JP2001298867A - 保護装置 - Google Patents

保護装置

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JP2001298867A
JP2001298867A JP2000113250A JP2000113250A JP2001298867A JP 2001298867 A JP2001298867 A JP 2001298867A JP 2000113250 A JP2000113250 A JP 2000113250A JP 2000113250 A JP2000113250 A JP 2000113250A JP 2001298867 A JP2001298867 A JP 2001298867A
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resistor
fuse
protection device
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secondary battery
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JP2000113250A
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English (en)
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Tokihiro Yoshikawa
時弘 吉川
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NEC Schott Components Corp
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NEC Schott Components Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウムイオン二次電池の過充電を検知する
とともに、過充電状態のリチウムイオン二次電池を自動
的に放電させる保護装置を提供する。 【解決手段】 正直流入力端子1と正直流出力端子3と
の間に、抵抗付きヒューズ5のヒューズ6を接続すると
ともに、負直流入力端子2と負直流出力端子4とを接続
し、前記抵抗付きヒューズ5の抵抗体7の一端を前記ヒ
ューズ6の二次側に接続し、抵抗体7の他端をスイッチ
ング手段であるトランジスタ14を介して負直流入力端
子2に接続し、さらに負荷であるリチウムイオン二次電
池16の異常検知手段11を構成するツェナダイオード
12のアノードを正直流出力端子3に接続し、電流制限
抵抗13の他端を前記トランジスタ14のベースに接続
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護装置に関し、
より詳細には、例えばリチウムイオン二次電池のような
過充電や過放電により危険状態になる負荷への通電時や
放電時の異常状態から保護する保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、携帯電話,PHS,ページャ,ハ
ンドヘルドコンピュータ等の各種携帯機器が広く用いら
れるようになってきた。この種の携帯機器には、電源と
して電池が搭載されているが、携帯機器の小型化に伴っ
て、電池も小型化が要求されており、さらに、携帯機器
の長時間使用のために、高エネルギー密度が要求されて
いる。このような小型かつ高エネルギー密度の電池とし
て、リチウムイオン二次電池が賞用されている。ところ
が、リチウムイオン二次電池は、過充電によりデンドラ
イトが生成し、電池性能が大きく損なわれたり、ガスの
発生による爆発の危険性があるので、充電時に過充電を
防止する必要がある。
【0003】図7は、例えば特開平7−153367号
公報や特開平8−161990号公報に開示されてい
る、リチウムイオン二次電池の過充電を防止する保護装
置の回路図を示す。図7において、51、52は充電器
接続用の正負直流入力端子、53、54はリチウムイオ
ン二次電池接続用の正負直流出力端子である。前記正直
流入力端子51と正直流出力端子53とは、可溶合金よ
りなるヒューズ55を介して接続されている。また、前
記負直流入力端子52と負直流出力端子54とは直接接
続されている。56はリチウムイオン二次電池の過充電
を検知する検知手段で、図示例は一端が正直流出力端子
53に接続されたツェナダイオード57と電流制限抵抗
