JP2019048695A - 搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

搬送装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】挟持ローラが大きく振動することなく、シートの姿勢を高精度に補正する。【解決手段】搬送装置30には、シートPを挟持・搬送する挟持ローラ31を回転可能に保持する保持部材72と、挟持ローラ31が保持部材72とともに傾き方向に回動するように保持部材72を回動可能に支持するベース部71と、保持部材72に回転可能に保持されたコロ85と、コロ85を径方向に挟むようにベース部71に形成されたガイド部87と、が設けられている。【選択図】図4

Description

この発明は、シートを搬送する搬送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの複合機やオフセット印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、搬送経路において搬送方向に間隔をあけて複数のCIS(コンタクト・イメージ・センサ)などの検知手段を設置して、それらの検知結果に基づいて、シートの傾き方向のスキュー(斜行)を補正したり、シートの幅方向(搬送方向に直交する方向である。)の位置(以後、適宜に「横レジスト」と呼ぶ。)のズレを正規の位置に補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1における画像形成装置には、シートを挟持・搬送しながら傾き方向に回動したり幅方向に移動したりできるように構成された挟持ローラが設けられている。また、挟持ローラの上流側には2つのCISが搬送経路に沿うように並設されて、これらのCISによって、その位置を通過するシートの傾き方向や幅方向の姿勢が検知される。
そして、挟持ローラは、シートを挟持・搬送しながら、2つのCISによって検知された検知結果に基づいて、傾き方向に回動してスキュー補正(斜行補正)をおこなうとともに、幅方向に移動して横レジスト補正をおこなっている。
上述した従来の搬送装置は、挟持ローラでシートを挟持・搬送しながら、そのシートの傾き方向の姿勢を補正するときに、挟持ローラがガタつくように大きく振動してしまい、シートの姿勢を精度良く補正できなくなる可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、挟持ローラが大きく振動することなく、シートの姿勢を高精度に補正することができる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における搬送装置は、搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、前記搬送経路においてシートを挟持した状態で搬送する挟持ローラと、前記挟持ローラを回転可能に保持する保持部材と、前記挟持ローラが前記保持部材とともに搬送方向に対して傾斜する傾き方向に回動するように、前記保持部材を回動可能に支持するベース部と、前記保持部材に回転可能に保持されたコロと、前記コロを径方向に挟むように前記ベース部に形成されたガイド部と、を備えたものである。
本発明によれば、挟持ローラが大きく振動することなく、シートの姿勢を高精度に補正することができる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 搬送装置を示す概略図である。 搬送装置の一部を示す上面図である。 搬送装置の要部を示す構成図である。 第1の補正を示す制御フローである。 制御部を示すブロック図である。 第2の補正を示す制御フローである。 搬送装置の動作を示す概略図である。 図8に続く搬送装置の動作を示す概略図である。 図4の搬送装置をA視方向からみた図であって、搬送装置の要部を示す、(A)幅方向一端側の側面図と、(B)幅方向他端側の側面図と、である。 変形例としての、搬送装置の要部を示す側面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基づいた露光光Lを感光体ドラム5の表面に照射する露光部、4は像担持体としての感光体ドラム5の表面にトナー像(画像)を形成する作像部、を示す。
また、7は感光体ドラム5の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する転写部としての転写ローラ、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は用紙等のシートPが収納された給紙部(給紙カセット)、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、を示す。
また、30はシートPを搬送経路に沿って搬送する搬送装置、31は転写ローラ7(転写ニップ部)に向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)として機能する挟持ローラ(横レジスト・スキュー補正ローラ)、を示す。
図1を参照して、画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、作像部4の感光体ドラム5の表面に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5の表面に形成された画像は、転写ローラ7と感光体ドラム5とが当接する転写ニップ部で、レジストローラとして機能する挟持ローラ31により搬送されたシートP上に転写される。
一方、図1及び図2を参照して、転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12〜14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1に内設された給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙ローラ41によって、第1搬送ローラ対42、第2搬送ローラ対43が設置された湾曲搬送経路に向けて給送される。
その後、シートPは、湾曲搬送経路から合流部X(装置本体1の外部に設置された2つの給紙部13、14からの搬送経路が合流する部分である。)の位置を通過した後に、第3搬送ローラ対44(上流側搬送ローラ対)、整合部51が設置された直線搬送経路を通過して、整合部51を構成する挟持ローラ31の位置に達する。そして、整合部51を構成する挟持ローラ31によって、スキュー補正と横レジスト補正とがおこなわれて、さらに感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に向けて搬送される。
なお、転写ローラ7と感光体ドラム5とは、それぞれ、矢印で示す搬送方向に沿うように回転していて、挟持ローラ31に対して搬送方向下流側に配置されてシートPを挟持・搬送する下流側搬送ローラ対としても機能することになる。
そして、転写工程後のシートPは、転写ローラ7(転写ニップ部)の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
ここで、図2を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、3つの給紙部12〜14からシートPを転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に向けて給送できるように構成されている。
