JP6958000B2 - 駆動装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の駆動装置においては、ギアユニットはフレーム部材に対して片持ち状態で支持され、その支持部分を支点として出力ギアの軸芯方向に沿って揺動可能に取り付けられている。
この場合、出力ギアから入力ギアへの駆動力の伝達が阻害されたり、出力ギア及び入力ギアの駆動時に騒音が生じたりするおそれがある。
即ち、駆動装置は、筐体フレーム(21)と、駆動源(4)と、前記駆動源(4)から入力された駆動力を出力する出力ギア(82)と、前記出力ギア(82)を支持するユニットフレーム(81)とを有し、前記筐体フレーム(21)に固定されるギアユニット(8)と、駆動シャフト(71a)と、前記駆動シャフト(71a)に一体的に回転可能に設けられ前記出力ギア(82)とかみ合う入力ギア(71b)と、前記駆動シャフト(71a)に一体的に回転可能に設けられ前記駆動力が前記出力ギア(82)から前記入力ギア(71b)に入力されることにより回転するローラ(71c)とを有し、前記筐体フレーム(21)に固定されるローラユニット(7)と、前記ローラユニット(7)の前記駆動シャフト(71a)が挿入される筒状部(91)を有する軸受(9)と、を備え、前記ユニットフレーム(81)は、前記筒状部(91)に前記駆動シャフト(71a)が挿入された状態の前記軸受(9)を保持する保持部(83)を有する。
図1に示す画像形成装置1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であり、電子写真方式により、用紙やOHPシート等のシートSに複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。
筐体2の上面は上面カバー23により覆われている。上面カバー23には、前側から後側へ向かって下り傾斜するように凹む排紙トレイ23aが形成されている。
定着排出ローラ63、64によりシートSの搬送方向下流側に搬送されたシートSは、排出ローラユニット7により上面カバー23の排紙トレイ23aに排出される。排出ローラユニット7はローラユニットの一例である。
そして、定着排出ローラ63、64によりシートSの搬送方向下流側に搬送されたシートSは、中間排出ローラ71、72により搬送され、さらに、排出ローラ73、74により搬送されて排紙トレイ23aに排出される。
図2に示すように、画像形成装置1は、筐体2内に筐体フレーム21を有している。筐体フレーム21は、筐体2内の左右側部に配置される側部フレーム21a、21bを有している。排出ローラユニット7は、筐体2内の後部における側部フレーム21aと側部フレーム21bとの間に配置されており、側部フレーム21a、21bに固定されている。排出ローラユニット7は筐体2に対して着脱可能に装着されており、排出ローラユニット7を上方から側部フレーム21aと側部フレーム21bとの間に嵌挿して、側部フレーム21a、21bに締結等することで、排出ローラユニット7が筐体2に装着されている。
ギアユニット8の左右外側には板金フレーム22が配置されており、モータ4は、板金フレーム22の左右方向における外側面に固定されている。
また、排出ローラユニット7は、排出ローラユニット7内においてシートSの搬送経路P1を形成し、中間排出ローラ71、72及び排出ローラ73、74が設けられるローラユニットフレーム75を有している。
筐体フレーム21、モータ4、ローラユニット7、ギアユニット8、及び軸受9等により、中間排出ローラ71等を駆動する駆動装置が構成されている。
筒状部91は、軸芯が左右方向へ沿う方向となるように配置される円筒状部材にて構成されており、駆動シャフト71aの左側端部が挿入されている。駆動シャフト71aは、筒状部91により、駆動シャフト71aの軸芯を中心として回転可能に支持されている。筒状部91の軸芯方向と、筒状部91に挿入された駆動シャフト71aの軸芯方向とは同じ方向である。
つまり、第1腕部92は、第1領域92aと第2領域92bとでL字状に形成されている。第1領域92aにおける第2領域92bと連結される側の端部とは反対側の端部に連結部95が連結されている。
軸受9は、筒状部91の外周面から半径方向外側へ向かって延出するつば部96を有している。
筒状部91を保持部83に挿入して、駆動シャフト71aが挿入された状態の筒状部91を、保持部83により保持することで、駆動シャフト71aが、軸受9を介してギアユニットフレーム81に支持される。
切り欠き部85aは、第2筒部85における鉛直方向上側の部分に配置されている。
