JP2018090964A - 遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、省スペース化可能な速度調整装置を備える遮蔽装置を提供する。【解決手段】本発明の遮蔽装置は、遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置6を備えるよう構成される。速度調整装置6は当該コードを挟み込んで押圧する一対の軸62,64を備える。一対の軸62,64のいずれか一方又は双方は、当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有するよう構成され、及び/又は、当該コードは、一対の軸62,64に対し当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有するよう構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を速度調整する機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とする、横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード、或いは、縦型ブラインド又はアコーディオンカーテン、ロールスクリーン等の遮蔽装置に関する。
昇降コードに対し操作コードの引き操作力を直接又は間接的に伝えて遮蔽材の一方向への移動操作を行い、遮蔽材を他方向へ機構的に自動移動可能とする遮蔽装置として、典型的には、直接的に昇降コードを手引き操作する横型ブラインドがある。
このような横型ブラインドは、ヘッドボックスから複数本のラダーコードを介して多数段のスラットが吊下支持され、そのラダーコードの下端にボトムレールが吊下支持される。また、各スラットには複数本の昇降コードが挿通され、その昇降コードの一端部はボトムレールに接続され、他端部はヘッドボックス内に案内されて、操作装置に接続される。
そして、操作装置には、ヘッドボックス内にギヤ機構が配設され、そのギヤ機構の入力軸がヘッドボックスに設けられた開口部からヘッドボックス外へ突出され、その入力軸の先端にチルト操作棒が連結され、そのチルト操作棒の回転操作により、スラットの角度調節を可能としている。
一方、昇降コードは、ヘッドボックス内からコード出口を経て外部に導出されてコードイコライザーを介して操作コードの一端部に連結し、その操作コードの他端部はボトムレールに接続される。或いは、昇降コードをヘッドボックス内からコード出口を経て当該チルト操作棒内に案内してその下端部において、つまみに接続する構成とすることもできる。
そして、当該操作コードや当該つまみを操作して昇降コードをヘッドボックスから引き出せば、ボトムレールが引き上げられて、スラットが上昇する。
昇降コードの引出し操作を停止すれば、ストッパー装置が作動して、スラット及びボトムレールの自重降下が防止される。また、ストッパー装置の作動を解除すれば、スラット及びボトムレールはその自重に基づいて下降する。
このようなストッパー装置の作動解除でボトムレール及びスラットの自重でスラットを自重降下させ、昇降コードを直接的に引くことでスラットの上昇させる横型ブラインドに対し、そのスラットの下降速度を制限する速度調整装置として、バネを用いたワンウェイ機能を備えたガバナーが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−30084号公報
特許文献1における速度調整装置としてのガバナーは、複雑な構成をしており設置スペースも大きくなる。
従って、簡易な構成とすることで品質を向上させ、省スペース化可能な速度調整装置とする技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、簡易な構成で、省スペース化可能な速度調整装置を備える遮蔽装置を提供することにある。
本発明による第1態様の遮蔽装置は、遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込んで押圧する一対の軸を備え、前記一対の軸のいずれか一方又は双方は、当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有することを特徴とする。
また、本発明による第2態様の遮蔽装置は、遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込んで押圧する一対の軸を備え、前記コードは、前記一対の軸に対し当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有することを特徴とする。
