JP2019172390A - クレーンの姿勢演算装置 - Google Patents

クレーンの姿勢演算装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019172390A
JP2019172390A JP2018059378A JP2018059378A JP2019172390A JP 2019172390 A JP2019172390 A JP 2019172390A JP 2018059378 A JP2018059378 A JP 2018059378A JP 2018059378 A JP2018059378 A JP 2018059378A JP 2019172390 A JP2019172390 A JP 2019172390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
positioning
coordinate system
attitude
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018059378A
Other languages
English (en)
Inventor
昌司 西本
Masashi Nishimoto
昌司 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2018059378A priority Critical patent/JP2019172390A/ja
Publication of JP2019172390A publication Critical patent/JP2019172390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】オペレータの作業負担を軽減するとともに、ブームの旋回範囲が制限される作業場所においても座標系変換式のパラメータを設定することのできるクレーンの姿勢演算装置を提供する。【解決手段】GNSS側装置の測位値を、移動式クレーン1を基準とするXYZ座標系に変換する座標系変換式に含まれるパラメータを、GNSS側装置の測位値と姿勢検出部52の検出値に基づいて設定する。これにより、クレーン作業を開始する前における伸縮ブーム21の姿勢を変化させる準備動作によって座標系変換式のパラメータを設定することができるので、座標系変換式のパラメータを設定するための動作を必要とすることなく、オペレータの作業負担を軽減することが可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は、移動式クレーンに適用されるものであり、衛星測位システムを用いてブームの姿勢を取得するためのクレーンの姿勢演算装置に関するものである。
従来、この種のクレーンの姿勢演算装置としては、例えば、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システム(GNSS(Global Navigation Satellite System))を用いてブームの姿勢を取得するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記姿勢演算装置では、衛星から送信された電波信号を、ブームの先端部に設けられたGNSSアンテナによって受信してブームの先端部の位置を測位することで、ブームの姿勢を取得している。
衛星測位システムでは、東方向を正、北方向を正、天頂方向を正とする座標系である、所謂ENU座標系でGNSSアンテナの位置が取得される。このため、前記姿勢演算装置では、ENU座標系から、クレーンの前後方向、幅方向及び上下方向のそれぞれを軸とする座標系に変換するための座標系変換式を用いることによって、ブームの先端部の位置情報を取得している。
移動式クレーンは、目的の作業場所に移動するとともに、目的の作業場所において位置決めした状態で、クレーン作業を行う。このため、移動式クレーンの姿勢演算装置では、作業場所毎に座標系変換式のパラメータを設定するためパラメータ設定作業が必要となる。
パラメータ設定作業としては、全周にわたってブームを旋回させて、ブームの旋回中心の位置を取得することで、座標系変換式のパラメータを取得する方法が考えられている。
特開2006−44932号公報
しかし、前記姿勢演算装置を備えた移動式クレーンでは、座標系変換式のパラメータを設定するために、実際のクレーン作業とは関係のない、全周にわたるブームの旋回動作を行う必要があるため、オペレータの作業負担が大きくなる可能性がある。また、前記姿勢演算装置を備えた移動式クレーンでは、障害物等によって作業場所におけるブームの旋回範囲が制限される場合に、座標系変換式のパラメータを設定するための全周にわたるブームの旋回動作が困難な場合がある。
本発明の目的とするところは、オペレータの作業負担を軽減するとともに、ブームの旋回範囲が制限される作業場所においても座標系変換式のパラメータを設定することのできるクレーンの姿勢演算装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、クレーンのブームの姿勢を検出する姿勢検出手段と、ブームの先端部に設けられ、衛星から送信された電波信号を受信することでブームの先端部の位置を測定する測位手段と、測位手段の測位値を、クレーンを基準とする座標系に変換する変換式に含まれるパラメータを、測位手段の測位値と姿勢検出手段の検出値に基づいて設定するパラメータ設定手段と、を備えている。
