JP6030212B1 - エレベータの保守作業支援装置および保守作業支援方法 - Google Patents

エレベータの保守作業支援装置および保守作業支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータの乗りかご上で保守作業を行う際に、作業員の安全を確保しつつ作業の効率化を図ることができるエレベータの保守作業支援装置および保守作業支援方法を提供する。【解決手段】実施形態によればエレベータの保守作業支援装置は、最適視線高さ特定部と実視線高さ検出部と差分算出部と移動指示送信部とを備える。最適視線高さ特定部は、乗りかご上の作業員が現在実施している保守作業の次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さを特定する。実視線高さ検出部は、作業員の現在の実視線高さを検出する。差分算出部は、最適視線高さ特定部で特定された、次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さと、実視線高さ検出部で検出された実視線高さとの差分を算出する。移動指示送信部は、作業員により乗りかごの移動を許可する操作が行われると、乗りかごを、算出された差分を解消する位置まで自動運転させる指示を制御盤に送信する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、エレベータの保守作業支援装置および保守作業支援方法に関する。
従来、エレベータの保守作業実施時に、作業員が所持する携帯端末に作業工程や注意事項を出力させる技術がある。これらの情報を携帯端末から出力させることで、保守作業に関する情報を作業員が認識することができ、保守作業の安全性を向上させるとともに、作業の効率化を図ることができる。
特開2003−295938号公報
作業員が乗りかご上に乗って保守作業を行う場合、当該作業員は上述したように出力された作業工程を認識しながら作業を行い、次工程の作業に移行する際には必要に応じて乗りかごを移動させる。しかしながら、作業員の操作で乗りかごを移動させると、誤操作による時間のロスが発生したり、作業員の安全性が低下する恐れがあるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータの乗りかご上で保守作業を行う際に、作業員の安全を確保しつつ作業の効率化を図ることができるエレベータの保守作業支援装置および保守作業支援方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータの保守作業支援装置は、最適視線高さ特定部と実視線高さ検出部と差分算出部と移動指示送信部とを備える。最適視線高さ特定部は、乗りかご上の作業員が現在実施している保守作業の次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さを特定する。実視線高さ検出部は、作業員の現在の実視線高さを検出する。差分算出部は、最適視線高さ特定部で特定された、次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さと、実視線高さ検出部で検出された実視線高さとの差分を算出する。移動指示送信部は、作業員により乗りかごの移動を許可する操作が行われると、乗りかごを、算出された差分を解消する位置まで自動運転させる指示を制御盤に送信する。
第1、第2、および第5実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成を示す全体図。 第1〜第5実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの乗りかご内の構成を示す斜視図。 第1実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の構成を示すブロック図。 第1実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の動作を示すフローチャート。 第2および第3実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の構成を示すブロック図。 第2および第3実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の動作を示すフローチャート。 第3実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成を示す全体図。 第3実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の動作を示すフローチャート。 第4実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成を示す全体図。 第4実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の構成を示すブロック図。 第5実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の構成を示すブロック図。 第5実施形態による保守作業支援システムの携帯端末の動作を示すフローチャート。
