JP2018091005A - ブレース取付金物 - Google Patents

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Abstract

【課題】木造建築物の枠組みの対角方向に張設されるブレースの両端部を木材に取付固定するブレース取付金物を提供する。
【解決手段】木材に固着される固定金具(4)とブレースの端部を連結する連結金具(5)を枢軸(6)により枢結しており、連結金具(5)は、ブレースの端部を連結する頭部(15)と、枢軸に枢結される脚部(16)と、頭部の両側壁(19)と脚部の舌片(21)の間に延設された1対のアーム部(17)を一体に備え、1対のアーム部(17)を頭部から脚部に向けて末広がり状に傾斜する傾斜ライン(La)に沿って設け、両側壁(19)の肉厚t1と、舌片(21)の肉厚t2と、アーム部(17)の肉厚t3をt1>t3かつt2>t3に形成し、頭部がブレースの引張力(F)を受けたとき、アーム部(17)を傾斜ライン(La)から内向きに湾曲して伸長させるように構成している。
【選択図】図4

Description

本発明は、木造建築物を構成する枠組み木材の対角方向に張設されるブレースの両端部をそれぞれの木材に取付固定するブレース取付金物に関する。
従来、木造建築物は、土台及び梁と柱により鉛直面に形成される矩形枠組みや、土台や梁の相互により水平面に形成される矩形枠組みに関して、枠組みの対角方向にブレース(筋交)を張設することにより、耐力構造が構成されている。
この際、ブレースは、両端部を前記枠組みにおける対角位置の入隅部の木材に対して取付金物により取付固定される。
特許第5694657号公報 特許第3290590号公報
ところで、近年、木造建築物は、木材の接合部を連結金物で固着する金物工法が普及しており、耐震強度を高めているが、地震等の発生時に所定以上の応力が加えられると、木材に割裂が生じるので、連結金物を高強度としている場合でも、脆性的な破壊を招来するおそれがある。
この点に関して、前記ブレースの場合、例えば鉄筋により形成されたブレースは、鉄筋の線径等により破断応力が決まり、引張荷重を受けて伸長させられた後に破断するので、地震等の発生時に靱性に優れた粘り強い接合を可能にする。つまり、引張荷重の発生時から破断までの時間(以下、「持続時間」という。)を稼ぐことが可能なため、脆性的破壊の到来を遅延することできる利点がある。
しかしながら、従来技術において、前記のような「持続時間」は、もっぱらブレース自体の設計に依存しており、ブレースの両端部を取付固定するためのブレース取付金物については、可及的高強度に形成されているのが現状である。
本発明は、ブレース自体による「持続時間」に加えて、靱性を有するブレース取付金物を提供することにより、ブレースが破断するまでの「持続時間」を長引かせ、これにより木造建築物の脆性的な破壊を遅延させることを目的としている。
そこで、本発明が手段として構成したところは、木造建築物を構成する枠組み木材の対角方向に張設されるブレースの両端部をそれぞれの木材に取付固定するブレース取付金物であり、木材に固着される固定金具と、ブレースの端部を連結する連結金具を備え、前記固定金具と連結金具をブレースの軸線に交差する枢軸を介して枢結して成る構成において、前記連結金具は、ブレースの端部を連結する頂壁の両側に側壁を垂設した断面門形の頭部と、前記枢軸に枢結される1対の舌片を備えた脚部と、前記頭部の両側壁と前記脚部の間に延設された1対のアーム部を一体に備え、前記頭部の両側壁を含む幅W1と前記脚部の1対の舌片を含む幅W2をW1<W2に形成することにより、前記1対のアーム部を頭部から脚部に向けて末広がり状に傾斜する傾斜ラインに沿って設けており、前記頭部の両側壁の肉厚t1と、前記脚部の舌片の肉厚t2と、前記アーム部の肉厚t3をt1>t3かつt2>t3に形成することにより、前記頭部がブレースの引張力を受けたとき、前記アーム部を前記傾斜ラインから内向き湾曲状態で伸長させるように構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記肉厚t1とされた頭部の両側壁は、頂壁の両側からブレースの軸線と平行して垂設された垂壁と、該垂壁から屈折して前記傾斜ラインに沿う拡開壁を備えており、前記頂壁がブレースの引張力を受けたとき、前記拡開壁を内向きに変形させるように構成している。
