JP2018089932A - インク吐出装置及びインク供給方法 - Google Patents

インク吐出装置及びインク供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018089932A
JP2018089932A JP2016237564A JP2016237564A JP2018089932A JP 2018089932 A JP2018089932 A JP 2018089932A JP 2016237564 A JP2016237564 A JP 2016237564A JP 2016237564 A JP2016237564 A JP 2016237564A JP 2018089932 A JP2018089932 A JP 2018089932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pump
cartridge
flow path
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016237564A
Other languages
English (en)
Inventor
功二 小和田
Koji Kowada
功二 小和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Priority to JP2016237564A priority Critical patent/JP2018089932A/ja
Publication of JP2018089932A publication Critical patent/JP2018089932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすること。
【解決手段】内部にインクが貯留される第1カートリッジと、第1カートリッジに貯留されたインクを送るための第1ポンプと、前記インクを吐出する第1ヘッド部と、内部にインクが貯留される第2カートリッジと、第2カートリッジに貯留されたインクを送るための第2ポンプと、前記インクを吐出する第2ヘッド部と、一端が第1ポンプに接続され、他端が第1ヘッド部に接続された第1流路と、一端が第2ポンプに接続され、他端が第2ヘッド部に接続された第2流路と、第1流路と第2流路との間を接続するブリッジ流路とを備え、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第1ポンプを駆動する際に、第2ポンプを閉状態にし、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第2ポンプを駆動する際に、第1ポンプを閉状態にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク吐出装置及びインク供給方法に関する。
色毎に複数のインクジェットヘッドをキャリッジ内に実装させ、印刷速度を向上させたインク吐出装置が広く知られている。このようなインク吐出装置では、複数のインクジェットヘッドそれぞれに対してインクカートリッジを備え、それぞれのインクカートリッジから対応するインクジェットヘッドに流路が形成され、インクが供給される。
また、画像形成途中にインクカートリッジ内のインクを使い果たすことによる画像形成処理の中断を防止するために、インクを供給する各流路間をブリッジ流路で接続することがある。こうすれば、複数のインクカートリッジのうち、あるインクカートリッジ内のインクを使い果たしても、ブリッジ流路を介して他のインクカートリッジからインクを供給することができる。
特開2010−194915号公報
従来のインク吐出装置においては、インクを使い果たしたインクカートリッジに対して、ブリッジ流路を介して他のインクカートリッジからインクが逆流してしまうことを抑制するために、インクカートリッジ下流の流路に開閉バルブが設けられていた。しかし、インクカートリッジ毎に開閉バルブが別途必要になり、インク吐出装置の大型化や製造コストの増大が問題となっていた。
本発明は、開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすることができるインク吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、内部にインクが貯留される第1カートリッジと、第1カートリッジに貯留されたインクを送るための第1ポンプと、前記インクを吐出する第1ヘッド部と、内部にインクが貯留される第2カートリッジと、第2カートリッジに貯留されたインクを送るための第2ポンプと、前記インクを吐出する第2ヘッド部と、一端が第1ポンプに接続され、他端が第1ヘッド部に接続された第1流路と、一端が第2ポンプに接続され、他端が第2ヘッド部に接続された第2流路と、第1流路と第2流路との間を接続するブリッジ流路とを備え、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第1ポンプを駆動する際に、第2ポンプを閉状態にし、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第2ポンプを駆動する際に、第1ポンプを閉状態にすることを特徴とするインク吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