《第1実施形態》
〈第1実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成〉
本発明の第1実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態においてエレベータ1は、建物内の昇降路11上部の機械室12に設置された巻上げ機13にメインロープ14が掛け渡され、その両端部にそれぞれ乗りかご15とカウンターウェート16とが吊り下げられて構成されている。機械室12にはエレベータ1内の機器を制御する制御盤17が設置され、乗りかご15にテールコード18を介して接続されている。また、昇降路11のエレベータ乗場側には、乗りかご15が乗場に着床した際に開閉するホールドア19が設置されている。乗りかご15は、図2に示すように、利用者が乗降する際に開閉するかごドア151と、乗りかご15内の利用者が操作する行先階登録ボタン152aや、かごドア151の開閉ボタン152bが設置されたかご操作盤152と、作業員が保守点検作業を行う際の運転モードである保守点検モードと通常運転モードとを切り替える際に操作する運転モード切替スイッチ153aを備えたスイッチボックス153とを備える。スイッチボックス153には運転モード切替スイッチ153aを覆うスイッチボックス扉153bが設置され、このスイッチボックス扉153bの内側には当該エレベータ1の識別情報を格納する記録体であるQRコード153cが貼付されている。
このように構成されたエレベータ1に搭載される保守作業支援システム20Aは、昇降路11内の壁面に、上下に所定距離間隔で設置された複数の高さ情報タグ21−1〜21−6と、作業員が所持する保守作業支援装置としての携帯端末22Aとを備える。高さ情報タグ21−1〜21−6は例えば、自装置が設置されている位置の高さを示す情報が格納されたRFID(radio frequency identifier)タグで構成される。本実施形態においては高さ情報タグが6個設置されている場合について説明したが、これより少ない個数または多い個数の高さ情報タグを設置してもよい。
携帯端末22Aは、図3に示すように、仕様データベース221と、作業工程データベース222と、撮像部223と、識別情報取得部224と、仕様情報取得部225と、作業工程情報取得部226と、実作業内容検出部227と、最適視線高さ特定部228と、視線方向検出部229と、実視線高さ検出部230と、差分算出部231と、情報出力部232と、移動指示送信部233とを備える。
仕様データベース221は、エレベータごとの仕様情報を、各エレベータの識別情報と対応付けて格納する。エレベータの仕様情報は例えば、機種、昇降速度、設置階床等である。作業工程データベース222は、エレベータの仕様情報ごとに規定された複数の保守作業の実施順序や、各作業を行う際に最適な作業員の視線高さの情報を含む保守作業工程情報を格納する。撮像部223は、作業員の操作により撮影処理を行うことにより、静止画や動画による撮影を行う。識別情報取得部224は、撮像部223により撮影された、エレベータ1に貼付されたQRコード153cの撮像情報を解析し、当該QRコード153cに格納されたエレベータ1の識別情報を取得する。仕様情報取得部225は、識別情報取得部224で取得された識別情報に対応するエレベータの仕様情報を、仕様データベース221から取得する。作業工程情報取得部226は、仕様情報取得部225で取得された仕様情報に対応する保守作業工程情報を、作業工程データベース222から取得する。
実作業内容検出部227は、作業員が現在実施している作業内容である実作業内容を検出する。最適視線高さ特定部228は、作業工程情報取得部226で取得した保守作業工程情報に基づいて現在作業員が実施している作業の次工程の作業内容を特定し、この次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さを特定する。
視線方向検出部229は、作業員が被っているヘルメット等に取り付けられたカメラ装置により撮影された昇降路11内の撮像情報や、撮像部223により撮影された作業員の顔の撮像情報から、作業員の視線方向を検出する。実視線高さ検出部230は、RFIDタグの読み取り機能を有し、昇降路11内の複数の高さ情報タグ21−1〜21−6それぞれを読み取り、各タグとの距離から現在の携帯端末22Aの高さ情報を取得し、取得した携帯端末22Aの高さ情報と、視線方向検出部229で取得された作業員の視線方向とに基づいて、作業員の現在の実視線高さを検出する。
