JP7370138B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプを用いて加熱された湯水を貯湯タンクに貯留し、貯留された湯水を利用して給湯を行う給湯装置に関するものである。
近年、省エネルギー性の向上を目的とした住宅用の給湯装置として、冷凍サイクルと貯湯タンクとを用いた給湯装置が普及している。この給湯装置は、電力料金の安い深夜時間帯に沸き上げ運転を行い、沸き上げられた高温水を貯湯タンクに貯留することにより、ランニングコストを低減することができる。また、特許文献1には、電気料金の高い時間帯と安い時間帯とで沸き上げ時の加熱能力を変更することにより、沸き上げ時のヒートポンプの効率を上昇させて省エネルギー性を向上させることができる給湯装置が開示されている。
特開2017-67416号公報
ところで、特許文献1に記載の給湯装置は、電気料金が異なる時間帯に応じて沸き上げ時の加熱能力を変更しているが、電気料金体系によっては、時間による電気料金の差が少ないため、コスト低減の効果が得られない。また、ユーザの生活習慣によっては、省エネルギー性向上の効果を得られない可能性がある。
さらに、従来の給湯装置では、貯湯タンク内の貯湯量が設定量まで低下した場合に沸き上げが自動的に行われ、常に一定量以上の貯湯量を確保する制御が行われている。この場合の沸き上げ能力は一定であることが多い。このような沸き上げ制御を行っている状態で、集中して給湯が使用される場合には、貯湯タンク内の貯湯量が設定量まで低下する度に沸き上げが行われる。したがって、沸き上げ能力が過大となる場合には、圧縮機の起動および停止が頻発するため、消費電力およびエネルギー効率等の観点から、制御性には改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、集中して給湯が行われる際の消費電力の増大を抑制するとともに、エネルギー効率の低下を抑制することができる給湯装置を提供することを目的とする。
本発明の給湯装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器が順次接続されることによって冷媒が流れる冷凍サイクル回路が形成され、前記凝縮器に流入する湯水を前記冷媒の熱によって加熱するヒートポンプと、前記湯水を貯留する貯湯タンクと、前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させ、前記凝縮器から出湯される前記湯水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸き上げ回路と、前記貯湯タンクに貯留された前記湯水を給湯する給湯端末と、前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量以下となった場合に、前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量となるまで、第1の加熱能力で前記貯湯タンク内の前記湯水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置とを備え、前記沸き上げ回路は、前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させる送水ポンプを有し、前記制御装置は、設定期間に前記給湯端末によって生じる負荷である給湯負荷が複数回発生する時間帯である負荷頻発時間帯に前記沸き上げ運転を行う場合に、加熱能力を前記第1の加熱能力よりも低い第2の加熱能力に変更し、前記負荷頻発時間帯は、前記給湯負荷によって前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまでに別の前記給湯負荷が生じるものであり、前記制御装置は、前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際、前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまで前記第2の加熱能力による加熱を継続し、前記制御装置は、前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際に、前記圧縮機の運転周波数と、前記送水ポンプの回転数とを制御して、前記沸き上げ運転の際の前記加熱能力を前記第2の加熱能力に変更し、前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際に、さらに、前記貯湯タンクに貯留される前記湯水の目標温度を示す目標沸き上げ温度を低下させて、前記沸き上げ運転の際の前記第2の加熱能力を変更するものである。
以上のように、本発明によれば、負荷頻発時間帯における沸き上げ運転の際には、第1の加熱能力よりも低い第2の加熱能力で沸き上げ運転が行われる。これにより、負荷頻発時間帯に沸き上げ運転が行われる際の消費電力の増大を抑制するとともに、エネルギー効率の低下を抑制することができる。
実施の形態1に係る給湯装置の構成の一例を示す概略図である。 図1の制御装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図2の制御装置の構成の一例を示すハードウェア構成図である。 図2の制御装置の構成の他の例を示すハードウェア構成図である。 負荷頻発時間帯における通常追加沸き上げ制御の際の蓄熱量、COPおよび積算消費電力量の時間変化の一例を示すグラフである。 負荷頻発時間帯における低能力追加沸き上げ制御の際の蓄熱量、COPおよび積算消費電力量の時間変化の一例を示すグラフである。 図1のヒートポンプユニットの冷凍サイクルの一例を示す概略図である。 図7の冷凍サイクルにおいて、圧縮機の吐出温度を高くした場合について説明するための概略図である。 図7の冷凍サイクルにおいて、圧縮機の運転周波数を低下させた場合について説明するための概略図である。 実施の形態1に係る給湯装置による追加沸き上げ運転の開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る給湯装置による低能力追加沸き上げ制御の終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る給湯装置による低能力追加沸き上げ制御における加熱能力変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る給湯装置について説明する。本実施の形態1に係る給湯装置は、ヒートポンプを用いて湯水を沸き上ることによって貯湯された湯水を給湯に用いるものである。なお、以下の説明において、高温水である湯と低温水である水とを「湯水」と総称することがある。
[給湯装置1の構成]
図1は、本実施の形態1に係る給湯装置1の構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、給湯装置1は、ヒートポンプユニット10、貯湯ユニット20、給湯ユニット30、制御装置40およびリモートコントローラ(以下、「リモコン」と称する)50で構成されている。ヒートポンプユニット10および貯湯ユニット20は、沸き上げ回路用の沸き上げ配管2で接続されている。
(ヒートポンプユニット10)
ヒートポンプユニット10は、圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13および蒸発器14を備え、貯湯ユニット20から供給される湯水を加熱する。圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13および蒸発器14が冷媒配管で順次接続されることにより、冷凍サイクル回路が形成される。冷凍サイクル回路を流れる冷媒として、例えば、R32、フルオロカーボンおよび二酸化炭素等の冷媒が用いられる。
