JP2018082535A - 回路保護装置及び電源監視装置 - Google Patents

回路保護装置及び電源監視装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒューズを有する回路保護装置において、電池セルから過電圧が出力され、既定の過電圧が印加された場合に確実にヒューズを溶断させ、監視回路等の保護対象回路をより確実に保護する。【解決手段】電池セルと保護対象回路とを接続する接続ラインに設けられたヒューズと、複数の接続ラインにブリッジして設けられる保護回路P1とを備える回路保護装置であって、保護回路P1は、検出ラインL1と検出ラインL2との間に設けられるメイントランジスタ4と、電池セルが正常電圧を出力するとメイントランジスタ4をオフ状態とし、電池セルが過電圧を出力するとメイントランジスタ4をオン状態とする駆動回路6とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、回路保護装置及び電源監視装置に関するものである。
下記特許文献1には、組電池の電圧を監視する監視回路を保護する回路保護装置が開示されている。この回路保護装置は、組電池と監視回路との間に介装される回路であり、監視回路の各入力端と組電池を構成する複数の電池セルの各端子とを相互接続する複数の検出ラインの各々に挿入される複数のヒューズと、個々の電池セルに対応する一対の検出ライン間に各々設けられる複数のツェナーダイオードからなる。
このような特許文献1に開示された回路保護装置によれば、組電池に搭載される電池セルから過電圧が出力されると、ツェナーダイオードがブレークダウン状態となり、ツェナーダイオードを通じて一対の検出ライン同士が短絡し、監視回路に過電圧による電流が流れることを防止する。さらには、過電圧による電流によってヒューズが溶断され、電池セルからの電流が遮断される。
特許第5585616号公報
ところが、ヒューズに過電圧による電流が流れ、ヒューズが溶断するまでには一定の時間が必要となる。監視回路を確実に保護するためには、より短時間で確実にヒューズが溶断されることが好ましい。しかしながら、特許文献1に開示された回路保護装置では、ツェナーダイオードを介して過電圧による電流が流れるため、ヒューズの溶断特性がツェナーダイオードで許容される尖頭電流と熱損失の範囲に入らなければならない。従ってツェナーダイオードで許容される上記の電気的特性が十分大きな値であることが求められるため、大きな素子を必要とし価格的に不利である。また、その様なツェナーダイオードを用いた場合、過電圧がヒューズ溶断まで至らない小さいエネルギーだった場合、ヒューズが熱ダメージを受けることで初期のヒューズ特性を満足しなくなる可能性がある。この熱ダメージを受けた後では本来の正常動作時に溶断されシステム障害を招いてしまうことにも繋がることから、既定の過電圧が印加された場合は確実に溶断しシステム保護をしなければならない。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ヒューズを有する回路保護装置において、電池セルから過電圧が出力され、既定の過電圧が印加された場合に確実にヒューズを溶断させ、監視回路等の保護対象回路をより確実に保護することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、電池セルと保護対象回路とを接続する接続ラインに設けられたヒューズと、複数の接続ラインにブリッジして設けられる保護回路とを備える回路保護装置であって、上記保護回路が、上記電池セルの第1出力端子に接続された上記接続ラインと上記電池セルの第2出力端子に接続された上記接続ラインとの間に設けられるトランジスタと、上記電池セルが正常電圧を出力すると上記トランジスタをオフ状態とし、上記電池セルが過電圧を出力すると上記トランジスタをオン状態とする駆動回路とを備えるという構成を採用する。
第2の発明は、第1の発明において、上記駆動回路が、上記電池セルの出力電圧が一定の閾値を超えたときに上記トランジスタをオン状態とする閾値回路を有するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記閾値回路が、上記電池セルの第1出力端子に接続された上記接続ラインと上記トランジスタの制御端子との間に設けられる閾値回路用トランジスタと、上記電池セルの第1出力端子に接続された上記接続ラインと上記電池セルの第2出力端子に接続された上記接続ラインとの間に設けられると共に、カソード側が上記閾値回路用トランジスタの制御端子に接続されたツェナーダイオードと、上記閾値回路用トランジスタの入力端子と上記閾値回路用トランジスタの制御端子とに接続された閾値回路用抵抗器とを備えるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記駆動回路が、上記電池セルの第1出力端子に接続された上記接続ラインに電流が流れている間、上記トランジスタのオン状態を保持する保持回路を有するという構成を採用する。
第5の発明は、上記第4の発明において、上記保持回路が、上記電池セルの第1出力端子に接続された接続ラインと上記トランジスタの制御端子との間に設けられる保持回路用トランジスタと、上記保持回路用トランジスタの入力端子と上記保持回路用トランジスタの制御端子とに接続された保持回路用抵抗器とを備えるという構成を採用する。