また、本発明による第1態様の遮蔽装置において、前記コードは、前記一対の軸に対し当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有することを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の遮蔽装置において、前記コードは、その長さ方向に、徐々に抵抗力が小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の遮蔽装置において、前記一対の軸のいずれか一方又は双方は、回転可能なローラーからなることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の遮蔽装置において、当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面は、多数の毛状体又はひだ状体からなることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の遮蔽装置において、前記多数の毛状体又はひだ状体は、貼付、植付、或いは一体成形により形成されていることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の遮蔽装置において、前記コードにおけるコード厚に依らず、前記一対の軸で当該コードを挟み込んで押圧するよう付勢するコード厚自動調整手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、省スペース化可能とし、スラットの降下速度を確実に減少させることができる。
本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける昇降コードの配回しを部分的に示す透視的な側面図である。 本発明に係る実施例1の速度調整装置の斜視図である。 (a),(b), (c),(d)は、それぞれ本発明に係る実施例1の速度調整装置の軸に毛状体を設ける方法を例示する図である。 本発明に係る実施例1の速度調整装置の軸に設けられる毛状体の動作を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る実施例1の速度調整装置に関して、スラットを昇降させる際の昇降コードの引き操作時(スラット上昇時)と非引き操作時(スラット下降時)の動作を示す概略的な正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る変形例の速度調整装置を示す斜視図である。 本発明に係る実施例2の速度調整装置の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る実施例2の速度調整装置を機能させるため、昇降コード又は昇降テープに毛状体を設けた例であり、(c),(d)は、それぞれ本発明に係る実施例2の速度調整装置を機能させるため、昇降コード又は昇降テープに毛状体を設けた例である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る実施例3の速度調整装置を示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る実施例4の速度調整装置の概略構成を示す斜視図と、その分解斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成されるアコーディオンカーテンに適用される速度調整装置に関して、遮蔽材の引き操作時(開動作時)と非引き操作時(閉動作時)の作用を示す概略的な正面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の遮蔽装置を説明する。尚、本願明細書中、図1に示す遮蔽装置として構成される横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方を遮蔽材(スラット)3の吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、及び、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とし、横型ブラインドの前後方向と称するときは、図1の正面図における図示面に対して垂直な方向を云う。
(全体構成)
図1は、本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。また、図2は、本実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける昇降コードC1,C2,C3の配回しを部分的に示す透視的な側面図である。本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の左右両端部及びその中央部から吊下するラダーコード2を介して多数段のスラット3が支持され、そのラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持されている。
また、ヘッドボックス1の左右両端部の近傍から、それぞれ室外側のラダーコード2に併設して昇降コードC1,C3が垂下され(図2参照)、ヘッドボックス1の略中央部から、室内側のラダーコード2に併設して昇降コードC2が垂下される(図2では図示略)。その昇降コードC1,C2,C3の下端にボトムレール4が取着されている。
ヘッドボックス1内にはラダーコード2及び昇降コードC1,C2,C3を支持する支持部材5が配設され、この支持部材5には六角棒状の駆動軸13が挿通されている。
支持部材5にはチルトドラム51(図2参照)が回転可能に支持され、このチルトドラム51に駆動軸13が相対回転不能に挿通されている。従って、駆動軸13が回転されると、当該チルトドラム51が回転し、ラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度が同位相で調節されるようになっている。尚、支持部材5には、図2に示すように、ボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1の他端(昇降コードC2,C3の他端も同様)をヘッドボックス1内の長手方向へ案内するよう転向させる転向滑車52を設けるのが好適である。
