JP2018087752A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブームの先端位置を検出するために、衛星からの電波を受信する複数のアンテナを設ける場合に、アンテナからの信号を受信する受信機の数を減らすことでコストを抑えることができる作業車両を提供する。【解決手段】作業車両であるクレーン1は、ブームの先端部に設けられた第1GNSSアンテナ41と、走行体に設けられた第2〜第5GNSSアンテナ42〜45と、第1GNSSアンテナ41から測位信号を受信する第1GNSS受信機53と、第2〜第5GNSSアンテナ42〜45との接続を切り替え、何れか1つのアンテナから測位信号を受信して出力する切替器55と、切替器55から測位信号を受信する第2GNSS受信機54と、第1GNSS受信機53及び第2GNSS受信機54から出力される位置信号に基づいてブームの先端部の位置を算出する制御部51とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、走行体上にブームを備えた作業車両に関する。
従来より、走行体と、旋回可能に走行体に支持された旋回体と、伸縮及び起伏可能に旋回体に支持されたブームとを備えるクレーンが知られている。このクレーンはブームの先端位置等を監視しながら、旋回体を旋回させ、ブームを伸縮及び起伏させる。しかしながら、近年のクレーンの大型化に伴って、クレーンに設けられたセンサでブームの先端位置を正確に検出することが難しくなっている。
そこで、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を用いてブームの先端位置を検出する手法が提案されている。すなわち、クレーンは、GNSSアンテナが受信した測位衛星からの測位信号をGNSS受信機でGNSSアンテナの設置位置を示す位置信号に変換することにより、ブームの先端位置を検出することができる。例えば、特許文献1〜3にはGNSSアンテナを取り付けた作業車両が開示されている。
特開2001−98585号公報 特開2004−125580号公報 特開2007−147588号公報
GNSSを用いて高精度な検出を行うためにはGNSSアンテナの数を増やすことが有効である。GNSSアンテナを増やすと、各GNSSアンテナに接続されるGNSS受信機も増やさなければならない。しかしながら、GNSS受信機は高価であるためコストが上昇する。
本発明は、ブームの先端位置を検出するために、衛星からの電波を受信する複数のアンテナを設ける場合に、アンテナからの信号を受信する受信機の数を減らすことでコストを抑えることができる作業車両を提供することを目的とする。
作業車両は、走行体と、前記走行体上に配置されたブームと、前記ブームの先端部に設けられ、衛星からの電波を受信して測位信号を出力するブーム側アンテナと、前記走行体の異なる位置に設けられ、衛星からの電波を受信し、該受信電波に基づく測位信号を出力する複数の走行体側アンテナと、前記ブーム側アンテナから出力された測位信号を受信し、該測位信号に基づいて前記ブーム側アンテナの設置位置を示す位置信号を出力する第1受信機と、前記複数の走行体側アンテナとの接続を切り替え、何れか1つの前記走行体側アンテナから出力された測位信号を受信して出力する切替器と、前記切替器から出力された測位信号を受信し、該測位信号に基づいて該測位信号を出力した前記走行体側アンテナの設置位置を示す位置信号を出力する第2受信機と、前記第1受信機及び前記第2受信機から出力される位置信号に基づいて前記ブームの先端部の位置を算出する制御部とを備える。
上記の作業車両において、前記複数の走行体側アンテナの車両座標系における位置座標を記憶する記憶部を備え、前記走行体及び前記ブームが静止している状態において、前記制御部は、前記ブーム側アンテナの設置位置を原点とする第1測位座標系において、前記複数の走行体側アンテナの設置位置を示す位置座標を、前記第1受信機及び前記第2受信機から出力される位置信号に基づいて特定する第1特定処理と、前記記憶部に記憶された前記走行体側アンテナの前記車両座標系における位置座標及び前記第1特定処理で特定された前記走行体側アンテナの前記第1測位座標系における位置座標をヘルマート変換することによって、前記車両座標系における位置座標及び前記第1測位座標系における位置座標の一方を他方に変換するための変換係数を算出する第1算出処理とを実行するようにしてもよい。
