JP2018080031A - 媒体搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピンチローラの振動を抑制し、媒体の搬送性能の低下を抑制する手段を提供する。
【解決手段】媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに接触し従動するピンチローラと、前記ピンチローラの回転軸の両端を移動可能に支持する溝を備えたガイド部材と、前記ピンチローラの回転軸を押圧する付勢部材と、を有し、前記付勢部材は、前記ピンチローラを搬送ローラへ付勢するとともに、前記回転軸を前記ガイド部材の溝部の壁面へ付勢する。
【選択図】 図4
【解決手段】媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに接触し従動するピンチローラと、前記ピンチローラの回転軸の両端を移動可能に支持する溝を備えたガイド部材と、前記ピンチローラの回転軸を押圧する付勢部材と、を有し、前記付勢部材は、前記ピンチローラを搬送ローラへ付勢するとともに、前記回転軸を前記ガイド部材の溝部の壁面へ付勢する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、用紙を搬送する搬送ローラに従動するピンチローラを有する媒体搬送装置および画像形成装置に関する。
従来の電子写真プリンタを代表とする画像形成装置には、媒体を搬送するための媒体搬送機構をそなえている。一般に、媒体搬送機構には駆動源よって回転する搬送ローラと、その搬送ローラに従動するピンチローラを備えている。ピンチローラは搬送ローラに付勢されていて、この押付力によって媒体はローラ間に挟まれ搬送ローラによって搬送される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術においては、媒体を搬送するたびにピンチローラが振動することがあり、ピンチローラが振動すると媒体の搬送性能の低下を招いてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、ピンチローラの振動を抑制し、媒体の搬送性能の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、ピンチローラの振動を抑制し、媒体の搬送性能の低下を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに接触し従動するピンチローラと、前記ピンチローラの回転軸の両端を移動可能に支持する溝を備えたガイド部材と、前記ピンチローラの回転軸を押圧する付勢部材と、を有し、前記付勢部材は、前記ピンチローラを搬送ローラへ付勢するとともに、前記回転軸を前記ガイド部材の溝部の壁面へ付勢することを特徴とする。
このようにした本発明は、ピンチローラの振動を抑制し、媒体の搬送性能の低下を抑制することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による媒体搬送装置および画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図である。
本発明を説明するにあたって、画像形成装置としてのプリンタの構成を説明する。なお、この発明は、この例に限定させるものではない。図1は本発明が適用される画像形成装置の構成および動作を説明するために主要構成部品のみを側面から透視した図である。
本発明を説明するにあたって、画像形成装置としてのプリンタの構成を説明する。なお、この発明は、この例に限定させるものではない。図1は本発明が適用される画像形成装置の構成および動作を説明するために主要構成部品のみを側面から透視した図である。
図1において、画像形成装置としてのプリンタ1は、媒体カセット2、画像形成ユニット3、定着ユニット4、媒体搬送部5によって構成されていて、媒体カセット2から給紙された媒体は画像形成ユニット3、定着ユニット4へと搬送して印刷を行い、印刷した媒体を媒体搬送部5によって排出トレイ6へ排出する。
媒体カセット2は、プリンタ1の下部に取り付けられて、印刷する媒体を収納する収納空間と、媒体を収納空間から給紙するための給紙ローラ7、給紙ローラ7に圧接して複数枚重なった媒体を1枚ずつに分離する分離ローラ8を備えている。
9は斜行を矯正するレジストローラ9であり、媒体カセット2と画像形成ユニット3の間に配置され、図示していない押付部材によってプレッシャーローラ10に押し付られている。
