JP2018080633A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018080633A
JP2018080633A JP2016223406A JP2016223406A JP2018080633A JP 2018080633 A JP2018080633 A JP 2018080633A JP 2016223406 A JP2016223406 A JP 2016223406A JP 2016223406 A JP2016223406 A JP 2016223406A JP 2018080633 A JP2018080633 A JP 2018080633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
piston
diamond
cylinder
vane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016223406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6834389B2 (ja
Inventor
上田 健史
Takeshi Ueda
健史 上田
田中 順也
Junya Tanaka
順也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2016223406A priority Critical patent/JP6834389B2/ja
Publication of JP2018080633A publication Critical patent/JP2018080633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6834389B2 publication Critical patent/JP6834389B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】耐摩耗性および耐焼付き性に優れたロータリ圧縮機を低コストで作製する。【解決手段】ロータリ圧縮機の圧縮部は、環状の上シリンダ121Tと、上シリンダ121Tの上端部を閉塞する上端板160Tと、上シリンダ121T内に形成される上シリンダ室130Tの下端部を閉塞する中間仕切板140と、モータにより回転される回転軸に設けられる上偏心部と、上偏心部に嵌合され上シリンダ121Tの内周面129Tに沿って公転する上ピストン125Tと、上ピストン125Tに当接して上シリンダ室130Tを上吸入室131Tと上圧縮室133Tとに区画する上ベーン127Tとを備えている。上ピストン125Tは、クロムを含有する高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成され、上ベーン127Tに摺動する外周面が、ダイヤモンド状炭素から形成されるダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリ圧縮機に関する。
空気調和機や冷凍機などに用いられるロータリ圧縮機が知られている。ロータリ圧縮機は、圧縮機筐体と回転軸とモータと圧縮部とを備えている。圧縮機筐体は、回転軸とモータと圧縮部とを格納する密閉空間を形成している。モータは、回転軸を回転させる。圧縮部は、ピストンとシリンダと端板とベーンとを備えている。ピストンは、回転軸に支持され、外周面が形成されている。シリンダは、ピストンを収納し、ピストンの外周面に対向する内周面が形成されている。ベーンは、シリンダの内周面に形成された溝内に収納され、先端部がピストンの外周部に当接することにより、ピストンとシリンダと端板とに囲まれたシリンダ室を吸入室と圧縮室とに区画する。圧縮部は、回転軸が回転することにより冷媒を圧縮する。ロータリ圧縮機は、冷媒を圧縮するときに、ピストンがシリンダと端板とベーンと摺動し、これらの摺動部に焼付きや摩耗が発生する可能性がある。ロータリ圧縮機は、特にR32やCO等の冷媒が使用されたときに、これらの摺動部に焼付きや摩耗が発生しやすくなる。耐摩耗性および耐焼付き性に優れた材料から摺動部を作製することにより、摺動部の耐摩耗性および耐焼付き性を向上させる技術が知られている(特許文献1〜特許文献3参照)。
特許第5543973号公報 特開平07−173570号公報 特開2015−68324号公報
ピストンの材料として利用されるモニクロ鋳鉄は、Ni−Cr−Mo系片状黒鉛鋳鉄であり、炭燐化物が分散した組織を形成することで耐摩耗性を向上させている。モニクロ鋳鉄は、耐摩耗性に優れているが、全く焼付きや摩耗が発生しないことはなく、所定の厳しい環境下では、焼付きや摩耗が発生することがある。特に、ピストンの外周面とベーンの先端面が摺動すると、それぞれに元来摺動特性が良好なモニクロ鋳鉄を用いた場合でも、焼付きや摩耗といった問題が発生し、ピストンの耐久性が悪化するといった不具合が発生する。
本発明は、耐摩耗性および耐焼付き性に優れたロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
本発明のロータリ圧縮機は、上部に吐出管が設けられ側面下部に吸入管が設けられ密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体と、前記圧縮機筐体の内部に配置されるモータと、前記圧縮機筐体の内部の前記モータの下方に配置され前記モータに駆動され前記吸入管を介して吸入された冷媒を圧縮して前記吐出管から吐出する圧縮部とを有している。前記圧縮部は、環状のシリンダと、前記シリンダ内に形成されるシリンダ室の一方側の端部を閉塞する端板と、前記モータにより回転される回転軸に設けられた偏心部と、前記偏心部に嵌合され前記シリンダの内周面に沿って公転するピストンと、前記シリンダに設けられたベーン溝から前記シリンダ室内に突出し前記ピストンに当接して前記シリンダ室を吸入室と圧縮室とに区画するベーンとを備えている。前記ピストンは、クロムを含有する高炭素クロム軸受鋼から母材が形成され、前記ベーンが当接する外周面が、ダイヤモンド状炭素から形成される被覆膜に被覆されることを特徴とする。
