JP2018082001A - シリコンウェーハの製造方法 - Google Patents

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【課題】中性子線照射前に行う酸洗浄によって発生するシリコンブロックの外周面のエッチングムラや直径誤差の問題を解決する。
【解決手段】シリコン単結晶インゴットを所定の長さのシリコンブロックに切断する切断工程S2と、シリコンブロックを酸洗浄する洗浄工程S3と、シリコンブロックに中性子線を照射する中性子線照射工程S4と、シリコンブロックを外周研削する研削工程S5と、研削工程S5によって外周研削されたシリコンブロックをスライスするスライス工程S7を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコンウェーハの製造方法に関し、特に、中性子線照射によりn型不純物がドーピングされたシリコン単結晶を加工して得られるシリコンウェーハの製造方法に関する。
シリコン単結晶に所定の電気抵抗率を与えるためにはp型又はn型不純物のトーピングが必要である。n型不純物であるリン(P)をドーピングする方法の一つとして、NTD(Neutron Transmutation Doping:中性子照射ドーピング)法が知られている。例えば特許文献1には、FZ法によりシリコン単結晶を育成する際にガスドーピングすることによりシリコン単結晶の電気抵抗率を第一の電気抵抗率ρoとし、該育成されたシリコン単結晶に中性子照射を行うことによりシリコン単結晶の電気抵抗率を第二の電気抵抗率ρsとするシリコン単結晶の製造方法が記載されている。
図5は、従来のシリコンウェーハの製造方法を示すフローチャートである。
図5に示すように、従来のシリコンウェーハの製造方法は、シリコン単結晶インゴットを用意する工程S11と、シリコン単結晶インゴットを例えばウェーハの目標直径プラス1mmとなるまでその外周を円筒状に研削する研削工程S12と、シリコン単結晶インゴットを所定の長さのシリコンブロックに切断加工する切断工程S13と、シリコンブロックを酸洗浄する洗浄工程S14と、シリコンブロックに中性子線を照射する中性子線照射工程S15と、シリコンブロックに対してオリエンテーションフラット(OF)又はノッチを形成するOF・ノッチ加工工程S16と、シリコンブロックをスライスするスライス工程S17とを有している。例えば200mmウェーハ用のシリコン単結晶の製造では、直径約205〜210mmのシリコン単結晶インゴットを用意し、研削工程S12ではこのシリコン単結晶インゴットの直径が201mmとなるように研削する。
中性子線照射工程S15は、研削工程S12及び切断工程S13を経た後のシリコンブロックに対して行われるが、中性子線を照射する前にシリコンブロックの洗浄工程S14を実施することが一般的である。中性子線照射中はシリコンブロックの温度が上昇するが、洗浄せずに中性子線照射を実施すると外周研削や切断の砥石に含まれる重金属がシリコンブロックの表面に付着したままの状態で温度が上昇し、結晶内部に重金属が拡散してしまうおそれがあるからである。このような重金属汚染を防ぐために、フッ硝酸でシリコン単結晶の洗浄が実施される。
特開2005−35816号公報
酸洗浄では、シリコンブロックの表面に縞模様の凹凸からなるエッチングムラが発生する場合がある。特に、シリコンブロックをメッシュ構造のバスケット内に収容し、バスケットごとフッ硝酸の洗浄槽内で揺動させる簡易な洗浄方法の場合、シリコンブロックにエッチングムラが発生しやすい。
しかしながら、シリコンブロックの表面にこのようなエッチングムラが発生すると、スライス工程S17でシリコンブロックの外周面にカーボンベットなどの中間部材を接着する際に接着力が不十分となり、ワイヤソーによるスライス加工中にウェーハがカーボンベッドから脱落して吹き飛ばされるおそれがある。
また、洗浄工程S14においてシリコンブロックのエッチング量は20〜50μm程度であることが望ましいが、シリコンブロックの処理量や処理間隔、洗浄液の劣化具合(酸の濃度)や温度などによってエッチング量が変化するため、エッチング量を厳密に制御することが難しく、エッチング量が多すぎるとウェーハ直径を下回って直径不良になるおそれがある。
