JP2018091126A - 鉄筋部材、及び、その鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造 - Google Patents

鉄筋部材、及び、その鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の格子状の鉄筋部材を並べて構造物に埋め込む場合に、鉄筋部材を重ね合わせることなく配置できる鉄筋部材、及びその鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造を提供することを目的とする。【解決手段】互いに平行に配置された複数の主筋部10と、隣接する複数の主筋部10の間を連結する複数の配力筋部20と、を有する格子状の板により形成された鉄筋部材100、200であって、格子状の板の端面11、21に突出する係合部50、250を備え、係合部50、250は、当該係合部50、250が突出する方向に対し交差する一方向に突出する係合爪51、251を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造に使用する鉄筋部材に関し、特に鉄筋部材同士の接続部の構造、及び、その鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造に関するものである。
従来、鉄筋コンクリート構造による構造物を構築、補修、補強するときには、工場において加工された格子形状を有する平板状の鉄筋部材を現場に搬入して現場で構造物の所定の位置に設置する技術が考案されている。
このような従来の鉄筋部材の施工は、格子状の鉄筋部材を構造物の梁、床、又は柱等の構造物の表面に沿って所定の距離を持って配置し、その上からモルタル等の充填材を吹き付ける。充填材は、鉄筋部材と構造物との間の空間に充填され、さらに鉄筋部材からの充填材の厚さが所定の寸法になる様に鉄筋部材を覆う。このような構造により、棒鋼などの鉄筋を現場で技能者により組み立てる工程や、工場で鉄筋の溶接作業を行う工程が不要となり、鉄筋組み立て時の手間やコストを抑えるとともに技能者の確保が不要となる。また、格子状の鉄筋部材により鉄筋コンクリート構造の耐荷重性能を向上させている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2016−79585号公報
特許文献1に開示されている鉄筋部材においては、鉄筋部材を製造するための材料や鉄筋部材の加工条件などの都合により、鉄筋部材の寸法は、ある程度の大きさに制限される。したがって、鉄筋部材が配置される構造物の大きさによっては、複数の鉄筋部材が構造物の表面に沿って並べて配置される。この場合、隣合う鉄筋部材同士の間の部分の強度を確保するために、鉄筋部材の格子形状の少なくとも1マス分は、隣合う鉄筋部材同士が重なるように配置される。しかし、構造物表面から鉄筋部材の間に充填される例えばモルタルなどの充填材の厚さ、及び鉄筋部材の外側を覆う充填材の厚さは、強度、耐久性の観点から所定の厚みが必要になる。そのため、複数の鉄筋部材を配置した場合には、隣合う鉄筋部材同士の継手部分は、鉄筋部材が重なる分だけ、構造物表面から充填材を施工した後の表面までの厚さを厚くしなければならないという課題があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、複数の格子状の鉄筋部材を並べて構造物に埋め込む場合に、鉄筋部材を重ね合わせることなく配置できる鉄筋部材、及びその鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄筋部材は、互いに平行に配置された複数の主筋部と、隣接する複数の前記主筋部の間を連結する複数の配力筋部と、を有する格子状の板により形成された鉄筋部材であって、前記格子状の板の端面に突出する係合部を備え、前記係合部は、当該係合部が突出する方向に対し交差する一方向に突出する係合爪を備えるものである。
本発明に係る鉄筋部材は、互いに平行に配置された複数の主筋部と、隣接する複数の前記主筋部の間を連結する複数の配力筋部と、を有する格子状の板により形成された鉄筋部材であって、前記主筋部は、前記格子状の板の端部において、隣接する前記主筋部に向かって延びる腕部を備え、前記腕部の先端部は、隣接している前記主筋部との間に前記主筋部の幅よりも大きい隙間を持って配置されているものである。
本発明に係る鉄筋コンクリート構造によれば、上記の鉄筋部材は、構造部材としてコンクリート中に配筋されるものである。
本発明に係る鉄筋部材、及び、その鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造によれば、上記の構成により、鉄筋コンクリート構造の耐荷重性能を従来以上に確保しながら、鉄筋部材を複数並べて配置することができ、隣合う鉄筋部材同士を重なり合わせることなく接続させることができる。これにより、鉄筋コンクリート構造の表面が一部突出したり、鉄筋部材を覆う充填材を所定の厚みよりも大きくする必要がなくなる。よって、施工後の鉄筋コンクリート構造の表面を平坦にすることができ、かつ、施工後の鉄筋コンクリート構造の全体の寸法を小さくすることができる。また、鉄筋部材を鉄筋コンクリート構造に埋め込むために必要な充填材の量も少なくすることができる。
