JP2018080054A - 作業支援装置、及び作業支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊荷を移動させる作業がより安全に遂行されるように支援する作業支援装置、及び作業支援方法を提供する。【解決手段】作業支援装置は、揚重装置のブームにおけるブーム先端部の下方が撮影された画像上に、前記ブーム先端部に設けられ吊荷を支持する支点の下方に位置する揚重点に対応させて前記吊荷の揚重に係る作業員の安全性判定のための範囲を、前記吊荷の揚重状態の安全確認が実施される所定の高さに前記吊荷が吊揚げられるまでの段階に決定する範囲調整部と、前記支点の下方の画像に基づいて、前記範囲内における人員の有無を検出する対象者検出部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、作業支援装置、及び作業支援方法に関する。
クレーン(揚重装置)は、吊荷を吊り上げて移動させる。例えば、クレーンは、本体部分に設けられた旋回台の軸を中心に水平旋回自在且つ起伏自在、伸縮自在に形成されたブームを備える。そのブームの先端にはワイヤを介してフックブロックが吊り下げられ、このフックブロックの下側には、吊荷を吊るためのフックが取り付けられている。
また、クレーンには、吊荷を移動させる作業の状況を確認するためのカメラを、吊荷の上方のブーム等に設けたものがある(特許文献1参照)。このようなカメラによって撮像された画像は、クレーンの操作に利用されている。
特開2010−241548号公報
しかしながら、上記の画像がクレーンの操作に利用できるとしても、クレーンによって吊荷を移動させる作業の現場の比較的近傍にいる人が、吊荷を移動させる作業に対して安全な領域にいることを認知することは困難であった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、吊荷を移動させる作業がより安全に遂行されるように支援する作業支援装置、及び作業支援方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様の作業支援装置は、揚重装置のブームにおけるブーム先端部の下方が撮像された画像上に、前記ブーム先端部に設けられ吊荷を支持する支点の下方に位置する揚重点に対応させて前記吊荷の揚重に係る作業員の安全性判定のための範囲を、前記吊荷の揚重状態の安全確認が実施される所定の高さに前記吊荷が吊揚げられるまでの段階に決定する範囲調整部と、前記支点の下方の画像に基づいて、前記範囲内における人員の有無を検出する対象者検出部と、を備える作業支援装置である。
(2)上記の作業支援装置において、前記範囲調整部は、前記揚重装置に設けられた第1計測器によって計測した吊荷の重量により範囲を補正する。
(3)上記の作業支援装置において、前記範囲調整部は、前記揚重装置に設けられた第2計測器によって計測した風速と風向により範囲を補正する。
(4)上記の作業支援装置は、前記支点から所定の範囲内に設けられ、前記支点の下方の画像を撮像する撮像装置を備える。
(5)上記の作業支援装置において、前記範囲調整部は、揚重前の吊荷とフックブロックの少なくとも何れかの画像に基づいて前記揚重点を決定する。
(6)上記の作業支援装置において、前記対象者検出部は、前記人員に対応付けられた位置検出部の検出結果により、前記範囲内の人員の在否を判定する。
(7)上記の作業支援装置において、前記対象者検出部は、少なくとも1台の撮像装置によって時間差をつけて撮像された複数の前記画像に基づいて、前記画像において前記吊荷に隠れて撮像されていない人員を検出する。
(8)上記の作業支援装置は、前記画像の前記範囲内に人員が映り込んだ第1状態と、前記吊荷に隠れる位置にいて前記画像に像が含まれない人員がいる第2状態とを分けて識別する識別部を備える。
(9)上記の作業支援装置において、前記対象者検出部は、個人を特定して前記人員の位置を検出する。
(10)上記の作業支援装置において、識別情報が付与された端末装置が前記人員によって携行され、前記位置検出部は、前記端末装置の識別情報を用いて個人を特定して、前記人員の位置を検出する。
(11)本発明の一態様の作業支援方法は、コンピュータが、揚重装置のブームにおけるブーム先端部の下方が撮影された画像上に、前記ブーム先端部に設けられ吊荷を支持する支点の下方に位置する揚重点に対応させて前記吊荷の揚重に係る作業員の安全性判定のための範囲を、前記揚重装置が吊荷を、前記吊荷の揚重状態の安全確認が実施される所定の高さに吊揚げるまでの段階に決定し、前記支点の下方の画像に基づいて、前記範囲内における人員の有無を検出するステップを含む作業支援方法である。
本発明の実施形態に係る作業支援装置は、吊荷を移動させる作業がより安全に遂行されるように支援できる。
第1の実施形態の作業支援装置を適用したクレーンを示す図である。 実施形態の端末装置の構成図である。 実施形態の作業支援装置を含む作業支援システムの構成図である。 実施形態の吊荷の移動作業の段取りを説明するための図である。 実施形態の吊荷の移動作業に関する処理のフローチャートである。 実施形態の作業員名簿DBを説明するための図である。 実施形態の作業支援に関する処理のフローチャートである。 実施形態のインターロック機能を説明するための図である。 第2の実施形態の作業支援システムの構成図である。 実施形態の作業支援に関する処理のフローチャートである。 第3の実施形態の作業支援システムの構成図である。
以下、図面を参照して実施形態の作業支援装置と作業支援方法とについて説明する。
なお、以下の実施形態の説明において、同じ構成に同じ符号を附す。また、図示する一部の構成を省略して示す場合がある。
以下の実施形態の説明における「基準面」とは、吊荷を配置する面のことである。この基準面は、地面であってもよく、地面とは異なる高さの面であってもよい。吊荷が基準面の上に設けられた椹木(不図示)の上に置かれていてもよい。なお、必ずしもこの基準面にクレーン(揚重装置)が配置されていることを必要としない。吊荷の移動元と移動先の高さが異なる場合には、それぞれの地点ごとに基準面を設けてもよい。
以下、吊荷が移動されるまで配置されている面(基準面F)を、基準面の一例として説明する。
なお、実施形態の説明における「揚重点」とは、実空間内において規定され、吊荷を移動する作業を行う現場のなかで、吊荷の重心を鉛直方向に沿って上記の基準面Fに射影した点(揚重点C)のことである。なお、吊荷の移動には、上下方向(鉛直方向)への移動(揚重)に限らず、水平方向への移動、これらの組み合わせた方向への移動が含まれる。
また、実施形態の説明における「代表点」とは、吊荷の上方に配置されたカメラによって撮影された監視画像内で、吊荷の重心の概略の位置を示す点のことである。この代表点は、厳密に吊荷の重心の位置を示すものではなく、その近傍を示す点であってもよい。例えば、当該画像における揚重点Cの位置に概ね一致するように、代表点RPの位置を規定するとよい。実施形態では、クレーン2のフックブロック28の像を利用してそれを定める。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態の作業支援装置を適用したクレーンを示す図である。作業支援装置1が適用されるクレーン2の全体的な構成を簡単に説明する。このクレーン2は、走行機能を有する車両21の本体部分22(車体)と、本体部分22の上部に水平旋回可能に取り付けられた旋回台23と、旋回台23に設けられたキャビン24と、クレーン制御部25とを備えている。
本体部分22には、それぞれ左右一対のアウトリガが設けられている。旋回台23の上側にはブラケット26が設けられている。このブラケット26にはブーム27が取り付けられている。
ブーム27は、その基端部(不図示)が支持軸(不図示)を介してブラケット26に取り付けられ、この支持軸を中心にして起伏可能となっている。例えば、ブラケット26とブーム27との間には起伏用シリンダ(不図示)が介装されている。ブーム27は、この起伏用シリンダが伸縮することにより起伏する。
ブーム27は基端ブーム27aと中間ブーム27bと先端ブーム27cとを有し、この順序で基端ブーム27a内に外側から内側へ入れ子式に組み合わされている。各ブーム27a〜27cは内部で伸縮シリンダ(不図示)により連結され、各伸縮シリンダが伸縮することで伸縮する。
先端ブーム27cの先端部27d(ブーム先端部)には支点27e(シーブ)が設けられている。この支点27eにはブラケット26に設けられたウインチ(不図示)から延びたワイヤロープW(以下ワイヤWと称する)が掛けられている。このワイヤWにはフックブロック28が吊り下げられており、フックブロック28の下側にはフック29が取り付けられている。このフック29にはワイヤロープ等により吊荷SLが掛けられる。
キャビン24内には操作盤(不図示)と表示部4とが設けられている。この操作盤は、操作レバー(不図示)を備えている。この操作レバーは、クレーン制御部25に接続されている。クレーン制御部25は、オペレータUNの操作レバーの操作に従い、ブーム27の旋回・起伏・伸縮、ウインチの駆動等を制御する。クレーン制御部25は、作業支援装置10からの制御を受け、上記の制御を制限することがある。表示部4は、作業支援装置10から提供される画像と情報とを表示する。
