JP2018090057A - 乗員保持装置 - Google Patents

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Naotoshi Fujimoto
直登志 藤本
弦太 棒田
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弦太 棒田
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励 青
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大輔 向
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Abstract

【課題】寝癖を抑制することができる乗員保持装置を提供することを目的の一つとする。【解決手段】乗員保持装置は、車両の走行中に、乗員の頭部を前方または側方の少なくとも一方から支持する支持部材を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、乗員保持装置に関する。
車両のシートは、乗り心地等の観点で種々の開発が進められている。また、収納型ベビーシートとして、シートの上で展開されるベビーシートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−171406号公報
車両の乗員が睡眠をとる場合、比較的長い時間に亘って乗員の頭部がシートに接触し続けると、乗員の毛髪が崩れた状態(いわゆる寝癖がついた状態)になることがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、寝癖を抑制することができる乗員保持装置を提供することを目的の一つとする。
請求項1記載の発明は、車両(M)の走行中に、乗員の頭部を前方または側方の少なくとも一方から支持する支持部材(340)を備える乗員保持装置(300,330A,300B,300C,300D,300E)である。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記頭部を前方から支持する、ものである。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記車両のシート(310,310A,310B)の一部が移動されることで形成される、ものである。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記シートのなかで座面(S)よりも下方に位置する部材(314)の少なくとも一部が移動されることで形成される、ものである。
請求項5記載の発明は、請求項2に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記車両のシートの一部が分離されることで形成される、ものである。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記シートのヘッドレスト(313)が前記シートの背もたれ部(312)から分離されることで形成される、ものである。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の乗員保持装置であって、前記ヘッドレストは、後方に進むに従い高さが低くなる傾斜部(435)を有し、前記傾斜部は、前記ヘッドレストが前記支持部材を形成する場合に、斜め下方から前記頭部を支持する、ものである。
請求項8記載の発明は、請求項2に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記車両のステアリングホイール(81)によって形成される、ものである。
請求項9記載の発明は、請求項8に記載の乗員保持装置であって、前記ステアリングホイールは、人の頭部の輪郭部を支持する支持部(81ea)と、この支持部の内側に設けられた凹部または空洞(81eb)とを有する、ものである。
請求項10記載の発明は、請求項1に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記頭部を側方から支持する、ものである。
請求項11記載の発明は、請求項10に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記頭部の下方部のみを側方から支持する、ものである。
請求項12記載の発明は、請求項10または請求項11に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記車両のシート(310D,310E)の一部が移動されることで形成される、ものである。
請求項13記載の発明は、請求項12に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記シートのアームレスト(315)の少なくとも一部が移動されることで形成される、ものである。
請求項14記載の発明は、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材を動作させる駆動装置(320)と、前記乗員の姿勢に関する情報に基づき、前記頭部が前記支持部材に連続して接している時間が閾値を超えた場合に、前記駆動装置によって前記支持部材を動作させる制御部(330D)と、をさらに備える、ものである。
請求項15記載の発明は、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記車両の速度制御または操舵制御の少なくとも一方を実行する自動運転制御部(100)により所定モードの自動運転が実行される場合に、前記車両に含まれる部材の少なくとも一部が移動されることで形成される、ものである。
請求項16記載の発明は、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の乗員保持装置であって、前記支持部材は、前記車両の速度制御または操舵制御の少なくとも一方を実行する自動運転制御部により所定モードの自動運転が実行される場合に、前記車両に含まれる部材の少なくとも一部が移動可能になることで形成可能になる、ものである。
請求項1記載の発明によれば、支持部材によって乗員の頭部が前方または側方の少なくとも一方から支持されるため、比較的長い時間に亘って乗員の頭部がシートに接触し続けることを抑制することができる。これにより、寝癖を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、支持部材によって乗員の頭部が前方から支持されるため、毛髪がさらにシートに接触しにくくなる。これにより、寝癖を効果的に抑制することができる。
請求項3,5,12記載の発明によれば、シートの一部によって支持部材が形成されるため、特別な専用部材等が不要になる。これにより、乗員の利便性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、シートのなかで座面よりも下方に位置する部材の少なくとも一部が移動されることで支持部材が形成されるため、乗員の前方に比較的大きな支持部材を形成することも可能になる。これにより、乗員の寝心地や快適性等を高めることができる。
請求項6記載の発明によれば、シートのヘッドレストがシートの背もたれ部から分離されることで支持部材が形成されるため、乗員の前方に比較的大きな支持部材を形成することも可能になる。これにより、乗員の寝心地や快適性等を高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、ヘッドレストが後方に進むに従い高さが低くなる傾斜部を有し、前記傾斜部が斜め下方から乗員の頭部を支持するため、乗員の寝心地や快適性等をさらに高めることができる。