実施の形態1に係る鉄筋部材の平面図である。 図1のA部の拡大図である。 実施の形態1に係る鉄筋部材を既設の鉄筋コンクリート構造に適用した場合の一例を示す斜視図である。 図3のC−C部の断面を示す模式図である。 従来の鉄筋部材を使用した場合の鉄筋部材の継ぎ手部の断面を示す模式図である。 実施の形態2に係る鉄筋部材の平面図である。 図6のD部の拡大図である。 実施の形態3に係る鉄筋部材の平面図である。 実施の形態3に係る鉄筋部材の配置例を示した平面図である。 実施の形態4に係る鉄筋部材の配置例を示した平面図である。 図10のE部の拡大図である。 実施の形態4に係る鉄筋部材の配置例を示した断面図である。 図12のF部の拡大図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。各図において、同一の符号を付した部位については、同一の又はこれに相当する部位を表すものであって、これは明細書の全文において共通している。また、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であって、本発明は明細書内の記載のみに限定されるものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。さらに、添字で区別等している複数の同種の部位について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合がある。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
本発明に係る鉄筋部材は、鉄筋コンクリート構造の柱、梁、スラブ、橋梁の橋脚、桁、床版等に使用されるものである。また、鉄筋部材は、トンネルの覆工コンクリート、水門、水路などの土木構造物にも使用される。さらに、鉄筋部材は、新設の鉄筋コンクリート構造に適用されるだけでなく、既設の鉄筋コンクリート構造に対する後打ちコンクリート等に使用されるものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る鉄筋部材100の平面図である。はじめに実施の形態1に係る鉄筋部材100の形状について説明する。ここで、図1は、格子状の鉄筋部材100A及び100Bの端面11の周辺を示したものである。鉄筋部材100Aは、図1の左右方向に延びる主筋部10Aと、図1の上下方向に延びる配力筋部20Aが交差して格子状に構成されている。実施の形態1においては、主筋部10Aと配力筋部20Aとは直交しているが、この形態のみに限定されない。主筋部10Aが複数平行に延び、その複数の主筋部10Aの間を連結していれば、配力筋部20Aが延びる方向は、主筋部10Aが延びる方向に対する角度を適宜設定することができる。なお、鉄筋部材100Bも鉄筋部材100Aと同じ構成になっている。
鉄筋部材100Aは、端面11Aから係合部50Aが突出している。鉄筋部材100Aと鉄筋部材100Bとは、隣合って並べて配置されており、係合部50Aと係合部50Bとを係合させて連結されている。以下、係合部50Aと係合部50Bとをまとめて係合部50と呼ぶ。図1において、左右方向が主筋部10が延びる方向で、上下方向が配力筋部20が延びる方向である。実施の形態1においては、係合部50は、配力筋部20が伸びる方向に突出している形態で説明するが、主筋部10が伸びる方向の端面21に突出させてもよい。
図2は、図1のA部の拡大図である。係合部50Aは、端面11Aから配力筋部20Aが延びる方向に突出している。そして、係合爪51Aa、51Ab、51Acは、係合部50Aが突出している方向に対し交差する一方向に突出している。つまり、図1においては主筋部10Aが延びる方向に係合爪51Aa、51Ab、51Acが突出している。これは、鉄筋部材100Bの係合部50Bにおいても同様の構成になっている。鉄筋部材100Aの係合部50Aと鉄筋部材100Bの係合部50Bとは、係合爪51が突出している側を向かい合わせて係合爪51同士が嵌り合う形状になっている。また、係合部50Aと係合部50Bとは、互いに係合爪51Aaと係合爪51Bc、係合爪51Abと係合爪51Bb、係合爪51Acと係合爪51Ba、を係合させている。以下、係合部50Aの係合爪51Aa、51Ab、51Acをまとめて係合爪51Aと呼ぶ。同様に、係合部50Bの係合爪51Ba、51Bb、51Bcをまとめて係合爪51Bと呼ぶ。
係合爪51Aは、各係合部50Aに3箇所設けられている。係合部50Aの係合爪51Aa、51Ab、51Acは、配力筋部20が延びる方向に等間隔に配置されている。そして、係合爪51Aa、51Ab、51Acは、主筋部10が延びる方向に等間隔にずらして配置されている。なお、係合爪51の配置は、係合部50Bにおいても同様に配置されている。係合部50Aにおいて中央に配置されている係合爪51Abの係合面52Abの中央部が配力筋部20の中心線25の上に位置している。また、係合部50Bにおいて中央に配置されている係合爪51Bbの係合面52Bbの中央部も配力筋部20の中心線25の上に位置している。つまり、係合部50Aに設けられている3つの係合爪51Aと係合部50Bに設けられている3つの係合爪51Bとが係合している各箇所の位置の座標を平均すると、配力筋部20の中心線25の延長線上に位置する。換言すると、係合部50が備える複数の係合面52の中心は、配力筋部20の中心線25の延長線上にある。