9は斜行を矯正するレジストローラ9であり、媒体カセット2と画像形成ユニット3の間に配置され、図示していない押付部材によってプレッシャーローラ10に押し付られている。
給紙ローラ7と分離ローラ8によって搬送された媒体は、レジストローラ9とプレッシャーローラ10に突き当てられることで、斜行が矯正される。
画像形成ユニット3は、K色(ブラック)のトナーカートリッジを備えるイメージドラム11a、Y色(イエロー)のトナーカートリッジを備えるイメージドラム11b、M色(マゼンタ)のトナーカートリッジを備えるイメージドラム11c、C色(シアン)のトナーカートリッジを備えるイメージドラム11d、K色のLEDヘッド12a、Y色のLEDヘッド12b、M色のLEDヘッド12c、C色のLEDヘッド12dと、転写ベルト13を備えており、媒体にトナー画像を付着させる。
定着ユニット4は、ハロゲンランプ等の熱源を備えて媒体に上方から接するヒートローラ13と、ヒートローラ13側へ押圧力を受けてヒートローラ13に従動して回転するバックアップローラ14を備え、加熱したヒートローラ13とバックアップローラ14の間を媒体が搬送されることでヒートローラ13の熱で媒体に付着したトナーを融着してトナー画像を定着させる。
媒体搬送装置としての媒体搬送部5は、トナー画像を定着させた媒体を、両面印刷のために再び斜行を矯正するレジストローラ9およびプレッシャーローラ10側へと搬送する両面印刷ルート15と排出トレイ6へと搬送する排出ルート16に分岐し、図示していない付勢部材の付勢力が作用しているセパレータ17を動かすことで、媒体をいずれかの搬送方向へと搬送する。
ここで18、19、20は媒体検知センサであり、媒体検知センサ18は媒体カセット2とレジストローラ9の間に配置され、媒体検知センサ19はレジストローラ9と画像形成ユニット3の間に配置され、媒体検知センサ20は定着ユニット4の出口付近に配置され、搬送されてくる媒体を検知する機能を備えている。
23a、23bは、排出トレイ6へと媒体を搬送するための搬送ローラとしての排出ローラであり、図示していない駆動源によって回転駆動する。
24はカール矯正ローラ、25は排出ピンチローラであり、排出ローラ23a、23bに圧接するように配置され排出ローラ23a、23bの回転に従動して回転する。
媒体搬送部5によって、排出ルート16へ搬送された媒体は、排出ローラ23a、23bとカール矯正ローラ24、排出ピンチローラ25の間を媒体が搬送され、排出トレイ6へと搬送される。
24はカール矯正ローラ、25は排出ピンチローラであり、排出ローラ23a、23bに圧接するように配置され排出ローラ23a、23bの回転に従動して回転する。
媒体搬送部5によって、排出ルート16へ搬送された媒体は、排出ローラ23a、23bとカール矯正ローラ24、排出ピンチローラ25の間を媒体が搬送され、排出トレイ6へと搬送される。
また、両面印刷を行う場合には媒体の後端がセパレータ17を通過した後、排出ローラ23a、23bと矯正ローラ24、排出ピンチローラ25を停止し逆回転させ両面印刷ルート15へと搬送する。
21a、21b、21cは、媒体の印刷を行っていない面への印刷を行うためにレジストローラ9およびプレッシャーローラ10側へと媒体を搬送するための搬送ローラであり、画像形成ユニット3の下方へ配置され、図示していない駆動源によって回転駆動する。
21a、21b、21cは、媒体の印刷を行っていない面への印刷を行うためにレジストローラ9およびプレッシャーローラ10側へと媒体を搬送するための搬送ローラであり、画像形成ユニット3の下方へ配置され、図示していない駆動源によって回転駆動する。
22a、22b、22cは、搬送ピンチローラであり、搬送ローラ21a、21b、21cに圧接するように配置され、搬送ローラ21a、21b、21cの回転に従動して回転する。
媒体搬送部5によって、両面印刷ルート15へと搬送された媒体は、搬送ローラ21a、21b、21cと搬送ピンチローラ22a、22b、22cの間を媒体が搬送され、再び画像形成ユニット3へと搬送される。
図2は実施例における媒体搬送部の排出ユニットの構成を示す概略図であり、図1に示す媒体搬送部5の排出ユニット26の概略構成図である。
媒体搬送部5によって、両面印刷ルート15へと搬送された媒体は、搬送ローラ21a、21b、21cと搬送ピンチローラ22a、22b、22cの間を媒体が搬送され、再び画像形成ユニット3へと搬送される。
