JP7138007B2 - 施工現場の監視システム及び監視方法 - Google Patents

施工現場の監視システム及び監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7138007B2
JP7138007B2 JP2018191885A JP2018191885A JP7138007B2 JP 7138007 B2 JP7138007 B2 JP 7138007B2 JP 2018191885 A JP2018191885 A JP 2018191885A JP 2018191885 A JP2018191885 A JP 2018191885A JP 7138007 B2 JP7138007 B2 JP 7138007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
construction site
monitoring
alarm
photographing
worker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018191885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020060037A (ja
Inventor
直幸 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toyo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Construction Co Ltd filed Critical Toyo Construction Co Ltd
Priority to JP2018191885A priority Critical patent/JP7138007B2/ja
Publication of JP2020060037A publication Critical patent/JP2020060037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7138007B2 publication Critical patent/JP7138007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Description

本発明は、複数の作業員が従事する施工現場の監視システム及び監視方法に関するものである。
建設工事等の施工現場では、例えば建設機械と作業員との接触や、建設機械同士の接近等を防止して、作業員の安全性の確保に万全を期す必要がある。このため、作業員の安全性の更なる向上を目的として、施工現場を監視する各種のシステムが開発されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2010-16582号公報 特開2010-117882号公報
しかしながら、上述したようなシステムは、計測装置と警報装置とが一体化されて構築され、大がかりなシステムになる傾向があるため、構成が複雑で導入コストが嵩むものであった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストを抑制しながら施工現場の監視を行うことにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)複数の作業員が従事する水上の施工現場の監視システムであって、前記複数の作業員の各々により携行され、無線通信を行うための送受信部を備えると共に、互いに異なる識別符号が付与された複数の警報端末と、施工現場及び/又はその周辺の所定のデータを取得する少なくとも1つのデータ取得手段と、該少なくとも1つのデータ取得手段と1対1で接続される少なくとも1つの監視判定手段と、該少なくとも1つの監視判定手段のうちの1つと接続される、無線通信を行うための送受信手段と、を含み、前記複数の警報端末と前記送受信手段が接続された前記監視判定手段とは、該監視判定手段を親局及び前記複数の警報端末を子局としたマルチホップ型の無線通信を行うものであり、前記少なくとも1つの監視判定手段は、接続先の前記データ取得手段により取得された前記所定のデータに基づいて発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由に応じて、前記識別符号を含む特定発報指令、或いは、前記識別符号を含まない一斉発報指令を、前記送受信手段が接続された前記監視判定手段を介して送信し、前記複数の警報端末は、各々に付与された前記識別符号と一致する識別符号を含む前記特定発報指令、或いは、前記一斉発報指令を受信した場合に、当該警報端末を携行している作業員に対して発報を行う施工現場の監視システム。
本項に記載の施工現場の監視システムは、複数の作業員が従事する水上の施工現場を対象としたものであり、複数の警報端末、少なくとも1つのデータ取得手段、少なくとも1つの監視判定手段、及び、送受信手段を含んでいる。複数の警報端末は、施工現場に従事する複数の作業員の各々により携行され、無線通信を行うための送受信部を備えている。又、複数の警報端末には、互いに異なる識別符号が付与されており、これらの識別符号によって警報端末同士の判別が行われる共に、各警報端末がそれ自体に付与された識別符号を保持している。少なくとも1つのデータ取得手段は、施工現場及び/又はその周辺の所定のデータを取得するものであり、このような所定のデータには、例えば、カメラにより撮影される画像データや、各種のセンサにより取得される計測データ等が含まれる。
少なくとも1つの監視判定手段は、少なくとも1つのデータ取得手段と1対1で接続されるものであり、本監視システムには、データ取得手段と監視判定手段とが同じ数量含まれることになる。送受信手段は、少なくとも1つの監視判定手段のうちの1つと接続され、これによって、接続先の監視判定手段が、送受信手段を介して無線通信を行えるようになる。そして、このように送受信手段が接続された1つの監視判定手段と、各々が送受信部を備える複数の警報端末とは、監視判定手段を親局及び複数の警報端末を子局とした、マルチホップ型の無線通信を実行する。すなわち、複数の警報端末が中継器の役割を果たすことで、状況に応じた順序で全ての警報端末を通る通信経路が確立され、監視判定手段と複数の警報端末との間で、バケツリレー方式の無線通信が行われる。
又、少なくとも1つの監視判定手段は、接続先のデータ取得手段により取得された、画像データや計測データといった所定のデータに基づいて、発報の必要性を判定する。この際の判定の基準は、判定材料である所定のデータの種類に応じて任意に設定される。そして、少なくとも1つの監視判定手段は、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由(例えば所定のデータの種類等)に応じて、特定発報指令或いは一斉発報指令を、送受信手段が接続された監視判定手段を介して送信する。ここで、特定発報指令とは、警報端末の判別に利用される識別符号を含むもので、この識別符号と一致する識別符号が付与された警報端末をターゲットとし、一斉発報指令とは、識別符号を含まないもので、送受信手段からの通信経路が確立された全ての警報端末をターゲットとしている。
そして、複数の警報端末は、各々に付与された識別符号と一致する識別符号を含む特定発報指令を、送受信手段が接続された監視判定手段から直接的に、又は他の警報端末を経由して間接的に受信した場合に、この警報端末を携行している作業員に対して、例えば警告音を発する等により発報を行う。更に、複数の警報端末は、監視判定手段や他の警報端末から一斉発報指令を受信した場合にも、各警報端末を携行している作業員に対して発報を行う。これにより、警報端末を携行している複数の作業員のうち、特定の作業員又は全ての作業員に対して、発報により注意が促されることになる。このように、発報を実行するトリガーとなる発報指令の送受信に、マルチホップ型の無線通信を利用する警報端末は、親局から直接的に受信するために強力な電波を必要する、他の方式の無線通信を利用する端末と比較して、小型、省電力、安価であることが多い。
しかも、本項に記載の施工現場の監視システムは、上述したような複数の警報端末の他には、同数量のデータ取得手段及び監視判定手段と1つの送受信手段とを含む、シンプルな構成であるため、全体のコストが抑制されるものである。更に、コストを抑制しながらも、マルチホップ型の無線通信を利用することで、状況に応じた適切な通信経路が随時確保されることとなり、常に安定して通信が行われるものである。すなわち、送受信手段から遠くに離れた場所や、鋼材が使用された壁等で遮られた場所といった、送受信手段から直接送信できない場所で作業している作業員により携行された警報端末に対しても、他の場所で作業している別の作業員により携行された警報端末を経由して送受信を行うことで、問題なく発報指令が送信されるものである。
