JP2018086818A - 造形装置及び造形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】造形物の造形をより高速かつ適切に行う。【解決手段】立体的な造形物50を造形する造形装置10であって、造形に用いる第1の材料を吐出する第1ヘッドである第1吐出部100における各インクジェットヘッドと、造形に用いる第2の材料を吐出する第2ヘッドである第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sと、造形中の造形物50に対して相対的に第1吐出部100及び第2吐出部200におけるインクジェットヘッドを移動させるヘッド駆動部16と、制御部20とを備え、単位時間に単位面積へ吐出する材料の吐出量を単位吐出量と定義した場合、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sの単位吐出量は、第1吐出部100における各インクジェットヘッドの単位吐出量よりも大きく設定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、造形装置及び造形方法に関する。
従来、インクジェットヘッドを用いて造形物を造形する造形装置(3Dプリンタ)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような造形装置においては、例えば、インクジェットヘッドにより形成するインクの層を複数層重ねることにより、積層造形法で造形物を造形する。
造形装置を用いて造形物を造形する場合、例えば多数のインクの層を形成することが必要になるため、通常、造形に多くの時間を要する。しかし、近年、造形装置の用途の広がり等により、より高速に造形を行い得る構成が望まれている。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる造形装置及び造形方法を提供することを目的とする。
本願の発明者は、造形速度を高速化する方法について、鋭意研究を行った。そして、造形物の造形時に形成する形成物について、必ずしも全ての部分を高い精度で形成する必要はなく、一部を低い精度で形成しても問題が生じにくい場合があることに着目をした。この場合、造形時に形成する形成物とは、例えば、造形しようとする造形物や、造形時の形成する補助的な構成(例えば、サポート層等)のことである。
また、より具体的に、造形物を造形する場合、例えば、外観への影響が大きい造形物の外周面等については、高い精度で形成をすることが望ましい。しかし、例えば、造形物の内部の領域や、サポート層等については、造形物の外周面等と比べて低い精度で形成したとしても、問題が生じにくいと考えられる。
そこで、本願の発明者は、造形に用いる材料を吐出する吐出ヘッドとして、単位時間に単位面積へ材料を吐出する吐出量(単位吐出量)が互いに異なる複数種類のヘッドを用いることを考えた。この場合、例えば、高い精度が必要な部分を単位吐出量が小さな高精度の吐出ヘッドで形成して、高い精度が不要な部分について、精度よりも吐出能力を優先した単位吐出量が大きな吐出ヘッドで形成することが考えられる。このように構成すれば、例えば、造形物の造形をより高速かつ適切に行うことができる。
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、立体的な造形物を造形する造形装置であって、造形に用いる第1の材料を吐出する第1ヘッドと、造形に用いる第2の材料を吐出する第2ヘッドと、造形中の前記造形物に対して相対的に前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるヘッド駆動部と、前記第1ヘッド、前記第2ヘッド、及び前記ヘッド駆動部の動作を制御する制御部とを備え、単位時間に単位面積へ吐出する材料の吐出量を単位吐出量と定義した場合、前記第2ヘッドの前記単位吐出量は、前記第1ヘッドの前記単位吐出量よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このように構成した場合、造形物の造形時に形成する形成物について、例えば、高い精度が必要な部分を単位吐出量が小さな第1ヘッドで形成し、高い精度が不要な部分について、単位吐出量が大きな第2ヘッドで形成できる。そのため、このように構成すれば、例えば、造形物の造形をより高速かつ適切に行うことができる。
ここで、この構成において、第1ヘッド及び第2ヘッドとしては、例えば、造形に用いる材料をインクジェット方式で吐出するインクジェットヘッドを好適に用いることができる。また、第1ヘッド及び第2ヘッドとして、例えば、造形に用いる材料をインクジェット方式以外の方式で吐出する吐出ヘッドを用いることも考えられる。
また、第1の材料としては、例えば、造形物を構成する材料を用いることが考えられる。また、第2の材料としては、例えば、第1の材料と異なる材料を用いることが考えられる。より具体的に、第2の材料としては、例えば、造形中の造形物を支持するサポート層の材料を用いることが考えられる。
また、第1の材料及び第2の材料として、共に、造形物を構成する材料を用いることも考えられる。この場合、例えば、第1の材料で少なくとも造形物の外周面を形成して、第2の材料で造形物の内部の少なくとも一部を形成することが考えられる。また、この場合、例えば、予め設定された領域を囲むように第1の材料の層を形成して、第1の材料で囲まれた領域に対して第2ヘッドで第2の材料を吐出することが考えられる。このように構成すれば、例えば、造形物の内部をより高速かつ適切に形成できる。
また、この場合、制御部は、例えば、第1ヘッドに、第1の材料で形成された層を予め設定された積層方向へ重ねて形成させることにより、造形物の造形時に形成する形成物の一部を形成させる。そして、積層方向と直交する面内において第1の材料で形成されている形成物の少なくとも一部と少なくとも一部が隣接する領域へ、第2ヘッドに第2の材料を吐出させる。このように構成した場合、例えば第2ヘッドにより第2の材料を吐出する領域の境界の少なくとも一部について、先に第1の材料で形成する形成物を利用して高い精度で適切に設定できる。そのため、例えば精度よりも吐出能力を優先した第2ヘッドを用いる場合等にも、第2の材料を吐出する領域をより高い精度で適切に設定できる。また、これにより、例えば、造形物をより高い精度でより適切に造形できる。
また、このような第1ヘッド及び第2ヘッドを用いてより高速に造形を行うためには、例えば、造形中の造形物に対して相対的に第1ヘッド及び第2ヘッドを移動させる駆動の仕方について、第1ヘッド及び第2ヘッドの特徴により適した方法で行うことが好ましい。この場合、例えば、第1ヘッド及び第2ヘッドを駆動するヘッド駆動部において、第1ヘッドと、第2ヘッドとを互いに独立に駆動することが好ましい。第1ヘッドと、第2ヘッドとを互いに独立に駆動するとは、例えば、第1ヘッドと第2ヘッドとの相対位置関係を可変にして、第1ヘッド及び第2ヘッドの一方の位置に制限されることなく他方の位置を変化させることである。
また、この構成において、造形に要する時間は、例えば、第1ヘッドを移動させる距離に応じて長くなる。そのため、より高速に造形を行うためには、例えば、積層するそれぞれの第1の材料の層の形成時において、第1ヘッドを移動させる距離をできるだけ短くすることが好ましい。
より具体的に、例えば、第1の材料の層の形成時に、第1ヘッドに主走査動作及び副走査動作を行わせる場合、各回の主走査動作時に第1ヘッドを主走査方向へ移動させる幅(主走査幅)について、固定の幅にせず、可変にすることが考えられる。この場合、制御部は、例えば、各回の主走査動作における主走査幅について、各回の主走査動作で第1の材料を吐出すべき範囲に応じて設定する。
