JP2009183141A - 再充電可能な素子の保護のための装置および方法 - Google Patents

再充電可能な素子の保護のための装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】再充電可能な素子を有効に保護することができる手段を提供する。
【解決手段】充電器および再充電リチウムイオン電池のような充電可能な素子とを併用するための保護回路は、充電可能な素子の両端間に並列に結合された閾値オン電圧を有する分路調整器と、充電器と充電可能な素子との間に直列に結合された温度依存抵抗器、例えば正温度係数装置とを備えている。温度依存抵抗器は、分路調整器に熱的および電気的に結合され、分路調整器を流れる電流がこの調整器のオーム加熱によりこの調整器の故障を生じるレベルよりも小さい所定のレベルに達する場合、第1の可変抵抗器は、この電流を制限する。
【選択図】図5

Description

(関連出願データ)
本出願は、1998年4月15日に出願された出願第09/060,863号の一部継続およびこれによって教示および開示する全てに対して参照によって完全に組み込まれる1999年3月25日に出願された仮出願第60/126,952号の一部継続である。
本発明は、一般的に過電圧保護システムおよび過電流保護システムに、より詳細には再充電可能電池のような再充電可能な素子を過電圧あるいは過電流状態から保護する装置および方法に関するものである。
再充電可能な電池パックのような再充電可能な素子を保護する電気回路は周知である。しかしながら、このような再充電可能な素子、特に、再充電可能なリチウム電池は、作動電圧が安全限度を超える場合、危険であり得る。
例えば、図1は、充電の最大安全レベルを超える充電を保持することを可能にされた共通リチウム電池パック(例えば、無線電話器のために使用される)のための典型的な充電曲線、すなわち電池の両端間の電圧対時間を示す。図1に示されるように、この曲線は3つの一般的な領域に分割されてもよい。
第1の領域は、電圧Vが4.5ボルトよりも小さい領域によって示されている。この領域では、電池は安全レベルに充電する。電池の温度は、60℃〜70℃以下にあり、電池内部の圧力は3バール以下にある。
第2の領域は、電圧が4.5ボルト〜5.3ボルトである領域によって示される。充電がこの領域にある場合、電池は、危険モードで作動し始める。この温度は、70℃以上に上昇し、電池内部の圧力は3バール〜10バールの範囲に上昇する。このわずかに増加された電圧レベルでさえ、電池は爆発さえするかもしれない。
第3の領域は、電圧が5.3ボルトを超える領域によって示される。この段階で、内部劣化を受け、爆発あるいは燃焼するかもしれない電池を救うにはあまり遅い。特に、“完全充電”状態の電池は、より危険であり、放電状態の電池よりも爆発に受けやすい。
特に、リチウム電池が充電動作中電池の作動モードで作動することを保証するために、次の3つの条件の少なくとも1つが満たさなければならない:1)温度<60℃、2)圧力<3バール、あるいは3)電圧<4.5ボルト。
この目的の方へ、再充電可能なリチウムイオン電池パックには、過剰電圧あるいは電流に対してさらされている状態からの保護を行うように電池と直列の“スマート”電子回路が装備されている。このようなスマート保護回路は、電池パックの過充電によって引き起こされた不足電圧状態からも守ることができる。
例として、再充電可能なリチウム電池パックのための従来の“スマート”保護回路21は図2に示されている。特に、第1および第2のMOSFETスイッチ20および22は、1つあるいはそれ以上の電池24と直列に置かれる。MOSFETスイッチ20および22は、電池24の両端間の電圧および電流を監視する制御回路26によってスイッチオンあるいはオフされる。通常動作では、MOSFETスイッチ20および22は、電流が電池24の充電あるいは放電のためにどちらかの方向に流れることができるように制御回路26によってスイッチ“オン”される。しかしながら、電池24の両端間電圧あるいは電流のいずれかはそれぞれの閾値レベルを超える場合、制御回路26は、MOSFET20および22をスイッチオフし、それによって回路21を開く。制御回路26は、充電源28の両端間の電圧レベルおよび電流レベルも監視し、何時それぞれのMOSFET20および22をオンにスイッチバックすることが安全であるかを決定する。
当業者によって理解されているように、スマート保護回路21は、従来の電池パックの全費用に関して実現するのに比較的複雑であり、高価である。さらに、MOSFET20および22の両端間の直列抵抗は、比較的高く、それによって充電源28および電池24の両方の効率を減少させる。特に、MOSFET20および22の両方は、この回路が開いている場合、すなわち保護回路21の複雑さ、コストおよび全直列抵抗を増加させる反対方向にバイアスされたそれぞれの本体ダイオード23および25を介して電流がどちらかの方向に流れることを防止するために必要とされる。さらに、MOSFET20および22は、突然の高電圧(あるいは不適切な高電圧充電器の使用)にさらされている状態である場合に故障にさらされているために、例えば、各電池と直列に使用される正温度係数(“PTC”)再設定可能ヒューズのような電池24の二次保護がなお必要とされる。
背景情報によって、抵抗効果の正温度係数を示す装置は、周知であり、セラミック材料、例えば、チタン酸バリウムあるいは導電ポリマー組成に基づいてもよい。このような導電ポリマー組成は、ポリマー成分およびその中に分散された粒状導電充填剤を含む。低温で、組成は比較的低い固有抵抗を有する。しかしながら、組成が、例えば高電流状態からオーム加熱のために高温にさらされる場合、組成の固有抵抗は、しばしば数オーダーの大きさだけ増加させるかあるいは“スイッチ”する。低固有抵抗から高固有抵抗へのこの遷移は生じる温度は、スイッチング温度Tsと呼ばれる。この装置がこの装置のスイッチング温度Ts以下に冷める場合、この装置は低固有抵抗に戻る。したがって、直列限流器として使用される場合、PTC装置は、そのスイッチング温度に加熱される場合に高固有抵抗に“トリップ”し、それによってこの回路を流れる電流を減少させ、次にTs以下に冷める場合低固有抵抗に自動的に“リセット”し、それによって過電流状態が治められた後この回路を流れる全電流を回復する点で“再設定可能”と呼ばれる。
この用途では、用語“PTC”は、少なくとも2.5の値のR14および/または少なくとも10の値のR100を有する組成を示すために使用され、この組成は少なくとも6の値のR30を有するべきであることが好ましい、ここで、R14は、14℃範囲の終わりおよび開始の固有抵抗の比、R100は、100℃範囲の終わりおよび始めの固有抵抗の比、R30は、30℃範囲の終わりおよび始めの固有抵抗の比である。通常、本発明の装置で使用され、これらの最少値よりも非常に大きい組成は固有抵抗の増加を示す。
適当な導電ポリマー組成は、特許文献1(van Konynenburgら)、特許文献2(Foutsら)、特許文献3(Auら)、特許文献4(Deepら)、特許文献5(van Konynenburgら)、特許文献6(Evansら)、特許文献7(Baigrieら)、特許文献8(Chandlerら)、特許文献9(Chuら)、特許文献10(Chuら)、特許文献11(Chandlerら)、および特許文献12(Wartenbergら)および同時係属米国特許出願第08/798,887号(1997年2月10日出願されたTothら)に開示されている。これらの特許および出願の各々の開示は、開示する全てを参照してここに組み込まれる。
米国特許第4,237,441号明細書 米国特許第4,545,926号明細書 米国特許第4,724,417号明細書 米国特許第4,774,024号明細書 米国特許第4,935,156号明細書 米国特許第5,049,850号明細書 米国特許第5,250,228号明細書 米国特許第5,378,407号明細書 米国特許第5,451,919号明細書 米国特許第5,582,770号明細書 米国特許第5,701,285号明細書 米国特許第5,747,147号明細書
図3Aを参照すると、クローバー型保護回路31も周知である。特に、スイッチ素子30は電池24の両端間に並列に置かれている。このスイッチ30は、電池24の両端間の電圧および電流を監視する制御回路26によって開閉される。通常動作では、スイッチ30は開いたままである。しかしながら、電池24の両端間の電圧あるいは電流のいずれかがそれぞれの閾値を超える場合、制御回路36は、スイッチ30を閉じ、それによって電池24の両端間の回路を短絡する。
図3Bは、スイッチ素子が閉じられる場合、スイッチ素子30を通る電流対電圧曲線35を示している。特に、電流は、特定の電力サージの特性および持続時間に応じて迅速に比較的高レベルに達する。この目的のために、第1の過電流素子32は、スイッチ素子30が充電素子28からの連続電流から保護するのに役立つようにスイッチ素子30と充電素子28との間に備えられてもよい。同様に、第2の過電流素子34は、電池24を保護するためにスイッチ素子30と電池24との間に備えられてもよい。しかしながら、過電流素子32および34の結合された直列抵抗は電池パスの両端間で望ましくない。
図4Aは、代替の過電圧保護クランプ回路41を示す。特に、ツェナーダイオードのような電圧クランプ素子40は、電池24と並列にスイッチ素子30の代わりに使用される。過電圧状態では、クランプ素子40は電池24の両端間の電圧を制限する。
図4Bは、クランプ回路41のための電流対電圧曲線45を示す。クローバー回路31の場合のように、クランプ40を通る電流は、特定の電圧スパイクの特性および持続時間に応じて比較的高レベルに迅速に達することができる。さらに、限流素子(図4に図示せず)の配置は、クランプ40および/または電池24を過剰電流から保護できる。特に、クランプ素子40は、例えば、ツェナーダイオードの場合のように比較的高い電流漏れを有し、電池24にこの電池の電荷を時間にわたって失わせる。
(発明の開示)
ここに開示された1つの態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路は、充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する分路調整器を含み、この分路調整器は閾値オン電圧を有する。温度依存抵抗器は、分路調整器に熱的および電気的に結合され、この抵抗器は、充電器に直列に結合する第1の端子および充電可能な素子に直列に結合する第2の端子を有する。
好ましい実施例では、抵抗器は、所定の遷移温度に加熱される場合、比較的低抵抗から比較的高抵抗へ切り換える正温度係数装置である。この装置の遷移温度は、過電圧状態で分路調整器を流れる電流が装置を分路調整器の故障以前の遷移温度に加熱するのに十分なオーム熱発生を分路調整器に生じるように選択される。