本発明によれば、開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすることができる。
図1は、本実施形態のインク吐出装置1におけるインク供給を説明するブロック図である。 図2は、本実施形態の第1ポンプ5Aの駆動時の状態を示す図である。 図3は、本実施形態のヘッド部6を示す図である。 図4は、本実施形態のインク吐出装置1におけるインク供給元のインクカートリッジを切り替える処理を示すフローチャートである。 図5は、比較例のインク吐出装置1におけるインク供給を説明するブロック図である。
===開示の概要===
本明細書の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
内部にインクが貯留される第1カートリッジと、第1カートリッジに貯留されたインクを送るための第1ポンプと、前記インクを吐出する第1ヘッド部と、内部にインクが貯留される第2カートリッジと、第2カートリッジに貯留されたインクを送るための第2ポンプと、前記インクを吐出する第2ヘッド部と、一端が第1ポンプに接続され、他端が第1ヘッド部に接続された第1流路と、一端が第2ポンプに接続され、他端が第2ヘッド部に接続された第2流路と、第1流路と第2流路との間を接続するブリッジ流路とを備え、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第1ポンプを駆動する際に、第2ポンプを閉状態にし、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第2ポンプを駆動する際に、第1ポンプを閉状態にすることを特徴とするインク吐出装置が明らかとなる。このようなインク吐出装置によれば、開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすることができる。
前記第1ポンプ及び前記第2ポンプは、チューブポンプであることが望ましい。これにより、チューブポンプが設けられている流路を閉塞可能とすることができる。
前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部が収容されるキャリッジを有し、前記ブリッジ流路は、前記キャリッジ内に配置されることが望ましい。これにより、ブリッジ流路からヘッド部までの流路の距離が短くなり、インク送出しの圧力損失を抑制することができる。
前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部は、インクを吐出する前にインクが貯留されるインクストレージを有することが望ましい。これにより、ヘッド部内のインクの圧力変動を緩和することによって、インクの吐出動作を安定化することができる。
前記第1ポンプ及び前記第2ポンプの開閉状態を制御するコントローラを備え、前記第1カートリッジ内又は前記第2カートリッジ内のインクが使い果たされたか否かの情報に基づいて、前記第1ポンプ及び前記第2ポンプの開閉状態を制御することが望ましい。これにより、開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすることができる。
前記コントローラは、前記第1カートリッジ内のインク貯留量が所定量以下の際、前記第1ポンプを閉状態にし、前記第2カートリッジ内のインク貯留量が所定量以下の際、前記第2ポンプを閉状態にすることが望ましい。これにより、開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすることができる。