したがって、本発明の目的は、中性子線照射前に行う酸洗浄によって発生するエッチングムラや直径不良の影響を取り除くことが可能なシリコンウェーハの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるシリコンウェーハの製造方法は、シリコン単結晶インゴットを加工して目標直径のシリコンウェーハを製造する方法であって、前記シリコン単結晶インゴットを所定の長さのシリコンブロックに切断加工する切断工程と、前記シリコンブロックを酸洗浄する洗浄工程と、前記シリコンブロックに中性子線を照射する中性子線照射工程と、前記シリコンブロックを外周研削する研削工程と、前記研削工程によって外周研削された前記シリコンブロックをスライスするスライス工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、シリコンブロックの外周面にエッチングムラが発生することを気にせずに中性子線照射前の酸洗浄工程を実施することができる。また、再度の外周研削によってシリコンブロックの直径を所定の直径に合わせるため、直径精度が高く、その後の加工工程において問題なく製品ウェーハのための加工を実施することができる。
本発明において、前記研削工程後の前記シリコンブロックの直径は、前記シリコンウェーハの前記目標直径よりも1〜2mm大きいことが好ましい。これによれば、その後の加工工程において問題なく製品ウェーハのための加工を実施することができる。
本発明によるシリコンウェーハの製造方法は、前記切断工程の前に、前記シリコン単結晶インゴットを外周研削するプレ研削工程をさらに備えることが好ましい。これによれば、直径寸法が揃ったシリコンブロックを用意することができ、これによりその後のシリコンブロックの加工品質を向上させることができる。
本発明において、前記プレ研削工程後の前記シリコン単結晶インゴットの直径は、前記シリコンウェーハの前記目標直径よりも2〜7mm大きいことが好ましい。外周研削はウェーハ直径プラス1〜2mmに仕上げることが多く、そのための削り代が最低でも1mm程度が必要だからである。また、削り代が多すぎると材料ロスが多くなり、製造歩留り(製品重量/原料重量)が非常に悪くなるからである。したがって、プレ研削工程後のシリコン単結晶インゴットの直径は、ウェーハ直径プラス2〜7mmであることが適切である。
本発明において、前記洗浄工程は、前記シリコンブロックを酸洗浄槽内で揺動させることが好ましい。この場合において、前記洗浄工程は、多数の穴が開いたメッシュ構造のバスケット内に前記シリコンブロックを横向きで収容した状態で行うことが好ましい。これによれば、シリコンブロックの酸洗浄を簡易な方法で行うことができるが、シリコンブロックにエッチングムラが発生しやすいため、本発明の効果が顕著である。
本発明において、前記スライス工程は、前記シリコンブロックの外周面に中間部材を接着固定し、前記中間部材を介して前記シリコンブロックを保持した状態で前記シリコンブロックをワイヤソーでスライスすることが好ましい。酸洗浄によってシリコンブロックの外周面にエッチングムラが発生している場合には、シリコンブロックとカーボンベッドなどの中間部材との接着力が弱くなり、スライス加工中にウェーハが中間部材から脱落するおそれがある。しかし、酸洗浄後に外周研削を再度実施する場合には、エッチングムラの影響を除去してシリコンブロックと中間部材との接着力を向上させることができ、スライス加工を安全かつ確実に実施することができる。
また、本発明によるシリコンインゴットの加工方法は、シリコン単結晶インゴットを所定の長さのシリコンブロックに切断加工する切断工程と、前記シリコンブロックを酸洗浄する洗浄工程と、前記シリコンブロックに中性子線を照射する中性子線照射工程と、前記シリコンブロックを外周研削する研削工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、中性子線照射前に行う酸洗浄によって発生するエッチングムラや直径不良の影響を取り除くことが可能なシリコンウェーハの製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を示すフローチャートである。 図2は、シリコンブロック10の洗浄方法を説明するための模式図である。 図3(a)及び(b)は、シリコンブロック10のスライス方法を説明するための模式図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を示すフローチャートである。 図5は、従来のシリコンウェーハの製造方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態によるシリコンウェーハの製造方法は、シリコン単結晶インゴットを用意する工程S1と、シリコン単結晶インゴットを所定の長さのシリコンブロックに切断加工する切断工程S2と、シリコンブロックを酸洗浄する洗浄工程S3と、シリコンブロックに中性子線を照射する中性子線照射工程S4と、シリコンブロックを外周研削する研削工程S5と、外周研削後のシリコンブロックに対してオリエンテーションフラット(OF)又はノッチを形成するOF・ノッチ加工工程S6と、シリコンブロックをスライスするスライス工程S7とを有している。