ここに開示された本発明の他の態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路の分路調整器トランジスタスイッチを制御する制御回路は、第1および第2の電圧検出回路を含んでいる。第1の電圧検出回路は、比較的低い漏れであり、充電可能な素子の両端間の電圧がトランジスタスイッチの閾値オン電圧に近い場合、第2の電圧検出回路を付勢するように構成される。第2の電圧検出回路は、比較的正確で、充電可能な素子の両端間の電圧が閾値オン電圧に近い場合、トランジスタスイッチを付勢するように構成される。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路の分路調整器トランジスタスイッチを制御する制御回路は、トランジスタスイッチの付勢ゲートに結合された出力を有する演算増幅器と、演算増幅器出力に結合された電圧クランプ素子とを含み、クランプ素子は付勢ゲート電圧を有効にクランプする。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、充電可能な素子を過充電から保護する分路調整器は、熱補償電圧特性を有するトランジスタスイッチを含む。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路は、充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する過電圧分路調整器と、充電器と充電可能な素子との間に直列に結合するために構成された第1および第2の端子を有する不足電圧保護回路とを含んでいる。好ましい実施例では、過電圧分路調整器は、充電可能な素子の選択最大動作電圧に近い閾値オン電圧を有する第1のトランジスタスイッチを含む。不足電圧保護回路は、充電可能な素子の選択最小動作電圧に近い閾値オン電圧を有する第2のトランジスタスイッチを含む。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路は、充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する過電圧分路調整器を含み、分路調整器は、充電可能な要素の選択最大作動電圧に近い閾値オン電圧を有するMOSFETスイッチスイッチと、比較的高い抵抗の逆電流本体ダイオードとを含む。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路は、充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する過電圧分路調整器を含み、分路調整器は、電流が正バイアスされる場合順方向に、あるいは負バイアスされる場合逆方向に流れてもよいチャネルを有するトランジスタスイッチを含む。特に、トランジスタスイッチは、順方向に流れる電流が比較的低い抵抗に立ち向かい、逆方向に流れる電流が比較的高い抵抗に立ち向かうように構成される。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路は、充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する過電圧分路調整器を含み、この分路調整器は、閾値オン電圧を有する。第1の正温度係数(PTC)装置は、分路調整器に熱的および電気的に結合され、この第1のPTC装置は、充電器に直列に結合する第1の端子および充電可能な素子に直列に結合する第2の端子を有する。第2のPTC装置は、分路調整器と直列に結合され、第1のPTC装置の遷移温度は第2のPTC装置の遷移温度よりも低い。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、保護回路が、正端子および負端子を有する電池と組合わせて備えられ、この保護回路は、トランジスタスイッチがオンである場合に電池が負荷を通して放電されるように電池と直列に結合されるトランジスタスイッチを含む。温度依存抵抗器はトランジスタスイッチに熱的に結合され、この温度依存抵抗器は、正電池端子に結合された第1の端子を有する。温度依存抵抗器の第2の端子に結合された第1の端子および負電池端子に結合された第2の端子を有する固定抵抗器は、それぞれの温度依存抵抗器および固定抵抗器が互いに直列におよび電池と並列に結合されるように備えられる。トランジスタスイッチは、分圧器構成で温度依存抵抗器の第2の端子および固定抵抗器の第1の端子に結合された付勢ゲートを有する。
好ましい実施例では、温度依存抵抗器は、電池の過電圧状態では、トランジスタスイッチを流れる電流がトランジスタスイッチのケーシング故障の前に温度依存抵抗器を遷移温度に加熱するのに十分なオーム熱を発生するように選択された遷移温度で比較的低い抵抗から比較的高い抵抗へ切り換える。
典型的な再充電可能なリチウム電池の充電曲線を示す。 再充電可能な電池パックと直列に一対のトランジスタ素子を使用する“スマート”過電圧保護回路の概略図である。 再充電可能な電池パックと並列に電圧制御短絡回路スイッチを使用する“クローバー”保護回路の概略図である。 図3Aのクローバー回路の電流対電圧関係を示す。 再充電可能な電池パックと並列にツェナーダイオード電圧クランプを使用する電圧クランプ回路の概略図である。 図4Aのクランプ回路の電流対電圧関係を示す。 本発明の一態様による好ましい二次保護回路の簡略ブロック図および回路図である。 本発明の一態様による好ましい二次保護回路の簡略ブロック図および回路図である。 本発明の一態様による好ましい二次保護回路の簡略ブロック図および回路図である。 本発明の一態様による好ましい二次保護回路の簡略ブロック図および回路図である。 本発明の一態様による好ましい二次保護回路の簡略ブロック図および回路図である。 本発明の一態様による好ましい二次保護回路の簡略ブロック図および回路図である。 再充電可能な充電パックと直列にPTC装置および並列に電圧調整器を含む本発明の他の実施例による他の好ましい過電圧、過電流一次保護回路の簡略ブロック図である。 調整器に熱的に結合されたPTC装置を有する図11の保護回路の概略図である。 図11および図12の保護回路の好ましい変形の概略図である。 本発明の他の態様による保護回路の好ましい電流‐電圧関係を示す。 本発明の他の態様による保護回路の好ましい電流‐電圧関係を示す。 本発明の他の態様による保護回路の好ましい電流‐電圧関係を示す。 好ましい保護回路のための好ましい熱補償電圧特性を示す。 図12から図13の保護回路の熱モデル回路図である。 過電圧状態中図12〜図13の回路のそれぞれの調整器およびPTC装置を通して消費される電力を示す。 再充電可能な電池パックとともに使用された好ましい過電圧、過電流保護回路の概略図である。 図20の保護回路の代替の好ましい実施例である。 図20の回路の簡略ブロック図である。 低漏れ付勢回路を使用する図20の回路の他の代替の好ましい実施例の簡略ブロック図である。 本発明のさらにもう一つの態様による過電圧保護回路および過電流保護回路の両方を含む他の好ましい保護回路の概略図である。 図20の調整器MOSFET素子の本体ダイオードを示す概略図である。 図25のMOSFETの本体ダイオードと直列に抵抗の付加を示す概略図である。 図26の保護回路の付加直列抵抗を有する分路調整器として使用するための好ましいMOSFETの断面図である。 本発明のさらにもう一つの態様による逆電池放電を防止する際に使用するための代替の好ましい半導体装置を示す。 逆電池放電を防止する際に使用するための他の代替の好ましい半導体装置を示す。 図28および図29の装置のための好ましい電流‐電圧曲線を示す。 他の好ましい過電圧保護回路の簡略概略図である。 図31の回路の電流‐電圧関係を示す。 図31の回路の電流‐電圧関係を示す。 さらにもう一つの好ましい過電圧保護回路の簡略概略図である。 図34の回路の電流‐電圧関係を示す。 さらにもう一つの好ましい過電圧保護回路の簡略概略図である。 図36の電流‐電圧関係を示す。 図36の電流‐電圧関係を示す。 好ましい3つの端子保護回路の簡略概略図である。 図39の3つの端子保護装置の他の実施例の簡略概略図である。 図39の3つの端子保護装置の他の実施例の簡略概略図である。 図39の3つの端子保護装置の他の実施例の簡略概略図である。 電池の過放電を防止する従来の過放電保護回路の簡略概略図である。 本発明のさらにもう一つの態様による好ましい過放電保護回路の簡略概略図である。 調整器の内部を示すために一部が切り取られたPTCチップに熱的におよび電気的に結合されたMOSFETを含む好ましい3端子保護装置の側面図である。 図5の装置のそれぞれの最上部側および最下部側の透視図である。 図5の装置のそれぞれの最上部側および最下部側の透視図である。 図45の装置の組み立て中複数のPTC装置に切断するために断面化されたPTC材料のシートの透視図である。 図5の3端子装置のための射出成形されたハウジングの製造の際に使用するための好ましいリードフレームの透視図である。 図49のリードフレーム上に形成された複数の成形ハウジングの透視図である。 カバーなしの図40から図50に示された工程により形成されたハウジングに設置された図45の3端子装置の透視図である。 カバ付きの図40から図50に示された工程により形成されたハウジングに設置された図45の3端子装置の透視図である。 図45の装置の3端子装置のための射出成形されたハウジングの製造の際に使用するための第1の他の好ましいリードフレームの透視図である。 図53のリードフレーム上に形成された複数の成形されたハウジングの透視図である。 図45の装置の3端子装置のための射出成形されたハウジングの製造の際に使用するための第2の好ましいリードフレームの透視図である。 図54あるいは図55に示された工程による形成されたハウジングに設置された図45の3端子装置の透視図である。 図45の好ましい3端子保護装置の他の実施例の側面図である。 図57の装置の最下部側の透視図である。 他の好ましい3端子保護回路を再充電可能な電池パックに取り付ける開口で構成された可撓性プリント回路板(“pc板”)の一部の立面透視図である。 開口を通してpc板の下側に固定されたPTC装置に取り付けられたMOSFET調整器装置を示す可撓性pc板の立面透視図である。 図59のpc板の下側の立面透視図である。 図61のpc板の一部が切り取られた側面図である。
当業者に明らかであるように、本発明の他の態様および長所は以下に明らかになる。
ここに教示された本発明の好ましい実施例は、異なる実施例の同じ素子は、例示を容易にするために同じ参照番号で示される添付図面の図において、例として示され、限定して示されていない。
ここに開示された本発明の第1の態様によれば、充電動作中、危険な動作モードに過充電される再充電可能な電池を保護する保護システムが装備される。図5〜図10の実施例の保護システムは、バックアップシステムとして使用されてもよく、通常、電池の充電を監視するスマート電力回路とともに使用される。一般的には、この保護システムは、電池そのものに組み込むことができるかあるいはパックエレクトロニクスの一部としてあるいは充電器の一部として使用できる。
図5〜図7は、本発明のこの態様による基本回路実施例を示す。図5では、例えば、4.5ボルトの最大作動電圧を有するリチウム電池のような再充電可能な電池1は、並列回路を形成する4.1ボルトツェナーダイオード2のような電圧依存抵抗性素子に並列に結合される。並列回路は、PTC装置、熱ヒューズあるいはバイメタルブレーカのような保護素子3と直列に結合される。保護素子3は、保護素子3の付勢を加速するためにツェナーダイオード2に熱的に結合されるのが好ましい。充電器5およびスマート回路6の並列回路は、電池1およびツェナーダイオード2の並列組合せと直列に接続される。充電器5は電源(図示せず)にも接続される。本実施例では、保護素子3は電池1およびツェナーダイオード2の並列回路と直列に接続されるので、故障電流の全量は、保護素子3に流れ、したがって保護素子はより速く付勢される。
図6および図7は、付加保護素子4の使用を含む図5の実施例の変形を示す。
上記の実施例では、ツェナーダイオード2の電力消費は1〜4ワットの大きな値であるので、電力消費は保護素子3の有効な熱的支援のトリッピングを生じ得る。保護素子3およびツェナーダイオード2は熱結合を改善するためにハイブリット化されてもよい。
定電流DC充電器5(一般にケースである)が使用される場合、電流は、電池の低内部抵抗のために電池1を充電し始める。スマート回路が動作できない場合、電池電圧が4.3ボルトに達するや否や、小さい電流は電圧を4.3ボルトに保持するツェナーダイオード2に方向転換される。充電電流がより高くなる場合、ツェナーダイオード2の差動抵抗は、電池1にわたって4.3ボルトの定電圧を保持するために段々多くの電流を受け入れることによって減少する。この場合、ツェナーダイオード2は、暴走モードにあり、ツェナーダイオードは加熱される。ツェナーダイオードによって消費される熱は、保護素子トリップをより速くするので、電池1を危険な作動モードに過充電することを避ける。
定電圧充電器が電源5として使用される場合、図5〜図7は上記のように同様に作動する。
図8は、フォトカプラ7が使用される本発明の他の実施例を示している。フォトカプラ7は、フォトトランジスタ8のような受信素子およびLED(発光ダイオード)9のような送信素子を含む。図8に示されるように、再充電可能な電池1は、第1の並列回路を形成するために例えば3ボルトの定格を有するツェナーダイオード2およびLED7の直列結合に並列に結合される。ヒューズ、PTC装置あるいはPTC装置あるいはバイメタルブレーカのような保護素子3は、第1の並列回路と直列に結合される。フォトトランジスタ8は、第2の並列回路を形成するために保護素子3および第1の並列回路の結合と並列に結合される。充電器5およびスマート回路6の並列回路は、第2の並列回路と並列に結合される。充電器5は電源(図示せず)にも接続される。
