JP7413782B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Description

本開示は、貯湯式給湯装置に関する。
下記特許文献1には、冷凍サイクル回路の冷媒により熱媒体を加熱し、その熱媒体により水を加熱する間接加熱式の貯湯式給湯装置が記載されている。
特開2016-211798号公報
特許文献1の貯湯式給湯装置は、浴槽の追い焚きを実施できないという課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、間接加熱式の貯湯式給湯装置において、簡単な構成で、浴槽の追い焚きを実施できる貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
本開示に係る貯湯式給湯装置は、貯湯タンクと、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、熱媒体と貯湯タンクからのタンク水との間で熱を交換する第二熱交換器と、第二熱交換器とは別体であり、熱媒体と浴槽からの浴水との間で熱を交換する風呂熱交換器と、第一熱交換器と第二熱交換器と風呂熱交換器とを通過するように熱媒体が循環する熱媒体回路に設けられた熱媒体ポンプと、貯湯タンクから流出したタンク水が第二熱交換器を通過した後に貯湯タンクに流入するようにタンク水が循環するタンク水回路に設けられたタンク水ポンプと、浴槽から流出した浴水が風呂熱交換器を通過した後に浴槽に流入するように浴水が循環する浴水循環回路に設けられた浴水ポンプと、を備えるものである。
また、本開示に係る貯湯式給湯装置は、貯湯タンクと、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、熱媒体と貯湯タンクからのタンク水との間で熱を交換する第二熱交換器と、熱媒体と浴槽からの浴水との間で熱を交換する風呂熱交換器と、第一熱交換器と第二熱交換器と風呂熱交換器とを通過するように熱媒体が循環する熱媒体回路に設けられた熱媒体ポンプと、貯湯タンクから流出したタンク水が第二熱交換器を通過した後に貯湯タンクに流入するようにタンク水が循環するタンク水回路に設けられたタンク水ポンプと、浴槽から流出した浴水が風呂熱交換器を通過した後に浴槽に流入するように浴水が循環する浴水循環回路に設けられた浴水ポンプと、を備え、熱媒体回路において風呂熱交換器の下流に第二熱交換器があるものである。
また、本開示に係る貯湯式給湯装置は、貯湯タンクと、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、熱媒体と貯湯タンクからのタンク水との間で熱を交換する第二熱交換器と、熱媒体と浴槽からの浴水との間で熱を交換する風呂熱交換器と、第一熱交換器と第二熱交換器と風呂熱交換器とを通過するように熱媒体が循環する熱媒体回路に設けられた熱媒体ポンプと、貯湯タンクから流出したタンク水が第二熱交換器を通過した後に貯湯タンクに流入するようにタンク水が循環するタンク水回路に設けられたタンク水ポンプと、浴槽から流出した浴水が風呂熱交換器を通過した後に浴槽に流入するように浴水が循環する浴水循環回路に設けられた浴水ポンプと、を備え、浴槽内の浴水の熱を貯湯タンク内に回収する風呂熱回収運転を実施可能であり、風呂熱回収運転のとき、熱媒体ポンプとタンク水ポンプと浴水ポンプとを作動させ、浴槽からの浴水と熱媒体とを風呂熱交換器において熱交換させることで熱媒体が加熱され、その加熱された熱媒体とタンク水とを第二熱交換器において熱交換させることでタンク水が加熱され、風呂熱回収運転を終了するときに、タンク水ポンプの停止後に熱媒体ポンプと浴水ポンプとを作動させる熱媒体予熱運転を実施するものである。

本開示によれば、間接加熱式の貯湯式給湯装置において、簡単な構成で、浴槽の追い焚きを実施することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯装置を示す図である。 実施の形態1による貯湯式給湯装置1の機能ブロック図である。 追い焚き運転のときの処理の例を示すフローチャートである。 風呂熱回収運転のときの処理の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」との記載は、原則として、液体の水を意味し、低温の水から高温の湯までが含まれうるものとする。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯装置を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯装置1は、ヒートポンプユニット2とタンクユニット3とを備える。ヒートポンプユニット2は、室外に配置される。タンクユニット3は、室外または室内に配置される。本実施の形態ではヒートポンプユニット2とタンクユニット3とが別体となっているが、本開示による貯湯式給湯装置は、ヒートポンプユニット2及びタンクユニット3が一体となった構造を有するものでもよい。
ヒートポンプユニット2は、冷媒を圧縮する圧縮機4と、第一熱交換器5と、膨張弁6と、蒸発器7と、ヒートポンプコントローラ9とを筐体の内部に備える。冷媒として使用される物質は、特に限定されないが、例えばCO、HFC、HC、HFO等を使用可能である。第一熱交換器5は、冷媒流路5a及び熱媒体流路5bを備える。冷媒流路5aを通る冷媒と、熱媒体流路5bを通る熱媒体との間で熱が交換される。熱媒体として使用される物質は、液体の水でもよいし、水以外のブラインでもよい。圧縮機4、冷媒流路5a、膨張弁6、及び蒸発器7が冷媒管を介して環状に接続されることにより、冷凍サイクル回路が形成されている。