請求項8記載の発明によれば、ステアリングホイールによって支持部材が形成されるため、特別な専用部材等が不要になる。これにより、乗員の利便性を高めることができる。
請求項9記載の発明によれば、ステアリングホイールが人の頭部の輪郭部を支持する支持部とこの支持部の内側に設けられた凹部または空洞とを有するため、支持部材による圧迫感等が小さくなり、乗員の寝心地や快適性等を高めることができる。
請求項10記載の発明によれば、支持部材によって乗員の頭部が側方から支持されるため、例えば頭部が後方から支持される場合に比べて、毛髪がシートに接触しにくくなる。これにより、寝癖を効果的に抑制することができる。
請求項11記載の発明によれば、支持部材によって乗員の頭部の下方部のみが側方から支持されるため、支持部材によって頭部の上方部や全体が側方から支持される場合に比べて、毛髪が支持部材に接触しにくくなる。これにより、寝癖をさらに効果的に抑制することができる。
請求項13記載の発明によれば、アームレストの少なくとも一部が移動することで支持部材が形成されるため、特別な専用部材等が不要になる。これにより、乗員の利便性を高めることができる。
請求項14記載の発明によれば、乗員の頭部が支持部材に連続して接している時間が閾値を超えた場合に支持部材が動作するため、例えば寝返り等姿勢の変更を乗員に対して促すことができる。これにより、頭部の同一箇所が連続して支持部材に接することを抑制し、寝癖をさらに効果的に抑制することができる。
請求項15,16記載の発明によれば、所定モードの自動運転が実行される場合に、車両に含まれる部材の少なくとも一部によって支持部材が形成される。これにより、支持部材が形成される必要がないときに、乗員が誤って支持部材を形成してしまうことを抑制することができる。これにより、乗員の利便性を高めることができる。
第1実施形態における車両制御システム1の構成図である。 自車位置認識部122により走行車線L1に対する自車両Mの相対位置および姿勢が認識される様子を示す図である。 推奨車線に基づいて目標軌道が生成される様子を示す図である。 第1実施形態のシート310を示す斜視図である。 第1実施形態の乗員保持装置300を示す側面図である。 第1実施形態の制御部330のシステム構成を示す構成図である。 乗員保持装置300の動作流れの一例を示すフローチャートである。 第1実施形態の変形例のシート310Aを示す斜視図である。 第2実施形態のシート310Bを示す斜視図である。 第2実施形態の乗員保持装置300Bを示す側面図である。 第2実施形態のヘッドレスト313を示す斜視図である。 第3実施形態における車両制御システム1Cの構成図である。 乗員保持装置300Cを示す側面図である。 ステアリングホイール81を示す斜視図である。 第4実施形態のシート310Dを示す斜視図である。 第4実施形態の制御部330Dのシステム構成を示す構成図である。 第4実施形態の変形例のシート310Eを示す斜視図である。
以下、図面を参照し、本発明の乗員保持装置の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における車両制御システム1の構成図である。車両制御システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両制御システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、MPU(Micro-Processing Unit)60と、運転操作子80と、車室内カメラ90と、自動運転制御ユニット100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220と、乗員保持装置300とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両制御システム1が搭載される車両(以下、自車両Mと称する)の任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波等の電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。レーダ装置12は、FM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、照射光に対する散乱光を測定し、対象までの距離を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging、或いはLaser Imaging Detection and Ranging)である。ファインダ14は、自車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度等を認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御ユニット100に出力する。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両(周辺車両の一例)と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、自車両Mの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キー等を含む。本実施形態のHMI130は、後述する乗員支持部材340を形成するためのスイッチ31を有する。なお、乗員支持部材340は、スイッチ31に代えて、HMI130のタッチパネルの操作や音声入力等に基づいて形成されてもよい。
車両センサ40は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。車両センサ40は、検出した情報(速度、加速度、角速度、方位等)を自動運転制御ユニット100に出力する。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備え、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。自車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キー等を含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、ナビHMI52を用いて、GNSS受信機51により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、乗員により入力された目的地までの経路を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報等を含んでもよい。経路決定部53により決定された経路は、MPU60に出力される。また、ナビゲーション装置50は、経路決定部53により決定された経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。なお、ナビゲーション装置50は、例えば、ユーザの保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。また、ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから返信された経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61として機能し、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、経路において分岐箇所や合流箇所等が存在する場合、自車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報等が含まれてよい。道路情報には、高速道路、有料道路、国道、都道府県道といった道路の種別を表す情報や、道路の車線数、各車線の幅員、道路の勾配、道路の位置(経度、緯度、高さを含む3次元座標)、車線のカーブの曲率、車線の合流および分岐箇所の位置、道路に設けられた標識等の情報が含まれる。第2地図情報62は、通信装置20を用いて他装置にアクセスすることにより、随時、アップデートされてよい。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダルや、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイール等を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御ユニット100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一方または双方に出力される。