図8の実施例は、前述のような原理と同様な原理により作動する。通常の状態の下で、ツェナーダイオード2の電流はLED9を照らすのに十分でない。しかしながら、故障が生じる場合、例えば、高圧充電器が使用される場合、ツェナーダイオード2の電流は、増加し、したがって順に電池1を分路するフォトカプラ7を付勢する。
図9は、さらにもう一つの好ましい実施例保護回路を示す。本実施例では、再充電可能な電池1は、過電圧検出装置、すなわちテルコムセミコンダクタ社によって製造されたモデルナンバーTC54VN(例えばパッケージSOT23B‐3あるいはSOT89‐3)のような過充電検出装置10と並列に結合される。電池1および検出装置10の並列回路は、ヒューズ、熱ヒューズあるいはPTC装置であってもよい保護素子11と並列に結合される。電池1、検出装置10および保護素子11の結合は、モトローラのMTD3055EL(VL)、ケース369A‐10のような電力MOSFETトランジスタ12と並列に結合される。スマート回路6および充電器5の並列回路は電池1に並列に結合される。充電器5は電源(図示せず)にも接続される。
MOSFET12は、抵抗器13によってバイアスされ、トランジスタ14を介して検出装置10によって駆動される。検出装置10は、基準ツェナーダイオード16に電流を供給する定電流発生器15を含む。ツェナーダイオード16の電圧は、比較器として抵抗器18および19に接続された演算増幅器17を使用して電池電圧と比較される。電池電圧が4.5ボルトに達する場合、比較器17は、トランジスタ14をターンオフし、次にMOSFET12をターンオンする正電圧を出力する。これによって電池1は分路される。したがって、高電流は保護素子11に流れる。ヒューズ(例えば、ファネルによるAVX‐Kyocera)が保護素子11として使用される場合、ヒューズは、切れ、電池1を切り離すので、電池が爆発するのを防止する。PTC装置がヒューズの代わりに保護素子11として使用される場合、PTCは、トリップし、高電流を低漏れ電流に減らすので、電池が爆発することを防止する。
通常状態の下では、スマート回路6が適切に機能する場合、電池電圧はツェナーダイオード16の電圧以下である。したがって、比較器17は、トランジスタ14をターンオンし、電力MOSFET12をそのオフ状態にさせる負電圧を出力する。
図9の実施例では、定電流充電器は危険なしで使用されてもよい。電池1の最大充電電流が2C(ここで、Cはメーカによって指定された電流容量である)であると仮定すると、充電電流が2Cを超える場合、ヒューズは切れ、電池1を充電器5から切り離す。しかしながら、充電電流が2C内にあるが充電電圧が4.5ボルトよりも高い場合、検出装置10は、故障を検出し、電池1を分路し、ヒューズを切る。
定電圧充電器は、図9の実施例においても危険なしに使用されてもよい。充電器5の電圧が非常に高く、2Cよりも高い充電電流が誘起される場合、ヒューズは、切れ、電池が爆発することを防止する。一方、充電電流が2Cよりも小さいが電池の両端間の電圧が充電器5の高圧のために4.5ボルトよりも大きい場合、過電圧検出装置10は、電池を分路し、ヒューズを切ることによってこの装置の役割を演じる。PTC装置がヒューズの代わりに使用される場合、PTC装置は、トリップするので、電池を保護する。
図9の実施例では、全構成要素(すなわち、保護素子、過充電検出装置、抵抗器および電力MOSFETは、好ましくは表面取り付け装置(SMD)である。
図10を参照すると、さらにもう一つの好ましい実施例では、リチウムイオン電池のような再充電可能な電池1は、テルコムセミコンダクタ社によるモデルナンバーTC54VCのような代替の過充電検出装置27と並列に結合される。検出装置27は、定電流発生器15と、ツェナーダイオード16と、抵抗器18および19と、演算増幅器17と、p形電界効果トランジスタ(FET)Q1と、n形FETQ2とを含む。電池1および検出装置27の並列回路は、第1の保護素子99の直列に結合される。検出装置27の出力は、抵抗器R1を介してサイリスタ(SCR)43を対して制御を行う。第2の保護素子98は、第1の保護素子99、サイリスタ43、検出装置27および電池1の並列回路と直列に接続される。充電器5は全回路に接続されるべきである。充電器5は電源(図示せず)にも接続される。好ましい実施例では、2つの保護素子99および98の各々は、リトルヒューズ社から市販されているSMDシロビロヒューズ2Aのような遅延機能を有するヒューズであってもよい。
このようなヒューズは、一般的には切れる前に高電流の発生の際に約20msの遅延を有する。高電流がこの時間持続期間内に見えなくなる場合、ヒューズは切れない。さらに、R1は、22kΩの抵抗値を有するSMD抵抗器であってもよい。サイリスタ43の例は、STマイクロエレクトロニクス(フランス)から市販されているST1220‐600Bサイリスタであってもよい。通常状態の下では、充電器5は、4.3Vの調整電圧を供給し、2アンペアの電流を保護素子99および98を介して電池1に供給する。検出電圧Vdは、比較器として演算増幅器17を使用して基準電圧Vrefと比較される。この場合、検出電圧Vdは基準電圧Vref以下である。したがって、比較器17は、トランジスタQ2をターンオンする正電圧を出力すると同時にトランジスタQ1をオフのままにする。抵抗器R1を流れる電流は全然ないので、サイリスタ43は付勢されなく、通常充電動作が実行される。
故障のある充電器、すなわち例えば12V充電器のような高圧定格を有する充電器が使用される場合、VdがVrefを超えた後、電池電圧Vbatは、4.3Vを超える。このような場合、比較器17は、トランジスタQ1をターンオンすると同時にトランジスタQ2はオフである。これによって、電流は、抵抗器R1を通ってサイリスタ43のゲートに流れる。したがって、サイリスタ43は、付勢され、電池1および充電器5を短絡する。結果として、高電流は、電池1および充電器5から、サイリスタ43を通ってアースに取り出される。高電流によって、保護素子99および98は切れるので、(故障のある)充電器5を電池1から切り離す。保護素子99および98の遅延機能は、有利なことには非常に短い時間だけ続く電池の誤った短絡を防止する。
特に、ここに開示され、記載された他の発明および発明態様の好ましい実施例は、主にスタンドアロン保護回路あるいは調整器回路に向けられる、すなわち図5〜図10の前述された好ましい実施例を有する場合であるように二次バックアップとしてスマートカードに向けられない。
ここに開示され、記載された他の発明および発明態様の例示を容易にするために、好ましい過電圧、過電流保護回路37の基本素子は図11に示される。特に、電圧調整器(例えば、電圧制御MOSFETスイッチ)39は、電池24と並列に置かれる。PTC装置38は、調整器39と充電素子28との間に備えられる。PTC装置は、電池24と直列にある。
図12を参照すると、調整器39は、好ましくは矢印48に示されるようにPTC装置38に熱的に結合される。過電圧状態では、調整器39は、電池24の両端間の電圧を制限し、電力を調整器39を通過する電流の形で消費する。この電流は、PTC装置38に伝導される熱を調整器で発生し、PTC装置の温度をPTC装置のスイッチングあるいは“トリップ”温度に増加させる。この点で、PTC装置38は、相応して調整器39を通過する電流を実質的に減少させる抵抗を迅速に増加させ、回路37の熱平衡は、過電圧状態が終わるまで、最終動作点を決定する。この時点で、調整器39は伝導電流を停止し、PTC装置は、この装置のトリップ温度以下に冷やし、それによって回路37をこの装置の通常の作動状態に回復する。
当業者に明らかなように、PTC装置38は、図13の他の保護回路実施例37′に示されるように、電池充電回路のアース経路に同様に配置されてもよい。ここにより詳細に説明されているように、実施例37と37′との間の設計選択は、PTC装置38と調整器39との間の熱リンク48がいかに物理的に明らかにされるか次第である。
どちらの実施例37あるいは37′においても、PTC装置38は、電池24の急な充電あるいは放電によって引き起こされる過電流から保護するのにも役立つ。特に、万一電流の急な上昇があるならば、PTC装置38は、トリップし、実質的にこの電流に抑えるまで消費電力の急なサージからの急速なオーム加熱を受ける。
重要なことには、電池24の有効な充電および放電を行うために、PTC装置38の直列抵抗および調整器39の漏れは好ましくは最少にされる。
特に、保護回路実施例37および37′の分路調整器39は、図4Bの曲線45によって示された電流‐電圧関係を受けるように予想される。しかしながら、低ソース抵抗に対する大きなサージ電圧は、充電器あるいは電池端子24の両端間に加えられる場合、分路調整器39は過負荷にされ、多分完全に破壊される。
この目的の方へ、従来の回路は、一般的にはシリコン分路調整器のための低サージ定格機能によって特徴付けられる。しかしながら、本発明の他の態様によれば、分路調整器は、調整器の電力消費要求を制限するために、すなわち電池保護回路のための調整器を最適化するために特定の有利な電流‐電圧関係を有するように構成できる。
保護回路分路調整器のための3つの代替の好ましい電流‐電圧特性は図14〜図16に示される。
図14では、電流Iが選択最大電流レベルI limに達する場合、I‐V曲線421は平坦域422を得る。換言すると、特定の設計の最大電流制限I limを超えない限り、調整器装置は、所与の過負荷に耐えるように設計される。特に、所与の調整器設計のための最大電流および対応する電圧を制限することによって、消費されるのに必要とされる電力はそれによって制限できる。
より複雑な回路は、プリセット電圧Vtでトリガされる第2の電流制限を導入することによって電力消費をさらに減らすために使用できる。この目的の方へ、図15では、曲線423の初期部は曲線421と同様である。電流がI lim1に達する場合、平坦域422と同様な平坦域424に達する。しかしながら、電圧レベルは一定のI lim1で増加し、それによって分路調整器の電力消費要求を増加させ、電流レベルはトリガ電圧Vtで減少する。電圧レベルがプリセットVtに達した場合、電流IはI lim1からより低い電流レベルI lim2(425)に低下する。この電流の低下は有利なことには分路調整器の電力消費要求を減少させる。
図16は、比較的高電流で分路調整器のための電力消費要求を減少させる好ましいI‐V関係のさらにもう一つの実施例を示す。初期の傾斜426は、平坦域に達するより以前曲線421および423と同様である。しかしながら、電圧基準がI maxに対応する値に達する場合、分路調整器素子は、平坦域427によって示された低電圧/高電流モードにラッチする。Imaxで、分路調整器のI‐V特性は、電圧降下をImaxのVonに維持するように設計製作される。この減少された電圧レベルで、分路調整器は曲線428によって示されるようにより高い電流レベルを処理できる。
図12〜13の保護回路実施例37および37′をさらに参照して図17を参照すると、調整器39のスイッチング電圧は温度の関数としても実現できる。特に、温度‐電圧曲線49によって示される特性のような調整器39の熱補償電圧特性を実現することは望ましいかもしれない。特に、温度‐電圧曲線49に続くスイッチング特性を有する調整器39によって、スイッチング電圧は、電池24の予想使用温度よりもかなり低く設定できる。
例えば、ある安全使用温度、例えば80℃以上で、温度‐電圧曲線49を実現することによって、電池24の安全使用温度を超える場合、電池24は、調整器39を通して放電できる。換言すると、調整器39は、過電圧および過電流状態のための保護器と同様に受動過温度保護器の役目を果たす。
当業者によって理解されるように、ここに開示され、記載された好ましい調整器実施例の全てでない多数が図14〜図17に示された電圧特性の少なくとも1つを含むように設計あるいは実現できる。
図18は、RC回路として示すことができる図12〜図13の保護回路のための等価熱回路モデルを示す。
特に、PTC装置(例えば、PTC装置38)に対して、温度Tは、下記の式から決定できる。
(1)

