JP2020164475A - 乳化整髪剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつボリューム感のある髪型の保持力に優れる乳化整髪剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の乳化整髪剤組成物は、油溶性ポリマー(成分A)と、特定の粉体(成分B)と、融点が30℃以上であり、HLB値が1.0以上、7.0以下であるノニオン界面活性剤(成分C)と、炭化水素油、エステル油、及び25℃での動粘度が0.5mm2/s以上、1000mm2/s以下であるジメチルポリシロキサンからなる群より選ばれる油分であって、少なくとも前記25℃での動粘度が0.5mm2/s以上、1000mm2/s以下であるジメチルポリシロキサンを含む油分(成分D)と、水(成分E)とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に好適に用いられる乳化整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪剤組成物が発揮し得る整髪特性には、様々な整髪特性がある。例えば、整髪特性としては、毛髪同士をまとめる特性(例えば、毛髪をタイトにまとめる特性、毛髪をまとめて毛束を作る特性等)、毛髪の流れを作り髪型を作る特性(例えば、アレンジ力等)、髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪に艶を付与する特性、並びに、毛髪同士の滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。
整髪剤組成物は、目的とする整髪スタイルや、適用対象である毛髪の髪質などに応じて、上記の整髪特性のうちの一つ又は複数を発揮するように設計されている。また、整髪剤組成物の性状についても、液状、フォーム状(泡状)、ワックス状、ジェル状及びグリース状などの種々の性状があり、それぞれの性状の整髪剤組成物が、それぞれ異なる使用性、使用感や整髪特性を有する。また、性状が異なる整髪剤組成物では、異なる組成設計が行われている。
下記の特許文献1には、シリコーンレジンをバインダーとして無機粉体の表面に前記シリコーンエラストマーを付着してなる複合粒子を含有する化粧料が開示されている。この複合粒子は、少なくとも、無機粉体及びシリコーンエラストマーが分散された混合水分散液と、カチオン性水溶性高分子と、アルカリ性物質とを配合した混合液に、アルコキシシラン、シラノール基含有シラン、及びこれらの部分縮合物から選ばれる化合物を添加して加水分解・縮合反応させることにより製造される。また、特許文献1には、この化粧料を毛髪のセット剤として用いることができることが記載されている。
特開2014−062135号公報
整髪剤組成物として、ジェル状の整髪剤組成物やワックス状の整髪剤組成物が知られている。このうち、シリカ等の粉体を含むジェル状の整髪剤組成物では、ふんわりとしたボリューム感のある髪型を作ることができる。しかしながら、従来のジェル状の整髪剤組成物では、ボリューム感のある髪型の保持力(キープ力)が低く、整髪した髪型が崩れやすい。
また、ワックス状の整髪剤組成物は、整髪保持力をある程度高めることができる。しかしながら、ワックス状の整髪剤組成物では、ふんわりとしたボリューム感のある髪型を作ることは困難である。
このように、従来の整髪剤組成物では、ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつボリューム感のある髪型の保持力を高めることは困難である。
本発明の目的は、ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつボリューム感のある髪型の保持力に優れる乳化整髪剤組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)とを含む、乳化整髪剤組成物を提供する。
成分(A):油溶性ポリマー
成分(B):シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びケイソウ土からなる群より選ばれる粉体
成分(C):融点が30℃以上であり、HLB値が1.0以上、7.0以下であるノニオン界面活性剤
成分(D):炭化水素油、エステル油、及び25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンからなる群より選ばれる油分であって、少なくとも前記25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンを含む油分
成分(E):水
本発明の乳化整髪剤組成物は、下記成分(F)を更に含むことが好ましい。
成分(F):増粘剤
本発明の乳化整髪剤組成物では、前記成分(F)が、下記成分(F1)と、下記成分(F2)とを含むことが好ましい。
成分(F1):粘土鉱物
成分(F2):多糖系増粘剤
本発明の乳化整髪剤組成物では、成分(C)の含有量が、3.0質量%以上、20.0質量%以下であることが好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物は、ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつボリューム感のある髪型の保持力に優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の乳化整髪剤組成物は、油溶性ポリマーと、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びケイソウ土からなる群より選ばれる粉体と、融点が30℃以上であり、HLB値が1.0以上、7.0以下であるノニオン界面活性剤と、炭化水素油、エステル油、及び25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンからなる群より選ばれる油分であって、少なくとも該25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンを含む油分と、水とを含む。
本明細書においては、上記「油溶性ポリマー」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びケイソウ土からなる群より選ばれる粉体」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「融点が30℃以上であり、HLB値が1.0以上、7.0以下であるノニオン界面活性剤」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「炭化水素油、エステル油、及び25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンからなる群より選ばれる油分であって、少なくとも該25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンを含む油分」を「成分(D)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「水」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、成分(E)とを含む。本発明の乳化整髪剤組成物は、乳化組成物であり、油性成分と水性成分とが乳化されている。本発明の乳化整髪剤組成物は、水中油(O/W)型の乳化整髪剤組成物であることが好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつボリューム感のある髪型の保持力に優れる。