内部にインクが貯留される第1カートリッジと、第1カートリッジに貯留されたインクを送るための第1ポンプと、前記インクを吐出する第1ヘッド部と、内部にインクが貯留される第2カートリッジと、第2カートリッジに貯留されたインクを送るための第2ポンプと、前記インクを吐出する第2ヘッド部と、一端が第1ポンプに接続され、他端が第1ヘッド部に接続された第1流路と、一端が第2ポンプに接続され、他端が第2ヘッド部に接続された第2流路と、第1流路と第2流路との間を接続するブリッジ流路とを備えるインク吐出装置のインク供給方法であって、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第1ポンプを駆動する際に、第2ポンプを閉状態にし、第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第2ポンプを駆動する際に、第1ポンプを閉状態にすることを特徴とするインク供給方法が明らかとなる。このようなインク供給方法によれば、開閉バルブを必要としないことで装置の小型化や製造コストの減少をすることができる。
===第1実施形態===
<インク吐出装置1の基本構成>
図1は、本実施形態のインク吐出装置1におけるインク供給を説明するブロック図である。以下、本実施形態のインク吐出装置1の基本構成について説明し、その後に、本実施形態のインク吐出装置1におけるインク供給元のインクカートリッジを切り替える方法を説明する。
インク吐出装置1は、インク等の液滴を対象物に向けて吐出することによって、対象物に印刷する装置である。インク吐出装置1の一例として、用紙等にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタがある。
インク吐出装置1は、色毎(例えば、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色毎)にインクが貯留されたカートリッジから、インクを吐出する装置である。図1では、インク吐出装置1の基本構成の理解を容易にするために、図示を簡略化して1色についてのみ説明したものである。その他の色のインクについても、図1と同様の構成となり得る。なお、インク吐出装置1が吐出するインクの色の数は、前述の4色ではなく、それ以外の数であっても良い。
図1に示すインク吐出装置1は、色毎に複数系統(図1では、2系統)のインク供給経路を備えている。つまり、インク吐出装置1は、インクカートリッジからインクジェットヘッドまでのインク供給経路を複数備えている。以下の説明では、図1に示す2系統のインク供給経路上にある構成をそれぞれ区別し、例えば、第1カートリッジ2A、第2カートリッジ2B、等と呼ぶことがある。また、それぞれ区別せずに総称して、カートリッジ2、等と呼ぶことがある。なお、インク吐出装置1は、図1に示す2系統の他、3系統以上のインク供給経路を備えても良い。
インク吐出装置1は、カートリッジ2(2A・2B)と、圧力制御装置4(4A・4B)と、ポンプ5(5A・5B)と、ヘッド部6(6A・6B)と、コントローラ12と、センサ13とを有する。また、インク吐出装置1は、インクが搬送される流路として、供給流路20と、ポンプ流路11と、ブリッジ流路10とを有する。
カートリッジ2は、内部の貯留室(不図示)にインクが充填されると共に、供給流路20を介して、ヘッド部6にインクを供給する。カートリッジ2は、インク吐出装置1の本体に着脱可能である。
圧力制御装置4は、ヘッド部6に対してインクを供給する圧力を制御する装置であり、圧力制御弁で構成されている。ヘッド部6に対してインクを供給する圧力は、カートリッジ2と、ヘッド部6との高低差に基づく水頭圧によって生み出される。圧力制御装置4によりカートリッジ2からの正圧を遮断できる。これにより、インクカートリッジ2がヘッド部6より高い位置にあっても、ヘッド部6からインクが漏洩することを抑制することができる。
ポンプ5は、カートリッジ2から、ヘッド部6に向けてインクを送り出す装置である。ポンプ5は、ポンプ流路11上に設けられている。ポンプ5は、いわゆるチューブポンプであって良い。ポンプ5の詳細な構成は、後述する。
ヘッド部6は、対象物にインクを吐出する装置である。ヘッド部6は、後述するブリッジ流路10と、センサ13と共にキャリッジ9に搭載されている。なお、キャリッジ9は、印刷用紙の幅方向(主走査方向)に往復移動可能な部材であり、キャリッジ9が移動することによって、ヘッド部6が印刷用紙に対して移動することになる。ヘッド部6の詳細な構成は、後述する。
コントローラ12は、ポンプ5の駆動を制御することで、カートリッジ2からヘッド部6へのインクの供給を制御する。コントローラ12は、後述するセンサ13から送信されるインクストレージ7内のインク貯留量の情報に基づいて、ポンプ5を駆動させるための信号を送信する。また、コントローラ12は、カートリッジ2内のインクが使い果たされたか否かの情報に基づいて、ポンプ5Aとポンプ5Bのいずれかを閉状態とするための信号を送信する。
センサ13は、インクストレージ7内のインク貯留量を計測する装置である。インクストレージ7内のインク貯留量を計測する方法については、後述する。センサ13は、インク貯留量の情報を、コントローラ12に送信する。
