JPH04371477A - エレベータの操作制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの操作制御
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、エレベータの制御を司るエレベー
タ制御装置は半導体化、マイクロコンピュータ化され、
その調整や保守に用いる操作装置も従来のリレー・シー
ケンス制御装置の頃のような、単にかごの上昇、下降走
行指令を与えるのみの簡単なものと違って、エレベータ
制御装置内に設けられたエレベータ制御用のマイクロコ
ンピュータのメモリへのデータ書き込みや読み出し、制
御プログラムの機能確認、チェック等の機能を有するよ
うになった。更にこの操作装置により、かご呼び、ホー
ル呼びの登録を行い、その登録の確認の表示、かご位置
の表示等を行う機能を備えたものも出現している。

【０００３】このような高機能化された操作装置はマイ
クロコンピュータ化されたエレベータ制御装置にとって
、保守管理上、必需品であり、従来の操作装置に比較し
てエレベータの操作性を大きく向上させている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな操作装置は全て短いケーブルにより、エレベータ制
御装置と接続する構成をとっており、エレベータ制御装
置から離れた位置で操作することは出来ない。

【０００５】一方、エレベータの建物に据付けたり、そ
の機能を調整する場合でも、また、定期保守点検の場合
でも、その作業はエレベータ制御装置の付近に限られる
わけではなく、エレベータシステムを構成する過速度検
出機、電動機、巻上機、主電源盤、地震感知器等の設置
位置においてエレベータを操作する必要性が生じる。こ
のような場合では、前記の各々の構成機器位置と操作装
置位置にいる人とが互いに声をかけ合って指令したり、
一人の場合では前記各位置と制御装置との間を行ったり
来たりして作業を進めなければならない。そのため、調
整の能率や、作業の安全性等の点で問題があり、改善が
望まれている。このような問題は操作装置とエレベータ
制御装置とをケーブルで接続している構成であるために
生じる問題であり、この構成ではたとえ、ケーブル長を
長くしたとしても、遠隔位置からの操作性を向上させる
ことはできず、逆にケーブルが邪魔になったり、他の構
成物に引掛かるなど、ケーブルを引回すことにより生ず
る新たな危険性もはらむようになるので改善には繋がら
ない。

【０００６】そこで本発明の目的は、エレベータ及びエ
レベータ制御装置の保守・調整に関する作業の高能率化
を図りかつ作業の安全性の向上を図ることができるエレ
ベータの操作制御システムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、以上
の目的を達成するためにエレベータの運行制御を司るエ
レベータ制御装置と、このエレベータ制御装置に制御信
号を与えてエレベータの動作指令を出力する操作制御装
置とを有するものにおいて、前記操作制御装置には、音
声を入力する音声信号入力手段と、この音声信号入力手
段より入力した音声信号をエレベータ制御用の制御信号
に変換する制御信号変換手段と、この制御信号変換手段
にて変換された前記制御信号を電波にて送信する電波送
信手段と、電波を受信する電波受信手段と、この電波受
信手段にて受信された電波を解読し、音声信号に変換す
る音声信号変換手段と、この音声信号変換手段にて変換
された音声信号を出力する音声出力手段と、前記エレベ
ータ制御装置には、電波を受信する受信手段と、この受
信手段より受信した電波を解読し、前記制御信号に変換
する電波解読手段と、この電波解読手段にて解読された
前記制御信号に基づいて、１つにはエレベータの運行制
御指令を出力し、２つには、前記制御信号に対応する音
声データ信号を出力するエレベータ運行制御手段と、前
記音声データ信号を電波にて送信する送信手段とを有す
るエレベータの操作制御システムを提供する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図１は、本発明のエレベータ操作制御システムの
概要図である。

【０００９】図１において、エレベータ制御装置１は、
制御信号の送受信を行うアンテナ２を有する。エレベー
タ制御装置１は、アンテナ２より受信した制御信号に基
づいて巻上電動機３の制御を行いエレベータ４の運行制
御を行う。又、エレベータ制御装置１へ制御信号を送信
し、エレベータの保守・調整運転を行う保守調整員５は
、アンテナ６と、ベッドホン７と、マイクロフォン８と
、操作制御装置９とを身に付けている。保守調整員５は
、マイクロフォン８より音声によりエレベータの動作指
令を発する。マイクロフォン８に入力された音声信号は
操作制御装置９に送られてエレベータ制御用の制御信号
に置換えられ、アンテナ６よりこの制御信号が送信され
る。次に、操作制御装置９及びエレベータ制御装置１内
の操作信号制御部１０を図２及び図３を用いて説明する
。図２は、操作制御装置９のブロック構成図である。