また、第1の材料の層をより効率的に形成するためには、例えば、主走査動作及び副走査動作を第1ヘッドに行わせるのではなく、より高い自由度で設定された移動経路に沿って第1ヘッドを移動させることも考えられる。この場合、例えば、積層方向と直交する面内において、第1ヘッドを移動させる向きが途中で変化する移動経路に沿って第1ヘッドを移動させることが考えられる。また、この場合も、例えば、移動経路に沿って第1ヘッドを移動させつつ、第1ヘッドに第1の材料を吐出させる。このように構成すれば、例えば、それぞれの第1の材料の層の形成時において、第1ヘッドを移動させる距離をより適切に短くできる。また、これにより、例えば、造形に要する時間をより短縮することができる。
また、この場合、第1ヘッドを移動させる移動経路について、造形する造形物の形状に基づいて事前に設定することが好ましい。より具体的に、この場合、例えば、造形装置における積層動作の実行前に、造形装置の制御部において、第1の材料で積層方向へ重ねて形成されるそれぞれの層に対し、その層の形成時に第1のヘッドを移動させる移動経路を設定する。積層動作の実行前とは、例えば、積層方向における一番下の層の形成を第1ヘッドに開始させる前のことである。また、この場合、例えば、第2ヘッドにより第2の材料を吐出させる領域やタイミング等についても、積層動作の実行前に設定することが好ましい。
また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する造形方法等を用いることも考えられる。この場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、造形物の造形をより高速かつ適切に行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る造形装置10の一例を示す。図1(a)は、造形装置10の要部の構成の一例を示す。図1(b)は、造形装置10におけるヘッド部12の構成の一例を示す。
尚、以下に説明をする点を除き、造形装置10は、公知の造形装置と同一又は同様の構成を有してよい。より具体的に、以下に説明をする点を除き、造形装置10は、例えば、インクジェットヘッドを用いて造形物50の材料となる液滴を吐出することで造形を行う公知の造形装置と同一又は同様の構成を有してよい。また、造形装置10は、図示した構成以外にも、例えば、造形物50の造形や着色等に必要な各種構成を更に備えてよい。
本例において、造形装置10は、積層造形法により立体的な造形物50を造形する造形装置(3Dプリンタ)である。この場合、積層造形法とは、例えば、複数の層を重ねて造形物50を造形する方法である。造形物50とは、例えば、立体的な三次元構造物のことである。また、本例において、造形装置10は、ヘッド部12、造形台14、ヘッド駆動部16、及び制御部20を備える。
ヘッド部12は、造形物50の材料を吐出する部分である。また、本例において、造形物50の材料としては、インクを用いる。この場合、インクとは、例えば、インクジェットヘッドから吐出する液体のことである。インクジェットヘッドとは、例えば、インクジェット方式でインクの液滴を吐出する吐出ヘッドのことである。
また、より具体的に、ヘッド部12は、造形物50の材料として、複数のインクジェットヘッドから、所定の条件に応じて硬化するインクを吐出する。そして、着弾後のインクを硬化させることにより、造形物50を構成する各層を重ねて形成する。また、本例では、インクとして、紫外線の照射により液体状態から硬化する紫外線硬化型インク(UVインク)を用いる。
また、ヘッド部12は、造形物50の材料に加え、サポート層52の材料を更に吐出する。また、これにより、造形装置10は、造形物50の周囲に、必要に応じて、サポート層52を形成する。サポート層52とは、例えば、造形中の造形物50の外周を囲むことで造形物50を支持する積層構造物のことである。サポート層52は、造形物50の造形時において、必要に応じて形成され、造形の完了後に除去される。
造形台14は、造形中の造形物50を支持する台状部材であり、ヘッド部12におけるインクジェットヘッドと対向する位置に配設され、造形中の造形物50を上面に載置する。また、本例において、造形台14は、少なくとも上面が積層方向(図中のZ方向)へ移動可能な構成を有しており、造形物50の造形の進行に合わせて、少なくとも上面を移動させる。この場合、積層方向とは、例えば、積層造形法において造形の材料が積層される方向のことである。また、より具体的に、本例において、積層方向は、主走査方向(図中のY方向)及び副走査方向(図中のX方向)と直交する方向である。
ヘッド駆動部16は、造形中の造形物50に対して相対的に移動する走査動作をヘッド部12に行わせる駆動部である。この場合、造形中の造形物50に対して相対的に移動するとは、例えば、造形台14に対して相対的に移動することである。また、ヘッド部12に走査動作を行わせるとは、例えば、ヘッド部12が有するインクジェットヘッドに走査動作を行わせることである。また、本例において、ヘッド駆動部16は、主走査動作(Y走査)、副走査動作(X走査)、及び積層方向走査(Z走査)をヘッド部12に行わせる。
主走査動作とは、例えば、主走査方向へ移動しつつインクを吐出する動作のことである。本例において、ヘッド駆動部16は、主走査方向における造形台14の位置を固定して、ヘッド部12の側を移動させることにより、ヘッド部12に主走査動作を行わせる。また、ヘッド駆動部16は、例えば、主走査方向におけるヘッド部12の位置を固定して、例えば造形台14を移動させることにより、造形物50の側を移動させてもよい。
副走査動作とは、例えば、主走査方向と直交する副走査方向へ造形台14に対して相対的に移動する動作のことである。また、より具体的に、副走査動作は、例えば、予め設定された送り量だけ副走査方向へ造形台14に対して相対的に移動する動作である。本例において、ヘッド駆動部16は、主走査動作の合間に、副走査方向におけるヘッド部12の位置を固定して、造形台14を移動させることにより、ヘッド部12に副走査動作を行わせる。また、ヘッド駆動部16は、副走査方向における造形台14の位置を固定して、ヘッド部12を移動させることにより、ヘッド部12に副走査動作を行わせてもよい。
積層方向走査とは、例えば、積層方向へヘッド部12又は造形台14の少なくとも一方を移動させることで造形物50に対して相対的に積層方向へヘッド部12を移動させる動作のことである。また、ヘッド駆動部16は、造形の動作の進行に合わせてヘッド部12に積層方向走査を行わせることにより、積層方向において、造形中の造形物50に対するインクジェットヘッドの相対位置を調整する。また、より具体的に、本例において、ヘッド駆動部16は、積層方向におけるヘッド部12の位置を固定して、造形台14を移動させる。ヘッド駆動部16は、積層方向における造形台14の位置を固定して、ヘッド部12を移動させてもよい。
制御部20は、例えば造形装置10のCPUであり、造形装置10の各部を制御することにより、造形装置10における造形の動作を制御する。より具体的に、制御部20は、例えば造形すべき造形物50の形状情報や、カラー情報等に基づき、造形装置10の各部を制御する。本例によれば、造形物50を適切に造形できる。
続いて、ヘッド部12のより具体的な構成について、説明をする。本例において、ヘッド部12は、第1吐出部100及び第2吐出部200を有する。第1吐出部100及び第2吐出部200のそれぞれは、ヘッド部12における一部のインクジェットをそれぞれ含む部分であり、造形物50に対する相対的な移動を互いに独立に行う。
また、この場合、ヘッド駆動部16は、第1吐出部100と第2吐出部200とを互いに独立に駆動することで、造形物50に対して相対的にヘッド部12を移動させる。この場合、第1吐出部100や第2吐出部200を駆動するとは、第1吐出部100や第2吐出部200が含むインクジェットヘッドを駆動することである。また、第1吐出部100と第2吐出部200とを互いに独立に駆動するとは、例えば、第1吐出部100と第2吐出部200との相対位置関係を可変にして、第1吐出部100及び第2吐出部200の一方の位置に制限されることなく他方の位置を変化させることである。