供給流路20と、ポンプ流路11とにより、カートリッジ2からヘッド部6へインクを搬送する供給経路が形成されている。供給流路20と、ポンプ流路11とは、可撓性を有し、変形容易なチューブで形成されている。ただし、供給流路20及びポンプ流路11の具体的構成は特に限定されず、供給流路20及びポンプ流路11はチューブ以外のもので構成されていても良い。
供給流路20の一端は、カートリッジ2に接続され、他端は圧力制御装置4に接続されている。ポンプ流路11の一端は、圧力制御装置4に接続され、他端はヘッド部6に接続されている。したがって、供給流路20とポンプ流路11とにより、カートリッジ2からヘッド部6への一連の供給経路が形成されている。
ブリッジ流路10は、第1ポンプ流路11Aと、第2ポンプ流路11Bとを接続する流路である。これにより、第1ポンプ流路11A内を搬送されるインクが、ブリッジ流路10を介して第2ポンプ流路11B側に流入することが可能となる。また、同様に第2ポンプ流路11B内を搬送されるインクが、ブリッジ流路10を介して第1ポンプ流路11A側に流入することが可能となる。
ブリッジ流路10と、第1ポンプ流路11A及び第2ポンプ流路11Bとの接続点は、ポンプ流路11中のポンプ5より下流にあり、ヘッド部6に近い側に設置される。特に、ブリッジ流路10は、前述のヘッド部6と、センサ13と共にキャリッジ9に搭載されていてもよい。これにより、ブリッジ流路10と、第1ポンプ流路11A及び第2ポンプ流路11Bとの接続点から、ヘッド部6までの流路の距離が短くなる。つまり、カートリッジ2(第1カートリッジ2A又は第2カートリッジ2B)から、第1ヘッド部6Aへインクを供給する場合と、ブリッジ流路10を介して第2ヘッド部6Bへインクを供給する場合と、いずれの場合もインクが搬送される共通の流路部分が長くなる。このように一つのカートリッジから第1ヘッド部6Aと第2ヘッド部6Bとに分岐してインクを送り出す場合であっても、圧力損失を抑制することができる。なお、ブリッジ流路10は、可撓性を有し、変形容易なチューブで形成されている。ただし、ブリッジ流路10の具体的構成は特に限定されず、ブリッジ流路10はチューブ以外のもので構成されていても良い。
<ポンプ5>
図2は、本実施形態の第1ポンプ5Aの駆動時の状態を示す図である。以下、ポンプ5のうち第1ポンプ5Aについて説明するが、第2ポンプ5Bについてもほぼ同様の構成と機能を有している。第1ポンプ5Aは、いわゆるチューブポンプ(蠕動ポンプ)から構成されている。ただし、第1ポンプ5Aの種類は何ら限定されるわけではない。後述するように、第1ポンプ5Aが設けられている流路を閉塞可能とすることができるポンプであればよい。
第1ポンプ5Aは、チューブ14と、ホイール15と、ローラ16とを有する。
チューブ14は、図1で示した第1ポンプ流路11Aの一部分である。チューブ14は、可撓性を有しており、変形容易である。図2に示すように、チューブ14の内部をインクが搬送される。チューブ14は、第1ポンプ5Aの本体部内壁面に沿うように略U字状に配置されている。
ホイール15は、中央に駆動軸21が設けられた回転体である。ホイール15の駆動軸21は不図示のモータに連結されている。ホイール15には、円柱状のローラ16が設けられている。図2では、ホイール15の円周上に4個のローラ16が設けられている。なお、ローラ16の個数は4個に限定されず、後述のインク送出領域22が作られることが可能な個数のローラ16であればよい。複数のローラ16は、インクの逆流防止のため、いずれかのローラ16がチューブ14を閉塞するように、配置されている。
モータが駆動軸21を回転させるとき、ホイール15が回転する。このホイール15の回転に従って、ローラ16が駆動軸21の周りを旋回する。この際、ローラ16は、チューブ14を部分的に押しつぶしながら、その位置を変化させる。隣り合う2つのローラ16によって、両側が押し潰されたチューブ14内のインクの領域が、インク送出領域22である。このチューブ14内のインク送出領域22が、ローラ16が移動する方向に順次送り出される。すなわち、ローラ16がチューブ14を圧搾し、弾力性のあるチューブ14を蠕動運動させることによって、インクが送り出される。このようにして、第1ポンプ5Aはインクを搬送する。この状態を「ポンプ5を駆動させている状態」又は「駆動状態」と呼ぶ。
モータが駆動軸21を回転させないとき、ホイール15は回転しない。このとき、ローラ16も駆動軸21の周りを旋回しないので、チューブ14内のインク送出領域22は停止したままである。このようにして、第1ポンプ5Aはインク供給を停止することができる。また、いずれかのローラ16がチューブ14を閉塞するため、チューブ14内のインクの逆流を抑制することもできる。この状態をポンプ5が「閉じている状態」又は「閉状態」と呼ぶ。