前記肉厚t2とされた脚部の舌片は、ブレースの軸線と平行な軸受部と、該軸受部から屈折して前記傾斜ラインに沿う傾斜壁を備えており、1対の舌片の傾斜壁を相互に横壁により連結一体化している。
前記連結金具は、アルミニウムの押出により成形された押出成形材の裁断物により構成されており、前記頭部の頂壁にブレースの端部を挿着する挿着孔を穿設すると共に、前記脚部の舌片部に枢軸を挿通する軸孔を穿設して成ることが好ましい。
本発明によれば、地震等の発生時においてブレース2に引張力Fが生じたとき、該引張力Fを受けることにより適切に変形する取付金物3が提供され、該取付金物3の粘り強い靱性により、ブレース2が破断するまでの「持続時間」を長引かせることができるので、木造建築物の脆性的な破壊を遅延させることが可能になるという効果がある。
ブレースが張設される木造建築物における枠組み構造部を示す斜視図である。 本発明の取付金物によりブレースを取付固定した枠組み構造部を示す正面図である。 図2のE部を示す拡大断面図である。 本発明の1実施形態に係る取付金物を構成する固定金具と連結金具を分解した状態で示す斜視図である。 連結金具の断面図である。 連結金具の作用を示しており、(A)は無負荷状態の断面図、(B)はブレースの軸方向に頭部が移動するときの作用を示す断面図、(C)は拡大図、(D)は頭部の移動によりアーム部が湾曲状態で伸長した状態を示す断面図である。 固定金具の作用を示しており、(A)は無負荷状態の断面図、(B)は軸受筒部がブレースの軸方向に移動するときの作用を示す断面図、(C)は軸受筒部の移動により変形した状態を示す断面図である。 取付金物の作用を示しており、(A)は無負荷状態の連結金具を示す断面図、(B)はブレースの張力を受けることにより変形した状態の連結金具を示す断面図である。 取付金物の作用を示しており、(A)は無負荷状態の固定金具を示す断面図、(B)はブレースの張力を受けることにより変形した状態の固定金具を示す断面図である。 連結金具を示しており、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は右側面図、(D)は平面図、(E)は底面図、(F)はA−A断面図である。 固定金具を示しており、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図、(D)は平面図、(E)は底面図、(F)はB−B断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は木造建築物を部分的に例示しており、土台及び梁と柱により形成された鉛直面の矩形枠組み1Vや、梁の相互により形成された水平面の矩形枠組み1Hには、それぞれ枠組みの対角方向にブレース2が張設され、耐力構造が構成される。
図2に示すように、ブレース2は、例えば、両端部に雄ネジを有するボルト部2aを形成した鉄筋から成り、該ボルト部2aを前記枠組みにおける対角位置の入隅部の木材1aに対して取付金物3により取付固定される。
図3及び図4に示すように、取付金物3は、木材1aに固着される固定金具4と、ブレース2のボルト部2aを連結する連結金具5を備え、前記固定金具4と連結金具5をブレース2の軸線に交差する枢軸6を介して枢結される。
前記固定金具4は、木材1aの表面に沿って添設される基板部7と、該基板部7の両端部から相互に山形状となるように傾斜して起立する第1壁8及び第2壁9と、両壁8、9の対向端部に位置して前記枢軸6を挿通する筒孔10を形成する軸受筒部11と、該軸受筒部11を前記基板部7に連結する斜壁12を備えている。このような形状の固定金具4は、アルミニウムの押出により成形された長尺の押出成形材を所定幅に裁断することにより構成されており、前記基板部7には、両端部位と、前記第2壁9に対向する部位にビス孔13が穿孔される。尚、第2壁9には、前記ビス孔に連通する通孔14が穿孔される。
前記連結金具5は、上下に離間して配置された頭部15及び脚16部と、前記頭部15と脚部16の間に延設された1対のアーム部17、17を一体に備えている。前記頭部15は、頂壁18の両側に側壁19、19を垂設した断面門形状に形成され、前記脚部16は、横壁20により連結一体化された一対の舌片21、21により構成され、前記アーム部17は、前記頭部15の側壁19と前記脚部16の舌片21を連結一体化している。更に、図示実施形態の場合、前記頭部15の両側壁19、19の内側面には対向するリブ22、22が突設され、これにより頂壁18の下側にナット収納部23を形成し、前記脚部16の一方の舌片21の外側面には1対のリブ24、24が平行に突設されている。このような形状の連結金具5は、アルミニウムの押出により成形された長尺の押出成形材を所定幅に裁断することにより構成されており、前記頭部15の頂壁18にはブレース2のボルト部2aを挿入するための連結孔25が穿孔され、前記脚部16の1対の舌片21、21には前記枢軸6を挿通するための軸孔26が穿孔される。