ヘッドボックス1内の右端側には、チルト操作グリップ10に一端を取着したチルト操作棒9を垂下するチルト窓部11が形成されている。このチルト窓部11を介して、チルト操作棒9の他端は、ヘッドボックス1内のギヤ機構12に連結されている。また、ギヤ機構12は駆動軸13を連結しており、チルト操作棒9の回転が駆動軸13の回転へと伝達するよう構成されている。したがって、チルト操作グリップ10を回転操作することで、駆動軸13にその回転を伝達し、支持部材5を介してラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度を調節することができる。
ボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1,C2,C3の各他端は、支持部材5を介してヘッドボックス1内の右端側に案内され、ヘッドボックス1内のストッパー装置15を介した後、ヘッドボックス1内に設置される本発明に係る速度調整装置6に挿通されると、コード出口14から垂下されて、コードイコライザー8に連結される。
図1及び図2に示す例では、コード出口14から垂下される複数の昇降コードC1,C2,C3の各末端を連結するコードイコライザー8の下端には操作コード7の一端が取着されている。操作コード7の他端はボトムレール4に取着されている。
ただし、複数の昇降コードC1,C2,C3の垂下に係る変形例として、複数の昇降コードC1,C2,C3の各末端をコード出口14から垂下せずに、チルト操作棒9内に案内しその下端部において、つまみに接続される構成とすることもできる。
図1及び図2に示す例では、操作コード7やコードイコライザー8、或いは複数の昇降コードC1,C2,C3を操作してコード出口14から昇降コードC1,C2,C3をヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール4が引き上げられて、スラット3が上昇する。従って、昇降コードC1,C2,C3は、スラット3及びボトムレール4の上昇に伴う牽引を行う牽引コードとして作用する。
昇降コードC1,C2,C3の引出し操作を停止すれば、ストッパー装置15が作動して、スラット3及びボトムレール4の自重降下が防止される。また、ストッパー装置15の作動を解除すれば、スラット3及びボトムレール4はその自重に基づいて下降する。
このように、ストッパー装置15の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重でスラット3を自重降下させ、昇降コードC1,C2,C3を直接的に引くことでスラット3の上昇させる構成の横型ブラインドでは、そのスラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行い得るよう速度調整装置6を設けるのが好適である。
仮に、速度調整装置6を設置しない場合、下降操作時にコード出口14から垂下される昇降コードC1,C2,C3等から手を放すと、ストッパー装置15の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重により自由落下することになり、その際の下降音やボトムレール4の床面との衝突音が操作者に不快感を生じさせる。このため、本実施形態のように、速度調整装置6を設けることで、下降時のみ減速してブレーキ力を働かせ減速して降下させることができる。
このような速度調整装置6は、より簡易な構成とすることで品質を向上させ、省スペース化されたものとすることが望ましい。
このため、本発明に係る速度調整装置6は、スラット3の下降時には、円滑にかつ適当な速度で行い得るよう当該昇降コードの移動に対し高摩擦となるブレーキ力を発生させるとともに、スラット3の上昇時には、当該昇降コードの移動に対し低摩擦となるほぼブレーキ力の発生がゼロとなるよう円滑操作可能に構成される。以下、詳細に、本発明に係る速度調整装置6について説明する。
(実施例1の速度調整装置)
図3は、本発明に係る実施例1の速度調整装置6の斜視図である。本発明に係る実施例1の速度調整装置6は、フレーム61、第1の軸62、ロータリーダンパー63、及び第2の軸64から構成される。
図示する例では、第1及び第2の軸62,64は、それぞれフレーム61に対し固定位置で回転可能に支持されるローラーとしている。第1の軸62の両端の回転軸は、フレーム61に対し軸支されているが、その一方の回転軸には、ロータリーダンパー63のダンパー軸が相対回転不能に係着されている。
ロータリーダンパー63は、そのダンパー軸の回転(即ち、第1の軸62の回転軸)に対し空気又はオイルによる抵抗で制動トルクを付与し、一定のブレーキ力を発生させるための制動手段として機能する。従って、第1の軸62は、フレーム61に対し固定位置で回転可能に支持されるが、その回転に一定のブレーキ力が生じるようになっている。このロータリーダンパー63の本体は、フレーム61とともに速度調整装置6全体を収容するケース(図示せず)に固定保持される。尚、第1の軸62の回転に一定のブレーキ力が生じるものであれば、ロータリーダンパー63を用いる代わりに、ゴムやカーボン等の抵抗体、或いは遠心ブレーキ式ガバナーを第1の軸62の回転軸に付与することで当該制動手段として構成してもよい。
