JP2018090951A - 手袋及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属検出機による手袋片の最小検出体積を小さくする。【解決手段】金属探知機による手袋片の最小検出体積を小さくする。ゴムまたは樹脂で形成される皮膜に磁性粒子を含む手袋であって、磁性粒子は、皮膜全体に対して0.2質量%以上40質量%未満であり、磁性粒子は、1次粒子が凝集した2次粒子を含む、手袋である。【選択図】図1

Description

本発明は、手袋、詳しくは金属探知機に検知される手袋及びその製造方法に関する。
ゴム製または樹脂製の手袋は、食品業、電子部品製造業、製薬業などの種々の産業用および医療用等に幅広く使用されている。このような用途では、手袋が破損して小さな手袋片となって、この手袋片が製品や包装に混入することが問題になる。特に、食品業では、食品を安全に大量生産で製造するために、手袋片の混入を検出することが重要になる。
製品等に混入した手袋片を検出する方法としては、手袋に予め磁性材料を配合しておいて、製品等を金属検出機によって測定することで、磁性材料が含まれる手袋片を検出する方法がある。例えば、製造ラインの最終工程において、ベルトコンベア式の金属検出機によって製品等を測定して、製品等に混入された手袋片を検出することができる。
特許文献1には、ゴム、合成樹脂または合成樹脂フィルムから形成された厚さ0.01〜3mmの手袋本体からなり、手袋本体に黒色酸化鉄粉が混入されてなる手袋が提案されている。
特許文献1では、0.1〜1μm以下の黒色酸化鉄粉が、ゴム等に対して20質量%以上で配合されている。
特許文献2には、磁気検出可能ラテックス物品であって、硬化ラテックス層および硬化テックス層全体に分散された酸化クロムを含むラテックス物品が提案されている。
実用新案登録第3149893号公報 特開2005−519294号公報
特許文献1では、黒色酸化鉄粉の配合量が多いため、金属検出機等によって手袋の破片の検出が可能である。しかし、黒色酸化鉄粉が過剰に配合されることで、手袋の機械的特性や使用感が低下することがある。また、0.1〜1μm以下の黒色酸化鉄粉が手袋に単に添加されるのみである。
特許文献2では、実施例の酸化クロム原料の粒子サイズは0.30μm〜15.00μmと記載されているが、手袋内での個々の粒子の形状については検討されていない。また、特許文献2では、ラテックス中に単に酸化クロムを添加・攪拌し、分散液を作製するのみである(段落0018)。
特許文献1及び2では、いずれも手袋内での黒色酸化鉄粉または酸化クロムの分散状態について検討されていないため、金属検出機によって検出される手袋片の最小検出体積を十分に小さくしているとはいえず、金属検出機による手袋の検知性能の最適化はされていないといえる。
そこで、本発明の一目的としては、金属検出機による手袋片の最小検出体積を小さくすることである。
本発明の一側面としては、ゴムまたは樹脂で形成される皮膜を単層、または複数層有し、その皮膜すべて、または一部に磁性粒子を含む手袋であって、前記磁性粒子は、手袋の皮膜全体に対して0.2質量%以上40質量%未満であり、前記磁性粒子は、1次粒子が凝集した2次粒子を含む、手袋である。
本発明の他の側面としては、1次粒子の平均粒子径が1μm以下である磁性粒子を溶媒中に分散させ磁性粒子分散体を作製する工程、ゴムまたは樹脂を含むエマルジョンに前記磁性粒子分散体を添加し、固形分全量に対し前記磁性粒子が0.2質量%以上である磁性粒子含有エマルジョンを作製する工程、及び前記磁性粒子含有エマルジョンを用いて単層、または異なる組成の前記磁性粒子含有エマルジョンを用いて複数層のゴム層または樹脂層を有し、磁性粒子が手袋皮膜全体に対して0.2質量%以上40質量%未満で、1次粒子が凝集した2次粒子を含む手袋を作製する工程を含む、手袋の製造方法である。
本発明によれば、金属検出機による手袋片の最小検出体積を小さくすることができる。
図1は、実施例5の手袋断面の電子顕微鏡写真である。 図2は、比較例3の手袋断面の電子顕微鏡写真である。 図3は、実施例9の手袋断面の電子顕微鏡写真である。
「手袋」
本発明の一実施形態による手袋としては、ゴムまたは樹脂で形成される皮膜を単層、または複数層有し、その皮膜すべて、または一部に磁性粒子を含む手袋であって、磁性粒子は、手袋全体に対して0.2質量%以上40質量%未満であり、磁性粒子は、1次粒子が凝集した2次粒子を含むことを特徴とする。
これによって、少ない磁性粒子量で、磁性粒子の磁気特性(飽和磁束密度或いは飽和磁化)等を高めて、金属検出機による手袋片の最小検出体積を小さくすることができる。また、優れた機械的特性を得ることができる。
本実施形態では、少ない磁性粒子量であっても、金属検出機による手袋片の検出感度を高めることができる。特に、食品業界では異物の混入が問題となるが、本実施形態によれば、金属検出機によってより小さな手袋片を検出可能であり、食品や包装内に手袋片が混入することを防止することができる。
従来、手袋の磁気特性を高めるために磁性粒子量を増加させると、機械的特性及び使用感が低下することがある。本実施形態では、少ない磁性粒子量で磁気特性(飽和磁束密度等)を高めることができるため、金属検出機による検出感度を高めながら、機械的特性及び使用感の低下を防止することができる。
本実施形態による手袋には、ゴムとして、天然ゴム及び合成ゴムを用いることができ、具体的には、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、カルボキシル化NBR(X−NBR)、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリクロロプレン等を挙げることができる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
未加硫のゴムは、その分子量の目安であるムーニー粘度(ML1+4(100℃))が30〜200であることが好ましい。このムーニー粘度が下限値未満では、手袋表面への移行(ブリード)が懸念され、この上限値を超えては、手袋の柔軟性が不足する場合がある。
本実施形態による手袋には、樹脂として、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等を挙げることができる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