差分算出部231は、最適視線高さ特定部228で特定された最適な視線高さと、実視線高さ検出部230で検出された作業員の実視線高さとの差分を算出する。情報出力部232は、差分算出部231で差分の情報が算出されると、乗りかご11を移動させてもよいか否かを判断させるためのテキスト情報を出力する。移動指示送信部233は、情報出力部232から出力したテキスト情報に基づいて作業員により乗りかご11の移動を許可する操作が行われると、乗りかご15を、差分算出部231で算出された差分を解消する位置まで自動運転させるための指示を生成し、制御盤17に送信する。
〈第1実施形態による保守作業支援システムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータ1に搭載された保守作業支援システム20Aの動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、作業員が携帯端末22Aを所持してエレベータ1の乗りかご15内に入り、スイッチボックス153のスイッチボックス扉153bの内側に貼付されているQRコード153cを携帯端末22Aの撮像部223で撮影して読み取り操作を行うことにより、識別情報取得部224でエレベータ1の識別情報が取得される(S1)。エレベータ1の識別情報が取得されると、仕様情報取得部225により、取得された識別情報に対応するエレベータの仕様情報が仕様データベース221から取得される(S2)。エレベータの仕様情報が取得されると、作業工程情報取得部226により、取得された仕様情報に対応する保守作業工程情報が作業工程データベース222から取得される(S3)。取得された保守作業工程情報は、携帯端末22A内の情報出力部232により表示させることで、作業員に提示するようにしてもよい。
保守作業工程情報が取得されると、実作業内容検出部227の指示により、携帯端末22Aの撮像部223で作業員の作業動作が撮影され、得られた撮像情報が解析される。実作業内容検出部227には、保守作業の内容ごとに対応する作業員のジェスチャを示す情報が保持されており、撮像情報の解析により作業員が行ったジェスチャが検出されると、これに対応する保守作業内容が特定される。作業員のジェスチャに対応する保守作業内容が特定されることで、作業員が現在実施している実作業内容が検出される(S4)。
次に、最適視線高さ特定部228により、作業工程情報取得部226で取得された保守作業工程情報に基づいて現在作業員が実施している作業の次工程の作業内容が特定され、この次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さが、予め作業内容ごとに設定された視線高さ情報に基づいて特定される(S5)。
また、作業工程情報取得部226で保守作業工程情報が取得されると、実視線高さ検出部230の指示により視線方向検出部229で作業員の視線方向の検出が開始される(S6)。作業員の視線方向は、作業員が被っているヘルメット等に取り付けられたカメラ装置により撮影された昇降路11内の撮像情報や、撮像部223により撮影された作業員の顔の撮像情報から検出される。次に、実視線高さ検出部230により、昇降路11内の複数の高さ情報タグ21−1〜21−6それぞれが読み取られ、各タグとの距離から現在の携帯端末22Aの高さ情報が取得される。そして、取得された携帯端末22Aの高さ情報と、視線方向検出部229で取得された作業員の視線方向とに基づいて、作業員の現在の実視線高さが検出される(S7)。
次に、差分算出部231により、最適視線高さ特定部228で特定された最適な視線高さと、実視線高さ検出部230で検出された作業員の実視線高さとの差分が算出される(S8)。
高さの差分が算出されると、移動指示送信部233により、乗りかご11を移動させてもよいか否かを作業員に判断させるためのテキスト情報が生成され、情報出力部232から出力される(S9)。このテキスト情報が出力されたことにより作業員から乗りかご11の移動を許可する操作が行われると(S10の「YES」)、移動指示送信部233により、差分算出部231で算出された差分を解消する位置まで乗りかご11を自動運転させるための指示が生成され、制御盤17に送信される(S11)。乗りかご11を自動運転させる指示が制御盤17に送信される際は、当該指示の情報を含む信号が暗号化されて、無線ネットワークを介して送信される。制御盤17では、乗りかご11を自動運転させる指示が取得されると、当該指示に従って乗りかご11を所定方向に所定距離移動させる自動運転が実行される。
自動運転により乗りかご11が次工程を行うために最適な位置に移動し、当該位置での保守作業が終了すると、ステップS3で取得されたすべての作業工程が終了したか否かが実作業内容検出部227で判定され、未だ実施されていない作業があると判定されたとき(S12の「NO」)には、ステップS4に戻って乗りかご11の位置の制御による保守作業の支援が実行される。
以上の第1実施形態によれば、エレベータの乗りかご上で行う保守作業に関し、次工程の作業内容を検出してその作業を作業員が実施するのに適した高さになるように、自動運転により乗りかごを移動させることで、作業の安全性を向上させるとともに、作業の効率化を図ることができる。