また上記の作業車両において、前記ブームが移動した場合、前記制御部は、何れか1つの所望の前記走行体側アンテナの設置位置を原点とする第2測位座標系において、移動後の前記ブーム側アンテナの設置位置を示す位置座標を、前記第1受信機から出力される位置信号に基づいて特定する第2特定処理と、前記第1特定処理で特定した前記所望の走行体側アンテナの前記第1測位座標系における位置座標と前記第2測位座標系の原点との差である差分値を算出する第2算出処理と、前記差分値を用いて、前記第2特定処理で特定した前記ブーム側アンテナの前記第2測位座標系における位置座標を前記第1測位座標系における位置座標に変換する第1変換処理と、前記変換係数を用いて、前記第1変換処理で得られた前記ブーム側アンテナの第1測位座標系における位置座標を前記車両座標系における位置座標に変換する第2変換処理とを実行するようにしてもよい。
また上記の作業車両において、前記走行体側アンテナは、前記走行体の四隅にそれぞれ配置されるようにしてもよい。
上記の作業車両によれば、ブームの先端位置を検出するために、衛星からの電波を受信する複数のアンテナを設ける場合に、複数のアンテナと受信機との間に切替器を設けることにより、受信機の数を減らすことができ、コストを抑えることができる。
また上記の作業車両によれば、作業車両を作業位置に停止させてからブームを移動させるまでの間に変換係数を算出することができる。よって、オペレータは変換係数を算出するための特別な操作をする必要がなく、オペレータの負担を減らすことができる。
また上記の作業車両によれば、走行体側アンテナの1つを基地局、ブーム側アンテナを移動局とすることにより、基地局が固定されるので同じ補正データを繰り返し使用することができ、補正データの生成に要する時間を削減できる。よって、ブームが移動したときのブーム側アンテナの位置を短時間で検出することができる。
また上記の作業車両によれば、走行体側アンテナを走行体の四隅にそれぞれ設けることにより、互いに離れた位置に配置されるので、測位精度が向上する。また、走行体側アンテナの全てが同時に旋回体や建設中の建物等の障害物によって遮られることを抑制できる。
走行時におけるクレーンを示す図である。 吊上作業時におけるクレーンを示す図である。 GNSSアンテナの配置を説明するためのクレーンの模式平面図である。 ブームの先端位置検出に関する制御系の構成を示す図である。 車両座標系における第1GNSSアンテナから第5GNSSアンテナの位置座標の一例を示す図である。 変換係数の算出に関するクレーンの動作を示すフローチャートである。 第1測位座標系における第1GNSSアンテナから第5GNSSアンテナの位置座標の一例を示す図である。 変換係数を用いた車両座標系及び第1測位座標系の関係を示す図である。 第1GNSSアンテナの位置検出に関するクレーンの動作を示すフローチャートである。 第2測位座標系における第1GNSSアンテナから第5GNSSアンテナの位置座標の一例を示す図である。 第1測位座標系における第1変換処理後の第1GNSSアンテナから第5GNSSアンテナの位置座標の一例を示す図である。 車両座標系における第2変換処理後の第1GNSSアンテナから第5GNSSアンテナの位置座標の一例を示す図である。
以下では作業車両としてラフテレーンクレーンを例に説明する。なお、作業車両としては、自走可能で且つブームを有していればよく、例えば、オールテレーンクレーン、カーゴクレーン、高所作業車等であってもよい。
<クレーンの概要>
まず、クレーン1について簡単に説明する。図1は、走行時におけるクレーン1を示す図である。図2は、吊上作業時におけるクレーン1を示す図である。クレーン1は、主に走行体2と旋回体3で構成されている。
走行体2は、左右一対のフロントタイヤ21とリヤタイヤ22を備えている。また、走行体2は、吊上作業を行う際に接地させて安定を図るアウトリガ23を備えている。また、走行体2は、これらを駆動するためのアクチュエータに加え、エンジン24やトランスミッションを備えている。また、走行体2は、旋回用モータ25を備えている。旋回用モータ25により、走行体2は、その上部に支持する旋回体3を旋回自在としている(図2の矢印A参照)。
旋回体3は、その後部から前方へ突き出すようにブーム31を備えている。ブーム31は、伸縮用シリンダ32によって伸縮自在となっている(図2の矢印B参照)。また、ブーム31は、起伏用シリンダ33によって起伏自在となっている(図2の矢印C参照)。また、旋回体3はブーム31の右方にキャビン34を備えている。
<ブームの先端位置検出に関する構成>
図3は、GNSSアンテナの配置を説明するためのクレーン1の模式平面図である。クレーン1は、ブーム31の先端部31aに設けられたブーム側アンテナである第1GNSSアンテナ41を有している。またクレーン1は、走行体2の四隅にそれぞれ設けられた走行体側アンテナである第2GNSSアンテナ42と、第3GNSSアンテナ43と、第4GNSSアンテナ44と、第5GNSSアンテナ45とを有している。
