JP2018083507A - 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ - Google Patents

不整地走行用の自動二輪車用タイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】優れたトラクション性能を発揮し得る不整地走行用の自動二輪車用タイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2に、複数のブロックが設けられた不整地走行用の自動二輪車用タイヤである。トレッド部2のクラウン領域3には、複数のクラウンブロック11が設けられている。複数のクラウンブロック11は、タイヤ赤道C上に設けられた第1クラウンブロック16と、一対の第2クラウンブロック17と、一対の第3クラウンブロック18とを含んでいる。一対の第2クラウンブロック17の前記踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L2は、第1クラウンブロック16の踏面のタイヤ軸方向の最大幅L1よりも小さい。一対の第3クラウンブロック18の踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L3は、第1クラウンブロック16の最大幅L1よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、優れたトラクション性能を発揮し得る不整地走行用の自動二輪車用タイヤに関する。
モトクロス等に用いられる不整地走行用の自動二輪車用タイヤは、トレッド部のクラウン領域に、複数のクラウンブロックが設けられている。クラウンブロックは、不整地走行時、路面に食い込み、大きなトラクションを提供することができる。
トラクション性能を高めるために、クラウンブロックの様々な配置が提案されている。例えば、下記特許文献1の不整地走行用の自動二輪車用タイヤのクラウン領域には、タイヤ赤道上に設けられた第1クラウンブロックと、タイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第2クラウンブロックとが設けられている。
しかしながら、一対の第2クラウンブロックの踏面間のタイヤ軸方向の最小距離は、第1クラウンブロックのタイヤ軸方向の最大幅よりも小さい。しかも、一対の第2クラウンブロックが、タイヤ周方向に複数設けられている。このようなブロック配置は、タイヤ軸方向で隣り合う第2クラウンブロックの間に泥が詰まり易く、泥濘地等ではトラクション性能が低下する傾向があった。
特開2004−306843号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、クラウンブロックの配置を改善することを基本として、優れたトラクション性能を発揮し得る不整地走行用の自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、複数のブロックが設けられた不整地走行用の自動二輪車用タイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ赤道を中心とするトレッド展開幅の1/3の領域であるクラウン領域を有し、前記クラウン領域には、前記クラウン領域内に踏面の図心を有する複数のクラウンブロックが設けられ、前記複数のクラウンブロックは、タイヤ赤道上に設けられた第1クラウンブロックと、前記第1クラウンブロックとはタイヤ周方向の異なる位置でタイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第2クラウンブロックと、前記第1クラウンブロック及び前記一対の第2クラウンブロックとはタイヤ周方向の異なる位置でタイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第3クラウンブロックとを含み、前記一対の第2クラウンブロックの前記踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L2は、前記第1クラウンブロックの前記踏面のタイヤ軸方向の最大幅L1よりも小さく、前記一対の第3クラウンブロックの前記踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L3は、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1よりも大きいことを特徴としている。