JP2018083782A - 乳化整髪剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】髪型を自由につくる力(アレンジ力)や毛束のつくりやすさに優れながら、つくった髪型を固定する力(セット力)にも優れ、さらに掌や毛髪上でのびやすいという感触(使用感)に優れる乳化整髪剤を提供する。【解決手段】下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有することを特徴とする乳化整髪剤。成分(A):ヒマワリ種子ロウ成分(B):カルナウバロウ成分(C):ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、及びダイマージリノール酸ダイマージリノレイルからなる群より選択される1以上の化合物成分(D):水【選択図】なし

Description

本発明は、乳化整髪剤に関する。
従来より、毛髪を固めずに髪型を形成できる特徴を有する毛髪化粧料として、ヘアワックス(ヘアスタイリングワックス)等の乳化整髪剤が広く用いられている。
具体的には、例えば、ワックス、高重合度ポリエチレングリコールおよび非イオン界面活性剤を含有する毛髪用の化粧料(特許文献1を参照);ビニルカプロラクタムの単独重合体、25℃固形油性成分、25℃液状油性成分および水を含有する整髪剤組成物(特許文献2を参照);ロウ類、特定の液状油、揮発性液状油および水を含有する整髪料(特許文献3を参照);20℃固形のワックスおよび揮発性シリコーンを含有する整髪料(特許文献4を参照)等が知られている。
特開2002−241243号公報 特開2004−91406号公報 特開2005−239677号公報 特開2007−15935号公報
ヘアワックス等の乳化整髪剤としては、髪型を自由につくる力(アレンジ力)に優れながら、つくった髪型を固定する力(セット力)にも優れ、尚且つ掌や毛髪上でのびやすいという感触(使用感)に優れるものが求められている。さらに、例えば、毛髪の流れを強調する観点から、毛束のつくりやすさに優れる乳化整髪剤が求められている。
従って、本発明の目的は、髪型を自由につくる力や毛束のつくりやすさに優れながら、つくった髪型を固定する力にも優れ、尚且つ掌や毛髪上でのびやすいという感触に優れる乳化整髪剤を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、成分(A):ヒマワリ種子ロウと、成分(B):カルナウバロウと、成分(C):特定のダイマー酸エステルと、成分(D):水と、を配合して乳化整髪剤とすることにより、アレンジ力、毛束のつくりやすさに優れながら、セット力にも優れ、さらに使用感に優れる乳化整髪剤が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有することを特徴とする乳化整髪剤を提供する。
成分(A):ヒマワリ種子ロウ
成分(B):カルナウバロウ
成分(C):ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルからなる群より選択される1以上の化合物
成分(D):水
前記乳化整髪剤100質量%に対する、前記成分(A)の含有量が1.0〜8.0質量%、前記成分(A)と前記成分(B)の含有量の合計が3.0〜20.0質量%、前記成分(C)の含有量が0.2〜7.0質量%、前記成分(D)の含有量が20.0〜96.8質量%であることが好ましい。
前記乳化整髪剤は、炭化水素ワックスを含有することが好ましい。
前記乳化整髪剤は、炭化水素油を含有することが好ましい。
前記乳化整髪剤は、前記成分(C)以外のエステル油及びシリコーン油からなる群より選択される1以上の油剤を含有することが好ましい。
前記乳化整髪剤は、炭素数12〜22の高級アルコールを含有することが好ましい。
前記乳化整髪剤は、界面活性剤を含有することが好ましい。
前記乳化整髪剤は、ヘアワックスであることが好ましい。
本発明の乳化整髪剤は、髪型を自由につくる力や毛束のつくりやすさに優れながら、つくった髪型を固定する力にも優れ、さらに掌や毛髪上でのびやすいという感触に優れるという効果を奏する。なお、本明細書において、髪型を自由につくる力(例えば、毛髪の全体的な流れを形成する力)を「アレンジ力」という。また、ある程度の毛髪をまとめ毛束を形成しやすくする力を「毛束のつくりやすさ」という。また、つくった髪型を固定する力を「セット力」という。また、掌や毛髪上でのばす際の抵抗感が小さく、掌や毛髪上でのびやすいという感触を「使用感」という。
本発明の乳化整髪剤は、ヒマワリ種子ロウ、カルナウバロウ、特定のダイマー酸エステル、及び水を少なくとも含有する。ここで、上記特定のダイマー酸エステルは、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、及びダイマージリノール酸ダイマージリノレイルからなる群より選択される1以上の化合物である。なお、本明細書において、上記ヒマワリ種子ロウを「成分(A)」、上記カルナウバロウを「成分(B)」、上記ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、及びダイマージリノール酸ダイマージリノレイルからなる群より選択される1以上の化合物を「成分(C)」、上記水を「成分(D)」と称する場合がある。
すなわち、本発明の乳化整髪剤は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を少なくとも含有する。本発明の乳化整髪剤は、上記成分(A)〜(D)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の乳化整髪剤に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、及び、成分(A)〜(D)以外の成分等の各成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
また、本明細書において、本発明の乳化整髪剤に含まれる各成分(例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(A)〜(D)以外の成分等)の含有量は、それぞれ、乳化整髪剤中の合計の含有量が100質量%以下となるように、記載の範囲内から適宜選択することができる。
[成分(A)]
