JP2018091087A - 高圧液剤注入プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】補修の作業効率を改善することが可能であると共に、注入後において液剤の硬化を充分に行わせることが可能となる高圧液剤注入プラグを提供する。
【解決手段】高圧液剤注入プラグ7は、コンクリート構造物に設けられている孔に挿入され、この孔に液剤を高圧で注入するためのものである。この注入プラグ7は、二つの流入口11,12を有している頭部10と、流入口11,12それぞれから流入させた二種類の液剤を混合させるための混合流路21を有する中間軸部20と、混合流路21で混合させた二種類の液剤を外部へ噴出させる噴出口39が設けられている先側軸部30と、拡径可能でありこの拡径により前記孔に密着する拡径部40とを備えている。中間軸部20は、二種類の液剤が混合流路21を通過する際に液剤の分離及び混合を繰り返し行わせるミキシング部材50を混合流路21内に有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート建屋やトンネル等の構造物に生じているひび等を補修するために、液剤を高圧で注入するための高圧液剤注入プラグに関する。
例えば、コンクリート建屋やトンネル等の構造物においてひびが発生している場合、合成樹脂等を注入して補修する作業が行われている。補修のために使用する合成樹脂として、例えば二液性エポキシ樹脂がある。
従来、二液性の樹脂により補修を行うために、例えば、特許文献1に記載されているような注入プラグが用いられている。具体的に説明すると、例えば、図6に示すようにコンクリート構造物98において、ひび98aが発生している箇所を横断するように、ドリルで孔98bをあけ、この孔98bに注入プラグ99を挿入する。注入プラグ99は、液状の樹脂を流入させる流入口99aを有しており、この流入口99aにポンプ装置90のチューブ96を接続する。
二液性の樹脂を補修材料として用いる場合、図6に示すように、ポンプ装置90は、主剤(本剤)を溜める第一タンク91と、硬化剤を溜める第二タンク92と、第一タンク91から延びる第一配管93と、第二タンク92から延びる第二配管94と、第一及び第二タンク91,92から主剤及び硬化剤を押し出すポンプ本体97と、第一配管93と第二配管94とを合流させる合流部95と、合流部95から延びるチューブ96とを有している。そして、チューブ96が、注入プラグ99に接続されており、ポンプ本体97を動作させることで、主剤及び硬化剤を合流部95で合流させ、主剤及び硬化剤の混合液100を、チューブ96を通じて注入プラグ99へ供給する。そして、注入プラグ99から混合液100を、コンクリート構造物98の孔98bの奥部へ注入する。注入された混合液100は時間経過と共に硬化し、コンクリート構造物98のひび98aを埋めることができる。混合液100の注入を終えると、注入プラグ99の頭部99bをハンマーで打撃することで、この注入プラグ99は頭部99b側と先部99c側とに分断され(折れ)、先部99cを孔98bに残した状態で、孔98bを塞ぐ処理を行う。
特開平11−62260号公報
二液性の樹脂を補修材料として用いる場合、主剤と硬化剤とを混合することで硬化するが、図6に示す従来技術の場合、主剤と硬化剤とが合流する合流部95及びチューブ96に残存する混合液100も、そのまま放置すると硬化してしまう。そこで、これを防ぐために、注入作業を終えると直ぐに合流部95及びその下流側のチューブ96を洗浄する必要がある。
前記のような補修作業を繰り返し行う場合、作業毎に長いチューブ96の洗浄が必要となり、全体としての作業効率が悪くなってしまう。
また、主剤と硬化剤とは合流部95で合流するが、チューブ96内を二層に分かれたまま注入プラグ99に供給され、更に、注入プラグ内を二層に分かれたまま孔98bに注入される場合がある。この場合、硬化が不充分となったり、硬化完了に多くの時間を要したりする。
そこで、本発明は、補修の作業効率を改善することが可能であると共に、注入後において液剤の硬化を充分に行わせることが可能となる高圧液剤注入プラグを提供することを目的とする。
本発明は、構造物に設けられている孔に挿入され、当該孔に液剤を高圧で注入するための高圧液剤注入プラグであって、複数の流入口を有している頭部と、前記流入口それぞれから流入させた複数種類の液剤を混合させるための混合流路を有する中間軸部と、前記混合流路で混合させた複数種類の液剤を外部へ噴出させる噴出口が設けられている先側軸部と、拡径可能であり当該拡径により前記孔に密着する拡径部と、を備え、前記中間軸部は、前記複数種類の液剤が前記混合流路を通過する際に当該液剤の分離及び混合を繰り返し行わせるミキシング部材を当該混合流路内に有している。