始めに用意するシリコン単結晶インゴットは、CZ法により育成されたものであってもよく、FZ法により育成されたものであってもよい。また結晶直径も特に限定されず、例えば200mmウェーハ用のものであってもよく、それよりも小さいウェーハ((例えば150mmウェーハ)用のものであってもよく、あるいはそれよりも大きいウェーハ(例えば300mmウェーハ)用のものであってもよい。
シリコン単結晶インゴットの直径はウェーハの目標直径よりも大きく、好ましくはウェーハの目標直径プラス5〜15mmである。したがって、例えば200mmウェーハ用のシリコン単結晶インゴットの直径は205〜215mmであることが好ましい。インゴットの直径がウェーハの目標直径プラス5mmよりも小さい場合にはその後の外周研削での取り代が不足するからである。またインゴットの直径がウェーハの目標直径プラス15mmよりも大きい場合には外周研削による原料ロスが大きく、製品歩留り(製品重量/原料重量)が非常に悪いからである。
切断工程S2は、シリコン単結晶インゴットを所定の長さに切断して複数個の円柱状のシリコンブロックに分割する。CZ法やFZ法では製造効率を高めるため長尺なインゴットが育成されるが、これを一定の長さのシリコンブロックに分割切断することで、その後の加工での取り扱いを容易にすることができる。例えば、200mmウェーハ用シリコンブロックの長さは200〜250mm程度であることが好ましい。
洗浄工程S3では、シリコンブロックの酸洗浄を実施する。切断工程S2では機械加工が行われるため、シリコン単結晶インゴットの表面に金属不純物が付着する可能性があるが、万が一そのような金属不純物が付着したとしても、フッ硝酸による洗浄工程S3を実施するので、その後の中性子線照射工程S15における金属不純物の拡散を防止することができる。
図2は、シリコンブロック10の洗浄方法を説明するための模式図である。
図2に示すように、シリコンブロック10は例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)からなるバスケット11内に横向きの状態で収容される。バスケット11は多数の穴が開いたメッシュ構造であるため、洗浄液は矢印aで示すようにバスケット11の内外を行き来することができる。揺動装置14がバスケット11を酸洗浄槽12内で上下方向(矢印b参照)に揺動させることにより、バスケット11内のシリコンブロック10に洗浄液13(フッ硝酸)が撹拌供給される。このように、大型のシリコンブロック10を簡易かつ安全に酸洗浄する方法としては、機械洗浄が一般的である。この洗浄方法によれば重量物であるシリコンブロック10を安全に取り扱うことができ、簡単かつ低コストで酸洗浄を実施することができるが、シリコンブロック10の表面に縞模様の凹凸からなるエッチングムラが発生しやすいことは上述した通りである。
シリコンブロックの狙いのエッチング量は20〜50μm程度であるが、シリコン単結晶の処理量や処理間隔、洗浄液の劣化具合(酸の濃度)や温度などによってエッチング量が変化し、エッチング量が大きくなりすぎると直径不良になるおそれがある。しかし、後述する研削工程S5によってシリコンブロックの直径を整えた場合には、洗浄工程S3に起因するエッチングムラや直径不良の問題を解決することができる。
中性子線照射工程S4は、酸洗浄後のシリコンブロックに中性子を照射してn型不純物であるPをドーピングする。シリコン単結晶に中性子を照射すると、シリコン(シリコンSiの同位体元素として、28Si(=92.21%),29Si(=4.70%),30Si(=3.09%)が存在する)中に存在する30Siが中性子照射を受けることで、エネルギーの低い熱中性子との間で(n,γ)反応し、31Siが生成される。この31Siは、ベータβ崩壊しながら2.6時間の半減期を経て、安定同位元素31Pに変換される。NTD法は、この反応を利用してシリコン中にリン(P)を均一にドープする方法である。このNTD法は、シリコン単結晶のリンの分布が、従来の不純物元素を添加する方法(イオン注入など)では得られない均一性を示すとともに、中性子照射時間を制御することにより添加するリンの濃度を精度良く決めることができるという利点がある。なお本実施形態において中性子線照射工程S4の具体的な方法は特に限定されず、様々なNTD法を採用することができる。中性子線照射工程S4ではシリコンブロックが高温化するが、前段の洗浄工程S3でシリコンブロックの表面の金属不純物を除去しているので、上述した不純物拡散の問題は生じない。