第6の発明は、上記第1〜第5いずれかの発明において、上記駆動回路が、上記トランジスタのオフ状態からオン状態への反応速度を遅延させるフィルタ回路を有するという構成を採用する。
第7の発明は、上記第6の発明において、上記フィルタ回路が、上記電池セルの第1出力端子に接続された接続ラインと上記トランジスタの制御端子とに接続された第1フィルタ回路用抵抗器と、上記電池セルの第2出力端子に接続された接続ラインと上記トランジスタの制御端子とに接続された第2フィルタ回路用抵抗器と、上記第2フィルタ回路用抵抗器をバイパスして、上記電池セルの第2出力端子に接続された接続ラインと上記トランジスタの制御端子との間に設けられるコンデンサとを備えるという構成を採用する。
第8の発明は、電源監視装置であって、上記第1〜第7いずれかの発明である回路保護装置と、上記保護対象回路であって、上記回路保護装置を介して、上記電池セルを監視する監視回路とを備えるという構成を採用する。
本発明によれば、電池セルから過電圧が出力された場合には、駆動回路によりトランジスタがオン状態とされ、トランジスタを介してヒューズが設けられた接続ライン同士が短絡される。このため、ツェナーダイオードを介して過電圧による電流を流す場合と比較して、ヒューズに流れる電流量を増加させることができ、ヒューズを短時間で確実に溶断させることができる。したがって、本発明によれば、ヒューズを有する回路保護装置において、電池セルから過電圧が出力され、既定の過電圧が印加された場合に確実にヒューズを溶断させ、監視回路等の保護対象回路をより確実に保護することが可能となる。
本発明の第1実施形態の電源監視装置の機能構成を含むブロック図である。 本発明の第1実施形態の電源監視装置が備える保護回路の概略構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態の電源監視装置が備える回路保護装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態の電源監視装置が備える保護回路の概略構成を示す回路図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る回路保護装置及び電源監視装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、本第1実施形態の電源監視装置1の機能構成を含むブロック図である。本実施形態の電源監視装置1は、組電池Xを監視対象とする装置である。組電池Xは、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されるバッテリであり、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池である。この組電池Xは、図示するように互いに直列接続された複数の電池セルb1〜bnを備えている。このような組電池Xは、例えば車両の走行動力を発生させる走行モータを駆動するインバータに直流電力を供給する。すなわち、組電池Xのプラス端子はインバータの一方の入力端に接続され、組電池Xのマイナス端子はインバータの他方の入力端に接続されている。なお、上記「n」は2以上の自然数である。
この組電池Xは、図示するようにCID(Current Interrupt Device)を備えている。
このCIDは、組電池Xを構成する各電池セルb1〜bnに対応して各電池セルb1〜bnのプラス端子側に設けられており、対応する電池セルの異常によって当該電池セルの内圧が過度に上昇すると作動することにより、各電池セルb1〜bnのプラス端子を機械的に解放する遮断素子(ディスコネクト素子)である。
本実施形態の電源監視装置1は、電池セルb1のプラス端子と、各電池セルb1〜bn同士の間と、電池セルbnのマイナス端子とから各々延出される複数の検出ラインL1〜Ln+1(接続ライン)を介して組電池Xと接続されている。このような本実施形態の電源監視装置1は、監視回路2と、回路保護装置3とを備えている。
監視回路2は、組電池Xの出力電圧に基づいて組電池Xを監視する回路である。この監視回路2は、各電池セルb1〜bnの出力端子(プラス端子及びマイナス端子)に各々対応する複数対の入力端子を備えている。また、各電池セルb1〜bnの出力端子(プラス端子及びマイナス端子)と監視回路2の複数対の入力端子とは、各々に検出ラインL1〜Ln+1によって接続されている。
このような監視回路2には、各電池セルb1〜bnの出力端子(プラス端子及びマイナス端子)から出力電圧(プラス電圧あるいはマイナス電圧)が入力される。この監視回路2は、上記各電池セルb1〜bnの出力電圧に基づいて各電池セルb1〜bnの端子間電圧(プラス電圧とマイナス電圧との差電圧)をセル電圧として検出し、当該セル電圧に基づいて組電池Xの状態を監視する。この監視回路2には、組電池Xの監視結果を組電池Xの充放電を制御するバッテリ制御装置(バッテリECU)に出力する。
回路保護装置3は、各々の検出ラインL1〜Ln+1の途中部位に設置されたヒューズF1〜Fn+1と、検出ラインL1〜Ln+1同士の間にブリッジして設けられた複数の保護回路P1〜Pnとを備えている。ヒューズF1〜Fn+1は、電池セルb1〜bnが過電圧を出力することによって大電流が流れた場合に切断され、自らが設けられた検出ラインL1〜Ln+1から監視回路2へ流れる電流を遮断する。