このように構成されることにより、係合部50Aと係合部50Bとを配力筋部20が延びる方向に引き離す力がかかったときに、係合部50Aが図2の矢印55Aの方向に、係合部50Bが図2の矢印55Bの方向に倒れるのを抑制することができる。係合部50Aと係合部50Bとに配力筋部20が延びる方向に力が掛かると、係合部50Aの係合爪51Aと係合部50Bの係合爪51Bとは、係合が外れる方向、つまり、主筋部10が延びる方向に離れるように動こうとする。しかし、係合部50Aにおいて、係合爪51Aa、51Ab、51Acのそれぞれに掛かる力を配力筋部20で受けることができるから、鉄筋部材100Aの端面11Aを形成している主筋部10が曲がって係合部50Aが矢印55Aの方向に倒れるような変形を抑制することができる。なお、複数の係合面52の中心は、配力筋部20の中心線25上に位置しているのが望ましいが、中心線25から外して構成することも可能である。例えば、複数の係合面52のうち少なくとも1つが配力筋部20の中心線25上に位置する様に構成されていても良い。
係合爪51は、係合面52を備える。以下、係合部50Aの係合面52Aa、52Ab、52Acをまとめて係合面52Aと呼ぶ。係合部50Bの係合面52Ba、52Bb、52Bcをまとめて係合面52Bと呼ぶ。また、係合面52A及び係合面52Bをまとめて係合面52と呼ぶ。係合面52は、端面11に対向して設けられている。そして、係合面52は、鉄筋部材100の端面11の延びる方向に対し、所定の角度だけ傾斜しており、係合爪51の先端に行くに従い鉄筋部材100の端面11に近づくように傾斜している。そのため、係合部50Aと係合部50Bとを配力筋部20が延びる方向に引き離す力がかかったときに、係合部50Aの係合面52Aと係合部50Bの係合面52Bとが接触し、係合爪51Aと係合爪51Bとが離れる方向に対し引っ掛かるため、係合がはずれにくい構成になっている。
図3は、鉄筋部材100を既設の鉄筋コンクリート構造510に適用した場合の一例を示す斜視図である。図3においては、既設の鉄筋コンクリート構造510の床版550の上面に鉄筋部材100A及び100Bを並べ、図3中のB部において、係合部50同士を係合させたものである。なお、図3において鉄筋部材100A及び100Bは、模式的に表してある。鉄筋部材100は、図3に示されるように既設の鉄筋コンクリート構造510の表面に配置され、その上からモルタル等の充填材80により覆われ、鉄筋コンクリート構造500に埋め込まれる。なお、実施の形態1においては、床版550の補強を例として説明するが、この形態のみに限定されるものではない。鉄筋部材100は、鉄筋コンクリート構造500の柱560、梁570等の形状にあわせて複数並べて設置され、端部において互いに係合部50を係合させても良い。この場合、主筋部10及び配力筋部20は、柱560等の表面に沿って同一面上に位置する様に配置される。また、鉄筋部材100Aと鉄筋部材100Bとは、係合爪51同士が係合していれば、主筋部10及び配力筋部20とが交差して成す面の面の垂直方向(例えば、図3においては床版550の表面に垂直方向)にずれがあっても許容される。
図4は、図3のC−C部の断面を示す模式図である。鉄筋部材100は、既設の鉄筋コンクリート構造510の表面から所定の距離t2を持って配置される。距離t2は、例えば10mmであり、鉄筋部材100は、その位置で仮固定される。この状態で、モルタル等の充填材80が床版550の上面に吹き付けられ、鉄筋部材100と既設の鉄筋コンクリート構造510との間の空間に充填材80が充填される。また、鉄筋部材100より外側も所定の厚み(以下、「かぶり厚さ」と称する場合がある)の充填材80により覆われる。鉄筋部材100から充填材80の表面までの距離t1は、例えば10mmであり、充填材80は、鉄筋部材100の上に距離t1の厚みで覆われるように吹き付けられる。
図5は、従来の鉄筋部材600を使用した場合の鉄筋部材600の継ぎ手部の断面を示す模式図である。図5は、従来の鉄筋部材600を使用した鉄筋コンクリート構造501において、図3のC−C部に相当する部分を示したものである。従来の鉄筋部材600を既設の鉄筋コンクリート構造510に適用した場合、複数の鉄筋部材600は、図3のBに相当する部分で継ぎ手部を形成する必要がある。
図5に示されるように、格子状の鉄筋部材600A及び600Bは、端部に係合部50を有していない。そのため、鉄筋部材600Aと600Bとを並べて配置する場合には、継ぎ手部分において端部同士を厚み方向に重ねて配置する必要がある。このように構成されることにより、鉄筋部材600A、600Bと充填材80との接着力により、強度が確保される。ただし、構造物の強度を確保するためには、既設の鉄筋コンクリート構造510の表面から鉄筋部材600A、600Bまでの距離は、所定の距離t2をとり充填材80を充填する必要がある。また、鉄筋部材600A、600Bよりも外側も所定の距離t1となる様に充填材80で覆う必要がある。よって、従来の鉄筋部材600を使用した鉄筋コンクリート構造501は、表面に凸部85が形成される。つまり、従来の鉄筋部材600を使用した鉄筋コンクリート構造501は、図5に示されるように、表面の一部に凸部85が形成されるため、表面を平らにすることができない。また、鉄筋コンクリート構造501の表面を平らにするためには凸部85以外の部分の充填材80を厚くする必要があるため、通常より多くの充填材80が必要となり、鉄筋コンクリート構造501の寸法も大きくする必要があり、鉄筋コンクリート構造501の重量自体も増加することになる。