Figure 2009183141

ここで、

Figure 2009183141

はエネルギー/単位時間(電力)、mは質量、
Cpは比熱、およびTaは周囲温度である。
並列RC回路に関して、この回路の両端間の電圧Vは、下記のようになる。
(2)

Figure 2009183141

ここで、Iはこの回路への電流である。
Cは容量であり、Rは抵抗である。
(1)

Figure 2009183141

ここで、

Figure 2009183141

はエネルギー/単位時間(電力)、mは質量、
Cpは比熱、kは熱抵抗、およびTaは周囲温度である。
式(1)および(2)を比較すると、dE/dtは電流Iと同じであり、TはVと同じであり、MCpは容量Cに同じであり、kはコンダクタンスI/Rと同じである。
(2)

Figure 2009183141

ここで、Iはこの回路への電流、Cは容量、およびRは抵抗である。
図18の熱モデルを参照すると、容量52は、調整器装置39の熱容量(mCp)regを示し、抵抗54は、調整器‐周囲熱経路の熱抵抗Rθ(Reg−Ambient)を示し、調整器で消費される電力Pd(reg)は電流源46によって示される。特に、熱容量は、どれくらのエネルギーが調整器39の温度を増加させるのに必要であるかを決定する、すなわち熱質量が大きくなればなるほど、益々温度を上げるのに必要とされるエネルギーが大きくなる。熱抵抗は、いかに有効に熱が消費できるかを決定する。より大きい熱抵抗は、熱がより低い抵抗の場合ほど有効に周囲に消費されないことを意味する。
同様に、容量60は、PTC装置38の熱容量(mCp)PTCを示し、PTC‐周囲熱経路の熱抵抗Rθ(PTC−Ambient)を示し、PTC装置に消費される電力Pd(PTC)は電流源47によって示される。
電力が調整器39で消費される場合、熱容量の温度あるいは“電圧”は増加する。熱抵抗Rθ(Reg−Ambient)は、熱を周囲に伝導し、調整器39の温度が漠然と増加することを防止する。この点で、周囲の熱抵抗が低くなればなるほど、益々調整器素子の温度上昇が低くなる。
同様に、熱のいくらかは、調整器39から調整器39とPTC装置38との間の熱抵抗Rθ(PTC−Ambient)56を通してPTC装置38に伝導される。この熱リンクは、調整器39の温度が増加するとPTC装置の温度上昇を生じる。一旦PTC装置38がこの装置のスイッチング温度に達すると、PTC装置38はトリップし、調整器38の電力を制限する。したがって、調整器39の温度増加を制限するために、PTC装置38は、できるだけ速くこの装置のスイッチング温度に達することが望ましい。この目的の方へ、PTC装置38と調整器39との間の熱抵抗はできるだけ小さくされるべきである。
調整器39の温度上昇は、比較的低いスイッチング温度を有するPTC装置を使用することによっても制限できるので、調整器39が過電圧状態あるいは過電流状態に加熱し始める場合PTC装置38は比較的迅速にトリップする。さらに、PTC装置38の質量を減少させることによって、PTC装置の熱容量68は減少され、熱はPTC装置38に伝達されるとき、この装置の温度はより迅速に増加する。図18の回路モデルから観測できるように、PTCの熱容量をできるだけ小さくすることが好ましい。例えば、教示する全てに対して参照してここに完全に組み込まれるChandlerらのために発行された米国特許第5,801,612号は、好ましい低温起動の比較的低い質量のPTC材料を開示する。
図19に示されるのは、過電圧状態中図12〜図13の保護回路で消費される電力のグラフ図である。
所定の閾値電圧63以下で、無視できる電力は調整器39あるいはPTC装置38のいずれかによって消費される、すなわち電池回路は、通常の作動電圧以内で作動されるかあるいは充電される。しかしながら、万一電圧が閾値最大値以上に上昇する場合、調整器39は、電流を伝達し、曲線64によって示される熱を消費する。PTC装置38は、調整器39から伝導される熱による温度を増加するので、PTC装置38は、この装置のスイッチング温度に達し、曲線66によって示された大量の電力を消費し始める。PTC装置38は、より多くの電力を消費し、より少ない電流が、それに相応してより少ない電力を消費する調整器39を通過する。曲線68によって示された過電圧状態中消費された全電力は比較的不変のままである。
図20は、それぞれ電池24と直列のPTC装置62および並列の分路調整器50を含む好ましい過電圧、過電流保護回路69を示す。矢印71によって示されるように、レイケムモデルVTP210のPTC装置であってもよいPTC装置62は分路調整器50に熱的結合される。分路調整器50は、全て単一シリコン装置上に形成された、MOSFETスイッチ51と、演算増幅器コントローラ53と、精度基準電圧55と、分圧器75とを含む。
特に、MOSFET51は、電池24の両端間の電圧が指定された閾値レベルに達したことを検出する際にMOSFET51のゲートを付勢する電圧信号を出力する演算増幅器53によって制御される(すなわちターンオンあるいはターンオフされる)。この目的の方へ、演算増幅器53の正端子は、電池24と並列の一対の抵抗器を含む分圧器75に結合される。演算増幅器53の負端子は、今度は電池24の負(アース)端子に接続される精度基準電圧55に結合される。電圧ブリッジ(すなわち、抵抗器57および59)をある大きさに作ることによって、上部電圧閾値が決定される。好ましい実施例では、抵抗器57および59は精度確度のために整えられる。
電池24の両端間の電圧が閾値レベルに上昇する場合、MOSFET51のゲートは付勢される。電流はMOSFET51を通して伝達し始めるので、電池24の両端間の電圧は制限され、それによって電圧をクランプする。MOSFET51のゲートは、出力電圧レベルを保持するように調整される。前述されるように、MOSFET51を通過する電流は、同様にPTC装置62を加熱するシリコン分路調整器50を加熱する。PTC装置62はこの装置のスイッチング温度に達するや否や、この回路を横切る、したがって分路調整器を横切る電流は実質的に抑えられる。これは分路調整器50によって発生された熱を減らし、それによってこの回路69は、PTC装置62によって抑えられた電流および分路調整器50によってクランプされた電圧でこの回路の熱平衡で最終的に作動する。電圧は分路調整器50によってクランプされるために、電流レベルは迅速に上昇できる。調整器を通る電流および電圧を制御する好ましい技術は、他の好ましい実施例とともに下記に開示され、記載される。
図21は、保護回路69′の代替の好ましい実施例を示し、これにおいて演算増幅器・電圧基準55は、MOSFET51および電圧ブリッジ75と別個のシリコン装置72上に形成される。例えば、適当な結合基準55および演算増幅器コントローラは、リニアテクノロジー社によるLTC1541モデルコントローラである。
図22を参照すると、調整器回路69(あるいは69′)は、実際は、MOSFET51を駆動し、電池24の両端間の電圧を調整する精度クランプ装置である。もちろん、電圧基準55は、動作に対して若干量の電流を要する。当業者によって理解されるように、基準55の精度があればあるだけ、益々その動作に対する電流がより多く必要である。電流量は典型的な用途、例えばマイクロアンプ範囲ではなお比較的小さい。これは特に、分路調整器50は電圧レベルが調整器の通常作動範囲を超える場合にだけ付勢されるという点で関心がある。
図23を参照すると、精度電圧基準55を作動するのに必要とされる漏れ電流を最少にするために、他の付勢回路80は、第2のMOSFETスイッチ81を介して調整器制御回路55/53を選択的に付勢するために使用されてもよい。特に、付勢回路80は、分路調整器50を使用するよりもあまり正確でない電圧検出手段(図示せず)を使用するが、その代わりに非常に低い漏れ電流を有する。電池セル24の両端間の電圧が最大許容レベルに近づくレベルに達する場合だけ、付勢回路80はMOSFETスイッチ81をターンオンし、それによって調整器制御回路55/53を付勢する。電池回路は、ほぼ常に最大許容電圧以下で作動しているために、精度電圧基準55の比較的高い漏れは問題でない。
これまで記載された方法および装置は、過電圧あるいは過電流の状態から保護する目的のためのものであった。しかしながら、再充電電池セルのような再充電可能な素子を、不足電圧状態から、すなわち過放電のために保護することが望ましいこともあり得る。
この目的の方へ、図24は、充電器101と再充電可能な電池124との間で使用される好ましい過電圧保護回路あるいは不足電圧保護回路100を示す。この保護回路100は、一般に不足電圧保護回路103と並列に接続された過電圧保護回路102を含む。過電圧保護回路102は、電池124との直列のPTC装置104と、電池124との並列の分路調整器105とを含む。分路調整器105は、nチャネルMOSFET114を駆動する演算増幅器コントローラ110を含む。演算増幅器110は、その正入力128で分圧器構成の抵抗器106および108に接続される。抵抗器106および108は、電池充電器101とセル124のハイ端子およびロー端子との間にPTC装置104に続いて直列に接続される。演算増幅器110の負入力126は、不足電圧保護回路103の比較器120の負入力端子130に結合される。基準電圧140は、それぞれの負入力端子126および130をアースに結合する。
演算増幅器110の出力はMOSFET114のゲートに接続される。MOSFET114のドレイン端子およびソース端子は、電池124および充電器101のそれぞれのハイ電位およびロー電位に接続される。不足電圧保護回路103の比較器120は、その正入力132で分圧器構成の抵抗器116および118に接続される。抵抗器116および118は、充電器101および電池124のハイ端子およびロー端子間に直列に接続される。比較器120の出力は、そのソース端子およびドレイン端子が電池124のロー(アース)端子の両端間に直列に接続される。
演算増幅器110は、その正入力とその負入力との電位差を監視し、それに相応して出力を駆動する。演算増幅器の場合、その正入力の電圧が負入力の電圧よりも大きいならば、演算増幅器はハイに駆動される。正入力の電圧が負入力の電圧よりも低い場合、演算増幅器の出力はローに駆動される。負入力は精度電圧基準140に接続される。抵抗器106および108は、設計者が過電圧制限を選択できる分圧器ブリッジを備える。
好ましい実施例では、抵抗器106および108は、電池124の両端間の電圧が指定された閾値に達した場合、正入力128の電圧を基準電圧に等しくするように選択される。過電圧故障状態中、電池124の両端間の電圧は、閾値を超え、演算増幅器110の正入力の電圧は電圧基準140よりも高くなる。演算増幅器110は、その正の入力端子128と負の入力端子126とのこの電圧差を増幅し、MOSFET114をスイッチオンするその出力端子134に増幅信号を供給する。
MOSFET114が電流を伝達すると、電池124の両端間の電圧は、クランプされ、有効に降下される。演算増幅器110の正入力128の電圧は、出力134を減少させるようにそれに相応して減少させる。演算増幅器110の出力134の減少によって、MOSFET114の経路内の抵抗RDS‐オン(有効的には可変抵抗器である)は増加する。RDSのこの増加は、同様に演算増幅器110の正入力の電圧を強制的に増加させる。MOSFET114のゲートを駆動する出力電圧が、抵抗器108の両端間の電圧が電圧基準140に等しくなるような平衡に達するまで、入力128に見られる電圧のこの交互の減少および増加が続く。
過電圧状態の場合、MOSFET114はオンであり、分路調整器105は、PTC装置104に熱的に伝達されるエネルギーを消費する。前述されるように、PTC装置104の温度がこの装置のトリップ温度に達する場合、装置の抵抗は、著しく増加し、それによってMOSFET114に流れる電流を抑える。したがって、電力消費は、分路調整器105とPTC装置104との間で共有され、MOSFET114は、過度の温度による故障から保護する。
不足電圧回路保護103は、過電圧保護回路102の方法と幾分同様に作動する。比較器120の負入力130は電圧基準140に接続される。比較器120の正入力は、抵抗器116および118を含み、セル124の両端間の電圧を監視し、有効的に不足電圧制限を設定する分圧器ブリッジに接続される。比較器120の出力138は、負荷と直列に接続されるNチャネルFETトランジスタ122のゲートを駆動する。
通常動作中、セル124の両端間の電圧は、不足電圧制限以上であり、比較器120の正入力ピン132の電圧は電圧基準よりも大きい。したがって、比較器120の出力138はハイに駆動され、トランジスタ122はオンであり、電池124が負荷を通して放電できる。電池124の電圧が予め選択された不足電圧制限以下に降下する場合、比較器120の出力138はローに駆動され、トランジスタ122はターンオフし、電池124は負荷から切り離される。電池124の充電は、いま不足電圧保護を非作動にするのに必要である。一旦電池の両端間の電圧が不足電圧制限以上に上昇すると、トランジスタ122は、オンに戻し、放電が可能にされる。
演算増幅器110の出力は、過電圧故障中ハイに駆動され、したがってNチャネルFET114をターンオンする。NチャネルFETは記載されているが、故障中低出力を供給し、PチャネルFETのゲートを駆動する演算増幅器を使用することができる。同様に、不足電圧中低出力電圧を供給し、負荷と直列に接続されたハイ側のPチャネルFETのゲートを駆動させる比較器を使用することもできる。演算増幅器110、比較器120およびMOSFET114および122の構成は適応性がある。さらに電池パック設計者は、自由に過電圧および不足電圧の制限を選択でき、いかなる用途も満たす。
電池充電回路の場合、逆電池充電あるいは逆充電発生を避けることが望ましい。望ましくない電流が電池を充電するのに必要な方向と反対方向に流れる場合、逆電池充電が生じる。逆電流は、充電回路の効率を減少させるだけでなく、電池に対する損傷もまた生じる。好ましい保護回路69の長所は、この回路の電流制限特性が有害な逆電流の流れを抑えることにも役立つということである。