また、本発明の乳化整髪剤組成物では、整髪時に軋みを感じにくく、手触りが良好であり、使用性を高めることができる。さらに、本発明の乳化整髪剤組成物では、整髪後の毛髪のべたつきを抑えることができる。
本明細書においては、「25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサン」(油分)を、「成分(D1)」と称する場合がある。また、本明細書においては、「炭化水素油及びエステル油からなる群より選ばれる油分」を「成分(D2)」と称する場合がある。
本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(D1)を少なくとも含む。本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D1)と、成分(E)とを含む。本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(D2)を含まないか、又は含む。
本発明の乳化整髪剤組成物は、増粘剤を更に含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「増粘剤」を「成分(F)」と称する場合がある。
上記のように、本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)とを少なくとも含む。本発明の乳化整髪剤組成物は、さらに、成分(F)を含んでいてもよい。
本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(A)〜(F)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明の乳化整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、油溶性ポリマーである。成分(A)は耐湿性に優れる成分であるため、成分(A)を用いることにより、ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつ形成された髪型の保持力(キープ力)を高めることができる。また、成分(A)を用いることにより、べたつきを抑えながら、本発明の上記の効果を得ることができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
髪型のボリューム感をより一層向上させる観点から、成分(A)は、皮膜形成性の油溶性ポリマー(即ち、油溶性皮膜形成ポリマー)であることが好ましい。
成分(A)としては、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、及びシルセスキオキサン誘導体等が挙げられる。
成分(A)としては、トリメチルシロキシケイ酸、メトキシPEG/PPG−7/3アミノプロピルジメチコン、高重合メチルポリシロキサン、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン、ジメチコンクロスポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、及びトリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン等が挙げられる。
本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、成分(A)は、トリメチルシロキシケイ酸、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、及び(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーからなる群より選ばれる油溶性ポリマー(少なくとも1の油溶性ポリマー)であることが好ましく、トリメチルシロキシケイ酸であることが特に好ましい。
成分(A)は、市販品を用いてもよい。
上記トリメチルシロキシケイ酸は、例えば、INCI名「Trimethylsiloxysilicate」で表される化合物である。上記トリメチルシロキシケイ酸の市販品としては、東レ・ダウコーニング社製、商品名「DOWSIL 593 Fluid」、商品名「DOWSIL RSN−0749 Resin」、信越化学工業社製、商品名「X−21−5250」、「X−21−5250L」、「X−21−5616」、「X−21−5249」、「X−21−5249L」、「KF−7312J」、「KF−7312K」、「KF−7312L」、「KF−7312T」、「X−21−5595」、「KF−9021」、「KF−9021L」等が挙げられる。
上記メトキシPEG/PPG−7/3アミノプロピルジメチコンは、例えば、INCI名「Methoxy PEG/PPG−7/3 Aminopropyl Dimethicone」で表される化合物である。上記メトキシPEG/PPG−7/3アミノプロピルジメチコンの市販品としては、Evonik Nutrition & Care GmbH社製、商品名「ABIL Soft AF 100」等が挙げられる。
上記高重合メチルポリシロキサンの市販品としては、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、商品名「XF49−811」等が挙げられる。
上記ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンは、例えば、INCI名「Polyglyceryl−3 Polydimethylsiloxyethyl Dimethicone」で表される化合物である。上記ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンの市販品としては、信越化学工業社製、商品名「KF−6104」等が挙げられる。
上記(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーは、例えば、INCI名「Lauryl Dimethicone/Polyglycerin−3 Crosspolymer」で表される化合物である。上記(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーの市販品としては、信越化学工業社製、商品名「KSG−820」等が挙げられる。
上記(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサンは、例えば、INCI名「Trifluoropropyldimethylsiloxy/Trimethylsiloxy Silsesquioxane」で表される化合物である。上記(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサンの市販品としては、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名「SILFORM FR―5」等が挙げられる。
上記ジメチコンクロスポリマーは、例えば、INCI名「Dimethicone Crosspolymer」で表される化合物である。上記ジメチコンクロスポリマーの市販品としては、ダウ・ケミカル社製、商品名「EL―9240 Silicone Elastomer Blend」等が挙げられる。
上記(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーは、例えば、INCI名「Acrylates/Stearyl Acrylate/Dimethicone Methacrylate Copolymer」で表される化合物である。上記(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーの市販品としては、信越化学工業社製、商品名「KP−561P」等が挙げられる。