圧縮機11は、低温低圧の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出する。圧縮機11は、例えば、運転周波数を変化させることにより、単位時間あたりの送出量である容量が制御されるインバータ圧縮機等からなる。圧縮機11の運転周波数は、制御装置40によって制御される。凝縮器12は、冷媒側流路に接続された冷凍サイクル回路を流れる冷媒と、水側流路に接続された沸き上げ回路を流れる湯水との間で熱交換を行い、冷媒の熱を水に放熱して冷媒を凝縮させる。
膨張弁13は、凝縮器12から流出した冷媒を膨張させる。膨張弁13は、例えば、電子式膨張弁等の開度の制御が可能な弁で構成される。膨張弁13の開度は、制御装置40によって制御される。蒸発器14は、図示しない送風機等によって供給される室外空気と冷媒との間で熱交換を行う。蒸発器14は、冷媒を蒸発させ、その際の気化熱により室外空気を冷却する。
(貯湯ユニット20)
貯湯ユニット20は、貯湯タンク21、送水ポンプ22および混合弁23を備え、貯湯タンク21に貯留された湯水を、温度を調整して給湯ユニット30に供給する。また、貯湯ユニット20には、外部から水道水等の水が供給される給水端20aが設けられている。
貯湯タンク21は、給水端20aを介して供給される水および凝縮器12で加熱された湯水を貯留する。貯湯タンク21は、ステンレス等の金属、あるいは樹脂などで形成されている。貯湯タンク21の周囲には、図示しない断熱材が配置されている。これにより、貯湯タンク21内の高温水を長時間にわたって保温することができる。
貯湯タンク21の上部には、沸き上げ配管2が接続された沸き上げ用上部流入口21aと、給湯配管3が接続された給湯用上部流出口21cが設けられている。貯湯タンク21の中間部には、給湯配管3が接続された給湯用中間部流出口21dが設けられている。貯湯タンク21の下部には、沸き上げ配管2が接続された沸き上げ用下部流出口21bと、給湯配管3が接続された給湯用下部流出口21eと、給水配管が接続された給水口21fとが設けられている。
沸き上げ用上部流入口21aは、沸き上げ配管2を介して凝縮器12における水側流路の流出側に接続されている。沸き上げ用下部流出口21bは、沸き上げ配管2を介して送水ポンプ22に接続されている。給湯用上部流出口21cは、給湯配管3を介して混合弁23の第1流入口23aに接続されている。給湯用中間部流出口21dは、給湯配管3を介して混合弁23の第2流入口23bに接続されている。給湯用下部流出口21eは、給湯配管3を介して混合弁23の第3流入口23cに接続されている。給水口21fは、給水配管を介して給水端20aに接続されている。
貯湯タンク21は、上記のようにして各種の流入出口が設けられていることにより、低温の水が下部に供給され、高温の湯が上部に供給される。これによって、貯湯タンク21の内部には、上部から下部に向かって高温域から低温域となる温度の層が形成される。すなわち、貯湯タンク21に貯留される湯は、上部から下部に向かうに従って温度が低くなっている。
送水ポンプ22は、沸き上げ配管2を介して凝縮器12における水側流路の流入側に接続されている。送水ポンプ22は、図示しないモータによって駆動され、沸き上げ用下部流出口21bから流出した湯水を送出し、凝縮器12の水側流路に供給する。送水ポンプ22の回転数は、制御装置40によって制御される。
混合弁23は、四方弁であり、第1流入口23a、第2流入口23b、第3流入口23cおよび流出口23dを有している。混合弁23は、第1流入口23a、第2流入口23bおよび第3流入口23cのそれぞれに流入する湯水を混合し、任意の温度および量に調整された湯水を流出口23dから流出させる。混合弁23は、制御装置40によって制御される。
第1流入口23aは、給湯配管3を介して貯湯タンク21の給湯用上部流出口21cに接続されている。第2流入口23bは、給湯配管3を介して貯湯タンク21の給湯用中間部流出口21dに接続されている。第3流入口23cは、給湯配管3を介して貯湯タンク21の給湯用下部流出口21eに接続されている。流出口23dは、給湯ユニット30の三方弁31に接続されている。
このように、貯湯タンク21の沸き上げ用下部流出口21b、送水ポンプ22、ヒートポンプユニット10の凝縮器12および貯湯タンク21の沸き上げ用上部流入口21aが沸き上げ配管2で接続されることにより、沸き上げ回路が形成される。
また、貯湯ユニット20は、上部温度センサ24、中間部温度センサ25、下部温度センサ26、給湯温度センサ27および流量センサ28を備えている。上部温度センサ24は、貯湯タンク21の上部に貯留された湯水の温度を検出する。中間部温度センサ25は、貯湯タンク21の中間部に貯留された湯水の温度を検出する。下部温度センサ26は、貯湯タンク21の下部に貯留された湯水の温度を検出する。給湯温度センサ27は、混合弁23から流出する湯水の温度を検出する。流量センサ28は、混合弁23から流出する湯水の流量を検出する。
(給湯ユニット30)
給湯ユニット30は、三方弁31、湯張り給湯端末32、一般給湯端末33および浴槽34を備えている。
三方弁31は、流入口31a、第1流出口31bおよび第2流出口31cを有している。三方弁31は、流入口31aに流入する湯水を、第1流出口31bおよび第2流出口31cのうち少なくとも一方に流出させる。三方弁31は、制御装置40によって制御される。流入口31aは、貯湯ユニット20における混合弁23の流出口23dに接続されている。第1流出口31bは、湯張り給湯配管4を介して湯張り給湯端末32に接続されている。第2流出口31cは、一般給湯配管5を介して一般給湯端末33に接続されている。
湯張り給湯端末32は、浴槽34に設けられ、湯張り給湯配管4を介して三方弁31の第1流出口31bに接続されている。一般給湯端末33は、例えば、調理場および風呂場等に設置される蛇口およびシャワーヘッド等であり、一般給湯配管5を介して三方弁31の第2流出口31cに接続されている。
(制御装置40)
制御装置40は、給湯装置1に設けられた各部を制御する。特に、本実施の形態1において、制御装置40は、給湯運転および沸き上げ運転を行うように各部を制御する。その際、制御装置40は、湯張り給湯端末32および一般給湯端末33等の給湯端末によって生じる負荷である給湯負荷の状況に応じて後述する低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転を行う。追加沸き上げ運転の詳細については後述する。
図2は、図1の制御装置40の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御装置40は、情報取得部41、演算処理部42、機器制御部43、通信部44、タイマ45および記憶部46を有している。制御装置40は、マイクロコンピュータなどの演算装置上でソフトウェアを実行することにより各種機能が実現され、もしくは各種機能を実現する回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
情報取得部41は、上部温度センサ24、中間部温度センサ25、下部温度センサ26、給湯温度センサ27および流量センサ28等の各種センサで検出された情報を取得する。
演算処理部42は、情報取得部41および通信部44で取得された各種の情報に基づき、運転の判断といった各種の処理等を行う。特に、本実施の形態1において、演算処理部42は、各種の比較処理を行い、沸き上げ運転時の制御動作を決定する。
機器制御部43は、演算処理部42での処理結果に応じて、圧縮機11、膨張弁13、送水ポンプ22、混合弁23および三方弁31を制御する。特に、本実施の形態1において、機器制御部43は、給湯運転時における設定給湯温度および設定給湯量に基づき、混合弁23および三方弁31の開度を制御する。また、機器制御部43は、追加沸き上げ運転時における圧縮機11の運転周波数および送水ポンプ22の回転数を制御する。