また、本例において、第1吐出部100は、複数のインクジェットヘッド、複数の紫外線光源104、平坦化ローラ106、及びキャリッジ110を有する。また、複数のインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド102mo、インクジェットヘッド102w、インクジェットヘッド102y、インクジェットヘッド102m、インクジェットヘッド102c、インクジェットヘッド102k、及びインクジェットヘッド102tを有する。第1吐出部100におけるこれらの複数のインクジェットヘッドは、造形に用いる第1の材料を吐出する第1ヘッドの一例であり、副走査方向における位置を揃えて、主走査方向へ並べて配設される。また、それぞれのインクジェットヘッドは、造形台14と対向する面に、所定のノズル列方向へ複数のノズルが並ぶノズル列を有する。また、本例において、ノズル列方向は、副走査方向と平行な方向である。
また、これらのインクジェットヘッドのうち、インクジェットヘッド102moは、造形材インク(Moインク)を吐出するインクジェットヘッドである。この場合、造形材インクとは、例えば、造形物50の内部(内部領域)の造形に用いる造形専用のインクである。インクジェットヘッド102wは、白色(W色)のインクを吐出するインクジェットヘッドである。また、本例において、白色のインクは、光反射性のインクの一例であり、例えば造形物50において光を反射する性質の領域(光反射領域)を形成する場合に用いられる。
インクジェットヘッド102y、インクジェットヘッド102m、インクジェットヘッド102c、インクジェットヘッド102k(以下、インクジェットヘッド102y〜kという)は、着色された造形物50の造形時に用いられる着色用のインクジェットヘッドである。より具体的に、インクジェットヘッド102yは、イエロー色(Y色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド102mは、マゼンタ色(M色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド102cは、シアン色(C色)のインクを吐出する。また、インクジェットヘッド102kは、ブラック色(K色)のインクを吐出する。また、この場合、YMCKの各色は、減法混色法によるフルカラー表現に用いるプロセスカラーの一例である。また、インクジェットヘッド102tは、クリアインクを吐出するインクジェットヘッドである。クリアインクとは、例えば、無色の透明色(T)であるクリア色のインクのことである。
複数の紫外線光源104は、インクを硬化させるための光源(UV光源)であり、第1吐出部100における各インクジェットヘッドから吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線を発生する。また、本例において、複数の紫外線光源104のそれぞれは、間にインクジェットヘッドの並びを挟むように、第1吐出部100における主走査方向の一端側及び他端側のそれぞれに配設される。紫外線光源104としては、例えば、UVLED(紫外LED)等を好適に用いることができる。また、紫外線光源104として、メタルハライドランプや水銀ランプ等を用いることも考えられる。
平坦化ローラ106は、造形物50の造形中に形成されるインクの層を平坦化するための平坦化手段であり、第1吐出部100における各インクジェットヘッドにより形成されるインクの層を平坦化する。平坦化ローラ106は、例えば主走査動作時において、インクの層の表面と接触して、硬化前のインクの一部を除去することにより、インクの層を平坦化する。また、キャリッジ110は、第1吐出部100における各構成を保持する保持部材である。
また、第2吐出部200は、インクジェットヘッド202s、複数の紫外線光源204、平坦化ローラ206、及びキャリッジ210を有する。また、本例において、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sは、造形に用いる第2の材料を吐出する第2ヘッドの一例であり、第2の材料の一例であるサポート層52の材料を吐出する。また、この場合、第2の材料は、第1の材料と異なる材料の一例である。サポート層52の材料としては、例えば、サポート層用の公知の材料を好適に用いることができる。また、本例において、サポート層52の材料としては、第1吐出部100における各インクジェットヘッドから吐出するインクと比べて紫外線による硬化度が弱い紫外線硬化型インクを用いる。
また、本例において、インクジェットヘッド202sとしては、第1吐出部100における各インクジェットヘッドよりも、吐出能力が高いインクジェットヘッドを用いる。この場合、インクジェットヘッドの吐出能力とは、例えば、インクジェットヘッドの構造等に応じて設定される吐出の能力のことである。また、吐出の能力とは、例えば、予め設定された最大の吐出量(例えば100%の吐出量)でインクを吐出する場合において、単位時間に単位面積へ吐出するインクの量のことである。また、より具体的に、単位時間に単位面積へ吐出するインクの吐出量を単位吐出量と定義した場合、インクジェットヘッド202sの単位吐出量は、第1吐出部100における各インクジェットヘッドの単位吐出量よりも大きく設定される。この場合、インクジェットヘッド202sとしては、例えば、第1吐出部100における各インクジェットヘッドよりもノズルの直径が大きなインクジェットヘッドや、ノズルの数が多いインクジェットヘッド等を用いることが考えられる。
また、上記においても説明をしたように、本例において、ヘッド駆動部16は、第1吐出部100と第2吐出部200とを独立に駆動する。そのため、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sは、第1吐出部100における各インクジェットヘッドの主走査動作時とは異なるタイミングで、サポート層52を形成する領域へサポート層の材料を吐出する。本例においてサポート層52を形成するタイミングについては、後に更に詳しく説明をする。
複数の紫外線光源204は、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sから吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線を発生する。紫外線光源204としては、例えば、第1吐出部100における紫外線光源104と同一又は同様の紫外線光源を用いることができる。また、本例において、複数の紫外線光源204のそれぞれは、間にインクジェットヘッド202sを挟むように、第2吐出部200における主走査方向の一端側及び他端側のそれぞれに配設される。また、平坦化ローラ206は、サポート層52の材料を平坦化するための平坦化手段である。平坦化ローラ206としては、例えば、第1吐出部100における平坦化ローラ106と同一又は同様の平坦化ローラを用いることができる。また、キャリッジ210は、第2吐出部200における各構成を保持する保持部材である。
以上のような構成のヘッド部12を用いることにより、造形物50を構成するインクの層やサポート層52を適切に形成できる。また、後に更に詳しく説明をするように、本例においては、吐出能力が高いインクジェットヘッド202sを用いてサポート層52を形成することにより、サポート層52をより効率的に形成できる。また、これにより、造形物50の造形に要する時間を短縮して、造形物50の造形をより高速かつ適切に行うことができる。
ここで、本例において、第1吐出部100及び第2吐出部200の各インクジェットヘッドから吐出するインクは、造形に用いる材料の一例である。この場合、造形に用いる材料とは、例えば、造形物50を構成する材料や、造形物50の造形時に補助的に形成する構成の材料のことである。また、造形物50の造形時に補助的に形成する構成とは、例えば、サポート層52等である。また、本例において、造形物50やサポート層52は、造形物50の造形時に形成する形成物の一例である。