上記(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーは、例えば、INCI名「Acrylates/Behenyl Acrylate/Dimethicone Methacrylate Copolymer」で表される化合物である。上記(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーの市販品としては、信越化学工業社製、商品名「KP−562P」等が挙げられる。
上記トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランは、例えば、INCI名「Trimethylsiloxysilylcarbamoyl Pullulan」で表される化合物である。上記トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの市販品としては、信越化学工業社製、商品名「TSPL−30−ID」等が挙げられる。
上記乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、ボリューム感のある髪型の保持力をより一層高めることができ、また、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。成分(A)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。
(成分(B))
成分(B)は、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びケイソウ土からなる群より選ばれる粉体(少なくとも1の粉体)である。成分(B)を用いることにより、ボリューム感のある髪型を良好に作ることができる。また、成分(B)を用いることにより、べたつきを効果的に抑えることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
ボリューム感のある髪型をより一層良好に作る観点及びべたつきをより一層効果的に抑える観点からは、成分(B)は、シリカ及びケイソウ土からなる群より選ばれる粉体(少なくとも1の粉体)であることが好ましい。成分(B)は、シリカを含むことが特に好ましい。
<シリカ>
上記シリカとして、公知慣用のシリカ(無水ケイ酸)を用いることができる。上記シリカは、疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよく、疎水化無水ケイ酸であってもよい。また、アミノ酸、エステル又はレシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。また、上記シリカは、所謂、易崩壊性シリカ粒子であってもよい。上記シリカは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記疎水化無水ケイ酸は、無水ケイ酸(例えば、未処理の無水ケイ酸)が疎水化処理された物質である。疎水化処理に用いられる処理剤としては、有機シリル化合物及びシリコーン化合物等が挙げられる。上記有機シリル化合物としては、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルアルコキシシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、長鎖アルキルトリクロロシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルトリアルコキシシラン、メタクリルシラン、フルオロアルキルシラン及びペルフルオロアルキルシラン等が挙げられる。上記シリコーン化合物としては、ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン及びアミノ変性シリコーン等が挙げられる。上記疎水化処理の方法として、公知の方法を採用可能である。上記疎水化処理の方法としては、液相法、気相法及びオートクレーブ法等が挙げられる。
上記疎水化無水ケイ酸の好ましい例としては、ジメチルシロキシル化無水ケイ酸、トリメチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチルシロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケイ酸及びメタクリルシロキシル化無水ケイ酸等が挙げられる。
上記易崩壊性シリカ粒子は、複数のシリカ一次粒子が集合して形成された粒子である。上記シリカ一次粒子としては、特に限定されないが、例えば、球状シリカ粒子、鱗片状シリカ粒子及び不定形シリカ粒子等が挙げられる。上記シリカ一次粒子の平均粒径は、特に限定されない。
また、上記易崩壊性シリカ粒子は、シリカ以外の成分を内包していてもよい。上記シリカ以外の成分(以下、「内包成分」と称する場合がある)としては、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、多価アルコール、高級アルコール、糖アルコール、シリコーン油、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、香料、保湿剤、ビタミン類、アミノ酸類及び清涼剤等が挙げられる。中でも、アミノ酸類、シリコーン油、ビタミン類が好ましい。上記アミノ酸類としては、特に限定されないが、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(例えば、旭化成ケミカルズ社製、商品名「ペリセア」)、トリメチルグリシン及びグルタミン酸等が挙げられる。上記易崩壊性シリカ粒子が上記内包成分を内包することにより、整髪時に上記易崩壊性シリカ粒子が崩壊すると内包成分が放出され、内包成分の種類に応じた効果が発揮される。例えば、上記易崩壊性シリカ粒子がアミノ酸類を内包することにより、毛髪のダメージケア機能が発揮される。
上記易崩壊性シリカ粒子の製造方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
上記シリカの吸油量は、好ましくは100mL/100g以上、より好ましくは150mL/100g以上、更に好ましくは200mL/100g以上、好ましくは1000mL/100g以下、より好ましくは800mL/100g以下、更に好ましくは700mL/100g以下である。上記シリカの吸油量が上記下限以上及び上記上限以下であると、初期整髪力、整髪保持力及び再整髪性がより一層良好になる。上記吸油量は、JIS K5101に記載の方法に準拠して測定される。
