JP2018081201A - 光学装置、投影光学系、露光装置、及び物品製造方法 - Google Patents

光学装置、投影光学系、露光装置、及び物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ミラーの反射面を変形させる際に発生する熱の回収性能の点で有利な技術を提供する。【解決手段】光学装置は、光を反射する反射面および該反射面の反対側の裏面を有するミラー101と、前記裏面と対向する第1面と該第1面の反対側の第2面を有するベース106と、前記裏面の一部を前記第1面の一部に固定する固定部材102と、前記裏面に力を加えて前記反射面を変形させるアクチュエータ103と、前記ミラー101および前記ベース106を収容するチャンバであって、前記ミラー101の前記反射面側の位置に形成された給気口と、前記ベース106の前記第2面と対向する位置に形成された排気口とを有するチャンバと、前記反射面側の第1空間と、前記裏面と前記第1面との間の第2空間とを、前記ベース106の前記第2面と該第2面と対向する前記チャンバの筐体との間の第3空間に連通させる流路とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置、投影光学系、露光装置、及び物品製造方法に関する。
近年の半導体デバイスや液晶表示装置等における線幅の微細化に伴い、露光装置の高精細化が求められている。この高精細化を実現するため、露光装置内に可変鏡装置を搭載することが提案されている。可変鏡装置は、ミラー形状を変化させ収差補正を行う光学系であり、例えば天文分野において星を観察する際に大気のゆらぎによる像の分解能の低下を抑えるための技術として用いられている。可変鏡装置は、典型的には、可変鏡であるミラー、アクチュエータ、アクチュエータを保持するベース、変形量を検出するセンサ等を含み、ミラー裏面をアクチュエータで駆動することでミラー形状を変形させている。
特許文献1には、可変鏡装置を露光装置に適用し、目標の形状からのずれ量を計測し、その計測値に基づいて制御部から複数のアクチュエータへそれぞれ指令を出してミラーを変形させることにより結像面を補正する構成が開示されている。可変鏡装置を搭載することで結像性能の向上が見込まれるが、ミラーの駆動時にはアクチュエータのコイルが発熱するため、その対処が必要になる。コイルで発生した熱はミラーやベースに伝わり、ミラーの温度およびその周辺の空気温度が上昇する。このような温度上昇への対策として、非特許文献1には、冷却プレートに結合した銅棒の端部にコイルを設けて、コイルの発熱を銅棒で回収する構成が開示されている。
また、露光装置の高精細化を実現するため、露光空間の温度管理を行う技術も存在する。露光装置では、露光処理が長時間に及ぶと、投影光学系内部の光学素子が露光光の一部を吸収し、吸収された光のエネルギーが熱に変換され、その光学素子や、該光学素子の保持部材、及びそれらを取り巻く気体の温度が次第に上昇する。光学経路上の気体の温度が上昇するとその空間の屈折率が変化し、結像性能に影響を及ぼす。
この気体温度の影響を低減するために、投影光学系を収容するチャンバの内部空間に、温度制御された気体を循環させる技術が提案されている。例えば、特許文献2には、投影光学系内に構成された複数の光学要素の表面を空冷することで、露光エネルギーの吸収による熱的変化を軽減させる投影光学装置が開示されている。
特開2016−092309号公報 特開昭60−79358号公報
VLT Deformable Secondary Mirror: integration and electromechanical tests results, SPIE 8447, Adaptive Optics Systems III, 84472G (2012年9月13日)
可変鏡装置を温度制御された空間に対して搭載する際に、可変鏡装置で発生した熱による空間への悪影響を抑制する必要がある。一般に、可変鏡装置のアクチュエータにより発生した熱は、水冷等で回収されるが全てを取りきることはできず、残った熱は空間へと放出される。その熱が温度制御された空間へ流出し、その空間の屈折率が変化し、結像性能に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、ミラーの反射面を変形させる際に発生する熱の回収性能の点で有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、光を反射する反射面および該反射面の反対側の裏面を有するミラーと、前記裏面と対向する第1面と該第1面の反対側の第2面を有するベースと、前記裏面の一部を前記第1面の一部に固定する固定部材と、前記ミラーと前記ベースとの間に設けられ前記裏面に力を加えて前記反射面を変形させるアクチュエータと、前記ミラーおよび前記ベースを収容するチャンバであって、前記チャンバの筐体の、前記ミラーの前記反射面側の位置に形成された給気口と、前記チャンバの筐体の、前記ベースの前記第2面と対向する位置に形成された排気口とを有するチャンバと、前記チャンバの内部空間における、前記反射面側の第1空間と、前記裏面と前記第1面との間の第2空間とを、前記ベースの前記第2面と該第2面と対向する前記チャンバの筐体との間の第3空間に連通させる流路とを有することを特徴とする光学装置が提供される。