また、搬送装置30に設置された搬送ローラ対42〜44(符号を付していない搬送ローラ対も含む。)は、いずれも、駆動ローラ(駆動機構によって回転駆動されるローラである。)と従動ローラ(駆動ローラとの摩擦抵抗によって従動回転するローラである。)とからなるローラ対であって、シートPを2つのローラで挟持しながら搬送できるように構成されている。また、転写ローラ7は、所定の転写バイアスが印可された状態で、転写ニップ部において感光体ドラム5に当接して、図中の反時計方向に回転して感光体ドラム5との間に挟持されたシートPを搬送しながら、感光体ドラム5に担持された画像をシートPに転写することになる。
ここで、第1の給紙部12からの搬送経路と、第2、第3の給紙部13、14からの搬送経路と、が合流する合流部Xから、転写ローラ7(転写ニップ部)の位置までの搬送経路として、シートPの搬送方向に沿って略直線状に形成された直線搬送経路が設けられている。この直線搬送経路は、直線搬送ガイド板(搬送されるシートPの表裏面を挟むように設置されたガイド板である。)によって形成されていて、搬送方向に沿って第3搬送ローラ対44(上流側搬送ローラ対)、上流側第1CIS35、上流側第2CIS36、挟持ローラ31(整合部51)、下流側CIS37、が設置されている。第3搬送ローラ対44と挟持ローラ31とは、いずれも、駆動ローラと従動ローラとからなるローラ対であって、シートPを2つのローラで挟持しながら搬送することになる。そして、挟持ローラ31は、スキュー補正(搬送方向に対して傾斜した傾き方向の位置ズレに対する補正である。)と横レジスト補正(幅方向の位置ズレに対する補正である。)との整合動作をおこなうための整合部51としても機能することになるが、これについては後で詳しく説明する。
次に、図2〜図9等を用いて、搬送装置30について詳しく説明する。
以下、主として、合流部Xから転写ローラ7(転写ニップ部)に至る搬送経路における構成やそこでおこなわれる動作について説明する。
図2及び図3を参照して、搬送装置30には、シートPの直線搬送経路(合流部Xから転写ローラ7に至る搬送経路である。)に沿って、第3搬送ローラ対44(上流側搬送ローラ対)、2つのCIS(上流側第1CIS35、上流側第2CIS36)、整合部51として機能するとともにレジストローラとしても機能する挟持ローラ31(横レジスト・スキュー補正ローラ)、下流側CIS37、が設置されている。
3つのCIS35〜37は、いずれも、幅方向(図2の紙面垂直方向で合って、図3の上下方向である。)に並設された複数のフォトセンサからなるコンタクト・イメージ・センサであって、その位置を通過するシートPの側端部Pa(エッジ部)を光学的に検知するものである。
このように、本実施の形態における搬送装置30には、搬送経路において所定の搬送方向に搬送されるシートPの側端部Paを検知するCISが、搬送方向に間隔をあけて複数設置されている。
ここで、挟持ローラ31は、幅方向に複数分割されたローラ部を有するローラ対であって、駆動手段(第1駆動手段)としての第1駆動モータ59(図4を参照できる。)によって回転駆動される駆動ローラ31aと、駆動ローラ31aの回転に従動して回転する従動ローラ31bと、で構成されている。挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で回転することによってシートPを搬送可能に形成されている。
なお、本実施の形態では、挟持ローラ31として、幅方向に複数分割されたローラ部を有するローラ対を用いたが、幅方向に分割されずに幅方向にわたって延在するローラ部を有するローラ対を用いることもできる。
また、挟持ローラ31は、傾き方向に回動(図3の両矢印W方向の回動である。)できるように形成されるとともに、幅方向(図3の破線両矢印S方向である。)に移動できるように形成されている。
詳しくは、図4を参照して、挟持ローラ31(駆動ローラ31a及び従動ローラ31b)は、駆動手段(第1駆動手段)としての第1駆動モータ59によって回転駆動されて、シートPを挟持した状態で搬送する。
具体的に、第1駆動モータ59(第1駆動手段)は、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームに固定して設置されている。第1駆動モータ59は、そのモータ軸に設置された駆動ギア59aが、ベース部71(フレーム)の起立部に回転可能に保持されたフレーム側回転軸76のギア部76a(幅方向に充分長い歯幅となるように形成されている。)に噛合していて、フレーム側回転軸76を図4の矢印Q方向に回転駆動する。そして、フレーム側回転軸76が回転駆動されると、その回転駆動力がカップリング75を介して、駆動ローラ31aの回転軸に伝達されて駆動ローラ31aが回転して、それに従動して従動ローラ31bも回転することになる。
ここで、駆動ローラ31aの回転軸と、フレームに保持されたフレーム側回転軸76と、の間に介在されたカップリング75は、等速ジョイント、ユニバーサルジョイント等のカップリング(軸継ぎ手)であって、後述する第2駆動モータ62の駆動によって挟持ローラ31が保持部材72とともに回動して、駆動ローラ31aの回転軸とフレーム側回転軸76との軸角度が変化しても回転速度に変化が生じることなく回転駆動力が伝達されるものである。
また、挟持ローラ31は、略矩形枠体状の保持部材72(可動部材)によって、回転可能に保持されるとともに、幅方向に移動可能に保持されている。具体的に、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとは、それぞれ、回転軸の幅方向両端部が軸受(保持部材72に固設されている。)を介して、保持部材72に回転可能に保持されている。また、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとは、それぞれ、保持部材72において幅方向(回転軸方向)に移動可能に保持されている。特に、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとが幅方向一端側にスライド移動しても、各部材に干渉しないように構成されている。
また、保持部材72は、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームの一部として機能するベース部71に対して、軸部71aを中心にして回動可能に支持されている。さらに、ベース部71には回動手段(第2駆動手段)としての第2駆動モータ62(回動モータ)が固定して設置されていて、この第2駆動モータ62のモータ軸に、軸部71aが接続されている。これにより、第2駆動モータ62の正逆方向の回転駆動によって、保持部材72とともに挟持ローラ31が軸部71aを中心にして回動(図3、図4の両矢印W方向の回動である。)することになる。この第2駆動モータ62(回動手段)は、後述するCIS35〜37の検知結果に基づいて、挟持ローラ31とともに保持部材72を傾き方向に回動可能に構成されたものである。なお、第2駆動モータ62(回動モータ)のモータ軸には、公知のエンコーダが設置されていて、挟持ローラ31の基準位置に対する傾き方向の回動量や回動方向が間接的に検知されるように構成されている。これにより、CIS35〜37の検知結果に基づいた挟持ローラ31によるスキュー補正が可能になる。
このように、第2駆動モータ62、保持部材72などの構成部材が、挟持ローラ31を搬送方向に対して傾斜する傾き方向に回動する回動手段(回動機構)として機能することになる。
なお、本実施の形態では、挟持ローラ31(保持部材72)が幅方向の中央位置を中心にして回動するように構成したが、挟持ローラ31(保持部材72)が幅方向の端部側の位置を中心にして回動するように構成することもできる。
また、本実施の形態では、第2駆動モータ62を軸部71aに接続して保持部材72(及び、挟持ローラ31)を直接的に回動するように構成した。これに対して、第2駆動モータ62のモータ軸に設置したギアを、保持部材72に設置したギアに噛合させて、保持部材72(及び、挟持ローラ31)を回動するように構成することもできる。