図25を参照すると、分路調整器MOSFET51によって通過するいかなる逆電流の発生もその本体ダイオード148を通して伝達される。特に、十分な逆電流の通過は、ダイオード148を通る熱経路を形成し、それによって電流によって消費される電力により分路調整器装置50のオーム加熱を発生する。上記に詳述されるように、PTC装置はこの装置のスイッチング温度に達し、トリップするまで、熱は、熱経路(矢印154によって示される)を通して分路調整器50からPTC装置62に伝達され、それによって逆電流でほぼ抑える。
万一付加保護が、例えば本体ダイオード148を通る大きな電力消費が望ましくない状態に対して望まれる場合、他のダイオード抵抗152(図26に示される)は、逆電流を伝達する場合に熱を発生するために本体ダイオード148(すなわち、MOSFETシリコン内にある)と直列であるのが好ましい。発生された付加熱は、単に本体ダイオード148に頼らないで、重要なことはPTC装置62をトリップするのに多くの電力を消費するダイオード148を必要としないでPTC装置62の熱経路を形成するのに役立つ。実際は、ダイオード抵抗152を通る抵抗性経路は、信頼性およびMOSFET51の予想寿命を延ばすことができる。さらに、抵抗152は、本体ダイオード148のみよりも速く熱を発生でき、PTC装置62の熱経路はより迅速に発生される。
図27は、分路調整器として図26の保護回路の付加直列抵抗と併用するための好ましいMOSFET170の断面図である。MOSFET170は、そのチャネル164が熱を発生するように設計される。特に、PTC装置156は、リードフレーム158によってN形シリコン166に結合される。図16のダイオード/抵抗器結合148および152は、ダイオードの抵抗がトランジスタの本体経路によって決定できるp‐n接合として実現できる。本体経路をより抵抗性にするために、この経路はより長くされる。本体経路抵抗を増加させるために、本体コンタクト160はチャネル164から離れて置かれる。本体‐ドレインダイオードが順方向にバイアスされる場合、装置170のそれぞれのソース端子およびドレイン端子の構成を有する場合のように、Pドリフト領域168は、電流を伝達する場合、加熱する。
従来のMOSFETのダイオードに追加された抵抗がない場合、熱がPTC装置をトリップするように発生される前に順方向にバイアスされたダイオードはパッケージを破壊できる。より抵抗性のダイオードを使用することによって、より多くの熱は、逆電流を別の方向に伝達する熱経路を形成するように必要に応じて発生できる。より抵抗性のダイオード構成はより高い破壊点を与えるが、いくつかの実施例では、熱経路はより迅速に生成できる。“スマート”半導体装置よりも優れた付加長所は、故障後PTC装置は可能性のある有害な電流の流れを阻止するためになお適所にあるということである。
開示された本発明のさらにもう一つの態様によれば、図28および図29は、逆電池放電から保護する、すなわちチャネル電流を“逆”方向の許容レベルに制限するが、“順”方向に小さいオーム抵抗を示す好ましい半導体装置を示す。
より詳細には、図28は、JFET領域454に接続された上部コンタクト451および下部コンタクト452を有する拡散構造450を示す。上部コンタクトは、金属コンタクトあるいはオームコンタクトに接続されている。上部コンタクト451は、下部コンタクト452に対して正にバイアスされる場合、大きな電流は、JFET領域454を通して流れる。この正バイアスは図30の曲線セグメント458として示される。電圧が逆にされる(すなわち、下部コンタクト452に対する負上部コンタクト451)場合、JFET領域454を通過する電流は最初はオーム動作を有する。
逆バイアスは図30の曲線セグメント457として示される。逆電流が増加するとき、領域455と456間のpn接合は益々逆バイアスになる。逆バイアスは、空乏層領域を形成し、JFET領域454を通る電流の流れをさらに妨害する。この制限は、逆電流の最大値を処理しやすいレベルに制限する電流の流れである。
図29は、JFET領域464に接続された上部コンタクト461および下部コンタクト462を有するトレンチ構造460を示す。上部コンタクトは、金属、あるいはオームコンタクト463に接続されている。上部コンタクト461が下部コンタクト462に対して正にバイアスされる場合、大きな電流がJFET領域464を流れる。この正バイアスは図30の曲線セグメント458として示される。電圧が逆にされる(下部コンタクト462に対して負の上部コンタクト461)場合、JFET領域464を通過する電流は最初はオーム動作を有する。逆バイアスは、図30の曲線セグメント467として示されている。逆電流が増加すると、ゲート効果は、トレンチチャネル465内に空乏領域を生じる。この空乏領域は、この領域454を通って流れる電流を妨害し、逆電流の最大値を処理しやすいレベルに制限する。
さらに図16を参照すると、限流PTC装置62および分路調整器50は、電池セル24が過充電することあるいは過電圧状態にさらされることを保護するように直列に作動する。過電圧状態が生じる場合、過度の電力は、この装置のいかなる損傷あるいは短絡も避けるように分路装置50(特にMOSFET51)から別の方向へ消費されねばならない。
特に、電池24を保護するために、分路調整器装置50は、PTC装置62がトリップするまで、著しい電流サージに耐えることができなければならない。この露出を最少にする1つの前述の方式は、比較的低い温度にトリップするPTC装置62を設計することにある。しかしながら、PTC装置62は、内部オーム加熱によるトリッピングなしに電池の通常動作(すなわち、充電あるいは放電)中十分な電流伝達を可能にしなければならない。
通常、高電力あるいは高電圧に耐える必要がない保護回路の装置を使用できることによって、あまり高価でない装置を使用できるかあるいはあまりトポロジー(すなわち、“シリコン”)を必要としない回路が使用されてもよい。
ここに記載されているように、電流が調整器に流れ込むとき、調整器は、PTC装置を加熱し、PTC装置の抵抗を上昇し、調整器の電流を制限する。調整器およびPTC装置の電流は、それぞれの装置の電力消費がPTC装置の抵抗対温度(すなわち、“R(T)”)曲線の急峻部上にPTC装置を保持するのに十分(例えば、レイケムのVTP210PTC装置を使用する場合に1〜1.5ワット)であるような値に安定化する。この技術は、過電流状態を減じるのに比較的小さい間調整器に対する損傷を防止するのに適切である。
しかしながら、電流が大きな値に達することができるより高電力の過渡事象に対して、PTC装置をトリップするのを助けるように調整器からの熱に対する遅延は、熱がPTC装置に流れ込むための熱時定数によって決定される。この遅れにより、調整器のシリコンは、PTC装置がトリップする前に調整器が多分損傷し得る非常に高温に達することができる。調整器シリコンが電流の大きなサージを処理するのにサイズを増加できるが、これはこの装置に著しいコストを加える。
図31は、分路調整器182およびPTC装置184を使用する電池180のための保護回路を示す。この装置は並列であるので、電池180および分路182の両端間の電圧は同じでなければならない。理想状態と違って、実際には、この装置のクランプ領域は、図32に示されるように、絶対的に垂直であり得ない。電流が調整器に流れる場合、調整器の両端間の電圧は小さい△Vを増加させなければならない。この小さい△Vは電池180の両端間にも現れるので、電池180は、充電し、いくらかの電流を電源186から引き出すように試みる。この付加された電流は、PTC装置184を流れ、PTC装置184をトリップするのを助ける。△Vが大きくなればなるほど、益々電池180に流れ込む電流は大きくなるのでPTC装置184は熱リンク188を介してより速くトリップする。
過渡状態の場合、電池180は、電池180の内部抵抗に等しい直列抵抗を有する電圧源(あるいは非常に大きいキャパシタ)として考えることができる。電圧源(あるいはキャパシタ)は、過渡が生じる前に電池180の電圧に等しい。例として、電池が0.1Ωの内部インピーダンスを有する場合、電池は、電圧が1Vの△Vだけ増加されるならばPTC装置を通して10の付加アンペアを得る。調整器を通る電流は、より高圧でI‐V曲線(図32)上の電流である。より高圧で、全電流は、電池180が全然ない状態でよりも非常に速くトリップするPTC装置184を通って増加する。
クランプ領域の浅い傾斜を有する調整器を有することは、過渡状態の下ではシリコンを保護するが、ゆっくりと移動する故障中電池180の性能に負の影響を及ぼす。電圧をゆっくりと増加させることによって、電池180は、“電荷を少しずつ漏らすこと”ができ、電池両端間の大きな△Vは、電圧が増加するときは存在しないので、電圧が非常にゆっくりと増加される場合、問題が生じる。電池電圧は、調整器はPTC装置を加熱し、トリップするのに十分な電流を伝達するまで、調整器のI‐V曲線を辿る。しかしながら、いくつかの場合、余分の電圧増加は、電池性能を受容できないように減少させるかあるいは電池180を損傷する。実際には、最適の性能に関しては、I‐V特性は、電池180が“電荷を少しずつ漏らすこと”により過充電を防止するためにできるだけ急峻でなければならない。
したがって、2つの要求があるように思える。一方、ゆっくり移動する故障は、通常非常に急峻なクランプ領域を必要とする。理想的には、解決策は、図33に示されるようなI‐V特性を有する装置を製造することにある。ゆっくり上昇する電圧に対する場合のように低電流故障事象の場合、この装置はクランプの役を果たし、電圧がクランプ電圧を過ぎて増加することを防止する。PTC装置をトリップさせるために装置を通って必要とされる最小電流は急峻部190上に存在する。低電位電流を有するゆっくり移動する故障の場合、この装置は、非常に急峻なクランプ領域190を有するクランプと丁度同じように作動する。より大きな電流を有する故障の場合、クランプは、この電流を設定値192に制限し、電圧が増加することを可能にする。取り付けられた電池の場合、この電圧の増加は、大きな電流を電池から得て、PTC装置をトリップするのを助ける。一旦PTC装置がトリップされると、電池および保護装置の両端間の電圧は減少され、電池および得ることができる装置の両端間の最大電圧は、急峻部190の電圧である。特に、PTCをトリップするのに必要である最小電流は曲線の急峻部にあるので、保持される過電圧状態を得ることができない。
図34の好ましい保護回路では、演算増幅器200は、その正入力およびその負入力202および204間のそれぞれの電位差を監視し、それに相応して出力206を駆動する。その正入力202の電圧が負の入力204の電圧よりも大きい場合、演算増幅器出力206はハイに駆動される。正入力202の電圧が負入力204の電圧よりも低い場合、演算増幅器200の出力206はローに駆動される。負入力は電圧基準に接続される。抵抗器210および212は、設計者が電池222のためのいかなる過電圧制限も選択できる分圧器ブリッジを与える。
特に、演算増幅器200は、FET214のゲート電圧を調整し、この装置は当然にクランプIV特性を有する。図35は、nチャネルFETのための一群のId‐Vds特性を示す。図示されるように、Vgsは、クランプ性能を得るために垂直傾斜216に沿って調整できる。ゲート‐ソース電圧に応じて、ドレイン電流は、特定のドレイン‐ソース間の電圧でいかなる値も取り得る。
所望の特性を得るために、FET214のゲート206の電圧は、設定値を超えないように設定できる。これは、例えば、図36に示されるように、ゲート電圧をクランプすることによって行うことができる。
特に、図36は、ツェナーダイオード220が出力206とアース間に取り付けられることを除いて図34と同じ回路を示す。ツェナーダイオード220を導入することによって、FET214のゲートの電圧は制限される。ツェナーダイオード220は、FET214のゲート電圧を有効にクランプし、電池222の両端間の電圧が増加でき、より多くの電流を電池222に向ける。図37に示されるように、Vgsは、クランプ性能を得ておよび/またはこの電圧を206にクランプするので、FETは飽和で作動する。
この方式のキーは、この回路が実際に電力を電池セルに向け、FET214から離れたところに向けることにある。このような方式は、いくつかの構成では電池222は設定された持続時間206から若干の付加電圧および/または電流を容易に吸収できることを認識する。付加電圧および/または電流を吸収することによって、FETは保護される。FET214の減少された性能要求のために、あまり高価でないFETあるいはあまり空間を取らないFETを使用できる。
電池222と直列のPTC装置224は、より高電流も確認する。より高電流はPTC装置224にさらされるので、PTC装置は、より迅速にトリップし、有利なことには電力を消費する。このように電池はより高電圧および電流にさらされているが、PTC装置は、電池222は電池を損傷し得るいかなる電力レベルにもさらされる前に電力を消費するようにトリップする。単に、電池222によって見られるいかなる高電流もPTC装置224も通過する。これらのより高電流は、電池222がいかなる有害な電力レベルにもさらされる前にPTC装置をトリップする。
図37に示されたI‐V特性は1つの構成を示しているが、他の最適化は、さらに垂直部226の後さえI‐V特性を変えることによって得ることができる。可能なI‐V特性は図38に示される。クランプ領域後の電流を減少させることによって、この装置に消費される電力は、過渡事象中に減少され、更なるシリコンサイズ減少を生じ得る。
上記の方式は、電池222がPTC装置がトリップする前にいくつかの付加電流および電圧レベルに耐えることができるという事実を利用する。ここに開示された任意の実施例におけるように、電池222が極端な電圧および/または電流レベルあるいは調整器の故障によって引き起こされた有害な電力レベルにさらされないことを保証するために熱ヒューズあるいは通常のヒューズは電池を分離するために使用できる。