前述のとおり、モータの回転有無によって、ポンプ5を駆動させている状態とポンプ5を閉じている状態を切り替えることができる。ポンプ5を駆動させている状態とポンプ5を閉じている状態を切り替えるために、図1に示したコントローラ12が、モータの回転有無を決定する信号を送信する。
<ヘッド部6>
図3は、本実施形態のヘッド部6を示す図である。ヘッド部6は、インクストレージ7(7A・7B)と、ヘッド8(8A・8B)とを有する。
インクストレージ7は、ヘッド8にインクを補給すると共に、ヘッド8内のインクの圧力変動を緩和することによって、インクの吐出動作を安定化させる。インクストレージ7は、ストレージ本体17(17A・17B)と、ストレージ膜18(18A・18B)と、インク貯留室19(19A・19B)とを有する。
ストレージ本体17は、後述するストレージ膜18に覆われることによって内部にインクを貯留可能な凹部形状で形成されている。ストレージ本体17下部にはヘッド8と連通するインク導出口が設けられている。
ストレージ膜18は、後述するインク貯留室19の壁の一部を構成している。また、ストレージ膜18は、可撓性を有する樹脂製のフィルムによって構成されている。ストレージ膜18は、インク貯留室19の内側及び外側にそれぞれ撓むことができる程度の張力で、ストレージ本体17の縁部に貼り付けられている。ストレージ膜18が内側又は外側に撓むことにより、後述するインク貯留室19の容積が変更可能となっている。逆に言えば、インク貯留室19内のインク貯留量の増減で、ストレージ膜18が内側又は外側に撓むことになる。
インク貯留室19は、ストレージ本体17とストレージ膜18とによって形成されている。インク貯留室19は、ヘッド8Aに供給するインクが貯留される。以下、インク貯留室19にインクが十分に供給された(補充された)状態を元の状態として、インク貯留量の変化について説明する。なお、図3におけるインクストレージ7Bのストレージ膜18Bが、インクが供給され補充された状態である。
インク貯留室19からヘッド8Aにインクが供給されると、インク貯留室19内のインク貯留量が減少するのに伴い、インク貯留室19内の圧力が減少する。このとき、ストレージ膜18の有する可撓性により、ストレージ膜18はインク貯留室19の内側に撓む。図3では、インクストレージ7Aのストレージ膜18Aが、インク貯留量が減少した状態を示している。
インク貯留量が減少したインク貯留室19にポンプ流路11を介してインクが補充されると、インク貯留室19内のインク貯留量が増加するのに伴い、インク貯留室19内の圧力が増加する。このとき、インク貯留室19の内側に撓んでいたストレージ膜18は、ストレージ膜18の有する可撓性により、インク貯留室19の外側に撓み、元の状態に戻る。図3では、インクストレージ7Bのストレージ膜18Bの側が、インクが供給され補充が完了した状態を示している。
センサ13は、ストレージ膜18の内側への撓み量を計測し、コントローラ12に、インクストレージ7へのインクの供給が必要な旨の情報を送信する。つまり、図3に示すインクストレージ7Aのように、ストレージ膜18がインク貯留室19の内側に撓んでいれば、インクの供給が必要であるとして、インクストレージ7Aへの供給が開始される。
インク貯留量が減少した状態である第1インクストレージ7Aには、第1ポンプ流路11Aを介してインクが供給される。前述のとおり、第1ポンプ流路11Aは、ブリッジ流路10によって第2ポンプ流路と接続されている。したがって、第1インクストレージ7Aは、第1カートリッジ2Aからも、ブリッジ流路10を介して第2カートリッジ2Bからもインクが供給されることが可能である。同様に、第2インクストレージ7Bは、第2カートリッジ2Bからも、ブリッジ流路10を介して第1カートリッジ2Aからもインクが供給されることが可能である。
第1カートリッジ2Aから第1インクストレージ7Aのみにインクを供給する場合、第1ポンプ5Aを駆動してインクを送り出す。このとき、第2インクストレージ7B内の圧力は、第1インクストレージ7A内の圧力よりも高くなっており、第2インクストレージ7Bにはインクが供給されないようになっている。しかし、例えばインクがブリッジ流路10を介して第2ポンプ流路11Bの上流側(第2カートリッジ2B側)に逆流しないように、第2ポンプ流路11Bに設けられた第2ポンプ5Bを閉状態とする必要がある。
また、第1カートリッジ2Aからインクが供給されている場合に、第1カートリッジ2A内のインクを使い果たし、引き続き、第2カートリッジ2Bからインクが供給されるように、インク供給元のインクカートリッジ切り替えを行うことがある。このとき、閉状態としていた第2ポンプ5Bを駆動させ、第1ポンプ5Aを閉状態とする必要がある。このようなインク供給元のインクカートリッジ切り替え方法については、後述する。