また、ベース部71(フレーム)に回転可能に保持されたフレーム側回転軸76の幅方向他端側には、移動手段(第3駆動手段)としての第3駆動モータ63(シフトモータ)のモータ軸63aに形成されたピニオンギアに噛合するラックギア部78が、フレーム側回転軸76に対して相対的に回転可能に設置されている。ラックギア部78は、フレームに形成された案内レールに沿って、非回転で幅方向(図4の両矢印S方向である。)にフレーム側回転軸76とともにスライド移動できるように、フレームに保持されている。ここで、第3駆動モータ63(移動手段)は、第1、第2駆動モータ59、62と同様に、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームに固定して設置されている。
一方、カップリング75と、保持部材72における他端側の支柱部と、の間には、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとが互いに連動して幅方向に移動するように双方のローラ31a、31bを回転可能に連結した連結部材73が設けられている。具体的に、連結部材73は、駆動ローラ31aの回転軸と従動ローラ31bの回転軸とにそれぞれ形成された溝部に設置された止め輪によって挟持されていて、駆動ローラ31aが幅方向に移動すると、それに連動して従動ローラ31bも同じ距離だけ幅方向に移動するように構成されている。
このような構成により、第3駆動モータ63の正逆方向の回転駆動によって、挟持ローラ31が幅方向(図4の両矢印S方向であって、図2の紙面垂直方向、図3の上下方向である。)に移動することになる。この第3駆動モータ63(移動手段)は、後述するように、CIS33〜37の検知結果に基づいて、フレーム側回転軸76とともに挟持ローラ31を幅方向に移動可能に構成されたものである。
なお、第3駆動モータ63(シフトモータ)のモータ軸には、公知のエンコーダが設置されていて、挟持ローラ31の基準位置に対する幅方向の移動量や移動方向が間接的に検知されるように構成されている。これにより、CIS35〜37の検知結果に基づいた挟持ローラ31による横レジスト補正が可能になる。
このように、第3駆動モータ63、ラックギア部78、フレーム側回転軸76、カップリング75、連結部材73、保持部材72などの構成部材が、挟持ローラ31を幅方向に移動する移動手段(移動機構)として機能することになる。
そして、挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で搬送しながら、3つのCIS35〜37のうち2つのCISの検知結果に基づいて保持部材72とともに傾き方向に回動することで、シートPの位置ズレ量を複数回にわたって補正することになる。すなわち、挟持ローラ31は、搬送経路において搬送されるシートPを傾き方向に変位させてシートPのスキュー補正(斜行補正)をおこなう手段として機能するものである。
さらに、挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で搬送しながら、3つのCIS35〜37のうち2つのCISの検知結果に基づいて幅方向に移動することで、シートPの幅方向の位置ズレ量を複数回にわたって補正することになる。すなわち、挟持ローラ31は、搬送経路において搬送されるシートPを幅方向に変位させてシートPの横レジスト補正をおこなう手段としても機能するものである。
ここで、第3搬送ローラ対44は、挟持ローラ31に対して上流側(搬送方向上流側)の位置に設置されている。第3搬送ローラ対44は、シートPを挟持した状態で回転することによってシートPを搬送可能に形成されるとともに、シートPを挟持した状態と挟持しない状態とを切り替えられるように離間可能に形成された搬送ローラ対である。そして、第3搬送ローラ対44は、シートPが挟持ローラ31の位置に達して挟持ローラ31によって挟持・搬送される状態になると、シートPを挟持した状態から挟持しない状態に切り替えられることになる。
また、本実施の形態において、挟持ローラ31は、下流側搬送ローラ対としての転写ローラ7(及び、感光体ドラム5)に対して搬送経路の上流側の位置に配設されていてレジストローラとしても機能する搬送ローラ対であって、シートPを挟持した状態で回転することによってシートP(挟持ローラ31自身によってスキュー補正・横レジスト補正がされた後のシートPである。)を転写ニップ部に向けて搬送する。
ここで、挟持ローラ31(駆動ローラ31a)を回転駆動する第1駆動モータ59は、回転数可変型の駆動モータであって、シートPの搬送速度を可変できるように形成されている。そして、紙検知センサ(フォトセンサ)によって挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されたタイミングが検知されると(挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されて、挟持ローラ31によってシートPが挟持された状態が検知されると)、挟持ローラ31によって所望の横レジスト補正とスキュー補正とがされて、さらに紙検知センサの検知結果(検知タイミング)に基づいて挟持ローラ31による搬送速度が可変される。すなわち、挟持ローラ31によって転写ローラ7にシートPが搬送されるタイミングと、感光体ドラム5上に形成された画像が転写ローラ7に達するタイミングと、を合わせるように、挟持ローラ31による搬送速度が可変される(転写ニップ部に向けて搬送されるシートPの搬送タイミングが調整される。)。これにより、挟持ローラ31によってシートPの搬送を停止することなく、シートPの横レジスト補正とスキュー補正とをおこないながら、シートPの所望の位置に画像を転写することができる。
なお、挟持ローラ31は、転写ニップ部にシートPの先端が達した直後に、感光体ドラム5との間に線速差が生じてシートP上に転写される画像に歪みが生じないように搬送速度が可変されることになる(感光体ドラム5との線速比が1になるように搬送速度が可変される)。
図3を参照して、挟持ローラ31に対して搬送方向上流側の位置には、その位置でシートPの姿勢を光学的に検知する2つのCIS(上流側第1CIS35と、上流側第2CIS36と、である。)が設置されている。上流側第1CIS35は、挟持ローラ31の上流側であって、第3搬送ローラ対44の下流側に配設されている。上流側第2CIS36は、挟持ローラ31の上流側であって、上流側第1CIS35の下流側に配設されている。
また、挟持ローラに対して搬送方向下流側の位置には、その位置でシートPの姿勢を光学的に検知する下流側CIS37が設置されている。下流側CIS37(第2検知手段)は、挟持ローラ31の下流側であって、転写ローラ7(下流側搬送ローラ対)の上流側に配設されている。
3つのCIS35〜37は、いずれも、幅方向に並設された複数のフォトセンサ(LED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とからなる。)からなり、シートPの幅方向一端側の側端部Pa(エッジ部)の位置を検知するものである。
そして、本実施の形態では、第1検知手段として機能する上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36(又は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37)によって、搬送装置30の搬送経路において搬送されるシートPの幅方向の位置ズレ量(横レジスト量)が検知される。そして、その検知結果に基づいて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正がおこなわれる。