図39を参照すると、好ましい電池保護回路は、通常MOSFET調整器スイッチ232と熱的に結合されるPTC装置236を含む3端子電池保護装置229で具体化される。特に、保護装置229の第1の端子231は、外部充電源あるいは放電負荷(図示せず)の正リードに、PTC装置236の入力端子に結合する。保護装置229の第2の端子233は、PTC装置236の出力端子およびMOSFET調整器232のドレイン端子の両方を電池(図示せず)の正端子に結合する。保護回路229の第3の端子235は、電池の負端子を調整器232のソースおよび充電源あるいは放電負荷のアース端子に結合する。
矢印234によって示されるように、調整器232のドレイン端子は、PTC装置236の熱リンクおよび電気リンクの両方を形成する。例えば、ボンドワイヤあるいはソルダボンドのようなヒューズ230は、電池の保護の最後の対策を行うために第2の端子233と直列に置かれている。
ここに開示された本発明のさらにもう一つの態様をよりよく示す目的のために、装置229の変形は次に記載されている。
図40および図41を参照すると、ヒューズ230の代わりに(ヒューズ230に加えて)、付加装置237は、万一調整器232が故障し、回路を短絡する場合、更なる保護を行うようにMOSFET232と直列に加えることができる。特に、付加あるいは“並列”のPTC装置237は、MOSFET調整器232のソース(図40)あるいはドレイン(図41)のいずれかに結合されてもよい。この好ましい実施例では、並列PTC237装置は、電流が通過する前にトリップするように構成され、調整器232は、調整器232を故障させ、回路を短絡させるのに十分なオーム熱を発生する。
並列PTC装置237は、装置229によって保護される電池222によって見られる経路抵抗を増加させないけれども、万一並列PTC装置237が過度の温度熱のために誤ってトリップし、その他電池222の通常動作中に故障し開放するとしたら、調整器232は、電池222の両端間にもはや結合されない。この発生の機会を最少にする1つの方式は、直列PTC装置236が並列PTC装置237の前にトリップすることを保証するために並列PTC装置237が“直列”PTC装置236よりも高い遷移温度(すなわち、より高い閾値トリップ電流)を有することである。このシナリオでは、並列PTC装置237は、直列PTC装置236がトリップした後、電流222から調整器232を通る更なる放電を防止することに関して保護の役目をなお演じる。
図42に示されるように、付加された並列PTC装置に対して、MOSFET調整器232は、好ましくは並列PTC装置237の付加抵抗なしに経路239を介する電池経路の両端間の電圧を検出するように構成させるのが好ましい。
次にここに開示された本発明のさらにもう一つの態様を参照すると、リチウムイオン電池が過放電されることが防止されるべきであることは通常公知である。図43は、電池472の過放電を防止するために使用される典型的な従来の回路471を示す。特に、ゲート抵抗を有するFET471は、電池472および負荷474と直列に接続される。一旦プレセットロー電池電圧に到達されると、FET471は自動的にターンオフし、それによって電池472は負荷474の両端間に更なる放電することを防止する。しかしながら、電池放電工程中、FET471は、許容限界以上にその温度を増加させてもよい比較的高電力消費にさらされる。特に、この熱応力は、過放電保護回路470が故障し得るようにFET471を損傷し得る。
図44を参照すると、過充電の場合にも保護を行う好ましい過放電保護回路480は、電池482および負荷483と直列のFET装置481を使用する。特に、FET481は、負荷483の出力に結合されたそのソース端子および電池482の負端子と結合されたそのドレイン端子489を有する。電池482の正端子は、負荷485の入力に結合されるので、FET481がオンである場合、電池482は負荷483を通して放電する。
PTC装置484は、それぞれの電池482および負荷483と並列に逆放電保護回路480に挿入される。FET装置481のゲート端子は、分圧器構成でPTC装置484および抵抗器485に結合される。PTC装置484および抵抗器485のそれぞれの(低温)抵抗は、電圧が電池482の全放電レベル以上にとどまっている限り、FET装置481のゲート端子487に見られる電圧が装置をオンに保持するような大きさにされる。1つの好ましい実施例では、典型的な再充電可能なリチウム電池パックの場合、PTC装置484の低温抵抗は、約10キロオームに選択され、抵抗器485の値は1メガオームである。
ここに開示された発明のこの態様によれば、PTC装置484は、電池482の過放電の場合FET装置481の故障からの更なる保護としてFET装置481に熱的に結合される。PTC装置484、したがってFET装置481の両端間の電圧は特にFET装置481を故障させるかもしれないレベルに近づくので、PTC装置484を流れる電流は、装置484をこの装置のトリップ温度に十分加熱する。一旦PTC装置484がこの装置の高抵抗状態にトリップすると、この装置484の両端間の電圧は、FET装置481の閾値ゲート温度以下のレベルに直ちに低下し、FETをターンオフさせる。
好ましい実施例では、PTC装置484、FET装置481および抵抗器485は、FET装置481の故障が過充電状態によって引き起こされた上昇電流により可能である十分前にPTC装置484が高抵抗にトリップし、FET装置481を遮断するような大きさにされる。例として、再充電可能な電池の保護のために使用される好ましい実施例では、PTC装置484は、約10キロオームの抵抗値(トリップされない)を有し、抵抗器483は約1メガオームの値を有する。特に、保護回路480は、抵抗器484および485の比を変えることによって、いろいろの構成およびFET特性に対して最適化できる。
ここに開示された本発明の他の態様によれば、再充電可能な電池保護装置およびこの装置の製造および組み立てのための好ましい方法が次に説明される。
図45〜図47を参照すると、好ましい3端子電池保護装置240は、MOSFET調整器244に熱的および電気的に結合するPTCチップ242を含む。
PTCチップ242は、第1の側面を被覆する第1の金属電極層248および第2の(反対側)側面を被覆する第2の金属電極層250を有するPTC材料246の層を含む。金属電極層248および250は、絶縁膜249および251でそれぞれ被覆される。絶縁膜251の一部はPTCチップ242の一端で見当たらなく、保護パッケージ240の第1の端子262を形成する金属電極層250の一部を露出する。矩形窓252が、第1の端子262からチップの反対側の端部に近接する絶縁膜249に備えられ、調整器244がハンダボンド253によって取り付けられる金属電極層248の一部をさらす。
図16の保護回路69によれば、調整器244は、単一シリコンダイ254上に組み込まれたMOSFETスイッチおよび精度制御回路を含む。このダイ254は、MOSFETスイッチのドレイン端子に電気的に結合されるヒートシンク256に取り付けられる。ヒートシンク256は、同様にハンダボンド253を介してPTCチップ242の金属電極層248に電気的および熱的に結合される。ヒートシンク256は、調整器244から離れて、電極端子262の反対側のPTCチップ242の端部の上を延びる外部リード258にも電気的に結合される。MOSFETスイッチのソース端子は、リード258に隣接する調整器244から離れて、リード258と同様に延びる第2の外部リード259に電気的に接続される。リード258および259は保護装置240のそれぞれの第2および第3の端子を形成する。
保護装置が再充電可能な電池(図示せず)とともに使用される場合、第1の端子262は、電池充電装置あるいは放電負荷装置の正端子に結合されている。第2の端子258は、電池の正端子に結合され、第3の端子259は、電池パックの負端子および電池充電装置あるいは放電負荷装置の負端子の両方に結合されている。この装置の場合、電気経路は、金属電極層250、PTC材料246、金属電極層248、ハンダボンド253、およびヒートシンク256をそれぞれ介して第1の端子262からパッケージ240の第2の端子258に形成される。MOSFETチャネルが付勢される場合(すなわち、過電圧状態中)、電気経路は、金属電極層250、PTC材料246、金属電極層248、ハンダボンド253、ヒートシンク256、およびMOSFETスイッチチャネルをそれぞれ介して第1の端子262から第3の端子259にも形成される。
装置240の組み立てのために調整器244をPTCチップ242の金属電極248に取り付けることは、PTCチップ242を製造するための公知の工程に容易に組み込まれてもよい。特に、PTC材料246は、所望の性能特性、例えば導電率、トリッピング温度等に従って構成され、次に、さらに所望の特性、例えば熱質量に依存する所望の厚さのシートに形成される。金属電極層248および250は、PTC材料246のシートのそれぞれの上部表面および下部表面上に押し付けられる例えば、ニッケル、銅あるいは合金の薄い薄片シートとして備えられる。絶縁膜層249および250は、それぞれの金属層248および250の上にシルクスクリーニングされる。この層は選択的にフォトマスクされ、次に露光される。未露光材料マスキング材料は、次にPTCチップ242のためのそれぞれの電極端子として使用される金属層の一部を露光するために取り除かれる。
次に、このシートは、選択された寸法の複数のPTCチップ242に切断される。好ましいPTC装置製造工程および方法のより特定の詳細は、教示する全てに対して参照してここに完全に組み込まれる米国特許第5,852,397号および米国特許第5,831,150号に開示されている。
前述の製造工程のマスキングステップの一部として、絶縁膜層249の窓252は、いかなる適当な形状もそれぞれのPTCチップ242に形成されてもよい。例として、図48は、金属電極層248および絶縁膜249が接触させられた点のPTC材料246のシート270を示す。パターン271は、それぞれの個別のチップ242の分離のためのシート270に示されている。窓252は、金属電極層248の一部を露出するために各PTCチップ242の絶縁膜249に形成される。窓252は、事実、調整器装置244を取り付けるそれぞれのパッド位置である。
この目的のために、ハンダ材料253は、各窓252の露出金属電極層248上に付着され、調整器装置240のそれぞれのヒートシンク256はハンダ材料253上に配置されている。PTCシート270は、次にハンダ材料253をリフローするのに十分な熱にさらされる。窓252は、好ましくは、リフロー工程中、それぞれのヒートシンク256は窓252内に“自己センタリング”する。一旦リフロー工程が行われると、個別装置240は、ライン271に沿ってシート270から切断される。当業者に明らかなように、製造工程の上記に列挙された順序は、ただ1つの可能な方式であり、他のシーケンスは、ここに教示された発明の概念から逸脱しないで交互に使用されてもよい。例として、ハンダリフローを行うことより前にシートから個別の調整器装置240を切断することは望ましいかもしれない。
図49および図50を参照すると、射出成形工程を使用することによる3端子装置240のためのハウジングを製造する好ましい工程は下記の通りである。
例えば、銅、ニッケルあるいはアルミニウムのような可撓性導電金属から製造されたリードフレーム300は、射出成形機(図示せず)の中へ前進されるように構成される一対の平行フレームエッジ302および303を含む。間隔をあけられた穴310は、リードフレーム300の整列(あるいは位置合わせ)のためのフレームエッジに沿って設けられる。それぞれのフレームエッジ302および303は、フレームエッジ302および303の両方を均等に間隔をかけ、リードフレーム300を均等に間隔をあけられた反復部305に分割するのに役立つ間隔をあけられた交差支持部材301によって分離される。
リードフレーム300と同じ可撓性金属から製造されるのが好ましい第1のタブ304は、フレームエッジ302から各反復部305に延びる。同様に、好ましくはリードフレーム300と同じ可撓性でも作られている金属第2および第3のタブ306および308は、フレームエッジ303から各反復部305へ互いにほぼ平行に延びる。特に、それぞれのタブ304、306および308は、3端子保護装置240のための射出成形されたハウジング314のバルク組み立てを可能にするパターンで構成される。タブ304、306および308は、好ましくは、いろいろのサイズおよび形状の電気端子を形成するように弾性であり、可撓性である。
図50で分かるように、装置ハウジング314は、リードフレーム300の各反復部305のタブ304、306および308の周りに形成され、各タブ304および308の末端部はハウジング314の中で露出される。公知の射出成形技術によれば、複数の装置ハウジングは同時に形成されてもよい。射出工程より前に、タブ304、306および308の末端部は、仕上げされたハウジング314に置かれた装置240と電気接触を行うためのそれぞれの端部を最適に位置決めするようにクリンプされてもよいしあるいは曲げられてもよい。このような曲げあるいはクリンピングもハウジング314の端壁に強度を加えることにも役立つかもしれない。
図51を参照すると、一旦ハウジング314が十分固定すると、それぞれのフレームエッジ302および303、および交差支持部材301は取り除かれ、組み立てられた3端子装置240は各ハウジング314の中に置かれる。特に、装置240は、第1、第2および第3の端子262、258および259は、タブ304、306および308の露出末端とそれぞれ電気接触を行う。一方、PTCチップ242および調整器装置244は、同じ機能性を得るために各ハウジング314に置くことができる。端子262、258および259は、(例えば、ハンダボンドによって)それぞれのタブ304、306および308に結合されてもよいしあるいは機械的接触が当てにされてもよい。しかしながら、機械接触がそれぞれの電気接続のために当てにされる場合、タブ304、306および308は、それぞれの端子262、258および259に対してバイアスされた内部ばね力を与えるのに十分な弾性であるべきである。
