JP2002310652A - 走行式建設機械の位置計測システム - Google Patents

走行式建設機械の位置計測システム

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JP2002310652A
JP2002310652A JP2001120140A JP2001120140A JP2002310652A JP 2002310652 A JP2002310652 A JP 2002310652A JP 2001120140 A JP2001120140 A JP 2001120140A JP 2001120140 A JP2001120140 A JP 2001120140A JP 2002310652 A JP2002310652 A JP 2002310652A
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measuring
dimensional
traveling
angle
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Hideto Ishibashi
英人 石橋
Toru Kurenuma
榑沼  透
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行式建設機械の位置計測システムにおいて、
建設機械がどのような作業状態にありどのような種類で
あっても車体の方向を特定することができ、モニタポイ
ントの位置を計測することができるようにする。 【解決手段】油圧ショベル1に、ブーム角度、アーム角
度、バケット角度を検出する角度センサ21,22,2
3、上部旋回体3の前後方向の傾斜角を検出する傾斜セ
ンサ24、2個のGPSアンテナ31,32及びGPS
受信機43,44、基準局からの補正データ(後述)を
無線アンテナ33,34を介して受信する無線機41,
42、位置データを送信する無線アンテナ35と、パネ
ルコンピュータ45とを設け、GPS受信機43,44
からの位置データと上記の各種センサ21〜24からの
角度データとに基づき、油圧ショベル1のバケット7の
先端(モニタポイント)の位置を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
走行式建設機械に設定されたモニタポイントの3次元空
間における絶対位置を計測する走行式建設機械の位置計
測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設施工現場においてGPS等の
3次元位置計測装置を用いて走行式建設機械のモニタポ
イントの位置を計測し、作業管理を行うことがなされて
いる。モニタポイントの代表例としては建設機械の作業
装置の位置、例えば油圧ショベルのバケット先端位置が
ある。このバケットの先端位置を計測できれば、その計
測データを予め設定した地形データや目標形状データと
照合することにより施工中の作業進行状況を把握でき、
施工中の管理が行える。また、施工後も、計測データか
ら出来形データ(例えば掘削地形データ)を生成するこ
とで、施工管理が行える。
【0003】このような位置計測システムの従来技術と
して、例えば特表平9−500700号公報や特開平9
−159450号公報に記載のものがある。
【0004】特表平9−500700号公報に記載の技
術は、油圧ショベルの上部旋回体上の旋回中心以外の位
置に1個のGPSアンテナを設置し、このGPSアンテ
ナの位置情報と、ブーム、アーム及びバケットの回転角
度を検出する回転角センサの角度情報とからバケットの
3次元空間での絶対位置を演算するものである。その具
体的方法は、まず、作業開始前にオペレータにより上部
旋回体を旋回動作させ、円弧上の3以上の複数の位置に
おけるGPSアンテナの位置を計測し、上部旋回体の旋
回中心を求めるといった初期化作業を行い、GPSの位
置データと上部旋回体の旋回中心位置とから油圧ショベ
ルの方向を特定する。次いで、その油圧ショベルの方向
とブーム、アーム、バケットの回転角度の角度データと
からバケットの位置を求める。
【0005】特開平9−159450号公報に記載の技
術は、油圧ショベルのバケットに垂直なポールを設け、
このポールの先端にGPSアンテナを取り付けてバケッ
ト位置を直接計測するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0007】特表平9−500700号公報に記載の従
来技術では、油圧ショベルの上部旋回体上の旋回中心以
外の位置に1個のGPSアンテナで油圧ショベルの方向
(上部旋回体の方向)を特定するために、作業開始前に
オペレータにより上部旋回体を旋回動作させ、円弧上の
3以上の複数の位置におけるGPSアンテナの位置を計
測し、上部旋回体の旋回中心を求めるといった初期化作
業を行っている。
【0008】しかし、建設機械を走行しながら作業を行
う場合、車体の方向が変わるのが普通であり、また、走
行中は初期化作業が行えない。従って、このような作業
では車体の方向を特定することができず作業装置の位置
を正確に計測できないため、計測上の制限となってい
る。
【0009】また、走行式建設機械には油圧ショベル以
外、走行式クレーン、ホイールローダ、ブルトーザ、ク
ローラキャリア等、種々のものがある。ホイールロー