ヘッド8は、インクの吐出する部位である。ヘッド8の下面には、インクを吐出する複数のノズル(不図示)が形成されている。また、ヘッド8の内部には、圧電素子等からなるアクチュエータ(不図示)が設けられている。このアクチュエータが駆動することにより、ノズルからインクが吐出される。
<インク供給元のインクカートリッジ切り替え方法>
図4は、本実施形態のインク吐出装置1におけるインク供給元のインクカートリッジを切り替える処理を示すフローチャートである。本フローチャートでは、まず、第1カートリッジ2Aからヘッド部6にインクが供給され、第1カートリッジ2A内のインクを使い果たした後に第2カートリッジ2Bからヘッド部6にインクが供給される処理を示している。
第1カートリッジ2Aからヘッド部6にインクを供給するためには、第2ポンプ5Bを閉状態とすると共に第1ポンプ5Aを駆動させる(S001、S002)。これにより、インクがブリッジ流路10を介して第2ポンプ流路11Bの上流側(第2カートリッジ2B側)に逆流しないようにすることができる。第2ポンプ5Bを閉状態とすると共に第1ポンプ5Aを駆動させると、第1カートリッジ2Aのインクが第1供給流路20Aを通過して圧力制御装置4Aに流入した後、第1ポンプ流路11Aを通過して第1ヘッド部6Aに流入する。第1ポンプ流路11Aを通過した上記インクの一部はブリッジ流路10を通過した後、第2ポンプ流路11Bの一部(下流側の一部)を通過して第2ヘッド部6Bに流入する。
次に、コントローラ12は、第1カートリッジ2A内のインクが使い果たされたか否かの情報を受信する(S003)。第1カートリッジ2A内のインクが使い果たされていない場合とは、第1カートリッジ内のインク貯留量が所定量より多くある状態であり、第1カートリッジ2Aからインクを供給できる状態をいう。一方、第1カートリッジ2A内のインクが使い果たされた場合とは、第1カートリッジ内のインク貯留量が所定量以下となった場合であり、第1カートリッジ2Aからこれ以上インクを供給できない場合をいう。なお、インク貯留量が所定量より多いか、所定量以下であるかは、第1カートリッジ2A内のインク貯留量を直接計測してもよいし、ポンプ5Aのインク供給の駆動量から求めてもよい。
第1カートリッジ2A内のインクが使い果たされていない場合は、第2ポンプ5Bを閉状態とすると共に第1ポンプ5Aを駆動させる状態を継続する。第1カートリッジ2A内のインクが使い果たされた場合は、コントローラ12は、第1ポンプ5Aを閉状態とすると共に第2ポンプ5Bを駆動させる(S004)。これにより、第2カートリッジ2Bからヘッド部6にインクが供給される(S005)。第1ポンプ5Aを閉状態とすると共に第2ポンプ5Bを駆動させると、第2カートリッジ2Bのインクが第2供給流路20Bを通過して圧力制御装置4Bに流入した後、第2ポンプ流路11Bを通過して第2ヘッド部6Bに流入する。第2ポンプ流路11Bを通過した上記インクの一部はブリッジ流路10を通過した後、第1ポンプ流路11Aの一部(下流側の一部)を通過して第1ヘッド部Aに流入する。
<比較例>
図5は、比較例のインク吐出装置1におけるインク供給を説明するブロック図である。図5に示すように比較例では、ブリッジ流路10が第1供給流路20Aと第2供給流路20Bを接続するように設けられている。さらに、開閉バルブ3(3A・3B)がカートリッジ2の下流側で、かつブリッジ流路10と供給流路20との接続点よりも上流側に設けられている。
比較例では、開閉バルブが設けられているため、インク吐出装置1全体が大型化してしまう。さらに、開閉バルブ3とポンプ5とを連動させて制御する必要があるため、コントローラ12による複雑な制御をすることが必要になる。
この点、本実施形態では、開閉バルブ3を設けることが必要でなくなるため、インク吐出装置1全体の小型化や製造コストの減少をすることができる。また、コントローラ12は、ポンプ5の開閉状態のみを制御すればよいので、安定的にインクを供給することができる。
===その他の実施形態===
前述の実施形態では、インク吐出装置1として、用紙等にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものである。しかしながら、インク吐出装置1は、インクジェットプリンタに限定されない。例えば、インク吐出装置1は、インクを吐出できることが可能な装置であればよい。
前述の実施形態では、インク吐出装置1は、圧力制御装置4を有しているが、圧力制御装置4を有していなくてもよい。
前述の実施形態では、ブリッジ流路10は、ヘッド部6と、センサ13と共にキャリッジ9に搭載されているが、キャリッジ9に搭載されていなくてもよい。
前述の実施形態では、ヘッド部6は、インクを吐出する前にインクが貯留されるインクストレージ7を有しているが、インクストレージ7を有さずインクを直接吐出してもよい。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 インク吐出装置、2A 第1カートリッジ、2B 第2カートリッジ、
