JP7007313B2 - 作業機械 - Google Patents
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<対象機械>
図1は第1の実施形態に係る油圧ショベル1及びGNSS基準局8の側面図である。この図に示す油圧ショベル1は,クローラ式の走行体(下部走行体)2と,走行体2の上部に旋回可能に取り付けられた旋回体(上部旋回体)3と,一端(基端)が旋回体3に取り付けられた多関節型のリンク機構よりなるフロント作業装置(単に「作業装置」と称することもある)6とを備えている。
次に,油圧ショベル1の無線機7に対してGNSS補正データを無線送信するGNSS基準局8について説明する。地理座標系における座標位置が既知であるGNSS基準局8には,複数の測位衛星(GNSS衛星)から衛星信号を受信するためのGNSSアンテナ80と,GNSSアンテナ80で受信された衛星信号に基づいてGNSSアンテナ80の地理座標系における位置座標を演算するGNSS受信機81と,GNSSアンテナ80で受信された衛星信号に基づいて無線機7に無線送信するためのGNSS補正データを生成する基準局コントローラ82と,基準局コントローラ82で生成されたGNSS補正データを無線機7に送信するとともに,基準局コントローラ82がGNSS補正データを生成する際に利用する測位衛星のリスト(後述する衛星リストLd(第2測位衛星リスト))を無線機7から受信する無線機87が備えられている。GNSS基準局アンテナ80に接続したGNSS受信機81は,基準局コントローラ82を経由して無線機87よりGNSS補正データを無線送信する。また,無線機87が無線機7から受信する衛星リストLdには,GNSS測位に好適な複数のGNSS衛星が載っており,その衛星リストLdは基準局コントローラ82に出力される。
図2は図1の油圧ショベルに搭載された車載コントローラ70とGNSS基準局に設置された基準局コントローラ82の機能ブロック図である。
油圧ショベル1には,フロント作業装置6と旋回体3の姿勢を検出するための複数の姿勢センサ75A,75B,75C,23が備えられている。本実施形態では各姿勢センサに,角度(または角速度)と加速度を検出可能な慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を用いている。これら姿勢センサのうち,ブーム6Aにはブーム姿勢センサ75Aが,アーム6Bにはアーム姿勢センサ75Bが,バケット6Cにはバケット姿勢センサ75Cが取り付けられている(図1参照)。また,旋回体3には旋回体姿勢センサ23が取り付けられており(図1参照),それにより旋回体3の傾斜角度,旋回速度及び旋回角度を計測である。姿勢センサ75A,75B,75C,23の出力は,接続線を介して車載コントローラ70に入力されている。なお,フロント作業装置6の姿勢センサとしては,各フロント部材の回動角度を検出する角度センサを用いても良い。
2つのGNSS受信機51A,51Bは,無線機7が基準局8から受信したGNSS補正データの基となった複数の測位衛星の衛星信号を利用してGNSSアンテナ50A,50Bの位置を計測している。すなわち,油圧ショベル1側のGNSS受信機51A,51Bが測位に利用する測位衛星と,基準局8側のGNSS受信機81が補正データの生成に利用する測位衛星は一致する。
図3は第1の実施形態に係る車載コントローラ70(作業機械位置・姿勢演算部53)の処理フローである。車載コントローラ70(作業機械位置・姿勢演算部53)は図3に示したフローを所定の制御周期で繰り返して実行する。
図4は第1の実施形態に係る車載コントローラ70(衛星選択演算部52)の処理フローである。車載コントローラ70(衛星選択演算部52)は図4に示したフローを所定の制御周期で繰り返して実行する。
GNSS基準局8の基準局コントローラ82の処理フローを図7,図8に示す。
図8はGNSS受信機81からデータを受信した際の基準局コントローラ82の処理フローであり,GNSS受信機81からのデータを基準局コントローラ82が受信した都度実行される。処理を開始すると,基準局コントローラ82は,GNSS受信機81からの
データを受信し(STEP160),そのデータが補正データか否かの判定を行う(STEP161)。
以上で説明したように,本実施形態に係る油圧ショベル1では,2つのGNSSアンテナ50A,50Bが複数の測位衛星から衛星信号を受信する際にフロント作業装置6が障害物となり得る範囲(マスク範囲)58を演算し(図4のS125),基準局8が補正データの生成に利用する衛星リスト(受信衛星リスト)から当該マスク範囲58に位置する測位衛星が除外される(図4のS126)。これにより油圧ショベル1側のGNNS受信機51A,51Bでの測位時にマルチパスによる誤差要因となるフロント作業装置6(ブーム6Aやアーム6B等)の方向に位置する測位衛星を補正データから除外することが可能となり,GNNS受信機51A,51Bの測位精度劣化を防ぐことが可能となる。すなわち,本実施形態によれば,フロント作業装置6が障害物となり得る位置にある衛星からの信号を除外して補正データが生成されるので,従来であれば測位不能または精度低下となる状況でも安定的な測位が可能となる。
次に本発明の第2の実施形態について図13を用いて説明する。図13は第2の実施形態に係る車載コントローラ70(衛星選択演算部52)の処理フローであり,図4の処理フローにおけるSTEP122とSTEP123の間で実行される。
STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が最小値Tminより小さい場合には,衛星選択演算部52は,その補正データ遅延時間(取得値)を新たな最小値Tminとすることで最小値Tmiを更新し(STEP162),STEP163に進む。一方,STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が最小値Tmin以上の場合には,最小値Tmiを更新することなく,STEP163に進む。