)上記(1)項において、前記少なくとも1つのデータ取得手段は、施工現場の一部の様子及び/又は施工現場の周辺の様子を撮影し、前記所定のデータとして画像データを取得する撮影手段を含み、該撮影手段に接続された前記監視判定手段は、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて発報の必要性を判定する施工現場の監視システム。
本項に記載の施工現場の監視システムは、少なくとも1つのデータ取得手段として、施工現場の一部の様子及び/又は施工現場の周辺の様子を撮影し、この撮影した画像データを所定のデータとして取得する撮影手段を含むものである。撮影手段は、例えば、施工現場の一部の作業の様子を撮影するように設置されてもよく、施工現場が水上である場合は施工現場周辺の波浪等を撮影するように設置されてもよい。そして、このような撮影手段に接続された監視判定手段は、接続先の撮影手段により撮影された画像に基づいて、発報の必要性を判定する。すなわち、例えば、施工現場の作業の様子を撮影した画像データから、発報を行うべき事象が確認された場合や、施工現場周辺の波浪を撮影した画像データから、大きな波浪が到来すると予測された場合等に、発報が必要と判定する。このように、画像データに基づいて発報の必要性を判定することで、施工現場での発生が想定される様々な状況に対して、適切なタイミングで発報が行われることになる。
)上記()項において、更に、前記複数の作業員の着用品の、外側から視認可能な位置に設けられた、作業員間で互いに異なる識別マークを含み、前記識別符号と前記識別マークとは、前記警報端末を携行しかつ前記着用品を着用している作業員を共通項として、1対1で紐付けられており、前記撮影手段は、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する撮影手段とを含み、前記少なくとも1つの監視判定手段は、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段とを含み、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段は、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて、該画像に写されている作業員に対する発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定された作業員の前記着用品に設けられた前記識別マークを読み取り、読み取った前記識別マークに紐付けられた前記識別符号を含む前記特定発報指令を送信し、施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段は、接続先の前記撮影手段により撮影された画像データから、施工現場に影響を与える波浪が到来するか否かを判定し、施工現場に影響を与える波浪が到来すると判定した場合に、大きな波浪が到来することを通知するための前記一斉発報指令を送信する施工現場の監視システム(請求項)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、更に、複数の作業員の着用品の、外側から視認可能な位置に設けられた識別マークを含み、これらの識別マークは、作業員同士の判別に用いられるように、作業員間で互いに異なるものになっている。そして、作業員の着用品に設けられた識別マークと、警報端末の各々に付与された識別符号とは、警報端末を携行しかつ着用品を着用している作業員を共通項として、1対1で紐付けられている。この紐付け関係は、少なくとも、撮影手段に接続された監視判定手段により、予め把握されている。
撮影手段は、建設機械等による作業が行われている、施工現場の一部の様子を撮影するように設置された撮影手段と、施工現場周辺の波浪を撮影するように設置された撮影手段とを含んでいる。更にこれに対応して、少なくとも1つの監視判定手段は、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段に接続された監視判定手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する撮影手段に接続された監視判定手段とを含んでいる。そして、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段に接続された監視判定手段は、接続先の撮影手段により撮影された画像に基づいて、その画像に写されている作業員に対する発報の必要性を判定する。すなわち、監視判定手段は、建設機械等による作業の様子を撮影した画像データから、例えば、建設機械と作業員とが接近している場合等の、発報を行うべき状況にあるか否かを判定する。そして、発報を行うべき状況にあり、画像に写されている作業員に対して発報が必要と判定した場合に、監視判定手段は、発報が必要と判定された作業員の着用品に設けられた識別マークを、画像から読み取る。
続けて、監視判定手段は、予め把握している、識別符号と識別マークとの紐付け関係に基づいて、画像から読み取った識別マークに紐付けられた識別符号を特定し、特定した識別符号を含む特定発報指令を送信する。すると、この特定発報指令は、監視判定手段に接続された送受信手段から送信され、予め確立された通信経路を通って、上記の画像に写された作業員により携行されている警報端末まで到達する。この警報端末は、受信した特定発報指令に含まれている識別符号が、この警報端末自体に付与されている識別符号と一致するため、特定発報指令を受信した時点で発報を行う。これにより、監視判定手段によって発報が必要と判定された作業員に対して、迅速に発報が行われることになるため、作業員と建設機械との接触といった事象の発生が、確実に回避されるものである。これに対し、施工現場周辺の波浪を撮影する撮影手段に接続された監視判定手段は、接続先の撮影手段により撮影された画像データから、施工現場に影響を与える波浪が到来するか否かを判定する。そして、監視判定手段は、施工現場に影響を与える波浪が到来すると判定した場合に、大きな波浪が到来することを通知するための一斉発報指令を送信することで、施工現場にいる全作業員に対して波浪の到来を通知するものである。
)上記()項において、前記複数の警報端末と前記送受信手段が接続された前記監視判定手段とは、前記マルチホップ型の無線通信としてZigBee(登録商標)規格の通信を行う施工現場の監視システム(請求項2)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、送受信手段が接続された監視判定手段と複数の警報端末とにより実行する、マルチホップ型の無線通信として、ZigBee規格の通信を行うものである。ZigBee規格の通信を行うモジュールは、マルチホップ型の無線通信を行うモジュールの中でも特に安価であるため、このようなモジュールを警報端末や送受信手段に使用することで、システム全体のコストがより抑制されるものである。しかも、ZigBee規格の通信は、消費電力も小さく、小さな電池の電力で賄えるため、警報端末の小型化及び軽量化が図られるものである。
(5)上記(3)(4)項において、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段は、クレーンのブーム先端に設けられたシーブに、鉛直下方向を撮影するように取り付けられたクレーンカメラである施工現場の監視システム(請求項)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段がクレーンカメラであり、このクレーンカメラは、施工現場で用いられているクレーンの、ブーム先端に設けられたシーブに、鉛直下方向を撮影するように取り付けられている。このため、クレーンカメラにより撮影される画像には、クレーンにより吊り上げられる吊り荷周辺の様子が写される。この画像に基づいて、クレーンカメラに接続された監視判定手段は、吊り荷と作業員との接触等の虞があるか否かを判定し、接触等の虞があると判定した場合に、クレーンカメラの撮影画像に写された作業員をターゲットとして、特定発報指令を送信するものである。これにより、吊り荷と作業員との接触といった、クレーン作業における様々な事象の発生が、確実に回避されるものである。
(6)上記(3)~(5)項において、前記着用品がヘルメットである施工現場の監視システム(請求項)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、識別マークが設けられた着用品が、施工現場において作業員が装着するヘルメットであることで、例えば、上記(5)項に記載したクレーンカメラのように、撮影手段が上方から施工現場を撮影するような場合に、撮影手段により撮影される画像に、ヘルメットに設けられた識別マークが写り易くなるものである。更に、ヘルメットの天頂部近傍に識別マークを設けることとすれば、より一層識別マークが写り易くなり、監視判定手段による識別マークの読み込み精度が向上されるものである。
(7)上記()から(6)項において、前記識別マークが、前記着用品の少なくとも一部へ施された着色或いはカラーバーコードである施工現場の監視システム(請求項)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、識別マークが、着用品の少なくとも一部へ施された着色或いはカラーバーコードになっており、着色の場合は、着用品に応じて着用品の一部或いは全体に着色が施され、カラーバーコードの場合は、撮影手段により撮影し易い位置に、監視判定手段により認識可能な大きさに設けられる。これにより、監視判定手段による識別マークの読み込み精度が向上されるものである。