第1GNSSアンテナ41から第5GNSSアンテナ45は全地球航法衛星システムで使用されるアンテナであり、図示しない測位衛星が出力する電波を受信し、受信電波に基づく測位信号を出力する。
第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45は走行体2の四隅にそれぞれ設けられることにより、互いに離れた位置に配置されるので、測位精度が向上する。また、第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の全てが同時に旋回体3や建設中の建物等の障害物によって遮られることを抑制できる。
なお、走行体側アンテナは複数であればその数には特に限定はなく、例えば走行体2の前端部と後端部とに1つずつ設けてもよい。また、走行体側アンテナは、走行体2の異なる位置に設けられていればその位置には特に限定はなく、例えば、各アウトリガ23や旋回体3に設けてもよい。アウトリガ23や旋回体3に設けることにより、第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45が旋回体3の影になって測位できなくなることを抑制できる。
図4は、ブームの先端位置検出に関する制御系の構成を示す図である。クレーン1は、制御部51を備えている。制御部51は、ブーム31の伸縮動作や起伏動作のほか、様々な動作を制御できる。制御部51は、例えばCPUによって実現することができる。
制御部51には、記憶部52と、第1受信機である第1GNSS受信機53と、第2受信機である第2GNSS受信機54とが接続されている。第1GNSS受信機53には第1GNSSアンテナ41が接続されている。第2GNSS受信機54には切替器55が接続されている。切替器55には第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45が接続されている。
制御部51は、第1GNSS受信機53及び第2GNSS受信機54から出力される位置信号に基づいてブーム31の先端部31aの位置を算出する。そして、制御部51は算出したブーム31の先端部31aの位置に基づいて、ブーム31の伸縮動作や起伏動作を制御する。
記憶部52は、ブーム31の先端位置を検出するための種々のプログラムやデータを格納している。その1つとして、記憶部52は第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の車両座標系における位置座標B2〜B5を記憶している(図5参照)。各位置座標B2〜B5は、例えば、クレーン1の製造過程において計測されたものである。車両座標系とは、クレーン1の任意の位置(例えば旋回体3の旋回中心)を原点とし、水平方向において互いに直交する方向に延びるx軸及びy軸と、鉛直上方に延びるz軸とで定義される仮想空間である。車両座標系における各座標は(x,y,z)で表現される。
本実施形態では単純化のために車両座標系をBi(xi,yi)で表現するものとする。図5に、車両座標系における第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の位置座標B2〜B5の一例を示す。
切替器55は、第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45との接続を切り替え、何れか1つのアンテナから出力された測位信号を受信して第2GNSS受信機54へ出力する高周波リレーである。切替器55は制御部51によって切り替えられる。このように、切替器55を用いることにより、複数のGNSSアンテナ42〜45の出力を1つの第2GNSS受信機54で受信することができる。GNSS受信機は高価であるため、複数のGNSSアンテナを設ける場合にGNSS受信機の数を減らすことでコストを抑えることができる。
第1GNSS受信機53は、第1GNSSアンテナ41から出力された測位信号を受信し、該測位信号に基づいて第1GNSSアンテナ41の設置位置を示す位置信号を制御部51へ出力する。
第2GNSS受信機54は、切替器55から出力された測位信号を受信し、該測位信号に基づいて該測位信号を出力した第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の設置位置を示す位置信号を制御部51へ出力する。
また制御部51には、操作部56と、アウトリガ23と、旋回用モータ25と、伸縮用シリンダ32と、起伏用シリンダ33とが接続されている。操作部56はキャビン34に設けられ、オペレータからの操作を受け付けるものである。操作部56は受け付けた操作に応じた操作信号を制御部51へ出力する。操作部56はクレーン1を操作するためのレバー、ハンドル、ペダル、操作パネル等を含んでいる。