上記成分(A)であるヒマワリ種子ロウは、ヒマワリの種子から得られるロウである。上記ヒマワリ種子ロウは、一般的に、長鎖脂肪酸と長鎖アルコールから構成されるモノエステルを主成分とし、融点が70〜85℃の範囲の天然のロウ状固体である。上記ヒマワリ種子ロウは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第16版,第2巻,Personal Care Products Council,2016年,p.1514〜1515):Helianthus Annuus (Sunflower) Seed Waxで表記される化合物である。
成分(A)の市販品としては、例えば、商品名「精製ヒマワリワックス」(横関油脂工業株式会社製)、商品名「VGB 5ST」(エー・ディー・エム・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤中の成分(A)の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、1.0〜8.0質量%が好ましく、より好ましくは2.0〜6.0質量%、さらに好ましくは2.0〜5.0質量%である。上記含有量が1.0質量%以上であると、乳化整髪剤のセット力とアレンジ力がより一層向上する。一方、上記含有量が8.0質量%以下であると、掌や毛髪上でのばす際の抵抗感がより一層小さくなり使用感がより向上する。上記成分(A)の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての成分(A)の含有量の合計である。
[成分(B)]
上記成分(B)であるカルナウバロウは、カルナウバヤシバ(Coperni cia serifera Martius)と呼ばれる植物の葉等からから採取される天然植物系ロウである。上記カルナウバロウは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第16版,第1巻,Personal Care Products Council,2016年,p.881〜882):Copernicia Cerifera (Carnauba) Waxで表記される化合物である。
成分(B)の市販品としては、例えば、商品名「TOWAX−1F8」(東亜化成株式会社製)、商品名「カルナバワックス1号」(株式会社加藤洋行製)、商品名「カルナバワックス精製No.1」(株式会社セラリカNODA製)等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤中の成分(A)と成分(B)の含有量の合計は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、3.0〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜15.0質量%、さらに好ましくは6.0〜10.0質量%である。上記含有量の合計が3.0質量%以上であると、セット力がより向上する。一方、上記含有量の合計が20.0質量%以下であると、のび馴染みが良く使用感がより向上する。上記成分(A)と成分(B)の含有量の合計は、本発明の乳化整髪剤中の全ての成分(A)と全ての成分(B)の含有量の合計である。
[成分(C)]
上記成分(C)は、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、及びダイマージリノール酸ダイマージリノレイルからなる群より選択される1以上の化合物である。中でも、毛束のつくりやすさにより一層優れる観点から、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)が好ましい。
成分(C)の市販品としては、例えば、下記のものが挙げられる。ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)の市販品としては、商品名「Plandool−GR」(日本精化株式会社製)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)の市販品としては、商品名「Plandool−S」、商品名「Plandool−H」(日本精化株式会社製)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルの市販品としては、商品名「LUSPLAN DD−DA5」、商品名「LUSPLAN DD−DA7」、商品名「LUSPLAN SR−DM4」(以上、日本精化株式会社製)等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤中の成分(C)の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、0.2〜7.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5.0質量%、さらに好ましくは1.0〜3.5質量%である。上記含有量が0.2質量%以上であると、アレンジ力や毛束のつくりやすさがより向上する。さらに、整髪後の毛髪がパサつくことを抑制し、毛髪にうるおいのある感触を与える。一方、上記含有量が7.0質量%以下であると、のび馴染みが良く使用感がより向上する。上記成分(C)の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての成分(C)の含有量の合計である。
[成分(D)]
成分(D)は水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の乳化整髪剤中の成分(D)の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、20.0〜96.8質量%が好ましく、より好ましくは25.0〜70.0質量%、さらに好ましくは30.0〜60.0質量%である。
[その他の成分]