通信部44は、リモコン50と接続され、リモコン50との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部44は、設定給湯温度等についての情報をリモコン50から受信する。タイマ45は、現在の時刻をカウントし、設定された時刻になった場合に、設定時刻であることを示す信号を出力する。タイマ45には、例えば、演算処理部42で決定された沸き上げ運転開始時間が設定される。
記憶部46は、制御装置40の各部で用いられる各種の値を記憶する。具体的には、記憶部46は、沸き上げ運転時に設定される目標沸き上げ温度および給湯運転時に設定される設定給湯温度を記憶する。目標沸き上げ温度は、貯湯タンク21に貯留される高温水の目標温度を示す。設定給湯温度は、外部に給湯する際の設定温度を示す。
また、記憶部46は、負荷頻発時間帯を規定する負荷頻発時間開始時刻Tisおよび負荷頻発時間終了時刻Tieが設定される。負荷頻発時間帯は、予め設定された任意の期間(設定期間)に給湯負荷が断続的に複数回発生する時間帯である。この場合、負荷頻発時間帯は、負荷頻発時間開始時刻Tisと負荷頻発時間終了時刻Tieとの間の時間帯を示す。負荷頻発時間帯は、例えば、JIS(Japanese Industrial Standards)規格には、18時~23時が負荷頻発時間帯として規定されている。なお、負荷頻発時間帯は、このようなJIS規格に規定された時間帯に限られない。負荷頻発時間帯、例えば、ユーザによる給湯負荷の使用頻度に応じて負荷頻発時間開始時刻Tisおよび負荷頻発時間終了時刻Tieが設定されることによって規定されてもよい。
さらに、記憶部46は、演算処理部42が貯湯タンク21の蓄熱量が不足しているか否かを判断する際に用いる閾値αおよび閾値βを記憶する。閾値αおよび閾値βは、実験等により予め設定される。
さらにまた、記憶部46は、演算処理部42で送水ポンプ22の回転数が比較される際に用いられる回転数の下限値Rminを予め記憶する。送水ポンプ22の回転数が低く、湯水の循環流速が遅い場合、冷媒と水とが熱交換された際に、湯水の中の溶存酸素が気体化して沸き上げ回路内に空気が滞留し、湯水の循環不良を起こす可能性がある。したがって、循環流速を一定以上に保って湯水の循環不良を抑制するために、回転数の下限値Rminが設定される。
図3は、図2の制御装置40の構成の一例を示すハードウェア構成図である。制御装置40の各種機能がハードウェアで実行される場合、図2の制御装置40は、図3に示すように、処理回路61で構成される。図2の情報取得部41、演算処理部42、機器制御部43、通信部44、タイマ45および記憶部46の各機能は、処理回路61により実現される。
各機能がハードウェアで実行される場合、処理回路61は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。情報取得部41、演算処理部42、機器制御部43、通信部44、タイマ45および記憶部46の各部の機能それぞれを処理回路61で実現してもよいし、各部の機能を1つの処理回路61で実現してもよい。
図4は、図2の制御装置40の構成の他の例を示すハードウェア構成図である。制御装置40の各種機能がソフトウェアで実行される場合、図2の制御装置40は、図4に示すように、プロセッサ71およびメモリ72で構成される。情報取得部41、演算処理部42、機器制御部43、通信部44、タイマ45および記憶部46の各機能は、プロセッサ71およびメモリ72により実現される。
各機能がソフトウェアで実行される場合、情報取得部41、演算処理部42、機器制御部43、通信部44、タイマ45および記憶部46の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ72に格納される。プロセッサ71は、メモリ72に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
メモリ72として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable and Programmable ROM)およびEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ等が用いられる。また、メモリ72として、例えば、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の着脱可能な記録媒体が用いられてもよい。
(リモコン50)
図1のリモコン50は、ユーザにより操作され、給湯温度の設定、ならびに湯張り給湯端末32および一般給湯端末33に出湯する湯水の温度および量の設定等を行う。リモコン50は、無線または有線で通信を行う通信手段を備え、設定された各種の情報等の送受信を制御装置40との間で行う。また、リモコン50は、表示装置または音声出力装置等の報知手段を備え、報知手段を用いて給湯設定温度等の各種の情報をユーザに対して報知することができる。
[給湯装置1の動作]
上記構成を有する給湯装置1の動作について説明する。本実施の形態1に係る給湯装置1では、給湯ユニット30の湯張り給湯端末32および一般給湯端末33から湯水を送出する給湯運転と、給湯運転の際に使用される湯水を沸き上げる沸き上げ運転とが行われる。
(貯湯タンク21の温度分布)
給湯装置1による給湯運転および沸き上げ運転について説明する前に、貯湯タンク21内の湯水の状態について説明する。上述したように、貯湯タンク21の下部には、給水端20aに接続され、水道水等の低温水が流入する給水口20fと、沸き上げ配管2に接続され、低温水が流出する沸き上げ用下部流出口21bとが設けられている。また、貯湯タンク21の上部には、沸き上げ配管2に接続され、凝縮器12で加熱された高温水が流入する沸き上げ用上部流入口21aが設けられている。
この場合、貯湯タンク21の最下部には、水道水の温度に近い低温水が貯留されている。また、貯湯タンク21の最上部には、凝縮器12によって沸き上げられた高温水が貯留されている。そして、貯湯タンク21の中間部には、低温水と高温水との中間の温度を有する中温水が貯留されている。すなわち、貯湯タンク21内には、上部から下部に向かうに従って温度が低くなるように、湯水が分布している。
貯湯タンク21内に分布する湯水の温度は、上部温度センサ24、中間部温度センサ25および下部温度センサ26で検出された温度から判断することができる。したがって、貯湯タンク21の蓄熱量は、これらの温度センサの検出結果から得られる温度分布に基づき算出することができる。
(給湯運転)
給湯運転について、図1を参照して説明する。給湯運転は、設定された給湯温度の湯水を給湯ユニット30に設けられた湯張り給湯端末32または一般給湯端末33から送出するための運転である。
ユーザによるリモコン50に対する操作等により給湯運転が指示され、給湯温度が設定されると、リモコン50は、設定給湯温度を制御装置40に送信する。制御装置40は、通信部44によって設定給湯温度が受信されると、受信した設定給湯温度を記憶部46に記憶する。機器制御部43は、設定給湯温度に基づき、湯張り給湯端末32または一般給湯端末33から給湯される湯水の温度が設定給湯温度となるように、混合弁23の第1流入口23a、第2流入口23bおよび第3流入口23cの開度を調整する。また、機器制御部43は、湯張り給湯端末32または一般給湯端末33から送出される湯水の量が設定量となるように、三方弁31の第1流出口31bおよび第2流出口31cの開度を調整する。
給湯運転が開始されると、貯湯タンク21の上部に存在する高温水は、給湯用上部流出口21cから排出され、給湯配管3を介して混合弁23の第1流入口23aに流入する。貯湯タンク21の中間部に存在する中温水は、給湯用中間部流出口21dから排出され、給湯配管3を介して混合弁23の第2流入口23bに流入する。貯湯タンク21の下部に存在する低温水は、給湯用下部流出口21eから排出され、給湯配管3を介して混合弁23の第3流入口23cに流入する。