本発明に係る実施例1の速度調整装置6において、安定した制動力を得るためには、第1及び第2の軸62,64のいずれか一方又は双方をローラーとし、そのローラーとした第1及び第2の軸62,64のいずれか一方又は双方の回転軸に、ロータリーダンパー63のダンパー軸を相対回転不能に係着させる構成とすることが好ましい。ただし、本発明に係る実施例1の速度調整装置6においては、後述する多数の毛状体65又は多数のひだ状体66を利用するよう構成するため、ロータリーダンパー63のような制動手段は必ずしも設ける必要はなく、第1及び第2の軸62,64は、ローラーとする代わりに、フレーム61に対し固定位置で回転不能な単なるバーとして構成することもできる。
図1に示すボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1,C2,C3の各他端は、ヘッドボックス1内で案内されて、ストッパー装置15を介し、図3に示すようにフレーム61の開口部61aを経て速度調整装置6に導入され、フレーム61に支持される第2の軸64と第1の軸62との間に当接挿通されて、コード出口14から外部に導出される。尚、図1に示すストッパー装置15と速度調整装置6との配置は互いに入れ替えてもよい。
特に、図3に示す実施例1の速度調整装置6において、第1の軸62は、ローラー本体621の周面に、多数の毛状体65が形成されたシート65aを貼付したものとしている。同様に、第2の軸64は、ローラー本体641の周面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65が形成されたシート65aを貼付したものとしている。
尚、第1及び第2の軸62,64の双方の周面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65を形成するにあたり、多数の毛状体65が形成されたシート65aを貼付したもの(図4(a)参照)とする以外にも、ローラー本体621(又は641)の周面に対して、個々の毛状体65を個別に貼付したもの(図4(b)参照)、個別に植付したもの(図4(c)参照)、2色成形等で一体成形したもの(図4(d)参照)とすることができる。
また、図3に示す例では、第1及び第2の軸62,64の双方の周面に、多数の毛状体65を形成したものとしているが、第1及び第2の軸62,64のいずれか一方の周面にのみ多数の毛状体65を形成したものとすることもできる。
ローラー本体621(又は641)は変形不能な合成樹脂で構成されるが、多数の毛状体65は、所定の弾性力を持つ変形可能な合成樹脂で構成され、当接する昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせるものとなっている。より具体的には、昇降コードC1,C2,C3が支持部材5側の方向(図示M1方向)に移動する場合は、チルト操作棒9側の方向(図示M2方向)に移動する場合よりも摩擦による抵抗が大きくなるようになっている。
つまり、図5に示すように、第1の軸62(又は第2の軸64)について、一様に斜めC字状の多数の毛状体65が周面に形成されたローラー本体621(又は641)と昇降コードC1,C2,C3を平面状に展開し拡大視すると、スラット3が下降する際の昇降コードC1,C2,C3の移動時では(図5における上左方に図示)、多数の毛状体65の先端が昇降コードC1,C2,C3に当接して、多数の毛状体65の弾性力が働くことで、昇降コードC1,C2,C3の移動に対するブレーキ力を増大させる。このブレーキ力の増大で昇降コードC1,C2,C3の移動が速度制限される。
一方、スラット3が上昇する際の昇降コードC1,C2,C3の移動時では(図5における上右方に図示)、多数の毛状体65が横たわって昇降コードC1,C2,C3に当接することで、昇降コードC1,C2,C3の移動に対するブレーキ力を低下させる。このブレーキ力の低下で昇降コードC1,C2,C3の移動がほぼ無負荷となりスムーズになる。
このように、実施例1の速度調整装置6は、昇降コードC1,C2,C3を挟み込んで押圧する一対の軸(第1及び第2の軸62,64)を備えており、第1及び第2の軸62,64のいずれか一方又は双方は、当該昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面(多数の毛状体65が形成された面)を有するよう構成されている。
このように構成された速度調整装置6を備える横型ブラインドの動作について、図6を参照して説明する。図6(a),(b)は、(a),(b)は、それぞれ本発明に係る実施例1の速度調整装置に関して、スラットを昇降させる際の昇降コードの引き操作時(スラット上昇時)と非引き操作時(スラット下降時)の動作を示す概略的な正面図である。速度調整装置6は、ヘッドボックス1内に設けられる。
図6(a)に示すように、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作に基づくスラット3の上昇時には、速度調整装置6における第1及び第2の軸62,64の毛状体65が、図5における上右方に図示したように、多数の毛状体65が横たわって昇降コードC1,C2,C3に当接する。この状態では、昇降コードC1,C2,C3の移動抵抗が小さくなり、即ち低摩擦状態となり、スラット3のスムーズな上昇が実現される。