各々の保護回路P1〜Pnは同一の回路構成である。このため、以下、保護回路P1について、図2を参照して詳細に説明をし、他の保護回路P2〜Pnについては詳細な説明を省略する。図2は、保護回路P1の概略構成を示す回路図である。この図に示すように、保護回路P1は、一端がヒューズF1と監視回路2との間にて検出ラインL1と接続され、他端がヒューズF2と監視回路2との間にて検出ラインL2と接続されている。
この保護回路P1は、検出ラインL1及び検出ラインL2に対して並列接続された正過電圧保護回路P11及び負過電圧保護回路P12を備えている。正過電圧保護回路P11は、メイントランジスタ4と、ダイオード5と、駆動回路6とを備えている。メイントランジスタ4は、NPNバイポーラトランジスタであり、ベース端子(制御端子)が駆動回路6の後述する閾値回路6a及び駆動回路6の後述する保持回路6bと接続され、コレクタ端子が保持回路6bを介して高電位側の検出ラインL1(すなわち電池セルb1の第1出力端子に接続された検出ライン)に接続され、エミッタ端子がダイオード5を介して低電位側の検出ラインL2(すなわち電池セルb1の第2出力端子)に接続されている。このメイントランジスタ4は、駆動回路6によってオン状態とオフ状態とが切り替えられ、オン状態にて検出ラインL1から検出ラインL2に電流を流す。
ダイオード5は、メイントランジスタ4のエミッタ端子と検出ラインL2との間に設けられており、アノード端子がメイントランジスタ4のエミッタ端子と接続され、カソード端子が検出ラインL2と接続されている。このダイオード5は、メイントランジスタ4から検出ラインL2に向けてのみ電流を通過可能とし、検出ラインL2からメイントランジスタ4側に電流が流れることを防止する。
駆動回路6は、メイントランジスタ4を駆動してオン状態とオフ状態とを切り替える回路であり、閾値回路6aと、保持回路6bと、フィルタ回路6cとを備えている。閾値回路6aは、閾値回路用トランジスタ6a1と、ツェナーダイオード6a2と、兼用抵抗器6a3とを備えている。
閾値回路用トランジスタ6a1は、PNPバイポーラトランジスタであり、検出ラインL1とメイントランジスタ4のベース端子との間に設けられている。閾値回路用トランジスタ6a1は、エミッタ端子(入力端子)が検出ラインL1と接続され、コレクタ端子(出力端子)がメイントランジスタ4のベース端子と接続されている。また、閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子(制御端子)は、兼用抵抗器6a3を介して検出ラインL1と接続されている。なお、兼用抵抗器6a3は、フィルタ回路6cの構成要素としても機能する。つまり、閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子は、フィルタ回路6cを介して検出ラインL1と接続されている。
ツェナーダイオード6a2は、検出ラインL1と検出ラインL2との間に設けられ、カソード端子がフィルタ回路6cを介して検出ラインL1と接続され、アノード端子がダイオード5を介して検出ラインL2に接続されている。このツェナーダイオード6a2は、電池セルb1が過電圧を出力し、検出ラインL1が検出ラインL2に対して相対的に高圧となった場合に、ブレークダウン状態となり検出ラインL1側から検出ラインL2側に電流を通過させる。
兼用抵抗器6a3は、一端が閾値回路用トランジスタ6a1のエミッタ端子(入力端子)と接続され、他端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子(制御端子)に接続されている。この兼用抵抗器6a3は、閾値回路用トランジスタ6a1のエミッタ端子の入力電圧に対して、閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子の入力電圧を降下させる。なお、兼用抵抗器6a3は、閾値回路6aの構成要素として機能する他、フィルタ回路6cの構成要素として機能し、閾値回路6aの構成要素として機能する場合には本発明における閾値回路用抵抗器として機能する。
このような閾値回路6aは、電池セルb1の出力電圧が一定の閾値(ツェナー電圧)を超えたときにツェナーダイオード6a2がブレークダウン状態となり、これによって閾値回路用トランジスタ6a1がオン状態となることで、メイントランジスタ4をオン状態とする。
保持回路6bは、保持回路用トランジスタ6b1と、保持回路用抵抗器6b2とを備えている。保持回路用トランジスタ6b1は、PNPバイポーラトランジスタであり、検出ラインL1とメイントランジスタ4のベース端子との間に設けられている。この保持回路用トランジスタ6b1は、エミッタ端子(入力端子)が検出ラインL1に接続され、コレクタ端子(出力端子)がメイントランジスタ4のベース端子と接続されている。また、保持回路用トランジスタ6b1のベース端子(制御端子)は、メイントランジスタ4のコレクタ端子と接続されている。保持回路用抵抗器6b2は、一端が保持回路用トランジスタ6b1のエミッタ端子(入力端子)と接続され、他端が保持回路用トランジスタ6b1のベース端子(制御端子)に接続されている。この保持回路用抵抗器6b2は、保持回路用トランジスタ6b1のエミッタ端子の入力電圧に対して、保持回路用トランジスタ6b1のベース端子の入力電圧を降下させる。