また、ヘッド部12の具体的な構成については、上記において説明をした構成に限らず、様々に変形することもできる。例えば、上記においては、第1吐出部100及び第2吐出部200の構成について、造形に用いる材料をインクジェットヘッドを用いて吐出する場合について、説明をした。しかし、造形の材料を吐出する吐出ヘッドとしては、インクジェットヘッド以外の構成を用いてもよい。より具体的に、例えば、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sとして、例えば吐出の精度よりも吐出能力を優先して、インクジェット方式以外の方式で材料を吐出する吐出ヘッドを用いること等も考えられる。また、このような吐出ヘッドとしては、例えば各種のディスペンサ等を用いることが考えられる。
また、第1吐出部100における着色用のインクジェットヘッドとして、上記以外の色用のインクジェットヘッドを更に用いること等も考えられる。また、第1吐出部100における複数のインクジェットヘッドの並べ方についても、様々に変形可能である。例えば、一部のインクジェットヘッドについて、他のインクジェットヘッドと副走査方向における位置をずらしてもよい。
続いて、本例における造形物50及びサポート層52の構成や、造形物50及びサポート層52の形成の仕方等について、更に詳しく説明をする。図2は、本例において形成する造形物50及びサポート層52について更に詳しく説明をする図である。
図2(a)は、本例の造形装置10(図1参照)により造形する造形物50の構成の例を示す図であり、造形物50の断面の構成の一例をサポート層52と共に模式的に示す。また、図中に示すように、図示した断面は、Z方向と垂直なX−Y断面である。また、この場合、Y方向やZ方向と垂直な造形物50のZ−X断面やX−Y断面の構成も、同様の構成になる。
上記においても説明をしたように、本例において、造形装置10は、インクジェットヘッド102y〜k(図1参照)等を用いて造形物50を造形する。また、これにより、例えば、表面が着色された造形物50を造形する。この場合、造形物50の表面が着色されるとは、例えば、造形物50において外部から色彩を視認できる領域の少なくとも一部が着色されることである。また、図中に示すように、本例において、表面が着色された造形物50を造形する場合、造形装置10は、内部領域152、光反射領域154、及び着色領域156を有する造形物50を造形する。また、必要に応じて、造形物50の周囲にサポート層52を形成する。
内部領域152は、造形物50の形状を構成する造形物50の内部の領域である。本例において、内部領域152は、第1吐出部100におけるインクジェットヘッド102mo(図1参照)から吐出する造形材インクを用いて形成される。光反射領域154は、着色領域156を介して造形物50の外側から入射する光を反射する領域であり、内部領域152と着色領域156との間に、第1吐出部100におけるインクジェットヘッド102w(図1参照)から吐出される白色のインクを用いて形成される。この場合、着色領域156の内側に光反射領域154を形成することにより、着色領域156に対し、減法混色法での着色を適切に行うことができる。
着色領域156は、第1吐出部100におけるインクジェットヘッド102y〜kから吐出する着色用のインクにより着色がされる領域である。着色領域156は、造形物50において外部から色彩が視認できる表面の領域に、インクジェットヘッド102y〜kから吐出する着色用のインクと、インクジェットヘッド102tから吐出するクリアインクとを用いて形成される。この場合、各位置への各色の着色用のインクの吐出量を調整することにより、様々な色を表現する。また、色の違いによって生じる着色用のインクの量(単位体積あたりの吐出量が0〜100%)の変化を一定の100%補填するために、クリアインクを用いる。このように構成すれば、例えば、着色領域156の各位置を所望の色で適切に着色できる。
また、本例においては、造形しようとする造形物50の形状等に基づき、必要に応じて、造形物50の周囲にサポート層52を形成する。また、この場合、サポート層52は、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202s(図1参照)から吐出されるインクを用いて形成される。
尚、造形物50の構成の変形例においては、造形物50の具体的な構成について、上記と異ならせることも考えられる。より具体的には、例えば、内部領域152について、造形材インクに限らず、他の色のインクを更に用いて形成してもよい。また、例えば、造形材インクを用いずに、他の色のインク(例えば白色のインク等)のみで造形物50の内部を形成することも考えられる。この場合、ヘッド部12において、インクジェットヘッド102moを省略してもよい。また、この場合、例えば白色のインクで内部領域152を形成することにより、内部領域152と光反射領域154とを区別せずに、一つの領域として形成してもよい。
また、造形物50に求められる品質等に応じて、造形物50において、上記以外の領域を更に形成してもよい。例えば、光反射領域154と着色領域156との間に、分離領域を形成すること等も考えられる。この場合、分離領域とは、光反射領域154を構成する白色のインクと着色領域156における着色用のインクとが混ざることを防ぐための領域であり、例えばクリアインクで形成される。また、例えば着色領域156の外側に、造形物50の外面を保護するための透明な領域(保護領域)を更に形成してもよい。
図2(b)は、本例の造形装置10において造形物50及びサポート層52を形成する動作の一例を示す図であり、積層造形法で造形物50及びサポート層52を形成する動作について、N番目の層(第N層)とN+1番目の層(第N+1層)を形成する動作の一例を模式的に示す。上記においても説明をしたように、本例において、造形に用いる材料であるインクを吐出するヘッド部12(図1参照)は、ヘッド駆動部16(図1参照)により互いに独立に駆動される第1吐出部100及び第2吐出部200を有する。そして、第1吐出部100における複数のインクジェットヘッドから吐出するインクにより、造形物50を形成する。また、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sから吐出するインクにより、サポート層52を形成する。
そして、この場合、第1吐出部100と第2吐出部200とを独立に駆動することにより、造形物50を構成する各部を形成するタイミングと、サポート層52を形成するタイミングとを異ならせる。より具体的に、例えば、図中に示す第N層の形成時のように、一つの層の形成時において、ヘッド部12は、先ず、第1吐出部100における各インクジェットヘッドからインクを吐出することにより、造形物50の各領域(内部領域152、光反射領域154、及び着色領域156)に対応する部分を形成する。そして、その層における造形物50の各領域を形成した後に、造形物50の周囲に、サポート層52におけるその層の部分(例えば、第N層の部分)を形成する。
また、造形物50及びサポート層52を1層分形成した後に、次の層(例えば、第N+1層)の形成を行う。そして、次の層の形成時にも、上記と同様に、先ず、造形物50の各領域に対応する部分を形成して、その後に、サポート層52におけるその層の部分を形成する。