上記の取付金物3を使用することにより木造建築物の矩形枠組みにブレース2を張設するときは、枠組みの入隅部の所定4か所に固定金具4を固着し、ブレース2の両端部のボルト部2aに連結金具5を連結固定した後、連結金具5を固定金具4に枢結する。
固定金具4は、基板部7を木材1aの表面に添設され、ビス孔13を介して、ビス27を木材1aに螺入することにより、木材1aに堅固に固着される。この際、固定金具4は、前記第1壁8をブレース2に対向する姿勢として配置され固着される。
連結金具5は、頭部15のナット収納部23に連結ナット28を廻り止め状態で収納させた状態で、ブレース2のボルト部2aを連結孔25から回転させながら挿入することにより、該ボルト部2aを連結ナット28に螺着させられる。尚、前記ボルト部2aには予めロックナット29が螺合されており、該ロックナット29と連結ナット28で頂壁18を挟着することにより、ボルト部2aの弛み止めを構成する。この際、頂壁18の表面に多数の罫線状の溝を形成しておけば、ロックナット29の喰い付きによる弛み止め手段を構成することができる。
図示省略しているが、ブレース2の両端部のボルト部2a、2aは、相互に右ネジと左ネジの逆ネジを構成している。従って、ブレース2の両端部に1対の連結金具5、5を配置し、両端部のボルト部2a、2aをそれぞれの連結ナット28、28に螺合した状態でブレース2を回転すると、1対の連結金具5、5の連結ナット28、28が同時に螺進させられ、連結金具5、5の離間距離が所定距離とされる。そこで、ブレース2の両端部の連結金具5、5を枠組みの対角位置に固着された固定金具4、4に枢結すれば、これにより、ブレース2が枠組みの対角方向に張設される。
この際、連結金具5は、舌片21、21を固定金具4の軸受筒部11の両側に外嵌し、相互に連通する筒孔10と軸孔26、26に枢軸6を挿通することにより、固定金具4に枢結される。図示実施形態の場合、枢軸6は、六角頭付ボルトにより構成され、該ボルトの挿出端に枢結ナット30が締着される。六角ナットから成る枢結ナット30は、一方の舌片21のリブ24、24により廻り止め状態で嵌合されているので、枢軸6の頭部を駆動回転するだけで枢結ナット30が締着される。この際、他方の舌片21の表面に多数の罫線状の溝を形成しておけば、枢軸6の頭部の喰い付きによる弛み止め手段を構成することができる。
枠組みに張設されたブレース2は、鉄筋の線径等により所定の破断応力に対応する強度を有しており、更に、部分的に周溝等を形成することにより小径部を設け、破断応力に関する許容応力が所定値となるように構成されている。従って、地震等の発生時、引張荷重により伸長させられた後に破断し、引張荷重の発生時から破断までの「持続時間」により、脆性的破壊の到来を遅延させる。
本発明は、ブレース自体による「持続時間」に加えて、前記取付金物3が粘り強い靱性を有するように構成することにより、ブレース2が破断するまでの「持続時間」を長引かせること可能にしている。
(連結金具の特徴)
図5に示すように、アルミニウムの押出成形材により形成された連結金具5は、頭部15の両側壁19、19を含む幅W1と脚部16の一対の舌片21、21を含む幅W2をW1<W2とするように形成し、1対のアーム部17、17を頭部15から脚部16に向けて末広がり状に傾斜する傾斜ラインLaに沿って設けている。
しかも、連結金具5は、頭部15の両側壁19、19の肉厚t1と、脚部16の各舌片21の肉厚t2と、各アーム部17の肉厚t3をt1>t3かつt2>t3に形成し、これにより、前記頭部15がブレース2の引張力を受けたとき、前記アーム部17、17を前記傾斜ラインLaから内向き湾曲状態で伸長させるように構成している。
好ましくは、前記肉厚t1とされた頭部15の両側壁19、19は、頂壁18の両側からブレース2の軸線Axと平行な平行ラインLbに沿って垂設された垂壁19aと、該垂壁19aから屈折して前記傾斜ラインLaに沿う拡開壁19bを備え、該傾斜ラインLaと前記平行ラインLbの屈折点P1を肉厚t1とされた側壁19に位置させており、これにより、前記頂壁18がブレース2の引張力を受けたとき、前記拡開壁19b、19bを内向きに変形させるように構成している。