具体例として、図3を参照して、一点鎖線で示す正規位置(幅方向の位置ズレのない正規の位置である。)に対して、シートPが幅方向一端側(図3の下方である。)に距離αだけ位置ズレしている状態が、上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36(又は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37)によって検知されると、制御部によってその位置ズレ量αを補正量として、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を幅方向他端側(図3の上方である。)に距離αだけ移動させることになる(シフト制御がおこなわれる)。
さらに詳しくは、上流側第1CIS35(又は、上流側第2CIS36)によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M1と、上流側第2CIS36(又は、下流側CIS37)によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M2と、の平均値((M1+M2)/2)に基づいて、シートPの幅方向の位置ズレ量を検知する。そして、上述した平均値((M1+M2)/2)を補正すべき補正量αとして、その値αを相殺するように、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)をシフト移動させることになる(シフト制御がおこなわれる)。
さらに具体的に、演算部(制御部)では、上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36(又は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37)による検知結果に基づいて、幅方向の位置ズレ量αが計算されて、その位置ズレ量αに基づいて第3駆動モータ63のエンコーダ(シフトモータエンコーダ)におけるカウント数p2(シフトモータエンコーダカウント数)が計算される。そして、このカウント数p2が第3駆動モータ63(シフトモータ)の「目標搬送エンコーダカウント数p2」として記憶される。そして、上述した「目標搬送エンコーダカウント数p2」に基づいて、シフトモータエンコーダによるシフト位置の検知をおこないながら(フィードバック制御をおこないながら)、コントローラ(シフトコントローラ)によってモータドライバが制御されて第3駆動モータ63(シフトモータ)が駆動されることになる。
なお、「目標搬送エンコーダカウンタ数」の計算は、設計値からの計算などによって、1カウント(1パルス)あたりの補正量(搬送量)を予め調べておいて、それを演算部に記憶しておく。
さらに、本実施の形態では、第2検知手段として機能する上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36(又は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37)によって、搬送装置30の搬送経路において搬送されるシートPの傾き方向の位置ズレ量(スキュー量)が検知される。そして、その検知結果に基づいて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながらスキュー補正がおこなわれる。
具体例として、図3を参照して、一点鎖線で示す正規位置(斜行のない正規の位置である。)に対して、シートPが正方向(回転方向の正方向)に角度βだけ斜行している状態が、上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36(又は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37)によって検知されると、制御部によってそのスキュー量βを補正量として、挟持ローラ31によってシートPを挟持した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を逆方向(回転方向の逆方向であって、図3の時計方向である。)に角度βだけ回動させることになる(回動制御がおこなわれる)。
さらに詳しくは、上流側第1CIS35(又は、上流側第2CIS36)によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M1と、上流側第2CIS36(又は、下流側CIS37)によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M2と、の差(M2−M1)を、上流側第1CIS35(又は、上流側第2CIS36)と上流側第2CIS36(又は、下流側CIS37)との搬送方向の離間距離Hで除した値((M2−M1)/H)に基づいて、シートPの傾き方向の位置ズレ量を検知する。そして、上述した値((M2−M1)/H)をtanβとして補正すべき補正角度βを求めて、その角度βを相殺するように、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を反対側に回動させることになる(回動制御がおこなわれる)。
なお、上述した幅方向の位置ズレ量M1、M2は、いずれも、正規位置(幅方向の位置ズレのない正規の位置である。)からのズレ量である。
さらに具体的に、演算部(制御部)では、上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36(又は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37)による検知結果に基づいて、傾き方向の位置ズレ量βが計算されて、その位置ズレ量βに基づいて第2駆動モータ62のエンコーダ(回動モータエンコーダ)におけるカウント数p1(回動モータエンコーダカウント数)が計算される。そして、このカウント数p1が第2駆動モータ62(回動モータ)の「目標搬送エンコーダカウント数p1」として記憶される。そして、上述した「目標搬送エンコーダカウント数p1」に基づいて、回動モータエンコーダによる回動位置の検知をおこないながら(フィードバック制御をおこないながら)、コントローラ(回動コントローラ)によってモータドライバが制御されて第2駆動モータ62(回動モータ)が駆動されることになる。
このように、本実施の形態において、挟持ローラ31は、シートPを搬送停止することなく、シートPを挟持した状態で、複数のCIS35〜37の検知結果に基づいて、傾き方向に回動することでシートPの傾き方向のスキュー量を補正するとともに、幅方向に移動することでシートPの幅方向の位置ズレ量を補正するものである。
これにより、シートPの搬送を停止してスキュー補正や横レジスト補正を別々におこなう場合に比べて、装置の生産性を格段に向上させることができる。また、スキュー補正や横レジスト補正をおこなうときに、挟持ローラ31において幅方向に複数設置されたローラ部同士に線速差が生じることはないため、薄紙や表面の摩擦係数が低いシートPが通紙される場合などであっても、シートPに撓みが生じたりスリップが生じたりすることはない。
また、本実施の形態では、搬送経路に沿うように配置された3つのCIS35〜37を用いて、挟持ローラ31によってシートPのスキュー補正と横レジスト補正とをそれぞれ2段階でおこなっている。