混合弁23では、第1流入口23aに流入した高温水と、第2流入口23bに流入した水と、第3流入口23cに流入した水とが混合された設定給湯温度の湯水が流出口23dから流出する。流出口23dから流出した湯水は、給湯ユニット30の三方弁31の流入口31aに流入する。
三方弁31では、流入口31aに流入した湯水が第1流出口31bおよび第2流出口31cから流出する。第1流出口31bから流出した湯水は、湯張り給湯端末32から排出される。また、第2流出口31cから流出した湯水は、一般給湯端末33から排出される。
このように、給湯運転では、貯湯タンク21に貯留された湯水を用いて、設定された給湯温度の湯水が湯張り給湯端末32または一般給湯端末33から給湯される。
(沸き上げ運転)
次に、給湯装置1による沸き上げ運転について説明する。沸き上げ運転は、ヒートポンプによって低温の水を高温に沸き上げ、沸き上げられた湯水を貯湯タンク21に貯留する運転である。沸き上げ運転は、深夜沸き上げ運転と、追加沸き上げ運転とに大別される。
(深夜沸き上げ運転)
深夜沸き上げ運転は、電力料金が安い深夜電力時間帯に行われ、昼間に使用する湯水を、夜間の電力を使用して貯湯タンク21に貯湯する。このとき、深夜沸き上げ運転では、日々の給湯使用量から予測された必要熱量に基づき、沸き上げ熱量が設定される。また、深夜電力を使用して沸き上げ運転が行われる場合には、深夜電力時間帯に目標の沸き上げ熱量が沸き上がるように、沸き上げ運転開始時間が設定される。
深夜沸き上げ運転において、設定された沸き上げ運転開始時間となった場合に、機器制御部43は、凝縮器12の出湯温度が目標沸き上げ温度となるように、圧縮機11の運転周波数および送水ポンプ22の回転数を制御する。これにより、深夜沸き上げ運転が開始される。
深夜沸き上げ運転が開始された場合、ヒートポンプユニット10では、低温低圧の冷媒が圧縮機11によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器12に流入し、水側流路を流れる湯水と熱交換して放熱しながら凝縮し、高圧の液冷媒となって凝縮器12から流出する。
凝縮器12から流出した高圧の液冷媒は、膨張弁13によって減圧されて低温低圧の気液二相冷媒となる。低温低圧の気液二相冷媒は、蒸発器14に流入し、図示しない送風機によって取り込まれた室外空気と熱交換して吸熱および蒸発し、低圧のガス冷媒となって圧縮機11へ吸入される。
一方、貯湯ユニット20において、機器制御部43は、送水ポンプ22を駆動する。これにより、貯湯タンク21の下部に存在する低温水は、沸き上げ用下部流出口21bから流出し、送水ポンプ22の吸入側に吸入される。送水ポンプ22に吸入された低温水は、加圧されて送水される。
ヒートポンプユニット10において、送水ポンプ22から送水された低温水は、沸き上げ配管2を介して凝縮器12に流入する。凝縮器12に流入した低温水は、冷媒側流路を流れる冷媒と熱交換して湯水となり、凝縮器12から流出する。凝縮器12から流出した湯は、沸き上げ配管2を介して貯湯タンク21の沸き上げ用上部流入口21aから貯湯タンク21に流入する。
(追加沸き上げ運転)
追加沸き上げ運転は、貯湯タンク21の蓄熱量に応じて沸き上げを行う。追加沸き上げ運転は、貯湯タンク21の蓄熱量が予め設定された沸き上げ開始蓄熱量Qs以下となった場合に開始される。そして、追加沸き上げ運転は、沸き上げ開始蓄熱量Qsよりも多い蓄熱量である沸き上げ終了蓄熱量Qeとなるまで継続される。なお、追加沸き上げ運転が開始された場合の冷媒および湯水の流れについては、上述した深夜沸き上げ運転時と同様であるため、説明を省略する。
ここで、負荷頻発時間帯における追加沸き上げ運転を行う場合について考える。負荷頻発時間帯における追加沸き上げ運転は、通常、貯湯タンク21の蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量Qs以下となった場合に、蓄熱量が次の給湯負荷が発生する前に沸き上げ終了蓄熱量Qeとなるように、深夜沸き上げ運転時と同等以上の高い加熱能力によって行われる。
(通常追加沸き上げ制御)
負荷頻発時間帯において、通常の通過沸き上げ制御を行った場合について説明する。ここでは、負荷頻発時間帯に給湯負荷としてのシャワーが断続的に3回使用された場合を例にとって説明する。
図5は、負荷頻発時間帯における通常追加沸き上げ制御の際の蓄熱量、COP(Coefficient Of Performance)および積算消費電力量の時間変化の一例を示すグラフである。図5に示す例において、貯湯タンク21の蓄熱量は、沸き上げ終了蓄熱量Qeよりも多い状態となっているものとする。
まず、1回目のシャワーAが時刻tから時刻tまで使用され、貯湯タンク21の蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量Qsより少なくなると、通常追加沸き上げ制御が行われ、追加沸き上げ運転が開始される。通常の追加沸き上げ運転は、加熱能力が高いため、2回目にシャワーBが使用される時刻tよりも前の時刻tにおいて、蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量Qeに到達する。これにより、追加沸き上げ運転が終了する。
2回目のシャワーBが時刻tから時刻tまで使用され、貯湯タンク21の蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量Qsより少なくなると、通常追加沸き上げ制御が行われ、追加沸き上げ運転が開始される。そして、シャワーAが使用された場合と同様に、3回目にシャワーCが使用される時刻tよりも前の時刻tにおいて、蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量Qeに到達する。これにより、追加沸き上げ運転が終了する。
3回目のシャワーBが時刻tから時刻tまで使用され、貯湯タンク21の蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量Qsより少なくなると、通常追加沸き上げ制御が行われ、追加沸き上げ運転が開始される。そして、時刻tにおいて蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量Qeに到達する。これにより、追加沸き上げ運転が終了する。
すなわち、この例では、給湯負荷が発生する度に、貯湯タンク21の蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量Qsよりも少なくなる。そのため、給湯負荷の発生毎に追加沸き上げ運転が開始され、次の給湯負荷が発生する前に追加沸き上げ運転が終了する。
この場合のヒートポンプユニット10のCOPは、追加沸き上げ運転の開始直後に安定時のCOP以下となっており、効率が悪い。これは、圧縮機11の起動時に、冷凍サイクルが目標の圧力に到達せず、加熱能力が圧縮機11の運転周波数に対して減少するためである。通常追加沸き上げ制御において、COPが安定時のCOP以下となる状態は、追加沸き上げ運転が行われる度に発生する。
また、通常追加沸き上げ制御では、負荷頻発時間帯に圧縮機11の起動および停止が頻発する。そのため、この場合の積算消費電力は、階段状に増加する。
このように、負荷頻発時間帯における通常追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転では、圧縮機11の起動および停止が頻発するため、効率が低下するとともに、消費電力が増大する。そこで、本実施の形態1に係る給湯装置1は、効率の低下ならびに消費電力の増大を抑制するために、負荷頻発時間帯において、通常追加沸き上げ制御時よりも低い加熱能力で追加沸き上げ運転を行う低能力追加沸き上げ制御を実行する。