制御部51は操作部56から出力される各種信号に基づいて、アウトリガ23と、旋回用モータ25と、伸縮用シリンダ32と、起伏用シリンダ33の動作を制御する。例えば、制御部51は、アウトリガ23を張出状態に移動させることを指示する張出操作、逆に格納状態に移動させることを指示する格納操作を受け付ける。また制御部51は、旋回用モータ25に旋回体3を旋回させることを指示する旋回操作、伸縮用シリンダ32にブーム31を伸長又は縮小させることを指示する伸長操作又は縮小操作、起伏用シリンダ33にブーム31を起仰又は倒伏させることを指示する起仰操作又は倒伏操作を受け付ける。
<ブームの先端位置検出に関する動作>
図6から図12を参照してブーム31の先端位置検出に関する動作を説明する。ここでは、作業現場の作業位置にクレーン1を停止させ、走行体2及びブーム31が静止している状態で変換係数を算出し、ブーム31の移動開始後に変換係数を用いてブーム31の先端部31aの位置を検出する。
図6は、変換係数の算出に関するクレーン1の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS10において、制御部51はアウトリガ23の接地が完了したか否かを判別する。具体的には、制御部51は操作部56から張出操作の指示を受け付け、アウトリガ23の動作が終了したことをもってアウトリガ23の接地が完了したと判別することができる。なお、アウトリガ23の張出状態及び格納状態を検出するセンサを設け、制御部51はこのセンサの検出信号からアウトリガ23の接地が完了したか否かを判別してもよい。
アウトリガ23の接地が完了すると、ステップS10からステップS11へ進んで、制御部51は第1特定処理を実行する。第1特定処理において制御部51は、第1GNSSアンテナ41の位置を原点とする第1測位座標系において、第2GNSSアンテナ42の設置位置を示す位置座標D2と、第3GNSSアンテナ43の設置位置を示す位置座標D3と、第4GNSSアンテナ44の設置位置を示す位置座標D4と、第5GNSSアンテナ45の設置位置を示す位置座標D5とを、第1GNSS受信機53及び第2GNSS受信機54から出力される位置信号に基づいて特定する。
第1測位座標系とは、現在の第1GNSSアンテナ41の位置を原点とし、原点から東方向に延びるE軸と、原点から北方向に延びるN軸と、原点から鉛直上方に延びるU軸とで定義される仮想空間であり、ENU(East−North−Up)座標系である。ENU座標系における各座標は(E,N,U)で表現される。
本実施形態では単純化のために第1測位座標系をDi(Ei,Ni)で表現するものとする。図7に、第1測位座標系における第1GNSSアンテナ41から第5GNSSアンテナ45の位置座標D1〜D5の一例を示す。
ステップS11において、制御部51は、第1GNSS受信機53から第1GNSSアンテナ41の位置信号を受信し、切替器55を切り替えて第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の位置信号を順次受信する。そして、制御部51は、RTK(Real Time Kinematic)測位によって、第1GNSSアンテナ41の位置信号と第2GNSSアンテナ42の位置信号の差に基づいて、第1測位座標系における第2GNSSアンテナ42の位置座標D2を特定する。同様に、第3GNSSアンテナ43の位置座標D3から第5GNSSアンテナ45の位置座標D5も特定する。
次に、ステップS12へ進んで、制御部51は第1算出処理を実行する。第1算出処理において制御部51は、記憶部52に記憶された第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の車両座標系における位置座標B2〜B5及び第1特定処理で特定された第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の第1測位座標系における位置座標D2〜D5をヘルマート変換することによって、車両座標系における位置座標及び第1測位座標系における位置座標の一方を他方に変換するための変換係数θ、(c,d)を算出する。そして、制御部51は、算出した変換係数θ、(c,d)を記憶部52に記憶させる。
図8は、変換係数θ、(c,d)を用いた車両座標系及び第1測位座標系の関係を示す図である。変換係数θは、車両座標系及び第1側座標系の対応する軸(x軸とE軸、y軸とN軸、z軸とU軸)のなす角を示す。変換係数(c,d)は、車両座標系の原点と、第1測位座標系の原点との距離を示す。
