JP2018085816A - 架空配電線用絶縁カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類の間接活線工具を使用せずに取り付けおよび取り外しを行うことができ、かつ不用意に開いてしまうことのない架空配電線用絶縁カバーを提供する。【解決手段】架空配電線用絶縁カバー1は、内径部21に配電線の非絶縁部が収容可能とされ、両端面22と周側面23の軸方向とに沿うように内径部21への出入り口となるスリット24が設けられた内側カバー2と、内径部31に内側カバー2が収容可能とされ、両端面32と周側面33の軸方向とに沿うように内径部31への出入り口となるスリット34が設けられた外側カバー3とを備える。外側カバー3に収容された内側カバー2配電線の外周に装着し、外側カバー3を内側カバー2の周りで回転することで、スリット24、34を閉じる。【選択図】図2
Description
本発明は、架空配電線の非絶縁部の外周に装着される架空配電線用絶縁カバーに関するものである。
架空配電線(以下、配電線という)同士の接続部や、短絡接地器具を取り付けるために絶縁被覆が除去された導体露出部などの非絶縁部に対し、間接活線工具を用いて架空配電線用絶縁カバー(以下、絶縁カバーという)を取り付け、または取り外しする作業が従来から行われている。この絶縁カバーは、例えば、弾性ヒンジを介して開閉自在にされた一対のカバー部材からなり、これらのカバー部材により架空配電線の非絶縁部を挟み込み、各カバー部材の端縁にそれぞれ設けられた雄型ホックと雌型ホックとを係合させて開かないようにしている。
絶縁カバーの取り付けには、絶縁操作棒(ホットスティックともいう)の先端部に取り付けられたカバー押さえ器と、絶縁ヤットコとが使用される(例えば、特許文献1参照)。カバー押さえ器は、帯状の金属板を逆U字状に折り曲げたものであり、このカバー押さえ器で一対のカバー部材を挟み込んで閉じた状態に押さえておき、その間に絶縁ヤットコで雄型ホックと雌型ホックとを係合させている。また、絶縁カバーの取り外しには、例えば、絶縁操作棒の先端に取り付けられたフック状のバインド打ち器と、絶縁ヤットコとが使用される。絶縁カバーは、バインド打ち器が隙間に差し込まれ、雄型ホックと雌型ホックとが外れるようにこじ開けられる。開いた絶縁カバーは、絶縁ヤットコによって配電線から除去される。
上述したように、絶縁カバーの取り付けおよび取り外しには複数種類の間接活線工具が必要となるので、作業の準備に時間がかかってしまう。また、間接活線工具は、一般的な工具に比べて大きく重量も重いので、作業現場まで運ぶ作業者の負担になっていた。さらに、絶縁カバーの取り付けおよび取り外し作業では、複数種類の間接活線工具を持ち替えて操作しなければならないので作業が煩雑であった。
また、従来のホック式の絶縁カバーは、経年劣化によってホックが破損して係合が外れ、開いてしまうことがあった。さらに、配電線は、配電線同士の接続時や、短絡接地器具の接続によって曲がってしまうことがあるが、このような曲がっている部分に絶縁カバーを無理に取り付けると、ホックに負荷がかかって絶縁カバーが開いてしまうことがあった。
本発明は、上記課題を解決するために、複数種類の間接活線工具を使用せずに取り付けおよび取り外しを行うことができ、かつ不用意に開いてしまうことのない架空配電線用絶縁カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、架空配電線の非絶縁部の外周に装着される架空配電線用絶縁カバーであって、略円筒形状で、内径部に前記非絶縁部が収容可能とされ、両端面と、周側面の軸方向とに沿うように前記内径部への出入り口となるスリットが設けられた内側カバーと、略円筒形状で、内径部に前記内側カバーが収容可能とされ、両端面と周側面の軸方向とに沿うように前記内径部への出入り口となるスリットが設けられた外側カバーと、を備え、前記内側カバーは、前記外側カバーに収容された状態で、前記スリットを通して前記内径部に前記非絶縁部が収容されるように前記架空配電線の外周に装着され、前記外側カバーは、前記内側カバーの周りで回転されて前記内側カバーのスリットを閉じ、前記外側カバーのスリットは前記内側カバーの周側面によって閉じられる、ことを特徴とする架空配電線用絶縁カバーである。
