JP2018081060A - 電池監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】個々の電圧ベースのSOC_Vに適用される補正係数Rの相違に伴う、SOCのばらつきの拡大を抑制可能とする。
【解決手段】電流ベースSOC算出部30Aは、それぞれの電池ブロックごとに、電流Ibの積算値に基づいた電流ベースSOC_Iを算出する。電圧ベースSOC算出部30Bは、それぞれの電池ブロックごとに、電圧ベースSOC_Vを算出する。補正係数設定部30Cは、電圧ベースSOC_Vが第1の領域に含まれるときに第1の補正係数R1を設定し、電圧ベースSOC_Vが第1の領域よりもSOC推定の正確度の高い第2の領域に含まれるときに、第1の補正係数R1よりも高い第2の補正係数R2を設定する。SOC推定部30Fは、それぞれの電池ブロックごとに、第1の補正係数R1または第2の補正係数R2、電流ベースSOC_I、及び電圧ベースSOC_Vに基づいた推定SOCを求める。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の電池ブロックの容量を監視する、電池監視システムに関する。
回転電機を駆動源とするハイブリッド車両や電気自動車には、電源である電池パック(バッテリモジュール)が搭載されている。電池パックは、例えば直列接続された複数の電池ブロックから構成される。電池ブロックは、k個(例えばk=1〜12)の電池セル(単電池)を直列接続させた電池の組立体である。
電池ブロックの残存容量であるSOC[%]を求めるに当たり、例えば特許文献1では、電流積算に基づくSOC(SOC_I)を開放電圧に基づくSOC(SOC_V)で補正している。例えば、SOC_VとSOC_Iとの差分dSOCに補正係数Rを掛けた値をSOC_Iに加えている(SOC=SOC_I+dSOC×R)。
開放電圧に基づくSOC_Vは、その値によって正確度、つまり真値(真のSOC)との一致度が変化することが知られている。例えばSOCがα(例えば30%)以下の領域とβ(例えば80%)以上の領域ではSOC_Vの正確度が相対的に高く、α<SOC_V<βの領域ではSOC_Vの正確度が相対的に低いことが知られている。
そこで特許文献1では、SOC_Vの値に応じて補正係数Rを変化させている。例えばSOC_V≦α及びβ≦SOC_Vの場合は正確度が高いため相対的に補正係数を高く(1.0寄りに)設定する。一方、α<SOC_V<βの場合は正確度が低いため相対的に補正係数を低く(0寄りに)設定している。このようにすることで、例えば図7の時刻t1以降に示すように、SOC_Vの正確度の高い領域において、SOCの値をSOC_Vに合わせる(一致させる)ことができる。
特開2005−114646号公報
ところで、電池パック内の各電池ブロックに対してSOC_VによるSOC補正を行う場合、各電池ブロックのSOC_Vのばらつきに伴う補正係数Rの違いによって、各電池ブロックのSOCのばらつき(ΔSOC)が拡大するおそれがある。
一般的に電池ブロックは内部抵抗や温度履歴等の個体差に応じてSOC及びSOC_Vにばらつきが生じる。図8には、複数の電池ブロックのSOCのうち、最大のSOC_MaxBl及び最小のSOC_MinBl、ならびに、両者の開放電圧ベースのSOC_V_MaxBl及びSOC_V_MinBlが例示されている。
ここで、SOC_V_MaxBl及びSOC_V_MinBlのうち、前者のみがβ以上の領域に入ると、SOC_V_MaxBlに対する補正係数Rのみが嵩上げされ、それにより、時刻t1以降に見られるようにSOC_MaxBl及びSOC_MinBlのばらつきΔSOCが拡大する。
この結果、図8の下段に示すように、SOC_MaxBlとSOC_MinBlの差分から求められるΔSOC推定値と、図8下段において一点差線で示すΔSOC真値との差Eが、補正係数Rの嵩上げ前のE1から補正係数Rの嵩上げ後のE2に拡大し、いわゆるばらつき推定の正確度が低下する場合がある。
