JP7007313B2 - 作業機械 - Google Patents

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本発明はGNSS受信機を備えた作業機械に関する。
ブーム,アーム及びバケットなどの複数のフロント部材を連結して構成される多関節型のフロント作業装置を備える作業機械(例えば油圧ショベル)には,全球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)用の受信機や姿勢センサを用いてフロント作業装置の先端位置を演算し,そのフロント作業装置の先端位置を目標施工面とともに運転室内のモニタに表示するマシンガイダンス機能や,そのフロント作業装置の先端位置が目標施工面の下方に侵入しないようにフロント作業装置の動作(すなわちフロント部材を駆動するアクチュエータの動作)を制御するマシンコントロール機能を備えるものがある。
この種の油圧ショベルでは,GNSSによって高精度に車体位置を計測する必要があるため,RTK(Real Time Kinematic)-GNSS測位が使用されることが多い。この測位方式は,位置座標が既知の点(既知点)に設置したGNSS基準局から補正データを無線送信し,その補正データを受信した移動局において基準局からの相対位置を算出し,既知点の座標とあわせて移動局の座標を高精度に求めるものである。ここで,移動局を作業機械に搭載すれば,作業機械の位置を計測できる。また,既知点にGNSS基準点を設置する代わりに,複数の電子基準点からのデータに基づいて仮想的な基準点を生成して補正データを配信するVRS(Virtual Reference Station)サービスを使用しても同様に高精度な測位が可能である。
RTK-GPSを利用した技術として,特許文献1には,補正データを送信する固定局としての複数の衛星測位手段と補正データを受信する移動局としての他の複数個の衛星測位手段との通信を確立するサーバをIP-VPN通信ネットワーク網に設け,各衛星測位手段は,人工衛星からの電波を受信する衛星測位部と,各衛星測位手段との間での通信を行う通信部と,衛星測位部と通信部との制御を行う制御部とを少なくとも備え,移動局の制御部が固定局の各衛星測位手段の制御部に登録された障害物情報を受信して,複数の固定局の中から最適な補正データの送信を行う固定局を選択可能としたRTK-GPS測量システムが開示されている。
特開2007―309667号公報
ところで,基準局から無線送信される補正データの内容は規格化されており,RTCM (Radio Technical Commission for Maritime Services)方式が使用されることが多い。この補正データには,基準局で受信された各GNSS衛星の観測結果が含まれており,衛星数が増加すると補正情報のデータ量が大きくなる。GNSS衛星は当初GPS衛星のみであったが,近年はGLONASS,ガリレオ,北斗,みちびき等のシステムが増えたことで衛星数も増加傾向にある。
また,携帯電話網を利用するデータ通信サービスはベストエフォート型のサービスを提供しているため,単位時間あたりに通信できるデータ量が変動し得る。そのため,電波の届きにくい通信環境の悪い場所に作業機械が存在すると,伝送可能なデータ量が著しく低下する可能性がある。また,補正データを送信する無線機のデータ伝送可能量も低下してきている。この技術的な背景は,無線仕様がほぼ同一でトランシーバのような音声通話が可能な無線機が音声圧縮技術を利用し,周波数の有効活用の観点から狭帯域化しているためである。
ここで,補正データ量が無線機の伝送可能なデータ量を上回った場合には,補正データの送信が間に合わずに位置計測が不可能になる課題が発生する。
このような課題に対して,補正データの生成に使用する衛星数を所定値に制限する手法が考えられる。しかしながら,衛星数を所定値に制限しても補正データ量が伝送可能な量に収まるとは限らない。また,一般に多くの衛星を使用して測位を行った方が精度の良い測位が可能となるため,衛星数を極端に少なくすることは避けたいという要求もある。
さらに,GNSS測位では衛星とGNSSアンテナの間に障害物が存在すると精度が悪化する。作業機械にGNSSアンテナを設置した場合には,稼働部位であるブームやアームがGNSSアンテナよりも高所に位置して障害物になることがある。このため,基準局での補正データの生成に使用する衛星数を制限した場合に,その制限後の少ない衛星からの信号がブームやアームに遮られてしまうと,衛星数の制限前に比して精度が著しく低下する可能性がある。
本発明は,上記の課題を鑑みてなされたものであり,その目的は,補正データを生成する際に利用する衛星数を低減しても,GNSS受信機による測位精度の低下を抑制できる作業機械を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが,その一例を挙げるならば,旋回体に取り付けられた作業装置と,前記作業装置及び前記旋回体の姿勢を検出するための姿勢センサと,複数の測位衛星から衛星信号を受信するための2つのアンテナと,基準局が前記複数の測位衛星から受信した衛星信号に基づいて生成した補正データを受信するための無線機と,前記2つのアンテナで受信された衛星信号と前記無線機で受信された補正データに基づいて,前記2つのアンテナのうち少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角を演算する受信機と,前記受信機で演算された前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角に基づいて前記作業装置の位置座標及び方位角を演算するコントローラとを備えた作業機械において,前記コントローラは,前記姿勢センサによって検出された前記作業装置及び前記旋回体の姿勢と前記受信機で演算された前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角とに基づいて,前記少なくとも1つのアンテナが前記複数の測位衛星から衛星信号を受信する際に前記作業装置が障害物となり得る範囲を演算し,前記複数の測位衛星から前記作業装置が障害物となり得る範囲に位置する測位衛星を除外した第1測位衛星リストを作成し,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星の中から,前記基準局が無線通信で前記無線機に送信可能なデータ量の補正データを生成できる数の測位衛星を選択することで第2測位衛星リストを作成し,前記第2測位衛星リストを前記基準局に前記無線機を介して送信し,前記無線機で受信された前記補正データは,前記第2測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号を使用して生成されており,前記受信機は,前記第2測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号と前記無線機で受信された前記補正データとに基づいて,前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角を演算する。
本発明によれば,作業装置が障害物となり得る位置にある衛星からの信号を除外して補正データが生成されるので,従来であれば測位不能または精度低下となる状況でも安定的な測位が可能となる。
