105にて判定された場合には、その付加条件に拘わらず、ステップS107にて追焚き運転を停止する。
ステップS110では、制御部80bは浴槽湯水循環運転を終了する。当然、追焚き運転も終了する。具体的には、給湯水ポンプ56を停止させたまま、浴槽湯水ポンプ57も停止させる。その後、本フローチャートは終了する。
なお、上述した図2の各ステップでの処理は、それぞれの機能を実現する機能部を構成している。後述する図3〜図5のフローチャートでも同様である。
また、図2のステップS105は温度条件判定部に対応し、ステップS106は付加条件判定部に対応し、ステップS101、S107、S109、S110は運転実行部に対応する。そして、給湯装置1の制御部80bは、その温度条件判定部と付加条件判定部と運転実行部とを機能的に備えている。
次に、風呂熱回収運転を実行するための制御処理を図3のフローチャートを用いて説明する。制御部80bは、この図3に示す風呂熱回収運転の制御処理を、例えば各コントローラ90a、90bの浴室内風呂熱回収スイッチまたは浴室外風呂熱回収スイッチがオン操作された場合に開始する。
図3のステップS201、S202、S203、S204、S206、S207、S208、S209、およびS210は、図2のS101、S102、S103、S104、S106、S107、S108、S109、およびS110にそれぞれ対応する。そして、図3の各ステップはそれぞれ、それに対応する図2のステップに対し、追焚き運転が風呂熱回収運転に置き換わったことに応じて異なっているが、それ以外の点では同じである。
図3のステップS201では、制御部80bは風呂熱回収運転を実行する。この風呂熱回収運転は、ステップS201以降のステップで停止または終了させられるまで継続する。また、例えば、各コントローラ90a、90bの浴室内風呂熱回収スイッチまたは浴室外風呂熱回収スイッチがオフ操作された場合には、風呂熱回収運転は終了する。
風呂熱回収運転では、浴槽湯水Wbの熱が貯湯タンク10内の給湯水へ回収される。風呂熱回収運転では、制御部80bは、三方弁52を下方開口部10aと第1継手22とがバイパス配管21cを介して接続されるように制御すると共に、給湯水ポンプ56と浴槽湯水ポンプ57とを作動させる。従って、下方開口部10aから流出した低温の給湯水は、バイパス配管21cと三方弁52と第1継手22とを介して給湯水側通路30aへ流入する。一方、浴槽60から浴槽湯水ポンプ57によって圧送された浴槽湯水Wbは、浴槽用湯通路30bへと流入する。
そして、給湯水ポンプ56と浴槽湯水ポンプ57とが作動させられることにより、熱源流体としての給湯水と、浴槽湯水Wbとが熱交換させられる。つまり、浴槽用熱交換器30では、給湯水側通路30aを通過する低温の給湯水と、浴槽用湯通路30bを通過する浴槽湯水Wbとが熱交換する。この熱交換により、給湯水側通路30aを流通する給湯水の温度は上昇し、浴槽用湯通路30bを流通する浴槽湯水Wbの温度は低下する。給湯水側通路30aを流出した給湯水は、給湯水ポンプ56によって第2中間開口部10eから貯湯タンク10へと回収される。一方、浴槽用湯通路30bを通過した浴槽湯水Wbは、浴槽60内へと戻される。これにより、浴槽60に貯められた浴槽湯水Wbの温度を低下させると共に、その浴槽湯水Wbの熱を貯湯タンク10内の給湯水へと回収することができる。ステップS201の次はステップS202へ進む。
なお、浴槽用熱交換器30の給湯水側通路30aへ流通する給湯水の温度が、浴槽用湯通路30bへ流通する浴槽湯水Wbの温度以上である場合には、浴槽60内の浴槽湯水Wbの熱を貯湯タンク10内の給湯水へ回収できない。例えば、そのような状況は、貯湯タンク10がタンク上端からタンク下端まで高温の給湯水で満たされた満タン状態になると発生し得る。そのため、風呂熱回収運転は、給湯水側通路30aへ流通する給湯水の温度が、浴槽用湯通路30bへ流通する浴槽湯水Wbの温度よりも低いことを条件に実行される。
ステップS202では、風呂熱回収運転の運転時間Trcである熱回収運転時間Trcの計測を開始する。すなわち、その熱回収運転時間Trcは、風呂熱回収運転が実行された運転時間であるので、ステップS201で開始された風呂熱回収運転の開始時点を零として、その開始時点から累積される。この熱回収運転時間Trcの累積は、風呂熱回収運転が停止または終了すれば止められるが、熱回収運転時間Trcは、後述のステップS210で風呂熱回収運転が終了するまで零には戻らず減少することはない。ステップS202の次はステップS203へ進む。