請求項1に記載の発明によれば、架空配電線用絶縁カバーは、略円筒形状の内側カバーと、この内側カバーの外側に装着される略円筒形状の外側カバーとからなる。内側カバーは、外側カバーに収容された状態で、周側面に設けられたスリットを通して内径部に非絶縁部が収容されるように架空配電線に装着される。次いで、外側カバーが内側カバーの周りで回転されることにより、内側カバーのスリットは外側カバーの内径部によって閉じられ、外側カバーのスリットは内側カバーの周側面によって閉じられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の架空配電線用絶縁カバーにおいて、前記内側カバーおよび前記外側カバーのスリットが閉じられた回転位置で、前記外側カバーの回転をロックするロック手段を備える、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の架空配電線用絶縁カバーにおいて、前記外側カバーの周側面に、前記外側カバーを回転させる際に操作される操作部を備える、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の架空配電線用絶縁カバーにおいて、前記内側カバーの少なくとも一方の端面に、前記外側カバーを回転させる際に前記架空配電線とともに挟持される挟持部を備える、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、外側カバーに収容された内側カバーを架空配電線の外周に装着して、外側カバーを内側カバーの周りで回転させる際に、従来のカバー押さえ器のような特殊な工具を必要とせず、例えば、外側カバーが挟持可能な絶縁ヤットコだけで作業を行うことが可能となる。したがって、工具の準備や作業現場までの持ち運びが簡単になり、作業者の負担が小さくなる。また、絶縁ヤットコしか使用しないので、複数種類の間接活線工具の持ち替えや操作が不要になり、従来の煩雑な作業が解消される。さらに、絶縁カバーは、外側カバーを内側カバーの周りで回転させるだけで開閉する構造、すなわちカバー全体を利用して開閉する構造であるため、経年劣化や配電線の押圧による不用意な開放を防ぐことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、内側カバーおよび外側カバーのスリットが閉じられた回転位置で外側カバーの回転をロックすることができるので、風や振動などで外側カバーが不用意に回転して絶縁カバーが開いてしまうのを防止することが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、外側カバーの周側面に、外側カバーを回転させる際に操作される操作部を設けたので、絶縁ヤットコでも簡単に外側カバーを回転させることが可能である。
請求項4に記載の発明によれば、内側カバーの少なくとも一方の端面に、外側カバーを回転させる際に架空配電線とともに挟持される挟持部を設けたので、内側カバーが外側カバーと一緒に回転してしまうのを防ぎ、効率よく絶縁カバーの取り付けおよび取り外しを行うことが可能である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図11は、この実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係る架空配電線用絶縁カバー(以下、絶縁カバーという)1を示す外観斜視図であり、図2は、絶縁カバー1の構成を示す分解斜視図である。また、図3〜図6は、絶縁カバー1を構成する内側カバー2および外側カバー3の軸方向と、軸方向に直交するA−A断面図およびB−B断面図である。
図1〜図11は、この実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係る架空配電線用絶縁カバー(以下、絶縁カバーという)1を示す外観斜視図であり、図2は、絶縁カバー1の構成を示す分解斜視図である。また、図3〜図6は、絶縁カバー1を構成する内側カバー2および外側カバー3の軸方向と、軸方向に直交するA−A断面図およびB−B断面図である。
絶縁カバー1は、架空配電線(以下、配電線という)4の導体露出部(非絶縁部)41を絶縁するためのカバーであり、内側カバー2と、内側カバー2の外側に装着された外側カバー3とから構成されている。導体露出部41は、例えば、短絡接地器具を接続するために配電線4の絶縁被覆が除去された部分であり、絶縁被覆の分だけ配電線4よりも径が細くなっている。
内側カバー2は、絶縁性を有するプラスチックで略円筒形状に形成されている。内側カバー2は、導体露出部41が収容可能な内径部21と、両側の端面22と周側面23の軸方向とに沿うように設けられたスリット24とを備える。内径部21は、真っ直ぐな状態の導体露出部41だけでなく、多少曲がった状態の導体露出部41を収容する場合を考慮して、配電線4の外径よりも大きな内径とされている。
スリット24は、内径部21に対する配電線4の出入り口であり、両端面22の中央から端縁まで設けられたアーチ状の切欠と、このアーチ状の切欠に連なるように周側面23に軸方向に沿って設けられた溝状の切欠とから構成されている。スリット24は、真っ直ぐな状態の導体露出部41だけでなく、多少曲がった状態の導体露出部41を収容する場合を考慮して、配電線4の外径よりも大きな幅で形成されている。