3A 第1開閉バルブ、3B 第2開閉バルブ、
4A 第1圧力制御装置、4B 第2圧力制御装置、
5A 第1ポンプ、5B 第2ポンプ、
6A 第1ヘッド部、6B 第2ヘッド部、
7A 第1インクストレージ、7B 第2インクストレージ、
8A 第1ヘッド、8B 第2ヘッド、
9 キャリッジ、10 ブリッジ流路、
11A 第1ポンプ流路、11B 第2ポンプ流路、
12 コントローラ、13 センサ、
14 チューブ、15 ホイール、16 ローラ、
17A・17B ストレージ本体、18A・18B ストレージ膜、
19A・19B インク貯留室、
20A 第1供給流路、20B 第2供給流路、21 駆動軸、
22 インク送出領域

Claims (7)

  1. 内部にインクが貯留される第1カートリッジと、
    第1カートリッジに貯留されたインクを送るための第1ポンプと、
    前記インクを吐出する第1ヘッド部と、
    内部にインクが貯留される第2カートリッジと、
    第2カートリッジに貯留されたインクを送るための第2ポンプと、
    前記インクを吐出する第2ヘッド部と、
    一端が第1ポンプに接続され、他端が第1ヘッド部に接続された第1流路と、
    一端が第2ポンプに接続され、他端が第2ヘッド部に接続された第2流路と、
    第1流路と第2流路との間を接続するブリッジ流路と
    を備え、
    第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第1ポンプを駆動する際に、第2ポンプを閉状態にし、
    第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第2ポンプを駆動する際に、第1ポンプを閉状態にする
    ことを特徴とするインク吐出装置。
  2. 請求項1に記載のインク吐出装置であって、
    前記第1ポンプ及び前記第2ポンプは、チューブポンプである
    ことを特徴とするインク吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載のインク吐出装置であって、
    前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部が収容されるキャリッジを有し、
    前記ブリッジ流路は、前記キャリッジ内に配置される
    ことを特徴とするインク吐出装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のインク吐出装置であって、
    前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部は、インクを吐出する前にインクが貯留されるインクストレージを有する
    ことを特徴とするインク吐出装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のインク吐出装置であって、
    前記第1ポンプ及び前記第2ポンプの開閉状態を制御するコントローラを備え、
    前記第1カートリッジ内又は前記第2カートリッジ内のインクが使い果たされたか否かの情報に基づいて、前記第1ポンプ及び前記第2ポンプの開閉状態を制御する
    ことを特徴とするインク吐出装置。
  6. 請求項5に記載のインク吐出装置であって、
    前記コントローラは、
    前記第1カートリッジ内のインク貯留量が所定量以下の際、前記第1ポンプを閉状態にし、前記第2カートリッジ内のインク貯留量が所定量以下の際、前記第2ポンプを閉状態にする
    ことを特徴とするインク吐出装置。
  7. 内部にインクが貯留される第1カートリッジと、
    第1カートリッジに貯留されたインクを送るための第1ポンプと、
    前記インクを吐出する第1ヘッド部と、
    内部にインクが貯留される第2カートリッジと、
    第2カートリッジに貯留されたインクを送るための第2ポンプと、
    前記インクを吐出する第2ヘッド部と、
    一端が第1ポンプに接続され、他端が第1ヘッド部に接続された第1流路と、
    一端が第2ポンプに接続され、他端が第2ヘッド部に接続された第2流路と、
    第1流路と第2流路との間を接続するブリッジ流路と
    を備えるインク吐出装置のインク供給方法であって、
    第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第1ポンプを駆動する際に、第2ポンプを閉状態にし、
