JP2018081758A - 端子圧着装置及び端子付電線の製造方法 - Google Patents

端子圧着装置及び端子付電線の製造方法 Download PDF

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純一 加藤
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Abstract

【課題】圧着端子の導体圧着部を絶縁電線の導体部に適切に圧着する技術を提供する。
【解決手段】端子圧着装置10は、下金型122と、上金型124と、駆動機構部128を備える。下金型122は、圧着端子30の導体圧着部を上方に向けた姿勢で載置可能に構成されている。上金型124は、下型122に対向配置され、下金型122に載置された導体圧着部を被覆電線20の導体部22に圧着する第1上側圧着面を有する。駆動機構部128は、上金型124を下金型122から離れた離間位置と、下型122との間で導体圧着部を導体部22に圧着する圧着位置との間で移動させる。駆動機構部128は、上型124を、離間位置と圧着位置の間の位置であって、第1上側圧着面が下金型122に載置された導体圧着部に当接する当接位置で停止させる。
【選択図】図9

Description

この発明は、被覆電線の端部において露出した導体部に圧着端子の導体部を圧着する技術に関する。
被覆電線に端子を接続する方法として、圧着による接続(圧着接続とも言う)がある。該圧着接続によれば、例えば、圧着端子のU字型の導体圧着部(ワイヤーバレル)を塑性変形させ、該導体圧着部によって被覆電線の導体部を強く挟ませることで、被覆電線の一端に圧着端子が強固に取り付けられ得る。圧着によって被覆電線に圧着端子が取り付けられる技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特開2011−216391号公報
従来技術では、下金型に圧着端子を載置するとともに、その圧着端子の導体圧着部と上金型との間に電線の導体部を配置し、その状態で上金型を下金型に向けて移動させることによって、導体圧着部を導体部に圧着させていた。このため、電線に曲がり等の癖を有する場合には、導体部が位置ずれすることによって、導体圧着部の内側の所定位置に収容されない場合があった。その結果、導体部の圧着端子からのはみ出し、あるいは、圧着もれ等の製品不良が発生することがあった。
そこで、本発明は、圧着端子の導体圧着部を被覆電線の導体部に適切に圧着する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1態様は、被覆電線の端部に露出する導体部に圧着端子の導体圧着部を圧着する端子圧着装置であって、前記圧着端子の前記導体圧着部を上方に向けた姿勢で載置可能な下型と、前記下型に対向配置され、前記下型に載置された前記導体圧着部を前記導体部に圧着する上側圧着面を有する上型と、前記上型を、前記下型から離れた離間位置と、前記下型との間で前記導体圧着部を前記導体部に圧着する圧着位置との間で移動させる駆動機構部とを備え、前記駆動機構部は、前記上型を、前記離間位置と前記圧着位置の間の位置であって、前記上側圧着面が前記下型に載置された前記導体圧着部に当接する当接位置で停止させる。
第2態様は、第1態様の端子圧着装置であって、前記上型が前記当接位置に有る状態で、前記導体圧着部と前記上型との間に形成される空間に向けて延び、且つ、前記導体部を挿通可能な案内孔を形成する案内部、をさらに備える。
第3態様は、第1態様又は第2態様の端子圧着装置であって、前記導体圧着部が、前記圧着端子の両側に配置され、対向する一対の導体圧着片を有しており、前記当接位置は、前記上型の前記上側圧着面が前記一対の導体圧着片の各々に当接する位置である。
第4態様は、被覆電線の端部において露出する導体部に圧着端子の導体圧着部が圧着された端子付電線の製造方法であって、(a)上型を下型から離間した離間位置に移動させる工程と、(b)圧着端子の導体圧着部を上方に向けた姿勢で前記導体圧着部を前記下型に載置する工程と、(c)前記上型を、前記離間位置から、前記導体圧着部が載置された前記下型に向けて移動させて、前記上型の内側の上側圧着面が前記導体圧着部に当接する当接位置で停止させる工程と、(d)前記上型が前記当接位置に配置された状態で、被覆電線の端部において露出する導体部を、前記上型と前記導体圧着部の間の位置に挿入する工程と、(e)前記(d)工程の後、前記当接位置に配置された前記上型を、前記上側圧着面が前記導体圧着部を前記導体部に圧着させる圧着位置まで移動させる工程とを含む。