(低能力追加沸き上げ制御)
図6は、負荷頻発時間帯における低能力追加沸き上げ制御の際の蓄熱量、COPおよび積算消費電力量の時間変化の一例を示すグラフである。なお、図6に示す例において、発生する給湯負荷、沸き上げ開始蓄熱量Qsおよび沸き上げ終了蓄熱量Qeは、図5に示す例と同様であるものとする。
まず、1回目のシャワーAが時刻tから時刻tまで使用され、貯湯タンク21の蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量Qsより少なくなると、低能力追加沸き上げ制御が行われ、追加沸き上げ運転が開始される。低能力による追加沸き上げ運転は、加熱能力が通常追加沸き上げ制御よりも低いため、2回目にシャワーBが使用される時刻tにおいて、蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量Qeに到達していない。したがって、シャワーBが使用されている間も、追加沸き上げ運転が継続される。
また、3回目にシャワーCが使用される時刻tにおいても、蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量Qeに到達していないため、シャワーCが使用されている間も、追加沸き上げ運転が継続される。すなわち、負荷頻発時間帯における低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転は、シャワーAが使用されてからシャワーCの使用が終了するまで、連続して行われる。
この場合のヒートポンプユニット10のCOPは、シャワーAの終了後の追加沸き上げ運転の開始直後に安定時のCOPよりも低い時間が発生するが、その後は追加沸き上げ運転が継続される。そのため、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して、効率が安定している時間が長い。
また、低能力追加沸き上げ制御では、通常沸き上げ制御の場合と比較して低能力で沸き上げられるため、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して、安定時のCOPが高くなる。その結果、沸き上げ量あたりの消費電力量は、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して少なくなる。
さらに、積算消費電力量は、給湯負荷が断続的に発生する間、追加沸き上げ運転が継続されることから、直線的に増加する。そして、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して、圧縮機11の起動時の効率低下が発生しないこと、ならびに、低能力化によって効率が上昇することにより、沸き上げる熱量に対する積算消費電力量は少なくなる。
さらにまた、低能力追加沸き上げ制御では、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して蓄熱量が少ない時間が長くなるため、貯湯タンク21からの放熱量も少なくなる。したがって、必要沸き上げ熱量は、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して少なくなる。
このように、低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転は、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して、効率を向上させるとともに、積算消費電力量を低減することができる。
(沸き上げ運転時の冷凍サイクル効率について)
ここで、沸き上げ運転時の冷凍サイクル効率について説明する。図7は、図1のヒートポンプユニット10の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。図7において、縦軸は圧力を示し、横軸はエンタルピーを示す。
図7において、点x1は、蒸発器14を通過して蒸発し、圧縮機11に吸入される冷媒の状態を示す。点x2は、圧縮機11によって圧縮されて吐出された冷媒の状態を示す。点x3は、凝縮器12を通過して凝縮した冷媒の状態を示す。点x4は、膨張弁13を通過して膨張し、蒸発器14に流入する冷媒の状態を示す。
点x2から点x3への遷移が沸き上げ運転において湯水を沸き上げる際の凝縮器12での熱交換に相当する。ここで、圧縮機11の仕事(入力)は、点x2と点x1とのエンタルピー差で表現される。したがって、加熱能力を上昇させるためには、点x2と点x3とのエンタルピー差を大きくする必要がある。
図8は、図7の冷凍サイクルにおいて、圧縮機11の吐出温度を高くした場合について説明するための概略図である。目標沸き上げ温度が高い場合、点x2における圧縮機11の吐出温度は、図8の点x2aで示すように高くする必要があり、それに伴って圧縮機11の仕事も大きくなる。そのため、圧縮機11の入力が増加し、冷凍サイクルの効率が低下する。一方、目標沸き上げ温度が低い場合には、圧縮機11の仕事が小さくなるため、冷凍サイクルの効率は上昇する。
図9は、図7の冷凍サイクルにおいて、圧縮機11の運転周波数を低下させた場合について説明するための概略図である。目標沸き上げ温度を変化させずに加熱能力を低下させる、具体的には、圧縮機11の運転周波数を低下させて冷媒流量を低下させると、冷凍サイクルの高圧側は変化しないが、低圧側では相対的に蒸発器14のポテンシャルが増加する。そのため、図9において、蒸発温度が上昇する。その結果、圧縮機11の吸入冷媒密度が増加するため、点x1bにおいて運転周波数あたりの冷媒流量が増加し、冷凍サイクルの効率が上昇する。
以上のことから、本実施の形態1において加熱能力を変更する場合には、目標沸き上げ温度を変化させずに維持した状態で、圧縮機11の運転周波数および送水ポンプ22の回転数を変化させる。具体的には、加熱能力を低下させる場合に送水ポンプ22の回転数を低下させて水流量を減少させ、加熱能力を上昇させる場合に送水ポンプ22の回転数を上昇させて水流量を増加させる。
(追加沸き上げ処理)
給湯装置1による追加沸き上げ処理について説明する。本実施の形態1に係る給湯装置1は、負荷頻発時間帯に追加沸き上げ処理を行う際に、上述した低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転を行う。このとき、給湯装置1は、追加沸き上げ運転の開始処理と、低能力追加沸き上げ制御の終了処理と、低能力追加沸き上げ制御における加熱能力変更処理とを行い、給湯負荷の状況に応じた適切な追加沸き上げ運転を行う。
(追加沸き上げ運転の開始処理)
追加沸き上げ運転の開始処理について説明する。本実施の形態1に係る給湯装置1では、貯湯タンク21の蓄熱量に基づき、追加沸き上げ運転を開始するか否かを判断する処理が行われる。貯湯タンク21の蓄熱量は、貯湯タンク21内に貯留された湯水の温度分布に基づき判断することができる。したがって、貯湯タンク21の蓄熱量は、上部温度センサ24、中間部温度センサ25および下部温度センサ26で検出された貯湯タンク21の各部の温度に基づき判断される。
図10は、本実施の形態1に係る給湯装置1による追加沸き上げ運転の開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS1において、演算処理部42は、上部温度センサ24、中間部温度センサ25および下部温度センサ26で検出された貯湯タンク21内の湯水の温度分布に基づき、現在の貯湯タンク21の蓄熱量Qnowを算出する。そして、演算処理部42は、算出した現在の貯湯タンク21の蓄熱量Qnowと、予め設定され記憶部46に記憶された沸き上げ開始蓄熱量Qsとを比較する。
比較の結果、現在の蓄熱量Qnowが沸き上げ開始蓄熱量Qs以下である場合(ステップS1;Yes)には、処理がステップS2に移行する。一方、現在の蓄熱量Qnowが沸き上げ開始蓄熱量Qsよりも大きい場合(ステップS1;No)には、一連の処理が終了する。