そこで本発明は、個々のSOC_Vに適用される補正係数Rの相違に伴う、SOCのばらつきの拡大を抑制可能な電池監視システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電池監視システムは、電圧センサ、電流センサ、電流ベースSOC算出部、電圧ベースSOC算出部、補正係数設定部、SOC推定部、及び、補正係数変更部を備える。電圧センサは、複数の電池ブロックの電圧を測定する。電流センサは、複数の電池ブロックの電流を測定する。電流ベースSOC算出部は、それぞれの電池ブロックごとに、電流の積算値に基づいた電流ベースSOCを算出する。電圧ベースSOC算出部は、それぞれの電池ブロックごとに、電圧に基づいた電圧ベースSOCを算出する。補正係数設定部は、電圧ベースSOCが第1の領域に含まれるときに第1の補正係数を設定し、電圧ベースSOCが第1の領域よりもSOC推定の正確度の高い第2の領域に含まれるときに、第1の補正係数よりも高い第2の補正係数を設定する。SOC推定部は、それぞれの電池ブロックごとに、第1または第2の補正係数、電流ベースSOC、及び電圧ベースSOCに基づいた推定SOCを求める。補正係数変更部は、それぞれの電圧ベースSOCが、第1の領域及び第2の領域に跨って分布するときに、それぞれの電池ブロックに対して設定された補正係数を全て第2の補正係数に再設定する。
本発明によれば、それぞれの電圧ベースSOCが第1の領域及び第2の領域に跨って分布するときに、全ての電池ブロックに対して補正係数を第2の補正係数に揃える。これにより、SOCのばらつきの拡大が抑制される。
本実施形態に係る電池監視システムの構成を例示する図である。 制御部の機能ブロックを例示する図である。 補正係数マップを例示する図である。 SOC_V_kの分布の態様を説明する図である。 本実施形態に係る補正係数の再設定を実行した際の、SOCの変化を示すタイムチャートである。 補正係数再設定フローを説明する図である。 従来のSOC推定プロセスを説明する図である。 従来のSOC推定プロセスを説明する図であり、補正係数のばらつきに伴いΔSOCの正確度が低下する例を示す図である。
図1に、本実施形態に係る電池監視システムの構成を例示する。なお、図示を簡略化するために、図1では、本実施形態に係る電池監視システムとの関連性の低い構成については適宜図示を省略している。また、矢印線は信号線を表している。
図1に示す電池監視システムは、ハイブリッド車両、プラグインハイブリッド車両、及び電気自動車等の、回転電機を駆動源とする車両に搭載される。この車両では、電池パック10(メインバッテリ)から駆動源である回転電機等の負荷に電力が供給される。
電池パック10は、直列接続された複数の電池ブロック12_1・・・12_nを含む。電池ブロック12_1・・・12_nは、それぞれi個(例えばi=1〜12)の電池セル14(単電池)が直列接続された組立体である。電池セル14は例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池から構成される。電池状態の監視に当たり、電池ブロック12単位でSOCが管理される。
本実施形態に係る電池監視システムは、電圧測定系の機器として、電圧監視用マルチプレクサ16及び電池ブロック電圧センサ18を備える。また、温度測定系の機器として、サーミスタ20_1・・・20_n、温度監視用マルチプレクサ22、サーミスタ電圧センサ24を備える。なお、電圧監視用のチャンネルと温度測定用のチャンネルを備えた多チャンネルのマルチプレクサを用いて、電圧監視用マルチプレクサ16と温度監視用マルチプレクサ22の機能を一台のマルチプレクサに統合してもよい。
また、本実施形態に係る電池監視システムは、電池パック10に接続された高圧母線26に流れる電流を測定する電流センサ28を備える。さらに、電池ブロック電圧センサ18、サーミスタ電圧センサ24、及び電流センサ28から各種測定値を取得する制御部30を備える。