この高圧液剤注入プラグによれば、拡径部によって、構造物の孔に注入プラグを固定することが可能となる。そして、異なる液剤をそれぞれ流す複数本のチューブを、前記頭部の流入口にそれぞれ接続すればよい。複数の流入口から供給を受けた複数種類の液剤を、混合流路を通過させて噴出口から噴出させるが、これら液剤は、混合流路を通過する際に、分離及び混合を繰り返し、中間軸部を通っている間に撹拌され充分に混合した状態となる。このため、注入後において液剤の硬化を充分に行わせることが可能となる。そして、高圧液剤注入プラグ外では、複数種類の液剤が混合しないため、硬化せず、この注入プラグに接続するチューブの洗浄が不要である。このため、補修作業を繰り返し行う場合、チューブを新たな注入プラグに接続すればよく、作業効率を改善することが可能となる。
また、前記頭部は、前記中間軸部に着脱可能として取付けられている構成とすることができる。この場合、頭部を中間軸部から取り外して、頭部を再利用することが可能となる。
また、前記頭部と前記中間軸部とを一体ものとすることができる。この場合、部品点数を少なくして、構成を簡素化することができる。
また、この場合において、前記混合流路及び前記ミキシング部材は全体として直線形状を有しており、前記頭部は、前記混合流路の延長線上に前記ミキシング部材を通過可能とする大きさの貫通孔と、当該貫通孔を塞ぐ栓部材と、を有しているのが好ましい。この構成によれば、ミキシング部材を頭部側から挿入して取り付けることが可能となり、取り付け後、栓部材によって貫通孔を塞ぐことができる。
更に、栓部材を有している場合において、前記栓部材は、外側に臨む有底の多角形孔又は外側に多角形の凸部を有しているのが好ましい。この構成によれば、構造物の孔に注入プラグを挿入するために、頭部に固定されている栓部材の多角形孔又は多角形の凸部に工具を取付けて、注入プラグを回転させる作業が可能となる。
また、前記ミキシング部材は、捻られた形状を有する板片が隣同士で位相を違えて一方向に複数連なって構成された形状を有しているのが好ましい。このミキシング部材により、複数種類の液剤の分離及び混合を繰り返し行うことができ、中間軸部を通っている間に、これら液剤は撹拌され充分に混合した状態となる。
また、このような形状のミキシング部材の場合、前記中間軸部は、前記混合流路の奥部において、前記板片の一部が嵌まる凹部を有しているのが好ましい。液剤が通過するとミキシング部材に回転力が生じるが、前記構成によれば、ミキシング部材が回り止めされる。
また、前記頭部は、複数の前記流入口それぞれと連通する複数の枝流路と、複数の当該枝流路を区画する板状の隔壁部と、を有しているのが好ましい。この場合、複数種類の液剤の混合を、頭部において可及的に行わせないで、中間軸部において行わせる構成が得られる。
また、前記注入プラグには高圧の液剤が流れることから、前記頭部、前記中間軸部、及び前記先側軸部は、金属製であるのが、強度的に好ましい。
本発明によれば、補修の作業効率を改善することが可能であると共に、注入後において液剤の硬化を充分に行わせることが可能となる。
本発明の高圧液剤注入プラグの実施の一形態を示す説明図である。 注入プラグの使用状態を示す説明図である。 ミキシング部材の一部を示している斜視図である。 中間軸部と別部材であるブッシュとミキシング部材の端部とを示す説明図である。 注入プラグの変形例を示す断面図である。 従来の注入プラグの使用状態を示す説明図である。
図1は、本発明の高圧液剤注入プラグの実施の一形態を示す説明図である。図1では高圧液剤注入プラグ7(以下、注入プラグ7ともいう。)の一部を断面で示している。図2は、注入プラグ7の使用状態を示す説明図である。注入プラグ7は、図2に示すように、例えば、コンクリート建屋やトンネル等の構造物(以下、コンクリート構造物80として説明する。)においてひび81が発生している場合に、液剤を注入して補修する作業に用いられる。本実施形態で用いられる液剤は、二液性の合成樹脂であり、種類の異なる二液が混合することで硬化する樹脂である。具体的に説明すると、二液性のエポキシ樹脂である。なお、補修材料としては、このような樹脂以外であってもよく、また、水と反応して硬化する液剤であってもよい。
図2に示すように、コンクリート構造物80においてひび81が発生している箇所を横断するように、ドリルで孔82をあけ、この孔82に注入プラグ7を挿入する。注入プラグ7には、後にも説明するが、液剤を流入させる流入口11,12を有しており、これら流入口11,12に対して、ポンプ装置70の二本のチューブ73,74を接続する。