車室内カメラ90は、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。車室内カメラ90は、バックミラーやステアリングボス部、インストルメントパネル、またはその他の車室の内面等に取り付けられ、乗員の顔等の画像または映像を撮影可能である。例えば、車室内カメラ90は、運転者に限らず、助手席に座る乗員や、後部席に座る乗員の画像または映像を撮影可能である。
自動運転制御ユニット(自動運転制御部)100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部140とを備える。第1制御部120と第2制御部140は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、以下に説明する第1制御部120と第2制御部140の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
第1制御部120は、例えば、外界認識部121と、自車位置認識部122と、行動計画生成部123とを備える。
外界認識部121は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14から直接的に、或いは物体認識装置16を介して入力される情報に基づいて、周辺車両の位置、および速度、加速度等の状態を認識する。周辺車両の位置は、その周辺車両の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、周辺車両の輪郭で表現された領域で表されてもよい。周辺車両の「状態」とは、周辺車両の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。また、外界認識部121は、周辺車両に加えて、ガードレールや電柱、駐車車両、歩行者その他の物体の位置を認識してもよい。
自車位置認識部122は、例えば、自車両Mが走行している車線(走行車線)、並びに走行車線に対する自車両Mの相対位置および姿勢を認識する。自車位置認識部122は、例えば、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される自車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される自車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。
そして、自車位置認識部122は、例えば、走行車線に対する自車両Mの位置や姿勢を認識する。図2は、自車位置認識部122により走行車線L1に対する自車両Mの相対位置および姿勢が認識される様子を示す図である。自車位置認識部122は、例えば、自車両Mの基準点(例えば重心)の走行車線中央CLからの乖離OS、および自車両Mの進行方向の走行車線中央CLを連ねた線に対してなす角度θを、走行車線L1に対する自車両Mの相対位置および姿勢として認識する。なお、これに代えて、自車位置認識部122は、自車線L1のいずれかの側端部に対する自車両Mの基準点の位置等を、走行車線に対する自車両Mの相対位置として認識してもよい。自車位置認識部122により認識される自車両Mの相対位置は、推奨車線決定部61および行動計画生成部123に提供される。
行動計画生成部123は、推奨車線決定部61により決定されて推奨車線を走行するように、且つ、自車両Mの周辺状況に対応できるように、自動運転において順次実行されるイベントを決定する。イベントには、例えば、一定速度で同じ走行車線を走行する定速走行イベント、前走車両に追従する追従走行イベント、車線変更イベント、合流イベント、分岐イベント、緊急停止イベント、自動運転を終了して手動運転に切り替えるためのハンドオーバイベント等がある。また、これらのイベントの実行中に、自車両Mの周辺状況(周辺車両や歩行者の存在、道路工事による車線狭窄等)に基づいて、回避のための行動が計画される場合もある。
行動計画生成部123は、自車両Mが将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとに将来の基準時刻を複数設定し、それらの基準時刻に到達すべき目標地点(軌道点)の集合として生成される。このため、軌道点の間隔が広い場合、その軌道点の間の区間を高速に走行することを示している。
図3は、推奨車線に基づいて目標軌道が生成される様子を示す図である。図示するように、推奨車線は、目的地までの経路に沿って走行するのに都合が良いように設定される。行動計画生成部123は、推奨車線の切り替わり地点の所定距離手前(イベントの種類に応じて決定されてよい)に差し掛かると、車線変更イベント、分岐イベント、合流イベント等を起動する。各イベントの実行中に、障害物を回避する必要が生じた場合には、図示するように回避軌道が生成される。
行動計画生成部123は、例えば、目標軌道の候補を複数生成し、安全性と効率性の観点に基づいて、その時点での最適な目標軌道を選択する。
再び図1に戻って説明すると、第2制御部140は、走行制御部141を備える。走行制御部141は、行動計画生成部123によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに自車両Mが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、ステアリング装置220を制御する。
以上の構成により、自動運転制御ユニット100は、自車両Mの速度制御または操舵制御の少なくとも一方を自動的に行う自動運転を実現する。例えば、自動運転制御ユニット100は、自車両Mの速度制御および操舵制御の全てを自動的に行う自動運転モードを実現する。このモードは、複雑な合流制御等、全ての車両制御が自動的に行われる自動運転モードであり、乗員が自車両Mの周辺や状態を監視する義務が無い自動運転モード(以下、「監視不要自動運転モード」と称する)である。自動運転制御ユニット100は、少なくともその時点における自車両Mの運転モードを示す情報を乗員保持装置300に出力する。監視不要自動運転モードの自動運転は、「所定モードの自動運転」の一例である。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機等の組み合わせと、これらを制御するECUとを備える。ECUは、走行制御部141から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、走行制御部141から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、走行制御部141から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、走行制御部141から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