ステップS2において、演算処理部42は、現在時刻Tnowと、負荷頻発時間開始時刻Tisおよび負荷頻発時間終了時刻Tieによって得られる負荷頻発時間帯とを比較する。比較の結果、現在時刻Tnowが負荷頻発時間開始時刻Tisおよび負荷頻発時間終了時刻Tieとの間、すなわち負荷頻発時間帯である場合(ステップS2;Yes)、機器制御部43は、ステップS3において、低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転を開始する。なお、追加沸き上げ運転は、通常、蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量Qeとなるまで継続される。
ここで、低能力追加沸き上げ制御では、通常追加沸き上げ制御の場合と比較して、例えば追加沸き上げ運転が終了するまでに要する時間が2倍程度となるように加熱能力を低下させる。これにより、負荷頻発時間帯において急激な給湯負荷が発生した場合にも、貯湯タンク21の蓄熱量を維持しながら高効率化が可能となる。
一方、現在時刻Tnowが負荷頻発時間帯でない場合(ステップS2;No)、機器制御部43は、ステップS4において、通常追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転を開始する。
(低能力追加沸き上げ制御の終了処理)
低能力追加沸き上げ制御の終了処理について説明する。本実施の形態1に係る給湯装置1では、図10のステップS3で負荷頻発時間帯に低能力追加沸き上げ制御が行われている場合に、貯湯タンク21の蓄熱量に基づき、沸き上げ能力不足による蓄熱量不足を抑制するための処理が行われる。
図11は、本実施の形態1に係る給湯装置1による低能力追加沸き上げ制御の終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS11において、演算処理部42は、現在の追加沸き上げ運転が低能力追加沸き上げ制御によるものであるか否かを判断する。現在の追加沸き上げ運転が低能力追加沸き上げ制御であると判断された場合(ステップS11;Yes)には、処理がステップS12に移行する。一方、現在の追加沸き上げ運転が通常追加沸き上げ制御である、あるいは、低能力追加沸き上げ制御が安定していないと判断された場合(ステップS11;No)には、一連の処理が終了する。
ステップS12において、演算処理部42は、沸き上げ開始蓄熱量Qsと現在の蓄熱量Qnowとの差分と、予め設定され記憶部46に記憶された閾値αとを比較する。比較の結果、蓄熱量の差分が閾値αよりも大きい場合(ステップS12;Yes)、演算処理部42は、蓄熱量不足であると判断する。この場合には、給湯負荷が断続的に発生することにより、低能力追加沸き上げ制御では貯湯タンク21の蓄熱量が不足する可能性がある。そのため、機器制御部43は、ステップS13において、追加沸き上げ運転の制御を低能力追加沸き上げ制御から通常追加沸き上げ制御に変更し、圧縮機11および送水ポンプ22等を制御する。
一方、蓄熱量の差分が閾値α以下である場合(ステップS12;No)、演算処理部42は、蓄熱量が不足していないと判断する。この場合には、給湯負荷が断続的に発生しても、低能力追加沸き上げ制御でも貯湯タンク21の蓄熱量が不足することがないと判断できる。そのため、機器制御部43は、ステップS14において、低能力追加沸き上げ制御を維持するように各部を制御する。
(低能力追加沸き上げ制御における加熱能力変更処理)
低能力追加沸き上げ制御における加熱能力変更処理について説明する。本実施の形態1では、図11のステップS14で低能力追加沸き上げ制御を維持した場合に、低能力追加沸き上げ制御における加熱能力が適切であるか否かを判断するための処理が行われる。
図12は、本実施の形態1に係る給湯装置1による低能力追加沸き上げ制御における加熱能力変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS21において、演算処理部42は、現在の追加沸き上げ運転が低能力追加沸き上げ制御によるものであるか否かを判断する。現在の追加沸き上げ運転が低能力追加沸き上げ制御であると判断された場合(ステップS21;Yes)には、処理がステップS22に移行する。一方、現在の追加沸き上げ運転が通常追加沸き上げ制御である、あるいは、低能力追加沸き上げ制御が安定していないと判断された場合(ステップS21;No)には、一連の処理が終了する。
ステップS22において、演算処理部42は、貯湯タンク21の蓄熱量の変化量ΔQnowと、予め設定され記憶部46に記憶された閾値βとを比較する。貯湯タンク21の蓄熱量Qnowは、演算処理部42によって設定時間毎に算出されており、蓄熱量の変化量ΔQnowは、算出された現在の蓄熱量Qnowと、前回算出された蓄熱量Qnowとの差分により得ることができる。比較の結果、蓄熱量の変化量ΔQnowが閾値βよりも大きい場合(ステップS22;Yes)、演算処理部42は、蓄熱量が増加していると判断し、処理がステップS23に移行する。
ステップS23において、演算処理部42は、送水ポンプ22の現在の回転数Rnowと、送水ポンプ22に設定され記憶部46に記憶された回転数の下限値Rminとを比較する。比較の結果、回転数Rnowが下限値Rminよりも大きい場合(ステップS23;Yes)には、処理がステップS24に移行する。また、回転数Rnowが下限値Rmin以下である場合(ステップS23;No)には、処理がステップS25に移行する。
ステップS24において、機器制御部43は、低能力追加沸き上げ制御の際の加熱能力を低下させるように各部を制御する。本実施の形態1において、機器制御部43は、沸き上げ目標温度を変更せず、圧縮機11の運転周波数および送水ポンプ22の回転数を低下させることにより、加熱能力を低下させる。
ステップS25において、機器制御部43は、低能力追加沸き上げ制御の際の加熱能力を維持するように各部を制御する。
一方、ステップS22において、蓄熱量の変化量ΔQnowが閾値β以下である場合(ステップS22;No)、演算処理部42は、蓄熱量が増加していないと判断し、処理がステップS26に移行する。ステップS26において、機器制御部43は、低能力追加沸き上げ制御の際の加熱能力を増加させるように各部を制御する。本実施の形態1において、機器制御部43は、沸き上げ目標温度を変更せず、圧縮機11の運転周波数および送水ポンプ22の回転数を増加させることにより、加熱能力を増加させる。
(負荷頻発時間帯について)
負荷頻発時間帯は、給湯負荷が断続的に発生し、通常追加沸き上げ制御において冷凍サイクルの効率低下が発生する可能性のある時間帯とすることができる。一般的には、冷凍サイクルのCOPの安定には起動から15分から30分程度必要とされており、安定したCOPで運転する時間が長時間となるほど、高効率となる。したがって、負荷頻発発生時間帯は、通常追加沸き上げ制御の際に安定したCOPに到達しない可能性のある時間帯、すなわち、おおよそ1時間に2回以上の給湯負荷が発生する時間帯に設定されるとよい。これにより、ヒートポンプの高効率化が可能となる。
上記の説明では、負荷頻発時間帯は、JIS規格に規定される時間帯であるものとして説明したが、これに限られず、ユーザによる給湯負荷の使用状況に応じて設定してもよい。ユーザによる給湯負荷の使用状況は、ユーザの生活環境によって大きく異なる。そのため、この場合には、ユーザによる実際の給湯負荷の使用パターンを過去の運転履歴から学習することにより、負荷頻発時間帯を設定することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る給湯装置1では、負荷頻発時間帯において、通常追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転時の加熱能力よりも低い加熱能力での低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転が行われる。これにより、追加沸き上げ運転時の圧縮機11の起動および停止の頻発が抑制されるため、負荷頻発時間帯に沸き上げ運転が行われる際の消費電力の増大を抑制するとともに、エネルギー効率の低下を抑制することができる。