本実施形態では、二液性の樹脂を補修材料として用いることから、図2に示すように、ポンプ装置70は、第一液としての主剤(本剤)61を溜める第一タンク71と、第二液としての硬化剤62を溜める第二タンク72と、第一タンク71から延びる第一チューブ73と、第二タンク72から延びる第二チューブ74と、第一及び第二タンク71,72から主剤61及び硬化剤62を押し出すポンプ本体77とを有している。
二本のチューブ73,74が、注入プラグ7に接続されており、ポンプ本体77を動作させることで、主剤61及び硬化剤62を、チューブ73,74それぞれを通じて独立して(つまり、合流させることなく)注入プラグ7へ供給する。ポンプ本体77は、液状である主剤61及び硬化剤62それぞれを所定の圧力で送り出す機構であればよく、電動式であってもよく、手動式であってもよい。
そして、注入プラグ7において主剤61及び硬化剤62を混合させ、これらを混合して得た混合液63を、コンクリート構造物80の孔82の奥部へ注入する。注入された混合液63は時間経過と共に硬化し、コンクリート構造物80のひび81を埋めることができる。混合液83の注入を終えると、注入プラグ7の頭部10をハンマー等で打撃することで、この注入プラグ7は、頭部10側を含む基部8と、先側軸部30側の先部9とに分断され(折れ)、先部9を孔82に残した状態で、孔82を塞ぐ処理を行う。なお、補修を行う対象の構造物は、コンクリート構造物80以外であってもよい。このように、注入プラグ7は、構造物(コンクリート構造物80)に設けられている孔82に挿入され、この孔82の奥部に液剤を高圧で注入するためのプラグである。
注入プラグ7の具体的な構成について説明する。図1において、注入プラグ7は、二つの前記流入口11,12を有している頭部10と、中間軸部20と、先側軸部30と、拡径部40とを備えている。これら頭部10、中間軸部20、先側軸部30及び拡径部40は、共通する軸線Cに沿って配列され、これらは相互が組み付けられて一体となっている。頭部10、中間軸部20、及び先側軸部30は、金属製である。以下の説明において、頭部10の流入口11,12側を上流側とし、先側軸部30の噴出口39側を下流側とする。
頭部10は、第一流入口11と連通する第一枝流路13と、第二流入口12と連通する第二枝流路14とを有している。枝流路13,14は、頭部10の下流側の端部で合流しているが、頭部10は、これら枝流路13,14を区画する板状の隔壁部15を有している。頭部10の下流側の筒部16には、ねじ孔17が形成されており、中間軸部20の雄ねじ28とねじ孔17とが螺合している。これにより、頭部10は、中間軸部20に着脱可能として取付けられた構成となる。
中間軸部20は、中空軸部材により構成されている。中間軸部20は、上流側の混合流路21と、その下流側に続く中間流路22とを有している。混合流路21は中間流路22よりも内径が大きく、中間軸部20は段付き形状を有している。混合流路21は、流入口11,12それぞれから流入させた二種類の液剤である主剤61と硬化剤62とを混合させるための流路である。中間軸部20は、ミキシング部材50を混合流路21内に有している。ミキシング部材50は、二種類の主剤61及び硬化剤62が混合流路21を通過する際に、これら主剤61及び硬化剤62の分離及び混合を繰り返し行わせる機能を有している。
ミキシング部材50は、図3に示すように、複数の板片51を直線(軸線C)に沿って並べかつ隣り合う板片51が連結された構成を有している。なお、図3は、ミキシング部材50の一部を示しており、例えば10個の板片51が連続している。各板片51は、平坦な板が直線(軸線C)を基準として所定の第一角度(180度)で捻られた形状を有している。そして、隣り合う板片51,51は、所定の第二角度(90度)で位相が違っている。このように、ミキシング部材50は、捻られた形状を有する板片51が、隣同士で位相を違えて一方向に複数連なって構成された形状を有している。このため、主剤61及び硬化剤62が混合流路21を通過する際に、ミキシング部材50により、主剤61及び硬化剤62の分離及び混合を繰り返し行わせることができる。ミキシング部材50は樹脂製である。
図1において、中間軸部20は、混合流路21の奥部(つまり、下流側)において、最下流に位置する板片51の一部51a(図4参照)が嵌まる凹部29を有している。凹部29は、中空軸部材である中間軸部20に直接的に設けられていてもよいが、本実施形態では、中間軸部20と別部材であるブッシュ27の側面に凹部29が形成されている。ブッシュ27は、例えば接着剤によって中間軸部20に回転不能として固定されている。主剤61及び硬化剤62がミキシング部材50を通過すると、ミキシング部材50に回転力が生じるが、この凹部29によれば、ミキシング部材50が回り止めされる。