本発明によれば、ミラーの反射面を変形させる際に発生する熱の回収性能の点で有利な技術が提供される。
実施形態に係る可変鏡装置の構成を示す図。 可変鏡装置を搭載した露光装置の構成を示す図。 従来の可変鏡装置を搭載した露光装置の課題を説明する図。 実施形態に係るガイド部を有する可変鏡装置の構成を示す図。 実施形態2を説明するための概略図である。 実施形態3を説明するための概略図である。 実施形態に係るガイド部の具体的な構成例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、以下の実施形態は本発明の実施の具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。
<第1実施形態>
(光学装置)
図1は、本実施形態に係る可変鏡装置100の構成を示す図である。光学装置である可変鏡装置100は、ミラー101の反射面の形状を変化させることができるように構成されている。構成の概略は以下の通りである。
ミラー101は薄鏡であり、光を反射する反射面101aとその反対側の裏面101bを有する。ベース106は、ミラー101の裏面101bと対向する第1面106aとその反対側の第2面106bを有する。ミラー101の裏面101bの例えば中心を含む一部が、固定部材102によってベース106の第1面106aの例えば中心を含む一部に固定されている。ミラー101には、熱歪による形状誤差の発生を抑えるために、例えば低熱膨張光学ガラスが用いられうる。反射面101aには、使用する光の波長に適したコーティングが施されている。ベース106は、固定部材102を介してミラー101を支持するとともに、変位センサ108、およびアクチュエータ固定用のホルダ107を保持する。
可変鏡装置100は、ミラー101とベース106との間に設けられミラー101の裏面101bに力を加えて反射面101aを変形させるアクチュエータ103を有する。アクチュエータ103は、例えば、磁石104とコイル105で構成されるボイスコイルモータ(VCM)である。例えば、磁石104は、ミラー101の裏面101bに配置され、コイル105は、磁石104と対向するように、ホルダ107に保持されることでベース106に固定される。アクチュエータ103は、ミラー101の全面にわたって複数配置されうるが、本発明は、特定のアクチュエータ103の数や配置の仕方に限定されるものではない。また、アクチュエータ103はボイスコイルモータ以外のアクチュエータであってもよい。
ベース106の内部には水冷機構として流路109が形成されており、この流路10には不図示の温調装置から温度制御された冷媒が供給される。冷媒には水を使用してもよいし、その他の液体を使用してもよい。冷媒が流路109を循環することにより、アクチュエータ103で発した熱が伝熱棒110を介して冷却され、ミラー101への熱伝導が低減される。これによりベース106の温度が一定に保たれ、ミラー101の熱歪の影響を低減することができる。
可変鏡装置100は、アクチュエータ103を制御するコントローラ120を含みうる。光学性能の誤差を補正するためのミラー101の目標形状のデータが、コントローラ120に入力される。演算部121は、入力されたデータに応じて、各アクチュエータに対する駆動指令値をドライバ122に送信する。ドライバ122は、受信した駆動指令値をそれぞれ対応するアクチュエータ103に送る。これに応じて各アクチュエータは、受信した駆動指令値に応じた力を発生する。これによりミラー101の表面形状が変形し、光学性能の誤差が補正されうる。
また、可変鏡装置100は、図2を参照して後述するように、ミラー101およびベース106を収容するチャンバを含みうる。
上記した可変鏡装置100は、露光装置や天体望遠鏡などに使用されることが想定される。以下では、可変鏡装置100を露光装置に使用する実施形態を説明する。
(露光装置)