58との直列接続によって構成されている。59は前記
検知手段56の異常検知により導通するスイッチング手
段であるトランジスタで、前記電流制限抵抗58の他端
がベースに接続されており、エミッタが負直流入力端子
52と負直流出力端子54とに接続されている。60は
前記トランジスタ59の導通によって通電される抵抗体
で、その一端は前記ヒューズ55の一次側,すなわち正
直流入力端子51に接続され、他端は前記トランジスタ
59のコレクタに接続されている。
【0004】次に、上記保護装置の動作について説明す
る。図7の構成において、前記正負直流入力端子51、
52に充電器61を接続するとともに、前記正負直流出
力端子53、54にリチウムイオン二次電池62を接続
する。すると、充電開始直後は、リチウムイオン二次電
池62の端子電圧が低いので、ツェナダイオード57は
非導通状態であり、したがって、スイッチング手段であ
るトランジスタ59は導通しない。このため、リチウム
イオン二次電池62は、ヒューズ55を介して充電され
る。リチウムイオン二次電池62の充電に伴ってその端
子電圧が徐々に上昇する。リチウムイオン二次電池62
の充電が進み過充電状態になると、ツェナダイオード5
7が電圧検知により導通する。すると、このツェナダイ
オード57を通ってトランジスタ59にベース電流が供
給され、トランジスタ59が導通する。トランジスタ5
9が導通すると、このトランジスタ59を介して抵抗体
60に電流が流れて、この抵抗体60が発熱する。この
抵抗体60の発熱により、ヒューズ55が溶断されるた
め、リチウムイオン二次電池62の過充電が防止され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図7に
示す保護装置では、リチウムイオン二次電池62が過充
電状態になってから、ヒューズ55が溶断するまでに
は、前述のとおり、ツェナダイオード57が電圧検知に
より導通し、それによってトランジスタ59が導通し、
抵抗体60に通電されて抵抗体60が発熱し、それによ
ってヒューズ55が溶断されるという過程があるので、
リチウムイオン二次電池62が過充電状態になってから
ヒューズ55が溶断するまでの間、リチウムイオン二次
電池62がなお充電され続ける。このため、リチウムイ
オン二次電池62の過充電状態が促進されることにな
る。しかも、この過充電状態は、ヒューズ55の溶断に
よっても維持されたままであるから、リチウムイオン二
次電池62の過充電による危険状態が回避されないまま
である。このようなリチウムイオン二次電池62の危険
状態を回避するために、前記ヒューズ55と抵抗体60
とを一体に形成した抵抗付きヒューズを用いて、リチウ
ムイオン二次電池62の過充電状態の検出からヒューズ
55の溶断までの動作所要時間を可及的に短くすること
が考えられている。しかしながら、前記動作所要時間を
短縮することはできても無くすことはできず、前記危険
性の回避という課題を完全に解決するに至っていないの
が現状である。さらに、リチウムイオン二次電池62が
過充電状態のままであると、トランジスタ59が導通し
たままであり、抵抗体60に通電された状態が持続され
ることになる。すると、抵抗体60が異常発熱して、接
合部が外れて他の部品とショートすることにより再導通
する危険性がある。そこで、本発明は、リチウムイオン
二次電池等の負荷の異常状態を検出して、負荷の危険状
態を自動的に回避し得る保護装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、通電により発
熱する抵抗体と、この抵抗体の発熱により溶断するヒュ
ーズと、前記ヒューズを介して通電される負荷と、負荷
の異常を検知する検知手段と、前記検知手段の異常検知
により導通して前記抵抗体に通電するスイッチング手段
とを有する保護装置において、前記抵抗体を前記ヒュー
ズの負荷側に接続して、前記検知手段による異常検知に
より前記ヒューズを溶断させた後に、前記負荷側から前
記抵抗体に放電して負荷電圧を所定値まで低下させるよ
うにしたことを特徴とする保護装置を特徴とするもので
ある。
【0007】本発明の請求項1に記載された発明は、通
電により発熱する抵抗体と、この抵抗体の発熱により溶
断するヒューズと、前記ヒューズを介して通電される負
荷と、負荷の異常を検知する検知手段と、前記検知手段
の異常検知により導通して前記抵抗体に通電するスイッ
チング手段とを有する保護装置において、前記抵抗体を
前記ヒューズの負荷側に接続して、前記検知手段による
異常検知により前記ヒューズを溶断させた後に、前記負