【００１０】操作制御装置９は、マイクロフォン８から
の音声信号を入力し増幅するアンプ９ａと、アンプ９ａ
からの音声信号をデジタルデータに変換する音声信号分
析部９ｂと、音声信号分析部９ｂからのデジタルデータ
を解読してコード化する分析信号判定部９ｃと、分析信
号判定部９ｃに入力された音声信号に対応するデジタル
データ及びこのデジタルデータに対応するコードを予め
記憶する音声辞書データ部９ｄと、分析信号判定部９ｃ
により解読され、コード化されたデータを入力し、コマ
ンドデータに置換するコマンド判定部９ｅと、分析信号
判定部９ｃによりコード化されたデータ及びこのデータ
に対応するコマンドデータを予め記憶するコマンドコー
ドテーブル９ｆと、コマンド判定部９ｅからのコマンド
データを送信用に符号化処理する符号化処理部９ｇと、
符号化処理部９ｇにて符号化処理された送信用データ信
号を増幅する送信用アンプ９ｈと、データの送信、受信
の切換えを行う送受信切換部９ｉと、マイクロフォン８
からの音声入力の有無を判定する音声入力判定部９ｊと
、アンテナ６及び送受信切換部９ｉを介して入力される
信号を入力する音声信号受信部９ｋと、音声信号受信部
９ｋからの音声信号を入力して増幅させヘッドホン７へ
出力するヘッドホンアンプ９ｌとから構成されている。 図３は、エレベータ制御装置１内の操作信号制御部１０
のブロック構成図である。

【００１１】操作信号制御部１０は、データの送信と受
信の切換えを行う送受信切換部１０ａと、アンテナ２よ
り受信した信号を増幅させる受信用アンプ１０ｂと、受
信用アンプ１０ｂより入力した信号を符号化処理する符
号化部１０ｃと、符号化部１０ｃからの符号化処理され
たデータ信号をエレベータ制御用のデータ信号（制御信
号）に変換する受信処理部１０ｄと、受信処理部１０ｄ
からのデータ信号（制御信号）に基づいて、１つには、
エレベータの制御を行い、２つには保守調整員５への応
答用の音声データ信号を出力するエレベータ制御マイコ
ン１０ｅと、エレベータ制御マイコン１０ｅからの音声
データ信号をコード化する音声信号合成部１０ｈと、エ
レベータ制御マイコン１０ｅからの音声データ及びこの
音声データに対応するコードを予め記憶しておく音声辞
書データ部１０ｉと、音声信号合成部２ｈからのコード
信号を送信用に符号化する音声信号作成部１０ｇと、音
声信号作成部１０ｇからの符号化された信号を増幅する
送信用アンプ１０ｆとから構成されている。次に、以上
のように構成された操作制御装置９及び操作信号制御部
１０の動作について説明する。

【００１２】まず、保守調整員５がエレベータの走行動
作を音声により指令する。この指令は、マイクロフォン
８より入力される。マイクロフォン８より入力された音
声信号はアンプ９ａにて増幅され、音声信号分析部９ｂ
に入力される。音声信号分析部９ｂでは、入力した音声
信号をデジタルデータに変換し、分析信号判定部９ｃへ
出力する。分析信号判定部９ｃでは、音声辞書データ部
９ｄに記憶されているデジタルデータを参照し、音声信
号分析部９ｂより入力したデジタルデータに対応するコ
ードをコマンド判定部９ｅへ送る。コマンド判定部９ｅ
では、分析信号判定部９ｃからのコード化された信号を
入力すると、コマンドコードテーブル９ｆを参照し、入
力したコードに対応するコマンドデータに置換えて符号
化処理部９ｇへコマンドデータ信号を出力する。符号化
処理部９ｇでは、コマンドデータ信号を入力すると、こ
のコマンドデータを送信用に符号化処理し、送信用アン
プ９ｈに出力する。送信用アンプ９ｈは、入力した符号
化処理済のデータ信号を増幅し、このデータ信号は、送
受信切換部９ｉを介してアンテナ６より電波によって送
信される。この時、マイクロフォン８からの音声信号が
アンプ９ａを介して音声入力判定部９ｊに入力され、音
声入力判定部９ｊの判定指令により送受信切換部９ｉは
送信モードになっている。つまり送受信切換部９ｉは、
通常受信モードとなっているが、マイクロフォン８より
音声入力があった場合のみ送信モードとなる。