ステップS203では、風呂熱回収運転の積算熱量Crcである熱回収積算熱量Crcの積算を開始する。その熱回収積算熱量Crcは、風呂熱回収運転の開始時点を零として、その開始時点から積算される。熱回収積算熱量Crcは、風呂熱回収運転の実行に伴って浴槽湯水Wbが放熱した積算熱量であり、時間積分式である下記式F7から算出される算出値である。
Figure 2018091511
上記式F7のTrcは熱回収運転時間Trcであり、Qbは上記式F1と同様に、浴槽用湯通路30bに流通する浴槽湯水Wbの循環流量Qbである。その浴槽湯水Wbの循環流量Qbは、上記式F1と同様に、例えば検出値であっても推定値であってもよい。また、上記式F7の温度差ΔT2bは、浴槽用湯通路30bの入口側における浴槽湯水Wbの温度TBrと浴槽用湯通路30bの出口側における浴槽湯水Wbの温度TBgとに基づき、下記式F8から算出される。
ΔT2b=TBr−TBg ・・・(F8)
上記式F8の各温度TBr、TBgはそれぞれ、上記式F2の各温度TBr、TBgと同様に検出される。
熱回収積算熱量Crcの積算は、風呂熱回収運転が停止または終了すれば止められるが、熱回収積算熱量Crcは、後述のステップS210で風呂熱回収運転が終了するまで零には戻らず減少することはない。ステップS203の次はステップS204へ進む。
ステップS204では、風呂熱回収運転の必要熱量Ctrcすなわち熱回収必要熱量Ctrcを算出する。その熱回収必要熱量Ctrcとは、風呂熱回収運転で、浴槽湯水Wbの温度を浴槽湯水Wbの全体にわたって目標浴槽温度Ttbに到達させるために浴槽湯水Wbから放熱させることが必要とされる熱量である。そして、その目標浴槽温度Ttbとは、風呂熱回収運転における浴槽湯水Wbの温度の目標値である。追焚き運転時と同様に、コントローラ90a、90bによって設定される設定浴槽温度が風呂熱回収運転時の目標浴槽温度Ttbとされる。
熱回収必要熱量Ctrcは、風呂熱回収運転の開始時点で浴槽湯水Wbが有する浴槽湯水熱量Ccと、その浴槽湯水熱量Ccの目標値として定められた目標熱量Ctcとの熱量差に基づき決定される。具体的には、その熱回収必要熱量Ctrcは、下記式F9から算出される。
Ctrc=Cc−Ctc ・・・(F9)
Cc=浴槽湯水の温度×浴槽内の湯水量 ・・・(F10)
本実施形態では、上記式F9の浴槽湯水熱量Ccは、上記式F10に示すように、風呂熱回収運転の開始時点における浴槽湯水Wbの温度と浴槽60内の湯水量との積として算出される。その浴槽湯水Wbの温度と浴槽60内の湯水量は、追焚き運転時と同様にして検出される。
Ctc=Ttb×Mtb ・・・(F11)
また、上記式F9の目標熱量Ctcは、上記式F11に示すように、目標浴槽温度Ttbと、風呂熱回収運転が終了したときの浴槽湯水Wbの湯水量として推定される終了後浴槽湯水量Mtbとの積に基づいて定められる。その風呂熱回収運転時の終了後浴槽湯水量Mtbは、追焚き運転時と同様である。
このようにして熱回収必要熱量Ctrcは算出されるので、湯水量の自動運転が行われていなければ、このステップS204で算出された熱回収必要熱量Ctrcは、設定浴槽温度が変更されない限り、本フローチャートの終了まで変わらない。ステップS204の次はステップS105へ進む。
本フローチャートのステップS105でも図2のフローチャートのステップS105と同様に、所定の温度条件が成立したか否かが判定される。そして、その温度条件は、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttbに到達した場合に成立する。但し、本フローチャートで実行される風呂熱回収運転は浴槽湯水Wbの温度を低下させる給湯装置1の運転であるので、その風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttbに到達した場合とは、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttb以下になった場合である。
図3のステップS105において、上記温度条件が成立したと判定された場合には、ステップS206へ進む。その一方で、その温度条件が不成立であると判定された場合、すなわち、風呂戻り温度TPrが目標浴槽温度Ttbよりも高い場合には、ステップS204へ進む。