次に、乗員保持装置300について説明する。
乗員保持装置300は、例えば、シート310と、駆動装置320と、制御部330とを備える。
シート310は、乗員が着座するシートである。なお、本願でいう「シート」とは、運転席のシートに限らず、助手席のシートや、後部席のシートでもよい。
図4は、シート310を示す斜視図である。図4中の(a)は、基本状態にあるシート310を示す。図4中の(b)は、後述する乗員支持部材340が形成された場合のシート310を示す。なお本願でいう「基本状態」とは、乗員支持部材340が形成されていない状態を意味し、車両の初期設定の状態(例えば車両が販売されるとき(流通時)の状態)を意味する。また本願でいう「基本位置」とは、基本状態での位置を意味する。図4に示すように、シート310は、例えば、座部311と、背もたれ部312と、ヘッドレスト313と、オットマン314とを有する。
座部311は、乗員が着座する部分であり、乗員の殿部および大腿部を下方から支持する。背もたれ部312は、座部311の後端部から上方に延びており、乗員の背部を後方から支持する。なお、座部311と背もたれ部312とを合わせて「シートの本体部」と称してもよい。ヘッドレスト313は、背もたれ部312の上端部に設けられ、乗員の頭部を後方から支持する。
オットマン314は、座部311の前方においてシート310の座面S(座部311の上面)よりも下方に配置され、乗員のふくらはぎを斜め下方から支持する。オットマン314は、「シートのなかで座面よりも下方に位置する部材」の一例である。ここで「シートのなかで座面よりも下方に位置する」とは、ある部材の少なくとも一部が座面よりも下方に位置することを意味する。オットマン314は、座部311の近くで水平よりも鉛直に近い姿勢で立てられた収納状態と、収納状態から前方に突出して乗員のふくらはぎを斜め下方から支持する使用状態との間で移動可能である。オットマン314は、「車両に含まれる部材」の一例である。
ここで、本実施形態のシート310は、車両の走行中(通常走行中)に、乗員の頭部を前方から支持する乗員支持部材340を有する。乗員支持部材340は、「支持部材」の一例である。なお、「車両の走行中」とは、衝突または衝突の危険性が検知されていない状態での車両の走行中を意味する。すなわち、乗員支持部材340は、車両の衝突時に乗員を支持するエアバッグ等とは異なる。また、本願でいう「乗員の頭部を支持する」とは、乗員の頭部に直接接することで頭部を直接的に支持する場合に限定されず、別の介在物(乗員の腕や、クッションのような補助部材等)を間に介して間接的に支持する場合も含む。また、本願でいう「前方」、「側方」、および「後方」とは、シート310に座った乗員を基準とした「前方」、「側方」、および「後方」を意味する。すなわち、車両進行方向に対してシート310が回転可能な場合、本願でいう「前方」、「側方」、および「後方」とは、シート310の回転に応じて向きが変わる方向である。
本実施形態では、乗員支持部材340は、オットマン314の一部が移動することで形成される。なお、「支持部材が形成される」とは、乗員の頭部を支持可能な位置に支持部材が出現することを意味する。本実施形態では、オットマン314は、例えば車両幅方向に3分割されており、第1側部314aと、中央部314bと、第2側部314cとを有する。そして、中央部314bは、第1側部314aおよび第2側部314cから独立して上方に移動可能である。中央部314bは、例えばシート310の座面Sよりも上方に移動することで、乗員を前方から支持する乗員支持部材340を形成する。本実施形態では、中央部314bは、例えばオットマン314が少なくとも上記収納状態にある状態で、第1側部314aおよび第2側部314cから独立して移動可能である。また本実施形態では、中央部314bは、シート310の基本状態では、折り畳まれた状態で例えば座部311の下方に配置されている。そして、中央部314bは、折り畳まれた状態から展開されることで、シート310の座面Sよりも比較的高い位置まで突出する。
図5は、乗員保持装置300を示す側面図である。乗員は、乗員支持部材340が形成されると、乗員支持部材340にもたれ掛かる姿勢で睡眠をとることができる。例えば、乗員は、乗員支持部材340によっておでこなど頭部の前面が支持された姿勢で睡眠をとることができる。言い換えると、乗員は、毛髪がシート310に接触しにくい状態で睡眠をとることができる。
再び図1に戻り説明すると、乗員保持装置300の駆動装置320は、例えば、オットマン314の中央部314bを上方に移動させるためのモータ等を含む。駆動装置320は、乗員保持装置300の制御部330からの制御信号に基づき、オットマン314の中央部314bを上方に移動させて乗員支持部材340を形成する。また、駆動装置320は、制御部330からの制御信号に基づき、乗員支持部材340を形成しているオットマン314の中央部314bを下方に移動させて、第1側部314aと第2側部314cとの間の位置に戻す。これにより、シート310が基本状態に戻る。
また、駆動装置320は、乗員支持部材340を形成するための所定の条件が満たされない場合、少なくとも運転席のシート310に関してオットマン314の中央部314bを基本位置(シート310の基本状態での位置)に保持する。本実施形態では、駆動装置320は、監視不要自動運転モードの自動運転(所定モードの自動運転)が実行されていない場合に、少なくとも運転席のシート310に関してオットマン314の中央部314bを基本位置に保持する。駆動装置320は、監視不要自動運転モードの自動運転が実行されていない場合に、乗員支持部材340を形成するための部材を移動不能に保持する「保持部」の一例である。
次に、乗員保持装置300の制御部330について説明する。
図6は、制御部330のシステム構成を示す。制御部330は、運転モード判定部331と、画像解析部332と、乗員状態判定部333と、駆動装置制御部334とを有する。
運転モード判定部331は、自動運転制御ユニット100から自車両Mの運転モードに関する情報を受け取る。運転モード判定部331は、自動運転制御ユニット100から受け取る情報に基づき、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであるか否かを判定する。運転モード判定部331は、自車両Mの運転モードの判定結果を駆動装置制御部334に出力する。
画像解析部332は、車室内カメラ90が撮影した画像または映像を解析し、乗員の状態に関する情報を解析する。画像解析部332は、乗員に関する情報を取得する「情報取得部」の一例である。例えば、画像解析部332は、車室内カメラ90が撮影した画像または映像に基づき、乗員の姿勢変化の頻度や瞬きの頻度等、乗員が睡眠状態に移行しようとしているか否かを判定するための情報を取得する。画像解析部332は、取得した情報を乗員状態判定部333に出力する。なお、画像解析部332は、乗員保持装置300の一部として設けられる場合に代えて、自動運転制御ユニット100または他のユニットの一部として設けられてもよい。また、「情報取得部」は、画像解析部332に限らず、例えば乗員の身体に装着されて心拍数や体温等を計測するウェアラブル機器等でもよい。すなわち、制御部330は、上記のようなウェアラブル機器の検出結果に基づき、乗員保持装置300を制御してもよい。