【００１３】アンテナ６より送信される電波は、アンテ
ナ２にて受信される。アンテナ２にて受信された信号は
、送受信切換部１０ａを介して受信用アンプ１０ｂで増
幅され符号化部１０ｃに入力される。符号化部１０ｃで
は、入力した信号を符号化されたデータ信号に変換して
受信処理部１０ｄへ出力する。受信処理部１０ｄでは、
符号化されたデータをエレベータ制御用コマンドデータ
に変換してエレベータ制御マイコン１０ｅへ出力する。 エレベータ制御マイコン１０ｅは、受信処理部１０ｄか
らのコマンドデータ信号に従ってエレベータを運行制御
し、又受信処理部１０ｄからのコマンドデータに対応す
る音声データ信号を音声信号合成部１０ｈに出力する。 音声信号合成部１０ｈは、音声辞書データ部１０ｉを参
照し、入力した音声データに対応するコードを音声信号
作成部１０ｇへ出力する。音声信号作成部１０ｇでは、
入力したコードを符号化処理し、符号化処理された信号
は、送信用アンプ１０ｆにて増幅され、送受信切換部１
０ａを介してアンテナ２より電波送信される。アンテナ
２より電波送信された信号は、アンテナ６にて受信され
る。アンテナ６にて受信された信号は、送受信切換部９
ｉを介して音声信号受信部９ｋに入力される。音声信号
受信部９ｋは、入力した信号を音声信号に変換し、変換
された音声信号は、ヘッドホンアンプ９ｌにて増幅され
、ヘッドホン７へ送られる。

【００１４】ここで例えば、エレベータの走行パターン
を調整し着床精度を合わせる場合、測定装置等を操作し
ながらエレベータを上昇又は下降させる場合がある。こ
の時の動作について説明すると、この場合、保守調整員
５は、音声にて「イチ・アップ」と発声し、走行動作を
エレベータ制御装置１に指令する。この指令は、マイク
ロフォン８より入力される。まず最初に「イチ」が入力
され、音声信号分析部９ｂにて例えば‘０１０１０１’
というデジタルデータに変換されると、このデジタルデ
ータは、分析信号判定部９ｃに入力される。分析信号判
定部９ｃは、音声辞書データ部９ｄに記憶されたデジタ
ルデータとコードの対応表（表１）に基づいて、

【００
１５】

【表１】 コード‘０５’をコマンド判定部９ｅに送る。同様にし
て、「アップ」の音声指令も音声信号分析部９ｂにて例
えば‘１０１１０１’というデジタルデータに変換され
、分析信号判定部９ｃに送られる。分析信号判定部９ｃ
は、入力した‘１０１１０１’のデジタルデータを音声
辞書データ部９ｄに記憶された対応表（表１に基づいて
、コード‘０３’をコマンド判定部９ｅに送る。コマン
ド判定部９ｅは、２連のコード‘０５０３’より、コマ
ンドコードテーブル９ｆを参照し、エレベータ制御用の
コマンドデータに変換される。このコマンドデータは、
エレベータ制御用マイコン１０ｅを動作させるための制
御データであり、途中、電波にて送信するために符号化
処理が符号化処理部９ｇ、符号化部１０ｃで行われ、エ
レベータ制御マイコン１０ｅに入力される。そして、エ
レベータ制御マイコン１０ｅは、１階床アップの指令に
相当するコマンドデータ信号を入力し、この指令に基づ
いてエレベータを１階床分アップさせる運転を行わせる
。同時に、「１階床アップ」に相当する音声データ信号
がエレベータ制御マイコン１０ｅより音声信号合成部１
０ｈに出力される。エレベータ制御マイコン１０ｅより
出力された音声データ信号は、途中、電波にて送信する
ために符号化処理が前述と同様に行われ、音声信号受信
部９ｋにて音声信号に変換されて、ヘッドホン７より「
１階床アップ」の音声が発せられる。