詳しくは、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送している状態で、上流側第1、第2CIS35、36によってシートPのスキュー量と横レジスト量が検知されて、その検知結果に基づいて、シートPのスキュー補正がおこなわれ、それとほぼ同じタイミングでシートPの横レジスト補正がおこなわれる(これらの補正を適宜に「第1の補正」と呼ぶ。)。さらに、「第1の補正」がおこなわれた後に、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送している状態で、上流側第2CIS36と下流側CIS37とによってシートPのスキュー量と横レジスト量が検知されて、その検知結果に基づいて、シートPのスキュー補正がおこなわれ、それとほぼ同じタイミングでシートPの横レジスト補正がおこなわれる(これらの補正を適宜に「第2の補正(再補正)」と呼ぶ。)。
なお、「第2の補正(再補正)」では、上流側のCIS(上流側第1CIS35、上流側第2CIS36のいずれかである。)と下流側CIS37とのそれぞれの検知結果に基づいてシートPの傾き方向や幅方向の姿勢を補正する補正動作が、シートPの先端が転写ニップ部に達する直前まで可能な範囲で繰り返されるが、これについては後で詳しく説明する。
ここで、本実施の形態では、挟持ローラ31の位置にシートが搬送される前に、上流側第1CIS35及び上流側第2CIS36の検知結果に基づいて、そのシートPのスキュー量に対応してシートPに正対するように第2駆動モータ62(回動手段)によって挟持ローラ31を回動基準位置(傾き方向の位置ズレのない正規位置に対応する位置である。)から回動するとともに、そのシートPの幅方向の位置ズレ量に対応して第3駆動モータ63(移動手段)によって挟持ローラ31を移動基準位置(幅方向の位置ズレのない正規位置に対応する位置である。)から幅方向に移動している。
その後に、そのシートPを挟持した状態の挟持ローラ31を、スキュー量が補正されるように第2駆動モータ62(回動手段)によって回動基準位置に戻すように回動するとともに、幅方向の位置ズレ量が補正されるように第3駆動モータ63(移動手段)によって移動基準位置に戻すように移動している。
ここまでが、「第1の補正」となる。
そして、その後に、「第2の補正(再補正)」として、後述する再補正動作が可能な範囲で繰り返されることになる。
すなわち、挟持ローラ31によってシートPの姿勢(幅方向及び傾き方向の位置ズレ量)が補正された後のシートPの姿勢(幅方向及び傾き方向の位置ズレ量)が、挟持ローラ31を上流側と下流側とで挟むように配置された上流側のCIS(上流側第1CIS35と上流側第2CIS36とのいずれかである。)と下流側CIS37とによって検知される。そして、その検知結果に基づいてシートPの姿勢(幅方向及び傾き方向の位置ズレ量)がさらに補正される。なお、本実施の形態では、再補正時(第2の補正時)における第1、第2検知手段として、上流側第1CIS35と上流側第2CIS36とのうち、上流側第2CIS36を用いている。
すなわち、再補正時(第2の補正時)において、挟持ローラ31は、上流側第2CIS36及び下流側CIS37の検知結果に基づいて、シートPの傾き方向の位置ズレ量をさらに補正するようにシートPを挟持した状態で上述した回動基準位置から回動するとともに、シートPの幅方向の位置ズレ量をさらに補正するようにシートPを挟持した状態で上述した移動基準位置から幅方向に移動することになる。
このようにシートPが挟持ローラ31に挟持される前の検知結果に基づいて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを一度おこなった後に、上流側第2CIS36と下流側CIS37との検知結果に基づいて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを再びおこなうのは、挟持ローラ31のニップにシートPが突入するときのショックによって僅かながら横レジストの位置ズレや斜行が生じてしまう可能性があるとともに、挟持ローラ31のローラ部に偏心があったり組み付け不良があったときなどに僅かながら横レジストの位置ズレや斜行が生じてしまう可能性があるためである。
これに対して、本実施の形態では、挟持ローラ31に挟持される前の検知結果に基づいて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを一度おこなった後に、挟持ローラ31に挟持された後の上流側第2CIS36と下流側CIS37との検知結果に基づいて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを再びおこなっているため、上述したような可能性が制限されて、さらに高精度に横レジスト補正とスキュー補正とをおこなうことができる。
ここで、本実施の形態では、上流側第2CIS36と下流側CIS37とを第2の補正をおこなうための検知手段(第1検知手段及び第2検知手段)として機能させるときに、ほぼ連続的に検知される上流側第2CIS36と下流側CIS37との検知結果に基づいてフィードバック制御によってシートPの幅方向及び傾き方向の位置ズレ量を補正している。すなわち、第2の補正は、2つのCIS36、37によってそれぞれシートPの位置情報が時々刻々と検知される。そして、それらの位置情報に基づいてシートPの幅方向及び傾き方向の位置ズレ量が算出されて制御部にフィードバックされ、シートPの幅方向及び傾き方向の位置ズレ補正量(エンコーダカウント数)が時々刻々と修正されて、その補正量に基づいて第2、第3駆動モータ62、63が駆動制御される。このような再補正動作は、シートPの先端が転写ニップ部に達する直前まで可能な範囲で繰り返される。
このようにフィードバック制御をおこなうことで、再補正時(第2の補正時)に生じるシートPの位置ズレや、第2の補正時の補正誤差などを応答性よく補正することができて、さらに精度の高い横レジスト補正及びスキュー補正をおこなうことができる。
以下、図5、図6を用いて、「第1の補正」について、さらに補足して説明する。
図5は、「第1の補正」をおこなうまでの制御フローを示すフローチャートであって、図6は第1の補正(又は、第2の補正)に関する制御部を示すブロック図である。
図5に示すように、まず、それぞれのCIS(第1の補正では、上流側第1CIS35と、上流側第2CIS36と、である。)がシートPを検知して(ステップS21)、シートPの幅方向の位置ズレ量αとスキュー量βとが検知される(ステップS22)。 そして、これらの検知結果に基づいて、幅方向の補正量α´やスキュー補正量β´が算出され(ステップS23)、第1の補正における補正量が決定される。
そして、この補正量に基づいて、それぞれのエンコーダ(図6を参照できる。)によりエンコーダカウント数が算出される(ステップS24)。そして、算出されたエンコーダカウント数は、挟持ローラ31を駆動させるためのコントローラに入力される。 そして、入力されたエンコーダカウント数に応じて、それぞれのモータドライバによって第2駆動モータ62や第3駆動モータ63が駆動されて、挟持ローラ31が回動するとともにスライド移動することにより、迎え動作がおこなわれる(ステップS25)。 そして、挟持ローラ31がシートPを挟持した後、第2、第3駆動モータ62、63の駆動により、挟持ローラ31が基準位置に戻るように回動するとともにスライド移動して、第1の補正がおこなわれる(ステップS26)。 なお、ステップS25の迎え動作や、ステップS26の第1の補正がおこなわれるときは、エンコーダによって、挟持ローラ31の位置情報が時々刻々とフィードバックされて、挟持ローラ31が決められた移動量だけ移動するように制御される。
図7は、「第2の補正(再補正)」の制御フローを示すフローチャートである。