各電池ブロック12_k(k=1〜n)の電圧Vb_kは、電圧監視用マルチプレクサ16のチャンネル選択を適宜切り替えることで取得される。電圧監視用マルチプレクサ16の各入力側チャンネルには、各電池ブロック12_1〜12_nの正極及び末端の電池ブロック12_nの負極から引き出された配線がそれぞれ接続されている。出力側チャンネルのうち2つのチャンネルには電池ブロック電圧センサ18が接続される。また出力側チャンネルの一つに制御部30からの信号線(チャンネル選択用のスイッチング信号線)が接続される。
制御部30は、電圧監視用マルチプレクサ16に対して隣接する2つのチャンネルを選択するスイッチング信号を送信する。例えばチャンネルCH1_Vb及びCH2_Vbが選択される。このとき、電池ブロック電圧センサ18はチャンネルCH1_Vb及びCH2_Vbを介して電池ブロック12_1の電圧Vb_1を取得する。以下同様にして、電圧監視用マルチプレクサ16のチャンネルを順次切り替えることで、電池ブロック電圧センサ18は電池ブロック12_k(k=1〜n)の電圧Vb_kを測定する。
各電池ブロック12_k(k=1〜n)の温度Tb_kは、温度監視用マルチプレクサ22のチャンネル選択を適宜切り替えることで取得される。温度監視用マルチプレクサ22の各入力側チャンネルには、各サーミスタ20_1〜20_nの一端と接続された配線が接続されている。各サーミスタ20_1〜20_nの他端は接地される。また、温度監視用マルチプレクサ22の出力側チャンネルのうち一つにサーミスタ電圧センサ24の一端が接続される。サーミスタ電圧センサ24の他端は接地される。また温度監視用マルチプレクサ22の出力側チャンネルのうち一つに制御部30からの信号線(チャンネル選択用のスイッチング信号線)が接続される。
制御部30は、温度監視用マルチプレクサ22に対して一つのチャンネルを選択するスイッチング信号を送信する。例えばチャンネルCH1_Vtが選択される。このとき、サーミスタ電圧センサ24はチャンネルCH1_Vtと接地との電圧Vt_1を取得する。この電圧Vt_1は、参照電源32による電圧V0が印加されたときの、参照抵抗34及びサーミスタ20_1の分圧となる。各サーミスタ20_k(k=1〜n)は各電池ブロック12_k(k=1〜n)のケーシング等に接するように取り付けられており、各電池ブロック12_k(k=1〜n)の温度変化に応じて各サーミスタ20_k(k=1〜n)の抵抗値が変化する。それに応じて電圧Vt_k(k=1〜n)が変化する。サーミスタ電圧センサ24は、温度監視用マルチプレクサ22のチャンネルの切り替えにより電圧Vt_kを順次取得する。取得された電圧Vt_kは制御部30に送られ、制御部30内に設けられた電圧−温度マップ(図示せず)に応じて、各電池ブロック12_kの温度Tb_kが求められる。
また制御部30は、電流センサ28から電流Ibを取得する。本実施形態に係る電池パック10は全ての電池ブロック12_kが直列接続されているので、電流センサ28により測定された電流Ibは、各電池ブロック12_kの電流値となる。
制御部30は、例えばコンピュータから構成され、演算回路であるCPU及びメモリ等の記憶部を備える。記憶部には、SOC推定を実行するプログラムや後述する補正係数の再設定フローを実行するプログラム等が記憶されている。当該プログラムを実行することで、制御部30には、図2に示す機能ブロックが構築される。
制御部30は、電流ベースSOC算出部30A、電圧ベースSOC算出部30B、補正係数設定部30C、補正係数変更部30D、電圧補正項算出部30E、及び、SOC推定部30Fを備える。