第5態様は、第4態様の端子付電線の製造方法であって、前記(c)工程の後、前記上型が前記当接位置に有る状態で、案内部に形成された前記導体部を挿通可能な案内孔が、前記案内孔が前記導体圧着部と前記上型の間の空間に向けて延びている。
第6態様は、第4又は第5態様の端子付電線の製造方法であって、前記導体圧着部が、前記圧着端子の両側に配置され、対向する一対の導体圧着片を有しており、前記当接位置は、前記上型の前記上側圧着面が前記一対の導体圧着片の各々に当接する位置である。
第1態様の端子圧着装置によると、上型を圧着部に当接する当接位置で停止させることによって、上型と圧着部の間の隙間を小さくできる。この状態で、被覆電線の導体部を、圧着端子の導体圧着部の位置まで好適に挿入できるため、導体圧着部を導体部に適切に圧着できる。
第2態様の端子圧着装置によると、案内孔によって被覆電線の導体部を導体圧着部まで案内できる。
第3態様の端子圧着装置によると、一対の導体圧着片と上型との間で環状の孔が形成される。その孔内に被覆電線の導体部を挿入することによって、導体圧着部を導体部に適切に圧着できる。
第4態様の端子付電線の製造方法によると、上型を圧着部に当接する当接位置で停止させることによって、上型と圧着部の間の隙間を小さくできる。この状態で、被覆電線の導体部を圧着端子の導体圧着部の位置まで好適に挿入できるため、導体圧着部を導体部に適切に圧着できる。
第5態様の端子付電線の製造方法によると、案内孔によって被覆電線の導体部を導体圧着部まで案内できる。
第6態様の端子付電線の製造方法によると、一対の導体圧着片と上型との間で環状の孔が形成される。その孔内に被覆電線の導体部を挿入することによって、導体圧着部を導体部に適切に圧着できる。
実施形態の圧着端子30の概略的な構成を示す図である。 実施形態の端子付電線90を示す図である。 実施形態の端子圧着装置10の概略的な構成を示す正面図である。 実施形態の端子圧着装置10の概略的な構成を示す側面図である。 実施形態の端子圧着装置10の概略的な構成を示す側面図である。 下金型122及び上金型124(第1上金型部124a)の概略を示す断面図である。 下金型122及び上金型124(第1上金型部124a)の概略を示す断面図である。 下金型122及び上金型124(第1上金型部124a)の概略を示す断面図である。 上金型124が当接位置L2に移動したときの、端子圧着装置10の概略的な構成を示す側面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
端子圧着装置10は、被覆電線20の端部20Eにおいて露出する導体部22に圧着端子30の導体圧着部34を圧着する装置である。各図面には、端子圧着装置10において、導体部22及び導体圧着部34が押圧される方向を−Z方向とする右手系のXYZ座標系を付している。
図1は、実施形態の圧着端子30の概略的な構成を示す図である。図2は、実施形態の端子付電線90を示す図である。
<被覆電線20>
被覆電線20は、導体部22と、該導体部22の外周部を被覆する被覆部24と備えている。導体部22は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性材料によって構成される。導体部22は、単芯線(一本の電線で構成されている単心電線)又は撚線(複数本の素線を撚り合わせて構成される電線)であってもよい。被覆部24は、例えば樹脂等の絶縁材料(例えば、ポリ塩化ビニル)によって構成される。
被覆電線20が端子圧着装置10に供給される前に、被覆電線20は、必要な長さに切断された後、その端部20Eにおいて所要長の被覆部24が皮剥されて導体部22の端部が所要長露出される。つまり、被覆電線20は、その端部20Eにおいて導体部22が露出した状態で、端子圧着装置10に供給される。
図1に示す圧着端子30は、被覆電線20に圧着される前のものである。図1に示すように、圧着端子30は、接続部32と圧着部とが長手方向に連続して形成された端子である。ここでは、圧着部が、導体圧着部34及び被覆圧着部36を有する。なお、圧着部が、被覆圧着部36を備えていることは必須ではない。
圧着端子30は、例えば、銅又は銅合金等の導電性を有する板材に対して、打ち抜き、屈曲加工及びメッキ処理等を施すことによって形成される。メッキ処理としては、例えば、錫メッキ、亜鉛メッキ、又は金メッキ等を採用するとよい。