以上より、実施の形態1に係る鉄筋部材100は、主筋部10と配力筋部20とが同一平面に位置し、かつ複数の鉄筋部材100を並べて配置した場合においても係合部50を係合させることにより同一平面で接続することができる。これにより、鉄筋部材100を使用した鉄筋コンクリート構造500は、図5に示されている従来の鉄筋部材600を使用した場合と比較して、鉄筋コンクリート構造500の寸法を小さくすることができ、表面も平らに仕上げることができる。また、鉄筋部材100を使用した鉄筋コンクリート構造500は、充填材80の使用量も少なくすることができ、強度も従来の鉄筋部材600を使用した場合と同等以上に確保することができる。
また、鉄筋部材100は、4.5mm〜16.0mm程度の板厚を有し、普通綱、高張力鋼、ステンレス鋼、合金鋼、電磁鋼板などを採用することができる。また、その表面形状は、平板鋼板、リブ付き鋼板、縞鋼板等を採用することができる。表面に突起を有するリブ付き鋼板や、縞鋼板を採用することで、鉄筋部材100とモルタル等の充填材80との固着度を向上させることができる。なお、鉄筋部材100の主筋部10及び配力筋部20の本数は、図1〜3に示したものに限定されず、適宜設定することができる。また、鉄筋部材100は、通常は大きな力が掛かりにくい配力筋部20が延びる方向に係合部50を突出させ、隣合う鉄筋部材100と係合されているが、主筋部10が延びる方向に突出させても良い。
また、実施の形態1においては、鉄筋部材100は、主筋部10と配力筋部20とが直交する構造になっているが、配力筋部20の延びる方向は主筋部10に対して所定の角度をもっていても良い。例えば、鉄筋部材100は、1枚の鋼板に複数のスリットを形成し、スリットを拡開することにより格子状に形成したものであっても良い。
さらに、実施の形態1においては、既設のコンクリート構造及び鉄筋コンクリート構造に対する増し打ちコンクリート内に配筋する補強用構造部材として、既設の鉄筋コンクリート構造510の表面に鉄筋部材100を並べ、充填材80を吹き付けることにより鉄筋コンクリート構造500に埋め込まれる形態で説明した。だが、鉄筋部材100は、新設の鉄筋コンクリート構造500に構造部材として適用しても良い。新設の鉄筋コンクリート構造に適用した場合であっても、図4に示されるように、複数の鉄筋部材100の接続部分は、係合部50により係合されるため、充填材80のかぶり厚さを接続部分以外の部位と同じ厚さに仕上げることができる。
実施の形態2.
次に実施の形態2に係る鉄筋部材200について説明する。実施の形態2に係る鉄筋部材200は、実施の形態1に係る鉄筋部材100の係合部50の形状を変更したものである。実施の形態2では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る鉄筋部材200の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図6は、実施の形態2に係る鉄筋部材200の平面図である。図7は、図6のD部の拡大図である。図6は、格子状の鉄筋部材200A及び200Bの端面11の周辺を示したものである。
鉄筋部材200Aは、端面11Aから係合部250Aが突出している。また、鉄筋部材200Bにおいても同じ構成になっている。鉄筋部材200Aと鉄筋部材200Bとは、例えば図3に示される鉄筋部材100A及び100Bと同様に既設の鉄筋コンクリート構造510の表面に隣合って並べて配置されており、係合部250Aと係合部250Bとを係合させて連結されている。以下、係合部250Aと係合部250Bとをまとめて係合部250と呼ぶ。図6において、左右方向が主筋部10が延びる方向で、上下方向が配力筋部20が延びる方向である。実施の形態2においても、係合部250は、配力筋部20が伸びる方向に突出している形態で説明するが、主筋部10が伸びる方向の端面21に突出させてもよい。
図7に示されているように、係合部250Aは、端面11Aから配力筋部20Aが延びる方向に突出している。そして、係合爪251Aa、251Ab、251Acは、係合部250Aが突出している方向に対し交差する一方向に突出している。つまり、図6においては主筋部10が延びる方向に係合爪251Aa、251Ab、251Acが突出している。これは、鉄筋部材200Bの係合部250Bにおいても同様の構成になっている。鉄筋部材200Aの係合部250Aは、鉄筋部材200Bの係合部250Bと係合爪251同士が嵌り合う形状になっている。係合部250Aは、係合爪251Aaと係合爪251Abとの間に係合爪251Bdを、係合爪251Abと係合爪251Acとの間に係合爪251Bcを、係合爪251Acと係合爪251Adとの間に係合爪251Bbを係合させている。また、係合部250Bは、係合爪251Baと係合爪251Bbとの間に係合爪251Adを、係合爪251Bbと係合爪251Bcとの間に係合爪251Acを、係合爪251Bcと係合爪251Bdとの間に係合爪251Abを係合させている。以下、係合部250Aの係合爪251Aa、251Ab、251Ac、251Adをまとめて係合爪251Aと呼ぶ。同様に、係合部250Bの係合爪251Ba、251Bb、251Bc、250Bdをまとめて係合爪251Bと呼ぶ。係合部250Aと係合部250Bとは、2つの係合爪251Aの間に1つの係合爪251Bが嵌り、2つの係合爪251Bの間に1つの係合爪251Aが嵌ることにより、係合していることになる。