電流ベースSOC算出部30Aは、電流センサ28が検出したバッテリ電流Ibの積算値ΣIb dtをもとに、各電池ブロック12_1〜12_nのSOC推定値SOC_I(電流ベースSOC)を算出する。SOC_Iは、例えば、SOC_I=SOC_I+A×ΣIb dt(Aは任意の定数)により算出される。上述したように、各電池ブロック12_1〜12_nは直列接続されており、各自の電流として電流センサ28が測定した電流Ibが用いられる。定数Aは各電池ブロック12_1〜12_nの温度や内部抵抗等に基づいて適宜変更可能となっている。
電圧ベースSOC算出部30Bは、電池ブロック電圧センサ18が検出した電圧Vb_1〜Vb_nに基づいて、各電池ブロック12_1〜12_nのSOC推定値SOC_V(電圧ベースSOC)を算出する。電池ブロック電圧センサ18が検出した電圧Vb_1〜Vb_n(閉路電圧CCV)に、各電池ブロック12_1〜12_nの内部抵抗と電流センサ28が検出した電流Ibとを掛けた電圧降下ΔVを加えると、各電池ブロック12_1〜12_nの開路電圧OCVが求められる(OCV=CCV+ΔV)。開路電圧OCVとSOCには相関関係があることが知られており、電圧ベースSOC算出部30Bは、制御部30の記憶部に記憶されたOCV−SOCマップから、求めたOCVに対応するSOC_Vを取得する。
上記で示したSOC_Vの算出に当たり、電圧ベースSOC算出部30Bは、電池ブロック電圧センサ18から電圧Vb_1〜Vb_nを取得する。また、電圧降下ΔVの算出に当たり、電流センサ28から電流Ibを取得する。さらに、内部抵抗の算出に当たりサーミスタ電圧センサ24から電圧Vt_1〜Vt_nを取得し、各電池ブロック12_1〜12_nの温度Tb_1〜Tb_nを求める。
補正係数設定部30Cは、電圧ベースSOC算出部30Bにより算出されたSOC_Vに基づいて、補正係数Rを求める。上述したように、SOC_Vの正確度、つまりSOC真値との一致度は、SOC_Vの値によって変化する。すなわち、高SOC領域(例えば80%以上)と低SOC領域(例えば30%以下)ではSOC_Vの正確度が相対的に高く、これらの間の領域(例えば30% < SOC_V < 80%)ではSOC_Vの正確度が相対的に低い。
上記特性を踏まえ、補正係数設定部30Cには図3に例示する補正係数マップが記憶されている。補正係数マップは横軸にSOC_V、縦軸に補正係数を取る。このマップでは、SOC_Vがα%(例えば30%)を超過し、β%(例えば80%以上)未満となる、相対的に正確度の低い領域(第1の領域)に含まれる場合、相対的に低い補正係数R1(第1の補正係数)が設定される。一方、SOC_Vがα%(例えば30%)以下及びβ%(例えば80%)以上の、相対的に正確度の高い領域(第2の領域)に含まれる場合、相対的に高い補正係数R2(第2の補正係数)が設定される。
例えば、第1の補正係数R1は所定の定数である。また第2の補正係数R2は、α%以下の場合は0%に近づくほど高い値となり、β%以上の場合は100%に近づくほど高い値となるように設定される。例えば第2の補正係数R2はSOC_Vを変数とする関数R2(SOC_V)で表される。
電圧補正項算出部30Eは、SOC_Iを補正する電圧補正項を算出する。具体的には、電池ブロック12_1〜12_nごとのSOC_V_1〜SOC_V_nとSOC_I_1〜SOC_I_nの差分dSOC_1〜dSOC_nを求める。さらに差分dSOC_1〜dSOC_nに補正係数R_1〜R_nを掛けてこれを電圧補正項とする。
なお、補正係数設定部30Cから電圧補正項算出部30Eへの補正係数R_1〜R_nの送信は、後述する補正係数変更部30Dによる補正係数R_1〜R_nの再設定を考慮して行われる。例えば求められた補正係数R_kから順次電圧補正項算出部30Eに送信する代わりに、補正係数設定部30Cによって全ての補正係数R_1〜R_nを求めた後に、この補正係数R_1〜R_nのセットを電圧補正項算出部30Eに送信する。
SOC推定部30Fは、SOC_Iと電圧補正項からSOC推定値を求める。具体的には、SOC_k=SOC_I_k+dSOC_k×R_kによりSOC推定値SOC_kを求める。求められたSOC推定値をもとに放電量の下限や充電量の上限が定められる。