【００１６】この様に、エレベータの保守調整員は、作
業場を問わず一人で音声指令を発することによって作業
をしながらにしてエレベータ制御装置に運行指令を与え
ることができ、動作指令の確認も音声にて行うことがで
きる。

【００１７】

【発明の効果】以上本発明によれば、エレベータ及びエ
レベータ制御装置の保守・調整に関する作業の高能率化
を図りかつ作業の安全性の向上を図ることのできるエレ
ベータの操作制御システムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく一実施例のエレベータの操作制
御システムの概要図である。

【図２】本発明に基づく一実施例のエレベータ操作制御
装置のブロック構成図である。

【図３】本発明に基づく一実施例のエレベータの操作信
号制御部のブロック構成図である。

【符号の説明】

１…エレベータ制御装置、　　　　　　　　２…アンテ
ナ、３…巻上電動機、　　　　　　　　　　４…エレベ
ータ、５…保守調整員、　　　　　　　　　　　　　　
　　６…アンテナ、７…ヘッドホン、　　　　　　　　
　　　　　　　　８…マイクロフォン、９…操作制御装
置、　　　　　　　　　　　　９ｂ…音声信号分析部、
９ｃ…分析信号判定部、　　　　　　　　　　９ｅ…コ
マンド判定部、９ｇ…符号化処理部、　　　　　　　　
　　　　９ｋ…音声信号受信部、１０…操作信号制御部
、　　　　　　　　　　１０ｃ…符号化部、１０ｄ…受
信処理部、　　　　　　　　　　　　１０ｅ…エレベー
タ制御マイコン、１０ｈ…音声信号合成部、　　　　　
　　　１０ｇ…音声信号作成部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エレベータの運行制御を司るエレベー
   タ制御装置と、このエレベータ制御装置に制御信号を与
   えてエレベータの動作指令を出力する操作制御装置とを
   有するものにおいて、前記操作制御装置に設けられ、音
   声を入力する音声信号入力手段と、この音声信号入力手
   段より入力した音声信号をエレベータ制御用の前記制御
   信号に変換する制御信号変換手段と、この制御信号変換
   手段にて変換された前記制御信号を電波にて送信する電
   波送信手段と、前記エレベータ制御装置に設けられ電波
   を受信する電波受信手段と、この電波受信手段より受信
   した電波を解読し、前記制御信号に変換する電波解読手
   段と、この電波解読手段にて解読された前記制御信号に
   基づいてエレベータの運行制御指令を出力するエレベー
   タ運行制御手段とを有するエレベータの操作制御システ
   ム。
2. 【請求項２】　　エレベータの運行制御を司るエレベー
   タ制御装置と、このエレベータ制御装置に制御信号を与
   えてエレベータの動作指令を出力する操作制御装置とを
   有するものにおいて、前記操作制御装置に設けられ、音
   声を入力する音声信号入力手段と、この音声信号入力手
   段より入力した音声信号をエレベータ制御用の前記制御
   信号に変換する制御信号変換手段と、この制御信号変換
   手段にて変換された前記制御信号を電波にて送信する電
   波送信手段と、電波を受信する電波受信手段と、この電
   波受信手段にて受信された電波を解読し、音声信号に変
   換する音声信号変換手段と、この音声信号変換手段にて
   変換された音声信号を出力する音声出力手段と、前記エ
   レベータ制御装置に設けられ電波を受信する受信手段と
   、この受信手段より受信した電波を解読し、前記制御信
   号に変換する電波解読手段と、この電波解読手段にて解
   読された前記制御信号に基づいて、エレベータの運行制
   御指令及び、前記制御信号に対応する音声データ信号を
   出力するエレベータ運行制御手段と、前記音声データ信
   号を電波にて送信する送信手段とを有するエレベータの
   操作制御システム。