ステップS206では、浴槽湯水Wbの温度とは異なる他の物理量に対する所定の付加条件が成立したか否かを判定する。具体的に、風呂熱回収運転において、上記他の物理量とは熱回収積算熱量Crcまたは熱回収運転時間Trcである。すなわち、その所定の付加条件とは、熱回収積算熱量Crcに対する所定の熱量条件、または、熱回収運転時間Trcに対する所定の時間条件である。そして、その熱量条件または時間条件が成立した場合に、その付加条件は成立する。
ステップS206において、その熱量条件は、熱回収積算熱量Crcが熱回収必要熱量Ctrcに達した場合、すなわち、熱回収積算熱量Crcが熱回収必要熱量Ctrc以上になった場合に成立する。また、時間条件は、熱回収運転時間Trcが所定の熱回収時間判定値Ttrcに達した場合に成立する。その熱回収時間判定値Ttrcは、風呂熱回収運転で浴槽湯水Wbからの熱回収不足を回避できるように予め実験的に設定されている。熱回収時間判定値Ttrcは本実施形態では一定値とされているが、熱回収必要熱量Ctrcが大きいほど長い時間になるように熱回収必要熱量Ctrcに応じて定められても差し支えない。
ステップS206において、上記付加条件が成立したと判定された場合には、ステップS207へ進む。その一方で、その付加条件が不成立であると判定された場合、すなわち、熱回収積算熱量Crcが熱回収必要熱量Ctrc未満であり且つ熱回収運転時間Trcが未だ熱回収時間判定値Ttrcに達していない場合には、ステップS204へ進む。
ステップS207では、制御部80bは風呂熱回収運転を一旦停止する。それと共に、上述した浴槽湯水循環運転を実行する。すなわち、制御部80bは、ステップS201で風呂熱回収運転を開始した場合には、温度条件が成立したとステップS105にて判定し且つ付加条件が成立したとステップS206にて判定するまで、その風呂熱回収運転を継続する。
具体的に、ステップS207では、図2のステップS107と同様に、給湯水ポンプ56は停止させられ、浴槽湯水ポンプ57は継続して作動させられる。そして、三方弁52等の制御弁は現状維持される。ステップS207の次はステップS208へ進む。
ステップS208では、図2のステップS108と同様に、浴槽湯水循環運転が所定の運転継続時間を限度として継続されると共に、浴槽湯水Wbの温度として風呂戻り温度TPrが逐次取得される。そして、その浴槽湯水循環運転の実行中に、その浴槽湯水Wbの温度が目標浴槽温度Ttbから、その目標浴槽温度Ttbに到達する前の温度側へ所定の温度幅β以上戻ったか否かが判定される。風呂熱回収運転は浴槽湯水Wbの温度を低下させるものであるので、ステップS208において、その目標浴槽温度Ttbに到達する前の温度側とは具体的には、目標浴槽温度Ttbに対する高温側である。すなわち、ステップS208では、浴槽湯水循環運転の実行中に、その浴槽湯水Wbの温度が、下記式F12から算出される熱回収再開判定温度T2t以上になったか否かが判定される。
T2t=Ttb+β ・・・(F12)
なお、所定の温度幅βは、本実施形態では、図2のステップS108で用いられる温度幅αと同じ値であるが、零または正の値であればその温度幅αと異なる値であっても差し支えない。
ステップS208において、浴槽湯水循環運転の実行中に浴槽湯水Wbの温度が熱回収再開判定温度T2t以上になったと判定された場合には、ステップS209へ進む。その一方で、浴槽湯水循環運転の実行中に浴槽湯水Wbの温度が熱回収再開判定温度T2tよりも低温に維持されたと判定された場合には、ステップS210へ進む。
ステップS209では、制御部80bは、浴槽湯水循環運転に替えて風呂熱回収運転を再開する。具体的に言えば、浴槽湯水ポンプ57を継続して作動させたまま、給湯水ポンプ56の作動を再開する。これにより、浴槽用熱交換器30で給湯水と浴槽湯水Wbとの熱交換が再開する。
ステップS209の次はステップS204へ進む。風呂熱回収運転の再開後において、ステップS206での付加条件の判定については、図2のステップS106での付加条件の判定と同様である。すなわち、制御部80bは、風呂熱回収運転を再開した場合において、温度条件が成立したとステップS105にて判定された場合には、その付加条件に拘わらず、ステップS207にて風呂熱回収運転を停止する。
ステップS210では、制御部80bは浴槽湯水循環運転を終了する。当然、風呂熱回収運転も終了する。具体的には、給湯水ポンプ56を停止させたまま、浴槽湯水ポンプ57も停止させる。その後、本フローチャートは終了する。