図7に示すように、第2の補正では、まず、上流側第2CIS36と下流側CIS37とによってシートPが検知され(ステップS31)、第1の補正時と同様に、シートPの幅方向の位置ズレ量とスキュー量とが検知される(ステップS32)。 そして、これらの検知結果に基づいて、幅方向の補正量やスキュー補正量が算出され(ステップS33)、エンコーダカウント数が算出される(ステップS34)。 そして、算出されたエンコーダカウント数に応じて、それぞれのモータドライバによって第2駆動モータ62や第3駆動モータ63が駆動され、第2の補正がおこなわれる(ステップS35)。
第2の補正では、補正開始後から、上流側第2CIS36と下流側CIS37とによってシートPの位置情報が時々刻々と検知される。 そして、それらの位置情報に基づいてシートPの幅方向の位置ズレ量とスキュー量とが算出されて制御部にフィードバックされ、エンコーダカウント数(シートPの幅方向の位置ズレ補正量とスキュー補正量)が時々刻々と修正される。このようにフィードバック制御がおこなわれることにより、第2の補正時に生じるシートPの位置ズレや、第2の補正時の補正の誤差等を補正することが可能となり、より精度の高い補正をおこなうことができる。
以下、図8及び図9にて、上述のように構成された搬送装置30の動作の一例について詳述する。
なお、図8(A1)〜(C1)、図9(A1)〜(C1)は、搬送装置30の動作をその順番にそって示す上面図であって、図8(A2)〜(C2)、図9(A2)〜(C2)は、図8(A1)〜(C1)、図9(A1)〜(C1)の動作にそれぞれ対応した搬送装置30の側面図である。
まず、図8(A1)及び(A2)に示すように、給紙部12から給送されたシートPは、第3搬送ローラ対44によって挟持ローラ31の位置に向けて挟持・搬送される(白矢印方向の搬送である。)。このとき、挟持ローラ31は、回動方向の位置が回動基準位置(斜行のないシートPに対応した正規の位置である。)にあり、幅方向の位置が移動基準位置(横レジストの位置ズレのないシートPに対応した正規の位置である。)にある。
そして、シートPが上流側第1CIS35の位置を通過して上流側第2CIS36の位置に達すると、2つのCIS35、36によってシートPの横レジストの位置ズレ量αが検知される。さらに、2つのCIS35、36によって、シートPのスキュー量βが検知される。
その後、図8(B1)及び(B2)に示すように、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、上流側第1、第2CIS35、36(第1検知手段)で検知されたスキュー量βに合わせて同じ傾き方向に軸部71aを中心に角度βだけ回動基準位置から回動するとともに、上流側第1、第2CIS35、36で検知された位置ズレ量αに合わせて同じ幅方向に距離αだけ移動基準位置からシフト移動する。
そして、図8(C1)及び(C2)に示すように、シートPの先端部が挟持ローラ31に達する直前に挟持ローラ31の回転駆動(図の矢印方向の回転駆動である。)が開始され、シートPが挟持ローラ31に挟持・搬送されると、第3搬送ローラ対44が搬送経路を開放してシートPを挟持しない方向(実線矢印方向である。)に離間移動する。なお、シートPの先端部が挟持ローラ31に達するタイミングは、CIS35、36(第1検知手段)によってシートPの先端部を検知するタイミングと、シートPの搬送速度と、CIS35、36の位置から挟持ローラ31の位置までの距離、などに基づいて演算部(制御部)で求めることもできる。
そして、図9(A1)及び(A2)に示すように、挟持ローラ31は、シートPを挟持・搬送しながら、上流側第1、第2CIS35、36で検知されたスキュー量βを相殺するように軸部71aを中心に回動基準位置に戻るように回動するとともに、上流側第1、第2CIS35、36で検知された位置ズレ量αを相殺するように移動基準位置に戻るように幅方向に移動する。
そして、図9(B1)及び(B2)に示すように、補正後のシートPが下流側CIS37の位置に達すると、上流側第2CIS36(第1検知手段)と下流側CIS37(第2検知手段)とによってシートPのスキュー量βがほぼ連続的に検知される。さらに、補正後のシートPが、上流側第2CIS36(第1検知手段)と下流側CIS37(第2検知手段)とによって、シートPの横レジストの位置ズレ量αがほぼ連続的に検知される。そして、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、上流側第2CIS36(第1検知手段)と下流側CIS37(第2検知手段)とでほぼ連続的に検知されたスキュー量βに合わせて異なる傾斜方向(逆方向)に軸部71aを中心に角度βだけ回動基準位置から回動するとともに、上流側第2CIS36(第1検知手段)と下流側CIS37(第2検知手段)とでほぼ連続的に検知された位置ズレ量αに合わせて異なる幅方向(逆方向)に距離αだけ移動基準位置からシフト移動する。
こうして、シートPは、再びスキュー補正と横レジスト補正とが時々刻々とおこなわれながら、転写ローラ7(転写ニップ部)に向けて搬送されることになる。このとき、感光体ドラム5上の画像にタイミングを合わせるように、挟持ローラ31の回転数(転写ローラ7に達するまでのシートPの搬送速度)が可変される。
そして、図9(C1)及び(C2)に示すように、シートPが転写ローラ7(画像転写部)に向けて搬送されて、シートP上の所望の位置に画像が転写されることになる。そして、離間状態にあった第3搬送ローラ対44が当接状態(図8(A2)の状態である。)に戻されて、挟持ローラ31によるシートPの搬送を補助するとともに、次に搬送されるシートPの搬送動作に備えることになる。
その後、シートPの後端が挟持ローラ31の位置を通過すると、挟持ローラ31は、次に搬送されるシートPのスキュー補正及び横レジスト補正に備えて、回動基準位置及び移動基準位置に戻されることになる。
次に、図4、図10等を用いて、本実施の形態における搬送装置30において、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図4等を用いて説明したように、搬送装置30には、挟持ローラ31、保持部材72、ベース部71、などが設置されている。
挟持ローラ31は、搬送経路においてシートPを挟持した状態で搬送するものである。
保持部材72は、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送できるように、挟持ローラ31を回転可能に保持するものである。また、保持部材72は、挟持ローラ31を幅方向に移動可能に保持している。
ベース部71は、挟持ローラ31が保持部材72とともに傾き方向(搬送方向に対して傾斜する方向であって、図3、図4のW方向である。)に回動するように、保持部材72を軸部71aを中心に回動可能に支持するものである。
保持部材72とベース部71とは、いずれも、ステンレス鋼などの金属材料で形成されている。
ここで、図4、図10に示すように、本実施の形態における搬送装置30には、コロ85とガイド部87とが設けられている。
コロ85は、保持部材72に回転可能に保持されている。詳しくは、コロ85は、保持部材72の幅方向端部において幅方向に起立するように設置されたスタッド86に回転可能に保持されている。スタッド86は、ステンレス鋼などの金属材料で形成されていて、保持部材72の側部にカシメにより固定されている。コロ85は、機械的強度が高く表面摩擦係数が低い樹脂材料で形成されている。
ガイド部87は、コロ85を径方向に挟むようにベース部71に形成されている。詳しくは、ガイド部87は、コロ85を、軸部71aの軸方向に沿う方向(図4、図10の上下方向である。)に挟むように形成されている。ガイド部87は、ステンレス鋼などの板金材料で形成されていて、コロ85を挟む部分が略コの字状に形成されている。具体的に、ガイド部87は、コロ85の上方に対向する上ガイド部87aと、コロ85の下方に対向する下ガイド部87bと、上ガイド部87aと下ガイド部87bとを中継する中継部と、で構成されている。なお、本実施の形態では、ガイド部87をベース部71と別部品で形成してベース部71にネジ締結により固定するように構成しているが、ガイド部87をベース部71と一体的に形成することもできる。