第1の実施形態に係る作業機械及びGNSS基準局の一例の側面図である。 図1の油圧ショベルに搭載された車載コントローラ70とGNSS基準局に設置された基準局コントローラ82の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る車載コントローラ70(作業機械位置・姿勢演算部53)の処理フローである。 第1の実施形態に係る車載コントローラ70(衛星選択演算部52)の処理フローである。 図4の3つのSTEP129,130,131を通過した場合に油圧ショベル1の無線機7から基準局8に出力される旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号の内容の一例をまとめた表。 第1の実施形態に係る受信衛星リストLaの一例である。 無線機7からの信号(旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号)を無線機87で受信した際の基準局コントローラ82の処理フローである。 GNSS受信機81からデータを受信した際の基準局コントローラ82の処理フローである。 油圧ショベル1と施工目標面91の位置関係を表示するモニタ60の表示画面例である。 バケット6Cと施工目標面91の位置関係を表示するモニタ60の表示画面例である。 フロント作業装置6の動作平面に直交する方向から,STEP102の実行時の油圧ショベル1を見た側面図である。 GNSSアンテナ50Bから見たフロント作業装置6の方位角が125度,仰角θ50Bが30度のときのマスク範囲58を示した図である。 第2の実施形態に係る車載コントローラ70(衛星選択演算部52)の処理フローである。 第3の実施形態において,無線機7からの信号(旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号)を無線機87で受信した際の基準局コントローラ82の処理フローである。 第3の実施形態において,GNSS受信機81からデータを受信した際の基準局コントローラ82の処理フローである。 GNSS衛星の天球表示の一例である。 第1の実施形態に係る図4中のSTEP131の詳細な処理フローである。 第4の実施形態に係る図4中のSTEP131の詳細な処理フローである。
以下,本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。以下の実施の形態は,作業機械としてクローラ式の油圧ショベルに本発明を適用したものであり,バケット先端と施工目標面の位置関係を運転室内のモニタに表示するマシンガイダンス機能を有している。なお,各図において同じ部分には同じ符号を付し,重複した説明は適宜省略するものとする。
(第1の実施形態)
<対象機械>
図1は第1の実施形態に係る油圧ショベル1及びGNSS基準局8の側面図である。この図に示す油圧ショベル1は,クローラ式の走行体(下部走行体)2と,走行体2の上部に旋回可能に取り付けられた旋回体(上部旋回体)3と,一端(基端)が旋回体3に取り付けられた多関節型のリンク機構よりなるフロント作業装置(単に「作業装置」と称することもある)6とを備えている。
フロント作業装置6は,一端が旋回体3に連結されたブーム6Aと,一端がブーム6Aの他端に連結されたアーム6Bと,一端がアーム6Bの他端に連結されたバケット6Cとを有しており,これら各フロント部材6A,6B,6Cは,それぞれ上下方向に回動するように構成されている。また,各フロント部材6A,6B,6Cの回動を行う駆動アクチュエータとして,ブームシリンダ11A,アームシリンダ11B,バケットシリンダ11Cが備えられている。旋回体3は図示しない旋回モータによって旋回中心軸Oを中心に旋回駆動される。
旋回体3には,オペレータによって操作される操作装置(図示せず),バケット6Cと施工目標面の位置関係等が表示されるモニタ60が設けられた運転席4と,複数の測位衛星(GNSS衛星)から衛星信号を受信するための2つのGNSSアンテナ50A,50Bと,基準局8が複数の測位衛星から受信した衛星信号に基づいて生成したGNSS補正データを受信するための無線機7と,2つのGNSSアンテナ50A,50Bで受信された衛星信号と無線機7で受信されたGNSS補正データとに基づいて2つのGNSSアンテナ50A,50Bの地理座標系(グローバル座標系)における位置座標と,旋回体3の方位角とを演算するGNSS受信機51(51A,51B)と,GNSS受信機51A,51Bで演算された2つのGNSSアンテナ50A,50Bの位置座標と旋回体3の方位角に基づいて,フロント作業装置6を構成する各フロント部材6A,6B,6Cの位置座標を演算するコンピュータである車載コントローラ70とが備えられている。なお,本実施形態では2つのGNSSアンテナ50A,50Bに対応する2つのGNSS受信機51A,51Bを搭載しているが,2つのGNSSアンテナ50A,50Bの位置及び旋回体3の方位角を1つのGNSS受信機で演算する構成を採っても良い。
<GNSS基準局>
次に,油圧ショベル1の無線機7に対してGNSS補正データを無線送信するGNSS基準局8について説明する。地理座標系における座標位置が既知であるGNSS基準局8には,複数の測位衛星(GNSS衛星)から衛星信号を受信するためのGNSSアンテナ80と,GNSSアンテナ80で受信された衛星信号に基づいてGNSSアンテナ80の地理座標系における位置座標を演算するGNSS受信機81と,GNSSアンテナ80で受信された衛星信号に基づいて無線機7に無線送信するためのGNSS補正データを生成する基準局コントローラ82と,基準局コントローラ82で生成されたGNSS補正データを無線機7に送信するとともに,基準局コントローラ82がGNSS補正データを生成する際に利用する測位衛星のリスト(後述する衛星リストLd(第2測位衛星リスト))を無線機7から受信する無線機87が備えられている。GNSS基準局アンテナ80に接続したGNSS受信機81は,基準局コントローラ82を経由して無線機87よりGNSS補正データを無線送信する。また,無線機87が無線機7から受信する衛星リストLdには,GNSS測位に好適な複数のGNSS衛星が載っており,その衛星リストLdは基準局コントローラ82に出力される。
<車載コントローラ,基準局コントローラ>
図2は図1の油圧ショベルに搭載された車載コントローラ70とGNSS基準局に設置された基準局コントローラ82の機能ブロック図である。
車載コントローラ70は,演算処理装置(例えばCPU(図示せず)),記憶装置(例えば,ROM,RAM等の半導体メモリ)71,インタフェース(入出力装置(図示せず))を備えており,記憶装置71内に予め保存されているプログラム(ソフトウェア)を演算処理装置で実行し,プログラム内で規定されているデータとインタフェースから入力されたデータに基づいて演算処理装置が演算処理を行い,インタフェースから外部に信号(演算結果)を出力する。なお,基準局コントローラ82やGNSS受信機51A,51B,81も車載コントローラ70と同種のハードウェアを備えることができる。
車載コントローラ70は,インタフェースを介して,GNSS受信機51A,51B,姿勢センサ75A,75B,75C,23,モニタ60,及び無線機7と接続されている。