次に、作業支援システム1の概要について説明する。作業支援システム1は、クレーン2により吊荷SLを移動する場合に、その吊荷SLの移動に係る作業の安全性を高めるように、作業員の作業を支援する。
上記のクレーン2による吊荷SLの移動に係る作業は、現場責任者U0(図3、図6)の指示のもとで、作業員名簿DB(図6)等に登録されている複数の作業員によって安全に留意して遂行される。上記の複数の作業員には、クレーン2のオペレータUN(図6)の他に、オペレータUNにクレーンの操作を指示する合図を送る合図者U1、吊荷SLの玉掛け作業を行う玉掛け作業者U2、U3(図6)、・・・、作業員U(N−1)(図3)などが含まれる。以下の実施形態に示す吊荷SLの移動に係る作業の現場では、少なくとも上記の複数の作業員が作業を行っている。
作業支援システム1は、クレーン2と、カメラ3と、表示部4と、作業支援装置10とを備える。作業支援システム1は、さらに、端末装置5を備えていてもよい。なお、実施形態の場合、計測器6と7は備えていなくてもよい。これらについては後述する。
端末装置5は、少なくとも上記の現場責任者U0と、合図者U1、玉掛け作業者U2、U3などの作業員のそれぞれに携帯される。オペレータUNは、端末装置5を携帯する代わりにクレーン2に備えられている表示部4を利用して、現場の状況を確認する。端末装置5の詳細については、後述する。
カメラ3は、図1に示すように先端ブーム27cの先端部27dに取り付けられている。このカメラ3は、ブーム27の先端部27dから下方を視たときの風景(吊荷SLや吊荷SL周辺)を撮像する。例えば、カメラ3は、そのレンズの光軸が下に向くように、先端部27dに支持されている。例えば、カメラ3は、可視光領域の画像(可視画像)と赤外線領域の画像(赤外画像)のうち少なくとも何れかを撮像可能とする。例えば、カメラ3は、可視光領域の感度領域が近赤外線領域まで伸びているものであってもよい。カメラ3が赤外線領域又は近赤外線領域に感度特性を有するものである場合、地面等の背景と人物の温度が異なることにより、人物の識別が容易な画像を得られることがある。
表示部4は、例えば、クレーン2のキャビン24内に設けられ、オペレータUNがクレーンを操縦中に確認できる位置に配置されている。表示部4は、作業支援装置10から提供される各種情報を表示する。例えば、表示部4に表示される情報には、カメラ3によって取得された画像、作業支援装置10によって検出された状況に関する情報等が含まれる。
作業支援装置10は、そのクレーン2による吊荷SLの移動に係る作業に不安全な状況が生じていることを、上記の作業員が携帯する端末装置5等に通知して、不安全な状況が生じていることに関する情報が共有されるように支援する。
図2を参照して、実施形態の端末装置5について説明する。図2は、実施形態の端末装置の構成図である。
端末装置5は、例えば、動きセンサ51、位置検出部52、制御部53、通信部54、出力部55、記憶部56などを、筐体の内部に備える。
動きセンサ51は、例えば加速度センサ又はジャイロを含み、直交する3軸方向の動き、3軸廻りの回転などを検出する。
位置検出部52は、GPS(Global Positioning System)、GNSS(Global Navigation Satellite System)などの衛星から位置捕捉のためのデータを取得して、端末装置5の位置を検出する。
制御部53は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、制御部53は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
通信部54は、作業支援装置10と通信するための無線通信手段を備える。適用する無線通信方式に制限はなく、所望の範囲を移動しながら通信を継続することが可能な通信方式を適宜適用できる。
出力部55は、圧電素子、電磁リレー、モータなどのアクチュエータを備える。出力部55は、制御部53の指令により、アクチュエータを駆動して、振動を発生する。例えば、制御部53は、作業支援装置10から得た情報に基づいて、その情報に応じた振動を出力部55から出力させる。制御部53は、作業支援装置10からの警告を受信すると、アクチュエータを駆動させて、作業員等に危険な状態にあることを認識させる。
記憶部56は、制御部53のハードウェアプロセッサが実行するプログラム(ソフトウェア)、端末装置5の識別情報などを格納する。
上記の制御部53は、例えば、通信部54を介して作業支援装置10と通信する。制御部53は、動きセンサ51、位置検出部52などによる検出結果を作業支援装置10に送信する。制御部53は、作業支援装置10から受信したデータに基づいた所望の情報を出力する。
なお、端末装置5は、作業者の手首などに容易に装着できるように形成されていてもよく、所謂スマートウォッチのようにウエアラブルであってよい。
図3を参照して、実施形態の作業支援装置10を含む作業支援システム1について説明する。図3は、実施形態の作業支援装置を含む作業支援システムの構成図である。
作業支援装置10は、制御部11と、記憶部12とを備える。
制御部11は、領域設定部111(範囲調整部)と、対象者検出部112と、動作検出部113と、合図者検出部114と、識別部115と、表示制御部116と、警報出力部117と、連動制御部118と、警告部119と、を備える。
領域設定部111は、ブーム27の先端部27dに設けられたカメラ3から画像を取得して、カメラ3から取得した画像(以下、監視画像という。)に基づいて、作業員が存在する位置(立ち位置)の安全が容易に確保できないと判定すべき所定の範囲D01を設定する。例えば、所定の範囲D01は、実空間における基準面Fに定められる。
なお、上記の所定の範囲D01は、下記のように決定するとよい。上記の所定の範囲D01は、吊荷SLを降下させた場合、又は、移動中に吊荷SLが落下したと仮定した場合に、吊荷SLと干渉する範囲と、落下時の衝撃で飛散したものが影響を及ぼし得る範囲を想定して定めた範囲との少なくとも何れかを含むように規定される。
例えば、吊荷SLが回転することを考慮して、図1に示すように揚重点Cから予め定められた所定の距離が確保できるように、所定の範囲D01を決定する。吊荷SLの上部から平面視したときの所定の範囲D01を円形にした場合、その半径を約3mにしてもよくこれに限らない。上記の半径は、予め一律に決定されていてもよく、吊荷SLの種類に対応する値にしてもよい。
領域設定部111は、上記の範囲D01に対応する領域Z01を、その監視画像に設定する。例えば、領域設定部111は、実空間において立ち位置の安全を容易に確保できない所定の範囲D01を、監視画像における領域Z01に対応付ける。つまり、領域設定部111は、クレーン2のブーム27における先端部27dの下方が撮像された監視画像上に、揚重点Cに対応させて吊荷SLの揚重に係る作業員の安全性判定のための領域Z01(範囲)を決定する。領域Z01の設定に関する詳細は後述する。
対象者検出部112は、上記の監視画像に基づいて、監視画像内に含まれる対象者の像を検出する。
動作検出部113は、合図者U1等の作業者が携帯する端末装置5から、合図者U1等の作業者の姿勢又は動作を示す情報を取得して、取得した情報に基づいて合図者U1が取った姿勢を検出する。通常、合図者U1が所定の身振りをすることにより、クレーン2のオペレータUNに所定の合図を送ることが、作業上のルールとして規定されている。そこで、動作検出部113は、特定された合図者U1の所定の身振りを検出することにより、クレーン2のオペレータUNに対する所定の合図が送られたことを検出する。
合図者検出部114は、監視画像に含まれる個人の像から、少なくともその監視画像の範囲に属する個人を特定する。例えば、合図者検出部114は、動作検出部113により検出された作業者が取った姿勢と、対象者検出部112により検出された対象者の像に基づいて、少なくともその監視画像の範囲に属する対象者のうちから合図者U1を検出する。例えば、合図者検出部114は、作業上のルールとして規定される所定の身振り(姿勢)を検出することで、合図者U1を識別する。
識別部115は、少なくとも対象者検出部112により検出された人を対象者とし、監視画像内に含まれる対象者の像の検出結果と、領域設定部111による領域Z01の設定結果とに基づいて、領域Z01内の人の像(以下、領域Z01内の人影という。)の有無を識別する。領域Z01内に人影があると識別された場合は、範囲D01内に作業員などが居る状況にあると判定する。
例えば、識別部115は、領域Z01を示す図形を監視画像に重畳させる。さらに、識別部115は、領域Z01内にあると識別された人影を領域Z01外の人影と区別して、領域Z01内の人影の位置を強調するようにその表示を替えて監視画像内に表示させる。例えば、識別部115は、上記の人影の位置を表示制御部116に送り、領域Z01の人影の位置に○印などの特定の図形を表示させるようにしてもよい。