接続部32は、他の導電性部材に対して接続される部分である。圧着端子30がコネクタ端子である場合、圧着端子30は、略長方形の板状あるいはピン状等のオス端子接続部、又は、略各筒状等のメス端子接続部の構成を有するとよい。ここでは、接続部32が略各筒状のメス端子接続部である例を挙げて説明する。なお、圧着端子30はアース端子であってもよく、この場合には、接続部32を、例えばネジ止め等によって他の導電性部材に接続可能な略円環状等の部分としてもよい。
導体圧着部34は、ワイヤーバレルと呼ばれる部分であって、接続部32と連続する細長板状に形成された底部34aと、底部32aの両側部各々から直に起立しており、相互に対向する一対の導体圧着片34bとを有している。圧着端子30の長手方向に直交する断面視において、導体圧着部34は、略U字状の形態を有している。なお、導体圧着部34は、断面視U字状の形態を有することは必須ではなく、例えば、円筒形状又は角筒形状の形態を有していてもよい。
被覆圧着部36は、インシュレーションバレルと呼ばれる部分であって、底部34aに連続する細長板状に形成された底部36aと、該底部36aの両側部各々から直に起立しており、相互に対向する一対の被覆圧着片36bとを有している。圧着端子30の長手方向に直交する断面視において、被覆圧着部36は、略U字状の形態を有している。なお、被覆圧着部36が、断面視U字状の形態を有することは必須ではなく、例えば、円筒形状又は角筒形状の形態を有していてもよい。
圧着端子30が被覆電線20に圧着される際には、図1に示すように、被覆電線20の導体部22が一対の導体圧着片34bの間に配置されるとともに、被覆部24の端部が一対の被覆圧着片36bの間に配置される。これに続いて、一対の導体圧着片34bが、押圧されることによって、内側で且つ底部34aに向けて変形することによって、導体圧着部34が導体部22に対して圧着される。これによって、図2に示すように、導体圧着部34が、導体部22に対して機械的且つ電気的に接続される。また、一対の被覆圧着片36bが、押圧されることによって、内側且つ底部36aに向けて変形することによって、被覆圧着部36が被覆部24に対して圧着される。これによって、図2に示すように、被覆圧着部36が、被覆部24に対して機械的に接続される。
<端子圧着装置10>
図3は、実施形態の端子圧着装置10の概略的な構成を示す正面図である。図4及び図5は、実施形態の端子圧着装置10の概略的な構成を示す側面図である。図4及び図5においては、説明の便宜上、下金型122、上金型124及び案内部130を断面図で示している。また、図4は、下金型122及び上金型124が開放された状態を示しており、図5は、下金型122及び上金型124を閉じることによって、導体圧着部34を導体部22に圧着した直後の状態を示している。
端子圧着装置10は、被覆電線20の端部20Eにおいて露出している導体部22に圧着端子30の導体圧着部34及び導体圧着部34を圧着する装置である。
端子圧着装置10は、本体部12は、基台120、下金型122(アンビル)、上金型124(クリンパ)、端子送給機構部126、駆動機構部128及び案内部130を備えている。端子圧着装置10は、下金型122及び上金型124を相対的に近接させることによって、下金型122と上金型124との間で、Y軸方向に沿うように配設された被覆電線20に対して、端子送給機構部126から送給される圧着端子30を圧着する。
下金型122は、基台120に固定されており、その上面に圧着端子30を支持する。ここでは、圧着端子30が下金型122の上面に載置されることによって、下金型122に支持される。
下金型122の先端部には、導体圧着部34の底部34a及び被覆圧着部36の底部36aを載置可能な下側圧着面122Sが形成されている。下側圧着面122Sは、ここでは、Y軸方向に沿って延び且つ−Z側に弧状に凹む凹状面である。下側圧着面122S上に、導体圧着部34及び被覆圧着部36が載置されることによって、圧着端子30が下金型122が支持される。
上金型124は、下金型122に対向するように配置されている。上金型124は、下金型122に対して相対的に近接することによって、被覆電線20の導体部22に導体圧着部34を圧着させる。ここでは、上金型124は、下金型122に対して近接及び離間する往復移動が可能に配設されている。すなわち、上金型124を−Z方向に移動させることによって、上金型124が下金型122に接近する。また、上金型124を+Z方向に移動させることによって、上金型124が下金型122から離間する。上金型124は、第1上金型部124aと第2上金型部124bとを有している。