ダ、ブルトーザ、クローラキャリア等は旋回体を持たな
い非旋回型である。このような非旋回型の建設機械にお
いても車体の方向を特定でき、バケット、ブレード等の
作業装置の所定箇所、或いは荷台、車体等の所定箇所に
設定したモニタポイントの位置を計測できれば、作業管
理に役立ち好都合である。
【0010】しかし、特表平9−500700号公報に
記載の技術では、上記のように上部旋回体を旋回動作さ
せて初期化作業を行うものであるので、非旋回型の建設
機械では車体の方向を特定することができない。
【0011】更に、車体の方向を特定するため、初期化
作業は作業開始の都度、或いは走行後はその都度必要と
なるので、作業の準備に手間と時間がかかり、作業効率
が低下する。
【0012】特開平9−159450号公報に記載の技
術は、油圧ショベルのバケット自体に設けたポールの先
端にGPSアンテナを取り付けているため、GPSアン
テナの位置情報から直接バケットの位置を求めることが
できる。しかし、掘削作業を行うバケットにGPSアン
テナを取り付けているため、GPSアンテナの故障或い
は破損を生じ易く、高い信頼性を維持することができな
いという問題がある。また、1個のGPSアンテナの位
置情報だけでは車体の方向が特定できないため、例えば
旋回体の後端や荷台のコーナ部など作業装置以外の箇所
の位置は計測することができず、その箇所に関する管理
を行うことができない。
【0013】本発明の第1の目的は、建設機械がどのよ
うな作業状態にありかつどのような種類であっても車体
の方向を特定することができ、モニタポイントの位置を
計測することができる汎用性の高い走行式建設機械の位
置計測システムを提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、計測のための初期
化作業が不要で作業効率を低下させることがなく、かつ
3次元位置計測装置の故障や破損を生じにくく高い信頼
性を維持することができる走行式建設機械の位置計測シ
ステムを提供することである。
【0015】なお、本願明細書中において、「3次元空
間の絶対位置」とは、走行式建設機械の外部に設定され
た座標系により表現した位置のことであり、例えば3次
元位置計測装置としてGPSを用いる場合は、GPSで
高さの基準として用いる準拠楕円体に固定した座標系に
より表現した位置のことである。また、本願明細書で
は、この準拠楕円体に設定した座標系をグローバル座標
系と呼ぶ。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1及び第2
の目的を達成するために、本発明は、走行式建設機械の
位置計測システムにおいて、走行式建設機械の車体に設
置され、それぞれ3次元空間での絶対位置を計測する少
なくとも2個の3次元位置計測装置と、前記3次元位置
計測装置による計測結果に基づき、走行式建設機械に設
定されたモニタポイントの3次元空間での絶対位置を演
算する位置演算装置とを備えるものとする。
【0017】このように本発明は走行式建設機械の車体
に少なくとも2個の3次元位置計測装置を設置してモニ
タポイントの位置を演算するものであるため、2個の3
次元位置計測装置の位置情報から常に車体の方向を特定
することができ、走行中であってもモニタポイントの位
置演算が可能であり、建設機械がどのような作業状態に
あってもモニタポイントの位置を計測することができ
る。また、2個の3次元位置計測装置を使用するもので
あるため、非旋回式の建設機械などどのような種類の建
設機械であっても車体の方向を特定することができ、汎
用性の高い位置計測システムを提供できる。
【0018】更に、2個の3次元位置計測装置を使用す
るため初期化作業が不要であり、作業効率を低下させる
ことがない。また、2個の3次元位置計測装置を車体に
設置するので、3次元位置計測装置の故障や破損を生じ
にくく高い信頼性を維持することができる。
【0019】(2)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、走行式建設機械の位置計測シ
ステムにおいて、走行式建設機械の車体に設置され、そ
れぞれ3次元空間での絶対位置を計測する少なくとも2
個の3次元位置計測装置と、前記走行式建設機械の傾斜
量を計測する傾斜量計測装置と、前記3次元位置計測装
置と前記傾斜量計測装置とによる計測結果に基づき、走
行式建設機械に設定されたモニタポイントの3次元空間
での絶対位置を演算する位置演算装置とを備えるものと
する。
【0020】これにより上記(1)で述べたように、建
設機械がどのような作業状態にありかつどのような種類
であっても車体の方向を特定することができ、モニタポ
イントの位置を計測することができる汎用性の高い装置
を提供できる。また、計測のための初期化作業が不要で
作業効率を低下させることがなく、かつ3次元位置計測
装置の故障や破損を生じにくく高い信頼性を維持するこ
とができる。
【0021】また、2個の3次元位置計測装置に加え傾
斜量計測装置を設置することにより、車体が傾斜してい
ても車体の方向を正確に特定でき、モニタポイントの位
置を正確に計測することができる。
【0022】(3)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、車体と、この車体に設けられ