また、吊荷SLの移動作業では、後述するように、複数の安全確認行為を実施することにより、作業の安全を確保できるように作業上のルールが規定されている。識別部115は、合図者検出部114によって作業上のルールとして規定される所定の身振り(姿勢)が検出されたことにより、これらの安全確認行為が実施されていることを識別する。
表示制御部116は、領域Z01を示す図形を監視画像に重畳して、領域Z01を示す図形が重畳された監視画像を表示部4に表示させる。例えば、表示制御部116は、領域Z01内に侵入した人がいると識別部115が判定した場合に、侵入検出を示す表示を表示部4に表示させる。
警報出力部117は、領域Z01内に侵入した人がいると識別部115が判定した場合に、警報音等を発して侵入検出を示す警報を出力する。
連動制御部118は、領域Z01内に侵入した人がいると識別部115が判定した場合に、クレーン2の動きを制限するための信号をクレーン2に対して出力する。連動制御部118は、クレーン2の操作に対する所謂インターロック機能を提供する。例えば、連動制御部118は、作業上のルールとして規定される所定の身振り(姿勢)が検出されるまで、クレーン2の動きを制限するための信号をクレーン2に対して出力する。これにより、連動制御部118は、吊荷SLを揚重する複数の段階に分けて実施される作業のなかで、第1段階の作業に規定された安全確認行為が検出されるまで、第1段階の次の第2段階の作業に進まないようにクレーン2の駆動を制限する。なお、クレーン2の動きを制限するための連動機能の搭載は任意であり、上記の連動機能を搭載しない場合には、連動制御部118を省略したり、連動制御部118の一部の連動機能に限り実装する場合には、連動制御部118の機能に対応させたりしてもよい。
警告部119は、領域Z01内に侵入した人がいると識別部115が判定した場合に、侵入が検出された個人の端末装置5に対して、侵入検出を示す警告を通知する。
記憶部12は、半導体メモリ等により構成され、制御部11が所定の処理を実行するためのソフトウエアプログラム、各種データなどをそこに格納する。上記の各種データには、例えば、後述する作業員名簿DBが含まれる。
図4から図7を参照して、実施形態の吊荷SLの移動作業について説明する。図4は、実施形態の吊荷の移動作業を説明するための図である。図5は、実施形態の吊荷の移動作業に関する処理のフローチャートである。ここでは、吊荷SLの移動を開始する段階に着目して説明する。なお、合図者U1は、まだ特定されていないものとする。
図4における左半分の領域に示す図4(a1)から図4(d1)は、カメラ3によって撮像された監視画像の一例を示す。図4における右半分の領域に示す図4(a2)から図4(d2)は、図4(a1)から図4(d1)の各段階に対応する作業の状況が示される。
例えば、図4(a2)から図4(d2)に示す手順で、吊荷SLの移動作業が行われる。図4(a2)に示す段階が、吊荷SLの玉掛け作業が完了した第1段階に対応する。図4(b2)に示す段階が、地切するように吊荷SLを吊り上げた第2段階に対応する。図4(c2)に示す段階が、前述の図4(b2)の状態から吊荷SLをさらに吊り上げた第3段階に対応する。図4(d2)に示す段階が、前述の図4(b2)の状態からブームを更に伸ばして吊荷SLを吊り上げた第4段階に対応する。
第1段階:
図4(a2)に示す第1段階では、吊荷SLの移動を開始する前の状態にある。吊荷SLは、例えば、基準面Fの上に設けられた椹木(不図示)の上に置かれている。カメラ3が高さh1の位置にあり、カメラ3から吊荷SLまでの距離がd1である。ここで、玉掛け作業が行われた後、合図者U1は、玉掛け状態に異常がないことを確認して、異常が無ければ第1の指さし確認の動作をとる。例えば、端末装置5は、これらの合図者U1の動作等を検出する。
まず、動作検出部113は、合図者U1が携帯する端末装置5から、合図者U1の姿勢又は動作を示す情報を取得して、取得した情報に基づいて合図者U1が取った第1の安全確認行為を検出する(ステップS11)。
動作検出部113は、端末装置5から取得した情報に、合図者U1がとるべき所定の身振りが含まれていたか否かを判定する(ステップS12)。例えば、合図者U1がとるべき所定の身振りは、クレーン2のオペレータUNに対する第1の指さし確認の動作等の安全確認行為に対応するものであってよい。
動作検出部113によって所定の合図であると判定された場合、領域設定部111は、監視画像におけるフックブロック28の位置を検出して、フックブロック28の位置を監視画像内の代表点RPの位置として決定する(ステップS13)。この代表点RPの位置は、支点27eの下にあたる揚重点Cに対応する位置になる。これに伴い、合図者検出部114は、所定の身振りを実施した作業者を、合図者U1として特定する。
なお、この第1段階の状態にあると、ワイヤWの遊びが無くなるようにワイヤWが巻き取られており、監視画像におけるフックブロック28の位置が安定する。フックブロック28が安定して搖動が比較的少ない状況で、フックブロック28の位置を取得することで、代表点RPの位置の検出精度が高まる。
領域設定部111は、代表点RPの位置を基準にして、所定の大きさの領域Z01とZ02を設定する(ステップS14)。
この第1段階における監視画像には、図4(a1)に示すように、代表点RPと代表点RPに基づいて定められた領域Z01、Z02と、吊荷SLの像と、合図者U1の像と、指標IN01、IN02の像とが含まれる。合図者U1の像の位置は、領域Z01の外側である。この位置であれば、合図者U1は、安全と判定し得る領域にいると判定される。ただし、領域Z01に代えて領域Z01より広い領域Z02に基づいて判定する場合には、合図者U1の像の位置が領域Z02の内側であり、合図者U1が危険な領域にいると判定される。なお、実施形態の場合、上記の領域Z01とZ02の少なくとも何れかが設定されていればよい。以下、同様である。なお、指標IN01、IN02については、後述する。
第2段階:
図4(b2)に示す第2の段階では、吊荷SLは、例えば、基準面F上に設けられた椹木(不図示)から浮かせて、吊荷SLの玉掛けの状態等を点検可能な高さまで吊り揚げられている。吊荷SLは、基準面Fから所定の高さ(h2b)に吊られた状態で支持されている。このh2bを30センチメートルほどにしてもよい。なお、カメラ3が高さh1の位置にあり、カメラ3から吊荷SLまでの距離がd2である。ここで、合図者U1は、吊荷SLが吊られている状態に異常がないことを確認して、異常がなければ、第2の指さし確認の動作をとる。
動作検出部113は、合図者U1が携帯する端末装置5から、合図者U1の姿勢又は動作を示す情報を取得して、取得した情報に基づいて合図者U1が取った第2の安全確認行為を検出する(ステップS21)。
動作検出部113は、合図者U1の所定の身振りが含まれていたか否かを判定する(ステップS22)。例えば、合図者U1がとった所定の身振りは、クレーン2のオペレータUNに対する第2の指さし確認の動作等の安全確認行為に対応するものであってよい。なお、このステップS22の処理は、ステップS21の処理を終えた後、予め定められた所定時間経過した後に実施してもよい。この所定時間は、数秒ほどでよい。
動作検出部113によって所定の合図であると判定された場合、領域設定部111は、監視画像におけるフックブロック28の像の位置が、先に定められた代表点RPから所定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS23)。
例えば、吊荷SLに掛けたロープの位置が所望の位置からずれていると、吊荷SLを地切りした段階で吊荷SLが水平方向に移動することがある。領域設定部111は、上記の判定で、吊荷SLの重心の上にフックブロック28が位置していることを識別する。なお、領域設定部111は、この判定を、監視画像内のフックブロック28の像の位置の移動量(フックブロック28の揺れの大きさ)が予め定められた所定範囲内にあることを判定することに代えてもよい。
監視画像内の代表点RPの位置の移動範囲が上記の所定範囲を超えていた場合に限り、領域設定部111は、吊荷SLの揺れが治まった状態で、代表点RPの位置と領域Z01とを再設定し(ステップS24)、次の第3段階に進める。
この第2段階における監視画像には、図4(b1)に示すように、代表点RPと代表点RPに基づいて定められた領域Z01、Z02と、吊荷SLの像と、合図者U1の像と、指標IN01、IN02の像とが含まれる。前述の図4(a1)の図と比べると、吊荷SLの像が幾らか大きくなっているが、他の情報に変化はなく、図(a1)の場合と同様である。
第3段階:
図4(c2)の前述の図4(b2)の状態から吊荷SLをさらに吊り上げた状態を示す。吊荷SLは、例えば、基準面Fから所定の高さ(h2c)に吊られた状態で支持されている。例えば、このh2cを3メートルほどにしてもよい。なお、カメラ3が高さh1の位置にあり、カメラ3から吊荷SLまでの距離がd3である。ここで、合図者U1は、吊荷SLが吊られている状態に異常がないことを確認し、異常がなければ第3の指さし確認の動作と、吊荷SLの移動を指示する動作とをとる。
動作検出部113は、合図者U1が携帯する端末装置5から、合図者U1の姿勢又は動作を示す情報を取得して、取得した情報に基づいて合図者U1が取った第3の安全確認行為と吊荷SLの移動を指示する動作のうち少なくとも何れかの動作を検出する(ステップS31)。