このように構成することで、先に図8、図9を用いて説明したように、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送しながら、そのシートPの傾き方向の姿勢を補正(スキュー補正)するときに、挟持ローラ31がガタつくように大きく振動してしまい、シートPの姿勢を精度良く補正できなくなる不具合を軽減することができる。
詳しくは、第1の補正時であっても第2の補正時であっても、スキュー補正がされるときに、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、軸部71aを中心にW方向に回動される。このとき、保持部材72がベース部71に軸部71aのみによって支持されるように構成した場合、軸部71aから離れた幅方向両端部では保持部材72の回動にともない大きく振動してしまうことになる。これに対して、保持部材72がベース部71に軸部71a以外でも幅方向両端部で面接触により摺接するようにガイドを設けた場合、ガイドとの摺接をタイトに設定するとガイドとの摺接により回動時の抵抗が大きくなってしまい、ガイドとの摺接をルーズに設定すると振動を抑える効果が小さくなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、保持部材72がベース部71に軸部71a以外でもコロ85(及びガイド部87)によってガイドされていて、保持部材72がW方向に回動するときには、コロ85にスタッド86を中心に回転する力が作用して、コロ85がガイド部87上を相対的に回転しながら移動することになる。これにより、保持部材72は、回動時に、ベース部71にバランス良く保持された状態で、ほとんど摺動抵抗がなく、大きな振動も生じないことになる。したがって、スキュー補正するときに、挟持ローラ31がガタつくように大きく振動してしまい、シートPの姿勢を精度良く補正できなくなる不具合が軽減されることになる。
特に、本実施の形態では、保持部材72が軸部71aを中心にして振れる方向(上下方向である。)を制限するように、コロ85の上下方向を挟むようにガイド部87を形成しているため、上述したような効果が効率的に発揮されることになる。
なお、横レジスト補正時に挟持ローラ31が保持部材72内で幅方向に移動するときにも、挟持ローラ31の移動によって保持部材72が振動することになる。しかし、そのような場合にも、本実施の形態では保持部材72がベース部71に軸部71a以外でもコロ85(及びガイド部87)によってガイドされているため、横レジスト補正時の挟持ローラ31(保持部材72)の振動を低減することができる。
ここで、図4、図10に示すように、本実施の形態において、コロ85(85A〜85D)は、保持部材72の幅方向両端部にそれぞれ複数設置されている。そして、幅方向両端部にそれぞれ設置された複数のコロ85A、85B(又は、85C、85D)は、互いに搬送方向の離れた位置に配置されている。
詳しくは、図10(A)に示すように、搬送装置30の幅方向一端側(非駆動側であって、図4の右方である。)には、2つのコロ(第1コロ85Aと第2コロ85Bとである。)が設置されている。搬送方向下流側の第1コロ85Aと、搬送方向上流側の第2コロ85Bと、の搬送方向の軸間距離はM1に設定され、幅方向に見て、その軸間に軸部71aの中心が配置されるように設定されている。幅方向一端側のガイド部87は、第1コロ85Aと第2コロ85Bとをそれぞれ上下方向に挟むように形成されている。
また、図10(B)に示すように、搬送装置30の幅方向他端側(駆動側であって、図4の左方である。)には、2つのコロ(第3コロ85Cと第4コロ85Dとである。)が設置されている。搬送方向下流側の第3コロ85Cと、搬送方向上流側の第4コロ85Dと、の搬送方向の軸間距離は第1、第2コロ85A、85Bの軸間距離と同様にM1に設定され、幅方向に見て、その軸間に軸部71aの中心が配置されるように設定されている。幅方向他端側のガイド部87は、第3コロ85Cと第4コロ85Dとをそれぞれ上下方向に挟むように形成されている。
なお、4つのコロ85A〜85Dは、すべて同じ材料、形状となるように構成されている。
このように、幅方向両端部にそれぞれ複数のコロ85A〜85Dを配置することで、保持部材72がベース部71に軸部71a以外でも幅方向両端部でバランスよくガイドされることになり、上述したような保持部材72(及び、挟持ローラ31)の振動を低減する効果がさらに効率的に発揮されることになる。
特に、本実施の形態における搬送装置30において、幅方向一端側に設置された複数のコロ85A、85Bと、幅方向他端側に設置された複数のコロ85C、85Dと、は互いに搬送方向の位置が一致しないように配置されている。
詳しくは、図10(A)に示すように、幅方向一端側において、第1コロ85Aは、その中心が搬送方向下流側の基準位置から搬送方向の距離M2の位置に配置され、第2コロ85Bは、その中心がさらに搬送方向の距離M1の位置に配置されている。これに対して、図10(B)に示すように、幅方向他端側において、第3コロ85Cは、その中心が搬送方向下流側の基準位置から搬送方向の距離M3(>M2である。)の位置に配置され、第4コロ85Dは、その中心がさらに搬送方向の距離M1の位置に配置されている。すなわち、搬送方向下流側の基準位置から搬送方向上流側に向けて、第1コロ85A、第3コロ85C、第2コロ85B、第4コロ85D、の順に配置されている。
このように、4つのコロ85A〜85Dを、搬送方向の位置がバラバラになるように配置することで、保持部材72がベース部71に軸部71a以外でも幅方向両端部でバランスよくガイドされることになり、上述したような保持部材72(及び、挟持ローラ31)の振動を低減する効果がさらに効率的に発揮されることになる。
ここで、図10に示すように、本実施の形態では、複数のコロ85A、85B(又は、85C、85D)のうち、少なくとも1つのコロ85A(又は、85C)が径方向の一端側でガイド部87に当接して、別の少なくとも1つのコロ85B(又は、85D)が径方向の他端側でガイド部87に当接するように構成されている。
詳しくは、ガイド部87における上ガイド部87aと下ガイド部87bとの間隔(上下方向の間隔である。)は、コロ85A〜85Dの外径よりも長さNだけ大きくなるように設定されている。そして、幅方向一端側では、第1コロ85Aの中心が、第2コロ85Bの中心よりも、高さNだけ高い位置になるように配置されて、第1コロ85Aが上ガイド部87aに当接して、第2コロ85Bが下ガイド部87bに当接するように設定されている。同様に、幅方向他端側では、第3コロ85Cの中心が、第4コロ85Dの中心よりも、高さNだけ高い位置になるように配置されて、第3コロ85Cが上ガイド部87aに当接して、第4コロ85Dが下ガイド部87bに当接するように設定されている。
2つのコロ85A、85B(又は、85C、85D)が上ガイド部87aと下ガイド部87bとにそれぞれ密着して挟まれるように構成すると、コロが上ガイド部87aと下ガイド部87bとの間に強い力で挟まれて、非回転でかじったような状態になってしまう可能性がある。そして、そのような場合には、上述した本発明の効果が充分に発揮されないことになる。
これに対して、本実施の形態では、2つのコロ85A、85B(又は、85C、85D)を高さ方向にずらして配置して、2つのコロがセットとなって上ガイド部87aと下ガイド部87bとに密着して挟まれるように構成しているため、そのような不具合が生じにくくなる。すなわち、保持部材72(及び、挟持ローラ31)の振動を低減する効果がさらに効率的に発揮されることになる。
