JP2018111582A - 搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、挟持ローラは、シートを挟持・搬送しながら、上流側の2つのCISによって検知された検知結果に基いて、斜め方向に回動して斜行補正(スキュー補正)をおこなうとともに、幅方向に移動して横レジスト補正をおこなっている。その後、挟持ローラは、斜行補正と横レジスト補正とがされたシートを挟持・搬送しながら、下流側の2つのCISによって検知された検知結果に基いて、斜め方向に回動してさらに斜行補正をおこなうとともに、幅方向に移動してさらに横レジスト補正をおこなっている。
特に、製造時において複数のCISのシェーディング補正やゼロ点位置合わせが高精度におこなわれたとしても、市場でユーザーによる装置の使用が繰り返されて複数のCISの感度が変化してしまったときや、市場でサービスマンによってCISの交換メンテナンスがおこなわれたときなどには、複数のCISのシェーディング補正やゼロ点位置合わせを効率的かつ高精度におこなう必要があった。
そして、複数のCISのシェーディング補正やゼロ点位置合わせの精度が低下してしまうと、複数のCISの検知結果に基いた斜行補正や横レジスト補正の精度も低下してしまうことになる。
図1〜図10にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5の表面に照射する露光部、4は像担持体としての感光体ドラム5の表面にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する転写部としての転写ローラ、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は用紙等のシートP(記録媒体)が収納された給紙部(給紙カセット)、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はシートPを搬送経路に沿って搬送する搬送装置、31は転写ローラ7(画像形成部)に向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)として機能する挟持ローラ(横レジスト・斜行補正ローラ)、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、作像部4の感光体ドラム5の表面に向けて発せられる。
その後、感光体ドラム5の表面に形成された画像は、転写ローラ7と感光体ドラム5とが当接する画像形成部(転写ニップ)で、レジストローラとして機能する挟持ローラ31により搬送されたシートP上に転写される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12〜14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1に内設された給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙ローラ41によって、第1搬送ローラ対42、第2搬送ローラ対43が設置された湾曲搬送経路に向けて給送される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
また、搬送装置30に設置された搬送ローラ対42〜44(符号を付していない搬送ローラ対も含む。)は、いずれも、駆動ローラ(駆動機構によって回転駆動されるローラである。)と従動ローラ(駆動ローラとの摩擦抵抗によって従動回転するローラである。)とからなるローラ対であって、シートPを2つのローラで挟持しながら搬送できるように構成されている。また、転写ローラ7は、所定の転写バイアスが印可された状態で、画像形成部(転写ニップ)において感光体ドラム5に当接して、図中の反時計方向に回転して感光体ドラム5との間に挟持されたシートPを搬送しながら、感光体ドラム5に担持された画像をシートPに転写することになる。
以下、主として、合流部Xから転写ローラ7(画像形成部)に至る搬送経路における構成やそこでおこなわれる動作について説明する。
図2及び図3を参照して、搬送装置30には、シートPの直線搬送経路(合流部Xから転写ローラ7に至る搬送経路である。)に沿って、第3搬送ローラ対44、第1CIS35、第2CIS36、整合部51として機能するとともにレジストローラとしても機能する挟持ローラ31(横レジスト・斜行補正ローラ)、第3CIS37、が設置されている。
3つのCIS35〜37は、いずれも、幅方向(図2の紙面垂直方向で合って、図3の上下方向である。)に並設された複数のフォトセンサからなるコンタクト・イメージ・センサであって、その位置を通過するシートPの側端部(エッジ部)を光学的に検知するものである。
このように、本実施の形態1における搬送装置30には、搬送経路において所定の搬送方向に搬送されるシートPの側端部を検知するCISが、搬送方向に間隔をあけて複数設置されている。
なお、本実施の形態1では、挟持ローラ31として、幅方向に複数分割されたローラ部を有するローラ対を用いたが、幅方向に分割されずに幅方向にわたって延在するローラ部を有するローラ対を用いることもできる。