この場合、第2筒部85における鉛直方向上側の部分に切り欠き部85aがあることで、駆動シャフト71aの左側端部を切り欠き部85aを通じて保持部83へ上方から挿入することができるため、駆動シャフト71aの端部の保持部83への挿入を容易にすることが可能となっている。
また、第1係合部86は第1腕部92よりも左右外側に配置されており、第1係合部86と第1腕部92とが左右方向において係合することで、軸受9がそれ以上左右外側へ移動することが抑制される。
第2係合部87は第2腕部94よりも左右外側に配置されており、第2係合部87と第2腕部94とが係合することで、軸受9がそれ以上左右外側へ移動することが抑制される。
第3係合部88は、つば部96よりも左右内側に配置されており、第3係合部88とつば部96とが係合することで、軸受9がそれ以上左右内側へ移動することが抑制される。
凹陥部89は、保持部83bにおける第1筒部84及び第2筒部85の内周面が半径方向外側へ向かって凹陥することにより形成されており、左右方向における保持部83の外側端面から保持部83の内側端面までにわたって形成されている。
従って、軸受9を保持部83に装着する際には、まず、凹陥部89と第2腕部94との周方向における位相を合わせた状態で、軸受9の筒状部91を保持部83に左右外側から挿入し、凹陥部89内に第2腕部94を通過させる。そして、第2腕部94が保持部83よりも左右内側へ移動して、凹陥部89から抜け出た時点で、軸受9を駆動シャフト71aの軸芯を中心として回動させ、第2腕部94と第2係合部87との位相を合せることにより、第2腕部94と第2係合部87とが左右方向において係合可能な状態にする。
また、軸受9が、第1腕部92の回り止め突起93と第1係合部86の凹部86aとが係合する回動位置にあるときには、周方向において第2腕部94と第2係合部87との位相が合うように構成されている。
また、第1腕部92を第1係合部86の左右内側に近接配置するとともに、第2腕部94を第2係合部87の左右内側に近接配置することにより、軸受9が左右外側へ変位することを規制可能であり、つば部96を第3係合部88の左右外側に近接配置することにより、軸受9が左右内側へ変位することを規制可能である。
これにより、図10に示すように、軸受9の筒状部91に、軸芯方向外側となる左右方向外側へ向けた力が加わったときに、例えば第1腕部92の連結部95との接続部分が撓む等、第1腕部92が撓んで軸受9にかかった力を吸収することができ、軸受9がこじれることを抑制可能となっている。
このように構成される駆動装置においては、軸受9は、次のような手順によりギアユニットフレーム81の保持部83に装着される。
図11(a)に示すように、軸受9を保持部83に装着する際には、前もって駆動シャフト71aの左側端部を第2筒部85における切り欠き部85aを通じて保持部83に挿入しておく。このように、駆動シャフト71aの左側端部を保持部83に挿入した状態で、軸受9の筒状部91を保持部83に左右外側から挿入する。
これにより、入力ギア71bと出力ギア82との軸芯間距離Dが変化することを抑制でき、出力ギ82アと入力ギア71bとの間の駆動力の伝達効率が低下したり、出力ギア82及び入力ギア71bの駆動時に騒音が発生したりすることを抑制することが可能となる。
本実施形態においては、画像形成装置1は以下のような駆動装置を備えている。
つまり、駆動装置は、筐体フレーム21と、モータ4と、ギアユニット8と、排出ローラユニット7と、軸受9とを備える。ギアユニット8は、モータ4から入力された駆動力を出力する出力ギア82と、出力ギア82を支持するギアユニットフレーム81とを有し、筐体フレーム21に固定される。排出ローラユニット7は、駆動シャフト71aと、駆動シャフト71aに一体的に回転可能に設けられ出力ギア82とかみ合う入力ギア71bと、駆動シャフト71aに一体的に回転可能に設けられ前記駆動力が出力ギア82から入力ギア71bに入力されることにより回転するローラ71cとを有し、筐体フレーム21に固定される。軸受9は、排出ローラユニット7の駆動シャフト71aが挿入される筒状部91を有する。ギアユニットフレーム81は、筒状部91に駆動シャフト71aが挿入された状態の軸受9を保持する保持部83を有する。
これにより、駆動シャフト71aをギアユニット8のギアユニットフレーム81に組み付ける際に、駆動シャフト71aを切り欠き部85aを通じて保持部83へ挿入することができるため、駆動シャフト71aの組み付けが容易になる。
このように、切り欠き部85aが上側に配置されることによって、第2筒部85における軸受9を支持する部分が下側に配置されることとなる。これにより、保持部83による軸受9の支持と、駆動シャフト71aの組み付け易さとを両立させることが可能となる。