研削工程S5は、シリコンブロックが所定の直径となるように外周研削を実施する。外周研削後のシリコンブロックの直径は、ウェーハの目標直径プラス1〜2mmであることが好ましい。したがって、例えば、直径204mmのシリコンブロックはその直径が201〜202mmとなるように加工される。その後、OF・ノッチ加工工程S6でオリエンテーションフラット又はノッチの形成を行うことにより、所定の直径を有する略円柱状のシリコンブロックが完成する。
スライス工程S7は、ワイヤソーを用いてシリコンブロックを所定の厚さのウェーハにスライスする。
図3(a)及び(b)は、シリコンブロック10のスライス方法を説明するための模式図である。
図3(a)に示すように、シリコンブロック10のスライス加工では、シリコンブロック10の外周面にカーボンベッド21(中間部材)を接着固定し、カーボンベッド21を介してシリコンブロック10を保持した状態で加工される。昇降装置22はカーボンベッド21を介してシリコンブロック10を昇降自在に保持しており、シリコンブロック10を矢印cで示すように降下させてワイヤソー20の往復走行するワイヤ列に押し付けることにより、シリコンブロック10は切断される。ワイヤソー20はシリコンブロック10の下端から上端に向かって進行し、シリコンブロック10の上端まで切り終えたときにはカーボンベッド21も一緒に切断することになる。
酸洗浄の影響でシリコンブロック10の外周面にエッチングムラが発生している場合、シリコンブロック10とカーボンベッド21との接着力が弱くなる。そのため、図3(b)に示すようにシリコンブロック10を切り終わったときにシリコンウェーハWがカーボンベッド21から脱落しやすく(矢印d参照)、ワイヤソー20の往復走行時の摩擦力で吹き飛ばされるおそれがある。しかし、本実施形態のように研削工程S5によってシリコンブロック10の外周面のエッチングムラを完全に除去している場合には、シリコンブロック10をカーボンベッド21に接着したときに接着力が低下しないので、スライス加工中にシリコンウェーハWがカーボンベッド21からはずれることがない。したがって、シリコンブロック10を安全かつ確実にスライスすることができる。
その後、シリコンウェーハにラッピング、エッチング、両面研磨、エッジ研磨、片面研磨、洗浄等の工程(製品化工程)を順次行うことにより、最終製品としてのシリコンウェーハが完成する。スライス直後のウェーハの直径は製品ウェーハの直径(目標直径)よりも1〜2mm程度大きいが、エッジ研磨等によって直径が厳密に調整され、規定の直径(例えば200mm)を持つ製品ウェーハとして加工される。
以上説明したように、本実施形態によるシリコンウェーハの製造方法は、シリコンブロックの酸洗浄を行った後に外周研削を行うので、シリコンブロックの外周面のエッチングムラを除去することができる、したがって、エッチングムラの影響によるスライス加工時の問題や直径加工精度の低下の問題を解決することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態によるシリコンウェーハの製造方法の特徴は、切断工程S2の前に、シリコン単結晶インゴットを外周研削するプレ研削工程S8をさらに備える点にある。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
プレ研削工程S8は、シリコン単結晶インゴットがその全長にわたって一定の直径となるように外周研削を実施する。CZ法やFZ法により育成されたシリコン単結晶インゴットの直径はその全長にわたって一定ではなく、多少のばらつきを有しており、外周研削はこのような直径ばらつきをなくすために行われる。