具体的に、第1駆動モータ59(第1駆動手段)は、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームに固定して設置されている。第1駆動モータ59は、そのモータ軸に設置された駆動ギア59aが、ベース部71(フレーム)の起立部71bに回転可能に保持されたフレーム側回転軸76のギア部76a(幅方向に充分長い歯幅となるように形成されている。)に噛合していて、フレーム側回転軸76を図4の矢印W方向に回転駆動する。そして、フレーム側回転軸76が回転駆動されると、その回転駆動力がカップリング75を介して、駆動ローラ31aの回転軸に伝達されて駆動ローラ31aが回転して、それに従動して従動ローラ31bも回転することになる。
ここで、駆動ローラ31aの回転軸と、フレームに保持されたフレーム側回転軸76と、の間に介在されたカップリング75は、等速ジョイント、ユニバーサルジョイント等のカップリング(軸継ぎ手)であって、後述する第2駆動モータ62の駆動によって挟持ローラ31が保持部材72とともに回動して、駆動ローラ31aの回転軸とフレーム側回転軸76との軸角度が変化しても回転速度に変化が生じることなく回転駆動力が伝達されるものである。
また、保持部材72は、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームの一部として機能するベース部71に対して、軸部71aを中心にして回動可能に支持されている。さらに、ベース部71の幅方向一端側には第2駆動手段としての第2駆動モータ62(回動モータ)が固定して設置されていて、この第2駆動モータ62のモータ軸62aに形成されたギアが、保持部材72の幅方向一端側に形成されたギア部72aに噛合するように形成されている。これにより、第2駆動モータ62の正逆方向の回転駆動によって、保持部材72とともに挟持ローラ31が軸部71aを中心にして回動(図3、図4の両矢印W方向の回動である。)することになる。この第2駆動モータ62(第2駆動手段)は、後述するCIS35〜37の検知結果に基いて、挟持ローラ31とともに保持部材72を斜め方向に回動可能に構成されたものである。なお、第2駆動モータ62(回動モータ)のモータ軸には、公知のエンコーダが設置されていて、挟持ローラ31の基準位置に対する斜め方向の回動量や回動方向が間接的に検知されるように構成されている。これにより、CIS35〜37の検知結果に基いた挟持ローラ31による斜行補正が可能になる。
なお、本実施の形態1では、挟持ローラ31(保持部材72)が幅方向の中央位置を中心にして回動するように構成したが、挟持ローラ31(保持部材72)が幅方向の端部側の位置を中心にして回動するように構成することもできる。
一方、カップリング75と、保持部材72における他端側の支柱部と、の間には、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとが互いに連動して幅方向に移動するように双方のローラ31a、31bを回転可能に連結した連結部材73が設けられている。具体的に、連結部材73は、駆動ローラ31aの回転軸と従動ローラ31bの回転軸とにそれぞれ形成された溝部に設置された止め輪81によって挟持されていて、駆動ローラ31aが幅方向に移動すると、それに連動して従動ローラ31bも同じ距離だけ幅方向に移動するように構成されている。
このような構成により、第3駆動モータ63の正逆方向の回転駆動によって、挟持ローラ31が幅方向(図4の両矢印S方向であって、図2の紙面垂直方向、図3の上下方向である。)に移動することになる。この第3駆動モータ63(第3駆動手段)は、後述するように、CIS33〜37の検知結果に基いて、フレーム側回転軸76とともに挟持ローラ31を幅方向に移動可能に構成されたものである。
なお、第3駆動モータ63(シフトモータ)のモータ軸には、公知のエンコーダが設置されていて、挟持ローラ31の基準位置に対する幅方向の移動量や移動方向が間接的に検知されるように構成されている。これにより、CIS35〜37の検知結果に基いた挟持ローラ31による横レジスト補正が可能になる。
さらに、挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で搬送しながら、3つのCIS35〜37のうち2つのCISの検知結果に基いて幅方向に移動することで、シートPの幅方向の位置ズレ量を2回補正することになる。すなわち、挟持ローラ31は、搬送経路において搬送されるシートPを幅方向に変位させてシートPの横レジスト補正をおこなう手段としても機能するものである。
ここで、挟持ローラ31(駆動ローラ31a)を回転駆動する第1駆動モータ59は、回転数可変型の駆動モータであって、シートPの搬送速度を可変できるように形成されている。そして、紙検知センサ(フォトセンサ)によって挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されたタイミングが検知されると(挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されて、挟持ローラ31によってシートPが挟持された状態が検知されると)、挟持ローラ31によって所望の横レジスト補正と斜行補正とがされて、さらに紙検知センサの検知結果(検知タイミング)に基いて挟持ローラ31による搬送速度が可変される。すなわち、挟持ローラ31によって転写ローラ7にシートPが搬送されるタイミングと、感光体ドラム5上に形成された画像が転写ローラ7に達するタイミングと、を合わせるように、挟持ローラ31による搬送速度が可変される(画像形成部に向けて搬送されるシートPの搬送タイミングが調整される。)。これにより、挟持ローラ31によってシートPの搬送を停止することなく、シートPの横レジスト補正と斜行補正とをおこないながら、シートPの所望の位置に画像を転写することができる。