係合爪251Aは、係合部250Aに4箇所ずつ設けられている。係合部250Aの係合爪251Aa、251Ab、251Ac、251Adは、配力筋部20が延びる方向に等間隔に配置されている。そして、係合爪251Aa、251Ab、251Ac、251Adは、主筋部10が延びる方向に等間隔にずらして配置されている。これは、鉄筋部材200Bにおいても、鉄筋部材200Aと同じ構成となっている。係合部250A及び係合部250Bのそれぞれの中央部で係合している係合爪251Acの係合面252Adと係合爪251Bcの係合面252Bdとは、配力筋部20の中心線25の上に位置している。つまり、係合爪251Aと係合爪251Bとが係合している各箇所の位置の座標を平均すると、配力筋部20の中心線25の延長線上に位置する。換言すると、係合部250が備える複数の係合面252の中心は、配力筋部20の中心線25の延長線上にある。このように構成されることにより、係合部250Aと係合部250Bとを配力筋部20が延びる方向に引き離す力がかかったときに、係合部250Aが図7の矢印55Aの方向に、係合部250Bが図2の矢印55Bの方向に倒れるのを抑制することができる。係合部250Aと係合部250Bとに配力筋部20が延びる方向に力が掛かると、係合部250Aの係合爪251Aと係合部250Bの係合爪251Bとは、係合が外れる方向、つまり、主筋部10が延びる方向に離れるように動こうとする。しかし、係合部250Aにおいて、係合爪251Aa、251Ab、251Ac、251Adのそれぞれに掛かる力を配力筋部20で受けることができるから、鉄筋部材200Aの端面11Aを形成している主筋部10が曲がることがなく、係合部250Aが矢印55Aの方向に倒れるような変形を抑制することができる。なお、複数の係合面252の中心は、配力筋部20の中心線25上に位置しているのが望ましいが、中心線25から外して構成することも可能である。例えば、複数の係合面252のうち少なくとも1つが配力筋部20の中心線25上に位置する様に構成されていても良い。
係合爪251Aは、それぞれ係合面252Aを備え、格子状の板である鉄筋部材200Aの端面側に形成された係合面252Aa、252Ac、252Ae、252Agと、反端面側に形成された係合面252Ab、252Ad、252Afとを備える。鉄筋部材200Bにおいても、鉄筋部材200Aと同じ構成となっている。以下、係合部250Aの係合面252Aa、252Ab、252Ac、252Ad、252Ae、252Af、252Agをまとめて係合面252Aと呼ぶ。係合部250Bの係合面252Ba、252Bb、252Bc、252Bd、252Be、252Bf、252Bgをまとめて係合面252Bと呼ぶ。また、係合面252Aと係合面252Bとをまとめて係合面252と呼ぶ。係合面252は、鉄筋部材200の端面11の延びる方向に対し、所定の角度だけ傾斜している。係合面252のうち鉄筋部材200の端面11に対向している係合面252は、係合爪251の先端に行くに従い鉄筋部材200の端面11に近づくように傾斜している。係合面252のうち鉄筋部材200の端面11に対向していない側の係合面252、つまり外側を向いた係合面252は、係合爪251の先端に行くに従い鉄筋部材200の端面11から遠ざかるように傾斜している。このように構成されていることにより、各係合爪251は、端面11に対向している側の係合面252及び外側を向いた係合面252の両側から挟まれて嵌り合う。そして、鉄筋部材200Aの係合部250Aと鉄筋部材200Bの係合部250Bとが離れる方向に移動しようとする場合に、係合面252同士が接触して外れないようになっている。そのため、係合部250Aと係合部250Bとを配力筋部20方向に引き離す力がかかったときに、係合部250Aの係合面252Aと係合部250Bの係合面252Bとが接触し、係合爪251Aと係合爪251Bとが離れる方向に対し引っ掛かるため、係合がはずれにくい構成になっている。なお、端面11に対向している側の係合面252は、本発明の「内側係合面」に相当し、外側を向いた係合面252は、本発明の「外側係合面」に相当する。
また、実施の形態2に係る係合部250は、係合部250の先端から鉄筋部材200の端面11に向かうに従い幅が太くなるように構成されている。この構成により、係合部250の強度及び剛性が高くなり、係合部250の係合を外す方向に荷重がかかっても外れにくい構成になっている。
なお、実施の形態2に係る鉄筋部材200も、実施の形態1に係る鉄筋部材100と同様に鉄筋コンクリート構造500に適用される。鉄筋部材200は、係合部250を備えることにより、複数の鉄筋部材200を並べて配置することができ、連結させることができる。よって、従来の鉄筋部材101のように重ねて配置する必要がないため、鉄筋コンクリート構造500は、鉄筋部材200の連結した部分について表面を突出させる必要がなく、充填材80を厚くする必要もない。従って、鉄筋コンクリート構造500は、寸法を大きくすることもなく、重量も抑えることができる。
実施の形態3.