次に、ステップS13において、制御部51は操作部56からアウトリガ23の格納操作を受け付けた場合、ステップS14へ進んで記憶部52に記憶されている変換係数θ、(c,d)を消去する。すなわち、変換係数θ、(c,d)は、アウトリガ23を格納するタイミングで消去される。換言すれば、変換係数θ、(c,d)は、アウトリガ23が接地されて次に格納されるまでの間、同じ値が繰り返し使用される。
このように、クレーン1を作業位置に停止させた後、アウトリガ23を接地させてからブーム31を移動させるまでの間に変換係数θ、(c,d)を自動的に算出することができる。よって、オペレータは変換係数θ、(c,d)を算出するための特別な操作をする必要がなく、オペレータの負担を減らすことができる。
次に、変換係数θ、(c,d)を算出した後、ブーム31が移動した場合に、制御部51が変換係数θ、(c,d)を用いて第1GNSSアンテナ41の位置を検出する動作について説明する。図9は、第1GNSSアンテナ41の位置検出に関するクレーン1の動作を示すフローチャートである。
ステップS20において、制御部51はブーム31が移動したか否かを判別する。具体的には、制御部51は操作部56からブーム31の操作を受け付け、ブーム31を移動させた場合に、ブーム31が移動したと判別することができる。
ブーム31が移動すると、ステップS20からステップS21へ進んで、制御部51は第2特定処理を実行する。第2特定処理において制御部51は、第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45のうち何れか1つの所望のアンテナの位置を原点とする第2測位座標系において、移動後の第1GNSSアンテナ41の設置位置を示す位置座標F11を、第1GNSS受信機53から出力される位置信号に基づいて特定する。
所望のアンテナは、例えば、制御部51が第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の電波受信状況に基づいて選択することができる。第2GNSSアンテナ42から第5GNSSアンテナ45の電波受信状況は、建設中の建物等の障害物に電波が遮られることによって変化するため、制御部51はステップS21開始時において最も受信状況の良いアンテナを選択することが望ましい。
第2測位座標系とは、第1座標系と原点の位置が異なるENU座標系である。本実施形態においては、第2GNSSアンテナ42を原点として説明する。本実施形態では単純化のために第2測位座標系をFi(Ei,Ni)で表現するものとする。図10に、第2測位座標系における第1GNSSアンテナ41から第5GNSSアンテナ45の位置座標F11、F2、F3、F4、F5の一例を示す。
ステップS21において、制御部51は、切替器55を切り替えて第2GNSS受信機54から第2GNSSアンテナ42の位置信号を受信し、第1GNSS受信機53から第1GNSSアンテナ41の位置信号を受信する。そして、制御部51は、RTK測位によって、第1GNSSアンテナ41の位置信号と第2GNSSアンテナ42の位置信号の差に基づいて、第2測位座標系における第1GNSSアンテナ41の位置座標F11を特定する。
RTK測位では補正データが必要であり、補正データは基地局(第2測位座標系の原点)で観測される各衛星の搬送波位相データ、擬似距離データ、基地局座標値等を含んでいる。つまり、基地局が固定されていれば、同じ補正データを繰り返し使用することができ、補正データの生成に要する時間を削減できる。よって、第2GNSSアンテナ42を基地局、第1GNSSアンテナ41を移動局とすることによって、ブーム31が移動したときの第1GNSSアンテナ41の位置を短時間で検出することができる。
次に、ステップS22へ進んで、制御部51は第2算出処理を実行する。第2算出処理において制御部51は、ステップS11(図6参照)の第1特定処理で特定した上記所望のアンテナ(本実施形態では第2GNSSアンテナ42)の第1測位座標系における位置座標と第2測位座標系の原点との差である差分値Gを算出する。本実施形態では、差分値G=D2−F2となる。
次に、ステップS23へ進んで、制御部51は第1変換処理を実行する。第1変換処理において制御部51は、差分値Gを用いて、ステップS21の第2特定処理で特定した移動後の第1GNSSアンテナ41の第2測位座標系における位置座標F11を第1測位座標系における位置座標D11に変換する。本実施形態では、D11=F11+Gとなる。図11に、第1測位座標系における第1変換処理後の第1GNSSアンテナ41から第5GNSSアンテナ45の位置座標D11、D2〜D5の一例を示す。
次に、ステップS24へ進んで、制御部51は第2変換処理を実行する。第2変換処理において制御部51は、変換係数θ、(c,d)を用いて、ステップS23の第1変換処理で得られた移動後の第1GNSSアンテナ41の第1測位座標系における位置座標D11を車両座標系における位置座標B11に変換する。具体的には、式1に第1測位座標系の位置座標D11(E11,N11)を代入することによって、車両座標系の位置座標B11(x11,y11)を得ることができる。