本発明の乳化整髪剤は、本発明の効果を損なわない範囲内で、成分(A)〜(D)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分等が挙げられる。具体的には、例えば、エタノール等の低級アルコール;多価アルコール、高級アルコール、シリコーン油、成分(C)以外のエステル油、成分(A)及び(B)以外のロウ(例えば、ミツロウ、コメヌカロウ、ラノリン等)、植物油、炭化水素ワックス、炭化水素油、油脂、高級脂肪酸等の油性成分;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤;界面活性剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤;ピリビニルピロリドン等の皮膜形成性高分子化合物;カオリン、シリカ、タルク等の粉体;色素;顔料;染料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;酸;アルカリ等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤は、上記その他の成分として、セット力、アレンジ力をさらに向上させる観点で、炭化水素ワックスを含有していてもよい。上記炭化水素ワックスとしては、例えば、セレシン、オゾケライト、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、合成ワックス、ポリエチレン等が挙げられる。中でも、パラフィン、マイクロクリスタリンワックスが好ましい。
上記炭化水素ワックスの融点は、特に限定されないが、セット力及びアレンジ力の観点から、60.0〜110.0℃が好ましく、より好ましくは70.0〜95.0℃である。
本発明の乳化整髪剤が炭化水素ワックスを含有する場合、本発明の乳化整髪剤中の上記炭化水素ワックスの含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、0.5〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは3.0〜15.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であると、セット力、アレンジ力がより向上する。上記含有量が20.0質量%以下であると、乳化安定性が向上する。上記炭化水素ワックスの含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての炭化水素ワックスの含有量の合計である。中でも、セレシン、オゾケライト、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、合成ワックス、及びポリエチレンの含有量の合計が上記範囲を満たすことが好ましく、より好ましくは、パラフィン及びマイクロクリスタリンワックスの含有量の合計が上記範囲を満たすことである。
本発明の乳化整髪剤は、上記その他の成分として、成分(A)、成分(B)、及び上記炭化水素ワックスを溶解し乳化させ、使用感をより向上させる観点で、炭化水素油(室温で液状の炭化水素)を含有していてもよい。上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、イソドデカン、スクワラン等が挙げられる。中でも、ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、イソドデカンが好ましい。
本発明の乳化整髪剤が炭化水素油を含有する場合、本発明の乳化整髪剤中の上記炭化水素油の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、1.0〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは2.0〜12.0質量%である。上記含有量が1.0質量%以上であると、乳化安定性及び使用感がより向上する。一方、上記含有量が15.0質量%以下であると、セット力がより向上する。上記炭化水素油の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての炭化水素油の含有量の合計である。中でも、α−オレフィンオリゴマー、ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、イソドデカン、及びスクワランの含有量の合計が上記範囲を満たすことが好ましく、より好ましくは、ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、及びイソドデカンの含有量の合計が上記範囲を満たすことである。
本発明の乳化整髪剤は、上記その他の成分として、成分(A)〜(C)を溶解し乳化させ、アレンジ力や使用感をより向上させる観点で、成分(C)以外のエステル油(「その他のエステル油」と称する場合がある)及びシリコーン油からなる群より選択される1以上の油剤を含有していてもよい。
上記シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチルシリコーン油(ジメチコン);メチルフェニルポリシロキサン等のメチルフェニルシリコーン油;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン油;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の変性シリコーン;メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール等が挙げられる。中でも、ジメチルシリコーン油、環状シリコーン油が好ましい。
本発明の乳化整髪剤がシリコーン油を含有する場合、本発明の乳化整髪剤中のシリコーン油の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、2.0〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。上記含有量が2.0質量%以上であると、使用感がより向上する。一方、上記含有量が20.0質量%以下であると、乳化安定性が向上する。上記シリコーン油の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全てのシリコーン油の含有量の合計である。
上記その他のエステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ジペンタエリスリチル等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤がその他のエステル油を含有する場合、本発明の乳化整髪剤中のその他のエステル油の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、0.5〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは3.0〜15.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であると、成分(A)や成分(B)の溶解性及び使用感がより向上する。一方、上記含有量が20.0質量%以下であると、乳化安定性が向上する、セット力がより向上する、べたつき感を抑制するという効果が得られる。上記その他のエステル油の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全てのその他のエステル油の含有量の合計である。