膨張弁6は、高圧冷媒を減圧及び膨張させる減圧装置に相当する。減圧装置は、膨張弁6に限定されない。例えば、キャピラリーチューブを減圧装置として用いてもよい。蒸発器7は、膨張弁6の下流の低圧冷媒を蒸発させる。本実施の形態における蒸発器7は、ヒートポンプユニット2の外部から取り込まれる室外の空気の熱を低圧冷媒に吸収させることにより低圧冷媒を蒸発させる。ヒートポンプユニット2は、空気が蒸発器7を通過して流れるようにするための送風機10をさらに備える。図示の例に限らず、蒸発器7は、空気以外の物質の熱によって冷媒を蒸発させるものでもよい。
タンクユニット3は、貯湯タンク11と、第二熱交換器12と、熱媒体ポンプ13と、タンク水ポンプ14と、風呂熱交換器15と、浴水ポンプ16と、流路切替弁17と、一般給湯混合弁18と、風呂給湯混合弁19と、タンクユニットコントローラ20とを筐体の内部に備える。
貯湯タンク11は、湯水を貯留する。貯湯タンク11内では、温度の違いによる水の比重の違いにより、上側が高温で下側が低温になる温度成層が形成される。貯湯タンク11は、図示しない断熱材により覆われている。以下の説明では貯湯タンク11に貯留された湯水を「タンク水」と呼ぶことがある。
図示の例では、貯湯タンク11は、単一のタンクで構成されている。この例に限らず、貯湯タンク11は、直列に接続された複数のタンクを有するものでもよい。直列に接続された複数のタンクでは、上位側のタンクの下部が下位側のタンクの上部に連結管を介して接続される。本開示では、貯湯タンク11の高さ方向すなわち上下方向の位置に関して記載することがある。その場合において、直列に接続された複数のタンクを貯湯タンク11が備えている場合には、最上位のタンクから最下位のタンクまでの全体を対象として、上下方向の位置が特定されるものとする。
貯湯タンク11は、上部、下部、及び中間部を有している。貯湯タンク11の中間部は、貯湯タンク11の上部と下部との間の高さの部分である。タンクユニット3に設けられた給水端21には、例えば上水道のような水源から供給される水が通る外部給水管(図示省略)が接続されている。水源から給水端21に供給された水は、給水管22を通って、貯湯タンク11の下部に流入する。貯湯タンク11から湯が流出すると、給水管22から水が流入することにより、貯湯タンク11内は満水状態に維持される。
タンクユニット3は、ヒートポンプ入口管23及びヒートポンプ出口管24により、ヒートポンプユニット2に接続されている。浴槽90は、浴室に設置されている。タンクユニット3は、浴槽往き管25及び浴槽戻り管26により、浴槽90に接続されている。以下の説明では浴槽90に貯留された湯水を「浴水」と呼ぶことがある。
第二熱交換器12は、ヒートポンプユニット2からの熱媒体と、貯湯タンク11からのタンク水との間で熱を交換する。第二熱交換器12は、熱媒体流路12a及び水流路12bを備える。熱媒体流路12aを通る熱媒体と、水流路12bを通るタンク水との間で熱が交換される。
風呂熱交換器15は、ヒートポンプユニット2からの熱媒体と、浴槽90からの浴水との間で熱を交換する。風呂熱交換器15は、熱媒体流路15a及び水流路15bを備える。熱媒体流路15aを通る熱媒体と、水流路15bを通る浴水との間で熱が交換される。
ヒートポンプ入口管23の上流端は、タンクユニット3内において第二熱交換器12の熱媒体流路12aの出口に接続されている。ヒートポンプ入口管23の下流端は、ヒートポンプユニット2内において第一熱交換器5の熱媒体流路5bの入口に接続されている。タンクユニット3内のヒートポンプ入口管23の途中に熱媒体ポンプ13が設けられている。ヒートポンプ出口管24の上流端は、ヒートポンプユニット2内において熱媒体流路5bの出口に接続されている。ヒートポンプ出口管24の下流端は、タンクユニット3内において風呂熱交換器15の熱媒体流路15aの入口に接続されている。熱媒体流路15aの出口は、管30を介して第二熱交換器12の熱媒体流路12aの入口につながっている。本実施の形態において、熱媒体ポンプ13、ヒートポンプ入口管23、熱媒体流路5b、ヒートポンプ出口管24、熱媒体流路15a、管30、及び熱媒体流路12aは、第一熱交換器5と第二熱交換器12と風呂熱交換器15とを通過するように熱媒体が循環する熱媒体回路を形成している。図示の例に代えて、ヒートポンプユニット2内に熱媒体ポンプ13を配置してもよい。
流路切替弁17は、タンク水の流路を切り替えるものであり、流入口a、流出口c、及び流出口dを有している。下部取水管8の上流端は、貯湯タンク11の下部に接続されている。下部取水管8の下流端は、第二熱交換器12の水流路12bの入口に接続されている。下部取水管8の途中にタンク水ポンプ14が設けられている。第二熱交換器12の水流路12bの出口は、管27を介して流路切替弁17の流入口aにつながっている。流路切替弁17の流出口cに上部戻し管28の上流端が接続されている。上部戻し管28の下流端は、貯湯タンク11の上部に接続されたタンク上部管29に連通している。流路切替弁17の流出口dに中間戻し管31の上流端が接続されている。中間戻し管31の下流端は、貯湯タンク11の中間部に接続されている。本実施の形態において、タンク水ポンプ14、下部取水管8、水流路12b、管27、流路切替弁17、上部戻し管28、タンク上部管29、及び中間戻し管31は、貯湯タンク11から流出したタンク水が第二熱交換器12を通過した後に貯湯タンク11に流入するようにタンク水が循環するタンク水回路を形成している。
浴槽往き管25の上流端は、タンクユニット3内において風呂熱交換器15の水流路15bの出口に接続されている。浴槽往き管25の下流端は、浴槽90に接続されている。浴槽戻り管26の上流端は、浴槽90に接続されている。浴槽戻り管26の下流端は、タンクユニット3内において風呂熱交換器15の水流路15bの入口に接続されている。タンクユニット3内の浴槽戻り管26の途中に浴水ポンプ16が設けられている。本実施の形態において、浴水ポンプ16、水流路15b、浴槽往き管25、及び浴槽戻り管26は、浴槽90から流出した浴水が風呂熱交換器15を通過した後に浴槽90に流入するように浴水が循環する浴水循環回路を形成している。