または、前記のような凹部29を省略してもよい。この場合、ミキシング部材50を混合流路21に圧入により挿入し、締り嵌めの状態でミキシング部材50を中間軸部20に固定すればよい。
中間軸部20は、外周面に周溝23が形成されている。前記のとおり(図2参照)、注入プラグ7をコンクリート構造物80の孔82に挿入した状態で、頭部10をハンマー等で打撃した際に、周溝23(図1参照)が、破断する起点となる。
中間軸部20の下流側には、ねじ孔24が形成されており、先端軸部30(小径部33)の雄ねじ35とねじ孔24とが螺合している。
先端軸部30は、中空軸部材により構成されている。先側軸部30は、上流側の小径部33と、この小径部33よりも外径が大きい下流側の大径部34とを有している。先端軸部30は、先端側流路31を有しており、その下流端が、外部に開口している噴出口39となっている。噴出口39は、混合流路21で混合させた二種類の主剤61及び硬化剤62を含む混合液を、外部へ噴出させる。
拡径部40は、筒状の弾性部材(ゴム部材)からなる。拡径部40は先側軸部30の一部(小径部33)に外嵌して取付けられている。拡径部40は、中間軸部20と大径部34との間に挟まれた状態にある。本実施形態では、拡径部40の隣りにリング部材41が設けられており、これらが中間軸部20と大径部34との間に挟まれた状態にある。中間軸部20と先側軸部30とを相互が接近する方向に相対的に回転させることで、拡径部40は軸方向に圧縮され、これにより径方向に拡大することができる。このように拡径部40は、中間軸部20と先側軸部30とを相対的に回転させることで、拡径可能であって、この拡径によりコンクリート構造物80の孔82(図2参照)に密着することができる。
図5は、注入プラグ7の変形例を示す断面図である。この注入プラグ7では、頭部10と中間軸部20とが一体ものである。図1に示す注入プラグ7と同様に、図5に示す注入プラグ7においても、混合流路21及びミキシング部材50は全体として直線形状を有している。図1に示す注入プラグ7の場合、頭部10と中間軸部20とを分離した状態とすることで、ミキシング部材50を中間軸部20に挿入して組み立てることができる。図5に示す注入プラグ7の場合、これが不可能であるため、頭部10には、混合流路21の延長線上に、ミキシング部材50を通過可能とする大きさを有する貫通孔18が設けられている。この貫通孔18からミキシング部材50を中間軸部20に挿入して組み立てることができる。
そして、頭部10は、貫通孔18を塞ぐ栓部材19を有している。図5に示す形態では、貫通孔18はねじ孔18aを有しており、栓部材19はねじ孔18aに螺合する雄ねじ19aを有している。なお、ねじ孔18aと雄ねじ19aとの間は水密性が高い。これにより、ミキシング部材50を頭部10側から挿入して取り付けることが可能となり、取り付け後、栓部材19によって貫通孔18を塞ぐことができる。
また、図5に示す注入プラグ7の場合、栓部材19は、外側(図5では右側)に多角形(六角形)の凸部45を有している。又は、図示しないが、栓部材19は、外側に臨む有底の多角形孔(六角孔)を有していてもよい。この場合、図2に示すように、コンクリート構造物80の孔82に注入プラグ7を挿入する際、頭部10に固定されている栓部材19の多角形の凸部45(又は多角形孔)に工具を取付けて、注入プラグ7を回転させる作業が可能となる。
以上のように、図1及び図5それぞれに示す各形態の注入プラグ7によれば、拡径部40によって、コンクリート構造物80の孔82に注入プラグ7を固定することが可能となる。そして、図2に示すように、種類が異なる主剤61及び硬化剤62をそれぞれ流す二本のチューブ73,74を、頭部10の流入口11,12にそれぞれ接続すればよい。これら流入口11,12から供給を受けた二種類の主剤61及び硬化剤62を、混合流路21を通過させて噴出口39から噴出させるが、これら主剤61及び硬化剤62は、混合流路21を通過する際に、分離及び混合を繰り返し、中間軸部20を通っている間に撹拌され充分に混合した状態となる。このため、注入後において主剤61の硬化を充分にかつ迅速に行わせることが可能となる。そして、注入プラグ7外では、主剤61及び硬化剤62が混合しないため、硬化せず、この注入プラグ7に接続するチューブ73,74の洗浄が不要である。このため、補修作業を繰り返し行う場合、チューブ73,74を新たな注入プラグ7に接続すればよく、作業効率を改善することが可能となる。