なお、挟持ローラ31は、画像形成部にシートPの先端が達した直後に、感光体ドラム5との間に線速差が生じてシートP上に転写される画像に歪みが生じないように搬送速度が可変されることになる(感光体ドラム5との線速比が1になるように搬送速度が可変される)。
具体例として、図3を参照して、一点鎖線で示す正規位置(幅方向の位置ズレのない正規の位置である。)に対して、シートPが幅方向一端側(図3の下方である。)に距離αだけ位置ズレしている状態が、第1、第2CIS35、36(又は、第2、第3CIS36、37)によって検知されると、制御部によってその位置ズレ量αを補正量として、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を幅方向他端側(図3の上方である。)に距離αだけ移動させることになる(シフト制御がおこなわれる)。
なお、「目標搬送エンコーダカウンタ数」の計算は、設計値からの計算などによって、1カウント(1パルス)あたりの補正量(搬送量)を予め調べておいて、それを演算部に記憶しておく。
具体例として、図3を参照して、一点鎖線で示す正規位置(斜行のない正規の位置である。)に対して、シートPが正方向(回転方向の正方向)に角度βだけ斜行している状態が、第1、第2CIS35、36(又は、第2、第3CIS36、37)によって検知されると、制御部によってその位置ズレ量βを補正量として、挟持ローラ31によってシートPを挟持した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を逆方向(回転方向の逆方向であって、図3の時計方向である。)に角度βだけ回動させることになる(回動制御がおこなわれる)。
なお、上述した幅方向の位置ズレ量M1、M2は、いずれも、正規位置(幅方向の位置ズレのない正規の位置である。)からのズレ量である。
これにより、シートPの搬送を停止して斜行補正や横レジスト補正を別々におこなう場合に比べて、装置の生産性を格段に向上させることができる。また、斜行補正や横レジスト補正をおこなうときに、挟持ローラ31において幅方向に複数設置されたローラ部同士に線速差が生じることはないため、薄紙や表面の摩擦係数が低いシートPが通紙される場合などであっても、シートPに撓みが生じたりスリップが生じたりすることはない。
詳しくは、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送している状態で、第1、第2CIS35、36によってシートPのスキュー量と横レジスト量が検知されて、その検知結果に基いて、シートPの斜行補正がおこなわれ、それとほぼ同じタイミングでシートPの横レジスト補正がおこなわれる(これらの補正を適宜に「第1の補正」と呼ぶ。)。さらに、「第1の補正」がおこなわれた後に、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送している状態で、第2、第3CIS36、37によってシートPのスキュー量と横レジスト量が検知されて、その検知結果に基いて、シートPの斜行補正がおこなわれ、それとほぼ同じタイミングでシートPの横レジスト補正がおこなわれる(これらの補正を適宜に「第2の補正(再補正)」と呼ぶ。)。
詳しくは、挟持ローラ31は、第2CIS36及び第3CIS37の検知結果に基いて、シートPの斜め方向の位置ズレ量をさらに補正するようにシートPを挟持した状態で上述した基準位置から回動するとともに、シートPの幅方向の位置ズレ量をさらに補正するようにシートPを挟持した状態で上述した基準位置から幅方向に移動することになる。
これに対して、本実施の形態1では、挟持ローラ31に挟持される前の検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正と斜行補正とを一度おこなった後に、挟持ローラ31に挟持された後の第2、第3CIS36、37の検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正と斜行補正とを再びおこなっているため、上述したような可能性が制限されて、さらに高精度に横レジスト補正と斜行補正とをおこなうことができる。
このようにフィードバック制御をおこなうことで、第2の補正時に生じるシートPの位置ズレや、第2の補正時の補正誤差などを応答性よく補正することができて、さらに精度の高い横レジスト補正及び斜行補正をおこなうことができる。
なお、図5(A1)〜(C1)、図6(A1)〜(B1)は、搬送装置30の動作をその順番にそって示す上面図であって、図5(A2)〜(C2)、図6(A2)〜(B2)は、図5(A1)〜(C1)、図6(A1)〜(B1)の動作にそれぞれ対応した搬送装置30の側面図である。