樹脂は、スチレン換算の質量平均分子量が10,000〜1,000,000であることが好ましく、より好ましくは15,000〜800,000である。この分子量が下限値未満では、手袋表面への移行(ブリード)が懸念され、この上限値を超える場合は、手袋の柔軟性が不足する場合がある。
本実施形態による磁性粒子としては、単位質量当たりの飽和磁気モーメントが50G・cm/g、50A/m・kg以上、または6.28×10−5Wb・m/kg以上であることが好ましい。
磁性粒子としては、フェライト、純鉄、酸化クロム、コバルト等を用いることができる。フェライトとしては、ニッケルフェライト、マンガンフェライト、マグヘマイト、マグネタイト(FeFe3+ )、マンガン・亜鉛フェライト(Mn・ZnFe)、ニッケル・亜鉛フェライト(Ni・ZnFe)等を挙げることができる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
安定性と安全性、入手のしやすさより、マグネタイトを好ましく用いることができる。マグネタイトを用いる場合、日本国の食品衛生法に適合する手袋を製造することができ、特に食品業界において安心して使用できる手袋を製造することができる。
磁性粒子は、1次粒子が凝集した2次粒子を含むことが好ましい。凝集としては、複数の1次粒子が集まって、複数の1次粒子によって1つの凝集体を形成する形態である。この1次粒子が凝集した2次粒子の形態は、走査型電子顕微鏡(SEM)によって確認することができ、1個の粒子、すなわち1次粒子が、複数集まって一つの塊状、すなわち凝集体に観察される。
このように磁性粒子が凝集した形態であることで、磁性粒子の飽和磁束密度の阻害要因を緩和し、磁性粒子の飽和磁束密度を十分に発揮することができる。詳しくは、電磁気学において反磁場などの影響を緩和することができる。
また、大きな磁性粒子が一様に分布した手袋を製造することができる。磁性粒子分散体を製造する際、溶媒中にいきなり大きな磁性粒子を分散させ混合しようとすると、混合の際に磁性粒子が沈降し溶媒中に一様に分散しない。これに対して、小さい磁性粒子を用い、混合過程で1次磁性粒子が凝集し、2次磁性粒子を形成するようにすることにより、大きな磁性粒子が一様に分散した磁性粒子分散体を得ることができる。すなわち、磁性粒子が手袋の皮膜内に1次粒子が凝集した2次粒子の形態で存在することで、皮膜内での磁性粒子の分布をより均一にすることができる。
磁性粒子は、2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合が、粒子全体の総体積に対して20体積%以上であることが好ましい。
2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合は、粒子全体の総体積に対して30体積%以上であることが好ましく、より好ましくは35体積%以上であり、さらに好ましくは40体積%以上である。
2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合が、粒子全体の総体積に対して20体積%以上であることで、1次粒子が単独で分散している状態に比べて、手袋の磁気特性を高めて金属検出機による検出感度を高めることができる。
さらに、磁性粒子の2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合が、粒子全体の総体積に対して20体積%以上であることで、少ない磁性粒子量で手袋内に磁性粒子が均一に配合されて、手袋の磁気特性を高めて金属検出機による検出感度を高めることができる。
一方、2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合の上限値は、特に制限されず、100体積%以下であってもよく、粒子径分布によって小径の粒子が混入することを考慮すれば、通常90体積%以下であることが好ましい。
ここで、磁性粒子の2次粒子径の測定は次の方法で行うことができる。まず、手袋を切断した断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて2次粒子を観察する。ここで、2次粒子は、1粒の粒子、すなわち1次粒子が2個以上重なって観察される凝集体として観察する。次いで、観察される2次粒子の長径及び短径を測定する。次いで、この2次粒子と同体積の真球の直径を計算し、この直径を2次粒子径として用いることができる。
2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合の測定は次の方法で行うことができる。まず、手袋を切断した断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、所定範囲に2次粒子が200〜700個含まれるように観察し、これらの200〜700個の2次粒子径を上記した方法で求める。次いで、200〜700個の2次粒子の総体積に対して、1μmを超過する2次粒子の体積の割合として、2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合を求めることができる。
磁性粒子の1次粒子の平均粒子径としては、1μm以下であることが好ましい。また、平均粒子径は、特に断りのない限り、個数平均の粒子径である(以下同じ)。
磁性粒子の1次粒子の平均粒子径が1μm以下であることで、手袋中に磁性粒子を全体的に均一に配合させることができる。すなわち、手袋の製造方法において、原料中に磁性粒子を均一に分散させて、得られる手袋においても磁性粒子を均一に配合させることができる。
磁性粒子の1次粒子の平均粒子径は、より好ましくは0.8μm以下であり、さらに好ましくは0.6μm以下であり、一層好ましくは0.4μm以下である。
一方、磁性粒子の1次粒子の平均粒子径が小さくなると、比表面積が大きくなり、磁性粒子の表面が酸化によって失活することがある。この観点から、磁性粒子の1次粒子の平均粒子径は、0.001μm以上であることが好ましく、より好ましくは0.005μm以上であり、さらに好ましくは0.01μm以上である。