また、前記肉厚t2とされた脚部16の舌片21、21は、ブレース2の軸線Axと平行な平行ラインLcに沿う軸受部21aと、該軸受部21aから屈折して前記傾斜ラインLaに沿う傾斜壁21bを備え、該傾斜ラインLaと前記平行ラインLcの屈折点P2を肉厚t2とされた舌片16に位置させている。前記軸孔26は、前記軸受部21aに穿孔され、前記横壁20は、前記傾斜壁21b、21bを連結一体化している。尚、舌片21の外側面には、前記軸受部21aと傾斜壁21bの境界部に沿って溝21cを設けることが好ましい。
(連結金具の作用)
上記構成とされた連結金具5の作用を図6に示している。図6(A)に示す無負荷の状態から、地震等の発生時にブレース2の張力による引張力Fが頭部15に作用すると、図6(B)(C)に示すように、アーム部17の伸長を介して頭部15が脚部16から離れる方向(図示の上向き)に移動する。これにより、前記傾斜ラインLaは、図示符号Lxで示すように、引上げられると共に、外側に向けて偏位させられる。伸長時のアーム部17には元の傾斜ラインLaに戻る方向の張力が作用しているので、その結果、アーム部17は、図6(D)に示すように内向きに湾曲しながら伸長させられる。
頭部15に対して更に引張力が作用すると、内向きに湾曲したアーム部17は、結局は破断することになるが、破断に至る前に内向きに湾曲しながら伸長させられることにより、破断応力を分散し、応力集中個所を有しないので、連結金具5に対する引張荷重の発生から破断までの「持続時間」が確保される。
ところで、頭部15の分厚い側壁19の全体と、脚部16の分厚い舌片21の全体をブレース2の軸線Axに平行なラインLb、Lcに沿って形成し、アーム部17だけを傾斜ラインLaに沿って形成する場合は、前記屈折点P1、P2が薄いアーム部17の両端に形成されることになり、望ましくない。この場合、頭部15が引っ張られたとき、薄いアーム部17の両端に応力が集中し、早期に破断してしまうからである。
この点に関して、図示実施形態の連結金具5は、拡開壁19bを形成することにより、頭部15とアーム部17の屈折点P1を肉厚t1とされた側壁19に負担させているので、頭部15が引張力Fを受けたとき、図6(D)に示すように、拡開壁19b、19bが内向きに変形させられ、これにより、薄いアーム部17の端部に対する応力集中が防止される。
更に、連結金具5は、傾斜壁21bを形成することにより、舌片16とアーム部17の間の屈折点P2を肉厚t2とされた舌片16に負担させているので、伸長時に内向きに湾曲する薄いアーム部17の端部に対する応力集中が防止される。尚、屈折点P2の近傍に位置して舌片16に溝21cを形成しておけば、引張力Fの方向に向けて溝21cが広がることにより、傾斜壁21bをアーム部17の伸長方向に追従させることが可能となり、薄いアーム部17の端部に対する応力集中の防止効果が向上する。
(固定金具の特徴)
図7に示すように、アルミニウムの押出成形材により形成された固定金具4は、基板部7を木材1aの表面に固着された状態で、軸受筒部11に連結金具5が枢結され、該軸受筒部11に対して、ブレース2から連結金具5を介して、木材1aの表面から角度θで示す方向に引張力Fを受ける。
基板部7の引張力Fに向かう外側面(図示の上向き外側面)に対して、第1壁8は、鈍角とされた角度θ1で傾斜し、第2壁9は、鋭角とされた角度θ2で傾斜し、斜壁12は、鋭角とされた角度θ3であってθ3>θ2の角度で傾斜している。
そこで、図7(A)に示す無負荷の状態から、地震等の発生時にブレース2の張力による引張力Fが連結金具5を介して軸受筒部11に作用すると、図7(B)に示すように、第1壁8にはθ1を狭める方向のモーメントM1が生じ、第2壁9には引張方向の力M2が生じる。
その結果、図7(C)に示すように、枢軸6が受ける引張力Fにより、固定金具4は、第1壁8がモーメントM1により変形され、第2壁9が張力M2により内向きに湾曲しつつ伸長変形され、更に斜壁12が伸長変形させられることにより、筒孔10を押し広げ変形しながら、軸受筒部11を引張力Fに向けて追従させる。この際、第2壁9には通孔14が設けられているので、好適に伸長変形する。
従って、地震等の発生により連結金具5が引張力Fに向けて変形させられている間、同時に固定金具4も変形しつつ軸受筒部11と共に枢軸6を引張力Fに向けて追従させるので、固定金具4により連結金具5の破断応力を緩衝することができ、その結果、ブレース2が終局的に破断するまでの「持続時間」を長引かせることが可能となる。
