JP7302659B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯システムに関する。
下記特許文献1には、ヒートポンプからの冷媒と水とで熱交換を行った後、さらに水と水とで熱交換を行う間接給湯方式の給湯装置が開示されている。
日本特開2015-224796号公報
上述した従来の給湯装置において、貯湯タンクに湯を貯める蓄熱運転を開始する前には、ヒートポンプの圧縮機が停止しているため、圧縮機の温度及び水冷媒熱交換器の温度が低い状態にある。ヒートポンプを起動して蓄熱運転を開始した直後は、水冷媒熱交換器の温度がまだ上昇していない。このため、貯湯タンク内にある湯よりも温度の低い水が貯湯タンクに流入し、貯湯タンク内の湯の温度が低下するという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、蓄熱運転を開始したときの貯湯タンク内の湯の温度の低下を軽減する上で有利になる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明の給湯システムは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機により圧縮された冷媒と、熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、第一熱交換器から流出した熱媒体と、水との間で熱を交換する第二熱交換器と、第一熱交換器を第二熱交換器に接続する熱媒体回路と、熱媒体回路内の熱媒体を循環させる熱媒体ポンプと、水出口を有する下部と、水出口よりも高い位置にある湯入口を有する上部とを備える貯湯タンクと、水出口を第二熱交換器につなぐ水送り通路と、第二熱交換器を湯入口につなぐ水戻り通路と、水送り通路と、第二熱交換器と、水戻り通路とにより形成される水回路内の水を流れさせる水ポンプと、第一熱交換器から流出する熱媒体の温度であるヒートポンプ出口温度を検出するヒートポンプ出口温度センサと、貯湯タンクの上部内の水の温度である上部タンク温度を検出する上部タンク温度センサと、第二熱交換器から流出する湯を貯湯タンクに流入させる蓄熱運転を制御する制御回路と、を備え、制御回路は、蓄熱運転を開始するときに、第一起動運転と、第一起動運転の後の第二起動運転とを実行し、第一起動運転において、制御回路は、水ポンプを停止させた状態で圧縮機及び熱媒体ポンプを作動させ、第二起動運転において、制御回路は、圧縮機、熱媒体ポンプ、及び水ポンプを作動させ、制御回路は、上部タンク温度に応じて第一基準温度を決定し、第一基準温度は、上部タンク温度に等しいか上部タンク温度よりも高い温度であり、制御回路は、第一起動運転の実行中にヒートポンプ出口温度が第一基準温度に達すると、第一起動運転を終了して第二起動運転を開始するものである。
本発明によれば、蓄熱運転を開始したときの貯湯タンク内の湯の温度の低下を軽減する上で有利になる給湯システムを提供することが可能となる。
実施の形態1による給湯システムを示す図である。 実施の形態1による給湯システム1の機能ブロック図である。 蓄熱運転を開始するときの処理の例を示すフローチャートである。 蓄熱運転を開始するときの、ヒートポンプ出口温度センサの検出温度、タンク流入温度センサの検出温度、圧縮機の回転速度、吐出冷媒温度の目標値、熱媒体ポンプの回転速度、及び水ポンプの回転速度のそれぞれの経時変化の例を示す図である。 第一起動運転を省略するかどうかを判定する処理の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による給湯システムを示す図である。図1に示すように、本実施の形態の給湯システム1は、ヒートポンプユニット2とタンクユニット3とを備える。ヒートポンプユニット2は、室外に配置される。タンクユニット3は、室外または室内に配置される。本実施の形態ではヒートポンプユニット2とタンクユニット3とが別体となっているが、本開示による給湯システムは、ヒートポンプユニット2及びタンクユニット3が一体となった構造を有するものでもよい。
ヒートポンプユニット2は、冷媒を圧縮する圧縮機4と、第一熱交換器5と、膨張弁6と、空気熱交換器7と、ヒートポンプコントローラ9とを備える。冷媒として使用される物質は、特に限定されないが、例えばCO、HFC、HC、HFO等を使用可能である。第一熱交換器5は、一次流路5a及び二次流路5bを備える。一次流路5aを通る冷媒と、二次流路5bを通る熱媒体との間で熱が交換される。熱媒体として使用される物質は、液体の水でもよいし、水以外のブラインでもよい。圧縮機4、一次流路5a、膨張弁6、及び空気熱交換器7が冷媒管を介して接続されることにより、冷媒回路が形成されている。
膨張弁6は、高圧冷媒を減圧及び膨張させる減圧装置に相当する。空気熱交換器7は、ヒートポンプユニット2の外部から取り込まれる室外の空気と、冷媒との間で熱を交換させる。空気熱交換器7は、外気の熱によって冷媒を蒸発させる蒸発器として機能することができる。ヒートポンプユニット2は、外気が空気熱交換器7を通過して流れるようにするための送風機10を備えていてもよい。
タンクユニット3は、貯湯タンク11と、第二熱交換器12と、熱媒体ポンプ13と、水ポンプ14と、流路切替弁15と、タンクユニットコントローラ16とを備える。