乗員状態判定部333は、画像解析部332の解析結果に基づき、乗員が睡眠状態に移行しようとしているか(寝かかっているか)否かを判定する。例えば、乗員状態判定部333は、乗員の姿勢変化の単位時間当たりの頻度が所定回数よりも少ない場合や、単位時間当たりの瞬きの頻度が所定回数よりも少ない場合に、乗員が睡眠状態に移行しようしていると判定する。乗員状態判定部333は、乗員が睡眠状態に移行しようしていると判定した場合に、その旨を示す情報(例えば信号)を駆動装置制御部334に出力する。なお、睡眠状態に移行しようしている乗員の状態は、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの黙示的な要求であり、本願でいう「乗員支持部材の使用に関する乗員からの要求」の一例に該当する。すなわち、「乗員支持部材の使用に関する乗員からの要求」とは、HMI30のスイッチ31等を利用した運転者の主体的な操作に限定されず、画像解析部332等により検知された乗員の状態も含む。
駆動装置制御部334は、例えば、HMI30のスイッチ31等を通じて乗員支持部材340の使用に関する乗員から要求を受け付けた場合に、駆動装置320を制御することで、オットマン314の中央部314bを上方に移動させて乗員支持部材340を形成する。また、駆動装置制御部334は、乗員が睡眠状態に移行しようしていることを示す情報(例えば信号)を乗員状態判定部333から受け取る場合に、駆動装置320を制御することで、オットマン314の中央部314bを上方に移動させて乗員支持部材340を形成してもよい。
図7は、乗員保持装置300の動作流れの一例を示すフローチャートである。なお図7では、運転席のシート310に関する乗員保持装置300の動作流れを示す。駆動装置制御部334は、まず、自動運転制御ユニット100から自車両Mの運転モードに関する情報を受け取る(ステップS100)。次に、駆動装置制御部334は、自動運転制御ユニット100から受け取る情報に基づき、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モード(所定モードの自動運転モード)であるか否かを判定する(ステップS102)。
駆動装置制御部334は、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードでないと判定された場合、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付けない(ステップS104)。この場合、駆動装置320は、オットマン314の中央部314bを基本位置で保持して移動不能にする。このため、例えば乗員がスイッチ31を誤って操作した場合でも、乗員支持部材340は形成されない。一方で、駆動装置制御部334は、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであると判定された場合、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付け可能な状態になる。そして、駆動装置制御部334は、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求があるか否かを判定する(ステップS106)。駆動装置制御部334は、例えばスイッチ31の操作結果や画像解析部332の解析結果に基づき、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求があると判定した場合、駆動装置320を駆動することで、乗員支持部材340を形成する(ステップS108)。これら図7に示す処理は、駆動装置制御部334によって、例えば周期的に実行される。なお、上記動作流れに代えて、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求があるか否かの判定は、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであるか否かの判定よりも先に行われてもよい。
以上説明した制御部330は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、制御部330の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
以上、運転席のシート310に関する乗員保持装置300の動作流れを説明した。なお、運転席以外の座席のシート310に関する乗員保持装置300の動作流れは、運転席のシート310に関する上記説明において、ステップS102の判定(自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであるか否かの判定)が不要であることを除き同様である。すなわち、運転席以外の座席のシート310に関しては、自車両Mの運転モードに関係なく、乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求に基づいて乗員支持部材340が形成される。
このような構成の乗員保持装置300によれば、寝癖を抑制することができる。すなわち、本実施形態の乗員保持装置300は、乗員の頭部を前方から支持する支持部材340を形成する。このため、比較的長い時間に亘って乗員の頭部の同一箇所がシートに接触し続けることを抑制することができる。その結果、寝癖を抑制することができる。
<変形例>
図8は、変形例の乗員保持装置300Aのシート310Aを示す斜視図である。本変形例では、オットマン314の中央部314bは、水平方向に関して複数の部材が折り畳まれた状態で、第1側部314aと第2側部314cとの間(または座部311の下方)に収納されている。詳しく述べると、中央部314bは、本体部410と、第1突出部411と、第2突出部412とを有する。第1突出部411および第2突出部412は、本体部410に対して例えば車両前後方向に重ねられた状態で基本位置に収納されるとともに、乗員支持部材340が形成される場合に、本体部411から車両幅方向に突出するように展開される。なお、以上説明した以外の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このような構成の乗員保持装置300Aによれば、第1実施形態と同様に、寝癖を抑制することができる。また、本変形例では、第1突出部411および第2突出部412が設けられているため、乗員支持部材340の上面部を大きくすることができる。これにより、乗員の頭部をより安定して支持することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、オットマン314の一部のみによって乗員支持部材340が形成される場合の乗員保持装置300を説明したが、第2実施形態では、オットマン314の一部に加えて、ヘッドレスト313によって乗員支持部材340が形成される乗員保持装置300Bの例について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。
図9は、本実施形態のシート310Bを示す斜視図である。図9中の(a)は、基本状態にあるシート310Bを示す。図9中の(b)は、乗員支持部材340が形成された場合のシート310Bを示す。本実施形態では、オットマン314の中央部314bが上方へ移動するとともに、ヘッドレスト313がシート310Bの背もたれ部312から分離され、オットマン314の中央部314bに取り付けられることで、乗員の頭部を前方から支持する乗員支持部材340が形成される。なお本願でいう「〇〇によって支持部材が形成される」とは、〇〇のみによって支持部材が形成される場合に限定されず、〇〇と別部材とによって支持部材が形成される場合を含む。ヘッドレスト313は、「車両に含まれる部材」の一例である。