このように構成した場合、例えば、サポート層52について、吐出能力の高いインクジェットヘッド202sを用いて効率的かつ適切に形成できる。また、この場合、造形物50の造形時に形成する形成物である造形物50及びサポート層52について、例えば造形物50を構成する各部のような高い精度が必要な部分を第1吐出部100における単位吐出量が小さなインクジェットヘッドで形成した上で、造形物50の各部と比べると高い精度が不要な部分であるサポート層52について、第2吐出部200における単位吐出量が大きなインクジェットヘッド202sで適切に形成できる。そのため、本例によれば、例えば、造形物50の造形時に形成する形成物について、必要な精度に応じた吐出能力のインクジェットヘッドを用いて適切に形成できる。また、これにより、例えば、造形物50の造形をより効率的かつ適切に行うことができる。
また、この場合、サポート層52を形成すべき領域について、造形物50側には、造形物50における同じ層の部分が既に形成されている。また、造形物50の各部は、第1吐出部100における各インクジェットヘッドにより、高い位置精度で形成されている。そのため、サポート層52を形成すべき領域の境界のうち、造形物50と接する部分については、サポート層52を形成する前に高い精度で設定されることになる。そして、この場合、インクジェットヘッド102sとして、例えば精度よりも吐出能力を優先したインクジェットヘッドを用いたとしても、例えば造形物50を形成すべき位置へサポート層52の材料がはみ出すこと等は生じない。そのため、本例によれば、例えば、吐出能力を優先したインクジェットヘッド202sを用いる場合にも、造形物50をより高い精度でより適切に造形できる。
また、このような構成については、例えば、第1吐出部100における複数のインクジェットヘッドを用いて、造形物50を構成するインクの層を積層方向へ重ねて形成させる場合において、造形物50の造形時に形成する形成物の一部である造形物50を第1吐出部100における複数のインクジェットヘッドに形成させ、その周囲に第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202sにインクを吐出させる構成と考えることができる。また、この場合、インクジェットヘッド202sは、第1吐出部100の複数のインクジェットヘッドにより形成された造形物50の少なくとも一部に対して積層方向と直交する面内において少なくとも一部が隣接する領域へ、インクを吐出する。
また、本例のように、インクジェットヘッドに主走査動作を行わせて造形を行う場合、造形に要する時間は、通常、主走査動作時にインクジェットヘッドを移動させる距離に応じて長くなる。この場合、主走査動作時にインクジェットヘッドを移動させる距離とは、主走査動作時にインクジェットヘッドを移動させる範囲の主走査方向における幅(主走査幅)のことである。また、より具体的に、本例においては、ヘッド部12の構成のうち、第1吐出部100におけるインクジェットヘッドを移動させる主走査幅が長くなるほど、造形に要する時間が長くなると考えられる。
これに対し、本例においては、ヘッド部12における第1吐出部100及び第2吐出部200の構成と、図2(a)、(b)に示した構成等との関係から明らかなように、第1吐出部100におけるインクジェットヘッドを移動させる主走査幅について、造形物50の周囲に形成するサポート層52を考慮することなく、主走査方向における造形物50の幅のみを考慮して設定すればよい。そのため、本例によれば、例えば、サポート層52を形成する領域まで含めて主走査幅を設定する場合と比べ、主走査幅を小さくすることができる。また、これにより、例えば、造形に要する時間をより適切に短縮できる。
続いて、造形装置10の動作や構成の変形例について、説明をする。尚、以下において説明をする点を除き、各変形例の動作や構成は、図1及び図2等を用いて上記において説明をした造形装置10の動作や構成と同一又は同様であってよい。
図3は、造形装置10の動作の変形例について説明をする図である。図3(a)は、造形装置10において造形物50及びサポート層52を形成する動作の変形例を示す。上記においては、サポート層52の形成の仕方について、図2(b)を用いて、造形物50を構成する各領域を1層分形成する毎に、サポート層52におけるその層の部分を形成する場合の動作について、説明をした。しかし、造形物50及びサポート層52を形成する動作の変形例においては、例えば、造形物50を構成する各領域を複数層分形成する毎に、サポート層52におけるその複数層に対応する部分を形成することも考えられる。
より具体的に、図3(a)においては、造形物50を構成する各領域を3層分形成する毎にサポート層52においてその3層に対応する部分を形成する場合の動作について、連続する3層である第N〜N+2層を形成する動作の一例を模式的に示している。この場合、例えば、先ず、ヘッド部12における第1吐出部100(図1参照)の各インクジェットヘッドにより、造形物50を構成する各領域(内部領域152、光反射領域154、及び着色領域156)について、第N〜N+1層を形成する。そして、ヘッド部12における第2吐出部200のインクジェットヘッド202s(図1参照)により、サポート層52においてこれらの3層に対応する部分を、まとめて形成する。
また、この場合、第N〜N+2層に対応する造形物50及びサポート層52の部分を形成した後には、次の3層分の形成を行う。また、この場合、先ず、第1吐出部100の各インクジェットヘッドにより、造形物50を構成する各領域について、第N+3層を形成する。また、以降の動作を上記と同様に繰り返すことにより、造形物50及びサポート層52における各層を形成する。
このように構成した場合も、造形物50及びサポート層52を構成する各層を適切に形成できる。また、この場合、造形物50における複数層に対応するサポート層52の部分をまとめて形成することにより、造形をより効率的に行うこともできる。そのため、このように構成すれば、例えば、造形物50の造形をより効率的かつ適切に行うことができる。
また、造形物50の造形を更に効率的に行うためには、主走査動作時の主走査幅について、造形物50の各部の幅に応じて設定すること等も考えられる。図3(b)は、造形装置10において造形物50及びサポート層52を形成する動作の変形例を示す図であり、造形物50の各部の幅に応じて主走査幅を設定する場合の動作の一例を模式的に示す。
主走査動作時の主走査幅について、より簡易に設定することを考えた場合、全ての主走査動作について、主走査幅を同じに設定することが考えられる。この場合、主走査方向における造形物50の全体の幅よりも主走査幅が大きくなるように、主走査幅を設定する。主走査方向における造形物50の全体の幅とは、主走査方向の幅が最も広くなっている部分における造形物50の幅のことである。
しかし、造形物50の形状によっては、このようにして主走査幅を設定すると、主走査動作時に第1吐出部100を移動させる範囲について、無駄が多くなる場合もある。例えば、図3(b)に示したような断面形状を有する造形物50を造形する場合、全ての主走査動作時の主走査幅を同じにするのであれば、造形物50の全体の幅であるL2よりも大きくなるように主走査幅を設定することになる。
これに対し、図示した構成から明らかなように、造形物50において、例えば図中に示した幅L1、L3、L4の部分のように、L2よりも幅が小さな部分について、本来必要な主走査幅はL2よりも小さい。そして、この場合、全ての主走査動作時の主走査幅を同じにすると、第1吐出部100を移動させる範囲について、必要以上の幅を設定することになる。
そのため、このような場合、主走査幅について、例えば主走査動作毎に個別に設定することが考えられる。このように構成すれば、例えば、主走査方向における造形物50の幅がより小さな部分に対し、より小さな主走査幅を設定できる。また、これにより、例えば、造形物50の造形に要する時間をより短縮できる。
また、この場合、例えば、造形物50の造形を開始する前に、造形装置10における制御部20(図1参照)において、各回の主走査動作時の主走査幅を設定する。また、この場合、制御部20は、例えば、各回の主走査動作で第1吐出部100の各インクジェットヘッドからインクを吐出すべき範囲に応じて、主走査幅を設定する。このように構成すれば、例えば、各回の主走査動作に対応する主走査幅を適切に設定できる。