(8)上記(3)から(7)項において、前記少なくとも1つのデータ取得手段が施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段を複数含むと共に、前記少なくとも1つの監視判定手段が前記複数の撮影手段に応じた数量の複数の前記監視判定手段を含み、前記複数の撮影手段は、互いに異なる角度から及び/又は互いに異なる位置を撮影するように設置され、前記複数の撮影手段に接続された前記複数の監視判定手段は、各々に接続された撮影手段により撮影された画像に基づいて、発報の必要性を個別に判定する施工現場の監視システム(請求項)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、少なくとも1つのデータ取得手段が、互いに異なる角度から及び/又は互いに異なる位置を撮影するように設置された、複数の撮影手段を含むものである。更に、これに対応して、本監視システムは、複数の撮影手段に応じた数量の複数の監視判定手段を含んでいる。このような構成においては、互いに接続された撮影手段と監視判定手段との組が複数形成され、それらの組に含まれる複数の監視判定手段のうちの1つ、或いは、撮影手段の他にもデータ取得手段を含む場合には、それらのデータ取得手段に接続された監視判定手段を含めたうちの1つに、送受信手段が接続される。
そして、複数の撮影手段に接続された複数の監視判定手段は、各々に接続された撮影手段により撮影された画像に基づいて、発報の必要性を個別に判定する。更に、これらの判定の結果、何れの監視判定手段において発報が必要と判定された場合でも、その発報が必要と判定した監視判定手段から、送受信手段が接続された監視判定手段を介して、特定発報指令又は一斉発報指令が送信される。これにより、施工現場の特定の作業を複数の異なる角度から監視する場合や、施工現場の複数の作業を同時に監視する場合にも、1つの送受信手段を用いたコンパクトな構成で対応するものとなる。
(9)上記()から(8)項において、前記少なくとも1つの監視判定手段は、発報が必要と判定した事由毎に異なる事由符号を、前記特定発報指令及び前記一斉発報指令に含めて送信し、前記複数の警報端末は、各々から発報を行う際に、受信した前記特定発報指令又は前記一斉発報指令に含まれている前記事由符号に応じて、出力するブザー音を切り替えて発報を行う施工現場の監視システム(請求項)。
本項に記載の施工現場の監視システムは、少なくとも1つの監視判定手段が発報指令を送信する際に、発報が必要と判定した事由毎に異なる事由符号を、特定発報指令及び一斉発報指令に含めて送信する。そして、複数の警報端末は、各々に付与された識別符号と一致する識別符号を含む特定発報指令、或いは、一斉発報指令を受信して、各々から発報を行う際に、受信した特定発報指令又は一斉発報指令に含まれている事由符号に応じて、出力するブザー音を切り替えて発報を行うものである。これにより、警報端末を携行している複数の作業員に対し、監視判定手段によって発報が必要と判定された事由に応じた、様々な注意が促されることになる。
(10)複数の作業員が従事する水上の施工現場の監視方法であって、無線通信を行うための送受信部を備えると共に、互いに異なる識別符号が付与された複数の警報端末を、前記複数の作業員に携行させ、施工現場及び/又はその周辺の所定のデータを取得する少なくとも1つのデータ取得手段と、該少なくとも1つのデータ取得手段と1対1で接続される少なくとも1つの監視判定手段と、該少なくとも1つの監視判定手段のうちの1つと接続される、無線通信を行うための送受信手段と、を設置し、前記複数の警報端末と前記送受信手段が接続された前記監視判定手段とに、該監視判定手段を親局及び前記複数の警報端末を子局としたマルチホップ型の無線通信を実行させ、前記少なくとも1つの監視判定手段により、接続先の前記データ取得手段により取得された前記所定のデータに基づいて発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由に応じて、前記識別符号を含む特定発報指令、或いは、前記識別符号を含まない一斉発報指令を、前記送受信手段が接続された前記監視判定手段を介して送信し、前記複数の警報端末が、各々に付与された前記識別符号と一致する識別符号を含む前記特定発報指令、或いは、前記一斉発報指令を受信した場合に、受信した警報端末により該警報端末を携行している作業員に対して発報を行う施工現場の監視方法。
(11)上記(10)項において、前記少なくとも1つのデータ取得手段として、施工現場の一部の様子及び/又は施工現場の周辺の様子を撮影し、前記所定のデータとして画像データを取得する撮影手段を設置し、該撮影手段に接続された前記監視判定手段により、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて発報の必要性を判定する施工現場の監視方法。
(12)上記(11)項において、前記複数の作業員の着用品の、外側から視認可能な位置に、作業員間で互いに異なる識別マークを設け、前記識別符号と前記識別マークとを、前記警報端末を携行しかつ前記着用品を着用している作業員を共通項として、1対1で紐付け、前記撮影手段として、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する撮影手段とを設置し、前記少なくとも1つの監視判定手段として、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段とを設置し、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段により、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて、該画像に写されている作業員に対する発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定された作業員の前記着用品に設けられた前記識別マークを読み取り、読み取った前記識別マークに紐付けられた前記識別符号を含む前記特定発報指令を送信し、施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段により、接続先の前記撮影手段により撮影された画像データから、施工現場に影響を与える波浪が到来するか否かを判定し、施工現場に影響を与える波浪が到来すると判定した場合に、大きな波浪が到来することを通知するための前記一斉発報指令を送信する施工現場の監視方法(請求項)。
そして、(10)から(12)項に記載の施工現場の監視方法は、上記(1)から(3)項の施工現場の監視システムにより実行されることで、上記(1)から(3)項の施工現場の監視システムと同等の作用を奏するものである。
本発明は上記のような構成であるため、コストを抑制しながら施工現場の監視を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システムによるマルチホップ型の無線通信の通信イメージ図である。 本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システムが適用された施工現場の一例を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システムが適用された施工現場の、図3と異なる例を示すイメージ図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づき説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略することとし、又、図面の全体にわたって、同一部分若しくは対応する部分は、同一の符号で示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10の構成の一例を示している。図示のように、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、施工現場に従事する作業員Wにより携行される複数の警報端末12と、作業員Wの着用品34に設けられた識別マーク36と、少なくとも1つのデータ取得手段20と、少なくとも1つのデータ監視判定手段26と、送受信手段30とを含んでいる。なお、図1には、複数の作業員Wとして、3人の作業員W1~W3を図示しているが、作業員Wの人数が3人より少なく或いは多くてもよい。