プレ研削工程S8を行った後のシリコン単結晶インゴットの直径は、ウェーハの目標直径プラス2〜7mmの範囲内で一定であることが好ましい。シリコン単結晶インゴットの直径は外周研削によってウェーハ直径プラス1〜2mmに仕上げることが多く、最低でも1mm程度の削り代が必要だからである、またインゴットの直径がウェーハ直径プラス7mmよりも大きい場合には、外周研削による原料ロスが大きく、製品歩留り(製品重量/原料重量)が非常に悪いからである。したがって、例えば、200mmウェーハ用のシリコン単結晶インゴットに対してプレ研削工程S2を行った後の直径は202〜207mmであることが好ましい。より具体的には、直径約207mmのシリコン単結晶インゴットはその直径が204mmとなるように加工される。
このように、本実施形態においては、プレ研削工程S8を実施することから、シリコンブロックの形状を整えることができ、その後の加工工程での取り扱いを容易にすることができる。また、プレ研削工程S8では機械加工が行われるため、シリコン単結晶インゴットの表面に金属不純物が付着する可能性があるが、万が一そのような金属不純物が付着したとしても、フッ硝酸による洗浄工程S3を実施するので、その後の中性子線照射工程S15における金属不純物の拡散を防止することができる。さらに洗浄工程S3によるエッチングムラの問題についても研削工程S2によって解決することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、シリコンブロック10をバスケット11内に収容し、バスケット11ごと酸洗浄槽12内で揺動させる洗浄方法を挙げたが、本発明はそのような方法に限定されず、様々な洗浄方法を採用することができる。
10 シリコンブロック
11 バスケット
12 酸洗浄槽
13 洗浄液
20 ワイヤソー
21 カーボンベッド
22 昇降装置
S11 インゴット用意工程
S12 研削工程
S13 切断工程
S14 洗浄工程
S15 中性子線照射工程
S16 OF・ノッチ加工工程
S17 スライス工程
S1 インゴット用意工程
S2 切断工程
S3 洗浄工程
S4 中性子線照射工程
S5 研削工程
S6 OF・ノッチ加工工程
S7 スライス工程
S8 プレ研削工程
W シリコンウェーハ

Claims (7)

  1. シリコン単結晶インゴットを加工して目標直径のシリコンウェーハを製造する方法であって、
    前記シリコン単結晶インゴットを所定の長さのシリコンブロックに切断加工する切断工程と、
    前記シリコンブロックを酸洗浄する洗浄工程と、
    前記シリコンブロックに中性子線を照射する中性子線照射工程と、
    前記シリコンブロックを外周研削する研削工程と、
    前記研削工程によって外周研削された前記シリコンブロックをスライスするスライス工程とを備えることを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
  2. 前記研削工程後の前記シリコンブロックの直径は、前記シリコンウェーハの前記目標直径よりも1〜2mm大きい、請求項1に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  3. 前記切断工程の前に、前記シリコン単結晶インゴットを外周研削するプレ研削工程をさらに備える、請求項1又は2に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  4. 前記プレ研削工程後の前記シリコン単結晶インゴットの直径は、前記シリコンウェーハの前記目標直径よりも2〜7mm大きい、請求項3に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  5. 前記洗浄工程は、前記シリコンブロックを酸洗浄槽内で揺動させる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  6. 前記洗浄工程は、多数の穴が開いたメッシュ構造のバスケット内に前記シリコンブロックを横向きで収容した状態で行う、請求項5に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  7. 前記スライス工程は、前記シリコンブロックの外周面に中間部材を接着固定し、前記中間部材を介して前記シリコンブロックを保持した状態で前記シリコンブロックをワイヤソーでスライスする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの製造方法。
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