このような構成により、第1腕部82の回り止め突起93がギアユニットフレーム81の凹部86aと係合することで、軸受9が駆動シャフト71aの回転に伴って回ることを抑制できる。また、軸受9の駆動シャフト71aの軸芯方向への変位を抑制することができる。
これにより、第2腕部94がギアユニットフレーム81の第2係合部87と係合することで、軸受9の駆動シャフト71aの軸芯方向への変位を抑制することができる。特に、第2腕部94が駆動シャフト71aの軸芯方向と直交する方向において第1腕部92の反対側に設けられることで、軸受9がこじれることを抑制できる。
これにより、駆動シャフト71aをギアユニット8のギアユニットフレーム8に組み付ける際に、保持部83に保持される軸受9を駆動シャフト71aの軸芯方向へ移動させることにより、保持部83に挿入された駆動シャフト71aを軸受9の筒状部91に挿入させることができ、駆動シャフト71aの組み付けを容易にすることができる。
これにより、軸受9に駆動シャフト71aの軸芯方向の力がかかったときに、第1腕部92が撓んで軸受9にかかった力を吸収し、軸受9がこじれることを抑制できる。
2 筐体
4 モータ
7 排出ローラユニット
8 ギアユニット
9 軸受
21 筐体フレーム
21a、21b 側部フレーム
71 中間排出ローラ
71a 駆動シャフト
71b 入力ギア
71c ローラ
81 ギアユニットフレーム
82 出力ギア
83 保持部
84 第1筒部
85 第2筒部
85a 切り欠き部
86 第1係合部
86a 凹部
87 第2係合部
89 凹陥部
91 筒状部
92 第1腕部
92a 第1領域
92b 第2領域
93 回り止め突起
94 第2腕部
95 連結部
Claims (6)
- 筐体フレームと、
駆動源と、
前記駆動源から入力された駆動力を出力する出力ギアと、前記出力ギアを支持するユニットフレームとを有し、前記筐体フレームに固定されるギアユニットと、
駆動シャフトと、前記駆動シャフトに一体的に回転可能に設けられ前記出力ギアとかみ合う入力ギアと、前記駆動シャフトに一体的に回転可能に設けられ前記駆動力が前記出力ギアから前記入力ギアに入力されることにより回転するローラとを有し、前記筐体フレームに固定されるローラユニットと、
前記ローラユニットの前記駆動シャフトが挿入される筒状部を有する軸受と、
を備え、
前記ユニットフレームは、前記筒状部に前記駆動シャフトが挿入された状態の前記軸受を保持する保持部を有し、
前記軸受は、前記駆動シャフトの軸芯方向と直交する方向に延びる第1腕部を有し、
前記第1腕部は、前記駆動シャフトの軸芯方向に突出する回り止め突起を有し、
前記ギアユニットのユニットフレームは、前記回り止め突起と係合する凹部を有し、
前記第1腕部は、前記駆動シャフトの軸芯方向に延びる第1領域と、前記駆動シャフトの軸芯方向と直交する方向に延びる第2領域とを有し、
前記第2領域に前記周り止め突起が設けられている、
ことを特徴とする駆動装置。 - 前記保持部は、
前記軸受の前記筒状部における外周の全周に対応して設けられる第1筒部と、
前記第1筒部に対して前記駆動シャフトの軸芯方向にずれた位置に配置され、前記軸受の前記筒状部における外周のうちの周方向の一部に対応する箇所が切り欠かれた切り欠き部を有する第2筒部とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。 - 前記第2筒部の前記切り欠き部は、前記第2筒部における鉛直方向上側の部分に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。 - 前記軸受は、前記駆動シャフトの軸芯方向と直交する方向における前記第1腕部側とは反対側に設けられ、前記駆動シャフトの軸芯方向と直交する方向に延びる第2腕部を有し、
前記ギアユニットのユニットフレームは、前記第2腕部と係合する係合部を有している、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の駆動装置。 - 前記ギアユニットのユニットフレームは、前記係合部に対して前記保持部の周方向にずれた位置に形成され、前記第2腕部が前記駆動シャフトの軸芯方向へ通過可能な凹陥部を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の駆動装置を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
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