Figure 2018087752
図12に、車両座標系における第2変換処理後の第1GNSSアンテナ41から第5GNSSアンテナ45の位置座標B11、B2〜B5の一例を示す。
第1GNSSアンテナ41はブーム31の先端部31aに設けられているので、ステップS24で得られた第1GNSSアンテナ41の位置座標B11が、移動したブーム31の先端部31aの車両座標系における位置座標となる。図9の一連の動作を短時間に繰り返すことで、刻々と変化するブーム31の先端部31aの位置を適時検出することができる。そして、制御部51は、検出したブーム31の先端部31aの位置に基づいてブーム31の移動を制御することができる。
1 クレーン(作業車両)
2 走行体
31 ブーム
31a 先端部
41 第1GNSSアンテナ(ブーム側アンテナ)
42 第2GNSSアンテナ(走行体側アンテナ)
43 第3GNSSアンテナ(走行体側アンテナ)
44 第4GNSSアンテナ(走行体側アンテナ)
45 第5GNSSアンテナ(走行体側アンテナ)
51 制御部
52 記憶部
53 第1GNSS受信機(第1受信機)
54 第2GNSS受信機(第2受信機)
55 切替器

Claims (4)

  1. 走行体と、
    前記走行体上に配置されたブームと、
    前記ブームの先端部に設けられ、衛星からの電波を受信して測位信号を出力するブーム側アンテナと、
    前記走行体の異なる位置に設けられ、衛星からの電波を受信し、該受信電波に基づく測位信号を出力する複数の走行体側アンテナと、
    前記ブーム側アンテナから出力された測位信号を受信し、該測位信号に基づいて前記ブーム側アンテナの設置位置を示す位置信号を出力する第1受信機と、
    前記複数の走行体側アンテナとの接続を切り替え、何れか1つの前記走行体側アンテナから出力された測位信号を受信して出力する切替器と、
    前記切替器から出力された測位信号を受信し、該測位信号に基づいて該測位信号を出力した前記走行体側アンテナの設置位置を示す位置信号を出力する第2受信機と、
    前記第1受信機及び前記第2受信機から出力される位置信号に基づいて前記ブームの先端部の位置を算出する制御部とを備えた作業車両。
  2. 前記複数の走行体側アンテナの車両座標系における位置座標を記憶する記憶部を備え、
    前記走行体及び前記ブームが静止している状態において、前記制御部は、
    前記ブーム側アンテナの設置位置を原点とする第1測位座標系において、前記複数の走行体側アンテナの設置位置を示す位置座標を、前記第1受信機及び前記第2受信機から出力される位置信号に基づいて特定する第1特定処理と、
    前記記憶部に記憶された前記走行体側アンテナの前記車両座標系における位置座標及び前記第1特定処理で特定された前記走行体側アンテナの前記第1測位座標系における位置座標をヘルマート変換することによって、前記車両座標系における位置座標及び前記第1測位座標系における位置座標の一方を他方に変換するための変換係数を算出する第1算出処理とを実行することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記ブームが移動した場合、前記制御部は、
    何れか1つの所望の前記走行体側アンテナの設置位置を原点とする第2測位座標系において、移動後の前記ブーム側アンテナの設置位置を示す位置座標を、前記第1受信機から出力される位置信号に基づいて特定する第2特定処理と、
    前記第1特定処理で特定した前記所望の走行体側アンテナの前記第1測位座標系における位置座標と前記第2測位座標系の原点との差である差分値を算出する第2算出処理と、
    前記差分値を用いて、前記第2特定処理で特定した前記ブーム側アンテナの前記第2測位座標系における位置座標を前記第1測位座標系における位置座標に変換する第1変換処理と、
    前記変換係数を用いて、前記第1変換処理で得られた前記ブーム側アンテナの第1測位座標系における位置座標を前記車両座標系における位置座標に変換する第2変換処理とを実行することを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記走行体側アンテナは、前記走行体の四隅にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の作業車両。
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