ここで、ヘッドレスト313は、シート310Bの背もたれ部312の上面に対するヘッドレスト313の高さ位置を変更可能にする高さ調整機構430を有する。高さ調整機構430は、例えば、シート310Bの背もたれ部312に埋設された筒状の受け部材431と、ヘッドレスト313に取り付けられて受け部材431に挿入される挿入部材432とを有する。受け部材431は、例えばゴム製である。挿入部材432は、例えば受け部材431と挿入部材432との間の摩擦によって、受け部材431に対して所望の高さ位置で支持される。このような構成によれば、乗員は、背もたれ部312の上面に対するヘッドレスト313の高さ位置を任意に調整することができる。
本実施形態では、乗員支持部材340を形成するオットマン314の中央部314bにも、背もたれ部312と同様の受け部材431が埋設されている。このため、ヘッドレスト313は、このヘッドレスト313の挿入部材432をオットマン314の中央部314bに設けられた受け部材431に挿入することで、オットマン314の中央部314bに取り付け可能である。また、オットマン314の中央部314bの受け部材431とヘッドレスト313の挿入部材432とによって背もたれ部312と同様の高さ調整機構430が実現されるので、乗員は、オットマン314の中央部314bの上面に対するヘッドレスト313の高さ位置を任意に調整することができる。すなわち、乗員支持部材340の高さを任意に調整することができる。
図10は、本実施形態の乗員保持装置300Bを示す側面図である。ヘッドレスト313の上部(上面)は、後方に進むに従い高さが低くなる傾斜部435を有する。傾斜部435は、ヘッドレスト313が乗員支持部材340を形成する場合に、斜め下方から乗員の頭部を支持する。
図11は、ヘッドレスト313を示す斜視図である。ヘッドレスト313の傾斜部435には、人の頭部の形状に対応する凹部または空洞(本実施形態では空洞435b)が設けられている。例えば、傾斜部435は、頭部の輪郭部を支持する支持部435aと、支持部435aの内側に設けられた凹部または空洞(本実施形態では空洞435b)とを有する。支持部435aは、例えば、おでこ、ほほ、あご等を支持する。凹部または空洞(本実施形態では空洞435b)は、目および口に対応して配置されている。すなわち、凹部または空洞は、傾斜部435によって目や口が覆われないように配置されている。
また、本実施形態のヘッドレスト313は、挿入部材432を支持する第1部材441と、傾斜部435が形成された第2部材442とを有する。第2部材442は、第1部材441に比べて、柔らかい素材で形成されている。
このような構成の乗員保持装置300Bによれば、第1実施形態と同様に、寝癖を抑制することができる。また、本実施形態では、ヘッドレスト313によって乗員支持部材340が形成されるため、乗員の前方に比較的大きな乗員支持部材340を形成することも可能になる。これにより、乗員の寝心地や快適性等を高めることができる。また、傾斜部435に凹部または空洞が設けられていたり、傾斜部435が柔らかい素材で形成されていると、乗員の寝心地や快適性等をさらに高めることができる。
なお、ヘッドレスト313は、背もたれ部312から分離された後、オットマン314の中央部314bに取り付けられることに代えて、ステアリングホイールやインストルメントパネル等に取り付けられてもよい。言い換えると、ヘッドレスト313は、背もたれ部312から分離されて乗員の前方に取り付けられることで、頭部を前方から支持する乗員支持部材340を形成可能である。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第1および第2の実施形態では、シート310の一部によって乗員支持部材340が形成される乗員保持装置300,300A,300Bを説明したが、第3実施形態では、ステアリングホイール81によって乗員支持部材340が形成される乗員保持装置300Cの例について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。
図12は、第3実施形態における車両制御システム1Cの構成図である。本実施形態の乗員保持装置300Cは、例えば、運転操作子80の一部でもあるステアリングホイール81と、駆動装置320と、制御部330とを備える。ステアリングホイール81は、「車両に含まれる部材」の一例である。
図13は、本実施形態の乗員保持装置300Cを示す側面図である。図13中の(a)は、基本状態にあるステアリングホイール81を示す。図13中の(b)は、乗員支持部材340を形成した場合のステアリングホイール81を示す。ステアリングホイール81は、環状に形成されたステアリングリム部(環状部、把持操作部)81a、ステアリングスポーク部81b、およびステアリングボス部(ステアリングハブ部)81c等を含む(図14参照)。
本実施形態の乗員支持部材340は、ステアリングホイール81によって形成される。例えば、ステアリングホイール81は、運転者によって操作される基本位置と、基本位置に比べて車室の内側に移動した支持部材形成位置との間で移動可能である。ステアリングホイール81は、駆動装置320によって駆動されて、上記基本位置と上記支持部材形成位置との間を移動する。ステアリングホイール81は、上記支持部材形成位置に移動することで、運転者の頭部を前方から支持する乗員支持部材340を形成する。
駆動装置320は、ステアリングホイール81を移動させるためのモータ等を含む。また、駆動装置320は、乗員支持部材340を形成するための所定の条件が満たされない場合、ステアリングホイール81を上記基本位置に保持する。本実施形態では、駆動装置320は、監視不要自動運転モードの自動運転(所定モードの自動運転)が実行されていない場合に、ステアリングホイール81を基本位置に保持する。
制御部330は、自動運転制御ユニット100から受け取る運転モードに関する情報に基づき、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであるか否かを判定する。そして、制御部330は、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードでないと判定した場合、少なくとも運転席に関して乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付けない。この場合、駆動装置320は、ステアリングホイール81を基本位置で保持して移動不能にする。一方で、制御部330は、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであると判定した場合、運転席を含む全ての座席に関して乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付け、駆動装置320を駆動することで、乗員支持部材340を形成する。
ここで、一般的な自動運転モードでは、ステアリングホイール81は、自車両Mの車輪の向きに応じて回転する。しかしながら本実施形態では、ステアリングホイール81によって乗員支持部材340が形成されている間は、車輪の向きとステアリングホイール81の回転との連動関係が解除され、ステアリングホイール81は回転しないようにロックされる。
図14は、ステアリングホイール81を示す斜視図である。ステアリングホイール81には、人の頭部の形状に対応する凹部または空洞(本実施形態では空洞81eb)が設けられている。例えば、ステアリングホイール81は、頭部の輪郭部を支持する支持部81eaと、支持部81eaの内側に設けられた凹部または空洞(本実施形態では空洞81eb)とを有する。支持部81eaは、例えば、おでこ、ほほ、あご等を支持する。凹部または空洞(本実施形態では空洞81eb)は、目や口に対応して位置する。すなわち、凹部または空洞は、ステアリングホイール81によって目や口が覆われないように配置されている。