本発明のロータリ圧縮機は、耐摩耗性および耐焼付き性を向上させることができる。
図1は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を示す縦断面図である。 図2は、実施例のロータリ圧縮機の圧縮部を示す上方分解斜視図である。 図3は、実施例のロータリ圧縮機の回転軸と給油羽根を示す上方分解斜視図である。 図4は、上ピストンを示す斜視図である。 図5は、上ピストンと上ベーンとの摺動部を示す部分断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態(実施例)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を示す縦断面図であり、図2は、実施例のロータリ圧縮機の圧縮部を示す上方分解斜視図であり、図3は、実施例のロータリ圧縮機の回転軸と給油羽根を示す上方分解斜視図である。
図1に示すように、ロータリ圧縮機1は、密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体10内の下部に配置された圧縮部12と、圧縮部12の上方に配置され、回転軸15を介して圧縮部12を駆動するモータ11と、圧縮機筐体10の側部に固定された縦置き円筒状のアキュムレータ25と、を備えている。
アキュムレータ25は、上吸入管105及びアキュムレータ上湾曲管31Tを介して上シリンダ121Tの上吸入室131T(図2参照)と接続し、下吸入管104及びアキュムレータ下湾曲管31Sを介して下シリンダ121Sの下吸入室131S(図2参照)と接続している。
モータ11は、外側にステータ111を、内側にロータ112を備え、ステータ111は、圧縮機筐体10の内周面に焼嵌め固定され、ロータ112は、回転軸15に焼嵌めにより固定されている。
回転軸15は、下偏心部152Sの下方の副軸部151が下端板160Sに設けられた副軸受部161Sに回転自在に嵌合して支持され、上偏心部152Tの上方の主軸部153が上端板160Tに設けられた主軸受部161Tに回転自在に嵌合して支持され、互いに180度の位相差をつけて設けられた上偏心部152T及び下偏心部152Sがそれぞれ上ピストン125T及び下ピストン125Sに回転自在に嵌合することによって、圧縮部12全体に対して回転自在に支持されるとともに、回転によって上ピストン125T及び下ピストン125Sをそれぞれ上シリンダ121T、下シリンダ121Sの内周面129Sに沿って公転運動させる。
圧縮機筐体10内部には、圧縮部12を構成する部品の潤滑と上圧縮室133T(図2参照)及び下圧縮室133S(図2参照)のシールのために、潤滑油18が圧縮部12をほぼ浸漬する量だけ封入されている。潤滑油18により潤滑される部品としては、上ピストン125T、下ピストン125S、上シリンダ121T、下シリンダ121S、上端板160T、下端板160S、中間仕切板140が例示される。圧縮機筐体10の下側には、ロータリ圧縮機1全体を支持する複数の弾性支持部材(図示せず)を係止する取付脚310が固定されている。
図2に示すように、圧縮部12は、上からドーム状の膨出部を有する上端板カバー170T、上端板160T、上シリンダ121T、中間仕切板140、下シリンダ121S、下端板160S及び平板状の下端板カバー170Sを積層して構成されている。圧縮部12全体は、上下から略同心円上に配置された複数の通しボルト174,175及び補助ボルト176によって固定されている。
環状の上シリンダ121Tには、上吸入管105と嵌合する上吸入孔135Tが設けられている。環状の下シリンダ121Sには、下吸入管104と嵌合する下吸入孔135Sが設けられている。また、上シリンダ121Tの上シリンダ室130Tには、上ピストン125Tが配置されている。下シリンダ121Sの下シリンダ室130Sには、下ピストン125Sが配置されている。
上シリンダ121Tには、上シリンダ室130Tの中心から径方向に外方へ延びる上ベーン溝128Tが設けられ、上ベーン溝128Tには上ベーン127Tが配置されている。上ベーン127Tは、クロムを含有する金属材料から母材が形成されている。その金属材料としては、SUS440C、SHK51、SUJ2が例示される。下シリンダ121Sには、下シリンダ室130Sの中心から径方向に外方へ延びる下ベーン溝128Sが設けられ、下ベーン溝128Sには下ベーン127Sが配置されている。下ベーン127Sは、上ベーン127Tと同様にして、クロムを含有する金属材料から母材が形成されている。
上シリンダ121Tには、外側面から上ベーン溝128Tと重なる位置に上シリンダ室130Tに貫通しない深さで上スプリング穴124Tが設けられ、上スプリング穴124Tには上スプリング126Tが配置されている。下シリンダ121Sには、外側面から下ベーン溝128Sと重なる位置に下シリンダ室130Sに貫通しない深さで下スプリング穴124Sが設けられ、下スプリング穴124Sには下スプリング126Sが配置されている。
上シリンダ室130Tは、上シリンダ121Tの一方側の端部である上端部に上端板160Tが密着し、上シリンダ121Tの他方側の端部である下端部に中間仕切板140が密着することにより、上シリンダ121Tの内部に形成されている。すなわち、上シリンダ室130Tは、上端部が上端板160Tで閉塞され、下端部が中間仕切板140で閉塞されている。下シリンダ室130Sは、下シリンダ121Sの一方側の端部である上端部に中間仕切板140が密着し、下シリンダ121Sの他方側の端部である下端部に下端板160Sが密着することにより、下シリンダ121Sの内部に形成されている。すなわち、下シリンダ室130Sは、上端部が中間仕切板140で閉塞され、下端部が下端板160Sで閉塞されている。