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1は、前記トレッド展開幅の9〜13%であるのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記一対の第2クラウンブロックの前記最小距離L2は、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1の0.60〜0.80倍であるのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記一対の第3クラウンブロックの前記最小距離L3は、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1の1.50〜1.70倍であるのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記第1クラウンブロック、前記一対の第2クラウンブロック、及び、前記一対の第3クラウンブロックは、タイヤ周方向に並んでいるのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記第1クラウンブロックは、前記一対の第2クラウンブロックと前記一対の第3クラウンブロックとの間に設けられているのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記一対の第2クラウンブロックは、前記第1クラウンブロックと前記一対の第3クラウンブロックとの間に設けられているのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記一対の第3クラウンブロックは、前記第1クラウンブロックと前記一対の第2クラウンブロックとの間に設けられているのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤにおいて、前記第1クラウンブロックの前記踏面から前記一対の第2クラウンブロックの前記踏面までのタイヤ周方向の最小距離L4は、前記第1クラウンブロックの前記踏面から前記一対の第3クラウンブロックの前記踏面までのタイヤ周方向の最小距離L5よりも大きいのが望ましい。
本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤは、クラウン領域内に踏面の図心を有する複数のクラウンブロックが設けられている。複数のクラウンブロックは、タイヤ赤道上に設けられた第1クラウンブロックと、第1クラウンブロックとはタイヤ周方向の異なる位置でタイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第2クラウンブロックと、第1クラウンブロック及び前記一対の第2クラウンブロックとはタイヤ周方向の異なる位置でタイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第3クラウンブロックとを含んでいる。このような各クラウンブロックは、不整地走行時、路面に食い込み、大きなトラクションを提供することができる。
一対の第2クラウンブロックの踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L2は、第1クラウンブロックの踏面のタイヤ軸方向の最大幅L1よりも小さい。このような一対の第2クラウンブロックは、土が押し固められたような硬質な不整地を走行するとき、ブロック間の距離を小さくしながら一体となって路面を引っ掻くことができる。このため、一対の第2クラウンブロックは、硬質な不整地路面で大きなトラクションを提供することができる。
一対の第3クラウンブロックの踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L3は、第1クラウンブロックの最大幅L1よりも大きい。このような一対の第3クラウンブロックは、例えば、泥濘地等の軟質な不整地を走行しても、ブロック間に泥が詰まり難い。このため、一対の第3クラウンブロックは、軟質な不整地路面で継続的にトラクションを提供することができる。
以上の通り、本発明の不整地走行用の自動二輪車用タイヤは、様々な路面状況で優れたトラクション性能を発揮することができる。
本発明の一実施形態の不整地走行用の自動二輪車用タイヤのトレッド部の展開図である。 図1のクラウン領域の拡大図である。 (a)は、図2の溝付きブロックの拡大図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図が示されている。 図1のミドル領域及びショルダー領域の拡大図である。 本発明の他の実施形態の不整地走行用の自動二輪車用タイヤのトレッド部の展開図である。 本発明の他の実施形態の不整地走行用の自動二輪車用タイヤのトレッド部の展開図である。 比較例の不整地走行用の自動二輪車用タイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある)1のトレッド部2の展開図が示されている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、モトクロス競技に好適に用いられる。但し、本発明のタイヤ1は、このような使用態様に限定されるものではない。