また、通常追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転時と比較して、圧縮機11の起動および停止の回数が抑制されるため、圧縮機11の運転寿命を延長することができ、圧縮機11の信頼性を向上させることができる。
本実施の形態1に係る給湯装置1において、制御装置40は、負荷頻発時間帯における沸き上げ運転の際に、圧縮機11の運転周波数と、送水ポンプ22の回転数とを制御して、加熱能力を第2の加熱能力に変更する。これにより、目標沸き上げ温度を低下させることなく加熱能力を変更することができ、上述したように、消費電力の増大を抑制するとともに、エネルギー効率の低下を抑制することができる。
本実施の形態1に係る給湯装置1において、送水ポンプ22の回転数は、予め設定された下限値Rmin以上となるように制御される。これにより、湯水の中の溶存酸素が気体化して沸き上げ回路内に空気が滞留することによる湯水の循環不良が抑制される。
本実施の形態1に係る給湯装置1では、負荷頻発時間帯における沸き上げ運転の際に、沸き上げ開始蓄熱量Qsから貯湯タンク21の蓄熱量Qnowを減算した差分が閾値αよりも大きい場合に、低能力追加沸き上げ制御から通常追加沸き上げ制御に変更される。これにより、貯湯タンク21の蓄熱量が不足する場合に、高い加熱能力で蓄熱量を迅速に増加させるため、負荷頻発時間帯における沸き上げ運転時の貯湯タンク21の蓄熱量不足を抑制することができる。
本実施の形態1に係る給湯装置1では、負荷頻発時間帯における低能力追加沸き上げ制御による前記沸き上げ運転において、貯湯タンク21内の蓄熱量が増加した場合に、加熱能力を低下させ、貯湯タンク21内の蓄熱量が減少した場合に、加熱能力を増加させる。
これにより、貯湯タンク21の蓄熱量に応じて加熱能力が変更されるため、貯湯タンク21の蓄熱量不足を抑制することができる。
本実施の形態1に係る給湯装置1において、負荷頻発時間帯は、過去の運転履歴に基づく学習により設定される。このように、負荷頻発時間帯が時刻および電力料金によらずに設定されることにより、ユーザによる使用実績に沿った沸き上げ運転が行われるため、汎用性の高い制御を行うことができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、負荷頻発時間帯における追加沸き上げ運転での加熱能力を低下させる際に、圧縮機11の運転周波数および送水ポンプ22の回転数の制御に加えて、目標沸き上げ温度を低下させる点で、実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態2において、給湯装置1の構成、ならびに基本的な動作は実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[追加沸き上げ運転時の低能力追加沸き上げ制御]
本実施の形態2では、負荷頻発時間帯において低能力追加沸き上げ制御による追加沸き上げ運転を行う際に、目標沸き上げ温度と送水ポンプ22の回転数とが低下するように制御される。以下では、目標沸き上げ温度を低下させた場合と、送水ポンプ22の回転数を低下させた場合とにおける低能力追加沸き上げ制御について説明する。
(目標沸き上げ温度を低下させた場合)
目標沸き上げ温度を低下させることによって低能力追加沸き上げ制御が行われる場合、目標沸き上げ温度は、貯湯タンク21の上部に貯留された現在の高温水の温度と、過去の給湯負荷の使用履歴に基づき決定される。具体的には、浴槽34への追焚または湯張り等の、貯湯タンク21の高温水が必要となるような比較的高い給湯負荷が発生した場合、制御装置40は、目標沸き上げ温度の低下量を小さくするように制御する。一方、シャワーなどの比較的低い給湯負荷が発生した場合、制御装置40は、目標沸き上げ温度の低下量を大きくするように制御する。
(送水ポンプ22の回転数を低下させた場合)
送水ポンプ22の回転数をさせることによって低能力追加沸き上げ制御が行われる場合、送水ポンプ22の回転数は、実施の形態1と同様に、追加沸き上げ運転時における貯湯タンク21の蓄熱量に基づき決定される。制御装置40は、追加沸き上げ運転時に貯湯タンク21の蓄熱量が大きく低下しないように、送水ポンプ22の回転数を制御するため、貯湯タンク21の蓄熱量不足を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る給湯装置1では、負荷頻発時間帯における沸き上げ運転の際に、さらに、目標沸き上げ温度を低下させて、沸き上げ運転の際の加熱能力に変更する。これにより、実施の形態1と比較して、エネルギー効率の低下をさらに抑制することができる。
1 給湯装置、2 沸き上げ配管、3 給湯配管、4 湯張り給湯配管、5 一般給湯配管、10 ヒートポンプユニット、11 圧縮機、12 凝縮器、13 膨張弁、14 蒸発器、20 貯湯ユニット、20a 給水端、21 貯湯タンク、21a 沸き上げ用上部流入口、21b 沸き上げ用下部流出口、21c 給湯用上部流出口、21d 給湯用中間部流出口、21e 給湯用下部流出口、21f 給水口、22 送水ポンプ、23 混合弁、23a 第1流入口、23b 第2流入口、23c 第3流入口、23d 流出口、24 上部温度センサ、25 中間部温度センサ、26 下部温度センサ、27 給湯温度センサ、28 流量センサ、30 給湯ユニット、31 三方弁、31a 流入口、31b 第1流出口、31c 第2流出口、32 湯張り給湯端末、33 一般給湯端末、34 浴槽、40 制御装置、41 情報取得部、42 演算処理部、43 機器制御部、44 通信部、45 タイマ、46 記憶部、50 リモートコントローラ、61 処理回路、71 プロセッサ、72 メモリ。

Claims (5)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器が順次接続されることによって冷媒が流れる冷凍サイクル回路が形成され、前記凝縮器に流入する湯水を前記冷媒の熱によって加熱するヒートポンプと、
    前記湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させ、前記凝縮器から出湯される前記湯水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸き上げ回路と、
    前記貯湯タンクに貯留された前記湯水を給湯する給湯端末と、
    前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量以下となった場合に、前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量となるまで、第1の加熱能力で前記貯湯タンク内の前記湯水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置と
    を備え、
    前記沸き上げ回路は、
    前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させる送水ポンプを有し、
    前記制御装置は、
    設定期間に前記給湯端末によって生じる負荷である給湯負荷が複数回発生する時間帯である負荷頻発時間帯に前記沸き上げ運転を行う場合に、加熱能力を前記第1の加熱能力よりも低い第2の加熱能力に変更し、