図2は実施例における媒体搬送部の排出ユニットの構成を示す概略図であり、図1に示す媒体搬送部5の排出ユニット26の概略構成図である。
図2において27、28はシャフトであり、それぞれの一端を軸受29a、30aを介して排出フレーム31に差し込み、かつ他端を軸受29b、30bに差し込むことによって回転可能に固定している。シャフト27には、排出ローラ23aを固定し、シャフト28には排出ローラ23bを固定している。
32は付勢部材としてのトーションスプリングであり、排出ピンチローラ25の回転軸の両端部を押圧し、排出ピンチローラ25を排出ローラ23b側に付勢させている。カール矯正ローラ24も同じである。
32は付勢部材としてのトーションスプリングであり、排出ピンチローラ25の回転軸の両端部を押圧し、排出ピンチローラ25を排出ローラ23b側に付勢させている。カール矯正ローラ24も同じである。
33、34、35はギア列であり、シャフト27に接続する駆動ギア33、シャフト28に接続する駆動ギア34と、駆動ギア33と34に噛合うアイドルギア35によって構成し、アイドルギア35に図示していないモータからの駆動が作用してアイドルギア35が回転することで、駆動ギア33と34を介してシャフト27と28を回転させる。なお駆動ギア33と34、シャフト27と28の連結部はDカット形状によって連結している。
図3は実施例における排出ピンチローラの斜視図、図4は実施例における排出ピンチローラの断面図である。図3は排出ローラ23b側から見た斜視図であり、排出ローラ23b側の排出ルート16は省略している。
図4に示すように、ガイド部材としての排出フレーム31には、U字溝36と突出部39を備える。
図4に示すように、ガイド部材としての排出フレーム31には、U字溝36と突出部39を備える。
溝としてのU字溝36は、排出ローラ23bの回転軸38方向に平行に、回転軸38に向かって延伸するように形成され、排出ピンチローラ25の回転軸37の両端を移動可能に支持するものである。
突出部39は、トーションスプリング32の支点となるコイル部32aを保持しており、トーションスプリング32の一端(第2の自由端)側は排出フレーム31で保持している。また、トーションスプリング32の他端(第1の自由端)側では、排出ピンチローラ25の回転軸37の両端を押圧し、排出ピンチローラ25に付勢力を加えている。
突出部39は、トーションスプリング32の支点となるコイル部32aを保持しており、トーションスプリング32の一端(第2の自由端)側は排出フレーム31で保持している。また、トーションスプリング32の他端(第1の自由端)側では、排出ピンチローラ25の回転軸37の両端を押圧し、排出ピンチローラ25に付勢力を加えている。
トーションスプリング32の他端側は、コイル部32aに連続する直線部32bと、直線部32bより自由端側に当接部32cとが形成されている。
直線部32bと当接部32cとの間には、屈曲部32dが設けられ、当接部32cは図4に示す断面図においてU字溝36の内部に配置される。
当接部32cは、屈曲部32dにおいて排出ローラ23bの回転軸38に接近する方向に所定の角度αを保持するように折り曲げられている。
直線部32bと当接部32cとの間には、屈曲部32dが設けられ、当接部32cは図4に示す断面図においてU字溝36の内部に配置される。
当接部32cは、屈曲部32dにおいて排出ローラ23bの回転軸38に接近する方向に所定の角度αを保持するように折り曲げられている。
このように、トーションスプリング32には、支点としてのコイル部32aと自由端の間でコイル部32aから延伸する方向に対して所定の角度αで傾斜する当接部32cが形成されている。
ここで、角度αは、直線部32bを延長した仮想直線32eと当接部32cとが成す角度である。即ち、トーションスプリング32は、排出ピンチローラ25の回転軸37の中心を、回転軸37の中心と回転軸38の中心とを結ぶ仮想直線に対して所定の角度αを成すようにU字溝36の壁面側に傾けて付勢する
本実施例では、トーションスプリング32は、排出ピンチローラ25の回転軸37の中心を排出ローラ23bの回転軸38の中心に向けて付勢するのではなく、回転軸37の中心と回転軸38の中心とを結ぶ仮想直線に対して所定の角度αを成すようにU字溝36の壁面側に傾けて付勢するように設けられている。