<姿勢センサ>
油圧ショベル1には,フロント作業装置6と旋回体3の姿勢を検出するための複数の姿勢センサ75A,75B,75C,23が備えられている。本実施形態では各姿勢センサに,角度(または角速度)と加速度を検出可能な慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を用いている。これら姿勢センサのうち,ブーム6Aにはブーム姿勢センサ75Aが,アーム6Bにはアーム姿勢センサ75Bが,バケット6Cにはバケット姿勢センサ75Cが取り付けられている(図1参照)。また,旋回体3には旋回体姿勢センサ23が取り付けられており(図1参照),それにより旋回体3の傾斜角度,旋回速度及び旋回角度を計測である。姿勢センサ75A,75B,75C,23の出力は,接続線を介して車載コントローラ70に入力されている。なお,フロント作業装置6の姿勢センサとしては,各フロント部材の回動角度を検出する角度センサを用いても良い。
<車体GNSS装置>
2つのGNSS受信機51A,51Bは,無線機7が基準局8から受信したGNSS補正データの基となった複数の測位衛星の衛星信号を利用してGNSSアンテナ50A,50Bの位置を計測している。すなわち,油圧ショベル1側のGNSS受信機51A,51Bが測位に利用する測位衛星と,基準局8側のGNSS受信機81が補正データの生成に利用する測位衛星は一致する。
本実施形態では,2つのGNSS受信機51A,51Bのうち,無線機7が基準局8から受信したGNSS補正データを一方のGNSS受信機51Bから他方のGNSS受信機51Aへ送り,ムービングベースRTKと呼ばれる手法で2つのGNSSアンテナ50A,50B間の相対位置を演算している。これにより一方のGNSSアンテナ50Bから他方のGNSSアンテナ50Aまでの方向と距離(すなわちベクトル)が算出できる。2つのGNSSアンテナ50A,50Bが旋回体3に固定された位置は既定位置であり,車体座標系における座標値は既知であるため,旋回体3の方位角が算出できる。ムービングベースRTKを利用すれば,2つのGNSSアンテナ50A,50Bのうち一方のアンテナの位置を演算すれば旋回体3の方位角を算出できる。
無線機7は,車体外の基準局8(無線機87)からGNSS補正データを無線受信する。無線機7が受信したGNSS補正データは一方のGNSS受信機51Bに送られる。GNSS受信機51Bは,RTKと呼ばれる手法を利用して,無線機7から受信したGNSS補正データとGNSSアンテナ50Bが受信した衛星信号とに基づいて,GNSS受信機51Bから基準局GNSSアンテナ80までの方向と距離を算出する。GNSS補正データには地理座標系におけるGNSSアンテナ80の位置情報(座標位置)が含まれているため,GNSS受信機51Bにて基準局GNSSアンテナ50Bの位置(座標位置)が高精度に計測できる。
なお,言うまでもないが,2つのGNSSアンテナ50A,50Bは逆に配置しても良いし,2つのGNSS受信機51A,51Bについても同様である。また,GNSS受信機51A,51Bを一体の受信機としても良い。
車載コントローラ70の記憶装置71には,油圧ショベル1の施工対象である施工目標面の位置を定義した施工目標面データ55が記憶されている。
車載コントローラ70は,記憶装置71内に格納されたプログラムを実行することで,衛星選択演算部52と,作業機械位置・姿勢演算部53として機能する。
作業機械位置・姿勢演算部53は,GNSS受信機51A,51Bの演算結果から得られる地理座標系における2本のGNSSアンテナ50A,50Bの座標位置と,旋回体3の方位角と,各姿勢センサ75A,75B,75C,23から入力される情報とに基づいて,施工目標面データが規定されている現場座標系(平面直交座標系)における油圧ショベル1の座標位置と,同座標系における各フロント部材6A,6B,6Cの座標位置(現場座標系における各フロント部材6A,6B,6Cの姿勢情報)とを演算する。バケット6Cの爪先位置を通過する面でもって記憶装置71の施工目標面データを切断すれば,バケット6Cで掘削すべき施工目標面の形状を取得できる。そして,取得した施工目標面の形状とバケット6Cの位置関係をモニタ60に表示すればマシンガイダンス機能を発揮できる。
衛星選択演算部52は,GNSS受信機51A,51Bが衛星信号から取得した各測位衛星の位置情報(すなわち2つのGNSSアンテナ50A,50Bを基準とした各測位衛星の方位角及び仰角)と,作業機械位置・姿勢演算部53で演算されたフロント作業装置6(旋回体3)の方位角と各フロント部材6A,6B,6Cの座標位置(世界座標系における各フロント部材6A,6B,6Cの姿勢情報)とを取得し,これらの取得した情報と後述する条件等を考慮しつつ,2つのGNSSアンテナ50A,50Bが衛星信号を受信可能な複数の測位衛星の中からGNSS測位に好適な測位衛星を複数選択する。ここで選択された複数の測位衛星は,各測位衛星に予め設定されている衛星番号(識別情報)で特定される。衛星選択演算部52で選択された測位衛星は,無線機7を介して基準局8に送信される。
<車載コントローラ70での作業機械の位置及び姿勢演算処理>
図3は第1の実施形態に係る車載コントローラ70(作業機械位置・姿勢演算部53)の処理フローである。車載コントローラ70(作業機械位置・姿勢演算部53)は図3に示したフローを所定の制御周期で繰り返して実行する。
処理が開始されると,作業機械位置・姿勢演算部53は,GNSS受信機51Bが演算したGNSSアンテナ50Bの座標位置と,GNSS受信機51Aが演算した旋回体3の方位角を取得し(STEP100),ブーム姿勢センサ75A,アーム姿勢センサ75B,バケット姿勢センサ75C,旋回体姿勢センサ23からそれらの検出値を取得する(STEP101)。
STEP102では,作業機械位置・姿勢演算部53は,STEP100,101で取得した情報に基づいて現場座標系における各フロント部材6A,6B,6Cの位置情報及び姿勢情報と,GNSSアンテナ50Bの位置情報とを演算し,それらの演算結果に基づいて,GNSSアンテナ50Bの位置からフロント作業装置6最上部を見たときの仰角θ50Bを演算する。仰角θ50Bについて図11を用いて説明する。図11は,フロント作業装置6の動作平面に直交する方向から,STEP102の実行時の油圧ショベル1を見た側面図である。この図に示すように仰角θ50Bは水平線20と接線21が成す角度である。水平線20はGNSSアンテナ50Bを通過する水平線であり,接線21は図11内でGNSSアンテナ50Bを通りフロント作業装置6と接する直線のうち水平線20となす角が最も大きい直線である。GNSSアンテナ50Bを基準とした仰角がθ50B以下となる範囲(図11の網掛け部分)では,GNSSアンテナ50Bが複数の測位衛星から衛星信号を受信する際にフロント作業装置6が障害物となり得る。
STEP103では,作業機械位置・姿勢演算部53は,STEP100で取得した旋回体3の方位角と,STEP101で取得した旋回体姿勢センサ23の計測値とに基づいて,旋回体3の旋回速度を演算する。ここでは,旋回体3の方位角の時間変化より旋回体3の旋回速度を算出可能であり,旋回体姿勢センサ23も旋回速度を出力可能である。本実施形態ではどちらか一方の旋回速度を用いても良いし,平均化して旋回速度としても良い。