本発明の乳化整髪剤は、上記その他の成分として、乳化安定性を向上させる観点で、高級アルコールを含有していてもよい。上記高級アルコールの炭素数は、特に限定されないが、12〜22が好ましく、より好ましくは14〜22である。上記高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤が高級アルコールを含有する場合、本発明の乳化整髪剤中の高級アルコールの含有量は、特に限定されないが、乳化安定性の観点から、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、0.05〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3.0質量%である。上記高級アルコールの含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての高級アルコールの含有量の合計である。
本発明の乳化整髪剤は、上記その他の成分として、界面活性剤を含有していてもよい。上記界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。上記界面活性剤としては、中でも、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤が好ましい。
上記ノニオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油等が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。また、ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルのいずれも含む。モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリル等が挙げられる。上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリル等の上記モノグリセリン脂肪酸エステルの重合度2〜10のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。また、グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
上記アニオン界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等が挙げられる。
上記カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有第3級アミン塩等のアミン塩、モノアルキル型第4級アンモニウム塩、ジアルキル型第4級アンモニウム塩、トリアルキル型第4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型第4級アンモニウム塩等のアルキル第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の環式第4級アンモニウム塩、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤が界面活性剤を含有する場合、本発明の乳化整髪剤中の界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、0.5〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜10.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であると、乳化安定性がより優れる。一方、上記含有量が15.0質量%以下であると、使用感がより優れる。上記界面活性剤の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての界面活性剤の含有量の合計である。
本発明の乳化整髪剤は、上記その他の成分として、乳化安定性を向上させる観点で、増粘剤を含有していてもよい。上記増粘剤としては、例えば、水溶性を有する、天然高分子、半合成高分子、合成高分子等が挙げられる。上記水溶性を有する天然高分子としては、例えば、アラビアゴム、トラガントガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン等が挙げられる。上記水溶性を有する半合成高分子としては、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロース等が挙げられる。上記水溶性を有する合成高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体、ポリビニルメチルセルロース、ポリアミド樹脂、ポリエチレングリコール等が挙げられる。中でも、水溶性を有する合成高分子が好ましく、より好ましくはカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体である。
なお、増粘剤としてカルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体を用いる場合は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン類;アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基;アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、カルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体を中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明の乳化整髪剤が増粘剤を含有する場合、本発明の乳化整髪剤中の増粘剤の含有量は、特に限定されないが、乳化安定性や製剤安定性の観点から、本発明の乳化整髪剤100質量%に対して、0.01〜1.5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜0.5質量%である。上記増粘剤の含有量は、本発明の乳化整髪剤中の全ての増粘剤の含有量の合計である。