本実施例では、トーションスプリング32は、排出ピンチローラ25の回転軸37の中心を排出ローラ23bの回転軸38の中心に向けて付勢するのではなく、回転軸37の中心と回転軸38の中心とを結ぶ仮想直線に対して所定の角度αを成すようにU字溝36の壁面側に傾けて付勢するように設けられている。
したがって、トーションスプリング32の当接部32cは、排出フレーム31のU字溝36の壁面31aとにより、排出ピンチローラ25の回転軸37を挟持してU字溝36の内部で支持する。
このように、排出ピンチローラ25の回転軸37は、トーションスプリング32とU字溝36の壁面31aとに挟持されてU字溝36内で支持される。
このように、排出ピンチローラ25の回転軸37は、トーションスプリング32とU字溝36の壁面31aとに挟持されてU字溝36内で支持される。
上述した構成の作用について説明する。
まず、プリンタ1の印刷動作について図1を用いて説明する。
媒体カセット2にセットされた媒体を給紙ローラ7と分離ローラ8により1枚ずつ分離して給紙し、レジストローラ9とプレッシャーローラ10との間に突き当て、その間を通過させることで用紙の斜行を矯正して画像形成ユニット3へ搬送する。
まず、プリンタ1の印刷動作について図1を用いて説明する。
媒体カセット2にセットされた媒体を給紙ローラ7と分離ローラ8により1枚ずつ分離して給紙し、レジストローラ9とプレッシャーローラ10との間に突き当て、その間を通過させることで用紙の斜行を矯正して画像形成ユニット3へ搬送する。
画像形成ユニット3では搬送されてきた媒体にトナー像を転写して定着ユニット4へ搬送し、定着ユニット4ではトナー像を媒体に定着させる。
片面印刷の場合は、トナー像を定着させた媒体を媒体搬送部5によって排出ルート16へと搬送され、排出ローラ23a、23bとカール矯正ローラ24、排出ピンチローラ25によって排出トレイ6へと搬送される。
片面印刷の場合は、トナー像を定着させた媒体を媒体搬送部5によって排出ルート16へと搬送され、排出ローラ23a、23bとカール矯正ローラ24、排出ピンチローラ25によって排出トレイ6へと搬送される。
一方、両面印刷の場合は、媒体を用紙搬送部5によって排出ルート16へと搬送され、媒体の後端がセパレータ17を通過した後、排出ローラ23a、23bと矯正ローラ24、排出ピンチローラ25を停止し逆回転させ両面印刷ルート15へと搬送する。
媒体搬送部5によって、両面印刷ルート15へと搬送された媒体は、搬送ローラ21a、21b、21cと、搬送ピンチローラ22a、22b、22cの間を媒体が搬送され、再び画像形成ユニット3へと搬送される。このとき媒体は印刷がされていない面が上向きとなっており、そのまま画像形成ユニット3へ搬送することで、まだ印刷されていない面にトナー像を形成してその媒体を定着ユニット4へと搬送し、トナー像を定着させる。
その後、媒体搬送部5によって排出ルート16へと搬送され、排出ローラ23a、23bとカール矯正ローラ24、排出ピンチローラ25によって排出トレイ6へと搬送される。
ここで、媒体が排出ピンチローラ25を通過したときの様子について説明する。
図5は実施例におけるトーションスプリングの付勢力の説明図であり、排出ピンチローラ25を付勢するトーションスプリング32の付勢力を図示したものである。なお、図5(a)は本実施例の排出ピンチローラ25を付勢するトーションスプリング32であり、図5(b)は比較例の説明図である。
図5は実施例におけるトーションスプリングの付勢力の説明図であり、排出ピンチローラ25を付勢するトーションスプリング32の付勢力を図示したものである。なお、図5(a)は本実施例の排出ピンチローラ25を付勢するトーションスプリング32であり、図5(b)は比較例の説明図である。
図5(a)に示すように、本実施例では、トーションスプリング32の付勢力Fbをα度傾けさせて付勢する。付勢力Fbは、排出ピンチローラ25の軸中心から排出ローラ23bの軸中心方向の力Fbxと、U字溝36の壁方向との力Fbyの合力である。
Fb = Fbx + Fby
したがって、FbxよりFbyが大きければ排出ピンチローラ25の振動は抑えられる。
Fbx > Fby
よって付勢力の付勢角度αの最小値は45度となり、角度αは45度より大きければよい。
α > 45度
一方、図5(b)に示すように、比較例のトーションスプリング32の付勢力Faは排出ローラ23bの方向へ120gの力で直接付勢している。
したがって、FbxよりFbyが大きければ排出ピンチローラ25の振動は抑えられる。