荷側から前記抵抗体に放電して負荷電圧を所定値まで低
下させるようにしたことを特徴とする保護装置を特徴と
するものである。上記の構成によれば、ヒューズ溶断後
に、負荷側からスイッチング手段を介して抵抗体に放電
電流が流れて、負荷の端子電圧が自動的に低下させられ
て、負荷の異常状態が自動的に回避される。
【0008】本発明の請求項2に記載された発明は、前
記検知手段が、電圧検知素子を含むことを特徴とする請
求項1に記載の保護装置である。上記の構成によれば、
電圧検知素子が負荷の端子電圧を自動的に検出して、負
荷側からスイッチング手段を介して抵抗体に放電電流を
流すことができる。
【0009】本発明の請求項3に記載された発明は、前
記検知手段が、分圧抵抗を含むことを特徴とする請求項
1または2のいずれかに記載の保護装置である。上記の
構成によれば、分圧抵抗によって、負荷の端子電圧を自
動的に検出して、負荷側からスイッチング手段を介して
抵抗体に放電電流を流すことができる。
【0010】本発明の請求項4に記載された発明は、前
記スイッチング手段が、トランジスタであることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載の保護装置で
ある。 上記の構成によれば、スイッチング手段を、安
価で入手が容易なトランジスタで構成できるので、保護
装置を安価にできる。
【0011】本発明の請求項5に記載された発明は、前
記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板の表面と裏面とに分
離して形成されている抵抗付きヒューズで構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の保護装置である。
上記の構成によれば、抵抗体とヒューズとが、絶縁基板
の表面と裏面とに分離して形成されているので、抵抗体
の発熱が確実にヒューズに伝達されて、動作所要時間を
短縮することができるのみならず、抵抗体とヒューズと
の絶縁分離が容易である。
【0012】本発明の請求項6に記載された発明は、前
記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板の一方の面に並置し
て形成されている抵抗付きヒューズで構成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の保護装置である。上記
の構成によれば、前記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板
の一方の面に並置して形成されているので、これらを絶
縁基板の表面と裏面とに分離して形成するものに比較し
て、製造が容易で原価低減ができる。
【0013】本発明の請求項7に記載された発明は、前
記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板の一方の面に絶縁層
を介して積層して形成されている抵抗付きヒューズで構
成されていることを特徴とする請求項5に記載の保護装
置である。上記の構成によれば、抵抗体とヒューズと
が、絶縁基板の一方の面に絶縁層を介して積層して形成
されているので、これらを絶縁基板の表面と裏面とに分
離して形成するものや、絶縁基板の一方の面に並置して
形成するものに比較して、抵抗体からヒューズへの熱の
伝達をより迅速にでき、動作所要時間を短縮できる。
【0014】本発明の請求項8に記載された発明は、前
記抵抗体のヒューズ溶断後の発熱温度が、200℃以下
に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の保
護装置である。上記の構成によれば、抵抗体の異常発熱
が防止され、接合部が外れて他の部品とショートする危
険性がなくなる。
【0015】本発明の請求項9に記載された発明は、直
流出力端子に接続される負荷が、リチウムイオン二次電
池であることを特徴とする請求項1に記載の保護装置で
ある。上記の構成によれば、リチウムイオン二次電池の
過充電を防止することができる。
【0016】
【実施態様1】本発明の保護装置の実施態様について、
以下、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実
施態様における保護装置Aの回路図を示す。図1におい
て、1、2は充電器等の電源接続用の正負直流入力端子
で、3、4はリチウムイオン二次電池等の負荷接続用の
正負直流出力端子であり、負直流入力端子2と負直流出
力端子4とは直接接続されている。5は後述する抵抗付