貯湯タンク11は、ヒートポンプユニット2により加熱された湯を貯留する。貯湯タンク11内では、温度の違いによる水の比重の違いにより、上側が高温で下側が低温になる温度成層が形成される。貯湯タンク11は、図示しない断熱材により覆われている。水出口17が貯湯タンク11の下部に設けられている。湯入口18が貯湯タンク11の上部に設けられている。
第二熱交換器12は、一次流路12a及び二次流路12bを備える。一次流路12aを通る熱媒体と、二次流路12bを通る水との間で熱が交換される。水送り通路19は、水出口17を二次流路12bの入口につなぐ。水送り通路19の途中に水ポンプ14が設けられている。水戻り通路20は、二次流路12bの出口を湯入口18につなぐ。水送り通路19と、二次流路12bと、水戻り通路20とにより水回路21が形成される。水ポンプ14が作動すると、水回路21内の水が流れる。
給水管22が貯湯タンク11の下部に接続されている。給水管22は、タンクユニット3の外部へ延びている。例えば上水道のような水源から供給される水が給水管22を通って貯湯タンク11に流入する。給湯管23が貯湯タンク11の上部に接続されている。給湯管23は、タンクユニット3の外部へ延びている。貯湯タンク11に貯留された湯は、給湯管23を通って、例えばシャワー、蛇口、浴槽のような給湯端に供給される。貯湯タンク11から給湯管23を通って湯が流出すると、同量の水が給水管22から貯湯タンク11に流入する。その結果、貯湯タンク11は、満水状態に維持される。
本実施の形態の給湯システム1は、暖房装置24に熱媒体を循環させる暖房運転を行うことができる。暖房装置24は、部屋に設置されている。暖房装置24は、例えば、床下に設置される床暖房パネル、室内壁面に設置されるラジエータ、パネルヒーター、及び、ファンコンベクターのうちの少なくとも一つを備えていてもよい。なお、本開示による給湯システムは、暖房運転を行う機能を有しないものでもよい。すなわち、暖房装置24は、無くてもよい。
熱媒体ポンプ13の吸入口よりも上流側の通路に分岐部25が形成されている。通路26は、一次流路12aの出口を分岐部25につなぐ。流路切替弁15は、熱媒体が流れる回路を切り替えるための弁である。流路切替弁15は、流入口であるaポートと、流出口であるbポートと、流出口であるcポートとを有する。
ヒートポンプユニット2及びタンクユニット3は、通路27及び通路28により、互いに接続されている。通路27は、熱媒体ポンプ13の吐出口を二次流路5bの入口につなぐ。通路28は、二次流路5bの出口を流路切替弁15のaポートにつなぐ。通路27及び通路28は、ヒートポンプユニット2及びタンクユニット3の外部に配置された部分を有している。ヒートポンプユニット2の設置場所とタンクユニット3の設置場所とが離れている場合には、通路27及び通路28は、長いものが使用される。通路29は、流路切替弁15のbポートを一次流路12aの入口につなぐ。
タンクユニット3及び暖房装置24は、通路30及び通路31により、互いに接続されている。通路30は、流路切替弁15のcポートを暖房装置24の熱媒体の入口につなぐ。通路31は、暖房装置24の熱媒体の出口を分岐部25につなぐ。
冷媒温度センサ32は、圧縮機4と第一熱交換器5との間の冷媒管に配置されている。冷媒温度センサ32は、圧縮機4から吐出される冷媒の温度である吐出冷媒温度を検出することができる。冷媒温度センサ33は、膨張弁6と空気熱交換器7との間の冷媒管に配置されている。冷媒温度センサ33は、膨張弁6から空気熱交換器7に流入する冷媒の温度である冷媒入口温度を検出することができる。
貯湯タンク11には、互いに異なる高さの位置に配置された複数のタンク温度センサ34,35,36が設けられている。タンク温度センサ34,35,36は、貯湯タンク11内の水温を検出する。タンク温度センサ34は、湯入口18と同じ高さの位置に配置されている。タンク温度センサ36は、水出口17と同じ高さの位置に配置されている。タンク温度センサ35は、水出口17よりも高く、かつ湯入口18よりも低い高さの位置に配置されている。以下の説明では、貯湯タンク11の上部内の水の温度を「上部タンク温度」と称する。本実施の形態におけるタンク温度センサ34は、上部タンク温度を検出する上部タンク温度センサに相当する。
以下の説明では、二次流路5bに流入する熱媒体の温度を「ヒートポンプ入口温度」と称し、二次流路5bから流出する熱媒体の温度を「ヒートポンプ出口温度」と称する。通路27に設置されたヒートポンプ入口温度センサ37は、ヒートポンプ入口温度を検出する。通路28に設置されたヒートポンプ出口温度センサ38は、ヒートポンプ出口温度を検出する。図示の例では、タンクユニット3内にヒートポンプ入口温度センサ37及びヒートポンプ出口温度センサ38が配置されているが、ヒートポンプユニット2内にヒートポンプ入口温度センサ37及びヒートポンプ出口温度センサ38が配置されてもよい。
以下の説明では、貯湯タンク11から第二熱交換器12に流入する水の温度を「入水温度」と称する。水送り通路19に設置された入水温度センサ39により、入水温度を検出することができる。水戻り通路20に設置されたタンク流入温度センサ40は、第二熱交換器12から貯湯タンク11に流入する湯の温度を検出することができる。以下の説明では、タンク流入温度センサ40により検出される温度を「タンク流入温度」と称する。ヒートポンプユニット2に、外気温度を検出する外気温度センサ41が設置されている。
本実施の形態において、貯湯タンク11は、湯入口18よりも高い位置に湯を貯留する最上部42を有する。給湯管23の入口は、最上部42内に位置する。給湯管23は、最上部42内の湯を取り出すように構成されている。最上部42内の湯が給湯管23を通って外部へ供給される。