本実施形態のタイヤ1のトレッド部2は、タイヤ回転軸を含むタイヤ横断面において、その外面がタイヤ半径方向外側に凸で湾曲している(図示省略)。図1は、湾曲したトレッド部2を平面に展開したものである。図1に示されるように、トレッド部2は、クラウン領域3、ミドル領域4、及び、ショルダー領域5に区分されている。各領域には、ブロック10が設けられている。図1には、各ブロック10の踏面が示されている。
クラウン領域3は、タイヤ赤道Cを中心とするトレッド展開幅TWeの1/3の領域である。
トレッド展開幅TWeは、トレッド部2を平面に展開したときのトレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。トレッド端Teは、トレッド部2に配されたブロック10の内、最もタイヤ軸方向外側に位置するブロックのタイヤ軸方向外側の端縁を意味する。
ショルダー領域5は、各トレッド端Teからタイヤ赤道C側にトレッド展開幅TWeの1/6の領域である。
ミドル領域4は、クラウン領域3とショルダー領域5との間の領域である。図1において、ミドル領域4とクラウン領域3とは、仮想の境界線6で区分されている。ミドル領域4とショルダー領域5とは、仮想の境界線7で区分されている。
図2には、クラウン領域3の拡大図が示されている。図2に示されるように、クラウン領域3には、複数のクラウンブロック11が設けられている。クラウンブロック11とは、踏面の図心がクラウン領域3内に位置しているブロックである。
クラウンブロック11は、第1クラウンブロック16と、一対の第2クラウンブロック17と、一対の第3クラウンブロック18とを含んでいる。第1クラウンブロック16、一対の第2クラウンブロック17、及び、一対の第3クラウンブロック18は、互いにタイヤ周方向の異なる位置に設けられている。各クラウンブロック11は、不整地走行時、路面に食い込み、大きなトラクションを提供することができる。
第1クラウンブロック16は、タイヤ赤道C上に設けられている。本実施形態では、タイヤ赤道Cが、第1クラウンブロック16の踏面の中央を通っている。但し、このような態様に限定されるものではなく、タイヤ赤道Cが第1クラウンブロック16の根本の一部を通る態様でも良い。第1クラウンブロック16は、不整地走行時、高い接地圧を利用して、路面により深く食い込むことができ、大きなトラクションを提供することができる。
第1クラウンブロック16は、例えば、踏面上に溝やサイプが設けられていないプレーンブロックである。このような第1クラウンブロック16は、硬い路面に接地したときでも変形し難く、大きな摩擦力を提供することができる。
本実施形態の第1クラウンブロック16は、例えば、矩形状の踏面21を有している。さらに望ましい態様として、本実施形態の第1クラウンブロック16の踏面21は、例えば、正方形状又は長方形状である。第1クラウンブロック16の踏面21のタイヤ軸方向の最大幅L1は、例えば、ブロック耐久性を維持しつつ路面に食い込み易くするために、トレッド展開幅TWe(図1に示され、以下、同様である。)の9〜13%であるのが望ましい。第1クラウンブロック16の踏面21のタイヤ周方向の最大幅L6は、例えば、タイヤ軸方向の最大幅L1の0.90〜1.10倍であるのが望ましい。
一対の第2クラウンブロック17は、タイヤ赤道Cを挟むように互いに隣り合っている。本実施形態の一対の第2クラウンブロック17は、例えば、タイヤ赤道Cを中心として互いに線対称に配置されている。一対の第2クラウンブロック17の踏面22間のタイヤ軸方向の最小距離L2は、第1クラウンブロック16の踏面21のタイヤ軸方向の最大幅L1よりも小さい。このような一対の第2クラウンブロック17は、土が押し固められたような硬質な不整地を走行するとき、ブロック間の距離を小さくしながら一体となって路面を引っ掻くことができる。このため、一対の第2クラウンブロック17は、硬質な不整地路面で大きなトラクションを提供することができる。
上記の効果をさらに発揮するために、一対の第2クラウンブロック17の前記最小距離L2は、好ましくは第1クラウンブロック16の前記最大幅L1の0.60倍以上、より好ましくは0.65倍以上であり、好ましくは0.80倍以下、より好ましくは0.75倍以下である。
一対の第3クラウンブロック18は、タイヤ赤道Cを挟むように互いに隣り合っている。本実施形態の一対の第3クラウンブロック18は、タイヤ赤道Cを中心として互いに線対称に配置されている。一対の第3クラウンブロック18の踏面のタイヤ軸方向の最小距離L3は、第1クラウンブロック16の前記最大幅L1よりも大きい。このような一対の第3クラウンブロック18は、例えば、泥濘地等の軟質な不整地を走行しても、十分な最小距離L3により、ブロック間に泥が詰まり難い。このため、一対の第3クラウンブロック18は、軟質な不整地路面で継続的にトラクションを提供することができる。