なお、図3のステップS105は温度条件判定部に対応し、ステップS206は付加条件判定部に対応し、ステップS201、S207、S209、S210は運転実行部に対応する。
上述したように、本実施形態によれば、追焚き運転と風呂熱回収運転は何れも、湯温調節運転の一種である。そして、図2および図3に示すように、ステップS105に対応する温度条件判定部は、湯温調節運転が開始された後に、浴槽湯水Wbの温度に対する所定の温度条件が成立したか否かを判定する。また、ステップS106、S206に対応する付加条件判定部は、湯温調節運転が開始された後に、浴槽湯水Wbの温度とは異なる他の物理量に対する所定の付加条件が成立したか否かを判定する。また、ステップS107、S207等に対応する運転実行部は、湯温調節運転を開始した場合には、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定され且つ付加条件が成立したと付加条件判定部により判定されるまで湯温調節運転を継続する。
これにより、浴槽湯水Wbの温度に加え、その浴槽湯水Wbの温度とは異なる他の物理量にも基づいて、湯温調節運転を継続するか停止するかが決定される。従って、湯温調節運転を継続するか停止するかが上記温度条件のみに基づいて判定される場合と比較して、湯温調節運転の運転時間Trh、Trcが短すぎるという事態を回避しやすい。そのため、ショートサーキットに起因した浴槽湯水Wbの温度調節不良を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、追焚き運転を実行するための図2の制御処理において、付加条件とは、追焚き積算熱量Crhに対する所定の熱量条件、または、追焚き運転時間Trhに対する所定の時間条件である。そして、付加条件判定部は、熱量条件または時間条件が成立した場合に、付加条件が成立したと判定する。従って、追焚き運転中の浴槽湯水Wbの温度上昇幅に関連した物理量である追焚き積算熱量Crhまたは追焚き運転時間Trhを用いて、追焚き運転の継続の可否を判定することができる。
また、本実施形態によれば、風呂熱回収運転を実行するための図3の制御処理おいて、付加条件とは、熱回収積算熱量Crcに対する所定の熱量条件、または、熱回収運転時間Trcに対する所定の時間条件である。そして、付加条件判定部は、熱量条件または時間条件が成立した場合に、付加条件が成立したと判定する。従って、風呂熱回収運転中の浴槽湯水Wbの温度低下幅に関連した物理量である熱回収積算熱量Crcまたは熱回収運転時間Trcを用いて、風呂熱回収運転の継続の可否を判定することができる。
また、本実施形態によれば、図2および図3に示すように、追焚き運転では、熱量条件は、追焚き積算熱量Crhが追焚き必要熱量Ctrhに達した場合、すなわち、追焚き積算熱量Crhが追焚き必要熱量Ctrh以上になった場合に成立する。風呂熱回収運転では、熱量条件は、熱回収積算熱量Crcが熱回収必要熱量Ctrcに達した場合、すなわち、熱回収積算熱量Crcが熱回収必要熱量Ctrc以上になった場合に成立する。従って、追焚き運転と風呂熱回収運転とを含む湯温調節運転で浴槽湯水熱量Ch、Ccが目標熱量Cth、Ctcに到達することを、湯温調節運転の継続の可否を判定するための1つの判定材料にすることができる。
また、本実施形態によれば、図2および図3に示すように、目標熱量Cth、Ctcは、目標浴槽温度Ttbと終了後浴槽湯水量Mtbとの積に基づいて定められる。従って、浴槽湯水Wbの温度だけでなく浴槽湯水Wbの湯水量も考慮して、目標熱量Cth、Ctcを適切な大きさに定めることができる。
また、本実施形態によれば、図2および図3に示すように、浴槽湯水循環運転の実行中に、浴槽湯水Wbの温度が目標浴槽温度Ttbから、その目標浴槽温度Ttbに到達する前の温度側へ所定の温度幅α、β以上戻った場合には、浴槽湯水循環運転に替えて湯温調節運転が再開される。従って、浴槽60内で浴槽湯水Wbの温度むらを或る程度抑えた上で、湯温調節運転の再開の必要性を判断できる。
また、その湯温調節運転が再開された場合において、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定された場合には、上記付加条件に拘わらず、湯温調節運転は停止される。従って、湯温調節運転を停止するか否かの判定に、付加条件が不必要に関わることを回避することが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態でも同様である。