次に実施の形態3に係る鉄筋部材300について説明する。実施の形態3に係る鉄筋部材300は、主筋部310が延びる方向の端部で、隣合う鉄筋部材300と厚み方向に重ねることなく配置できるものである。実施の形態3の鉄筋部材300は、実施の形態1に係る鉄筋部材100及び実施の形態2に係る鉄筋部材200と同様に格子状の板により構成されている。
図8は、実施の形態3に係る鉄筋部材300の平面図である。図8においては、2つの鉄筋部材300Aと鉄筋部材300Bとが主筋部310が延びる方向において隣接して配置されている。そして、鉄筋部材300Aの主筋部310Aの端部と鉄筋部材300Bの主筋部310Bの端部とが同じ領域に位置しているが、格子状の板である鉄筋部材300の厚み方向には重ならずに配置されている。なお、鉄筋部材300Aと鉄筋部材300Bとは、例えば図3に示されている鉄筋部材100Aと鉄筋部材100Bと同様に既設の鉄筋コンクリート構造510の表面に配置されるものである。また、図3に示されているような床版の補強だけでなく、既設の鉄筋コンクリート構造510の梁、柱に適用しても良い。
図8に示されているように、鉄筋部材300Aの端部においては、格子状になっている主筋部310A及び配力筋部320Aのうち、複数の配力筋部320Aがその一部分を除去されているような形状に構成された腕部330Aを有している。つまり、格子状の板である鉄筋部材300Aにおいて、主筋部310Aは、隣合う主筋部310Aの方向に延びる腕部330Aを備えている。そして、その腕部330Aの先端部331Aは、隣合う主筋部310Aと所定の距離をおいて配置されている。腕部330Aの先端部331Aと隣合う主筋部310Aとの距離は、主筋部310Aの幅より大きく設定されている。なお、鉄筋部材300Bも、鉄筋部材300Aと同様の構造を備えている。このように構成されていることにより、一方の鉄筋部材300Aの端部における腕部330Aの先端部331Aと隣合う主筋部310Aとの間の隙間332Aに、他方の鉄筋部材300Bの主筋部310Bを配置することができる。また、他方の鉄筋部材300Bにおいても同様な構成になっており、腕部330Bの先端部331Bと隣合う主筋部310Bとの間の隙間332Bに、一方の鉄筋部材300Aの主筋部310Aを配置することができる。
図9は、実施の形態3に係る鉄筋部材300の配置例を示した平面図である。鉄筋部材300は、主筋方向の端部は、図8に示されるような腕部330A、330Bを有する構造になっているが、配力筋方向の端部は、実施の形態1に係る係合部50を備えていても良い。このように構成されることにより、複数の鉄筋部材300の配力筋方向は、係合部50で強固に接続しつつ、主筋方向においては図8に示されるように主筋部310A、310Bを厚さ方向に重ねることなく配置することができる。複数の鉄筋部材300を配力筋方向の両方に複数接続しつつ、主筋方向に並べて配置することができるため、例えばトンネルの内壁などの長く幅の広い領域に設置することが可能となる。
また、鉄筋部材300は、厚み方向に重ねて配置する必要がないため、実施の形態1の鉄筋部材100及び実施の形態2の鉄筋部材200と同様に、鉄筋コンクリート構造500の表面を突出させる必要が無く、充填材80を厚くする必要もない。そして、隣接する鉄筋部材300同士の主筋部310を同じ領域に重複して存在させられるため、単一の鉄筋部材により構成した場合と同様に鉄筋コンクリート構造500の強度を確保することができる。実施の形態3に係る鉄筋部材300の構成は、特に補強用構造部材として既設の鉄筋コンクリート構造に適用する場合に、補強を必要とする部位の大きさに合わせて鉄筋部材300を配置する場合に用いるものである。鉄筋部材300は、初めから図8に示す形状に製造してもよいが、初めは格子状の板として製造し、現場において補強する部位に合わせて格子状になっている配力筋部320を加工し、隙間332を設けてもよい。
実施の形態4.