ヒートポンプコントローラ9とタンクユニットコントローラ16とは、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、給湯システム1の動作を制御する制御回路に相当する。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16の少なくとも一方は、時刻を管理するタイマー機能を有していてもよい。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16の少なくとも一方は、年月日を管理するカレンダー機能を有していてもよい。
本実施の形態では、ヒートポンプコントローラ9とタンクユニットコントローラ16とが連携して、給湯システム1の動作を制御する。本開示では、図示の例のように複数のコントローラが連携して給湯システム1の動作を制御する構成に限定されるものではなく、単一のコントローラにより給湯システム1の動作が制御される構成にしてもよい。
本実施の形態の給湯システム1は、リモコン50を備える。リモコン50とタンクユニットコントローラ16とは、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。リモコン50は、部屋に設置されてもよい。リモコン50は、運転動作指令、設定値の変更、その他に関する使用者の操作を受け付ける機能を有する。リモコン50は、ユーザーインターフェースに相当する。図示を省略するが、リモコン50には、給湯システム1の状態に関する情報を表示するディスプレイ、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されていてもよい。給湯システム1は、異なる場所に設置される複数台のリモコン50を備えてもよい。また、リモコン50に代えて、またはリモコン50に加えて、例えばスマートフォンまたはタブレット端末のような携帯端末を給湯システム1のユーザーインターフェースとして使用可能であってもよい。
図2は、実施の形態1による給湯システム1の機能ブロック図である。図2に示すように、圧縮機4、膨張弁6、冷媒温度センサ32、冷媒温度センサ33、及び外気温度センサ41のそれぞれは、ヒートポンプコントローラ9に対して電気的に接続されている。熱媒体ポンプ13、水ポンプ14、流路切替弁15、タンク温度センサ34,35,36、ヒートポンプ入口温度センサ37、ヒートポンプ出口温度センサ38、入水温度センサ39、及びタンク流入温度センサ40のそれぞれは、タンクユニットコントローラ16に対して電気的に接続されている。
ヒートポンプコントローラ9の各機能は、処理回路により実現されてもよい。ヒートポンプコントローラ9の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ9aと少なくとも1つのメモリ9bとを備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサ9aは、少なくとも1つのメモリ9bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、ヒートポンプコントローラ9のそれぞれの各機能を実現してもよい。ヒートポンプコントローラ9の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。
タンクユニットコントローラ16の各機能は、処理回路により実現されてもよい。タンクユニットコントローラ16の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ16aと少なくとも1つのメモリ16bとを備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサ16aは、少なくとも1つのメモリ16bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、タンクユニットコントローラ16のそれぞれの各機能を実現してもよい。タンクユニットコントローラ16の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。
ヒートポンプコントローラ9は、例えばインバータ制御により、圧縮機4の回転速度が可変となるように制御することができる。タンクユニットコントローラ16は、例えばインバータ制御により、熱媒体ポンプ13の回転速度及び水ポンプ14の回転速度のそれぞれが可変となるように制御することができる。
給湯システム1は、蓄熱運転を実行できる。蓄熱運転は、第二熱交換器12から流出する湯を貯湯タンク11に流入させる運転である。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、蓄熱運転を制御する。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、蓄熱運転のときの動作を以下のように制御する。圧縮機4、熱媒体ポンプ13、及び水ポンプ14が駆動される。流路切替弁15では、aポートがbポートに連通し、cポートが閉じる。圧縮機4により圧縮されることで高温高圧となった冷媒が第一熱交換器5の一次流路5aに流入する。一次流路5aを流れる冷媒は、二次流路5bを流れる熱媒体により冷却される。一次流路5aを通過した冷媒は、膨張弁6により減圧されることで低温低圧の冷媒となる。この低温低圧冷媒は、空気熱交換器7に流入する。空気熱交換器7では、送風機10によって導かれた外気と、低温低圧冷媒との間で熱を交換する。空気熱交換器7にて外気により加熱されることで冷媒が蒸発する。蒸発した冷媒が圧縮機4に吸入される。このようにして、冷凍サイクルが形成される。