動作検出部113は、合図者U1の所定の身振りが含まれていたか否かを判定する(ステップS32)。例えば、合図者U1がとった所定の身振りは、クレーン2のオペレータUNに対する第3の指さし確認の動作等の安全確認行為と吊荷SLの移動を指示する動作の少なくとも何れかの動作に対応するものであってよい。
この第3段階における監視画像には、図4(c1)に示すように、代表点RPと代表点RPに基づいて定められた領域Z01、Z02と、吊荷SLの像と、合図者U1の像と、指標IN01、IN02の像とが含まれる。前述の図4(a1)、(b1)の図と比べると、吊荷SLの像がさらに大きくなっている。このように、ブーム27の先端部27dに設けられたカメラ3の位置が変化していなくても、吊荷SLの像が大きくなって、吊荷SLに隠れる範囲が広まっている。その他の情報に変化はなく、図(a1)の場合と同様である。
第4段階:
図4(d2)の前述の図4(c2)の状態からブームを伸ばして吊荷SLをさらに吊り上げた状態を示す。吊荷SLは、例えば、基準面Fから所定の高さ(h2d)に吊られた状態で支持されている。このh2dは、前述のh2cより大きな値をとる。なお、カメラ3が高さ(h1+Δh)の位置にあり、カメラ3から吊荷SLまでの距離がd3である。ここで、合図者U1は、吊荷SLの移動を指示する動作をとる。オペレータUNは、合図者U1が取った吊荷SLの移動の指示に従ってクレーン2を操縦する。
クレーン2は、オペレータの操作に従い吊荷SLを移動させる(ステップS40)。
例えば、クレーン2は、走行することなく同じ位置に配置されており、ブーム27の角度を保持したままブーム27を伸長させる。これに伴い、ブーム27の先端部27dに設けられたカメラ3の位置が、上述した状態に比べて、Δhほど高くなる。
この第4段階における監視画像には、図4(d1)に示すように、代表点RPと代表点RPに基づいて定められた領域Z01、Z02と、吊荷SLの像と、合図者U1の像と、指標IN01、IN02の像とが含まれる。図4(d1)に示す領域Z01、Z02の大きさは、カメラ3の高さが異なる図4(a1)から(c1)に示す領域Z01、Z02の大きさとは異なる。図4(d1)に示す領域Z01、Z02の大きさは、監視画像内の指標IN01、IN02間の距離又は指標IN01、IN02の大きさを基準にして調整されたものである。
合図者U1の像の位置は、領域Z01と領域Z02の外側であり、この位置であれば、合図者U1は、安全と判定し得る領域にいると判定される。
なお、ブーム27を伸ばす前の第3段階では、代表点RPに対して図4(c1)に示す位置に合図者U1がいたが、この位置は、図4(d1)上のU1aの位置になる。この違いは、ブーム27を伸長したことにより、吊荷SLが合図者U1の頭上に接近してくるため、図4(d1)に示すところまで合図者U1は移動している。もし、合図者U1が移動せずにU1aの位置にいた場合には、合図者U1の像の位置(U1a)が領域Z01の内側であるため、合図者U1が危険な領域にいると判定される。
なお、上記の第1段階から第4段階の各段階において、動作検出部113は、作業員が取った行動を、その作業者の姿勢と動作の少なくとも何れかに基づいて識別する。例えば、作業員が取る所定の行動を識別するための行動パターンに関する情報が、記憶部12に格納されており、動作検出部113は、上記の行動パターンと、実際に作業員が取った行動との対比により、合図者U1等の作業員を特定してよい。
上記の監視画像には、フックブロック28の像が含まれている。そこで、領域設定部111は、上記のフックブロック28の像の範囲のなかでフックブロック28を代表する代表点RPの位置を定める。これにより、実空間における揚重点Cと監視画像における代表点RPは、上記の処理により対応付けられる。
これに対応させて、領域設定部111は、監視画像における代表点RPの位置と、代表点RPを基準に監視画像内の領域Z01の範囲とを決定するが、吊荷SLの移動の過程でそれぞれを遂次決定するとよい。
図6を参照して、実施形態の吊荷SLの移動作業に関する作業員名簿DBの一例について説明する。図6は、実施形態の作業員名簿DBを説明するための図である。
この作業員名簿DBは、番号、氏名、所属、担当、資格、識別情報、位置、領域、端末装置ID等の項目を含む。
番号、氏名、所属、担当、資格等に関する項目には、吊荷SLの移動作業(本作業という。)に携わる各人の氏名、所属、担当業務、保有している資格に関する情報(データ)がそれぞれ含まれる。なお、上記の氏名、所属、担当、資格等に関する各項目は、従前の作業員名簿に関連するものであり、従前の作業員名簿のデータをそのまま利用してもよく、或いは、作業員名簿DBの項目から削除してもよい。従前の作業員名簿のデータを取得してそのまま利用する場合には、関連する作業員を作業員名簿DBに過不足なく登録することができ、作業員名簿DBの作成を簡素化することができる。
識別情報には、各人を一意に識別する識別情報に関するデータが含まれる。位置には、各人の現在の位置を示すデータが含まれる。例えば、位置を示すデータは、緯度経度情報を含むものであってよい。領域には、各人の現在の位置が属する領域を示すデータが含まれる。ここでいう領域は、監視画像に基づいて吊荷SL又はフックブロック28の像を基準に決定されたものである。その詳細については後述する。端末装置IDには、各人が携帯する端末装置5に付与されている端末装置5の識別情報に関するデータが含まれる。
なお、端末装置5を携行しない作業者については、この項目のデータを必須としない。また、作業員の識別情報と端末装置IDの対応付けが他のデータベースで管理されている場合には、そのデータベースのデータを利用してもよく、作業員名簿DBの端末装置IDの項目を省略してもよい。
作業支援装置10は、上記の項目のうち、主に、識別情報、位置、領域、端末装置ID等の項目のデータを利用する。
[作業支援]
図7を参照して、実施形態の吊荷の移動作業の作業支援について説明する。図7は、実施形態の作業支援に関する処理のフローチャートである。ここでは、吊荷SLの移動に関する作業の全般について説明する。
まず、動作検出部113は、クレーン2により吊荷SLを揚重する作業に従事する作業員を検出する(ステップS110)。例えば、動作検出部113は、作業員名簿DBに登録されている複数の作業者のなかから識別情報UID1で識別される合図者U1を、クレーン作業の合図者として決定する。動作検出部113による個人の特定方法の詳細については後述する。
領域設定部111は、揚重点Cの位置と、その揚重点Cの位置を基準に所定の範囲D01を決定する(ステップS120)。これに対応させて、領域設定部111は、代表点RPの位置と、その代表点RPの位置を基準に領域Z01を決定する(ステップS130)。なお、このステップS120とS130の処理の詳細は、前述の図5の処理を適用できる。
領域設定部111は、領域Z01の範囲を更新する(ステップS140)。吊荷SLを移動することにより、基準面Fにおける範囲D01が変化する。それに伴い、領域Z01が適宜更新される。
合図者検出部114は、監視画像に含まれる個人の像から、少なくともその監視画像の範囲に属する個人を特定する(ステップS150)。
識別部115は、監視画像において、領域Z01内に人影があるか否かを判定する(ステップS160)。なお、識別部115は、吊荷SLの移動作業を継続中に取得する動画またはコマ数を削減した順動画などの監視画像において一旦検出した人影を追尾してもよい。
領域Z01内に人影がある場合には、警告部119は、領域Z01内の人影に対応する人員(対象者)に対して警告を発する(ステップS170)。警告部119が上記の警告を対象者に対して発すると、対象者の端末装置5は、その警告の通知を受信して、鳴動または振動して対象者に警告が通知されたことを示す。
ステップS170の処理を終えた後、又は、領域Z01内に人影がない場合には、制御部11は、吊荷SLの移動を終えたか否かを判定して(ステップS180)、吊荷SLの移動中の場合には、ステップS140からの処理を繰り返す。
吊荷SLの移動を終えた場合には、制御部11は、移動すべき吊荷SLが残っているか否かを判定する(ステップS190)。移動すべき吊荷SLが残っている場合には、ステップS120からの処理を繰り返す。なお、移動すべき吊荷SLが残っていない場合には、一連の処理を終了する。
[個人の特定に関する処理について]
次に、作業支援装置10が個人を特定する方法について説明する。
個人を特定する方法には、監視画像から抽出した個人の特徴に基づいてその個人を特定する方法(第1の方法)、端末装置によって検出した個人の動きを用いて個人特定する方法(第2の方法)などがある。
上記の通り、動作検出部113は、クレーン2の操作を指示する作業員(合図者)を、予め定められた所定の識別基準と、検出された作業員の姿勢と動作の少なくとも何れかを示すデータとに基づいて特定することにより、所望の合図者を識別することができる。
領域設定部111は、吊荷SLを揚重する作業における安全確認行為の姿勢を前記所定の姿勢の1つに含めてもよい。この場合、領域設定部111は、監視画像から合図者が所定の姿勢を取ったことを検出し、その検出に応じて範囲D01を決定する、という範囲D01を決定するタイミングを規定することができる。