まず、図5(A1)及び(A2)に示すように、給紙部12から給送されたシートPは、第3搬送ローラ対44によって挟持ローラ31の位置に向けて挟持・搬送される(白矢印方向の搬送である。)。このとき、挟持ローラ31は、回動方向の位置が第1基準位置(斜行のないシートPに対応した正規の位置である。)にあり、幅方向の位置が第2基準位置(横レジストの位置ズレのないシートPに対応した正規の位置である。)にある。
そして、シートPが第1CIS35の位置を通過して第2CIS36の位置に達すると、2つのCIS35、36によってシートPの横レジストの位置ズレ量αが検知される。さらに、2つのCIS35、36によって、シートPのスキュー量βが検知される。
そして、図5(C1)及び(C2)に示すように、シートPの先端部が挟持ローラ31に達する直前に挟持ローラ31の回転駆動(図の矢印方向の回転駆動である。)が開始され、シートPが挟持ローラ31に挟持・搬送されると、第3搬送ローラ対44が搬送経路を開放してシートPを挟持しない方向(実線矢印方向である。)に離間移動する。なお、シートPの先端部が挟持ローラ31に達するタイミングは、CIS35、36によってシートPの先端部を検知するタイミングと、シートPの搬送速度と、CIS35、36の位置から挟持ローラ31の位置までの距離、などに基いて演算部(制御部)で求めることもできる。
そして、図6(B1)及び(B2)に示すように、補正後のシートPが第3CIS37の位置に達すると、第2、第3CIS36、37によってシートPのスキュー量β´が連続的に検知される。さらに、補正後のシートPが、第2、第3CIS36、37によって、シートPの横レジストの位置ズレ量α´が連続的に検知される。そして、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、第2、第3CIS36、37で連続的に検知されたスキュー量β´に合わせて異なる傾斜方向(逆方向)に軸部71aを中心に角度β´だけ第1基準位置から回動するとともに、第2、第3CIS36、37で連続的に検知された位置ズレ量α´に合わせて異なる幅方向(逆方向)に距離α´だけ第2基準位置からシフト移動する。
こうして、シートPは、再び斜行補正と横レジスト補正とが時々刻々とおこなわれながら、転写ローラ7(画像形成部)に向けて搬送されることになる。このとき、感光体ドラム5上の画像にタイミングを合わせるように、挟持ローラ31の回転数(転写ローラ7に達するまでのシートPの搬送速度)が可変される。
その後、シートPの後端が挟持ローラ31の位置を通過すると、挟持ローラ31は、次に搬送されるシートPの斜行補正及び横レジスト補正に備えて、第1基準位置及び第2基準位置に戻されることになる。
詳しくは、図7〜図9に示すように、調整基準板70は、画像形成装置1(搬送装置30)に対して着脱可能に構成されている。そして、製造時や、市場でユーザーによる装置の使用が繰り返されて複数のCISの感度が変化してしまったときや、市場でサービスマンによってCISの交換メンテナンスがおこなわれたときなどに、作業者によって、画像形成装置1(搬送装置30)に1つの調整基準板70が装着された状態で、3つのCIS35〜37の「シェーディング補正」と「ゼロ点位置合わせ」とがおこなわれることになる。そして、「シェーディング補正」と「ゼロ点位置合わせ」とがおこなわれた後に、画像形成装置1(搬送装置30)から調整基準板70が取り外されることになる。
このように、CIS35〜37のシェーディング補正をおこなうことにより、シートPの側端部を検知するCIS35〜37の検知誤差を軽減することができる。そして、これらの値をもとに画素間ピッチを逓倍化することで、直線性を有した高精細なシートPの位置検知が可能となる。
このように、CIS35〜37のゼロ点位置合わせをおこなうことにより、シートPの側端部を検知するCIS35〜37の機械的な取り付け位置に誤差が生じていても、シートPに対する位置ズレ補正を高精度におこなうことができる。
本実施の形態では、3つのCIS35〜37は、いずれも、幅方向の全領域が読取領域として用いられているのではなくて、幅方向の一端側の一部の領域が読取使用領域Mとして実質的にシートPの側端部の検知をおこなう可能性がある領域として用いられていて、その他の領域は読取不使用領域Nとして実質的にシートPの側端部の検知をおこなう可能性はない。そして、本実施の形態では、複数のCIS35〜37の読取使用領域Mに、調整基準板70白色の対向面70a2を対向させた状態で、図10に示すように、CIS35〜37の出力電圧を読み取って、CIS35〜37(読取使用領域M)のシェーディング補正をおこなっている。具体的に、3つのCIS35〜37のそれぞれについて、読取使用領域Mに設置された複数のフォトセンサの出力が均一化されるように、複数のフォトセンサの出力が個々に調整されることになる。以後、調整された出力に基いて、CIS35〜37による検知がおこなわれて、その検知結果に基いて先に説明した横レジスト補正と斜行補正とがおこなわれることになる。