(要約)
上記の作用を要約すると、地震等の発生時に、連結金具5は、図8(A)に示す状態から図8(B)に示すように変形することにより、頭部15を引張力Fに向けて追従させる。この際、固定金具4は、図9(A)に示す状態から図9(B)に示すように変形することにより、枢軸6を引張力Fに向けて追従させる。
このように、アルミニウム素材から成る取付金具3が適切に変形する粘り強い靱性を有する結果、ブレース2が破断するまでの「持続時間」を長引かせることができ、木造建築物の脆性的な破壊を遅延させることが可能になる。
1V、1H 矩形枠組み
1a 木材
2 ブレース
2a ボルト部
3 取付金物
4 固定金具
5 連結金具
6 枢軸
7 基板部
8 第1壁
9 第2壁
10 筒孔
11 軸受筒部
12 斜壁
13 ビス孔
14 通孔
15 頭部
16 脚部
17 アーム部
18 頂壁
19 側壁
19a 垂壁
19b 拡開壁
20 横壁
21 舌片
21a 軸受部
21b 傾斜壁
21c 溝
22 リブ
23 ナット収納部
24 リブ
25 連結孔
26 軸孔
27 ビス
28 連結ナット
29 ロックナット
30 枢結ナット

Claims (4)

  1. 木造建築物を構成する枠組み木材の対角方向に張設されるブレースの両端部をそれぞれの木材に取付固定するブレース取付金物であり、木材に固着される固定金具(4)と、ブレースの端部を連結する連結金具(5)を備え、前記固定金具と連結金具をブレースの軸線に交差する枢軸(6)を介して枢結して成る構成において、
    前記連結金具(5)は、ブレースの端部を連結する頂壁(18)の両側に側壁(19)を垂設した断面門形の頭部(15)と、前記枢軸に枢結される1対の舌片(21)を備えた脚部(16)と、前記頭部の両側壁と前記脚部の間に延設された1対のアーム部(17)を一体に備え、
    前記頭部(15)の両側壁(19)を含む幅W1と前記脚部(16)の1対の舌片(21)を含む幅W2をW1<W2に形成することにより、前記1対のアーム部(17)を頭部から脚部に向けて末広がり状に傾斜する傾斜ライン(La)に沿って設けており、
    前記頭部の両側壁(19)の肉厚t1と、前記脚部の舌片(21)の肉厚t2と、前記アーム部(17)の肉厚t3をt1>t3かつt2>t3に形成することにより、前記頭部がブレースの引張力(F)を受けたとき、前記アーム部(17)を前記傾斜ライン(La)から内向き湾曲状態で伸長させるように構成して成ることを特徴とするブレース取付金物。
  2. 前記肉厚t1とされた頭部(15)の両側壁(19)は、頂壁(18)の両側からブレースの軸線(Ax)と平行して垂設された垂壁(19a)と、該垂壁から屈折して前記傾斜ライン(La)に沿う拡開壁(19b)を備えており、前記頂壁がブレースの引張力(F)を受けたとき、前記拡開壁(19b)を内向きに変形させるように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載のブレース取付金物。
  3. 前記肉厚t2とされた脚部(16)の舌片(21)は、ブレースの軸線(Ax)と平行な軸受部(21a)と、該軸受部から屈折して前記傾斜ライン(La)に沿う傾斜壁(21b)を備えており、1対の舌片の傾斜壁(21b)を相互に横壁(20)により連結一体化して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレース取付金物。
  4. 前記連結金具(5)は、アルミニウムの押出により成形された押出成形材の裁断物により構成されており、前記頭部(15)の頂壁(18)にブレースの端部を挿着する連結孔(25)を穿設すると共に、前記脚部(16)の舌片(21)に枢軸(6)を挿通する軸孔(26)を穿設して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のブレース取付金物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020153103A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 博 入田 筋交い及び建築物の骨組構造

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