Fbx > Fby
よって付勢力の付勢角度αの最小値は45度となり、角度αは45度より大きければよい。
α > 45度
一方、図5(b)に示すように、比較例のトーションスプリング32の付勢力Faは排出ローラ23bの方向へ120gの力で直接付勢している。
ここで、比較例について説明する。
例えば、比較例の媒体搬送部は、図6に示すように、排出ローラ23aに従動する2つのカール矯正ローラ24a、24bが支持するブラケット40によって排出ローラ23aに付勢されている。その付勢方法は、排出フレーム31のU字溝41にブラケット40の可動軸42を取り付け、また、排出フレーム31の突出部43にトーションスプリング44を取り付けることによって、ブラケット40の可動軸を排出ローラ23a方向へと押し上げて付勢させている。ここではカールを矯正するために2つのローラを付勢させるためにブラケット40を介しているが、一般的な排出ピンチローラ25であれば、図7に示すように、排出ピンチローラ25の回転軸37をU字溝36に取り付けて排出ローラ23b方向に付勢させる方法が一般的である。
例えば、比較例の媒体搬送部は、図6に示すように、排出ローラ23aに従動する2つのカール矯正ローラ24a、24bが支持するブラケット40によって排出ローラ23aに付勢されている。その付勢方法は、排出フレーム31のU字溝41にブラケット40の可動軸42を取り付け、また、排出フレーム31の突出部43にトーションスプリング44を取り付けることによって、ブラケット40の可動軸を排出ローラ23a方向へと押し上げて付勢させている。ここではカールを矯正するために2つのローラを付勢させるためにブラケット40を介しているが、一般的な排出ピンチローラ25であれば、図7に示すように、排出ピンチローラ25の回転軸37をU字溝36に取り付けて排出ローラ23b方向に付勢させる方法が一般的である。
図8に示すように、U字溝36に取り付けて排出ローラ23bに付勢させている排出ピンチローラ25には、U字溝36の溝幅と排出ピンチローラ25の回転軸37の軸径との間に隙間Lがあるため、媒体を搬送するたびに排出ピンチローラ25の回転軸37は、図8に示すように、搬送ルート16の下流側のU字溝壁36aに接触したり、図9に示すように、上流側の溝壁36bに接触したりする。このように排出ピンチローラ25が振動すると搬送性能の低下を招いたり、溝壁36a、36bに交互に接触すると、カタカタ・コトコトといった異音が発生してしまう問題があった。
本実施例の排出ローラ23b方向の付勢力Fbxは、図5(b)に示す比較例の付勢力Faと同等でなければ媒体の搬送力の低下を招くため以下の条件が必要になる。
Fbx = Fa = 120g
これにより本実施例で必要なトーションスプリング32の付勢力Fbは以下のようになる。
Fbx = Fa / cos(α)
装置の剛性、強度などを考慮した場合、本発明の付勢力Fbは比較例の付勢力Faの2倍より小さいことが望ましい。
Fbx = Fa = 120g
これにより本実施例で必要なトーションスプリング32の付勢力Fbは以下のようになる。
Fbx = Fa / cos(α)
装置の剛性、強度などを考慮した場合、本発明の付勢力Fbは比較例の付勢力Faの2倍より小さいことが望ましい。
Fb = 2*Fa = 240g
これにより、排出ピンチローラ25の付勢力Fbxの傾き角度αは以下の範囲が望ましい。
45度 < α < 60度
本実施例では、トーションスプリング32の付勢方向は、排出ローラ23bの回転中心と排出ピンチローラ25の回転中心を結んだ方向、即ち排出フレーム31のU字溝36の排出ピンチローラ25の回転軸の可動方向に対して、45度より大きく、60度より少ない方向に傾けて付勢している。
これにより、排出ピンチローラ25の付勢力Fbxの傾き角度αは以下の範囲が望ましい。
45度 < α < 60度
本実施例では、トーションスプリング32の付勢方向は、排出ローラ23bの回転中心と排出ピンチローラ25の回転中心を結んだ方向、即ち排出フレーム31のU字溝36の排出ピンチローラ25の回転軸の可動方向に対して、45度より大きく、60度より少ない方向に傾けて付勢している。
このように、排出ローラ23bに対する排出ピンチローラ25の付勢力を角度45度より大きく傾けて付勢すれば、部品を追加することなく排出ピンチローラ25の振動は抑えられる。これにより、搬送ローラ23bによる搬送性能を維持することができる。また、カタカタ・コトコトといった異音の発生も防止できる。