た作業装置とを有し、この作業装置を回転可能な複数の
部材で構成した走行式建設機械の位置計測システムにお
いて、前記車体に設置され、それぞれ3次元空間での絶
対位置を計測する少なくとも2個の3次元位置計測装置
と、前記作業装置を構成する複数の部材間の回転角度を
計測する少なくとも1個の角度計測装置と、前記3次元
位置計測装置と前記角度計測装置とによる計測結果に基
づき、前記作業装置に設定されたモニタポイントの3次
元空間での絶対位置を演算する位置演算装置とを備える
ものとする。
【0023】これにより回転可能な複数の部材で構成し
た作業装置を有する走行式建設機械でその作業装置にモ
ニタポイントを設定したものにおいて、上記(1)で述
べたように、建設機械がどのような作業状態にありかつ
どのような種類であっても車体の方向を特定することが
でき、モニタポイントの位置を計測することができる汎
用性の高い装置を提供できる。また、計測のための初期
化作業が不要で作業効率を低下させることながく、かつ
3次元位置計測装置の故障や破損を生じにくく高い信頼
性を維持することができる。
【0024】また、作業装置にモニタポイントを設定し
たので、作業状態に関する施工管理を行うことができ
る。
【0025】(4)更に、上記第1及び第2目的を達成
するために、本発明は、車体と、この車体に設けられた
作業装置とを有し、この作業装置を回転可能な複数の部
材で構成した走行式建設機械の位置計測システムにおい
て、前記車体に設置され、それぞれ3次元空間での絶対
位置を計測する少なくとも2個の3次元位置計測装置
と、前記作業装置を構成する複数の部材間の回転角度を
計測する少なくとも1個の角度計測装置と、前記走行式
建設機械の傾斜量を計測する傾斜量計測装置と、前記3
次元位置計測装置と前記角度計測装置と前記傾斜量計測
装置とによる計測結果に基づき、前記作業装置に設定さ
れたモニタポイントの3次元空間での絶対位置を演算す
る位置演算装置とを備えるものとする。
【0026】これにより回転可能な複数の部材で構成し
た作業装置を有する走行式建設機械でその作業装置にモ
ニタポイントを設定したものにおいて、上記(1)で述
べたように、建設機械がどのような作業状態にありかつ
どのような種類であっても車体の方向を特定することが
でき、モニタポイントの位置を計測することができる汎
用性の高い装置を提供できる。また、計測のための初期
化作業が不要で作業効率を低下させることがなく、かつ
3次元位置計測装置の故障や破損を生じにくく高い信頼
性を維持することができる。
【0027】また、作業装置にモニタポイントを設定し
たので、作業状態に関する施工管理を行うことができ
る。
【0028】更に、上記(2)で述べたように、傾斜量
計測装置を設置したので車体が傾斜していても車体の方
向を正確に特定でき、モニタポイントの位置を正確に計
測することができる。
【0029】(5)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、下部走行体と、この下部走行
体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、この上部旋
回体に設けられた作業装置とを有し、この作業装置を回
転可能な複数の部材で構成した走行式建設機械の位置計
測システムにおいて、前記上部旋回体に設置され、それ
ぞれ3次元空間での絶対位置を計測する少なくとも2個
の3次元位置計測装置と、前記作業装置を構成する複数
の部材間の回転角度を計測する少なくとも1個の角度計
測装置と、前記3次元位置計測装置と前記角度計測装置
とによる計測結果に基づき、前記作業装置に設定された
モニタポイントの3次元空間での絶対位置を演算する位
置演算装置とを備えるものとする。
【0030】これにより下部走行体と上部旋回体を備
え、かつ回転可能な複数の部材で構成した作業装置を有
する走行式建設機械でその作業装置にモニタポイントを
設定したものにおいて、上記(1)で述べたように、建
設機械がどのような作業状態にありかつどのような種類
であっても車体の方向を特定することができ、モニタポ
イントの位置を計測することができる汎用性の高い装置
を提供できる。また、計測のための初期化作業が不要で
作業効率を低下させることがなく、かつ3次元位置計測
装置の故障や破損が生じにくく高い信頼性を維持するこ
とができる。
【0031】また、作業装置にモニタポイントを設定し
たので、作業状態に関する施工管理を行うことができ
る。
【0032】(6)更に、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、下部走行体と、この下部走行
体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、この上部旋
回体に設けられた作業装置とを有し、この作業装置を回
転可能な複数の部材で構成した走行式建設機械の位置計
測システムにおいて、前記上部旋回体に設置され、それ
ぞれ3次元空間での絶対位置を計測する少なくとも2個
の3次元位置計測装置と、前記走行式建設機械の傾斜量
を計測する傾斜量計測装置と、前記作業装置を構成する
複数の部材間の回転角度を計測する少なくとも1個の角
度計測装置と、前記3次元位置計測装置と前記傾斜量計
測装置と前記角度計測装置とによる計測結果に基づき、
前記作業装置に設定されたモニタポイントの3次元空間