上シリンダ室130Tは、上ベーン127Tが上スプリング126Tに押圧されて上ピストン125Tの外周面41(図4参照)に当接することによって、上吸入孔135Tに連通する上吸入室131Tと、上端板160Tに設けられた上吐出孔190Tに連通する上圧縮室133Tと、に区画される。下シリンダ室130Sは、下ベーン127Sが下スプリング126Sに押圧されて下ピストン125Sの外周面41(図4参照)に当接することによって、下吸入孔135Sに連通する下吸入室131Sと、下端板160Sに設けられた下吐出孔190Sに連通する下圧縮室133Sと、に区画される。
上端板160Tには、上端板160Tを貫通して上シリンダ121Tの上圧縮室133Tと連通する上吐出孔190Tが設けられ、上吐出孔190Tの出口側には、上吐出孔190Tを囲む環状の上弁座(図示せず)が形成されている。上端板160Tには、上吐出孔190Tの位置から上端板160Tの外周に向かって溝状に延びる上吐出弁収容凹部164Tが形成されている。
上吐出弁収容凹部164Tには、後端部が上吐出弁収容凹部164T内に上リベット202Tにより固定され前部が上吐出孔190Tを開閉するリード弁型の上吐出弁200T及び後端部が上吐出弁200Tに重ねられて上吐出弁収容凹部164T内に上リベット202Tにより固定され前部が上吐出弁200Tが開く上側に湾曲して(反って)いて上吐出弁200Tの開度を規制する上吐出弁押さえ201T全体が収容されている。
下端板160Sには、下端板160Sを貫通して下シリンダ121Sの下圧縮室133Sと連通する下吐出孔190Sが設けられ、下吐出孔190Sの出口側には、下吐出孔190Sを囲む環状の下弁座が形成されている。下端板160Sには、下吐出孔190Sの位置から下端板160Sの外周に向かって溝状に延びる下吐出弁収容凹部が形成されている。
下吐出弁収容凹部には、後端部が下吐出弁収容凹部内に下リベット202Sにより固定され前部が下吐出孔190Sを開閉するリード弁型の下吐出弁200S及び後端部が下吐出弁200Sに重ねられて下吐出弁収容凹部内に下リベット202Sにより固定され前部が下吐出弁200Sが開く下側に湾曲して(反って)いて下吐出弁200Sの開度を規制する下吐出弁押さえ201Sの全部が収容されている。
互いに密着固定された上端板160Tとドーム状の膨出部を有する上端板カバー170Tとの間には、上端板カバー室180Tが形成される。互いに密着固定された下端板160Sと平板状の下端板カバー170Sとの間には、下端板カバー室180Sが形成される。下端板160S、下シリンダ121S、中間仕切板140、上端板160T及び上シリンダ121Tを貫通し下端板カバー室180Sと上端板カバー室180Tとを連通する冷媒通路孔136が設けられている。
図3に示すように、回転軸15には、下端から上端まで貫通する給油縦孔155が設けられ、給油縦孔155には給油羽根158が圧入されている。また、回転軸15の側面には、給油縦孔155に連通する複数の給油横孔156が設けられている。
図4は、上ピストンを示す斜視図である。上ピストン125Tは、図4に示されているように、概ね円柱状に形成され、その円柱の軸に沿って貫通孔40が形成されている。上ピストン125Tは、外周面41と上端面42と下端面43とが形成されている。外周面41は、上ピストン125Tの外周に形成され、円柱の側面に沿う曲面に形成されている。上端面42は、上ピストン125Tの上端に形成され、平坦に形成されている。下端面43は、上ピストン125Tのうちの上端面42が形成される上端の反対側の下端に形成され、平坦に形成されている。
上ピストン125Tは、上シリンダ室130Tに配置され、貫通孔40に上偏心部152Tが嵌合されることにより回転軸15に回転自在に支持されている。上ピストン125Tは、上シリンダ室130Tに配置されることにより、外周面41が上シリンダ121Tの内周面129Tに対向し、上端面42が上端板160Tに対向し、下端面43が中間仕切板140に対向している。
上ピストン125Tは、回転軸15が回転することにより、上シリンダ121Tの内周面129Tに沿って公転運動する。上ピストン125Tは、公転運動することにより、外周面41の一部と上シリンダ121Tの内周面129Tが摺動し、上端面42と上端板160Tが摺動し、下端面43と中間仕切板140が摺動することがある。上ピストン125Tは、公転運動することにより、さらに、外周面41と上ベーン127Tの先端面72(図5参照)が摺動する。
図5は、上ピストンと上ベーンとの摺動部を示す部分断面図である。上ピストン125Tは、図5に示されているように、母材60と被覆膜61とを備えている。母材60は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成され、上ピストン125Tの形状を形成している。母材60は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成されていることにより、表面硬度がHRC(ロックウェル硬さ)55以上である。高炭素クロム軸受鋼SUJ2は、一般材であり、入手し易く、調達コストを抑えることができる。被覆膜61は、膜状に形成され、上ピストン125Tのうちの外周面41を被覆している。被覆膜61は、ダイヤモンド状炭素皮膜62と中間皮膜63と金属皮膜64とが積層されることにより形成され、母材60の側から金属皮膜64、中間皮膜63、ダイヤモンド状炭素皮膜62の順で積層されている。