内側カバー2の周側面23の両端部には、周方向に沿って複数の爪25aが配列された回転規制部(ロック手段)25が設けられている。爪25aは、図4に示すように、周側面23に対して略垂直な面と、この垂直な面から周側面23の反時計方向へと向かう斜面とを備えた略直角三角形であり、内側カバー2の外側に装着された外側カバー3の時計方向への回転を許容し、反時計方向への回転を阻止する。
内側カバー2の両端面22には、軸方向に沿って外側に突出された半円筒形状の挟持部26が設けられている。この挟持部26の内径部は、スリット24を構成するアーチ状の切欠と面一に設けられている。挟持部26は、外側カバー3を内側カバー2の周りで回転させる際に、内側カバー2が外側カバー3と一緒に回転するのを阻止するために絶縁ヤットコで挟持される。
外側カバー3は、絶縁性および柔軟性を有するプラスチックで略円筒形状に形成されている。外側カバー3は、内側カバー2が収容可能な内径部31と、両端面32と周側面33の軸方向とに沿うように設けられたスリット34とを備える。内径部31は、内側カバー2が収容可能で、さらに内側カバー2の外周でスムーズに回転可能な大きさとされている。
スリット34は、内径部31に対する配電線4の出入り口であり、両端面32の中央から端縁まで設けられたアーチ状の切欠と、このアーチ状の切欠に連なるように周側面33に軸方向に沿って設けられた溝状の切欠とから構成されている。スリット34の幅は、内側カバー2の外径よりも狭いが、外側カバー3全体が柔軟性を有するプラスチックで形成されているので、スリット34を変形させて内側カバー2の外側に装着可能となっている。
外側カバー3の内径部31の両端側には、周方向に沿って複数の爪35aが配列された回転規制部(ロック手段)35が設けられている。爪35aは、図6に示すように、内径面に対して略垂直な面と、この垂直な面から内径面の時計方向へと向かう斜面とを備えた略直角三角形であり、内側カバー2の回転規制部35と噛合することで、外側カバー3の時計方向への回転を許容し、反時計方向への回転を阻止する。回転規制部25、35は、いわゆる1方向への回転のみを許容するラチェット機構であり、本発明のロック手段を構成している。
外側カバー3の周側面23の両端側には、略水平方向に突出された4つの操作部36が設けられている。操作部36は、同形状をした矩形の板状部材であり、内側カバー2および外側カバー3を配電線4に装着する際、さらには外側カバー3を内側カバー2の周りで回転させる際に絶縁ヤットコによって挟持される。
図7は、絶縁カバー1の取り付けおよび取り外しに使用される絶縁ヤットコ(間接活線工具)5を示す。絶縁ヤットコ5は、通電状態のままで作業を行う間接活線工法で用いられる工具、つまり、配電線4などに作業者が直接接することなく作業を行うための間接活線工具の一種である。
絶縁ヤットコ5は、棒状の工具本体51と、工具本体51の先端側に設けられた把持部52と、工具本体51の手元側となる後端側に設けれた操作部53とを備える。工具本体51は、絶縁性を有する材質で棒状に形成されており、先端部には金属製の支持部511が取り付けられている。支持部511の上部には、把持部52を構成する可動アーム521、522が支持されている。可動アーム521は、支持ピン523を介して支持部511に揺動可能に支持されており、その後端側は、工具本体51と略平行に配された操作ロッド531の上端部に連結されている。
操作部53は、上述した操作ロッド531と、この操作ロッド531と接続され、工具本体51に回動自在に支持された操作レバー532とからなる。操作レバー532を握るように操作すると、それに連動して操作ロッド531が工具本体51の手元側に移動し、操作ロッド531により牽引された可動アーム521が支持ピン523を中心に回動して把持部52が閉じられる。これとは逆に、操作レバー532を工具本体51から離れるように回動させると、それに連動して操作ロッド531が工具本体51の先端側に移動し、操作ロッド531により押された可動アーム521が支持ピン523を中心に回動して把持部52が開く。
次に、このような構成の絶縁カバー1を取り付ける作業について、図8〜図11に基づいて説明する。
まず、絶縁ヤットコ5で内側カバー2を収容した外側カバー3の操作部36を挟持し、配電線4の近傍まで移動させ、図8に示すように、導体露出部41がスリット24およびスリット34を通って内側カバー2の内径部21に収容されるように絶縁ヤットコ5を操作する。