    第1ヘッド部又は第2ヘッド部にインクを供給するために第2ポンプを駆動する際に、第1ポンプを閉状態にする
    ことを特徴とするインク供給方法。
JP2016237564A 2016-12-07 2016-12-07 インク吐出装置及びインク供給方法 Pending JP2018089932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016237564A JP2018089932A (ja) 2016-12-07 2016-12-07 インク吐出装置及びインク供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016237564A JP2018089932A (ja) 2016-12-07 2016-12-07 インク吐出装置及びインク供給方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018089932A true JP2018089932A (ja) 2018-06-14

Family

ID=62564223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016237564A Pending JP2018089932A (ja) 2016-12-07 2016-12-07 インク吐出装置及びインク供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018089932A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020131560A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタおよびインク供給方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020131560A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタおよびインク供給方法
JP7185557B2 (ja) 2019-02-20 2022-12-07 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタおよびインク供給方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6590797B2 (ja) ダンパ、インクの循環方法及びインクの循環機構
JP5335580B2 (ja) 液体吐出装置
JP5261340B2 (ja) 液滴吐出装置
US8449053B2 (en) Liquid ejecting apparatus and liquid charging method
EP2412531B1 (en) Liquid ejection apparatus
JP2011161844A (ja) 液体噴射装置
JP5104603B2 (ja) インクジェット記録装置及び付勢力調整方法
JP5679034B2 (ja) 液体噴射装置
US9028040B2 (en) Liquid ejection apparatus and liquid ejection method
JP2018089932A (ja) インク吐出装置及びインク供給方法
US10029471B2 (en) Liquid ejecting apparatus and method for controlling liquid ejecting apparatus
JP5493796B2 (ja) 液体噴射装置
US10363753B2 (en) Liquid ejecting apparatuses
JP6550717B2 (ja) 流路開閉装置及び液体噴射装置
JP4600094B2 (ja) 弁装置及び液体噴射装置
US9950536B2 (en) Liquid supply mechanism and liquid ejecting apparatus
JP2017024358A (ja) 液体噴射装置
US20180194143A1 (en) Liquid supply system and inkjet recording apparatus having the same
JP6353323B2 (ja) 画像記録装置
JP2011167959A (ja) 液体噴射装置
JP2009018505A (ja) インク吐出装置、画像形成装置
JP4412004B2 (ja) ヘッドカートリッジ及び液体吐出装置
JP2021024122A (ja) インクジェット記録装置
CN115891446A (zh) 打印装置和打印方法
JP2009281366A (ja) 液体供給装置及び液体供給装置の液体供給方法