すなわち、ダイヤモンド状炭素皮膜62は、被覆膜61のうちの母材60の側の反対側の端に配置され、外側に露出している。ダイヤモンド状炭素皮膜62は、ダイヤモンド状炭素から形成されている。ダイヤモンド状炭素は、ダイヤモンドライクカーボン(DLC:Diamond−Like Carbon)とも呼ばれ、非晶質の炭素から形成されている。ダイヤモンド状炭素は、金属材料に比較して、硬く、耐摩耗性および耐焼付き性に優れている。金属皮膜64は、被覆膜61のうちの母材60の側に配置され、クロムCrから形成されている。中間皮膜63は、ダイヤモンド状炭素皮膜62と金属皮膜64との間に配置されている。中間皮膜63は、クロムCrと炭素Cとの濃度傾斜を有している。すなわち、中間皮膜63のうちの金属皮膜64に近い部分は、クロムCrの濃度が炭素Cの濃度より高い。中間皮膜63のうちのダイヤモンド状炭素皮膜62に近い部分は、炭素Cの濃度がクロムCrの濃度より高い。
上ベーン127Tは、母材70と被覆膜71とを備えている。母材70は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成され、上ベーン127Tの形状を形成している。母材70は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成されていることにより、表面硬度がHRC55以上である。なお、母材70は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2と異なる他の金属材料から形成されてもよい。その金属材料としては、SUS440C、SHK51が例示される。被覆膜71は、膜状に形成され、上ベーン127Tのうちの先端面72を被覆している。先端面72は、上ベーン127Tの表面のうちの上ピストン125Tと摺動する領域である。被覆膜71は、ダイヤモンド状炭素皮膜73と中間皮膜74と金属皮膜75とが積層されることにより形成され、母材70の側から金属皮膜75、中間皮膜74、ダイヤモンド状炭素皮膜73の順で積層されている。
すなわち、ダイヤモンド状炭素皮膜73は、被覆膜71のうちの母材70の側の反対側に配置され、外側に露出している。ダイヤモンド状炭素皮膜73は、ダイヤモンド状炭素から形成されている。金属皮膜75は、被覆膜71のうちの母材70の側に配置され、母材70に直接に密着されている。金属皮膜75は、クロムCrから形成されている。中間皮膜74は、ダイヤモンド状炭素皮膜73と金属皮膜75との間に配置されている。中間皮膜74は、クロムCrと炭素Cとの濃度傾斜を有している。すなわち、中間皮膜74のうちの金属皮膜75に近い部分は、クロムCrの濃度が炭素Cの濃度より高い。中間皮膜74のうちのダイヤモンド状炭素皮膜73に近い部分は、炭素Cの濃度がクロムCrの濃度より高い。
下ピストン125Sは、上ピストン125Tと同様にして、形成されている。すなわち、下ピストン125Sは、概ね円柱状に形成され、貫通孔40が形成され、外周面41と上端面42と下端面43とが形成されている(図4参照)。下ピストン125Sは、さらに、外周面41が被覆膜61により被覆されている。下ベーン127Sは、上ベーン127Tと同様にして、形成されている。すなわち、下ベーン127Sは、先端面72が被覆膜71により被覆されている。
下ピストン125Sは、回転軸15が回転することにより、下シリンダ121Sの内周面129Sに沿って公転運動する。下ピストン125Sは、公転運動することにより、外周面41が下シリンダ121Sの内周面129Sと摺動し、上端面42が中間仕切板140と摺動し、下端面43が下端板160Sと摺動することがある。下ピストン125Sは、公転運動することにより、さらに、外周面41が下ベーン127Sの先端面72と摺動する。
以下に、回転軸15の回転による冷媒の流れを説明する。上シリンダ室130T内において、回転軸15の回転によって、回転軸15の上偏心部152Tに嵌合された上ピストン125Tが、上シリンダ121Tの内周面129Tに沿って公転することにより、上吸入室131Tが容積を拡大しながら上吸入管105から冷媒を吸入し、上圧縮室133Tが容積を縮小しながら冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒の圧力が上吐出弁200Tの外側の上端板カバー室180Tの圧力より高くなると、上吐出弁200Tが開いて上圧縮室133Tから上端板カバー室180Tへ冷媒が吐出される。上端板カバー室180Tに吐出された冷媒は、上端板カバー170Tに設けられた上端板カバー吐出孔172T(図1参照)から圧縮機筐体10内に吐出される。
また、下シリンダ室130S内において、回転軸15の回転によって、回転軸15の下偏心部152Sに嵌合された下ピストン125Sが、下シリンダ121Sの内周面129Sに沿って公転することにより、下吸入室131Sが容積を拡大しながら下吸入管104から冷媒を吸入し、下圧縮室133Sが容積を縮小しながら冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒の圧力が下吐出弁200Sの外側の下端板カバー室180Sの圧力より高くなると、下吐出弁200Sが開いて下圧縮室133Sから下端板カバー室180Sへ冷媒が吐出される。下端板カバー室180Sに吐出された冷媒は、冷媒通路孔136及び上端板カバー室180Tを通って上端板カバー170Tに設けられた上端板カバー吐出孔172T(図1参照)から圧縮機筐体10内部に吐出される。
圧縮機筐体10内に吐出された冷媒は、ステータ111外周に設けられた上下を連通する切欠き(図示せず)、又はステータ111の巻線部の隙間(図示せず)、又はステータ111とロータ112との隙間115(図1参照)を通ってモータ11の上方に導かれ、圧縮機筐体10上部の吐出管107から吐出される。
以下に、潤滑油18の流れを説明する。潤滑油18は、回転軸15の下端から給油縦孔155及び複数の給油横孔156を通って、副軸受部161Sと回転軸15の副軸部151との摺動面、主軸受部161Tと回転軸15の主軸部153との摺動面、回転軸15の下偏心部152Sと下ピストン125Sとの摺動面、上偏心部152Tと上ピストン125Tとの摺動面、に供給され、それぞれの摺動面を潤滑する。