ここで、磁性粒子の1次粒子径の測定は、上記した2次粒子径の測定と同様の方法で200〜700個の1次粒子径を測定し、これらを個数基準で平均して求めて行うことができる。走査型電子顕微鏡(SEM)の観察では、1次粒子は、1粒の粒子として観察されるものとする。
磁性粒子の含有量としては、手袋の皮膜全体に対して、0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、一層好ましくは0.5質量%以上である。これによって、手袋全体の飽和磁束密度を高めて、より小さな手袋片を金属検出機によって検出することができるようにする。
一方、磁性粒子の含有量としては、手袋の皮膜全体に対して、40質量%未満であり、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%未満である。これによって、手袋の機械的特性及び使用感を高めることができる。特に、手袋の破断時の強度、伸び率の低下を緩和できる。
磁性粒子全体に対してフェライト粒子が10質量%以上で含まれることが好ましく、より好ましくは70質量%以上である。
フェライトとしてはマグネタイトであることがより好ましい。この場合、マグネタイトは手袋全体磁性粒子に対し50質量%以上で含まれることが好ましく、より好ましくは80質量%以上である。
磁性粒子の含有量及び組成比は、手袋の製造工程において、配合する原料のうち不揮発分(固形分)全量に対する磁性粒子量の割合から求めることができる。
また、磁性粒子の含有量は、高周波プラズマ発光分析(ICP−AES)装置を用いて手袋中の磁性粒子の残存量を測定することで求めることができる。
また、磁性粒子の組成比は、X線回折分析(XRD)を用いて手袋中の磁性粒子の組成比を測定することができる。
X線回折分析では、手袋を窒素雰囲気下400℃で炭化した試料片を用いるとよい。この試料片を、X線回折分析の測定装置として株式会社リガク製「RINT2000」を用いて、以下の条件で測定することができる。
管球:Cu
電圧:40kV
電流:200mA
測定角度2θ:5〜90°
ステップ:0.02°
スキャンスピード:4°/min
発散・散乱スリット:1deg
受光スリット:0.3mmsw
本実施形態による手袋には、本発明の効果を損なわない範囲内で、その他の任意成分が含まれてもよい。例えば、後述する手袋の製造方法において、原料に添加される任意成分を挙げることができる。これらの任意成分の合計量は、手袋全体に対して、通常25質量%以下で配合することができる。
金属検出機による手袋片の最小検出体積としては、40mm以下であることが好ましく、より好ましくは38mm以下であり、さらに好ましくは36mm以下である。これによって、より小さな手袋片を異物として金属検出機によって検出することができる。特に、食品の製造ラインにおいて、より小さな手袋片を検出することができ、食品等への手袋片の混入を防止することができる。
本実施形態では、より少ない量の磁性粒子でも、金属検出機によって手袋片を検出することができるため、検出可能な手袋片の大きさをより小さくすることができる。
一方、手袋片の金属検出機による最小検出体積の下限値としては、金属検出機の検出限界にもよるが、通常0.50mm以上とすることができる。
ここで、手袋片の金属検出機による最小検出体積は、以下の方法によって測定することができる。
手袋を各サイズに切り出して手袋片を作製し、各手袋片が金属検出機によって検出されるかを測定する。そして、金属検出機によって検出される最小サイズの手袋片の体積を最小検出体積とする。
金属検出機の一例としては、アンリツ産機システム株式会社製「duw−h KD8112BW」及び日新電子工業株式会社製「MS−3137A−25HI−100」等を挙げることができる。これらはいずれも設定検出感度が鉄球直径φ0.5mmである。
例えば、金属検出機において直径φ0.5mmの鉄球と同等と検出される手袋片のサイズとしては、本実施形態によれば、手袋全体に対する磁性粒子量が15質量%のときに、厚さ0.08mmで3mm四方の手袋片、すなわち体積が0.7mmの手袋片とすることができる。
一方、従来の手袋では、金属検出機において直径φ0.5mmの鉄球と同等と検出される手袋片のサイズとしては、手袋全体に対する磁性粒子量が20質量%以上のときに、厚さ0.03mmで5.5mm四方の手袋片であり、すなわち手袋片の体積が0.9mmである。
これより、本実施形態では、従来に比べて、より少ない磁性粒子量で、より小さな手袋片を金属検出機によって検出可能であることがわかる。
手袋の飽和磁束密度としては、1ガウス以上であることが好ましく、より好ましくは4ガウス以上である。これによって、より小さな手袋片を金属検出機によって検出することができる。本実施形態では、磁性粒子がより少ない量でも、手袋の飽和磁束密度を高めることができる。
一方、手袋の飽和磁束密度としては、220ガウス以下であることが好ましく、より好ましくは200ガウス以下である。飽和磁束密度を高めるために磁性粒子の配合量を過剰に配合すると、手袋の機械的特性が低下することがあり、これを防止することができる。
ここで、手袋の飽和磁束密度は、試料振動型磁力計(VSM)で測定することができる。具体的には、東英工業株式会社製「VSM−5−15型」を用いて、磁化校正Ni(ニッケル)、Gd(酸化ガドリニウム)で、測定磁界10kOeで、常温で測定することができる。
手袋の引張強度としては、20MPa以上であることが好ましく、より好ましくは21MPa以上であり、さらに好ましくは22MPa以上である。
手袋の引張破断伸び率としては、400%以上であることが好ましく、より好ましくは410%以上であり、さらに好ましくは415%以上である。
手袋の100%モジュラスとしては、5.5MPa以下であることが好ましく、より好ましくは5.2MPa以下である。
引張強度、引張破断伸び率及び100%モジュラスがそれぞれ上記した範囲であることで、手袋の機械的特性及び使用感を高めることができる。本実施形態では、手袋への磁性粒子量を適切に調整することができ、磁性粒子を配合しない手袋と同等の機械的特性及び使用感を得ることができる。
ここで、手袋の引張強度、引張破断伸び率及び100%モジュラスの測定方法としては、JISK6251−1993にしたがって測定することができる。具体的には、引張試験機に株式会社オリエンテック製「STA−1225」を用いて、ダンベル形状5号で、引張速度500mm/minで測定することができる。