上記シリカの市販品としては、例えば、無水ケイ酸である富士シリシア化学社製、商品名「サイリシア 320」、商品名「サイリシア 310P」、商品名「サイリシア 250」、商品名「サイリシア 250N」、商品名「サイリシア 350」、商品名「サイリシア 370」、商品名「サイリシア 380」、商品名「サイリシア 420」、商品名「サイリシア 430」、商品名「サイリシア 440」、商品名「サイリシア 450」及び商品名「サイリシア 470」;無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL 50」、商品名「AEROSIL 90G」、商品名「AEROSIL 130」、商品名「AEROSIL 150」、商品名「AEROSIL 200」、商品名「AEROSIL 300」、商品名「AEROSIL 380」、商品名「AEROSIL 200V」及び商品名「AEROSIL OX50」;無水ケイ酸であるAGCエスアイテック社製、商品名「サンスフェアH−31」、商品名「サンスフェアH−51」、商品名「サンスフェアH−121」、商品名「サンスフェアH−201」、商品名「サンスフェアH−32」、商品名「サンスフェアH−52」、商品名「サンスフェアH−122」、商品名「サンスフェアH−33」及び商品名「サンスフェアH−53」等;ジメチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R972」、商品名「AEROSIL R974」及び商品名「AEROSIL R9200」;トリメチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL RX200」、商品名「AEROSIL R8200」、商品名「AEROSIL RX300」及び商品名「AEROSIL R812S」;オクチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R805」;シリコーンオイル処理無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R202」、商品名「AEROSIL RY200」、商品名「AEROSIL RY200S」及び商品名「AEROSIL RY300」;シリコーンコーティング処理無水ケイ酸であるAGCエスアイテック社製、商品名「サンスフェア H−52−ET」;メタクリルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R711」;上記昜崩壊性シリカである三好化成社製、商品名「シリカビーズSB−705」、鈴木油脂社製、商品名「ゴッドボールSF−16C」、商品名「ゴッドボールAF−6C」及び商品名「ゴッドボールAF−16C」等が挙げられる。
<炭酸カルシウム>
上記炭酸カルシウムは、例えば、INCI名「CALCIUM CARBONATE」で表される。上記炭酸カルシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記炭酸カルシウムの市販品としては、例えば、堺化学工業社製、商品名「かるまる SCS M5」;白石カルシウム社製、商品名「ふわカル」等が挙げられる。
<炭酸マグネシウム>
上記炭酸マグネシウムは、例えば、INCI名「MAGNESIUM CARBONATE」で表される。上記炭酸マグネシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記炭酸マグネシウムの市販品としては、例えば、富田製薬社製、商品名「軽質炭酸マグネシウム」等が挙げられる。
<ヒドロキシアパタイト>
上記ヒドロキシアパタイトは、例えば、INCI名「HYDROXYAPATITE」で表される。上記ヒドロキシアパタイトは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記ヒドロキシアパタイトとしては、特に限定されず、例えば、球状のヒドロキシアパタイト、板状のヒドロキシアパタイト、及び非晶質のヒドロキシアパタイト等が挙げられる。中でも、高い整髪性能を発揮する観点から、球状のヒドロキシアパタイトが好ましい。上記ヒドロキシアパタイトの市販品としては、例えば、太平化学産業社製、商品名「板状HAP」、商品名「球状HAP」、商品名「HAP−100」、商品名「HAP−200」及び商品名「HAP−300」等が挙げられる。
<酸化チタン>
上記酸化チタンは、例えば、INCI名「TITANIUM DIOXIDE」で表される。上記酸化チタンは、特に限定されず、例えば、微粒子酸化チタンであってもよく、顔料チタンであってもよい。上記酸化チタンは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記酸化チタンの市販品としては、例えば、石原産業社製、商品名「TTO−55(A)」及び商品名「CR−50」等が挙げられる。
<酸化亜鉛>
上記酸化亜鉛は、例えば、INCI名「ZINC OXIDE」で表される。上記酸化亜鉛は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記酸化亜鉛の市販品としては、例えば、堺化学工業社製、商品名「FINEX−30S−LP2」等が挙げられる。
<ケイ酸カルシウム>
上記ケイ酸カルシウムは、例えば、INCI名「CALCIUM SILICATE」で表される。上記ケイ酸カルシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記ケイ酸カルシウムの市販品としては、例えば、富田製薬社製、商品名「フローライトR」;日本インシュレーション社製、商品名「ゾノトライトパウダーXJ」及び商品名「トバモライトパウダーTK」等が挙げられる。
<ケイ酸アルミニウム>
上記ケイ酸アルミニウムは、例えば、INCI名「ALUMINUM SILICATE」で表される。上記ケイ酸アルミニウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。ケイ酸アルミニウムとしては、特に限定されないが、合成ケイ酸アルミニウムが好ましい。合成方法としては、例えば、ミョウバンにNaSiOを加え、生成した沈殿を乾燥する方法や、電気透析法によりケイ酸ゾルを作り、これによりゲルを生成する方法、並びに、水ガラスにアルミニウム塩の水溶液を加える方法等が挙げられる。上記ケイ酸アルミニウムの市販品としては、例えば、富田製薬社製、商品名「合成ケイ酸アルミニウム(重質)」等が挙げられる。
<水酸化マグネシウム>
上記水酸化マグネシウムは、例えば、INCI名「MAGNESIUM HYDROXIDE」で表される。上記水酸化マグネシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記水酸化マグネシウムの市販品としては、例えば、富田製薬社製、商品名「水酸化マグネシウム(重質)」等が挙げられる。
<ケイソウ土>
上記ケイソウ土は、例えば、INCI名「DIATOMACEOUS EARTH」で表される。上記ケイソウ土は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記ケイソウ土の市販品としては、例えば、Imerys Diatomita Mexico社製、商品名「ImerCare 400D(S)」等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、ボリューム感のある髪型をより一層良好に作ることができ、また、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、フレーキングの発生をより一層効果的に抑えることができる。成分(B)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計である。
(成分(C))
成分(C)は、融点が30℃以上であり、HLB値が1.0以上、7.0以下であるノニオン界面活性剤である。成分(C)を用いることにより、毛髪を硬くまとめることができるため、ボリューム感のある髪型を作ることができる。また、成分(C)を用いることにより、べたつきを抑えることができる。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
ボリューム感のある髪型を作る観点から、成分(C)の融点は30℃以上である。ボリューム感のある髪型を良好に作る観点から、成分(C)の融点は、好ましくは32℃以上、より好ましくは35℃以上、好ましくは100℃以下、より好ましくは90℃以下である。また、成分(C)は25℃で固形であることが好ましい。