《第2実施形態》
〈第2実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成〉
本実施形態による保守作業支援システム20Bを搭載するエレベータの構成は、第1実施形態で説明したエレベータと同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態による保守作業支援システム20Bの携帯端末22Bは、自動運転無効化指令入力部234を有する他は、第1実施形態で説明した携帯端末22Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
自動運転無効化指令入力部234は、操作スイッチ等で構成され、作業員による自動運転を無効化するための操作情報が入力されると、自装置22内で乗りかご15を自動運転するための自動運転機能を無効化する。自動運転機能が無効化されると、作業工程情報取得部226で保守作業工程情報が取得されても、実作業内容検出部227は保守作業内容の特定処理を実行せず、また、実視線高さ検出部230も作業員の視線方向の検出処理を実行しない。
〈第2実施形態による保守作業支援システムの動作〉
本実施形態によるエレベータ1に搭載された保守作業支援システム20Bの動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。本実施形態においては、第1実施形態と同様にステップS1〜S3で当該エレベータ1の保守作業工程情報が取得された場合でも、作業員の操作により自動運転無効化指令入力部234から自動運転を無効化するための操作情報が入力されているときには自動運転機能が無効化され(S13の「NO」)、保守作業に伴う乗りかご11の自動運転は実行されない。また、作業員により自動運転を無効化するための操作が行われておらず、自動運転機能が有効であるとき(S13の「YES」)には、第1実施形態と同様にステップS4〜S12により乗りかご15の自動運転が行われる。
以上の第2実施形態によれば、複数人で乗りかご上で保守作業を行う場合に、乗りかごの移動を取り仕切る所定の作業員以外は携帯端末の自動運転機能を無効化することができ、1つの乗りかごに対し、誤って複数の携帯端末による自動運転が行われることを回避し、安定した保守点検時の自動運転を実行することができる。
《第3実施形態》
〈第3実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成〉
本実施形態による保守作業支援システム20Cを搭載するエレベータの構成は、第1実施形態で説明したエレベータと同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態による保守作業支援システム20Cは、図7に示すように、昇降路11内の壁面に設置されて制御盤17に無線接続されたスピーカ23を備える他は、第2実施形態で説明した保守作業支援システム20Bと同様の構成を有するため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において制御盤17は、携帯端末22Cから乗りかご15を移動させる指示が取得されると、乗りかご11を移動させることを報知するためのアナウンス情報を生成してスピーカ23に無線送信する。スピーカ23は、制御盤17から受信したアナウンス情報を出力する。
〈第3実施形態による保守作業支援システムの動作〉
本実施形態によるエレベータ1に搭載された保守作業支援システム20Cの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。本実施形態においては、第2実施形態と同様にステップS1〜S3、S13、S4〜S11により、乗りかご11を自動運転させるための指示が制御盤17に送信されると、制御盤17からの制御により、乗りかご11を移動させることを報知するためのアナウンス情報が生成されてスピーカ23に送信される(S14)。スピーカ23では、制御盤17から受信されたアナウンス情報が出力され、当該携帯端末22Cを所持する作業員以外の他の作業員にも乗りかご11を移動させることが報知され、その後乗りかご11が自動運転される。
以上の第3実施形態によれば、複数人で乗りかご上で保守作業を行う場合に、乗りかごの移動を取り仕切る所定の作業員以外の作業員にもスピーカからのアナウンスで乗りかごが移動することを報知し、さらに保守作業の安全性を向上させることができる。
《第4実施形態》
〈第4実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成〉