このような保持回路6bでは、メイントランジスタ4がオン状態となり、保持回路用抵抗器6b2を通じて電流が流れる。これによって、保持回路用トランジスタ6b1のベース端子の入力電圧がエミッタ端子よりも高くなり、保持回路用トランジスタ6b1がオン状態となる。保持回路用トランジスタ6b1がオン状態となると、検出ラインL1に電流が流れ続ける限り、保持回路用トランジスタ6b1がオン状態とされ、メイントランジスタ4のベース電圧を高くし続ける。つまり、保持回路6bは、メイントランジスタ4が一度オン状態となると、検出ラインL1に電流が流れている間、メイントランジスタ4をオン状態に保持する。
フィルタ回路6cは、上述の兼用抵抗器6a3と、フィルタ回路用抵抗器6c1(第2フィルタ回路用抵抗器)と、コンデンサ6c2とによって構成されている。兼用抵抗器6a3は、一端が検出ラインL1と接続され、他端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続されている。また、兼用抵抗器6a3は、図2に示すように、他端が閾値回路用トランジスタ6a1を介してメイントランジスタ4のベース端子に接続されている。この兼用抵抗器6a3は、フィルタ回路6cの構成要素として機能する場合には、本発明における第1フィルタ回路用抵抗器として機能する。
フィルタ回路用抵抗器6c1は、一端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続され、他端がツェナーダイオード6a2及びダイオード5を介して検出ラインL2に接続されている。また、フィルタ回路用抵抗器6c1は、図2に示すように、一端が閾値回路用トランジスタ6a1を介してメイントランジスタ4のベース端子に接続されている。
このように、本実施形態では、兼用抵抗器6a3とフィルタ回路用抵抗器6c1とが直列接続されており、兼用抵抗器6a3とフィルタ回路用抵抗器6c1との間に閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子が接続され、兼用抵抗器6a3とフィルタ回路用抵抗器6c1によって抵抗分圧された電圧が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に印加される。
コンデンサ6c2は、フィルタ回路用抵抗器6c1をバイパスして、一端がツェナーダイオード6a2及びダイオード5を介して検出ラインL2に接続され、他端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続されている。また、コンデンサ6c2は、他端が閾値回路用トランジスタ6a1を介してメイントランジスタ4のベース端子に接続されている。
このフィルタ回路6cは、電池セルb1の過電圧を原因としないような、突発的なサージ電圧が検出ラインL1に印加された場合に、メイントランジスタ4が当該サージ電圧によってオン状態とならないように時定数(すなわちフィルタ回路用抵抗器6c1の抵抗値及びコンデンサ6c2の容量)が設定されている。このようなフィルタ回路6cは、検出ラインL1に大きな電圧が印加された場合における閾値回路用トランジスタ6a1のオフ状態からオン状態への反応速度を遅延させる。また、上述のように、閾値回路用トランジスタ6a1がオン状態となるとメイントランジスタ4がオン状態となる。したがって、本実施形態においてフィルタ回路6cは、検出ラインL1に大きな電圧が印加した場合におけるメイントランジスタ4のオフ状態からオン状態への反応速度を間接的に遅延させている。
負過電圧保護回路P12は、正過電圧保護回路P11を図2の紙面内で180°回転させた構造を有している。つまり、負過電圧保護回路P12も、メイントランジスタ4と、ダイオード5と、駆動回路6とを備えている。ただし、負過電圧保護回路P12においては、メイントランジスタ4のコレクタ端子が保持回路6bを介して高電位側の検出ラインL1に接続され、メイントランジスタ4のエミッタ端子がダイオード5を介して検出ラインL1に接続されている。
また、負過電圧保護回路P12においてダイオード5は、メイントランジスタ4のエミッタ端子と検出ラインL1との間に設けられており、アノード端子がメイントランジスタ4のエミッタ端子と接続され、カソード端子が検出ラインL1と接続されている。この負過電圧保護回路P12のダイオード5は、メイントランジスタ4から検出ラインL1に向けてのみ電流を通過可能とし、検出ラインL1からメイントランジスタ4側に電流が流れることを防止する。
また、負過電圧保護回路P12において閾値回路用トランジスタ6a1は、検出ラインL2とメイントランジスタのベース端子との間に設けられている。負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1は、エミッタ端子(入力端子)が検出ラインL2と接続され、コレクタ端子(出力端子)がメイントランジスタ4のベース端子と接続されている。また、負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子(制御端子)は、兼用抵抗器6a3を介して検出ラインL2と接続されている。なお、兼用抵抗器6a3は、フィルタ回路6cの構成要素としても機能する。つまり、負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子は、フィルタ回路6cを介して検出ラインL2と接続されている。