これにより、所定のクレーンの動作に限られず、ブームの姿勢を変化させるクレーンの動作によって、座標系変換式のパラメータが設定されることから、クレーン作業を開始する前にブームの姿勢を変化させる準備動作によって座標系変換式のパラメータが設定される。
本発明によれば、クレーン作業を開始する前におけるブームの姿勢を変化させる準備動作によって座標系変換式のパラメータを設定することができるので、座標系変換式のパラメータを設定するための動作を必要とすることなく、オペレータの作業負担を軽減することが可能となる。また、所定のクレーンの動作に限られることなく任意のクレーンの動作によって座標系変換式のパラメータを設定することができるので、クレーン作業を行う作業場所が狭い場合等、ブームの移動範囲に制限がある場合においても確実に座標系変換式のパラメータを設定することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す移動式クレーンの側面図である。 制御系を示すブロック図である。 ENU座標系からXYZ座標系への座標系の変換を説明する図である。 パラメータ設定処理を示すフローチャートである。
図1乃至図4は、本発明の一実施形態を示すものである。
本発明の姿勢演算装置を備えた移動式クレーン1は、図1に示すように、一般の道路や作業エリア内を走行するための車体10と、クレーン作業を行うためのクレーン装置20と、車体10の走行に関する操作及びクレーン装置20の動作に関する操作をオペレータが行うためのキャブ30と、を備えている。クレーン装置20及びキャブ30は、車体10に対して水平方向に旋回可能な旋回台40に支持され、旋回台40の幅方向一方にクレーン装置20が配置され、幅方向他方にキャブ30が配置されている。
車体10は、前側及び後側の幅方向両側に設けられた車輪11と、前側の車輪11の前方及び後側の車輪11の後方に設けられたアウトリガ12と、を備えている。車体10は、エンジンの駆動力によって走行する。アウトリガ12は、図示しない油圧式のジャッキシリンダの伸縮動作によって、車体10を持ち上げて支持した状態と支持を解除した状態とが切り替えられる。
クレーン装置20は、車体10に対して起伏自在に設けられると共に伸縮自在な伸縮ブーム21と、伸縮ブーム21に沿って延びると共に伸縮ブーム21の先端部から垂下されるワイヤロープ22と、ワイヤロープ22の巻き取り及び繰り出しを行うウインチ23と、伸縮ブーム21の先端部から垂下されたワイヤロープ22に係止されるフックブロック24と、を有している。
伸縮ブーム21は、筒状に形成された複数のブーム部材からなり、テレスコピック式の伸縮機構を有している。伸縮ブーム21は、油圧式の図示しない伸縮シリンダによって伸縮動作を行う。また、伸縮ブーム21は、基端部が旋回台40に上下方向に揺動自在に連結されている。伸縮ブーム21の伸長方向の略中央部と旋回台40との間には、油圧式の起伏シリンダ21aが連結されており、起伏シリンダ21aの伸縮動作によって伸縮ブーム21が起伏動作を行う。
ウインチ23は、旋回台40における伸縮ブーム21の基端部に隣接する位置に設けられ、油圧式の図示しないウインチモータによってワイヤロープ22の巻き取り動作及び繰り出し動作を行う。
旋回台40は、ボールベアリング式またはローラベアリング式の旋回サークルを介して車体10に対して旋回自在に設けられ、油圧式の図示しない旋回モータによって旋回する。
また、移動式クレーン1は、車体10の走行やクレーン装置20の動作を制御するためのコントローラ50を備えている。
コントローラ50は、CPU、ROM、RAM等を有している。コントローラ50は、入力側に接続された装置から入力信号を受信すると、CPUが、入力信号に基づいてROMに記憶されたプログラムを読み出すとともに、入力信号によって検出された状態をRAMに記憶したり、出力側に接続された装置に出力信号を送信したりする。
コントローラ50の入力側には、図2に示すように、アウトリガ12と、衛星から送信された電波信号を受信して衛星の位置を測定するための測位手段としてのGNSS測位装置51と、クレーン装置20の姿勢を検出するための姿勢検出手段としての姿勢検出部52と、が接続されている。
GNSS測位装置51は、例えば、GPS(Global Positioning System)のRTK(Real Time Kinematic)測位における移動局であり、アンテナ51a及び受信機51bを有している。
アンテナ51aは、衛星から送信された電波信号を受信して受信機51bに入力するものであり、伸縮ブーム21の先端部に設けられている。
受信機51bは、アンテナ51aから入力された電波信号に基づいて、所謂ENU座標系における伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)に関する信号を出力する。ENU座標系は、RTK測位における基準局の位置を原点として、東方向を正とするE軸、北方向を正とするN軸、天頂方向を正とするU軸を有する座標系である。また、受信機51bは、測位精度の信頼性Qiに関する信号を出力する。信頼性Qiに関する信号とは、例えば、DOP値の大きさやGNSS測位装置51が電波信号を受信した衛星の数等によって変化する測位精度の高さに関する信号である。
姿勢検出部52は、伸縮ブーム21の伸縮長さLi及び起伏角度θi、旋回台40の旋回角度φiを検出し、伸縮長さLi、起伏角度θi及び旋回角度φiのそれぞれに関する信号を出力する。