第一熱交換器5にて冷媒により加熱された熱媒体は、通路28、流路切替弁15、及び通路29を通って、第二熱交換器12の一次流路12aに流入する。一次流路12aを通過した熱媒体は、通路26、分岐部25、熱媒体ポンプ13、及び通路27を通って、第一熱交換器5に戻る。このようにして熱媒体が第一熱交換器5及び第二熱交換器12を通って循環する回路を以下「熱媒体回路」と称する。
貯湯タンク11の下部にある水は、水出口17及び水送り通路19を通って二次流路12bに流入する。第二熱交換器12では、一次流路12aを流れる熱媒体により、二次流路12bを流れる水が加熱される。その加熱された湯は、水戻り通路20及び湯入口18を通って、貯湯タンク11の上部に流入する。このような蓄熱運転により貯湯タンク11内に湯を貯めることで、貯湯タンク11内の蓄熱量が増加する。
蓄熱運転において貯湯タンク11に流入させる湯の温度の目標値を以下「目標貯湯温度」と称する。タンクユニットコントローラ16は、使用者がリモコン50を用いて設定した給湯設定温度に応じて、目標貯湯温度を決定してもよい。例えば、タンクユニットコントローラ16は、給湯設定温度に等しい温度または給湯設定温度よりも高い温度を目標貯湯温度として設定してもよい。目標貯湯温度は、例えば65℃でもよい。
タンクユニットコントローラ16は、タンク温度センサ34,35,36により検出される貯湯タンク11内の鉛直方向に沿った温度分布を用いて、貯湯タンク11内の貯湯量または蓄熱量を計算することができる。タンクユニットコントローラ16は、一定時間ごとに現在の貯湯量または蓄熱量を算出する。現在の貯湯量または蓄熱量が基準を下回ると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、蓄熱運転を開始する。蓄熱運転の実行中の貯湯量または蓄熱量が目標値に達すると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、蓄熱運転を終了する。
タンクユニットコントローラ16は、給湯管23を流れる湯の温度及び量をセンサ(図示省略)により検出することで、給湯負荷を検出してもよい。タンクユニットコントローラ16は、過去複数日間の給湯負荷を統計的に処理して得た学習結果に基づいて、貯湯量または蓄熱量の目標値を定めてもよい。
ヒートポンプユニット2の加熱能力[W]は、単位時間当たりにヒートポンプユニット2が熱媒体に与える熱量である。ヒートポンプコントローラ9は、所定の加熱能力が得られるように圧縮機4の回転速度を調整することができる。圧縮機4に吸入される冷媒の過熱度を以下「吸入過熱度」と称する。ヒートポンプコントローラ9は、吸入過熱度、または冷媒温度センサ32により検出される吐出冷媒温度が、目標値に等しくなるように、膨張弁6の開度を調整してもよい。膨張弁6の開度が大きいほど、冷媒流量が増加し、吐出冷媒温度及び吸入過熱度が低下する。
給湯システム1は、暖房運転を実行できる。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、暖房運転を制御する。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、暖房運転のときの動作を以下のように制御する。圧縮機4及び熱媒体ポンプ13が駆動される。水ポンプ14は、停止される。流路切替弁15では、aポートがcポートに連通し、bポートが閉じる。ヒートポンプユニット2の動作は、蓄熱運転のときと同じである。第一熱交換器5にて冷媒により加熱された熱媒体は、通路28、流路切替弁15、及び通路30を通って、暖房装置24に流入する。暖房装置24は、熱媒体の熱を用いて部屋を加熱する。暖房装置24を通過する間に熱媒体の温度が低下する。温度低下した熱媒体は、通路31、分岐部25、熱媒体ポンプ13、及び通路27を通って、第一熱交換器5に戻る。このようにして熱媒体が第一熱交換器5及び暖房装置24を通って循環する回路を以下「暖房回路」と称する。
本実施の形態では、流路切替弁15により暖房回路と熱媒体回路とを切り替えることで、暖房運転と蓄熱運転とを切り替えることができる。よって、流路切替弁15は、暖房運転と蓄熱運転とを切り替える切替弁に相当する。
ヒートポンプユニット2が起動した直後は、圧縮機4の温度及び第一熱交換器5の温度が低いので、ヒートポンプ出口温度が上昇しにくい。ヒートポンプ出口温度が上昇しにくいと、タンク流入温度も上昇しにくい。上部タンク温度よりも低い温度を有する湯が第二熱交換器12から貯湯タンク11に大量に流入すると、上部タンク温度が大きく低下する。上部タンク温度が低下すると、給湯管23を通って供給される湯の温度が低下するので、好ましくない。
本実施の形態において、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、蓄熱運転を開始するときに、上部タンク温度の低下を軽減するために、第一起動運転と、第一起動運転の後の第二起動運転とを実行する。