本実施の形態では、シェーディング補正をおこなうときの調整基準板70の位置よりも、幅方向の一端側(図7の上方である。)に調整基準板70を移動させて、CIS35〜37の読取使用領域Mの中央近傍に、調整基準板70のエッジ部70a1を対向させた状態で、そのときにエッジ部70a1を検知するフォトセンサ(画素)を、基準位置(位置ズレのない狙いの位置である。)とする。以後、定められた基準位置(ゼロ点位置)に基いて、CIS35〜37による検知がおこなわれて、その検知結果に基いて先に説明した横レジスト補正と斜行補正とがおこなわれることになる。
また、調整基準板70には、複数の第1基準穴70cと、複数の第2基準穴70dと、が形成されている。第1基準穴70cと第2基準穴70dとは、いずれも、搬送方向(図7、図8の左右方向であって、図9の紙面垂直方向である。)の離れた位置に、搬送方向に対して平行になるように2つ配置されている。また、2つの第2基準穴70dは、2つの第1基準穴70cよりもエッジ部70a1に近い位置に形成されている。
また、図7(B)、図9(B)に示すように、エッジ部70a1が幅方向中央側(図7の下方であって、図9の右方である。)を向くように調整基準板70の姿勢を定めて、2つの位置決めピン61aに2つの第2基準穴70dを嵌合させて調整基準板70を装置本体(固定部61)に固定した状態で「ゼロ点位置合わせ」がおこなわれることになる。
また、ゼロ点位置合わせは、シェーディング補正によってCIS35〜37の出力補正が終了した後におこなわれることが好ましい。すなわち、シェーディング補正がおこなわれた後に、ゼロ点位置合わせがおこなわれることになる。
図11(A)は、変形例1としての調整基準板70の対向面70a2が複数のCIS35〜37に対向するようにセットされる状態を示す概略側面図であって、本実施の形態1における図9(A)に対応する図である。また、図11(B)は、その調整基準板70のエッジ部70a1が複数のCIS35〜37に対向するようにセットされる状態を示す概略側面図であって、本実施の形態1における図9(B)に対応する図である。
変形例1における調整基準板70は、シェーディング補正がおこなわれるときと、ゼロ点位置合わせがおこなわれるときと、で幅方向の向きが逆転されて設置される点が、本実施の形態1のものと相違する。
そして、図11(A)に示すように、エッジ部70a1が幅方向端部側(図11の左方である。)を向くように調整基準板70の姿勢を定めて、2つの位置決めピン61aに2つの基準穴70eを嵌合させて調整基準板70を装置本体(固定部61)に固定した状態で「シェーディング補正」がおこなわれることになる。
また、図11(B)に示すように、エッジ部70a1が幅方向中央側(図11の右方である。)を向くように調整基準板70の姿勢を定めて、2つの位置決めピン61aに2つの基準穴70eを嵌合させて調整基準板70を装置本体(固定部61)に固定した状態で「ゼロ点位置合わせ」がおこなわれることになる。
このように構成した場合であっても、本実施の形態1のものと同様の効果を得ることができる。特に、変形例1では、調整基準板70に位置精度を高めて形成される基準穴の種類が1つになるため、本実施の形態1のものに比べて、調整基準板70が安価なものになる。
これにより、搬送経路に並設された複数のCIS35〜37のシェーディング補正やゼロ点位置合わせを効率的かつ高精度におこなうことができる。
図12及び図13にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図12(A)は調整基準板70が第1位置に移動した状態を示す概略上面図であって、図12(B)は調整基準板70が第2位置に移動した状態を示す概略上面図であって、図12(C)は調整基準板70が第3位置に移動した状態を示す概略上面図である。また、図13(A)は調整基準板70が第3位置に移動した状態を示す概略側面図であって、図13(B)は調整基準板70が第3位置から幅方向中央側に移動する状態を示す概略側面図である。
本実施の形態2における搬送装置30は、調整基準板70が搬送装置30に内蔵されていて、調整基準板70が所望の位置に自動で移動される点が、調整基準板70が所望の位置に手動で着脱可能に設置される前記実施の形態1のものとは相違する。
そして、移動機構67〜69によって調整基準板70が図12(A)に示す第1位置に移動された状態で「シェーディング補正」がおこなわれる。また、移動機構67〜69によって調整基準板70が第1位置よりも幅方向端部側に近い第2位置(図12(B)に示す位置である。)に移動された状態で「ゼロ点位置合わせ」がおこなわれる。また、「シェーディング補正」及び「ゼロ点位置合わせ」がおこなわれないときには、移動機構67〜69によって調整基準板70が第2位置よりも幅方向端部側に近くて複数のCIS35〜37に対向しない第3位置(図12(C)に示す位置である。)に移動される。
シフトモータ67は、台座を介して本体側板60に固定されている。シフトモータ67のモータ軸は、送りネジ68となっていて、その先端部が調整基準板70の端面に当接している。シフトモータ67には、エンコーダ69が設置されていて、シフトモータ67によって回転駆動される送りネジ68の回転量から送りネジ68の移動量(調整基準板70の幅方向の位置)を把握できるように構成されている。