べたつきを抑える観点から、成分(C)のHLB値は1.0以上、7.0以下であり、好ましくは2.0以上、より好ましくは3.0以上、好ましくは6.5以下である。成分(C)のHLB値は、例えば、実測法により求めることができる。
成分(C)としては、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物等が挙げられる。なお、上記グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルである。
成分(C)としては、例えば、ステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PG、ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸ポリグリセリル−4、トリステアリン酸ポリグリセリル−6、及びペンタステアリン酸ポリグリセリル−10等が挙げられる。
ボリューム感のある髪型をより一層良好に作る観点及びべたつきをより一層効果的に抑える観点からは、成分(C)は、ステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル、及びステアリン酸ポリグリセリル−2からなる群より選ばれるノニオン界面活性剤(少なくとも1のノニオン界面活性剤)であることが好ましく、ステアリン酸ソルビタンであることがより好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは3.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上であると、ボリューム感のある髪型をより一層良好に作ることができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。成分(C)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計である。
(成分(D))
成分(D)は、炭化水素油、エステル油、及び25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンからなる群より選ばれる油分であって、少なくとも該25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンを含む油分である。したがって、成分(D)は、上記ジメチルポリシロキサン(成分(D1))であるか、成分(D1)と上記炭化水素油とを含む油分であるか、成分(D1)と上記エステル油とを含む油分であるか、成分(D1)と上記炭化水素油と上記エステル油とを含む油分である。成分(D)は、成分(C)と異なる。即ち、本発明においては、成分(C)に該当する成分は成分(D)には含まれないものとする。成分(D)を用いることにより、成分(A)及び成分(C)を乳化整髪剤組成物中に安定的に含ませることができる。また、成分(D)(特に成分(D1))を用いることにより、成分(B)に起因して生じる軋み感(整髪時に毛髪に指が引っ掛かる感触)を効果的に抑え、指どおりの良さを向上することができ、使用性を高めることができる。成分(D)はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記炭化水素油としては、ミネラルオイル、スクワレン、スクワラン、セレシン、パラフィン、ポリエチレンワックス、及びワセリン等が挙げられる。
上記エステル油としては、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、及びミリスチン酸イソプロピル等が挙げられる。
使用性をより一層高める観点からは、成分(D1)の25℃での動粘度は、0.5mm/s以上、1000mm/s以下である。使用性をより一層高める観点からは、成分(D1)の25℃での動粘度は、好ましくは1.0mm/s以上、好ましくは800mm/s以下、より好ましくは500mm/s以下である。
上記25℃での動粘度は、例えば、毛細管粘度計法により測定される。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは30.0質量%以下、より好ましくは20.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、使用性をより一層高めることができる。成分(D)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(D)の含有量の合計である。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(D1)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。成分(D1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、使用性をより一層高めることができる。
(成分(E))
成分(E)は、水である。成分(E)は、精製水であることが好ましい。
成分(E)の含有量は、他の配合成分の含有量によって、適宜調整することができる。本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは30.0質量%以上、より好ましくは40.0質量%以上、好ましくは90.0質量%以下、より好ましくは80.0質量%以下である。
(成分(F))
成分(F)は、増粘剤である。本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(F)を含むことが好ましい。成分(F)を用いることにより、乳化安定性を高めることができ、また、成分(B)の沈降が抑えられ、その結果、乳化整髪剤組成物の保存安定性を高めることができる。成分(F)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(F)としては、粘土鉱物、多糖系増粘剤、及びアクリル系増粘剤等が挙げられる。
本明細書においては、「粘土鉱物」を「成分(F1)」と称する場合がある。
本明細書においては、「多糖系増粘剤」を「成分(F2)」と称する場合がある。
本明細書においては、「アクリル系増粘剤」を「成分(F3)」と称する場合がある。
乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高める観点からは、成分(F)は、成分(F1)と成分(F2)とを含むか、又は、成分(F3)を含むことが好ましく、成分(F1)と成分(F2)とを含むことがより好ましい。
成分(F1)、成分(F2)、成分(F3)はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(F1)は、天然物であってもよく、合成物であってもよい。成分(F1)としては、カオリン族粘土鉱物、アンティゴライト族粘土鉱物、パイロフィライト族粘土鉱物、雲母族粘土鉱物、スメクタイト族粘土鉱物、バーミキュライト族粘土鉱物、緑泥石族粘土鉱物及び有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