次いで、2本の絶縁ヤットコ5を使用して外側カバー3を回転させる。具体的には、図9に示すように、一方の絶縁ヤットコ5で配電線4と内側カバー2の挟持部26とを挟み込み、内側カバー2の回り止めを行う。次いで、もう一方の絶縁ヤットコ5で外側カバー3の操作部36を挟み込み、外側カバー3を図中時計方向に略180度回転させる。これにより、図10および図11に示すように、下方を向いていた外側カバー3のスリット34が上方を向くので、内側カバー2のスリット24は外側カバー3の内径部31によって閉じられ、外側カバー3スリット34は内側カバー2の周側面23によって閉じられる。
また、詳しくは図示しないが、絶縁カバー1を配電線4から取り外す際には、取り付け時と同様に、一方の絶縁ヤットコ5で配電線4と挟持部26とを挟み込んで内側カバー2の回り止めを行い、もう一方の絶縁ヤットコ5で外側カバー3の操作部36を挟み込み、図中時計方向に回転させる。これにより、上方を向いていた外側カバー3のスリット34が下方を向き、内側カバー2のスリット24に重なるので、スリット24、34を通して絶縁カバー1を配電線4から取り外すことができる。なお、内側カバー2と外側カバー3との隙間から雨水などが進入するが、通常の絶縁カバーではそれほどの密閉性は求められないので、絶縁カバーとしての機能上の問題はない。
以上のように、実施の形態1の絶縁カバー1によれば、絶縁カバー1を配電線4の外周に装着して外側カバー3を内側カバー2の周りで回転させる際に、従来のカバー押させ器のような特殊な工具を必要とせず、絶縁ヤットコ5だけで作業を行うことが可能となる。したがって、工具の準備や作業現場までの持ち運びが簡単になり、作業者の負担が小さくなる。また、絶縁ヤットコ5しか使用しないので、複数種類の間接活線工具の持ち替えや操作が不要になり、従来の煩雑な作業が解消される。さらに、絶縁カバー1は、外側カバー3を内側カバー2の周りで回転させるだけで開閉する構造、すなわちカバー全体を利用して開閉する構造であるため、経年劣化や配電線の押圧による不用意な開放を防ぐことが可能となる。
また、回転規制部25、35により、内側カバー2および外側カバー3のスリット24、34が閉じられた回転位置で外側カバー3の回転をロックすることができるので、風や振動などで外側カバー3が不用意に回転して絶縁カバー1が開いてしまうのを防止することが可能である。
さらに、外側カバー3の周側面33に、外側カバー3を回転させる際に操作される操作部36を設けたので、絶縁ヤットコ5でも簡単に外側カバー3を回転させることが可能である。また、内側カバー2の少なくとも一方の端面22に、外側カバー3を回転させる際に配電線4とともに挟持される挟持部26を設けたので、内側カバー2が外側カバー3と一緒に回転してしまうのを防ぎ、効率よく絶縁カバー1の取り付けおよび取り外しを行うことが可能である。
(実施の形態2)
図12(A)、(B)は、この実施の形態に係る絶縁カバーの断面図である。この実施の形態は、外側カバーを回転させる際に操作される操作部をロック手段として利用し、外側カバーの両方向への回転をロックしている点で、実施の形態1と構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。
図12(A)、(B)は、この実施の形態に係る絶縁カバーの断面図である。この実施の形態は、外側カバーを回転させる際に操作される操作部をロック手段として利用し、外側カバーの両方向への回転をロックしている点で、実施の形態1と構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。
絶縁カバー1Aは、内側カバー2Aと、この内側カバー2Aの外側に装着される外側カバー3Aとから構成されている。外側カバー3Aの周側面33には、外側カバー3Aを回転させる際に操作される操作部36Aが設けられている。操作部36Aは、外側カバー3Aの周側面33に設けられた略箱形状のガイド部331内にスライド自在に収納されている。操作部36Aの鋭角にされた先端部36Bは、ガイド部331内に組み込まれたバネ332により不正され、周側面33に形成された開口333を通して内径部31内に挿入されている。
内側カバー2Aの回転規制部25Aの歯は、操作部36Aの先端部36Bと噛合する山型形状とされているので、バネ332により付勢された先端部36Bが噛合することにより、外側カバー3Aの両方向への回転がロックされる。
外側カバー3Aを内側カバー2Aの周りで回転させる場合には、同図(B)に示すように、絶縁ヤットコ5で操作部36Aをバネ332の付勢に抗して引っ張り、先端部36Bと回転規制部25Aとの噛合を解除する。そして、噛合が解除された状態を維持したまま絶縁ヤットコ5を操作し、外側カバー3を回転させる。