一方、固定部61には、幅方向に延在するように本体側スライダ61bが設置されている。また、調整基準板70には、固定部61の本体側スライダ61bに係合するスライダ70f(基準板側スライダ)が幅方向に延在するように設置されている。これにより、調整基準板70は、本体側スライダ61bに沿って、幅方向にスライド移動できることになる。
また、調整基準板70と本体側板60とは、付勢部材としての引張スプリング80で接続されている。これにより、引張スプリング80の付勢力によって、調整基準板70は、常に送りネジ68の先端部に当接した状態になる。
こうして、調整基準板70が移動機構67〜69によって幅方向の所望の位置に移動されて、「シェーディング補正」や「ゼロ点位置合わせ」がおこなわれることになる。また、シェーディング補正やゼロ点位置合わせがおこなわれないときには、調整基準板70が移動機構67〜69によって3つのCIS35〜37に対向しない第3位置に移動されるため、通常の画像形成プロセスにおいて調整基準板70が3つのCIS35〜37によるシートPの検知に影響することはない。
詳しくは、カバー部材85は、第3位置に位置する調整基準板70の上方を全体的に覆うように、装置本体に固定して設置されている。
これにより、シェーディング補正やゼロ点位置合わせがおこなわれない通常時において、調整基準板70が第3位置に退避しているときに、エッジ部70a1や対向面70a2に、装置内に浮遊するトナーや紙粉などの異物が付着する不具合が軽減されることになる。したがって、エッジ部70a1や対向面70a2に異物が付着した状態でシェーディング補正やゼロ点位置合わせがおこなわれて、それらの精度が低下する不具合を未然に防止することができる。
詳しくは、清掃部材86は、植毛ブラシやゴムブレードなどからなり、カバー部材85の端面から下方に向けて突き出してエッジ部70a1や対向面70a2に接触できるように設置されている。
これにより、調整基準板70が第3位置から幅方向中央側に移動するときや、調整基準板70が幅方向中央側から第3位置に移動するときに、清掃部材86がエッジ部70a1や対向面70a2に摺接して、エッジ部70a1や対向面70a2に付着した異物を除去することになる。したがって、エッジ部70a1や対向面70a2に異物が付着した状態でシェーディング補正やゼロ点位置合わせがおこなわれて、それらの精度が低下する不具合を未然に防止することができる。
なお、上述したような清掃効果をさらに確実に得るために、所定のタイミング(例えば、シェーディング補正やゼロ点位置合わせがおこなわれる直前のタイミングである。)で、調整基準板70が第3位置から幅方向中央側に移動して第3位置に戻る往復移動を繰り返しおこなってもよい。
具体的に、本実施の形態2では、画像形成装置1が所定時間を超えて稼働停止した後の立ち上げ動作時や、画像形成プロセス(プリント動作)が所定時間を超えておこなわれなかった後の立ち上げ動作時などに、移動機構67〜69によって調整基準板70が第3位置から第1位置や第2位置に移動されて、3つのCIS35〜37のシェーディング補正やゼロ点位置合わせがおこなわれる。
これにより、経時においても、CIS35〜37による高精度な検知がおこなわれて、その検知結果に基いて高精度な横レジスト補正と斜行補正とがおこなわれることになる。
シェーディング補正及びゼロ点位置合わせがおこなわれないときであって、光反射率が所定値Aを超えるシートPが搬送されるときには、移動機構67〜69によって調整基準板70を第3位置に移動させる。これに対して、シェーディング補正及びゼロ点位置合わせがおこなわれないときであって、光反射率が所定値Aを超えないシートPが搬送されるときには、移動機構67〜69によって調整基準板70を第1位置(図12(A)の位置である。)に移動させる。
このような制御をおこなうのは、通常の画像形成プロセスにおいて、黒色又はそれに近いシートPが通紙されるときには、その表面の光反射率が低いことからシートPの側端部をCIS35〜37で光学的に検知しにくいためである。これに対して、黒色又はそれに近いシートPが通紙されるときに、調整基準板70を第1位置に位置させることで、シートPの側端部の下方に位置する白色の対向面70a2からの反射光によって、シートPの側端部をCIS35〜37で光学的に検知しやすくなる。
これにより、黒色又はそれに近いシートPが通紙されるときであっても、CIS35〜37による高精度な検知がおこなわれて、その検知結果に基いて高精度な横レジスト補正と斜行補正とがおこなわれることになる。
図14は、変形例2における搬送装置30において調整基準板70が第3位置に移動した状態を示す概略上面図であって、本実施の形態2における図12(C)に対応する図である。また、図15(A)は、調整基準板70が第3位置に移動した状態を示す概略側面図であって、図15(B)は、調整基準板70が第3位置から回動した状態を示す概略側面図である。
変形例2における搬送装置30は、移動機構67〜69によって調整基準板70が第3位置に移動されたときに、回動機構92〜94によって対向面70a2(薄板70a)が水平方向に平行な状態から鉛直方向に平行な状態になるように調整基準板70が回動される点が、本実施の形態2のものと相違する。