手袋の厚さとしては、0.20mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.15mm以下であり、さらに好ましくは0.10mm以下である。本実施形態では、より少ない磁性粒子の量で金属検出機による検出が可能である。そのため、手袋の厚さを0.20mm以下に薄くしても、その検出感度を維持することができる。
一方、手袋の機械的強度の観点から、手袋の厚さとしては、0.05mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.07mm以上である。
「手袋の製造方法」
本発明の一実施形態による手袋の製造方法としては、1次粒子の平均粒子径が1μm以下である磁性粒子を溶媒中に分散させ磁性粒子分散体を作製する工程、ゴムまたは樹脂を含むエマルジョンに磁性粒子分散体を添加し、固形分全量に対し磁性粒子が0.2質量%以上80質量%未満である磁性粒子含有エマルジョンを作製する工程、及び磁性粒子含有エマルジョンを用いて単層、または異なる組成の磁性粒子含有エマルジョンを用いて複数層のゴム層または樹脂層を有し、磁性粒子が手袋皮膜全体に対して0.2質量%以上40質量%未満で、1次粒子が凝集した2次粒子を含む手袋を作製する工程を含むことを特徴とする。
これによって、手袋内で磁性粒子が適切な大きさの2次粒子を形成し、少ない磁性粒子量でも、金属検出機による手袋片の最小検出体積が小さい手袋を提供することができる。また、優れた機械的特性を得ることができる。
本実施形態による手袋の製造方法では、まず、1次粒子の平均粒子径が1μm以下である磁性粒子を溶媒中に分散させ磁性粒子分散体を作製する。
磁性粒子としては、上記した通りである。1次粒子の平均粒子径が1μm以下である磁性粒子を溶媒中に分散させることで、磁性粒子の1次粒子が凝集して分散体中で凝集物を形成することができる。この凝集物は、粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合が、粒子全体の体積に対して20体積%以上であることが好ましい。この凝集物がその形状を保ちながら、手袋において上記した範囲の粒子径の2次粒子の磁性粒子として配合されると考えられる。
原料としての磁性粒子は、1次粒子の平均粒子径が1μm以下であればよく、より好ましくは0.8μm以下であり、さらに好ましくは0.6μm以下であり、一層好ましくは0.4μm以下である。
一方、原料としての磁性粒子は、1次粒子の平均粒子径が0.01μm以上であることが好ましく、より好ましくは0.05μm以上である。
原料としての磁性粒子は、1次粒子が凝集して2次粒子を形成していないことが好ましい。
分散体中に形成される凝集物は、手袋製造後にも、その凝集物の形状及びサイズを維持していることが好ましい。この場合、分散体中に形成される凝集物の粒子径は、上記した2次粒子の粒子径とほぼ対応することが好ましい。
磁性粒子分散体の溶媒としては、水系溶媒であることが好ましく、好ましくは水分散体であり、任意に水溶性有機溶剤が含まれてもよい。
磁性粒子分散体全体に対して、磁性粒子は、10質量%以上で含まれることが好ましく、より好ましくは12質量%以上である。
一方、磁性粒子分散体全体に対して、磁性粒子は、90質量%以下で含まれることが好ましく、より好ましくは85質量%以下である。
この範囲において、溶媒中で磁性粒子の分散性を高めることができ、さらに、分散体中の凝集物のサイズを制御して手袋中に存在する2次粒子を上記した範囲の粒子径の存在割合で得ることができる。
磁性粒子分散体には、磁性粒子の分散性の観点から、分散剤として界面活性剤を添加することができる。
界面活性剤としては、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、リン酸塩、ポリリン酸エステル、高分子化アルキルアリールスルフォネート、高分子化スルホン化ナフタレン、高分子化ナフタレン/ホルムアルデヒド縮合重合体等のアニオン性界面活性剤;
ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルエステル、ポリエチレングリコール脂肪酸アミド等のノニオン性界面活性剤;
アルキルトリメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩等のカチオン性界面活性剤;及び
N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸塩等の両性界面活性剤を挙げることができ、好ましくは、アニオン性界面活性剤を用いることができる。
界面活性剤としては、上記の中から、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩等のスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩等を好ましく挙げることができる。
界面活性剤は、磁性粒子分散体全体に含まれる固形分100質量部に対して、0.1〜5.0質量部で配合することができ、より好ましくは0.2〜4.0質量部である。
磁性粒子分散体には、着色剤及び顔料を添加してもよい。なお、着色剤及び顔料は、後述するゴムまたは樹脂を含むエマルジョンに配合してもよい。
着色剤としては、市販のカラメル色素、クチナシ青色等の天然色素、インジゴカルミン(青色2号)、ローズベンガル(赤色105号)等の合成着色料等を使用することができる。
着色剤は、磁性粒子分散体全体に対して、1.0〜20.0質量%で配合することができ、より好ましくは2.0〜15.0質量%である。
また、着色剤は、手袋製造後、手袋全体に対して0.1〜1.0質量%で含まれることが好ましく、さらに好ましくは0.2〜0.8質量%である。
顔料としては、TiO、酸化亜鉛等の白色顔料、鉛丹、酸化鉄等の赤色顔料、ウルトラマリン青、フタロシアニン青等の青色顔料等を挙げることができる。
顔料は、磁性粒子分散体全体に対して、10〜90質量%で配合することができ、より好ましくは15〜80質量%である。
また、顔料は、手袋製造後、手袋全体に対して1.0〜5.0質量%で含まれることが好ましく、さらに好ましくは1.5〜4.5質量%である。
磁性粒子分散体の作製方法としては、上記した各成分を一括または分割で混合して、任意に攪拌することで作製することができる。磁性粒子分散体の作製では、磁性粒子が分散体中で十分に分散されることが好ましい。