補正係数変更部30Dは、補正係数設定部30Cによって設定された補正係数R_1〜R_nを、SOC_V_1〜SOC_V_nの分布に応じて再設定する。図4には、SOC_V_1〜SOC_V_nの分布に応じた補正係数R_1〜R_nの設定例が示されている。なお、図4の×印は一つのSOC_V_kの値(プロット)を表しており、この図4ではSOC_V_k(k=1〜5)となっている。
上述したように、補正係数R_1〜R_nは、SOC_Vが第1の領域(α<SOC_V<β)にあるか第2の領域(SOC_V≦α,β≦SOC_V)にあるかで大きく変化する。したがって図4のケース2及びケース4に示すように、仮に電池ブロック12_1〜12_nのSOC_V_1〜SOC_V_nが第1の領域と第2の領域に跨って分布する場合、補正係数R_1〜R_nの差異が大きくなり、その結果SOC推定値のばらつきΔSOCが拡大されるおそれがある。
そこで補正係数変更部30Dは、図4のケース2のように、一部のSOV_Vのみがβ%以上となる、つまりSOC_V_kがβ%を跨って分布する場合に、当該β%以上のSOC_Vに割り当てられる第2の補正係数R2を、他の全てのSOC_Vに対しても設定(再設定)する再設定指令を補正係数設定部30Cに送信する。
また補正係数変更部30Dは、図4のケース4のように、一部のSOV_Vのみがα%以下となる、つまりSOC_V_kがα%を跨って分布する場合に、当該α%以下のSOC_Vに割り当てられる第2の補正係数R2を他の全てのSOC_Vに対しても設定(再設定)する再設定指令を補正係数設定部30Cに送信する。
β%以上またはα%以下となったSOC_Vが複数存在し、それによって第2の補正係数R2が複数存在する場合には、その中から任意の値が選択される。例えば複数の第2の補正係数R2のうち最大または最小のものが選択され、当該選択された第2の補正係数R2に他の全ての補正係数が更新(再設定)される。
このように本実施形態では、SOC_V_1〜SOC_V_nが第1の領域と第2の領域に跨って分布するときに、SOC_V_1〜SOC_V_nに対応して与えられる補正係数R_1〜R_nを第2の補正係数R2に揃える。このようにすることで、図5の時刻t1以降に示されるように、SOC推定値のばらつきΔSOCの拡大が抑制される。
図6には、補正係数変更部30Dによる補正係数再設定フローが例示されている。補正係数変更部30Dは、電圧ベースSOC算出部30Bが求めたSOC_V_k(k=1〜n)を順次取得して、これらのうち最小値を取るSOC_V_MinBlが第1の領域と第2の領域の境界値(下側境界値)α%以下となるか否かを判定する(S10)。
SOC_V_MinBlが下側境界値α%以下の場合、SOC_V_kの分布は、図4のケース4またはケース5のどちらかとなる。ステップS10にてSOC_V_MinBl≦α%のとき、補正係数変更部30Dは、SOC_V_k(k=1〜n)のうち最大値を取るSOC_V_MaxBlが下側境界値α%以下であるか否かを判定する(S12)。
SOC_V_MaxBlが下側境界値α%を超過する場合、SOC_V_kの分布はケース4となる。この場合、補正係数変更部30Dは、補正係数設定部30Cに対して補正係数の再設定を指令する(S14)。例えば補正係数変更部30Dは、SOC_V_1〜SOC_V_nに対応して求めた補正係数R_1〜R_nを再設定する旨の指示と、再設定される補正係数はSOC_V_MinBlに対応する補正係数(第2の補正係数)である旨の指示を含む再設定指令を補正係数設定部30Cに送信する。補正係数設定部30Cによる再設定後、SOC推定値が算出される(S16)。