での絶対位置を演算する位置演算装置とを備えるものと
する。
【0033】これにより下部走行体と上部旋回体を備
え、かつ回転可能な複数の部材で構成した作業装置を有
する走行式建設機械でその作業装置にモニタポイントを
設定したものにおいて、上記(1)で述べたように、建
設機械がどのような作業状態にありかつどのような種類
であっても車体の方向を特定することができ、モニタポ
イントの位置を計測することができる汎用性の高い装置
を提供できる。また、計測のための初期化作業が不要で
作業効率を低下させることがなく、かつ3次元位置計測
装置の故障や破損が生じにくく高い信頼性を維持するこ
とができる。
【0034】また、作業装置にモニタポイントを設定し
たので、作業状態に関する施工管理を行うことができ
る。
【0035】更に、上記(2)で述べたように、傾斜量
計測装置を設置したので車体が傾斜していても車体の方
向を正確に特定でき、モニタポイントの位置を正確に計
測することができる。
【0036】(7)上記(1)〜(6)において、好ま
しくは、前記走行式建設機械に設けられ、前記位置演算
装置による演算結果に基づき前記モニタポイントの位置
を表示する第1表示装置を更に備えるものとする。
【0037】これによりオペレータにモニタポイントの
位置を知らせることができる。
【0038】(8)また、上記(1)〜(7)におい
て、好ましくは、前記作業位置演算装置による演算結果
によるモニタポイントの位置データを出力するデータ出
力手段と、前記走行式建設機械と異なる場所に設置さ
れ、前記データ出力手段により出力された位置データを
入力するデータ入力手段と、このデータ入力手段により
入力した位置データに基づき前記モニタポイントの位置
を表示する第2表示装置とを更に備えるものとする。
【0039】これにより走行式建設機械と異なる場所に
おいて、モニタポイントの位置を管理することができ
る。
【0040】(9)上記(8)において、好ましくは、
前記データ出力手段は、前記位置データを無線で送信す
る手段であり、前記データ入力手段は、前記位置データ
を無線で受信する手段である。
【0041】(10)また、上記(1)〜(6)におい
て、好ましくは、前記3次元位置計測装置はGPSであ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。本実施の形態は、走行式建設機械と
してクローラ式の油圧ショベルに本発明を適用し、油圧
ショベルのバケット先端にモニタポイントを設定した場
合のものである。
【0043】図1は、本実施の形態に係わる作業位置計
測システムを搭載した油圧ショベルの外観を示す図であ
る。
【0044】図1において、1は油圧ショベルであり、
油圧ショベル1は下部走行体2と、下部走行体2上に旋
回可能に設けられ、下部走行体2と共に車体を構成する
上部旋回体3と、上部旋回体3に設けられたフロント作
業機4とからなり、フロント作業機4は上部旋回体3に
上下方向に回転可能に設けられたブーム5と、ブーム5
の先端に上下方向に回転可能に設けられたアーム6と、
アーム6の先端に上下方向に回転可能に設けられたバケ
ット7とで構成され、それぞれ、ブームシリンダ8、ア
ームシリンダ9、バケットシリンダ10を伸縮すること
により駆動される。上部旋回体3には運転室11が設け
られている。
【0045】また、油圧ショベル1には、上部旋回体3
とブーム5との回転角(ブーム角度)を検出する角度セ
ンサ21、ブーム5とアーム6との回転角(アーム角
度)を検出する角度センサ22、アーム6とバケット7
との回転角(バケット角度)を検出する角度センサ2
3、上部旋回体3の前後方向の傾斜角(ピッチ角度)を
検出する傾斜センサ24が設けられている。
【0046】更に、油圧ショベル1には、GPS衛星か
らの信号を受信する2個のGPSアンテナ31,32、
基準局からの補正データ(後述)を受信するための無線
アンテナ33,34、位置データを送信する無線アンテ
ナ35が設けられている。2個のGPSアンテナ31,
32は上部旋回体3の旋回中心から外れた旋回体後部の
左右に設置されている。
【0047】図2は、本実施の形態に係わる作業位置計
測システムの装置構成を示すブロック図である。作業位
置計測システムは、基準局からの補正データ(後述)を
アンテナ33,34を介して受信する無線機41,4
2、この無線機41,42で受信した補正データとGP
Sアンテナ31,32により受信されるGPS衛星から
の信号とに基づいてGPSアンテナ31,32の3次元
位置をリアルタイムに計測するGPS受信機43,4
4、このGPS受信機43,44からの位置データと上
記の各種センサ21〜24からの角度データとに基づ
き、油圧ショベル1のバケット7の先端(モニタポイン
ト)の位置を演算するパネルコンピュータ45、このパ
ネルコンピュータ45により演算された位置データをイ
ラスト等を交えて表示する表示装置46、パネルコンピ
ュータ45により演算された位置データをアンテナ35
を介して送信するための無線機47を備えている。GP
Sアンテナ31とGPS受信機43、GPSアンテナ3
2とGPS受信機44はそれぞれ1セットのGPS(gr
obal positioning system)を構成している。
【0048】図3は、GPS基準局としての役割を持つ
事務所側システムの装置構成を示すブロック図である。