以下、上記の個人の特定に関する手法のより具体的な一例について説明する。
ここでは、第1の方法の例を示す。この場合、作業員が作業中に常時身に着けている作業服、ヘルメット、安全靴、チョッキ、手袋などに、各人を一意に識別可能な情報を、吊荷SLの上方に設けられたカメラ3によって読み取り可能な方法で明示しておく。この各人を一意に識別可能な情報は、QRコード(登録商標)、バーコード、カラーコード、特定の意匠などの幾何学的に示された情報であってもよく、名前、識別番号などを示す文字、数字等によって示された情報であってもよく、組み合わされたものであってもよい。
動作検出部113は、上記の個人を識別可能な情報に基づいて各人を識別することにより、個人を特定する。或いは、動作検出部113は、本人の顔の画像から抽出した特徴に基づいて各人を識別することにより、個人を特定する。
動作検出部113は、監視画像から抽出した情報に基づいて個人を特定し、その人の位置を識別する。
[監視画像における領域Z01の範囲について]
次に、監視画像における領域Z01の範囲について説明する。カメラ3の高さを替えた場合に、実空間における範囲D01の大きさを変えなくても、監視画像における領域Z01の範囲を補正することが必要になる。
例えば、作業支援装置10は、領域Z01の範囲の設定を、吊荷SLを基準面Fに据え置いた状態、または、基準面Fに据え置いた状態から安全確認を実施可能な程度浮かせた状態で設定する。上記の2つの状態を比較しても、監視画像に設定した領域Z01に含まれる背景画像の範囲には大きな違いは生じない。
ただし、この後、ブーム27を伸縮させたり、起伏を調整したりすると、それに伴いカメラ3の高さが変化して、監視画像に設定した領域Z01に含まれる背景画像の範囲が変化する。また、ワイヤWの巻き上げ量を調整すると、それに伴いカメラ3から吊荷SLまでの距離が変化して、監視画像内の吊荷SLの像の大きさが変化する。それに伴い、吊荷SLによって撮影できない背景画像の範囲が変化する。
このように、吊荷SLの移動に伴って監視画像に映る範囲が変化する。そのため、単に監視画像を監視する方法をとる比較例の場合には、監視画像の中で安全度が高い領域と、安全度が比較的低い領域を見極めることが困難である。
これに対し、実施形態の作業支援装置10は、監視画像内で安全度が低いと判定すべき範囲D01を示す領域Z01を逐次調整することで、監視画像の中で安全度が高い領域と、安全度が比較的低い領域の見極めを可能にする。以下、その一例について説明する。
シナリオ1:
クレーン2を用いて作業を行う現場では、一般者がその現場に進入することを制限する必要がある。一般的には、三角コーンとバーを用いてバリケードを形成して一般者が容易に進入することを制限する。バリケードは、1組の三角コーンの間にバーを渡して形成される。この場合三角コーンの間隔は、バーの長さにより定まる。例えば、バーの長さは、2m程度である。
例えば、この三角コーンを用いたバリケードが、カメラ3による監視画像の背景部分に映り込むことがある。この場合には、このバリケードの一部を指標IN01、IN02にする。
もし、上記のバリケードがカメラ3による監視画像の背景部分に映り込まない状況にあれば、図4に示すように1組の三角コーンとバー1本を用いてバリケードと同様の指標IN01、IN02を形成して、カメラ3の撮影範囲内にその指標IN01、IN02の像を配置するとよい。
実施形態の作業支援装置10は、例えば、上記のバリケード等の指標IN01、IN02の像を、監視画像内の背景部分の尺度を示す指標として利用する。
説明を簡単にするため、カメラ3により得られる監視画像に光学的な歪が比較的少ない場合を想定する。このような場合、クレーン2の操作によって、基準面Fからのカメラ3の高さが(3/2)倍になれば、監視画像における背景部分の像の大きさは、(2/3)倍になる。この場合、作業支援装置10は、先に定めた領域Z01を上記の比率に合わせて(2/3)倍に調整する。この際、作業支援装置10は、揚重点Cの位置を変更せずに利用する。
シナリオ2:
建築現場などでは、足場や建物そのものが、監視画像の背景部分に映り込むことが有る。上記の場合、前述のシナリオ1のバリケード等に代えて、足場や建物の像を用いるとよい。例えば、足場の場合、それを形成する脚部の間隔を用いるとよい。或いは、建物の場合、その構造部材、特徴部分などの間隔を用いるとよい。
上記のシナリオ1と2に示したように、吊荷SLの移動作業の間、移動作業の現場近傍の基準面Fに定置される物の寸法を利用して、間接的にカメラ3から基準面Fまでの距離を検出することができる。これにより、監視画像における領域Z01の大きさを、カメラ3の高さの変化に合わせて調整することができる。
[インターロック機能について]
図8を参照して、作業支援装置10のインターロック機能について説明する。図8は、実施形態のインターロック機能を説明するための図である。図8に示す状態遷移図は、作業支援装置10のインターロック機能の制御に関するものである。
作業支援装置10は、安全を確保するためにクレーン2の操作を制限するインターロック機能を提供する。実施形態のインターロック機能は、複数段の制限ランクが設けられている。この制限ランクは、作業者が所定の行為を実施することによって段階的に制限が徐々に解除される。
吊荷SLが基準面Fに配置されている第1段階をAランクに、吊荷SLを地切した第2段階をBランクに、吊荷SLを地切した状態で玉掛けの確認が完了した第3段階をCランクに、吊荷SLの移動が許可された第4段階をDランクに、それぞれ割り当てる。なお、第1段階から第4段階の各段階は、前述の図4等と一致する。
実施形態では、段階ごとに吊荷SLの移動が許可される範囲をそれぞれ規定する。作業支援装置10は、AランクからDランクまでの各ランクで、吊荷SLの移動を許可する範囲を段階的に広くする。
ところで、クレーン2の吊荷SLの移動に関する各種作業において、各作業員が安全確認などの作業を励行することにより、その作業における安全が確保されている。この安全確認などの作業の実施は、各作業員の安全に対する意識による面がある。これに対し、安全確認などの作業が励行されることを厳格に管理するために、作業員が実施したことを都度記録に残すことにすると、作業員の作業が増加して、作業員に負担をかけることになる。また、記録を残すことが形骸化しては、本来の目的を達することができない。
そこで、作業支援装置10は、例えば作業の各段階で規定の安全確認の行為が励行されていることを検出し、所定の行為が実施されたことが識別できない場合には、AランクからDランクまでの各ランクに定められた範囲を限度にして、クレーン2による吊荷SLの移動作業を制限する。なお、作業支援装置10は、上記のインターロック機能によりクレーン2による吊荷SLの移動作業を制限する場合には、警告を端末装置5に通知したり、同警告を表示部4に表示したりしてもよい。
上記のように、作業支援装置10は、クレーン2によって複数の段階に分けて吊荷SLを揚重する作業が実施される場合には、各段階に対応付けて規定されたランクの遷移条件が満たされるまで、次の段階の吊荷SLを揚重する作業の進行を制限する。この場合、作業支援装置10は、オペレータUNの操作があっても、現段階のランクから他のランクに遷移させる遷移条件が満たされるまで、現段階からその次の段階の作業に進まないようにクレーン2の駆動を制限する。なお、作業計画の手順に従った所定の行為が実施されていれば、作業支援装置10は、その所定の行為の実施を識別することから、そのインターロック機能によってクレーン2による吊荷SLの移動作業を制限することはない。
上記の所定の条件の一例について説明する。例えば、玉掛け作業の飛来落下防止に関する「3・3・3運動」が知られている。「3・3・3運動」とは、下記の行為の励行を推進することで、玉掛け作業の安全を確保するためのものである。
(1)地切の際には吊荷SLを、基準面Fから30cm以内の高さに浮かした状態で一旦静止させる。
(2)玉掛け後に地切してから3秒待つ。
(3)作業員は、玉掛けワイヤを張った状態で吊荷SLから3m離れる。
この「3・3・3運動」の各行為が実施されていることを検出することに代えて、作業支援装置10は、次の(イ)から(ハ)までの条件が全て満たされたことを検出する。
(イ)前述の図4に示した第1段階から第2段階に遷移した後に、吊荷SLを、基準面Fから限度値以内の高さに浮かして吊りあげられ、それが静止していること。例えば限度値は、30cmである。
(ロ)前述の図4に示した第2段階に遷移した後に、3秒以上経過してから第3段階に遷移させるための安全確認行為が実施されていること。
(ハ)揚重点Cを中心に所定の半径の円が範囲D01として規定される。例えば、上記の円の半径は、吊荷SLの大きさ、形、落下時の危険度等に基づいて決定され、3m以上の任意の長さに予め決定される。この場合の(ハ)の条件は、前述の図4に示した第2段階の監視画像において、少なくとも範囲D01に対応する領域Z01のなかに作業員(人)の像がないこと、である。