本実施形態では、給湯装置1の追焚き運転が行われる際には、図2および図4のフローチャートに示す制御処理のうちから選択された一方の制御処理が実行される。また、風呂熱回収運転が行われる際には、図3および図5のフローチャートに示す制御処理のうちから選択された一方の制御処理が実行される。ここで、図4は、図2からステップS102、S103、S104、およびS106を省いたフローチャート、要するに付加条件に関わるステップを図2から省いたフローチャートである。また、図5は、図3からステップS202、S203、S204、およびS206を省いたフローチャート、要するに付加条件に関わるステップを図3から省いたフローチャートである。
すなわち、図2および図3に示すステップS101、S107、S109、S110、S201、S207、S209、S210に対応する運転実行部は、後述の第1状態と第2状態とに切替え可能となっている。
そして、追焚き運転が行われる場合において、運転実行部は上記第1状態では、図2のステップS105に対応する温度条件判定部の判定結果と図2のステップS106に対応する付加条件判定部の判定結果とに従って、追焚き運転を継続する。要するに、給湯装置1の制御部80bは、図2のフローチャートに従って追焚き運転を実行する。その一方で、運転実行部は上記第2状態では、付加条件判定部の判定結果に拘わらず、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定されるまで追焚き運転を継続する。要するに、制御部80bは、図4のフローチャートに従って追焚き運転を実行する。
また、風呂熱回収運転が行われる場合において、運転実行部は上記第1状態では、図3のステップS105に対応する温度条件判定部の判定結果と図3のステップS206に対応する付加条件判定部の判定結果とに従って、風呂熱回収運転を継続する。要するに、制御部80bは、図3のフローチャートに従って風呂熱回収運転を実行する。その一方で、運転実行部は上記第2状態では、付加条件判定部の判定結果に拘わらず、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定されるまで風呂熱回収運転を継続する。要するに、制御部80bは、図5のフローチャートに従って風呂熱回収運転を実行する。
また、図2の制御処理と図4の制御処理とのうちの一方の選択および図3の制御処理と図5の制御処理とのうちの一方の選択、すなわち、運転実行部の第1状態と第2状態との切替えは、例えば、何れかのコントローラ90a、90bに対するユーザ操作によって行われる。そして、その制御処理の何れが選択されているか、すなわち、運転実行部が第1状態と第2状態との何れに切り替えられているかは、それぞれのコントローラ90a、90bに表示される。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
上述のように、本実施形態によれば、制御部80bが機能的に有する運転実行部は、第1状態と第2状態とに切替え可能となっている。そして、運転実行部は、その第1状態では、温度条件判定部の判定結果と付加条件判定部の判定結果とに従って、湯温調節運転を継続する。一方、運転実行部は、その第2状態では、付加条件判定部の判定結果に拘わらず、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定されるまで湯温調節運転を継続する。従って、湯温調節運転の継続の可否を判定するために、上記付加条件を適宜採用することが可能である。
また、本実施形態によれば、各コントローラ90a、90bには、運転実行部が第1状態と第2状態との何れに切り替えられているかが表示される。従って、追焚き運転と風呂熱回収運転とのそれぞれの継続の可否がどのように判定されるかを、操作端末を操作するユーザに認識させることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態において、図2のフローチャートのステップS106では、浴槽湯水Wbの温度とは異なる他の物理量に対する所定の付加条件が成立したか否かが判定される。そして、上記他の物理量とは追焚き積算熱量Crhまたは追焚き運転時間Trhである。しかしながら、これは一例であり、上記他の物理量は、積算熱量または運転時間以外の物理量であることも想定される。このことは、図3のフローチャートのステップS206で用いられる他の物理量に関しても同様である。