給油羽根158は、給油縦孔155内で潤滑油18に遠心力を与えることにより潤滑油18を吸い上げ、潤滑油18が圧縮機筐体10内から冷媒とともに排出されて油面が低くなった場合にも、確実に上記の摺動面に潤滑油18を供給する役目を担っている。
[ロータリ圧縮機の効果]
実施例のロータリ圧縮機1は、縦置き円筒状の圧縮機筐体10とモータ11と圧縮部12とを有している。圧縮機筐体10は、上部に吐出管107が設けられ、側面下部に下吸入管104と上吸入管105とが設けられ、密閉されている。モータ11は、圧縮機筐体10の内部に配置されている。圧縮部12は、圧縮機筐体10の内部のモータ11の下方に配置され、モータ11に駆動され、下吸入管104と上吸入管105とを介して吸入された冷媒を圧縮して吐出管107から吐出する。圧縮部12は、環状の上シリンダ121Tと上端板160Tと上偏心部152Tと上ピストン125Tと上ベーン127Tとを備えている。上端板160Tは、上シリンダ121T内に形成されている上シリンダ室130Tの上端部を閉塞している。上偏心部152Tは、モータ11により回転される回転軸15に設けられている。上ピストン125Tは、上偏心部152Tに嵌合され、上シリンダ121Tの内周面129Tに沿って公転する。上ベーン127Tは、上シリンダ121Tに設けられた上ベーン溝128Tから上シリンダ室130T内に突出し、上ピストン125Tに当接して上シリンダ室130Tを上吸入室131Tと上圧縮室133Tとに区画している。上ピストン125Tは、クロムを含有する高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成され、上ベーン127Tが当接する外周面41が、ダイヤモンド状炭素から形成されるダイヤモンド状炭素皮膜62に被覆されている。
このようなロータリ圧縮機1は、上ピストン125Tの外周面41がダイヤモンド状炭素皮膜62に被覆されていることにより、外周面41の耐摩耗性および耐焼付き性が優れている。ロータリ圧縮機1は、外周面41の耐摩耗性および耐焼付き性が優れていることにより、上ピストン125Tの耐久性が向上し、信頼性が向上する。ロータリ圧縮機1は、ダイヤモンド状炭素皮膜62を用いて上ピストン125Tの外周面41の耐摩耗性および耐焼付き性を向上させていることにより、耐摩耗性および耐焼付き性が優れているが入手し難いモニクロ鋳鉄のような材料から上ピストン125Tの母材60を作製する必要がない。高炭素クロム軸受鋼SUJ2は、モニクロ鋳鉄に例示される他の材料に比較して、入手し易い。このため、ロータリ圧縮機1は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2から上ピストン125Tの母材60を作製することにより、上ピストン125Tがモニクロ鋳鉄から形成される他のロータリ圧縮機に比較して、調達コストを低減することができ、低コストで作製される。
また、実施例のロータリ圧縮機1の上ピストン125Tは、上ピストン125Tの母材60とダイヤモンド状炭素皮膜62との間に積層される金属皮膜64と、金属皮膜64とダイヤモンド状炭素皮膜62との間に積層される中間皮膜63とをさらに備えている。金属皮膜64は、クロムから形成されている。中間皮膜63は、クロムと炭素との濃度傾斜を有し、金属皮膜64の側で炭素の濃度よりクロムの濃度が高く、ダイヤモンド状炭素皮膜62の側でクロムの濃度より炭素の濃度が高い。
このようなロータリ圧縮機1は、上ピストン125Tの母材60とダイヤモンド状炭素皮膜62との間に中間皮膜63と金属皮膜64とが積層されることにより、上ピストン125Tの母材60とダイヤモンド状炭素皮膜62との密着性が向上する。ロータリ圧縮機1は、上ピストン125Tの母材60とダイヤモンド状炭素皮膜62との密着性が向上することにより、上ピストン125Tの耐久性がより向上し、信頼性がより向上する。
また、実施例のロータリ圧縮機1の上ベーン127Tは、クロムを含有する金属材料から母材70が形成され、上ピストン125Tに当接する先端面72が、ダイヤモンド状炭素から形成されるダイヤモンド状炭素皮膜73に被覆されている。このようなロータリ圧縮機1は、上ベーン127Tの先端面72がダイヤモンド状炭素皮膜73に被覆されていることにより、先端面72の耐摩耗性および耐焼付き性が優れている。ロータリ圧縮機1は、先端面72の耐摩耗性および耐焼付き性が優れていることにより、上ベーン127Tの耐久性が向上し、信頼性が向上する。
また、実施例のロータリ圧縮機1の上ベーン127Tは、金属皮膜75と中間皮膜74とをさらに備えている。これらの皮膜は、上ベーン127Tの母材70の側から金属皮膜75、中間皮膜74、ダイヤモンド状炭素皮膜73の順で積層されている。すなわち、金属皮膜75は、上ベーン127Tの母材70とダイヤモンド状炭素皮膜73との間に配置されている。中間皮膜74は、金属皮膜75とダイヤモンド状炭素皮膜73との間に配置されている。上ベーン127Tは、クロムを含有する金属材料から母材70が形成されている。金属皮膜75は、クロムから形成されている。中間皮膜74は、クロムと炭素との濃度傾斜を有し、金属皮膜75の側で炭素の濃度よりクロムの濃度が高く、ダイヤモンド状炭素皮膜73の側でクロムの濃度より炭素の濃度が高い。
このようなロータリ圧縮機1は、上ベーン127Tの母材70とダイヤモンド状炭素皮膜73との間に中間皮膜74と金属皮膜75とが積層されることにより、上ベーン127Tの母材70とダイヤモンド状炭素皮膜73との密着性が向上する。ロータリ圧縮機1は、上ベーン127Tの母材70とダイヤモンド状炭素皮膜73との密着性が向上することにより、上ベーン127Tの耐久性がより向上し、信頼性がより向上する。