また、負過電圧保護回路P12においてツェナーダイオード6a2は、検出ラインL1と検出ラインL2との間に設けられ、カソード端子がフィルタ回路6cを介して検出ラインL2と接続され、アノード端子がダイオード5を介して検出ラインL1に接続されている。この負過電圧保護回路P12のツェナーダイオード6a2は、電池セルb1が過電圧を出力し、検出ラインL2が検出ラインL1に対して相対的に高圧となった場合に、ブレークダウン状態となり検出ラインL2側から検出ラインL1側に電流を通過させる。
また、負過電圧保護回路P12において保持回路用トランジスタ6b1は、検出ラインL2とメイントランジスタ4のベース端子との間に設けられている。この負過電圧保護回路P12の保持回路用トランジスタ6b1は、エミッタ端子(入力端子)が検出ラインL2に接続され、コレクタ端子(出力端子)がメイントランジスタ4のベース端子と接続されている。この負過電圧保護回路P12の保持回路用トランジスタ6b1がオン状態となると、検出ラインL2に電流が流れ続ける限り、保持回路用トランジスタ6b1がオン状態とされ、メイントランジスタ4のベース電圧を高くし続ける。つまり、負過電圧保護回路P12の保持回路6bは、メイントランジスタ4が一度オン状態となると、検出ラインL2に電流が流れている間、メイントランジスタ4をオン状態に保持する。
また、負過電圧保護回路P12において兼用抵抗器6a3は、一端が検出ラインL2と接続され、他端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続されている。また、負過電圧保護回路P12においてフィルタ回路用抵抗器6c1は、一端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続され、他端がツェナーダイオード6a2及びダイオード5を介して検出ラインL1に接続されている。また、負過電圧保護回路P12において コンデンサ6c2は、フィルタ回路用抵抗器6c1をバイパスして、一端がツェナーダイオード6a2及びダイオード5を介して検出ラインL1に接続され、他端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続されている。
この負過電圧保護回路P12のフィルタ回路6cは、電池セルb1の過電圧を原因としないような、突発的なサージ電圧が検出ラインL2に印加された場合に、メイントランジスタ4が当該サージ電圧によってオン状態とならないように時定数(すなわちフィルタ回路用抵抗器6c1の抵抗値及びコンデンサ6c2の容量)が設定されている。このようなフィルタ回路6cは、検出ラインL2の電圧が検出ラインL1に対して相対的大きくなった場合における閾値回路用トランジスタ6a1のオフ状態からオン状態への反応速度を遅延させる。つまり、負過電圧保護回路P12においてフィルタ回路6cは、検出ラインL2の電圧が検出ラインL1に対して相対的大きくなった場合におけるメイントランジスタ4のオフ状態からオン状態への反応速度を間接的に遅延させている。
なお、本実施形態の回路保護装置3の正過電圧保護回路P11においては、本発明における「電池セルの第1出力端子に接続された接続ライン」は検出ラインL1となり、本発明における「電池セルの第2出力端子に接続された接続ライン」は検出ラインL2となる。また、本実施形態の回路保護装置3の負過電圧保護回路P12においては、本発明における「電池セルの第1出力端子に接続された接続ライン」は検出ラインL2となり、本発明における「電池セルの第2出力端子に接続された接続ライン」は検出ラインL1となる。
図3は、上述のように構成された本実施形態の回路保護装置3の動作を説明するためのタイミングチャートである。例えば電池セルb1の充電中にCIDが作動すると、電池セルb1からプラス電位側の過電圧が出力される。この場合、検出ラインL1には検出ラインL2に対して相対的に大きな電圧が印加される。これによって、図3に示すように、フィルタ回路6cの出力電圧の上昇に伴って正過電圧保護回路P11の閾値回路用トランジスタ6a1のベース電圧が上昇し、正過電圧保護回路P11の閾値回路用トランジスタ6a1のベース電圧が一定の値を超えたときに正過電圧保護回路P11の閾値回路用トランジスタ6a1がオン状態となる。正過電圧保護回路P11の閾値回路用トランジスタ6a1がオン状態となると、図3に示すように正過電圧保護回路P11のメイントランジスタ4のベース電圧が立ち上がり、正過電圧保護回路P11のメイントランジスタ4がオン状態となる。正過電圧保護回路P11のメイントランジスタ4がオン状態となると、メイントランジスタ4を通じて検出ラインL1から検出ラインL2に電流が流れる。この結果、検出ラインL1に設けられたヒューズF1と検出ラインL2に設けられたヒューズF2の少なくともいずれかが溶断される。そして、検出ラインL1に設けられたヒューズF1と検出ラインL2に設けられたヒューズF2の少なくともいずれかが溶断されるまでの間、電流は検出ラインL1から検出ラインL2に流れるため、監視回路2に大きな電流が流れず、監視回路2が保護される。なお、検出ラインL1に電流が流れなくなると、正過電圧保護回路P11の保持回路用トランジスタ6b1及びメイントランジスタ4がオフ状態となる。