(2)上述の各実施形態において、図2のフローチャートのステップS106では、付加条件とは所定の熱量条件または所定の時間条件であり、その付加条件は熱量条件または時間条件が成立した場合に成立する。しかしながら、これは一例であり、その付加条件は、その熱量条件および時間条件以外の他の条件で構成されていてもよい。このことは、図3のフローチャートのステップS206で判定される付加条件に関しても同様である。
(3)上述の各実施形態において、図2のフローチャートのステップS109で追焚き運転が再開されるが、図2のフローチャートは、追焚き運転が再開されないフローチャートに替わっていても差し支えない。これと同様に、図3〜図5のフローチャートも、風呂熱回収運転が再開されないフローチャートに替わっていても差し支えない。
(4)上述の各実施形態において、図2のステップS103で積算が開始される追焚き積算熱量Crhは、上記式F1から算出されるが、これは一例である。例えば、給湯水側通路30aの入口側と出口側とのそれぞれにおける給湯水の温度が検出可能であれば、上記式F1に替えて下記F13から算出されても差し支えない。
Figure 2018091511
上記式F13のTrhは追焚き運転時間Trhであり、Qaは給湯水側通路30aに流通する給湯水の循環流量Qaである。その給湯水の循環流量Qaは例えば、流量センサ等によって検出される検出値であってもよいし、給湯水ポンプ56の回転数から算出される推定値であってもよい。また、上記式F13のLaは、推定される浴槽用熱交換器30での熱交換ロスに相当する係数としての熱交換ロス推定値Laである。この熱交換ロス推定値Laは例えば、予め実験的に求められた定数であり1未満の正の値とされている。
ΔT1a=TAi−TAo ・・・(F14)
また、上記式F13の温度差ΔT1aは、給湯水側通路30aの入口側における給湯水の温度をTAiとし且つ給湯水側通路30aの出口側における給湯水の温度をTAoとして、上記式F14から算出される。
(5)上述の各実施形態において、図3のステップS203で積算が開始される熱回収積算熱量Crcは、上記式F7から算出されるが、これは一例である。例えば、給湯水側通路30aの入口側と出口側とのそれぞれにおける給湯水の温度が検出可能であれば、上記式F7に替えて下記F15から算出されても差し支えない。
Figure 2018091511
上記式F15のTrcは熱回収運転時間Trcであり、Qaは上記式F13と同様に、給湯水側通路30aに流通する給湯水の循環流量Qaである。その給湯水の循環流量Qaは、上記式F13と同様に、例えば検出値であっても推定値であってもよい。また、上記式F15のLaは、上記式F13の熱交換ロス推定値Laと同じ値である。
ΔT2a=TAo−TAi ・・・(F16)
また、上記式F15の温度差ΔT2aは、給湯水側通路30aの入口側における給湯水の温度TAiと給湯水側通路30aの出口側における給湯水の温度TAoとに基づき、上記式F16から算出される。
(6)上述の各実施形態において、図2〜図5のフローチャートでは、風呂戻り温度センサ76に検出される風呂戻り温度TPrが浴槽湯水Wbの温度として検出されるが、これは一例である。例えば、図2〜図5のフローチャートで用いられる浴槽湯水Wbの温度は、浴槽用湯温センサ72など他の温度センサによって検出されてもよいし、温度以外の物理量に基づいて算出される算出値であってもよい。
(7)上述の各実施形態において、図2〜図5のフローチャートに示す各ステップの処理はコンピュータプログラムによって実現されるものであるが、ハードロジックで構成されるものであっても差し支えない。
(8)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、湯温調節装置が備える温度条件判定部は、湯温調節運転が開始された後に、浴槽湯水の温度に対する所定の温度条件が成立したか否かを判定する。付加条件判定部は、湯温調節運転が開始された後に、浴槽湯水の温度とは異なる他の物理量に対する所定の付加条件が成立したか否かを判定する。運転実行部は、湯温調節運転を開始した場合には、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定され且つ付加条件が成立したと付加条件判定部により判定されるまで湯温調節運転を継続する。