一般給湯混合弁18は、流入口a、流入口b、及び流出口cを有する。風呂給湯混合弁19は、流入口a、流入口b、及び流出口cを有する。水源から給水端21に供給された水は、給水管32を通って、一般給湯混合弁18の流入口b及び風呂給湯混合弁19の流入口bに流入可能である。給湯管33の上流端は、タンク上部管29に連通している。給湯管33の下流端は、一般給湯混合弁18の流入口aと風呂給湯混合弁19の流入口aとに連通している。貯湯タンク11の上部から流出した湯がタンク上部管29及び給湯管33を通って一般給湯混合弁18の流入口a及び風呂給湯混合弁19の流入口aに流入可能である。
タンクユニット3に設けられた給湯端34には、外部給湯管(図示省略)の上流端が接続されている。この外部給湯管の下流は、例えばシャワー、流し台の蛇口のような給湯先につながっている。一般給湯混合弁18の流出口cは、一般給湯管35を介して給湯端34につながっている。一般給湯混合弁18は、貯湯タンク11から流入口aに流入する湯と、給水管32から流入口bに流入する水とを混合することにより、一般給湯管35及び外部給湯管を通って上記給湯先へ供給される湯の温度を調整する。
風呂給湯混合弁19の流出口cは、風呂給湯管36を介して浴槽往き管25につながっている。風呂給湯管36の途中に湯張り開閉弁37が設けられている。浴槽90に湯を溜める湯張り動作が行われるときには、湯張り開閉弁37が開き、風呂給湯混合弁19の流出口cから流出した湯が風呂給湯管36及び浴水循環回路を通って浴槽90に流入する。湯張り動作において、風呂給湯混合弁19は、貯湯タンク11から流入口aに流入する湯と、給水管32から流入口bに流入する水とを混合することにより、浴槽90へ供給される湯の温度を調整する。
冷媒温度センサ38は、圧縮機4と第一熱交換器5との間の冷媒管に配置されている。冷媒温度センサ38は、圧縮機4から吐出される冷媒の温度である吐出冷媒温度を検出することができる。
以下の説明では、第一熱交換器5の熱媒体流路5bに流入する熱媒体の温度を「ヒートポンプ入口温度」と称し、熱媒体流路5bから流出する熱媒体の温度を「ヒートポンプ出口温度」と称する。ヒートポンプ入口管23に設置されたヒートポンプ入口温度センサ39は、ヒートポンプ入口温度を検出する。ヒートポンプ出口管24に設置されたヒートポンプ出口温度センサ40は、ヒートポンプ出口温度を検出する。図示の例では、ヒートポンプユニット2内にヒートポンプ入口温度センサ39及びヒートポンプ出口温度センサ40が配置されているが、タンクユニット3内にヒートポンプ入口温度センサ39及びヒートポンプ出口温度センサ40が配置されてもよい。
貯湯タンク11には、互いに異なる高さの位置に配置された複数のタンク温度センサ41,42,43が設けられている。タンク温度センサ41,42,43は、貯湯タンク11内の水温を検出する。タンク温度センサ41は、貯湯タンク11内の上部の水温である上部タンク温度を検出する。タンク温度センサ42は、貯湯タンク11内の中間部の水温である中間部タンク温度を検出する。タンク温度センサ43は、貯湯タンク11内の下部の水温である下部タンク温度を検出する。タンク温度センサの数は、図示の例に限定されない。例えば、4個以上のタンク温度センサが備えられてもよい。
以下の説明では、貯湯タンク11から第二熱交換器12に流入するタンク水の温度を「入水温度」と称する。下部取水管8に設置された入水温度センサ44により、入水温度を検出することができる。管27に設置されたタンク流入温度センサ45は、第二熱交換器12から貯湯タンク11に流入する湯水の温度を検出することができる。以下の説明では、タンク流入温度センサ45により検出される温度を「タンク流入温度」と称する。
タンクユニット3内に浴槽戻り温度センサ46及び浴槽往き温度センサ47が設けられている。浴槽戻り温度センサ46は、浴槽90から流出して風呂熱交換器15に流入する浴水の温度である浴槽戻り温度を検出する。浴槽往き温度センサ47は、風呂熱交換器15から流出して浴槽90に流入する浴水の温度である浴槽往き温度を検出する。浴水ポンプ16を駆動して浴槽90内の浴水を浴槽戻り温度センサ46の位置へ引き込むことにより、浴槽戻り温度センサ46が浴槽90内の浴水の温度を検出できる。
ヒートポンプコントローラ9とタンクユニットコントローラ20とは、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、貯湯式給湯装置1の動作を制御する制御回路あるいは制御手段に相当する。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20の少なくとも一方は、時刻を管理するタイマー機能を有していてもよい。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20の少なくとも一方は、年月日を管理するカレンダー機能を有していてもよい。
本実施の形態では、ヒートポンプコントローラ9とタンクユニットコントローラ20とが連携して、貯湯式給湯装置1の動作を制御する。本開示では、図示の例のように複数のコントローラが連携して貯湯式給湯装置1の動作を制御する構成に限定されるものではなく、単一のコントローラにより貯湯式給湯装置1の動作が制御される構成にしてもよい。
本実施の形態の貯湯式給湯装置1は、リモコン50を備える。リモコン50とタンクユニットコントローラ20とは、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。リモコン50は、浴室あるいは台所に設置されてもよい。リモコン50は、運転動作指令、設定値の変更、その他に関する使用者の操作を受け付ける機能を有する。リモコン50は、ユーザーインターフェースに相当する。図示を省略するが、リモコン50には、貯湯式給湯装置1の状態に関する情報を表示するディスプレイ、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されていてもよい。貯湯式給湯装置1は、異なる場所に設置される複数台のリモコン50を備えてもよい。また、リモコン50に代えて、またはリモコン50に加えて、例えばスマートフォンまたはタブレット端末のような携帯端末を貯湯式給湯装置1のユーザーインターフェースとして使用可能であってもよい。