一方、図6(b)に示すように、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作を停止しストッパー装置15の作動が解除されてスラット3が自重降下する時には、速度調整装置6における第1及び第2の軸62,64の毛状体65が、図5における上左方に図示したように、多数の毛状体65の先端が昇降コードC1,C2,C3に当接して、多数の毛状体65の弾性力が働くことで移動抵抗が大きくなり、即ち高摩擦状態となり、ロータリーダンパー63による昇降コードC1,C2,C3の移動に対するブレーキ力を増大させる。このブレーキ力の増大で昇降コードC1,C2,C3の移動が速度制限され、スラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
尚、上述した実施例1の速度調整装置6では、第1及び第2の軸62,64のいずれか一方又は双方について、当該昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を持たせるために、多数の毛状体65を形成した例を説明したが、この代わりに、比較的に幅広のひだ状体66とすることもできる。
例えば、図7(a)に示す変形例の速度調整装置6では、第1の軸62は、当該昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面(毛状体65よりもやや幅広の多数のひだ状体66が形成された面)を有するよう構成されている。
或いは、図7(b)に示す変形例の速度調整装置6では、第1の軸62は、当該昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面(線状の多数のひだ状体66が形成された面)を有するよう構成されている。
第1の軸62におけるローラー本体621は変形不能な合成樹脂で構成されるが、多数のひだ状体66は、所定の弾性力を持つ変形可能な合成樹脂で構成され、当接する昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせるものとなっている。
この第1の軸62におけるひだ状体66の形成は、ローラー本体621の周面に対して、多数のひだ状体66が形成されたシート66aを貼付したものとすることができ、これ以外にも、図4に例示した多数の毛状体65の形成と同様に、個々のひだ状体66を個別に貼付したもの、個別に植付したもの、2色成形等で一体成形したものとすることができる。そして、このようなひだ状体66は、第2の軸64の周面に形成してもよい。
また、多数の毛状体65又はひだ状体66による摩擦抵抗は、その毛状体65又はひだ状体66の材質、形状、密度、長さ等によって調節することができる。
このように実施例1又は各変形例の速度調整装置6を構成することにより、簡易な構成で、省スペース化可能とし、スラット3の降下速度を確実に減少させることができる。
(実施例2の速度調整装置)
図8は、本発明に係る実施例2の速度調整装置6の斜視図である。尚、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。実施例2の速度調整装置6についても、図1に示す本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドに適用可能である。
本発明に係る実施例2の速度調整装置6は、フレーム61、第1の軸62、ロータリーダンパー63、及び第2の軸64から構成される点で実施例1と同様であり、その重複する説明は省略する。ただし、実施例2の速度調整装置6は、実施例1のような多数の毛状体65を第1及び第2の軸62,64のいずれか一方又は双方の周面に形成する代わりに、当該多数の毛状体65を昇降コードC1,C2,C3の周面に形成し、この多数の毛状体65を形成した昇降コードC1,C2,C3を第1及び第2の軸62,64間に当接挿通させるよう構成している点で、実施例1とは相違している。
図8に示す実施例2の速度調整装置6において、第1及び第2の軸62,64間に当接挿通される紐状の昇降コードC1,C2,C3は、その周面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65を個別に植付、又は一体成形させている。尚、紐状の昇降コードC1,C2,C3の周面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65が形成されたシートを貼付、或いは個々の毛状体65を個別に貼付することもできる。
また、紐状の昇降コードC1,C2,C3とする代わりに、テープ状の昇降コード(以下、「昇降テープ」と称する)C1,C2,C3とすることもでき、昇降テープの一方の面又は両面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65が形成されたシートを貼付したものとすることができる。尚、昇降テープの一方の面又は両面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65を個別に貼付、植付、又は一体成形することもできる。
更に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65とする代わりに、一様に斜めC字状の多数のひだ状体66とすることもできる。
図9(a)には、紐状の昇降コードC1(又はC2,C3)の周面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65を一体成形させた例を示し、図9(b)には、昇降テープC1(又はC2,C3)の一方の面に、一様に斜めC字状の多数の毛状体65が形成されたシート65aを貼付させた例を示している。