作業支援装置10は、この第1段階のAランクで許容される吊荷SLの移動の範囲を、例えば、基準面Fの上方30cmまでにする。制御部11は、上記の(イ)から(ハ)までの全ての条件が満たされたことを検出するまでは、クレーン2による吊荷SLの移動の範囲が、上記のAランクで規定される範囲に制限する。
作業支援装置10(制御部11)は、Aランクの範囲内の移動をクレーン2に許可する。仮に、合図者U1の安全確認の合図もなくオペレータUNが一気に吊荷SLを吊り上げようとしても、制御部11は、ランクAで規定される高さ以上に吊り上げる操作に対するクレーン2の駆動を制限するようにクレーン制御部25を制御する。これにより、安全確認を省略する不安全な作業が規制される。
また、合図者U1の安全確認が省略された場合も同様であり、オペレータUNが合図者U1の安全確認が行われないまま吊荷SLを吊り上げようとしても、作業支援装置10は、それを検知して、吊荷SLを吊り上げる操作に対するクレーン2の駆動を制限するようにクレーン制御部25を制御する。これにより、安全確認を省略する不安全な作業が規制される。
上記のように作業支援装置10は、安全度が比較的低いと判定すべき作業を検出すると、それをクレーン制御部25に通知する。クレーン制御部25は、オペレータUNによる操作より作業支援装置10からの通知(指令)を優先して、インターロック機能によって、安全度が比較的低いと判定される作業が実施されないようにする。
なお、作業支援装置10の制御部11は、図8に示すAランクの状態で、合図者U1が玉掛け状況の確認完了の合図をオペレータUNに送ったことを検出すると(図5のステップS12のYes判定)、上記のAランクと規定されたインターロック機能による制限を解除して、Bランクの制限を設定する。また、制御部11は、合図者U1が玉掛け状況の確認完了の合図をオペレータUNに送るまで(図5のステップS12のNo判定)、Aランクを維持する。
上記は、第1段階から第2段階に遷移する際のインターロック機能の一例である。
また、図8には上記以外の遷移が規定される。例えば、第2段階(Bランク)から第3段階(Cランク)に遷移する際には、図5のステップS22のYes判定により、制御部11は、上記のBランクと規定されたインターロック機能による制限を解除して、Cランクの制限を設定する。また、制御部11は、図5のステップS22のYes判定になるまで、Bランクを維持する。
また、第3段階(Cランク)から第4段階(Dランク)に遷移する際には、図5のステップS32のYes判定により、制御部11は、上記のCランクと規定されたインターロック機能による制限を解除して、Dランクの制限を設定する。また、制御部11は、図5のステップS32のYes判定になるまで、Cランクを維持する。
なお、Dランクにおける制限は、吊荷SLの移動に対して実質的な制限がなくてもよい。Dランクは、同一の吊荷SLをフック29から外すことなく移動する場合(移動中)に適用される。制御部11は、各吊荷SLの移動を終えた段階で、上記のランクをAランクにする。
制御部11は、上記のランクごとの移動範囲の制限の他に、次の段階の作業に進めることを許容する条件を規定して、その条件が満たされることを次の段階に遷移させるインターロック機能を提供する。
[範囲D01内の人員の在否の判定]
対象者検出部112は、監視画像に基づいて範囲D01内の人の在否を判定する。監視画像上に、揚重点Cに対応させて吊荷SLの揚重に係る作業員の安全性判定のための領域Z01が設定されている。つまり、対象者検出部112は、監視画像の領域Z01内の人の像の在否により範囲D01内の人(進入者)の在否を判定する。
警告部119は、対象者検出部112の検出結果に基づいて、範囲D01内にいる人(進入者)に警告を発する。例えば、警告部119は、端末装置5の位置情報と、監視画像に基づいた検出の結果とを照合し、照合により範囲D01内にいると特定された人(進入者)に対して警告を発する。警告が発せられた対象者(進入者)は、自身が危険な状況に置かれていることを認識できる。このように、作業支援装置10は、対象者(進入者)に注意を促すと共に、安全を確保するための行動をとるためのきっかけを提供できる。
上記の実施形態によれば、領域設定部111は、クレーン2のブーム27における先端部27dの下方が撮影された画像上に、先端部27dに設けられ吊荷SLを支持する支点の下方に位置する揚重点Cに対応させて吊荷SLの揚重に係る作業員の安全性判定のための領域Z01を、吊荷SLの揚重状態の安全確認が実施される所定の高さに吊荷SLが吊揚げられるまでの段階に決定する。対象者検出部112は、支点の下方の監視画像に基づいて、領域Z01に対応する範囲内における人員の有無を検出することにより、作業支援装置10は、吊荷SLを移動させる作業がより安全に遂行されるように支援する。
(第1の実施形態の第1変形例)
第1の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態では、吊荷SLによってカメラ3の死角が生じる場合のことについて触れていない。本変形例では、上記の死角が生じる場合のことについて説明する。
なお、ワイヤWを巻き上げて吊荷SLを吊り上げると、図4(d)のように、吊荷SLによるカメラ3の死角が広くなる。
上記のような状況になると、例えば、範囲D01内にいる人が吊荷SLの影に入ることがあり、あたかも監視画像の範囲内に存在しない状態になる。このように監視画像をリアルタイムで判定するだけでは、このような状態にいる人を見落とすことになる。
そこで、実施形態の対象者検出部112は、カメラ3によって時間差をつけて撮像された複数の監視画像に基づいて、その何れかの監視画像において吊荷SLに隠れて撮像されていない人員を検出する。上記の時間差を含む所定の期間の間に利用するカメラ3の台数は、少なくとも1台の場合を例示して説明する。なお、複数台のカメラ3から取得した画像を組み合わせて処理することを制限するものではない。
時間差をつけて撮像された複数の監視画像を用いることで、上記のような見落としが生じなくなる。
例えば、吊荷SLの高さが比較的低いh2b(図4)までの段階(第1段階、第2段階)において撮像された監視画像(これを、過去画像という。)には、吊荷SLに隠れずに範囲D01内にいる人が映っている。この状態から吊荷SLを徐々に吊り上げると、監視画像が図4(d1)の状況になって吊荷SLの影になる人が生じる場合がある。実施形態の対象者検出部112は、このように吊荷SLの影になった人がいること、吊荷SLの影になっている人の数、吊荷SLの影になっている人の特定などのうち一部又は全部を識別してもよい。
このように吊荷SLの影になった人の検出は、下記の幾つかの方法のうち何れかの方法を利用して実現できる。
その第1の方法では、過去画像において吊荷SLの像の外に映っていた人が、過去画像以降に撮像された監視画像において吊荷SLの外周を超えて吊荷SLの影に入ることを、対象者検出部112が検出することにより、その人が吊荷SLの影になっていると識別できる。
その第2の方法では、過去画像において吊荷SLの外周に接していた人の像が、過去画像以降に撮像された監視画像において徐々に狭く(小さく)なり、それが消失したことを、対象者検出部112が検出することにより、その人が吊荷SLの影になっていると識別できる。
例えば、上記の各方法における検出処理には、組み合わせた監視画像同士の相違性を検出するための1又は複数種類の画像処理アルゴリズムを適用するとよい。上記の画像処理アルゴリズムには、類似性の高い領域(背景画像)を対比して異なる領域を抽出する背景差分法、画像内を移動するオブジェクトを抽出する動きベクトル抽出法などが含まれる。なお、対象者検出部112は、2つの監視画像を対比するに当たり、監視画像の相対位置を、吊荷SLの像が一致するように調整して整合させるとよい。
上記のように、吊荷SLの影(死角)に人が入った状態が生じても、実施形態の作業支援装置10は、それを検出することができる。
識別部115は、監視画像において、少なくとも範囲D01内に人員が映り込んだ危険な状態(第1状態)と、吊荷SLに隠れて撮像されていない人員がいる注意喚起状態とを分けて識別する。吊荷SLに隠れて撮像されていない場合、必ずしも安全性が比較的低いと判定する範囲D01の範囲内にいるとは限らない。そこで、識別部115は、上記の場合を、作業員に注意を促すための注意喚起状態(第2状態)と判定する。
本変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、吊荷SLに隠れて撮像されていない人員がいることを検出することができる。さらに、その位置にいる人を特定して個別に警告を通知することができる。
(第1の実施形態の第2変形例)
この第1の実施形態の第2変形例では、個人の特定に関する手法に、上記の第2の方法の第1例を適用した事例を示す。この場合の端末装置5は、位置検出部52を備えており、端末装置5の位置を検出可能である。このような端末装置5は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、携帯型のカメラ等であってもよい。
識別情報が付与された端末装置5は、作業に従事する作業員によって携行され、それを携行する作業員の行動に関する情報を作業支援装置10に通知する。例えば、作業員の行動に関する情報には、GPS、GNSSなどを用いて検出された作業員の位置に関する情報が含まれる。