また、回転軸90の端部には、ウォームホイール91が設置されている。一方、本体側板60には、回動モータ92(パルスモータ)が固設されている。回動モータ92のモータ軸には、ウォームホイール91に噛合するウォームギア93が設置されている。また、回動モータ92には、エンコーダ94が設置されていて、回動モータ92によって回転駆動されるウォームギア93(ウォームホイール91)の回転量から調整基準板70などの回動部の回転量(調整基準板70の回動方向の姿勢)を把握できるように構成されている。
また、図15(B)に示す位置は、調整基準板70が回動することで、3つのCIS35〜37に対して対向しないようになる位置でもあるため、本体側板60と3つのCIS35〜37との幅方向の間隔が短くても、3つのCIS35〜37に対して調整基準板70が対向しない状態を形成することができる。
これにより、搬送経路に並設された複数のCIS35〜37のシェーディング補正やゼロ点位置合わせを効率的かつ高精度におこなうことができる。
また、前記各実施の形態では、画像が形成されるシートPとしての転写紙の斜行補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置30に対して本発明を適用したが、シートPとしての原稿の斜行補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置に対しても、複数のCISが設置されたものであれば、当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、オフセット印刷機などである。)に設置される搬送装置であっても、複数のCISが設置された搬送装置であれば、それらのすべての搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
そして、そのような場合であっても、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本願において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
7 転写ローラ(下流側搬送ローラ)、
30 搬送装置、
31 挟持ローラ(横レジスト・斜行補正ローラ、レジストローラ)、
35 第1CIS(CIS)、
36 第2CIS(CIS)、
37 第3CIS(CIS)、
60 本体側板、
61 固定部、
61a 位置決めピン、
61b 本体側スライダ、
67 シフトモータ(移動機構)、
68 送りネジ(移動機構)、
70 調整基準板(調整基準部材)、
70a 薄板、
70a1 エッジ部、 70a2 対向面、
70b 基材、
70c 第1基準穴、 70d 第2基準穴、
70e 基準穴、
70f スライダ、
80 引張スプリング(付勢部材)、
85 カバー部材、
86 清掃部材、
90 回動軸、
91 ウォームホイール、
92 回動モータ(回動機構)、
93 ウォームギア(回動機構)、
P シート(記録媒体)。
Claims (12)
- 搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、
幅方向に並設された複数のフォトセンサを有し、前記搬送経路において所定の搬送方向に搬送されるシートを検知するCISが、搬送方向に複数設置され、
複数の前記CISは、当該複数のCISのすべてに対向するように配置された調整基準板を検知することによって、出力電圧を補正するシェーディング補正と、前記複数のフォトセンサのうち基準となるフォトセンサを定めるゼロ点位置合わせと、がおこなわれることを特徴とする搬送装置。 - 前記調整基準板は、搬送方向に平行に直線状に延在するエッジ部を具備して、前記複数のCISに対向する対向面が光反射率の高い材料で形成された薄板が、剛性を有する基材に一体的に保持されたものであって、
前記複数のCISに前記調整基準板の前記対向面を対向させた状態で出力電圧を読み取ることで前記シェーディング補正がおこなわれて、前記複数のCISに前記調整基準板の前記エッジ部を対向させた状態で前記エッジ部を検知することで前記ゼロ点位置合わせがおこなわれることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記調整基準板は、
当該搬送装置の装置本体に対して着脱可能に設置されて、
搬送方向の離れた位置に配置された複数の第1基準穴と、
前記複数の第1基準穴よりも前記エッジ部に近い位置に形成されて、搬送方向の離れた位置に配置された複数の第2基準穴と、
を具備し、
前記エッジ部が幅方向中央側を向くように前記調整基準板の姿勢を定めて、前記装置本体において搬送方向の離れた位置に配置された複数の位置決めピンに前記複数の第1基準穴を嵌合させて前記調整基準板を前記装置本体に固定した状態で前記シェーディング補正がおこなわれて、
前記エッジ部が幅方向中央側を向くように前記調整基準板の姿勢を定めて、前記複数の位置決めピンに前記複数の第2基準穴を嵌合させて前記調整基準板を前記装置本体に固定した状態で前記ゼロ点位置合わせがおこなわれることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記調整基準板は、
当該搬送装置の装置本体に対して着脱可能に設置されて、
幅方向の中央位置よりも前記エッジ部に対して近い位置に形成されて、搬送方向の離れた位置に配置された複数の基準穴を具備し、