また、図9(c)には、紐状の昇降コードC1(又はC2,C3)の周面に、一様に斜めC字状の多数のひだ状体66を一体成形させた例を示し、図9(d)には、昇降テープC1(又はC2,C3)の一方の面に、一様に斜めC字状の多数のひだ状体66が形成されたシート66aを貼付させた例を示している。
従って、実施例2の速度調整装置6は、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3を挟み込んで押圧する一対の軸(第1及び第2の軸62,64)を備えており、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3は、一対の軸(第1及び第2の軸62,64)に対し当該昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面(多数の毛状体65又はひだ状体66が形成された面)を有するよう構成されている。
このように構成された実施例2の速度調整装置6においても、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3が支持部材5側の方向(図示M1方向)に移動する場合は、チルト操作棒9側の方向(図示M2方向)に移動する場合よりも摩擦による抵抗が大きくなるようになっている。
従って、スラット3が下降する際の昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動時では、多数の毛状体65又はひだ状体66の先端が昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3に当接して、多数の毛状体65又はひだ状体66の弾性力が働くことで、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動に対するブレーキ力を増大させる。このブレーキ力の増大で昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動が速度制限される。
一方、スラット3が上昇する際の昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動時では、多数の毛状体65又はひだ状体66が横たわって昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3に当接することで、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動に対するブレーキ力を低下させる。このブレーキ力の低下で昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動がほぼ無負荷となりスムーズになる。
本実施例においても、多数の毛状体65又はひだ状体66による摩擦抵抗は、その毛状体65又はひだ状体66の材質、形状、密度、長さ等によって調節することができる。
ところで、ロータリーダンパー63等の制動手段を設けない速度調整装置6を構成するときに、スラット3が畳み込まれた最上限時と最下限付近では、初期負荷が異なるため、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の移動に係る抵抗力を調整することが好ましい。この場合、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3は、その長さ方向に、徐々に抵抗力が小さくなるよう構成する。これにより、スラット3の下降に従って、徐々にスラット3の移動抵抗を小さくすることができる。
このように実施例2の速度調整装置6を構成することにより、簡易な構成で、省スペース化可能とし、スラット3の降下速度を確実に減少させることができる。
(実施例3の速度調整装置)
実施例1及びその各変形例と、実施例2と組み合わせて、実施例3の速度調整装置6とすることができる。
例えば、図10(a)に示すように、第1及び第2の軸62,64の周面に、多数の毛状体65を形成したものとし、昇降コードC1,C2,C3は、第1及び第2の軸62,64に対し当該昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面(多数の毛状体65が形成された面)を有するよう、実施例3の速度調整装置6を構成することができる。
或いは、図10(b)に示すように、第1の軸62の周面に多数の毛状体65が形成されたものとし、昇降テープC1(又はC2,C3)は、第1及び第2の軸62,64に対し当該昇降テープC1(又はC2,C3)の移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面(多数の毛状体65が形成された面)を有するよう、実施例3の速度調整装置6を構成することができる。
このように実施例3の速度調整装置6を構成することにより、簡易な構成で、省スペース化可能とし、スラット3の降下速度を確実に減少させることができる。
(実施例4の速度調整装置)
上述した各実施例又は変形例の技法を更に応用して、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3を第1の軸62と第2の軸64との間に挿通する際に、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3の径や厚み(以下、総括して「コード厚」と称する)に依らず、当該昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3が確実に第1の軸62及び第2の軸64に当接するよう付勢するフレーム構造(コード厚自動調整手段)とした実施例4の速度調整装置6とすることができる。