本実施形態による保守作業支援システム20Dを搭載するエレベータの構成は、第1実施形態で説明したエレベータと同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態による保守作業支援システム20Dは、図9に示すように、乗りかご11の上部に設置されて携帯端末22Dに無線接続されたカメラ装置24を備え、図10に示すように、携帯端末22Dが乗り込み認識部235を有する他は、第2実施形態で説明した保守作業支援システム20Bと同様の構成を有するため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
カメラ装置24は、乗りかご11上に保守点検のために乗り込む作業員を撮影する。携帯端末22Dの乗り込み認識部235は、カメラ装置24で撮影された乗りかご11上の撮像情報を解析し、乗りかご11上に作業員が乗り込んだことが認識されていない間は、自装置22内で乗りかご15の自動運転機能を無効化し、作業員が乗り込んだことが認識されたときには自動運転機能を有効にする。自動運転機能が無効化されているときは、作業工程情報取得部226で保守作業工程情報が取得されても、実作業内容検出部227において保守作業内容の特定処理を実行せず、また、実視線高さ検出部230においても作業員の視線方向の検出処理を実行しない。
〈第4実施形態による保守作業支援システムの動作〉
本実施形態によるエレベータ1に搭載された保守作業支援システム20Dでは、第2実施形態で説明した図6のフローチャートにおいて、ステップS13で自動運転機能が有効か否かを判定する際に、乗り込み認識部235により乗りかご11上に作業員が乗りかご11上に乗り込んだことが認識されておらず自動運転機能が無効化されているときには(S13の「NO」)、保守作業に伴う乗りかご11の自動運転は実行されない。また、乗り込み認識部235により作業員が乗りかご11上に乗り込んだことが認識されており、自動運転機能が有効であるときには(S13の「YES」)には、ステップS4〜S12により乗りかご15の自動運転が行われる。
以上の第4実施形態によれば、乗りかご上に作業員が確実に乗り込んだことが認識されたときに自動運転機能を有効とすることで、保守作業をより確実で安全に行うことができるように支援することができる。
上述した第4実施形態において、第2実施形態の処理と組み合わせて、乗りかご上に作業員が乗り込んだことが検知されており、且つ、作業員により自動運転を無効化するための操作が行われていないときに、自動運転機能を有効とするようにしてもよい。このように構成することにより、さらに保守作業の安全性を高めることができる。
《第5実施形態》
〈第5実施形態による保守作業支援システムを搭載したエレベータの構成〉
本実施形態による保守作業支援システム20Eを搭載するエレベータの構成は、第1実施形態で説明したエレベータ1と同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態による保守作業支援システム20Eの携帯端末22Eは、再検出要求入力部236を有する他は、第1実施形態で説明した携帯端末22Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
再検出要求入力部236は、操作スイッチ等で構成され、作業員による視線高さの再検出を要求する操作が行われると、当該要求を入力する。実視線高さ検出部230は、再検出要求入力部236から再検出要求が入力されると、作業員の現在の実視線高さを再検出する。差分算出部231は、再検出された実視線高さと最適な作業員の視線高さとの差分を算出する。移動指示送信部233は、再検出された実視線高さに基づいて算出された差分に基づいて乗りかご15を自動させる指示を制御盤17に送信する。
〈第5実施形態による保守作業支援システムの動作〉
本実施形態によるエレベータ1に搭載された保守作業支援システム20Eの動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。本実施形態においては、第1実施形態と同様にステップS1〜S11により乗りかご11が移動され、当該位置での保守作業中に作業員により再検出要求入力部236から視線高さの再検出要求が入力されると(S15の「YES」)、ステップS6に戻り、作業員の視線高さの検出処理、および乗りかごの移動制御処理が再度実行される。
以上の第5実施形態によれば、保守作業中に視線高さの再検出処理および乗りかごの再移動制御処理を可能にすることで、作業員が同一作業に長時間を費やし、途中で作業態勢を変更して視線高さが変わった場合にも、変更後の視線高さに合わせて再度乗りかごを移動させ、最適な位置で保守作業を継続できるようにすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ、11…昇降路、12…機械室、13…巻上げ機、14…メインロープ、15…乗りかご、16…カウンターウェート、17…制御盤、18…テールコード、19…ホールドア、20A,20B,20C,20D,20E…保守作業支援システム、21−1〜21−6…高さ情報タグ、22A,22B,22C,22D,22E…携帯端末、23…スピーカ、24…カメラ装置、151…かごドア、152…かご操作盤、152a…行先階登録ボタン、152b…開閉ボタン、153…スイッチボックス、153a…運転モード切替スイッチ、153b…スイッチボックス扉、153c…QRコード、221…仕様データベース、222…作業工程データベース、223…撮像部、224…識別情報取得部、225…仕様情報取得部、226…作業工程情報取得部、227…実作業内容検出部、228…最適視線高さ特定部、229…視線方向検出部、230…実視線高さ検出部、231…差分算出部、232…情報出力部、233…移動指示送信部、234…自動運転無効化指令入力部、235…乗り込み認識部、236…再検出要求入力部