【0049】図3において、51は油圧ショベル1やバ
ケット7等の位置や作業管理を行う事務所であり、事務
所51には、GPS衛星からの信号を受信するGPSア
ンテナ52、補正データを油圧ショベル1に送信する無
線アンテナ53、油圧ショベル1から上述した油圧ショ
ベル1やバケット7等の位置データを受信する無線アン
テナ54、予め計測された3次元位置データとGPSア
ンテナ52により受信されるGPS衛星からの信号とに
基づき、上述した油圧ショベル1のGPS受信機43,
44でRTK(リアルタイムキネマティック)計測を行
うための補正データを生成するGPS基準局としてのG
PS受信機55、GPS受信機55で生成された補正デ
ータをアンテナ53を介して送信するための無線機5
6、アンテナ54を介して位置データを受信する無線機
57、無線機57により受信した位置データに基づき油
圧ショベル1やバケット7の位置を表示・管理するため
の演算を行うコンピュータ58、このコンピュータ58
により演算した位置データと管理データをイラストを交
えて表示する表示装置59が設置されている。GPSア
ンテナ52とGPS受信機55は1セットのGPSを構
成する。
【0050】本実施の形態に係わる作業位置計測システ
ムの動作の概要を説明する。
【0051】本実施の形態では高精度での位置計測を行
うため、図2に示したGPS受信機43,44でそれぞ
れRTK計測を行う。このためには先ず、図3に示した
補正データを生成するGPS基準局55が必要となる。
GPS基準局55は、上記のように予め3次元計測され
たアンテナ52の位置データとアンテナ52により受信
されるGPS衛星からの信号とに基づいて、RTK計測
のための補正データを生成し、生成された補正データ
は、無線機56によりアンテナ53を介して一定周期で
送信される。
【0052】一方、図2に示した車載側のGPS受信機
43,44は、アンテナ33,34を介して無線機4
1,42により受信される補正データと、アンテナ3
1,32により受信されるGPS衛星からの信号に基づ
き、アンテナ31,32の3次元位置をRTK計測す
る。このRTK計測によって、アンテナ31,32の3
次元位置が約±1〜2cmの精度で計測される。そし
て、計測された3次元位置データはパネルコンピュータ
45に入力される。
【0053】また、傾斜センサ24によって油圧ショベ
ル1のピッチ角度、角度センサ21〜23によってそれ
ぞれブーム5、アーム6及びバケット7の各角度が計測
され、同様にパネルコンピュータ45に入力される。
【0054】パネルコンピュータ25はGPS受信機4
3,44からの位置データと、各種センサ21〜24か
らの各角度データに基づき、一般的なベクトル演算と座
標変換を行って、バケット7の先端の3次元位置を演算
する。また、求めた3次元位置を表示装置46のモニタ
上に表示してオペレータに作業状況を知らせると共に、
無線機47によりアンテナ35を介して送信する。
【0055】送信されたバケット7の先端の位置データ
は、アンテナ54を介して無線機57により受信され、
コンピュータ58に入力される。コンピュータ58は入
力されたバケット7の先端の位置データを保存すると共
に、表示装置59のモニタ上に表示する。これにより事
務所51において油圧ショベル1の作業状態を管理する
ことができる。
【0056】次に、図4〜図6を用いてパネルコンピュ
ータ45における演算処理について説明する。
【0057】図4は、バケット7の先端の3次元空間で
の絶対位置を演算するために使用する座標系を示す図で
ある。
【0058】図4において、Σ0はGPSの準拠楕円体
の中心に原点O0を持つグローバル座標系、Σ3は油圧シ
ョベル1の上部旋回体3に固定され、旋回ベースフレー
ムと旋回中心との交点に原点O3を持つショベルベース
座標系、Σ7はバケット7に固定され、バケット7の先
端に中心O7を持つバケット先端座標系である。
【0059】ショベルベース座標系Σ3の原点(旋回ベ
ースフレームと旋回中心との交点)O3に対するGPS
アンテナ31,32の位置関係L1,L2,L3は既知で
あるので、グローバル座標系Σ0でのGPSアンテナ3
1,32の3次元位置と油圧ショベル1のピッチ角度θ
2が分かれば、グローバル座標系Σ0でのショベルベース
座標系Σ3の位置及び姿勢(上部旋回体3の方向)を求
めることができる。また、ショベルベース座標系Σ3
原点(旋回ベースフレームと旋回中心との交点)O3
ブーム5の基端との位置関係α3,α4及びアーム5、ア
ーム6、バケット7の寸法α5,α6,α7が既知である
ので、ブーム角度θ5、アーム角度θ6、バケット角度θ
7が分かれば、ショベルベース座標系Σ3でのバケット先
端座標系Σ 7の位置及び姿勢を求めることができる。従
って、車載側のGPS受信機43,44で求めたGPS
アンテナ31,32の3次元位置をグローバル座標系Σ
0での値として求め、角度センサ24で油圧ショベル1
のピッチ角度θ2を求め、角度センサ21〜23でブー
ム角度θ5、アーム角度θ6、バケット角度θ7を求め、
座標変換演算を行うことにより、バケット7の先端位置
をグローバル座標系Σ 0の値で求めることができる。
【0060】図5はグローバル座標系の概念を説明する
図である。
【0061】図5において、GはGPSで用いる準拠楕
円体であり、グローバル座標系Σ0 原点O0は準拠楕円
体Gの中心に設定されている。また、グローバル座標系