以上のように構成した本実施形態によれば,補正データの遅延時間に基づいて送信可能衛星数Ndが変化するので,無線機7,87にて送信可能なデータ量をユーザが知らなくとも第1の実施形態と同様の効果を発揮できるという点で利点がある。無線機7,87の仕様は各国の電波法による規制やユーザが取得可能な無線免許の内容により異なる。このため,補正データ通信用に使用する無線機7,87はユーザが現場に合わせて選定することが多いという実情に即した構成となる。また,現場に合わせて試行錯誤的な選定となる場合に無線機7,87と送信可能衛星数Ndの値の2つを試行錯誤的に選定することは難易度が高く,本実施形態のように送信可能衛星数Ndの自動調整機能を具備する油圧ショベルの有用性は非常に高いといえる。
次に本発明の第3の実施形態について図14,図15の処理フローを用いて説明する。これらの処理フローはGNSS基準局8の基準局コントローラ82が実行する処理フローであり第1の実施形態の図7および図8に置き換わるものである。第1の実施形態では,補正データの生成に使用する衛星と使用しない衛星を決めておき,前者の衛星信号のみに基づいてGNSS受信機81が生成した補正データを油圧ショベル1に送信した。これに対して本実施形態は,まずGNSS受信機81で補正データを生成し,その生成後の補正データから不要な衛星のデータを削除することで第1実施形態と同等の補正データの送信を実現するものである。以下に処理フローを説明する。
次に本発明の第4の実施形態について図12,図18を用いて説明する。第4の実施形態では,図12のフロント作業装置6の周囲に設定した測位に利用しないマスク範囲58の外周部に設定した範囲59に相当する位置(仰角・方位角)の衛星を優先的に選択して受信衛星リストLdを作成している。範囲59は,マスク範囲58の外側で隣接して,マスク範囲58から所定の範囲に存在する領域である。
なお,本発明は,上記の実施の形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば,本発明は,上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
Claims (4)
- 旋回体に取り付けられた作業装置と,
前記作業装置及び前記旋回体の姿勢を検出するための姿勢センサと,
複数の測位衛星から衛星信号を受信するための2つのアンテナと,
基準局が前記複数の測位衛星から受信した衛星信号に基づいて生成した補正データを受信するための無線機と,
前記2つのアンテナで受信された衛星信号と前記無線機で受信された補正データに基づいて,前記2つのアンテナのうち少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角を演算する受信機と,
前記受信機で演算された前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角に基づいて前記作業装置の位置座標及び方位角を演算するコントローラとを備えた作業機械において,
前記コントローラは,
前記姿勢センサによって検出された前記作業装置及び前記旋回体の姿勢と前記受信機で演算された前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角とに基づいて,前記少なくとも1つのアンテナが前記複数の測位衛星から衛星信号を受信する際に前記作業装置が障害物となり得る範囲を演算し,
前記複数の測位衛星から前記作業装置が障害物となり得る範囲に位置する測位衛星を除外した第1測位衛星リストを作成し,
前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星の中から,前記基準局が無線通信で前記無線機に送信可能なデータ量の補正データを生成できる数の測位衛星を選択することで第2測位衛星リストを作成し,
前記第2測位衛星リストを前記基準局に前記無線機を介して送信し,
前記無線機で受信された前記補正データは,前記第2測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号を使用して生成されており,
前記受信機は,前記第2測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号と前記無線機で受信された前記補正データとに基づいて,前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角を演算することを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において,
前記作業機械の走行速度及び旋回速度のいずれか一方を検出する速度センサをさらに備え,
前記コントローラは,前記速度センサによって検出された速度が所定の閾値を超えた場合,前記補正データを前記無線機に送信する周期を増加する指令を前記基準局に送信することを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において,
前記コントローラは,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から前記第2測位衛星リストを作成する際,前記作業装置が障害物となり得る範囲から所定の範囲内に位置する測位衛星を優先的に選択することを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において,
前記コントローラは,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から前記第2測位衛星リストを作成する際,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星の中から前記受信機で取得可能な測位衛星の組合せのそれぞれについてDOP値を演算し,その演算した複数のDOP値の中からDOP値が最小となる測位衛星の組合せに属する複数の測位衛星を含むように前記第2測位衛星リストを作成することを特徴とする作業機械。
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