第一起動運転において、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、水ポンプ14を停止させた状態で圧縮機4及び熱媒体ポンプ13を作動させる。この際、熱媒体は、熱媒体回路に循環する。第一起動運転を行うことにより、以下の効果が得られる。二次流路12bに水が流れないので、熱媒体の熱が第二熱交換器12内で水に奪われることを防止できる。その結果、ヒートポンプ出口温度と、圧縮機4から吐出される冷媒の圧力との双方を、速やかに上昇させることができる。また、第一起動運転では、貯湯タンク11の上部に水が流入しないので、上部タンク温度が低下することを確実に防止できる。
第二起動運転において、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、圧縮機4、熱媒体ポンプ13、及び水ポンプ14を作動させる。タンクユニットコントローラ16は、第一起動運転の実行中に、ヒートポンプ出口温度センサ38により検出されるヒートポンプ出口温度が第一基準温度に達すると、水ポンプ14を起動する。すなわち、ヒートポンプ出口温度が第一基準温度に達すると、第一起動運転を終了して第二起動運転が開始される。
タンクユニットコントローラ16は、タンク温度センサ34により検出される上部タンク温度に応じて第一基準温度を決定する。タンクユニットコントローラ16は、上部タンク温度に等しい温度を第一基準温度として決定してもよい。あるいは、タンクユニットコントローラ16は、上部タンク温度よりも少し高い温度を第一基準温度として決定してもよい。すなわち、第一基準温度は、上部タンク温度以上の温度である。
第二熱交換器12は、タンク流入温度がヒートポンプ出口温度よりも少し低い温度になるまで、水を加熱可能である。本実施の形態であれば、ヒートポンプ出口温度が、上部タンク温度以上の第一基準温度に達した後に水ポンプ14を起動するので、第二起動運転のときのタンク流入温度は、上部タンク温度に近い温度になる。このため、上部タンク温度の低下を確実に軽減することができる。
貯湯タンク11内に湯が長時間貯留されると、湯の熱が散逸することで、上部タンク温度が給湯設定温度よりも低くなる可能性がある。また、貯湯タンク11内の湯が僅少になると、上部タンク温度が給湯設定温度よりも低くなる場合がある。第一基準温度は上部タンク温度に応じて決定されるので、上部タンク温度が低い場合には第一基準温度も低くなる。したがって、上部タンク温度が低い場合には、第一基準温度も低いので、上部タンク温度が高い場合よりも早いタイミングで第一起動運転から第二起動運転へ移行する。すなわち、上部タンク温度が低い場合には、第一起動運転から第二起動運転への移行時期が早くなる。その結果、蓄熱運転をより早いタイミングで開始できる。このように、本実施の形態であれば、上部タンク温度が低い場合に、第一起動運転から第二起動運転への移行時期が必要以上に遅くなることを確実に防止できる。
また、本実施の形態であれば、以下のような利点がある。湯入口18及びタンク温度センサ34は、最上部42よりも低い位置にある。このため、タンク温度センサ34の検出温度は、最上部42内の湯の温度よりも低い場合がある。タンクユニットコントローラ16は、タンク温度センサ34により検出された上部タンク温度に応じて第一基準温度を決定する。このため、タンク温度センサ34の検出温度が最上部42内の湯の温度より低い場合であっても、タンク温度センサ34の検出温度に応じて第一基準温度が決定される。したがって、タンク温度センサ34の検出温度が最上部42内の湯の温度がよりも低い場合には、第二起動運転のときのタンク流入温度は、最上部42内の湯の温度よりも低くなる。このとき、貯湯タンク11に流入した湯は、比重の差により、湯入口18から水平方向または下方向へ拡散して混合する。それゆえ、貯湯タンク11に流入した湯は、最上部42内の湯に混合しにくい。その結果、最上部42内の湯の温度が低下することを確実に防止できるので、給湯管23へ供給される湯の温度が低下することを確実に防止できるという利点がある。また、タンク温度センサ34の検出温度が最上部42内の湯の温度よりも低い場合に、第一起動運転から第二起動運転への移行時期が必要以上に遅くなることを確実に防止できるという利点がある。
ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、第一起動運転の前に予備起動運転を実行してもよい。予備起動運転において、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、熱媒体ポンプ13及び水ポンプ14を停止させた状態で圧縮機4を作動させる。予備起動運転を実行した場合には、以下の効果が得られる。二次流路5bに熱媒体が流れないので、冷媒の熱が第一熱交換器5内で熱媒体に奪われることを防止できる。それゆえ、第一熱交換器5を流れる冷媒の圧力がより速く上昇する。その結果、圧縮機4及び第一熱交換器5の温度をより速やかに上昇させることができる。予備起動運転から第一起動運転へ移行するタイミングは、例えば以下のようにしてもよい。予備起動運転を継続した時間が所定時間に達すると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、熱媒体ポンプ13を起動して、第一起動運転を開始してもよい。