また、実施例のロータリ圧縮機1の圧縮部12は、さらに、環状の下シリンダ121Sと下端板160Sと下偏心部152Sと下ピストン125Sと下ベーン127Sとをさらに備えている。中間仕切板140は、下シリンダ121Sの上端部を閉塞している。下端板160Sは、下シリンダ121Sの下端部を閉塞している。下偏心部152Sは、モータ11により回転される回転軸15に設けられている。下ピストン125Sは、下偏心部152Sに嵌合され、下シリンダ121Sの内周面129Sに沿って公転し、下シリンダ121S内に下シリンダ室130Sを形成している。下ベーン127Sは、下シリンダ121Sに設けられた下ベーン溝128Sから下シリンダ室130S内に突出し、下ピストン125Sに当接して下シリンダ室130Sを下吸入室131Sと下圧縮室133Sとに区画している。下ピストン125Sは、クロムを含有する高炭素クロム軸受鋼SUJ2から形成され、下ベーン127Sに対向する外周面41が、ダイヤモンド状炭素から形成されるダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されている。このようなロータリ圧縮機1も、下ピストン125Sの外周面41がダイヤモンド状炭素皮膜62に被覆されていることにより、外周面41の耐摩耗性および耐焼付き性が優れている。
ところで、既述の実施例のロータリ圧縮機1は、上ピストン125Tと下ピストン125Sとの両方にダイヤモンド状炭素皮膜62が被覆されているが、上ピストン125Tと下ピストン125Sとのうちの一方にダイヤモンド状炭素皮膜62が被覆されてもよい。ロータリ圧縮機1は、上ピストン125Tと下ピストン125Sとのうちの一方にダイヤモンド状炭素皮膜62が被覆された場合でも、低コストで作製され、耐摩耗性および耐焼付き性を向上させることができる。
ところで、既述の実施例のロータリ圧縮機1の上ベーン127Tは、ダイヤモンド状炭素皮膜73を用いて先端面72の耐摩耗性および耐焼付き性を向上させているが、他の処理により先端面72の耐摩耗性および耐焼付き性を向上させてもよい。
変形例のロータリ圧縮機は、上ベーン127Tが他の上ベーンに置換され、上ベーン127Tを除く他の部分が既述の実施例のロータリ圧縮機1と同じである。その置換された上ベーンは、上ベーン127Tと同様の形状に形成され、母材が鉄系材料から形成されている。鉄系材料としては、SUS440C、SHK51が例示される。鉄系材料は、窒化処理されることにより、表面硬度がHV(ビッカース硬さ)900以上になる。その上ベーンは、上ピストン125Tに摺動する先端面が窒化処理されることにより、窒化処理により形成された被覆膜がその先端面に被覆されている。このとき、その被覆膜は、表面硬度がHV900以上となっている。
変形例のロータリ圧縮機の上ベーンは、鉄系材料から母材が形成され、上ピストン125Tに当接する先端面が、上ベーンの母材が窒化処理されることにより形成された被覆膜に被覆されている。このようなロータリ圧縮機は、上ベーンの先端面の表面硬度がHV900以上であることにより、上ベーンの耐摩耗性および耐焼付き性に優れ、上ベーンの耐久性が向上する。ロータリ圧縮機は、上ベーンの耐久性が向上することにより、信頼性が向上する。
ところで、既述の変形例のロータリ圧縮機は、2つのベーンのうちの一方の上ベーンの先端面が窒化処理により形成された被覆膜に被覆されているが、他方の下ベーン127Sがさらに他の下ベーンに置換されてもよい。その下ベーンは、下ベーン127Sと同様の形状に形成され、母材が鉄系材料から形成されている。その下ベーンは、下ピストン125Sに摺動する先端面が窒化処理されることにより、窒化処理により形成された被覆膜がその先端面に被覆されている。このようなロータリ圧縮機は、窒化処理により形成された被覆膜に下ベーンのうちの下ピストン125Sに当接する先端面が被覆されていることにより、耐久性がより向上し、信頼性がより向上する。
ところで、既述のロータリ圧縮機は、上ピストン125Tと下ピストン125Sとを備える所謂ツインロータリ圧縮機であるが、本発明は、1つのピストンを備える所謂シングルロータリ圧縮機に利用されてもよい。このとき、その1つのピストンのうちのベーンに摺動する外周面がダイヤモンド状炭素皮膜62により被覆されている。シングルロータリ圧縮機は、その1つのピストンの外周面がダイヤモンド状炭素皮膜62により被覆されていることにより、既述のロータリ圧縮機1と同様にして、低コストで作製され、耐摩耗性および耐焼付き性を向上させることができる。
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1 ロータリ圧縮機
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
105 上吸入管
104 下吸入管
107 吐出管
121T 上シリンダ
121S 下シリンダ
125T 上ピストン
125S 下ピストン
127T 上ベーン
127S 下ベーン
128T 上ベーン溝
128S 下ベーン溝
130T 上シリンダ室
130S 下シリンダ室
131T 上吸入室
131S 下吸入室
133T 上圧縮室
133S 下圧縮室
140 中間仕切板
152T 上偏心部
152S 下偏心部
160T 上端板
160S 下端板
41 外周面
42 上端面
43 下端面
60 母材
61 被覆膜
62 ダイヤモンド状炭素皮膜
63 中間皮膜
64 金属皮膜
70 母材
71 被覆膜
72 先端面
73 ダイヤモンド状炭素皮膜
74 中間皮膜
75 金属皮膜

Claims (6)

  1. 上部に吐出管が設けられ側面下部に吸入管が設けられ密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体と、
    前記圧縮機筐体の内部に配置されるモータと、
    前記圧縮機筐体の内部の前記モータの下方に配置され前記モータに駆動され前記吸入管を介して吸入された冷媒を圧縮して前記吐出管から吐出する圧縮部とを有し、