各成分は、溶媒中に、順次あるいは同時に添加することができる。
攪拌方法としては、通常の各種の水溶液攪拌法を用いることができる。
攪拌時間は、通常0.3〜2.0時間で設定することができ、好ましくは0.5〜1.5時間である。
次に、ゴムまたは樹脂を含むエマルジョンに磁性粒子分散体を添加し、磁性粒子含有エマルジョンを作製する。
エマルジョンに含まれるゴムまたは樹脂としては、上記した通りである。ゴムまたは樹脂を含むエマルジョンは、水系エマルジョンであることが好ましく、任意に水溶性有機溶剤が含まれてもよい。
磁性粒子含有エマルジョンの固形分量全量に対し磁性粒子は0.2質量%以上であればよい。好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上である。一方、好ましくは80質量%未満であり、さらに好ましくは70質量%以下である。
ゴムを含むエマルジョン、すなわちゴムラテックスを用いる場合は、ゴムラテックスに、任意に加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、分散剤等の各種添加剤を加えて、磁性粒子分散剤を添加する。この磁性粒子含有ゴムラテックスを手袋型に付着させて、手袋型ごと乾燥及び加熱してゴムを加硫し、手袋を提供することができる。
ゴムラテックスは、ゴムの固形分量が12〜60質量%であることが好ましく、より好ましくは40〜50質量%である。
加硫剤としては、硫黄を用いることができる。ゴムラテックスのうちゴムの固形分100質量部に対して加硫剤は0.5〜4.5質量部であることが好ましい。
加硫促進剤としては、例えば、ジチオカルバメート、チラウム、チアゾール系化合物等を挙げることができる。
また、加硫促進助剤としては、2価金属酸化物を好ましく用いることができる。2価金属酸化物としては、例えば、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等を挙げることができる。
ゴムラテックスのうちゴムの固形分100質量部に対して加硫促進剤は0.2〜2.5質量部であることが好ましい。
乳化剤ないし分散剤としては、上記した磁性粒子分散体で挙げたものを用いることができる。ゴムラテックス中の乳化剤ないし分散剤は、磁性粒子分散体中の分散剤と反応して凝集物などを生成しないものが好ましい。より好ましくは、ゴムラテックスと磁性粒子分散体に同じ分散剤を用いる。
ゴムラテックスのうちゴムの固形分100質量部に対して分散剤は2〜4質量部であることが好ましい。
樹脂を含むエマルジョン、すなわち樹脂エマルジョンを用いる場合は、樹脂エマルジョンに、任意に分散剤等の各種添加剤を加えて、磁性粒子分散剤を添加する。この磁性粒子含有樹脂エマルジョンを手袋型に付着させて、手袋型ごと乾燥及び加熱して樹脂を固化し、手袋を提供することができる。
樹脂エマルジョンは、樹脂の固形分量が12〜60質量%であることが好ましく、より好ましくは40〜50質量%である。
樹脂エマルジョンに添加する分散剤としては、上記したゴムラテックスと共通する。
ゴムラテックス及び樹脂エマルジョンは、さらにその他の任意成分を含んでもよい。例えば、フェノール類、アミン類等の老化防止剤、カオリン、炭酸カルシウム等の充填剤等を挙げることができる。これらのその他の任意成分は、ゴムラテックス及び/または樹脂エマルジョン全体に対し通常10質量%以下で配合することができる。
ゴムラテックス及び/または樹脂エマルジョンに磁性粒子分散体を添加後に、上記した任意成分をさらに添加してもよい。また、この段階で、パラフィンワックス、植物性ワックス等の離型剤を添加することもできる。これらの離型剤は老化防止剤としても機能する。これらの離型剤は、磁性粒子含有エマルジョン全体に対し通常5質量%以下で配合することができる。
磁性粒子分散体を添加後、ゴムラテックス及び樹脂エマルジョンは、pHが8以上のアルカリ性であることが好ましく、より好ましくはpHが9〜11である。pH調整剤として、水酸化カリウムやアンモニアを添加してもよい。
ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンに、磁性粒子分散体を添加した後に、磁性粒子含有エマルジョンの固形分量としては、通常10〜85質量%とすることができ、より好ましくは12〜80質量%である。
次に、磁性粒子含有エマルジョンを用いて手袋を作製する。手袋は、浸漬法(ディッピング法)によって作製することが好ましい。浸漬法としては、直接浸漬法、凝着浸漬法、感熱浸漬法等を用いることができる。
直接浸漬法では、手の形状の木製、金属製、またはセラミック製等の手袋型を、エマルジョンに浸漬して、これを手袋型の表面に付着させ、乾燥及び加硫することで手袋を作製することができる。
凝着浸漬法としては、凝固剤によるアノード法、ティーグ法、反覆法等を用いることができる。凝固剤としては、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等を用いることができる。
アノード法としては、手袋型を凝固剤中に浸漬して、手袋型の表面に凝固剤を付着させ、次いで、手袋型をエマルジョンに浸漬して、これを手袋型の表面に付着させ、乾燥及び加硫することで手袋を作製することができる。
ティーグ法としては、手袋型をエマルジョンに浸漬して、これを手袋型の表面に付着させ、次いで、手袋型を凝固剤中に浸漬して、手袋型の表面のエマルジョンをゲル化させ、乾燥及び加硫することで手袋を作製することができる。
反覆法としては、手袋型を凝固剤及びエマルジョンに交互に浸漬し、その後に、乾燥及び加硫することで手袋を作製することができる。この方法は、厚い手袋の作製や、ゲル化が遅いエマルジョンでの手袋の作製に適している。
感熱浸漬法では、上記したエマルジョンに感熱凝固剤を添加して、このエマルジョンに加熱した手袋型を浸漬して、これを手袋型の表面に付着させてゲル化させ、乾燥及び加硫することで手袋を作製することができる。
以下、本実施形態による手袋の製造方法の一例として、アノード凝着浸漬法によって磁性粒子含有ゴムラテックスを用いて手袋を作製する方法について、具体的に説明する。