また、第2の観点によれば、湯温調節運転とは追焚き運転であり、付加条件とは、湯温調節運転の実行に伴って浴槽湯水が吸熱した積算熱量に対する熱量条件、または、湯温調節運転が実行された運転時間に対する時間条件である。そして、付加条件判定部は、熱量条件または時間条件が成立した場合に、付加条件が成立したと判定する。従って、追焚き運転中の浴槽湯水の温度上昇幅に関連した物理量である積算熱量または運転時間を用いて、湯温調節運転の継続の可否を判定することができる。
また、第3の観点によれば、湯温調節運転とは熱回収運転であり、付加条件とは、湯温調節運転の実行に伴って浴槽湯水が放熱した積算熱量に対する熱量条件、または、湯温調節運転が実行された運転時間に対する時間条件である。そして、付加条件判定部は、熱量条件または時間条件が成立した場合に、付加条件が成立したと判定する。従って、熱回収運転中の浴槽湯水の温度低下幅に関連した物理量である積算熱量または運転時間を用いて、湯温調節運転の継続の可否を判定することができる。
また、第4の観点によれば、浴槽湯水が有する浴槽湯水熱量とその浴槽湯水熱量の目標値として定められた目標熱量との熱量差に基づき決定された必要熱量に上記積算熱量が達した場合に、上記熱量条件は成立する。従って、湯温調節運転で浴槽湯水熱量が目標熱量に到達することを、湯温調節運転の継続の可否を判定するための1つの判定材料にすることができる。
また、第5の観点によれば、目標熱量は、湯温調節運転で浴槽湯水の温度の目標値とされる目標浴槽温度と、湯温調節運転が終了したときの浴槽湯水の湯水量として推定される終了後浴槽湯水量との積に基づいて定められる。従って、浴槽湯水の温度だけでなく浴槽湯水の湯水量も考慮して、目標熱量を適切な大きさに定めることができる。
また、第6の観点によれば、温度センサによって検出された浴槽湯水の温度検出値が、湯温調節運転で浴槽湯水の温度の目標値とされる目標浴槽温度に到達した場合に、上記温度条件は成立する。
また、第7の観点によれば、運転実行部は、浴槽湯水循環運転の実行中に、浴槽湯水の温度が目標浴槽温度から、その目標浴槽温度に到達する前の温度側へ所定の温度幅以上戻った場合には、浴槽湯水循環運転に替えて湯温調節運転を再開する。従って、浴槽内で浴槽湯水の温度むらを或る程度抑えた上で、湯温調節運転の再開の必要性を判断できる。
また、運転実行部は、湯温調節運転を再開した場合において、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定された場合には、上記付加条件に拘わらず、湯温調節運転を停止する。従って、湯温調節運転を停止するか否かの判定に、付加条件が不必要に関わることを回避することが可能である。
また、第8の観点によれば、運転実行部は、第1状態と第2状態とに切替え可能となっている。そして、運転実行部は、その第1状態では、温度条件判定部の判定結果と付加条件判定部の判定結果とに従って湯温調節運転を継続する。一方、運転実行部は、その第2状態では、付加条件判定部の判定結果に拘わらず、温度条件が成立したと温度条件判定部により判定されるまで湯温調節運転を継続する。従って、湯温調節運転の継続の可否を判定するために、上記付加条件を適宜採用することが可能である。
また、第9の観点によれば、操作端末には、運転実行部が第1状態と第2状態との何れに切り替えられているかが表示される。従って、湯温調節運転の継続の可否がどのように判定されるかを、操作端末の操作者に認識させることが可能である。
1 給湯装置(湯温調節装置)
60 浴槽
80b 制御部
Crc 熱回収積算熱量(他の物理量)
Crh 追焚き積算熱量(他の物理量)
Trc 熱回収運転時間(他の物理量)
Trh 追焚き運転時間(他の物理量)
Wb 浴槽湯水

Claims (9)

  1. 熱源流体と浴槽(60)に貯められた浴槽湯水(Wb)とを熱交換させることにより該浴槽湯水の温度を調節する湯温調節運転を実行する運転実行部(S101、S107、S109、S110、S201、S207、S209、S210)と、
    前記湯温調節運転が開始された後に、前記浴槽湯水の温度に対する所定の温度条件が成立したか否かを判定する温度条件判定部(S105)と、
    前記湯温調節運転が開始された後に、前記浴槽湯水の温度とは異なる他の物理量(Crh、Trh、Crc、Trc)に対する所定の付加条件が成立したか否かを判定する付加条件判定部(S106、S206)とを備え、