図2は、実施の形態1による貯湯式給湯装置1の機能ブロック図である。図2に示すように、圧縮機4、膨張弁6、送風機10、冷媒温度センサ38、ヒートポンプ入口温度センサ39、及びヒートポンプ出口温度センサ40のそれぞれは、ヒートポンプコントローラ9に対して電気的に接続されている。熱媒体ポンプ13、タンク水ポンプ14、浴水ポンプ16、流路切替弁17、一般給湯混合弁18、風呂給湯混合弁19、湯張り開閉弁37、タンク温度センサ41,42,43、入水温度センサ44、タンク流入温度センサ45、浴槽戻り温度センサ46、及び浴槽往き温度センサ47のそれぞれは、タンクユニットコントローラ20に対して電気的に接続されている。
ヒートポンプコントローラ9の各機能は、処理回路により実現されてもよい。ヒートポンプコントローラ9の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ9aと少なくとも1つのメモリ9bとを備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサ9aは、少なくとも1つのメモリ9bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、ヒートポンプコントローラ9のそれぞれの各機能を実現してもよい。ヒートポンプコントローラ9の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。
タンクユニットコントローラ20の各機能は、処理回路により実現されてもよい。タンクユニットコントローラ20の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ20aと少なくとも1つのメモリ20bとを備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサ20aは、少なくとも1つのメモリ20bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、タンクユニットコントローラ20のそれぞれの各機能を実現してもよい。タンクユニットコントローラ20の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。
ヒートポンプコントローラ9は、例えばインバータ制御により、圧縮機4の回転速度が可変となるように制御してもよい。タンクユニットコントローラ20は、例えばインバータ制御により、熱媒体ポンプ13の回転速度、タンク水ポンプ14の回転速度、及び浴水ポンプ16の回転速度のうちの少なくとも一つが可変となるように制御してもよい。
貯湯式給湯装置1は、貯湯運転を実施できる。貯湯運転は、第二熱交換器12にて加熱された高温のタンク水を貯湯タンク11に蓄積する運転である。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、貯湯運転のときの動作を以下のように制御する。圧縮機4、膨張弁6、送風機10、熱媒体ポンプ13、及びタンク水ポンプ14が駆動される。圧縮機4により圧縮されることで高温高圧となった冷媒が第一熱交換器5の冷媒流路5aに流入する。冷媒流路5aを流れる冷媒は、熱媒体流路5bを流れる熱媒体により冷却される。冷媒流路5aを通過した高圧冷媒は、膨張弁6により減圧されることで低温低圧の冷媒となる。この低温低圧冷媒は、蒸発器7に流入する。蒸発器7では、送風機10によって導かれた外気と、低温低圧冷媒との間で熱を交換する。蒸発器7にて外気により加熱されることで冷媒が蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機4に吸入され、再び圧縮されて再循環する。このようにして、冷凍サイクルが形成される。
第一熱交換器5にて冷媒により加熱された熱媒体は、ヒートポンプ出口管24、風呂熱交換器15の熱媒体流路15a、及び管30を通って、第二熱交換器12の熱媒体流路12aに流入する。このとき、浴水が風呂熱交換器15に流れていないので、風呂熱交換器15で熱媒体と浴水との熱交換は行われない。第二熱交換器12では、水流路12bを通るタンク水により、熱媒体流路12aを通る熱媒体が冷却される。熱媒体流路12aを通過した熱媒体は、熱媒体ポンプ13及びヒートポンプ入口管23を通って、第一熱交換器5に流入する。その熱媒体が第一熱交換器5にて再び加熱されて再循環する。
貯湯タンク11の下部にある低温のタンク水は、下部取水管8及びタンク水ポンプ14を通って第二熱交換器12の水流路12bに流入する。第二熱交換器12では、熱媒体流路12aを流れる熱媒体により、水流路12bを流れるタンク水が加熱される。加熱されて高温になったタンク水は、管27、流路切替弁17、及び上部戻し管28を通って、貯湯タンク11の上部に流入する。このような貯湯運転により貯湯タンク11内に湯を貯めることで、貯湯タンク11内の蓄熱量が増加する。