(a)まず、手袋型を洗浄液で洗浄して汚れを除去して乾燥する。洗浄液としては、硝酸等の酸性水溶液、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性水溶液、温水等を用いることができる。
(b)次いで、手袋型を凝固剤溶液中に浸漬する。これによって、手袋型の表面に凝固剤が付着される。凝固剤溶液としては、上記した凝固剤を5〜50質量%、より好ましくは10〜25質量%で含む水溶液を用いることができる。凝固剤溶液は加温されていることが好ましい。凝固剤溶液の温度は、より好ましくは30〜70℃であり、さらに好ましくは55〜65℃である。
(c)次いで、手袋型を凝固剤溶液から取り出して、凝固剤が付着した手袋型を乾燥する。乾燥温度としては、通常室温から80℃とすることができ、さらに好ましくは55〜65℃である。手袋型は、全体的に乾燥してもよいが、部分的に乾燥されてもよい。
(d)次いで、凝固剤を付着させ乾燥させた手袋型を、本実施形態による磁性粒子含有ゴムラテックスに浸漬する。これによって、手袋型の表面にゴムとともに磁性粒子が付着される。磁性粒子含有ゴムラテックスは、十分に攪拌されて均一となっていることが好ましい。また、磁性粒子含有ゴムラテックスは、加温されていてもよい。この加温温度としては、好ましくは20〜50℃より好ましくは25〜40℃である。磁性粒子含有ゴムラテックスへの手袋型の浸漬は、1回でもよいが、2回以上浸漬することも可能である。
(e)次いで、磁性粒子含有ゴムラテックスへの浸漬後に、手袋型を乾燥する。乾燥は、乾燥炉内に手袋型を収容して行うことができる。乾燥温度としては、好ましくは80〜150℃である。
(f)次いで、上記(e)で処理した手袋型から薬剤を分離する(リーチング工程)。分離方法としては、磁性粒子含有ゴムラテックスが付着した手袋型を、水が収容されたリーチングタンク中で処理する方法がある。水は、加温されていることが好ましい。この加温温度としては、30〜80℃であることが好ましく、より好ましくは40〜60℃である。
(g)次いで、手袋型に付着した磁性粒子含有ゴムラテックスを加硫する。加硫は、手袋型を加熱することで行うことができる。加熱温度としては、好ましくは100℃〜150℃である。加熱温度としては、通常1分〜1時間とすることができ、好ましくは15〜30分である。
(h)加硫後、手袋型からゴム手袋を取り外し、手袋を得ることができる。また、手袋型から手袋を取り外す前に任意に、手袋表面を塩素処理し、アルカリで中和処理し、水洗後、乾燥することができる。塩素処理は、塩素濃度で800〜2000ppmで行うことが好ましい。
上記(d)の浸漬工程では、組成の異なる複数のエマルジョンに手袋型を順次浸漬し、組成が異なる複数の層を手袋型に付着させる工程を含み、この複数のエマルジョンのうち少なくとも1種を、上記した磁性粒子含有エマルジョンとすることができる。
これによって、組成の異なる複数の層によって手袋の皮膜を形成することができ、機能性を高めることができる。
例えば、磁性粒子含有エマルジョンの磁性粒子の配合割合が異なる複数のエマルジョンを用意して、これらの磁性粒子含有エマルジョンに順次手袋型を浸漬することができる。
また、磁性粒子含有エマルジョンと、磁性粒子を含まないエマルジョンとを用意して、これらのエマルジョンに順次手袋型を浸漬することができる。
この場合、各エマルジョンに1回ずつ手袋型を浸漬してもよいし、同じエマルジョンに複数回手袋型を浸漬してもよい。また、浸漬順序は限定されない。
手袋型に、最初に磁性粒子を含まないエマルジョン、または磁性粒子の濃度が低い磁性粒子含有エマルジョンを付着させ、その後に、磁性粒子を含む磁性粒子含有エマルジョン、または磁性粒子の濃度が高い磁性粒子含有エマルジョンを付着させることで、手袋製造後に、手袋の表面に磁性粒子を含まない層、または磁性粒子の濃度が低い層が形成されるため、手袋表面の色合いを調整することができる。
この際に、最初のエマルジョンに顔料を含ませ、次のエマルジョンに顔料を含ませない、または顔料の濃度を低くすることで、外側表面の色合いを調整することが可能となる。
本実施形態による手袋としては、ゴムまたは樹脂で形成される皮膜によって単層構造である手袋の他、繊維などで補強した手袋であってもよい。例えば、繊維製の編み手袋と、ゴムまたは樹脂で形成される皮膜を一体化させた手袋であってもよい。
本実施形態による手袋としては、手のひら全体を覆うタイプの手袋や、手先から肘や腕までを覆うタイプの手袋の他、指カバー等の指先のみを覆うタイプの手袋も含まれる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されない。以下の実施例を通して共通する成分には同じものを用いた。
(実施例1)
表1に、実施例の手袋の原料組成及び評価結果を示す。
「磁性粒子分散体の作製」
表1に示す原料組成のうち、磁性粒子分散体の組成割合にしたがって、水中に、TiO、顔料、及び磁性粒子としてマグネタイト(FeFe)粒子を添加し、これにSDBS(ドデシルベンゼンスルホン酸Na)をさらに添加した。この混合物を、水中に常温で1時間均一に攪拌及び混合し、磁性粒子分散体を作製した。この際、磁性粒子分散体の固形分量が50質量%となるように水分を調整した。
使用した成分は以下の通りである。
TiO:TiO白色顔料粉、Revertex Sdn Bhd製
顔料:CI Pigment Blue 15:3(フタロシアニン銅)と、CI
Pigment Violet 23(8,18-ジクロロ‐5,15-ジエチル−5,15-ジヒドロジインドロ[3,2-b:3′,2′-m]トリフェノジオキサジン)との混合物
マグネタイト粒子:マグタイトFeFe粒子、戸田工業株式会社製「MAGNETAITE−MA」
SDBS:ドデシルベンゼンスルホン酸Na、KC CHEMICALS (M) SDN BHD製
「NBRラテックスの作製」
表1に示す原料組成のうち、ラテックスの組成割合にしたがって、NBRラテックス(表1では固形分量で示す)、硫黄、SDBS(ドデシルベンゼンスルホン酸Na)、加硫促進剤、及びZnOを混合し、NBRラテックスを作製した。混合の際には、精製水、アンモニア水、水酸化カリウム水溶液を加えて、pH調整をした。得られたNBRラテックスの固形分量は30質量%であった。
使用した成分は以下の通りである。
NBRラテックス:固形分量43.5質量%、Nantex Industory Co., Ltd製.「Nantex 6720」