上述の効果をさらに発揮するために、一対の第3クラウンブロック18の前記最小距離L3は、好ましくは第1クラウンブロック16の前記最大幅L1の1.50倍以上、より好ましくは1.55倍以上であり、好ましくは1.70倍以下、より好ましくは1.65倍以下である。
第1クラウンブロック16、一対の第2クラウンブロック17、及び、一対の第3クラウンブロック18は、タイヤ周方向に並んでいる。本実施形態では、一対の第2クラウンブロック17と一対の第3クラウンブロック18との間に、第1クラウンブロック16が設けられている。これにより、複数の第1クラウンブロック16がタイヤ周方向に連続して設けられないため、不整地走行時における各第1クラウンブロック16の根元に作用する応力を小さくすることができ、ひいては第1クラウンブロック16の耐久性が高められる。
各クラウンブロックの配置は、上述の態様に限定されるものではない。例えば、図5に示される実施形態では、一対の第2クラウンブロック17は、第1クラウンブロック16と一対の第3クラウンブロック18との間に設けられている。また、図6に示される態様では、一対の第3クラウンブロック18は、第1クラウンブロック16と一対の第2クラウンブロック17との間に設けられている。このような各態様は、一対の第2クラウンブロック17と一対の第3クラウンブロック18とがタイヤ周方向で隣り合うことにより、軟質な不整地でも大きなトラクションを得ることができる。
図2に示される実施形態において、第1クラウンブロック16の踏面21から一対の第2クラウンブロック17の踏面22までのタイヤ周方向の最小距離L4は、第1クラウンブロック16の踏面21から一対の第3クラウンブロック18の踏面23までのタイヤ周方向の最小距離L5よりも大きいのが望ましい。具体的には、前記最小距離L4は、例えば、前記最小距離L5の1.75〜2.0倍である。これにより、軟質な不整地走行時、第1クラウンブロック16と一対の第2クラウンブロック17との間に泥が保持されるのを抑制することができる。
前記最小距離L4及び前記最小距離L5は、それぞれ、第1クラウンブロック16の踏面のタイヤ周方向の最大幅L6の2.5〜4.5倍であるのが望ましい。前記最小距離L4及び前記最小距離L5が前記最大幅L6の2.5倍よりも小さい場合、軟質な不整地走行時、ブロック間に泥が詰まるおそれがある。前記最小距離L4及び前記最小距離L5が前記最大幅L6の4.5倍よりも大きい場合、タイヤ1周当たりのクラウンブロック11の個数が少なくなり、硬質な不整地でのトラクション性能が低下するおそれがある。
本実施形態では、一対の第2クラウンブロック17の間、及び、一対の第3クラウンブロック18の間には、溝底が隆起したタイバーが設けられていない。これにより、各ブロック間の距離が接地圧によって変化し易くなり、泥や土が排出され易くなる。このような観点から、例えば、前記タイバーが設けられる場合でも、溝底からタイバーの外面までのタイバー高さは、ブロックの最大高さの0.3倍以下であるのが望ましい。
第2クラウンブロック17及び第3クラウンブロック18は、例えば、踏面に溝が設けられた溝付きブロック25として構成されているのが望ましい。図3(a)には、溝付きブロック25の構成を説明するための図として、図2の第2クラウンブロック17の拡大図が示されている。
図3(a)に示されるように、溝付きブロック25は、例えば、タイヤ軸方向にのびる一対の第1溝部26と、これらの間を連通する第2溝部27とを有している。このような第1溝部26及び第2溝部27は、ブロックの踏面のエッジ成分を増加させ、硬質な不整地でのグリップ力を高めることができる。
第1溝部26は、例えば、一端がブロックのタイヤ周方向にのびる端縁に連通し、他端が第2溝部27に連通している。一対の第1溝部26の間のタイヤ周方向の距離L7は、例えば、タイヤ軸方向内側に向かって漸減しているのが望ましい。これにより、不整地走行時、第1溝部26の間の小片28がブロックの外側に撓み易くなり、ひいては第2溝部27内の泥が排出され易くなる。
第2溝部27は、例えば、第1溝部26の幅W1よりも大きい幅W2を有している。これにより、第1溝部26の間の小片28が、第2溝部27側にも撓み易くなる。これにより、第1溝部26及び第2溝部27に噛み込まれた泥が、さらに容易に排出される。
図3(b)には、図3(a)のA−A線断面図が示されている。図3(b)に示されるように、上述の効果をさらに発揮させるために、第2溝部27の深さd2は、例えば、第1溝部26の深さd1よりも大きいのが望ましい。具体的には、第2溝部27の深さd2は、例えば、第1溝部26の深さd1の1.8〜2.0倍であるのが望ましい。
図3(a)に示されるように、溝付きブロック25の踏面24のタイヤ軸方向の最大幅L8は、例えば、トレッド展開幅TWeの9〜13%である。溝付きブロック25の踏面24のタイヤ周方向の最大幅L9は、例えば、タイヤ軸方向の最大幅L8の1.20〜1.40倍であるのが望ましい。