外気温度が低いほど、圧縮機4が起動される前の圧縮機4の温度及び第一熱交換器5の温度が低いと考えられる。このため、外気温度が高い場合には、圧縮機4及び第一熱交換器5の温度上昇に要する時間が比較的短い。これに対し、外気温度が低い場合には、圧縮機4及び第一熱交換器5の温度上昇に要する時間が比較的長い。これらの事項に鑑みて、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、外気温度センサ41により検出される外気温度が閾値よりも低い場合には、当該外気温度が閾値よりも高い場合に比べて、予備起動運転を継続する時間を長くしてもよい。これにより、予備起動運転を継続する時間を、外気温度に応じた適切な長さにすることが可能となる。
本開示において、予備起動運転は、必須の事項ではない。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、予備起動運転を実行せずに第一起動運転を開始してもよい。その際、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、圧縮機4及び熱媒体ポンプ13を同時に起動してもよいし、熱媒体ポンプ13を起動した後に圧縮機4を起動してもよい。
図3は、蓄熱運転を開始するときの処理の例を示すフローチャートである。図4は、蓄熱運転を開始するときの、ヒートポンプ出口温度センサ38の検出温度、タンク流入温度センサ40の検出温度、圧縮機4の回転速度、吐出冷媒温度の目標値、熱媒体ポンプ13の回転速度、及び水ポンプ14の回転速度のそれぞれの経時変化の例を示す図である。以下、図3及び図4に示す例に基づいて、本実施の形態をさらに説明する。
図3のステップS101において、ヒートポンプコントローラ9は、圧縮機4及び送風機10を起動することにより、予備起動運転を実行する。図4では、時刻t0に予備起動運転が開始する。予備起動運転が終了すると、ステップS102として、タンクユニットコントローラ16は、熱媒体ポンプ13を起動する。これにより、予備起動運転からステップS103の第一起動運転へ切り替わる。図4では、時刻t1に第一起動運転が開始する。
タンクユニットコントローラ16は、タンク温度センサ34により検出される上部タンク温度に応じて第一基準温度Tw1を決定する。第一起動運転の実行中、ステップS104として、タンクユニットコントローラ16は、ヒートポンプ出口温度センサ38により検出されるヒートポンプ出口温度を第一基準温度Tw1と比較する。ヒートポンプ出口温度が第一基準温度Tw1に達していない場合にはステップS103の第一起動運転が継続される。ヒートポンプ出口温度が第一基準温度Tw1に達すると、タンクユニットコントローラ16は、ステップS105として、水ポンプ14を起動する。これにより、第一起動運転からステップS106の第二起動運転へ切り替わる。図4では、時刻t2に第二起動運転が開始する。
タンクユニットコントローラ16は、第二基準温度Tw2を決定する。例えば、タンクユニットコントローラ16は、第一基準温度Tw1に等しい温度を第二基準温度Tw2として決定してもよいし、第一基準温度Tw1よりも高い温度を第二基準温度Tw2として決定してもよい。第二基準温度Tw2は、目標貯湯温度に等しい温度でもよい。第二起動運転の実行中、ステップS107として、タンクユニットコントローラ16は、タンク流入温度センサ40により検出されるタンク流入温度を第二基準温度Tw2と比較する。タンク流入温度が第二基準温度Tw2に達していない場合にはステップS106の第二起動運転が継続される。タンク流入温度が第二基準温度Tw2に達すると、ステップS108として、タンクユニットコントローラ16は、第二起動運転を終了して蓄熱運転を開始する。図4では、時刻t3に蓄熱運転が開始する。
以下、図4を参照して、さらに説明する。予備起動運転及び第一起動運転のとき、圧縮機4は、回転速度Fc-1で駆動される。予備起動運転及び第一起動運転のとき、ヒートポンプコントローラ9は、冷媒温度センサ32により検出される吐出冷媒温度が目標値Tdt-1に等しくなるように、膨張弁6の開度を制御する。第一起動運転のとき、熱媒体ポンプ13は、回転速度Fp1-1で駆動される。回転速度Fp1-1は、熱媒体ポンプ13の最高回転速度に等しい速度でもよい。すなわち、タンクユニットコントローラ16は、第一起動運転のときに熱媒体ポンプ13を最高回転速度で作動させてもよい。これにより、第一起動運転のときにヒートポンプ出口温度をより速やかに上昇させることができる。特に、通路27及び通路28が長い場合であっても、ヒートポンプ出口温度を速やかに上昇させることができる。
第二起動運転及び蓄熱運転のとき、圧縮機4は、回転速度Fc-2で駆動される。ヒートポンプコントローラ9は、蓄熱運転におけるヒートポンプユニット2の加熱能力が目標加熱能力を満足するように、圧縮機4の回転速度Fc-2を決定する。回転速度Fc-1は、回転速度Fc-2より低くてもよい。すなわち、ヒートポンプコントローラ9は、第一起動運転のときの圧縮機4の回転速度Fc-1が蓄熱運転のときの圧縮機4の回転速度Fc-2よりも低くなるように圧縮機4を作動させてもよい。これにより、第一起動運転のときに圧縮機4から吐出される冷媒の圧力が過渡的に高くなりすぎることをより確実に防止できる。
第二起動運転のとき、熱媒体ポンプ13は、回転速度Fp1-1よりも低い回転速度Fp1-2で駆動される。これにより、ヒートポンプ出口温度の低下をより確実に防止することができ、ひいては圧縮機4から吐出される冷媒の圧力の低下をより確実に防止できる。回転速度Fp1-2は、熱媒体ポンプ13の最低回転速度に等しい速度でもよい。図示の例では第二起動運転の実行中の熱媒体ポンプ13の回転速度が一定であるが、タンクユニットコントローラ16は、第二起動運転の実行中に、タンク流入温度が上昇するにつれて、熱媒体ポンプ13の回転速度を連続的または段階的に上昇させてもよい。