STEP104では,作業機械位置・姿勢演算部53は,旋回体3の方位角,STEP103で算出した旋回速度,STEP102で算出した仰角θ50Bの値を衛星選択演算部52へ出力する。
STEP105では,作業機械位置・姿勢演算部53は,記憶装置71から施工目標面データ55を読み出し,演算した各フロント部材6A,6B,6Cの姿勢情報や位置情報と組み合わせることで,施工目標面とバケット6Cの位置関係をモニタ60に出力する。STEPU105での出力例を図9および図10に示す。図9は油圧ショベル1と施工目標面91の位置関係を表示するモニタ60の表示画面例である。図9の例では,施工目標データ55から油圧ショベル1近傍の施工目標データ地形90を抽出し,その抽出した施工目標データ地形90をフロント作業装置6の動作平面で切断した断面を施工目標面91として表示している。施工目標面91はバケット爪先の目標軌跡となる。図10はバケット6Cと施工目標面91の位置関係を表示するモニタ60の表示画面例である。図10ではバケット6Cの近傍の施工目標面91のみを抽出して表示しており,施工目標データ地形90は表示されていない。
なお,上記では,GNSSアンテナ50Bの位置からフロント作業装置6の最上部を見た仰角θ50Bを演算・出力する処理(STEP100-104)について説明したが,これと同様に,GNSSアンテナ50Aの位置からフロント作業装置6の最上部を見た仰角θ50Aも演算されるものとする。
<車載コントローラ70での衛星リスト作成処理>
図4は第1の実施形態に係る車載コントローラ70(衛星選択演算部52)の処理フローである。車載コントローラ70(衛星選択演算部52)は図4に示したフローを所定の制御周期で繰り返して実行する。
処理が開始されると,衛星選択演算部52は,図3のSTEP104で作業機械位置・姿勢演算部53から出力される旋回体3の方位角,旋回速度,仰角θ50Bを取得し(STEP120),得られた旋回速度が設定値Vaよりも大きいか否かを判定する(STEP121)。ここで,設定値Vaよりも大きいと判定された場合には,無線機7を介して基準局コントローラ82に対して,旋回体3が「旋回状態」であることを示す旋回フラグ(初期値は非旋回状態を示す0)を1に変更して送信する(STEP129)。この場合,基準局8に送信されるのは,旋回フラグ:1,衛星数フラグ:Null,衛星数(衛星番号数):Nullとなる。
一方,STEP121において旋回速度が設定値Va以下の場合は,GNSSアンテナ50A,50Bが衛星信号を受信した測位衛星(受信衛星)の番号及び位置(方位角及び仰角)と,衛星信号のCN値とをGNSS受信機51A,51Bから取得する(STEP122)。なお,CN値(C/N値)は,測位衛星から送信される衛星信号の品質であり,大きい方が高品質である。
STEP123では,衛星選択演算部52は,STEP122で取得したデータをもとに受信衛星リストLaを作成する。受信衛星リストは各測位衛星に予め付された識別番号(衛星番号)で測位衛星を特定している。図6は受信衛星リストLaの一例であり,各衛星の位置を各GNSSアンテナ50A,50Bからの仰角及び方位角で定義し,各衛星の衛星信号のCN値も情報として含まれている。
STEP124では,衛星選択演算部52は,受信衛星リストLaに載っている測位衛星の中から衛星信号のCN値が所定値Rb(例えば38)以下の衛星を除外した受信衛星リストLbを作成する。これにより,品質の良い衛星信号を出力する測位衛星の衛星番号のみが受信衛星リストLbに残る。また,ほぼ同じ場所にあるGNSSアンテナのCN値は通常ほぼ同じ値になるため,2つのGNSSアンテナ50A,50Bが受信した衛星信号のCN値が大きく異なる場合はどちらかのGNSSアンテナでマルチパス等の障害が発生していると推測される。このため,2つのGNSSアンテナ50A,50BのCN値を比較して両者の差が所定値(例えば4以内の数値)より小さい測位衛星のみをさらに選定して受信衛星リストLbを更新する演算を追加してもよい。
STEP125では,衛星選択演算部52は,2つのGNSSアンテナ50A,50Bの仰角θ50A,θ50Bと,受信機51Aで演算された旋回体3の方位角と,フロント作業装置6の形状(この形状は車載コントローラ70の記憶装置に予め記憶されている)とに基づいて,2つのGNSSアンテナ50A,50Bが複数の測位衛星から衛星信号を受信する際にフロント作業装置6が障害物となり得る範囲(マスク範囲と称することがある)58を演算する。マスク範囲58は,2つのGNSSアンテナ50A,50Bのそれぞれを基準とした仰角と方位角で定義され,マスク範囲58に位置する測位衛星の衛星信号は測位に利用されない。なお,ここでは2つのGNSSアンテナ50A,50BのうちGNSSアンテナ50Bのマスク範囲58を算出する場合を説明している。
図12を用いてGNSSアンテナ50Bのマスク範囲58の算出プロセスを説明する。衛星選択演算部52は,STEP120で取得した旋回体3の方位角に基づいて,図12に示すようなマスク範囲58を算出する。図12はGNSSアンテナ50Bから見たフロント作業装置6の方位角が125度,仰角θ50Bが30度のときのマスク範囲58を示した図である。このフロント作業装置6の方位角,仰角をもとに所定の値を加えた方位角110~140度,仰角45度以下がマスク範囲58である。図12のマスク範囲58は,旋回や傾斜変化に対応する目的でフロント作業装置6の形状よりも広めに設定されている。また,一般的に仰角の小さな衛星を使用すると位置精度が低下するため使用しない。具体的には本実施形態では仰角15度以下に位置する測位衛星は測位を使用しない。
STEP126では,衛星選択演算部52は,STEP125で算出したマスク範囲58に存在する測位衛星を受信衛星リストLbから除外した受信衛星リストLc(第1測位衛星リスト)を作成する。
STEP127では,衛星選択演算部52は,受信衛星リストLcに載っている複数の測位衛星の中からGNSS受信機51A(51B)でFIX解を取得可能な測位衛星の組合せのそれぞれについてDOP(Dilution Of Precision)値を演算し,その演算した複数のDOP値の中からDOP値が最小となる測位衛星の組合せを受信衛星リストLc’とし,そのリストに属する測位衛星の個数Nc’を算出する。なお,DOPの計算式は公知となっており詳細は省略するが,4個のGNSS衛星の仰角と方位角から算出可能となる。また,天頂法方向の衛星1個と低仰角でそれぞれの方位角差が大きくなる組合せが良好な小さな値となる。
STEP128では,衛星選択演算部52は,基準局8が無線通信で無線機87から無線機7に送信可能なデータ量の測位衛星の数(送信可能衛星数)Ndよりも,STEP127で演算した衛星個数Nc’が大きいか否かを判定する。
STEP128で衛星個数Nc’が無線機7,87での送信可能な衛星数Ndより大きいと判定された場合,衛星選択演算部52は,STEP130において,無線機7を介して基準局コントローラ82に対して,「衛星数が過大」であることを示す衛星数フラグ(初期値はNullで,補正データが送信可能と判定されたときは0)を1に変更して送信する。また,衛星選択演算部52は,受信衛星リストLc’を基準局8に無線送信する最終的な受信衛星リストLdとする。さらに,衛星選択演算部52は,STEP132で,その受信衛星リストLdに載っているNc’個の測位衛星の番号(衛星番号)を無線機7に送信する。この場合,基準局8に送信されるのは,旋回フラグ:0,衛星数フラグ:1,衛星数(衛星番号数):Nc’となる。