一方、電池セルb1の放電中にCIDが作動すると、電池セルb1からマイナス電位側の過電圧が出力される。この場合、検出ラインL2には検出ラインL1に対して相対的に大きな電圧が印加される。これによって、負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1のベース電圧が上昇し、負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1のベース電圧が一定の値を超えたときに負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1がオン状態となる。負過電圧保護回路P12の閾値回路用トランジスタ6a1がオン状態となると、負過電圧保護回路P12のメイントランジスタ4のベース電圧が立ち上がり、負過電圧保護回路P12のメイントランジスタ4がオン状態となる。負過電圧保護回路P12のメイントランジスタ4がオン状態となると、負過電圧保護回路P12メイントランジスタ4を通じて検出ラインL2から検出ラインL1に電流が流れる。この結果、検出ラインL1に設けられたヒューズF1と検出ラインL2に設けられたヒューズF2の少なくともいずれかが溶断される。そして、検出ラインL1に設けられたヒューズF1と検出ラインL2に設けられたヒューズF2の少なくともいずれかが溶断されるまでの間、電流は検出ラインL2から検出ラインL1に流れるため、監視回路2に大きな電流が流れず、監視回路2が保護される。なお、検出ラインL2に電流が流れなくなると、負過電圧保護回路P11の保持回路用トランジスタ6b1及びメイントランジスタ4がオフ状態となる。
このような本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3によれば、電池セルb1が正常電圧を出力する場合には駆動回路6によってメイントランジスタ4がオフ状態とされている。これに対して、電池セルb1から過電圧が出力された場合には、駆動回路6によりメイントランジスタ4がオン状態とされ、メイントランジスタ4を介してヒューズF1が設けられた検出ラインL1とヒューズF2が設けられた検出ラインL2とが短絡される。このため、特許文献1のようにツェナーダイオードを介して過電圧による電流を流す場合と比較して、ヒューズF1及びヒューズF2に流れる電流量を増加させることができ、ヒューズF1及びヒューズF2の少なくとも一方を短時間で確実に溶断させることができる。したがって、本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3によれば、電池セルb1から過電圧が出力され、既定の過電圧が印加された場合に確実にヒューズF1及びヒューズF2の少なくとも一方を溶断させ、監視回路2をより確実に保護することが可能となる。
なお、本実施形態の電源監視装置1では、隣り合う検出ラインL1〜Ln+1同士に対して全て回路保護装置3が設置されている。このため、どの電池セルb1〜bnから過電圧が出力された場合であっても、監視回路2をより確実に保護することができる。
また、本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3は、電池セルb1〜bnの出力電圧が一定の閾値を超えたときにメイントランジスタ4をオン状態とする閾値回路6aを有する。このため、メイントランジスタ4がオフ状態からオン状態となる電圧値を正確に設定することができ、意図せずにメイントランジスタ4がオフ状態からオン状態と切り替わることを防止することができる。なお、このような閾値回路6aは、例えば抵抗器のみによって形成することも可能である。
また、実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3においては、閾値回路6aは、検出ラインL1(あるいは検出ラインL2)とメイントランジスタ4のベース端子との間に設けられる閾値回路用トランジスタ6a1と、検出ラインL1と検出ラインL2との間に設けられると共に、カソード側が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続されたツェナーダイオード6a2と、閾値回路用トランジスタ6a1の入力端子と閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子とに接続された兼用抵抗器6a3とを備える。このため、閾値回路6aを簡易な回路構成とすることが可能となる。
また、本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3は、検出ラインL1(あるいは検出ラインL2)に電流が流れている間、メイントランジスタ4のオン状態を保持する保持回路6bを有する。このため、ヒューズF1及びヒューズF2の少なくとも一方が溶断されるまでの間、確実に過電圧による電流をヒューズF1及びヒューズF2に流すことができ、より確実にヒューズF1及びヒューズF2の少なくとも一方を溶断させることができる。
また、本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3においては、保持回路6bは、検出ラインL1(あるいは検出ラインL2)とメイントランジスタ4のベース端子との間に設けられる保持回路用トランジスタ6b1と、保持回路用トランジスタ6b1のエミッタ端子と保持回路用トランジスタ6b1のベース端子とに接続された保持回路用抵抗器6b2とを備える。このため、保持回路6bを簡易な回路構成とすることが可能となる。