Σ0のx0軸方向は赤道Aと子午線Bの交点Cと準拠楕円
体Gの中心とを通る線上に位置し、z0軸方向は準拠楕
円体Gの中心から南北に延ばした線上に位置し、y0
方向はx0軸とz0軸に直交する線上に位置している。G
PSでは、地球上の位置を緯度及び経度と、準拠楕円体
Gに対する高さ(深さ)で表現するので、このようにグ
ローバル座標系Σ0を設定することで、GPSの位置情
報をグローバル座標系Σ0の値に容易に変換することが
できる。
【0062】図6は演算処理手順を示すフローチャート
である。
【0063】図6において、まず、車載側のGPS受信
機43で求めたGPSアンテナ31の3次元位置(緯
度、経度、高さ)を上記の考えに基づきグローバル座標
系Σ0の値G1に変換する(ステップS10)。このた
めの演算式は一般的によく知られているものなので、こ
こでは省略する。同様に、車載側のGPS受信機44で
求めたGPSアンテナ32の3次元位置をグローバル座
標系Σ0の値G2に変換する(ステップS20)。次い
で、傾斜センサ24で計測したピッチ角度θ2を入力し
(ステップS30)、ステップS10,20で求めたG
PSアンテナ31,32のグローバル座標系Σ0での3
次元位置G1G2と、そのピッチ角度θ2と、記憶装
置に記憶したショベルベース座標系Σ3の原点(旋回ベ
ースフレームと旋回中心との交点)O3に対するGPS
アンテナ31,32の位置関係L1,L 2,L3とからシ
ョベルベース座標系Σ3の位置及び姿勢(上部旋回体3
の方向)をグローバル座標系Σ0の値GBで求める(ス
テップS40)。この演算は座標変換であり、一般的な
数学的手法により行うことができる。次いで、角度セン
サ21〜23で検出したブーム角度θ5、アーム角度
θ6、バケット角度θ7を入力し、これらの値と記憶装置
に記憶したショベルベース座標系Σ3の原点(旋回ベー
スフレームと旋回中心との交点)O3とブーム5の基端
との位置関係α3,α4及びアーム5、アーム6、バケッ
ト7の寸法α5,α6,α7とからショベルベース座標系
Σ3でバケット先端位置BBKを求める(ステップS5
0)。この演算も座標変換であり、一般的な数学的手法
により行うことができる。次いで、ステップS40で求
めたグローバル座標系Σ0でのショベルベース座標系Σ3
の値GBとステップS50で求めたショベルベース座標
系Σ3でのバケット先端位置BBKとからグローバル座標
系Σ0でのバケット先端位置GBKを求める(ステップS
60)。そして、このローバル座標系Σ0でのバケット
先端位置GBKを経度、緯度、高さに変換する。このた
めの演算式は一般的によく知られているものなので、こ
こでは省略する。
【0064】以上のような演算を行うことによって、バ
ケット7の先端位置の3次元空間での絶対位置を求める
ことができる。
【0065】以上のように構成した本実施の形態におい
ては、油圧ショベル1の車体の一部である上部旋回体3
に2個のGPS(GPSアンテナ31,32とGPS受
信機43,44)とピッチ角度を検出する傾斜センサ2
4を設置したので、これらGPSと傾斜センサ24によ
り油圧ショベル1の車体(上部旋回体3)の方向(グロ
ーバル座標系Σ0でのショベルベース座標系Σ3の位置及
び姿勢)を常に特定することができる。このため走行中
であっても車体の方向を特定することができ、バケット
7の先端(モニタポイント)の位置演算が可能であるの
で、油圧ショベル1がどのような作業状態にあってもバ
ケット7の先端位置を計測することができる。また、本
実施の形態は旋回式の建設機械である油圧ショベルに適
用した場合のものであるが、2個のGPSを使用するた
め、非旋回式の建設機械であっても車体の方向を特定す
ることができ、汎用性の高い位置計測システムを提供で
きる。
【0066】更に、2個のGPSと傾斜センサ24を使
用するため初期化作業が不要であり、作業効率を低下さ
せることがない。また、2個のGPSを車体に設置する
ので、故障や破損を生じにくく高い信頼性を維持するこ
とができる。
【0067】また、作業装置であるバケット7の先端
(モニタポイント)の位置を計測するので、作業状態に
関する施工管理を行うことができる。
【0068】本発明の他の実施の形態について説明す
る。
【0069】まず、上述した実施の形態は、走行式建設
機械として油圧ショベルに本発明を適用し、バケット先
端にモニタポイントを設定した場合のものである。しか
し、本発明は少なくとも2個のGPSを用いて車体の方
向を特定するので、油圧ショベル以外のいかなる走行式
建設機械(例えば走行式クレーン、ホイールローダ、ブ
ルトーザ、クローラキャリア等)にも適用することがで
きる。特に、本発明は、上述したように非旋回式の建設
機械(例えばホイールローダ、ブルトーザ、クローラキ
ャリア等)であっても車体の方向を特定することがで
き、モニタポイントの位置を計測することができる。ま
た、バケットと以外の作業装置或いは作業装置ではなく
車体にモニタポイントを設定した場合でも、車体の方向
を特定し、モニタポイントの位置を計測することができ
る。
【0070】また、上述した実施の形態では、2個のG
PSアンテナ31,32と上部旋回体3の前後方向の傾
斜角(ピッチ角度)を検出する傾斜センサ24とを用い
てグローバル座標系Σ0でのショベルベース座標系Σ3
位置及び姿勢(上部旋回体3の方向)を求めた。このよ