また,STEP128で衛星個数Nc’が無線機7,87での送信可能な衛星数(送信可能衛星数)Nd以下であると判定された場合,衛星選択演算部52は,STEP131において,衛星個数Nc’=Ndとなるように受信衛星リストLc’に測位衛星を追加し受信衛星リストLdを作成する。
ここで,STEP131で追加する測位衛星の選定方法の一例を図16,図17を用いて説明する。図16はGNSS衛星の天球表示である。ここで,衛星90~95が選択済みの衛星であり,次に選択する衛星候補として衛星99の評価値を計算するときに必要となる値は,衛星99の仰角θと方位角φ,衛星99より右周りにある仰角60度以下の衛星92の方位角φR,左周りの衛星93の方位角φLである。
図17は図4中のSTEP131の詳細な処理フローであり,選択済みの衛星個数Nc(初期値はNc’)が送信可能衛星数Ndとなるまで,未選択の衛星から評価式により評価値の高い衛星を順次追加する。以下,フローの説明をする。
まず,衛星選択演算部52は,STEP220で,選択済みの衛星数Ncが送信可能衛星数Ndと等しいか否かを判断する。等しければ衛星選択を終了してSTEP132に移行する。
また,送信可能衛星数Ndに達していない場合は,衛星選択演算部52は,STEP222で,未選択の衛星の評価値を求めるために未評価の衛星があるか否かを判定する。未評価の衛星がある場合は評価衛星の選択を行い(STEP224),選択した衛星の仰角が所定値(例えば60度)以上かどうかを判定する(STEP225)。仰角が所定値以上であれば該当する衛星に低い評価値(例えば0)を設定しSTEP222を再度実行する。
仰角が所定値以下であれば,衛星選択演算部52は,方位角評価値Δφと仰角評価値Δθを図17中の式226に基づいて算出する(STEP226)。さらに,衛星評価値Vφnを図17中の式227に基づいて算出する(STEP227)。そして,STEP222を再度実行する。
STEP222にて全ての未選択衛星の評価を算出したと判定されたら,衛星選択演算部52は,STEP223において,衛星評価値Vφnが最大となる測位衛星を受信衛星リストLdに追加する。次にSTEP220にもどり,衛星が1つ追加された環境でのフローを実施する。上記の手法で送信可能衛星数Ldの衛星が選択される。以上のSTEP131の処理が終了したら,衛星選択演算部52は,STEP132に進み無線機7に衛星リストLdの衛星番号符号を送信する。この場合,基準局8に送信されるのは,旋回フラグ:0,衛星数フラグ:0,衛星数(衛星番号数):Ndとなる。
図5に,図4の3つのSTEP129,130,131を通過した場合に油圧ショベル1の無線機7から基準局8(基準局コントローラ82)に出力される旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号の内容の一例をまとめた表を示す。なお,図5の場合,送信可能衛星数Ndを5としている。
<基準局コントローラ82での補正データ生成制御処理>
GNSS基準局8の基準局コントローラ82の処理フローを図7,図8に示す。
図7は無線機7からの信号(旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号)を無線機87で受信した際の基準局コントローラ82の処理フローであり,無線機7からの信号を無線機87で受信した都度実行される。処理を開始すると,基準局コントローラ82は,図4を利用して説明した前述の無線機7からの信号(旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号)を無線機87から受信する。
STEP141では,基準局コントローラ82は,無線機87が受信した信号の旋回フラグに基づいて油圧ショベル1が旋回状態か否かを判定する(STEP141)。
STEP141で旋回中であると判定された場合は,基準局コントローラ82は,GNSS受信機81に対して,補正データの送信間隔を所定値より大きくする(例えば2秒)コマンド(第1送信間隔増加指令)と,補正データを生成する衛星制限を解除するコマンド(衛星制限解除指令)とを送信する(STEP142)。前者のコマンドによりGNSS受信機81から補正データが送信される間隔が予め設定された値にまで増加し,後者のコマンドによりGNSS受信機81で補正データを生成する際に利用する衛星数の制限が解除されて通常通りの補正データ(例えば,GNSS受信機51A,51BとGNSS受信機81の双方で衛星信号を受信できた複数の測位衛星に基づいて生成される補正データ)が生成・出力される。さらに,基準局コントローラ82は,STEP142の2つのコマンドが正常に完了したかを確認し,正常に完了しない場合は当該2つのコマンドの再送を行うコマンド処理を実施する(STEP143)。
また,STEP141で旋回中でないと判定された場合は,基準局コントローラ82は,STEP144において,無線機87が受信した信号の衛星数フラグに基づいて衛星数が過多の状態か否かを判定する。
STEP144で衛星数が過多であると判定された場合は,基準局コントローラ82は,GNSS受信機81に対して,補正データの送信間隔を現在値より大きくする(例えば,現在値+1秒)コマンド(第2送信間隔増加指令)を送信する(STEP145)。これによりGNSS受信機81から補正データが送信される間隔が現在値よりも大きくなる。STEP145が完了したら,基準局コントローラ82は,STEP143と同様のコマンド処理を実施し(STEP146),STEP147に進む。
また,STEP144で衛星数が過多でないと判定された場合は,STEP147に進む。
STEP147では,基準局コントローラ82は,GNSS受信機81に対して補正データを生成する衛星を無線機7から送信される衛星番号のものに制限するコマンド(衛星制限指令)を送信する。これにより無線機87が受信した受信衛星リストLdに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号に基づいてGNSS受信機81が補正データを生成する。例えば,無線機87が受信した受信衛星リストLdの衛星数がNdに一致する場合には,GNSS受信機81で生成される補正データのデータ量が無線送信可能な量に制限される。STEP147が完了したら,基準局コントローラ82は,STEP143と同じコマンド処理を実施し(STEP148),処理を終了する。
<基準局コントローラ82での補正データ送信処理>
図8はGNSS受信機81からデータを受信した際の基準局コントローラ82の処理フローであり,GNSS受信機81からのデータを基準局コントローラ82が受信した都度実行される。処理を開始すると,基準局コントローラ82は,GNSS受信機81からの
データを受信し(STEP160),そのデータが補正データか否かの判定を行う(STEP161)。