また、本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3は、メイントランジスタ4のオフ状態からオン状態への反応速度を遅延させるフィルタ回路6cを有する。このため、電池セルb1から出力される過電圧に起因しないようなサージ電圧が突発的に短時間発生したような場合に、メイントランジスタ4がオン状態となることを防止することができる。なお、電池セルb1から出力される過電圧に起因しないようなサージ電圧としては、電池セルb1〜bn同士を接続するセルラインが断線した場合やコネクタ接合のチャタリング等によって、電池セルb1〜bnの入力に複数の電池セルb1〜bnの電圧が印加された場合に発生するサージ電圧、組電池Xに対して大電流での充放電を行った場合に発生するサージ電圧、異常な負荷短絡等によりバッテリラインヒューズが溶断した場合に発生するサージ電圧等が挙げられる。
また、本実施形態の電源監視装置1及び回路保護装置3においてフィルタ回路6cは、検出ラインL1(あるいは検出ラインL2)とメイントランジスタ4のベース端子とに接続された兼用抵抗器6a3と、検出ラインL2(あるいは検出ラインL1)とメイントランジスタ4のベース端子とに接続されたフィルタ回路用抵抗器6c1と、フィルタ回路用抵抗器6c1をバイパスして検出ラインL2(あるいは検出ラインL1)とメイントランジスタ4のベース端子との間に設けられるコンデンサ6c2とを備える。このため、フィルタ回路6cを簡易な回路構成とすることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態については、図4を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図4は、本実施形態の回路保護装置が備える保護回路Pxの概略構成を示す回路図である。図4に示すように、本実施形態において保護回路Pxは、上述の正過電圧保護回路P11と負過電圧保護回路P12とが共通ラインP21を挟んで直列的に接続された構成を有している。
本実施形態において、正過電圧保護回路P11のメイントランジスタ4は、エミッタ端子が共通ラインP21及びダイオード5を介して低電位側の検出ラインL2に接続されている。また、正過電圧保護回路P11のダイオード5は、メイントランジスタ4のエミッタ端子と共通ラインP21との間に設けられており、アノード端子が共通ラインP21を介してメイントランジスタ4のエミッタ端子と接続されている。また、正過電圧保護回路P11のツェナーダイオード6a2は、検出ラインL1と共通ラインP21との間に設けられ、アノード端子が共通ラインP21及びダイオード5を介して検出ラインL2に接続されている。
また、正過電圧保護回路P11のフィルタ回路用抵抗器6c1は、一端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続され、他端がツェナーダイオード6a2、共通ラインP21及びダイオード5を介して検出ラインL2に接続されている。また、正過電圧保護回路P11のコンデンサ6c2は、一端がツェナーダイオード6a2、共通ラインP21及びダイオード5を介して検出ラインL2に接続されている。
また、負過電圧保護回路P12のメイントランジスタ4は、エミッタ端子が共通ラインP21及びダイオード5を介して低電位側の検出ラインL1に接続されている。また、負過電圧保護回路P12のダイオード5は、メイントランジスタ4のエミッタ端子と共通ラインP21との間に設けられており、アノード端子が共通ラインP21を介してメイントランジスタ4のエミッタ端子と接続されている。また、負過電圧保護回路P12のツェナーダイオード6a2は、検出ラインL1と共通ラインP21との間に設けられ、アノード端子が共通ラインP21及びダイオード5を介して検出ラインL1に接続されている。
また、負過電圧保護回路P12のフィルタ回路用抵抗器6c1は、一端が閾値回路用トランジスタ6a1のベース端子に接続され、他端がツェナーダイオード6a2、共通ラインP21及びダイオード5を介して検出ラインL1に接続されている。また、負過電圧保護回路P12のコンデンサ6c2は、一端がツェナーダイオード6a2、共通ラインP21及びダイオード5を介して検出ラインL1に接続されている。
このような構成の本実施形態の回路保護装置においても、上記第1実施形態の回路保護装置3と同様に、電池セルb1から過電圧が出力され、既定の過電圧が印加された場合に確実にヒューズF1及びヒューズF2の少なくとも一方を溶断させ、監視回路2をより確実に保護することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、メイントランジスタ4、閾値回路用トランジスタ6a1及び保持回路用トランジスタ6b1として、バイポーラトランジスタを用いる構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、メイントランジスタ4、閾値回路用トランジスタ6a1及び保持回路用トランジスタ6b1として、MOS型電界効果トランジスタを採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、CIDの作動に起因する電池セルb1〜bnの過電圧出力から監視回路2を保護することについて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、CIDの作動以外の理由により、電池セルb1〜bnが過電圧を出力する場合であっても監視回路2を保護することができる。例えば、組電池XにCIDが設けられていない場合であっても、監視回路2を保護することができる。