第1上金型部124aは、下金型122上に支持される導体圧着部34を、下金型122との間で導体部22に圧着可能な構成を有している。第1上金型部124aの−Z側には、導体圧着部34を導体部22に圧着させる凹状の第1上側圧着面124aSが形成されている。第1上側圧着面124aSは、上金型124において先端部から基端部に向けて+Z方向に凹む凹状の面である。第1上側圧着面124aSは、2つの弧状面をX軸方向に並列に連結した形状を有している。第1上側圧着面124aSは、Y軸方向に平行に延び、且つ、+Z側の最奥部から−Z側に向けて、X軸方向両側の内側面間の距離が広がるテーパー形状を有している(図6〜図8参照)。
第2上金型部124bは、下金型122上に支持される被覆圧着部36を、下金型122との間で被覆部24に圧着可能な構成を有している。第2上金型部124bの−Z側には、被覆圧着部36を被覆部24に圧着させる凹状の第2上側圧着面124bSが形成されている。第2上側圧着面124bSは、上金型124において先端部から基端部に向けて+Z方向に凹む凹状の面である。第2上側圧着面124bS面は、第1上側圧着面124aSと同様に、2つの弧状面をX軸方向に並列に連結した形状を有している。第2上側圧着面124bSは、Y軸方向に平行に延び、且つ、+Z側の最奥部から−Z側に向けて、X軸方向両側の内側面間の距離が広がるテーパー形状を有している。
上金型124は、駆動機構部128によって、基台120に固定された下金型122に接近する下降移動及び下金型122から離間する上昇移動をする。駆動機構部128は、モーターを含む駆動機構、エアシリンダ又は油圧シリンダ等で構成される。駆動機構部128として、例えばサーボモータを含む駆動機構を採用することによって、上金型124の下降が、所定の位置で停止あるいは減速させることが可能である。なお、駆動機構部128は、例えば、図示を省略する足踏み式スイッチの押下に応答して、上金型124を下降又は上昇させるとよい。なお、駆動機構部128の動作を、図示を省略する制御部によって自動に制御してもよい。
端子送給機構部126は、下金型122が圧着端子30を支持する特定位置に圧着端子30を供給する。ここでは、端子送給機構部126が、連鎖状の複数の圧着端子30を上記特定位置に順次送給する。端子送給機構部126は、例えば、複数の圧着端子30の基端部(被覆圧着部36の導体圧着部34とは反対側の端部)が細長帯状の連結部40に対して長手方向に等間隔で並列状に連結された形態で、複数の圧着端子を送給する。
端子送給機構部126は、基台120上に配設されている。端子送給機構部126は、複数の圧着端子30の1ピッチに対応する距離毎に、複数の圧着端子30を所定の送り方向D1(ここでは、+X方向)に間欠的に送給する機構を有する。この機構は、例えば、図3中仮想線で示す送り爪部材1260を備える。送り爪部材1260は、圧着端子30各々又は連結部40に係脱自在に構成され、圧着端子30の移動経路上に入退自在に突入して、送り方向D1に所定の距離移動することで、圧着端子30を送り方向D1に1ピッチ分移動させる。
端子送給機構部126は、連鎖状の複数の圧着端子30を支持する送給台1262を備えている。送り爪部材1260によって間欠的に送られる複数の圧着端子30が、1262上を滑りながら送給される。
端子送給機構部126は、駆動機構部128にカム又はリンク機構などを介して連結されているとよい。これによって、上金型124を上昇させる運動に連動して、送り爪部材1260を送り方向D1に移動させるとよい。また、端子送給機構部126は、エアシリンダ等のアクチュエータの運動によって、複数の圧着端子30を送給してもよい。また、複数の圧着端子30が連鎖状の形態で送給されることは必須ではない。例えば、圧着端子30が、単体で送給される構成が採用されてもよい。この場合、圧着端子30を1つずつ把持する把持機構を設けるとよい。
端子送給機構部126が、下金型122上の特定の位置まで圧着端子30を送給すると、圧着端子30は、案内部130の下側案内部134によって、連結部40から分離される。
案内部130は、被覆電線20を下金型122に支持された圧着端子30に向けて、被覆電線20を案内する部分である。案内部130は、Z軸方向に分離された上側案内部132と下側案内部134とを備える。