図2は、上記の可変鏡装置100を搭載した露光装置200の構成を示す図である。露光装置200は、基板の上のレジストをマスク(原版)を介して露光することによって該レジストにマスクのパターンに対応する潜像を形成する装置である。露光方式としてはステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式があるが、ここではステップ・アンド・スキャン方式を採用するものとする。ただし、本発明は、特定の露光方式に限定されるものではない。露光装置200は、照明光学系201と、位置合わせ用顕微鏡202と、パターンが形成されたマスクMを保持するマスクステージ203と、投影光学系204と、基板W(例えばガラスプレート)を保持する基板ステージ205とを備えうる。また、露光装置200は、露光処理を統括的に制御する制御装置230を含みうる。
照明光学系201は、光源を有し、マスクステージ203に保持されたマスクMに対して露光光を照射する。位置合わせ用顕微鏡202は、マスクMと基板Wとに形成された位置合わせ用のアライメントマークを観察する光学系である。露光装置200は、マスクMと基板Wとを同期させて走査露光を行うことで、マスクM上のパターンをレジストの塗布された基板W上に転写することができる。
投影光学系204は、マスクMに形成されたパターンの像を、基板ステージ205に保持された基板Wに投影する光学系であり、上記した可変鏡装置100を含む。ここで、可変鏡装置100のミラー101は凹面ミラーを構成している。照明光学系201から出射し、マスクMを透過した露光光は、平面ミラー207により光路を折り曲げられ、凹面ミラーであるミラー101の反射面101aに入射する。ミラー101の反射面101aにおいて反射した露光光は、凸面ミラー208において反射し、再びミラー101の反射面101aに入射する。ミラー101の反射面101aにおいて反射した露光光は、平面ミラー207により光路を折り曲げられ、基板W上に結像する。ここで、露光装置200における制御装置230は、可変鏡装置100におけるアクチュエータ103を制御するためのコントローラ120を含むように構成されていてもよい。
ミラー101の反射面101aを変形させることにより、投影光学系204の結像位置を変化させることが可能である。例えば、基板Wの凹凸に応じてアクチュエータ103を駆動し結像位置を変化させることで、基板Wの形状に関わらず高い結像性能を維持することができる。
上述したように、可変鏡装置100は、ミラー101およびベース106を収容するチャンバを含みうるが、本実施形態においては、このチャンバは、投影光学系204を収容するチャンバ210として実現される。チャンバ210の筐体における、ミラー101の反射面側かつミラー101の上下近くの位置には、給気口210aおよび排気口210bが形成されている。給気口210aおよび排気口210bにはそれぞれ、チャンバ210内の温度安定化のための給気機構211および排気機構212が接続されうる。空調機213で温調された気体(例えば空気)は、給気機構211により給気口210aを介してチャンバ210内に送り込まれ、排気機構212により排気口210bを介して排気される。露光時には露光光により各光学素子が発熱するが、この吸排気によってチャンバ210の内部空間が適切な温度に保たれうる。
図3(A)は、従来の露光装置における熱と気流の流れを例示する図である。可変鏡装置100の周囲空間には給気機構211により空調機213で温調された空気が給気口210aを介して供給され、排気機構212により排気口210bを介して排気される。図3(A)の従来例においては、給気口210aおよび排気口210bはともに、チャンバ210の筐体における、ミラー101の反射面側かつミラー101の上下付近の位置に形成されている。
露光時においては、ミラー101に露光光301が照射される。ミラー101には反射膜が形成されており露光光301の多くは反射されるが、残った僅かな露光光は吸収され熱に変わる。ミラー101の熱により温度が高められた空気302は、給気機構211により給気口210aを介して給気された空気の流れに乗って、排気機構212により排気口210bを介して排気される。
また、可変鏡装置100のベース106からは、水冷機構で取りきれなかったアクチュエータ103の熱が放出される。ベース106の熱により温度が高められた空気303は、排気機構212に向かい、露光光301を横切るように進み、排気口210bを介して排気される。このとき、露光光301は、ベース106の熱により温度が高められた空気303の影響を受け、屈折率が変化しうる。可変鏡装置100を搭載していない露光装置の場合には、凹面ミラーからの熱のみの影響であったが、可変鏡装置100を搭載することにより、ベース106の熱の影響も受けることになる。それにより、投影光学系204の結像位置が意図せず変化するため、安定した性能を維持することが困難になる。