<変形例>
図11は、変形例としての搬送装置30の要部を示す側面図であって、本実施の形態における図10(A)に対応する図である。
変形例における搬送装置30は、コロ85とガイド部87とのうち少なくとも一方が、相手の部材との当接面が低摩擦材料で形成されている。
詳しくは、図11に示すように、上ガイド部87aの下面87a1と、下ガイド部87bの上面87b1と、の一部にそれぞれテフロンコーティングが施されている。このように構成することにより、コロ85とガイド部87との摺動抵抗がさらに小さくなるため、保持部材72(及び、挟持ローラ31)の振動を低減する効果がさらに効率的に発揮されることになる。
なお、変形例では、ガイド部87の当接面を低摩擦材料で形成したが、コロ85の当接面を低摩擦材料で形成することもできるし、コロ85の当接面とガイド部87の当接面とをそれぞれ低摩擦材料で形成することもできる。
また、コロ85とガイド部87とのうち少なくとも一方について、相手の部材との当接面を弾性材料で形成することもできる。そのような場合には、保持部材72の振動が、コロ85とガイド部87との間に介在された弾性材料で吸収されることになるため、保持部材72(及び、挟持ローラ31)の振動を低減する効果がさらに効率的に発揮されることになる。
以上説明したように、本実施の形態における搬送装置30は、シートPを挟持・搬送する挟持ローラ31を回転可能に保持する保持部材72と、挟持ローラ31が保持部材72とともに傾き方向に回動するように保持部材72を回動可能に支持するベース部71と、保持部材72に回転可能に保持されたコロ85と、コロ85を径方向に挟むようにベース部71に形成されたガイド部87と、が設けられている。
これにより、挟持ローラ31が大きく振動することなく、シートPの姿勢を高精度に補正することができる。
なお、本実施の形態では、横レジスト・スキュー補正ローラとして機能する挟持ローラ31をレジストローラとしても機能させる搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明を適用することができる搬送装置はこれに限定されることはなく、その他の構成の搬送装置であっても本発明を適用することができる。例えば、横レジスト・スキュー補正ローラとして機能する挟持ローラ31の下流側にレジストローラが設置された搬送装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像が形成されるシートPとしての用紙のスキュー補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置30に対して本発明を適用したが、シートPとしての原稿のスキュー補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、シートPのスキュー補正と横レジスト補正とをおこなう搬送装置30に対して本発明を適用したが、シートPのスキュー補正のみをおこなう搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、コロ85を幅方向両端部にそれぞれ2つ設置したが、コロを幅方両端部に1つ又は3つ以上設置することもできるし、コロを幅方向一端側のみの1つ又は複数設置することもできる。
また、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、オフセット印刷機などである。)に設置される搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願において、「幅方向」とは、シートの搬送方向に対して直交する方向であるものと定義する。
また、本願において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
30 搬送装置、
31 挟持ローラ(横レジスト・スキュー補正ローラ、レジストローラ)、
35 上流側第1CIS、
36 上流側第2CIS、
37 下流側CIS、
59 第1駆動モータ、
62 第2駆動モータ(回動手段)、
63 第3駆動モータ(移動手段)、
71 ベース部、
71a 軸部、
72 保持部材、
85、85A〜85D コロ、
86 スタッド、
87 ガイド部、
87a 上ガイド部、 87b 下ガイド部、
P シート(記録媒体)。
特開2016−108152号公報

Claims (9)

  1. 搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、
    前記搬送経路においてシートを挟持した状態で搬送する挟持ローラと、
    前記挟持ローラを回転可能に保持する保持部材と、
    前記挟持ローラが前記保持部材とともに搬送方向に対して傾斜する傾き方向に回動するように、前記保持部材を回動可能に支持するベース部と、
    前記保持部材に回転可能に保持されたコロと、
    前記コロを径方向に挟むように前記ベース部に形成されたガイド部と、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記ベース部は、前記保持部材を軸部を中心に回動可能に支持し、
    前記コロは、前記保持部材の幅方向端部において幅方向に起立するように設置されたスタッドに回転可能に保持され、
    前記ガイド部は、前記コロを前記軸部の軸方向に沿う方向に挟むように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記コロは、前記保持部材の幅方向両端部にそれぞれ複数設置された複数のコロであって、
    前記複数のコロは、互いに搬送方向の離れた位置に配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記複数のコロのうち、少なくとも1つのコロが径方向の一端側で前記ガイド部に当接して、別の少なくとも1つのコロが径方向の他端側で前記ガイド部に当接するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 幅方向一端側に設置された前記複数のコロと、幅方向他端側に設置された前記複数のコロと、は互いに搬送方向の位置が一致しないように配置されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記コロと前記ガイド部とのうち少なくとも一方は、相手の部材との当接面が低摩擦材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記コロと前記ガイド部とのうち少なくとも一方は、相手の部材との当接面が弾性材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 前記保持部材は、前記挟持ローラを幅方向に移動可能に保持し、
    前記挟持ローラを幅方向に移動可能に構成された移動手段と、
    前記挟持ローラを前記保持部材とともに傾き方向に回動可能に構成された回動手段と、
    前記搬送経路で搬送されるシートの幅方向の位置ズレ量を検知する第1検知手段と、
    前記搬送経路で搬送されるシートの傾き方向の位置ズレ量を検知する第2検知手段と、
    を備え、
    前記第1検知手段の検知結果と前記第2検知手段の検知結果とに基づいて、前記挟持ローラによってシートを挟持・搬送しながら、前記移動手段と前記回動手段とを稼働して当該シートの幅方向及び斜め方向の姿勢を補正することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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