きヒューズで、可溶合金からなるヒューズ6と、通電に
よって発熱してヒューズ6を溶断する抵抗体7とで構成
され、前記ヒューズ6の両端に第1,第2端子8、9を
有し、前記抵抗体7の一端は前記第2端子9に接続さ
れ、他端は第3端子10に接続されている。そして前記
抵抗付きヒューズ5の第1端子8は正直流入力端子1に
接続され、第2端子9は前記正直流出力端子3に接続さ
れている。11は負荷の異常を検知する検知手段で、図
示例は電圧検知素子の一例としてのツェナダイオード1
2と電流制限抵抗13の直列接続で構成されている。そ
して、前記ツェナダイオード12のアノードは前記正直
流出力端子3に接続されている。14は前記検知手段1
1の異常検知によって導通するスイッチング手段で、図
示例はNPN型トランジスタで構成されており、トラン
ジスタ14のコレクタは前記抵抗付きヒューズ5の第2
端子10に接続され、エミッタは前記負直流入力端子2
および負直流出力端子4に接続されている。また、前記
検知手段11の電流制限抵抗13の他端は前記トランジ
スタ14のベースに接続されている。
【0017】次に、上記保護装置Aの動作について説明
する。まず、正負直流入力端子1、2に電源の一例であ
る充電器15を接続し、正負直流出力端子3、4に負荷
の一例であるリチウムイオン二次電池16を接続する。
すると、充電器15−正直流入力端子1−第1端子8−
ヒューズ6−第2端子9−正直流出力端子3−リチウム
イオン二次電池16−負直流出力端子4−負直流入力端
子2−充電器15の経路でリチウムイオン二次電池16
に充電電流が流れ、リチウムイオン二次電池16の充電
が開始される。充電開始直後は、リチウムイオン二次電
池16の端子電圧が低いので、ツェナダイオード12は
非導通状態であり、トランジスタ14は非導通状態であ
る。したがって、抵抗体7には通電されない。
【0018】リチウムイオン二次電池16の充電が進
み、過充電状態になると、その端子電圧をツェナダイオ
ード12が検知してツェナダイオード12が導通状態に
なる。すると、電流制限抵抗13を介してトランジスタ
14にベース電流が流れ、トランジスタ14が導通状態
になる。それによって、トランジスタ14を介して抵抗
体7に通電され、抵抗体7が発熱する。この抵抗体7の
発熱はヒューズ6に伝達され、ヒューズ6が溶断する。
【0019】ところが、前記ツェナダイオード12がリ
チウムイオン二次電池16の過充電状態を検知してか
ら、ヒューズ6が溶断するまでの動作所要時間に起因し
て、本発明が解決しようとする課題のところで述べたよ
うに、リチウムイオン二次電池16の過充電状態がさら
に進行する。図7に示す従来の保護装置においては、抵
抗体60の一端がヒューズ55の一次側,すなわち充電
器61側に接続されているので、リチウムイオン二次電
池16は放電することができず、ヒューズ55の溶断後
も、リチウムイオン二次電池16の過充電状態が継続し
たままとなる。したがって、ツェナダイオード12は導
通状態のままであり、充電器61から抵抗体60に電流
が流れ続けて、抵抗体60の温度が上昇する。このた
め、抵抗付きヒューズ5の半田付けによる接合部が外れ
て他の部品とショートすることがあり、リチウムイオン
二次電池16が再充電されるといった事態が生じる危険
性があるが、上記図1に示す本発明の保護装置において
は、抵抗体7の一端である第2端子9がヒューズ6の二
次側,すなわちリチウムイオン二次電池16側に接続さ
れているので、ツェナダイオード12がリチウムイオン
二次電池16の過充電状態を検知してトランジスタ14
が導通状態になり、それによってヒューズ6の溶断後
は、リチウムイオン二次電池16−正直流出力端子3−
第2端子9−抵抗体7−第3端子10−トランジスタ1
4−負直流出力端子4−リチウムイオン二次電池16の
経路で放電電流が流れ、リチウムイオン二次電池16を
放電させる。リチウムイオン二次電池16の放電によ
り、その端子電圧は降下し、ツェナダイオード12のツ
ェナ電圧未満になると、ツェナダイオード12が非導通
状態になり、それによってトランジスタ14が非導通状
態になり、リチウムイオン二次電池16の放電が停止す
る。すなわち,本発明の保護装置Aにおいては、リチウ
ムイオン二次電池16の過充電状態が自動的に修復され
るので、危険状態が自動的に回避できるのである。
【0020】
【実施態様2】本発明の実施態様2について、図面を参
照して説明する。図2は本発明の第2実施態様における
保護装置Bの回路図を示す。図2において、図1と同一
部分には同一符号を付してその説明を周略する。本第2