尚、主走査幅については、例えば、全ての主走査動作について、個別に設定することが考えられる。このように構成すれば、例えば、造形の動作をより適切に効率化できる。また、主走査幅については、例えば、必ずしも1回の主走査動作毎ではなく、連続する複数回(例えば、2〜5回程度)の主走査動作を単位にして、設定をしてもよい。この場合、例えば、設定の単位となる複数回の主走査動作においてインクを吐出すべき範囲に応じて、主走査幅を設定する。また、本変形例の構成については、例えば、主走査幅を固定にせず、可変にする構成等と考えることもできる。また、例えば、第1吐出部100のインクジェットヘッドを移動させる主走査幅について、少なくとも一部の回の主走査動作に対応する主走査幅を他の回の主走査動作に対応する主走査幅と異ならせる構成等と考えることもできる。
また、上記においては、ヘッド部12の第1吐出部100における各インクジェットヘッドからインクを吐出する動作について、主に、一定の主走査方向への主走査動作時にインクを吐出させる構成を説明した。しかし、吐出能力の大きなインクジェットヘッド202s等を用いる場合において、より効率的に造形を行うためには、第1吐出部100における各インクジェットヘッドからインクを吐出させる動作について、更に変形を行うことも考えられる。
図4は、造形装置10の動作の更なる変形例を示す。図4(a)は、造形物50の造形時における第1吐出部100の移動のさせ方の変形例を模式的に示す。
図1〜3を用いて上記において説明をした場合のように、第1吐出部100における各インクジェットヘッドに主走査動作を行わせる場合、第1吐出部100における各インクジェットヘッドにインクを吐出させるタイミングでの第1吐出部100の移動方向は、予め設定された主走査方向と平行な方向のみになる。
これに対し、本変形例においては、主走査方向及び副走査方向と平行な面内(XY面内)において任意に移動経路を設定して、その移動経路に沿って第1吐出部100を移動させつつ、第1吐出部100における各インクジェットヘッドにインクを吐出させる。この場合、造形装置10の制御部20(図1参照)は、例えば、第1吐出部100における各インクジェットヘッドからのインクの吐出を開始する前に、造形する造形物50の形状に基づき、移動経路を設定する。また、造形装置10におけるヘッド駆動部16(図1参照)は、制御部20により設定された移動経路に沿って、第1吐出部100を移動させる。このように構成すれば、例えば、通常の主走査動作を行ってインクを吐出する構成と比べ、より効率的に造形物50を造形することができる。
より具体的に、例えば図4(a)に示すように、断面形状が細長い折れ線状になる造形物50を造形する場合、例えば図中に矢印302で示すように、折れ線に沿った移動経路に沿って第1吐出部100を移動させること等が考えられる。また、この場合、ヘッド駆動部16は、XY面内において、第1吐出部100における各インクジェットヘッドを移動させる向きが途中で変化する移動経路に沿って各インクジェットヘッドを移動させつつ、各インクジェットヘッドにインクを吐出させる。
また、このようにして任意の移動経路に沿って第1吐出部100を移動させる場合、制御部20は、例えば、積層造形法で積層方向へ重ねて形成されるそれぞれの層について、その層の形成時に第1吐出部100を移動させる移動経路を設定する。また、この場合、積層方向における一番下の層の形成を第1吐出部100における各インクジェットヘッドに開始させる前に、全ての層に対応する移動経路を設定することが好ましい。また、この場合、第1吐出部100の移動経路の設定に合わせて、サポート層52(図1参照)の材料となるインクを第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202s(図1参照)に吐出させる位置やタイミングについても設定する。このように構成すれば、例えば、造形物50及びサポート層52の形成をより効率的かつ適切に行うことができる。
また、図4(a)においては、任意の移動経路を設定する場合の例として、断面形状が細長い折れ線状になる造形物50を造形する場合の動作の一例を図示した。しかし、造形物50の形状は、このような形状に限らず、任意の形状であってもよい。この場合も、造形物50の形状に合わせて第1吐出部100の移動経路を設定することにより、造形物50及びサポート層52の形成を効率的かつ適切に行うことができる。
図4(b)は、第1吐出部100の移動経路の一例を示す。第1吐出部100の移動経路については、上記のように、造形物50の形状に合わせて、様々に設定することができる。また、この場合、例えば、図中に示すように、閉曲線に沿った移動経路304を設定することが考えられる。
また、この場合、移動中の第1吐出部100の向きについては、第1吐出部100の各インクジェットヘッドにおいてノズルが並ぶノズル列方向(図中に矢印402で示す方向)と、移動経路に沿って第1吐出部100を移動させる方向(図中に矢印404で示すヘッド移動方向)とが直交するように調整することが好ましい。また、移動経路304に沿った第1吐出部100の移動は、造形物50に対する相対的な移動であってよい。そのため、必ずしも第1吐出部100の側を移動させるのではなく、例えば造形物50を支持する造形台14(図1参照)等を移動させることで、造形物50の側を移動させてもよい。
また、第1吐出部100の移動のさせ方の更なる変形例においては、例えば、造形物50の形状に合わせて、造形物50に対して相対的な第1吐出部100の傾きを変更させてもよい。この場合、造形物50に対して相対的な第1吐出部100の傾きとは、例えば、造形物50を支持する造形台14の上面に対して相対的な第1吐出部100のノズル面の傾きのことである。また、第1吐出部100にノズル面とは、第1吐出部100における各インクジェットヘッドのノズルが形成されている面のことである。また、この場合、例えば、造形台14を傾けることにより、造形物50に対して相対的に第1吐出部100を傾ける。
また、例えば造形台14又は第1吐出部100をXY面内で回転させることにより、造形物50に対して相対的に第1吐出部100を回転させてもよい。この場合、XY面内で造形台14又は第1吐出部100を回転させるとは、例えば、積層方向と平行な回転軸を中心にして造形台14又は第1吐出部100を回転させることである。
このように構成すれば、例えば、より高い自由度で造形物50を造形できる。また、これにより、例えば、造形物50の造形をより効率的に行うことができる。また、この場合、例えば、造形物50に対して相対的な第1吐出部100の位置関係の変化のさせ方について、最初のインクの層の形成前に予め設定することが好ましい。
また、上記においては、造形装置10におけるヘッド部12(図1参照)の動作や構成について、主に、サポート層52(図1参照)の形成に用いるインクジェットヘッド202s(図1参照)として吐出能力の高いインクジェットヘッドを用いる場合の動作や構成を説明した。しかし、造形装置10の動作や構成の更なる変形例においては、インクジェットヘッド202s以外のインクジェットヘッドとして、吐出能力の高いインクジェットヘッドを用いることも考えられる。
より具体的に、例えば、造形物50の造形時において、造形物50の観察結果に対する影響が大きい造形物50の外周面については、高い精度で形成することが望ましい。しかし、造形物50の内部については、外周面と比べて低い精度で造形を行っても、造形物50の品質に対する影響が小さいと考えられる。そのため、造形装置10の動作や構成の更なる変形例においては、例えば、造形物50の内部の領域について、例えば吐出の精度よりも吐出能力を優先して、吐出能力の高いインクジェットヘッドを用いることも考えられる。
図5は、造形装置10の構成の変形例を示す図であり、造形装置10におけるヘッド部12の構成の一例を示す。尚、以下に説明をする点を除き、図5において、図1〜4と同じ符号を付した構成は、図1〜4における構成と同一又は同様の特徴を有する。