STEP161で補正データであると判定された場合は,基準局コントローラ82は,STEP163において,STEP160で受信した補正データを油圧ショベル1に無線機87を介して送信して処理を終了する。これにより油圧ショベル1側のGNSS受信機51A,51Bは,受信衛星リストLd(第2測位衛星リスト)に載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号と無線機7で受信された補正データとに基づいて,GNSSアンテナ50A,50Bの位置座標及び旋回体3の方位角を演算する。
一方,STEP161で補正データでないと判定された場合は,基準局コントローラ82は,STEP162において,直前に図7のフローのSTEP142,145,147のいすれかで送信したコマンドが未完了であることを示すデータを受信したと判断して図8の処理を終了する。このデータを受信したとき,基準局コントローラ82は,直前に図7のフローのSTEP142,145,147で送信したコマンドが規定する処理が正常に完了していないとみなし,直前に図7のフローのSTEP142,145,147で送信したコマンドの再送信がSTEP143,146,148で行われることとなる。
<第1の実施形態の効果>
以上で説明したように,本実施形態に係る油圧ショベル1では,2つのGNSSアンテナ50A,50Bが複数の測位衛星から衛星信号を受信する際にフロント作業装置6が障害物となり得る範囲(マスク範囲)58を演算し(図4のS125),基準局8が補正データの生成に利用する衛星リスト(受信衛星リスト)から当該マスク範囲58に位置する測位衛星が除外される(図4のS126)。これにより油圧ショベル1側のGNNS受信機51A,51Bでの測位時にマルチパスによる誤差要因となるフロント作業装置6(ブーム6Aやアーム6B等)の方向に位置する測位衛星を補正データから除外することが可能となり,GNNS受信機51A,51Bの測位精度劣化を防ぐことが可能となる。すなわち,本実施形態によれば,フロント作業装置6が障害物となり得る位置にある衛星からの信号を除外して補正データが生成されるので,従来であれば測位不能または精度低下となる状況でも安定的な測位が可能となる。
特に,本実施形態では,基準局8から送信される補正データに含まれる衛星数を無線機7,87の送信可能衛星数Nd以内に制限しているため(図4のS131や図17),データ転送量が少ない無線機や,データ転送量が制限される環境で無線機を利用する場合でも,油圧ショベル1側のGNNS受信機51A,51Bで測位不能となる現象を回避できる。
また,本実施形態では,旋回体3の旋回速度が大きく,ブーム6Aやアーム6B等のフロント作業装置6の方向に位置する測位衛星を補正データから除外する処理が間に合わない場合には,補正データの送信間隔を所定値まで大きくすることで(図7のS142)全ての補正データが送信不能となることを防止できる。これにより油圧ショベル1側のGNNS受信機51A,51Bで測位不能となる現象を回避できる。なお,補正データの送信間隔は,無線機7,87のデータ転送可能量に応じて決定することが好ましい。
また,本実施形態では,補正データに含まれる衛星数が送信可能衛星数Ndを超えるときには,補正データの送信間隔を現在値より大きくすることで(図7のS145)全ての補正データが送信不能となることを防止できる。また,上記の実施形態では補正データの衛星数が送信可能衛星数Ndを超えるときに図7のSTEP145の処理を実行することとしたが,無線機7,87のデータ転送量を監視して,転送量の低下が把握できた場合に補正データの送信間隔を増加するように構成しても良い。
また,本実施形態では,受信衛星リストLc’(第1測位衛星リスト)に載っている複数の測位衛星から最終的な受信衛星リストLd(第2測位衛星リスト)を作成する際,受信衛星リストLc’に載っている複数の測位衛星の中からGNSS受信機51A,51BでFIX解を取得可能な測位衛星の組合せのそれぞれについてDOP値を演算し,その演算した複数のDOP値の中からDOP値が最小となる測位衛星の組合せに属する複数の測位衛星を含むように最終的な受信衛星リストLdを作成している。これにより,最も測位精度の良い測位衛星を最終的な受信衛星リストLdに含めることができるので,GNSS受信機51A,51Bによる測位精度を向上できる。
また,誤差要因となるフロント作業装置3の方向に位置する測位衛星を除外してから補正データに利用する衛星数を制限することで無線機7,87のデータ転送量を効率よく利用可能となる。
また,本実施形態では,2組のGNSSアンテナ50A,50BとGNSS受信機51A,51Bを利用して車体の方位角を測定したが地磁気センサを用いて方位角を測定しても良い。
また,本実施形態では,旋回体3の旋回速度を速度センサで検出して当該旋回速度が所定の閾値Vaを超えた場合に,基準局8から補正データを無線機7に送信する周期を増加する指令を基準局8(GNSS受信機81)に送信する例について説明したが,走行体2の走行速度を速度センサで検出して当該走行速度が所定の閾値を超えた場合に,旋回と同様に補正データの送信周期を増加するように構成しても良い。すなわち油圧ショベル1の移動速度が所定の閾値を超えた場合に補正データの送信周期を増加する構成を採ることができる。
(第2の実施形態) 遅延時間に応じて送信可能衛星数を変更
次に本発明の第2の実施形態について図13を用いて説明する。図13は第2の実施形態に係る車載コントローラ70(衛星選択演算部52)の処理フローであり,図4の処理フローにおけるSTEP122とSTEP123の間で実行される。
第1の実施形態では無線機7,87での送信可能衛星数Ndが固定的に決まっている場合について説明した。第2の実施形態では無線機7,87での送信可能衛星数Ndが不明な場合や不定な場合について説明する。
図4のSTEP122の処理が終了したら,衛星選択演算部52は,GNSS受信機51Bから出力される補正データの遅延時間(取得値)を取得する(STEP160)。この補正データ遅延時間は,例えばGNSS受信機51Bより出力される所定のフォーマット(例えば,NMEA(National Marine Electronics Association)フォーマット)で出力されるデータから取得しても良い。
STEP161では,衛星選択演算部52は,STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が車載コントローラ70(衛星選択演算部52)を起動してから取得された補正データ遅延時間の最小値Tminより小さいか否かを判定する。(STEP161)
STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が最小値Tminより小さい場合には,衛星選択演算部52は,その補正データ遅延時間(取得値)を新たな最小値Tminとすることで最小値Tmiを更新し(STEP162),STEP163に進む。一方,STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が最小値Tmin以上の場合には,最小値Tmiを更新することなく,STEP163に進む。