貯湯運転において貯湯タンク11に流入させる湯の温度の目標値を以下「目標貯湯温度」と称する。タンクユニットコントローラ20は、使用者がリモコン50を用いて設定した給湯設定温度に応じて、目標貯湯温度を決定してもよい。例えば、タンクユニットコントローラ20は、給湯設定温度に等しい温度または給湯設定温度よりも高い温度を目標貯湯温度として設定してもよい。目標貯湯温度は、例えば65℃でもよい。タンクユニットコントローラ20は、タンク流入温度センサ45により検出されるタンク流入温度が目標貯湯温度に等しくなるように、タンク水ポンプ14の回転速度を調整してもよい。第二熱交換器12の熱媒体流路12aに流入する熱媒体の温度を、目標貯湯温度よりも高い温度にする必要がある。このため、ヒートポンプ出口温度センサ40により検出されるヒートポンプ出口温度が、目標貯湯温度よりも高い目標出口温度に等しくなるように、ヒートポンプコントローラ9が冷凍サイクル回路の動作を調整したり、タンクユニットコントローラ20が熱媒体ポンプ13の回転速度を調整したりしてもよい。一例として、目標貯湯温度が65℃のときの目標出口温度は、70℃でもよい。
タンクユニットコントローラ20は、タンク温度センサ41,42,43により検出される貯湯タンク11内の鉛直方向に沿った温度分布を用いて、貯湯タンク11内の貯湯量または蓄熱量を計算することができる。タンクユニットコントローラ20は、一定時間ごとに現在の貯湯量または蓄熱量を算出する。現在の貯湯量または蓄熱量が目標値を下回ると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、貯湯運転を開始する。貯湯運転の実行中に貯湯量または蓄熱量が目標値に達すると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、貯湯運転を終了する。
タンクユニットコントローラ20は、給湯管33を流れる湯の温度及び量をセンサ(図示省略)により検出することで、給湯負荷を検出してもよい。タンクユニットコントローラ20は、過去複数日間の給湯負荷の発生を統計的に処理して得た学習結果に基づいて、貯湯量または蓄熱量の目標値を定めてもよい。その際、タンクユニットコントローラ20は、例えば、現在の時刻から所定時間先の時刻までに発生する給湯負荷を予測し、その予測結果を用いて、貯湯量または蓄熱量の目標値を定めてもよい。
ヒートポンプユニット2の加熱能力[W]は、単位時間当たりにヒートポンプユニット2が熱媒体に与える熱量である。ヒートポンプコントローラ9は、所定の加熱能力が得られるように圧縮機4の回転速度を調整してもよい。圧縮機4に吸入される冷媒の過熱度を以下「吸入過熱度」と称する。ヒートポンプコントローラ9は、吸入過熱度、または冷媒温度センサ38により検出される吐出冷媒温度が、目標値に等しくなるように、膨張弁6の開度を調整してもよい。膨張弁6の開度が大きいほど、冷媒流量が増加し、吐出冷媒温度及び吸入過熱度が低下する。
貯湯式給湯装置1は、浴槽90を追い焚きする追い焚き運転を実施可能である。追い焚き運転は、浴槽90内の浴水を風呂熱交換器15を用いて加熱する運転である。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、浴槽90内の浴水の温度を上昇させるために連続的に追い焚き運転を実施してもよいし、浴槽90内の浴水を保温するために間欠的に追い焚き運転を実施してもよい。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、追い焚き運転のときの動作を以下のように制御する。圧縮機4、膨張弁6、送風機10、熱媒体ポンプ13、及び浴水ポンプ16が駆動される。タンク水ポンプ14は停止され、湯張り開閉弁37は閉じられる。冷凍サイクル回路の動作は、貯湯運転のときと同様である。第一熱交換器5にて冷媒により加熱された熱媒体は、ヒートポンプ出口管24を通って風呂熱交換器15の熱媒体流路15aに流入する。浴槽90内の浴水が浴槽戻り管26及び浴水ポンプ16を通って風呂熱交換器15の水流路15bに流入する。熱媒体流路15aを通る熱媒体の熱で、水流路15bを通る浴水が加熱される。その加熱された浴水は、浴槽往き管25を通って浴槽90に流入する。風呂熱交換器15にて浴水により冷却された熱媒体は、管30、第二熱交換器12の熱媒体流路12a、熱媒体ポンプ13、及びヒートポンプ入口管23を通って、第一熱交換器5に戻る。このとき、第二熱交換器12では、タンク水が流れていないので、タンク水と熱媒体との熱交換は行われない。第一熱交換器5に戻った熱媒体は、再び加熱されて再循環する。
貯湯式給湯装置1は、風呂熱回収運転を実施可能である。風呂熱回収運転は、使用者全員の入浴が終了した後に浴槽90内に残っている浴水の熱を貯湯タンク11内に回収する運転である。ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、風呂熱回収運転のときの動作を以下のように制御する。熱媒体ポンプ13、タンク水ポンプ14、及び浴水ポンプ16が駆動される。冷凍サイクル回路の動作は停止され、湯張り開閉弁37は閉じられる。浴槽90内の浴水が浴槽戻り管26及び浴水ポンプ16を通って風呂熱交換器15の水流路15bに流入する。風呂熱交換器15では、水流路15bを通る浴水の熱で、熱媒体流路15aを通る熱媒体が加熱される。その加熱された熱媒体は、管30を通って第二熱交換器12の熱媒体流路12aに流入する。貯湯タンク11の下部にある低温のタンク水は、下部取水管8及びタンク水ポンプ14を通って第二熱交換器12の水流路12bに流入する。第二熱交換器12では、熱媒体流路12aを流れる熱媒体の熱で、水流路12bを流れるタンク水が加熱される。加熱されて中温になったタンク水は、管27、流路切替弁17、及び中間戻し管31を通って、貯湯タンク11の中間部に流入する。第二熱交換器12にてタンク水により冷却された熱媒体は、熱媒体ポンプ13、ヒートポンプ入口管23、第一熱交換器5、及びヒートポンプ出口管24を通過して、風呂熱交換器15の熱媒体流路15aに流入する。このとき、第一熱交換器5では、冷媒が流れていないので、冷媒と熱媒体との熱交換は行われない。風呂熱交換器15の熱媒体流路15aに流入した熱媒体は、水流路15bを通る浴水により再び加熱されて再循環する。本実施の形態であれば、風呂熱回収運転により浴槽90内の浴水の廃熱を貯湯タンク11内に回収できるので、貯湯運転のときのヒートポンプユニット2の消費電力量を低減でき、省エネルギーが図れる。