本発明の乳化整髪剤は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ホモミキサーを用いた転相乳化法等により乳化することにより製造することができる。また、混合と乳化は別々に行っても同時に行ってもよい。
本発明の乳化整髪剤は、セット力、アレンジ力、使用感に優れる観点から、ワックス状の乳化整髪剤(ヘアワックス)であることが特に好ましい。
本発明の乳化整髪剤は、数あるロウの中でも、ヒマワリ種子ロウ[成分(A)]を用いることにより、乳化整髪剤の髪型を自由につくる力(アレンジ力)及びつくった髪型を固定する力(セット力)を有している。特に、ヒマワリ種子ロウは、乳化整髪剤に高いアレンジ力を付与している。そして、ヒマワリ種子ロウと組み合わせてカルナウバロウ[成分(B)]を配合することにより、セット力をさらに付与し、且つ掌や毛髪上でのびやすいという感触(使用感)の低下もなく良好な使用感とすることができる。さらに、ヒマワリ種子ロウ及びカルナウバロウに加えて、特定のダイマー酸エステル[成分(C)]を配合することにより、使用感を低下させずにアレンジ力及び毛束のつくりやすさをさらに付与することができる。このように、本発明の乳化整髪剤は、数あるロウの中でも、ヒマワリ種子ロウとカルナウバロウの2種を採用し組み合わせて用い、さらに特定のダイマー酸エステルを配合したものであり、これによりセット力、アレンジ力、及び毛束のつくりやすさに優れ、且つ、使用感にも優れるという効果を奏する。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量)であり、特記しない限り「質量%」で表す。また、表中の配合量における「−」は、その成分を配合していないことを示す。
実施例1〜12、比較例1〜5
表に記した各成分(成分(A)〜(D)、及びその他の成分)を用い、実施例及び比較例の各試料を常法に準じてヘアワックスの形態として乳化整髪剤を得、下記評価を行った。結果をそれぞれ表に示した。
(評価)
実施例及び比較例で得られた各乳化整髪剤について以下の通り評価した。評価は3名の専門評価員が行った。評価結果は表に記載した。なお、比較例2については、乳化形態を形成しなかったため評価を行わなかった。
[試験例1:使用感(掌や毛髪上でのびやすいという感触)の評価]
各実施例及び各比較例で得られた乳化整髪剤0.75gを掌に塗布後、掌上で指先でのばした時の抵抗感を評価し、「使用感」を下記の評価基準に従って評価した。
なお、上記掌上でのばした時の抵抗感の優劣と、ウィッグ(レッスンマネキン:株式会社ユーカリジャパン製)の毛髪上でのばした時の抵抗感の優劣は同様であった。
<使用感の評価基準>
◎(良好):抵抗感を感じずに容易にのばせた。
〇(実用可能):少し抵抗感はあるがのばせた。
×(不良):抵抗感が強く、のばしにくかった。
[試験例2:アレンジ力(髪型を自由につくる力)の評価]
上記試験例1で掌上でのばした各乳化整髪剤を、ウィッグ(レッスンマネキン:株式会社ユーカリジャパン製)の半頭(頭部の左右何れか片側)の毛髪上に均一に塗布し、毛髪をねじりながら曲げるように整髪した。整髪後の毛髪のくせ付けの度合(即ち、毛髪が所望の形に変形するか否か)を観察し、「アレンジ力」を下記評価基準に従い評価した。
<アレンジ力の評価基準>
◎(良好):明確なくせ付けができた。
〇(実用可能):くせ付けの度合は少し弱いものの、くせ付けができた。
×(不良):くせ付けができなかった。
[試験例3:セット力(つくった髪型を固定する力)の評価]
上記試験例2の評価直後、ウィッグの毛髪を根元から垂直上方に立ち上げるように整髪した。上記整髪後1分後に、髪の毛先の垂直方向に対する角度を目視にて確認し、「セット力」を下記評価基準に従って評価した。なお、上記角度は、垂直下方向(即ち、毛先が完全に垂れ下がった状態)を0°とし、垂直上方向(即ち、毛先が完全に立ち上がった状態)を180°とした。
<セット力の評価基準>
◎(良好):毛先の角度が120°以上。
〇(実用可能):毛先の角度が75°以上、120°未満。
×(不良):毛先の角度が75°未満。
[試験例4:毛束のつくりやすさの評価]
上記試験例3の評価直後に、整髪されたウィッグの毛髪を観察し、下記の評価基準に従って評価した。
<毛束のつくりやすさの評価基準>
◎(良好):明確な毛束が形成されていた。
〇(実用可能):少しばらけているものの、毛束は形成されていた。
×(不良):毛束が全く形成されていなかった。
[試験例5:髪のうるおい感の評価]
上記試験例2の整髪時の毛髪の手触りより、髪のうるおい感をし、下記の評価基準に従って評価した。
<髪のうるおい感の評価基準>
◎(良好):毛髪に明確にしっとりとした感触が感じられた。
〇(実用可能):毛髪がぱさつかず、少ししっとりとした感触が感じられた。
×(不良):毛髪がぱさついていた。
Figure 2018083782
Figure 2018083782
本発明の乳化整髪剤(実施例)は、髪型を自由につくる力や毛束のつくりやすさに優れながら、つくった髪型を固定する力にも優れ、尚且つ掌や毛髪上でのびやすく、また、髪のうるおい感にも優れていた。これに対し、成分(A)を配合しない場合(比較例1)、アレンジ力が劣っていた。また、成分(B)を配合しない場合(比較例2)、乳化形態を形成しなかった。また、成分(C)を配合しない場合(比較例3)、毛束のつくりやすさが劣っており、髪のうるおい感も劣っていた。また、成分(C)の代わりに成分(C)以外のダイマー酸エステルを用いた場合(比較例4及び5)、使用感や毛束のつくりやすさが劣っていた。
表に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
<成分(A)>
ヒマワリ種子ロウ:商品名「精製ヒマワリワックス」(横関油脂工業株式会社製)
<成分(B)>
カルナウバロウ:商品名「TOWAX−1F8」(東亜化成株式会社製)
<成分(C)>
ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル):商品名「Plandool−GR」(日本精化株式会社製)