コントローラ50は、GNSS測位装置51によって測位した伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)を、車体10を基準とする座標系に変換するための測位姿勢演算部50aを有している。
測位姿勢演算部50aには、GNSS測位装置51によって測位されたENU座標系における伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)に関する信号及び信頼性Qiに関する信号が入力される。測位姿勢演算部50aは、図3に示すように、ENU座標系における伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)を、旋回台40の旋回中心を原点として、車体10右方向を正とするX軸、車体10の前方向を正とするY軸、車体10の上方向を正とするZ軸を有するXYZ座標系における位置(Xi,Yi,Zi)に変換する。測位姿勢演算部50aは、XYZ座標系における伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)に関する信号及び信頼性Qに関する信号を出力する。
ENU座標系における位置(Ei,Ni,Ui)を、XYZ座標系における位置(Xi,Yi,Zi)に変換するための座標系変換式は、以下のようになる。
また、コントローラ50は、座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定するために、パラメータ設定手段として、図2に示すように、姿勢演算部50b、姿勢品質評価部50c、測位品質評価部50d、品質評価部50e、記憶部50f、パラメータ演算部50g及び収束判定部50hを有している。
姿勢演算部50bには、姿勢検出部52から出力された伸縮長さLi、起伏角度θi及び旋回角度φiのそれぞれに関する信号、及び、アウトリガ12から信号が入力される。姿勢演算部50bは、姿勢検出部52によって検出された伸縮ブーム21の伸縮長さLi及び起伏角度θi、旋回台40の旋回角度φiに基づいて、XYZ座標系における伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)に関する信号を記憶部50fに向けて出力する。また、姿勢演算部50bは、伸縮長さLi、起伏角度θi及び旋回角度φiのそれぞれに関する信号に基づいて、クレーン装置20の作業半径Ri及び作業揚程Hiを算出し、作業半径Ri及び作業揚程Hiに関する信号を姿勢品質評価部50cに向けて出力する。
姿勢品質評価部50cには、姿勢検出部52から出力された伸縮長さLi、起伏角度θi及び旋回角度φiのそれぞれに関する信号と、姿勢演算部50bから出力されたクレーン装置20の作業半径Ri及び作業揚程Hiに関する信号と、が入力される。姿勢品質評価部50cは、姿勢検出部52によって検出された伸縮長さLi、起伏角度θi及び旋回角度φiと、姿勢演算部50bによって算出された作業半径Ri及び作業揚程Hiと、に基づいて算出した信頼性係数Kdiに関する信号を品質評価部50eに向けて出力する。信頼性係数Kdiは、姿勢検出部52によって検出された伸縮ブーム21の姿勢と、実際の伸縮ブーム21の姿勢と、の差異の程度に応じて変化するものである。例えば、伸縮ブーム21は、伸縮長さLiに応じて伸縮ブーム21の撓み量が変化し、伸縮ブーム21が最縮小の状態において信頼性係数Kdiが最も高くなり、伸縮ブーム21の伸縮長さLiが大きくなるに従って信頼性係数Kdiが低くなる。
測位品質評価部50dには、GNSS測位装置51から出力された測位精度の信頼性Qiに関する信号が入力される。測位品質評価部50dは、信頼性Qiに基づいて算出された信頼性係数Kgiに関する信号を品質評価部50eに向けて出力する。信頼性係数Kgiは、測位精度の高さに応じて変化するものである。信頼性係数Kgiは、測位精度が高い場合に数値が大きくなり測位制度が低い場合に数値が小さくなる。
品質評価部50eには、姿勢品質評価部50cから出力された信頼性係数Kdiに関する信号と、測位品質評価部50dから出力された信頼性係数Kgiに関する信号と、が入力される。品質評価部50eは、信頼性係数Kdi及び信頼性係数Kgiに基づいて、姿勢検出部52の検出精度及びGNSS測位装置51の測位精度から取得される係数Ki(0<Ki<1)を記憶部50fに向けて出力する。
記憶部50fには、GNSS測位装置51から出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)に関する信号、姿勢演算部50bから出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)に関する信号及び品質評価部50eから出力された係数Kiに関する信号が入力される。記憶部50fは、GNSS測位装置51から出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)に関する情報、姿勢演算部50bから出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)に関する情報及び品質評価部50eから出力された係数Kiに関する情報を一組の情報として記憶する。また、記憶部50fは、GNSS測位装置51から出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)、姿勢演算部50bから出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)及び品質評価部50eから出力された係数Kiの組を成す情報に関する信号を、パラメータ演算部50g及び収束判定部50hに向けて出力する。