例えば、図11(a)に示す実施例4の速度調整装置6は、図3に示す実施例1の速度調整装置6を基に、当該昇降コードC1,C2,C3が確実に第1の軸62及び第2の軸64に当接するよう付勢するフレーム構造とした例である。
具体的に、図11(a)に示す実施例4の速度調整装置6におけるフレーム構造は、第1フレーム61A、第2フレーム61B、及び一対の引っ張りバネ67から構成される。
第1フレーム61Aは、周面に毛状体65が形成された第1の軸62を回転可能に支持しており、第2フレーム61Bは、周面に毛状体65が形成された第2の軸64を回転可能に支持している。
本例では、第1フレーム61Aと第2フレーム61Bとを同一形状としており、図11(b)における分解斜視図に示すように、第1フレーム61Aの支持片61cが第2フレーム61Bの支持孔61dへとスライド可能に係合挿入され、同様に、第2フレーム61Bの支持片61cが第1フレーム61Aの支持孔61dへとスライド可能に係合挿入される。
第1フレーム61Aと第2フレーム61Bには、それぞれ引っ張りバネ67の各端部を引掛けるためのフック部61bが形成されている。そして、第1フレーム61Aと第2フレーム61Bが、図示する上下方向へスライド可能に係合した状態で、対応する各フック部61bに一対の引っ張りバネ67の各端部が引掛けられると、常に第1フレーム61Aと第2フレーム61Bとが近づく方向に付勢される。
これにより、昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3が第1の軸62と第2の軸64との間に挿通されると、当該昇降コード(又は昇降テープ)C1,C2,C3が確実に第1の軸62及び第2の軸64の双方に当接するよう付勢される。
このため、図11に示す実施例4の速度調整装置6におけるフレーム構造は、コード(昇降コードや昇降テープ等)のコード厚に依らず、一対の軸(第1の軸62及び第2の軸64)で挟み込んで押圧するよう付勢するコード厚自動調整手段として機能する。これにより、多くの部品を共通化することができ、多くの部品を汎用化させ、部品管理の容易化や低廉化が実現できるようになる。
(別例の遮蔽装置)
更に、遮蔽材が自重降下する場合に限らず、バネ等の付勢力で一方向に遮蔽材を自動移動させる遮蔽装置についても同様に、本発明に係る速度調整装置6を適用することができる。
例えば、図12(a),(b)には、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成されるアコーディオンカーテン100に適用される速度調整装置6に関して、遮蔽材103の引き操作時(開動作時)と非引き操作時(閉動作時)の作用を示す概略的な正面図を示している。
アコーディオンカーテン100は、ハンガーレール101と、移動框102と、固定框104と、移動框102及び固定框104に左右両端が取着される前後2枚の遮蔽材103と、前後2枚の遮蔽材103をハンガーレール101上で移動可能に吊下支持する複数のランナー(図示せず)と、ハンガーレール101上で移動可能とし移動框101の上部に設置される先頭ランナー105と、ハンガーレール101の右端側に固着される操作ユニット106と、操作コード107と、牽引コードC1,C2と、コードイコライザー108と、ハンガーレール101の左端側に固着される支持ユニット109と、操作グリップ110と、転向滑車ユニット111と、移動框102及び固定框104に左右両端が取着されパンタグラフ状に伸縮させる骨組みとして機能する伸縮機構112と、固定框104の中央部上下2箇所に設けられる滑車ユニット113,114と、固定框104に設けられるストッパー装置115と、本発明に係る速度調整装置6と、を主要な構成要素としている。
ハンガーレール101は、遮蔽材103を吊下支持する複数のランナー(図示せず)及び先頭ランナー104が移動可能なように下端側が開口している略四角筒状の部材である。ハンガーレール101は、天井面にブラケット(図示せず)を介して固定される。
操作ユニット106は、ハンガーレール101の右端側に固着され、その内部には、本発明に係る速度調整装置6が設置されている。
移動框102は、上下方向に延伸しているフレーム状の部材であり、前後2枚の遮蔽材103の右端部に取着される。
固定框104は左壁面に固定され、尚且つ前後2枚の遮蔽材103の左端部が取着される。
コードイコライザー108は、その右端側に操作コード107の一端を取着し、その左端側に2本の牽引コードC1,C2の各一端を取着しており、ハンガーレール2内で移動可能に設けられる。
転向滑車111は、ハンガーレール101の左端側に固着される支持ユニット109内に設けられる。コードイコライザー108に各一端が取着された2本の牽引コードC1,C2は、前後2枚の遮蔽材103の内部で、転向滑車111を介して下方に転向してストッパー装置115を経た後、牽引コードC1については滑車ユニット113を介してハンガーレール2の長尺方向と略平行に左端から右端に向けて転向し、牽引コードC2については滑車ユニット114を介してハンガーレール2の長尺方向と略平行に左端から右端に向けて転向する。その後、2本の牽引コードC1,C2の他端は、移動框102に取着される。