これに対し、図3(B)は、排気口210bを、チャンバ210の筐体における、ベース106の第2面106bと対向する位置(「ベース106の裏面側の位置」ともいう。)に形成し、そこに排気機構212を配置した従来例を示している。なお図3(B)においては、排気口210bと排気機構212が複数配置されている。排気機構212をベース106の裏面側の位置に設けることにより、ベース106の熱で温度が高められた空気303を効果的に排気することができる。
その一方で、ミラー101の熱で温度が高められた空気302は、排気機構212からの距離が離れているため流速が遅くなり、露光光301付近の空間に帯留しがちになる。露光光301は、滞留している温度の高い空気302の影響を受け、屈折率が変化しうる。それにより、投影光学系204の結像位置が変化するため、依然として安定した性能を維持することが困難である。
これに対する本実施形態の構成例を図4に示す。図4において、チャンバ210の内部空間における、ミラー101の反射面側の空間を第1空間S1という。また、ミラー101の裏面101bとベース106の第1面106aとの間の空間を第2空間S2という。また、ベース106の第2面106bと該第2面106bと対向するチャンバ210の筐体との間の空間を第3空間S3という。本実施形態ではまず、図3(B)と同様に、チャンバ210の筐体におけるベース106の第2面106bと対向する位置に排気口210bが形成され、そこに排気機構212が設置される。さらに、第1空間S1と、第2空間S2とを、第3空間S3に連通させる流路401を設ける。
流路401は、後述するような流路形成部材によって形成される。流路形成部材は、ミラー101の外周部に沿う開口402を形成する。開口402の断面積は、流路401の他の部分の断面積に対して小さいものとする。一般に、露光装置内に存在する空気は非圧縮性流体と考えてよいため、断面積と流速は反比例の関係になる。そのため、開口402は、第1空間S1および第2空間S2の気体を誘引するオリフィスとして機能し、開口402で流速が一時的に増加する。それにより、ミラー101の熱で温度が高められた空気302は、開口402を介して流路401内に回収され排気口210bへと流れていく。これにより、ミラー101の熱で温度が高められた空気302が露光光301の光路付近で滞留することが防止される。よって、ミラー101の熱で温度が高められた空気302およびベース106の熱で温度が高められた空気303が露光光301が通過する空間に対して与える影響を小さくすることができる。こうして、露光装置の結像性能を安定的に維持することが可能になる。
図4及び図7を参照して、流路401の具体的な構成例を説明する。図7は、可変鏡装置100周辺のミラー101の裏面側から見た斜視図である。流路401は、流路形成部材である隔壁401aおよびプレート401bによって形成される。隔壁401aは、チャンバ210内において、第1空間S1を反射面101aに入射する光の光路を横切る方向に仕切るように配置される。隔壁401aには、反射面101aに入射する光を通過させるための、ミラー101の径と同等もしくはそれより大きな開口部Kが形成されている。ここで、ミラー101と隔壁401aとの間には隙間が生じるよう、ミラー101は隔壁401aからベース106の裏面側に所定距離(例えば数100mm)離して設置される。プレート401bは、ベース106の第1面106aと第2面106bとをつなぐ側面106cに沿って、複数配置されている。複数のプレート401bは、例えば隔壁401aに結合される。オリフィスとして機能する開口402は、上記したミラー101と隔壁401aとの間の隙間を、複数のプレート401bで一部塞ぐことによって形成されうる。
なお、本実施形態において、ベース106は、ベース106の側面106cに沿って延びる複数(例えば3個)の支持部材703によって支持されうる。ここで、複数の支持部材703は、それぞれ隔壁401aに結合されている。ただし、このような専用の支持部材のかわりに、複数のプレート401bを用いてベース106を支持する構成としてもよい。
給気口211から供給された空気は、開口402を通過し、排気機構212に回収される。上記したように、この空気は開口402を通過する際に流速が一時的に増加するため、ミラー101周辺の流速が増加し、熱を回収する効果が高まる。
オリフィスとして機能する開口402は、例えば、第1空間内、すなわち、ミラー101の反射面101aの位置よりも光路側、に形成される。発明者は、シミュレーションにより、開口402を第1空間内に形成した場合の方が、第2空間側に設けた場合よりもミラー101周辺の排気効果が高いことを確認している。
<第2実施形態>