本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。タンク水回路に風呂熱交換器を配置していないので、貯湯運転と、追い焚き運転あるいは風呂熱回収運転とを切り替えるための流路切替弁をタンク水回路に設ける必要がない。それゆえ、タンク水回路の複雑化を防止でき、簡単な構成で、浴水との熱交換を達成できる。貯湯式給湯装置1は、間接加熱式のため、貯湯運転のときにヒートポンプ出口温度を目標貯湯温度よりも高くする必要がある。それゆえ、目標貯湯温度が高いと、ヒートポンプ出口温度がさらに高くなる結果、冷凍サイクル回路の高圧側圧力が高くなりすぎる可能性がある。これに対し、本実施の形態であれば、貯湯タンク11に貯留された湯を追い焚き運転の熱源として用いないため、貯湯タンク11の貯湯温度を高くする必要がない。それゆえ、ヒートポンプ出口温度が高くなることを抑制でき、冷凍サイクル回路の高圧側圧力の過上昇を確実に防止できる。また、貯湯タンク11の貯湯温度を高くしないことで省エネルギーに有利になる。また、追い焚き運転に要する熱量を貯湯タンク11に貯える必要がないので、必要な蓄熱量が減少することで、貯湯タンク11の小型化が可能となる。
タンク水回路に風呂熱交換器を配置したと仮定すると、追い焚き運転を開始するときに、冷凍サイクル回路の冷媒が熱媒体を加熱し、熱媒体がタンク水を加熱し、タンク水が浴水を加熱するという三つの段階が必要となる。それゆえ、追い焚き運転の開始を指令してから浴水の加熱が開始するまでの時間が長くなりやすい。これに対し、本実施の形態であれば、追い焚き運転を開始するときに、冷凍サイクル回路の冷媒が熱媒体を加熱し、熱媒体が浴水を加熱するという二つの段階で済むので、追い焚き運転の開始を指令してから浴水の加熱が開始するまでの時間を短縮できる。
本実施の形態では、熱媒体回路において、風呂熱交換器15の熱媒体流路15aの下流に第二熱交換器12の熱媒体流路12aがあり、熱媒体流路12aの下流に第一熱交換器5の熱媒体流路5bがある。このため、風呂熱回収運転のときに、風呂熱交換器15で加熱された熱媒体が第二熱交換器12に移動する距離が短いので、当該熱媒体の持つ熱が、第二熱交換器12でタンク水と熱交換する前に散逸してしまうことを確実に抑制できる。それゆえ、熱回収量を多くする上で有利になる。ただし、本開示では、図示の例に代えて、第二熱交換器12の熱媒体流路12aの下流に風呂熱交換器15の熱媒体流路15aがあり、熱媒体流路15aの下流に第一熱交換器5の熱媒体流路5bがあるように熱媒体回路を構成してもよい。
図3は、追い焚き運転のときの処理の例を示すフローチャートである。以下、図3を参照して、追い焚き運転のときの処理の例について説明する。例えば、追い焚き運転を開始する指令を使用者がリモコン50に入力すると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、図3のフローチャートの処理を開始する。また、浴槽90を自動で保温することが設定されている場合には、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、定期的に浴水ポンプ16を駆動して浴槽戻り温度センサ46により浴槽戻り温度を検出し、浴槽90からの放熱によって浴槽戻り温度が低下していることが検出された場合に、図3のフローチャートの処理を自動で開始する。
図3のステップS101において、ヒートポンプコントローラ9は、圧縮機4及び送風機10を起動し、冷媒の循環を開始させる。次いで、ステップS102として、タンクユニットコントローラ20は、熱媒体ポンプ13を起動し、熱媒体の循環を開始させる。次いで、ステップS103として、タンクユニットコントローラ20は、浴水ポンプ16を起動し、浴水の循環を開始させる。これにより、追い焚き運転が実行されている状態になる。
追い焚き運転の実行中、ステップS104として、タンクユニットコントローラ20は、浴槽戻り温度センサ46により検出される浴槽戻り温度が、目標浴槽温度Twbtに達しているかどうかを判定する。目標浴槽温度Twbtは、使用者がリモコン50等を用いて設定した風呂温度に応じて決定される値である。ステップS104で浴槽戻り温度が目標浴槽温度Twbtに達していない場合には、追い焚き運転が継続され、ステップS104の判定が繰り返される。これに対し、ステップS104で浴槽戻り温度が目標浴槽温度Twbtに達すると、ステップS105へ進み、ヒートポンプコントローラ9は、圧縮機4及び送風機10を停止する。次いで、ステップS106として、タンクユニットコントローラ20は、熱媒体ポンプ13を停止する。次いで、ステップS107として、タンクユニットコントローラ20は、浴水ポンプ16を停止する。これにより、追い焚き運転が終了する。
追い焚き運転のとき、タンクユニットコントローラ20は、ヒートポンプ出口温度センサ40により検出されるヒートポンプ出口温度が目標出口温度に等しくなるように熱媒体ポンプ13の回転速度を調整してもよい。タンクユニットコントローラ20は、浴槽戻り温度センサ46により検出される浴槽戻り温度に対して所定温度高い温度を、上記目標出口温度の値としてもよい。追い焚き運転のとき、タンクユニットコントローラ20は、浴水ポンプ16を、所定の回転速度で運転してもよい。
図3に示す例であれば、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、追い焚き運転を開始するときに、熱媒体ポンプ13の起動前に圧縮機4及び送風機10を作動させるステップS101の運転をすることで冷凍サイクル回路の冷媒を予熱でき、その後、浴水ポンプ16の起動前に熱媒体ポンプ13を作動させるステップS102の運転をすることで熱媒体を予熱できる。このため、その後に浴水ポンプ16が起動したときに風呂熱交換器15にて熱媒体が浴水を確実に加熱できるので、未加熱の浴水が風呂熱交換器15から浴槽90へ流入してしまうことを確実に抑制できる。