また、排出ピンチローラ25の付勢力を角度60度より小さく傾けて付勢すれば、比較例の付勢力Faの2倍より小さく装置の剛性、強度を保つことができる。
また、排出ピンチローラ25の付勢力を角度60度より小さく傾けて付勢すれば、比較例の付勢力Faの2倍より小さく装置の剛性、強度を保つことができる。
以上説明したように、本実施例では、排出ローラに対する排出ピンチローラの付勢力を角度45度より大きく傾けて付勢するようにしたことにより、排出ピンチローラの振動を抑制し、媒体の搬送性能の低下を抑制することができるという効果が得られる。
本実施例では画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られることなく、複写機、ファクシミリ装置、または複合機(MFP)等としても良い。
本実施例では画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られることなく、複写機、ファクシミリ装置、または複合機(MFP)等としても良い。
1 プリンタ
2 媒体カセット
3 画像形成ユニット
4 定着ユニット
5 媒体搬送部
6 排出トレイ
7 給紙ローラ
8 分離ローラ
9 レジストローラ
10 プレッシャーローラ
21a、21b、21c 搬送ローラ
22a、22b、22c 搬送ピンチローラ
23a、23b 排出ローラ
24 カール矯正ローラ
25 排出ピンチローラ
26 排出ユニット
31 排出フレーム
32 トーションスプリング
36 U字溝
37 回転軸部
38 回転軸
39 突出部
2 媒体カセット
3 画像形成ユニット
4 定着ユニット
5 媒体搬送部
6 排出トレイ
7 給紙ローラ
8 分離ローラ
9 レジストローラ
10 プレッシャーローラ
21a、21b、21c 搬送ローラ
22a、22b、22c 搬送ピンチローラ
23a、23b 排出ローラ
24 カール矯正ローラ
25 排出ピンチローラ
26 排出ユニット
31 排出フレーム
32 トーションスプリング
36 U字溝
37 回転軸部
38 回転軸
39 突出部
Claims (6)
- 媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラに接触し従動するピンチローラと、
前記ピンチローラの回転軸の両端を移動可能に支持する溝を備えたガイド部材と、
前記ピンチローラの回転軸を押圧する付勢部材と、
を有し、
前記付勢部材は、前記ピンチローラを搬送ローラへ付勢するとともに、前記回転軸を前記ガイド部材の溝部の壁面へ付勢することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記付勢部材は、前記ガイド部材の溝の壁面とにより、前記ピンチローラの回転軸を挟持して前記溝の内部で支持することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1または請求項2に記載の媒体搬送装置において、
前記付勢部材は、支点と自由端の間で支点から延伸する方向に対して傾斜する当接部が形成されていることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記付勢部材の付勢方向は、前記搬送ローラの回転中心と前記ピンチローラの回転中心を結んだ方向に対して、45度より大きく、60度より小さい方向に傾けて付勢することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記付勢部材の付勢方向は、前記ガイド部材の溝のピンチローラの回転軸の可動方向に対して、45度より大きく、60度より小さい方向に傾けて付勢することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の媒体搬送装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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2016
- 2016-11-17 JP JP2016224060A patent/JP2018080031A/ja active Pending
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