硫黄:Tiarco Chemical(M) Sdn Bhd製
加硫促進剤:ZMBT(ビス(メルカプトベンゾチアゾール)亜鉛)、Tiarco Chemical(M) Sdn Bhd製
ZnO:Tiarco Chemical(M) Sdn Bhd製
「磁性粒子含有ゴムラテックスの作製」
NBRラテックスに、磁性粒子分散体を徐々に滴下して、水酸化カリウムまたはアンモニアを添加してpHを9〜11に調整した。このとき、NBRラテックスと磁性粒子分散体との混合割合が表1に示す割合となるように作製した。次いで、パラフィンワックス(Emulco Sdn. Bhd製)を加え、磁性粒子含有ゴムラテックスを得た。最終的な磁性粒子含有ゴムラテックスの固形分量は30質量%であった。
「NBR手袋の作製」
上記磁性粒子含有ラテックスを用いて、浸漬法によってNBR手袋を作製した。詳細な手順は以下の通りである。
(a)手袋型を、硝酸、水酸化ナトリウム水溶液、そして温水の順で洗浄して汚れを除去して乾燥した。
(b)次いで、手袋型を、10〜25質量%の硝酸カルシウムを含む凝固剤水溶液中に55℃〜65℃で浸した。
(c)次いで、凝固剤が付着した手袋型を55〜65℃で乾燥した。
(d)次いで、手袋型を、十分均一に攪拌及び混合された上記磁性粒子含有ラテックス中に浸漬した。凝固剤が付着した手袋型を、磁性粒子含有ラテックス中に15秒間、30℃の温度条件下に浸すことにより、磁性粒子含有ラテックスを付着させた。浸漬は、1回行った。
(e)次いで、磁性粒子含有ラテックスを付着させた手袋型を80〜150℃で炉内乾燥した。
(f)次いで、手袋型から薬剤を分離した(リーチング)。部分的に乾燥されたラテックスによりコートされた手袋型を、リーチングタンク内で熱水(40〜60℃)によって処理した。
(g)次いで、手袋型に付着したラテックスを加硫した。加硫は、手袋型を120〜150℃、15〜30分の条件下で加熱して行った。
(h)次いで、手袋型の表面(手袋使用時に内側になる面)を塩素処理(800〜2000ppm)し、アルカリで中和処理し、水洗後、乾燥し、手袋を手袋型から取り外した。
得られた手袋の厚さは0.089mmであった。結果を表1に併せて示す。
得られた手袋において、磁性粒子の1次粒子径及び2次粒子径を測定した。結果を表1に併せて示す。
2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合の測定は次の方法で行った。まず、手袋を切断した断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、所定範囲に2次粒子が200〜700個含まれるように観察し、これらの200〜700個の2次粒子径を測定した。2次粒子径の測定は、各2次粒子の長径及び短径を測定し、各2次粒子と同体積の真球の直径を計算し、この直径を2次粒子径として用いた。ここで、2次粒子は、1粒の粒子、すなわち1次粒子が2個以上重なって観察される凝集体として観察した。次いで、200〜700個の2次粒子の総体積に対して、1μmを超過する2次粒子の体積の割合として、2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合を求めた。
比較例3では、1μmを超過する2次粒子は観察されなかった。
1次粒子の平均粒子径は、上記した2次粒子径の測定と同様の方法で200〜700個の1次粒子径を測定し、これらを個数基準で平均して求めて行った。走査型電子顕微鏡(SEM)の観察では、1次粒子は、1粒の粒子として観察されるものとした。
なお、原料のマグネタイト粒子の1次粒子径は、手袋内で観察される1次粒子径と等しかった。
(実施例2〜5)
実施例2〜5では、表1に示すように磁性粒子分散体の組成割合を変えた他は、上記した実施例1と同様にして、手袋を作製した。
(比較例1〜3)
表2に、比較例の手袋の原料組成及び評価結果を示す。
比較例1及び2では、表2に示すように磁性粒子分散体の組成割合を変えた他は、上記した実施例1と同様にして、手袋を作製した。
比較例3として、市販品の手袋として、アラム株式会社製「MPFサクラメン(商品名)」を用意した。この手袋は、18〜22質量%のマグネタイト(FeFe)を含むポリエチレン樹脂製手袋である。表2に、参照として磁性粒子であるマグネタイトの配合量の平均値20質量%を示す。
(実施例6〜8)
表3に、実施例の手袋の原料組成及び評価結果を示す。
実施例6〜8では、磁性粒子として以下の磁性粒子を4.8質量%で用いた他は、上記した実施例1と同様にして、手袋を作製した。
実施例6:γ−Feフェライト粉、関東化学株式会社製。
実施例7:マンガン・亜鉛フェライト(Mn・ZnFe)粉、JFEケミカル株式会社製。
実施例8:ニッケル・亜鉛フェライト(Ni・ZnFe)粉、JFEケミカル株式会社製。
(実施例9〜13)
表4から表6に、実施例の手袋の原料組成及び評価結果を示す。
実施例9〜13では、手袋型をゴムラテックスに浸漬する際に、組成の異なるラテックス槽にそれぞれ1回ずつ手袋型を浸漬した他は、上記した実施例1と同様にして、手袋を作製した。
実施例9〜11では、1回目のラテックス槽は、顔料を含み磁性粒子を含んでいないラテックスを収容しており、2回目のラテックス槽は、磁性粒子を19.5〜70.0質量%含み顔料を含んでいないラテックスを収容している。
実施例12及び13では、1回目と最後のゴムラテックス槽は、顔料を含み磁性粒子を含んでいないゴムラテックスを収容しており、それ以外の2回目以降のゴムラテックス槽は、磁性粒子を38.0〜70.0質量%含み、顔料を含んでいないゴムラテックスを収容している。
そして、それぞれのゴムラテックス槽に手袋型を1回ずつ浸漬した。
このようにして、手袋型から手袋を取り外した際に、手袋の外側表面に顔料を含み磁性粒子を含まない層が形成され、手袋の内側に磁性粒子を含み顔料を含まない層が形成され、積層構造の手袋を作製した。
(評価)
得られた手袋について以下の評価を行った。評価結果を各表に併せて示す。
「飽和磁束密度」
手袋の飽和磁束密度は、試料振動型磁力計(Vibrating Sample Magnetometer、東英工業株式会社製「VSM−5−15型」)を用いて以下の条件で測定した。
磁化校正:Ni(ニッケル)、Gd(酸化ガドリニウム)
測定磁界:10kOe
測定温度:常温
「最小検出体積」