図4は、風呂熱回収運転のときの処理の例を示すフローチャートである。以下、図4を参照して、風呂熱回収運転のときの処理の例について説明する。例えば、風呂熱回収運転を開始する指令を使用者がリモコン50に入力すると、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20は、図4のフローチャートの処理を開始する。また、例えば予定時刻が到来するなどの、所定の開始条件が成立した場合に、ヒートポンプコントローラ9及びタンクユニットコントローラ20が図4のフローチャートの処理を自動で開始してもよい。なお、風呂熱回収運転を開始するときに、タンクユニットコントローラ20は、流路切替弁17の流入口aが流出口dに連通するとともに、湯張り開閉弁37が閉じた状態にする。
図4のステップS201において、タンクユニットコントローラ20は、浴水ポンプ16を起動し、浴水の循環を開始させる。次いで、ステップS202として、タンクユニットコントローラ20は、熱媒体ポンプ13を起動し、熱媒体の循環を開始させる。次いで、ステップS203として、タンクユニットコントローラ20は、タンク水ポンプ14を起動し、タンク水の循環を開始させる。これにより、風呂熱回収運転が実行されている状態になる。
タンク流入温度センサ45により検出されるタンク流入温度から、入水温度センサ44により検出される入水温度を差し引いた値を以下「第二熱交換器二次側温度差」と称する。風呂熱回収運転の実行中、ステップS204として、タンクユニットコントローラ20は、第二熱交換器二次側温度差が、所定の温度差ΔTw1よりも小さいかどうかを判定する。ステップS204で第二熱交換器二次側温度差が温度差ΔTw1以上であるときには、タンクユニットコントローラ20は、浴槽90からの浴水の熱を貯湯タンク11内に回収することを継続可能と判定し、タンク水ポンプ14の運転を続け、ステップS204の判定を繰り返す。これに対し、ステップS204で第二熱交換器二次側温度差が温度差ΔTw1よりも小さくなった場合には、タンクユニットコントローラ20は、浴槽90からの浴水の温度と、貯湯タンク11の下部の水温との差が小さくなっており、貯湯タンク11への熱回収を終了すべきと判定する。この場合には、タンクユニットコントローラ20は、ステップS205へ進み、タンク水ポンプ14を停止する。
その後、ステップS206として、タンクユニットコントローラ20は、浴槽戻り温度センサ46により検出される浴槽戻り温度からヒートポンプ出口温度センサ40により検出されるヒートポンプ出口温度を差し引いた温度差が、所定の温度差ΔTw2よりも小さいかどうかを判定する。ステップS206で浴槽戻り温度からヒートポンプ出口温度を差し引いた温度差が温度差ΔTw2以上であるときには、タンクユニットコントローラ20は、浴槽90からの浴水によって熱媒体をまだ加熱可能であると判定し、熱媒体ポンプ13の運転を続け、ステップS206の判定を繰り返す。これに対し、ステップS206で浴槽戻り温度からヒートポンプ出口温度を差し引いた温度差が温度差ΔTw2よりも小さくなった場合には、タンクユニットコントローラ20は、浴槽90からの浴水の温度と熱媒体の温度が小さくなっており、浴水が熱媒体を加熱しにくくなったと判定する。この場合には、タンクユニットコントローラ20は、ステップS207に進み、熱媒体ポンプ13を停止し、次いで、ステップS208として浴水ポンプ16を停止する。
図4に示す例において、ステップS206の処理が繰り返されているときの運転は、貯湯運転の前に熱媒体を予熱する熱媒体予熱運転に相当する。熱媒体予熱運転は、風呂熱回収運転を終了するときに、タンク水ポンプ14の停止後に熱媒体ポンプ13と浴水ポンプ16とを作動させる運転である。この熱媒体予熱運転によれば、熱媒体回路の熱媒体の温度が上昇するので、深夜に貯湯運転を開始するときに、ヒートポンプ出口温度が目標出口温度まで上昇するのに要する時間を短縮できる。それゆえ、消費電力量を低減できる。熱媒体予熱運転を行うことで、貯湯タンク11内への熱回収を終了した後にも、浴槽90内の浴水に残っている熱を有効に活用できる。
図4に示す例であれば、タンクユニットコントローラ20は、風呂熱回収運転を開始するときに、熱媒体ポンプ13の起動前に浴水ポンプ16を作動させるステップS201の運転をすることで風呂熱交換器15に流入する浴水の温度を上昇させることができ、その後、タンク水ポンプ14の起動前に熱媒体ポンプ13を作動させるステップS202の運転をすることで、第二熱交換器12に流入する熱媒体を予熱できる。このため、その後にタンク水ポンプ14が起動したときに第二熱交換器12にて熱媒体がタンク水を確実に加熱できるので、未加熱のタンク水が第二熱交換器12から貯湯タンク11へ流入してしまうことを確実に抑制できる。
以上、実施の形態について説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、貯湯式給湯装置1は、部屋を暖めるための暖房装置が熱媒体回路に接続され、ヒートポンプユニット2により加熱された熱媒体を当該暖房装置に循環させる運転を実施できるように構成されていてもよい。当該暖房装置として、例えば、床暖房パネル、ラジエータ、パネルヒーター、ファンコンベクターなどが例示できる。