複数の警報端末12の各々は、後述するように送受信手段30が接続された監視判定手段26と共に、マルチホップ型の無線通信(本実施形態ではZigBee規格の通信)を行うための送受信部14を備えており、このマルチホップ型の無線通信については後程説明する。又、複数の警報端末12の各々には、互いに異なる識別符号16が付与されており、これらの識別符号16によって警報端末12間の判別が行われる。更に、複数の警報端末12は、後述するように監視判定手段26から送受信手段30を介して送信される、発報指令を受信した場合に、各警報端末12を携行している作業員Wに対して発報を行う機能を有している。発報の方法としては、例えば、ブザー音等の音の発生や振動の発生等が挙げられる。このような警報端末12には、音等による発報機能と共に、マルチホップ型の無線通信の送受信機能を備えた、電池や充電池で動作する各種の端末が利用される。なお、図1には、3人の作業員W1~W3に対応して、複数の警報端末12として3つの警報端末12A~12Cまでが図示されており、送受信部14も14A~14Cの3つ、識別符号16も16A~16Cの3つが図示されている。
着用品34は、作業員Wにより着用されるものであり、例えばヘルメット等が挙げられる。識別マーク36は、着用品34の、外側から視認可能な位置に設けられ、作業員W間で互いに異なるものであり、作業員W同士を判別する際に利用される。例えば、識別マーク36は、着用品34の一部分或いは全体に対して、作業員W間で異なる色へ着色すること、カラーバーコードを設けること、ドローン測量で用いる標定点に類似した白黒模様を設けること等によって実現される。図1には、3人の作業員W1~W3に対応して、3つの着用品34A~34Cに設けられた3つの識別マーク36A~36Cまでを図示している。更に、識別マーク36は、警報端末12に付与された識別符号16と、警報端末12を携行しかつ着用品34を着用している作業員Wを共通項として、1対1で紐付けられている。すなわち、図1の例では、作業員W1を共通項として、識別符号16Aと識別マーク34Aとが1対1で紐付けられ、作業員W2を共通項として、識別符号16Bと識別マーク34Bとが1対1で紐付けられ、作業員W3を共通項として、識別符号16Cと識別マーク34Cとが1対1で紐付けられている。
少なくとも1つのデータ取得手段20は、施工現場やその周辺の所定のデータを取得するものであり、例えば所定のデータとして画像データを撮影する撮影手段や、所定のデータとして各種のデータを計測するセンサ等が利用される。少なくとも1つのデータ取得手段20は、少なくとも1つの監視判定手段26と1対1で接続されており、データ取得手段20により取得された所定のデータが、接続先の監視判定手段26へ伝達される。本実施形態では、1つデータ取得手段20として、施工現場の一部において作業員Wが作業している様子を撮影する、撮影手段22を含んでいる。撮影手段22には、画像を撮影可能な各種のカメラが利用できる。
少なくとも1つの監視判定手段26は、データ取得手段20と同数量、すなわち、本実施形態では1つの監視判定手段26が含まれ、上述したように、データ取得手段20と1対1で接続されている。又、少なくとも1つの監視判定手段26のうちの1つ(本実施形態では図1に示されている1つの監視判定手段26)は、無線通信を行うための送受信手段30と接続されている。そして、上述した複数の警報端末12と、送受信手段30が接続された監視判定手段26とは、監視判定手段26を親局及び複数の警報端末12を子局としたマルチホップ型の無線通信を行い、本実施形態では、IEEE802.15.4に準拠したZigBee規格の無線通信を行う。
ここで、図2には、上述したマルチホップ型の無線通信を行うイメージが概略的に示されており、複数の警報端末12として4つの警報端末12A~12Dが図示されている。この図2を参照して、マルチホップ型の無線通信について簡単に説明すると、送受信手段30が接続された監視判定手段26と4つの警報端末12A~12Dとは、所謂バケツリレー方式で双方向の無線通信が可能である。すなわち、図2の例では、送受信手段30から送信された情報は、まず、警報端末12Aにより受信され、更に、警報端末12Aによって警報端末12Bへと送信される。続いて、警報端末12Bにより受信された情報が、警報端末12Bから警報端末12Cへと送信され、更に警報端末12Cから警報端末12Dへと送信される。このようなバケツリレー方式の通信経路は、例えば、親局となる監視判定手段26により、所定のタイミングで、各警報端末12の電源投入状態を吸い上げた後に確立され、これと同時に、ネットワークに含むべき警報端末12の情報(識別符号16等)や、稼動している警報端末12の数が把握される。図2に示されるような通信ネットワークは、例えば、数百m程度の範囲での使用が想定される。
更に、少なくとも1つの監視判定手段26は、上記のようなマルチホップ型の無線通信を利用して、下記のような情報を送信する。すなわち、接続先のデータ取得手段20により取得された所定のデータに基づいて発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由に応じて、特定発報指令又は一斉発報指令を、送受信手段30が接続された監視判定手段26を介して送信する。ここで、特定発報指令は、特定の作業員Wを対象として、その対象の作業員Wが携行している警報端末12に付与された識別符号16を含むものであり、一斉発報指令は、図2の如く監視判定手段26との間に通信経路が確立された警報端末12を携行する、全ての作業員Wを対象として、識別符号16を含まないものである。
又、図1の実施形態に合わせて、より具体的に説明すると、監視判定手段26は、接続先の撮影手段22により撮影された画像に基づいて、この画像に写されている作業員Wに対する発報の必要性を判定する。そして、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定された作業員Wの着用品34に設けられた識別マーク36を読み取り、読み取った識別マーク36に紐付けられた識別符号16を特定して、特定した識別符号16を含む特定発報指令を送信する。このような監視判定手段26は、各種のコンピュータを用いて構築され、又、送受信手段30には、利用するマルチホップ型の無線通信の規格に対応した送受信モジュールが利用される。なお、上記の如く送信された発報指令は、次のように利用される。すなわち、複数の警報端末12が、各自に付与されている識別符号16と一致する識別符号16を含む特定発報指令を受信した場合、或いは、一斉発報指令を受信した場合に、各警報端末12を携行している作業員Wに対して発報が行われる。
続いて、図3及び図4には、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10が適用された施工現場の例を示している。まず、図3を参照すると、ケーソン製作の施工現場に適用した例が示されており、この施工現場では、防波堤56の近傍に設けられたフローティングドック52において、ケーソン50が製作されている。フローティングドック52には、その甲板から20m以上高い位置にクレーン40が設置されており、このクレーン40を用いて、防波堤56上の資材58の吊り上げや、ケーソン50での吊り荷48の吊り下ろしが行われている。又、ケーソン50の周囲には、鋼製の足場54が組まれており、足場54上や足場54の内側において、複数の作業員Wが作業している。図示の便宜上、図3には、複数の作業員Wとして、防波堤56上の作業員W1、足場54内部の作業員W2、W3のみを図示している。又、図3の状態ではケーソン50の全体にハッチングが付されているが、ケーソン50には中詰材が充填される空間が形成されている。
上記のような施工現場において、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10の各構成要素は、以下のように設置されている。すなわち、図1も参照して、警報端末12は、作業員Wの各々により携行されており、着用品34に設けられる識別マーク36は、各作業員Wが着用しているヘルメットに設けられている。又、データ取得手段20に含まれる撮影手段22として、クレーン40のブーム42の先端に設けられたシーブ44に、鉛直下方向を向くようにクレーンカメラ22が取り付けられている。図3には、クレーンカメラ22による撮影範囲Rを着色して図示している。更に、監視判定手段26とそれに接続された送受信手段30とが、クレーン40のオペレータ室46に設置されている。
そして、図3の実施形態では、クレーン40の吊り荷48周辺を撮影する、撮影手段22としてのクレーンカメラ22により撮影した画像から、監視判定手段26によって作業員Wを検出する。図3の状態では、作業員W2がクレーンカメラ22により撮影した画像に写り込み、作業員W2が吊り荷48と接触する虞があるため、作業員W2に対する発報が必要と判定する。更に、監視判定手段26により、作業員W2が着用しているヘルメットに設けられた識別マーク36から、作業員W2を特定し、作業員W2が携行している警報端末12Bを対象とした特定発報指令を送信して、警報端末12Bから作業員W2に対して発報する。
ここで、図3の例では、図示されている作業員W1~W3のうち、作業員W1、W2については、クレーン40のオペレータ室46に設置された送受信手段30から、作業員W1、W2が携行している警報端末12A、12Bに対して、通信を直接行えるような位置で作業している。これに対し、作業員W3は、鋼製の足場54で遮られてしまい、オペレータ室46に設置された送受信手段30から、作業員W3が携行している警報端末12Cに対して、通信を直接行えない虞がある位置で作業している。このような位置にある警報端末12Cに対しては、オペレータ室46の送受信手段30から直接送信するのではなく、他の警報端末12(作業員W2が携行している警報端末12B等)を経由して、各発報指令が送信されることになる。
次に、図4を参照すると、防波堤ケーソン築造(設置)工事の施工現場に適用した例が示されており、図4(a)は鳥瞰図、図4(b)は起重機船60のオペレータ室62からの景観図である。この施工現場では、防波堤68の内側から、起重機船60のクレーン40により、消波ブロック70を据え付けている。消波ブロック70は、クレーン40のブーム42の先端に設けられたシーブ44から吊り下げられた、ワイヤ72を介して吊り上げられている。この据え付け作業において、起重機船60のオペレータ室62にいるオペレータPは、防波堤68の天端68aにいるクレーン作業指揮者としての作業員W1の合図を受けて、クレーン40の操作を行っている。この際、オペレータ室62内のオペレータPからは、防波堤68の天端68aよりも下方に位置する、玉掛け作業員としての作業員W2や、吊り荷48としての消波ブロック70を、直接視認することができない。
上記のような施工現場において、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10の各構成要素は、図3の例と類似して、以下のように設置されている。すなわち、図1も参照して、警報端末12は、作業員Wの各々により携行されており、着用品34に設けられる識別マーク36は、各作業員Wが着用しているヘルメットに設けられている。又、データ取得手段20に含まれる撮影手段22として、クレーン40のブーム42先端に設けられたシーブ44に、鉛直下方向を向くようにクレーンカメラ22が取り付けられている。更に、監視判定手段26とそれに接続された送受信手段30とが、起重機船60のオペレータ室62に設置されている。加えて、オペレータ室62には、クレーンカメラ22により撮影された画像を表示するディスプレイ64が設置されている。
そして、図4の実施形態では、クレーン40の吊り荷48周辺を撮影する、撮影手段22としてのクレーンカメラ22により撮影した画像から、監視判定手段26によって、吊り荷48に接近している作業員W2を検出する。更に、監視判定手段26により、作業員W2が着用しているヘルメットに設けられた識別マーク36から、作業員W2を特定し、作業員W2が携行している警報端末12Bを対象とした特定発報指令を送信して、警報端末12Bから作業員W2に対して発報する。このとき、作業員W2は、防波堤68で遮られてしまい、オペレータ室62に設置された送受信手段30から、作業員W2が携行している警報端末12Bに対して、通信を直接行えない虞がある位置で作業している。このため、警報端末12Bに対しては、作業員W1が携行している警報端末12Aを経由して、発報指令が送信される。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、図1に示すように、複数の作業員Wが従事する施工現場を対象としたものであり、複数の警報端末12、少なくとも1つのデータ取得手段20、少なくとも1つの監視判定手段26、及び、送受信手段30を含んでいる。複数の警報端末12は、施工現場に従事する複数の作業員Wの各々により携行され、無線通信を行うための送受信部14を備えている。又、複数の警報端末12には、互いに異なる識別符号16が付与されており、これらの識別符号16によって警報端末12同士の判別が行われる共に、各警報端末12がそれ自体に付与された識別符号16を保持している。少なくとも1つのデータ取得手段20は、施工現場及び/又はその周辺の所定のデータを取得するものであり、このような所定のデータには、例えば、図2~図4の撮影手段22により撮影される画像データ等が含まれる。
少なくとも1つの監視判定手段26は、少なくとも1つのデータ取得手段20と1対1で接続されるものであり、本監視システム10には、データ取得手段20と監視判定手段26とが同じ数量含まれることになる。送受信手段30は、少なくとも1つの監視判定手段26のうちの1つと接続され、これによって、接続先の監視判定手段26が、送受信手段30を介して無線通信を行えるようになる。そして、このように送受信手段30が接続された1つの監視判定手段26と、各々が送受信部14を備える複数の警報端末12とは、監視判定手段26を親局及び複数の警報端末12を子局とした、マルチホップ型の無線通信を実行する。すなわち、図2に示すように、複数の警報端末12が中継器の役割を果たすことで、状況に応じた順序で全ての警報端末12を通る通信経路が確立され、監視判定手段26と複数の警報端末12との間で、バケツリレー方式の無線通信が行われる。
又、少なくとも1つの監視判定手段26は、接続先のデータ取得手段20により取得された、画像データ等の所定のデータに基づいて、発報の必要性を判定する。この際の判定の基準は、判定材料である所定のデータの種類に応じて任意に設定することができる。そして、少なくとも1つの監視判定手段26は、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由(例えば所定のデータの種類等)に応じて、特定発報指令或いは一斉発報指令を、送受信手段30が接続された監視判定手段26を介して送信する。ここで、特定発報指令とは、警報端末12の判別に利用される識別符号16を含むもので、この識別符号16と一致する識別符号16が付与された警報端末12をターゲットとし、一斉発報指令とは、識別符号16を含まないもので、送受信手段30からの通信経路が確立された全ての警報端末12をターゲットとしている。
そして、複数の警報端末12は、各々に付与された識別符号16と一致する識別符号16を含む特定発報指令を、送受信手段30が接続された監視判定手段26から直接的に、又は他の警報端末12を経由して間接的に受信した場合に、この警報端末12を携行している作業員Wに対して、例えば警告音を発する等により発報を行う。更に、複数の警報端末12は、監視判定手段26や他の警報端末12から一斉発報指令を受信した場合にも、各警報端末12を携行している作業員Wに対して発報を行う。これにより、警報端末12を携行している複数の作業員Wのうち、特定の作業員W又は全ての作業員Wに対して、発報により注意を促すことができる。このように、発報を実行するトリガーとなる発報指令の送受信に、マルチホップ型の無線通信を利用する警報端末12は、親局から直接的に受信するために強力な電波を必要する、他の方式の無線通信を利用する端末と比較して、小型、省電力、安価であることが多い。
しかも、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、上述したような複数の警報端末12の他には、同数量のデータ取得手段20及び監視判定手段26と1つの送受信手段30とを含む、シンプルな構成であるため、全体のコストを抑制することができる。更に、コストを抑制しながらも、マルチホップ型の無線通信を利用することで、状況に応じた適切な通信経路を随時確保することができ、常に安定して通信を行うことが可能となる。すなわち、送受信手段30から遠くに離れた場所や、鋼材が使用された壁等で遮られた場所といった、送受信手段30から直接送信できない場所で作業している作業員W(例えば、図3の作業員W3や図4の作業員W2)により携行された警報端末12に対しても、他の場所で作業している別の作業員Wにより携行された警報端末12を経由して送受信を行うことで、問題なく発報指令を送信することができる。
又、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、送受信手段30が接続された監視判定手段26と複数の警報端末12とにより実行する、マルチホップ型の無線通信として、ZigBee規格の通信を行うものである。ZigBee規格の通信を行うモジュールは、マルチホップ型の無線通信を行うモジュールの中でも特に安価であるため、このようなモジュールを警報端末12や送受信手段30に使用することで、システム10全体のコストをより抑制することができる。しかも、ZigBee規格の通信は、消費電力も小さく、小さな電池の電力で賄えるため、警報端末12の小型化及び軽量化を図ることも可能となる。
更に、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、少なくとも1つのデータ取得手段20として、施工現場の一部の様子及び/又は施工現場の周辺の様子を撮影し、この撮影した画像データを所定のデータとして取得する撮影手段22を含むものである。撮影手段22は、図3及び図4の例のように、施工現場の一部の作業の様子を撮影するように設置されてもよい。そして、このような撮影手段22に接続された監視判定手段26は、接続先の撮影手段22により撮影された画像に基づいて、発報の必要性を判定する。すなわち、例えば、施工現場の作業の様子を撮影した画像データから、発報を行うべき事象が確認された場合等に、発報が必要と判定する。このように、画像データに基づいて発報の必要性を判定することで、施工現場での発生が想定される様々な状況に対して、適切なタイミングで発報を行うことが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、図1に示すように、更に、複数の作業員Wの着用品34の、外側から視認可能な位置に設けられた識別マーク36を含み、これらの識別マーク36は、作業員W同士の判別に用いられるように、作業員W間で互いに異なるものになっている。そして、作業員Wの着用品34に設けられた識別マーク36と、警報端末12の各々に付与された識別符号16とは、警報端末12を携行しかつ着用品34を着用している作業員Wを共通項として、1対1で紐付けられている。この紐付け関係は、少なくとも、撮影手段22に接続された監視判定手段26により、予め把握されている。
撮影手段22は、図3及び図4の例のように、建設機械等による作業が行われている、施工現場の一部の様子を撮影するように設置されており、この撮影手段22に接続された監視判定手段26は、接続先の撮影手段22により撮影された画像に基づいて、その画像に写されている作業員Wに対する発報の必要性を判定する。すなわち、監視判定手段26は、建設機械等による作業の様子を撮影した画像データから、例えば、建設機械と作業員Wとが接近している場合等の、発報を行うべき状況にあるか否かを判定する。そして、発報を行うべき状況にあり、画像に写されている作業員Wに対して発報が必要と判定した場合に、監視判定手段26は、発報が必要と判定された作業員Wの着用品34に設けられた識別マーク36を、画像から読み取る。
続けて、監視判定手段26は、予め把握している、識別符号16と識別マーク36との紐付け関係に基づいて、画像から読み取った識別マーク36に紐付けられた識別符号16を特定し、特定した識別符号16を含む特定発報指令を送信する。すると、この特定発報指令は、監視判定手段26に接続された送受信手段30から送信され、予め確立された通信経路を通って、上記の画像に写された作業員Wにより携行されている警報端末12まで到達する。この警報端末12は、受信した特定発報指令に含まれている識別符号16が、この警報端末12自体に付与されている識別符号16と一致するため、特定発報指令を受信した時点で発報を行う。これにより、監視判定手段26によって発報が必要と判定された作業員Wに対して、迅速に発報を行うことができるため、作業員Wと建設機械との接触といった事象の発生を、確実に回避することが可能となる。
更に、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、図3及び図4に示すように、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段22がクレーンカメラ22であってもよく、このクレーンカメラ22は、施工現場で用いられているクレーン40の、ブーム42先端に設けられたシーブ44に、鉛直下方向を撮影するように取り付けられている。このため、クレーンカメラ22により撮影される画像には、クレーン40により吊り上げられる吊り荷48周辺の様子が写される。この画像に基づいて、クレーンカメラ22に接続された監視判定手段26は、吊り荷48と作業員Wとの接触等の虞があるか否かを判定し、接触等の虞があると判定した場合に、クレーンカメラ22の撮影画像に写された作業員W(例えば、図3の作業員W2や図4の作業員W2)をターゲットとして、特定発報指令を送信するものである。これにより、吊り荷48と作業員Wとの接触といった、クレーン作業における様々な事象の発生を、確実に回避することができる。
又、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、識別マーク36が設けられた着用品34が、施工現場において作業員Wが装着するヘルメットであることで、例えば、図3及び図4に示したクレーンカメラ22のように、撮影手段22が上方から施工現場を撮影するような場合に、撮影手段22により撮影される画像に、ヘルメットに設けられた識別マーク36を写し易くすることができる。更に、ヘルメットの天頂部近傍に識別マーク36を設けることとすれば、より一層識別マーク36を写し易くすることができ、監視判定手段26による識別マーク36の読み込み精度を向上することができる。
しかも、識別マーク36が、着用品34の少なくとも一部へ施された着色或いはカラーバーコードになっており、着色の場合は、着用品34に応じて着用品34の一部或いは全体に着色が施され、カラーバーコードの場合は、撮影手段22により撮影し易い位置に、監視判定手段26により認識可能な大きさに設けられる。これにより、監視判定手段26による識別マーク36の読み込み精度を、更に向上することが可能となる。
ここで、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、図1~図4に示した構成に限定されるものではなく、別の構成であってもよい。例えば、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、少なくとも1つのデータ取得手段20が、互いに異なる角度から及び/又は互いに異なる位置を撮影するように設置された、複数の撮影手段22を含んでいてもよい。更に、この場合には、本監視システム10が、複数の撮影手段22に応じた数量の複数の監視判定手段26を含むことになる。このような構成においては、互いに接続された撮影手段22と監視判定手段26との組が複数形成され、それらの組に含まれる複数の監視判定手段26のうちの1つ、或いは、撮影手段22の他にもデータ取得手段20を含む場合には、それらのデータ取得手段20に接続された監視判定手段26を含めたうちの1つに、送受信手段30が接続される。
そして、複数の撮影手段22に接続された複数の監視判定手段26は、各々に接続された撮影手段22により撮影された画像に基づいて、発報の必要性を個別に判定する。更に、これらの判定の結果、何れの監視判定手段26において発報が必要と判定された場合でも、その発報が必要と判定した監視判定手段26から、送受信手段30が接続された監視判定手段26を介して、特定発報指令又は一斉発報指令が送信される。これにより、施工現場の特定の作業を複数の異なる角度から監視する場合や、施工現場の複数の作業を同時に監視する場合にも、1つの送受信手段30を用いたコンパクトな構成で対応することが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、撮影手段22と異なるデータ取得手段20を、1つ以上含んでいてもよい。そのようなデータ取得手段20には、所定のデータとして計測データを取得する各種のセンサが含まれる。例えば、データ取得手段20として、気温や湿度等を計測するセンサを設置し、それらの計測値が予め定めた所定値を超えた場合や、所定値を超えてから所定時間経過した後等に、特定の作業員Wや全作業員Wに対して発報を行い、熱中症対策のための休憩を促すようにしてもよい。更に、ある特定の計測データが所定値を超えたことを単に通知するために、その計測データが所定値を超えたタイミングで発報を行ってもよい。なお、このような構成の場合にも、撮影手段22を含む或いは含まないデータ取得手段20の数量と、同数量の監視判定手段26を含むことになり、そのうちの1つに、送信手段30が接続される。
更に、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、少なくとも1つの監視判定手段26が発報指令を送信する際に、発報が必要と判定した事由毎に異なる事由符号を、特定発報指令及び一斉発報指令に含めて送信してもよい。例えば、データ取得手段20として、上述した気温等を計測するセンサと、図3及び図4に示したようなクレーンカメラ22とを設置し、センサに接続された監視判定手段26が送信元となる発報指令と、クレーンカメラ22に接続された監視判定手段26が送信元となる発報指令とで、異なる事由符号を夫々に含めて送信する。更に、複数の警報端末12は、各々に付与された識別符号16と一致する識別符号16を含む特定発報指令、或いは、一斉発報指令を受信して、各々から発報を行う際に、受信した特定発報指令又は一斉発報指令に含まれている事由符号に応じて、出力するブザー音を切り替えて発報を行うようにする。すなわち、上記の例では、気温等が所定値を超えたことで熱中症対策の休憩を促すために送信された発報指令と、吊り荷48と接触しないように注意を促すために送信された発報指令とで、異なるブザー音の発報が行われる。これにより、警報端末12を携行している複数の作業員Wに対し、監視判定手段26によって発報が必要と判定された事由に応じた、様々な注意を促すことができる。
又、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、施工現場が水上である場合に、データ取得手段20としての撮影手段22が、施工現場周辺の波浪等を撮影するように設置されてもよい。この場合、撮影手段22に接続された監視判定手段26は、施工現場周辺の波浪を撮影した画像データから、施工現場に影響を与える波浪が到来するか否かを判定し、そのような波浪が到来すると判定した場合に、施工現場にいる全作業員Wに対して、大きな波浪が到来することを通知するための発報指令を送信する。このとき、送受信手段30から、警報端末12を携行している最遠の作業員Wまでの距離が離れていても、送受信手段30に近い位置の携帯端末12から順番に、発報指令が各警報端末12により中継されることで、遠く離れた最遠の作業員Wの警報端末12へも、問題なく発報指令を伝達することができる。
加えて、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10は、その構成全体が、1つの施工現場に複数設置されてもよい。この場合は、監視システム10間で異なる無線チャンネルが利用されて、図2に示したような通信ネットワークが、監視システム10の数量と同数構築されることになる。
なお、本発明の実施の形態に係る施工現場の監視方法は、上述した本発明の実施の形態に係る施工現場の監視システム10により実行されることで、施工現場の監視システム10と同等の作用効果を奏することができる。
10:施工現場の監視システム、12(12A~12D):警報端末、14(14A~14C):送受信部、16(16A~16C):識別符号、20:データ取得手段、22:撮影手段(クレーンカメラ)、26:監視判定手段、30:送受信手段、34(34A~34C):着用品、36(36A~36C):識別マーク、40:クレーン、42:ブーム、44:シーブ、W(W1~W3):作業員

Claims (8)

  1. 複数の作業員が従事する水上の施工現場の監視システムであって、
    前記複数の作業員の各々により携行され、無線通信を行うための送受信部を備えると共に、互いに異なる識別符号が付与された複数の警報端末と、
    施工現場及び/又はその周辺の所定のデータを取得する少なくとも1つのデータ取得手段と、
    該少なくとも1つのデータ取得手段と1対1で接続される少なくとも1つの監視判定手段と、
    該少なくとも1つの監視判定手段のうちの1つと接続される、無線通信を行うための送受信手段と、を含み、
    前記複数の警報端末と前記送受信手段が接続された前記監視判定手段とは、該監視判定手段を親局及び前記複数の警報端末を子局としたマルチホップ型の無線通信を行うものであり、
    前記少なくとも1つの監視判定手段は、接続先の前記データ取得手段により取得された前記所定のデータに基づいて発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由に応じて、前記識別符号を含む特定発報指令、或いは、前記識別符号を含まない一斉発報指令を、前記送受信手段が接続された前記監視判定手段を介して送信し、
    前記複数の警報端末は、各々に付与された前記識別符号と一致する識別符号を含む前記特定発報指令、或いは、前記一斉発報指令を受信した場合に、当該警報端末を携行している作業員に対して発報を行い、
    前記少なくとも1つのデータ取得手段は、施工現場の一部の様子及び/又は施工現場の周辺の様子を撮影し、前記所定のデータとして画像データを取得する撮影手段を含み、
    該撮影手段に接続された前記監視判定手段は、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて発報の必要性を判定し、
    更に、前記複数の作業員の着用品の、外側から視認可能な位置に設けられた、作業員間で互いに異なる識別マークを含み、
    前記識別符号と前記識別マークとは、前記警報端末を携行しかつ前記着用品を着用している作業員を共通項として、1対1で紐付けられており、
    前記撮影手段は、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する撮影手段とを含み、
    前記少なくとも1つの監視判定手段は、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段とを含み、
    施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段は、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて、該画像に写されている作業員に対する発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定された作業員の前記着用品に設けられた前記識別マークを読み取り、読み取った前記識別マークに紐付けられた前記識別符号を含む前記特定発報指令を送信し、
    施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段は、接続先の前記撮影手段により撮影された画像データから、施工現場に影響を与える波浪が到来するか否かを判定し、施工現場に影響を与える波浪が到来すると判定した場合に、大きな波浪が到来することを通知するための前記一斉発報指令を送信することを特徴とする施工現場の監視システム。
  2. 前記複数の警報端末と前記送受信手段が接続された前記監視判定手段とは、前記マルチホップ型の無線通信としてZigBee規格の通信を行うことを特徴とする請求項1記載の施工現場の監視システム。
  3. 施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段は、クレーンのブーム先端に設けられたシーブに、鉛直下方向を撮影するように取り付けられたクレーンカメラであることを特徴とする請求項1又は2記載の施工現場の監視システム。
  4. 前記着用品がヘルメットであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の施工現場の監視システム。
  5. 前記識別マークが、前記着用品の少なくとも一部へ施された着色或いはカラーバーコードであることを特徴とする請求項からのいずれか1項記載の施工現場の監視システム。
  6. 前記少なくとも1つのデータ取得手段が施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段を複数含むと共に、前記少なくとも1つの監視判定手段が前記複数の撮影手段に応じた数量の複数の前記監視判定手段を含み、
    前記複数の撮影手段は、互いに異なる角度から及び/又は互いに異なる位置を撮影するように設置され、
    前記複数の撮影手段に接続された前記複数の監視判定手段は、各々に接続された撮影手段により撮影された画像に基づいて、発報の必要性を個別に判定することを特徴とする請求項からのいずれか1項記載の施工現場の監視システム。
  7. 前記少なくとも1つの監視判定手段は、発報が必要と判定した事由毎に異なる事由符号を、前記特定発報指令及び前記一斉発報指令に含めて送信し、
    前記複数の警報端末は、各々から発報を行う際に、受信した前記特定発報指令又は前記一斉発報指令に含まれている前記事由符号に応じて、出力するブザー音を切り替えて発報を行うことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の施工現場の監視システム。
  8. 複数の作業員が従事する水上の施工現場の監視方法であって、
    無線通信を行うための送受信部を備えると共に、互いに異なる識別符号が付与された複数の警報端末を、前記複数の作業員に携行させ、
    施工現場及び/又はその周辺の所定のデータを取得する少なくとも1つのデータ取得手段と、該少なくとも1つのデータ取得手段と1対1で接続される少なくとも1つの監視判定手段と、該少なくとも1つの監視判定手段のうちの1つと接続される、無線通信を行うための送受信手段と、を設置し、
    前記複数の警報端末と前記送受信手段が接続された前記監視判定手段とに、該監視判定手段を親局及び前記複数の警報端末を子局としたマルチホップ型の無線通信を実行させ、
    前記少なくとも1つの監視判定手段により、接続先の前記データ取得手段により取得された前記所定のデータに基づいて発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定した事由に応じて、前記識別符号を含む特定発報指令、或いは、前記識別符号を含まない一斉発報指令を、前記送受信手段が接続された前記監視判定手段を介して送信し、
    前記複数の警報端末が、各々に付与された前記識別符号と一致する識別符号を含む前記特定発報指令、或いは、前記一斉発報指令を受信した場合に、受信した警報端末により該警報端末を携行している作業員に対して発報を行い、
    前記少なくとも1つのデータ取得手段として、施工現場の一部の様子及び/又は施工現場の周辺の様子を撮影し、前記所定のデータとして画像データを取得する撮影手段を設置し、
    該撮影手段に接続された前記監視判定手段により、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて発報の必要性を判定し、
    前記複数の作業員の着用品の、外側から視認可能な位置に、作業員間で互いに異なる識別マークを設け、
    前記識別符号と前記識別マークとを、前記警報端末を携行しかつ前記着用品を着用している作業員を共通項として、1対1で紐付け、
    前記撮影手段として、施工現場の一部の様子を撮影する撮影手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する撮影手段とを設置し、
    前記少なくとも1つの監視判定手段として、施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段と、施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された監視判定手段とを設置し、
    施工現場の一部の様子を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段により、接続先の前記撮影手段により撮影された画像に基づいて、該画像に写されている作業員に対する発報の必要性を判定し、発報が必要と判定した場合に、発報が必要と判定された作業員の前記着用品に設けられた前記識別マークを読み取り、読み取った前記識別マークに紐付けられた前記識別符号を含む前記特定発報指令を送信し、
    施工現場周辺の波浪を撮影する前記撮影手段に接続された前記監視判定手段により、接続先の前記撮影手段により撮影された画像データから、施工現場に影響を与える波浪が到来するか否かを判定し、施工現場に影響を与える波浪が到来すると判定した場合に、大きな波浪が到来することを通知するための前記一斉発報指令を送信することを特徴とする施工現場の監視方法。
JP2018191885A 2018-10-10 2018-10-10 施工現場の監視システム及び監視方法 Active JP7138007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191885A JP7138007B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 施工現場の監視システム及び監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191885A JP7138007B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 施工現場の監視システム及び監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020060037A JP2020060037A (ja) 2020-04-16
JP7138007B2 true JP7138007B2 (ja) 2022-09-15

Family

ID=70218860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191885A Active JP7138007B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 施工現場の監視システム及び監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7138007B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115406488B (zh) * 2022-09-13 2023-10-10 北京千尧新能源科技开发有限公司 海上作业平台及登乘廊桥安全预警方法及相关设备
CN116122356B (zh) * 2023-04-14 2023-06-27 成都建工第三建筑工程有限公司 一种基于多模型融合的深基坑安全监测系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008262384A (ja) 2007-04-12 2008-10-30 Meidensha Corp 火災報知器及び火災報知器監視制御装置
US20120037585A1 (en) 2010-08-11 2012-02-16 Terex Demag Gmbh Monitoring and alarm device for construction machinery
JP2014153876A (ja) 2013-02-07 2014-08-25 Plum Systems Inc 騒音環境下における作業者間情報伝達システム,作業者間情報伝達装置および該装置を用いた伝達方法
JP2018080054A (ja) 2017-10-02 2018-05-24 株式会社Nttファシリティーズ 作業支援装置、及び作業支援方法
JP2018080053A (ja) 2017-09-19 2018-05-24 株式会社Nttファシリティーズ 作業支援装置、及び作業支援方法
JP2018095359A (ja) 2016-12-09 2018-06-21 株式会社タダノ クレーン

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0818792B2 (ja) * 1985-06-05 1996-02-28 清水建設株式会社 クレ−ン衝突防止方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008262384A (ja) 2007-04-12 2008-10-30 Meidensha Corp 火災報知器及び火災報知器監視制御装置
US20120037585A1 (en) 2010-08-11 2012-02-16 Terex Demag Gmbh Monitoring and alarm device for construction machinery
JP2014153876A (ja) 2013-02-07 2014-08-25 Plum Systems Inc 騒音環境下における作業者間情報伝達システム,作業者間情報伝達装置および該装置を用いた伝達方法
JP2018095359A (ja) 2016-12-09 2018-06-21 株式会社タダノ クレーン
JP2018080053A (ja) 2017-09-19 2018-05-24 株式会社Nttファシリティーズ 作業支援装置、及び作業支援方法
JP2018080054A (ja) 2017-10-02 2018-05-24 株式会社Nttファシリティーズ 作業支援装置、及び作業支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020060037A (ja) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101634207B1 (ko) 블루투스 비콘을 이용한 비상 탈출 시스템
KR101050710B1 (ko) 소방작업을 위한 스마트 웨어
KR100899532B1 (ko) 근거리 무선 통신을 이용한 도난/분실 방지 방법 및도난/분실 방지 시스템
KR101079343B1 (ko) 스마트 모니터링 제어 시스템
KR101774872B1 (ko) 작업자 안전감시 시스템
JP7138007B2 (ja) 施工現場の監視システム及び監視方法
KR101340008B1 (ko) 헬멧에 탈부착 가능한 스마트 모듈
KR101339928B1 (ko) 위치기반의 통합형 무선 선박 관리 시스템
KR101665407B1 (ko) 유무선 네트워크를 통한 사물인터넷 기반의 자동화재감지시스템
KR100984061B1 (ko) P형 수신기의 화재 모니터링 시스템
JP4752854B2 (ja) ネットワークシステム、制御ノード、固定ノード、情報処理方法、並びにプログラム
KR102554731B1 (ko) 건설현장 통합 안전 관리를 위한 이동형 안전 박스
KR101070715B1 (ko) 관리 대상의 안전 감시 시스템
KR101958168B1 (ko) 어선용 모니터링 시스템
JP2019125151A (ja) 安全管理システム
KR20150050544A (ko) 사물지능통신을 이용한 화재속보기 시스템 및 그 구동 방법
KR20120052330A (ko) 제어 및 모니터링 방법
KR101608202B1 (ko) 카메라를 이용한 현장 감시 방법 및 장치
JP6444295B2 (ja) エレベーター用保守端末及びエレベーター保守システム
US8035509B2 (en) Stimulating a mote network for cues to mote location and layout
JP4727448B2 (ja) 震災情報提供システム、地震監視局及び基地局
CN110490048B (zh) 一种消防灭火平台
JP5170749B2 (ja) 住宅監視システム
JP6068211B2 (ja) 火災報知設備の感知器試験システム
KR20210025310A (ko) 건설장비 안전 대응을 위한 스마트폰과 아이오티장치용 아이에프티티티 및 통신라우터 기반 지능형 관제 모니터링시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7138007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150