図4には、ミドル領域4及びショルダー領域5の拡大図が示されている。図4に示されるように、ミドル領域4及びショルダー領域5には、複数のミドルブロック12及びショルダーブロック13が設けられている。ミドルブロック12は、図心がミドル領域4内に位置しているブロックである。ショルダーブロック13は、図心がショルダー領域5内に位置しているブロックである。
本実施形態では、ミドルブロック12として、溝付きブロック25が設けられている。ミドル領域4に設けられた溝付きブロック25は、例えば、一対の第1溝部26が互いに平行にのびている。これにより、一対の第1溝部26の間の小片28がブロック本体29に対してタイヤ軸方向に変形し易くなる。このようなミドルブロック12は、旋回時の車体の倒し込みを軽快にすることができる。
ショルダーブロック13は、例えば、内側ショルダーブロック31と、内側ショルダーブロック31よりもタイヤ軸方向外側に設けられ、トレッド端Teを形成する外側ショルダーブロック32とを含んでいる。
内側ショルダーブロック31及び外側ショルダーブロック32は、例えば、溝付きブロック25として構成されている。このような各ショルダーブロック13は、旋回時のトラクション性能を高めるのに役立つ。
内側ショルダーブロック31は、例えば、ミドル領域4に設けられた溝付きブロック25と同じ形状を有している。このような内側ショルダーブロック31は、車体を最大キャンバー角付近まで倒し込むときの手応えを一定にするのに役立つ。
外側ショルダーブロック32の踏面34に設けられた第1溝部26は、タイヤ軸方向内側でタイヤ周方向にのびる第1端縁35からタイヤ軸方向外側にのび、ブロック内で途切れている。
外側ショルダーブロック32は、例えば、タイヤ軸方向内側でタイヤ周方向にのびる第1端縁35がタイヤ周方向に対して一方向に傾斜している第1外側ショルダーブロック36と、前記第1端縁35がタイヤ軸方向外側に凹んでいる第2外側ショルダーブロック37とを含んでいる。このような各外側ショルダーブロック36、37は、旋回時の変形量が異なり、ブロック間に付着した泥を効果的に排出することができる。
タイヤ周方向に間隙38を介して隣り合う一対の第1外側ショルダーブロック36は、例えば、第1端縁35が互いに逆向きに傾斜しているのが望ましい。さらに望ましい態様として、前記一対の第1外側ショルダーブロック36の第1端縁35は、間隙38に向かってタイヤ軸方向のブロック幅が漸減する向きに傾斜している。このような一対の第1外側ショルダーブロック36は、泥をせん断するときに大きな反力を提供し、優れた旋回性を発揮することができる。
前記間隙38のタイヤ軸方向内側には、例えば、ミドルブロック12が設けられている。これにより、本実施形態では、一対の第1外側ショルダーブロック36及びミドルブロック12で構成された三角状配置のブロック群40が形成されている。このようなブロック群40は、泥をせん断するときの反力をさらに大きくすることができる。
三角状配置のブロック群40の各ブロック間には、溝底面が隆起したタイバー41が設けられているのが望ましい。このようなタイバー41は、各ブロックの剛性を高めつつ、各ブロック間に泥が溜まるのを防ぐのに役立つ。
第2外側ショルダーブロック37は、例えば、第2クラウンブロック17のタイヤ軸方向外側に設けられているのが望ましい。第2外側ショルダーブロック37と第2クラウンブロック17との間には、ミドルブロック12が配されていないのが望ましい。これにより、不整地走行時、第2外側ショルダーブロック37と第2クラウンブロック17との間に入り込んだ泥が、第2外側ショルダーブロック37の第1端縁35によってせん断され、大きな反力が得られる。
以上、本発明の一実施形態の不整地走行用の自動二輪車用タイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有する不整地走行用の自動二輪車用の前輪タイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図7に示されるように、クラウン領域に、第1クラウンブロック及び一対の第2クラウンブロックのみが設けられたタイヤが試作された。各テストタイヤの各路面でのトラクション性能、及び、旋回時の手応えがテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
使用車両:排気量450cc モトクロス競技車両
タイヤサイズ:80/100−21
リムサイズ:1.60×21
内圧:80kPa
テスト方法は以下の通りである。
<各路面でのトラクション性能>
土が押し固められた比較的硬い路面(硬質路)、土や泥からなる比較的柔らかい路面(軟質路)、及び、前記硬質路と前記軟質路との間の硬さの路面(中間路)を走行したときのトラクション性能が、テストライダーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、トラクション性能が優れていることを示す。
<旋回時の手応え>