上記カオリン族粘土鉱物としては、カオリン、ナクライト、ディッカイト及びハロサイト等が挙げられる。上記アンティゴライト族粘土鉱物としては、アンティゴライト、アメサイト及びクロンステダイト等が挙げられる。上記パイロフィライト族粘土鉱物としては、パイロフィライト及びタルク(滑石)等が挙げられる。上記雲母族粘土鉱物としては、イライト、海緑石、セラドナイト、セリサイト、マイカ(雲母)、白雲母、クロム白雲母及び黒雲母等が挙げられる。上記スメクタイト族粘土鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントナイト、サポナイト、ヘクトライト及びルーセンタイト等が挙げられる。上記バーミキュライト族粘土鉱物としては、バーミキュライト等が挙げられる。上記緑泥石族粘土鉱物としては、緑泥石(クロライト)等が挙げられる。上記有機変性粘土鉱物としては、スメクタイト族粘土鉱物又はバーミキュライト族粘土鉱物などが有機変性処理された有機変性粘土鉱物等が挙げられる。有機変性処理には、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤が好適に用いられる。上記第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、上記塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム及び塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。
乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高める観点からは、成分(F1)は、合成ケイ酸塩、及びその誘導体からなる群より選ばれる粘土鉱物(少なくとも1の粘土鉱物)であることが好ましい。上記合成ケイ酸塩及びその誘導体とは、少なからず不純物が含まれる天然由来のケイ酸マグネシウムを主成分とするケイ酸塩鉱物やケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)を主成分とするケイ酸塩鉱物などではなく、合成によって得られるケイ酸塩及びケイ酸塩誘導体のことを言う。なお、成分(F1)は、成分(B)とは異なる。即ち、本発明においては、成分(B)に該当する成分は成分(F1)には含まれないものとする。
上記合成ケイ酸塩及びその誘導体としては、例えば、INCI名(International Nomenclature for Cosmetic Ingredients):SODIUM MAGNESIUM SILICATEで表記される合成ケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、INCI名:MAGNESIUM FLUOROSILICATEで表記されるフルオロケイ酸マグネシウム、INCI名:SODIUM MAGNESIUM FLUOROSILICATEで表記されるフルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、INCI名:MAGNESIUM POTASSIUM FLUOROSILICATEで表記されるフルオロケイ酸(マグネシウム/カリウム)、INCI名:MAGNESIUM SODIUM FLUOROSILICATEで表記されるフルオロケイ酸(マグネシウム/ナトリウム)、INCI名:ALUMINUM SILICATEで表記される合成ケイ酸アルミニウム等が挙げられる。
成分(F1)は、合成ケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、及びフルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)からなる群より選ばれる粘土鉱物(少なくとも1の粘土鉱物)であることが特に好ましい。
成分(F2)としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、グアガム、カラギーナン、ペクチン及びローカストビーンガム等が挙げられる。
乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高める観点からは、成分(F2)は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びキサンタンガムからなる群より選ばれる多糖系増粘剤(少なくとも1の多糖系増粘剤)であることが好ましい。
成分(F3)としては、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキルコポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー及び(アクリレーツ/ネオデカン酸ビニル)クロスポリマー等が挙げられる。
乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高める観点からは、成分(F3)は、カルボキシビニルポリマー、及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(アルキル変性カルボキシビニルポリマー)からなる群より選ばれるアクリル系増粘剤(少なくとも1のアクリル系増粘剤)であることが好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高めることができる。成分(F)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(F)の含有量の合計量である。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(F1)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは6.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。成分(F1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高めることができる。成分(F1)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(F1)の含有量の合計量である。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(F2)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(F2)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高めることができる。成分(F2)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(F2)の含有量の合計量である。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、成分(F3)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。成分(F3)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化整髪剤組成物の保存安定性をより一層高めることができる。成分(F3)の含有量は、乳化整髪剤組成物中の全ての成分(F3)の含有量の合計量である。
(他の成分)
本発明の乳化整髪剤組成物は、上述した成分(A)〜(F)以外の成分を含んでいてもよい。成分(A)〜(F)以外の成分としては、例えば、水溶性セットポリマー(水溶性皮膜形成剤)、成分(C)とは異なるノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ロウ、炭化水素、高級アルコール、油脂、多価アルコール、低級アルコール、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、pH調整剤、香料、並びに防腐剤等が挙げられる。
上記水溶性セットポリマーとしては、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー等が挙げられる。