    前記圧縮部は、
    環状のシリンダと、
    前記シリンダ内に形成されるシリンダ室の一方側の端部を閉塞する端板と、
    前記モータにより回転される回転軸に設けられた偏心部と、
    前記偏心部に嵌合され前記シリンダの内周面に沿って公転するピストンと、
    前記シリンダに設けられたベーン溝から前記シリンダ室内に突出し前記ピストンに当接して前記シリンダ室を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、
    を備えるロータリ圧縮機において、
    前記ピストンは、クロムを含有する高炭素クロム軸受鋼から母材が形成され、前記ベーンに当接する外周面が、ダイヤモンド状炭素から形成されるダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されることを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 前記ピストンは、
    前記ピストンの母材と前記ダイヤモンド状炭素皮膜との間に配置され、クロムから形成される金属皮膜と、
    前記金属皮膜と前記ダイヤモンド状炭素皮膜との間に配置され、クロムと炭素との濃度傾斜を有し、前記金属皮膜の側で炭素の濃度よりクロムの濃度が高く、前記ダイヤモンド状炭素皮膜の側でクロムの濃度より炭素の濃度が高い中間皮膜とともに前記ダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されることを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記ベーンは、前記ピストンに当接する先端面が、ダイヤモンド状炭素から形成される他のダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されることを特徴とする請求項2に記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記ベーンは、
    クロムを含有する金属材料から母材が形成され、
    前記ベーンの母材と前記他のダイヤモンド状炭素皮膜との間に配置され、クロムから形成される他の金属皮膜と、
    前記他の金属皮膜と前記他のダイヤモンド状炭素皮膜との間に配置され、クロムと炭素との濃度傾斜を有し、前記他の金属皮膜の側で炭素の濃度よりクロムの濃度が高く、前記他のダイヤモンド状炭素皮膜の側でクロムの濃度より炭素の濃度が高い他の中間皮膜とともに前記他のダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されることを特徴とする請求項3に記載のロータリ圧縮機。
  5. 前記ベーンは、鉄系材料から母材が形成され、前記ピストンに当接する先端面が、前記ベーンの母材が窒化処理されることにより形成された被覆膜に被覆されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロータリ圧縮機。
  6. 前記圧縮部は、
    環状の他のシリンダと、
    前記シリンダと前記他のシリンダとの間に配置され、前記シリンダ室の他方側の端部を閉塞し前記他のシリンダ内に形成される他のシリンダ室の一方側の端部を閉塞する中間仕切り板と、
    前記他のシリンダ室の他方側の端部を閉塞する他の端板と、
    前記回転軸に前記偏心部と180°の位相差をつけて設けられた他の偏心部と、
    前記他の偏心部に嵌合され前記他のシリンダの内周面に沿って公転する他のピストンと、
    前記他のシリンダに設けられた他のベーン溝から前記他のシリンダ室内に突出し前記他のピストンに当接して前記他のシリンダ室を他の吸入室と他の圧縮室に区画する他のベーンとをさらに備え、
    前記他のピストンは、クロムを含有する高炭素クロム軸受鋼から母材が形成され、前記他のベーンに当接する外周面が、ダイヤモンド状炭素から形成される他のダイヤモンド状炭素皮膜に被覆されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
JP2016223406A 2016-11-16 2016-11-16 ロータリ圧縮機 Expired - Fee Related JP6834389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223406A JP6834389B2 (ja) 2016-11-16 2016-11-16 ロータリ圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223406A JP6834389B2 (ja) 2016-11-16 2016-11-16 ロータリ圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018080633A true JP2018080633A (ja) 2018-05-24
JP6834389B2 JP6834389B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=62197645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016223406A Expired - Fee Related JP6834389B2 (ja) 2016-11-16 2016-11-16 ロータリ圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6834389B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109236650A (zh) * 2018-09-25 2019-01-18 宁波甬微集团有限公司 一种转子式制冷压缩机泵体