パラメータ演算部50gには、記憶部50fに記憶された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)、伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)及び係数Kiの組を成すデータに関する信号が入力される。パラメータ演算部50gは、入力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)、(Xi,Yi,Zi)及び係数Kiについての複数組のデータに基づいて、下記の式に示すように、GNSS測位装置51から出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)と、姿勢演算部50bから出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)と、の差異の平方和Mを最小とするパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を算出する。
パラメータ演算部50gは、算出したパラメータ(E0,N0,U0,a,b)に関する信号を収束判定部50hに向けて出力する。
収束判定部50hには、記憶部50fから出力されたGNSS測位装置51から出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)に関する信号、姿勢演算部50bから出力された伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)に関する信号及び品質評価部50eから出力された係数Kiに関する信号、パラメータ演算部50gから出力されたパラメータ(E0,N0,U0,a,b)が入力される。収束判定部50hは、パラメータ演算部50gにおいて算出されたパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を適用した座標系変換式を用いて、記憶部50fに記憶したENU座標系の伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)を、XYZ座標系の伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)に変換し、変換したXYZ座標系の伸縮ブーム21の位置(Xi,Yi,Zi)が所定の範囲内に収束しているか否かを判定する。収束判定部50hは、変換した伸縮ブーム21の先端部の位置(Xi,Yi,Zi)が所定の範囲内に収束したと判定したときのパラメータ(E0´,N0´,U0´,a´,b´)に関する信号を測位姿勢演算部50aに向けて出力する。
以上のように構成された移動式クレーン1において、クレーン作業を行う場合には、まず、移動式クレーン1を、移動前の荷物の設置位置、移動後の荷物の設置位置及び荷物を持ち上げる高さに応じた場所に停止させ、アウトリガ12によって車体10を支持する。その後、クレーン作業の開始前に、クレーン装置20を所定の姿勢に設定するための動作である準備動作として、伸縮ブーム21の伸縮動作及び起伏動作や、旋回台40の旋回動作を行う。
クレーン装置20の準備動作の際に、コントローラ50は、座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定するパラメータ設定処理を行う。このときの、コントローラ50のCPUの動作を、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1)
ステップS1においてCPUは、アウトリガ12の張り出しが完了しているか否かを判定する。アウトリガ12の張出が完了していると判定した場合にはステップS2に処理を移し、アウトリガ12の張出が完了していると判定しなかった場合にはパラメータ設定処理を終了する。
ここで、アウトリガ12は、例えば、全てのアウトリガ12の下端部が接地した状態をそれぞれリミットスイッチ等によって検出することで、張り出しが完了していることの判定を行う。
(ステップS2)
ステップS1においてアウトリガ12の張り出しが完了していると判定した場合に、ステップS2においてCPUは、GNSS測位装置51の測位値(Ei,Ni,Ui)及び測位精度の信頼性Qiと、姿勢検出部52によって検出された伸縮長さLi、起伏角度θi及び旋回角度φiと、に基づいて座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を算出し、ステップS3に処理を移す。
(ステップS3)
ステップS3においてCPUは、算出したパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を適用した座標系変換式を用いて、記憶部50fに記憶されたENU座標系の伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)をXYZ座標系に変換し、ステップS4に処理を移す。
(ステップS4)
ステップS4においてCPUは、算出したパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を適用した座標系変換式を用いて、記憶部50fに記憶されたENU座標系の伸縮ブーム21の先端部の位置(Ei,Ni,Ui)をXYZ座標系に変換した結果が、所定の範囲内に収束しているか否かを判定する。XYZ座標系に変換した結果が所定の範囲内に収束していると判定した場合にはステップS5に処理を移し、XYZ座標系に変換した結果が所定の範囲内に収束していると判定しなかった場合にはステップS2に処理を移す。
(ステップS5)
ステップS4においてXYZ座標系に変換した結果が所定の範囲内に収束していると判定した場合に、ステップS5においてCPUは、そのときのパラメータ(E0´,N0´,U0´,a´,b´)を座標系変換式に適用して、GNSS測位装置51で測位したENU座標系の測位値(Ei,Ni,Ui)についてXYZ座標系への変換を開始し、パラメータ設定処理を終了する。
このように、本実施形態のクレーンの姿勢演算装置によれば、GNSS測位装置51の測位値を、移動式クレーン1を基準とするXYZ座標系に変換する座標系変換式に含まれるパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を、GNSS測位装置51の測位値と姿勢検出部52の検出値に基づいて設定する。
これにより、クレーン作業を開始する前における伸縮ブーム21の姿勢を変化させる準備動作によって座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定することができるので、座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定するための動作を必要とすることなく、オペレータの作業負担を軽減することが可能となる。また、所定のクレーン装置20の動作に限られることなく任意のクレーン装置20の動作によって座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定することができるので、クレーン作業を行う作業場所が狭い場合等、伸縮ブーム21の移動範囲に制限がある場合においても確実に座標系変換式のパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定することが可能となる。
また、コントローラ50は、姿勢品質評価部50cから出力される信頼性係数Kdiに応じたパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定する。
これにより、伸縮長さによって異なる伸縮ブーム21の撓み量等、姿勢検出部52の検出値に含まれる実際の伸縮ブーム21の姿勢との誤差の影響が最小限となるパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定することができるので、GNSS測位装置51によって測位した伸縮ブーム21の先端部の位置を、XYZ座標系で正確に表すことができる。
また、コントローラ50は、測位品質評価部50dから出力される信頼性係数Kgiに応じたパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定する。
これにより、DOP値の大きさやGNSS測位装置51が電波信号を受信した衛星の数等によって異なる、GNSS測位装置51の測位値に含まれる誤差の影響が最小限となるパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定することができるので、GNSS測位装置51によって測位した伸縮ブーム21の先端部の位置を、XYZ座標系で正確に表すことができる。
また、コントローラ50は、アウトリガ12を張り出した後のクレーン装置20の動作中におけるGNSS測位装置51の測位値と姿勢検出部52の検出値に基づいてパラメータ(E0,N0,U0,a,b)を設定する。
これにより、移動式クレーン1の位置が固定され、クレーン作業が可能となったタイミングで自動的にパラメータ設定処理が開始されるため、オペレータによるパラメータ設定処理の開始に関する操作を必要としないので、オペレータの作業負担をより軽減することが可能となる。
尚、前記実施形態では、クレーン装置20の旋回台40の旋回中心をXYZ座標系の原点としたものを示したが、これに限られるものではない。移動式クレーン1を基準とした座標系であれば、旋回台40の旋回中心以外の部分に座標系の原点を設定してもよい。
また、前記実施形態では、GPSのRTK測位を行うGNSS測位装置51を示したが、これに限られるものではない。衛星から送信される電波信号を受信して位置を測定するものであれば、GLONASSやGalileo、QZSS等、GPS以外の衛星測位システムを用いてもよい。
1…移動式クレーン、20…クレーン装置、21…伸縮ブーム、50…コントローラ、50a…測位姿勢演算部、50b…姿勢演算部、50c…姿勢品質評価部、50d…測位品質評価部、50e…品質評価部、51…GNSS測位装置、51a…アンテナ、52…姿勢検出部。

Claims (4)

  1. クレーンのブームの姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    ブームの先端部に設けられ、衛星から送信された電波信号を受信することでブームの先端部の位置を測定する測位手段と、
    測位手段の測位値を、クレーンを基準とする座標系に変換する変換式に含まれるパラメータを、測位手段の測位値と姿勢検出手段の検出値に基づいて設定するパラメータ設定手段と、を備えた
    クレーンの姿勢演算装置。
  2. 姿勢検出手段の検出精度を評価する姿勢品質評価部を備え、