次に実施の形態4に係る鉄筋部材400について説明する。実施の形態4に係る鉄筋部材400は、実施の形態1で説明した係合部50を備えている。そして、係合部50は、鉄筋部材400の主筋部410が延びる方向の端部及び配力筋部420が延びる方向の端部に設けられている。実施の形態4に係る鉄筋部材400は、主筋部410が延びる方向の端部及び配力筋部420が延びる方向の端部のそれぞれで、他の鉄筋部材400と係合させて配置できるように構成されたものである。
図10は、実施の形態4に係る鉄筋部材400の配置例を示した平面図である。図11は、図10のE部の拡大図である。図12は、実施の形態4に係る鉄筋部材400の配置例を示した断面図である。図13は、図12のF部の拡大図である。図10〜図13は、鉄筋部材400を設置する鉄筋コンクリート構造の一例として、マンホール580の頂版582に適用した場合の図である。マンホール580は、矩形の躯体部分である鉄筋コンクリート製の函体581の頂版582に開口用首部583が接続されている。開口用首部583は、函体581に連通する開口部584を有する例えば円筒状のものである。開口部584には蓋(図示無し)が配置され、開口部584が塞がれる。
函体581は、地中に埋設される。そして、頂版582の上には、例えば土が被され、地表を通る車両等の荷重がかかる。また、開口用首部583は、円筒部分を囲む土から土圧を受け、さらに地表を通る車両等の荷重もかかる。従って、開口用首部583からの荷重がかかると、頂版582の下面の内側開口部585の周りには引張応力が作用する。コンクリートは、圧縮力には強く、引張力には弱い。よって、長年の使用により、頂版582の下面には、開口部の周辺を中心として、ひび割れなどの劣化が生じる。従って、図12及び図13に示されるように、頂版582の下面に鉄筋部材400を設置し、充填材80で覆うことにより、頂版582の下面を補強する。なお、鉄筋部材400は、図13に示されるように既設鉄筋900が設置されている鉄筋コンクリート構造の補強に用いられているが、新設の鉄筋コンクリート構造に埋設して設置しても良い。
図10に示されるように、マンホール580の頂版582には、内側開口部585の周囲を囲んで鉄筋部材400が配置されている。製造や運搬の都合上、鉄筋部材400は、一体で大きい形状に製作するのが困難であるため、図10のように内側開口部585を囲んで配置するためには、複数の鉄筋部材400を係合部50にて係合させて一体にし配置される。複数の鉄筋部材400は、主筋部410が延びる方向の端部及び配力筋部420が延びる方向の端部に係合部50が配置されている。よって、鉄筋部材400同士を主筋方向及び配力筋方向の両方で接続することができる。そのため、図10のように内側開口部585を囲んで鉄筋部材400を配置したい場合でも、複数の鉄筋部材400を自由に組み合わせて配置できる。なお、図10に示されているように、鉄筋部材400を配置する必要の無い内側開口部585の形状に合わせて、適宜鉄筋部材400の端部を切断して配置することができる。マンホール580以外の構造に適用する場合も自由に形状を変えて鉄筋部材400を設置することができる。
図11に示されるように、実施の形態4に係る鉄筋部材400によれば、主筋方向及び配力筋方向の両方において係合部50同士を係合させて複数の鉄筋部材400を接続させることができるため、主筋方向及び配力筋方向の両方にかかる引っ張り応力に対し鉄筋コンクリート構造を補強することができる。そして、係合部50の厚さは、その他の主筋部410及び配力筋部420と同じ厚さであるため、頂版582等のコンクリート構造物に埋め込まれても係合部50のかぶり厚さを厚くする必要が無く、図12及び図13に示される様に頂版582の表面を突出させること無く鉄筋部材400を配置できる。なお、鉄筋部材400に設けられた係合部50は、実施の形態2の係合部250であっても良い。それぞれの係合部50、250の複数の係合面52の中心は、配力筋部20又は主筋部10の中心線25上に位置しているのが望ましいが、外れて構成することも可能である。例えば、複数の係合面52のうち少なくとも1つが中心線25上に位置していても良い。さらに、実施の形態4においては、マンホール580の頂版582の補強構造に鉄筋部材400を適用する例で説明したが、その他のコンクリート構造にも適用することができる。