前記エッジ部が幅方向端部側を向くように前記調整基準板の姿勢を定めて、前記装置本体において搬送方向の離れた位置に配置された複数の位置決めピンに前記複数の基準穴を嵌合させて前記調整基準板を前記装置本体に固定した状態で前記シェーディング補正がおこなわれて、
前記エッジ部が幅方向中央側を向くように前記調整基準板の姿勢を定めて、前記複数の位置決めピンに前記複数の基準穴を嵌合させて前記調整基準板を前記装置本体に固定した状態で前記ゼロ点位置合わせがおこなわれることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記調整基準板は、前記エッジ部が幅方向中央側を向いた姿勢で、制御部に制御される移動機構によって幅方向に移動可能に構成され、
前記移動機構によって前記調整基準板が第1位置に移動された状態で前記シェーディング補正がおこなわれて、
前記移動機構によって前記調整基準板が前記第1位置よりも幅方向端部側に近い第2位置に移動された状態で前記ゼロ点位置合わせがおこなわれて、
前記シェーディング補正及び前記ゼロ点位置合わせがおこなわれないときには、前記移動機構によって前記調整基準板が前記第2位置よりも幅方向端部側に近くて前記複数のCISに対向しない第3位置に移動されることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記調整基準板は、前記エッジ部が幅方向中央側を向いた姿勢で、制御部に制御される移動機構によって幅方向に移動可能に構成され、
前記移動機構によって前記調整基準板が第1位置に移動された状態で前記シェーディング補正がおこなわれて、
前記移動機構によって前記調整基準板が前記第1位置よりも幅方向端部側に近い第2位置に移動された状態で前記ゼロ点位置合わせがおこなわれて、
前記シェーディング補正及び前記ゼロ点位置合わせがおこなわれないときであって、光反射率が所定値を超えるシートが搬送されるときには、前記移動機構によって前記調整基準板が前記第2位置よりも幅方向端部側に近くて前記複数のCISに対向しない第3位置に移動されて、
前記シェーディング補正及び前記ゼロ点位置合わせがおこなわれないときであって、光反射率が前記所定値を超えないシートが搬送されるときには、前記移動機構によって前記調整基準板が前記第1位置に移動されることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記調整基準板が前記第3位置に位置しているときに少なくとも前記エッジ部と前記対向面とを覆うカバー部材を備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の搬送装置。
- 前記調整基準板が前記第3位置から移動するときに少なくとも前記エッジ部と前記対向面とを清掃する清掃部材を備えたことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記移動機構によって前記調整基準板が前記第3位置に移動されたときに、回動機構によって前記対向面が水平方向に平行な状態から鉛直方向に平行な状態になるように前記調整基準板が回動されることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記移動機構は、非画像形成時の所定のタイミングで前記調整基準板が移動されて前記シェーディング補正及び前記ゼロ点位置合わせがおこなわれるように、前記制御部に制御されることを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれかに記載の搬送装置。
- 駆動手段によって回転駆動されて、シートを挟持した状態で搬送する挟持ローラを備え
前記複数のCISは、前記挟持ローラに対して前記搬送経路の上流側に配設された第1CISと、前記挟持ローラに対して前記搬送経路の上流側であって前記第1CISに対して前記搬送経路の下流側に配設された第2CISと、前記挟持ローラに対して前記搬送経路の下流側に配設された第3CISと、であって、
前記挟持ローラは、前記第1CIS及び前記第2CISの検知結果に基いてシートの斜め方向の位置ズレ量を補正するように当該シートを挟持する前に基準位置から回動して当該シートを挟持した後に前記基準位置に戻るように回動するとともに、前記第1CIS及び前記第2CISの検知結果に基いてシートの幅方向の位置ズレ量を補正するように当該シートを挟持する前に前記基準位置から幅方向に移動して当該シートを挟持した後に前記基準位置に戻るように幅方向に移動し、
前記挟持ローラによって斜め方向及び幅方向の位置ズレ量が補正された後のシートの斜め方向及び幅方向の位置ズレ量が前記第2CIS及び前記第3CISによって検知されて、その検知結果に基いて当該シートの斜め方向及び幅方向の位置ズレ量がさらに補正されるように、前記挟持ローラが前記基準位置から回動するとともに幅方向に移動することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の搬送装置。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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