図52で分かるように、非導電カバー315は、次に成形され、その他、装置240の固定および分離の両方を行うようにハウジング314の開口の上に結合される。ハウジング314は、好ましくは、装置240をぴったりと合うように収納するようなサイズにされる。しかしながら、重要なことには、正確に作動するために加熱される場合、PTCチップ242は膨張することができなければならないので(例えば最高約10%)、ハウジングはあまりにも限定してはいけなく、その他圧縮力をこの装置240に加える。
一旦装置240が、それぞれのハウジング314に密封されると、タブ304、306および308はそれぞれのリードになる、すなわち、タブ304は、電池充電装置あるいは放電負荷装置の正端子に結合するために構成され、タブ306は、電池の正端子に結合するために構成され、かつタブ308は、電池の負端子およびそれぞれの充電装置あるいは放電負荷装置の負端子の両方に結合するために構成される。タブ304、306および308の可撓性によって、充電装置あるいは放電負荷に取り付けるための電気コネクタと同様にそれぞれの正負電池端子(例えば、スポット溶接によって)に容易に取り付ける。
他の実施例では、装置240は、ハウジング314に置かれるよりもむしろ絶縁材とともにはめ込まれる。所望の性能特性に応じて、選択されたはめ込む材料は、熱伝導あるいは断熱のいずれかであるべきである。
当業者に明らかであるように、射出成形ハウジング314は、プラスティックあるいはセラミックスのようないろいろの非導電材料から交互に形成できる。選択材料の特性ならびにハウジングの寸法(すなわち厚さ)は、他の要因の中でコスト、有用性、“成形可能性”(射出された後、材料がいかに速く固化されるか)、強度および熱伝導率のような要因に基づいて選択されるべきである。このような設計の考慮すべき事柄や問題は装置設置要件および再作業要件も含む。しかしながら、ハウジング材料は、装置240のPTCチップ242のトリップ特性を著しく妨害しない。
特に、前述のように、トリップ時間は、一旦故障状態が装置を通して用いられると装置が高抵抗状態に切り換えるのにかかる時間量である。パッケージ材料があまり低い熱導電率を有する場合、PTC242は、通常の作動状態の下では加熱してもよく、望ましくない(“迷惑なこと”)トリッピングを生じさせる。一方、パッケージ材料は、あまりにも高い熱導電率を有する材料から作られる場合、PTC装置242は、過電圧状態あるいは過電流状態であまりにもゆっくりとトリップしてもよい。
ハウジング材料および寸法の選択は、予測用途あるいは装置240が作動している環境も考慮に入れるべきである。設計の考慮すべき事柄や問題は、一般的には予測電圧および電流作動状態、サージ電流定格、通常の充電/放電中の最大内部電池パック作動温度、および予測周囲作動温度の範囲を含む。
3端子装置240の1つの一般的な長所は、この装置は電池パックに熱的に結合でき、それによって過温度保護も行うということである。この装置240がハウジング314に置かれた場合、電池パックから装置240への温度熱路を得ることができることも考慮に入れなければならない。
図53〜図55は、射出成形工程によって3端子装置240のためのハウジングを製造する前述の工程で使用するための代替のリードフレーム構成320および320′を示している。
リードフレーム300のように特に図53を参照すると、リードフレーム320は、好ましくは、例えば、銅あるいはアルミニウムのような可撓性の導電材料から作られる。フレーム320は、前進穴330を介して射出成形機(図示せず)に前進されるように構成される一対の平行フレームエッジ322および323を含む。それぞれのフレームエッジ322および323は、フレームエッジ322および323を均等に間隔をあけ、リードフレーム320を均等に間隔をあけられた交番するセクション325aおよび325bに分割することの両方に役立つ均等に間隔をかけられた交差支持部材によって分離される。特に、セクション部分325aおよび325bは各々の左右対称形である。
セクション325aでは、それぞれ、第1の導電タブ324は、フレームエッジ322から延び、第2の導電タブ326はフレームエッジ323から延び、第3の導電タブ328は交差支持部材321から延びる。セクション325bでは、タブ324はフレームエッジ323から延び、タブ326はフレームエッジ322から延びる。特に、導電タブ328は、交差支持部材321からさらに延びる。特に、リードフレーム320では、あらゆる他の交差支持部材321は、隣接セクション325aおよび325bのためのそれぞれのタブ328に取り付け、残りのあらゆる他の交差支持部材321は付属装置を全然有しない。
図55も参照すると、第2の代替の好ましいリードフレーム320′では、それぞれのセクション325′は左右対称形ではなく、連続して反復する。換言すると、あらゆる交差支持部材321′は単一隣接セクション325′のためのタブ328を支持することを除いて全くリードフレーム320と同様である。
リードフレーム上のタブ304、306および308のように、タブ324、326および328は、好ましくはリードフレーム32と同じ可撓性金属で作られている。特に、それぞれのタブ304、306および308は、3端子保護装置240のための射出成形ハウジングのバルク組み立てを可能にするパターンで構成される。タブ324、326および328は、好ましくはいろいろのサイズおよび形状の電気端子を形成するように弾性であり、可撓性である。
図54および図55で分かるように、装置ハウジング344は、リードフレーム320の各セクション325aおよび325bのタブ324、326および328の周りに形成され、タブ324、326および328の末端部はハウジング334内に露出される。射出工程より前に、タブ324、326および328の末端部は、仕上げられたハウジング334の中に置かれた装置240と電気接触するためのそれぞれの端部を最適に位置決めるようにクリンプされてもよいしあるいは曲げられてもよい。特に、タブ328の末端部329は、成形ハウジング334の“底部”壁は、本物の端部(図54および図54で擬似で示されている)を除いて全てケースに入れるので、電気的に分離するようにクリンプされる。ハウジングのように、このような曲げあるいはクリンピングも、ハウジング334のそれぞれの端壁および底部壁に強度を加えることに役立ち得る。
特に、完成されたハウジング334は、リードフレーム320あるいは320′が使用されるかどうかにかかわらず同じである。すなわち取り除かれたそれぞれのフレームエッジ322および323ならびに交差支持部材321を有する完成されたハウジング334は図56に示される。当業者によって理解されるように、ハウジング334とハウジング314との差異は、装置240のアース(あるいは負)端子259に結合されたタブリード328が端部からの代わりにハウジング334の側面から延びる。この代替のハウジング形状は、3端子装置240が再充電可能な電池パックに取り付けることができるように可撓性を可能にする。
図57〜図58は、前述の3端子保護装置240の代替の好ましい実施例340を示す。保護装置240のように、保護装置340は、MOSFET調整器344に熱的および電気的に結合されるPTCチップ342を含む。PTCチップ342は、第1の側面を覆う第1の金属電極層348および第2の(すなわち対向する)側面を覆う第2の金属電極層350を有するPTC材料346の層を含む。金属電極層348および350は、それぞれ絶縁膜349および351で被覆されている。
装置240におけるように、絶縁膜351の一部は、PTCチップ342の一方の端で欠けていて、保護パッケージ340の第1の端子341を形成する金属電極層350の一部を露出する。装置240におけるのと違って、絶縁膜351の一部は、PTCチップ342の他方の端部でも欠けていて、装置340の第2の端子361を形成する金属電極層348のバイア363の一部を露出する。矩形窓352は、チップの第2の端子361と同じ端部に近接する絶縁膜349に備えられ、調整器344がハンダボンド353によって取り付けられる金属電極層348の一部を露出する。
装置240における調整器244と同様に、調整器344は、単一シリコンダイ354上に組み込まれたMOSFETスイッチおよび精度制御回路を含む。ダイ354は、MOSFETスイッチのドレイン端子に電気的に結合されるヒートシンク343に取り付けられる。このヒートシンク343は、同様にハンダボンド353を介してPTCチップ342の金属電極層348に電気的および熱的に結合される。MOSFETスイッチのソース端子は、調整器344から離れて延びる外部リード345に電気的に結合され、外部リード345は保護装置340の第3の端子を形成する。
保護装置340が再充電可能な電池パック(図示せず)とともに使用した場合、第1の端子341は、電池充電装置あるいは放電負荷装置の正端子に結合される。第2の端子361は、電池の正端子に結合され、第3の端子345は、電池の負端子および電池充電装置あるいは放電負荷装置の負端子の両方に結合される。この装置の場合、電気経路は、金属電極層350、PTC材料346および金属電極層348を介して第1の端子341から第2の端子361に形成される。MOSFETチャネルは付勢される(すなわち、過電圧状態中)場合、電気経路は、金属電極層350、PTC材料346、金属電極層348、ハンダボンド353、ヒートシンク343、およびMOSFETスイッチチャネルをそれぞれ介して第1の端子341から第3の端子345にも形成される。
図59〜図62を参照すると、ここに提供された本発明のさらにもう一つの態様によれば、可撓性プリント回路板(“pc板”)350には、pc板350の第1の側面356上に取り付けられたMOSFET調整器354をpc板350の第2の(下にある)側面358に取り付けられたPTCチップ352に取り付ける開口351が装備される。
図62で最もよく分かるように、PTCチップは、第1の側面を覆う第1の金属電極層370およびPTC層371の第2(すなわち、対向する)側面を覆う第2の金属電極層372を有するPTC材料371の層を含む。金属電極層370および372は、それぞれの絶縁膜層377および378で被覆される。開口351の下にある絶縁膜377の一部は、調整器354のヒートシーク396がハンダボンド357によって取り付けられる金属電極層370の一部を露出するために欠けている。
絶縁層377の別の部分は、PTCチップ352の一方の端部に近接して取り除かれ、pc板表面358上の第1の導電リード360に結合される金属電極層370の別の部分を露出する。PTCチップ352の対向する端部で、金属経路382は、金属電極層372を金属層370と同じ側面上の小さい電極領域394に結合する。ギャップ380は、電極領域394を金属層370から電気的に分離する。電極領域394は、pc板表面358上の第2の導電リード362に結合される。このように、PTCチップ352は、一方の端部の表面リード360に対する電極370のボンドおよび他方の端部の表面リード362に対する電極394のボンドによってpc板表面358に固定される。
調整器は、第1および第2のリード355および392によってpc板350の第1の側面356に固定される。特に、リード355は、pc基板側356上の第1のボンドパッド390に、リード358は、pc基板側356上の第2のボンドパッド391に、それぞれ結合される。ボンドパッド390は、pcボンド表面356上の第1の導電リード364に電気的に結合される。このように、調整器装置は、結合リード355および392の両方によってpc板表面356にならびにヒートシンク396間のハンダボンド357をPTCチップ352に固定される。特に、リード355はMOSFETスイッチ398のソース端子にも結合される。
再充電可能な電池パック(図示せず)に取り付けられる場合、pc板リード362は、電池充電装置あるいは放電負荷装置の正端子に結合するために構成される。pc板リード360は、電池の正端子に結合するために構成され、pc板リード364は、電池の負端子および電池充電装置あるいは放電負荷装置の両方に結合するために構成される。電気経路は、金属電極層372、PTC材料371、および金属電極層370をそれぞれ介してリード362から第2の端子リード360に形成される。MOSFETチャネルが付勢される(すなわち、過電圧状態中)場合、電気経路は、金属電極層372、PTC材料371、金属電極層370、ハンダボンド357、ヒートシンク396、MOSFETスイッチチャネルおよびソース端子398、およびリード355をそれぞれ介してリード362からリード364にも形成される。
図59〜図62の実施例の1つの長所は、PTCチップ352が電池パックケーシングに直接容易に取り付けられ、PTCチップ352が過温度状態から(すなわち電池パックケーシングから伝導加熱によって)電池パックの保護を行うことを可能にすることである。
再充電可能な素子の過温度、過電流および/または過温度の保護を行う好ましい回路、装置および方法は、当業者に明らかなように、図示され、説明されが、多数の修正および用途はここにおける本発明の概念から逸脱しないで可能である。
例として、前述された好ましい実施例は、主に3端子装置実施例に向けられるが、ここに開示された本発明は複数の異なる番号付けられた端子およびピン幾何学的形状でも具体化されてもよいことが当業者に直ぐに明らかである。
さらに、前述された好ましい実施例は、通常保護回路およびシステムに向けられるが、本発明の概念は、電圧調整器回路、例えば電池充電器システムとしても使用されてもよい。当業者によって理解されるように、前述された保護回路に使用されたPTC装置は、必ず電圧調整器用途においてトリッピングおよびリセットするいつもの温度に調整する必要がある。
1 電池、2 ツェナーダイオード、3 保護素子、4 付加保護素子、5 充電器、6 スマート回路、7 フォトカプラ、8 フォトトランジスタ、10 過電流検出装置、11 保護素子。