第1実施形態では、隔壁401aとプレート401bとで形成した流路401により排気効率を促進するようにした。これに対し、第2実施形態では、コアンダ効果を利用して排気効率を促進させる。図5に示されるように、第1空間S1における流路401の入口には、隔壁401aのかわりに、圧縮気体を排気機構212側に噴出するノズル501が設けられる。圧縮気体は、不図示の圧縮気体供給装置から配管502を介して供給される。なお、本発明は、設置されるノズル501の特定の種類や個数に限定されるものではない。ノズル501から圧縮気体を排気機構212側に噴出することで、第1空間S1および第2空間S2の気体を誘引するコアンダ効果により、噴出した圧縮気体の流量の数倍の流量の気体を巻き込んで排気機構212へ送り込むことができる。
<第3実施形態>
第1実施形態では、流路401を隔壁401aとプレート401bとで形成したが、このかわりに、図6に示されるように、ベース106の表裏を貫く貫通孔601を設けてもよい。この貫通孔601の断面積は、貫通孔601を通過する空気の流速が一時的に増加するような広さにされる。ここで、隔壁401aとプレート401bは、ベース106とチャンバ210との隙間を埋めるように設置される。給気機構211から供給された空気は、貫通孔601を通り、排気機構212に回収される。貫通孔601は断面積が小さく流速が速いため、ミラー101の熱により温度が高まった空気302も回収することができる。
<物品製造方法の実施形態>
本発明の実施形態に係る物品製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
100:可変鏡装置、101:ミラー、102:固定部材、103:アクチュエータ、106:ベース

Claims (10)

  1. 光を反射する反射面および該反射面の反対側の裏面を有するミラーと、
    前記裏面と対向する第1面と該第1面の反対側の第2面を有するベースと、
    前記裏面の一部を前記第1面の一部に固定する固定部材と、
    前記ミラーと前記ベースとの間に設けられ前記裏面に力を加えて前記反射面を変形させるアクチュエータと、
    前記ミラーおよび前記ベースを収容するチャンバであって、前記チャンバの筐体の、前記ミラーの前記反射面側の位置に形成された給気口と、前記チャンバの筐体の、前記ベースの前記第2面と対向する位置に形成された排気口とを有するチャンバと、
    前記チャンバの内部空間における、前記反射面側の第1空間と、前記裏面と前記第1面との間の第2空間とを、前記ベースの前記第2面と該第2面と対向する前記チャンバの筐体との間の第3空間に連通させる流路と、
    を有することを特徴とする光学装置。
  2. 前記流路を形成する流路形成部材を有し、
    前記流路形成部材は、前記第1空間および前記第2空間の気体を前記第3空間に誘引するオリフィスを形成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記流路形成部材は、
    前記第1空間を前記反射面に入射する光の光路を横切る方向に仕切る隔壁であって、前記反射面に入射する光を通過させるための開口部が形成された隔壁と、
    それぞれ前記ベースの前記第1面と前記第2面とをつなぐ側面に沿って配置される複数のプレートと、
    を含み、
    前記オリフィスは、前記ミラーと前記隔壁との間の隙間を、前記複数のプレートで一部塞ぐことによって形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. それぞれ前記隔壁に結合され前記側面に沿って延び前記ベースを支持する複数の支持部材を更に有することを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記オリフィスは、前記第1空間内に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学装置。
  6. 前記第1空間における前記流路の入口に設けられ、コアンダ効果を利用して前記第1空間および前記第2空間の気体を誘引するノズルを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  7. 前記流路は、前記ベースの表裏を貫く貫通孔を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  8. マスクが形成されたパターンの像を基板に投影する投影光学系であって、
    請求項1乃至7いずれか1項に記載の光学装置を含む投影光学系。
  9. 基板を露光する露光装置であって、
    請求項8に記載の投影光学系を含む露光装置。
  10. 請求項9に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光された前記基板を現像する工程と、
    を含む物品製造方法。
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