上側案内部132は、上金型124の−Y側に配され、且つ、バネ1282を介して駆動機構部128に連結されている。また、下側案内部134は、下金型122の−Y側に配され、且つ、バネ1202を介して基台120に連結されている。
上側案内部132は、駆動機構部128の駆動によって、下側案内部134に対して近接及び離間する往復移動可能に設けられている。すなわち、上側案内部132を−Z方向に移動させることによって、上側案内部132が下側案内部134に近接する。また、上側案内部132を+Z側に移動させることによって、上側案内部132が下側案内部134から離間する。
下側案内部134の+Y側側面には、連結部40が挿通される挿通凹部1340が形成されている。下側案内部134がバネ1202に支持されることによって、下側案内部134の挿通凹部1340が、端子送給機構部126によって移動する連結部40の高さに配置される。
駆動機構部128が、上側案内部132を−Z方向に移動させると、上側案内部132の下面が下側案内部134の上面に当接する。さらに、駆動機構部128が上側案内部132を−Z側方向に移動させると、上側案内部132が下側案内部134を押圧する。これによって、バネ1202が縮むとともに、下側案内部134が−Z方向に移動する。すると、図5に示すように、挿通凹部1340が下降して連結部40を下降させることによって、下金型122に配設された圧着端子30が連結部40から分離される。
案内部130の上側案内部132が下側案内部134を押圧する状態で、上側案内部132と下側案内部134との間には、被覆電線20の導体部22を挿通可能な案内孔136が形成される。案内孔136は、Y軸方向に延びる漏斗状の貫通孔となっている。
<端子付電線90の製造方法>
次に、図6〜図9を参照しつつ、端子付電線90の製造方法について説明する。
図6〜図8は、圧着端子30の導体圧着部34を被覆電線20の導体部22に圧着する下金型122及び上金型124(第1上金型部124a)の概略を示す断面図である。
まず、図6に示すように、上金型124が離間位置L1に移動する(離間位置移動工程S1)。詳細には、駆動機構部128が、上金型124を下金型122から+Z方向に移動焦ることによって、下金型122から所定の距離だけ離間した離間位置L1に配置する。
続いて、図6に示すように、圧着前の圧着端子30が、下金型122に支持される(端子支持工程S2)。詳細には、上述したように、端子送給機構部126が連鎖状の複数の圧着端子30を移動させることによって、1つの圧着端子30が下金型122の下側圧着面122Sに載置される。
続いて、図7に示すように、上金型124が、離間位置L1から下金型122に向けて移動して、当接位置L2で停止する(当接位置停止工程S3)。詳細には、駆動機構部128が、離間位置L1に配された上金型124を−Z方向に移動させて当接位置L2で停止させる。この当接位置L2は、上金型124の第1上金型部124aの第1上側圧着面124aSが、圧着端子30の導体圧着部34の上端に接触するときの、上金型124のZ軸方向の位置である。
上金型124が当接位置L2に移動した場合、図7に示すように、導体圧着部34の両端(一対の導体圧着片34bの端部)が第1上側圧着面124aSに接することによって、導体圧着部34と第1上金型部124aとの間にY軸方向に延びる環状の孔50が形成される。この環状の孔50に、被覆電線20の導体部22が導体圧着部34の内側に挿入される(導体部挿入工程S4)。
図9は、上金型124が当接位置L2に移動したときの、端子圧着装置10の概略的な構成を示す側面図である。図9に示すように、上金型124が当接位置L2に移動すると、案内部130に形成された案内孔136が、圧着端子30の導体圧着部34と第1上金型部124aとによって形成される空間(孔50)に向けて延びる位置に配される。したがって、被覆電線20の導体部22を、案内孔136に通すことによって、導体圧着部34まで適切に案内できる。
続いて、図8に示すように、当接位置L2に配置された上金型124を、圧着位置L3まで移動させる(圧着位置移動工程S5)。この圧着位置L3は、第1上金型部124aの第1上側圧着面124aSが、下金型122の下側圧着面122Sとの間で導体圧着部34の一対の導体圧着片34bを導体部22に圧着するときの、上金型124の位置である。