STEP163では,衛星選択演算部52は,STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が最小値Tminと一致するか否かを判定する。ここで,補正データ遅延時間が最小値Tminと一致すると判定された場合,すなわち,STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)がコントローラ70の起動時からの最小値Tminの場合には,送信可能衛星数Ndを1つ増加する(STEP164)。そして,その増加後の値で送信可能衛星数Ndを更新し(STEP168),図4のSTEP123に進む。
一方,STEP163で補正データ遅延時間が最小値Tminと一致しないと判定された場合は,衛星選択演算部52は,STEP160で取得した補正データ遅延時間(取得値)が最小値Tminに所定値T1(例えば3秒)加えた値より大きいか否かを判定する(STEP165)。このSTEP165で,補正データ遅延時間が最小値Tmin+T1よりも大きいと判定された場合には,衛星選択演算部52は,送信可能衛星数Ndを1つ減少し(STEP166),その減少後の値で送信可能衛星数Ndを更新して(STEP168),図4のSTEP123に進む。
また,STEP165で補正データ遅延時間が最小値Tmin+T1以下であると判定された場合は,衛星選択演算部52は,送信可能衛星数Ndを変更することなく(STEP167,168),図4のSTEP123に進む。
このような処理フローにて無線機7,87での通信状態に合わせて送信可能衛星数Ndが変更可能となる。
<第2の実施形態の効果>
以上のように構成した本実施形態によれば,補正データの遅延時間に基づいて送信可能衛星数Ndが変化するので,無線機7,87にて送信可能なデータ量をユーザが知らなくとも第1の実施形態と同様の効果を発揮できるという点で利点がある。無線機7,87の仕様は各国の電波法による規制やユーザが取得可能な無線免許の内容により異なる。このため,補正データ通信用に使用する無線機7,87はユーザが現場に合わせて選定することが多いという実情に即した構成となる。また,現場に合わせて試行錯誤的な選定となる場合に無線機7,87と送信可能衛星数Ndの値の2つを試行錯誤的に選定することは難易度が高く,本実施形態のように送信可能衛星数Ndの自動調整機能を具備する油圧ショベルの有用性は非常に高いといえる。
(第3の実施形態) 基準局コントローラで補正データを生成
次に本発明の第3の実施形態について図14,図15の処理フローを用いて説明する。これらの処理フローはGNSS基準局8の基準局コントローラ82が実行する処理フローであり第1の実施形態の図7および図8に置き換わるものである。第1の実施形態では,補正データの生成に使用する衛星と使用しない衛星を決めておき,前者の衛星信号のみに基づいてGNSS受信機81が生成した補正データを油圧ショベル1に送信した。これに対して本実施形態は,まずGNSS受信機81で補正データを生成し,その生成後の補正データから不要な衛星のデータを削除することで第1実施形態と同等の補正データの送信を実現するものである。以下に処理フローを説明する。
図14は,無線機7からの信号(旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号)を無線機87で受信した際の基準局コントローラ82の処理フローであり,無線機7からの信号を無線機87で受信した都度実行される。基準局コントローラ82は,無線機87よりデータ受信した場合(STEP180),その受信したデータからパラメータ(旋回フラグ,衛星数フラグ,衛星番号)を抽出する処理を実施して(STEP181),処理フローを終了する。
図15はGNSS受信機81からデータを受信した際の基準局コントローラ82の処理フローであり,GNSS受信機81からのデータを基準局コントローラ82が受信した都度実行される。基準局コントローラ82は,GNSS受信機81よりデータを受信した場合(STEP200),その受信データが補正データか否かを判定する(STEP201)。その受信データが補正データでない場合には,基準局コントローラ82は処理を終了する。一方,STEP200で受信したデータが補正データの場合は,基準局コントローラ82は,図14の処理フローで受信したデータに基づいて,油圧ショベル1が旋回状態にあるか,又は,衛星数が送信可能衛星数Ndを超える過多(過大)状態か否かを判定する(STEP203)。STEP203で,油圧ショベル1が旋回状体になく,また,衛星数が送信可能衛星数Nd以下である場合には,STEP205に進む。
一方,STEP203で油圧ショベル1が旋回状体にあると判定された場合,または衛星数が送信可能衛星数Ndを超えると判定された場合には,基準局コントローラ82は,GNSS受信機81から受信した補正データを無線機87へ送信する頻度を2回に1回に制限する送信頻度制限状態に設定し(STEP204),STEP205に進む。
STEP205では,基準局コントローラ82は,補正データの送信頻度が制限される送信頻度制限状態か否かを判定し,送信頻度制限状態であればSTEP206に進み,補正データの送信頻度が制限されていない場合にはSTEP208に進む。
STEP206では,基準局コントローラ82は,今回受信した補正データが送信不要か否かを判定する。具体的には,送信頻度制限中の送信頻度は2回に1回であるので,直近の処理フローで送信した場合には送信不要と判断し,直近の処理フローで送信しなかった場合には送信要と判断する。STEP206で送信不要と判定された場合には,基準局コントローラ82は処理を終了し,送信要と判定された場合にはSTEP208に進む。
STEP208では,基準局コントローラ82は,STEP200で受信した補正データから,図14のSTEP181で抽出したパラメータに指示された衛星番号に相当する情報を抽出しつつ,それ以外の衛星番号に相当する情報を排除することで,補正データを再構築する。
STEP209では,基準局コントローラ82は,再構築した補正データを無線機87へ送信し,これにより補正データが油圧ショベル1に送信される。
以上のような処理フローにより,第1の実施形態とは異なる方法で,基準局コントローラ82が補正データに含まれる衛星データを適正に削減可能となる。さらに,本実施形態ではGNSS受信機81からの衛星データを加工することになるため,GNSS受信機81での設定変更に要する時間が不要となり,油圧ショベル1の状態変化に素早く反応可能となる。
(第4の実施形態) マスク範囲の周囲に位置する衛星を多めに選択する
次に本発明の第4の実施形態について図12,図18を用いて説明する。第4の実施形態では,図12のフロント作業装置6の周囲に設定した測位に利用しないマスク範囲58の外周部に設定した範囲59に相当する位置(仰角・方位角)の衛星を優先的に選択して受信衛星リストLdを作成している。範囲59は,マスク範囲58の外側で隣接して,マスク範囲58から所定の範囲に存在する領域である。
図18は第1の実施形態における図4のSTEP131に相当する処理であり,本実施形態ではSTEP131の代わりに図18の処理を実行する。
STEP240では,衛星選択演算部52は,最初にSTEP125にて最良のDOP値となる組合せとして選択した衛星リストLc’の衛星に仰角・方位角が範囲59に含まれるものが存在するか否かを判定する。
範囲59に含まれる測位衛星が無い場合は,衛星選択演算部52は,STEP241に進んで評価手法A(後述)にて衛星を1個選択し,選択した衛星数が送信可能衛星数NdとなるまでSTEP241の処理を繰り返す(STEP242)。ここで評価手法Aとは図17のSTEP222-STEP227の処理に相当する。