実施態様の保護装置Bが図1の第1実施態様の保護装置
Aと相違する点は、検知手段17のみである。すなわ
ち,検知手段17は2つの分圧抵抗18、19の直列接
続で構成されており、両抵抗18、19の接続点Pがト
ランジスタ14のベースに接続されている。
【0021】上記の保護装置Bにおいては、リチウムイ
オン二次電池16の端子電圧が、検知手段17の分圧抵
抗18、19で分圧され、両抵抗18.19の接続点P
の電圧がトランジスタ14の閾値に達したときに、トラ
ンジスタ14が導通して、このトランジスタ14を介し
て抵抗体7に通電され、抵抗体7の発熱によりヒューズ
6が溶断する。ヒューズ6の溶断後は、図1の第1実施
態様の保護装置Aの場合と同様に、リチウムイオン二次
電池16−正直流出力端子3−第2端子9−抵抗体7−
第3端子10−トランジスタ14−負直流出力端子4−
リチウムイオン二次電池16の経路で放電電流が流れ、
リチウムイオン二次電池16を放電させる。リチウムイ
オン二次電池16の放電により、その端子電圧は降下
し、分圧抵抗18、19の接続点Pの電圧がトランジス
タ14の閾値を下回ると、トランジスタ14が非導通状
態になり、リチウムイオン二次電池16の放電が停止す
る。すなわち,本発明の保護装置Bにおいても、リチウ
ムイオン二次電池16の過充電状態および過放電状態が
自動的に回避されるので、危険状態が自動的に回避でき
るのである。
【0022】なお、上記第1実施態様の保護装置Aおよ
び第2実施態様の保護装置Bにおいて、ヒューズ6の溶
断後における抵抗体7への放電による発熱が余り大きい
と、ヒューズ6に塗布されているフラックスを炭化させ
て、この炭化したフラックスを通してリチウムイオン二
次電池16が再充電されることが考えられる。そのよう
な事態を回避するためには、リチウムイオン二次電池1
6の放電電流を制限して、抵抗体7の発熱温度を200
℃以下に抑えることが必要である。
【0023】
【抵抗付きヒューズの実施態様】次に、抵抗付きヒュー
ズの実施態様について、図面を用いて説明する。図3は
図1および図2における抵抗付きヒューズ5の実施態様
である抵抗付きヒューズ20の縦断面図で、図4はその
絶縁キャップ,フラックス等の一部を除去した状態を示
す平面図であり、図5はその絶縁層等の一部を除去した
下面図である。図3ないし図5において、21はアルミ
ナセラミック等よりなる略矩形状の絶縁基板で、その長
手方向の両端近傍に透孔22,23が穿設されている。
前記絶縁基板21の表面における一方端の前記透孔23
を含まない位置および透孔22を含む位置に、それぞれ
MoMn等よりなる下地層24,25が形成されてお
り、他方端の前記透孔23を含む位置にMoMn等より
なる下地層26が形成されている。また、絶縁基板21
の裏面における長手方向の両端には、それぞれ前記透孔
22,23を含む位置にMoMn等よりなる下地層2
7,28が形成されている。そして、前記各下地層2
4,25,26,27,28の上には、それぞれAgペ
ースト,AgPtペースト,AgPdペースト等の導電
ペーストを塗布焼成して、電極29,30,31,3
2,33が形成されている。
【0024】ここで、前記絶縁基板21の表面側の電極
30と裏面側の電極32とは透孔22内に充填された電
極形成用の導電物質を介して接続されており、また、絶
縁基板21の表面側の電極31と裏面側の電極33とは
透孔23内に充填された電極形成用の導電物質を介して
接続されている。
【0025】上記絶縁基板21の裏面の電極32,33
間にまたがって、例えば酸化ルテニウム(RuO)等を
含む抵抗ペーストを塗布焼成して抵抗体34が形成され
ており、これらの電極32,33および抵抗体34を被
覆して、低融点ガラス,耐熱樹脂等の絶縁材料よりなる
絶縁層35が形成されている。
【0026】再び表面側に戻って、前記電極29,3
0,31の上には、それぞれ後述する可溶合金よりも高
融点の半田材料または半田材料を主材料とする合金より
なる中間層36,37,38が形成されている。そし
て、前記中間層36,37,38の外方端に、それぞれ
銅板材またはニッケル板材等よりなるリード39,4
0,41が前記中間層36,37,38によって固着接
続されている。また、前記中間層36,37の内方端間
にまたがって、可溶合金42が溶接等により固着接続さ
れている。さらに、前記可溶合金42の表面は、フラッ
クス43によって被覆されている。
【0027】前記フラックス43の上方からは、例えば
アルミナセラミック,ガラスセラミック,樹脂等の絶縁
材料の成形体よりなる絶縁キャップ44が被せられて、