    パラメータ設定手段は、姿勢品質評価部の評価結果に応じたパラメータを設定する
    請求項1に記載のクレーンの姿勢演算装置。
  3. 測位手段の測位精度を評価する測位品質評価部を備え、
    パラメータ設定手段は、測位品質評価部の評価結果に応じたパラメータを設定する
    請求項1または2に記載のクレーンの姿勢演算装置。
  4. クレーンは、クレーン作業時に車体を支持するアウトリガを有する移動式クレーンであり、
    パラメータ設定手段は、アウトリガを張り出した後のクレーンの動作中における測位手段の測位値と姿勢検出手段の検出値に基づいてパラメータを設定する
    請求項1乃至3のいずれかに記載のクレーンの姿勢演算装置。
JP2018059378A 2018-03-27 2018-03-27 クレーンの姿勢演算装置 Pending JP2019172390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059378A JP2019172390A (ja) 2018-03-27 2018-03-27 クレーンの姿勢演算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059378A JP2019172390A (ja) 2018-03-27 2018-03-27 クレーンの姿勢演算装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019172390A true JP2019172390A (ja) 2019-10-10

Family

ID=68166418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018059378A Pending JP2019172390A (ja) 2018-03-27 2018-03-27 クレーンの姿勢演算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019172390A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096811A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Osaka Gas Co Ltd 埋設物損傷防止システム
JP2016088655A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社タダノ ブーム姿勢検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096811A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Osaka Gas Co Ltd 埋設物損傷防止システム
JP2016088655A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社タダノ ブーム姿勢検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111017726B (zh) 起重机吊钩定位方法、装置、系统及工程机械
CN110023711B (zh) 起重机
JP6880677B2 (ja) 作業車両
WO2016067607A1 (ja) ブーム姿勢検出装置
JP7119674B2 (ja) クレーン
US20160208460A1 (en) System and method for calibrating blade of motor grader
CN111801294B (zh) 远程操作终端以及具备远程操作终端的移动式起重机
JP2019172390A (ja) クレーンの姿勢演算装置
EP3868699B1 (en) Crane device
JP7091931B2 (ja) 屋内クレーンの自動運転装置及び自動運転方法
JP6919548B2 (ja) 遠隔操作端末および遠隔操作端末を備える作業車両
JP7263854B2 (ja) 作業車両及び作業車両の位置検出方法
JP2005145632A (ja) 作業機器運転装置及び作業機器操作システム及び作業機器操作方法
EP3763656B1 (en) Work vehicle
JP7114949B2 (ja) 作業車両
JP7007313B2 (ja) 作業機械
JP7188196B2 (ja) 作業車両及び作業車両の位置検出方法
EP3763660A1 (en) Remote operation terminal and work vehicle comprising remote operation terminal
AU2016259389B2 (en) Spotting location system of a loading machine
CN112469658A (zh) 起重机
JP2006193307A (ja) 高所作業車の遠隔操作装置
JP7310355B2 (ja) クレーン及び出来高管理装置
US20220147056A1 (en) Work machine and information management apparatus
CN112399959B (zh) 起重机及起重机的控制方法
JP2022096494A (ja) クレーン車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220510