1 貯湯式給湯装置、 2 ヒートポンプユニット、 3 タンクユニット、 4 圧縮機、 5 第一熱交換器、 5a 冷媒流路、 5b 熱媒体流路、 6 膨張弁、 7 蒸発器、 8 下部取水管、 9 ヒートポンプコントローラ、 9a プロセッサ、 9b メモリ、 10 送風機、 11 貯湯タンク、 12 第二熱交換器、 12a 熱媒体流路、 12b 水流路、 13 熱媒体ポンプ、 14 タンク水ポンプ、 15 風呂熱交換器、 15a 熱媒体流路、 15b 水流路、 16 浴水ポンプ、 17 流路切替弁、 18 一般給湯混合弁、 19 風呂給湯混合弁、 20 タンクユニットコントローラ、 20a プロセッサ、 20b メモリ、 21 給水端、 22 給水管、 23 ヒートポンプ入口管、 24 ヒートポンプ出口管、 25 浴槽往き管、 26 浴槽戻り管、 27 管、 28 上部戻し管、 29 タンク上部管、 30 管、 31 中間戻し管、 32 給水管、 33 給湯管、 34 給湯端、 35 一般給湯管、 36 風呂給湯管、 37 湯張り開閉弁、 38 冷媒温度センサ、 39 ヒートポンプ入口温度センサ、 40 ヒートポンプ出口温度センサ、 41 タンク温度センサ、 42 タンク温度センサ、 43 タンク温度センサ、 44 入水温度センサ、 45 タンク流入温度センサ、 46 浴槽戻り温度センサ、 47 浴槽往き温度センサ、 50 リモコン、 90 浴槽

Claims (5)

  1. 貯湯タンクと、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒と熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、
    前記熱媒体と前記貯湯タンクからのタンク水との間で熱を交換する第二熱交換器と、
    前記第二熱交換器とは別体であり、前記熱媒体と浴槽からの浴水との間で熱を交換する風呂熱交換器と、
    前記第一熱交換器と前記第二熱交換器と前記風呂熱交換器とを通過するように前記熱媒体が循環する熱媒体回路に設けられた熱媒体ポンプと、
    前記貯湯タンクから流出した前記タンク水が前記第二熱交換器を通過した後に前記貯湯タンクに流入するように前記タンク水が循環するタンク水回路に設けられたタンク水ポンプと、
    前記浴槽から流出した前記浴水が前記風呂熱交換器を通過した後に前記浴槽に流入するように前記浴水が循環する浴水循環回路に設けられた浴水ポンプと、
    を備える貯湯式給湯装置。
  2. 貯湯タンクと、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒と熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、
    前記熱媒体と前記貯湯タンクからのタンク水との間で熱を交換する第二熱交換器と、
    前記熱媒体と浴槽からの浴水との間で熱を交換する風呂熱交換器と、
    前記第一熱交換器と前記第二熱交換器と前記風呂熱交換器とを通過するように前記熱媒体が循環する熱媒体回路に設けられた熱媒体ポンプと、
    前記貯湯タンクから流出した前記タンク水が前記第二熱交換器を通過した後に前記貯湯タンクに流入するように前記タンク水が循環するタンク水回路に設けられたタンク水ポンプと、
    前記浴槽から流出した前記浴水が前記風呂熱交換器を通過した後に前記浴槽に流入するように前記浴水が循環する浴水循環回路に設けられた浴水ポンプと、
    を備え
    前記熱媒体回路において前記風呂熱交換器の下流に前記第二熱交換器がある貯湯式給湯装置。
  3. 貯湯タンクと、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒と熱媒体との間で熱を交換する第一熱交換器と、
    前記熱媒体と前記貯湯タンクからのタンク水との間で熱を交換する第二熱交換器と、
    前記熱媒体と浴槽からの浴水との間で熱を交換する風呂熱交換器と、
    前記第一熱交換器と前記第二熱交換器と前記風呂熱交換器とを通過するように前記熱媒体が循環する熱媒体回路に設けられた熱媒体ポンプと、
    前記貯湯タンクから流出した前記タンク水が前記第二熱交換器を通過した後に前記貯湯タンクに流入するように前記タンク水が循環するタンク水回路に設けられたタンク水ポンプと、
    前記浴槽から流出した前記浴水が前記風呂熱交換器を通過した後に前記浴槽に流入するように前記浴水が循環する浴水循環回路に設けられた浴水ポンプと、
    を備え
    前記浴槽内の前記浴水の熱を前記貯湯タンク内に回収する風呂熱回収運転を実施可能であり、
    前記風呂熱回収運転のとき、前記熱媒体ポンプと前記タンク水ポンプと前記浴水ポンプとを作動させ、前記浴槽からの前記浴水と前記熱媒体とを前記風呂熱交換器において熱交換させることで前記熱媒体が加熱され、その加熱された前記熱媒体と前記タンク水とを前記第二熱交換器において熱交換させることで前記タンク水が加熱され、
    前記風呂熱回収運転を終了するときに、前記タンク水ポンプの停止後に前記熱媒体ポンプと前記浴水ポンプとを作動させる熱媒体予熱運転を実施する貯湯式給湯装置。
  4. 前記浴槽を追い焚きする追い焚き運転を実施可能であり、
    前記追い焚き運転のとき、前記圧縮機と前記熱媒体ポンプと前記浴水ポンプとを作動させ、前記圧縮機により圧縮された前記冷媒と前記熱媒体とを前記第一熱交換器において熱交換させることで前記熱媒体が加熱され、その加熱された前記熱媒体と前記浴水とを前記風呂熱交換器において熱交換させることで前記浴水が加熱される請求項1から請求項3の何れか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記浴槽内の前記浴水の熱を前記貯湯タンク内に回収する風呂熱回収運転を実施可能であり、
    前記風呂熱回収運転のとき、前記熱媒体ポンプと前記タンク水ポンプと前記浴水ポンプとを作動させ、前記浴槽からの前記浴水と前記熱媒体とを前記風呂熱交換器において熱交換させることで前記熱媒体が加熱され、その加熱された前記熱媒体と前記タンク水とを前記第二熱交換器において熱交換させることで前記タンク水が加熱される請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
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