以上のように、実施の形態2の絶縁カバー1Aによれば、外側カバー3Aの両方向への回転がロックされるので、反時計方向への回転のみをロックするようにした実施の形態1に比べて、より確実に絶縁カバー1Aが不用意に開いてしまうのを防止することが可能となる。また、操作部36Aを利用して回転ロックを行うようにしたので、外側カバー3Aの回転ロックの解除と、回転操作とを連続的に行うことができ、絶縁カバー1Aの取り付けおよび取り外し作業が効率よく行えるようになる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1では、回転規制部25、35により時計方向への回転のみを許容するようにしたが、爪25a、35aの形状を変更して両方向へ回転できるようにしてもよい。また、実施の形態2では、操作部36Aを操作して回転ロックおよびロック解除を行うようにしたが、例えば、外側カバー3に内径方向に向けてバネ付勢された突部を設け、外側カバー3がスリット24、34の閉じられる位置まで回転されたときに、外側カバー3の突部が内側カバー2の周側面23に設けられた係合孔に係合するようにしてもよい。また、突部を内側カバー2に設けて、係合孔を外側カバー3に設けて、同様の手法で回転ロックするようにしてもよい。
1 架空配電線用絶縁カバー
2 内側カバー
21 内径部
22 端面
23 周側面
24 スリット
25 回転規制部(ロック手段)
26 挟持部
3 外側カバー
31 内径部
32 端面
33 周側面
34 スリット
35 回転規制部(ロック手段)
36 操作部
4 架空配電線
5 絶縁ヤットコ
2 内側カバー
21 内径部
22 端面
23 周側面
24 スリット
25 回転規制部(ロック手段)
26 挟持部
3 外側カバー
31 内径部
32 端面
33 周側面
34 スリット
35 回転規制部(ロック手段)
36 操作部
4 架空配電線
5 絶縁ヤットコ
Claims (4)
- 架空配電線の非絶縁部の外周に装着される架空配電線用絶縁カバーであって、
略円筒形状で、内径部に前記非絶縁部が収容可能とされ、両端面と、周側面の軸方向とに沿うように前記内径部への出入り口となるスリットが設けられた内側カバーと、
略円筒形状で、内径部に前記内側カバーが収容可能とされ、両端面と周側面の軸方向とに沿うように前記内径部への出入り口となるスリットが設けられた外側カバーと、を備え、
前記外側カバーに収容された前記内側カバーは、前記スリットを通して前記内径部に前記非絶縁部が収容されるように前記架空配電線の外周に装着され、
前記外側カバーは、前記内側カバーの周りで回転されて前記内側カバーのスリットを閉じ、前記外側カバーのスリットは、前記内側カバーによって閉じられる、
ことを特徴とする架空配電線用絶縁カバー。 - 前記内側カバーおよび前記外側カバーのスリットが閉じられた回転位置で、前記外側カバーの回転をロックするロック手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の架空配電線用絶縁カバー。 - 前記外側カバーの周側面に、前記外側カバーを回転させる際に操作される操作部を備える、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の架空配電線用絶縁カバー。 - 前記内側カバーの少なくとも一方の端面に、前記外側カバーを回転させる際に前記架空配電線とともに挟持される挟持部を備える、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の架空配電線用絶縁カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016226564A JP2018085816A (ja) | 2016-11-22 | 2016-11-22 | 架空配電線用絶縁カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016226564A JP2018085816A (ja) | 2016-11-22 | 2016-11-22 | 架空配電線用絶縁カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=62238565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016226564A Pending JP2018085816A (ja) | 2016-11-22 | 2016-11-22 | 架空配電線用絶縁カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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- 2016-11-22 JP JP2016226564A patent/JP2018085816A/ja active Pending
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