第二起動運転のとき、水ポンプ14は、回転速度Fp2-2で駆動される。回転速度Fp2-2は、水ポンプ14の最低回転速度に等しい速度でもよい。図示の例では第二起動運転の実行中の水ポンプ14の回転速度が一定であるが、タンクユニットコントローラ16は、第二起動運転の実行中に、タンク流入温度が上昇するにつれて、水ポンプ14の回転速度を連続的または段階的に上昇させてもよい。タンクユニットコントローラ16は、第二起動運転の少なくとも初期に、水ポンプ14を最低回転速度で作動させることが望ましい。これにより、タンク流入温度をより速やかに上昇させることができる。
第二起動運転及び蓄熱運転のとき、吐出冷媒温度が目標値Tdt-2に等しくなるように、膨張弁6の開度を制御する。図示の例のように、第一起動運転のときの吐出冷媒温度の目標値Tdt-1は、蓄熱運転のときの吐出冷媒温度の目標値Tdt-2より低くてもよい。これにより、第一起動運転のときに圧縮機4から吐出される冷媒の圧力が過渡的に高くなりすぎることをより確実に防止できる。
定常状態の蓄熱運転のときに、タンクユニットコントローラ16は、ヒートポンプ出口温度とヒートポンプ入口温度との差が、一定の目標値に等しくなるように、熱媒体ポンプ13の回転速度Fp1-3を制御することが望ましい。これにより、熱媒体の流量がより確実に適正になるので、より効率の高い運転が可能となる。図示の例では、タンクユニットコントローラ16は、定常状態の蓄熱運転のときの熱媒体ポンプ13の回転速度Fp1-3が、第二起動運転のときの回転速度Fp1-2よりも高く、かつ第一起動運転のときの回転速度Fp1-1よりも低い値となるようにしている。
定常状態の蓄熱運転のときに、タンクユニットコントローラ16は、タンク流入温度が目標貯湯温度Twtに等しくなるように、水ポンプ14の回転速度Fp2-3を制御する。図示の例では、タンクユニットコントローラ16は、定常状態の蓄熱運転のときの水ポンプ14の回転速度Fp2-3が、第二起動運転のときの回転速度Fp2-2よりも高い値となるようにしている。
図3及び図4に示す例では、給湯システム1は、タンクユニットコントローラ16がタンク流入温度を第二基準温度Tw2と比較した結果に応じて、第二起動運転から蓄熱運転へ移行している。この例に限らず、給湯システム1は、例えば、第二起動運転を継続した時間が所定時間に達したときに第二起動運転から蓄熱運転へ移行してもよい。
ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、蓄熱運転を開始する前に暖房運転を実行していた場合には、第一起動運転を実行することなく蓄熱運転を開始してもよい。例えば、暖房運転の実行中に暖房運転から蓄熱運転に切り替える場合、あるいは暖房運転が終了してから一定時間以内に蓄熱運転を開始する場合には、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、第一起動運転を省略して蓄熱運転を開始してもよい。これらの場合には、暖房運転によって第一熱交換器5の温度及び熱媒体の温度が高くなっているので、第一起動運転を省略しても、加熱不十分の水が貯湯タンク11の上部にしにくいからである。上記の事項に関して、図5を参照して、さらに説明する。
図5は、第一起動運転を省略するかどうかを判定する処理の例を示すフローチャートである。蓄熱運転を開始する必要がある場合に、タンクユニットコントローラ16は、図5のフローチャートの処理を実行する。ステップS201として、ヒートポンプコントローラ9またはタンクユニットコントローラ16は、直前に暖房運転が実行されているかどうかを判定する。例えば、ヒートポンプコントローラ9またはタンクユニットコントローラ16は、暖房運転が現在実行中である場合、あるいは一定時間前まで暖房運転が実行されていた場合には、直前に暖房運転が実行されていると判定し、そうでない場合には直前に暖房運転が実行されていないと判定する。上記一定時間は、例えば30分間程度でもよい。直前に暖房運転が実行されていた場合には、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、ステップS202として、第一起動運転を省略して、第二起動運転を開始する。これにより、より早いタイミングで蓄熱運転を開始することができる。これに対し、直前に暖房運転が実行されていない場合には、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、ステップS203として、第一起動運転を実行する。
なお、給湯システム1が予備起動運転を実行する機能を有している場合には、上記ステップS202として、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、予備起動運転及び第一起動運転を省略して、第二起動運転を開始する。また、上記ステップS203として、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ16は、予備起動運転及び第一起動運転を実行する。