    前記運転実行部は、前記湯温調節運転を開始した場合には、前記温度条件が成立したと前記温度条件判定部により判定され且つ前記付加条件が成立したと前記付加条件判定部により判定されるまで前記湯温調節運転を継続する湯温調節装置。
  2. 前記湯温調節運転とは、前記熱源流体と前記浴槽湯水との熱交換によって前記浴槽湯水の温度を上昇させる追焚き運転であり、
    前記付加条件とは、前記湯温調節運転の実行に伴って前記浴槽湯水が吸熱した積算熱量(Crh)に対する熱量条件、または、前記湯温調節運転が実行された運転時間(Trh)に対する時間条件であり、
    前記付加条件判定部は、前記熱量条件または前記時間条件が成立した場合に、前記付加条件が成立したと判定する請求項1に記載の湯温調節装置。
  3. 前記湯温調節運転とは、前記熱源流体と前記浴槽湯水との熱交換によって前記浴槽湯水の温度を低下させる熱回収運転であり、
    前記付加条件とは、前記湯温調節運転の実行に伴って前記浴槽湯水が放熱した積算熱量(Crc)に対する熱量条件、または、前記湯温調節運転が実行された運転時間(Trc)に対する時間条件であり、
    前記付加条件判定部は、前記熱量条件または前記時間条件が成立した場合に、前記付加条件が成立したと判定する請求項1に記載の湯温調節装置。
  4. 前記浴槽湯水が有する浴槽湯水熱量(Ch、Cc)と該浴槽湯水熱量の目標値として定められた目標熱量(Cth、Ctc)との熱量差に基づき決定された必要熱量(Ctrh、Ctrc)に前記積算熱量(Crh、Crc)が達した場合に、前記熱量条件は成立する請求項2または3に記載の湯温調節装置。
  5. 前記目標熱量は、前記湯温調節運転で前記浴槽湯水の温度の目標値とされる目標浴槽温度(Ttb)と、前記湯温調節運転が終了したときの前記浴槽湯水の湯水量として推定される終了後浴槽湯水量(Mtb)との積に基づいて定められる請求項4に記載の湯温調節装置。
  6. 前記浴槽湯水の温度を検出する温度センサ(76)を備え、
    該温度センサによって検出された前記浴槽湯水の温度検出値(TPr)が、前記湯温調節運転で該浴槽湯水の温度の目標値とされる目標浴槽温度(Ttb)に到達した場合に、前記温度条件は成立する請求項1ないし4のいずれか1つに記載に記載の湯温調節装置。
  7. 前記浴槽湯水と前記熱源流体との熱交換を行う浴槽用熱交換器(30)と、
    前記浴槽と前記浴槽用熱交換器との間で前記浴槽湯水を循環させる浴槽湯水ポンプ(57)と、
    前記熱源流体を前記浴槽用熱交換器に循環させる熱源流体ポンプ(56)とを備え、
    前記運転実行部は、前記浴槽湯水ポンプと前記熱源流体ポンプとを作動させることにより前記熱源流体と前記浴槽湯水とを熱交換させ、
    更に、前記運転実行部は、
    前記温度条件が成立したと前記温度条件判定部により判定され且つ前記付加条件が成立したと前記付加条件判定部により判定された場合には、前記湯温調節運転を停止すると共に、前記熱源流体ポンプを停止させ且つ前記浴槽湯水ポンプを作動させる浴槽湯水循環運転を実行し、
    該浴槽湯水循環運転の実行中に、前記浴槽湯水の温度が前記目標浴槽温度から、該目標浴槽温度に到達する前の温度側へ所定の温度幅(α、β)以上戻った場合には、前記浴槽湯水循環運転に替えて前記湯温調節運転を再開し、
    該湯温調節運転を再開した場合において、前記温度条件が成立したと前記温度条件判定部により判定された場合には、前記付加条件に拘わらず、前記湯温調節運転を停止する請求項6に記載に記載の湯温調節装置。
  8. 前記運転実行部は、前記温度条件判定部の判定結果と前記付加条件判定部の判定結果とに従って前記湯温調節運転を継続する第1状態と、前記付加条件判定部の判定結果に拘わらず、前記温度条件が成立したと前記温度条件判定部により判定されるまで前記湯温調節運転を継続する第2状態とに切替え可能となっている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の湯温調節装置。
  9. 操作者に操作される操作端末(90a、90b)を備え、
    前記操作端末には、前記運転実行部が前記第1状態と前記第2状態との何れに切り替えられているかが表示される請求項8に記載の湯温調節装置。
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