上記車両でモトクロスコースを走行したときの、旋回時の手応えの過渡特性が、テストライダーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、キャンバー角の変化に対してリニアで安定した手応えが得られることを示す。
テスト結果が表1に示される。
Figure 2018083507
Figure 2018083507
表1から明らかなように、実施例のタイヤは、様々な路面状況で優れたトラクション性能を発揮していることが確認できた。
2 トレッド部
3 クラウン領域
11 クラウンブロック
16 第1クラウンブロック
C タイヤ赤道
17 第2クラウンブロック
18 第3クラウンブロック
L1 第1クラウンブロックの踏面のタイヤ軸方向の最大幅
L2 一対の第2クラウンブロックの踏面間のタイヤ軸方向の最小距離
L3 一対の第3クラウンブロックの踏面間のタイヤ軸方向の最小距離

Claims (9)

  1. トレッド部に、複数のブロックが設けられた不整地走行用の自動二輪車用タイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道を中心とするトレッド展開幅の1/3の領域であるクラウン領域を有し、
    前記クラウン領域には、前記クラウン領域内に踏面の図心を有する複数のクラウンブロックが設けられ、
    前記複数のクラウンブロックは、
    タイヤ赤道上に設けられた第1クラウンブロックと、
    前記第1クラウンブロックとはタイヤ周方向の異なる位置でタイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第2クラウンブロックと、
    前記第1クラウンブロック及び前記一対の第2クラウンブロックとはタイヤ周方向の異なる位置でタイヤ赤道を挟んで互いに隣り合う一対の第3クラウンブロックとを含み、
    前記一対の第2クラウンブロックの前記踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L2は、前記第1クラウンブロックの前記踏面のタイヤ軸方向の最大幅L1よりも小さく、
    前記一対の第3クラウンブロックの前記踏面間のタイヤ軸方向の最小距離L3は、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1よりも大きいことを特徴とする不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1は、前記トレッド展開幅の9〜13%である請求項1記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  3. 前記一対の第2クラウンブロックの前記最小距離L2は、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1の0.60〜0.80倍である請求項1又は2記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  4. 前記一対の第3クラウンブロックの前記最小距離L3は、前記第1クラウンブロックの前記最大幅L1の1.50〜1.70倍である請求項1乃至3のいずれかに記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  5. 前記第1クラウンブロック、前記一対の第2クラウンブロック、及び、前記一対の第3クラウンブロックは、タイヤ周方向に並んでいる請求項1乃至4のいずれかに記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  6. 前記第1クラウンブロックは、前記一対の第2クラウンブロックと前記一対の第3クラウンブロックとの間に設けられている請求項5記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  7. 前記一対の第2クラウンブロックは、前記第1クラウンブロックと前記一対の第3クラウンブロックとの間に設けられている請求項5記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  8. 前記一対の第3クラウンブロックは、前記第1クラウンブロックと前記一対の第2クラウンブロックとの間に設けられている請求項5記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
  9. 前記第1クラウンブロックの前記踏面から前記一対の第2クラウンブロックの前記踏面までのタイヤ周方向の最小距離L4は、前記第1クラウンブロックの前記踏面から前記一対の第3クラウンブロックの前記踏面までのタイヤ周方向の最小距離L5よりも大きい請求項5記載の不整地走行用の自動二輪車用タイヤ。
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