ボリューム感のある髪型の保持力をより一層高める観点から、本発明の乳化整髪剤組成物は、上記水溶性セットポリマーを含むことが好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、上記水溶性セットポリマーの含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.5質量%以下である。上記水溶性セットポリマーの含有量が上記下限以上であると、ボリューム感のある髪型の保持力をより一層高めることができる。上記水溶性セットポリマーの含有量が上記上限以下であると、上記上限を超える場合に比べて、べたつきを効果的に抑えることができ、また、耐水性を高めることができる。
上記成分(C)とは異なるノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル及びポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
乳化安定性をより一層高める観点から、本発明の乳化整髪剤組成物は、上記成分(C)とは異なるノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、上記成分(C)とは異なるノニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。上記成分(C)とは異なるノニオン界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化安定性をより一層高めることができる。
上記ロウとしては、例えば、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、及びラノリン等が挙げられる。
上記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、及びオレイルアルコール等の炭素数12〜22の脂肪族アルコール等が挙げられる。
上記油脂としては、例えば、オリーブ油、コメヌカ油、ヒマシ油、ヤシ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、及びアボカド油等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
上記低級アルコールとしては、例えば、エタノール等が挙げられる。
上記防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤組成物は、上記炭素数12〜22の脂肪族アルコールを含まないか、又は、上記炭素数12〜22の脂肪族アルコールを5.0質量%以下で含むことが好ましい。本発明の乳化整髪剤組成物が上記炭素数12〜22の脂肪族アルコールを含む場合に、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%中、上記炭素数12〜22の脂肪族アルコールの含有量は、好ましくは4.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である。
(乳化整髪剤組成物の他の詳細)
本発明の乳化整髪剤組成物の性状は、特に限定されない。本発明の乳化整髪剤組成物の性状は、液状であってもよく、ジェル状であってもよく、クリーム状であってもよく、グリース状であってもよく、ワックス状であってもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、本発明の乳化整髪剤組成物の性状は、クリーム状又はワックス状であることが好ましく、ワックス状であることがより好ましい。本発明の乳化整髪剤組成物は、クリーム状乳化整髪剤組成物又はワックス状乳化整髪剤組成物であることが好ましく、ワックス状乳化整髪剤組成物であることがより好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分を用いて、混合及び乳化を行う法等が挙げられる。混合及び乳化には、ホモミキサー等が用いられる。乳化は、転相乳化であってもよい。上記各成分を混合した後に乳化が行われてもよく、各成分の混合時に乳化が行われてもよい。
本発明の乳化整髪剤組成物は、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。本発明の乳化整髪剤組成物が上記ワックス状乳化整髪剤組成物である場合には、上記容器はジャー容器であることが好ましい。
以下に、本発明の構成と本発明の効果との関連は以下のように推定されるが、これに限定されるものではない。
本発明の乳化整髪剤組成物では、成分(D)によって、成分(A)及び成分(C)を乳化整髪剤組成物中に安定的に配合することができる。本発明の乳化整髪剤組成物を毛髪に塗布すると、固形成分である成分(C)が、毛髪表面をコーティングすることによって毛髪を硬くまとめ、比較的硬い毛束を形成する。また、成分(B)の作用によって、形成された毛束同士がブリッジングされる。このため、ふんわりとしたボリューム感のある髪型を作ることができる。また、成分(A)は、ある程度柔軟性を有する皮膜を形成させることができる成分である。成分(A)によって成分(B)や成分(C)が良好に覆われているためと推定されるが、成分(A)を用いることによりボリューム感のある髪型の保持力(キープ力)を高めることができる。なお、成分(A)を用いずに、水溶性セットポリマーのみを用いた場合には、該水溶性セットポリマーにより形成される皮膜は耐水性が低いため、ボリューム感のある髪型の保持力(キープ力)を十分に高めることはできない。
本発明では、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)とが組み合わせて用いられているので、ボリューム感のある髪型を作ることができ、かつボリューム感のある髪型の保持力を高いレベルで発揮することができる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例において、乳化整髪剤組成物の調製には下記の成分を用いた。
(成分(A))
トリメチルシロキシケイ酸(東レ・ダウコーニング社製、商品名「DOWSIL 593 Fluid」)
(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー(信越化学工業社製、商品名「KP−561P」)
(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー(信越化学工業社製、商品名「KP−562P」)
トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン(信越化学工業社製、商品名「TSPL−30−ID」)、
ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業社製、商品名「KF−6104」)
(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名「SILFORM FR―5」)
ジメチコンクロスポリマー(ダウ・ケミカル社製、商品名「EL―9240 Silicone Elastomer Blend」)
メトキシPEG/PPG−7/3アミノプロピルジメチコン(Evonik Nutrition & Care GmbH社製、商品名「ABIL Soft AF 100」)
(成分(A)に相当しない成分)
N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(三菱化学社製「ユカフォーマー 301」):水溶性セットポリマー
(成分(B))