コードイコライザー108に一端を取着した操作コード107の他端は、ハンガーレール107内で右方へ案内されて、操作ユニット106内の本発明に係る速度調整装置6を経て下方に垂下されて外部に導出され、操作グリップ110に取着される。
前後2枚の遮蔽材103の内部には、移動框102及び固定框104に左右両端が取着されパンタグラフ状に伸縮させる骨組みとして機能する伸縮機構112が設けられている。特に、伸縮機構112には、遮蔽材103を閉方向に付勢する複数のコイルスプリング(図示せず)が設けられている。
従って、図12(a)に示すように、移動框102を開方向(図示左方)へ移動するために操作グリップ110による引き操作を実行すると、本発明に係る速度調整装置6は、操作コード107の移動抵抗が小さくなり、即ち低摩擦状態となりスムーズな移動が実現される。このとき、伸縮機構112が畳み込まれることで当該複数のコイルスプリングには付勢力が蓄勢される。この状態で、操作グリップ110を手放すと、ストッパー装置115により牽引コードC1,C2の移動を阻止するストッパー動作が作動するときは、当該移動框102の停止位置で遮蔽材103が開状態に維持される。
一方、操作グリップ110を手放すときに、ストッパー装置115により牽引コードC1,C2の移動を許容するストッパー動作が解除されるときは、図12(b)に示すように、伸縮機構112における当該複数のコイルスプリングの付勢力により、移動框102が全閉状態まで自動的に移動する。このとき、操作コード107の移動抵抗が大きくなり、即ち高摩擦状態となりブレーキ力を生じさせ、遮蔽材103の移動を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
また、図示説明を省略するが、ロールスクリーンに本発明に係る速度調整装置6を適用する場合、スプリングモーターによる自動上昇時の制動に利用できる。
従って、遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を速度調整する機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とする遮蔽装置であれば、本発明に係る速度調整装置6を適用することができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、紐状の昇降コードと昇降テープを区別して説明したが、単に「コード」と称するときは、紐状又はテープ状の各種コードを含むものとする。
本発明によれば、操作性を向上した速度調整装置とすることができるので、速度調整付きの遮蔽装置の用途に有用である。
1 ヘッドボックス
C1,C2,C3 昇降コード(昇降テープ、牽引コード)
3 遮蔽材(スラット)
4 ボトムレール
5 支持部材
6 速度調整装置
7 操作コード
8 コードイコライザー
14 コード出口
61 フレーム
62 第1の軸
63 制動手段(ロータリーダンパー)
64 第2の軸
61a 開口部
65 毛状体
65a 多数の毛状体を形成したシート
66 ひだ状体
66a 多数のひだ状体を形成したシート

Claims (8)

  1. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、当該コードを挟み込んで押圧する一対の軸を備え、
    前記一対の軸のいずれか一方又は双方は、当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有することを特徴とする遮蔽装置。
  2. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、当該コードを挟み込んで押圧する一対の軸を備え、
    前記コードは、前記一対の軸に対し当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有することを特徴とする遮蔽装置。
  3. 前記コードは、前記一対の軸に対し当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面を有することを特徴とする、請求項1に記載の遮蔽装置。
  4. 前記コードは、その長さ方向に、徐々に抵抗力が小さくなるよう構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  5. 前記一対の軸のいずれか一方又は双方は、回転可能なローラーからなることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  6. 当該コードの移動方向に応じて異なる抵抗を生じさせる面は、多数の毛状体又はひだ状体からなることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  7. 前記多数の毛状体又はひだ状体は、貼付、植付、或いは一体成形により形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の遮蔽装置。
  8. 前記コードにおけるコード厚に依らず、前記一対の軸で当該コードを挟み込んで押圧するよう付勢するコード厚自動調整手段を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
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