本変形例においても、ヘッド部12は、図1(b)に示した場合のヘッド部12と同様に、第1吐出部100及び第2吐出部200を示す。また、第1吐出部100は、図1(b)に示した第1吐出部100からインクジェットヘッド102mo(図1参照)を除いた構成を有する。第2吐出部200は、図1(b)に示した第2吐出部200に対し、インクジェットヘッド202moを追加した構成を有する。
また、本変形例においても、造形物として、図2(a)を用いて説明をした造形物50と同一又は同様の各領域(内部領域152、光反射領域154、及び着色領域156)を有する造形物50を造形する。また、必要に応じて、造形物50の周囲にサポート層52(図2参照)を形成する。
しかし、造形物50における内部領域152の形成の仕方等については、図2(b)等を用いて説明をした場合の動作と異ならせる。より具体的に、本変形例においては、第1吐出部100における各インクジェットヘッドにより、造形物50における内部領域152以外の領域を形成する。そして、造形物50の内部領域152については、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202moを用いて形成する。
また、本変形例において、インクジェットヘッド202moは、インクジェットヘッド202sと同一又は同様に、第1吐出部100における各インクジェットヘッドよりも吐出能力が高いインクジェットヘッドである。また、この場合、第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202s及びインクジェットヘッド202moについて、造形に用いる第2の材料を吐出する第2ヘッドの一例と考えることができる。また、この場合、インクジェットヘッド202moが吐出するインクは、造形物50を構成する材料である。そのため、インクジェットヘッド202moから吐出するインクに着目した場合、本変形例について、第2の材料として造形物50を構成する材料を用いる場合の例にもなっていると考えることもできる。
また、本変形例において、インクジェットヘッド202moは、第2吐出部200において、インクジェットヘッド202sと共に、複数の紫外線光源204の間に配設される。このように構成した場合、例えば、第1吐出部100と独立に第2吐出部200を駆動することにより、造形物50の内部領域152について、第1吐出部100の動作に依存しないタイミングで形成することができる。また、これにより、例えば、造形物50の造形をより効率的に行うことができる。
図6は、造形装置10において造形物50及びサポート層52を形成する動作の変形例を示す図であり、図5に示したヘッド部12を用いて造形物50及びサポート層52を形成する動作の一例を示す。図6(a)は、造形物50及びサポート層52を形成する動作について、第N層と第N+1層を形成する動作の一例を模式的に示す。図6(b)は、造形の途中における被造形面の様子を模式的に示す図であり、第N層の形成時において、光反射領域154及び着色領域156に対応する部分が形成された後、内部領域152に対応する部分がまだ形成されていない状態の一例を示す。この場合、被造形面とは、例えば、造形中の造形物50やサポート層52においてヘッド部12と対向する面のことである。
本変形例においては、造形物50における内部領域152以外の領域である光反射領域154及び着色領域156について、ヘッド部12における第1吐出部100の各インクジェットヘッドを用いて形成する。また、造形物50における内部領域152と、サポート層52について、ヘッド部12における第2吐出部200の各インクジェットヘッドを用いて形成する。
また、より具体的に、この場合、例えば、図6(a)中に示す第N層の形成時のように、一つの層の形成時において、ヘッド部12は、先ず、第1吐出部100における各インクジェットヘッドからインクを吐出することにより、造形物50における光反射領域154及び着色領域156に対応する部分を形成する。そして、これらの部分を形成した後に、光反射領域154及び着色領域156に囲まれる領域に、内部領域152におけるその層の部分(例えば、第N層の部分)を形成する。また、造形物50の周囲に、サポート層52におけるその層の部分(例えば、第N層の部分)を形成する。
また、造形物50及びサポート層52を1層分形成した後に、次の層(例えば、第N+1層)の形成を行う。そして、次の層の形成時にも、上記と同様に、先ず、造形物50における光反射領域154及び着色領域156に対応する部分を形成して、その後に、内部領域152及びサポート層52におけるその層の部分を形成する。
このように構成した場合、例えば、造形物50の内部領域152やサポート層52のように高い精度が不要な部分について、吐出能力の高いインクジェットヘッド202mo及びインクジェットヘッド202sを用いて効率的かつ適切に形成できる。また、これにより、例えば、造形物50の造形をより効率的かつ適切に行うことができる。
また、この場合、上記においても説明をしたように、例えば、XY面内において内部領域152を囲む領域を先に形成して、その後に内部領域152の対応部分を形成する。そして、この場合、内部領域152の対応部分を形成するタイミングにおいて、造形物50の被造形面は、例えば図6(b)に示すように、周囲が囲まれた空洞160を有する構成になる。この場合、空洞160は、その後に形成する1層分の内部領域152に対応する領域であり、1層分の光反射領域154及び着色領域156に周囲が囲まれている。そして、この場合、例えばインクジェットヘッド202moの吐出の精度が低いとしても、空洞160内へインクを吐出することで、内部領域152の対応部分を形成すべき領域に対し、インクジェットヘッド202moにより適切にインクを吐出することができる。また、これにより、高い精度で適切に内部領域152を形成できる。
ここで、本変形例の特徴については、例えば、第1吐出部100における各インクジェットヘッドから吐出するインクで造形物50の外周面を形成して、その後に第2吐出部200のインクジェットヘッド202moから吐出するインクを用いて、造形物50の内部の少なくとも一部を形成する構成と考えることもできる。このように構成すれば、例えば、造形物50の内部をより高速かつ適切に形成できる。
また、本変形例のようにして内部領域152を形成する場合、第1吐出部100を用いて形成する領域について、例えば、造形物50の外周面に沿った幅の狭い領域のみにすることもできる。そのため、この場合、例えば、図4等を用いて説明をした動作と同一又は同様にして、造形物50の外周面に沿った移動経路を設定して、その移動経路に沿って第1吐出部100を移動させること等も考えられる。このように構成すれば、例えば、造形物50の外周面について、第1吐出部100を用いてより効率的に形成できる。また、この場合、造形物50の内部領域152を第2吐出部200におけるインクジェットヘッド202moを用いて形成することにより、造形物50の内部についても、効率的かつ適切に形成できる。そのため、このように構成すれば、例えば、造形物50の造形をより効率的に行うことができる。
尚、図1〜6等を用いて上記において説明をした特徴については、例えば、一定の領域をより高速に充填できるような吐出能力の高いインクジェットヘッドを更に用いることで、高速に造形を行う構成等と考えることができる。そして、このような構成については、例えば、ヘッド部12の構成を多機能化した構成等と考えることもできる。