シリカA(日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL 300」)
シリカB(富士シリシア化学社製、商品名「SYLYSIA(サイリシア)320」)
ヒドロキシアパタイト(太平化学産業社製、商品名「球状HAP」)
炭酸カルシウム(堺化学工業社製、商品名「かるまる SCS M5」)
(成分(C))
ステアリン酸ソルビタン(日本サーファクタント工業社製、商品名「SS−10V」、25℃で固形、融点49〜65℃、HLB値(実測法)4.7)
ステアリン酸グリセリル(日光ケミカルズ社製、商品名「NIKKOL MGS−BV2」、25℃で固形、融点55〜62℃、HLB値(実測法)3.0)
ステアリン酸PG(日光ケミカルズ社製、商品名「NIKKOL PMS−1CV」、25℃で固形、融点30〜48℃、HLB値(実測法)3.5)
ステアリン酸ポリグリセリル−2(日光ケミカルズ社製、商品名「NIKKOL DGMS」、25℃で固形、融点30℃以上、HLB値(実測法)5.0)
パルミチン酸ソルビタン(日光ケミカルズ社製、商品名「SP−10V」、25℃で固形、融点30℃以上、HLB値(実測法)6.7)
(成分(C)に相当しない成分)
PEG−100水添ヒマシ油(日本エマルジョン社製「EMALEX HC−100」)
セテス−20(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20、ポリオキシエチレンセチルエーテル)(Croda Singapore Pte Ltd.社製、商品名「SP ブリジ C20 MBAL−PA−(SG)」)
(成分(D))
ジメチルポリシロキサン:シリコーン油、25℃での動粘度1.5〜500mm/s
ミネラルオイル(Sonneborn Inc社製、商品名「CARNATION」):炭化水素油
イソドデカン:炭化水素油
パルミチン酸2−エチルヘキシル:エステル油
(成分(E))
精製水
(成分(F))
ケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)(Rockwood Additives Limited社製、商品名「Laponite XLG」):成分(F1)
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)(Rockwood Additives Limited社製、商品名「Laponite XL21」):成分(F1)
キサンタンガム(DSP五協フード&ケミカル社製、商品名「エコーガムT」):成分(F2)
(その他の成分)
イソプレングリコール:多価アルコール
グリセリン:多価アルコール
クエン酸
(実施例1〜24及び比較例1〜5)
下記の表1〜4に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、ホモミキサーを用いて混合及び乳化し、乳化整髪剤組成物を調製した。表中の配合量(乳化整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例1〜24で得られた乳化整髪剤組成物の性状はいずれもワックス状であった。
(評価)
専門パネル3名が、以下の評価を行った。
(試験例1:ボリューム感)
得られた乳化整髪剤組成物1.0gを掌にとり、掌上でのばした後、ウィッグ(カットウィッグ、ユーカリジャパン社製」)に塗布した。塗布は、ウィッグの左右いずれかの半分に対して行った。塗布後、毛髪を握るようにして、ふんわりとボリュームのある(嵩高い)髪型が形成されるように整髪を施した。ボリューム感を下記基準で評価した。
<ボリューム感の評価基準>
○○(優れる):ふんわりとさせた毛髪がそのままの状態で維持される
○(良好):ふんわりとさせた毛髪がわずかに落ちてくるものの、ボリュームのある髪型を形成できる
×(不良):ふんわりとさせた毛髪が直ぐに落ちてくるため、ボリュームのある髪型が形成できない
(試験例2:ボリューム感のある髪型の保持力)
試験例1により整髪してから12時間後に、整髪した髪型を目視で観察し、下記基準で評価した。なお、試験例1の評価結果が×の場合には評価を行わなかった。
<ボリューム感のある髪型の保持力の評価基準>
○(良好):髪型に明らかにボリュームが感じられる
×(不良):髪型にボリュームが感じられない
(試験例3:べたつきのなさ)
試験例1により整髪したあと、整髪後のウィッグの毛髪を手で触り、触った際の毛髪のべたつきを、下記の基準で判定した。
<べたつきのなさの判定基準>
○○(優れる):べたつきがほとんど感じられない
○(良好):べたつきが少し感じられるが、実用上許容できる程度である
×(不良):明らかにべたつきが感じられ、実用上不快である
(試験例4:指どおりの良さ)
試験例1において、乳化整髪剤組成物を毛髪に塗布する際や整髪する際の、指どおりを、下記の基準で判定した。
<指どおりの良さの判定基準>
○○(優れる):毛髪のきしみ(ひっかかり)がほとんど感じられない
○(良好):毛髪のきしみ(ひっかかり)が少し感じられるが、実用上許容できる程度である
×(不良):毛髪のきしみ(ひっかかり)が強く感じられ、整髪しづらい
組成及び結果を下記の表1〜4に示す。
Figure 2020164475
Figure 2020164475
Figure 2020164475
Figure 2020164475
以下に、本発明の乳化整髪剤組成物の処方例を示す。
(処方例1)ヘアワックス
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム) 2.2質量%
グリセリン 2.0質量%
イソペンチルジオール 5.0質量%
シリカ 1.5質量%
ケイソウ土 0.2質量%
ミネラルオイル 3.0質量%
ジメチコン 5.0質量%
セテス―20 6.0質量%
ステアリン酸ソルビタン 6.0質量%
トリメチルシロキシケイ酸 1.0質量%
キサンタンガム 0.2質量%
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー
0.5質量%
ケトグルタル酸 0.02質量%
エタノール 4.0質量%
EDTA−2Na 適量
クエン酸 適量
精製水 残量
合計 100.0質量%

Claims (4)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eとを含む、乳化整髪剤組成物。
    成分A:油溶性ポリマー
    成分B:シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びケイソウ土からなる群より選ばれる粉体
    成分C:融点が30℃以上であり、HLB値が1.0以上、7.0以下であるノニオン界面活性剤
    成分D:炭化水素油、エステル油、及び25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンからなる群より選ばれる油分であって、少なくとも前記25℃での動粘度が0.5mm/s以上、1000mm/s以下であるジメチルポリシロキサンを含む油分
    成分E:水
  2. 下記成分Fを更に含む、請求項1に記載の乳化整髪剤組成物。
    成分F:増粘剤
  3. 前記成分Fが、下記成分F1と、下記成分F2とを含む、請求項2に記載の乳化整髪剤組成物。
    成分F1:粘土鉱物
    成分F2:多糖系増粘剤
  4. 前記成分Cの含有量が、3.0質量%以上、20.0質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳化整髪剤組成物。
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