対象者検出部112は、端末装置5から取得した作業員の行動に関する情報と端末装置5の識別情報と作業員名簿DBとを用いて個人を特定して、作業員のそれぞれの位置を検出する。このように、作業に従事する作業員の位置を検出することにより、各個人の現場における作業員の位置が明らかになる。これにより、監視画像内の映った人(人影)を、実際の人に対応付けることが可能になる。
このように、対象者検出部112は、検出された端末装置5の位置に基づいて、監視画像内の映った人に、実際の人を対応付けることにより、監視画像の範囲に含まれている人を識別することが可能になる。
本変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、対象者の位置を端末装置5により検出して、その位置に基づいて個人を特定することができ、安全度が低い位置にいる作業者に個別に警告を通知することができる。
(第1の実施形態の第3変形例)
この第1の実施形態の第3変形例では、個人の特定に関する手法に、上記の第2の方法の第2例を適用した事例を示す。この場合の端末装置5は、その動きを検出可能なものであり、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、携帯型のカメラ等であってもよい。
例えば、端末装置5は、少なくとも動きセンサを備える。
動作検出部113は、その動きセンサの検出結果に基づいて、作業員の姿勢と動作の少なくとも何れかを検出する。例えば、動作検出部113は、クレーン2の操作を指示する作業員を、前記検出された作業員の姿勢と動作の少なくとも何れかに基づいて特定する。
本変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、対象者の動き(行動)を端末装置5により検出して、その動きに基づいて個人を特定することができき、安全度が低い位置にいる作業者に個別に警告を通知することができる。
(第1の実施形態の第4変形例)
この第1の実施形態の第4変形例では、上記の第2変形例に加えて、動作検出部113が検出特性を最適化するための学習機能を備える。動作検出部113は、端末装置5の動きセンサの検出結果に基づいて、例えば、作業員ごとの姿勢と動作の特徴を予め学習する。これにより、作業員ごとの姿勢と動作の識別の検出率を向上させることができる。例えば、作業員が端末装置5を自身の左右の手首の何れに付けるかによって、端末装置5により検出された結果が異なるものになる。このような作業員の日頃の習慣を学習することで、装着された部位の違いによる影響を低減し、検出精度を高めることができる。
上記の作業員の動きに関する学習は、端末装置5毎に実施される。ある作業員が、合図者U1の端末装置5を利用して、合図者U1に代わって、クレーン2の操作を指示する場合を想定する。このような場合には、合図者U1の端末装置5を利用していても、合図者U1の動きの特徴をまねることは困難である。このように、正規の作業員になりすまして、クレーン2を利用した揚重作業を実施しようとしても、他の作業員が操作している可能性が高いことを識別することができる。
なお、作業員が自身の端末装置5の他に、他の作業員の端末装置を携行していれば、2つの端末装置5の現場内の移動の傾向が類似する。動作検出部113は、このような傾向を検出することにより、一人の作業員が複数の端末装置5を携行していることを容易に識別できる。
上記のように、作業員の識別率を高めることにより、作業計画で予定された作業員が規定の作業を実施していることを記録に残すことができ、実施された各作業の信頼度を高めることができる。
上記のように、端末装置5からのデータを学習する事例を説明したが、作業支援装置10は、他の種類のデータを学習して、所望の目的の処理を実施してもよい。
例えば、吊荷SL又はフックブロック28が、振動を検出する振動センサ(不図示)を備えることで、作業支援装置10は、吊荷SLの移動を、吊荷SL又はフックブロック28に設けられた振動センサによって検出する。作業支援装置10は、吊荷SL又はフックブロック28に設けられた振動センサの検出結果と、合図者U1等の作業員の姿勢又は行動の検出結果とを組み合わせて、作業の状況を判定してもよい。これによれば、作業員の姿勢又は行動の検出結果に加えて、吊荷SL等の動き(振動)を検出することができ、合図者U1が気づかない不安全な状況が有ったとしても、作業支援装置10は、合図者U1に代わって検出することができる。作業支援装置10は、上記のような不安全な状況を検出した場合、合図者U1などの各作業員の端末装置5にそれを通知し、また、オペレータUNに対しては、表示部4に状況を表示してその状況を通知する。例えば、目視で識別困難な事象などのように、顕在化していない不安全な状況があったとしても、作業支援装置10は、想定される状況を予め学習し、吊荷SLの移動作業中の各種情報に基づいて状況を総合的に判断するとよい。このように、作業支援装置10は、各作業員に総合的な判断の結果を通知することで、吊荷SLを移動させる作業を支援する。
本変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、端末装置5による検出結果、及び、吊荷SL又はフックブロック28に設けられた振動センサの検出結果に基づいて、吊荷SLを移動させる作業を安全に実施できるように支援することができる。
上記の実施形態は、クレーン2の吊荷SLの移動作業を、カメラ3の監視画像を利用して実施する一例を示したものであるが、作業支援装置10は、単独の作業員の動きを検出することを最適化することの他、下記のような点に関する最適化処理を実施してもよい。例えば、動作検出部113は、複数の作業員が連系して効率よく作業を実施する状況を学習し、各作業員の行為の判定時間を短縮して、作業員の行動に対するレスポンスを高めるように判定時間を短縮するとよい。例えば、動作検出部113は、作業の履歴の情報に基づいて、合図者U1とオペレータUNが一緒に作業した時間が所定値以上に長ければ、上記の判定時間を比較的短くし、これに対し、一緒に作業した時間が所定値未満であれば、上記の判定時間を比較的長くするとよい。
なお、作業支援装置10の制御部11は、予め学習された人工知能を備えていてもよい。制御部11は、作業員が携行する各種装置、現場で稼働する装置等に搭載された各種センサのデータに基づいた診断処理をその人工知能により実施して、人工知能が現場の状況の診断メッセージを生成したり、その他の情報を出力したりすることにより作業者の安全を確保することを支援してもよい。ここでいう人工知能は、所謂深層学習型のニューラルネットなどであってよく、吊荷SLの移動作業における作業員の行動を模擬したデータと、その行動の意図に対するデータとに基づいて、予め学習されたものであってよい。上記の制御部11の一部又は全部の機能を人工知能が実行するものとしてもよい。
(第2の実施形態)
図9を参照して、第2の実施形態について説明する。図9は、実施形態の作業支援システム1の構成図である。
作業支援システム1は、クレーン2と、カメラ3と、表示部4と、計測器6(第1計測器)と、作業支援装置10とを備える。作業支援システム1は、さらに、端末装置5を備えてもよい。
計測器6は、クレーン2のブーム27の先端部27dに設けられ、揚重される吊荷SLとフックブロック28の重量を計測する。揚重される吊荷SLとフックブロック28の重量を、纏めて吊荷SL等の重量という。
作業支援装置10の領域設定部111は、さらに、揚重される吊荷SL等の重量に関するデータを計測器6から取得する。
強風時には揚重作業が中断されるが、風の影響、または、吊荷SLの移動時に発生する振動によって、吊荷SLが揺れることがある。この場合、吊荷SL等の重量が比較的重いほど、吊荷SLの揺れ幅が少なくなる。
領域設定部111は、クレーン2に設けられた計測器6によって計測した吊荷SL等の重量により範囲D01に対応する領域を、領域Z01から領域Z02に補正する。吊荷SL等の重量には、吊荷SLの重量の他、フックブロック28の重量などを含めてもよい。
例えば、領域設定部111は、吊荷SL等の重量が規定の重量より重い場合、領域Z02を領域Z01より狭く設定する。また、領域設定部111は、吊荷SL等の重量が規定の重量より軽い場合、領域Z02を領域Z01より広く設定する。
また、例えば、領域設定部111は、吊荷SL等の重量が重いほど、領域Z02をより狭く設定し、吊荷SL等の重量が軽いほど、領域Z02をより広く設定する。
[作業支援]
図10を参照して、実施形態の吊荷の移動作業の作業支援について説明する。図10は、実施形態の作業支援に関する処理のフローチャートである。前述の図7と共通する処理には、同じ符号を附し説明を省略する。
まず、動作検出部113は、クレーン2により吊荷SLを揚重する作業に従事する作業員を検出する(ステップS110)。
領域設定部111は、揚重点Cの位置と、その揚重点Cの位置を基準に所定の範囲D01を決定する(ステップS120)。これに対応させて、領域設定部111は、代表点RPの位置と、その代表点RPの位置を基準に領域Z01と領域Z02とを決定する(ステップS132)。なお、このステップS120とS132の処理の詳細は、前述の図5の処理を適用できる。