Claims (7)

  1. エレベータの乗りかご上で保守作業を行う作業員が所持する保守作業支援装置において、
    前記作業員が現在実施している保守作業の次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さを特定する最適視線高さ特定部と、
    前記作業員の現在の実視線高さを検出する実視線高さ検出部と、
    前記最適視線高さ特定部で特定された、次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さと、前記実視線高さ検出部で検出された実視線高さとの差分を算出する差分算出部と、
    前記作業員により前記乗りかごの移動を許可する操作が行われると、前記乗りかごを、前記差分算出部で算出された差分を解消する位置まで自動運転させる指示を前記エレベータの制御盤に送信する移動指示送信部と
    を備えることを特徴とするエレベータの保守作業支援装置。
  2. 前記作業員の視線方向を検出する視線方向検出部をさらに有し、
    前記実視線高さ検出部は、自装置の高さ情報を取得し、取得した高さ情報と、前記視線方向検出部で検出された前記作業員の視線方向とから、前記作業員の実視線高さを検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの保守作業支援装置。
  3. 前記自動運転の機能を無効化するための操作情報を入力する自動運転無効化指令入力部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの保守作業支援装置。
  4. 前記移動指示送信部は、前記作業員により前記乗りかごの移動を許可する操作が行われると、前記乗りかごを移動させることを報知するアナウンス情報を出力させるための指示を送信する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータの保守作業支援装置。
  5. 前記乗りかごの上に作業員が乗り込んだことが認識されていないときには前記自動運転の機能を無効化し、作業員が乗り込んだことが認識されたときには前記自動運転の機能を有効にする
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータの保守作業支援装置。
  6. 前記作業員の現在の実視線高さの再検出要求を入力する再検出要求入力部をさらに有し、
    前記実視線高さ検出部は、前記再検出要求入力部から前記再検出要求が入力されると、前記作業員の現在の実視線高さを再検出し、
    前記差分算出部は、前記実視線高さ検出部で再検出された実視線高さと前記最適な作業員の視線高さとの差分を算出し、
    前記移動指示送信部は、前記再検出された実視線高さに基づいて算出された差分に基づいて前記乗りかごを自動運転させる指示を送信する
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のエレベータの保守作業支援装置。
  7. エレベータの乗りかご上で保守作業を行う作業員が所持する保守作業支援装置が、
    前記作業員が現在実施している保守作業の次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さを特定する最適視線高さ特定ステップと、
    前記作業員の現在の実視線高さを検出する実視線高さ検出ステップと、
    前記最適視線高さ特定ステップで特定された、次工程の作業を行う際に最適な作業員の視線高さと、前記実視線高さ検出ステップで検出された実視線高さとの差分を算出する差分算出ステップと、
    前記作業員により前記乗りかごの移動を許可する操作が行われると、前記乗りかごを、前記差分算出ステップで算出された差分を解消する位置まで自動運転させる指示を送信する移動指示送信ステップと
    を有することを特徴とするエレベータの保守作業支援方法。
JP2015246110A 2015-12-17 2015-12-17 エレベータの保守作業支援装置および保守作業支援方法 Active JP6030212B1 (ja)

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