うに傾斜センサ24を併用することにより油圧ショベル
の車体が傾斜している場合でもショベルベース座標系Σ
3の位置及び姿勢(上部旋回体3の方向)を正確に検出
することができる。しかし、油圧ショベルをほとんど平
坦な地形で稼動させる場合或いは多少の傾斜を無視でき
る場合は傾斜センサ24は無くてもよい。この場合は、
車体の傾斜がゼロであるとみなすことで2個のGPSア
ンテナ31,32だけでグローバル座標系Σ0でのショ
ベルベース座標系Σ3の位置及び姿勢を求めることがで
きる。
【0071】更に、2個のGPSアンテナと傾斜センサ
を使用する場合でも、上記の実施の形態では2個のGP
Sアンテナ31,32を旋回体後部の左右に設置したた
め、傾斜センサとしても車体のピッチ角度を計測するも
のを用いたが、必ずしもこの組み合わせには限定されな
い。例えば、図7(a)に示すように上部旋回体3の側
部の前後にGPSアンテナ31A,31Bを設置し、上
部旋回体3の左右方向の傾斜角(ロール角度)を検出す
る傾斜センサを設けてもよく、これによってもGPSア
ンテナ31A,31Bの位置情報と傾斜センサのロール
角度とからグローバル座標系Σ0でのショベルベース座
標系Σ3の位置及び姿勢(上部旋回体3の方向)を求め
を求めることができる。要は、2個のGPSアンテナを
結んだ軸線回りの傾斜を検出できる傾斜センサであれ
ば、どのような組み合わせであってもよいものである。
【0072】更に、傾斜センサを設けずに、図7(b)
に示すように上部旋回体3の旋回中心OSから外れた3
カ所に3個のGPSアンテナ31,32,70を設けて
もよく、この場合も3個のGPSアンテナ31,32,
70の位置情報でグローバル座標系Σ0でのショベルベ
ース座標系Σ3の位置及び姿勢(上部旋回体3の方向)
を求めることができる。
【0073】また、上述した実施の形態では、3次元位
置計測装置としてGPSを使用したが、レーザ距離計や
超音波距離計を使用してもよく、この場合も機械に外部
に座標系を設定してモニタポイントの3次元空間での絶
対位置を計測することができ、同様な効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも2個の3次
元位置計測装置を設置したので、建設機械がどのような
作業状態にありかつどのような種類であっても車体の方
向を特定することができ、モニタポイントの位置を計測
することができる汎用性の高い位置計測システムを提供
することができる。
【0075】また、計測のための初期化作業が不要であ
るので作業効率が低下することがなく、かつ3次元位置
計測装置の故障や破損を生じにくく高信頼性を維持する
ことができる。
【0076】更に、傾斜量計測装置を設置したので、車
体が傾斜していても車体の方向を正確に特定でき、モニ
タポイントの位置を正確に計測することができる。
【0077】また、作業装置にモニタポイントを設定し
たので、作業状態に関する施工管理を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる作業位置計測シ
ステムを搭載した油圧ショベルの外観を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係わる作業位置計測シ
ステムの装置構成を示すブロック図である。
【図3】基準局としての役割を持つ事務所側システムの
装置構成を示すブロック図である。
【図4】バケットの先端の3次元空間での絶対位置を演
算するために使用する座標系を示す図である。
【図5】グローバル座標系の概要を説明する図である。
【図6】演算処理手順を示すフローチャートである。
【図7】GPSアンテナの他の配置例を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 2 下部走行体 3 上部旋回体 4 フロント作業機 5 ブーム 6 アーム 7 バケット 21〜23 角度センサ 24 傾斜センサ 31,32 GPSアンテナ 33,34 無線アンテナ 35 無線アンテナ 41,42 無線機 43,44 GPS受信機 45 パネルコンピュータ 46 表示装置 47 無線機 51 事務所 52 GPSアンテナ 53 無線アンテナ 54 無線アンテナ 55 GPS受信機 56 無線機 57 無線機 58 コンピュータ 59 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D015 HA03 HB05 5J062 AA01 BB08 CC07 DD13 EE04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行式建設機械の車体に設置され、それぞ
    れ3次元空間での絶対位置を計測する少なくとも2個の
    3次元位置計測装置と、 前記3次元位置計測装置による計測結果に基づき、走行
    式建設機械に設定されたモニタポイントの3次元空間で
    の絶対位置を演算する位置演算装置とを備えることを特
    徴とする走行式建設機械の位置計測システム。
  2. 【請求項2】走行式建設機械の車体に設置され、それぞ
    れ3次元空間での絶対位置を計測する少なくとも2個の
    3次元位置計測装置と、 前記走行式建設機械の傾斜量を計測する傾斜量計測装置
    と、 前記3次元位置計測装置と前記傾斜量計測装置とによる