領域設定部111は、領域Z01と領域Z02の範囲を更新する(ステップS142)。吊荷SLを移動することにより、基準面Fにおける範囲D01が変化する。それに伴い、領域Z01と領域Z02とが適宜更新される。
合図者検出部114は、監視画像に含まれる個人の像から、少なくともその監視画像の範囲に属する個人を特定する(ステップS150)。
識別部115は、監視画像において、領域Z02内に人影があるか否かを判定する(ステップS162)。
領域Z02内に人影がある場合には、識別部115は、吊荷SL等の重量が所定値以上か否かを判定する(ステップS164)。
吊荷SL等の重量が所定値以上の場合、識別部115は、監視画像において、領域Z01内に人影があるか否かを判定する(ステップS166)。
領域Z01内に人影がある場合には、警告部119は、領域Z01内の人影に対応する人員(対象者)に対して警告を発する(ステップS170)。警告部119が上記の警告を対象者に対して発すると、対象者の端末装置5は、その警告の通知を受信して、鳴動または振動して対象者に警告が通知されたことを示す。
ステップS170の処理を終えた後、吊荷SL等の重量が所定値以上ではない場合、又は、領域Z01と領域Z02内に人影がない場合には、制御部11は、吊荷SLの移動を終えたか否かを判定して(ステップS180)、吊荷SLの移動中の場合には、ステップS140からの処理を繰り返す。
吊荷SLの移動を終えた場合には、制御部11は、移動すべき吊荷SLが残っているか否かを判定する(ステップS190)。移動すべき吊荷SLが残っている場合には、ステップS120からの処理を繰り返す。なお、移動すべき吊荷SLが残っていない場合には、一連の処理を終了する。
なお、計測器6は、クレーン2とは別体に設けてもよく、クレーン2の過負荷防止装置の検出器を兼用してもよい。
実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、領域設定部111は、クレーン2に設けられた計測器6によって計測した吊荷SLの重量により範囲を補正することにより、吊荷SL等の重量の違いにより、安産な領域として識別する領域の広さを調整することができる。
(第3の実施形態)
図11を参照して、第3の実施形態について説明する。図11は、実施形態の作業支援システムの構成図である。
作業支援システム1は、クレーン2と、カメラ3と、表示部4と、計測器7(第2計測器)と、作業支援装置10とを備える。作業支援システム1は、さらに、端末装置5を備えてもよい。
計測器7は、クレーン2のブーム27の先端部27dに設けられ、先端部27dにおける風速と風向を計測する。
作業支援装置10の領域設定部111は、さらに、ブーム27の先端部27dの風速と風向に関するデータを計測器7から取得する。
強風時には揚重作業が中断されるが、風の影響によって吊荷SLが揺れることがある。この場合、ブーム27の先端部27dの風速が比較的弱いほど、吊荷SLの揺れ幅が少なくなる。
なお、本実施形態における作業支援処理についての例示は、前述の図10を参照する。図10におけるステップS164における処理を、「風量が所定値以上であるか否か」の判定に代えるとよい。
前記領域設定部111は、クレーン2に設けられた計測器7によって計測した風速・風向により範囲D01を補正する。上記の補正量は、範囲D01の中心から径方向に全周に渡って等量の補正をしてもよく、風向に応じて、風上側になるほど少なくし、風下側になるほど多くするように補正してもよい。
実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、領域設定部111は、クレーン2に設けられた計測器7によって計測した風速と風向により範囲を補正する補正することにより、吊荷SL等の重量の違いにより、安全な領域として識別する領域の広さを調整することができる。
なお、作業支援装置10を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより作業支援装置10が所定の処理動作を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、ネットワークや通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、作業支援装置10の一部の構成を端末装置5に移し、作業支援装置10によって実施する処理を端末装置5に実施させてもよい。端末装置5が作業員の行動を認識することで、作業支援装置10は、それぞれ認識された結果を収集して、領域Z01内の進入者を検出してもよい。
なお、吊荷SLの移動に係る作業に直接的に携わる作業員の他、その作業の現場の比較的近傍で作業する他の作業の作業員が携帯してもよい。上記のように、直接的に携わる作業員の他に、近接する現場で作業する他の作業員が端末装置5を携行することにより、作業支援装置10は、これらの作業員に危険な状況が生じた段階で、対象者に警告を通知するようにしてもよい。
なお、実施形態では、クレーン2として移動式クレーンの一例である所謂ラフテレーンクレーンに適用した事例について説明したが、適用可能なクレーンはこれに限らない。例えば、クローラ型あるはガントリー型などの移動式クレーン、デリック等にも実施形態の作業支援装置1を適用してもよい。
また、作業支援システム1は、クレーン2を含まずに構成してもよい。
1…作業支援システム、2…クレーン、3…カメラ、4…表示部、5…端末装置、6、7…計測器、10…作業支援装置、11…制御部、12…記憶部、111…領域設定部、112…対象者検出部、113…動作検出部、114…合図者検出部、115…識別部、116…表示制御部、117…警報出力部、118…連動制御部、119…警告部、C…揚重点、F…基準面、RP…代表点、SL…吊荷、D01…範囲、IN01、IN02…指標、Z01、Z02…領域

Claims (11)

  1. 揚重装置のブームにおけるブーム先端部の下方が撮影された画像上に、前記ブーム先端部に設けられ吊荷を支持する支点の下方に位置する揚重点に対応させて前記吊荷の揚重に係る作業員の安全性判定のための範囲を、前記吊荷の揚重状態の安全確認が実施される所定の高さに前記吊荷が吊揚げられるまでの段階に決定する範囲調整部と、
    前記支点の下方の画像に基づいて、前記範囲内における人員の有無を検出する対象者検出部と、
    を備える作業支援装置。
  2. 前記範囲調整部は、前記揚重装置に設けられた第1計測器によって計測した吊荷の重量により範囲を補正する、
    請求項1に記載の作業支援装置。
  3. 前記範囲調整部は、前記揚重装置に設けられた第2計測器によって計測した風速と風向により範囲を補正する、
    請求項1又は請求項2に記載の作業支援装置。
  4. 前記支点から所定の範囲内に設けられ、前記支点の下方の画像を撮像する撮像装置
    を備える請求項1から請求項3の何れか1項に記載の作業支援装置。
  5. 前記範囲調整部は、揚重前の吊荷とフックブロックの少なくとも何れかの画像に基づいて前記揚重点を決定する、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作業支援装置。
  6. 前記対象者検出部は、
    前記人員に対応付けられた位置検出部の検出結果により、前記範囲内の人員の在否を判定する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の作業支援装置。
  7. 前記対象者検出部は、
    少なくとも1台の撮像装置によって時間差をつけて撮像された複数の前記画像に基づいて、前記画像において前記吊荷に隠れて撮像されていない人員を検出する、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の作業支援装置。
  8. 前記画像の前記範囲内に人員が映り込んだ第1状態と、前記吊荷に隠れる位置にいて前記画像に像が含まれない人員がいる第2状態とを分けて識別する識別部
    を備える請求項1から請求項7の何れか1項に記載の作業支援装置。
  9. 前記対象者検出部は、
    個人を特定して前記人員の位置を検出する、
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載の作業支援装置。
  10. 識別情報が付与された端末装置が前記人員によって携行され、
    前記位置検出部は、前記端末装置の識別情報を用いて個人を特定して、前記人員の位置を検出する、
    請求項6に記載の作業支援装置。
  11. コンピュータが、
    揚重装置のブームにおけるブーム先端部の下方が撮影された画像上に、前記ブーム先端部に設けられ吊荷を支持する支点の下方に位置する揚重点に対応させて前記吊荷の揚重に係る作業員の安全性判定のための範囲を、前記揚重装置が吊荷を、前記吊荷の揚重状態の安全確認が実施される所定の高さに吊揚げるまでの段階に決定し、
    前記支点の下方の画像に基づいて、前記範囲内における人員の有無を検出するステップ、
    を含む作業支援方法。
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