この注入プラグ7によれば、コンクリート構造物80のひび81の補修の作業効率を改善することが可能であると共に、孔82への混合液63の注入後において、主剤61の硬化を充分に行わせることが可能となる。
また、図1に示す形態では、頭部10は、二つの枝流路13,14を区画する板状の隔壁部15を有しているので、二種類の主剤61及び硬化剤62の混合を、頭部10において可及的に行わせないで、中間軸部20において行わせる構成が得られる。また、頭部10は、中間軸部20に着脱可能として取付けられていることから、頭部10を中間軸部20から取り外して、頭部10を再利用することが可能となる。この場合、取り外した頭部10を洗浄する場合であっても、その範囲は狭く、作業性が良い。
また、図3に示すミキシング部材50によれば、主剤61及び硬化剤62の分離及び混合を繰り返し行うことができ、中間軸部20を通っている間に、これら主剤61及び硬化剤62は撹拌され充分に混合した状態となる。
また、このようなミキシング部材50の場合、主剤61及び硬化剤62が通過するとミキシング部材50に回転力が生じるが、混合流路21の奥部に板片51の一部51a(図4参照)が嵌まる凹部29が設けられているので、ミキシング部材50が回り止めされる。
以上のとおり開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明の注入プラグは、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
前記実施形態では、頭部10が二つの流入口11,12を有している場合を説明したが、三つ以上の流入口を有していてもよい。
7:高圧液剤注入プラグ 10:頭部 11,12:流入口
13,14:枝流路 15:隔壁部 18:貫通孔
19:栓部材 20:中間軸部 21:混合流路
29:凹部 30:先側軸部 39:噴出口
40:拡径部 45:凸部 50:ミキシング部材
51:板片 51a:一部 61:主剤(本剤)
62:硬化剤 63:混合液
80:コンクリート構造物(構造物) 82:孔

Claims (9)

  1. 構造物に設けられている孔に挿入され、当該孔に液剤を高圧で注入するための高圧液剤注入プラグであって、
    複数の流入口を有している頭部と、前記流入口それぞれから流入させた複数種類の液剤を混合させるための混合流路を有する中間軸部と、前記混合流路で混合させた複数種類の液剤を外部へ噴出させる噴出口が設けられている先側軸部と、拡径可能であり当該拡径により前記孔に密着する拡径部と、を備え、
    前記中間軸部は、前記複数種類の液剤が前記混合流路を通過する際に当該液剤の分離及び混合を繰り返し行わせるミキシング部材を当該混合流路内に有している、高圧液剤注入プラグ。
  2. 前記頭部は、前記中間軸部に着脱可能として取付けられている、請求項1に記載の高圧液剤注入プラグ。
  3. 前記頭部と前記中間軸部とは一体ものである、請求項1に記載の高圧液剤注入プラグ。
  4. 前記混合流路及び前記ミキシング部材は全体として直線形状を有しており、
    前記頭部は、前記混合流路の延長線上に前記ミキシング部材を通過可能とする大きさの貫通孔と、当該貫通孔を塞ぐ栓部材と、を有している、請求項3に記載の高圧液剤注入プラグ。
  5. 前記栓部材は、外側に臨む有底の多角形孔又は外側に多角形の凸部を有している、請求項4に記載の高圧液剤注入プラグ。
  6. 前記ミキシング部材は、捻られた形状を有する板片が隣同士で位相を違えて一方向に複数連なって構成された形状を有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の高圧液剤注入プラグ。
  7. 前記中間軸部は、前記混合流路の奥部において、前記板片の一部が嵌まる凹部を有している、請求項6に記載の高圧液剤注入プラグ。
  8. 前記頭部は、複数の前記流入口それぞれと連通する複数の枝流路と、複数の当該枝流路を区画する板状の隔壁部と、を有している請求項1〜7のいずれか一項に記載の高圧液剤注入プラグ。
  9. 前記頭部、前記中間軸部、及び前記先側軸部は、金属製である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の高圧液剤注入プラグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101952400B1 (ko) * 2018-07-26 2019-02-26 이강솔루션 (주) 철도 콘크리트 궤도 유지보수용 채움재 주입장치 및 철도 콘크리트 궤도 유지보수 방법

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