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル):商品名「Plandool−S」(日本精化株式会社製)
ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル:商品名「LUSPLAN SR DM−4」(日本精化株式会社製)
<成分(C)以外のダイマー酸エステル>
ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル:商品名「LUSPLAN SR DD−IS」(日本精化株式会社製)
ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物:商品名「LUSPLAN SR DD−DHR」(日本精化株式会社製)
<その他の成分>
マイクロクリスタリンワックス:商品名「HI−MIC−1090」(日本精蝋株式会社製)
パラフィン:商品名「SP−0165」(日本精蝋株式会社製)、高融点パラフィン(2)
ミネラルオイル:商品名「CARNATION」(Sonneborn Inc.製)、流動パラフィン
エチルヘキサン酸セチル:商品名「CIO−N」(日本サーファクタント工業株式会社製)、2−エチルヘキサン酸セチル
ジメチコン:商品名「DOW CORNING TORAY SH200C FRUID 20CS(東レ・ダウコーニング株式会社製)、メチルポリシロキサン
シクロペンタシロキサン:商品名「TSF405」(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、デカメチルシクロペンタシロキサン
セテス−20:商品名「ブラウノンCH−320L」(青木油脂工業株式会社製)、ポリオキシエチレンセチルエーテル
ステアリン酸ソルビタン:商品名「NIKKOL SS−10V」(日光ケミカルズ株式会社製)
ステアリン酸:商品名「EDENOR C18−98 MY」(Emery Oleochemicals製)
ミリスチルアルコール:商品名「カルコール4098」、(花王株式会社製)
さらに、以下に、本発明の乳化整髪剤の処方例を示す。
(処方例1)ヘアワックス
ヒマワリ種子ロウ 2.5質量%
カルナウバロウ 5.5質量%
ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル) 2.7質量%
トリ水添ロジン酸グリセリル 0.3質量%
マイクロクリスタリンワックス 9.5質量%
パラフィン 2.0質量%
ミネラルオイル 5.0質量%
エチルヘキサン酸セチル 10.0質量%
ジメチコン 2.0質量%
シクロペンタシロキサン 7.0質量%
セテス−20 3.0質量%
ステアリン酸ソルビタン 3.0質量%
ステアリン酸 1.0質量%
ミリスチルアルコール 1.0質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
トリエタノールアミン 1.0質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
シリカ 0.3質量%
ポリオキシプロピレンソルビット 2.0質量%
加水分解ヒアルロン酸 0.001質量%
PEG−90M 0.05質量%
香料 0.2質量%
精製水 41.2質量%
合計 100.0質量%
(処方例2)ヘアワックス
ヒマワリ種子ロウ 1.5質量%
カルナウバロウ 7.0質量%
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 3.0質量%
マイクロクリスタリンワックス 9.5質量%
パラフィン 2.0質量%
ミネラルオイル 5.0質量%
エチルヘキサン酸セチル 10.0質量%
ジメチコン 2.0質量%
シクロペンタシロキサン 7.0質量%
セテス−20 3.0質量%
ステアリン酸ソルビタン 3.0質量%
ステアリン酸 1.0質量%
ミリスチルアルコール 1.0質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
トリエタノールアミン 1.0質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
エタノール 1.0質量%
加水分解ケラチン 0.1質量%
パントテニルアルコール 2.0質量%
香料 0.2質量%
精製水 40.0質量%
合計 100.0質量%

Claims (8)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有することを特徴とする乳化整髪剤。
    成分(A):ヒマワリ種子ロウ
    成分(B):カルナウバロウ
    成分(C):ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、及びダイマージリノール酸ダイマージリノレイルからなる群より選択される1以上の化合物
    成分(D):水
  2. 前記乳化整髪剤100質量%に対する、前記成分(A)の含有量が1.0〜8.0質量%、前記成分(A)と前記成分(B)の含有量の合計が3.0〜20.0質量%、前記成分(C)の含有量が0.2〜7.0質量%、前記成分(D)の含有量が20.0〜96.8質量%である、請求項1に記載の乳化整髪剤。
  3. 炭化水素ワックスを含有する、請求項1又は2に記載の乳化整髪剤。
  4. 炭化水素油を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳化整髪剤。
  5. 前記成分(C)以外のエステル油及びシリコーン油からなる群より選択される1以上の油剤を含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の乳化整髪剤。
  6. 炭素数12〜22の高級アルコールを含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の乳化整髪剤。
  7. 界面活性剤を含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の乳化整髪剤。
  8. ヘアワックスである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の乳化整髪剤。
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