このような構成の乗員保持装置300Cによれば、第1実施形態と同様に、寝癖を抑制することができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について説明する。第1から第3の実施形態では、乗員の頭部を前方から支持する乗員支持部材340を説明したが、第4実施形態では、乗員の頭部を側方から支持する乗員支持部材340が形成される例について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。
図15は、本実施形態の乗員保持装置300Dのシート310Dを示す斜視図である。図15中の(a)は、基本状態にあるシート310Dを示す。図15中の(b)は、乗員支持部材340が形成された場合のシート310Dを示す。図15に示すように、シート310Dは、例えば、座部311と、背もたれ部312と、ヘッドレスト313と、アームレスト315とを有する。アームレスト315は、「車両に含まれる部材」の一例である。
アームレスト315は、座部311の左右の側方にそれぞれ設けられ、例えば乗員の腕を下方から支持する。本実施形態では、乗員支持部材340は、アームレスト315の少なくとも一部が移動することで形成される。詳しく述べると、アームレスト315の後端部は、ヒンジ部316によって回動可能に支持されている。アームレスト315は、略水平に沿う基本位置と、ヒンジ部316を回動支点として斜め上方に持ち上げられた支持部材形成位置との間で移動可能である。アームレスト315は、駆動装置320によって駆動されて、上記基本位置と上記支持部材形成位置との間を移動する。アームレスト315は、上記支持部材形成位置で、乗員の頭部に側方から面する。アームレスト315は、上記支持部材形成位置に移動することで、乗員の頭部を側方から支持する乗員支持部材340を形成する。
本実施形態では、アームレスト315は、乗員の頭部の下方部のみを側方から支持する。なお「下方部」とは、例えば、こめかみよりも下方の部分を意味する。アームレスト315は、乗員の頭部の上方部には接しない。また本実施形態では、アームレスト315は、本体部315aと、本体部315aの車両前方側の端部に設けられた可撓部315bとを有する。可撓部315bは、本体部315aに対して側方に向けて変形可能(例えば弾性変形可能)であり、側方に傾くことができる。可撓部315bが設けられると、乗員の寝心地や快適性をさらに高めることができる。
駆動装置320は、アームレスト315を移動させるためのモータ等を含む。また、駆動装置320は、乗員支持部材340を形成するための所定の条件が満たされない場合、アームレスト315を上記基本位置に保持する。本実施形態では、駆動装置320は、監視不要自動運転モードの自動運転(所定モードの自動運転)が実行されていない場合に、アームレスト315を基本位置に保持する。
乗員保持装置300Dの制御部330Dは、自動運転制御ユニット100から受け取る運転モードに関する情報に基づき、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであるか否かを判定する。そして、制御部330Dは、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードでないと判定した場合、少なくとも運転席に関して乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付けない。この場合、駆動装置320は、アームレスト315を基本位置に保持して移動不能にする。一方で、制御部330Dは、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであると判定した場合、運転席を含む全ての座席に関して乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付け、駆動装置320を駆動することで、乗員支持部材340を形成する。
図16は、本実施形態の制御部330Dのシステム構成を示す。制御部330Dは、運転モード判定部331と、画像解析部332と、乗員状態判定部333と、駆動装置制御部334と、頭部位置判定部335と、タイマー336とを有する。画像解析部332は、車室内カメラ90が撮影した画像または映像を解析し、乗員の姿勢に関する情報を解析する。画像解析部332は、乗員の姿勢に関する情報を取得する「情報取得部」の一例である。
頭部位置判定部335は、画像解析部332の解析結果を画像解析部332から受け取る。また、頭部位置判定部335は、タイマー336から時間情報を受け取る。そして、頭部位置判定部335は、画像解析部332から受け取る解析結果と、タイマー336から受け取る時間情報とに基づき、予め設定される時間に亘り乗員の頭部が乗員支持部材340に接しているか否かを判定する。例えば、頭部位置判定部335は、予め設定される時間に亘り乗員の頭部の同一箇所が乗員支持部材340に接しているか否かを判定する。頭部位置判定部335は、予め設定される時間に亘り乗員の頭部が乗員支持部材340に接している(すなわち乗員の頭部が乗員支持部材340に連続して接している時間が閾値を超えた)と判定した場合、その旨を示す情報(例えば信号)を駆動装置制御部334に出力する。
駆動装置制御部334は、予め設定される時間に亘り乗員の頭部が乗員支持部材340に接していることを示す情報(例えば信号)を頭部位置判定部335から受け取る場合に、駆動装置320を制御することで、例えば乗員が目覚めない程度に乗員支持部材340を揺らす等、乗員支持部材340を動作させる。これにより、乗員保持装置300Dは、乗員に対して寝返りなど姿勢の変化を促す。この場合、駆動装置320は、アームレスト315を移動させるためのモータによって乗員支持部材340を揺らしてもよいし、専用のバイブモータ等によって乗員支持部材340を揺らしてもよい。
このような構成の乗員保持装置300Dによれば、第1実施形態と同様に、寝癖を抑制することができる。
<変形例>
次に、第4実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する以外の構成は、上記第4実施形態の構成と同様である。
図17は、変形例の乗員保持装置300Eのシート310Eを示す斜視図である。図17中の(a)は、基本状態にあるシート310Eを示す。図17中の(b)は、乗員支持部材340が形成された場合のシート310Eを示す。本変形例の背もたれ部312は、車両幅方向に3分割されており、第1側部312aと、中央部312bと、第2側部312cとを有する。そして、図17中の(b)に示すように、第1側部312aおよび第2側部312cは、中央部312bに対して前方に移動可能である。本変形例では、第1側部312aおよび第2側部312cは、中央部312bに対して前方に移動することで、乗員の頭部を側方から支持する乗員支持部材340を形成する。例えば、乗員支持部材340を形成した第1側部312aおよび第2側部312cは、乗員の頭部の下方部のみを側方から支持する。すなわち、第1側部312aおよび第2側部312cは、乗員の頭部の上方部には接しない。第1側部312aおよび第2側部312cの各々は、「車両に含まれる部材」の一例である。
駆動装置320は、背もたれ部312の第1側部312aおよび第2側部312cを移動させるためのモータ等を含む。また、駆動装置320は、乗員支持部材340を形成するための所定の条件が満たされない場合、背もたれ部312の第1側部312aおよび第2側部312cを移動前の位置(基本位置)に保持する。本実施形態では、駆動装置320は、監視不要自動運転モードの自動運転(所定モードの自動運転)が実行されていない場合に、背もたれ部312の第1側部312aおよび第2側部312cを基本位置に保持する。