    前記負荷頻発時間帯は、前記給湯負荷によって前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまでに別の前記給湯負荷が生じるものであり、
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際、前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまで前記第2の加熱能力による加熱を継続
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際に、前記圧縮機の運転周波数と、前記送水ポンプの回転数とを制御して、前記沸き上げ運転の際の前記加熱能力を前記第2の加熱能力に変更し、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際に、さらに、前記貯湯タンクに貯留される前記湯水の目標温度を示す目標沸き上げ温度を低下させて、前記沸き上げ運転の際の前記第2の加熱能力を変更する
    給湯装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転において、前記送水ポンプの回転数が設定下限値以上となるように制御する
    請求項に記載の給湯装置。
  3. 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器が順次接続されることによって冷媒が流れる冷凍サイクル回路が形成され、前記凝縮器に流入する湯水を前記冷媒の熱によって加熱するヒートポンプと、
    前記湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させ、前記凝縮器から出湯される前記湯水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸き上げ回路と、
    前記貯湯タンクに貯留された前記湯水を給湯する給湯端末と、
    前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量以下となった場合に、前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量となるまで、第1の加熱能力で前記貯湯タンク内の前記湯水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    設定期間に前記給湯端末によって生じる負荷である給湯負荷が複数回発生する時間帯である負荷頻発時間帯に前記沸き上げ運転を行う場合に、加熱能力を前記第1の加熱能力よりも低い第2の加熱能力に変更し、
    前記負荷頻発時間帯は、前記給湯負荷によって前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまでに別の前記給湯負荷が生じるものであり、
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際、前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまで前記第2の加熱能力による加熱を継続し、
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転において、
    前記沸き上げ開始蓄熱量から前記貯湯タンクの蓄熱量を減算した差分が設定閾値よりも大きい場合に、前記沸き上げ運転の際の前記加熱能力を前記第2の加熱能力から前記第1の加熱能力に変更す
    湯装置。
  4. 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器が順次接続されることによって冷媒が流れる冷凍サイクル回路が形成され、前記凝縮器に流入する湯水を前記冷媒の熱によって加熱するヒートポンプと、
    前記湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させ、前記凝縮器から出湯される前記湯水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸き上げ回路と、
    前記貯湯タンクに貯留された前記湯水を給湯する給湯端末と、
    前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量以下となった場合に、前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量となるまで、第1の加熱能力で前記貯湯タンク内の前記湯水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    設定期間に前記給湯端末によって生じる負荷である給湯負荷が複数回発生する時間帯である負荷頻発時間帯に前記沸き上げ運転を行う場合に、加熱能力を前記第1の加熱能力よりも低い第2の加熱能力に変更し、
    前記負荷頻発時間帯は、前記給湯負荷によって前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまでに別の前記給湯負荷が生じるものであり、
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際、前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまで前記第2の加熱能力による加熱を継続し、
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記第2の加熱能力による前記沸き上げ運転において、
    前記貯湯タンク内の蓄熱量が増加した場合に、前記第2の加熱能力を低下させ、
    前記貯湯タンク内の蓄熱量が減少した場合に、前記第2の加熱能力を増加させ
    湯装置。
  5. 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器が順次接続されることによって冷媒が流れる冷凍サイクル回路が形成され、前記凝縮器に流入する湯水を前記冷媒の熱によって加熱するヒートポンプと、
    前記湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下部から流出する前記湯水を前記凝縮器に入水させ、前記凝縮器から出湯される前記湯水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸き上げ回路と、
    前記貯湯タンクに貯留された前記湯水を給湯する給湯端末と、
    前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ開始蓄熱量以下となった場合に、前記貯湯タンクの蓄熱量が沸き上げ終了蓄熱量となるまで、第1の加熱能力で前記貯湯タンク内の前記湯水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    設定期間に前記給湯端末によって生じる負荷である給湯負荷が複数回発生する時間帯である負荷頻発時間帯に前記沸き上げ運転を行う場合に、加熱能力を前記第1の加熱能力よりも低い第2の加熱能力に変更し、
    前記負荷頻発時間帯は、前記給湯負荷によって前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまでに別の前記給湯負荷が生じるものであり、
    前記制御装置は、
    前記負荷頻発時間帯における前記沸き上げ運転の際、前記貯湯タンクの蓄熱量が前記沸き上げ開始蓄熱量になったときから前記沸き上げ終了蓄熱量になるまで前記第2の加熱能力による加熱を継続し、
    前記負荷頻発時間帯は、
    過去の運転履歴に基づく学習により設定され
    湯装置。
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