WO2019227853A1 (zh) * 2018-06-01 2019-12-05 广东美芝精密制造有限公司 旋转式压缩机、气体压缩系统、制冷系统和热泵系统

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08177772A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Kyocera Corp ポンプ
JP2001115959A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮機
JP2001225412A (ja) * 2000-02-16 2001-08-21 Token Thermotec:Kk 保護膜被覆部材
JP2009235969A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Toshiba Carrier Corp 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2010150641A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Hitachi Ltd 摺動部材
JP2010151048A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toshiba Carrier Corp ロータリ型流体機械及び冷凍サイクル装置
JP2014037928A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Toshiba Carrier Corp 冷凍サイクル装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08177772A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Kyocera Corp ポンプ
JP2001115959A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮機
JP2001225412A (ja) * 2000-02-16 2001-08-21 Token Thermotec:Kk 保護膜被覆部材
JP2009235969A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Toshiba Carrier Corp 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2010151048A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toshiba Carrier Corp ロータリ型流体機械及び冷凍サイクル装置
JP2010150641A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Hitachi Ltd 摺動部材
JP2014037928A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Toshiba Carrier Corp 冷凍サイクル装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019227853A1 (zh) * 2018-06-01 2019-12-05 广东美芝精密制造有限公司 旋转式压缩机、气体压缩系统、制冷系统和热泵系统
CN109236650A (zh) * 2018-09-25 2019-01-18 宁波甬微集团有限公司 一种转子式制冷压缩机泵体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6834389B2 (ja) 2021-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6578932B2 (ja) ロータリ圧縮機
WO2016098710A1 (ja) ロータリ圧縮機
AU2014325844B2 (en) Rotary compressor
JP6206574B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP6834389B2 (ja) ロータリ圧縮機
WO2018088409A1 (ja) ロータリ圧縮機
CN106321432B (zh) 旋转式压缩机
CN107288880B (zh) 旋转式压缩机
JP6834388B2 (ja) ロータリ圧縮機
CN108071587B (zh) 旋转式压缩机
JP2017031831A (ja) ロータリ圧縮機
JP7044463B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP6614268B2 (ja) ロータリ圧縮機
CN111033049B (zh) 旋转式压缩机
CN112219032A (zh) 旋转式压缩机
WO2020110503A1 (ja) ロータリ圧縮機
JP2023030651A (ja) ロータリ圧縮機
JP2017031830A (ja) ロータリ圧縮機
JP2023017154A (ja) ロータリ圧縮機
JP2022056590A (ja) ロータリ圧縮機
JP2011214481A (ja) ロータリ圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6834389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees