JP2015189528A - クレーン運転支援装置、クレーンシステム、クレーン運転支援方法及びプログラム - Google Patents

クレーン運転支援装置、クレーンシステム、クレーン運転支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】運転者のクレーン操作の技量を効率よく向上させることができるクレーン運転支援装置を提供する。
【解決手段】クレーン運転支援装置20は、クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、吊荷の周辺に位置する対象物の高さ情報を取得する運転情報取得部211と、取得した動作情報、映像情報及び高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶部215に記憶する記憶処理部214と、記憶部215に記憶された動作情報、映像情報及び高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部216に表示するための画像情報を生成する画像情報生成部212と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、クレーン運転支援装置、クレーンシステム、クレーン運転支援方法及びプログラムに関する。
大型のコンテナクレーン等は、揚程が高く、また、コンテナ船上に段積みされたコンテナの山積形状が複雑に変化するため、その吊荷作業の操作には高度な技量が要求される。例えば、コンテナクレーンの運転者は、運転席の下方にあるコンテナ船上のコンテナの状況を視認しながら、吊荷を所定の位置に設置する操作を行う。このとき、効率よく吊荷作業を進めるためには、コンテナと吊荷との位置関係を目視で正確に把握する能力が不可欠である。
なお、クレーンと、地上側設備と、を光通信回線等で接続するモニタリングシステムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−086149号公報
上述したように、コンテナクレーン等の大型な重機を用いた作業を効率よく行うためには、蓄積された経験に基づく熟練の操作技量を要する。しかしながら、クレーンの運転に関する技量(位置関係を目視で把握する能力等)は、各人の経験の蓄積によってしか身に着けることができないため、効率的に熟練度を向上させることが困難である。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、運転者のクレーン操作の技量を効率よく向上させることができるクレーン運転支援装置、クレーンシステム、クレーン運転支援方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様は、クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、前記吊荷の周辺に位置する前記対象物の高さ情報を取得する運転情報取得部と、取得した前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶部に記憶する記憶処理部と、前記記憶部に記憶された前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部に表示するための画像情報を生成する画像情報生成部と、を備えるクレーン運転支援装置である。
このような構成によれば、クレーン運転支援装置は、運転者の操作に基づくクレーンの動作状況を、動作情報、下方詳細映像情報、高さ情報で逐次記憶し、更に、記憶した各種情報に基づいて、自身が行った運転の状況を再生することができる。したがって、運転者自身の操作に基づくクレーン及び吊荷等の状況をその場で再確認しやすい環境を提供し、その都度、運転者に改善を意識させることができるので、運転者のクレーン操作の技量を効率よく向上させることができる。
また、本発明の一態様は、上述のクレーン運転支援装置において、前記運転情報取得部が、前記映像情報として、前記吊下手段の下方に位置する前記対象物を撮像した映像である下方詳細映像情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述のクレーン運転支援装置において、前記運転情報取得部が、前記映像情報として、前記クレーンの運転室から、その下方に位置する前記吊下手段を含む所定範囲を撮像した映像である視界映像情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述のクレーン運転支援装置において、前記運転情報取得部が、高さ情報として、前記吊下手段の移動方向に沿う前記対象物のプロファイル情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述のクレーン運転支援装置において、前記運転情報取得部が、更に、前記プロファイル情報に基づいて、前記吊荷が前記対象物に対し所定の閾値以下の位置まで接近したか否かを判定し、前記画像情報生成部は、前記吊荷が前記対象物に前記閾値以下の位置まで接近したか否かを示す判定結果を表示するための画像情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述のクレーン運転支援装置において、前記運転情報取得部が、更に、前記プロファイル情報に基づいて、前記吊荷の適正な軌跡を示す軌跡情報を算出し、前記画像情報生成部は、前記対象物のプロファイル情報と共に、前記軌跡情報を重ねて表示するための画像情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述のクレーン運転支援装置と、クレーンと、を備えるクレーンシステムである。
また、本発明の一態様は、クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、前記吊荷の周辺に位置する前記対象物の高さ情報を取得し、取得した前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶し、前記記憶された前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部に表示することを特徴とするクレーン運転支援方法である。
また、本発明の一態様は、クレーン運転支援装置のコンピュータを、クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、前記吊荷の周辺に位置する前記対象物の高さ情報を取得する運転情報取得手段、取得した前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶部に記憶する記憶処理手段、前記記憶された前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部に表示するための画像情報を生成する画像情報生成手段、として機能させるプログラムである。
上述のクレーン運転支援装置、クレーンシステム、クレーン運転支援方法及びプログラムによれば、運転者のクレーン操作の技量を効率よく向上させることができる。
第1の実施形態に係るクレーンの全体構成を説明する図である。 第1の実施形態に係るクレーンの運転室の内部の構造を示す図である。 第1の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る記憶処理部が記憶部に記憶する運転情報テーブルを示す図である。 第1の実施形態に係る画像情報生成部が生成する画像情報を示す図である。 第1の実施形態に係るクレーン運転支援装置の処理手順を示す第1のフローチャート図である。 第1の実施形態に係るクレーン運転支援装置の処理手順を示す第2のフローチャート図である。 第2の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。 第2の実施形態に係る記憶処理部が記憶部に記憶する運転情報テーブルを示す図である。 第2の実施形態に係る画像情報生成部が生成する画像情報を示す図である。 第3の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る記憶処理部が記憶部に記憶する運転情報テーブルを示す図である。 第3の実施形態に係る画像情報生成部が生成する画像情報の一部を示す図である。 第4の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係るクレーンシステムを、図面を参照ながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、クレーン(後述するクレーン10)と、クレーン運転支援装置(後述するクレーン運転支援装置20)と、を備えている。本実施形態において、クレーンは、コンテナ船上のコンテナの積み卸し作業を行うコンテナクレーンである。また、クレーン運転支援装置は、当該コンテナクレーンに搭載され、その運転者の運転を記録して、その技量を向上させるための支援をする装置である。
[クレーンシステムの全体構成]
図1は、第1の実施形態に係るクレーンの全体構成を説明する図である。
図1に示すように、クレーン10は、脚構造部11と、ブーム12と、トロリー13と、運転室14と、スプレッダー15(吊下手段)と、を備えている。
脚構造部11は、岸壁の地上に設置され、上方に延伸しながらクレーン10の他の構成全体を支持する。脚構造部11は、基端に可動機構11aを有しており、地上に設けられたレールに沿ってクレーン10全体を横行(紙面奥手、手前方向に移動)可能となっている。ブーム12は、脚構造部11に支持されながら、吊荷(コンテナA)及び吊荷となる対象物(コンテナ船50に積まれた複数のコンテナ)の上方において、コンテナ船50が停泊する側に延伸して配されている。ブーム12は、コンテナ船50の搭載設備(マスト等)との接触を避ける目的で、その先端がより上方に向かう方向の所定範囲において回動可能とされている。トロリー13は、ブーム12の延伸方向に配されたレールに沿って走行(紙面左右方向に移動)可能とされている。
運転室14及びスプレッダー15は、トロリー13の走行に伴ってブーム12の延伸方向に移動可能とされる。運転室14には、クレーン10を操作する運転者が搭乗する。運転室14の内部の構造については後述する。スプレッダー15は、吊荷(コンテナA)を吊り下げる吊具であって、トロリー13から下方に伸びるロープによって吊り下げられ、吊荷となるコンテナAを固定できる。また、スプレッダー15は、トロリー13においてロープの巻上げ又は巻下げが成されることで、コンテナAを固定して吊り下げながら昇降可能とする。
以上のような構成により、クレーン10は、港湾の岸壁に設置されて、停泊するコンテナ船50に積まれた複数のコンテナの積み卸しを行う。
図2は、第1の実施形態に係るクレーンの運転室の内部の構造を示す図である。
図2に示すように、運転室14は、内部に運転席141と、操作パネル142と、操作用窓143と、端末装置21と、を内部に備えている。
運転席141は、クレーン10の運転者Xが位置する座席である。操作パネル142には、運転者Xがクレーン10の各種動作の操作に要する入力インターフェイス(レバーやスイッチ等)が設けられている。操作用窓143は、運転席141に位置する運転者Xがその下方に吊り下げられた吊荷(コンテナA等)を視認可能なように設けられている。端末装置21は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ等である。端末装置21は、後述するように、表示部216を介して所定の画像情報を表示する。端末装置21の具体的な機能構成については後述する。
運転席141に位置する運転者Xは、その下方に配された操作用窓143を介して、スプレッダー15及びスプレッダー15に固定されて吊り下げられたコンテナAを視認することができる。運転者Xは、操作用窓143を介してコンテナAやその周辺の状況(障害物の有無)を視認しながら、運転席141の側面に配された操作パネル142を介してクレーン10を操作し、吊荷作業を遂行する。
[クレーン運転支援装置の機能構成]
図3は、第1の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。
本実施形態に係るクレーン運転支援装置20は、図3に示すように、運転室14に設置された端末装置21を備えている。また、端末装置21は、別途、クレーン10に設けられる種々の外部装置、即ち、クレーン制御装置31、撮影装置32、及び、プロファイルセンサ33から所定の情報の入力を受け付ける。
クレーン制御装置31は、運転者Xの操作に基づいてクレーン10の各種可動部位を動作させる制御機構である。クレーン制御装置31は、クレーン10の動作状態を表す動作情報、具体的には、クレーン10の横行座標(脚構造部11の横行方向の位置)、巻上座標、起伏角度(ブーム12の回動の角度)、横行速度(脚構造部11の横行方向の速度)、巻上速度、走行速度(トロリー13の走行方向の速度)等の各種情報を取得可能とする。
撮影装置32は、例えば、監視カメラであって、クレーン10のスプレッダー15に吊られる吊荷(コンテナA)、又は、その下方に位置する対象物(コンテナ船50に積まれた複数のコンテナ)を含む所定の範囲を撮影可能なように、スプレッダー15の付近から下方を向くように取り付けられている。なお、他の変形例として、例えば、撮影装置32は、トロリー13や、クレーン10外部の所定箇所に取り付けられて、運転者Xの視点から死角となるような範囲全体を撮影可能なように取り付けられていてもよい。
プロファイルセンサ33は、吊荷の周辺に位置する対象物(コンテナ船50に積まれた複数のコンテナ)の高さを示す高さ情報を取得する。具体的には、本実施形態に係るプロファイルセンサ33は、計測の対象とする物にレーザーを照射して、その反射光の入射時間に応じて自装置とレーザー反射面との距離を計測する装置である。プロファイルセンサ33は、高さ情報として、レーザーを一軸方向に走査(スキャン)することでコンテナ船50に積まれた複数のコンテナ等の高さ方向の二次元プロファイル(輪郭)を検出することができる。プロファイルセンサ33は、例えば、トロリー13やスプレッダー15等に備えられ、対象物(コンテナ)等が配される下方の所定範囲においてスプレッダー15の移動方向(トロリー13の走行方向)に沿ってレーザーを走査する。
端末装置21は、CPU(Central Processing Unit)210と、通信接続部213と、記憶部215と、表示部216と、入力受付部217を備えている。
CPU210は、端末装置21の動作全体の制御を司る機能部である。CPU210は、内部の記憶領域に所定のプログラムが読み込まれることで、運転情報取得部211、画像情報生成部212、及び、記憶処理部214としての機能を発揮する。運転情報取得部211、画像情報生成部212、及び、記憶処理部214の各機能については以下に説明する。
通信接続部213は、クレーン制御装置31、撮影装置32及びプロファイルセンサ33との有線接続(または、無線接続)のための接続インターフェイスであり、これにより、端末装置21は、クレーン制御装置31、撮影装置32及びプロファイルセンサ33と通信可能となっている。
運転情報取得部211は、運転者Xによるクレーン操作を再現するための複数の運転情報を取得する。具体的には、本実施形態に係る運転情報取得部211は、運転情報として、通信接続部213を介して、クレーン制御装置31から、現時点におけるクレーン10の動作状態を示す動作情報の入力を逐次受け付ける。また、運転情報取得部211は、運転情報として、撮影装置32から、当該撮影装置32が取得する映像情報である下方詳細映像情報(スプレッダー15の下方に位置する複数のコンテナ等を詳細に撮像した映像)の入力を逐次受け付ける。さらに、運転情報取得部211は、運転情報として、プロファイルセンサ33から、上記高さ情報であるプロファイル情報の入力を逐次受け付ける。
記憶処理部214は、運転情報取得部211が取得した複数の運転情報(動作情報、下方詳細映像情報、プロファイル情報)のそれぞれを、運転情報取得部211が当該運転情報を取得した時刻と対応付けて記憶部215に記憶する処理を行う。ここで、CPU210は、内部に現在時刻を計時する計時部(図示せず)を備えているものとする。
入力受付部217は、キーボードやマウス、タッチセンサ等のユーザーインターフェイスであって、運転者Xから各種指示の入力を受け付ける。
画像情報生成部212は、運転者Xによる所定の再生指示を受け付けた際に、記憶部215に記憶された運転情報を、表示部216に表示するための画像情報を生成する。このとき、画像情報生成部212は、表示部216において、動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報のそれぞれが、対応付けられた時刻別に同時に表示されるような画像情報を生成する。画像情報生成部212は、更に、生成した画像情報を対応付けられた時刻順に表示部216に逐次出力する。これにより、所定の期間内に取得された複数の運転情報が、同じ時系列で表示部216を通じて再生される。
このとき、運転者Xは、入力受付部217を介して、再生の開始時刻を指定することで、記憶部215に記憶された運転情報の範囲内において、所望する時刻における運転情報を再生することができる。
図4は、第1の実施形態に係る記憶処理部が記憶部に記憶する運転情報テーブルを示す図である。
本実施形態に係る記憶処理部214は、上述したように、運転情報取得部211が取得した運転情報(動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報)を、取得した時刻と対応付けて記憶部215に記憶する。ここで、具体的には、記憶処理部214は、計時部から提供される現在時刻と、取得した各種運転情報と、を対応付けた運転情報テーブルを作成し、これを記憶部215に記憶する。
図4に示すように、運転情報テーブルには、同一の取得時刻に対し、動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報の各々を構成するデータが対応付けられて記憶される。具体的には、運転情報テーブルには、クレーン制御装置31から取得した動作情報として、脚構造部11における横行座標、横行速度、スプレッダー15等の巻上座標、巻上速度、ブーム12の起伏角度、トロリー13の走行速度、ツイストロックのON/OFF、吊荷(コンテナA)の荷重等を示す具体的な数値データが取得時刻別に記憶される。また、下方詳細映像情報として、撮影装置32を介して取得される映像(動画)を構成する一コマ(1フレーム)ごとの画像データが取得時刻別に記憶される。そして、プロファイル情報として、プロファイルセンサ33が取得した計測データ(生データ)が取得時刻別に記憶される。
[画像情報]
図5は、第1の実施形態に係る画像情報生成部が生成する画像情報を示す図である。
本実施形態に係る画像情報生成部212は、入力受付部217を介して運転者Xから所定の再生指示を受け付けると、記憶部215に記憶された運転情報テーブル(図4)を参照して、動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報を、対応付けられた所定の時刻(再生時刻)別に同時に表示部に表示するための画像情報P1(図5)を生成する。画像情報P1には、以下に説明する画像情報P10〜P13が含まれる。
図5に示すように、画像情報生成部212は、記憶部215(運転情報テーブル)に記憶された動作情報に基づいて、所定の再生時刻に対応する横行座標、横行速度、巻上座標、巻上速度、起伏角度、走行速度、ツイストロックのON/OFF、荷重等の情報(数値データ)が示された画像情報P10を生成する。
また、画像情報生成部212は、記憶部215に記憶された下方詳細映像情報に基づいて、撮影装置32が取得した下方詳細映像情報のうち、上記と同じ再生時刻に対応する画像である画像情報P11を生成する。
さらに、画像情報生成部212は、記憶部215に記憶されたプロファイル情報に基づいて、上記と同じ再生時刻に対応する吊荷及びその周辺のコンテナ等の位置・高さを表す輪郭を模した画像情報P12を生成する。
ここで、「再生時刻」とは、運転情報テーブルにおける取得時刻の中から指定される任意の時刻であって、例えば、運転者Xの再生指示に基づく再生処理(図6B)中においては昇順に連続的に指定される。即ち、画像情報生成部212は、上述した画像情報P10〜P12を含む画像情報P1を、連続する再生時刻ごとに逐次生成して表示部216に出力する。これにより、表示部216において、同一の時刻に取得された動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報が同じ時系列で逐次表示され、再生される。
また、画像情報生成部212は、さらに、運転者Xが所望する再生時刻を指定可能なように、操作用画像P13を付加してもよい(図5参照)。これにより、運転者Xは、入力受付部217を操作して、操作用画像P13を介して所望の再生時刻を指定することで、自身が確認したい時刻における運転の状況を即座に確認することができる。また、運転者Xは、操作用画像P13を介して、早送り、巻き戻し若しくは一時停止等の各種操作を行うことができる。
図6A、図6Bは、第1の実施形態に係るクレーン運転支援装置の処理手順を示す第1、第2のフローチャート図である。なお、図6Aには、主に記憶処理部214による記憶処理の手順を示し、図6Bには、主に画像情報生成部212による再生処理の手順を示している。
端末装置21は、運転者Xによるクレーン10の運転中において、図6Aに示す記憶処理を実行する。
具体的には、図6Aに示すように、運転情報取得部211は、クレーン制御装置31、撮影装置32及びプロファイルセンサ33の各々から、運転情報(動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報)を取得する(ステップS11)。次に、記憶処理部214は、取得した運転情報と、計時部を介して取得される現在時刻を示す時刻情報と、を対応付けながら記憶部215に記憶する(ステップS12)。これにより、記憶部215には運転情報テーブル(図4)が生成される。CPU210は、クレーン10の運転終了を示す信号の入力の有無に基づいてクレーン10の運転が終了したか否かを判定する(ステップS13)。クレーン10の運転終了を示す信号の入力を受け付けた場合には(ステップS13:YES)、端末装置21は、記憶処理を終了する。一方、クレーン10の運転終了を示す信号の入力を受け付けない場合には(ステップS13:NO)、端末装置21は、引き続き運転情報の取得及びその記憶処理(ステップS11、S12)を繰り返す。
一方、端末装置21は、運転者Xから所定の再生指示を受け付けた場合には、図6Bに示す再生処理を実行する。
具体的には、図6Bに示すように、画像情報生成部212は、記憶部215に記憶された運転情報テーブルを参照して、所定の再生時刻に対応付けられた動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報を含む画像情報P1(図5)を生成する(ステップS21)。次に、画像情報生成部212は、生成した画像情報P1を表示部216に出力する。これにより、表示部216には、再生時刻に対応する動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報が同時に表示される(ステップS22)。
CPU210は、運転者Xから再生処理の終了の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS23)。再生処理の終了の指示を受け付けた場合には(ステップS23:YES)、端末装置21は、再生処理を終了する。一方、クレーン10の運転終了を示す信号の入力を受け付けない場合には(ステップS13:NO)、端末装置21は、次の再生時刻を指定(ステップS24)して、当該指定された再生時刻に対応付けられた運転情報に基づく画像情報の生成及びその表示(ステップS21、S22)を繰り返す。
これにより、運転者Xの操作に基づくクレーン10の動作が表示部216を通じて再現(再生)される。
なお、上記再生処理中において、操作用画像P13を介して運転者Xの入力操作を受け付けた場合には、端末装置21は、当該入力操作によって指定された再生時刻から再生を開始するものとする。
[作用効果]
以上のように、クレーン運転支援装置20は、運転者Xの操作に基づくクレーン10の動作状況を、3つの情報(動作情報、下方詳細映像情報、プロファイル情報)で逐次記憶する処理を行う(記憶処理)。さらに、クレーン運転支援装置20は、記憶した各種情報に基づいて、運転者X自身が行った運転の状況を再生する(再生処理)。このとき、クレーン運転支援装置20は、3つの情報を同じ時系列で同時に表示部216を通じて再生する処理を行う。これにより、過去のクレーン10の動作の状況が同時に再生される異なる複数の情報により再現されるため、運転者Xは、当時の運転の状況を正確に把握することができる。例えば、運転者Xは、表示部216を通じて画像情報P1を視認しながら、クレーン10の動作情報により、自身が操作パネル142に対しどのような運転操作を行ったのかを把握し、同時に、下方詳細映像情報若しくはプロファイル情報に基づく吊荷の軌跡や他のコンテナとの位置関係を認識することができる。
これにより、運転者Xは、自身の操作によって直接もたらされる状況(吊荷の軌跡や他のコンテナとの位置関係)を客観的に把握することができるので、次回の運転時においてクレーン10の操作の改善を行いやすくなる。
また、本実施形態においては、端末装置21の表示部216が、運転者Xが位置する運転室14に設置されている。これにより、運転者Xは、自身の操作を再確認したい場合には、運転室14に居ながらその場で即座に再生処理を実行することができる。これにより、運転者Xは、操作の記憶が鮮明なうちに、自身の操作の正すべきところを正確に把握することができる。
以上、第1の実施形態に係るクレーン運転支援装置によれば、運転者自身の操作に基づくクレーン10及び吊荷等の状況をその場で再確認しやすい環境を提供し、その都度、運転者に改善を意識させることができるので、運転者のクレーン操作の技量を効率よく向上させることができる。
なお、上述のクレーン運転支援装置20において、一つの撮影装置32がスプレッダー15に設置されているものとして説明したが、他の実施形態においては、この態様に限定されず、例えば、撮影装置32は、クレーン10の異なる複数箇所に設置されていてもよい。この場合、例えば、他の撮影装置32は、クレーン10の運転室14から、その下方に位置するスプレッダー15を含む所定範囲を撮像した撮影である視界映像情報を取得するものとしてもよい。また、この場合、画像情報生成部212は、複数の撮影装置32を介して取得される下方詳細画像情報及び視界映像情報の両方を含む画像情報P1を生成する。
これにより、クレーン運転支援装置20は、表示部216を通じて、運転者X自身が操作用窓143を介して直接視認する光景に近い映像を再現することができるので、運転者Xの操作の改善を一層促進させることができる。
また、上述のクレーン運転支援装置20において、端末装置21は、運転室14の室内に設置されるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限られない。例えば、運転室14の室内には、端末装置21の各機能構成のうち、表示部216と入力受付部217以外の機能構成については、運転室14とは異なる箇所に設置される態様であってもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照ながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、プロファイルセンサから取得される情報に基づいて、吊荷が周囲の対象物に対し所定の閾値以下の位置にまで接近した場合に、そのことを危険判定として記憶し、運転者に対し当該危険判定に係る情報を積極的に提供する。
図7は、第2の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。
本実施形態に係るクレーン運転支援装置20は、第1の実施形態と同様に、運転室14に設置された端末装置21を備えている。そして、端末装置21は、クレーン10に設けられるクレーン制御装置31、撮影装置32、及び、プロファイルセンサ33から所定の情報の入力を受け付ける。
本実施形態に係る端末装置21の運転情報取得部211は、更に、危険判定部211aを備えている。
危険判定部211aは、プロファイルセンサ33から取得されるプロファイル情報に基づいて、吊荷(コンテナA)が対象物(周囲の他のコンテナ)等に対し所定の閾値以下の位置まで接近したか否かを判定する。具体的には、危険判定部211aは、プロファイルセンサ33による距離の計測結果に基づいて、吊荷と対象物との間の距離が、予め設定された閾値Lth以下(例えば1m以下)となった場合に、所定の危険判定フラグを「有効」にする処理を行う。なお、この場合、プロファイルセンサ33は、例えば、スプレッダー15に取り付けられ、運搬される吊荷とともに移動するものとする。これにより、吊荷と対象物との距離は、プロファイルセンサ33自身と当該対象物との距離に基づいて算出することができる。
図8は、第2の実施形態に係る記憶処理部が記憶部に記憶する運転情報テーブルを示す図である。
本実施形態に係る記憶処理部214は、動作情報、下方詳細映像情報、プロファイル情報等とともに、上記危険判定部211aによる判定結果をその取得時刻と対応付けて記憶部215に記憶する。したがって、本実施形態に係る運転情報テーブルは、図8に示すように、動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報に加えて、危険判定の判定結果を示す危険判定フラグが対応付けられる。
図9は、第2の実施形態に係る画像情報生成部が生成する画像情報を示す図である。
本実施形態に係る画像情報生成部212は、第1の実施形態と同様に、入力受付部217を介して運転者Xから所定の再生指示を受け付けると、記憶部215に記憶された運転情報テーブル(図8)を参照して、画像情報P1(図9)を生成する。本実施形態に係る画像情報P1には、上述の画像情報P10〜P13に加え、危険判定の判定結果を示す画像情報P14が含まれる。
具体的には、画像情報生成部212は、運転情報テーブルに記憶された危険判定フラグであって指定された再生時刻に対応するものを参照する。そして、画像情報生成部212は、当該再生時刻における危険判定フラグが「有効」であった場合には、「黄色」や「赤」等の目立つ色を有する画像情報P14を生成する。一方、画像情報生成部212は、危険判定フラグが「無効」であった場合には、「灰色」等の目立たない色を有する画像情報P14を生成する。
このようにすることで、各種運転情報の再生中において、吊荷と他のコンテナとが接近して危険な状態となっていたことが画像情報P14の色によって示されるので、運転者Xは、自身のクレーン10の操作により危険な状態となっていた時間帯を識別しやすくなる。
また、この場合、操作用画像P13を介して、運転者Xから所定の指示(例えば「頭出し」等)を受け付けた場合には、画像情報生成部212は、危険判定フラグが「有効」となっている再生時刻を選択して再生するものとしてもよい。このようにすることで、運転者Xは、危険な状況となっていた時間帯をより簡易な操作で再確認することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照ながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、プロファイルセンサから取得される情報に基づいて、吊荷の適正な軌跡を示す軌跡情報を算出して記憶し、さらに、運転者に当該軌跡情報を提供する。
図10は、第3の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。
本実施形態に係るクレーン運転支援装置20は、第1、第2の実施形態と同様に、運転室14に設置された端末装置21を備えている。そして、端末装置21は、クレーン10に設けられるクレーン制御装置31、撮影装置32、及び、プロファイルセンサ33から所定の情報の入力を受け付ける。
本実施形態に係る端末装置21の運転情報取得部211は、更に、軌跡演算部211bを備えている。
軌跡演算部211bは、周囲に配されたコンテナ等のプロファイル情報から、現在運搬中の吊荷(コンテナA)の適正な軌跡を示す軌跡情報を算出する。
具体的には、軌跡演算部211bは、取得したプロファイル情報に基づいて、そのプロファイル情報により描かれる輪郭から一定の距離(例えば、危険判定に用いる閾値Lth)以上離れた領域を特定する。また、吊荷を必要以上の高さにまで上昇させると、昇降に時間がかかり、作業効率性が損なわれる。したがって、軌跡演算部211bは、上記領域(プロファイル情報により描かれる輪郭から一定の距離以上離れた領域)に属しながら、総運搬距離が最短となるような軌跡を示す軌跡情報を、吊荷(コンテナA)の適正な軌跡として算出する。
図11は、第3の実施形態に係る記憶処理部が記憶部に記憶する運転情報テーブルを示す図である。
本実施形態に係る記憶処理部214は、動作情報、下方詳細映像情報、プロファイル情報等とともに、上記軌跡演算部211bにより算出された軌跡情報をその取得時刻と対応付けて記憶部215に記憶する。したがって、本実施形態に係る運転情報テーブルは、図11に示すように、動作情報、下方詳細映像情報及びプロファイル情報に加えて、吊荷の適正な軌跡を示す軌跡情報が対応付けられる。
図12は、第3の実施形態に係る画像情報生成部が生成する画像情報の一部を示す図である。
本実施形態に係る画像情報生成部212は、周囲に配されたコンテナ等のプロファイル情報と共に、軌跡演算部211bが算出した軌跡情報を重ねて表示するための画像情報P12を生成する。なお、クレーン10の動作情報が示される画像情報P10、撮影装置32が取得した下方詳細映像情報が示される画像情報P11等は、第1、第2の実施形態と同様であるため、図示を省略する。
画像情報生成部212は、記憶部215に記憶されたプロファイル情報及び軌跡情報に基づいて、指定された再生時刻に対応する吊荷及びその周辺のコンテナ等の位置・高さを表す輪郭を模した画像と、軌跡情報に基づいて描かれる軌跡を示す画像とを重ねて得られる画像情報P12を生成する。
図12に示すように、画像情報P12には、プロファイル情報によって描かれる周辺のコンテナ等の位置・高さを表す輪郭画像Pmと、周辺のコンテナ等に対する運搬中の吊荷(コンテナA)の相対的位置を示す吊荷画像Pnと、が含まれる。また、画像情報P12には、輪郭画像Pm及び吊荷画像Pnに加え、吊荷の適正な軌跡を示す軌跡画像Ptが含まれる。この軌跡画像Ptは、段積みされたコンテナから所定の閾値Lthだけ間隔を保ちつつ、運搬距離が最短となるような吊荷の軌跡を示している。
このようにすることで、運転者Xは、各種運転情報の再生中において、段積みされたコンテナの形状ごとに、効率的に吊荷を運搬することができる軌跡を把握することができる。また、運転者X自身が行った操作に基づく実際の吊荷の軌跡が、適正とされる軌跡からどの程度外れているのかを把握することができる。
これにより、運転者Xのクレーン操作の技量を一層効率よく向上させることができる。
なお、第3の実施形態に係る軌跡演算部211bによる処理内容(適正な軌跡の算出方法)は一例であって、これに限定されず、例えば、クレーン10固有の動作特性や吊荷の物理的現象(振り子運動等)が考慮されたものであってもよい。
また、他の実施形態に係るクレーン運転支援装置20は、第3の実施形態に、上述の第2の実施形態を組み合わせた態様であってもよい。具体的には、当該他の実施形態に係る運転情報取得部211は、危険判定部211aと軌跡演算部211bとを備えている。この場合、危険判定部211aは、現在運搬中の吊荷が、軌跡演算部211bが算出した軌跡に対応する領域から外れているか否かを判定するものとしてもよい。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照ながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、記憶された運転情報を、搬送用記録媒体を介して、地上(例えば、コンテナヤードの作業室等)に設置された装置(運転情報保管装置)に移して一元管理する。
図13は、第4の実施形態に係るクレーン運転支援装置の機能構成を示す図である。
図13に示すように、本実施形態に係るクレーン運転支援装置20は、運転室14内に備えられた端末装置21と、地上側に備えられた運転情報保管装置22と、を備えている。
本実施形態に係る端末装置21は、搬送記録媒体受付部218を備えている。搬送記録媒体受付部218は、いわゆるメモリーカード用のインターフェイスであって、対応する持ち運び可能な搬送記憶媒体(メモリーカード)を受け付ける。本実施形態に係る記憶処理部214は、搬送記録媒体受付部218に差し込まれた搬送記憶媒体に取得された運転情報を記憶する。
一方、地上側の運転情報保管装置22は、画像情報生成部222、記憶部225、表示部226、入力受付部227を備えている。これらの各機能は、第1〜第3の実施形態に係る端末装置21の記憶部215、表示部216、入力受付部217と同等であるため、詳細な説明を省略する。
運転者X等は、例えば休憩時間中に、自身の操作に基づく運転情報が記憶された搬送記憶媒体を持って運転情報保管装置22に赴き、当該運転情報を運転情報保管装置22の記憶部225に転送する操作を行う。この際、運転情報保管装置22は、記憶する運転情報を、運転者Xを識別する識別子と対応付けながら記憶する。
これにより、複数の運転者の操作に基づいて取得された運転情報が運転情報保管装置22の記憶部225に記憶、蓄積され、一元管理される。
また、運転者Xは、運転情報保管装置22の入力受付部227を介して再生指示を入力することで、運転情報保管装置22の画像情報生成部222及び表示部226を介して、運転者X自身または他の運転者の操作に基づく運転情報を再生し、再確認することができる。
このように、第4の実施形態に係るクレーン運転支援装置によれば、運転者本人の操作に基づく運転情報のみならず、他の運転者の操作に基づく運転情報を容易に再生して確認できる環境が提供される。これにより、運転者は、他人の操作、特に熟練者の操作を参考にできる機会を得ることができるので、当該運転者のクレーン操作の技量を一層効率よく向上させることができる。
また、本実施形態に係るクレーン運転支援装置は、搬送記憶媒体受付部218、228を介して、搬送記憶媒体(メモリーカード等)により運転情報を転送することができるので、クレーン10本体と地上に設置された運転情報保管装置22との通信回線が敷設されていない環境であっても運転情報の転送と保管を行うことができ、より簡素な構成で一元管理を行うことができる。ただし、他の実施形態においては、この態様に限定されず、クレーン10本体と運転情報保管装置22とが所定の通信回線(無線通信回線を含む)によって通信可能とされており、当該通信回線を介して、運転情報の転送が行われる態様であってもよい。
なお、この場合、運転情報保管装置22は、更に、記憶部225に蓄積された複数の運転情報のそれぞれが、「熟練者」の操作によるものか否かを判定する機能を有していてもよい。具体的には、例えば、運転情報保管装置22は、記憶部225に記憶された複数の運転情報の内容に基づいて、当該運転情報に対応付けられた運転者が熟練者か否かを判定する熟練者判定部を備える。例えば、上記熟練者判定部は、ある特定の運転者Xに対応付けられた複数の運転情報における再生可能時間(即ち、クレーン10の運転の連続作業時間)の平均値が所定の判定閾値よりも少ない場合に、当該運転者Xを「熟練者」と判定する。また、熟練者判定部は、運転情報に記憶された危険判定フラグ(第2の実施形態参照)が「有効」となった時間の合計が所定の判定閾値よりも少ない場合に、当該運転者Xを「熟練者」と判定してもよい。
このように、取得された運転情報の内容に基づいて運転者別に一定の評価を与えることで、運転者に対し、クレーン運転の技量向上のモチベーションを持たせることができる。したがって、運転者のクレーン操作の技量を一層効率よく向上させることができる。
また、上述の各実施形態におけるCPU210の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより工程を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 クレーンシステム
10 クレーン
11 脚構造部
12 ブーム
13 トロリー
14 運転室
141 運転席
142 操作パネル
143 操作用窓
15 スプレッダー(吊下手段)
20 クレーン運転支援装置
21 端末装置
210 CPU
211 運転情報取得部
211a 危険判定部
211b 軌跡演算部
212、222 画像情報生成部
213 通信接続部
214 記憶処理部
215、225 記憶部
216、226 表示部
217、227 入力受付部
218、228 搬送記憶媒体受付部
22 運転情報保管装置
31 クレーン制御装置
32 撮影装置
33 プロファイルセンサ
50 コンテナ船

Claims (9)

  1. クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、前記吊荷の周辺に位置する前記対象物の高さ情報を取得する運転情報取得部と、
    取得した前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶部に記憶する記憶処理部と、
    前記記憶部に記憶された前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部に表示するための画像情報を生成する画像情報生成部と、
    を備えるクレーン運転支援装置。
  2. 前記運転情報取得部は、前記映像情報として、前記吊下手段の下方に位置する前記対象物を撮像した映像である下方詳細映像情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン運転支援装置。
  3. 前記運転情報取得部は、前記映像情報として、前記クレーンの運転室から、その下方に位置する前記吊下手段を含む所定範囲を撮像した映像である視界映像情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクレーン運転支援装置。
  4. 前記運転情報取得部は、高さ情報として、前記吊下手段の移動方向に沿う前記対象物のプロファイル情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のクレーン運転支援装置。
  5. 前記運転情報取得部は、更に、前記プロファイル情報に基づいて、前記吊荷が前記対象物に対し所定の閾値以下の位置まで接近したか否かを判定し、
    前記画像情報生成部は、前記吊荷が前記対象物に前記閾値以下の位置まで接近したか否かを示す判定結果を表示するための画像情報を生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載のクレーン運転支援装置。
  6. 前記運転情報取得部は、更に、前記プロファイル情報に基づいて、前記吊荷の適正な軌跡を示す軌跡情報を算出し、
    前記画像情報生成部は、前記対象物のプロファイル情報と共に、前記軌跡情報を重ねて表示するための画像情報を生成する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のクレーン運転支援装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載のクレーン運転支援装置と、
    クレーンと、
    を備えるクレーンシステム。
  8. クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、前記吊荷の周辺に位置する前記対象物の高さ情報を取得し、
    取得した前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶し、
    前記記憶された前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部に表示する
    ことを特徴とするクレーン運転支援方法。
  9. クレーン運転支援装置のコンピュータを、
    クレーンの動作情報、当該クレーンの吊下手段に吊られる吊荷または吊荷となる対象物を含む映像情報、及び、前記吊荷の周辺に位置する前記対象物の高さ情報を取得する運転情報取得手段、
    取得した前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、取得した時刻と対応付けて記憶部に記憶する記憶処理手段、
    前記記憶された前記動作情報、前記映像情報及び前記高さ情報を、対応付けられた時刻別に同時に表示部に表示するための画像情報を生成する画像情報生成手段、
    として機能させるプログラム。
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