制御部330Dは、自動運転制御ユニット100から受け取る運転モードに関する情報に基づき、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであるか否かを判定する。そして、制御部330Dは、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードでないと判定した場合、少なくとも運転席に関して乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付けない。この場合、駆動装置320は、背もたれ部312の第1側部312aおよび第2側部312cを基本位置に保持して移動不能にする。一方で、制御部330は、自車両Mの運転モードが監視不要自動運転モードであると判定した場合、運転席を含む全ての座席に関して乗員支持部材340の使用に関する乗員からの要求を受け付け、駆動装置320を駆動することで、乗員支持部材340を形成する。
このような構成の乗員保持装置300Eによれば、第1実施形態と同様に、寝癖を抑制することができる。
以上、第1から第4の実施形態およびそれらの変形例について説明した。ただし、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、乗員支持部材340を形成するように移動するシートの一部は、オットマンやアームレスト、背もたれ部の一部に限定されない。例えば、シートがオットマンを有しない場合、シートの座面よりも下方に配置された別部材(例えば、乗員支持部材を形成するための専用部材)によって乗員支持部材340が形成されてもよい。
また、乗員支持部材340を形成するように分離されるシートの一部は、ヘッドレストに限定されない。例えば、アームレストやその他の部分がシートの本体部から分離されることで、乗員支持部材340が形成されてもよい。
また、乗員支持部材340は、袋状部材の内部に空気など気体が供給されて膨らむことで形成されてもよい。また、乗員支持部材340は、駆動装置320によって移動されるものに限定されず、乗員の手動操作(手動作業)によって車両に含まれる部材が移動されることで形成されてもよい。すなわち、乗員支持部材340を形成するための部材(オットマン314の中央部314bや、ヘッドレスト313、ステアリングホイール81、アームレスト315、背もたれ部312の側部312a,312c)は、乗員の手動操作によって移動されて乗員支持部材340を形成してもよい。この観点で見ると、例えば、乗員保持装置300,300A,300B,300C,300D,300Eは、駆動装置320に代えて、ロック装置350を有してもよい(図1参照)。ロック装置350は、運転モード判定部331によって監視不要自動運転モードの自動運転(所定モードの自動運転))が実行されていないと判定される場合に、乗員支持部材340を形成するための部材(オットマン314の中央部314b、ヘッドレスト313、ステアリングホイール81、アームレスト315、背もたれ部312の側部312a,312c)をロックして基本位置に保持する。ロック装置350は、乗員支持部材340を形成するための所定の条件が満たされない場合に、乗員支持部材340を形成するための部材を基本位置に保持して移動不能にする「保持部」の一例である。一方で、ロック装置350は、運転モード判定部331によって運転モードが所定モードの自動運転モードと判定される場合に、ロック装置350のロックを解除し、乗員支持部材340を形成するための部材を移動可能にする。これにより、乗員支持部材340が形成可能になる。
また、第1から第3の実施形態およびそれらの変形例においても、予め設定される時間に亘り乗員の頭部が乗員支持部材340に接している場合、駆動装置320が制御されることで、乗員支持部材340を動作させてもよい。
また、第1から第4の実施形態およびそれらの変形例が適用される車両は、自動運転車両でない車両(例えば、運転支援システムも無い車両)であってもよい。また、乗員保持装置300,300A,300B,300C,300D,300Eは、運転席に限定されず、助手席や後部席に適用されてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
81…ステアリングホイール、81eb…空洞、300,300A,300B,300C,300D,300E…乗員保持装置、310,310A,310B,310D,310E…シート、313…ヘッドレスト、314…オットマン、315…アームレスト、320…駆動装置、330…制御部、340…乗員支持部材(支持部材)、435…傾斜部、435b…空洞。

Claims (16)

  1. 車両の走行中に、乗員の頭部を前方または側方の少なくとも一方から支持する支持部材
    を備える乗員保持装置。
  2. 前記支持部材は、前記頭部を前方から支持する、
    請求項1に記載の乗員保持装置。
  3. 前記支持部材は、前記車両のシートの一部が移動されることで形成される、
    請求項2に記載の乗員保持装置。
  4. 前記支持部材は、前記シートのなかで座面よりも下方に位置する部材の少なくとも一部が移動されることで形成される、
    請求項3に記載の乗員保持装置。
  5. 前記支持部材は、前記車両のシートの一部が分離されることで形成される、
    請求項2に記載の乗員保持装置。
  6. 前記支持部材は、前記シートのヘッドレストが前記シートの背もたれ部から分離されることで形成される、
    請求項5に記載の乗員保持装置。
  7. 前記ヘッドレストは、後方に進むに従い高さが低くなる傾斜部を有し、前記傾斜部は、前記ヘッドレストが前記支持部材を形成する場合に、斜め下方から前記頭部を支持する、
    請求項6に記載の乗員保持装置。
  8. 前記支持部材は、前記車両のステアリングホイールによって形成される、
    請求項2に記載の乗員保持装置。
  9. 前記ステアリングホイールは、人の頭部の輪郭部を支持する支持部と、この支持部の内側に設けられた凹部または空洞とを有する、
    請求項8に記載の乗員保持装置。
  10. 前記支持部材は、前記頭部を側方から支持する、
    請求項1に記載の乗員保持装置。
  11. 前記支持部材は、前記頭部の下方部のみを側方から支持する、
    請求項10に記載の乗員保持装置。
  12. 前記支持部材は、前記車両のシートの一部が移動されることで形成される、
    請求項10または請求項11に記載の乗員保持装置。
  13. 前記支持部材は、前記シートのアームレストの少なくとも一部が移動されることで形成される、
    請求項12に記載の乗員保持装置。
  14. 前記支持部材を動作させる駆動装置と、
    前記乗員の姿勢に関する情報に基づき、前記頭部が前記支持部材に連続して接している時間が閾値を超えた場合に、前記駆動装置によって前記支持部材を動作させる制御部と、
    をさらに備える請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の乗員保持装置。
  15. 前記支持部材は、前記車両の速度制御または操舵制御の少なくとも一方を実行する自動運転制御部により所定モードの自動運転が実行される場合に、前記車両に含まれる部材の少なくとも一部が移動されることで形成される、
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の乗員保持装置。
  16. 前記支持部材は、前記車両の速度制御または操舵制御の少なくとも一方を実行する自動運転制御部により所定モードの自動運転が実行される場合に、前記車両に含まれる部材の少なくとも一部が移動可能になることで形成可能になる、
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の乗員保持装置。
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