    計測結果に基づき、走行式建設機械に設定されたモニタ
    ポイントの3次元空間での絶対位置を演算する位置演算
    装置とを備えることを特徴とする走行式建設機械の位置
    計測システム。
  3. 【請求項3】車体と、この車体に設けられた作業装置と
    を有し、この作業装置を回転可能な複数の部材で構成し
    た走行式建設機械の位置計測システムにおいて、 前記車体に設置され、それぞれ3次元空間での絶対位置
    を計測する少なくとも2個の3次元位置計測装置と、 前記作業装置を構成する複数の部材間の回転角度を計測
    する少なくとも1個の角度計測装置と、 前記3次元位置計測装置と前記角度計測装置とによる計
    測結果に基づき、前記作業装置に設定されたモニタポイ
    ントの3次元空間での絶対位置を演算する位置演算装置
    とを備えることを特徴とする走行式建設機械の位置計測
    システム。
  4. 【請求項4】車体と、この車体に設けられた作業装置と
    を有し、この作業装置を回転可能な複数の部材で構成し
    た走行式建設機械の位置計測システムにおいて、 前記車体に設置され、それぞれ3次元空間での絶対位置
    を計測する少なくとも2個の3次元位置計測装置と、 前記作業装置を構成する複数の部材間の回転角度を計測
    する少なくとも1個の角度計測装置と、 前記走行式建設機械の傾斜量を計測する傾斜量計測装置
    と、 前記3次元位置計測装置と前記角度計測装置と前記傾斜
    量計測装置とによる計測結果に基づき、前記作業装置に
    設定されたモニタポイントの3次元空間での絶対位置を
    演算する位置演算装置とを備えることを特徴とする走行
    式建設機械の位置計測システム。
  5. 【請求項5】下部走行体と、この下部走行体上に旋回可
    能に設けられた上部旋回体と、この上部旋回体に設けら
    れた作業装置とを有し、この作業装置を回転可能な複数
    の部材で構成した走行式建設機械の位置計測システムに
    おいて、 前記上部旋回体に設置され、それぞれ3次元空間での絶
    対位置を計測する少なくとも2個の3次元位置計測装置
    と、 前記作業装置を構成する複数の部材間の回転角度を計測
    する少なくとも1個の角度計測装置と、 前記3次元位置計測装置と前記角度計測装置とによる計
    測結果に基づき、前記作業装置に設定されたモニタポイ
    ントの3次元空間での絶対位置を演算する位置演算装置
    とを備えることを特徴とする走行式建設機械の位置計測
    システム。
  6. 【請求項6】下部走行体と、この下部走行体上に旋回可
    能に設けられた上部旋回体と、この上部旋回体に設けら
    れた作業装置とを有し、この作業装置を回転可能な複数
    の部材で構成した走行式建設機械の位置計測システムに
    おいて、 前記上部旋回体に設置され、それぞれ3次元空間での絶
    対位置を計測する少なくとも2個の3次元位置計測装置
    と、 前記走行式建設機械の傾斜量を計測する傾斜量計測装置
    と、 前記作業装置を構成する複数の部材間の回転角度を計測
    する少なくとも1個の角度計測装置と、 前記3次元位置計測装置と前記傾斜量計測装置と前記角
    度計測装置とによる計測結果に基づき、前記作業装置に
    設定されたモニタポイントの3次元空間での絶対位置を
    演算する位置演算装置とを備えることを特徴とする走行
    式建設機械の位置計測システム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項記載の走行式
    建設機械の位置計測システムにおいて、前記走行式建設
    機械に設けられ、前記位置演算装置による演算結果に基
    づき前記モニタポイントの位置を表示する第1表示装置
    を更に備えることを特徴とする走行式建設機械の位置計
    測システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項記載の走行式
    建設機械の位置計測システムにおいて、前記作業位置演
    算装置による演算結果によるモニタポイントの位置デー
    タを出力するデータ出力手段と、前記走行式建設機械と
    異なる場所に設置され、前記データ出力手段により出力
    された位置データを入力するデータ入力手段と、このデ
    ータ入力手段により入力した位置データに基づき前記モ
    ニタポイントの位置を表示する第2表示装置とを更に備
    えることを特徴とする走行式建設機械の位置計測システ
    ム。
  9. 【請求項9】請求項8記載の走行式建設機械の位置計測
    システムにおいて、前記データ出力手段は、前記位置デ
    ータを無線で送信する手段であり、前記データ入力手段
    は、前記位置データを無線で受信する手段であることを
    特徴とする走行式建設機械の位置計測システム。
  10. 【請求項10】請求項1〜6のいずれか1項記載の走行
    式建設機械の位置計測システムにおいて、前記3次元位
    置計測装置はGPSであることを特徴とする走行式建設
    機械の位置計測システム。
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