なお、図4,図5及び図9に示すように、基台120には、ストッパー部材1204が設けられている。ストッパー部材1204は、下側案内部134の下方に設けられている。ストッパー部材1204は、下側案内部134がストッパー部材1204の+Z側端部よりも下側に移動することを抑制する。下側案内部134がストッパー部材1204に当接すると、上側案内部132の下降も抑制される。一方、図5に示すように、上側案内部132が停止されたとしても、バネ1282が縮むことによって、駆動機構部128は上金型124を下降させることができる。これによって、案内部130の案内孔136の高さが一定に保たれるため、被覆電線20を一定高さに維持しつつ、下金型122に載置された圧着端子30の導体圧着部34を、導体部22に圧着できる。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
10 端子圧着装置
122 下金型(下型)
122S 下側圧着面
124 上金型(上型)
124a 第1上金型部
124aS 第1上側圧着面(上側圧着面)
128 駆動機構部
130 案内部
132 上側案内部
134 下側案内部
136 案内孔
20 被覆電線
20E 端部
22 導体部
30 圧着端子
34 導体圧着部
34b 導体圧着片
50 孔(空間)
90 端子付電線
L1 離間位置
L2 当接位置
L3 圧着位置

Claims (6)

  1. 被覆電線の端部に露出する導体部に圧着端子の導体圧着部を圧着する端子圧着装置であって、
    前記圧着端子の前記導体圧着部を上方に向けた姿勢で載置可能な下型と、
    前記下型に対向配置され、前記下型に載置された前記導体圧着部を前記導体部に圧着する上側圧着面を有する上型と、
    前記上型を、前記下型から離れた離間位置と、前記下型との間で前記導体圧着部を前記導体部に圧着する圧着位置との間で移動させる駆動機構部と、
    を備え、
    前記駆動機構部は、前記上型を、前記離間位置と前記圧着位置の間の位置であって、前記上側圧着面が前記下型に載置された前記導体圧着部に当接する当接位置で停止させる、端子圧着装置。
  2. 請求項1の端子圧着装置であって、
    前記上型が前記当接位置に有る状態で、前記導体圧着部と前記上型との間に形成される空間に向けて延び、且つ、前記導体部を挿通可能な案内孔を形成する案内部、
    をさらに備える、端子圧着装置。
  3. 請求項1又は請求項2の端子圧着装置であって、
    前記導体圧着部が、前記圧着端子の両側に配置され、対向する一対の導体圧着片を有しており、
    前記当接位置は、前記上型の前記上側圧着面が前記一対の導体圧着片の各々に当接する位置である、端子圧着装置。
  4. 被覆電線の端部において露出する導体部に圧着端子の導体圧着部が圧着された端子付電線の製造方法であって、
    (a)上型を下型から離間した離間位置に移動させる工程と、
    (b)圧着端子の導体圧着部を上方に向けた姿勢で前記導体圧着部を前記下型に載置する工程と、
    (c)前記上型を、前記離間位置から、前記導体圧着部が載置された前記下型に向けて移動させて、前記上型の内側の上側圧着面が前記導体圧着部に当接する当接位置で停止させる工程と、
    (d)前記上型が前記当接位置に配置された状態で、被覆電線の端部において露出する導体部を、前記上型と前記導体圧着部の間の位置に挿入する工程と、
    (e)前記(d)工程の後、前記当接位置に配置された前記上型を、前記上側圧着面が前記導体圧着部を前記導体部に圧着させる圧着位置まで移動させる工程と、
    を含む、端子付電線の製造方法。
  5. 請求項4の端子付電線の製造方法であって、
    前記(c)工程の後、前記上型が前記当接位置に有る状態で、案内部に形成された前記導体部を挿通可能な案内孔が、前記案内孔が前記導体圧着部と前記上型の間の空間に向けて延びている、端子付電線の製造方法。
  6. 請求項4又は請求項5の端子付電線の製造方法であって、
    前記導体圧着部が、前記圧着端子の両側に配置され、対向する一対の導体圧着片を有しており、
    前記当接位置は、前記上型の前記上側圧着面が前記一対の導体圧着片の各々に当接する位置である、端子付電線の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109728493A (zh) * 2018-12-25 2019-05-07 合肥凯邦电机有限公司 导线端子压接模具
CN111490431A (zh) * 2020-05-26 2020-08-04 邓州市瑞泽自动化电子设备有限公司 一种金属丝全自动打端机

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