SOC_V_MaxBlが下側境界値α%以下の場合、SOC_V_kの分布はケース5となる。この場合、SOC_V_kは全て第2の領域に収まっていることから、補正係数変更部30Dは補正係数R_1〜R_nの再設定は行わない。したがってそれぞれのSOC_V_kに対応する補正係数R_1〜R_nが維持される(S22)。その後、SOC推定値が算出される(S16)。
ステップS10に戻り、SOC_V_MinBlが下側境界値αを超過するとき、SOC_V_kの分布は、ケース1、ケース2、ケース3のいずれかとなる。補正係数変更部30Dは次に、SOC_V_k(k=1〜n)のうち最大値を取るSOC_V_MaxBlが上側境界値β%以上であるか否かを判定する(S18)。
SOC_V_MaxBlが上側境界値β%未満である場合、SOC_V_kの分布はケース1となる。この場合、SOC_V_kは全て第1の領域に収まっていることから、補正係数変更部30Dは補正係数R_1〜R_nの再設定は行わない。したがってそれぞれのSOC_V_kに対応する補正係数R_1〜R_nが維持される(S22)。その後、SOC推定値が算出される(S16)。
SOC_V_MaxBlが上側境界値β%以上である場合、SOC_V_kの分布はケース2またはケース3となる。補正係数変更部30Dは、SOC_Vの最小値SOC_V_MinBlが上側境界値β%以上であるか否かを判定する(S20)。
SOC_V_MinBlが上側境界値β%以上の場合、SOC_V_kの分布はケース3となる。SOC_V_kは全て第2の領域に収まっていることから、補正係数変更部30Dは補正係数R_1〜R_nの再設定は行わない。したがってそれぞれのSOC_V_kに対応する補正係数R_1〜R_nが維持される(S22)。
SOC_V_MinBlが上側境界値β%未満の場合、SOC_V_kの分布はケース2となる。この場合、補正係数変更部30Dは、補正係数設定部30Cに対して補正係数の再設定を指令する(S24)。例えば補正係数変更部30Dは、SOC_V_1〜SOC_V_nに対応して求めた補正係数R_1〜R_nを再設定する旨の指示と、再設定される補正係数はSOC_V_MaxBlに対応する補正係数(第2の補正係数)である旨の指示を含む再設定指令を補正係数設定部30Cに送信する。再設定後、SOC推定値が算出される(S16)。
10 電池パック、12 電池ブロック、14 電池セル、16 電圧監視用マルチプレクサ、18 電池ブロック電圧センサ、20 サーミスタ、22 温度監視用マルチプレクサ、24 サーミスタ電圧センサ、28 電流センサ、30 制御部、30A 電流ベースSOC算出部、30B 電圧ベースSOC算出部、30C 補正係数設定部、30D 補正係数変更部、30E 電圧補正項算出部、30F SOC推定部。

Claims (1)

  1. 複数の電池ブロックの電圧を測定する電圧センサと、
    前記複数の電池ブロックの電流を測定する電流センサと、
    それぞれの前記電池ブロックごとに、前記電流の積算値に基づいた電流ベースSOCを算出する電流ベースSOC算出部と、
    それぞれの前記電池ブロックごとに、前記電圧に基づいた電圧ベースSOCを算出する電圧ベースSOC算出部と、
    前記電圧ベースSOCが第1の領域に含まれるときに第1の補正係数を設定し、前記電圧ベースSOCが前記第1の領域よりもSOC推定の正確度の高い第2の領域に含まれるときに、前記第1の補正係数よりも高い第2の補正係数を設定する、補正係数設定部と、
    それぞれの前記電池ブロックごとに、前記第1または第2の補正係数、前記電流ベースSOC、及び前記電圧ベースSOCに基づいた推定SOCを求めるSOC推定部と、
    を備え、
    それぞれの前記電圧ベースSOCが、前記第1の領域及び第2の領域に跨って分布するときに、それぞれの前記電池ブロックに対して設定された補正係数を全て前記第2の補正係数に再設定する、補正係数変更部を備えることを特徴とする、電池監視システム。
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