Claims (17)

  1. 充電可能な素子と併用するための保護システムであって、
    前記充電可能な素子の過充電状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段に応じて、前記過充電状態が生じる場合、前記充電可能な素子を分路する分路手段と、
    前記分路手段に応じて、前記分路手段が前記充電可能な素子を分路する場合、前記充電可能な素子に流れる電流を制限する保護手段とを備えていることを特徴とする保護システム。
  2. 前記検出手段が、フォトカプラの送信素子および前記再充電可能な素子の最大動作電圧よりも大きくない閾値電圧を有する電圧依存抵抗性素子を含み、
    前記分路手段が前記フォトカプラの受信素子を含み、かつ
    充電動作中、電圧依存抵抗性素子に流れる電流が、前記再充電可能な素子の過充電を生じさせる所定のレベルに達する場合、前記送信素子が、付勢され、かつ前記受信素子に同様に前記保護手段を付勢し、前記再充電可能な素子に流れる電流を制限する前記充電可能な素子を分路させることを特徴とする請求項1の保護システム。
  3. 前記保護手段がヒューズを含み、かつ前記電圧依存抵抗性素子がツェナーダイオードを含むことを特徴とする請求項2の保護システム。
  4. 前記保護手段が正温度係数(PTC)装置を含み、かつ前記電圧依存素子がツェナーダイオードを含むことを特徴とする請求項2の保護システム。
  5. 前記検出手段が過電圧状態を検出する過電圧検出手段を含み、
    前記分路手段が前記過電圧検出手段によって付勢可能な電力MOSFETトランジスタを含み、
    前記過電圧検出手段が、前記再充電可能な素子が所定のレベルに達していることを検出する場合、充電動作中、前記過電圧検出手段が、前記電力MOSFETトランジスタを付勢し、前記再充電可能な素子を分路し、それによって前記再充電可能な素子に流れる電流を制限する前記保護手段を付勢することを特徴とする請求項1の保護システム。
  6. 前記検出手段が過電圧状態を検出する過電圧検出手段を含み、
    前記分路手段が、前記過電圧検出手段によって付勢できるサイリスタを含み、
    前記保護手段が、充電器と前記再充電可能な素子との間に接続されたヒューズを含み、
    前記過電圧検出手段が、前記再充電可能な素子が所定のレベルに達していることを検出する場合、充電動作中、前記過電圧検出手段が、前記サイリスタを付勢し、前記再充電可能な素子を分路し、それによって前記充電器を前記再充電可能な素子から切り離すように前記ヒューズを切断させることを特徴とする請求項1の保護システム。
  7. 前記保護手段が、前記サイリスタと前記再充電可能な素子との間に接続された第2のヒューズをさらに含むことを特徴とする請求項6の保護システム。
  8. 前記ヒューズの各々が、切れる前に前記再充電可能な素子を分路する際に所定の遅延を有することを特徴とする請求項6の保護システム。
  9. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する分路調整器を備え、前記分路調整器が、
    閾値オン電圧を有するトランジスタスイッチと、
    前記充電可能な素子の両端間の電圧が前記閾値オン電圧に達する場合、前記トランジスタスイッチを付勢するように構成される制御回路とを含み、前記制御回路が、第1および第2の電圧検出回路を含み、前記第1の電圧検出回路が比較的低い漏れであり、かつ前記第2の電圧検出回路が比較的正確であり、前記充電可能な素子の両端間の電圧が前記閾値オン電圧に近い場合、前記第1の電圧検出回路が前記第2の電圧検出回路を付勢するように構成され、かつ前記充電可能な素子の両端間の電圧が前記閾値オン電圧に達する場合、前記第2の電圧検出回路が前記トランジスタスイッチを付勢するように構成されることを特徴とする保護回路。
  10. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する分路調整器を備え、前記分路調整器が、
    閾値オン電圧を有するトランジスタスイッチと、
    前記充電可能な素子の両端間の電圧が前記閾値オン電圧に達する場合、前記トランジスタスイッチを付勢するように構成される制御回路とを含み、前記制御回路が、前記トランジスタスイッチの付勢ゲートに結合された出力を有する演算増幅器と、前記演算増幅器出力に結合された電圧クランプ素子とを含み、前記クランプ素子が前記付勢ゲート電圧を有効にクランプすることを特徴とする保護回路。
  11. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する分路調整器を備え、前記分路調整器が、
    熱補償電圧特性を有するトランジスタスイッチを含むことを特徴とする保護回路。
  12. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合するための第1および第2の端子を有する過電圧分路調整器を備え、前記分路調整器が、前記充電可能な素子の選択最大作動電圧に近い閾値オン電圧を有する第1のトランジスタと、
    前記充電器および前記充電可能な素子間に直列に結合するために構成された第1および第2の端子を有する不足電圧保護回路とを含み、前記不足電圧保護回路が、前記充電可能な素子の選択最少作動電圧に近い閾値オン電圧を有する第2のトランジスタスイッチを含むことを特徴とする保護回路。
  13. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合するための第1および第2の端子を有する過電圧分路調整器を備え、前記分路調整器が、前記充電可能な素子の選択最大作動電圧に近い閾値オン電圧を有するMOSFETスイッチと、比較的高い抵抗の逆電流本体ダイオードとを含むことを特徴とする保護回路。
  14. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有し、閾値オン電圧を有する分路調整器と、
    前記分路調整器に熱的および電気的に結合された第1の可変抵抗器とを備え、前記第1の可変抵抗器が、前記充電器に直列に結合する第1の端子および前記充電可能な素子に直列に結合する第2の端子とを有し、
    電流が前記分路調整器を故障させるのに十分なレベルに達する前に過電圧あるいは過電流状態中前記第1の可変抵抗器が前記分路調整器を流れる電流を制限することを特徴とする保護回路。
  15. 保護回路および充電可能な素子の組合せにおいて、
    前記充電可能な素子に並列に結合された電圧調整器であって、前記電圧調整器が閾値オン電圧を有することと、
    前記充電可能な素子に直列に結合された可変抵抗器とを備え、
    前記可変抵抗器が、前記電流が前記電圧調整器を故障させるのに十分なレベルに達する前に過電圧あるいは過電流状態中前記電圧調整器を流れる電流を制限することを特徴とする組合せ。
  16. 充電器および充電可能な素子と併用するための保護回路であって、
    前記充電可能な素子の両端間に並列に結合する第1および第2の端子を有する分路調整器であって、前記分路調整器が閾値オン電圧を有することと、
    前記分路調整器に熱的および電気的に結合され、前記充電器に直列に結合するための第1の端子および前記充電可能な素子に直列に結合するための第2の端子を有する第1の正温度係数(PTC)装置と、
    前記分路調整器と直列に結合された第2のPTC装置とを備え、
    前記第1のPTC装置が、第1の遷移温度に加熱される場合、比較的低い抵抗から比較的高い抵抗に切り換え、
    前記第2のPTC装置が、第1の遷移温度よりも高い第2の遷移温度に加熱される場合、比較的低い抵抗から比較的高い抵抗に切り換えることを特徴とする保護回路。
  17. 保護回路および電池の組合せにおいて、前記電池が正端子および負端子を有し、前記保護回路が、
    トランジスタスイッチがオンである場合、前記電池が負荷を通して放電するように前記電池と直列に結合されるトランジスタスイッチと、
    前記トランジスタスイッチに熱的結合され、かつ第1および第2の端子を有する温度依存抵抗器であって、前記第1の端子が正電池端子に結合されることと、
    前記温度依存抵抗器の前記第2の端子に結合された第1の端子と、前記負電池端子に結合された第2の端子とを有する固定抵抗器とを備え、それぞれの温度依存抵抗器および固定抵抗器が、それによって互いに直列におよび前記電池と並列に結合され、
    前記トランジスタスイッチが、前記温度依存抵抗器の前記第2の端子および前記固定抵抗器の第1の端子に分圧器構成で結合された付勢ゲートを有することを特徴とする組合せ。
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