例えばエポキシ系樹脂よりなる封止樹脂45によって固
着封止されている。
【0028】上記の抵抗付きヒューズ20において、下
地層24,25,26は、電極29ないし31の絶縁基
板21に対する固着強度を増大させるという作用効果を
営み、前記中間層36,37,38は、リード39,4
0,41の接続に役立つとともに、可溶合金42の電極
29および30に対する溶接性および固着強度を増大さ
せるという作用効果を営む。
【0029】次に、上記実施態様の抵抗付きヒューズ2
0の等価回路について説明する。図6はその等価回路図
を示す。図6において、8(39),9(40),10
(41)は第1、第2、第3端子で、それぞれリード3
9,40,41に対応している。また、6(42)はヒ
ューズで可溶合金42に対応しており、前記第1、第2
端子8(39),9(40)間に接続されている。さら
に、7(34)は抵抗体で抵抗体34に対応しており、
前記第2、第3端子9(40),10(41)間に接続
されている。
【0030】図3〜図5に示す抵抗付きヒューズ20
を、図1または図2に示すリチウムイオン二次電池16
の過充電防止用保護装置Aに適用する場合、前記第1、
第2、第3端子8(39),9(40),10(41)
を、図1または図2に示すように接続すればよい。この
とき、リード39,40が一直線状に導出されており、
リード41のみが異なる位置から導出されているので、
これらリード39,40,41、すなわち,第1,第
2,第3端子8(39),9(40),10(41)の
判別が容易で、誤接続することがない。
【0031】なお、本発明の上記実施態様は、特定の構
造のものについて説明したが、本発明は上記実施態様に
示した構造に限定されるものではなく、本発明の精神を
逸脱しない範囲で、各種の変形が可能であることはいう
までもない。
【0032】すなわち、上記図3〜図5に示す抵抗付き
ヒューズ20において、下地層24,25,26や、中
間層36,37,38は、いずれか一方または両方を省
略することができる。
【0033】また、上記図3〜図5に示す抵抗付きヒュ
ーズ20において、リード39,40,41を省略し
て、下地層24ないし28、および電極29ないし33
を絶縁基板21の端面を通って裏面に延長形成すること
により、表面実装タイプにすることもできる。
【0034】さらに、上記上記図3〜図5に示す抵抗付
きヒューズ20においては、絶縁基板21の裏面に抵抗
体34を形成するとともに、絶縁基板21の表面に可溶
合金42を形成する場合について説明したが、絶縁基板
21の表面または裏面に抵抗体34と可溶合金42とを
並置して形成することができる。そのような構成による
と、抵抗体と可溶合金42との形成が容易になる。ある
いは、絶縁基板21の表面または裏面に抵抗体34を形
成し、その上に絶縁層を介して可溶合金42を積層形成
するようにしてもよい。このように、抵抗体34と可溶
合金42とを絶縁層を介して積層形成すると、抵抗体3
4と可溶合金42とが近接して、抵抗体34の発熱が迅
速に可溶合金42に伝達されるので、抵抗付きヒューズ
20の動作所要時間を短縮することができる。
【0035】また、本発明は、アルミナセラミック等よ
りなる絶縁基板に銅等の導電材料をメタライズすること
により形成した電極を具備する抵抗付きヒューズに適用
することができる。
【0036】さらに、本発明は、フレキシブルな樹脂よ
りなる絶縁ベースフイルムに、銅,ニッケル,銅合金,
ニッケル合金等の導電材料よりなる箔を接着して形成し
た電極を有する抵抗付きヒューズを用いることもでき
る。
【0037】本発明の保護装置は、検知手段を構成する
検知素子として、ツェナダイオードのみならず、2方向
性2端子サイリスタを採用することができる。また、検
知手段として、例えば図2の保護装置Bにおいて、分圧
抵抗18と直列に検知素子を接続してもよいし、分圧抵
抗18、19の接続点Pとトランジスタ14のベースと
の間に接続してもよい。
【0038】本発明の保護装置はまた、スイッチング手
段として、PNP型トランジスタや電界効果型トランジ
スタやサイリスタを採用することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように、通電により発熱
する抵抗体と、この抵抗体の発熱により溶断するヒュー
ズと、前記ヒューズを介して通電される負荷と、負荷の
異常を検知する検知手段と、前記検知手段の異常検知に
より導通して前記抵抗体に通電するスイッチング手段と
を有する保護装置において、前記抵抗体を前記ヒューズ