金属検出機として、日新電子工業株式会社製「MS−3137」を用いて測定した。この金属検出機の設定検出感度は、φ0.5mmのFe球である。
各サイズの手袋片を切り出して、各手袋片を金属検出機に通過させて検出の有無を確認し、金属検出機で検出された手袋片の最小のサイズを最小検出体積とした。
「引張強度、引張破断伸び率、100%モジュラス」
手袋の機械的強度として、引張強度(MPa)、破断時伸び率(%)及び100%モジュラス(MPa)を、JISK6251−1993にしたがって測定した。引張試験機として株式会社オリエンテック製「STA−1225」を用いて、ダンベル形状5号で、引張速度500mm/minで測定した。
「手袋内の磁性粒子の観察」
実施例5、比較例3及び実施例9について、手袋を切断した断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した。実施例5、比較例3及び実施例9のSEM写真をそれぞれ図1から図3に示す。各図において、粒子状の白色部分が磁性粒子である。
各表に示す通り、各実施例の手袋では、金属検出機による最小検出体積が36mm以下であり、飽和磁束密度が4Gauss以上であり、金属検出機によってより小さな手袋片を検出可能であることがわかった。また、機械的特性にも優れ、かつ、厚さ0.091mm以下の薄い手袋を作製することができた。
実施例1〜5に示す通り、磁性粒子の増加とともに、金属検出機による最小検出体積は0.7mmまで小さくなった。
比較例1では、磁性粒子の配合量が足りず、飽和磁束密度が0.1Gauss以下で金属検出機によって手袋片を検出できなかった。
比較例2では、磁性粒子の配合量が過剰であり、ラテックスと磁性粒子分散体を均一に混合することが難しく、得られた手袋に色むらが発生した。
比較例3では、金属検出機による最小検出体積が小さいが、磁性粒子の配合量が多く、伸び率が低下すると考えられる。比較例3では、磁性粒子が20質量%であり最小検出体積が0.9mmである。これに対し、実施例5では、磁性粒子が15.0質量%であり最小検出体積が0.7mmである。これより、実施例5では、より少ない磁性粒子で、最小検出体積を小さくすることができた。
図1に示すように、実施例5の磁性粒子は2次粒子が凝集しているのに対し、図2に示すように、比較例3の磁性粒子は2次粒子の凝集状態が顕著でなく、むしろ1次粒子が均一に分散しているように観察された。すなわち、比較例3では、1μmを超過する2次粒子が観察されなかった。この凝集状態の違いによって、実施例1〜5では、最小検出体積を小さくすることができると考えられる。
実施例6〜8では、磁性粒子の種類が異なるが、いずれも、磁性粒子の配合量が同じである実施例3と同様に良好な結果であった。
また、実施例9〜13では、手袋型をラテックスに浸漬する際に、組成の異なるラテックスに複数回手袋型を浸漬した。実施例9では、図3に示すように、手袋の断面構造が2層構造であるが、手袋の皮膜全体としての磁性粒子量はそれぞれ実施例4とほぼ同じであった。この場合、金属検出機による最小検出体積もそれぞれ実施例4、5とほぼ同じ感度を示し良好な結果であった。加えて、実施例10〜13に関しては磁性粒子含有ラテックス中の磁性粒子の濃度が30質量%以上と高い濃度にもかかわらず、手袋表面には色むらが見られず、各種物性も良好な結果であった。

Claims (12)

  1. ゴムまたは樹脂で形成される手袋皮膜に磁性粒子を含む手袋であって、
    前記磁性粒子は、手袋皮膜全体に対して0.2質量%以上40質量%未満であり、
    前記磁性粒子は、1次粒子が凝集した2次粒子を含む、手袋。
  2. 前記磁性粒子は、手袋皮膜全体に対して0.2質量%以上20質量%未満である、請求項1に記載の手袋。
  3. 前記磁性粒子は、2次粒子の粒子径が1μmを超過する粒子の体積割合が、粒子全体の総体積に対して20体積%以上である、請求項1または2に記載の手袋。
  4. 前記磁性粒子は、1次粒子の平均粒子径が1μm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の手袋。
  5. 前記手袋皮膜が単層である、請求項1から4のいずれか1項に記載の手袋。
  6. 前記手袋皮膜が複数層であり、ゴム層または樹脂層の一部またはすべてに1次粒子が凝集した2次粒子を含む磁性粒子を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の手袋。
  7. 前記磁性粒子はフェライト粒子を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の手袋。
  8. 前記磁性粒子はマグネタイト粒子を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の手袋。
  9. 前記ゴムは、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、カルボキシル化NBR(X−NBR)、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム及びブタジエンゴムから選択される少なくとも1種を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の手袋。
  10. 1次粒子の平均粒子径が1μm以下である磁性粒子を溶媒中に分散させ磁性粒子分散体を作製する工程、
    ゴムまたは樹脂を含むエマルジョンに前記磁性粒子分散体を添加し、固形分全量に対し前記磁性粒子が0.2質量%以上である磁性粒子含有エマルジョンを作製する工程、及び
    前記磁性粒子含有エマルジョンを用いて、磁性粒子が手袋皮膜全体に対して0.2質量%以上40質量%未満で、1次粒子が凝集した2次粒子を含む手袋を作製する工程を含む、
    手袋の製造方法。
  11. 前記磁性粒子含有エマルジョンの磁性粒子が20質量%未満であり、ゴム層または樹脂層が単層である、請求項10に記載の手袋の製造方法。
  12. 前記前記磁性粒子含有エマルジョンの磁性粒子が80質量%未満であり、複数のゴム層または樹脂層の一部またはすべてに磁性粒子を含む、請求項10に記載の手袋の製造方法。
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