また、例えば、上記実施形態における全てのヒューズF1〜Fn+1を単一のパッケージとすることも可能である。このような全てのヒューズF1〜Fn+1をパッケージ化することにより、ヒューズF1〜Fn+1の溶断後に容易にヒューズF1〜Fn+1の交換を行うことが可能となる。また、上記実施形態においては、電池セルb1〜bnが過電圧を出力した場合であっても、保護回路P1〜Pnが損傷することがないため、保護回路P1〜Pnを交換する必要はない。しかしながら、車両への実装時の作業性を高めるため、全ての保護回路P1〜Pnを単一のパッケージに収納しても良い。
また、上記実施形態においては、保護対象回路が監視回路2である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、電池セルに接続された他の回路を保護対象回路とすることも可能である。
1……電源監視装置、2……監視回路(保護対象回路)、3……回路保護装置、4……メイントランジスタ(トランジスタ)、5……ダイオード、6……駆動回路、6a……閾値回路、6a1……閾値回路用トランジスタ、6a2……ツェナーダイオード、6a3……兼用抵抗器(閾値回路用抵抗器、第1フィルタ回路用抵抗器)、6b……保持回路、6b1……保持回路用トランジスタ、6b2……保持回路用抵抗器、6c……フィルタ回路、6c1……フィルタ回路用抵抗器(第2フィルタ回路用抵抗器)、6c2……コンデンサ、b1〜bn……電池セル、F1〜Fn+1……ヒューズ、L1〜Ln+1……検出ライン、P1〜Pn……保護回路、P11……正過電圧保護回路、P12……負過電圧保護回路、Px……保護回路、P21……共通ライン、X……組電池

Claims (8)

  1. 電池セルと保護対象回路とを接続する接続ラインに設けられたヒューズと、複数の接続ラインにブリッジして設けられる保護回路とを備える回路保護装置であって、
    前記保護回路は、
    前記電池セルの第1出力端子に接続された前記接続ラインと前記電池セルの第2出力端子に接続された前記接続ラインとの間に設けられるトランジスタと、
    前記電池セルが正常電圧を出力すると前記トランジスタをオフ状態とし、前記電池セルが過電圧を出力すると前記トランジスタをオン状態とする駆動回路と
    を備える
    ことを特徴とする回路保護装置。
  2. 前記駆動回路は、前記電池セルの出力電圧が一定の閾値を超えたときに前記トランジスタをオン状態とする閾値回路を有することを特徴とする請求項1記載の回路保護装置。
  3. 前記閾値回路は、
    前記電池セルの第1出力端子に接続された前記接続ラインと前記トランジスタの制御端子との間に設けられる閾値回路用トランジスタと、
    前記電池セルの第1出力端子に接続された前記接続ラインと前記電池セルの第2出力端子に接続された前記接続ラインとの間に設けられると共に、カソード側が前記閾値回路用トランジスタの制御端子に接続されたツェナーダイオードと、
    前記閾値回路用トランジスタの入力端子と前記閾値回路用トランジスタの制御端子とに接続された閾値回路用抵抗器と
    を備えることを特徴とする請求項2記載の回路保護装置。
  4. 前記駆動回路は、前記電池セルの第1出力端子に接続された前記接続ラインに電流が流れている間、前記トランジスタのオン状態を保持する保持回路を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の回路保護装置。
  5. 前記保持回路は、
    前記電池セルの第1出力端子に接続された接続ラインと前記トランジスタの制御端子との間に設けられる保持回路用トランジスタと、
    前記保持回路用トランジスタの入力端子と前記保持回路用トランジスタの制御端子とに接続された保持回路用抵抗器と
    を備えることを特徴とする請求項4記載の回路保護装置。
  6. 前記駆動回路は、前記トランジスタのオフ状態からオン状態への反応速度を遅延させるフィルタ回路を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の回路保護装置。
  7. 前記フィルタ回路は、
    前記電池セルの第1出力端子に接続された接続ラインと前記トランジスタの制御端子とに接続された第1フィルタ回路用抵抗器と、
    前記電池セルの第2出力端子に接続された接続ラインと前記トランジスタの制御端子とに接続された第2フィルタ回路用抵抗器と、
    前記第2フィルタ回路用抵抗器をバイパスして、前記電池セルの第2出力端子に接続された接続ラインと前記トランジスタの制御端子との間に設けられるコンデンサと
    を備えることを特徴とする請求項6記載の回路保護装置。
  8. 請求項1〜7いずれか一項に記載の回路保護装置と、
    前記保護対象回路であって、前記回路保護装置を介して、前記電池セルを監視する監視回路と
    を備えることを特徴とする電源監視装置。
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