また,範囲59に含まれる測位衛星がある場合は,衛星選択演算部52は,STEP243に進んで,まず範囲59の衛星を対象に評価手法Aにて衛星を選択し(STEP243),次に全範囲の衛星を対象にして評価手法Aにて衛星を選択する(STEP245)。そして,選択した衛星数が送信可能衛星数Ndとなるまで(STEP244,246),STEP243,245による2つの範囲での衛星選択を交互に行うことで,範囲59に位置する衛星を優先的に選択できる。
GNSS測位では新規に衛星を検出してから測位に利用可能となるまで一定の時間が必要である。そのため,旋回体3の旋回やフロント作業装置6の操作によって衛星が測位に利用しないマスク範囲58内に隠れてしまうと,代わりの衛星を捕捉して測位するまで測位精度が悪くなることや,高精度な測位ができなくなる可能性があった。このような課題に対して第4の実施形態では,旋回体3の比較的小さな角度の旋回やフロント作業装置6の操作によって衛星がマスク範囲58に衛星が入ってしまっても,マスク範囲58の外周範囲59に代替となる衛星が多く存在するようになるため測位を継続して行える可能性が高くなる。
(その他)
なお,本発明は,上記の実施の形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば,本発明は,上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
また,上記のコントローラ70,82に係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は,それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また,上記のコントローラ70,82に係る構成は,演算処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることでコントローラ70,82の構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は,例えば,半導体メモリ(フラッシュメモリ,SSD等),磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク,光ディスク等)等に記憶することができる。
また,上記の各実施の形態の説明では,制御線や情報線は,当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが,必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
1…作業機械,2…走行体,3…旋回体,4…運転席,6…フロント作業装置,7…無線機,8…GNSS基準局,11…シリンダ,20…水平線,23…旋回体姿勢センサ,30…地面,50…GNSSアンテナ,51…GNSS受信機,52…衛星選択演算部,53…作業機械位置・姿勢演算部,60…モニタ,75…フロント作業装置姿勢センサ,80…基準局GNSSアンテナ,81…GNSS受信機,82…衛星選択演算部,87…無線機

Claims (4)

  1. 旋回体に取り付けられた作業装置と,
    前記作業装置及び前記旋回体の姿勢を検出するための姿勢センサと,
    複数の測位衛星から衛星信号を受信するための2つのアンテナと,
    基準局が前記複数の測位衛星から受信した衛星信号に基づいて生成した補正データを受信するための無線機と,
    前記2つのアンテナで受信された衛星信号と前記無線機で受信された補正データに基づいて,前記2つのアンテナのうち少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角を演算する受信機と,
    前記受信機で演算された前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角に基づいて前記作業装置の位置座標及び方位角を演算するコントローラとを備えた作業機械において,
    前記コントローラは,
    前記姿勢センサによって検出された前記作業装置及び前記旋回体の姿勢と前記受信機で演算された前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角とに基づいて,前記少なくとも1つのアンテナが前記複数の測位衛星から衛星信号を受信する際に前記作業装置が障害物となり得る範囲を演算し,
    前記複数の測位衛星から前記作業装置が障害物となり得る範囲に位置する測位衛星を除外した第1測位衛星リストを作成し,
    前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星の中から,前記基準局が無線通信で前記無線機に送信可能なデータ量の補正データを生成できる数の測位衛星を選択することで第2測位衛星リストを作成し,
    前記第2測位衛星リストを前記基準局に前記無線機を介して送信し,
    前記無線機で受信された前記補正データは,前記第2測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号を使用して生成されており,
    前記受信機は,前記第2測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から送信される衛星信号と前記無線機で受信された前記補正データとに基づいて,前記少なくとも1つのアンテナの位置座標及び前記旋回体の方位角を演算することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1の作業機械において,
    前記作業機械の走行速度及び旋回速度のいずれか一方を検出する速度センサをさらに備え,
    前記コントローラは,前記速度センサによって検出された速度が所定の閾値を超えた場合,前記補正データを前記無線機に送信する周期を増加する指令を前記基準局に送信することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1の作業機械において,
    前記コントローラは,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から前記第2測位衛星リストを作成する際,前記作業装置が障害物となり得る範囲から所定の範囲内に位置する測位衛星を優先的に選択することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1の作業機械において,
    前記コントローラは,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星から前記第2測位衛星リストを作成する際,前記第1測位衛星リストに載っている複数の測位衛星の中から前記受信機で取得可能な測位衛星の組合せのそれぞれについてDOP値を演算し,その演算した複数のDOP値の中からDOP値が最小となる測位衛星の組合せに属する複数の測位衛星を含むように前記第2測位衛星リストを作成することを特徴とする作業機械。
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