1 給湯システム、 2 ヒートポンプユニット、 3 タンクユニット、 4 圧縮機、 5 第一熱交換器、 6 膨張弁、 7 空気熱交換器、 9 ヒートポンプコントローラ、 10 送風機、 11 貯湯タンク、 12 第二熱交換器、 13 熱媒体ポンプ、 14 水ポンプ、 15 流路切替弁、 16 タンクユニットコントローラ、 17 水出口、 18 湯入口、 21 水回路、 22 給水管、 23 給湯管、 24 暖房装置、 32 冷媒温度センサ、 33 冷媒温度センサ、 34,35,36 タンク温度センサ、 37 ヒートポンプ入口温度センサ、 38 ヒートポンプ出口温度センサ、 39 入水温度センサ、 40 タンク流入温度センサ、 41 外気温度センサ、 42 最上部、 50 リモコン

Claims (10)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮された前記冷媒と、熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、
    前記第一熱交換器から流出した前記熱媒体と、水との間で熱を交換する第二熱交換器と、
    前記第一熱交換器を前記第二熱交換器に接続する熱媒体回路と、
    前記熱媒体回路内の前記熱媒体を循環させる熱媒体ポンプと、
    水出口を有する下部と、前記水出口よりも高い位置にある湯入口を有する上部とを備える貯湯タンクと、
    前記水出口を前記第二熱交換器につなぐ水送り通路と、
    前記第二熱交換器を前記湯入口につなぐ水戻り通路と、
    前記水送り通路と、前記第二熱交換器と、前記水戻り通路とにより形成される水回路内の前記水を流れさせる水ポンプと、
    前記第一熱交換器から流出する前記熱媒体の温度であるヒートポンプ出口温度を検出するヒートポンプ出口温度センサと、
    前記貯湯タンクの前記上部内の水の温度である上部タンク温度を検出する上部タンク温度センサと、
    前記第二熱交換器から流出する湯を前記貯湯タンクに流入させる蓄熱運転を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記蓄熱運転を開始するときに、第一起動運転と、前記第一起動運転の後の第二起動運転とを実行し、
    前記第一起動運転において、前記制御回路は、前記水ポンプを停止させた状態で前記圧縮機及び前記熱媒体ポンプを作動させ、
    前記第二起動運転において、前記制御回路は、前記圧縮機、前記熱媒体ポンプ、及び前記水ポンプを作動させ、
    前記制御回路は、前記上部タンク温度に応じて第一基準温度を決定し、
    前記第一基準温度は、前記上部タンク温度に等しいか前記上部タンク温度よりも高い温度であり、
    前記制御回路は、前記第一起動運転の実行中に前記ヒートポンプ出口温度が前記第一基準温度に達すると、前記第一起動運転を終了して前記第二起動運転を開始する給湯システム。
  2. 前記制御回路は、前記第一起動運転の前に予備起動運転を実行し、
    前記予備起動運転において、前記制御回路は、前記熱媒体ポンプを停止させた状態で前記圧縮機を作動させる請求項1に記載の給湯システム。
  3. 外気温度を検出する外気温度センサを備え、
    前記制御回路は、前記外気温度が閾値よりも低い場合には、前記外気温度が前記閾値よりも高い場合に比べて、前記予備起動運転を継続する時間を長くする請求項2に記載の給湯システム。
  4. 前記貯湯タンクは、前記湯入口よりも高い位置に湯を貯留する最上部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給湯システム。
  5. 前記最上部にある湯を取り出す給湯管が前記貯湯タンクに接続されている請求項4に記載の給湯システム。
  6. 前記上部タンク温度センサは、前記湯入口と同じ高さの位置に配置されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の給湯システム。
  7. 前記制御回路は、前記第一起動運転のときに前記熱媒体ポンプを最高回転速度で作動させる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯システム。
  8. 前記制御回路は、前記第一起動運転のときの前記圧縮機の回転速度が前記蓄熱運転のときの前記圧縮機の回転速度よりも低くなるように前記圧縮機を作動させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の給湯システム。
  9. 前記制御回路は、前記第二起動運転の少なくとも初期に前記水ポンプを最低回転速度で作動させる請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の給湯システム。
  10. 暖房装置と、
    前記熱媒体が前記第一熱交換器及び前記暖房装置を通って循環する回路である暖房回路と、
    前記暖房回路内の前記熱媒体を循環させる暖房運転と、前記蓄熱運転とを切り替える切替弁と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記蓄熱運転を開始する前に前記暖房運転を実行していた場合には、前記第一起動運転を実行することなく前記蓄熱運転を開始する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の給湯システム。
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