の負荷側に接続して、前記検知手段による異常検知によ
り前記ヒューズを溶断させた後も、前記負荷側から前記
抵抗体に通電して負荷電圧を所定値まで低下させるよう
にしたことを特徴とする保護装置であるから、ヒューズ
の溶断後に、リチウムイオン二次電池等の過充電状態の
ように、負荷が危険状態になっても、リチウムイオン二
次電池等の負荷側から抵抗体を介して放電することによ
って、自動的に危険状態が解消されるので安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1実施態様の保護装置Aの
回路図
【図2】 本発明における第2実施態様の保護装置Bの
回路図
【図3】 本発明の保護装置に用いる一実施態様の抵抗
付きヒューズの縦断面図
【図4】 本発明の保護装置に用いる一実施態様の抵抗
付きヒューズの一部を除去した平面図
【図5】 本発明保護装置に用いる一実施態様の抵抗付
きヒューズの一部を除去した下面図
【図6】 本発明における一実施態様の抵抗付きヒュー
ズの等価回路図
【図7】 従来の保護装置における回路図
【符号の説明】
A、B 保護装置 1、2 正負直流入力端子 3、4 正負直流出力端子 5、20 抵抗付きヒューズ 6 ヒューズ 7 抵抗体 8、9、10 端子 11、17 検知手段 12 電圧検知素子(ツェナダイオード) 13 電流制限抵抗 14 スイッチング手段(トランジスタ) 15 電源(充電器) 16 負荷(リチウムイオン二次電池) 18、19 分圧抵抗 21 絶縁基板 22、23 透孔 24、25、26、27、28 下地層 29、30、31、32、33 電極 34 抵抗体 35 絶縁層 36、37、38 中間層 39、40、41 リード(端子) 42 可溶合金 43 フラックス 44 絶縁キャップ 45 封止樹脂

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電により発熱する抵抗体と、この抵抗体
    の発熱により溶断するヒューズと、前記ヒューズを介し
    て通電される負荷と、負荷の異常を検知する検知手段
    と、前記検知手段の異常検知により導通して前記抵抗体
    に通電するスイッチング手段とを有する保護装置におい
    て、 前記抵抗体を前記ヒューズの負荷側に接続して、前記検
    知手段による異常検知により前記ヒューズを溶断させた
    後も、前記負荷側から前記抵抗体に放電して負荷電圧を
    所定値まで低下させるようにしたことを特徴とする保護
    装置。
  2. 【請求項2】前記検知手段が、電圧検知素子を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の保護装置。
  3. 【請求項3】前記検知手段が、分圧抵抗を含むことを特
    徴とする請求項1または2のいずれかに記載の保護装
    置。
  4. 【請求項4】前記スイッチング手段が、トランジスタで
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の保護装置。
  5. 【請求項5】前記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板の表
    面と裏面とに分離して形成されている抵抗付きヒューズ
    で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の保
    護装置。
  6. 【請求項6】前記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板の一
    方の面に並置して形成されている抵抗付きヒューズで構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の保護装
    置。
  7. 【請求項7】前記抵抗体とヒューズとが、絶縁基板の一
    方の面に絶縁層を介して積層して形成されている抵抗付
    きヒューズで構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の保護装置。
  8. 【請求項8】前記抵抗体のヒューズ溶断後の発熱温度
    が、200℃以下に設定されていることを特徴とする請
    求項1に記載の保護装置。
  9. 【請求項9】前記直流出力端子に接続される負荷が、リ
    チウムイオン二次電池であることを特徴とする請求項1
    に記載の保護装置。
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