10 主筋部、11 端面、11A 端面、20 配力筋部、21 端面、25 中心線、50 係合部、50A 係合部、50B 係合部、51 係合爪、51A 係合爪、51Aa 係合爪、51Ab 係合爪、51Ac 係合爪、51B 係合爪、51Ba 係合爪、51Bb 係合爪、51Bc 係合爪、52 係合面、52A 係合面、52Aa 係合面、52Ab 係合面、52Ac 係合面、52B 係合面、52Ba 係合面、52Bb 係合面、52Bc 係合面、55A 矢印、55B 矢印、80 充填材、85 凸部、100 鉄筋部材、100A 鉄筋部材、100B 鉄筋部材、101 鉄筋部材、200 鉄筋部材、200A 鉄筋部材、200B 鉄筋部材、250 係合部、250A 係合部、250B 係合部、250Bd 係合爪、251 係合爪、251A 係合爪、251Aa 係合爪、251Ab 係合爪、251Ac 係合爪、251Ad 係合爪、251B 係合爪、251Ba 係合爪、251Bb 係合爪、251Bc 係合爪、251Bd 係合爪、252 係合面、252A 係合面、252Aa 係合面、252Ab 係合面、252Ac 係合面、252Ad 係合面、252Ae 係合面、252Af 係合面、252Ag 係合面、252B 係合面、252Ba 係合面、252Bb 係合面、252Bc 係合面、252Bd 係合面、252Be 係合面、252Bf 係合面、252Bg 係合面、300 鉄筋部材、300A 鉄筋部材、300B 鉄筋部材、310 主筋部、310A 主筋部、310B 主筋部、320 配力筋部、320A 主筋部、320B 主筋部、330 腕部、330A 腕部、330B 腕部、331 先端部、331A 先端部、331B 先端部、332A 隙間、332B 隙間、400 鉄筋部材、410 主筋部、420 配力筋部、500 鉄筋コンクリート構造、501 鉄筋コンクリート構造、510 鉄筋コンクリート構造、550 床版、560 柱、570 梁、580 マンホール、581 函体、582 頂版、583 開口用首部、584 開口部、585 内側開口部、600 鉄筋部材、600A 鉄筋部材、600B 鉄筋部材、900 既設鉄筋、t1 距離、t2 距離。

Claims (13)

  1. 互いに平行に配置された複数の主筋部と、
    隣接する複数の前記主筋部の間を連結する複数の配力筋部と、を有する格子状の板により形成された鉄筋部材であって、
    前記格子状の板の端面に突出する係合部を備え、
    前記係合部は、
    当該係合部が突出する方向に対し交差する一方向に突出する係合爪を備える、鉄筋部材。
  2. 前記係合爪は、
    前記格子状の板の端面側に形成された内側係合面を備える、請求項1に記載の鉄筋部材。
  3. 前記内側係合面は、
    前記格子状の板の端面に対し傾斜しており、
    前記係合爪の先端に行くに従い前記格子状の板の端面に近づく、請求項2に記載の鉄筋部材。
  4. 前記係合爪は、
    前記格子状の板の反端面側に形成された外側係合面を備える、請求項1〜3の何れか1項に記載の鉄筋部材。
  5. 前記外側係合面は、
    前記格子状の板の端面に対し傾斜しており、
    前記係合爪の先端に行くに従い前記格子状の板の端面から遠ざかるように傾斜している、請求項4に記載の鉄筋部材。
  6. 前記係合部は、
    複数の前記係合爪を備え、
    前記係合爪が備える前記内側係合面及び前記外側係合面のうち少なくとも1つは、
    前記配力筋部の中心線上又は前記主筋部の中心線上に位置する、請求項2〜5の何れか1項に記載の鉄筋部材。
  7. 前記係合部は、
    前記主筋部に交差する方向に突出する、請求項1〜6の何れか1項に記載の鉄筋部材。
  8. 前記係合部は、
    前記主筋部が延びる方向の端部に突出する、請求項1〜7の何れか1項に記載の鉄筋部材。
  9. 前記主筋部は、
    前記格子状の板の端部において、隣接する前記主筋部に向かって延びる腕部を備え、
    前記腕部の先端部は、
    隣接している前記主筋部との間に前記主筋部の幅よりも大きい隙間を持って配置されている、請求項7に記載の鉄筋部材。
  10. 互いに平行に配置された複数の主筋部と、
    隣接する複数の前記主筋部の間を連結する複数の配力筋部と、を有する格子状の板により形成された鉄筋部材であって、
    前記主筋部は、
    前記格子状の板の端部において、隣接する前記主筋部に向かって延びる腕部を備え、
    前記腕部の先端部は、
    隣接している前記主筋部との間に前記主筋部の幅よりも大きい隙間を持って配置されている、鉄筋部材。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の鉄筋部材は、
    構造部材としてコンクリート中に配筋される、鉄筋コンクリート構造。
  12. 請求項1〜10の何れか1項に記載の鉄筋部材は、
    補強用構造部材として既設のコンクリート構造に対する増し打ちコンクリート内に配筋される、鉄筋コンクリート構造。
  13. 前記鉄筋部材は、
    前記主筋部と前記配力筋部とが同一面上に位置する様に配置される、請求項11又は12に記載の鉄筋コンクリート構造。
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