また、造形物50の造形をより適切に行うためには、更なる他の観点においても、ヘッド部12の構成を多機能化することが好ましい。そして、ヘッド部12の多機能化について、更に他の観点で考えた場合、例えば、ヘッド部12において、造形物50に対して行う着色の色調をより高い精度で制御するための構成等を更に設けること等も考えられる。より具体的に、この場合、例えば、ノズルチェックユニット(NCU)等を更に有するヘッド部12等を用いることが考えられる。この場合、ノズルチェックユニットとは、例えば、ヘッド部12における各インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出する状態を確認するための構成である。このように構成すれば、例えば、各ノズルからのインクの吐出量を確認しつつ着色に使用する各色のインクの量を調整することができる。また、これにより、例えば、造形物50の着色領域の色調をより高い精度でより適切に調整できる。
また、着色領域の色調を高い精度で制御するためには、例えば、測色器を更に有するヘッド部12を用いること等も考えられる。この場合、実際に形成される着色領域の色を測色器で測定することで、所望の色彩が得られるように着色の仕方を調整することができる。また、より具体的に、この場合、例えば、測色器で色を測定することで、様々な角度で形成される面について、色の濃度の調整を行うこと等が考えられる。このように構成した場合も、例えば、造形物50の着色領域の色調をより高い精度でより適切に調整できる。
本発明は、例えば造形装置に好適に利用できる。
10・・・造形装置、12・・・ヘッド部、14・・・造形台、16・・・ヘッド駆動部、20・・・制御部、50・・・造形物、52・・・サポート層、100・・・第1吐出部、102・・・インクジェットヘッド、104・・・紫外線光源、106・・・平坦化ローラ、110・・・キャリッジ、152・・・内部領域、154・・・光反射領域、156・・・着色領域、160・・・空洞、200・・・第2吐出部、202・・・インクジェットヘッド、204・・・紫外線光源、206・・・平坦化ローラ、210・・・キャリッジ、302・・・矢印、304・・・移動経路、402・・・矢印、404・・・矢印
Claims (12)
- 立体的な造形物を造形する造形装置であって、
造形に用いる第1の材料を吐出する第1ヘッドと、
造形に用いる第2の材料を吐出する第2ヘッドと、
造形中の前記造形物に対して相対的に前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるヘッド駆動部と、
前記第1ヘッド、前記第2ヘッド、及び前記ヘッド駆動部の動作を制御する制御部と
を備え、
単位時間に単位面積へ吐出する材料の吐出量を単位吐出量と定義した場合、前記第2ヘッドの前記単位吐出量は、前記第1ヘッドの前記単位吐出量よりも大きく設定されていることを特徴とする造形装置。 - 前記制御部は、
前記第1ヘッドに、前記第1の材料で形成された層を予め設定された積層方向へ重ねて形成させることにより、前記造形物の造形時に形成する形成物の一部を形成させ、
前記積層方向と直交する面内において前記第1の材料で形成されている形成物の少なくとも一部と少なくとも一部が隣接する領域へ、前記第2ヘッドに前記第2の材料を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の造形装置。 - 前記第1ヘッドは、インクジェット方式で前記第1の材料を吐出するインクジェットヘッドであり、
前記第2ヘッドは、インクジェット方式で前記第2の材料を吐出するインクジェットヘッドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の造形装置。 - 前記第1ヘッドは、インクジェット方式で前記第1の材料を吐出するインクジェットヘッドであり、
前記第2ヘッドは、インクジェット方式以外の方式で前記第2の材料を吐出することを特徴とする請求項1又は2に記載の造形装置。 - 前記第2の材料は、造形中の前記造形物を支持するサポート層の材料であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の造形装置。
- 前記第1の材料及び前記第2の材料は、前記造形物を構成する材料であり、
前記制御部は、
前記第1ヘッドに、前記第1の材料で形成された層を予め設定された積層方向へ重ねて形成させることにより、前記造形物における少なくとも外周面を形成させ、
前記積層方向と直交する面内において周囲が前記第1の材料で囲まれた領域へ前記第2ヘッドに前記第2の材料を吐出させることにより、前記造形物における前記外周面の内側の領域の少なくとも一部を、前記第2ヘッドに形成させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の造形装置。 - 前記ヘッド駆動部は、前記第1ヘッドと、前記第2ヘッドとを互いに独立に駆動することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の造形装置。
- 前記ヘッド駆動部は、前記第1ヘッドに、
予め設定された主走査方向へ移動しつつ前記第1の材料を吐出する主走査動作と、
前記主走査方向と直交する副走査方向へ前記造形物に対して相対的に移動する副走査動作と
を行わせ、
各回の前記主走査動作時に前記第1ヘッドを前記主走査方向へ移動させる幅である主走査幅について、前記制御部は、各回の前記主走査動作で前記第1の材料を吐出すべき範囲に応じて設定することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の造形装置。 - 前記制御部は、前記第1ヘッドに、前記第1の材料で形成された層を予め設定された積層方向へ重ねて形成させることにより、前記造形物の造形時に形成する形成物の一部を形成させ、
前記ヘッド駆動部は、前記積層方向と直交する面内において、前記第1ヘッドを移動させる向きが途中で変化する移動経路に沿って前記第1ヘッドを移動させつつ、前記第1ヘッドに前記第1の材料を吐出させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の造形装置。 - 前記制御部は、前記第1ヘッドを移動させる前記移動経路を、造形する前記造形物の形状に基づいて設定し、
前記ヘッド駆動部は、前記制御部により設定された前記移動経路に沿って、前記第1ヘッドを移動させることを特徴とする請求項9に記載の造形装置。 - 前記制御部は、前記第1の材料で前記積層方向へ重ねて形成されるそれぞれの前記層に対し、当該層の形成時に前記第1のヘッドを移動させる前記移動経路を設定し、
かつ、前記積層方向における一番下の前記層の形成を前記第1ヘッドに開始させる前に、全ての前記層に対応する前記移動経路を設定することを特徴とする請求項10に記載の造形装置。 - 立体的な造形物を造形する造形方法であって、
造形に用いる第1の材料を吐出する第1ヘッドと、
造形に用いる第2の材料を吐出する第2ヘッドと、
を、造形中の前記造形物に対して相対的に移動させ、
単位時間に単位面積へ吐出する材料の吐出量を単位吐出量と定義した場合、前記第2ヘッドの前記単位吐出量は、前記第1ヘッドの前記単位吐出量よりも大きく設定されていることを特徴とする造形方法。
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---|---|---|---|
JP2016232119A JP2018086818A (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 造形装置及び造形方法 |
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JP2020026044A (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-20 | ローランドディー.ジー.株式会社 | 特殊印刷加飾プリンタ |
JP2021094802A (ja) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及び生地の製造方法 |
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